JP4192993B2 - メダルゲーム機用のメダル処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、メダルの投入に応じてゲームプレイを提供するメダルゲーム機に係り、特に、投入されたメダルを処理するためのメダル処理装置に関する。
近年のゲーム機における著しい技術開発と娯楽性の向上に伴い、多様なゲーム機を設置した専用の施設が広く普及している。このような施設においては、一般的に、共通のメダルの投入に応じてゲームプレイを提供する各種のメダルゲーム機が設置されている。
[1.一般のメダルゲーム機]
一般に、メダルゲーム機においては、メダルゲーム機内に投入されたメダルの枚数に応じてゲームプレイが提供されると共に、ゲームプレイの結果が良い場合には、結果に応じた枚数の獲得メダルが払い出される。また、投入されたメダルが正規のメダルでない場合には、異種メダルとして排出される。
このような所定の動作を確保するために、メダルゲーム機においては、投入されたメダルを選別して、正規のメダルの枚数を検出し、投入された正規メダルを所定の収容部に収納する一方で異種メダルを排出するという投入メダルの一連の機械的処理を行うと共に、獲得された枚数のメダルを払い出すというペイアウトメダルの機械的処理を行うためのメダル処理装置が必要である。また、このようなメダル処理装置に制御指令を送って動作を電気的に制御する制御装置が必要である。
[2.クレジットタイプのメダルゲーム機]
一方、このようなメダルゲーム機においては、連続的なゲームプレイを予想して、1回のゲームプレイを行う都度にメダルを投入する手間を省く観点から、1回のゲームプレイ用のメダルを越える枚数のメダルを予め投入可能に構成されたものが広く普及している。このタイプのメダルゲーム機において、メダルゲーム機内に投入されたメダルの枚数は、ゲームプレイに使用されるまでの間、クレジット数(未使用の残りメダルの枚数)として保持され、ゲームプレイが行われる毎に、その使用数(ゲームプレイに使用されるメダルの枚数)がクレジット数から差し引かれる。
また、ゲームプレイの結果、獲得数(獲得メダルの枚数)がある状態では、この獲得数は、クレジット数に加算されるかあるいはペイアウトされる。さらに、獲得数やクレジット数がある状態でゲームプレイが中止される場合には、その獲得数やクレジット数に相当する枚数のメダルがペイアウトメダルとして払い出される。
このようなクレジットタイプのメダルゲーム機において、上記の制御装置には、制御指令によって制御を行う機能に加えてさらに、クレジット数、使用数、獲得数やペイアウト数などの数値処理を行う機能や、また、数値データをモニタなどの表示部によって表示させる機能などが要求される。
[3.従来のメダル処理装置]図5は、以上のような従来のクレジットタイプのメダルゲーム機において、特に、メダル処理装置の一例を示す概略構成図であり、図6は、図5のメダル処理装置とその制御装置を含む構成を示すブロック図である。
[3−1.構成]
まず、図5に示すように、メダルゲーム機の本体ケース1の上部表面には、モニタ2や操作部3、および点灯表示部4に加えて、メダル処理装置10を構成するメダルボール11およびメダル投入口12が設けられている。ここで、メダルボール11は、ゲームプレイによって獲得され、払い出されたメダルを取り出す取出口であり、複数枚のメダルを一括的に取り出し可能な開口面積を有する。また、メダル投入口12は、メダル厚さ寸法に応じて決定されるメダル投入口であり、一般的には、1枚以上かつ2枚未満のメダル厚さ寸法に等しい開口幅を有する。
メダルボール11の1側面には、異種メダル排出用のリジェクト口13が設けられている。そして、本体ケース1内部におけるメダルボール11とメダル投入口12の下方の離れた位置には、払出用のエスカレータホッパ14とメダル回収用のメダルボックス15がそれぞれ設けられている。ここで、エスカレータホッパ14は、設定された枚数のメダルを払い出すと共に、払出枚数を「ペイアウト数」としてカウントする機能を有する一般的なコインの払出用のエスカレータホッパであり、その払出通路16の上端部の払出口17は、メダルボール11のリジェクト口13と同じ側面に開口している。
また、メダル投入口12の下方の近傍におけるメダルボール11の側面には、セレクタ18が配置されている。このセレクタ18は、メダル投入口12から供給されたメダルを選別する機能と共に、選別した正規メダルの枚数を「クレジット数」としてカウントする正規メダル計数部としての機能を有する。そして、このセレクタ18の側面には、前述のリジェクト口13が接続されており、また、このセレクタ18とメダルボックス15との間には、回収通路19が設けられている。すなわち、セレクタ18は、判別結果に応じて、リジェクト口13と回収通路19とのいずれか一方にメダルを選択的に供給するようになっている。
次に、図6に示すように、メダル処理装置10は、モニタ2、および操作部3と共に、制御装置5に接続されている。この制御装置5は、まず、メダル処理装置10のエスカレータホッパ14およびセレクタ18からのカウントデータと、操作部3におけるクレジットモードとペイアウトモードの選択データや、使用数(ベット数など)を含む各種の操作データを受け取り、メダルのクレジット数や使用数、獲得数、ペイアウト数などの数値処理を行うようになっている。
そして、制御装置5は、このようなメダル処理に関する数値処理に基づき、エスカレータホッパ14およびセレクタ18に制御指令を送ってその動作を電気的に制御するようになっている。また、モニタ2には、エスカレータホッパ14およびセレクタ18からの各カウントデータと共に、この制御装置5からの数値処理に関するデータが、数値データとして送られるようになっている。
[3−2.作用]
以上のような構成を有する図5のメダル処理装置10において、メダルの処理は次のようにして行われる。まず、メダル投入口12からメダルが投入されると、投入されたメダルは、セレクタ18において選別される。このセレクタ18において正規のメダルであると判別された正規メダルは、このセレクタ18によって「1クレジット」としてカウントされた後、回収通路19を介してメダルボックス15に落下し、このメダルボックス15内に保持される。この場合、クレジット数は、制御装置5に送られて処理され、モニタ2上に「クレジット数」のカウントアップがほぼリアルタイムで表示される。一方、セレクタ18において正規のメダルではないと判別された異種メダルは、このセレクタ18によってカウントされることなく、リジェクト口13からメダルボール11内に排出される。
また、ゲームプレイの結果、獲得メダルがある場合には、制御装置5からその獲得数のデータがモニタ2に送られ、このモニタ2上に「獲得数」が表示される。この「獲得数」の表示に対して、操作部3の操作によりペイアウトモードが選択された場合には、その選択データが制御装置5に送られ、制御装置5において、その獲得数が払出用のメダルの枚数として設定され、制御装置5からエスカレータホッパ14に制御指令が送られる。その結果、エスカレータホッパ14によって、設定枚数のメダルが払出通路16を介して払出口17からメダルボール11内に払い出されると共に、払出通路16を通過する各メダルは「1ペイアウト」としてカウントされる。この場合、ペイアウト数は、カウントダウンされる都度、制御装置5とモニタ2にカウントデータとして送られ、モニタ2上に「獲得数」または「ペイアウト数」のカウントダウンがほぼリアルタイムで表示される。
一方、「獲得数」の表示に対して、操作部3の操作によりクレジットモードが選択された場合には、その選択データが制御装置5に送られ、制御装置5において、その獲得数だけ、クレジット数がカウントアップされると同時に、獲得数がカウントダウンされる。この場合、獲得数とクレジット数の相対的な変化の様子は、カウントアップデータおよびカウントダウンデータとしてモニタ2に送られ、モニタ2上に「獲得数」のカウントダウンと「クレジット数」のカウントアップがほぼリアルタイムで表示される。また、この場合には、エスカレータホッパ14には制御指令は送られず、エスカレータホッパ14は動作しない。
