次に、発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明の一実施形態に係る遊技機1の全体的な構成について説明する。
なお、以下の説明では、遊技機1を遊技者から見て、手前側を遊技機1の前側とし、奥側を遊技機1の後側として、前後方向を規定する。また、遊技機1を遊技者から見て、左手側を遊技機1の左側とし、右手側を遊技機1の右側として、左右方向を規定する。
遊技機1は、図1及び図2が示すように、主として、外枠2と、中枠3と、窓枠5と、により構成される枠体に、各種の遊技部品が取り付けられて形成される。
外枠2は、遊技機1の外郭を成し、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。外枠2は、パチンコホール等の遊技場に設けられた台島に設置される。外枠2には、中枠3が設けられる。
中枠3は、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。中枠3は、外枠2の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。中枠3には、遊技盤4と、窓枠5と、下皿ユニット6と、が設けられる。
遊技盤4は、略平板状に形成される部材である。遊技盤4は、中枠3の下側を除く略全面に渡って配置される。遊技盤4は、中枠3に着脱自在に取り付けられる。遊技盤4の前側面には、遊技球が転動する領域である遊技領域7が形成される(図3参照)。
なお、遊技盤4及び遊技領域7は、本発明に係る「遊技盤」及び「遊技領域」の一実施形態である。
窓枠5は、略平板状に形成される枠体である。窓枠5は、遊技盤4の前方に配置される。窓枠5は、中枠3の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。窓枠5の略中央には、略円形状の窓枠開口部8が開口される。窓枠開口部8は、透明板13により被覆される。これによって、遊技者は、前方から透明板13を介して窓枠5の後方に配置された遊技盤4(より詳細には、遊技領域7)を視認することができる。窓枠開口部8の下方には、発射前の遊技球が貯溜される上皿9が配設される。窓枠開口部8の左右上方には、スピーカ10がそれぞれ配設される。
下皿ユニット6は、中枠3の下側であって窓枠5の下方に取り付けられる。下皿ユニット6の略中央には、上皿9から溢れた遊技球が貯溜される下皿11が配設される。下皿ユニット6の右側部であって下皿11の右方には、発射ハンドル12が配設される。発射ハンドル12は、回動操作されることによって上皿9に貯溜された遊技球を遊技盤4の遊技領域7へ向けて発射可能に構成される。
次に、遊技領域7の構成について、図3を用いてさらに詳細に説明する。
遊技領域7は、遊技盤4の前側面にガイドレール20によって区画形成される。ガイドレール20は、略円弧状に形成された帯状の部材である。ガイドレール20は、遊技盤4の前側面に正面視で略円形状を形成するように配置される。つまり、遊技領域7は、ガイドレール20により正面視で略円形状に区画形成される。遊技領域7内には、図示せぬ複数の遊技釘が植設される。発射ハンドル12の回動操作によって遊技領域7内に放出された遊技球は、前記遊技釘に衝突しながら当該遊技領域7内を下方へ向けて落下する(転動する)。
遊技領域7内には、第一始動口21と、可変入賞装置22と、始動ゲート23と、大入賞装置24と、普通図柄表示装置25と、特別図柄表示装置26と、装飾図柄表示装置27と、が設けられる。
第一始動口21は、遊技領域7内の中央下部に配置される。第一始動口21は、上面が開口されたポケット状に形成され、その内部に遊技球が入球(入賞)可能に構成される。第一始動口21の内部には、近接スイッチからなる第一始動口センサ28が配設される。第一始動口センサ28は、遊技球が第一始動口21に入賞すると当該入賞を検知して、第一始動口入賞信号を出力する。
なお、第一始動口21は、本発明に係る「始動口」の一実施形態である。
可変入賞装置22(普通電動役物)は、遊技領域7内の中央下部であって、第一始動口21の直ぐ下方に配置される。可変入賞装置22には、第二始動口29が設けられる。第二始動口29は、上面が開口されたポケット状に形成され、その内部に遊技球が入球(入賞)可能に構成される。第二始動口29の左右上方には、一対の可動片30が配設される。一対の可動片30は、相互に対向して配置される。一対の可動片30には、可変入賞装置22に設けられた可動片用ソレノイド31の出力軸が連動連結される。そして、一対の可動片30は、可動片用ソレノイド31の出力軸の作動によって、下端を支点として相互に近接又は離間する方向に回動する。そして、一対の可動片30が下端を支点として相互に近接する方向に回動した場合、遊技領域7内を転動する遊技球は当該一対の可動片30に干渉されて第二始動口29に入賞することができない(閉塞状態)。一方、一対の可動片30が下端を支点として相互に離間する方向に回動した場合、遊技領域7内を転動する遊技球は当該一対の可動片30に干渉されず第二始動口29に入賞することができる(開放状態)。
このように、可変入賞装置22は、その作動により遊技球が入賞可能な開放状態及び入賞不能な閉塞状態を任意に切り替え可能に構成される。また、第二始動口29の内部には、近接スイッチからなる第二始動口センサ32が配設される。第二始動口センサ32は、遊技球が第二始動口29(可変入賞装置22)に入賞すると当該入賞を検知して、第二始動口入賞信号を出力する。
なお、第二始動口29は、本発明に係る「始動口」の一実施形態である。
始動ゲート23は、遊技領域7内の左部に配置される。始動ゲート23は、上下方向に貫通した平面視略コの字状に形成され、その内側を遊技球が通過可能に構成される。始動ゲート23の内側には、近接スイッチからなる始動ゲートセンサ33が配設される。始動ゲートセンサ33は、遊技球が始動ゲート23を通過すると当該通過を検知して、始動ゲート通過信号を出力する。
大入賞装置24(特別電動役物)は、遊技領域7内の下部であって、可変入賞装置22の下方に配置される。大入賞装置24には、大入賞口34が設けられる。大入賞口34は、正面視で左右方向に細長い略矩形状であって、遊技領域7が前後方向に貫通して形成される。大入賞口34は、大入賞口扉35によって被覆される。大入賞口扉35は、下端を支点として遊技領域7に対して前後回りに回動可能に支持される。大入賞口扉35には、大入賞装置24に設けられた大入賞口扉用ソレノイド36の出力軸が連動連結される。そして、大入賞口扉35は、大入賞口扉用ソレノイド36の出力軸の作動によって、下端を支点として前回りに回動し、遊技領域7から前方へ向けて突出した(板面を上下方向へ向けた)姿勢となる。そして、遊技領域7内を転動する遊技遊は、大入賞口扉35の上面側に上方から衝突し、当該大入賞口扉35によって大入賞口34に入球(入賞)するように案内される。つまり、大入賞口扉35が下端を支点として前回りに回動した場合、遊技領域7内を転動する遊技遊が大入賞口34に入賞することができる(開放状態)。一方、大入賞口扉35が大入賞口34を被覆している場合、遊技領域7内を転動する遊技球は大入賞口34に入賞することができない(閉塞状態)。
このように、大入賞装置24は、その作動により遊技球が入賞可能な開放状態及び入賞不能な閉塞状態を任意に切り替え可能に構成される。また、大入賞口34の内部には、近接スイッチからなる大入賞口センサ37が配設される。大入賞口センサ37は、遊技球が大入賞口34(大入賞装置24)に入賞すると当該入賞を検知して、大入賞口入賞信号を出力する。
普通図柄表示装置25は、普通図柄遊技における普通図柄39の変動を表示する。普通図柄表示装置25は、遊技球が始動ゲート23を通過した場合に判定される普通図柄遊技が当りであるか否かの判定結果を表示するものである。普通図柄表示装置25は、遊技領域7内の右下部に配置される。普通図柄表示装置25には、普通図柄39を表示するためのドットマトリクス形のLED表示部38が設けられる。なお、本実施形態では、普通図柄39の図柄要素として、「○」と「×」との図柄が使用される。そして、「○」と「×」との図柄は、LED表示部38にて交互に(変動しながら)表示される。そして、普通図柄遊技が当りであると判定された場合には、「○」の図柄で変動が停止され、当り遊技が開始される。一方、普通図柄遊技が当りでない(ハズレ)と判定された場合には、「×」の図柄で変動が停止され、当り遊技は開始されない。
なお、普通図柄遊技が当りであると判定されると、可変入賞装置22(普通電動役物)が作動し、普通図柄遊技が行われる。
特別図柄表示装置26は、特別図柄遊技における特別図柄41の変動を表示する。特別図柄表示装置26は、遊技球が第一始動口21又は第二始動口29に入賞した場合に判定される特別図柄遊技が大当りであるか否かの判定結果を表示するものである。特別図柄表示装置26は、遊技領域7内の右下部であって、普通図柄表示装置25に隣接して配置される。特別図柄表示装置26には、特別図柄41を表示するための7セグメントLED表示部40が設けられる。そして、特別図柄41は、7セグメントLED表示部40にて変動しながら表示される。そして、特別図柄遊技が大当りであると判定された場合には、予め設定された所定の当り図柄で変動が停止され、大当り遊技が開始される。一方、特別図柄遊技が大当りでない(ハズレ)と判定された場合には、予め設定された所定のハズレ図柄で変動が停止され、大当り遊技は開始されない。
装飾図柄表示装置27は、装飾図柄遊技における装飾図柄43の変動を表示する。装飾図柄表示装置27は、遊技球が第一始動口21又は第二始動口29に入賞した場合に判定される特別図柄遊技が大当りであるか否かの判定結果を装飾図柄43の停止した表示(図柄の組み合わせ)により報知すると共に、リーチ演出を含めて様々な演出を表示することにより遊技者の遊技への興趣を高めることができる。装飾図柄表示装置27には、装飾図柄43を表示するための液晶表示部42が設けられる。装飾図柄表示装置27は、遊技領域7の略中央に開口された開口部44に、液晶表示部42を前方へ向けた状態で遊技盤4の後方から取り付けられる。液晶表示部42には、正面視で、左・中・右の3つの変動領域が形成される。そして、液晶表示部42の3つの変動領域には、それぞれ装飾図柄43が独立して変動しながら表示される。そして、3つの変動領域に表示された装飾図柄43の変動が全て停止した場合には、液晶表示部42に3つの装飾図柄43が横一列に並べられることとなる。なお、本実施形態では、装飾図柄43の図柄要素として、「0」,「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」,「7」の数字図柄が使用される。
なお、装飾図柄表示装置27は、本発明に係る「図柄表示装置」の一実施形態である。また、液晶表示部42の3つの変動領域に表示された装飾図柄43は、本発明に係る「複数の変動図柄」の一実施形態である。
ここで、液晶表示部42の3つの変動領域に表示された装飾図柄43の「変動」とは、「0」から「7」までの装飾図柄43が、予め設定された所定の変動時間内で順番に繰り返して(循環して)変化することを指すものである。そして、予め設定された所定の変動時間が経過すると、液晶表示部42の3つの変動領域にて変動する装飾図柄43が停止する。そして、停止された装飾図柄43の組み合わせによって、装飾図柄遊技が当りとなる。なお、装飾図柄遊技が当りであるとの判定は、特別図柄遊技が大当りであるとの判定に基づいて行われる。装飾図柄遊技が当りとなると、遊技状態が「大当り遊技状態」となり、「大当り遊技」が行われる。
