JP3955430B2 - 紙幣入出金方法およびその装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの精算所においてPOSレジスタ等に接続して使用され、特に紙幣の入金および紙幣による釣銭の出金に使用して最適な紙幣入出金方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの精算所においては、POSレジスタ等に接続して当該レジスタ等での登録データを用いて釣銭の自動払い出しをはじめ、紙幣および硬貨の入出金処理を機械により自動的に行えるようにした貨幣処理装置が導入されている。
【0003】
なかでも紙幣を取扱う紙幣処理装置としては例えば特開平6−266926号公報に示されるものが知られている。
【0004】
上記公報に記載の装置は、図7に略示断面図を示すように、釣銭として使用可能な千円紙幣と5千円紙幣を収納・繰出しができる2つの環流スタッカa,bと、釣銭として使用することのない万円紙幣およびリジェクト紙幣を一緒に収納する回収カセットcとを備え、入金口dから投入された入金紙幣は入金鑑別部eで金種を判別された後、釣銭として使用可能な千円紙幣、5千円紙幣は金種別に各環流スタッカa,bに振り分けられて収納され、釣銭として使用することがない万円紙幣および出金リジェクト紙幣は回収カセットcへ収納するようになされている。
【0005】
上記のような紙幣入出金装置で釣銭を出金する場合には、一般に釣銭に含まれる紙幣の枚数が最少となる組合せにより出金するようにしている。例えば釣銭額が5千円の場合は、まず5千円用の環流スタッカに5千円紙幣があるか否かがチェックされ、5千円紙幣がある場合は1枚の5千円紙幣が繰出されて出金され、5千円紙幣がない場合には千円用の環流スタッカに収納されている千円紙幣を5枚繰出して出金するようになされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一方、我が国においては2千円紙幣が発行されることになり、前述のような従来の紙幣入出金装置においては釣銭として千円、2千円、5千円の3金種の紙幣を取り扱うことが必要となる。
【0007】
これに対応するためには、2千円紙幣用の環流スタッカを1個増設するとともに制御プログラムを変更することにより対応することは可能であるが、これによると装置の大型化を招き、市場のニーズに応えられないうえコストアップに繋がるという大きな問題点をもたらすことになる。
【0008】
そこで従来の装置のまま、すなわち二つの環流スタッカにより対応しようとすると効率的な出金ができないという問題がある。すなわち二つの環流スタッカのうち、その一つには2金種の紙幣(例えば2千円紙幣と5千円紙幣)を混合収納することになるので、前述の出金方法によると2金種混合収納の環流スタッカから出金する際に出金該当金種の紙幣が直ぐに出金し得ない状態におかれている場合(例えば5千円紙幣を出金したいのに5千円紙幣の上に多数枚の2千円紙幣が収納されている場合など)には、多数枚の出金該当金種以外の紙幣を回収するか、あるいは別の場所に一旦待避させておかなければならないことになり、その結果装置内の紙幣の有効利用や迅速な出金処理ができないことになる。
【0009】
また、2千円紙幣の発行に伴い、釣銭を構成する紙幣の組合せが大幅に増えるのにも拘らず前述の従来の出金方法では釣銭を受取る顧客の立場を十分配慮した釣銭紙幣の構成にすることができない場合が多くなる可能性(例えば多数枚の千円紙幣で釣銭を出金してしまうなど)がある。
【0010】
本発明は上記従来の技術による問題点に着目し、これを改善することを課題としてなされたもので、装置の大型化を招くことなく多金種の紙幣を取り扱うことができ、装置内の紙幣の有効利用を図るとともに迅速な出金処理を可能とし、加えて顧客の立場を十分配慮した釣銭構成での出金を可能とする紙幣入出金方法およびその装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する手段として本発明は、入金された紙幣の金種等を判別し、その判別結果に基づいて2つの環流式収納部又は回収カセットに分類収納し、必要時に前記2つの環流式収納部から紙幣を繰出して出金する紙幣入出金装置において、千円紙幣を収納繰出しする第1環流式収納部と、2千円紙幣および5千円紙幣を収納繰出しする第2環流式収納部と、前記各環流式収納部から回収紙幣および入金識別時に出金に万円紙幣と判別された紙幣を収納する前記回収カセットと、前記第1、第