JP5557331B2 - 分電盤 - Google Patents
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Description
そこで、特許文献2に示されるように、支持具を分電盤底部の上下に形成し、前記支持具で負荷名称ホルダの両端を挟み込んで、分岐開閉器に隣接する位置に保持させる構造が提案されている。
本発明は、上記問題を解決し、内扉を開放させた場合において、部品点数が多くならずに、作業性良く負荷名称ホルダを分岐開閉器に隣接する位置に保持させる構造を提供することを目的とする。
複数の分岐開閉器を含む内機が収納される箱本体に取り付けられ、前記分岐開閉器のハンドル部分を露出させる開閉器用開口孔が形成された内扉に、負荷名称板を視認可能に保持する負荷名称ホルダが着脱可能に取り付けられた分電盤であって、
前記負荷名称ホルダは前記内扉に取り付けられた保持部材に保持可能にする抜止部材を有し、
複数の分岐開閉器に隣接する位置の内機及び前記負荷名称ホルダの一方に、使用時に基部から折り曲げて突出させる掛止部が形成され、
前記分岐開閉器に隣接する位置の内機及び前記負荷名称ホルダの他方に、掛止孔部が形成され、
前記内扉が前記箱本体から開放した状態で、前記掛止孔部を基部から折り曲げて突出させた前記掛止部で掛止させることにより、前記内扉から取り外された前記負荷名称ホルダが前記分岐開閉器に隣接する位置で掛止されるように構成されていることを特徴とする。
掛止孔部は、幅広部と、この幅広部に連通形成された幅狭部とから構成され、
掛止部は、前記幅狭部よりも幅寸法が小さい支持部と、この支持部の先端に設けられ、前記幅狭部よりも幅寸法が大きく、前記幅広部よりも幅寸法が小さい脱落防止部から構成され、
前記脱落防止部を前記幅広部に通過させた後で、前記支持部を前記幅狭部に挿通させることにより、前記掛止孔部が前記掛止部で掛止されることを特徴とする。
これにより、脱落防止部は幅狭部よりも幅寸法が大きいので、負荷名称ホルダの掛止部から脱落が防止される。
負荷名称ホルダは、板状の透光部と、この透光部の両側端から形成された負荷名称板保持部とから構成され、負荷名称板が前記透光部と一対の前記負荷名称板保持部との間に差し込まれる構造であり、
前記透光部には、前記負荷名称板に出孔部が形成されていることを特徴とする。
これにより、取出孔部に指等を入れて、負荷名称板を指で上方に掻き出すことにより、負荷名称ホルダを内扉から取り外すこと無く、負荷名称板を負荷名称ホルダから取り出すことが可能となり、便利である。
以下に図面を参照しつつ、本発明の好ましい実施の形態を示す。本発明は、内扉2を箱本体1に対して開いた場合に、図2の(A)に示されるように、負荷名称ホルダ11を、箱本体1内の分岐開閉器4に隣接する位置で掛止させることができる構造に関するものである。以下、詳細に説明する。
次に図8を用いて、負荷名称ホルダ11の内扉2への取付方法について説明する。図8の(B)に示されるように、負荷名称ホルダ11の上端を、下側から支持部材21の支持部21aと内扉2の間に差し込ませ、負荷名称ホルダ11を内扉2と平行にさせる(図8の(C)の状態)。次に、図8の(D)に示されるように、負荷名称ホルダ11を下方に移動させる。すると、係合突起12cの傾斜面12d(図4に示す)が、係止凹部22cの縁面と当接する。更に、負荷名称ホルダ11を下方に移動させると、傾斜面12dにより、脱落防止部材12が内扉2側に移動し、係合突起12cが保持部22aを乗り越えて、係合孔22dに係合する。この状態では、係止部12bが係止凹部22cで受容され、負荷名称ホルダ11が内扉2に保持される。この状態では、係合突起12cが係合孔22dに係合しているので、負荷名称ホルダ11の内扉2からの不用意の脱落が防止される。この状態では、負荷名称ホルダ11の上端は、内扉2、支持部21a、及び、取付部21bの間に通過した状態で支持されている。