JPH06121879A - 遊技場のコイン搬送振り分け装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 台間玉貸し機に投入されたコインを搬送回収
して振り分ける遊技場のコイン搬送振り分け装置におい
て、３種類以上のコインを振り分けることができるよう
にする。 【構成】 各玉貸し機３０のコイン投入口３１から投入
されたコインは、コイン回収ライン４２により管理ユニ
ット４０の振り分け機４４に搬送される。コイン投入口
３１からは、５００円玉、１００円玉、５０円玉、およ
び１０円玉の４種類のコインが投入される。振り分け機
４４は、これら４種類のコインの中から釣り銭用コイン
として５００円玉のみを選択し、搬送装置４６および釣
り銭供給ライン４１によって玉貸し機３０の釣り銭供給
用のホッパに供給する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は台間玉貸し機に投入され
たコインを搬送回収して振り分ける遊技場のコイン搬送
振り分け装置に関し、特に特定のコインを振り分けるた
めの遊技場のコイン搬送振り分け装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】パチンコ店におけるパチンコ台間の台間
玉貸し機では、通常、１０００円紙幣挿入口、５００円
玉および１００円玉用のコイン投入口が設けられてい
る。このような台間玉貸し機では、１０００円紙幣また
は５００円玉が投入された場合には、借りたい玉数を１
００円単位または５００円単位で選択できるようになっ
ている。そして、投入金額と選択金額との差分の金額
は、釣り銭返却口から返却される。

【０００３】このような台間玉貸し機では、コイン投入
口から投入されたコインは、釣り銭用としてストックさ
れるコイン以外は回収ラインを介して島単位で設けられ
たコイン搬送振り分け装置に回収される。コイン搬送振
り分け装置では、１００円および５００円を別々に振り
分け、台間玉貸し機側で釣り銭が不足した場合には、一
方のコインを釣り銭用コインとしてその台間玉貸し機に
供給する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、近年では、
台間玉貸し機で貸し玉を貸し出すとき、５０円玉や１０
円玉等を使用できるようにすることが試みられている。
しかし、従来のコイン搬送振り分け装置では、５００円
玉と１００円玉の２種類のコインしか選別されていなか
った。このため、台間玉貸し機側で５０円玉や１０円玉
等を使用できるようにしても、コイン搬送振り分け装置
側で振り分けることができないので、これらを釣り銭用
コインとして供給することができなかった。

【０００５】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、３種類以上のコインを振り分けることのでき
る遊技場のコイン搬送振り分け装置を提供することを目
的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、台間玉貸し機に投入されたコインを搬送
回収して振り分ける遊技場のコイン搬送振り分け装置に
おいて、前記台間玉貸し機から３種類以上のコインが搬
送回収されるコイン回収手段と、前記回収された３種類
以上のコインの内１種類のコインのみを振り分けるコイ
ン振り分け手段と、前記振り分けられた１種類のコイン
を釣り銭用コインとして前記台間玉貸し機側に供給する
釣り銭供給手段と、を有することを特徴とする遊技場の
コイン搬送振り分け装置が提供される。

【０００７】

【作用】台間玉貸し機から３種類以上のコインがコイン
回収手段により搬送回収されると、回収された３種類以
上のコインの内１種類のコインのみをコイン振り分け手
段が振り分け、振り分けられた１種類のコインを釣り銭
用コインとして釣り銭供給手段が台間玉貸し機側に供給
する。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図２は遊技場の管理システムの概略構成を示す
図である。遊技場１はパチンコ店であり、ホールコンピ
ュータ２により遊技場１全体が管理されている。ホール
コンピュータ２には、光通信回線３を介して複数のステ
ーション１０１〜１１２が接続されている。これらステ
ーション１０１〜１１２は、一般に島と呼ばれているも
のであり、多数のパチンコ台および玉貸し機と、管理装
置とで構成されている。これらの構成はほぼ同一なの
で、以下、ステーション１０１のみの構成を説明する。

