JP4401487B2 - 遊技場システムおよび遊技媒体貸出機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、パチンコホールのような遊技場に適用される遊技場システムに関し、特に、この発明は、スロットマシンやパチンコ機のような遊技機が多数台並べられる島に、各遊技機に対応させて遊技媒体貸出機がそれぞれ設けられて成る遊技場システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のパチンコホールでは、遊技者が好みの遊技機から離れずに、遊技用メダルやパチンコ玉などの遊技媒体を借りることができるように、各島では、隣合う遊技機の間に「台間機」と呼ばれる遊技媒体貸出機(以下、「台間機」という。)を介在させている。
【0003】
各台間機の前面には、紙幣の投入を受け付ける紙幣受付口が設けてあり、遊技者が紙幣受付口へ紙幣を投入すると、投入金額に応じた個数の遊技媒体が遊技者へ貸し出される。この遊技媒体の貸出は、遊技媒体を直接、放出口より放出する型式のものや、投入金額に応じた度数の電気信号を隣の特定の遊技機へ伝送して遊技媒体を貸し出す型式のものなどがある。
【0004】
また、近年、プリペイドカードの普及に伴い、パチンコホールでは、プリペイドカードのような遊技用カードを用いて遊技媒体を貸し出すようにした遊技媒体貸出システムも導入されている。
この種の遊技媒体貸出システムは、遊技場の適所に、金額価値が異なる複数種の遊技用カードを発売するカード発行機を配置しておき、遊技者は、所望の金額価値の遊技用カードをカード発行機で購入した後、その遊技用カードを台間機に投入して、遊技媒体の貸出を受ける、というものである。
【0005】
ところが、この遊技媒体貸出システムでは、遊技者が遊技用カードを使い尽くした場合、遊技を継続したければ、遊技機から離れてカード発行機まで足を運んで新しい遊技用カードを購入する必要がある。
この遊技者の煩雑さを解消するために、出願人は先般、前記台間機に遊技用カードの発行機能を付加したものを提案した。この台間機では、遊技者が台間機へ紙幣を投入すると、カード出入口より遊技用カードが発行され、その発行された遊技用カードを、その台間機や他の台間機のカード出入口へ投入すると、遊技用カードの金額価値に応じた度数の電気信号が隣の特定の遊技機へ伝送される。
【0006】
ところで、各島の遊技機の設置台数を増すには、台間機を薄型に設計する必要がある。ところが、台間機を薄くすると、機体の内部に、受け付けた紙幣を回収して収納する金庫や釣り銭を収納する釣り銭収納庫を設置する空間を確保するのが困難となる。
釣り銭収納庫を不要化するには、例えば千円札のみを受け付け、千円相当の遊技用カードのみを発行するように台間機を構成すればよい。また、金庫を不要化するには、島の内部に島端の貨幣回収機構へ貨幣を搬送するための貨幣搬送機構を配備し、各台間機で受け付けた貨幣を貨幣搬送機構へ搬出する方式を採用すればよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した千円札専用の台間機では、構造の簡易化や小型化を実現できる反面、1万円札のような高額紙幣しか所持していない遊技者は、両替所や両替機まで足を運んで両替する必要があるため、遊技者の煩雑さを完全に解消できない。
高額紙幣の使用を可能とするには、薄型の台間機については、小容量の釣り銭収納庫を設けるより他はないが、これだと釣り銭不足が頻繁に発生するため、係員は釣り銭の補充に多大の労力を要する。この問題は、貨幣の投入により遊技媒体を直接放出口より放出する方式の台間機についても同様である。
【0008】
この発明は、上記した問題に着目してなされたもので、遊技媒体貸出機に釣り銭収納部を設け、釣り銭収納部の釣り銭が不足したとき、人手によらずに自動的に釣り銭を補充できる構成とすることにより、薄型の遊技媒体貸出機であっても、釣り銭を必要とする高額紙幣を使用でき、しかも、釣り銭不足を頻繁に発生させるおそれのない遊技場システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、複数種の金種の貨幣のいずれかを受け付けて遊技媒体の貸出用の記憶媒体を発行する機能と、発行された記憶媒体を用いて遊技媒体を貸し出す機能とを具備する遊技媒体貸出機を各遊技機に対応させるようにして、複数台の遊技機と複数台の遊技媒体貸出機とを整列状態で配備して島が構成されるとともに、前記島には、貨幣回収機構と、各遊技媒体貸出機で受け付けられかつ送り出された貨幣を貨幣回収機構まで搬送する搬送路を具備する貨幣搬送機構が設けられて成る遊技場システムにおいて、各遊技媒体貸出機は、受け付けられた貨幣の真偽および金種を判別する貨幣処理部と、複数種の金種の貨幣の中で金額価値が最も低い特定の金種の貨幣を釣り銭として複数枚収納する釣り銭収納部と、受け付けられた貨幣の金額価値の範囲内で前記特定の金種の貨幣の金額価値またはその複数倍の金額価値に相当する価値の記憶媒体を発行する記憶媒体発行手段と、前記特定の金種以外の金種の貨幣を受け付けてその金額価値を下回る価値の記憶媒体が発行されたとき、両者の差額に相当する数の特定の金種の貨幣を前記釣り銭収納部から払い出す釣り銭払出手段と、受け付けられる貨幣処理部による判別処理が完了した貨幣を前記貨幣搬送機構の搬送路に搬出する貨幣搬出機構と、前記貨幣搬送機構の搬送路より前記特定の金種の貨幣を取り込んで前記釣り銭収納部に搬送する貨幣取込機構と、前記貨幣搬出機構および貨幣取込機構ならびに釣り銭収納部における貨幣の導出入を制御する制御部とを具備する。また、貨幣搬送機構の搬送路と各遊技媒体貸出機との連絡位置には、それぞれ前記特定の金種の貨幣を検出するための検出手段が、対応する遊技媒体貸出機の制御部に電気接続された状態で配備される。