ところで、メダルゲーム機のうち、特に、スロットマシン、カードゲーム、ルーレット、競馬ゲーム、ビンゴゲームなどの、高いギャンブル性を有するメダルゲーム機においては、ゲームプレイ時に「ベット」として多数枚のメダルが投入される。このようなメダルゲーム機では、ゲームプレイによって獲得され、払い出されるメダルの枚数もまた、多数枚となる。
従来、このような多数枚のメダルを使用するメダルゲーム機においても、図5に示すようなメダル処理装置が適用されているが、ユーザは、メダルを1枚ずつ手でメダル投入口12に投入しなければならないため、多数枚のメダルの投入には手間と時間を要するという問題点がある。例えば、一般的に、メダルゲーム機において、ゲームの開始前には、モニタ2にゲームプレイに関連する各種の画像データが表示される。しかしながら、このような画像データの表示中に、多数枚のメダルの投入に専念することになるため、画像データ自体を楽しむことも、また、その内容を十分に把握することもできなくなり、その結果としてゲームを十分に楽しめないという問題点がある。
特に、競馬ゲームやビンゴゲームなどの、多人数の競技者に対して所定の時刻にゲームを開始するタイプのメダルゲーム機においては、所定の時刻までに多数枚のメダルを投入しなければならず、予定の枚数を投入する前にゲームが開始してしまった場合にはゲームを十分に楽しめないという問題点がある。さらに、多数枚のメダルを1枚ずつ投入する場合には、手が汚れやすく、最近の清潔度に対する高い要求を満たすことができないという問題点もある。
一方、一括的なメダルの投入を可能とするために、金融機関などで使用されているコインの自動投入装置をメダルゲーム機用のメダル処理装置に適用することも考えられる。しかしながら、このようにコインの自動投入装置をメダル処理装置に適用した場合には、構成が複雑・大型化してしまい、メダルゲーム機の複雑・大型化につながり、保守・管理上も不都合である。その上、既存のメダルゲーム機の大幅な設計変更を要するため、経済面からも実用性が低い。
本発明は、上記のような従来技術の問題点を解決するために提案されたものであり、その第1の目的は、多数枚のメダルを使用するメダルゲーム機において、多数枚のメダルを一括的に容易に投入可能で、かつ、投入された正規メダルの枚数を迅速に検出可能な高性能のメダル処理装置を提供することである。そして、このようなメダル処理装置を使用することにより、メダルの投入に要する手間と時間を省略し、メダルの投入に煩わされることなく、ゲームの開始前からゲームプレイのみに専念可能で、かつ、メダル投入時刻からほとんど時間を置かずにゲームを開始可能であり、しかも、手が汚れることを極力防止可能な、高い娯楽性と高い清潔度を備えたメダルゲーム機を提供することである。
また、本発明の第2の目的は、以上のような高性能を持ちながら、しかも、小型・簡略で、既存のメダルゲーム機の大幅な設計変更を必要としないような、実用性の高いメダル処理装置を提供することである。そして、このようなメダル処理装置を使用することにより、以上のような高い娯楽性と高い清潔度を備えながら、しかも、小型・簡略で、保守・管理性に優れた、実用性の高いメダルゲーム機を提供することである。
本発明は、メダルを投入するメダル投入口、投入されたメダルを順次選別するメダル選別部、正規メダルの枚数を検出するメダル枚数検出部、正規メダルを収容するメダル収容部、および異種メダルを排出するメダル排出部を有し、メダル投入口に投入された正規のメダルに応じてゲームプレイを提供するメダルゲーム機用のメダル処理装置において、特に、次のような構成を有することを特徴としている。
[1.請求項1記載の発明]
請求項1記載の発明は、前記メダル投入口として複数枚のメダルを一括的に投入可能なメダル一括投入口が設けられると共に、このメダル一括投入口から投入されたメダルの方向を揃え、前記メダル選別部に対して順次供給するメダルアレンジ部が設けられることを特徴としている。この場合、メダル一括投入口は、前記メダルゲーム機の表面の一部に設けられ、複数枚のメダルを一括的に投入可能な開口面積を有する。また、メダルアレンジ部は、前記メダル一括投入口と前記メダル選別部との間に設けられる。
以上のような構成を有する請求項1記載の発明によれば、メダル一括投入口から複数枚のメダルを一括的に容易に投入することができる。この場合、投入された複数枚のメダルは、メダルアレンジ部によって一定の方向に揃えられ、メダル選別部に対して順次供給される。供給されたメダルは、メダル選別部によって順次選別され、正規メダルである場合にはメダル枚数検出部によってその枚数が検出されると共にメダル収容部に収容され、異種メダルである場合にはメダル排出部から排出される。
このように、請求項1記載の発明においては、メダル一括投入口に一括的に投入されたメダルは、続くメダルアレンジ部により、メダル選別部に対して自動的に順次供給される。このようなメダルアレンジ部は、既存の小型・簡略な装置を使用して構成可能であり、手動で投入する場合以上の供給速度を確保できる。そのため、メダル一括投入口とメダルアレンジ部によって、メダルを1枚ずつ手で投入する場合以上の速度で、メダル選別部にメダルを供給することができる。
したがって、請求項1記載の発明によれば、多数枚のメダルを一括的に容易に投入可能で、かつ、投入された多数枚のメダルの枚数を迅速に検出可能な高性能のメダル処理装置を提供することができる。さらに、請求項1記載の発明のメダル処理装置は、メダル選別部、メダル枚数検出部、メダル収容部、およびメダル排出部などの構成については、既存の構成をそのまま使用し、メダル投入口周辺の構成のみを若干変更するだけで、容易に製造することができる。
[2.請求項2記載の発明]
請求項2記載の発明は、前記メダル投入口として、メダル一括投入口とメダル単体投入口の両方が設けられ、メダル一括投入口から投入されたメダルの方向を揃え、前記メダル選別部に対して順次供給するメダルアレンジ部が設けられると共に、各投入口毎に、個別のメダル選別部と個別のメダル枚数検出部が設けられることを特徴としている。
この場合、メダル一括投入口とメダル単体投入口は、前記メダルゲーム機の表面の一部に設けられ、メダル一括投入口は、複数枚のメダルを一括的に投入可能な開口面積を有し、メダル単体投入口は、メダル厚さ寸法に応じて決定される開口幅を有する。また、メダルアレンジ部は、前記メダル一括投入口と前記メダル選別部との間に設けられる。さらに、メダル選別部は、前記メダルアレンジ部から供給されたメダルを順次受け取り、受け取ったメダルを選別する第1のメダル選別部と、前記メダル単体投入口から投入されたメダルを順次受け取り、受け取ったメダルを順次選別する第2のメダル選別部を含む。同様に、メダル枚数検出部は、前記第1と第2のメダル選別部で正規なメダルであると判別された正規メダルの枚数をそれぞれ検出する第1と第2のメダル枚数検出部を含む。
以上のような構成を有する請求項2記載の発明においては、前記請求項1記載の発明と同様に、メダル一括投入口とメダルアレンジ部によって、メダルを1枚ずつ手で投入する場合以上の速度で、第1のメダル選別部にメダルを供給し、第1のメダル枚数検出部によって正規メダルの枚数を検出することができる。さらに、このようなメダル一括投入口による一括的な投入と併行して、メダル単体投入口によって1枚ずつ投入されたメダルを、第2のメダル選別部で順次選別し、第2のメダル枚数検出部によって正規メダルの枚数を検出することができる。
したがって、請求項2記載の発明によれば、前記請求項1記載の発明と同様に、多数枚のメダルを一括的に容易に投入可能で、かつ、投入された多数枚の正規メダルの枚数を迅速に検出可能な高性能のメダル処理装置を提供することができる。特に、この請求項2記載の発明においては、メダル一括投入口とメダル単体投入口の両方を設けていることから、ユーザはメダルの投入方法を選択可能であり、メダルの投入自体をゲームプレイの一部として楽しむことができる。その上、メダル一括投入口側と、メダル単体投入口側とで、メダルの選別および正規メダルの枚数の検出を全く独立に行っているため、両方の投入口から同時にメダルを投入することによって、正規メダルの枚数をより迅速に検出することができる。