なお、本実施形態では、装飾図柄遊技が当りの場合に、液晶表示部42の3つの変動領域に停止された装飾図柄43の組み合わせは、相互に同一種類の組み合わせとなる。つまり、液晶表示部42の3つの変動領域に停止された装飾図柄43の組み合わせが、「000」,「111」,「222」,「333」,「444」,「555」,「666」,「777」の、いずれかである場合に、装飾図柄遊技が当りとなる。
なお、「大当り遊技状態」とは、大入賞装置24(特別電動役物)が作動して、当該大当り遊技状態となる前の遊技状態(通常の遊技状態)よりも有利となる遊技状態が遊技者に付与された遊技状態を指すものである。また、「大当り遊技」とは、大当り遊技状態での遊技を指すものである。
より詳細には、大当り遊技状態になると、大入賞装置24の開放状態と閉塞状態とが連続して切り替えられ、遊技球の大入賞口34への入賞機会が、通常の遊技状態と比較して相対的に増加する。大入賞装置24の開放状態と閉塞状態との連続した切り替えは、予め設定された所定の回数(例えば、15回)だけ行われる。なお、大入賞装置24の1回当りの開放状態は、予め設定された所定の時間(例えば、30秒)を経過した場合か、又は予め設定された所定の個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口34に入賞した場合に終了し、閉塞状態へと切り替えられる。
なお、大当り遊技状態が終了した場合、特別図柄遊技の遊技状態が選択的に「高確率遊技状態」となる(特別図柄確率変動機能が作動する)。特別図柄遊技の遊技状態が高確率遊技状態となると、次に特別図柄遊技が大当りであると判定されるまで、特別図柄遊技が大当りであると判定される確率が、当該高確率遊技状態となる前の遊技状態(通常の遊技状態)と比較して相対的に高くなるように設定される。
また、特別図柄遊技の遊技状態が高確率遊技状態となると、次に特別図柄遊技が大当りであると判定されるまで、特別図柄遊技の遊技状態が、「時間短縮遊技状態」となる(特別図柄変動時間短縮機能が作動する)。特別図柄遊技の遊技状態が時間短縮遊技状態となると、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41の変動時間が、当該時間短縮遊技状態となる前の遊技状態(通常の遊技状態)と比較して相対的に短縮されるように設定される。
なお、大当り遊技状態が終了し、特別図柄確率変動機能が作動しなかった場合には、その後の特別図柄41の変動回数が予め設定された所定の変動回数に到達するまで、特別図柄変動時間短縮機能が作動する。
また、特別図柄遊技の遊技状態が高確率遊技状態となると、次に特別図柄遊技が大当りであると判定されるまで、普通図柄遊技の遊技状態が、「高確率遊技状態」となる(普通図柄確率変動機能が作動する)。普通図柄遊技の遊技状態が高確率遊技状態となると、普通図柄遊技が当りであると判定される確率が、当該高確率遊技状態となる前の遊技状態(通常の遊技状態)と比較して相対的に高くなるように設定される。
なお、大当り遊技状態が終了し、特別図柄確率変動機能が作動しなかった場合には、その後の特別図柄41の変動回数が予め設定された所定の変動回数に到達するまで、普通図柄確率変動機能が作動する。
また、特別図柄遊技の遊技状態が高確率遊技状態となると、次に特別図柄遊技が大当りであると判定されるまで、普通図柄遊技の遊技状態が、「時間短縮遊技状態」となる(普通図柄変動時間短縮機能が作動する)。普通図柄遊技の遊技状態が時間短縮遊技状態となると、普通図柄表示装置25に表示された普通図柄39の変動時間が、当該時間短縮遊技状態となる前の遊技状態(通常の遊技状態)と比較して相対的に短縮されるように設定される。
なお、大当り遊技状態が終了し、特別図柄確率変動機能が作動しなかった場合には、その後の特別図柄41の変動回数が予め設定された所定の変動回数に到達するまで、普通図柄変動時間短縮機能が作動する。
さらに、特別図柄遊技の遊技状態が高確率遊技状態となると、次に特別図柄遊技が大当りであると判定されるまで、装飾図柄遊技の遊技状態が、「時間短縮遊技状態」となる(装飾図柄変動時間短縮機能が作動する)。装飾図柄遊技の遊技状態が時間短縮遊技状態となると、装飾図柄表示装置27に表示された装飾図柄43の変動時間が、当該時間短縮遊技状態となる前の遊技状態(通常の遊技状態)と比較して相対的に短縮されるように設定される。
なお、大当り遊技状態が終了し、特別図柄確率変動機能が作動しなかった場合には、その後の特別図柄41の変動回数が予め設定された所定の変動回数に到達するまで、装飾図柄変動時間短縮機能が作動する。
また、装飾図柄43の変動時間が短縮されるのは、停止される装飾図柄43の組み合わせが、少なくとも「完全ハズレ」の場合である等の予め設定された所定の条件が設けられる。
なお、装飾図柄遊技がハズレであると判定された場合、当該装飾図柄遊技において装飾図柄表示装置27に表示される演出(演出内容)は、液晶表示部42の3つの変動領域に表示された装飾図柄43が停止する順番、及びその停止された装飾図柄43の組み合わせによって、「リーチハズレ」(リーチ演出あり)と「完全ハズレ」(リーチ演出なし)とに区分される。
ここで、「リーチハズレ」とは、装飾図柄表示装置27の液晶表示部42の3つの変動領域において、例えば、一番目に停止された装飾図柄43と二番目に停止された装飾図柄43とが同一種類の数字図柄である「リーチ」の状態となり、リーチ演出が行われた後に、三番目に停止された装飾図柄43が、一番目に停止された装飾図柄43と二番目に停止された装飾図柄43と異なる種類の数字図柄であった場合を指すものである。一例として、液晶表示部42の3つの変動領域のうち一番目に停止された左の変動領域の装飾図柄43が「7」の数字図柄であり、二番目に停止された中の変動領域の装飾図柄43が「7」の数字図柄であり、三番目に停止された右の変動領域の装飾図柄43が「8」の数字図柄である場合である。
この「リーチハズレ」では、三番目に停止される装飾図柄43の数字図柄が停止(確定)するまで、装飾図柄遊技が当りであるか否か(「リーチハズレ」であるか)を区別することができない。つまり、装飾図柄遊技が当りとなるとの期待を遊技者に抱かせることができ、その遊技者の遊技への興趣を高めることができる。
なお、「リーチハズレ」は、その行われたリーチ演出(演出内容)の種類に応じて、「スーパーリーチハズレ」と「ノーマルリーチハズレ」とに区分される。
「ノーマルリーチハズレ」とは、その行われたリーチ演出(演出内容)が、「ノーマルリーチ」からハズレとなった場合である。なお、「ノーマルリーチ」とは、「スーパーリーチ」と比較して相対的に地味に行われるリーチ演出を指すものである。
「スーパーリーチハズレ」とは、その行われたリーチ演出(演出内容)が、「スーパーリーチ」からハズレとなった場合である。なお、「スーパーリーチ」とは、「ノーマルリーチ」と比較して相対的に派手に行われるリーチ演出を指すものである。また、装飾図柄遊技が当りとなる確率は、リーチ演出として「ノーマルリーチ」を経た後よりも、「スーパーリーチ」を経た後のほうが相対的に高くなるように設定される。つまり、リーチ演出として「ノーマルリーチ」を経た場合よりも、「スーパーリーチ」を経た場合のほうが、装飾図柄遊技が当りとなることへの、より大きな期待を遊技者に抱かせることができる。
また、「完全ハズレ」とは、装飾図柄表示装置27の液晶表示部42の3つの変動領域において、例えば、一番目に停止された装飾図柄43と二番目に停止された装飾図柄43とが同一種類の数字図柄である「リーチ」の状態とならなかった場合を指すものである。一例として、液晶表示部42の3つの変動領域のうち一番目に停止された左の変動領域の装飾図柄43が「7」の数字図柄であり、二番目に停止された中の変動領域の装飾図柄43が「8」の数字図柄である場合である。
かかる「リーチハズレ」では、三番目に停止される装飾図柄43の数字図柄が停止(確定)する前に、装飾図柄遊技がハズレであることが確定する。
なお、本実施形態では、「完全ハズレ」は、「完全ハズレ(ロングバージョン)」と「完全ハズレ(ショートバージョン)」とに区分される。
「完全ハズレ(ショートバージョン)」では、装飾図柄表示装置27に表示される演出内容の開始から終了までに要する時間(変動時間)が、「完全ハズレ(ロングバージョン)」よりも相対的に短縮されるように設定される。例えば、「完全ハズレ(ショートバージョン)」では、変動時間が5秒に設定され、「完全ハズレ(ロングバージョン)」では、変動時間が10秒に設定される。
「完全ハズレ(ロングバージョン)」は、主に装飾図柄変動時間短縮機能が作動中でない通常の遊技状態であって、装飾図柄遊技がハズレであると判定された場合に出現するように設定される。また、「完全ハズレ(ショートバージョン)」は、主に装飾図柄変動時間短縮機能が作動中であって、装飾図柄遊技がハズレであると判定された場合に出現するように設定される。つまり、装飾図柄変動時間短縮機能が作動中である場合には、装飾図柄表示装置27に表示される「完全ハズレ」としての演出内容は、主に「完全ハズレ(ショートバージョン)」となり、装飾図柄表示装置27に表示された装飾図柄43の変動時間が、装飾図柄変動時間短縮機能が作動中でない通常の遊技状態と比較して相対的に短縮されるように設定される。
また、装飾図柄遊技がハズレであった場合、遊技状態が選択的に「小当り遊技状態」となる。小当り遊技状態とは、大当り遊技状態にて遊技者に付与された有利な遊技状態と比較して相対的に小さい有利度合が付与された遊技状態である。なお、本実施形態では、小当り遊技状態となると、大入賞装置24(特別電動役物)が作動し、予め設定された所定の回数(例えば、2回)だけ大入賞装置24の開放状態と閉塞状態とが連続して切り替えられる。
なお、小当り遊技状態は、遊技者に認識し難いように構成されるか、或いは一見して遊技者が大当り遊技状態と区別が出来ないように構成されることが望ましい。
また、小当り遊技状態には、装飾図柄表示装置27に表示される小当り演出が終了した後か、又は小当り演出が表示されている途中か、又は小当り演出が表示される前かの予め設定された所定のタイミングで移行することができる。換言すれば、大入賞装置24(特別電動役物)は、装飾図柄表示装置27に表示される小当り演出が終了した後か、又は小当り演出が表示されている途中か、又は小当り演出が表示される前かの予め設定された所定のタイミングでの作動し、大入賞装置24の開放状態と閉塞状態とを連続して切り替えることができる。
なお、前述した小当り遊技状態は、本発明に係る「小当り遊技」の一実施形態である遊技状態である。小当り遊技状態の構成は、前述した構成に限定するものではない。例えば、遊技領域7内に遊技球の外径よりも若干大きい開口部を設け、その開口部の中からベロ状部材(特別電動役物)を前方(遊技領域7内)へ進退可能に設ける構成であってもよい。このような構成によれば、小当り遊技状態となった場合に、前記ベロ状部材を遊技領域7内へ進出させ、遊技球を開口部内へ案内することができる(大当り遊技状態にて遊技者に付与された有利な遊技状態と比較して相対的に小さい有利度合が付与される)。また、大入賞装置24と比較して相対的に小さい部材により構成され、さらには遊技領域7内にて配置場所が限定されないので、遊技者に小当り遊技状態を認識し難いように構成される。