さらに、各遊技媒体貸出機の前記制御部は、前記釣り銭収納部への貨幣の収納および釣り銭収納部からの釣り銭の払出に応じて釣り銭収納部内の貨幣の保有数を計数する計数手段と、貨幣処理部が特定の金種以外の金種の貨幣を受け付けたと判別したとき、および前記釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が上限値に達している状態で貨幣処理部が特定の金種の貨幣を受け付けたと判別したときには、受け付けられた貨幣を前記貨幣搬出機構に搬出させる一方、前記釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が前記上限値を下回る状態で貨幣処理部が特定の金種の貨幣を受け付けたと判別したときには、受け付けられた貨幣を貨幣搬出機構に搬出させる処理を行わずに当該貨幣を前記釣り銭収納部に収納させる受付貨幣処理手段と、前記釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が前記上限値より小さい所定の下限値を下回る状態になったとき、電気接続された前記検出手段からの入力に基づき前記搬送路内を搬送される前記特定の金種の貨幣を検出するとともに、検出された貨幣を前記貨幣取込機構に取り込ませる制御と、取り込まれた貨幣を前記釣り銭収納部に収納させる制御とを実行する貨幣取込制御手段とを、具備する。
請求項5の発明の遊技媒体貸出機も、上記と同様の構成を具備するものである。
【0010】
請求項2の発明では、遊技媒体貸出機からの補充要求信号に応じて前記貨幣回収機構に前記特定の金種の貨幣を前記貨幣搬送機構の搬送路に送出させる制御を実行する管理装置が、さらに設けられる。また、各遊技媒体貸出機は、前記管理装置と通信するための通信手段と、前記釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が前記下限値を下回る状態になってからの経過時間を計時するための計時手段を備える。また前記貨幣取込制御手段は、釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が前記下限値を下回る状態になったことに応じて前記計時手段に計時処理を開始させるとともに、検出手段からの入力に基づき検出された前記特定の金種の貨幣が前記貨幣取込機構により取り込まれて釣り銭収納部に収納されたことに応じて前記計時手段の計時処理を停止する計時制御手段と、計時手段により計時された時間が所定の規定時間に達するまでの間に前記特定の金種の貨幣を検出できなかったとき、前記管理装置に前記補充要求信号を出力する補充要求出力手段とを具備する
請求項6の発明の遊技媒体貸出機も、上記と同様の構成を具備する。
【0011】
請求項3の発明では、前記各遊技媒体貸出機には、受け付けられた貨幣処理部による判別処理が完了した貨幣を貨幣処理部から前記貨幣搬送機構の搬送路まで搬送する搬出ガイドが、前記貨幣取込機構には、前記特定の貨幣を取り込んで釣り銭収納部まで搬送する搬入ガイドが、それぞれ設けられるとともに、各遊技媒体貸出機に前記搬出ガイドと搬入ガイドとを連通させて、貨幣処理部から貨幣搬送路の搬送路に搬送される途中の貨幣の搬送方向を前記搬入ガイドに向かう方向に切り替えるための連絡ガイドと、前記搬出ガイドの連絡を前記貨幣搬送機構の搬送路および前記連絡ガイドのいずれかに切り替えるための通路切替機構とがさらに設けられる。また、受付貨幣処理手段は、貨幣処理部が特定の金種の貨幣を受け付けたと判別したときの前記釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が前記上限値に達している場合には、前記搬出ガイドが前記貨幣搬送機構の搬送路に連通するように通路切替機構を制御することにより、受け付けられた貨幣を貨幣処理部から前記貨幣搬送機構の搬送路まで搬出し、前記貨幣処理部が特定の金種の貨幣を受け付けたと判別したときの前記釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が前記上限値を下回る場合には、前記搬出ガイドが前記連絡ガイドに連通するように通路切替機構を制御することにより、受け付けられた貨幣を前記搬出ガイドおよび連絡ガイドならびに搬入ガイドを介して前記釣り銭収納部まで搬送する
【0012】
請求項4の発明では、前記貨幣搬送機構は、複数の金種の貨幣を混在させて搬送する搬送路を有し、前記検出手段として、前記複数の金種の貨幣から前記特定の金種の貨幣を選別するための貨幣判別器が配備される。
【0014】
【作用】
各遊技媒体貸出機では、釣り銭収納部には特定の金種の貨幣を複数枚収納するとともに、特定の金種の貨幣または特定の金種より金額価値が高い貨幣を受け付けて、遊技媒体の貸出用の記憶媒体を発行する。ここで特定の金種以外の貨幣を受け付けて、その金額価値を下回る価値の記憶媒体を発行した場合には、両者の差額に相当する数の特定の金種の貨幣を釣り銭収納部から搬出することにより、釣り銭が払い出される。
また各遊技媒体貸出機では、特定の金種以外の金種の貨幣を受け付けたとき、および釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が上限値に達している状態で特定の金種の貨幣を受け付けたときには、受け付けられた貨幣貨幣搬送機構の搬送路に搬出するが、釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が上限値を下回る場合で特定の金種の貨幣を受け付けた場合には、受け付けられた貨幣を搬出せずに釣り銭回収部に収納する
また釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が下限値を下回る状態になって釣り銭不足が発生すると、貨幣取込機構により、貨幣搬送機構の搬送路から釣り銭のための特定の金種の貨幣が取り込まれて、釣り銭収納部に収納される。
【0015】