また、請求項2記載の発明のメダル処理装置は、メダル単体投入口、第2のメダル選別部、第2のメダル枚数検出部、メダル収容部、およびメダル排出部などの構成については、既存の構成をそのまま使用し、メダル一括投入口、メダルアレンジ部、第1のメダル選別部、および第1のメダル枚数検出部を既存の構成に追加することにより、容易に製造することができる。
[3.請求項3記載の発明]
請求項3記載の発明は、前記メダル投入口として、メダル一括投入口とメダル単体投入口の両方が設けられ、メダル一括投入口から投入されたメダルの方向を揃え、前記メダル選別部に対して順次供給するメダルアレンジ部が設けられると共に、前記メダル選別部によって、メダルアレンジ部からのメダルとメダル単体投入口からのメダルを選択的に受け取るように構成したことを特徴としている。
この場合、メダル一括投入口とメダル単体投入口は、前記メダルゲーム機の表面の一部に設けられ、メダル一括投入口は、複数枚のメダルを一括的に投入可能な開口面積を有し、メダル単体投入口は、メダル厚さ寸法に応じて決定される開口幅を有する。また、メダルアレンジ部は、前記メダル一括投入口と前記メダル選別部との間に設けられる。さらに、メダル選別部は、前記メダルアレンジ部から供給されたメダルと前記メダル単体投入口から投入されたメダルを、選択的に順次受け取り、受け取ったメダルを順次選別するように構成されている。
以上のような構成を有する請求項3記載の発明においては、前記請求項1記載の発明と同様に、メダル一括投入口とメダルアレンジ部によって、メダルを1枚ずつ手で投入する場合以上の速度で、メダル選別部にメダルを供給することができる。さらに、このようなメダル一括投入口による一括的な投入と併行して、メダル単体投入口によって順次投入されたメダルを、共通のメダル選別部に供給することができる。
したがって、請求項3記載の発明によれば、前記請求項1記載の発明と同様に、多数枚のメダルを一括的に容易に投入可能で、かつ、投入された多数枚の正規メダルの枚数を迅速に検出可能な高性能のメダル処理装置を提供することができる。特に、この請求項3記載の発明においては、前記請求項2記載の発明と同様に、メダル一括投入口とメダル単体投入口の両方を設けているため、ユーザはメダルの投入方法を選択可能であり、メダルの投入自体をゲームプレイの一部として楽しむことができる。
また、この請求項3記載の発明においては、メダル一括投入口とメダル単体投入口に対して、共通のメダル選別部およびメダル枚数検出部を使用しているため、個別のメダル選別部およびメダル枚数検出部を使用する請求項2記載の発明に比べて構成を小型・簡略化することができる。すなわち、この請求項3記載の発明のメダル処理装置は、メダル単体投入口、メダル選別部、メダル枚数検出部、メダル収容部、およびメダル排出部などの構成については、既存の構成をそのまま使用し、メダル一括投入口およびメダルアレンジ部を既存の構成に追加することにより、容易に製造することができる。
[4.請求項4記載の発明]
請求項4記載の発明は、前記請求項1〜3のいずれか一つに記載の発明において、前記メダルアレンジ部が、前記メダル選別部と一体的に設けられていることを特徴としている。このように構成した場合には、投入された複数枚のメダルは、一体化されたメダルアレンジ部とメダル選別部によって一定の方向に揃えられ、順次選別される。この請求項4記載の発明においては、メダルアレンジ部とメダル選別部を一体化していることから、これらを個別に設けた場合に比べて、メダル処理装置全体の構成を小型・簡略化することができる。
[5.請求項5〜8記載の発明]
請求項5〜8記載の発明は、前記請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、メダル投入口周辺の構成に特徴を有するものである。請求項5記載の発明は、前記請求項2〜4のいずれか一つに記載の発明において、メダル単体投入口が、前記メダル一括投入口の一部に設けられていることを特徴としている。このように構成した場合には、メダル一括投入口とメダル単体投入口への同時投入が容易になる上、メダル投入口周辺の構成を簡略化することができる。
請求項6記載の発明は、前記請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記メダルアレンジ部が、前記メダル一括投入口と一体的に設けられていることを特徴としている。このように構成した場合には、メダルアレンジ部とメダル選別部を個別に設けた場合に比べて、メダル投入口周辺の構成を小型・簡略化することができる。
請求項7記載の発明は、前記請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、前記メダル一括投入口が、前記メダルアレンジ部への通路を遮断可能な開閉部を有することを特徴としている。このように構成した場合には、開閉部の開閉によって、メダルの一括投入の有無を選択できるため、メダルの投入操作の自由度を向上できる。
請求項8記載の発明は、前記請求項1〜7のいずれか一つに記載の発明において、前記メダルアレンジ部が、コイン払出用のホッパであることを特徴としている。このように構成した場合には、既存の小型・簡略なコイン払出用のホッパを使用して、メダル処理装置を容易に製造することができる。
[6.請求項9〜12記載の発明]
請求項9〜12記載の発明は、前記請求項1〜8のいずれか一つに記載の発明において、メダル枚数検出部の構成に特徴を有するものである。請求項9記載の発明は、前記請求項1〜8のいずれか一つに記載の発明において、前記メダル枚数検出部が、3種類のメダル計数部の中から選択されたメダル計数部を有し、この選択されたメダル計数部の計数結果に基づいて、正規メダルの枚数を検出するように構成されたことを特徴としている。この場合、3種類のメダル計数部は、前記メダル選別部に送られるメダルの枚数を計数する投入メダル計数部、前記メダル選別部で正規なメダルであると判別された正規メダルの枚数を計数する正規メダル計数部、および前記メダル選別部で正規なメダルでないと判別された異種メダルの枚数を計数する異種メダル計数部である。以上のような構成を有する請求項9記載の発明によれば、簡略な構成のメダル計数部を適宜使用することにより、メダル枚数検出部を簡略かつ自由に設計することができる。
請求項10記載の発明は、前記請求項9記載の発明において、前記メダル選別部が、前記選択されたメダル計数部の一つを含むことを特徴としている。この場合、メダル選別部には、前記3種のいずれのメダル計数部を設けることも可能である。このように構成した場合には、メダル計数部をメダル選別部と別に設けた場合に比べて、メダル処理装置全体の構成を簡略化することができる。
請求項11記載の発明は、前記請求項9または10記載の発明において、前記メダル投入口が、前記投入メダル計数部を含むことを特徴としている。このように構成した場合には、投入メダル計数部をメダル投入口と別に設けた場合に比べて、メダル処理装置全体の構成を簡略化することができる。請求項12記載の発明は、前記請求項9〜11のいずれか一つに記載の発明において、前記メダルアレンジ部が、前記投入メダル計数部を含むことを特徴としている。このように構成した場合には、投入メダル計数部をメダルアレンジ部と別に設けた場合に比べて、メダル処理装置全体の構成を簡略化することができる。
[7.請求項13〜15記載の発明]
請求項13〜15記載の発明は、前記請求項1〜12のいずれか一つに記載の発明において、メダル収容部が、メダル払出手段を含むことを特徴としている。請求項13記載の発明は、前記請求項1〜12のいずれか一つに記載の発明において、前記メダルゲーム機の表面の一部に開口し、複数枚のメダルを一括的に取り出し可能な開口面積を有するメダル取出口をさらに有し、前記メダル収容部が、収容したメダルの中から払い出し枚数として設定された枚数のメダルを前記メダル取出口に順次送出するメダル払出手段を含むことを特徴としている。このような構成を有する請求項13記載の発明によれば、投入された正規メダルを払出メダルとして使用させることができ、1台のメダルゲーム機において、メダルを効率良く循環させ、使用されるメダル数をできるだけ少なくすることができる。その結果、メダルゲーム機のメダル収容部の寸法を縮小することができ、メダルゲーム機全体の小型化に貢献できる。
