JP2006338650A - 遊技媒体貸出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高額紙幣を受け入れて釣銭用の紙幣を払い出すことができる機能を有しながら、薄形の遊技機島を形成することのできる遊技媒体貸出装置を提供する。
【解決手段】 メダルサンド30の背面は、遊技機島に架設された紙幣搬送装置40と接続している。紙幣搬送装置40は、遊技機島の長手方向に架け渡されかつ垂直に周回する搬送ベルト44を備え、一端部には金庫41が設置されている。遊技客によって紙幣挿入口36より投入された紙幣が真券である場合には、紙幣は立った状態のまま周回する搬送ベルト44の上位部分の移動を利用して運ばれ、釣銭用の紙幣と高額紙幣とに仕分けされて金庫41に保管される。メダルサンド30に内装された釣銭貯留部51に収納されている紙幣の枚数が少なくなったときに、金庫41に保管された釣銭用の紙幣が搬送ベルト44の下位部分の移動を利用して搬出され、釣銭貯留部51に補充される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数の遊技機および遊技媒体貸出機を配列して形成される遊技機島に組み込まれる遊技媒体貸出装置に関し、特に高額紙幣が投入されたときに、釣銭用の紙幣を払い出すことができるようにした装置に関する。
スロットマシンやパチンコ機に代表される遊技機において、遊技客がゲームを始めようとする際には、まず、遊技媒体としてのメダルやパチンコ玉の貸し出しを受けなければならない。そして、その貸し出しを受けるための手段として、硬貨または紙幣といった現金を遊技機に隣接して設置された遊技媒体貸出機に直接投入するという方法が、遊技客にとって最も手っ取り早い便利な方法といえる。とりわけ、高額紙幣を受付けて釣銭を払い出すことのできる機能を有する遊技媒体貸出装置は、遊技客が、高額紙幣を予め両替機などによって両替しておいたり、ゲームの途中で両替のために席を離れたりするといった煩わしさがない。
特許文献1には、釣銭を払い出すことのできる遊技場システムが紹介されている。すなわち、特許文献1より転載した図6に示すように、この遊技場システムにおいて、遊技機1の遊技媒体を遊技者へ貸し出すための遊技媒体貸出機としての台間機2を各遊技機1に対応させるようにして、複数台の遊技機1と複数台の台間機2とを整列状態で配備して島が構成されている。各島には、各台間機2で受け付けられかつ送り出された貨幣を貨幣回収機構90へ搬送するための貨幣搬送機構70が設けられる。各台間機2は、釣り銭のための千円札を収納する釣り銭収納部40を有し、釣り銭収納部40の釣り銭が不足したとき、貨幣搬送機構70より千円札を取り込んで釣り銭収納部40に収納する。このような構成によって、薄型の台間機であっても、釣り銭を必要とする高額紙幣が使用できるようになり、しかも、釣り銭不足を頻繁に生じさせないようになる。
特開2001−54675号公報
上記に引用した特許文献1によれば、貨幣搬送機構70は、島の両端部に配置された駆動ローラ72と従動ローラ73との間に張設された駆動ベルト74と、各台間機2の位置に対応させて配置された従動ローラ75,76間に張設された従動ベルト77とによって構成されたものであり、前記駆動ベルト74と各従動ベルト77との間には、紙幣を挟持して島端の貨幣回収機構90まで搬送する搬送路71が一周形成されている。すなわち、貨幣回収機構90と台間機2の関係において、最も遠いものはほぼ一周を要することとなり、非効率な貨幣の搬送形態となっている。
そして、ここに使用されている各種のローラは水平に配置されて、水平回転するように形成されたものである。しかしながら、このように構成された貨幣搬送機構70は、殊に駆動ローラ72および従動ローラ73の直径の大きさが貨幣搬送機構70の幅に影響することとなり、もって島の厚さ(奥行き)が決定されることとなる。
また、この貨幣搬送機構70では、投入されて島端の貨幣回収機構90まで搬送される高額紙幣と、貨幣回収機構90より搬出されて台間機2に補充される釣銭用の紙幣とが、一本の駆動ベルト74に混在した状態で搬送されるようになっている。そこで、搬送中の紙幣の通過を検出する通過センサ81と、該センサを通過した紙幣が釣銭適合金種の紙幣であるかどうかを判別するための紙幣判別器82とを、台間機2ごとに設置するようにして、通過する紙幣の金種をその都度チェックすることで解決している。このうち、通過センサ81については、タッチセンサなどでもって簡単に装着することが可能なので特に問題とはならない。しかしながら、紙幣判別器82については、たとえば赤外線透過センサと、受光した透過光をデータ分析して金種を判別する解析装置とが必要であり、製造の際のコストアップや手間がかかるなどといった点で問題が残る。