請求項2および請求項6の発明では、釣り銭収納部の貨幣の保有数が下限値を下回る状態になってから所定時間が経過しても、釣り銭のための特定の金種の貨幣を検出できない場合に、遊技媒体貸出機から管理装置に補充要求信号を出力する。管理装置は、この補充要求信号に応じて貨幣回収機構に特定の貨幣を貨幣搬送機構の搬送路に送出させるので、遊技媒体貸出機では、送出された貨幣を取り込んで釣り銭収納部に収納することが可能になる
【0016】
請求項3の遊技場システムでは、遊技媒体貸出機が特定の金種の貨幣を受け付けたとき、その時点での釣り銭収納部の貨幣の保有数が上限値に達している場合には、搬出ガイドを貨幣搬送機構の搬送路に連通させることにより、受け付けられた貨幣を搬送路に搬出する。一方、特定の金種の貨幣を受け付けたときの釣り銭収納部の貨幣の保有数が上限値を下回る場合には、搬出ガイドを連絡ガイドを介して搬入ガイドに連通させることにより、受け付けられた貨幣を釣り銭収納部に導き、これを釣り銭収納部に収納する。
【0017】
請求項4の遊技場システムでは、各遊技媒体貸出機で受け付けられた貨幣は金種を問わず貨幣搬送機構へ搬出される。各遊技媒体貸出機において、釣り銭収納部の貨幣の保有数が下限値を下回る状態が発生すると、検出手段からの入力に基づく貨幣取込制御手段の制御により、釣り銭のための特定の金種の貨幣が選別されて取り込まれ、釣り銭収納部に収納される
【0019】
【実施例】
図1は、この発明の一実施例である遊技場システムが導入された遊技場の島構造を示す。
遊技場の各島は、遊技機1の遊技媒体を遊技者へ貸し出すための遊技媒体貸出機としての台間機2を各遊技機1に対応させるようにして、複数台の遊技機1と複数台の台間機2とを交互に並べて構成される。遊技機1と台間機2とは島の両側沿いに背中合わせの状態で整列配置される。島の中央部には、各台間機2の後面より搬出された紙幣を島端の貨幣回収機構90へ搬送する貨幣搬送機構70が設けられる。
【0020】
この実施例では、各台間機2が発行した遊技用カードは、発行元の台間機2が分散して管理するとともに、各台間機2の売上データを中央管理装置3が吸い上げるように構成されており、そのために、遊技機1、台間機2、および中央管理装置3を通信回線を介して相互に電気接続し、中央管理装置3と各遊技機1との間、中央処理装置3と各台間機2との間、さらには各遊技機1と各台間機2との間で、それぞれ情報のやり取りを行うようにしている。
なお、前記遊技媒体は、一般的には、パチンコ機ではパチンコ玉であり、スロットマシンでは遊技用メダルであるが、これらに限定されることはない。
【0021】
この実施例の各台間機2は、遊技媒体の貸出機能と遊技用カードの発行機能とを併せ持つものであり、自機または他機、さらには専用のカード発行機(図示せず。)が発行した遊技用カードを受け付け、その遊技用カードの金額価値(保有価値)に応じた個数の遊技媒体を隣接する特定の遊技機へ貸し出すようになっている。
なお、前記遊技用カードとして、一般に「プリペイドカード」と呼ばれるカード状の磁気記録媒体、すなわち、所定の情報を磁気的に読み書きできるカード状の記録媒体が用いられるが、これに限らず、例えば記憶素子が組み込まれたICカードなどを用いることも可能である。
【0022】
また、この実施例の台間機2では、釣り銭を必要とする高額紙幣の使用が可能であり、しかも、遊技者の選択操作に基づいて、千円、二千円、三千円、五千円、一万円の5種類の遊技用カードが発行可能に構成されているが、この発明は、1種類の遊技用カードを発行する台間機にも適用でき、また、遊技用カードを発行せずに、貨幣の投入に応答して放出口へ遊技媒体を直接放出する方式の台間機にも適用できる。
【0023】
各台間機2は、図2に示すように、前面の操作部に、高額紙幣受付許可ランプ11、紙幣受付口12、投入金額表示器13、カード購入可否表示ランプ14、5個の選択釦スイッチ15a〜15e、カード購入中止釦スイッチ16、カード挿入釦スイッチ17、カード投入可否表示ランプ18、カード挿入中表示ランプ19、カード残額表示器20、カード出入口21、カード返却釦スイッチ22などが設けられている。
【0024】
高額紙幣受付許可ランプ11は五千円札や一万円札の使用の可否を報知するためのものである。紙幣受付口12は紙幣の投入を受け付ける部分である。投入金額表示器13は紙幣受付口12に投入された紙幣の合計金額を表示する。カード購入可否ランプ14は遊技用カードの購入の可否を知らせる。5個の選択釦スイッチ15a〜15eは千円、二千円、三千円、五千円、一万円の5種類の遊技用カードのいずれかを選択するのに押操作される。カード購入中止釦スイッチ16は遊技用カードの購入を中止して投入紙幣の返却を求めるためのものである。
【0025】
カード挿入釦スイッチ17は発行された遊技用カードの挿入を指示するのに押操作される。カード投入可否表示ランプ18は遊技用カードの投入の可否を報知する。カード挿入中表示ランプ19は遊技用カードが機内に挿入されていることを知らせる。カード残額表示器20は投入された遊技用カードの残りの金額価値を表示する。カード出入口21は遊技用カードを投入したり返却したりする部分である。カード返却釦スイッチ22は投入された遊技用カードの返却を求めるのに押操作される。なお、この実施例の紙幣受付口12やカード出入口21は、縦溝形状であるが、横溝形状であってもよい。
【0026】
台間機2の内部には、紙幣受付口12に対応する位置に貨幣処理ユニットU1が、カード出入口21に対応する位置にカード処理ユニットU2が、それぞれ収納配備される。
前記カード処理ユニットU2は、図示していないが、ケース体の内部に複数の遊技用カードを収納するためのカード収納部、発行する遊技用カードへ金額などの情報を書き込んだり、投入された遊技用カードから金額などの情報を読み取ったりする磁気ヘッドなどが組み込まれている。
【0027】
前記貨幣処理ユニットU1は、図3に示すように、紙幣処理部30と釣り銭収納部40と紙幣搬出入機構部50とを備える。