このため、負荷名称ホルダ11が手前側又は左右側に傾くこと無く、負荷名称ホルダ11の内扉2からの脱落が防止される。支持部材21の上方向近くに箱本体が形成し支持部材21の上方向にスペースがなく支持部材21の上方向側から負荷名称ホルダ11を挿入することが出来ない場合でも、負荷名称ホルダ11を支持部材21と保持部材22の間から挿入することにより保持することが出来るものである。なお、支持部材21の支持部21aの高さを保持部材22の保持部22aより高くすれば支持部材21の上方向側より負荷名称ホルダ11を挿入することも可能である。
負荷名称ホルダ11を内扉2から取り外すには、抜止部材12の係止部12bを押圧し、係合突起12cと係合孔22dとの係合を解除させ、負荷名称ホルダ11を上方に引き上げることにより行われる。係止部12bが保持部材22の保持部22aより突出形成されているので、作業者は押圧すべき場所を容易に認識することができる。このように、簡単な作業により、負荷名称ホルダ11を内扉2から取り外すことができる。
以下に、内扉2を箱本体1から開放させた状態で、内扉2に取り付けられた保持部材22に保持可能にする抜止部材12を有する負荷名称ホルダ11を、箱本体1内の分岐開閉器4に隣接する位置の内機で掛止させる手順について説明する。
内扉2を開放させ、或いは、内扉2を箱本体1から取り外して、箱本体1の開口部分を開口させる。図3の(A)に示されるように、脱落防止部9bを幅広部11eに通過させた後に、保持部9aを幅狭部11fに挿入させて、負荷名称ホルダ11を掛止部9gで掛止させる(図2の(A)の状態)。脱落防止部9bは幅狭部11fよりも幅寸法が大きいので、負荷名称ホルダ11が掛止部9gから脱落しないようになっている。図2の(A)に示されるように、本発明では、内扉2から取り外した負荷名称ホルダ11を、分岐開閉器4に隣接する位置の内機(本実施形態では、絶縁カバー8)に掛止させることができるので、内扉2が箱本体1から開放又は取り外された状態であっても、作業者は各分岐開閉器4の出力先の名称を容易に認識することができる。なお、図10に示すように掛止部材9は掛止部9gが上方となるように、つまり掛止部9gより基部9cと掛止部9gとの接続部である折曲溝9dが下方に設置することが望ましい。掛止部9gが下方になるように取り付けた場合においては負荷名称ホルダ11を掛止めする前や掛止め時に掛止部9g自身の重さなどで掛止部9gが基部9cと同一平面になるためである。このように、内扉2に保持形成した負荷名称ホルダ11を保持部材22から取り外したものをそのまま内機に取付可能に形成した本発明では、分岐開閉器4に隣接する位置の内機に掛止部9gを設け、負荷名称ホルダ11に掛止孔部11cを形成したので、簡単な作業により、負荷名称ホルダ11を分岐開閉器4に隣接する位置の内機に掛止させることが可能となった。
図9の(A)に示されるように、負荷名称ホルダ11の中間部分を保持する中間保持部材23を内扉2に取り付けてもよい。中間保持部材23は、図9の(B)に示されるように、横長板状の基部23aと、基部23aの両端から直交方向に折曲形成された腕部23bと、腕部23bの先端から内側に屈曲形成された脱落防止部23cと、脱落防止部23cから外側に開放する誘部23e、誘部23eより更に外側に開放する撓部23dが一体に形成されている。基部23aが、支持部材21と保持部材22の間位置の内扉2に取り付けられている。なお、中間保持部材23は、樹脂や薄い金属で構成され、腕部23b、脱落防止部23c、誘部23e、及び、撓部23dが変形可能となっている。