2環流式収納部へ収納された紙幣の金種と収納位置とを対応させて記憶する第1記憶手段と、出金時に前記第1記憶手段の記憶内容を参照して出金金額に対応する出金可能なすべての出金紙幣の組合せを抽出する出金組合せ抽出手段とこの抽出手段により抽出された各組合せで出金するとき前記第1および第2環流式収納部から繰出される紙幣の繰出し合計枚数を算出する繰出し合計枚数計数手段と、前記出金組合せ抽出手段により抽出された各組合せを繰出し枚数の少ない組合せから順位を付ける組合せ順位決定手段と、前記抽出された組合せ毎に少なくとも各組合せに含まれる紙幣の枚数を金種別に記憶する第2記憶手段と、前記組合せ順位決定手段により決定された順位の最上位の組合せから前記第2記憶手段に記憶されている各金種毎の紙幣枚数と予め出金に適当するよう設定された各金種毎の出金限度枚数とを比較し、すべての金種について前記出金限度枚数以内であれば当該組合せを出金組合せとして選定する出金組合せ選定手段とを具備することを特徴とする紙幣入出金装置である。
【0013】
前記組合せ順位決定手段は、前記繰出し合計枚数の同じ組合せが複数存在するときには実際に出金される紙幣の合計枚数が少ない方の組合せを上位と決定するようにする態様、また前記出金組合せ選定手段は、前記出金組合せ抽出手段により抽出された組合せ中にすべての金種について前記出金限度枚数以内である組合せが存在しないときには前記繰出し合計枚数の最も少ない組合せを選定するようにする態様を含む。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施の形態を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明による紙幣入出金装置1をスーパーマーケット等の精算所に組み入れた状態の外観を示しており、レジ台2の一側に紙幣入出金装置1が、同他側に硬貨入出金装置3が並列配置され、レジ台2の上面にはPOSレジスタ4が配置されている。
【0016】
前記紙幣入出金装置1は、機体5に対し前面側に引き出し可能とされた処理ユニット6(図2示)を有し、その上部前側に位置して開口する紙幣入金口7と、その直下位置に開口する紙幣出金口8と、テンキータイプの操作部9と、表示部10とが設けられている。また機体5の前面側には前扉11の開閉用キーの挿入孔12が設けられている。
【0017】
前記硬貨入出金装置3は、その機体の上部側に位置して開口する硬貨入金口13および硬貨出金口14を有しており、またPOSレジスタ4は、周知のように操作キー群15、係員用表示部16、顧客用表示部17、顧客から受け取った現金を顧客に見える位置に一時的に置いておく貨幣載置部18、レシート発行口19等を有している。
【0018】
図2は前記紙幣入出金装置1の一実施形態の縦断側面視の概要図を示すもので、前記紙幣入金口7に続いて入金紙幣を水平方向に搬送するベルト20およびローラ21,22(上部のローラは逆転ローラ)からなる搬送路23が配設され、上記ベルト20の上部位置には紙幣の上面を押えて浮き上がりを防止するための自重垂下構造の押え板24が後方に向けて下り傾斜に枢支されている。上記のベルト20およびローラ21,22により繰込み手段を構成している。
【0019】
前記搬送路23の後端に続いて入金紙幣の金種、正損等を識別する入金識別部25を有する識別搬送路26が側面視コ字形を描くようにベルト27,28を掛け廻すことにより形成されており、この識別搬送路26の末端は処理ユニット6の前後方向中ほどの位置まで折り返されて延び、垂直方向に変換されたベルト27,28による垂直搬送路29に続いている。
【0020】
上記垂直搬送路29の上端位置のベルト30は前記出金口8の近くのプーリー31に巻回されて折り返され、出金紙幣の投出機構32の一部を構成している。
【0021】
上記投出機構32の直下位置にはリジェクトボックス33が、さらにその下方位置には紙幣を収納するのみの機能を有する回収カセット34が配置され、前記垂直搬送路29を間にして他側(処理ユニット6の奥側)には紙幣の繰出し機能を有する第1、第2の二つの環流式収納部35,36が上下に配設されている。
【0022】
前記垂直搬送路29の途中部には、前記投出機構32へ紙幣を分岐搬送するための分岐爪37、リジェクトボックス33への分岐爪38、回収カセット34への分岐爪39、上部の第1環流式収納部35への分岐爪40がそれぞれ設けられており、回収カセット34への分岐爪39と上部の第1環流式収納部35への分岐爪40との間の垂直搬送路29には出金紙幣の金種等を識別する出金識別部41が配設されている。
