JP2022175306A - 円盤状媒体処理機 - Google Patents

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Keisuke Uehara
磨 上原
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Abstract

【課題】受け部の内部で円盤状媒体を均等に集積させることができる円盤状媒体処理機を提供する。【解決手段】円盤状媒体処理機は、筐体と、円盤状媒体(例えば、硬貨)を筐体の外部へ排出するための排出口と、排出口から排出された円盤状媒体を受け入れる受け部(例えば、硬貨払出部32)と、受け部の内側に設けられ、排出口から排出された円盤状媒体を受け部の内部で誘導するための誘導部(例えば、スロープ70)とを備えている。【選択図】図5

Description

本発明は、硬貨やメダル等の円盤状媒体の処理を行う円盤状媒体処理機に関する。
硬貨の入金処理および出金処理を行う硬貨処理機の内部には、硬貨を金種毎に収納する複数の収納部が設けられている。硬貨の入金処理時には硬貨処理機の筐体の外部から内部に繰り入れられた硬貨が各収納部に金種毎に収納される。また、硬貨の出金処理時には各収納部に収納されている硬貨が当該収納部から繰り出されて硬貨処理機の筐体の内部から外部に排出され、筐体の外部に露出しているお椀形状の払出部に集積される。このことにより、利用者は払出部に集積された硬貨を取り出すことができる。
従来の硬貨処理機において、収納部から繰り出されて払出部に送られた硬貨が払出部の中央位置ではなく片寄った位置(例えば、傾斜通路に近い側の位置)に集積されると、払出部で硬貨がフル状態またはニアフル状態になっていないにもかかわらず払出部がフル状態であるとみなされこれ以上払出部に硬貨を送ることができなくなるおそれがある。
一方、特許文献1には、硬貨処理機において硬貨出金時に収納部から繰り出された硬貨を誘導するスロープを硬貨受取皿の外側に設けるような硬貨処理装置が開示されている。しかしながら、このような硬貨処理装置では、硬貨受取皿の外側にスロープを設けているため、硬貨処理装置の設置スペースに制限がある場合には硬貨受取皿を大きくすることができず、硬貨受取皿で一度に受け取ることができる硬貨の枚数が少なくなってしまうという問題がある。
特開平09-311965号公報
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、受け部の内部で硬貨のような円盤状媒体を均等に集積させることができる円盤状媒体処理機を提供することを目的とする。
本発明の円盤状媒体処理機は、筐体と、円盤状媒体を前記筐体の外部へ排出するための排出口と、前記排出口から排出された円盤状媒体を受け入れる受け部と、前記受け部の内側に設けられ、前記排出口から排出された円盤状媒体を前記受け部の内部で誘導するための誘導部と、を備えたことを特徴とする。
本発明の円盤状媒体処理機においては、前記誘導部は、前記受け部の内壁に沿って傾斜していてもよい。
本発明の円盤状媒体処理機は、前記排出口から排出された円盤状媒体が立位状態で自重により転がりながら前記受け部に送られる傾斜通路を更に備え、前記誘導部は、前記傾斜通路と前記受け部との境界近傍における前記受け部の内側に設けられていてもよい。
この場合、前記誘導部は、前記傾斜通路から前記受け部に送られる円盤状媒体を、前記傾斜通路と前記受け部との境界から遠ざかる方向に誘導してもよい。
また、前記誘導部は、前記傾斜通路から前記受け部に送られる円盤状媒体を、前記受け部における特定の箇所に向かって誘導してもよい。
この場合、前記誘導部は、前記傾斜通路から前記受け部に送られる円盤状媒体を、前記受け部における中央位置に向かって誘導してもよい。
また、前記誘導部における硬貨を誘導するための誘導面の少なくとも一方の側縁には凸形状のガイド部分が形成されていてもよい。
また、前記円盤状媒体は硬貨を含んでいてもよい。
この場合、前記排出口は、前記受け部に送られるべき硬貨の金種毎に複数設けられていてもよい。
本発明の円盤状媒体処理機は、複数の前記排出口のうち少なくとも一部の前記排出口から排出された円盤状媒体が立位状態で自重により転がりながら前記受け部に送られる傾斜通路を更に備え、前記誘導部は、前記傾斜通路と前記受け部との境界近傍における前記受け部の内側に設けられていてもよい。
本発明の円盤状媒体処理機によれば、受け部の内部で円盤状媒体を均等に集積させることができる。
本発明の実施の形態による貨幣釣銭機を備えた貨幣処理システムの構成を概略的に示す概略構成図である。 図1に示す貨幣釣銭機の外観を示す斜視図である。 図2に示す貨幣釣銭機における硬貨処理装置の内部を上方から鉛直方向下方に向かって見たときの構成を示す構成図である。 図2および図3に示す硬貨処理装置における硬貨収納部および硬貨払出部の構成を示す縦断面図である。 図2乃至図4に示す硬貨処理装置における繰出部および硬貨払出部の構成を示す斜視図である。 図5に示す繰出部および硬貨払出部の上面図である。 図6に示す繰出部および硬貨払出部のA-A矢視による縦断面図である。 図5乃至図7に示す硬貨払出部に硬貨が送られるときの硬貨の動きを概略的に示す斜視図である。 図5乃至図7に示す硬貨払出部に硬貨が均等に集積されているときの状態を示す上面図である。 従来技術の貨幣釣銭機における硬貨処理装置の硬貨払出部に硬貨が傾斜通路側に偏って集積されているときの状態を示す上面図である。 本発明の実施の形態による貨幣釣銭機における他の構成の硬貨払出部の上面図である。 本発明の実施の形態による貨幣釣銭機における更に他の構成の硬貨払出部の上面図である。 本発明の実施の形態による貨幣釣銭機における更に他の構成の硬貨払出部の上面図である。 