前記紙幣処理部30は、紙幣受付口12で受け付けられた紙幣の真偽や金種を判別する紙幣判別器31と、受け付けられた高額紙幣を一時停留させる紙幣停留部32と、紙幣受付口12に挿入された紙幣を前記紙幣判別部31および紙幣停留部32を経て紙幣送出入口33へ搬送する紙幣送り機構(図示せず。)とを備える。
【0028】
前記釣り銭収納部40は、釣り銭としての千円札を複数枚収納する部分であり、千円札を導出入する導出入口47を有するケース41の内部に、千円札を積層状態で挟持する一対の支持板42,43と、一方の支持板42を支持する圧縮ばね44と、他方の支持板43を往復動させるソレノイド45と、支持板42,43間に挟持された千円札を1枚づつ繰り出しかつ支持板42,43間に千円札を1枚づつ導入するための送りローラ46と、導出入口47を千円札が通過したことを検出するセンサ48とが組み込まれている。ソレノイド45の側の支持板43には、導入された千円札を支持板43の内側へ導いて積層するガイド部43aが形成されている。
【0029】
千円札の導出に際しては、前記ソレノイド45のロッドが引っ込んだ状態にあり、支持板42,43間に挟持された千円札は圧縮ばね44のばね圧により支持板43に押し付けられるので、送りローラ46を回転することにより、最上位の千円札が導出される。
千円札の導入に際しては、前記ソレノイド45のロッドが突出して千円札の積層体を支持板42に押し付け、最上位の千円札と支持板43のガイド部43aとの間隙へ千円札を導入する。この間隙へ千円札が入り込んだ時点でソレノイド45のロッドが引っ込み動作し、これにより導入された千円札が千円札の積層体上に重ねられる。
【0030】
前記紙幣搬出入機構部50は、受け付けられた紙幣を前記貨幣搬送機構70の搬送路71へ搬出する搬出ガイド51と、釣り銭収納部40に補充される千円札を前記搬送路71より搬入する搬入ガイド52と、釣り銭収納部40より導出された釣り銭用の千円札を紙幣処理部30へ導くための釣り銭ガイド53と、前記搬出ガイド51、搬入ガイド52、および釣り銭ガイド53に沿って配備される複数の搬送ローラ54と、搬出ガイド51と釣り銭ガイド53との分岐部に設けられる第1の通路切替機構55と、搬入ガイド52と釣り銭ガイド53との分岐部に設けられる第2の通路切替機構56とで構成される。
【0031】
受け付けられた紙幣を貨幣搬送機構70の搬送路71へ搬出する場合は、搬出ガイド51を開路して紙幣処理部30と前記搬送路71とが連通するように第1の通路切替機構55を動作させる。受け付けられた紙幣を釣り銭収納部40へ導く場合や釣り銭収納部40の千円札を紙幣処理部30へ導く場合は、釣り銭ガイド53を開路して釣り銭収納部40と紙幣処理部30とが連通するように第1、第2の各通路切替機構55,56を動作させる。貨幣搬送機構70の搬送路71より千円札を釣り銭収納部40に搬入する場合は、搬入ガイド52を開路して前記搬送路71と釣り銭収納部40とが連通するように第2の通路切替機構56を動作させる。
図3には図示していないが、第1、第2の通路切替機構55,56はソレノイドなどを駆動源として切替動作する。また、釣り銭収納部40の送りローラ46や複数の搬送ローラ54は正逆回転が可能なモータを駆動源として回転動作する。
なお、この実施例では、釣り銭としての千円札を紙幣受付口12へ導いて放出しているが、図3に破線で示すように、専用の釣り銭放出口49を設け、釣り銭収納部40より釣り銭放出口49へ釣り銭を導くようにしてもよい。また、この実施例のように、全ての台間機2に釣り銭の払い出し機能を持たせる必要はなく、特に、島端部に位置する台間機2については、構造上の制約などから、釣り銭の払い出し機能を省略してもよい。
【0032】
前記貨幣搬送機構70は、島の両端部に配置された駆動ローラ72と従動ローラ73との間に張設された駆動ベルト74と、各台間機2の位置に対応させて配置された従動ローラ75,76間に張設された従動ベルト77とで構成されており、前記駆動ベルト74と各従動ベルト77との間には、紙幣を挟持して島端の貨幣回収機構90まで搬送する搬送路71が一周形成されている。
なお、貨幣搬送機構70は、この実施例のように搬送路71を一周させるものである必要はなく、搬送路が直線状のものであってもよい。
【0033】
前記搬送路71の途中の各台間機2の位置では、搬送路71に対して各台間機2の後面より突出させた搬出ガイド51および搬入ガイド52を連通させている。搬送路71と搬出ガイド51との連絡位置には、各台間機2より搬出された紙幣を搬送路71へ送り出すための送出ローラ78が、また、搬送路71と搬入ガイド52との連絡位置には、搬送中の紙幣を搬送路71から各台間機2へ取り込むための取込ローラ79,79および通路切替機構80が、それぞれ配備される。
【0034】
各台間機2の搬入ガイド52と搬送路71との連絡位置には、搬送路71沿いに、搬送中の紙幣の通過を検出する通過センサ81と、通過センサ81を通過した紙幣が千円札かどうかを判別する紙幣判別器82とが配備されている。前記紙幣判別器82が千円札であると判別しかつその位置の台間機2が千円札の補充を必要とするとき、前記通路切替機構80が切替動作し、前記紙幣を搬送路71から搬入ガイド52へ取り込む。
【0035】
前記紙幣回収機構90は、島端の前記搬送路71の下流端に設けられており、取込ガイド94により取り込まれた紙幣の金種を判別する紙幣判別器91と、紙幣判別器91で判別された千円札を取り込んで収納するための釣り銭収納庫92と、紙幣判別器91で判別された五千円札および一万円札を主として取り込んで収納するための高額紙幣収納庫93とを備えている。
前記釣り銭収納庫92は、取り込んだ千円札を釣り銭として一時的に保管するためのものであり、必要に応じて、釣り銭収納庫92より千円札を送り出し、放出ガイド95より搬送路71へ導出する。一方、高額紙幣収納庫93には、取り込んだ五千円札および一万円札が係員によって回収されるまで保管される。