【0023】
前記投出機構32は、前記ベルト30の直下位置に受板42が前後方向中央位置において支持アーム43の先端に枢支して設けられ、この支持アーム43の基部は処理ユニット6側に枢支されて図示しないソレノイド等の駆動手段により紙幣投出時に上昇するよう構成されており、この受板42の前後位置に周面の一部が受板42の上面から突出するように軸着されたローラ44,44と前記ベルト30の下面との間に紙幣を挟持したとき該ベルト30の駆動で紙幣が出金口8から投出されるようになっている。
【0024】
なお図2において符号45は前記受板42上へ送入される紙幣の後端をはたき落して受板42上に紙幣を良好に集積させるための羽根車、46は受板42の端部に該受板42の上面との間に所要の間隔をおいて一体に設けられた規制部で、受板42の上昇時(紙幣投出時)に処理ユニット6の出金口8に正対する出口を構成し、紙幣の先端が浮き上がることを規制するものである。
【0025】
前記リジェクトボックス33は上面が開放されたトレー状のものであり、回収カセット34は箱状のもので、いずれも前扉11を開けることにより処理ユニット6外に引き出せるようになっている。なお上記回収カセット34の開口部には図2に略示するようにシャッタ47が設けられており、回収カセット34の引き出し時にはこのシャッタ47が閉じられて金庫となるように構成されている。
【0026】
さらに図2において符号48は回収カセット34のロック手段、49はリジェクトボックス33へ送入される紙幣の後端をはたき落して良好な集積状態とするための羽根車、50は回収カセット34内へ放出される紙幣の先端を羽根間に受け入れて順次下方へ集積させるための羽根車を示し、Pは集積された紙幣を示している。
【0027】
前記第1、第2環流式収納部35,36は、本実施形態では上部の第1環流式収納部35が千円紙幣の1金種用、下部の第2環流式収納部36が2千円紙幣と5千円紙幣の2金種用とされ、これら環流式収納部35,36は紙幣を巻き込んで収納する構造のものが用いられている。なおその構造自体は公知に属するので、その構成については略述する。
【0028】
第1、第2環流式収納部35,36は同じ構成を有するので第1環流式収納部35について説明すると、機枠51内に正逆回転自在で周面に紙幣が巻き付けられる単一の回転ドラム52が軸支され、この回転ドラム52の周縁に2種のテープ53,54が共に巻き付けられ、これらテープ53,54の一方のテープ53は機枠51の紙幣出入口55の上部に位置するプーリー56、中間プーリー57,58を経由して巻取軸62に巻き付けられ、他方のテープ54は前記紙幣出入口55の下部に位置するプーリー60、中間プーリー61を経由して巻取軸62に巻き付けられている。
【0029】
したがって紙幣を収納するときは、回転ドラム52が正転駆動(図2において矢印イ方向回転)して紙幣出入口55から送入される紙幣をテープ53,54間に挟み込み、回転ドラム52の周面に順次巻き付けて収納し、紙幣を出金するときは回転ドラム52が逆転駆動(図2において矢印ロ方向回転)してテープ53,54間に挟持されていた紙幣をプーリ56,60間から紙幣出入口55へ送出することができる。
【0030】
なお下部の第2環流式収納部36も上記第1環流式収納部35と同一構成であるからこれと同一符号を付すに留める。
【0031】
上述した各部の駆動は、機体5内のモータ63により行われ、第1、第2環流式収納部35,36の回転ドラム52,52は、収納または繰出し時に図示しないクラッチの離接により前記モータ63からの回転を受けるようになされている。
【0032】
またリジェクトボックス33についてはその専用のキーが設けられており、このキーを開錠しない限り引き出し不能とされている。
【0033】
前記投出機構32への入口部、リジェクトボックス33への入口部、回収カセット34への入口部、第1、第2環流式収納部35,36の出入口部にはそれぞれ紙幣の通過を検知するための検知手段としてのセンサ(フォトセンサ)S,S,S,S,Sが配設されている。
【0034】
上記の装置を用いて本発明の紙幣の入出金を行わせる制御部64は、図3にブロック図を示すようにROM65に格納された各種処理プログラムにより各種の処理を行い、各種処理におけるデータ等は第1、第2記憶手段を構成するRAM66に記憶するようになされている。
【0035】