図13に示すスロープのB-B矢視による断面図である。 本発明の実施の形態による貨幣釣銭機における更に他の構成の硬貨払出部の上面図である。 本発明の実施の形態による貨幣釣銭機における更に他の構成の硬貨払出部の上面図である。 本発明の実施の形態による貨幣釣銭機における更に他の構成の硬貨払出部の上面図である。 本発明の実施の形態による貨幣釣銭機における更に他の構成の硬貨払出部の上面図である。 図18に示す繰出部および硬貨払出部のC-C矢視による縦断面図である。 図18に示す繰出部および硬貨払出部のC-C矢視による縦断面図である。 変形例に係るスロープおよびソレノイド等の構成を示す縦断面図である。 別の変形例に係るスロープおよびソレノイド等の構成を示す縦断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態による貨幣釣銭機1を備えた貨幣処理システム100の構成を概略的に示す概略構成図である。また、図2乃至図9は、本実施の形態に係る貨幣釣銭機1およびこのような貨幣釣銭機1における硬貨処理装置2の硬貨払出部32を示す図である。
図1に示すように、コンビニエンスストアやスーパーマーケット等の商業施設の店舗において、顧客が立ち入ることができるフロント領域102には様々な商品が陳列された商品棚が設置されているとともに、このフロント領域102の精算所には図2に示すような貨幣釣銭機1やPOSレジスタが設置されている。顧客がこのような精算所で精算処理を行う際に、店員は、顧客から受け取った商品の代金としての貨幣を貨幣釣銭機1に入金したり、釣銭としての貨幣を貨幣釣銭機1から出金して顧客に返却したりするようになっている。また、POSレジスタにより、顧客が購入した商品に係る情報や貨幣釣銭機1に収納されている貨幣に係る情報等の管理が行われるようになっている。また、このような店舗における顧客の立ち入りが禁止されたバックオフィス領域104(具体的には、例えば出納室)には、貨幣釣銭機1から回収された売上金としての貨幣を入金する出納機等の貨幣入出金機110が設置されている。また、貨幣釣銭機1において釣銭としての貨幣が不足する場合には、貨幣入出金機110から釣銭補充金としての貨幣を出金し、この貨幣入出金機110から出金された釣銭補充金としての貨幣を貨幣釣銭機1に補充することができるようになっている。本実施の形態ではこのような貨幣釣銭機1および貨幣入出金機110により貨幣処理システム100が構成されている。このような貨幣釣銭機1ならびに当該貨幣釣銭機1を構成する硬貨処理装置2の詳細について以下に説明する。
図2に示すように、本実施の形態による貨幣釣銭機1は、略直方体形状の外側筐体1aと、左右に並ぶよう配置され、外側筐体1aからそれぞれ手前側に引出可能となっている硬貨処理装置2および紙幣処理装置3とを備えており、硬貨処理装置2や紙幣処理装置3の上方にはPOSレジスタ(図示せず)が載置されるようになっている。硬貨処理装置2および紙幣処理装置3は、それぞれ、硬貨や紙幣の入金処理および出金処理を行うようになっている。
図3等に示すように、硬貨処理装置2は、略直方体形状の内側筐体10と、内側筐体10の前面側に設けられ、硬貨の入金処理を行う際に操作者によって硬貨が投入される硬貨受入部12と、内側筐体10の前面側に設けられ、硬貨の出金処理を行う際に硬貨が払い出される硬貨払出部32(受け部)と、内側筐体10の内部で硬貨を金種毎に収納する複数の硬貨収納部30a~30fとを備えている。ここで、複数の硬貨収納部30a~30fは内側筐体10の幅方向(すなわち、図3の左右方向)に沿って並列に並ぶよう配置されており、各硬貨収納部30a~30fにはそれぞれ50円硬貨、5円硬貨、500円硬貨、100円硬貨、10円硬貨および1円硬貨がこの順で収納されるようになっている。
硬貨受入部12は、硬貨投入口を介して受け入れた硬貨を1層1列状態で1枚ずつ内側筐体10内に取り込むようになっている。また、硬貨受入部12には図示しない残留検知センサが設けられており、硬貨受入部12に受け入れられた硬貨は残留検知センサによって検知されるようになっている。また、硬貨受入部12には、図3における左方向に移動する繰出ベルト14a等からなる繰出部14が設けられており、硬貨受入部12に受け入れられた硬貨が残留検知センサによって検知されるとこの繰出部14が駆動されることにより当該繰出部14によって硬貨が内側筐体10の内部に1枚ずつ繰り出されるようになっている。また、図3に示すように、硬貨受入部12には、繰出部14により内側筐体10の内部に繰り出された硬貨を1層1列状態で搬送する入金搬送部16が接続されている。
入金搬送部16は、複数のプーリ16bにより張架された循環ベルト16aを有しており、繰出部14により内側筐体10の内部に繰り出された硬貨は循環ベルト16aとの間で働く摩擦力により内側筐体10の内部で搬送されるようになっている。また、複数のプーリ16bのうちある一つのプーリ16bには駆動モータ(図示せず)が接続されており、当該駆動モータによりプーリ16bが回転させられることにより循環ベルト16aは図3における反時計回りの方向に循環移動するようになっている。また、循環ベルト16aの下端部には搬送面16c上の硬貨を押動するための押動ピン(図示せず)が等間隔で複数設けられており、循環ベルト16aが図3における反時計回りの方向に循環移動すると、搬送面16c上の硬貨が押動ピンにより内側筐体10の奥行き方向に押動されるようになる。このようにして、繰出部14により内側筐体10の内部に繰り出された硬貨は内側筐体10の内部における右側の領域において搬送面16c上で略水平方向の姿勢で当該内側筐体10の奥行き方向に搬送されるようになる。