装飾図柄表示装置27の液晶表示部42には、特別図柄変動保留回数表示部45が設けられる。特別図柄変動保留回数表示部45には、特別図柄遊技の(変動)保留回数が表示される。特別図柄遊技の(変動)保留回数は、上限を4回として、遊技球の第一始動口21又は第二始動口29への入賞に応じて加算され、あるいは特別図柄41の変動に応じて減算されて表示される。
次に、主として、遊技機1の遊技動作を制御する主制御回路50の構成について説明する。
主制御回路50は、図4に示すように、主として、主制御CPU51と、主制御ROM55と、主制御RAM54と、主制御入出力回路(I/O)52と、により構成される。
これらの主制御CPU51と、主制御ROM55と、主制御RAM54と、主制御入出力回路(I/O)52とは、バスによって相互に接続されている。主制御ROM55には、制御プログラムや各種の制御処理に使用される制御データ等が予め記憶されている。主制御RAM54には、主制御CPU51による処理事項が一時的に記憶されている。そして、主制御CPU51は、主制御RAM54をワークエリアとし、主制御ROM55に予め記憶されている制御プログラムや各種の制御データ等に基づいて制御動作を実行する。主制御CPU51には、主制御クロック回路53が接続される。主制御クロック回路53は、クロック信号を生成し、当該クロック信号が所定周期(例えば、4ms)毎に主制御CPU51に入力される。
主制御入出力回路(I/O)52は、外部にて出力された各種の信号の受信部として、第一始動口センサ28,第二始動口センサ,始動ゲートセンサ33,大入賞口センサ37等と、電気的に接続されている。また、主制御入出力回路(I/O)52は、主制御CPU51から発信された各種の信号(コマンド)の送信部として、可動片用ソレノイド31,大入賞口扉用ソレノイド36,サブ制御回路90のサブ制御入出力回路(I/O)92等と、電気的に接続されている。
主制御RAM54には、図5に示すように、主制御クロック回路53から主制御CPU51にクロック信号が入力される毎に「0」から「199」まで繰り返し1ずつ加算した数値が格納される大当りカウンタ60が設けられる。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、主制御クロック回路53から主制御CPU51にクロック信号が入力される毎に「0」から「199」まで繰り返し1ずつ加算した数値が格納される変動パターン選択カウンタ61が設けられる。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、特別図柄遊技の特別図柄41の変動表示時間の計測等に使用される特図用タイマカウンタ62が設けられる。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、特別図柄遊技の特別図柄41の変動回数の計測に使用される特図用変動回数カウンタ63が設けられる。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、特別図柄遊技の特別図柄41の(変動)保留回数の計測に使用される特図変動保留回数カウンタ64が設けられる。特図変動保留回数カウンタ64には、「0」から「4」までの数値が格納される。前記数値は、遊技球の第一始動口21又は第二始動口29への入賞毎に1ずつ加算され、又は特別図柄41の変動毎に1ずつ減算される。なお、特別図柄遊技の(変動)保留回数の上限は4回であり、特図変動保留回数カウンタ64のカウンタ値は最大で「4」となる。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、小当りであるとの判定回数の計測に使用される小当り判定回数カウンタ65が設けられる。小当り判定回数カウンタ65は、特別図柄遊技が大当りであるとの判定の後、特別図柄確率変動機能が作動されず、特別図柄41の変動回数が予め設定されている時間短縮遊技状態において、小当りであるとの判定回数を計測する。小当り判定回数カウンタ65には、小当りであるとの判定回数毎に「0」から1ずつ加算した数値が格納される。小当り判定回数カウンタ65は、時間短縮遊技状態において、次に特別図柄遊技が大当りであると判定されるか、又は特別図柄41の変動回数が予め設定された所定の回数に到達した(特別図柄変動時間短縮機能の作動が終了した)場合に、リセットされて「0」となる。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、各種のカウンタのカウンタ値が適宜に記憶される複数のカウンタ値記憶エリア66が設けられる。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、大当り遊技状態であるか否かを示す大当り遊技状態フラグ67(条件装置)が設けられる。大当り遊技状態フラグ67は、大当り遊技状態でない場合には、オフ状態(条件装置が停止)に設定される。一方、大当り遊技状態フラグ67は、大当り遊技状態である場合には、オン状態(条件装置が作動)に設定される。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、大入賞装置24が作動中であるか否かを示す大入賞装置作動フラグ68が設けられる。大入賞装置作動フラグ68は、大入賞装置24が作動中でない場合には、オフ状態に設定される。一方、大入賞装置作動フラグ68は、大入賞装置24が作動中である場合には、オン状態に設定される。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が変動中であるか否かを示す特別図柄変動表示フラグ69が設けられる。特別図柄変動表示フラグ69は、特別図柄41が変動中でない場合には、オフ状態に設定される。一方、特別図柄変動表示フラグ69は、特別図柄41が変動中である場合には、オン状態に設定される。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中であるか否かを示す特別図柄停止図柄表示フラグ70が設けられる。特別図柄停止図柄表示フラグ70は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中でない場合には、オフ状態に設定される。一方、特別図柄停止図柄表示フラグ70は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中である場合には、オン状態に設定される。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、特別図柄確率変動機能が作動中であるか否かを示す特別図柄確率変動フラグ71が設けられる。特別図柄確率変動フラグ71は、特別図柄確率変動機能が作動中でない場合には、オフ状態に設定される。一方、特別図柄確率変動フラグ71は、特別図柄確率変動機能が作動中である場合には、オン状態に設定される。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、特別図柄変動時間短縮機能が作動中であるか否かを示す特別図柄変動時間短縮フラグ72が設けられる。特別図柄変動時間短縮フラグ72は、特別図柄41の特別図柄変動時間短縮機能が作動中でない場合には、オフ状態に設定される。一方、特別図柄変動時間短縮フラグ72は、特別図柄41の特別図柄変動時間短縮機能が作動中である場合には、オン状態に設定される。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、停止(確定)された特別図柄41の組み合わせが、大入賞装置24(特別電動役物)を作動させることとなる数字図柄の組み合わせ(小当りであるとの判定結果)であるか否かを示す小当り遊技状態フラグ73が設けられる。小当り遊技状態フラグ73は、小当り遊技状態でない場合には、オフ状態に設定される。一方、小当り遊技状態フラグ73は、小当り遊技状態である場合には、オン状態に設定される。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、作動中の特別図柄変動時間短縮機能が、予め設定された特別図柄41の変動回数だけ作動するものであるかを示す特別図柄変動時間短縮限定回数フラグ74が設けられる。特別図柄変動時間短縮限定回数フラグ74は、作動中の特別図柄変動時間短縮機能が、予め設定された特別図柄41の変動回数だけ作動するものでない場合には、オフ状態に設定される。一方、特別図柄変動時間短縮限定回数フラグ74は、作動中の特別図柄変動時間短縮機能が、予め設定された特別図柄41の変動回数だけ作動するものである場合には、オン状態に設定される。
また、主制御ROM55には、図6に示すように、第一大当り判定テーブル記憶エリア75が設けられる。第一大当り判定テーブル記憶エリア75には、第一大当り判定テーブル83が格納される。第一大当り判定テーブル83とは、特別図柄確率変動機能が作動中でない場合に、大当りカウンタ60のカウンタ値に基づいて特別図柄遊技が大当りであるか否かの判定に使用されるものである。
第一大当り判定テーブル83は、大当りカウンタ60のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「判定結果」と、により構成される。なお、本実施形態では、図7に示すように、大当りカウンタ60のカウンタ値が「7」である場合に、判定結果が大当りとされ、カウンタ値がそれ以外である場合に、判定結果がハズレとされる。つまり、特別図柄遊技が大当りであると判定される確率は、1/200に設定されている。
また、主制御ROM55には、図6に示すように、第二大当り判定テーブル記憶エリア76が設けられる。第二大当り判定テーブル記憶エリア76には、第二大当り判定テーブル84が格納される。第二大当り判定テーブル84とは、特別図柄確率変動機能が作動中である場合に、大当りカウンタ60のカウンタ値に基づいて特別図柄遊技が大当りであるか否かの判定に使用されるものである。
第二大当り判定テーブル84は、大当りカウンタ60のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「判定結果」と、により構成される。なお、本実施形態では、図8に示すように、大当りカウンタ60のカウンタ値が「7,30,50,70,90,110,130,150,170,190」である場合に、判定結果が大当りとされ、カウンタ値がそれ以外である場合に、判定結果がハズレとされる。つまり、特別図柄遊技が大当りであると判定される確率は、10/200に設定されている。
また、主制御ROM55には、図6に示すように、小当り判定テーブル記憶エリア77が設けられる。小当り判定テーブル記憶エリア77には、小当り判定テーブル85が格納される。小当り判定テーブル85とは、大当りカウンタ60のカウンタ値に基づいて小当りであるか否かの判定に使用されるものである。
小当り判定テーブル85は、大当りカウンタ60のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「判定結果」と、により構成される。なお、本実施形態では、図9に示すように、大当りカウンタ60のカウンタ値が「15,35,55,75,95,115,135,155,175,195」である場合に、判定結果が小当りとされ、カウンタ値がそれ以外である場合に、判定結果がハズレとされる。つまり、小当りであると判定される確率は、10/200に設定されている。