このような状況にあって、本発明が目的とするところは、まず、釣銭の払い出しに対応することのできる遊技媒体貸出装置を提供することにあり、しかもこの種の遊技媒体貸出装置を組み込んで形成される遊技機島の厚さについて、引例のような従来の遊技機島の厚さよりも薄形のものを提供することができるようにすることにある。また、頻繁に紙幣の金種を判別する必要のない遊技媒体貸出装置を提供することにある。
本発明の遊技媒体貸出装置は、上記の如き課題を解決するためになされたもので、遊技機島に架設された紙幣搬送装置には遊技媒体貸出機が接続され、遊技媒体の貸し出しを受けるために遊技客によって前記遊技媒体貸出機に投入された紙幣を、前記紙幣搬送装置を通じて金庫に収納するように構成された遊技媒体貸出装置において、前記紙幣搬送装置は、該遊技機島の長手方向に架け渡されかつ垂直に周回する搬送ベルトを備え、投入された紙幣は、周回する前記搬送ベルトの上位または下位のうちの一方の移動によって前記金庫に取り込まれるとともに、高額紙幣が投入されたときには、釣銭とされる金種の紙幣が、周回する前記搬送ベルトのもう一方の移動によって前記金庫から搬出されて、払い出されるように構成されていることを特徴とする。
遊技機島の長手方向に架け渡されて垂直に周回する一本の搬送ベルトを利用して、投入された紙幣を立てた状態で搬送するという技術自体は、すでに広く実用されている技術である。ところが、本発明の遊技媒体貸出装置は、周回する一本の搬送ベルトの往路のみならず復路の動きも活用するように構成して、金庫への紙幣の収納作業のほか、金庫からの釣銭用紙幣の搬出がなされるようにしたことを特徴としている。投入された総ての金種の紙幣が一旦金庫に保管されたのち、釣銭として適合する紙幣だけが搬出されて、遊技媒体貸出機から釣銭として払い出される。
請求項2に記載の遊技媒体貸出装置は、前記遊技媒体貸出機には釣銭貯留部が備わり、前記釣銭貯留部には釣銭とされる金種の紙幣が所定の枚数だけ貯留されるとともに、前記釣銭貯留部に貯留されている紙幣が所定の貯留枚数に満たない場合には、前記紙幣搬送装置によって前記金庫から補充されるように構成されていることを特徴とする。
これは、遊技客ができる限り待ち時間なしに釣銭を受け取ることができるように、遊技媒体貸出機に釣銭貯留部を備えるようにしたものである。そして、少なくとも釣銭を支払うことができる金額が釣銭貯留部に常時確保されるようにするために、不足分を金庫から搬出して補充するようにしている。また、遊技店の営業日の開店前に、釣銭用の紙幣を必要とする枚数だけ金庫にセットして本装置を稼動させれば、遊技媒体貸出機に装着された総ての釣銭貯留部を釣銭用の紙幣で充足することができる。
さらに、請求項3に記載の遊技媒体貸出装置は、前記金庫は、前記紙幣搬送装置に混在する複数の金種の紙幣のうち、少なくとも釣銭とされる金種の紙幣を分別して保管するように構成されていることを特徴とする。
投入される紙幣の金種はさまざまであるが、これを金庫に取り入れる際に、少なくとも釣銭用の紙幣を選別して保管することにより、これを釣銭として搬出する際には、改めてその紙幣の金種を識別する必要がなくなる。紙幣搬送装置の釣銭を搬送する搬送ベルトには、釣銭用の紙幣しか流れないようになるので、遊技媒体貸出機に装着された釣銭貯留部に取り込む際に、その都度金種を確認する必要がない。
本発明の遊技媒体貸出装置は、釣銭に対応することのできる装置として、遊技機島の長手方向に沿って架け渡されて垂直に周回する一本の搬送ベルトの往路と復路の両方の動きを無駄なく利用して完成させたものである。したがって、両面タイプの遊技機島に適応することができるうえに、その遊技機島の厚さは、従来から実用されている釣銭機能を持たない遊技機島の厚さと何ら変わることなく形成することができる。また、釣銭機能を有する従来の同種の遊技機島との比較では、より薄形の遊技機島として提供することができるようになる。
遊技客が投じた紙幣は、その金種と真贋が識別されて適正な紙幣と判別されれば、そのまま金庫まで搬送されて仕分けされたのち、保管される。そして、釣銭として適合する紙幣だけが金庫から搬出されるという構成によって、搬出の経路における頻繁な紙幣の識別を必要としなくなるから、簡略で比較的低廉な装置として提供することができるようになる。また、遊技媒体貸出機には釣銭貯留部が備えられ、釣銭用の紙幣がこの釣銭貯留部に常時補充されるようになっているから、遊技客からの釣銭の要求に対して、素早く応えることができる。