図3に示すように、入金搬送部16の途中には、硬貨の金種、真偽、正損、表裏、新旧、搬送状態等の識別を行う識別部18が設けられている。また、識別部18により正常な硬貨ではないと識別された硬貨や識別部18により識別することができなかった硬貨を入金搬送部16の搬送面16cから分岐させるゲート部材25が設けられている。ゲート部材25により入金搬送部16の搬送面16cから分岐させられた硬貨は、内側筐体10の前面側に設けられたリジェクト口26に送られるようになっている。リジェクト口26は内側筐体10の前面側からアクセス可能となっており、リジェクト口26に送られた硬貨(リジェクト硬貨)を操作者は内側筐体10の前面側から当該内側筐体10の外部に取り出して硬貨受入部12に再投入等することができるようになっている。
図3に示すように、入金搬送部16による硬貨の搬送方向におけるゲート部材25の更に下流側には複数の金種別分岐部22が各硬貨収納部30a~30eに対応して直列に並ぶよう設けられている。硬貨収納部30a~30fにはそれぞれ50円硬貨、5円硬貨、500円硬貨、100円硬貨、10円硬貨、1円硬貨がそれぞれ収納されるようになっており、識別部18により識別された硬貨は各金種別分岐部22により各硬貨収納部30a~30fに金種別に振り分けられてこれらの硬貨収納部30a~30fに収納されるようになる。
図4に示すように、各硬貨収納部30a~30fは、複数の硬貨が集積される硬貨収納領域31(硬貨集積部分)を有している。また、各硬貨収納部30a~30fには、硬貨収納領域31に収納されている硬貨を当該硬貨収納領域31から1枚ずつ繰り出す繰出部40が設けられている。各繰出部40の下流側端部には、硬貨を内側筐体10の外部へ排出するための排出口41が設けられている。繰出部40により各硬貨収納部30a~30fの硬貨収納領域31から排出口41により排出された硬貨は硬貨払出部32に送られ、この硬貨払出部32に集積されるようになっている。より詳細には、図3に示すように、6つの硬貨収納部30a~30fのうち右から3つの硬貨収納部30a~30cの手前側には、硬貨払出部32に向かって斜め下方にわずかに傾斜している傾斜通路34が形成されている。そして、繰出部40により硬貨収納部30a~30cの硬貨収納領域31から排出口41により排出された硬貨は傾斜通路34に立位状態で入り、傾斜通路34において図3における左方向に硬貨が立位状態で転がりながら移動することにより硬貨払出部32に送られるようになる。傾斜通路34の水平面に対する傾斜角度は15度~20度の範囲内の大きさとなっている。一方、6つの硬貨収納部30a~30fのうち左から3つの硬貨収納部30d~30fの硬貨収納領域31から繰出部40によって排出口41により排出された硬貨は硬貨払出部32に直接送られるようになる。また、硬貨払出部32は内側筐体10の外部に露出しており、操作者はこの硬貨払出部32に集積されている硬貨を手で掴んで内側筐体10の外部に取り出すことができるようになっている。
図4に示すように、繰出部40は、硬貨収納領域31の底部に配置され、複数のプーリ44により張架された帯状の繰出ベルト42と、複数のプーリ44のうちある一つのプーリ44に接続され、当該プーリ44を正逆両方向に回転させる駆動モータ44aと、繰出ベルト42との間でわずかな隙間(具体的には、硬貨収納部30a~30fに収納されるべき金種の硬貨の厚さよりもわずかに大きな隙間)を隔てて当該繰出ベルト42の上方に配置される逆転ローラ46と、繰出ベルト42との間でわずかな隙間(具体的には、硬貨収納部30a~30fに収納されるべき金種の硬貨の厚さよりもわずかに大きな隙間)を隔てて当該繰出ベルト42の上方に配置されるガイド部材43とを有している。ここで、硬貨収納領域31に収容される硬貨は繰出ベルト42上に載置されるようになっている。また、繰出ベルト42は無端状の(言い換えると、環状の)平ベルトからなり、当該繰出ベルト42の幅の大きさは硬貨収納領域31の幅の大きさと略同一となっている。そして、駆動モータ44aによりこの駆動モータ44aに接続されるプーリ44が硬貨の繰出方向に回転させられると繰出ベルト42は図4における時計回りの方向に循環移動し、この繰出ベルト42上に載置されている硬貨は略水平姿勢で図4における右方向に搬送され、逆転ローラ46と繰出ベルト42との間に形成される隙間を通って排出口41から排出されることにより傾斜通路34または硬貨払出部32に送られるようになる。ここで、逆転ローラ46は繰出ベルト42による硬貨の繰出方向と逆方向(すなわち、図4における時計回りの方向)に回転するようになっている。このことにより、繰出ベルト42により繰り出される硬貨が逆転ローラ46と繰出ベルト42との間に形成される隙間を通る際に当該硬貨は1層1列状態に整列されるようになり、整列された硬貨が繰出ベルト42によって排出口41から排出されることにより傾斜通路34または硬貨払出部32に送られるようになる。
次に、硬貨払出部32の構成の詳細について図5乃至図9を用いて説明する。図5は、繰出部40(具体的には、繰出ベルト42)および硬貨払出部32の構成を示す斜視図であり、図6は、図5に示す繰出部40および硬貨払出部32の上面図であり、図7は、図6に示す繰出部40および硬貨払出部32のA-A矢視による縦断面図である。また、図8は、図5乃至図7に示す硬貨払出部32に硬貨が送られるときの硬貨の動きを概略的に示す斜視図であり、図9は、図5乃至図7に示す硬貨払出部32に硬貨が均等に集積されているときの状態を示す上面図である。