また、主制御ROM55には、図6に示すように、大当り変動パターン選択テーブル記憶エリア78が設けられる。大当り変動パターン選択テーブル記憶エリア78には、大当り変動パターン選択テーブル86が格納される。大当り変動パターン選択テーブル86とは、特別図柄遊技が大当りであると判定された場合に、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値に基づいて変動パターンを選択する際に使用されるものである。
大当り変動パターン選択テーブル86は、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「変動パターン」と、により構成される。なお、本実施形態では、図10に示すように、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「0」から「20」である場合に、変動パターンとして「変動パターンD」が選択され、カウンタ値が「21」から「199」である場合に、変動パターンとして「変動パターンE」が選択される。
なお、本実施形態では、後述するように、変動パターンとして「変動パターンD」が選択されると、演出パターンとして「演出パターンD」(演出内容として「ノーマルリーチ大当り」)が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンE」が選択されると、演出パターンとして「演出パターンE」(演出内容として「スーパーリーチ大当り」)が選択される。
また、主制御ROM55には、図6に示すように、第一ハズレ変動パターン選択テーブル記憶エリア79と、第二ハズレ変動パターン選択テーブル記憶エリア80と、が設けられる。
第一ハズレ変動パターン選択テーブル記憶エリア79には、第一ハズレ変動パターン選択テーブル87aが格納される。第一ハズレ変動パターン選択テーブル87aとは、装飾図柄変動時間短縮機能が作動中でない通常の遊技状態であって、装飾図柄遊技がハズレであると判定された場合に(特別図柄遊技がハズレであると判定された場合に)、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値に基づいて変動パターンを選択する際に使用されるものである。
第一ハズレ変動パターン選択テーブル87aは、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「変動パターン」と、により構成される。なお、本実施形態では、図11(a)に示すように、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「0」から「160」である場合に、変動パターンとして「変動パターンA’」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンA’」が選択される確率は、161/200に設定されている。また、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「161」から「190」である場合に、変動パターンとして「変動パターンB」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンB」が選択される確率は、30/200に設定されている。また、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「191」から「199」である場合に、変動パターンとして「変動パターンC」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンC」が選択される確率は、9/200に設定されている。
なお、本実施形態では、後述するように、変動パターンとして「変動パターンA’」が選択されると、演出パターンとして「演出パターンA’」(演出内容として「完全ハズレ(ロングバージョン)」)が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンB」が選択されると、演出パターンとして「演出パターンB」(演出内容として「ノーマルリーチハズレ」)が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンC」が選択されると、演出パターンとして「演出パターンC1」又は「演出パターンC2」(演出内容として「スーパーリーチ1ハズレ」又は「スーパーリーチ2ハズレ」)が選択される。
第二ハズレ変動パターン選択テーブル記憶エリア80には、第二ハズレ変動パターン選択テーブル87bが格納される。第二ハズレ変動パターン選択テーブル87bとは、装飾図柄変動時間短縮機能が作動中であって、装飾図柄遊技がハズレであると判定された場合に(特別図柄遊技がハズレであると判定された場合に)、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値に基づいて変動パターンを選択する際に使用されるものである。
第二ハズレ変動パターン選択テーブル87bは、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「変動パターン」と、により構成される。なお、本実施形態では、図11(b)に示すように、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「0」から「190」である場合に、変動パターンとして「変動パターンA」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンA」が選択される確率は、191/200に設定されている。また、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「191」から「198」である場合に、変動パターンとして「変動パターンB」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンB」が選択される確率は、8/200に設定されている。また、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「199」である場合に、変動パターンとして「変動パターンC」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンC」が選択される確率は、1/200に設定されている。
なお、本実施形態では、後述するように、変動パターンとして「変動パターンA」が選択されると、演出パターンとして「演出パターンA」(演出内容として「完全ハズレ(ショートバージョン)」)が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンB」が選択されると、演出パターンとして「演出パターンB」(演出内容として「ノーマルリーチハズレ」)が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンC」が選択されると、演出パターンとして「演出パターンC1」又は「演出パターンC2」(演出内容として「スーパーリーチ1ハズレ」又は「スーパーリーチ2ハズレ」)が選択される。
また、主制御ROM55には、図6に示すように、第一小当り変動パターン選択テーブル記憶エリア81と、第二小当り変動パターン選択テーブル記憶エリア82とが設けられる。
第一小当り変動パターン選択テーブル記憶エリア81には、第一小当り変動パターン選択テーブル88が格納される。第一小当り変動パターン選択テーブル88とは、小当りであると判定された場合に、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値に基づいて変動パターンを選択する際に使用されるものである。
第一小当り変動パターン選択テーブル88は、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「変動パターン」と、により構成される。なお、本実施形態では、図12に示すように、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「0」から「199」である場合に、変動パターンとして「変動パターンF」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンF」が選択される確率は、200/200に設定されている。
なお、本実施形態では、後述するように、変動パターンとして「変動パターンF」が選択されると、変動パターンとして、「変動パターンC」が選択された場合と同一の演出パターンである「演出パターンC1」又は「演出パターンC2」(演出内容として「スーパーリーチ1ハズレ」又は「スーパーリーチ2ハズレ」)が選択される。
また、第一小当り変動パターン選択テーブル88は、本発明に係る「第一の小当り変動パターンテーブル」の一実施形態であり、この構成に限定するものではない。例えば、第一の小当り変動パターンテーブルは、変動パターンとして「変動パターンF」又は「変動パターンF’」(不図示)が選択される構成であってもよい。この構成では、「変動パターンF’」が選択されると、変動パターンとして、「変動パターンA」が選択された場合と同一の演出パターンである「演出パターンA」(演出内容として「完全ハズレ(ショートバージョン)」)が選択される。「変動パターンF’」は、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「161」から「199」である場合に選択される。なお、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「0」から「160」である場合には、変動パターンとして「変動パターンF」が選択される。このように、変動パターンとして「変動パターンF’」が選択される確率は、39/200に設定され、「変動パターンF」が選択される確率は、161/200に設定される。つまり、この構成では、変動パターンとして「変動パターンF’」よりも「変動パターンF」が選択され易くなり、演出内容として、「完全ハズレ(ショートバージョン)」よりも「スーパーリーチ1ハズレ」又は「スーパーリーチ2ハズレ」が選択され易くなっている。
第二小当り変動パターン選択テーブル記憶エリア82には、第二小当り変動パターン選択テーブル89が格納される。第二小当り変動パターン選択テーブル89とは、小当りであると判定された場合に、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値に基づいて変動パターンを選択する際に使用されるものである。
第二小当り変動パターン選択テーブル89は、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「変動パターン」と、により構成される。なお、本実施形態では、図13に示すように、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「0」から「199」である場合に、変動パターンとして「変動パターンA」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンG」が選択される確率は、200/200に設定されている。
なお、本実施形態では、後述するように、変動パターンとして「変動パターンG」が選択されると、演出パターンとして、「変動パターンA」が選択された場合と同一の演出パターンである「演出パターンA」(演出内容として「完全ハズレ(ショートバージョン)」)が選択される。