【0036】
なお、上記実施例の貨幣搬送機構70は、千円札、五千円札、および一万円札を混在させて搬送するものであるが、図4に示すように、千円札のみを搬送する第1の搬送路71Aと、五千円札および一万円札を搬送する第2の搬送路71Bとを個別に設けることも可能である。この場合、第1の搬送路71Aの下流端は、千円札を一時的に保管する釣り銭収納庫をもつ貨幣回収機構90Aに連通させる。一方、第2の搬送路71Bの下流端は、五千円札および一万円札を回収する高額紙幣収納庫をもつ貨幣回収機構90Bに連通させる。
また、各台間機2の搬出ガイド51は、搬出する紙幣が千円札であれば、第1の搬送路71Aに連通し、それ以外の紙幣であれば、第2の搬送路71Bに連通するように、搬出ガイド51に通路切替機構96を設ける。各台間機2の搬入ガイド52は第1の搬送路71Aにのみ連通させる。
【0037】
図5は、マイクロコンピュータを制御装置として含む台間機2の電気的な構成を示す。
図中、100は、制御・演算の主体であるCPUであり、プログラムが格納されるROM101、各種データの読み書きに用いられるRAM102などとともに制御装置が構成される。CPU100は、ROM101に格納されたプログラムを解読して実行し、RAM102に対するデータの読み書きを行いながら、入出力各部の動作を一連に制御する。
特に、この実施例のCPU100は、釣り銭収納部40の釣り銭保有状態を監視する監視手段を構成しているが、釣り銭不足の監視は各台間機2で行わずに、中央管理装置3で一括して行うように構成することもできる。
【0038】
入出力各部は、バス108を介してCPU100に接続されており、操作面上の各種ランプを点灯させるランプ点灯回路107、投入金額表示器13、選択釦スイッチ15a〜15e、カード購入中止釦スイッチ16、カード挿入釦スイッチ17、カード残額表示器20、およびカード返却釦スイッチ22などを含んでいる。
さらに、CPU100には、機体の内部に組み込まれた入出力各部として、後述するタイマ103、遊技用カードに対する金額などの情報の読み書きを行うための磁気ヘッド104、投入された紙幣の真偽や金種を判別する紙幣判別器31、紙幣処理部30に設けられた紙幣送り機構105、釣り銭収納部40に組み込まれたソレノイド45およびセンサ48、紙幣の送りや搬送を行うための各ローラを駆動するローラ駆動機構部106、紙幣搬出入機構50を構成する第1、第2の各通路切替機構55,56、貨幣搬送機構70の搬送路71沿いに配置される通路切替機構80、通過センサ81、および紙幣判別器82などが接続されている。なお、図中、109は遊技機2、他の台間機2、および中央管理装置3との間で情報のやり取りを行うための伝送部である。
【0039】
図6および図7は、各台間機2におけるCPU100による制御の流れを示し、図6には、遊技カードの発行に関わる制御の流れが、図7には、釣り銭の補充に関わる制御の流れが、それぞれ示してある。
【0040】
図6において、ST1では、CPU100は紙幣受付口12への紙幣の投入に待機している。紙幣が投入されると、ST1の判定は「YES」となり、紙幣判別器31により紙幣の金種などが判別される(ST2,3)。もし、千円札であれば、ST3の判定が「YES」であり、釣り銭の保有枚数Nが上限値N1(例えばN1=30)に達していれば、その千円札は搬出ガイド51より貨幣搬送機構70の搬送路71へ搬出される。もし、上限値N1に達していなければ、千円札は釣り銭ガイド53を経て釣り銭収納部40に取り込まれる。
【0041】
投入された紙幣が五千円札や一万円札のような高額紙幣であって、高額紙幣の受付が禁止された状態でない場合は、ST3の判定が「NO」、ST5の判定が「NO」であり、遊技者による投入紙幣の返却操作の可能性に備えて、高額紙幣を紙幣停留部32まで取り込んで一時停留させる(ST6)。なお、千円札については、一時停留させずに直ちに取り込むようにしたのは、返却操作があっても、釣り銭収納部40より千円札を導出して返却することが可能であるからである。
もし、高額紙幣の受付が禁止された状態であれば、ST5の判定が「YES」であり、ST13へ進んで、投入された紙幣が返却される。
【0042】
紙幣の搬出、取込、または一時停留の後、CPU100は投入金額の合計値を算出する(ST7)。合計値が1万円であれば、ST8の判定が「YES」であり、紙幣の受付を禁止した後、合計値を投入金額表示器13に表示させる(ST9,10)。もし、合計値が1万円より小さければ、ST8の判定が「NO」、ST11の判定が「NO」であり、合計値が投入金額表示器13に表示される(ST10)。もし、合計値が1万円を越えていれば、ST8の判定が「NO」、ST11の判定が「YES」となり、1万円を越える要因となった最終の投入紙幣の金額を減算した後、その紙幣を返却する(ST12,13)。
【0043】
つぎに、CPU100は、ST1で紙幣の追加投入に、ST14で選択釦スイッチ15a〜15eの操作に、ST15でカード購入中止釦スイッチ16の操作に、それぞれ待機する。
紙幣の追加投入があれば、ST1の判定が「YES」となってST2以降へ進み、前記と同様の手順が実行される。選択釦スイッチ15a〜15eのいずれかが押操作されれば、ST14の判定が「YES」となり、選択された遊技用カードの金額が合計値以下であるかどうかが判定される(ST16)。
【0044】
もし、合計値以下であれば、ST16の判定が「YES」となり、CPU100は、遊技用カードを発行させ(ST17)、もし、高額紙幣が紙幣停留部32に停留中であれば、ST18の判定が「YES」となり、停留中の紙幣を搬出ガイド51を経て貨幣搬送機構70の搬送路71へ搬出する(ST19)。停留中の紙幣がなければ、ST18の判定が「NO」であり、ST19はスキップされる。
選択された遊技用カードの金額が合計値より大きければ、ST16の判定は「NO」であり、紙幣の追加投入に待機する(ST1)。