図5乃至図7に示すように、硬貨払出部32はお椀形状となっており、この硬貨払出部32に複数の硬貨が集積されるようになっている。硬貨払出部32には、傾斜通路34を通って硬貨払出部32に送られる硬貨を硬貨払出部32の内部で誘導する誘導部としてスロープ70が設けられている。このようなスロープ70は、硬貨払出部32の内壁に沿って傾斜している。また、スロープ70は、傾斜通路34と硬貨払出部32との境界近傍における硬貨払出部32の内側に設けられている。硬貨処理装置2の幅方向(図6における左右方向)のスロープ70の長さは30mm~40mmの範囲内の大きさとなっている。また、スロープ70の水平面に対する傾斜角度は15度~20度の範囲内の大きさとなっている。好ましくは、スロープ70の水平面に対する傾斜角度と、傾斜通路34の水平面に対する傾斜角度とが略同一の大きさである。
図8に示すように、スロープ70は、傾斜通路34から硬貨払出部32に送られる硬貨を、傾斜通路34と硬貨払出部32との境界から遠ざかる方向に誘導する。すなわち、もしスロープ70が無ければ傾斜通路34から硬貨払出部32に送られる硬貨は傾斜通路34と硬貨払出部32との境界から硬貨払出部32にそのまま落ちるため、図10に示すように硬貨払出部32において傾斜通路34と硬貨払出部32との境界に近い側に偏るよう硬貨が集積されてしまう。これに対し、スロープ70が設けられていることにより、傾斜通路34から硬貨払出部32に送られる硬貨は、スロープ70によって硬貨払出部32の内部で傾斜通路34から離れる方向に案内されるようになる。このことにより、図9に示すように、硬貨払出部32には複数の硬貨が均等に集積されるようになる。
図6、図8、図9および図10に示すように、硬貨払出部32にはフル検知センサ35が設けられており、硬貨払出部32に集積された硬貨がフル検知センサ35により検知されると硬貨払出部32において硬貨がフル状態になったと判断されるようになっている。ここで、図10に示すように、硬貨払出部32において傾斜通路34と硬貨払出部32との境界に近い側に偏るよう硬貨が集積された場合は、実際には硬貨払出部32において硬貨がフル状態になっていないにもかかわらず硬貨払出部32に集積された硬貨がフル検知センサ35により検知されてしまい、十分な枚数の硬貨を硬貨払出部32に払い出すことができないという問題がある。これに対し、スロープ70を設けることにより図9に示すように硬貨払出部32に複数の硬貨が均等に集積されるようになると、このようなトラブルを防止することができ、よって十分な枚数の硬貨を硬貨払出部32に払い出すことができる。
次に、紙幣処理装置3の構成について簡単に説明する。図2に示すように、紙幣処理装置3の前面には、紙幣の入金処理を行う際に操作者によって紙幣が投入される紙幣受入口64と、紙幣の出金処理を行う際に紙幣が払い出される紙幣取出口66とがそれぞれ設けられている。紙幣受入口64に投入された紙幣は紙幣処理装置3の筐体の内部に繰り出され、識別部(図示せず)により識別された後、複数の紙幣収納部のうち何れかの紙幣収納部(図示せず)に金種毎に収納される。また、紙幣の出金処理が行われる際に、各紙幣収納部から繰り出された紙幣は搬送部により紙幣取出口66に搬送され、この紙幣取出口66から紙幣が筐体の外部に払い出される。また、紙幣処理装置3には、持ち運び可能な紙幣収納カセット120(図1参照)が着脱自在に装着されるカセット装着部(図示せず)が設けられている。紙幣収納カセット120の前面には紙幣の投入出口121が設けられている。また、紙幣収納カセット120の内部には、当該紙幣収納カセット120に収納されている紙幣を投入出口121から紙幣収納カセット120の外部に1枚ずつ繰り出す繰出機構(図示せず)が設けられている。また、紙幣収納カセット120に収納されている紙幣は紙幣収納カセット120の外部から店舗の店員等が手で取り出すことができないようになっている。また、紙幣収納カセット120には、様々な情報を記憶するためのICタグ等の記憶部122が設けられている。
次に、このような構成からなる貨幣釣銭機1の硬貨処理装置2の動作について説明する。
まず、硬貨処理装置2において硬貨の入金処理が行われる際の動作について説明する。硬貨処理装置2において硬貨の入金処理が行われる際に、操作者は最初に内側筐体10の上面手前側に設けられた硬貨投入口に硬貨を投入する。硬貨投入口に投入された硬貨は硬貨受入部12に受け入れられるようになる。また、硬貨受入部12に設けられた図示しない残留検知センサによって硬貨受入部12に受け入れられた硬貨が検知されると、繰出部14が駆動されることにより当該繰出部14によって硬貨が内側筐体10の内部に1枚ずつ繰り出される。そして、繰出部14によって内側筐体10の内部に繰り出された硬貨は入金搬送部16により1枚ずつ搬送され、識別部18によりその金種、真偽、正損、表裏、新旧、搬送状態等の識別が行われる。ここで、識別部18により正常であると識別された硬貨はゲート部材25により入金搬送部16から分岐させられることなく当該入金搬送部16により内側筐体10の奥側の領域に送られ、各金種別分岐部22により金種毎に入金搬送部16から分岐させられることにより各硬貨収納部30a~30fに収納されるようになる。一方、識別部18により正常な硬貨ではないと識別された硬貨や識別部18により識別することができなかった硬貨はゲート部材25により入金搬送部16から分岐させられ、この分岐させられた硬貨はリジェクト口26に送られる。また、上述したように、リジェクト口26は内側筐体10の前面側からアクセス可能となっているため、リジェクト口26に送られたリジェクト硬貨を操作者は内側筐体10の前面側から当該内側筐体10の外部に取り出して硬貨受入部12に再投入等することができるようになる。