また、第二小当り変動パターン選択テーブル89は、本発明に係る「第二の小当り変動パターンテーブル」の一実施形態であり、この構成に限定するものではない。例えば、第二の小当り変動パターンテーブルは、変動パターンとして「変動パターンG」又は「変動パターンC」が選択される構成であってもよい。この構成では、「変動パターンC」が選択されると、変動パターンとして、「変動パターンC」が選択された場合と同一の演出パターンである「演出パターンC1」又は「演出パターンC2」(演出内容として「スーパーリーチ1ハズレ」又は「スーパーリーチ2ハズレ」)が選択される。「変動パターンC」は、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「161」から「199」である場合に選択される。なお、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「0」から「160」である場合には、変動パターンとして「変動パターンG」が選択される。このように、変動パターンとして「変動パターンC」が選択される確率は、39/200に設定され、「変動パターンG」が選択される確率は、161/200に設定される。つまり、この構成では、変動パターンとして「変動パターンC」よりも「変動パターンG」が選択され易くなり、演出内容として、「スーパーリーチ1ハズレ」又は「スーパーリーチ2ハズレ」よりも「完全ハズレ(ショートバージョン)」が選択され易くなっている。
なお、本実施形態では、装飾図柄表示装置27に表示される小当り演出に関して2つのモードを有している。小当り演出に関する2つのモードは、特別図柄変動時間短縮機能が作動中(装飾図柄変動時間短縮機能が作動中)に小当りであるとの判定を契機として、選択的にモード移行されるものである。ここで、小当り演出に関する2つのモードのうち、一のモードを「第一小当り演出モード」と称し、他のモードを「第二小当り演出モード」と称する。
なお、時間短縮遊技状態において、装飾図柄変動時間短縮機能は、特別図柄変動時間短縮機能と共に作動するものである。従って、装飾図柄変動時間短縮機能の作動についての説明は、特別図柄変動時間短縮機能の作動の説明により省略するものとする。
第一小当り演出モードは、特別図柄変動時間短縮機能が作動時であって、且つその特別図柄変動時間短縮機能が、特別図柄41の変動回数が予め設定された所定の変動回数に到達するまで作動するものである場合、その特別図柄変動時間短縮機能が作動してから1回目の小当りであるとの判定を契機としてモード移行されるものである。
前記第一小当り変動パターン選択テーブル記憶エリア81に記憶された第一小当り変動パターン選択テーブル88は、第一小当り演出モードへモード移行された場合に使用されるものであり、当該第一小当り演出モードに対応するものである。つまり、第一小当り変動パターン選択テーブル88は、特別図柄変動時間短縮機能が作動時であって、且つその特別図柄変動時間短縮機能が、特別図柄41の変動回数が予め設定された所定の変動回数に到達するまで作動するものである場合、その特別図柄変動時間短縮機能が作動してから1回目の小当りであるとの判定を得たときの変動パターンを選択するものである。
なお、本実施形態では、前述したように、第一小当り変動パターン選択テーブル88が使用された場合(第一小当り演出モードへモード移行された場合)、変動パターンとして「変動パターンF」が、200/200の確率で選択される。そして、変動パターンとして「変動パターンF」が選択されると、変動パターンとして、「変動パターンC」が選択された場合と同一の演出パターンである「演出パターンC1」又は「演出パターンC2」(演出内容として「スーパーリーチ1ハズレ」又は「スーパーリーチ2ハズレ」)が選択される。
また、第二小当り演出モードは、特別図柄変動時間短縮機能が作動時であって、且つその特別図柄変動時間短縮機能が、特別図柄41の変動回数が予め設定された所定の変動回数に到達するまで作動するものである場合、その特別図柄変動時間短縮機能が作動してから2回目以上の小当りであるとの判定を契機としてモード移行されるものである。
前記第二小当り変動パターン選択テーブル記憶エリア82に記憶された第二小当り変動パターン選択テーブル89は、第二小当り演出モードへモード移行された場合に使用されるものであり、当該第二小当り演出モードに対応するものである。つまり、第二小当り変動パターン選択テーブル89は、特別図柄変動時間短縮機能が作動時であって、且つその特別図柄変動時間短縮機能が、特別図柄41の変動回数が予め設定された所定の変動回数に到達するまで作動するものである場合、その特別図柄変動時間短縮機能が作動してから2回目以上の小当りであるとの判定を得たときの変動パターンを選択するものである。
なお、本実施形態では、前述したように、第二小当り変動パターン選択テーブル89が使用された場合(第二小当り演出モードへモード移行された場合)、変動パターンとして「変動パターンG」が、200/200の確率で選択される。そして、変動パターンとして「変動パターンG」が選択されると、演出パターンとして、「変動パターンA」が選択された場合と同一の演出パターンである「演出パターンA」(演出内容として「完全ハズレ(ショートバージョン)」)が選択される。
また、前述したように、本実施形態では、特別図柄変動時間短縮機能が作動時であって、且つその特別図柄変動時間短縮機能が、特別図柄41の変動回数が予め設定された所定の変動回数に到達するまで作動するものである場合、その特別図柄変動時間短縮機能が作動してから1回目の小当りであるとの判定を契機として第一小当り演出モードへモード移行し、2回目の小当りであるとの判定を契機として第二小当り演出モードへモード移行されるものであるが、この構成に限定するものではない。
つまり、小当りであるとの判定があった回数が、1回目(最初の当り)から計測して予め設定された所定の回数までは、第一小当り演出モードへ移行されたままの状態(第一小当り演出モードが継続した状態)とすることができる。例えば、前記予め設定された所定の回数を2回と設定した場合には、この2回目の小当りであるとの判定を得たときの変動パターンの選択は、1回目の小当りであるとの判定を得た場合と同様に、第一小当り変動パターン選択テーブル88が使用される。すなわち、この2回目の小当りであるとの判定を得た場合には、変動パターンとして「変動パターンF」が、200/200の確率で選択され、演出パターンとして「演出パターンC1」又は「演出パターンC2」(演出内容として「スーパーリーチ1ハズレ」又は「スーパーリーチ2ハズレ」)が選択される。
そして、小当りであるとの判定があった回数が、予め設定された所定の回数(例えば、2回)を経過すると、(3回目の)小当りであるとの判定を得た場合に、第二小当り演出モードへモード移行され、この3回目以上の小当りであるとの判定を得たときの変動パターンの選択は、第二小当り変動パターン選択テーブル89が使用される。すなわち、この3回目以上の小当りであるとの判定を得たときは、変動パターンとして「変動パターンG」が、200/200の確率で選択され、演出パターンとして「演出パターンA」(演出内容として「完全ハズレ(ショートバージョン)」)が選択される。
また、別実施形態として、特別図柄変動時間短縮機能が作動してからの特別図柄41の変動回数と、演出内容として「スーパーリーチハズレ」が出現した回数と、に応じて、第一小当り演出モードと第二小当り演出モードとのモード移行を切り替える構成とすることができる。例えば、第一小当り演出モードから第二小当り演出モードへモード移行した後、特別図柄41の変動回数が予め設定された所定の変動回数(例えば、80回)に到達するまでは、小当りであるとの判定が何回あった場合であっても、第二小当り演出モードが継続される。そして、第二小当り演出モードへモード移行した後、特別図柄41の変動回数が80回に到達するまでの間に、演出内容として「スーパーリーチハズレ」が出現した回数が少ない場合(例えば、0回)には、再び第一小当り演出モードへモード移行するように構成される。
このような構成により、特別図柄変動時間短縮機能が作動している間に、演出内容として「スーパーリーチハズレ」を複数回出現させることができる。また、一旦「スーパーリーチハズレ」が出現した後に、次の「スーパーリーチハズレ」が出現するまでの間隔(特別図柄41の変動回数)を任意に調整し易くすることができる。
また、別実施形態として、特別図柄変動時間短縮機能を作動させることとなる大当り遊技状態が終了した後に、第一小当り変動パターン選択テーブル88が、1回目の小当りであるとの判定を得た場合に使用されるように予め設定され、この設定をもって第一小当り演出モードへモード移行する構成とすることができる。この構成では、1回目の小当りであるとの判定を得た場合に、予め設定された第一小当り変動パターン選択テーブル88を使用して変動パターンが選択される。そして、変動パターンが選択された後には、第二小当り変動パターン選択テーブル89が、2回目の小当りであるとの判定を得た場合に使用されるように予め設定され、この設定をもって第二小当り演出モードへモード移行する。そして、2回目の小当りであるとの判定を得た場合には、予め設定された第二小当り変動パターン選択テーブル89を使用して変動パターンが選択される。そして、変動パターンが選択された後には、再び第二小当り変動パターン選択テーブル89が、3回目の小当りであるとの判定を得た場合に使用されるように予め設定される。なお、この設定をもって第二小当り演出モードが継続することとなる。
次に、主として、遊技の演出動作を制御するサブ制御回路90の構成について説明する。
サブ制御回路90は、図4に示すように、主として、サブ制御CPU91と、サブ制御ROM95と、サブ制御RAM94と、サブ制御入出力回路(I/O)92と、により構成される。
これらのサブ制御CPU91と、サブ制御ROM95と、サブ制御RAM94と、サブ制御入出力回路(I/O)92とは、バスによって相互に接続されている。サブ制御ROM95には、制御プログラムや各種の制御処理に使用される制御データ等が予め記憶されている。サブ制御RAM94には、サブ制御CPU91による処理事項が一時的に記憶されている。そして、サブ制御CPU91は、サブ制御RAM94をワークエリアとし、サブ制御ROM95に予め記憶されている制御プログラムや各種の制御データ等に基づいて制御動作を実行する。サブ制御CPU91には、サブ制御クロック回路93が接続される。サブ制御クロック回路93は、クロック信号を生成し、当該クロック信号が所定周期(例えば、4ms)毎にサブ制御CPU91に入力される。
サブ制御入出力回路(I/O)92は、外部にて出力された各種の信号を受信部として、主制御回路50の主制御入出力回路(I/O)52等と、電気的に接続されている。また、サブ制御入出力回路(I/O)92は、サブ制御CPU91から発信された各種の信号(コマンド)の送信部として、表示制御回路100等と、電気的に接続されている。
また、サブ制御RAM94には、図14に示すように、サブ制御クロック回路93からサブ制御CPU91にクロック信号が入力される毎に「0」から「99」まで繰り返し1ずつ加算した数値が格納されるサブ制御変動パターン選択カウンタ96が設けられる。