上記RAM66には、各環流式収納部35,36に収納された紙幣の金種および収納位置に関する情報が記憶されるようになっており、図4に第2環流式収納部36の場合を示すように、2千円紙幣は「2」、5千円紙幣は「5」というように数値データが紙幣が収納されるときにRAM66の所定エリアに書き込まれ、出金により紙幣が繰出されるときにその紙幣と対応する数値データがクリアされるようになっている。
【0036】
前記ROM65に格納されている処理プログラムとしては、入金制御に関するプログラムのほかに出金制御に関する各種プログラム、すなわち出金組合せ抽出、繰出し合計枚数算出、出金組合せ選定に関する処理プログラムなどを含んでおり、これらが本発明でいう出金組合せ抽出手段、繰出し合計枚数計数手段、組合せ順位決定手段、出金組合せ選定手段を構成している。またこのROM65には、予め出金に適当するように設定された各金種毎の出金限度枚数データが格納される。なおこれについてはRAM66に格納するようにしてもよい。
【0037】
前記制御部64の制御内容は、第1、第2環流式収納部35,36の駆動手段(クラッチ)67,68、回収カセット34の羽根車50の駆動手段69を各部のセンサS,S,Sからの信号により制御するほか、紙幣の繰込み手段(ベルト20、ローラ21,22)、各搬送路に配設されて紙幣の通過を検知する紙幣検知手段70、搬送手段23,26,29、分岐手段(分岐爪37,38,39,40)、操作部9、入金識別部25、出金識別部41、リジェクトボックス33への通過検知(センサS)の各制御を行う。
【0038】
次に本発明の紙幣入出金装置における各処理内容について説明する。
【0039】
〔入金処理について〕
入金しようとする紙幣を入金口7に一括して投入すれば、紙幣繰込み手段のベルト20およびローラ21,22により紙幣が1枚ずつ繰込まれ、入金識別部25を通る際にその紙幣の金種、真偽、2枚重なりのチェック等がなされ、その判別結果に基づいてその紙幣が千円紙幣であれば分岐爪40が切り換って第1環流式収納部35へ送り込まれ、2千円紙幣または5千円紙幣であれば垂直搬送路29の末端から第2環流式収納部36へ送り込まれる。万円紙幣である場合は、分岐爪39が切り換って回収カセット34へ送り込まれる。
【0040】
各環流式収納部35,36においては、その回転ドラム52,52が正転(図2の矢印イ方向回転)し、テープ53、54間に紙幣が挟まれて回転ドラム52に巻き付けられることにより収納される。
【0041】
入金の際に各環流式収納部35,36が満杯であるときは、各環流式収納部35,36に送り込まれたのち繰出されて回収カセット34へ送られる。また前記入金識別部25においてリジェクト紙幣と判別された紙幣はリジェクトボックス33へ送られて収納される。
【0042】
上記各環流式収納部35,36へ収納された紙幣の金種および収納位置はRAM66に記憶される。また各環流式収納部35,36に収納される紙幣の金種に関しては設定により変更可能である。
【0043】
〔出金処理について〕
出金する場合は、出金指令に基づいて千円紙幣は第1環流式収納部35から、2千円または5千円紙幣は第2環流式収納部36から回転ドラム52の逆転(図2の矢印ロ方向回転)でそれぞれ所定の枚数が繰出され、垂直搬送路29を通じて上方へ送られ、分岐爪37により搬送路が切り換えられて紙幣投出機構32の受板42上に送入集積され、送入終了後受板42が上昇して受板42上の紙幣の上面がベルト30の下面に押し付けられ、ベルト30の回動により出金口8から出金される。
【0044】
次に本発明による出金態様を図5に示すフローチャートを参照して説明する。
【0045】
まずPOSレジスタ4から出金金額情報を受けとると、前述のRAM66に記憶された各環流式収納部35,36に収納されている紙幣の金種および収納位置を参照して、出金組合せ抽出手段により出金金額に対応する出金可能なすべての金種組合せを抽出する(ステップS1)。
【0046】
次いで上記のようにして抽出された各組合せにより出金する場合に各環流式収納部35,36から繰出す必要のある紙幣の合計枚数、すなわち繰出し合計枚数を繰出し合計枚数計数手段により算出する(ステップS2)。なおこの繰出し合計枚数には、出金該当紙幣以外の紙幣枚数も含まれているが、出金該当紙幣でない紙幣は回収カセット34へ収納される。
【0047】
上記のようにして算出された繰出し合計枚数の少ない組合せから順に組合せ順位決定手段により順位を付け、最上位のもの、すなわち繰出し合計枚数の最も少ない組合せから順に各組合せに含まれる紙幣の枚数を金種別にRAM66の所定の領域に記憶させる(ステップS3)。