次に、硬貨処理装置2において硬貨の出金処理が行われる際の動作について説明する。硬貨処理装置2において硬貨の出金処理が行われる際に、操作者によって操作表示部(図示せず)により出金されるべき硬貨の金種毎の枚数や合計金額等の出金処理に係る情報が入力されたり、POSレジスタ等の外部装置から出金されるべき硬貨の金種毎の枚数や合計金額等の出金処理に係る情報が送られたりすると、出金されるべき硬貨の金種に対応する硬貨収納部30a~30fにおいて繰出部40の繰出ベルト42が硬貨の繰出方向に循環移動させられる。このことにより、硬貨収納部30a~30fから繰出部40により繰り出された硬貨が排出口41から排出されて傾斜通路34または硬貨払出部32に送られる。また、傾斜通路34に送られた硬貨は、当該傾斜通路34において図3における左方向に立位状態で転がりながら移動することにより硬貨払出部32に送られる。このようにして、出金されるべき硬貨が硬貨払出部32に集積されるようになる。また、上述したように、硬貨払出部32は内側筐体10の前面側からアクセス可能となっているため、操作者は硬貨払出部32に手を入れることにより出金硬貨を内側筐体10の前面側から当該内側筐体10の外部に取り出すことができるようになる。
以上のように、本実施の形態の硬貨処理装置2は、内側筐体10(筐体)と、硬貨を内側筐体10の外部へ排出するための排出口41と、排出口41から排出された硬貨を受け入れる硬貨払出部32(受け部)と、硬貨払出部32の内側に設けられ、排出口41から排出された硬貨を硬貨払出部32の内部で誘導するためのスロープ70(誘導部)とを備えている。このことにより、スロープ70によって排出口41から排出された硬貨が硬貨払出部32の内部で誘導されるため、硬貨払出部32に送られた硬貨が当該硬貨払出部32の内部に集積される際に硬貨の集積状態が偏ってしまうことを防止することができ、よって硬貨払出部32の内部で硬貨を均等に集積させることができる。
なお、本実施の形態による硬貨処理装置は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、硬貨払出部32に設けられるスロープとして、図5乃至図9に示すような形状のスロープ70ではなく、図11に示すような形状のスロープ72が用いられてもよい。図11に示すスロープ72は、硬貨払出部32の幅方向の略全域において当該硬貨払出部32の内壁に沿って傾斜している。硬貨処理装置2の幅方向のスロープ72の長さは90mm~110mmの範囲内の大きさとなっている。また、スロープ72の水平面に対する傾斜角度は15度~20度の範囲内の大きさとなっている。好ましくは、スロープ72の水平面に対する傾斜角度と、傾斜通路34の水平面に対する傾斜角度とが略同一の大きさである。このようなスロープ72でも、傾斜通路34から硬貨払出部32に送られる硬貨を、傾斜通路34と硬貨払出部32との境界から遠ざかる方向に誘導することができ、よって硬貨払出部32の内部で硬貨を均等に集積させることができる。
また、硬貨払出部32に設けられるスロープとして、図12に示すような形状のスロープ74が用いられてもよい。図12に示すスロープ74は、傾斜通路34の略全域から硬貨が転がるような形状となっており、また、スロープ74の下流側端縁は、硬貨払出部32の奥行き方向(すなわち、図12における上下方向)において幅広い範囲で広がっている。このようなスロープ74が用いられる場合でも、傾斜通路34からスロープ74に送られた硬貨を当該スロープ74で硬貨払出部32における幅広い領域に送ることができるため、硬貨払出部32の内部で硬貨を均等に集積させることができる。
また、硬貨払出部32に設けられるスロープとして、図13および図14に示すような形状のスロープ76が用いられてもよい。図14は、図13に示すスロープ76のB-B矢視による断面図である。図13および図14に示すスロープ76は、図5乃至図9に示すスロープ70と比較して、硬貨を誘導するための誘導面の一方の側縁、具体的には硬貨払出部32の中心に近い側の側縁に、凸形状のガイド部分77が形成されている。硬貨処理装置2の幅方向(図6における左右方向)のスロープ76の長さは30mm~40mmの範囲内の大きさとなっている。また、スロープ76の水平面に対する傾斜角度は15度~20度の範囲内の大きさとなっている。好ましくは、スロープ76の水平面に対する傾斜角度と、傾斜通路34の水平面に対する傾斜角度とが略同一の大きさである。また、ガイド部分77の高さは1mm~5mmの範囲内の大きさとなっている。この場合は、傾斜通路34からスロープ76に送られた硬貨がスロープ76の途中部分で硬貨払出部32の中心に向かって落下してしまうことを防止することができる。このため、傾斜通路34から硬貨払出部32に送られる硬貨は、スロープ76によってより一層確実に硬貨払出部32の内部で傾斜通路34から離れる方向に案内されるようになり、よって、硬貨払出部32にはより一層確実に複数の硬貨が均等に集積されるようになる。
また、硬貨払出部32に設けられるスロープとして、図15に示すような形状のスロープ78が用いられてもよい。図15に示すスロープ78は、傾斜通路34から硬貨払出部32に送られる硬貨を、硬貨払出部32における特定の箇所、具体的には硬貨払出部32における中央位置に向かって誘導するようになっている。また、スロープ78における硬貨を誘導するための誘導面の両側の側縁には凸形状のガイド部分が形成されている。このことにより、傾斜通路34から硬貨払出部32に送られる硬貨はスロープ78により硬貨払出部32における中央位置に集積されるようになるため、硬貨払出部32にはより一層確実に複数の硬貨が均等に集積されるようになる。
また、硬貨払出部32に設けられるスロープとして、図16に示すような形状のスロープ80が用いられてもよい。図16に示すスロープ80は、図15に示すスロープ78と比較して、傾斜通路34から硬貨払出部32に送られる硬貨を、硬貨払出部32におけるより手前側の箇所に向かって誘導するようになっている。また、スロープ80における硬貨を誘導するための誘導面の両側の側縁には凸形状のガイド部分が形成されている。このようなスロープ80でも、傾斜通路34から硬貨払出部32に送られる硬貨はスロープ80により硬貨払出部32における中央位置に集積されるようになるため、硬貨払出部32にはより一層確実に複数の硬貨が均等に集積されるようになる。