また、サブ制御ROM95には、図15に示すように、演出内容選択テーブル記憶エリア97が設けられる。演出内容選択テーブル記憶エリア97には、演出内容選択テーブル98が格納される。演出内容選択テーブル98とは、主制御回路50により選択された変動パターンと、当該変動パターンがサブ制御回路90に受信された際のサブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値とに基づいて演出内容を選択する際に使用されるものである。
演出内容選択テーブル98は、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「演出内容」と、により構成される。
なお、本実施形態では、図16に示すように、選択された変動パターンが「変動パターンA」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンA」(演出内容として「完全ハズレ(ショートバージョン)」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンA」である場合に、演出内容として「完全ハズレ(ショートバージョン)」が選択される確率は、100/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンA’」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンA’」(演出内容として「完全ハズレ(ロングバージョン)」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンA’」である場合に、演出内容として「完全ハズレ(ロングバージョン)」が選択される確率は、100/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンB」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンB」(演出内容として「ノーマルリーチハズレ」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンB」である場合に、演出内容として「ノーマルリーチハズレ」が選択される確率は、100/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンC」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「69」である場合に、演出パターンとして「演出パターンC1」(演出内容として「スーパーリーチ1ハズレ」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンC」である場合に、演出内容として「スーパーリーチ1ハズレ」が選択される確率は、70/100に設定されている。
なお、「スーパーリーチ1ハズレ」とは、「スーパーリーチ1」のリーチ演出の後に、ハズレが確定する演出内容である。なお、「スーパーリーチ1」では、例えば、装飾図柄43の変動方向が、ノーマルリーチでの変動方向と異なる方向となるように変更され、遊技者の大当りへの期待を高めている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンC」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「70」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンC2」(演出内容として「スーパーリーチ2ハズレ」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンC」である場合に、演出内容として「スーパーリーチ2ハズレ」が選択される確率は、30/100に設定されている。
なお、「スーパーリーチ2ハズレ」とは、「スーパーリーチ2」のリーチ演出の後に、ハズレが確定する演出内容である。なお、「スーパーリーチ1」では、例えば、装飾図柄43の変動と共に、大当りを想起させる何らかのキャラクタが表示され、遊技者の大当りへの期待を高めている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンD」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンD」(演出内容として「ノーマルリーチ当り」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンD」である場合に、演出内容として「ノーマルリーチ当り」が選択される確率は、100/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンE」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「69」である場合に、演出パターンとして「演出パターンE1」(演出内容として「スーパーリーチ1当り」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンE」である場合に、演出内容として「スーパーリーチ1当り」が選択される確率は、70/100に設定されている。
なお、「スーパーリーチ1当り」とは、「スーパーリーチ1」のリーチ演出の後に、大当りが確定する演出内容である。
また、選択された変動パターンが「変動パターンE」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「70」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンE」(演出内容として「スーパーリーチ2当り」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンE」である場合に、演出内容として「スーパーリーチ2当り」が選択される確率は、30/100に設定されている。
なお、「スーパーリーチ2当り」とは、「スーパーリーチ2」のリーチ演出の後に、大当りが確定する演出内容である。
また、選択された変動パターンが「変動パターンF」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「69」である場合に、演出パターンとして「演出パターンC1」(演出内容として「スーパーリーチ1ハズレ」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンF」である場合に、演出内容として「スーパーリーチ1ハズレ」が選択される確率は、70/100に設定されている。
なお、選択された変動パターンが「変動パターンF」である場合に演出内容として選択される「スーパーリーチ1ハズレ」は、選択された変動パターンが「変動パターンC」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「69」である場合に選択される「スーパーリーチ1ハズレ」と同一の演出内容となる。換言すれば、演出パターンとして「スーパーリーチ1ハズレ」が出現した場合には、この「スーパーリーチハズレ1」が「変動パターンC」に基づいて(小当りであるとの判定に基づかずに)出現したものか、又は「変動パターンF」に基づいて(小当りであるとの判定に基づいて)出現したものかを区別することができない。
また、選択された変動パターンが「変動パターンF」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「70」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンC2」(演出内容として「スーパーリーチ2ハズレ」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンF」である場合に、演出内容として「スーパーリーチ2ハズレ」が選択される確率は、30/100に設定されている。
なお、選択された変動パターンが「変動パターンF」である場合に演出内容として選択される「スーパーリーチ2ハズレ」は、選択された変動パターンが「変動パターンC」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「69」である場合に選択される「スーパーリーチ2ハズレ」と同一の演出内容となる。換言すれば、演出パターンとして「スーパーリーチ2ハズレ」が出現した場合には、この「スーパーリーチハズレ2」が「変動パターンC」に基づいて(小当りであるとの判定に基づかずに)出現したものか、又は「変動パターンF」に基づいて(小当りであるとの判定に基づいて)出現したものかを区別することができない。
また、前述したように、「変動パターンF」が選択されるのは、第一小当り演出モードへモード移行した場合に限られる。そして、第一小当り演出モードへモード移行した場合には、第一小当り変動パターン選択テーブル88が使用され、変動パターンとして「変動パターンF」が、200/200の確率で選択される。つまり、特別図柄変動時間短縮機能が作動時であって、且つその特別図柄変動時間短縮機能が、特別図柄41の変動回数が予め設定された所定の変動回数に到達するまで作動するものである場合、その特別図柄変動時間短縮機能が作動してから1回目の小当りであるとの判定を得たときには(第一小当り演出モードへモード移行したときには)、演出内容として必ず「スーパーリーチハズレ」(より詳細には、「スーパーリーチ1ハズレ」又は「スーパーリーチ2ハズレ」)が選択されるのである。
また、選択された変動パターンが「変動パターンG」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ96のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンA」(演出内容として「完全ハズレ(ショートバージョン)」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンG」である場合に、演出内容として「完全ハズレ(ショートバージョン)」が選択される確率は、100/100に設定されている。
なお、前述したように、「変動パターンG」が選択されるのは、第二小当り演出モードへモード移行した場合に限られる。そして、第二小当り演出モードへモード移行した場合には、第二小当り変動パターン選択テーブル89が使用され、変動パターンとして「変動パターンA」が、200/200の確率で選択される。つまり、特別図柄変動時間短縮機能が作動時であって、且つその特別図柄変動時間短縮機能が、特別図柄41の変動回数が予め設定された所定の変動回数に到達するまで作動するものである場合、その特別図柄変動時間短縮機能が作動してから2回目以上の小当りであるとの判定を得たときには(第二小当り演出モードへモード移行したときには)、演出内容として必ず「完全ハズレ(ショートバージョン)」が選択されるのである。
なお、小当りであるとの判定を契機として第一小当り演出モードへモード移行した場合に出現する「スーパーリーチ」(リーチ演出)は、大当り判定では既にハズレであると判定されているので、大当り遊技状態となることがない。換言すれば、第一小当り演出モードへモード移行したことを遊技者が認識した場合には、出現したリーチ演出が終了する前に、大当り判定がハズレであることを遊技者が推測可能となり、遊技者の遊技への興趣が低下するおそれがある。