図11に掛止部材の別例を示す。図11に示される掛止部材19は、板状の基部19cの表面に収納凹部19eが凹陥形成され、この収納凹部19eに掛止部19gが収納可能となっている。掛止部19gは、収納凹部19eの下端に、回動可能(折曲可能)に取り付けられている。本実施形態では、基部19cと掛止部19gとの接続分には、折曲溝19dが形成されて、掛止部19gが基部19aに対して折曲自在となっている。掛止部材19は合成樹脂で一体成形されている。このため、低コストで掛止部材19を製造することができる。掛止部19gは、その基部に形成された支持部19aと、この支持部19aの先端に形成された脱落防止部19bとから構成されている。脱落防止部19bは、支持部19aよりも幅広となっている。掛止部19aの先端には、引出凹部19fが形成されている。このため、作業者が引出凹部19fに指を引っ掛けることにより、容易に、収納凹部19eに収納された掛止部19gを引き出すことができる。図12に示されるように、掛止部19aを負荷名称ホルダ11の掛止孔部11cに挿入させると、負荷名称ホルダ11が掛止部11gで掛止される。幅狭部11fは、脱落防止部19bよりも幅寸法が小さくなっているので、負荷名称ホルダ11が掛止部19gから脱落しない。
また、掛止部材9、19を、以上説明した実施形態と上下逆に取り付けても差し支え無い。
また、以上説明した実施形態では、内扉2から取り外された負荷名称ホルダ11は、絶縁カバー8に設けられた掛止部9g、19gで掛止される構造であるが、本発明はこの構造に限定されず、分岐開閉器4に隣接する位置の内機や分岐開閉器4上に掛止部9g、19gを設け、この掛止部9g、19gに負荷名称ホルダ11が掛止される構造であっても良い。また、掛止部材9、19は絶縁カバー8と一体に形成する構造であっても良い。
2 内扉
3 主幹開閉器
4 分岐開閉器
5 主幹リードバー
8 絶縁カバー
9 掛止部材
9a 支持部
9b 脱落防止部
9c 基部
9g 掛止部
11 負荷名称ホルダ
11a 透光部
11b 負荷名称板保持部
11c 掛止孔部
11e 幅広部
11f 幅狭部
11g 取出孔部
12 抜止部材
19 掛止部材(別例)
21 支持部材
22 保持部材
23 中間保持部材
90 内機
100 分電盤
Claims (3)
- 複数の分岐開閉器を含む内機が収納される箱本体に取り付けられ、前記分岐開閉器のハンドル部分を露出させる開閉器用開口孔が形成された内扉に、負荷名称板を視認可能に保持する負荷名称ホルダが着脱可能に取り付けられた分電盤であって、
前記負荷名称ホルダは前記内扉に取り付けられた保持部材に保持可能にする抜止部材を有し、
複数の分岐開閉器に隣接する位置の内機及び前記負荷名称ホルダの一方に、使用時に基部から折り曲げて突出させる掛止部が形成され、
前記分岐開閉器に隣接する位置の内機及び前記負荷名称ホルダの他方に、掛止孔部が形成され、
前記内扉が前記箱本体から開放した状態で、前記掛止孔部を基部から折り曲げて突出させた前記掛止部で掛止させることにより、前記内扉から取り外された前記負荷名称ホルダが前記分岐開閉器に隣接する位置で掛止されるように構成されていることを特徴とする分電盤。 - 掛止孔部は、幅広部と、この幅広部に連通形成された幅狭部とから構成され、
掛止部は、前記幅狭部よりも幅寸法が小さい支持部と、この支持部の先端に設けられ、前記幅狭部よりも幅寸法が大きく、前記幅広部よりも幅寸法が小さい脱落防止部から構成され、
前記脱落防止部を前記幅広部に通過させた後で、前記支持部を前記幅狭部に挿通させることにより、前記掛止孔部が前記掛止部で掛止されることを特徴とする請求項1に記載の分電盤。 - 負荷名称ホルダは、板状の透光部と、この透光部の両側端から形成された負荷名称板保持部とから構成され、負荷名称板が前記透光部と一対の前記負荷名称板保持部との間に差し込まれる構造であり、
前記透光部には、前記負荷名称板に取出孔部が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の分電盤。
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