また、硬貨払出部32に設けられるスロープとして、図17に示すような形状のスロープ82が用いられてもよい。図17に示すスロープ82は、傾斜通路34から硬貨払出部32に送られる硬貨を、硬貨払出部32における特定の箇所、具体的には硬貨払出部32における中央位置よりも傾斜通路34に近い側の位置に向かって誘導するようになっている。また、スロープ82における硬貨を誘導するための誘導面の両側の側縁には凸形状のガイド部分が形成されている。このようなスロープ82を用いた場合には、傾斜通路34から硬貨払出部32に送られる硬貨はスロープ82により硬貨払出部32における中央位置よりも傾斜通路34に近い側の位置に集積されるようになる。このことにより、硬貨払出部32に集積される硬貨を、釣銭が払い出されるときに最大1枚払い出される5円、50円、500円のグループと、釣銭が払い出されるときに最大4枚払い出される1円、10円、100円のグループとに分けることができるため、操作者が硬貨払出部32に集積された硬貨を取り出す際に5円、50円、500円のグループと1円、10円、100円のグループとに分けられた状態で取り出すことができる。
また、図18に示すように、硬貨払出部32には硬貨の集積領域を左右の2つの領域に区画する区画部材86が設けられていてもよい。また、傾斜通路34と硬貨払出部32との境界近傍における硬貨払出部32の内側に設けられているスロープ84は上下または左右に揺動可能となっており、スロープ84が揺動することにより傾斜通路34から硬貨払出部32に送られる硬貨は区画部材86により区画された左右の2つの領域に振り分けられるようになっている。より詳細には、図19および図20にスロープ84を上下方向に揺動させる機構の例を示す。スロープ84は、傾斜通路34から離れた側の端部に設けられた軸85を中心として上下に揺動可能となっている。また、硬貨払出部32の側壁には、揺動するスロープ84が通る切り欠きが形成されている。また、スロープ84における軸85から離れた側の端部にはソレノイド88のプランジャ89が取り付けられている。より詳細には、スロープ84は軸90を中心として回転可能となるよう当該軸90によりプランジャ89に取り付けられている。
ソレノイド88に駆動パルスが与えられていない状態では図19に示すようにプランジャ89は伸びた状態となり、スロープ84の傾斜面の傾斜角度は傾斜通路34の傾斜面の傾斜角度と略同一の大きさとなる。この場合は、傾斜通路34から硬貨払出部32に送られる硬貨はスロープ84により傾斜通路34と硬貨払出部32との境界から遠ざかる方向に誘導され、硬貨払出部32における区画部材86よりも図18における左側の領域に収納される。一方、ソレノイド88に駆動パルスが与えられると、図20に示すようにプランジャ89が縮退し、スロープ84における軸85から離れた側の端部が下方に押し下げられることによりスロープ84の傾斜面の傾斜角度が大きくなる。この場合は、傾斜通路34から硬貨払出部32に送られる硬貨はスロープ84により傾斜通路34から遠ざかる方向に誘導されなくなるため、この硬貨は硬貨払出部32における区画部材86よりも図18における右側の領域に収納される。このように、ソレノイド88がスロープ84を揺動させることによって、傾斜通路34から硬貨払出部32に送られる硬貨を例えば金種毎に区画部材86により区画された左右の2つの領域に振り分けることができる。なお、図19および図20ではスロープ84を上下に動かすための機構の例を示したが、スロープ84を左右に動かす場合には軸85、ソレノイド88、プランジャ89、軸90の向きを90度回転させて配置すればよい。
また、揺動可能となっているスロープは、図19および図20に示すスロープ84に限定されることはない。揺動可能となっているスロープとして図21に示すスロープ184が用いられてもよい。図21に示すように、スロープ184は、傾斜通路34に近い側の端部に設けられた軸185を中心として上下に揺動可能となっている。また、硬貨払出部32の側壁には、揺動するスロープ184が通る切り欠きが形成されている。また、軸185には接続部材190が取り付けられており、この接続部材190はスロープ184と一体的に軸185を中心として揺動するようになっている。また、接続部材190の先端にはソレノイド188のプランジャ189が取り付けられている。より詳細には、接続部材190は軸192を中心として回転可能となるよう当該軸192によりプランジャ189に取り付けられている。
ソレノイド188に駆動パルスが与えられていない状態では図21に示すようにプランジャ189は伸びた状態となり、スロープ184の傾斜面の傾斜角度は傾斜通路34の傾斜面の傾斜角度と略同一の大きさとなる。この場合は、傾斜通路34から硬貨払出部32に送られる硬貨はスロープ184により傾斜通路34と硬貨払出部32との境界から遠ざかる方向に誘導され、硬貨払出部32における区画部材86よりも図18における左側の領域に収納される。一方、ソレノイド188に駆動パルスが与えられると、プランジャ189が縮退し、接続部材190がプランジャ189に引っ張られることによりスロープ184も軸185を中心として図21における反時計回りの方向に回転する。このことにより、スロープ184における軸185から離れた側の端部が下方に押し下げられることによりスロープ184の傾斜面の傾斜角度が大きくなる。この場合は、傾斜通路34から硬貨払出部32に送られる硬貨はスロープ184により傾斜通路34から遠ざかる方向に誘導されなくなるため、この硬貨は硬貨払出部32における区画部材86よりも図18における右側の領域に収納される。このように、ソレノイド188がスロープ184を揺動させることによって、傾斜通路34から硬貨払出部32に送られる硬貨を例えば金種毎に区画部材86により区画された左右の2つの領域に振り分けることができる。