しかしながら、本実施形態では、第一小当り演出モードへモード移行したことによって演出内容として「スーパーリーチ1ハズレ」又は「スーパーリーチ2ハズレ」が選択された場合であっても、小当り遊技状態(第一小当り演出モードへのモード移行)は、遊技者に認識し難いように構成されているので、出現したリーチ演出が終了する前に、大当り判定がハズレであることを遊技者が推測できず、遊技者の遊技への興趣が低下することを防止することができる。
また、前述したように、第二小当り演出モードへモード移行した場合(第二小当り変動パターン選択テーブル89が使用された場合)には、変動パターンとして「変動パターンG」が、200/200の確率で選択される。つまり、特別図柄変動時間短縮機能が作動時であって、且つその特別図柄変動時間短縮機能が、特別図柄41の変動回数が予め設定された所定の変動回数に到達するまで作動するものである場合、その特別図柄変動時間短縮機能が作動してから2回目以上の小当りであるとの判定を得たときには、演出内容として必ず「完全ハズレ(ショートバージョン)」が選択されるのである。
なお、演出内容として「完全ハズレ(ショートバージョン)」が選択された場合には、リーチ演出は出現しない。また、前述したように、小当り遊技状態は、遊技者に認識し難いように構成することができる。従って、第二小当り演出モードへモード移行した場合であっても、当該第二小当り演出モードへモード移行したことを遊技者が認識し難く構成される。
このような構成により、特別図柄変動時間短縮機能が作動時に、特別図柄遊技が大当りであるとの判定の後、1回目の小当りでは、リーチ演出として「スーパーリーチハズレ」(「スーパーリーチ1ハズレ」又は「スーパーリーチ2ハズレ」)を出現させるので、本来の(小当りであるとの判定を契機としない)「スーパーリーチハズレ」が出現する確率とは別に、「スーパーリーチハズレ」を出現させることができる。
また、このような構成により、特別図柄変動時間短縮機能が作動時に、本来の(小当りであるとの判定を契機としない)「スーパーリーチハズレ」が出現する確率(スーパーリーチハズレ選択確率)は、前述したように、1/200に設定されている。一方、特別図柄変動時間短縮機能が作動時に、小当りであると判定される確率、換言すれば第一小当り演出モードでの(小当りであるとの判定を契機とした)「スーパーリーチ」が出現する確率は、1/20に設定されている。このように、特別図柄変動時間短縮機能が作動時に、スーパーリーチハズレ選択確率よりも小当りであると判定される確率のほうが高く設定されているので、当該特別図柄変動時間短縮機能が作動時(継続している間)に、スーパーリーチハズレ選択確率が低く設定されていても、「スーパーリーチハズレ」を1回は出現させやすくすることができる。
従って、特別図柄変動時間短縮機能が継続している間に遊技球を大きく増加させることを期待しているにもかかわらず、大当り遊技への期待を抱かせる「スーパーリーチ」(リーチ演出)が出現しないまま当該特別図柄変動時間短縮機能が終了することがないので、遊技者の遊技への興趣が低下することを防止することができる。
また、このような構成により、小当りであるとの判定は、特別図柄遊技がハズレであると判定された場合に一定の確率で判定するものである。従って、特別図柄変動時間短縮機能が作動時(継続している間)に、特別図柄41の変動回数が、当該特別図柄変動時間短縮機能が終了する予め設定された所定の回数に近づいても、小当りであるとの判定される確率が高くなるものではない。つまり、特別図柄41の変動回数に基づいて(小当りでるとの判定を契機とした)「スーパーリーチ」が出現する確率に偏りが生じるものではないので、特別図柄41の変動回数を把握しても、出現した「スーパーリーチ」がハズレであることが推測できず、遊技者の遊技への興趣が低下することを防止することができる。
また、1回目の小当り以降(2回目以上)の小当りでは、「完全ハズレ(ショートバージョン)」となるのでリーチ演出が出現させないようにするので、小当りであるとの判定を契機とした「スーパーリーチハズレ」の出現が乱発することが防止でき、(「スーパーリーチハズレ」の出現が乱発すること理由として)出現した「スーパーリーチ」がハズレであることが推測できず、遊技者の遊技への興趣が低下することを防止することができる。
なお、本実施形態では、小当り演出に関するモードが、2つ(第一小当り演出モード及び第二小当り演出モード)設けられているが、3つ等、少なくても2つ以上設けられればよい。例えば、小当り演出に関するモードが3つ(第一小当り演出モード、第二小当り演出モード、及び第三小当り演出モード)設けられた場合、第三小当り演出モードへモード移行する条件を、第一小当り演出モード及び第二小当り演出モードとは異なる条件とすることができるので、小当り演出をより多様化させることができる。
また、本実施形態では、小当り演出に関するモードにモード移行された場合に使用される第一小当り変動パターン選択テーブル88及び第二小当り変動パターン選択テーブル89には、それぞれ1つずつの変動パターンが規定されているが、変動パターンは2つ以上規定されてもよい。例えば、第一小当り変動パターン選択テーブル88及び第二小当り変動パターン選択テーブル89に規定される変動パターンを多くすれば、様々な変動パターンを選択することができるので、小当り演出をより多様化させることができる。
なお、主制御回路50は、本発明に係る「大当り判定手段」,「時短遊技状態発生手段」,「小当り判定手段」,「大当り遊技実行手段」,「小当り演出モード移行選択手段」,「小当り専用変動パターンテーブル記憶手段」の一実施形態である。また、主制御回路50及びサブ制御回路90は、本発明に係る「ハズレ演出内容選択手段」,「小当り演出手段」の一実施形態である。
次に、遊技機1の遊技の流れについて、図17のフローチャートを用いて簡単に説明する。
まず、遊技球が始動ゲート23を通過した場合は、ステップS001において、普通図柄遊技が行われる。普通図柄遊技では、始動ゲート23に遊技球が通過した際に、普通図柄遊技の当り判定を行う。普通図柄遊技の当り判定は、普通図柄表示装置25に表示された普通図柄39によって遊技者に報知される。
普通図柄遊技にて当り判定が付与されると、普通電動役物(可変入賞装置22)が作動して、ステップS002へ移行する。
ステップS002において、普通電動役物遊技が行われる。普通電動役物(可変入賞装置22)が作動して開放状態になると、第一始動口21に加えて、第二始動口29に遊技球が入賞可能となる。普通電動役物(可変入賞装置22)の開放中に遊技球が普通電動役物(可変入賞装置22)内に入賞すると、ステップS003へ移行する。
なお、遊技球が始動ゲート23を通過しておらず、普通電動役物(可変入賞装置22)が作動していないときに(前記ステップS001及びステップS002を経ずに)、遊技球が第一始動口21に入賞した場合にも、ステップS003へ移行する。
ステップS003において、特別図柄遊技が行われる。特別図柄遊技では、第一始動口21又は第二始動口29に遊技球が入賞した際に、特別図柄遊技の大当り判定を行う。特別図柄遊技の大当り判定は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41によって遊技者に報知される。
特別図柄遊技にて大当り判定が付与されると、特別電動役物(大入賞装置24)が作動して、ステップS004へ移行する。
ステップS005において、特別電動役物遊技が行われる。特別電動役物(大入賞装置24)が作動すると、大入賞口34に遊技球が入賞可能となる。
なお、大入賞口34に遊技球が入賞可能となる前には、装飾図柄遊技が行われる。装飾図柄遊技では、装飾図柄表示装置27に表示された装飾図柄43によって装飾図柄遊技の当りとの判定(特別図柄遊技の大当りとの判定)が遊技者に報知される。
次に、主制御回路50の特別図柄遊技の処理について、図18から図22のフローチャートを用いて説明する。
ステップS101において、主制御CPU51は、第一始動口21又は第二始動口29に遊技球が入賞したか否かを判定する。
主制御CPU51は、第一始動口21又は第二始動口29に遊技球が入賞したと判定した場合、つまり主制御CPU51が第一始動口センサ28の第一始動口入賞信号又は第二始動口センサ32の第二始動口入賞信号を受信した場合には、ステップS102へ移行する。
一方、主制御CPU51は、第一始動口21及び第二始動口29に遊技球が入賞していないと判定した場合、つまり主制御CPU51が第一始動口センサ28の第一始動口入賞信号及び第二始動口センサ32の第二始動口入賞信号を受信していない場合には、ステップS104へ移行する。
ステップS102において、主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が4回以上であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が4回以上であると判定した場合、つまり特図変動保留回数カウンタ64のカウンタ値が「4」である場合には、ステップS104へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が4回以上でない判定した場合、つまり特図変動保留回数カウンタ64のカウンタ値が「4」でない場合には、ステップS103へ移行する。
ステップS103において、主制御CPU51は、現在の大当りカウンタ60のカウンタ値及び変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値を読み出して、適宜のカウンタ値記憶エリア66に格納する。
主制御CPU51は、ステップS103の処理を行った後、ステップS104へ移行する。
ステップS104において、主制御CPU51は、条件装置又は大入賞装置24が作動中であるか否かを判定する。
なお、条件装置とは、役物連続作動装置が作動するための条件となる装置である。条件装置は、特別図柄41が予め設定された所定の当り図柄で停止されると作動を開始する。条件装置の作動開始によって役物連続作動装置が作動し、これによって遊技状態が大当り遊技状態となる。
主制御CPU51は、条件装置又は大入賞装置24が作動中である場合、つまり大当り遊技状態フラグ67がオン状態又は大入賞装置作動フラグ68がオン状態である場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図17のフローチャートに戻す。
一方、主制御CPU51は、条件装置及び大入賞装置24が作動中でない場合、つまり大当り遊技状態フラグ67がオフ状態及び大入賞装置作動フラグ68がオフ状態である場合には、ステップS105へ移行する。
ステップS105において、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が変動中であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が変動中である場合、つまり特別図柄変動表示フラグ69がオン状態である場合には、ステップS118へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が変動中でない場合、つまり特別図柄変動表示フラグ69がオフ状態である場合には、ステップS106へ移行する。
ステップS106において、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中である場合、つまり特別図柄停止図柄表示フラグ70がオン状態である場合には、ステップS122へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中でない場合、つまり特別図柄停止図柄表示フラグ70がオン状態である場合には、ステップS107へ移行する。