次に、本発明の実施例について、図を参照しながら説明する。図1は、遊技機島の正面外観図、図2は、本発明の一実施例である遊技媒体貸出装置の正面図、図3は、遊技媒体貸出装置に格納されている紙幣識別装置の紙幣識別部ならびに釣銭貯留部を示す平面図である。図4は、投入された紙幣の紙幣搬送装置における搬入経路を示す平面図、図5は、釣銭用の紙幣の紙幣搬送装置における搬出経路を示す平面図、図6は、従来の遊技媒体貸出装置の一例を示す平面図である。なお、本発明に関わる図面に記載された符号と、引用文献1より転載した図面(図6)に記載された符号とは、同符号であったとしても、同一のものを表わすものではない。
図1には、遊技機の一例としてのスロットマシン20と、遊技媒体貸出機の一例としてのメダルサンド30とが描かれている。そして、このスロットマシン20とメダルサンド30とが交互に横並びに設置されることによって、遊技機島が形成される。本実施例においては、背中合わせに配設させた2列を合わせて一つの遊技機島として形成されたものを示すことにする。そして、遊技機島の中央部には、その長手方向に沿って、紙幣搬送装置40が架設され、紙幣搬送装置40の一端部には、金庫41が配置されている。本発明の遊技媒体貸出装置10は、以上のようなメダルサンド30における紙幣の受け入れおよび払い出しに関わる機構ならびに紙幣搬送装置40を総称するものである。
メダルサンド30の正面には、遊技客がゲームを終了して残額を釣銭として受け取るときに押下する精算ボタン31と、紙幣を投入して遊技媒体としてのメダルの貸し出しを受けるときに押下する貸出ボタン32とが取り付けられている。また、表示部33が備えられ、種々のデータが表示されるようになっている。この表示部33は、たとえば、メダルの貸出枚数や売上情報、異常表示などを適宜表示するためのデータ表示部34と、遊技客が投入した紙幣の残額を表示して、ゲームを継続するときのための金額を留保するための残額表示部35とによって構成されるものである。
メダルサンド30の正面には、さらに、紙幣挿入口36および釣銭払出口37が開設されている。紙幣挿入口36は、メダルサンド30に格納された紙幣識別装置50に連通している。釣銭払出口37は、紙幣識別装置50の一部を構成する釣銭貯留部51に連通している。また、メダルサンド30の下部には、貸出用のメダルを払い出すノズルシュート38が取り付けられている。紙幣挿入口36に紙幣を投入して貸出ボタン32を押下することによって払い出されるメダルは、ノズルシュート38を通じてスロットマシン20の下部に設けられた受皿21に流下する。こうして払い出されたメダルをスロットマシン20のメダル投入口22に投入することによって、ゲームの開始が可能となる。
図2に示す紙幣搬送装置40において、その一端部には駆動プーリ42が配設され、他端部には従動プーリ43が配設されている。これらのプーリ42および43は、水平な回転軸を有して、垂直回転するように配設されたものである。そして、駆動プーリ42と従動プーリ43との間には、丸ベルトからなる搬送ベルト44が張架されている。搬送ベルト44は、図示しない駆動モータの回転力によって駆動プーリ42が回転することによって、周回するようになっている。
図2において、搬送ベルト44が時計回りに周回するものとすると、上位に位置するベルトは、矢印Aの如く金庫41に向かって移動するから、このベルトの移動を紙幣の搬入手段として利用するようにする。この場合、搬送ベルト44は、メダルサンド30における紙幣挿入口36の高さに対応して設置される。また、搬送ベルト44の下位に位置するベルトは、矢印Bの如く金庫41から離間する方向に移動するから、このベルト移動は釣銭用の紙幣の搬出手段として利用されることになる。したがって、メダルサンド30における釣銭払出口37は、紙幣挿入口36より下位に設けられる。なお、本遊技媒体貸出装置10において、紙幣は、立てた状態で投入され、搬送されるようになっている。
メダルサンド30に格納された紙幣識別装置50には、図3(a)に示す紙幣識別部において、紙幣挿入口36に連続させて紙幣搬送ベルト52が張架されており、これと対峙して配設された搬送ローラ53とでもって紙幣Sを挟持することによって、投入された紙幣Sを装置本体に取り込んで奥へと送り込むように構成されている。また、この紙幣搬送ベルト52に沿って形成される搬送路には、図示しない各種のセンサ類が装填され、通過する紙幣Sの各種データを読み取って、その金種と真贋とを判別している。