また、揺動可能となっているスロープとして図22に示すスロープ284が用いられてもよい。図22に示すように、スロープ284は、傾斜通路34に近い側の端部に設けられた軸285を中心として揺動可能となっている。また、硬貨払出部32の側壁には、揺動するスロープ284が通る切り欠きが形成されている。また、スロープ284には下方に突出する突出部286が設けられており、この突出部286の先端にはソレノイド288のプランジャ289が取り付けられている。より詳細には、突出部286は軸292を中心として回転可能となるよう当該軸292によりプランジャ289に取り付けられている。
ソレノイド288に駆動パルスが与えられていない状態では図22に示すようにプランジャ289は伸びた状態となり、スロープ284の傾斜面の傾斜角度は傾斜通路34の傾斜面の傾斜角度と略同一の大きさとなる。この場合は、傾斜通路34から硬貨払出部32に送られる硬貨はスロープ284により傾斜通路34と硬貨払出部32との境界から遠ざかる方向に誘導され、硬貨払出部32における区画部材86よりも図18における左側の領域に収納される。一方、ソレノイド288に駆動パルスが与えられると、プランジャ289が縮退し、突出部286がプランジャ289に引っ張られることによりスロープ284も軸285を中心として図22における反時計回りの方向に回転する。このことにより、スロープ284における軸285から離れた側の端部が下方に押し下げられることによりスロープ284の傾斜面の傾斜角度が大きくなる。この場合は、傾斜通路34から硬貨払出部32に送られる硬貨はスロープ284により傾斜通路34から遠ざかる方向に誘導されなくなるため、この硬貨は硬貨払出部32における区画部材86よりも図18における右側の領域に収納される。このように、ソレノイド288がスロープ284を揺動させることによって、傾斜通路34から硬貨払出部32に送られる硬貨を例えば金種毎に区画部材86により区画された左右の2つの領域に振り分けることができる。
なお、スロープ70の長さは一例として30mm~40mmの範囲内としたが、これに限らず、さらに短い5mmや10mmとしてもよいし、硬貨払出部32の横方向全域に亘って構成されていても良い。
また、スロープ70の水平面に対する傾斜角度は15度~20度の範囲内の大きさとしたが、0度~90度の範囲内の大きさであればよく、必ずしも傾斜通路34と同じ角度でなくてもよい。
また、図5乃至図7においては、スロープ70は傾斜通路34と同じ高さとしているが(傾斜通路34の斜面の延長線上にスロープ70を配置)、これに限らず、スロープ70を傾斜通路34より例えば1mm程度下げるように配置にしても良い。
また、本実施の形態の貨幣処理システム100では、以下のような運用が行われるようになっていてもよい。店舗の営業時間終了後にフロント領域102に設置されている貨幣釣銭機1から売上金としての貨幣が回収されてバックオフィス領域104に設置されている貨幣入出金機110に入金される際に、貨幣釣銭機1に対して貨幣の回収処理の指示が与えられると、紙幣処理装置3に収納されている紙幣は、この紙幣処理装置3のカセット装着部に装着されている紙幣収納カセット120に送られ、当該紙幣収納カセット120に収納される。また、紙幣処理装置3に設けられたリーダライタ等によって、紙幣収納カセット120に設けられた記憶部122に、回収データとして紙幣収納カセット120に収納された紙幣の金種毎の枚数と、貨幣釣銭機1を識別する識別情報とが書き込まれる。一方、貨幣の回収処理が行われる際に硬貨処理装置2から売上金としての硬貨は実際には出金されない。代わりに、紙幣処理装置3のカセット装着部に装着されている紙幣収納カセット120に設けられた記憶部122に、この紙幣処理装置3に設けられたリーダライタ等によって、回収データとして本来であれば硬貨処理装置2から回収されるべき硬貨の金種毎の枚数が書き込まれるとともに、補充データとして硬貨の同じ金種毎の枚数が書き込まれる。すなわち、硬貨の同じ金種毎の枚数の情報を含む回収データおよび補充データがそれぞれ記憶部122に書き込まれる。また、回収データおよび補充データはPOSレジスタ(図示せず)に送られ、POSレジスタ内の記憶領域に記憶されるようにしてもよい。なお、貨幣釣銭機1を識別する識別情報は、貨幣釣銭機1毎にあらかじめ割り当てられた所定の番号等で構成されたID番号等である。
その後、図1において参照符号(a)で示すように、店舗の店員等によって紙幣処理装置3のカセット装着部から紙幣収納カセット120が取り出され、この紙幣収納カセット120がフロント領域102からバックオフィス領域104に運搬される。そして、バックオフィス領域104において、貨幣入出金機110に設けられたカセット装着部に紙幣収納カセット120が装着される。カセット装着部に紙幣収納カセット120が装着されると、貨幣入出金機110に設けられたリーダライタによって、記憶部122に記憶されている情報、具体的には紙幣および硬貨の回収データと、貨幣釣銭機1の識別情報とが読み取られる。また、このリーダライタによって、記憶部122に記憶されている情報のうち硬貨の補充データも読み取られる。その後、紙幣収納カセット120に収納されている紙幣が当該紙幣収納カセット120から繰り出され、貨幣入出金機110に送られることによりこの貨幣入出金機110に紙幣が収納される。ここで、紙幣収納カセット120から繰り出されて貨幣入出金機110に収納される紙幣の金種毎の枚数が貨幣入出金機110に設けられた識別部により検出される。そして、識別部により検出された紙幣の金種毎の枚数と、記憶部122から読み取られた回収データに含まれる紙幣の金種毎の枚数とが照合され、両者が不一致の場合は貨幣釣銭機1から警告音が発せられる。