【０００９】ステーション１０１は、１台の島管理装置
１０と、多数のパチンコ台２０および玉貸し機３０で構
成されている。島管理装置１０は、各玉貸し機３０への
貸し玉の供給や、硬貨および紙幣の回収等の制御を行
う。また、島管理装置１０は、各パチンコ台２０や玉貸
し機３０のデータ、例えば出玉数や貸し玉数等を光通信
回線３を介してホールコンピュータ２に送る。さらに、
島管理装置１０は、ホールコンピュータ２からのデー
タ、例えば打ち止め指令等をパチンコ台２０および玉貸
し機３０に送る。

【００１０】また、ホールコンピュータ２には、景品交
換所に設置される端末機４が接続されている。端末機４
には、客が出玉と景品を交換する度にその交換玉数等の
データが入力される。端末機４は、この入力されたデー
タをホールコンピュータ２に送る。

【００１１】図３はステーション１０１の一部の概観図
である。パチンコ台２０および玉貸し機３０は１台ずつ
交互に設置されている。玉貸し機３０の前面部には、コ
イン投入口３１、貸し玉放出機３２、返却口３３、およ
び紙幣挿入口３４等が設けられている。コイン投入口３
１からは５００円玉、１００円玉、５０円玉、および１
０円玉の４種類のコインが投入される。貸し玉放出機３
２からは、コイン投入口３１から投入された金額に応じ
て貸し玉が放出される。ただし、５００円玉、および１
０００円紙幣が投入された場合には、５００単位でのみ
貸し玉が放出される。１０００円紙幣は紙幣挿入口３４
から挿入され、その内５００円分のみの貸し玉が供給さ
れた場合には、残り分の５００円玉が返却口３３から釣
り銭コインとして返却される。

【００１２】パチンコ台２０および玉貸し機３０の背面
部には、釣り銭供給ライン４１と、コイン回収ライン４
２と、紙幣回収ライン４３とが設けられている。釣り銭
供給ライン４１およびコイン回収ライン４２は、島管理
ユニット４０内の振り分け機４４に連結されている。一
方、紙幣回収ライン４３は、図示されていない紙幣回収
装置に連結されている。

【００１３】振り分け機４４は、コイン回収ライン４２
によって回収されたコインから５００円玉のみを振り分
け、放出口４４ａから放出する。この放出口４４ａは搬
送装置４６と連結されており、玉貸し機３０において釣
り銭供給の要求がある場合には搬送装置４６側に５００
円玉を送る。搬送装置４６に送られた５００円玉は、釣
り銭供給ライン４１の位置まで上昇し、釣り銭供給ライ
ン４１によって各玉貸し機３０に供給される。一方、玉
貸し機３０において釣り銭供給の要求がない場合には、
放出口４４ａは、５００円玉を回収容器４５に放出す
る。これらの制御は、島管理ユニット４０内に設けられ
た島管理装置１０からの指令によって行われる。

【００１４】また、振り分け機４４は、回収された５０
０円玉以外のコインは放出口４４ｂから回収容器４５に
放出する。回収容器４５は、内部が仕切られており、５
００円玉用の収容部と他のコイン用の収納部とに分かれ
ている。

【００１５】図４は振り分け機４４内部の概略構成図で
ある。ベルト５２は、ステーション１０１の端部とコイ
ン回収ライン４２間に渡って設けられている。ベルト５
２は、プーリ５１によって駆動され、補助レール５４上
を移動することにより玉貸し機３０から振り分け機４４
までコイン５０を搬送する。また、ベルト５２は補助プ
ーリ５３によって下方への撓みが防止されている。

【００１６】プーリ５１の左側下方部には、レール５５
が設けられている。レール５５は、プーリ５１付近から
放出口４４ａに渡って設けられており、５００円玉が充
分に通過できるような幅と厚みを有している。また、レ
ール５５は、５００円玉以外のコインは通過途中で落下
して、放出口４４ｂに送られるようになっている。

【００１７】図５は図４のＡ−Ａ線に沿う断面図であ
り、（Ａ）は５００円玉が通過した場合の状態を示す
図、（Ｂ）は５００円玉以外のコインが通過した場合の
状態を示す図である。レール５５は、５００円玉が充分
に通過できるような幅と厚みを持つ筒体に形成されてお
り、その下面部には開口部５５ａが形成されている。こ
の開口部５５ａの幅は５００円玉の直径よりも狭く、他
のコインよりも広くなるように形成されている。