請求項14記載の発明は、前記請求項1〜12のいずれか一つに記載の発明において、前記メダル一括投入口が、その内部に収容された複数枚のメダルを一括的に取り出し可能に構成され、前記メダル収容部が、収容したメダルの中から払い出し枚数として設定された枚数のメダルを前記メダル一括投入口に順次送出するメダル払出手段を含むことを特徴としている。このように構成した場合には、メダル一括投入口を、メダル取出口として兼用できるため、個別に設けた場合に比べて、メダル処理装置全体の構成を簡略化することができる。
請求項15記載の発明は、前記請求項13または14記載の発明において、前記メダル収容部が、前記メダル払出手段を含む第1のメダル収容部と、前記メダル払出手段を含まない第2のメダル収容部を含み、前記メダル選別部で正規なメダルであると判別された正規メダルを、前記第1と第2のメダル収容部に対して選択的に送出するメダル振分部をさらに有することを特徴としている。このように構成した場合には、投入された正規メダルを、払出メダルとして必要な分だけ循環させ、余剰メダルについては回収することができるため、投入された正規メダルをゲームプレイの状況に合わせて柔軟に処理することができ、1台のメダルゲーム機あたりの使用メダル数を管理することができるなど、実用性に優れている。
以上説明したような本発明によるメダルゲーム機用のメダル処理装置の複数の実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
[1.第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態として、特に、請求項2、請求項7〜12、請求項14、15の各発明を適用したメダル処理装置を示す概略構成図である。また、図2は、図1のメダル処理装置とその制御装置を含む構成を示すブロック図である。
[1−1.構成]
まず、図1に示すように、メダルゲーム機の本体ケース1の上部表面には、モニタ2や操作部3、および点灯表示部4に加えて、メダル処理装置20を構成するメダルボール(メダル一括投入口)21およびメダル単体投入口22が設けられている。ここで、メダルボール21は、複数枚のメダルを一括的に投入可能でかつ一括的に取り出し可能な開口面積を有し、従来のメダルボールと同様に、ゲームプレイによって獲得され、払い出されたメダルを取り出すメダル取出口を兼ねている。また、メダル単体投入口22は、1枚以上かつ2枚未満のメダル厚さ寸法に等しい開口幅を有するメダル投入口であると共に、供給枚数をカウントする投入メダル計数部としての機能を有する。
本体ケース1の前面の下方には、異種メダル排出用のリジェクト口23が設けられている。そして、本体ケース1内部におけるメダルボール21とメダル単体投入口22の下方の離れた位置には、払出用のエスカレータホッパ24とメダル回収用のメダルボックス25がそれぞれ設けられている。ここで、エスカレータホッパ24は、図5の従来例と同様に、設定された枚数のメダルを払い出すと共に、払出枚数を「ペイアウト数」としてカウントする機能を有する一般的なコインの払出用のエスカレータホッパであり、その払出通路26の上端部の払出口27は、メダルボール21の1側面に開口している。
また、メダルボール21の払出口27とは別の側面の下部には、開閉可能な開閉部28が設けられている。そして、本体ケース1内部におけるこの開閉部28の下方の近傍には、アレンジ用ホッパ(メダルアレンジ部)30、第1のセレクタ(第1のメダル選別部)31、および第1のメダル振分装置(メダル振分部)32が順次配置されている。
ここで、メダルボール21の側面の下部の開閉部28は、閉塞状態でアレンジ用ホッパ30への通路を遮断する機能を有する。また、アレンジ用ホッパ30は、コインの払出用ホッパとして市販されている既存の小型・簡略なホッパであり、メダルボール21から投入されたメダルの方向を揃え、第1のセレクタ31に対して1枚ずつ供給すると共に、供給枚数をカウントする投入メダル計数部としての機能を有する。さらに、第1のセレクタ31は、アレンジ用ホッパ30から供給されたメダルを選別する機能と共に、選別した正規メダルの枚数を「クレジット数」としてカウントする正規メダル計数部としての機能を有する。
そして、第1のセレクタ31とリジェクト口23との間には、第1のリジェクト通路33が設けられ、第1のセレクタ31は、判別結果に応じて、第1のメダル振分装置32と第1のリジェクト通路33とのいずれか一方にメダルを選択的に供給するようになっている。また、第1のメダル振分装置32とエスカレータホッパ24およびメダルボックス25との間には、第1の循環通路34と第1の回収通路35がそれぞれ設けられており、第1のメダル振分装置32は、制御指令に応じて、第1の循環通路34と第1の回収通路35とのいずれか一方にメダルを選択的に供給し、それぞれの供給枚数をカウントするようになっている。
一方、メダル単体投入口22の下方の近傍には、第2のセレクタ(第2のメダル選別部)41、および第2のメダル振分装置(メダル振分部)42が順次配置されている。ここで、第2のセレクタ41は、前述した第1のセレクタ31と同様に、メダル単体投入口22から供給されたメダルを選別する機能と共に、選別した正規メダルの枚数を「クレジット数」としてカウントする正規メダル計数部としての機能を有する。
そして、第2のセレクタ41とリジェクト口23との間には、第2のリジェクト通路43が設けられ、第2のセレクタ41は、判別結果に応じて、第2のメダル振分装置42と第2のリジェクト通路43とのいずれか一方にメダルを選択的に供給するようになっている。また、第2のメダル振分装置42とエスカレータホッパ24およびメダルボックス25との間には、第2の循環通路44と第2の回収通路45がそれぞれ設けられており、第2のメダル振分装置34は、制御指令に応じて、第2の循環通路44と第2の回収通路45とのいずれか一方にメダルを選択的に供給し、それぞれの供給枚数をカウントするようになっている。
次に、図2に示すように、メダル処理装置20は、モニタ2、および操作部3と共に、制御装置5に接続されている。この制御装置5は、メダル処理装置20のメダル単体投入口22、エスカレータホッパ24、アレンジ用ホッパ30、第1と第2のセレクタ31,41、および第1と第2のメダル振分装置32,42からのカウントデータと、操作部3におけるクレジットモードとペイアウトモードの選択データや、使用数(ベット数など)を含む各種の操作データを受け取り、メダルのクレジット数や使用数、獲得数、ペイアウト数などの数値処理を行うようになっている。
そして、制御装置5は、このようなメダル処理に関する数値処理に基づき、エスカレータホッパ24、メダルボール21の開閉部28、第1と第2のセレクタ31,41、および第1と第2のメダル振分装置32,42に制御指令を送ってその動作を電気的に制御するようになっている。また、モニタ2には、エスカレータホッパ24および第1と第2のセレクタ31,41からの各カウントデータと共に、この制御装置5からの数値処理に関するデータが、数値データとして送られるようになっている。
なお、この制御装置5は、例えば、メダルの処理に関連するデータを処理する独立したハードウェアとして実現される。また、制御装置5は、ゲームプレイに関する情報処理および制御全般を行う情報処理装置として、あるいは、そのような情報処理装置に組み込まれてメダルの処理に関連するデータを処理するソフトウェアプログラムとして実現される。
さらにまた、ゲーム機との関係から、この制御装置5は、例えば、メダルゲーム機の情報を個別に処理する個別の装置として、あるいは、複数のメダルゲーム機の情報を一括的に処理する中央制御装置として実現される。このように、制御装置5の具体的な形態は適宜選択可能であるが、ここでは便宜上、この制御装置5が、メダルの処理に関連するデータのみを扱うものとして説明する。
[1−2.作用]
以上のような構成を有する第1の実施の形態のメダル処理装置の動作について、具体的に説明する。
[1−2−1.メダルボールからの投入メダルの処理]