投入された紙幣Sが、万一、不正な紙幣であった場合には、紙幣識別部によって受け入れが拒否される。紙幣搬送ベルト52が逆転して、その紙幣は紙幣挿入口36を通じて遊技客の手もと側に返却される。一方、真券であると識別された紙幣Sは、紙幣識別部のさらに奥の方へと運ばれる。紙幣Sが通過したあとには、紙幣挿入口36の近傍に付設させたシャッター手段54が突出して搬送路を遮断するために、正当な紙幣の投入を装置に認識させた直後に紙幣Sを引き戻すという不正が防止される。そののち、メダルサンド20の貸出ボタン32が押下されるのに伴って、メダルの貸し出しが実行される。
図2および紙幣の搬入経路を示す平面図である図4において、紙幣識別装置50の背面には、紙幣搬送装置40の一部を構成する紙幣誘導路45が連結されている。この紙幣誘導路45は、ほぼ直角に湾曲して方向を変換し、その先端部で搬送ベルト44に合流するように形成されている。また、紙幣搬送装置40には、紙幣送出手段46が配設されている。紙幣送出手段46には、回転駆動ローラ46aが装着され、搬送ベルト44と当接することによって、周回するベルトから回転力を受けるように形成されている。この回転駆動ローラ46aの回転は、さらに回転駒46bへと伝達される。回転駒46bの外周部の一部は、紙幣誘導路45の内方に臨むように構成されている。
また、紙幣搬送装置40には、搬送ベルト44の両サイドから該搬送ベルト44に当接する形で、多数の搬送ローラ47が取り付けられている。この搬送ローラ47は、所定の間隔でもって並列されたものである。紙幣識別装置50から送り出された紙幣は、回転駒46bの回転によって奥の方へと引き込まれ、その先方で、回転駆動ローラ46aならびに搬送ローラ47と、搬送ベルト44との間で順送りに挟持されながら、矢印Aのように金庫41に向かって搬送されることとなる。紙幣搬送装置40の搬送路中には、メダルサンド30の台ごとに対応させて通過センサ48が取り付けられており、搬送途中の紙幣の通過状況が検知される。投入された紙幣が、搬送途中にある他の紙幣と重なり合う恐れがあるときは、これを防止するために、紙幣識別装置50からの送り出しが一時待機となるような措置が制御装置によってとられる。
金庫41の入口近傍には図示しない識別センサが備えられ、搬入される紙幣の金種が改めて判別される。そして、一般的に釣銭とされる金種である千円札は、少なくともその他の高額紙幣とは分別されて、金庫41内に釣銭用として仕切られた釣銭保管部41aに収納される。一方、高額紙幣は、金庫41内に高額紙幣用として仕切られた高額紙幣保管部41bに収納される。なお、この高額紙幣保管部41bは、たとえば、一万円札と五千円札とを別々に保管するような構成としてもよい。
釣銭保管部41aおよび高額紙幣保管部41bは、それぞれ、紙幣を取り込んで整列収納させる図示しないスタッカ機構を備えている。そして、金庫41の内部構造は、たとえば、釣銭保管部41aと高額紙幣保管部41bとを縦に並べた2階建て式の保管部とし、このような保管部41aおよび41bがリフト機構によって上下動することによって、搬入された紙幣は仕分けされながら収納される。また、釣銭保管部41aには繰出ローラが備えられおり、繰出ローラの回転駆動に伴って、札束を立てた状態に保管された千円札を搬送ベルト44の下位の側に対して一枚ずつ繰り出すように形成されている。
次に、図2および紙幣の搬出経路を示す平面図である図5において、紙幣搬送装置40の構造は、上述の搬入経路に近似したものである。すなわち、紙幣識別装置50の一部である釣銭貯留部51に釣銭として貯えられている千円札の枚数が、たとえば9枚よりも少なくなって、一万円札の新たな投入があったときに釣銭を払い出すことができない状態となったときは、制御装置を介して送信される補充要求に基づいて、金庫41の釣銭保管部41aに設けられた繰出ローラが駆動を開始する。繰出ローラによって繰り出された千円札は、補充用の釣銭紙幣として、搬送ローラ47ならびに回転駆動ローラ46aと、搬送ベルト44との間で順送りに挟持されながら、矢印Bに従って搬送され、補充を要求したメダルサンド30へと向かう。