【0045】
つぎのST20では、釣り銭が必要かどうかを判定しており、その判定が「YES」であれば、CPU100は、釣り銭収納部40より釣り銭の金額に相当する枚数の千円札を導出させ、紙幣受付口12へ釣り銭を放出する。このとき、CPU100は、千円札の放出枚数を計数し、その分、保有枚数Nより差し引く。釣り銭が必要でなければ、ST20の判定は「NO」であり、ST21はスキップされる。
【0046】
ST1、ST14、ST15の待機状態において、カード購入中止釦スイッチ16が押操作されると、ST15の判定が「YES」となり、ST22で投入紙幣の合計値が0でないことを確認した上で、投入金額に相当する紙幣が紙幣受付口12に返却される(ST23)。
【0047】
図7は、釣り銭の補充に関わる制御の流れを示すもので、ST1では、CPU100は、釣り銭収納部40における釣り銭の保有状態を監視している。いま、釣り銭の放出によって釣り銭収容部40の千円札の保有枚数Nが下限値N0(例えばN0=15)より少なくなったとき、ST1の判定が「YES」となり、CPU100は、釣り銭不足として、高額紙幣の受付を禁止するとともに、搬送路71より千円札を選別して補充するために、紙幣判別器82を能動状態に設定して、千円札の搬入に待機する(ST2,3)。
【0048】
つぎのST4では、CPU100は、タイマ103に計時動作を開始させ、搬送路71の通過センサ81は紙幣の通過に待機する。紙幣の通過が通過センサ81で検知されると、ST5の判定が「YES」となり、CPU100は、タイマ103の計時を一時中断させる(ST7)。通過センサ81で検知された紙幣は紙幣判別器82により千円札かどうかが判別され、千円札と判断されると、ST8の判定は「YES」となり、CPU100は搬送路71の通路切替機構80を切替動作させて、千円札を搬送路71から搬入ガイド51へ取り込む(ST9)。もし、千円札でなければ、ST8の判定は「NO」であり、タイマ103の計時動作を再開させる(ST13)。
【0049】
千円札が台間機2の内部に取り込まれると、CPU100は、千円札の保有枚数Nを1加算し(ST10)、タイマ103の計時を停止させ(ST11)、千円札の保有枚数Nが上限値N1に達したかどうかを判定する(ST12)。その判定が「NO」であれば、ST4へ戻って再びタイマ103を作動させ、つぎの千円札の到来に待機する。もし、千円札の保有枚数Nが上限値N1に達すれば、ST12の判定が「YES」であれば、CPU100は、高額紙幣の受付禁止を解除し、紙幣判別器81を非能動状態に戻して千円札の補充を完了する(ST15,16)。
【0050】
もし、千円札が到来せず、タイマ103が所定の時間計時してタイムアップすると、ST5の判定が「NO」、ST6の判定が「YES」となり、CPU100は、貨幣回収機構90が千円札を放出するように、中央管理装置3に対して補充要求信号を伝送部109より出力する(ST14)。
【0051】
図8は、貨幣回収機構90の動作の流れを示すもので、ST1で搬送路71からの紙幣の搬入に待機し、ST6で中央管理装置3からの千円札の放出指令に待機している。紙幣の搬入があると、ST1の判定が「YES」であり、つぎのST2で、搬入された紙幣が千円札かどうかが紙幣判別器91で判別される。千円札でなければ、ST2の判定は「NO」であり、その紙幣は高額紙幣収納庫93に取り込まれる。もし千円札であれば、ST2の判定は「YES」であり、つぎのST3で、釣り銭収納庫92が満杯状態かどうかが判定される。満杯状態でなければ、ST3の判定が「NO」であり、千円札は釣り銭収納庫92に取り込まれるが(ST4)、もし、満杯状態であれば、ST3の判定が「YES」であり、千円札は高額紙幣収納庫93の方に取り込まれる(ST5)。
【0052】
ST1、ST6の待機状態において、中央管理装置3がいずれかの台間機2より補充要求信号を受けて千円札の放出指令を貨幣回収機構90へ送出したとき、ST6の判定が「YES」となり、つぎのST7で、釣り銭収納庫92に千円札があることが確認された上で、千円札が釣り銭収納庫92より放出される(ST8)。
なお、この実施例では、台間機2の釣り銭収納部40から搬送路71への千円札の搬出はできない構成になっているが、これを可能な構成に設計変更し、釣り銭の保有枚数Nに余裕がある場合に限り、釣り銭不足が発生した下流側の台間機2からの要求を受けて、余裕枚数だけ千円札を搬送路71へ搬出するようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
この発明は上記の如く、複数種の金種の貨幣のいずれかを受け付けて遊技媒体の貸出用の記憶媒体を発行する機能と、発行された記憶媒体を用いて遊技媒体を貸し出す機能とを具備する遊技媒体貸出機において、受け付け可能な貨幣の中で金額価値が最も低い特定の金種の貨幣を釣り銭として複数枚収納する釣り銭収納部を設け、釣り銭収納部に保有されている釣り銭が不足したときに受け付けた特定の金種の貨幣を釣り銭収納部に導いて収納させると共に、さらに釣り銭が不足する状態になったときには、貨幣搬送機構より釣り銭のための特定の金種の貨幣を取り込んで釣り銭収納部に収納するようにしたから、薄型の台間機であっても、釣り銭を必要とする高額紙幣を使用でき、しかも、頻繁な釣り銭不足の発生を防止できる。
【0054】
請求項2および請求項6の発明では、釣り銭収納部の貨幣の保有数が下限値を下回る状態になってから所定時間が経過しても、釣り銭のための特定の金種の貨幣を取り込むことができない場合には、遊技媒体貸出機から管理装置に補充要求信号を出力することにより、貨幣回収機構から特定の貨幣を貨幣搬送機構の搬送路に送出することができる。よって、遊技媒体貸出機では、送出された貨幣を取り込んで釣り銭収納部に収納することが可能になる
【0056】