図1のメダル処理装置20において、メダルボール21の開閉部28は、通常は開放状態に保持される。このような状態で、複数枚のメダルがメダルボール21内に投入されると、この複数枚のメダルは、メダルボール21からアレンジ用ホッパ30に供給される。アレンジ用ホッパ30に供給された複数枚のメダルは、アレンジ用ホッパ30で方向を揃えられた後、第1のセレクタ31に対して1枚ずつ供給されると共に、その枚数が投入枚数としてカウントされる。この場合、投入枚数のカウント数は、カウントアップされる都度、制御装置5にカウントデータとして送られる。
次に、第1のセレクタ31に供給されたメダルは、この第1のセレクタ31によって選別される。この第1のセレクタ31において正規なメダルであると判別された正規メダルは、第1のセレクタ31によって「1クレジット」としてカウントされると共に、第1のメダル振分装置32に供給される。この場合、クレジット数は、カウントアップされる都度、制御装置5とモニタ2にカウントデータとして送られ、モニタ2上に「クレジット数」のカウントアップがほぼリアルタイムで表示される。一方、第1のセレクタ31において正規なメダルでないと判別された異種メダルは、第1のセレクタ31によって第1のリジェクト通路33を介してリジェクト口23に供給され、このリジェクト口23から外部に排出される。
続いて、第1のメダル振分装置32に供給されたメダルは、この第1のメダル振分装置32によって、制御装置5からの制御指令に応じて、第1の循環通路34と第1の回収通路35のいずれか一方を介して、エスカレータホッパ24またはメダルボックス25に供給されると共に、それぞれの供給枚数がカウントされる。この場合の制御方法としては、例えば、エスカレータホッパ24に収容されるメダルの枚数を設定しておき、エスカレータホッパ24内のメダルの枚数が設定枚数に達するまでは、第1の循環通路34にメダルを供給し、設定枚数に達した後は、第1の回収通路35に切り換えることが考えられる。あるいは単純に、所定枚数ずつ交互に供給するなどの制御方法も考えられる。また、第1の循環通路34と第1の回収通路35へのそれぞれの供給枚数の各カウント数は、カウントアップされる都度、制御装置5にカウントデータとして送られる。
[1−2−2.メダル単体投入口からの投入メダルの処理]
図1のメダル処理装置20のメダル単体投入口22に、メダルが1枚ずつ投入されると、各メダルは、メダル単体投入口22から第2のセレクタ41に対して1枚ずつ供給されると共に、その枚数が投入枚数としてカウントされる。この場合、投入枚数のカウント数は、カウントアップされる都度、制御装置5にカウントデータとして送られる。
次に、第2のセレクタ41に供給されたメダルは、この第2のセレクタ41によって選別される。正規なメダルであると判別された正規メダルは、第2のセレクタ41によって「1クレジット」としてカウントされると共に、第2のメダル振分装置42に供給される。この場合、クレジット数は、カウントアップされる都度、制御装置5とモニタ2にカウントデータとして送られ、モニタ2上に「クレジット数」のカウントアップがほぼリアルタイムで表示される。一方、正規なメダルでないと判別された異種メダルは、第2のセレクタ41によって第2のリジェクト通路43を介してリジェクト口23に供給され、このリジェクト口23から外部に排出される。
続いて、第2のメダル振分装置42に供給されたメダルは、この第2のメダル振分装置42によって、制御装置5からの制御指令に応じて、第2の循環通路44と第2の回収通路45のいずれか一方を介して、エスカレータホッパ24またはメダルボックス25に供給されると共に、それぞれの供給枚数がカウントされる。この場合の制御方法としては、前述した第1のメダル振分装置32と同様に、各種の制御方法が考えられる。また、第2の循環通路44と第2の回収通路45へのそれぞれの供給枚数の各カウント数は、カウントアップされる都度、制御装置5にカウントデータとして送られる。
[1−2−3.獲得メダルの処理]
ゲームプレイの結果、獲得メダルがある場合には、制御装置5からその獲得数のデータがモニタ2に送られ、このモニタ2上に「獲得数」が表示される。この「獲得数」の表示に対して、操作部3の操作によりペイアウトモードが選択された場合には、その選択データが制御装置5に送られ、制御装置5において、その獲得数が払出用のメダルの枚数として設定され、制御装置5からエスカレータホッパ24に制御指令が送られる。その結果、エスカレータホッパ24によって、設定枚数のメダルが払出通路26を介して払出口27からメダルボール21内に払い出されると共に、払出通路26を通過する各メダルは「1ペイアウト」としてカウントされる。この場合、ペイアウト数は、カウントダウンされる都度、制御装置5とモニタ2にカウントデータとして送られ、モニタ2上に「獲得数」または「ペイアウト数」のカウントダウンがほぼリアルタイムで表示される。また、このようなペイアウトモード時には、メダルボール21の開閉部28は、制御装置5からの制御指令によって閉塞され、アレンジ用ホッパ30への通路が遮蔽される。
一方、「獲得数」の表示に対して、操作部3の操作によりクレジットモードが選択された場合には、その選択データが制御装置5に送られ、制御装置5において、その獲得数だけ、クレジット数がカウントアップされると同時に、獲得数がカウントダウンされる。この場合、獲得数とクレジット数の相対的な変化の様子は、カウントアップデータおよびカウントダウンデータとしてモニタ2に送られ、モニタ2上に「獲得数」のカウントダウンと「クレジット数」のカウントアップがほぼリアルタイムで表示される。また、この場合には、エスカレータホッパ24には制御指令は送られず、エスカレータホッパ24は動作しない。
[1−3.効果]
以上のように、第1の実施の形態のメダル処理装置20によれば、メダルボール21内に多数枚のメダルを一括的に容易に投入可能である。すなわち、一般的に、メダルゲーム機の設置された施設においては、メダル貸出用およびメダル取出口から取り出したメダルの回収用として、カップ状の容器などが使用されているが、このようなカップ状の容器などからメダルボール21内に多数枚のメダルを一括的に直接投入可能である。そして、投入されたメダルを、アレンジ用ホッパ30および第1のセレクタ31によって順次処理することにより、投入された多数枚の正規メダルの枚数を「クレジット数」として迅速にカウントアップすることができる。
特に、このメダル処理装置20においては、メダルボール21とメダル単体投入口22の両方によってメダルを投入することができるため、ユーザはメダルの投入方法を選択することができ、メダルの投入自体をゲームプレイの一部として楽しむことができる。その上、メダルボール21側と、メダル単体投入口22側とで、個別のセレクタ31,41を使用してメダルの選別および正規メダルのクレジット数のカウントアップを全く独立に行っている。そのため、メダル単体投入口22を設けない場合、あるいは、同程度の性能のセレクタとメダル振分装置を使用してメダルの選別およびカウントアップを共通に行った場合に比べ、メダルボール21とメダル単体投入口22の両方から同時にメダルを投入することによって、正規メダルの枚数をより迅速に検出することができる。
また、メダルボール21は、メダル一括投入口とメダル取出口を兼ねているが、アレンジ用ホッパ30との間に開閉部28を設けたことにより、ペイアウトモードにおいてはアレンジ用ホッパ30への通路を遮蔽して、独立したメダル取出口として機能させることができるため、処理上の問題を生じることはない。
さらに、このメダル処理装置20のうち、メダル単体投入口22、第2のセレクタ41、第2のメダル振分装置42、エスカレータホッパ24、およびメダルボックス25の構成は、図5に示した従来技術と同様である。そのため、これらの部分については、既存のメダル処理装置の構成をそのまま使用し、また、メダルボール21の構成を変更すると共に、アレンジ用ホッパ30、第1のセレクタ31、第1のメダル振分装置32などの部分を既存の構成に追加することにより、このメダル処理装置20を容易に製造することができる。