通過センサ48は、紙幣の搬出経路においても、メダルサンド30の台ごとに対応させて取り付けられており、搬送中の紙幣の通過を検知している。一方、メダルサンド30には紙幣誘導路45が連結し、さらに、紙幣誘導路45に対して紙幣送出手段46が配備されている。そして、紙幣送出手段46に装着されている回転駆動ローラ46aが搬送ベルト44と当接することによって、周回するベルトから紙幣の搬入時とは逆の回転力を受けるようになる。したがって、紙幣送出手段46に組み込まれた回転駒46bも逆に回転することになる。
このような紙幣の搬出経路における構成が搬入経路における構成と明らかに異なるところは、搬出経路には、紙幣誘導路45が搬送ベルト44と接する部位に、切替手段49が付設されていることである。切替手段49は、たとえばソレノイドなどによって先端部が揺動する短冊状板によって構成されるもので、搬送中の紙幣を通過させるのか、あるいは紙幣の搬送を紙幣誘導路45の方向に誘導するのかについての切り替えを行う。そして、切替手段49は、釣銭用の紙幣の要求のあったメダルサンド30の手前側に設置された通過センサ48が紙幣の通過を検知したときに、紙幣を取り込む方向に切替作動するように制御されている。
紙幣識別装置50の一部を構成する釣銭貯留部51には、図3(b)に示すように、押圧板55を本図の右の方に付勢するスプリング56と、図示しないソレノイドによって押圧板55を本図の左の方へ引き寄せるリンク機構57とが組み込まれている。本図は、リンク機構57が作動して、押圧板55が左の方へ引き寄せられた状態を示すもので、このような状態にあるときに、千円札である紙幣Sは紙幣誘導路45より送り込まれる。そして、スプリング56の伸長作用によって、押圧板55は、紙幣Sを伴って棚板状に突設させた支持片58を摺り抜け、本図の右側の壁面に向かって付勢される。このようにして、釣銭用の紙幣Sが釣銭貯留部60に貯留されることとなる。
遊技客の要求に応じて釣銭の支払いが必要となったときは、前記のように押圧板55によって貯留されている紙幣Sが付勢された状態にあるときに、紙幣Sに当接するように配置した繰出ローラ59が作動することによって、千円札である紙幣Sは、釣銭払出口37より釣銭として一枚ずつ払い出される。
遊技機島の正面外観図である。 本発明の一実施例である遊技媒体貸出装置を示す正面図である。 紙幣識別装置における(a)は紙幣識別部、(b)は釣銭貯留部を示す平面図である。 投入された紙幣の搬入経路に関わる図2の平面図である。 釣銭用の紙幣の搬出経路に関わる図2の平面図である。 従来の遊技媒体貸出装置の一例を示す平面図である。
符号の説明
10 遊技媒体貸出装置
20 スロットマシン(遊技機)
30 メダルサンド(遊技媒体貸出機)
36 紙幣挿入口
37 釣銭払出口
40 紙幣搬送装置
41 金庫
41a 釣銭保管部
41b 高額紙幣保管部
44 搬送ベルト
47 搬送ローラ
48 通過センサ
49 切替手段
50 紙幣識別装置
51 釣銭貯留部
S 紙幣

Claims (3)

  1. 遊技機島に架設された紙幣搬送装置には遊技媒体貸出機が接続され、遊技媒体の貸し出しを受けるために遊技客によって前記遊技媒体貸出機に投入された紙幣を、前記紙幣搬送装置を通じて金庫に収納するように構成された遊技媒体貸出装置において、
    前記紙幣搬送装置は、該遊技機島の長手方向に架け渡されかつ垂直に周回する搬送ベルトを備え、投入された紙幣は、周回する前記搬送ベルトの上位または下位のうちの一方の移動によって前記金庫に取り込まれるとともに、高額紙幣が投入されたときには、釣銭とされる金種の紙幣が、周回する前記搬送ベルトのもう一方の移動によって前記金庫から搬出されて、払い出されるように構成されていることを特徴とする遊技媒体貸出装置。
  2. 前記遊技媒体貸出機には釣銭貯留部が備わり、前記釣銭貯留部には釣銭とされる金種の紙幣が所定の枚数だけ貯留されるとともに、前記釣銭貯留部に貯留されている紙幣が所定の貯留枚数に満たない場合には、前記紙幣搬送装置によって前記金庫から補充されるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の遊技媒体貸出装置。
  3. 前記金庫は、前記紙幣搬送装置に混在する複数の金種の紙幣のうち、少なくとも釣銭とされる金種の紙幣を分別して保管するように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技媒体貸出装置。
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