【0048】
ここにおいて、繰出し合計枚数に同じ組合せがある場合には、組合せを構成している紙幣の合計枚数(出金紙幣枚数)の少ない方の組合せを上位とする。またRAM66には必要に応じて繰出し合計枚数や組合せで出金する場合に回収カセット34に収納される紙幣の枚数(回収カセット行きの紙幣枚数)なども記憶するようにしてもよい。
【0049】
次にRAM66に記憶された各組合せに含まれる紙幣の金種別枚数データを前述した順位にしたがって最上位のものから順に読み出す(ステップS4)。ここで先ず読み出されるものは最上位のデータのみである。
【0050】
そしてこの組合せの金種枚数データと予めROM65に記憶させてある各金種毎の出金限度枚数データとを比較し、すべての金種について出金限度枚数以内であるか否かをチェックする(ステップS5)。
【0051】
このステップS5において出金限度枚数以内(Yes)であれば出金組合せ選定手段によりこの組合せを出金組合せとし(ステップS6)、制御部64が各部を制御して出金口8から上記組合せによる紙幣を出金する(ステップS7)。
【0052】
また上記ステップS5において出金限度枚数以内ではない(No)場合は、抽出されたすべての組合せについてステップS5のチェックを行ったか否かをチェックし(ステップS8)、すべての組合せについて未だチェックが終っていなければ次の順位の組合せを選択し(ステップS9)、ステップS4へスキップして前述と同様の処理が行われる。
【0053】
なお、ステップS1で抽出されたすべての組合せについてステップS5のチェックを行っても、すべての金種について出金限度枚数以内である組合せがない場合(ステップS8のYes)、前述したステップS3で付された順位の最上位の組合せ(繰出し合計枚数の最も少ない組合せ)を出金組合せとし(ステップS10)、ステップS7へスキップする。
【0054】
次に上記処理内容の具体例について説明する。
【0055】
出金金額が6千円の場合を例とし、第2環流式収納部36に図6(a)に示すような収納状態で5千円紙幣と2千円紙幣が収納されている場合について説明する。なお第1環流式収納部35には千円紙幣のみが収納されているので、図には示していない。
【0056】
まず出金金額に対応する出金可能なすべての金種組合せを抽出すると、図6(b)に示すA〜Eの5つの組合せが抽出される(ステップS1)。
【0057】
次いで第2環流式収納部36の収納状態(図6(a))を参照して繰出し合計枚数を算出すると、Aは5枚、Bは3枚、Cは4枚、Dは5枚、Eは6枚となる(ステップS2)。
【0058】
上記算出された繰出し合計枚数の少ないものから順位を付けると、B、C、A、D、Eの順となり、この順番にRAM66に各組合せに含まれる紙幣の金種別枚数が記憶される(ステップS3)。
【0059】
上記の記憶内容のイメージを図6(c)に示しており、ここでは各組合せで出金する場合に回収カセット34に収納される紙幣(回収カセット行き紙幣枚数)の枚数と繰出し合計枚数とも記憶している状態を示している。
【0060】
ここでAとDは繰出し合計枚数が同じであるが、実際に出金される紙幣の合計枚数はAが2枚、Dが5枚であるのでAが上位となっている。
【0061】
次にRAM66に記憶されている最上位の組合せBの金種別枚数データ(千円0枚、2千円3枚、5千円0枚)を読み出し(ステップS4)、ROM65に記憶されている各金種毎の出金限度枚数(ここでは5千円は1枚、2千円は4枚、千円は5枚に設定)と比較し、すべての金種について出金限度枚数以内か否かをチェックすると(ステップS5)、組合せBはすべての金種について出金限度枚数以内であるので出金組合せとして選定される(ステップS6)。
【0062】
こうして前述したように制御部64が各部の動作を制御して出金口8から組合せC(2千円紙幣3枚=計6千円)を出金する(ステップS7)。
【0063】
上記について従来では最小枚数で出金することを前提としていることから組合せAで出金されることになるため、第2環流式収納部36に収納されている2千円紙幣3枚(図6(a)の左側からの3枚)が回収カセット34へ収納されてしまうことになるので出金紙幣として使用することができなくなり、無駄な紙幣となってしまうのに対し、本発明によれば回収カセット34へ回収されてしまう紙幣はなく、無駄な紙幣の発生がなくなるので装置内の紙幣を有効に利用することができる。また繰出し合計枚数は抽出された組合せの中で最小であるから出金に要する時間も短くなり、顧客の待ち時間が短縮され、かつ顧客にとって違和感のない釣銭構成(2千円紙幣3枚)とすることができる。