ここで、メダルボール21は、メダル一括投入口とメダル取出口を兼ねているため、両方を個別に設けた場合に比べて構成が簡略化されている。また、アレンジ用ホッパ30については、既存のコイン払出用の小型・簡略なホッパを自由に使用可能であるため、設計が容易であり、経済面でも有利である。さらに、メダル枚数検出部やそれを構成するメダル計数部を独立に設けた場合に比べて、それぞれがメダル計数部として機能するメダル単体投入口22、アレンジ用ホッパ30、および第1、第2のセレクタ31,41を使用しているため、その分だけメダル処理装置20の構成が簡略化されている。
一方、第1、第2のセレクタ31,41で判別された正規メダルを、第1と第2のメダル振分装置32,42によって循環側(エスカレータホッパ24側)と回収側(メダルボックス25側)とに振り分けるように構成しているため、投入された正規メダルのうち、必要な分だけを循環させ、余剰メダルを回収することができる。したがって、投入された正規メダルをゲームプレイの状況に合わせて柔軟に処理することができ、1台のメダルゲーム機あたりの使用メダル数を管理することができるなど、実用性に優れている。
以上のように、第1の実施の形態によれば、多数枚のメダルを一括的に容易に投入可能で、かつ、投入された正規メダルの枚数を迅速に検出可能でありながら、しかも、小型・簡略で、既存のメダルゲーム機の大幅な設計変更を必要としないような、実用性の高いメダル処理装置20を提供することができる。したがって、このようなメダル処理装置20を使用することにより、メダルの投入に要していた従来の手間と時間を省略し、メダルの投入に煩わされることなく、ゲームの開始前からゲームプレイのみに専念可能で、かつ、メダル投入時刻からほとんど時間を置かずにゲームを開始可能であるため、従来に比べてゲームを十分に楽しむことができ、高い娯楽性を実現することができる。しかも、1枚ずつメダルを投入する場合に比べて、手が汚れることを極力防止可能であり、特に、カップ状の容器などから直接投入する場合には、全くメダルに手を触れることなしに多数枚のメダルを投入することができるため、高い清潔度を実現することができる。さらに、このような高い娯楽性と高い清潔度を備えながら、しかも、小型・簡略で、保守・管理性に優れた、実用性の高いメダルゲーム機を提供することができる。
[2.第2の実施の形態]
図3は、本発明の第2の実施の形態として、特に、請求項3、請求項6、請求項8〜13、請求項15の各発明を適用したメダル処理装置を示す概略構成図である。また、図4は、図3のメダル処理装置とその制御装置を含む構成を示すブロック図である。
[2−1.構成]
まず、図3に示すように、メダルゲーム機の本体ケース1の上部表面には、モニタ2や操作部3、および点灯表示部4に加えて、メダル処理装置50を構成するメダルボール51、メダル単体投入口52、および投入用ホッパ60が設けられている。ここで、メダルボール51は、従来のメダルボールと同様に、ゲームプレイによって獲得され、払い出されたメダルを取り出すメダル取出口であり、複数枚のメダルを一括的に取り出し可能な開口面積を有する。
また、メダル単体投入口52は、1枚以上かつ2枚未満のメダル厚さ寸法に等しい開口幅を有するメダル投入口であると共に、供給枚数をカウントする投入メダル計数部としての機能を有する。さらに、投入用ホッパ60は、複数枚のメダルを一括的に投入可能な開口面積を有するメダル一括投入口である。この投入用ホッパ60は、コインの払出用ホッパとして市販されている既存の小型・簡略なホッパから構成されており、投入されたメダルの方向を揃えて1枚ずつ送出するメダルアレンジ部としての機能を有すると共に、供給枚数をカウントする投入メダル計数部としての機能を有する。
そして、メダルボール51の1側面には、異種メダル排出用のリジェクト口53が設けられている。そして、本体ケース1内部におけるメダルボール51とメダル単体投入口52、および投入用ホッパ60の下方の離れた位置には、払出用のエスカレータホッパ54とメダル回収用のメダルボックス55がそれぞれ設けられている。ここで、エスカレータホッパ54は、前記第1の実施の形態と同様に、設定された枚数のメダルを払い出すと共に、払出枚数を「ペイアウト数」としてカウントする機能を有する一般的なコインの払出用のエスカレータホッパであり、その払出通路56の上端部の払出口57は、メダルボール51のリジェクト口53と同じ側面に開口している。
また、メダル単体投入口52の下方の近傍におけるメダルボール51の側面には、メダルを選別するセレクタ61および正規メダルを振り分けるメダル振分装置62が順次配置されている。ここで、セレクタ61と投入用ホッパ60およびメダル単体投入口52との間には、第1と第2の投入通路63,64がそれぞれ設けられている。
そして、セレクタ61は、この第1と第2の投入通路63,64からそれぞれ供給されたメダルを、選択的に1枚ずつ受け取る機能と、受け取ったメダルを選別する機能とを有すると共に、選別した正規メダルの枚数を「クレジット数」としてカウントする正規メダル計数部としての機能を有する。また、このセレクタ61の側面には、前述のリジェクト口53が接続されており、セレクタ61は、判別結果に応じて、リジェクト口53とメダル振分装置62とのいずれか一方にメダルを選択的に供給するようになっている。
さらに、メダル振分装置62とエスカレータホッパ54およびメダルボックス55との間には、循環通路65と回収通路66がそれぞれ設けられている。そして、メダル振分装置62は、制御指令に応じて、循環通路65と回収通路66とのいずれか一方にメダルを選択的に供給し、それぞれの供給枚数をカウントするようになっている。
次に、図4に示すように、メダル処理装置50は、モニタ2、および操作部3と共に、制御装置5に接続されている。この制御装置5は、メダル処理装置50のメダル単体投入口52、エスカレータホッパ54、投入用ホッパ60、セレクタ61、およびメダル振分装置62からのカウントデータと、操作部3におけるクレジットモードとペイアウトモードの選択データや、使用数(ベット数など)を含む各種の操作データを受け取り、メダルのクレジット数や使用数、獲得数、ペイアウト数などの数値処理を行うようになっている。
そして、制御装置5は、このようなメダル処理に関する数値処理に基づき、エスカレータホッパ54、セレクタ61、およびメダル振分装置62に制御指令を送ってその動作を電気的に制御するようになっている。また、モニタ2には、エスカレータホッパ54およびセレクタ61からの各カウントデータと共に、この制御装置5からの数値処理に関するデータが、数値データとして送られるようになっている。
なお、この制御装置5は、前記第1の実施の形態と同様に、例えば、メダルの処理に関連するデータを処理する独立したハードウェアとして、また、ゲームプレイに関する情報処理および制御全般を行う情報処理装置として、あるいは、そのような情報処理装置に組み込まれてメダルの処理に関連するデータを処理するソフトウェアプログラムとして実現される。さらにまた、ゲーム機との関係から、この制御装置5は、例えば、メダルゲーム機の情報を個別に処理する個別の装置として、あるいは、複数のメダルゲーム機の情報を一括的に処理する中央制御装置として実現される。このように、制御装置5の具体的な形態は、前記第1の実施の形態と同様に、適宜選択可能であるが、ここでは便宜上、この制御装置5が、メダルの処理に関連するデータのみを扱うものとして説明する。
[2−2.作用]
以上のような構成を有する第2の実施の形態のメダル処理装置の動作について、具体的に説明する。
[2−2−1.投入メダルの処理]
図3のメダル処理装置50において、複数枚のメダルが投入用ホッパ60内に投入されると、この複数枚のメダルは、投入用ホッパ60で方向を揃えられた後、第1の投入通路63を介し、セレクタ61に対して1枚ずつ供給されると共に、その枚数が投入枚数としてカウントされる。この場合、投入枚数のカウント数は、カウントアップされる都度、制御装置5にカウントデータとして送られる。
また、メダル単体投入口52に、メダルが1枚ずつ投入されると、各メダルは、メダル単体投入口52から第2の投入通路64を介し、セレクタ61に対して1枚ずつ供給されると共に、その枚数が投入枚数としてカウントされる。この場合、投入枚数のカウント数は、カウントアップされる都度、制御装置5にカウントデータとして送られる。