請求項4の発明では、複数の金種の貨幣を混在させて搬送路で搬送するようにし、各遊技媒体貸出機では、複数の金種の貨幣のうち釣り銭に用いられる特定の金種の貨幣を選別して搬送路より取り込むようにしたから、構造が簡易かつ小型の貨幣搬送機構を使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である遊技場システムの構成を示す平面図である。
【図2】台間機の正面図である。
【図3】台間機の貨幣処理ユニットの構成を示す平面図である。
【図4】この発明の他の実施例の概略構成を示す平面図である。
【図5】台間機の電気的な構成を示すブロック図である。
【図6】台間機の制御の流れを示すフローチャートである。
【図7】台間機の制御の流れを示すフローチャートである。
【図8】貨幣回収機構の制御の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 遊技機
2 台間機
40 釣り銭収納部
50 紙幣搬出入機構
70 貨幣搬送機構
71 搬送路
71A 第1の搬送路
71B 第2の搬送路
90 貨幣回収機構

Claims (6)

  1. 複数種の金種の貨幣のいずれかを受け付けて遊技媒体の貸出用の記憶媒体を発行する機能と、発行された記憶媒体を用いて遊技媒体を貸し出す機能とを具備する遊技媒体貸出機を各遊技機に対応させるようにして、複数台の遊技機と複数台の遊技媒体貸出機とを整列状態で配備して島が構成されるとともに、前記島には、貨幣回収機構と、各遊技媒体貸出機で受け付けられかつ送り出された貨幣を前記貨幣回収機構まで搬送する搬送路を具備する貨幣搬送機構とが設けられて成る遊技場システムにおいて、
    各遊技媒体貸出機は、受け付けられた貨幣の真偽および金種を判別する貨幣処理部と、前記複数種の金種の貨幣の中で金額価値が最も低い特定の金種の貨幣を釣り銭として複数枚収納する釣り銭収納部と、受け付けられた貨幣の金額価値の範囲内で前記特定の金種の貨幣の金額価値またはその複数倍の金額価値に相当する価値の記憶媒体を発行する記憶媒体発行手段と、前記特定の金種以外の金種の貨幣を受け付けてその金額価値を下回る価値の記憶媒体が発行されたとき、両者の差額に相当する数の特定の金種の貨幣を前記釣り銭収納部から払い出す釣り銭払出手段と、受け付けられて貨幣処理部による判別処理が完了した貨幣を前記貨幣搬送機構の搬送路に搬出する貨幣搬出機構と、前記貨幣搬送機構の搬送路より前記特定の金種の貨幣を取り込んで前記釣り銭収納部に搬送する貨幣取込機構と、前記貨幣搬出機構および貨幣取込機構ならびに釣り銭収納部における貨幣の導出入を制御する制御部とを具備し、
    前記貨幣搬送機構の搬送路と各遊技媒体貸出機との連絡位置には、それぞれ前記特定の金種の貨幣を検出するための検出手段が、対応する遊技媒体貸出機の制御部に電気接続された状態で配備され、
    各遊技媒体貸出機の前記制御部は、
    前記釣り銭収納部への貨幣の収納および釣り銭収納部からの釣り銭の払出に応じて釣り銭収納部内の貨幣の保有数を計数する計数手段と、
    前記貨幣処理部が特定の金種以外の金種の貨幣を受け付けたと判別したとき、および前記釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が上限値に達している状態で貨幣処理部が特定の金種の貨幣を受け付けたと判別したときには、受け付けられた貨幣を前記貨幣搬出機構に搬出させる一方、前記釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が前記上限値を下回る状態で前記貨幣処理部が特定の金種の貨幣を受け付けたと判別したときには、前記受け付けられた貨幣を貨幣搬出機構に搬出させる処理を行わずに当該貨幣を前記釣り銭収納部に収納させる受付貨幣処理手段と、
    前記釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が前記上限値より小さい所定の下限値を下回る状態になったとき、電気接続された前記検出手段からの入力に基づき前記搬送路内を搬送される前記特定の金種の貨幣を検出するとともに、検出された貨幣を前記貨幣取込機構に取り込ませる制御と、取り込まれた貨幣を前記釣り銭収納部に収納させる制御とを実行する貨幣取込制御手段とを、具備することを特徴とする遊技場システム。
  2. 請求項1に記載された遊技場システムにおいて、
    前記遊技媒体貸出機からの補充要求信号に応じて前記貨幣回収機構に前記特定の金種の貨幣を前記貨幣搬送機構の搬送路に送出させる制御を実行する管理装置を、さらに備え、
    各遊技媒体貸出機は、前記管理装置と通信するための通信手段と、前記釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が前記下限値を下回る状態になってからの経過時間を計時するための計時手段とをさらに備え、
    前記貨幣取込制御手段は、前記釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が前記下限値を下回る状態になったことに応じて前記計時手段に計時処理を開始させるとともに、検出手段からの入力に基づき検出された前記特定の金種の貨幣が前記貨幣取込機構により取り込まれて釣り銭収納部に収納されたことに応じて前記計時手段の計時処理を停止する計時制御手段と、前記計時手段により計時された時間が所定の規定時間に達するまでの間に前記特定の金種の貨幣を検出できなかったとき、前記管理装置に前記補充要求信号を出力する補充要求出力手段とを具備する、遊技場システム。
  3. 前記各遊技媒体貸出機の前記貨幣搬出機構には、受け付けられて貨幣処理部による判別処理が完了した貨幣を貨幣処理部から前記貨幣搬送機構の搬送路まで搬送する搬出ガイドが、前記貨幣取込機構には、前記特定の貨幣を取り込んで釣り銭収納部まで搬送する搬入ガイドが、それぞれ設けられるとともに、各遊技媒体貸出機に、前記搬出ガイドと搬入ガイドとを連通させて、前記貨幣処理部から貨幣搬送機構の搬送路に搬送される途中の貨幣の搬送方向を前記搬入ガイドに向かう方向に切り替えるための連絡ガイドと、前記搬出ガイドの連絡を前記貨幣搬送機構の搬送路および前記連絡ガイドのいずれかに切り替えるための通路切替機構とが設けられ、