このような貨幣の回収処理が行われた後、例えば翌日に各貨幣釣銭機1への釣銭準備金としての貨幣の補充処理が行われる際に、貨幣入出金機110のカセット装着部に空の紙幣収納カセット120が装着され、貨幣釣銭機1に補充されるべき紙幣が貨幣入出金機110から繰り出されて紙幣収納カセット120に送られ、この紙幣収納カセット120に収納される。一方、貨幣のうち硬貨については貨幣入出金機110から出金されない。この場合、貨幣入出金機110に設けられたリーダライタによって、紙幣収納カセット120に収納された補充紙幣に関する情報が貨幣釣銭機1の識別情報とともに記憶部122に書き込まれる。なお、前日の売上金回収業務によらず硬貨の補充が必要な場合は、補充に必要な硬貨は貨幣入出金機110から出金されるとともに、貨幣入出金機110に設けられたリーダライタによって、貨幣釣銭機1の識別情報とともに硬貨の補充データがカセット装着部に装着された紙幣収納カセット120の記憶部122に書き込まれる。
次に、図1において参照符号(b)で示すように、店舗の店員等によって貨幣入出金機110のカセット装着部から紙幣収納カセット120が取り出され、この紙幣収納カセット120がバックオフィス領域104からフロント領域102に運搬される。そして、フロント領域102において、貨幣釣銭機1の紙幣処理装置3に設けられたカセット装着部に紙幣収納カセット120が装着されると、紙幣収納カセット120から繰り出された紙幣が紙幣処理装置3に送られ、この紙幣処理装置3に収納される。
このような貨幣処理システム100の貨幣の回収処理および補充処理の方法によれば、売上金として回収されるべき硬貨や補充されるべき硬貨が実際には貨幣釣銭機1の硬貨処理装置2や貨幣入出金機110から払い出されないため、セキュリティ性を向上させるとともに店舗の店員等にとっての利便性を向上させることができる。
また、本発明は、硬貨の処理を行う硬貨処理機(具体的には、硬貨処理装置2)に限定されることはない。本発明に係る処理機として、硬貨以外の円盤状媒体(例えば、メダル等)の処理を行う円盤状媒体処理機が用いられてもよい。
1 貨幣釣銭機
1a 外側筐体
2 硬貨処理装置
3 紙幣処理装置
10 内側筐体
12 硬貨受入部
14 繰出部
14a 繰出ベルト
16 入金搬送部
16a 循環ベルト
16b プーリ
16c 搬送面
18 識別部
22 金種別分岐部
25 ゲート部材
26 リジェクト口
30a~30f 硬貨収納部
31 硬貨収納領域
32 硬貨払出部
34 傾斜通路
35 フル検知センサ
40 繰出部
41 排出口
42 繰出ベルト
43 ガイド部材
44 プーリ
44a 駆動モータ
46 逆転ローラ
64 紙幣受入口
66 紙幣取出口
70、72、74、76、78、80、82、84 スロープ
77 ガイド部分
85 軸
86 区画部材
88 ソレノイド
89 プランジャ
90 軸
100 貨幣処理システム
102 フロント領域
104 バックオフィス領域
110 貨幣入出金機
120 紙幣収納カセット
121 投入出口
122 記憶部
184 スロープ
185 軸
188 ソレノイド
189 プランジャ
190 接続部材
192 軸
284 スロープ
285 軸
286 突出部
288 ソレノイド
289 プランジャ
292 軸

Claims (10)

  1. 筐体と、
    円盤状媒体を前記筐体の外部へ排出するための排出口と、
    前記排出口から排出された円盤状媒体を受け入れる受け部と、
    前記受け部の内側に設けられ、前記排出口から排出された円盤状媒体を前記受け部の内部で誘導するための誘導部と、
    を備えた、円盤状媒体処理機。
  2. 前記誘導部は、前記受け部の内壁に沿って傾斜している、請求項1記載の円盤状媒体処理機。
  3. 前記排出口から排出された円盤状媒体が立位状態で自重により転がりながら前記受け部に送られる傾斜通路を更に備え、
    前記誘導部は、前記傾斜通路と前記受け部との境界近傍における前記受け部の内側に設けられている、請求項1または2記載の円盤状媒体処理機。
  4. 前記誘導部は、前記傾斜通路から前記受け部に送られる円盤状媒体を、前記傾斜通路と前記受け部との境界から遠ざかる方向に誘導する、請求項3記載の円盤状媒体処理機。
  5. 前記誘導部は、前記傾斜通路から前記受け部に送られる円盤状媒体を、前記受け部における特定の箇所に向かって誘導する、請求項3記載の円盤状媒体処理機。
  6. 前記誘導部は、前記傾斜通路から前記受け部に送られる円盤状媒体を、前記受け部における中央位置に向かって誘導する、請求項5記載の円盤状媒体処理機。
  7. 前記誘導部における硬貨を誘導するための誘導面の少なくとも一方の側縁には凸形状のガイド部分が形成されている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の円盤状媒体処理機。
  8. 前記円盤状媒体は硬貨を含む、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の円盤状媒体処理機。
  9. 前記排出口は、前記受け部に送られるべき硬貨の金種毎に複数設けられている、請求項8記載の円盤状媒体処理機。
  10. 複数の前記排出口のうち少なくとも一部の前記排出口から排出された円盤状媒体が立位状態で自重により転がりながら前記受け部に送られる傾斜通路を更に備え、
    前記誘導部は、前記傾斜通路と前記受け部との境界近傍における前記受け部の内側に設けられている、請求項9記載の円盤状媒体処理機。
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