次に、第1と第2の投入通路63,64からそれぞれ供給されたメダルは、セレクタ61によって選択的に1枚ずつ受け取られ、選別される。このセレクタ61において正規なメダルであると判別された正規メダルは、セレクタ61によって「1クレジット」としてカウントされると共に、メダル振分装置62に供給される。この場合、クレジット数は、カウントアップされる都度、制御装置5とモニタ2にカウントデータとして送られ、モニタ2上に「クレジット数」のカウントアップがほぼリアルタイムで表示される。一方、セレクタ61において正規なメダルでないと判別された異種メダルは、セレクタ61によってリジェクト口53に供給され、このリジェクト口53からメダルボール51内に排出される。
続いて、メダル振分装置62に供給されたメダルは、このメダル振分装置62によって、制御装置5からの制御指令に応じて、循環通路65と回収通路66のいずれか一方を介して、エスカレータホッパ54またはメダルボックス55に供給されると共に、それぞれの供給枚数がカウントされる。この場合の制御方法としては、前記第1の実施の形態と同様に、例えば、エスカレータホッパ54に収容されるメダルの枚数を設定しておき、エスカレータホッパ54内のメダルの枚数が設定枚数に達するまでは、循環通路65にメダルを供給し、設定枚数に達した後は、回収通路66に切り換えることが考えられる。あるいは単純に、所定枚数ずつ交互に供給するなどの制御方法も考えられる。また、循環通路65と回収通路66へのそれぞれの供給枚数の各カウント数は、カウントアップされる都度、制御装置5にカウントデータとして送られる。
[2−2−2.獲得メダルの処理]
ゲームプレイの結果、獲得メダルがある場合には、制御装置5からその獲得数のデータがモニタ2に送られ、このモニタ2上に「獲得数」が表示される。この「獲得数」の表示に対して、操作部3の操作によりペイアウトモードが選択された場合には、その選択データが制御装置5に送られ、制御装置5において、その獲得数が払出用のメダルの枚数として設定され、制御装置5からエスカレータホッパ54に制御指令が送られる。その結果、エスカレータホッパ54によって、設定枚数のメダルが払出通路56を介して払出口57からメダルボール51内に払い出されると共に、払出通路56を通過する各メダルは「1ペイアウト」としてカウントされる。この場合、ペイアウト数は、カウントダウンされる都度、制御装置5とモニタ2にカウントデータとして送られ、モニタ2上に「獲得数」または「ペイアウト数」のカウントダウンがほぼリアルタイムで表示される。
一方、「獲得数」の表示に対して、操作部3の操作によりクレジットモードが選択された場合には、その選択データが制御装置5に送られ、制御装置5において、その獲得数だけ、クレジット数がカウントアップされると同時に、獲得数がカウントダウンされる。この場合、獲得数とクレジット数の相対的な変化の様子は、カウントアップデータおよびカウントダウンデータとしてモニタ2に送られ、モニタ2上に「獲得数」のカウントダウンと「クレジット数」のカウントアップがほぼリアルタイムで表示される。また、この場合には、エスカレータホッパ54には制御指令は送られず、エスカレータホッパ54は動作しない。
[2−3.効果]
以上のように、第2の実施の形態のメダル処理装置50によれば、投入用ホッパ60内に多数枚のメダルを一括的に容易に投入可能である。したがって、前記第1の実施の形態と同様に、メダル貸出・回収用のカップ状の容器などから投入用ホッパ60内に多数枚のメダルを一括的に直接投入可能である。そして、投入されたメダルを、セレクタ61によって選別することにより、投入された多数枚の正規メダルの枚数を「クレジット数」として迅速にカウントアップすることができる。
特に、このメダル処理装置50においては、前記第1の実施の形態と同様に、投入用ホッパ60とメダル単体投入口52の両方によってメダルを投入することができるため、ユーザはメダルの投入方法を選択することができ、メダルの投入自体をゲームプレイの一部として楽しむことができる。この場合、投入用ホッパ60とメダル単体投入口52側とで、共通のセレクタ61を使用してメダルの選別および正規メダルのクレジット数のカウントアップを選択的に行っているため、第1の実施の形態のように個別のセレクタを使用した場合に比べて、正規メダルの枚数の検出時間は遅くなるが、構成は簡略化される。
また、このメダル処理装置50のうち、メダルボール51、メダル単体投入口52、リジェクト口53、セレクタ61、メダル振分装置62、エスカレータホッパ54、およびメダルボックス55の構成は、図5に示した従来技術と同様である。そのため、これらの部分については、既存のメダル処理装置の構成をそのまま使用すると共に、投入用ホッパ60、メダル振分装置62などの部分を既存の構成に追加することにより、このメダル処理装置50を容易に製造することができる。
ここで、投入用ホッパ60は、メダル一括投入口とメダルアレンジ部を兼ねているため、両方を個別に設けた場合に比べて構成が簡略化されている。この投入用ホッパ60については、既存のコイン払出用の小型・簡略なホッパを自由に使用可能であるため、設計が容易であり、経済面でも有利である。さらに、前記第1の実施の形態と同様に、それぞれがメダル計数部として機能するメダル単体投入口52、投入用ホッパ60、およびセレクタ61を使用しているため、メダル枚数検出部やそれを構成するメダル計数部を独立に設けた場合に比べて、メダル処理装置50の構成が簡略化されている。
一方、セレクタ61で判別された正規メダルを、メダル振分装置62によって循環側(エスカレータホッパ54側)と回収側(メダルボックス55側)とに振り分けるように構成しているため、前記第1の実施の形態と同様、投入された正規メダルをゲームプレイの状況に合わせて柔軟に処理することができ、1台のメダルゲーム機あたりの使用メダル数を管理することができるなど、実用性に優れている。
以上のように、第2の実施の形態によれば、前記第1の実施の形態と同様に、多数枚のメダルを一括的に容易に投入可能で、かつ、投入された正規メダルの枚数を迅速に検出可能でありながら、しかも、小型・簡略で、既存のメダルゲーム機の大幅な設計変更を必要としないような、実用性の高いメダル処理装置50を提供することができる。したがって、このようなメダル処理装置50を使用することにより、高い娯楽性と高い清潔度を備えながら、しかも、小型・簡略で、保守・管理性に優れた、実用性の高いメダルゲーム機を提供することができる。
[3.他の実施の形態]
なお、本発明は、前記各実施の形態に限定されるものではなく、各部の具体的な構成は適宜変更可能である。例えば、前記各実施の形態においては、メダル投入口として、メダル一括投入口とメダル単体投入口を個別に設けたが、メダル単体投入口をメダル一括投入口の一部として設けることも可能であり、また、メダル一括投入口のみを設け、メダル単体投入口を省略することも可能である。さらに、メダル一括投入口の具体的な開口面積は、自由に設定可能であるが、一般的には、多数枚のメダルを持った状態で手を挿入できる程度に設定される。しかしながら、メダル一括投入口とは別にメダル取出口を独立に設ける場合には、メダル一括投入口の開口面積は、カップ状の容器から一括的に多数枚のメダルを供給できる程度で十分である。
これに関連して、メダル一括投入口、メダル単体投入口、およびメダルアレンジ部の具体的な構成は自由に選択可能である。例えば、前記各実施の形態では、メダル一括投入口に、メダル取出口あるいはメダルアレンジ部の機能をそれぞれ持たせたが、互いに独立に設けることも可能であり、あるいは、メダル一括投入口を、メダル取出口およびメダルアレンジ部の機能の両方を持つように構成することも可能である。また、メダルアレンジ部としては、既存の小型・簡略な払出用のホッパを使用することが可能であるが、これに限定されるものではなく、メダルの方向を揃え、1枚ずつメダル選別部に供給できる限り、その構成は自由に選択可能である。