【００１８】このため、図（Ａ）に示すように５００円
玉はレール５５内を通過して放出口４４ａに供給され
る。一方、図（Ｂ）に示すように１００円玉等の径の小
さい他のコインは、途中で開口部５５ａから下方に落と
され、放出口４４ｂに供給される。

【００１９】図１は本実施例のコイン搬送振り分けシス
テムの流れを示す図である。各玉貸し機３０のコイン投
入口３１から投入されたコインは、コイン回収ライン４
２により管理ユニット４０の振り分け機４４に搬送され
る。コイン投入口３１からは、５００円玉、１００円
玉、５０円玉、および１０円玉の４種類のコインが投入
される。振り分け機４４は、これら４種類のコインの中
から釣り銭用コインとして５００円玉のみを選択し、搬
送装置４６および釣り銭供給ライン４１によって玉貸し
機３０の釣り銭供給用のホッパに供給する。

【００２０】各玉貸し機３０を通過して余ったコイン
は、最端部４１ａでコイン回収ライン４２に送られ、再
び振り分け機４４に搬送される。また、振り分け機４４
は、回収された５００円玉以外のコインは放出口４４ｂ
から回収容器４５に放出する。さらに、紙幣回収ライン
４３により回収された紙幣は、図示されていない紙幣回
収装置に回収される。

【００２１】このように、本実施例では、５００円玉お
よび１００円玉以外のコインを含めた３種類以上のコイ
ンから１種類のコインのみを選択し、そのコインを釣り
銭用コインとして玉貸し機３０に供給するようにしたの
で、玉貸し機３０側で５０円玉や１０円玉等の他のコイ
ンを使用することができる。

【００２２】なお、本実施例では、５００円玉の振り分
け手段として、開口部５５ａを有するレール５５を用い
るようにしたが、コイン識別センサ、振り分けレバー、
および振り分け制御回路等を備え、コイン識別センサに
より１種類のコインを選別し、そのコインのみを振り分
けレバーで振り分けて釣り銭用コインとするような構成
としてもよい。

【００２３】また、本実施例では釣り銭用コインとして
５００円玉を使用したが、必要に応じて他のコインを釣
り銭とすることも可能である。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように本発明では、台間玉
貸し機から３種類以上のコインを搬送回収し、回収され
た３種類以上のコインの内１種類のコインのみを振り分
け、そのコインを釣り銭用コインとして台間玉貸し機側
に供給するようにしたので、従来の５００円玉および１
００円玉だけでなく、５０円玉や１０円玉等の他のコイ
ンによる貸し玉の供給を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例のコイン搬送振り分けシステムの流れ
を示す図である。

【図２】遊技場の管理システムの概略構成を示す図であ
る。

【図３】ステーションの一部の概観図である。

【図４】振り分け機内部の概略構成図である。

【図５】図４のＡ−Ａ線に沿う断面図であり、（Ａ）は
５００円玉が通過した場合の状態を示す図、（Ｂ）は５
００円玉以外のコインが通過した場合の状態を示す図で
ある。

【符号の説明】

１ 遊技場 １０ 島管理装置 ２０ パチンコ台 ３０ 玉貸し機 ３１ コイン投入口 ３２ 貸し玉放出機 ３３ 返却口 ３４ 紙幣挿入口 ４１ 釣り銭供給ライン ４２ コイン回収ライン ４４ 振り分け機 ４５ 回収容器 ４６ 搬送装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 台間玉貸し機に投入されたコインを搬送
   回収して振り分ける遊技場のコイン搬送振り分け装置に
   おいて、 前記台間玉貸し機から３種類以上のコインが搬送回収さ
   れるコイン回収手段と、 前記回収された３種類以上のコインの内１種類のコイン
   のみを振り分けるコイン振り分け手段と、 前記振り分けられた１種類のコインを釣り銭用コインと
   して前記台間玉貸し機側に供給する釣り銭供給手段と、 を有することを特徴とする遊技場のコイン搬送振り分け
   装置。
2. 【請求項２】 前記コイン振り分け手段は、５００円玉
   のみを前記コイン回収手段から前記釣り銭供給手段に供
   給する通路と、前記５００円玉以外のコインは前記通路
   途中で振り落とす開口部と、を有するレールによって構
   成されていることを特徴とする請求項１記載の遊技場の
   コイン搬送振り分け装置。