    前記受付貨幣処理手段は、前記貨幣処理部が特定の金種の貨幣を受け付けたと判別したときの前記釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が前記上限値に達している場合には、前記搬出ガイドが前記貨幣搬送機構の搬送路に連通するように通路切替機構を制御することにより、受け付けられた貨幣を貨幣処理部から前記貨幣搬送機構の搬送路まで搬送し、前記貨幣処理部が特定の金種の貨幣を受け付けたと判別したときの前記釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が前記上限値を下回る場合には、前記搬出ガイドが前記連絡ガイドに連通するように通路切替機構を制御することにより、受け付けられた貨幣を前記貨幣処理部から搬出ガイドおよび連絡ガイドならびに搬入ガイドを介して前記釣り銭収納部まで搬送する、請求項1に記載された遊技場システム。
  4. 前記貨幣搬送機構は、複数の金種の貨幣を混在させて搬送する搬送路を有し、前記検出手段として、前記複数の金種の貨幣から前記特定の金種の貨幣を選別するための貨幣判別器が配備される、請求項1または2に記載された遊技場システム。
  5. 貨幣回収機構と、この貨幣回収機構に貨幣を搬送する搬送路を具備する貨幣搬送機構とを有する島内において、遊技機の遊技媒体を遊技者へ貸し出すために当該遊技機に対応づけられて配備され、複数種の金種の貨幣のいずれかを受け付けて遊技媒体の貸出用の記憶媒体を発行する機能と、発行された記憶媒体を用いて遊技媒体を貸し出す機能と、受け付けた貨幣を前記貨幣搬送機構に送り出す機能と、釣り銭のための特定の金種の貨幣を前記貨幣搬送機構より取り込む機能とを具備する遊技媒体貸出機であって、
    受け付けられた貨幣の真偽および金種を判別する貨幣処理部と、前記複数種の金種の貨幣の中で金額価値が最も低い特定の金種の貨幣を釣り銭として複数枚収納する釣り銭収納部と、受け付けられた貨幣の金額価値の範囲内で前記特定の金種の貨幣の金額価値またはその複数倍の金額価値に相当する価値の記憶媒体を発行する記憶媒体発行手段と、前記特定の金種以外の金種の貨幣を受け付けてその金額価値を下回る価値の記憶媒体が発行されたとき、両者の差額に相当する数の特定の金種の貨幣を前記釣り銭収納部から払い出す釣り銭払出手段と、受け付けられて貨幣処理部による判別処理が完了した貨幣を前記貨幣搬送機構の搬送路に搬出する貨幣搬出機構と、前記貨幣搬送機構の搬送路より前記特定の金種の貨幣を取り込んで前記釣り銭収納部に搬送する貨幣取込機構と、前記貨幣搬出機構および貨幣取込機構ならびに釣り銭収納部における貨幣の導出入を制御する制御部とを具備するとともに、前記特定の金種の貨幣を検出するために前記搬送路に設けられた検出手段に前記制御部が電気接続された状態で前記島内に配備され、
    前記制御部は、
    前記釣り銭収納部への貨幣の収納および釣り銭収納部からの釣り銭の払出に応じて釣り銭収納部内の貨幣の保有数を計数する計数手段と、
    前記貨幣処理部が特定の金種以外の金種の貨幣を受け付けたと判別したとき、および前記釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が上限値に達している状態で貨幣処理部が特定の金種の貨幣を受け付けたと判別したときには、受け付けられた貨幣を前記貨幣搬出機構に搬出させる一方、前記釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が前記上限値を下回る状態で前記貨幣処理部が特定の金種の貨幣を受け付けたと判別したときには、受け付けられた貨幣を貨幣搬出機構に搬出させる処理を行わずに当該貨幣を前記釣り銭収納部に収納させる受付貨幣処理手段と、
    前記釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が前記上限値より小さい所定の下限値を下回る状態になったとき、電気接続された前記検出手段からの入力に基づき前記搬送路内を搬送される前記特定の金種の貨幣を検出するとともに、検出された貨幣を前記貨幣取込機構に取り込ませる制御と、取り込まれた貨幣を前記釣り銭収納部に収納させる制御とを実行する貨幣取込制御手段とを、具備することを特徴とする遊技媒体貸出機。
  6. 請求項5に記載された遊技媒体貸出機において、
    当該遊技媒体貸出機からの補充要求信号に応じて前記貨幣回収機構に前記特定の金種の貨幣を前記貨幣搬送機構の搬送路に送出させる制御を実行する外部の管理装置と通信するための通信手段と、前記釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が前記下限値を下回る状態になってからの経過時間を計時するための計時手段とをさらに備え、
    前記貨幣取込制御手段は、前記釣り銭収納部における特定の金種の貨幣の保有数が前記下限値を下回る状態になったことに応じて前記計時手段に計時処理を開始させるとともに、検出手段からの入力に基づき検出された前記特定の金種の貨幣が前記貨幣取込機構により取り込まれて釣り銭収納部に収納されたことに応じて前記計時手段の計時処理を停止する計時制御手段と、前記計時手段により計時された時間が所定の規定時間に達するまでの間に前記特定の金種の貨幣を検出することができなかったとき、前記管理装置に対し、前記貨幣回収機構に特定の金種の貨幣を送出させる制御の実行を要求する補充要求信号を出力する、遊技媒体貸出機。
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