次に、メダル選別部としては、従来使用されている各種のセレクタを適宜使用可能であり、選別方式としては、例えば、寸法・形状・材質などを光学的あるいは電子的に識別する光学方式(光学セレクタ)や電子方式(電子セレクタ)、寸法・形状・重量などを機械的に検出する機械方式(メカセレクタ)、あるいは、複数の方式を組み合わせたものなどが考えられる。
また、前記各実施の形態では、メダル選別部をメダルアレンジ部と別に設けたが、一体的に設けることも可能であり、この場合には、メダル処理装置全体を小型・簡略化することができる。このような一体化は、例えば、既存の小型・簡略な払出用のホッパを利用して容易に実現可能である。すなわち、既存の小型・簡略な払出用のホッパの払出側に、前述したような光学セレクタ、電子セレクタ、メカセレクタなどを適宜組み込むことにより、容易に実現可能である。
この場合、既存の小型・簡略な払出用のホッパは、その払出口が一定の径を有しているため、この払出口をそのまま選別部として利用することも可能である。すなわち、ホッパの払出口の径を、メダルの径に極めて近い寸法に設定して選別口を形成し、この選別口を通過できるメダルと通過できないメダルとを振り分けるような極めて簡略なメダル選別部を構成することも可能である。
さらに言及すれば、メダル一括投入口、メダルアレンジ部、およびメダル選別部の全てを一体的に設ける構成も可能であり、この場合には、メダル処理装置全体をより小型・簡略化できる。このような構成も、既存の小型・簡略な払出用のホッパを利用して実現可能である。なお、以上のような一体化構成は、既存のホッパを利用する構成に限定されるものではなく、他にも多種多様な構成が考えられる。
同様に、メダル枚数検出部を構成するメダル計数部についても、光学方式あるいは機械方式など、既存の各種の方式を適宜使用可能である。また、前記実施例においては、メダル投入口やメダルアレンジ部、メダル選別部として、メダル計数機能を有するものを使用したが、独立のメダル計数部を設けることも可能である。さらに、投入メダルの枚数と正規メダルの枚数を共に計数したが、クレジット数をカウントするためには、正規メダルの枚数のみを計数すれば十分である。
逆に、投入メダルの枚数と正規メダルの枚数に加えて、異種メダルの枚数を別に計数するように構成することも可能である。このように構成した場合には、投入メダルの枚数と正規メダルおよび異種メダルの枚数の合計枚数とを比較して計数精度を向上し、信頼性を向上することができる。また、正規メダルあるいは異種メダルの比率を監視して、許容レベルから逸脱した場合に警報を発するなど、メダルゲーム機の管理面でも有効利用が可能である。さらに、メダル枚数検出部としては、必ずしもメダルを計数する必要はなく、例えば、メダルの総重量を検出し、この総重量からメダルの枚数を求めるように構成することなども考えられる。
そしてまた、メダル振分部についても、メダルの進路を選択的に変更できるものであればよく、このような機能を達成する既存のメダル振分装置を適宜使用可能である。これに関連して、メダル収容部についても、必ずしもメダル払出手段を有する必要はなく、メダル払出側と、投入メダルの収容側とを完全に別個に設ける構成も可能である。
一方、本発明のメダル処理装置は、各種の構成を有するメダルゲーム機に広く適用可能である。例えば、本発明に関するメダルのクレジット数や使用数、獲得数、ペイアウト数などのデータは、モニタ2上に限定されず、例えば、操作部3の周辺に設けた別の表示部上に表示される場合もあり、また、それぞれが独立に表示されたり、不要なデータの表示が省略される場合もある。また、前記各実施の形態における一連の動作は、あくまでも一例に過ぎず、本発明のメダル処理装置の実際の動作は、メダルゲームの内容やメダルゲーム機本体の構成、およびそれに応じたメダル処理装置の制御条件に応じて変更される。これに関連して、本発明に使用されるメダル処理装置の制御装置の具体的な形態は、前述した通り、適宜選択される。
以上説明したように、本発明によれば、多数枚のメダルを使用するメダルゲーム機において、複数枚のメダルを一括的に投入可能なメダル一括投入口と、メダルの方向を揃え、メダル選別部に対して1枚ずつ供給するメダルアレンジ部を設けたことにより、多数枚のメダルを一括的に容易に投入可能で、かつ、投入された正規メダルの枚数を迅速に検出可能な高性能のメダル処理装置を提供することができる。そして、以上のような高性能を持ちながら、しかも、小型・簡略で、既存のメダルゲーム機の大幅な設計変更を必要としないような、実用性の高いメダル処理装置を提供することができる。このようなメダル処理装置を使用することにより、高い娯楽性と高い清潔度を備えながら、しかも、小型・簡略で、保守・管理性に優れた、実用性の高いメダルゲーム機を提供することができる。
本発明の第1の実施の形態のメダル処理装置を示す概略構成図。 図1のメダル処理装置とその制御装置を含む構成を示すブロック図。 本発明の第2の実施の形態のメダル処理装置を示す概略構成図。 図3のメダル処理装置とその制御装置を含む構成を示すブロック図。 従来のメダル処理装置の一例を示す概略構成図。 図5のメダル処理装置とその制御装置を含む構成を示すブロック図。
符号の説明
1:本体ケース
2:モニタ
3:操作部
4:点灯表示部
5:制御装置
10:メダル処理装置
11:メダルボール
12:メダル投入口
13:リジェクト口
14:エスカレータホッパ
15:メダルボックス
16:払出通路
17:払出口
18:セレクタ
19:回収通路
20:メダル処理装置
21:メダルボール
22:メダル単体投入口
23:リジェクト口
24:エスカレータホッパ
25:メダルボックス
26:払出通路
27:払出口
28:開閉部
30:アレンジ用ホッパ
31:第1のセレクタ
32:第1のメダル振分装置
33:第1のリジェクト通路
34:第1の循環通路
35:第1の回収通路
41:第2のセレクタ
42:第2のメダル振分装置
43:第2のリジェクト通路
44:第2の循環通路
45:第2の回収通路
50:メダル処理装置
51:メダルボール
52:メダル単体投入口
53:リジェクト口
54:エスカレータホッパ
55:メダルボックス
56:払出通路
57:払出口
60:投入用ホッパ
61:セレクタ
62:メダル振分装置
63:第1の投入通路
64:第2の投入通路
65:循環通路
66:回収通路

Claims (1)

  1. メダルゲーム機にメダルを投入するメダル投入口と、このメダル投入口から投入されたメダルを全て受け取り、受け取った該全てのメダルを順次選別するメダル選別部と、このメダル選別部で正規なメダルであると判別された正規メダルの枚数を検出するメダル枚数検出部と、該メダル枚数検出部にて検出された正規メダルの枚数を表示するメダル枚数表示部と、前記メダル選別部で正規なメダルであると判別された正規メダルを収容するメダル収容部と、前記メダル選別部で正規なメダルでないと判別された異種メダルを排出するメダル排出部とを有し、前記メダル投入口に投入された正規のメダルに応じてゲームプレイを提供するメダルゲーム機用のメダル処理装置において、
    前記メダル投入口は、前記メダルゲーム機の表面の一部に設けられ、複数枚のメダルを一括的に投入可能な開口面積を有するメダル一括投入口を含み、
    前記メダル一括投入口と前記メダル選別部との間に制御装置からの制御指令により閉塞される開閉部を有し、前記メダル一括投入口から投入されたメダルが順次供給され、且つ、そのメダルの方向を揃えて前記メダル選別部に対して順次供給するメダルアレンジ部がさらに設けられ、
    前記メダルゲーム機の表面の一部に開口し、複数枚のメダルを一括的に取り出し可能な開口面積を有するメダル取出口をさらに有し、
    前記メダル収容部は、前記メダル選別部で選別された前記正規メダルが供給されるとともに収容したメダルの中から払い出し枚数として設定された枚数のメダルを前記メダル取出口に順次送出するメダル払出手段と、前記メダル選別部で選別された前記正規メダルが供給されるメダル回収用のメダルボックスとを含んでおり、
    前記メダル排出部と前記メダル取出口とが、別体に設けられている、
    ことを特徴とするメダルゲーム機用のメダル処理装置。
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