JP5556753B2 - 車両のデッキガーニッシュのシール材固定構造 - Google Patents
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Description
デッキガーニッシュは、車幅方向に一杯に亘って延び、エンジンルームの後部を覆うカバー部材であって、車両のボディに固定されている。
デッキガーニッシュの後端部には、フロントガラスの前端部が差し込まれる凹状の差し込み溝が設けられている。差し込み溝は、フロントガラスの前端部に合わせて車幅方向に略一杯に亘って延びている。
シール材は、確実に差し込み溝の車幅方向全てに亘って挿入されるように余裕を持った長さに設定されていることが一般的である。したがって、シール材の両端部に差し込み溝から突出する余剰部分が発生し、このシール材の両端部の余剰部分を伝って雨水が滴下することとなる。
また、請求項3の車両のデッキガーニッシュのシール材固定構造は、請求項1または2において、支持手段は、差し込み溝の下側内壁面より上方に向かって突出するリブによって形成されることを特徴とする。
請求項3の発明によれば、差し込み溝の下側内壁面より上方に突出する第1のリブによって、シール材の車幅方向端部を支持する支持手段が形成されるので、支持手段を簡単且つコンパクトな構成で実現させることができる。
請求項4の発明によれば、フロントガラスの固定時や固定後に振動等によるシール材の開口部への移動が、第2のリブによって規制されるので、排水性能の確保及び維持を容易に図ることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る車両1の前部形状を示す斜視図である。
図1に示すように、車両1の前部には、エンジンルームの上面開口部を覆い、上下方向に開閉可能なフロントフード2が設けられている。
フロントフード2とフロントガラス3との間には、デッキガーニッシュ10が設けられている。デッキガーニッシュ10は、例えば樹脂により形成されたカバー部材であり、車体の幅略一杯に延びるように形成されて車体に固定されている。デッキガーニッシュ10は、フロントフード2の後方側のエンジンルームの後部上面を覆うとともに、後端部がフロントガラス3の前端部を車幅方向一杯に亘って支持する構造となっている。また、デッキガーニッシュ10は、ワイパアーム4の基部が配置されている。
図2に示すように、デッキガーニッシュ10には、ワイパアーム4の軸部が挿入されるワイパ用孔11や、エアコンの吸気ダクトに外気を取り入れるための通気孔12が設けられている。デッキガーニッシュ10の車幅方向(左右方向)端部10bから若干内側には、車両左右側部に設けられるカバー等を取り付けるための取付孔13が上面に夫々設けられている。
差し込み溝14は、凹形状に形成され、フロントガラス3の前端部に合わせて車幅方向に延び、フロントガラス3の前端部を斜め上方から挿入されるように、後側上方に向けて開口するように配置されている。
また、デッキガーニッシュ10の車幅方向端部10b近傍に設けられた取付孔13は、差し込み溝14に面して開口している。したがって、取付孔13に流入した雨水等も差し込み溝14内を通過して、その車幅方向端部から排出される。
更に、デッキガーニッシュ10の車幅方向端部10bには、差し込み溝14に面して下壁17から上壁16に向かって上方へ突出する第1のリブ(支持手段)20が形成されている。第1のリブ20の先端20a(上端)は、シール材15の車幅方向端部15cを上壁16に向かって押しつけるように、シール材15の下面15bを抑える機能を有している。
また、差し込み溝14の車幅方向端部に設けられる開口部22は、シール材15よりも少なくとも下方で開口するように配置されている。
また、取付孔13から流入した雨水等も差し込み溝14内を左右に流れ、シール材14に極力沿うことなく開口部22から排出される。
これにより、車両の振動等によりシール材15が第1のリブ20の支持から離脱しようとしても、シール材15の車幅方向端部15cが下方へ移動することが規制され、シール材15によって開口部22を塞ぐことを防止することができる。よって、雨水等の開口部22からの安定した排出を維持させることが可能となる。
3 フロントガラス
10 デッキガーニッシュ
14 差し込み溝
15 シール材
20 第1のリブ
25 第2のリブ
Claims (4)
- 車両のフロントフードの後方に配置されるデッキガーニッシュに車幅方向に延びて形成される差し込み溝に対して、当該差し込み溝に合わせて車幅方向に延びるシール材とともに車両のフロントガラスの前端部を挿入して、前記フロントガラスを前記デッキガーニッシュに固定する車両のデッキガーニッシュのシール材固定構造であって、
前記差し込み溝の車幅方向端部において当該差し込み溝の下側内壁面と前記シール材との間に隙間が形成されるように、前記デッキガーニッシュに前記シール材の車幅方向端部を支持する支持手段を備えたことを特徴とする車両のデッキガーニッシュのシール材固定構造。 - 前記デッキガーニッシュには、前記差し込み溝の車幅方向端部に、少なくとも前記シール材より下方で開口する開口部が備えられていることを特徴とする請求項1に記載の車両のデッキガーニッシュのシール材固定構造。
- 前記支持手段は、前記差し込み溝の下側内壁面より上方に向かって突出するリブによって形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の車両のデッキガーニッシュのシール材固定構造。
- 前記デッキガーニッシュに、前記シール材の車幅方向端部の前記開口部への移動を規制する移動規制手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の車両のデッキガーニッシュのシール材固定構造。
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