【0064】
なお図示の実施形態における第1、第2環流式収納部35,36にテープによる巻き込み巻き出し方式のものを用いた場合について例示したが、集積して収納する構成のものであっても実施可能であり、後入れ先出し型、先入れ先出し型のいずれであってもよい。また各機構部の構成についても図示の実施形態に限定される必要はなく、適宜設計変更することは任意である。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、環流式収納部を増設することなく新紙幣の発行に対応することができるので、装置の大型化を招くことなしに従来よりも多種類の釣銭紙幣を取り扱うことができる。
【0066】
また出金時に出金該当紙幣以外の紙幣で回収カセットへ収納される紙幣が少なくてすみ、装置内の紙幣の有効利用を計ることができる。
【0067】
さらに出金する際に各環流式収納部から繰出される紙幣の枚数(繰出し合計枚数)が少なくなるので、迅速な出金処理を可能とすることができる。
【0068】
特に出金される紙幣は出金限度枚数以内で行われるので、顧客が嫌うような多数枚の釣銭紙幣が出金されることがなく、顧客の立場を十分に配慮した釣銭構成で出金することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するに用いる紙幣入出金装置をスーパーマーケット等のレジに組み込んだ場合の一形態を示す外観斜視図。
【図2】同、紙幣入出金装置の内部構成例を示す略示縦断側面図。
【図3】制御ブロック図。
【図4】2金種の紙幣の収納状態例を示す説明図。
【図5】出金処理内容を示すフローチャート。
【図6】(a)は図4の2金種の紙幣の収納状態例、(b)は出金組合せおよび繰出し合計枚数、(c)はその内訳を示す説明図。
【図7】従来の紙幣入出金装置を示す略示断面図。
【符号の説明】
1 紙幣入出金装置
4 POSレジスタ
6 処理ユニット
7 紙幣入金口
8 紙幣出金口
25 入金識別部
26 識別搬送路
29 垂直搬送路
32 投出機構
33 リジェクトボックス
34 回収カセット
35 第1環流式収納部
36 第2環流式収納部

Claims (3)

  1. 入金された紙幣の金種等を判別し、その判別結果に基づいて2つの環流式収納部又は回収カセットに分類収納し、必要時に前記2つの環流式収納部から紙幣を繰出して出金する紙幣入出金装置において、
    千円紙幣を収納繰出しする第1環流式収納部と、
    2千円紙幣および5千円紙幣を収納繰出しする第2環流式収納部と、
    前記各環流式収納部から回収紙幣および入金識別時に出金に万円紙幣と判別された紙幣を収納する前記回収カセットと、
    前記第1、第2環流式収納部へ収納された紙幣の金種と収納位置とを対応させて記憶する第1記憶手段と、
    出金時に前記第1記憶手段の記憶内容を参照して出金金額に対応する出金可能なすべての出金紙幣の組合せを抽出する出金組合せ抽出手段と、
    この抽出手段により抽出された各組合せで出金するとき前記第1および第2環流式収納部から繰出される紙幣の繰出し合計枚数を算出する繰出し合計枚数計数手段と、
    前記出金組合せ抽出手段により抽出された各組合せを繰出し枚数の少ない組合せから順位を付ける組合せ順位決定手段と、
    前記抽出された組合せ毎に少なくとも各組合せに含まれる紙幣の枚数を金種別に記憶する第2記憶手段と、
    前記組合せ順位決定手段により決定された順位の最上位の組合せから前記第2記憶手段に記憶されている各金種毎の紙幣枚数と予め出金に適当するよう設定された各金種毎の出金限度枚数とを比較し、すべての金種について前記出金限度枚数以内であれば当該組合せを出金組合せとして選定する出金組合せ選定手段と
    を具備することを特徴とする紙幣入出金装置。
  2. 前記組合せ順位決定手段は、前記繰出し合計枚数の同じ組合せが複数存在するときには実際に出金される紙幣の合計枚数が少ない方の組合せを上位と決定するようになされている請求項1に記載の紙幣入出金装置。
  3. 前記出金組合せ選定手段は、前記出金組合せ抽出手段により抽出された組合せ中にすべての金種について前記出金限度枚数以内である組合せが存在しないときには前記繰出し合計枚数の最も少ない組合せを選定するようになされている請求項1または2に記載の紙幣入出金装置。
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