ステップS107において、主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が0回であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が0回であると判定した場合、つまり特図変動保留回数カウンタ64のカウンタ値が「0」である場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図17のフローチャートに戻す。
一方、主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が0回でないと判定した場合、つまり特図変動保留回数カウンタ64のカウンタ値が「0」でない場合には、ステップS108へ移行する。
ステップS108において、主制御CPU51は、特別図柄確率変動機能が作動中であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄確率変動機能が作動中である場合、つまり特別図柄確率変動フラグ71がオン状態である場合には、ステップS109へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄確率変動機能が作動中でない場合、つまり特別図柄確率変動フラグ71がオフ状態である場合には、ステップS110へ移行する。
ステップS109において、主制御CPU51は、特別図柄確率変動機能が作動時における特別図柄遊技の大当り判定を行う。
主制御CPU51は、ステップS103において適宜のカウンタ値記憶エリア66に格納された大当りカウンタ60のカウンタ値と、第二大当り判定テーブル記憶エリア76に記憶された第二大当り判定テーブル84において当該カウンタ値に対応する判定結果と、により特別図柄遊技が大当りであるか否かを判定する。そして、特別図柄遊技が大当りであると判定すると、大当り遊技状態フラグ67をオフ状態からオン状態に設定する。なお、本実施形態では、特別図柄遊技が大当りであると判定される確率は、10/200に設定されている。
主制御CPU51は、ステップS109の処理を行った後、ステップS111へ移行する。
ステップS110において、主制御CPU51は、特図確率変動機能が未作動時における特別図柄遊技の大当り判定を行う。
主制御CPU51は、ステップS103において適宜のカウンタ値記憶エリア66に格納された大当りカウンタ60のカウンタ値と、第一大当り判定テーブル記憶エリア75に記憶された第一大当り判定テーブル83において当該カウンタ値に対応する判定結果と、により特別図柄遊技が大当りであるか否かを判定する。そして、特別図柄遊技が大当りであると判定すると、大当り遊技状態フラグ67をオフ状態からオン状態に設定する。なお、本実施形態では、特別図柄遊技が大当りであると判定される確率は、1/200に設定されている。
主制御CPU51は、ステップS110の処理を行った後、ステップS111へ移行する。
ステップS111において、主制御CPU51は、特別図柄遊技が大当りであるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄遊技が大当りである場合、つまり大当り遊技状態フラグ67がオン状態である場合には、ステップS113へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄遊技が大当りでない場合、つまり大当り遊技状態フラグ67がオフ状態である場合には、ステップS112へ移行する。
ステップS112において、主制御CPU51は、小当りであるか否かの小当り判定を行う。
主制御CPU51は、ステップS103において適宜のカウンタ値記憶エリア66に格納された大当りカウンタ60のカウンタ値と、小当り判定テーブル記憶エリア77に記憶された小当り判定テーブル85において当該カウンタ値に対応する判定結果と、により小当りであるか否かを判定する。そして、小当りであると判定すると、小当り遊技状態フラグ73をオフ状態からオン状態に設定する。なお、本実施形態では、小当りであると判定される確率は、1/20に設定されている。
主制御CPU51は、ステップS112の処理を行った後、ステップS113へ移行する。
ステップS113において、主制御CPU51は、特別図柄変動時間短縮機能が作動中であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄変動時間短縮機能が作動中である場合、つまり特別図柄変動時間短縮フラグ72がオン状態である場合には、ステップS114へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄変動時間短縮機能が作動中でない場合、つまり特別図柄変動時間短縮フラグ72がオフ状態である場合には、ステップS115へ移行する。
ステップS114において、特別図柄変動時間短縮機能が作動時の変動パターンが選択される。
なお、この設定についての詳細な説明は、後述する。
主制御CPU51は、ステップS114の処理を行った後、ステップS116へ移行する。
ステップS115において、特別図柄変動時間短縮機能が未作動時の変動パターンが選択される。
なお、この設定についての詳細な説明は、後述する。
主制御CPU51は、ステップS115の処理を行った後、ステップS116へ移行する。
ステップS116において、主制御CPU51は、ステップS114又はステップS115において選択された変動パターンをサブ制御回路90へ送信する。
主制御CPU51は、ステップS116の処理を行った後、ステップS117へ移行する。
ステップS117において、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41の変動を開始させる。
主制御CPU51は、ステップS117の処理を行った後、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図17のフローチャートに戻す。
また、ステップS105から移行されたステップS118において、主制御CPU51は、特別図柄41の変動時間が予め設定された所定の時間(特別図柄変動時間)を経過したか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄41の変動時間が特別図柄変動時間を経過した場合、つまり特図用タイマカウンタ62のカウンタ値がステップS114又はステップS115において選択された変動パターンを経過した場合には、ステップS119へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄41の変動時間が特別図柄変動時間を経過していない場合、つまり特図用タイマカウンタ62のカウンタ値がステップS114又はステップS115において選択された変動パターンを経過していない場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図17のフローチャートに戻す。
ステップS119において、主制御CPU51は、確定信号をサブ制御回路90へ送信する。
主制御CPU51は、ステップS119の処理を行った後、ステップS120へ移行する。
ステップS120において、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41の変動を停止させる。
主制御CPU51は、ステップS120の処理を行った後、ステップS121へ移行する。
ステップS121において、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の表示時間(特別図柄停止図柄表示時間)を設定する。
主制御CPU51は、ステップS121の処理を行った後、ステップS122へ移行する。
ステップS122において、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の表示時間が、ステップS121において設定された特別図柄停止図柄表示時間を経過したか否かを判定する。
主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の表示時間が特別図柄停止図柄表示時間を経過した場合、つまり特図用タイマカウンタ62のカウンタ値が、ステップS121において設定された特別図柄停止図柄表示時間を経過した場合には、ステップS123へ移行する。
一方、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の表示時間が特別図柄停止図柄表示時間を経過していない場合、つまり特図用タイマカウンタ62のカウンタ値が、ステップS121において設定された特別図柄停止図柄表示時間を経過していない場合には、特別電動役物遊技に移行する。
ステップS123において、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の組み合わせが条件装置を作動させることとなる図柄の組み合わせであるか否かを判定する。
主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の組み合わせが条件装置を作動させることとなる図柄の組み合わせである場合、つまり大当りフラグがオン状態である場合には、ステップS134へ移行する。
一方、 主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の組み合わせが条件装置を作動させることとなる図柄の組み合わせでない場合、つまり大当りフラグがオフ状態である場合には、ステップS124へ移行する。
ステップS124において、主制御CPU51は、特別図柄変動時間短縮機能が作動中であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄変動時間短縮機能が作動中である場合、つまり特別図柄変動時間短縮フラグ72がオン状態である場合には、ステップS125へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄変動時間短縮機能が作動中でない場合、つまり特別図柄変動時間短縮フラグ72がオフ状態である場合には、ステップS132へ移行する。
ステップS125において、主制御CPU51は、前回の条件装置の作動が、特別図柄変動時間短縮機能が予め設定された特別図柄41の変動回数だけ作動する図柄の組み合わせによる作動であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、前回の条件装置の作動が、特別図柄変動時間短縮機能が予め設定された特別図柄41の変動回数だけ作動する図柄の組み合わせによる作動である場合には、ステップS126へ移行する。
一方、主制御CPU51は、前回の条件装置の作動が、特別図柄変動時間短縮機能が予め設定された特別図柄41の変動回数だけ作動する図柄の組み合わせによる作動でない場合には、ステップS132へ移行する。
ステップS126において、主制御CPU51は、前回の条件装置の作動が、特別図柄変動時間短縮機能が予め設定された特別図柄41の変動回数だけ作動する図柄の組み合わせによる作動である場合に、当該作動中の特別図柄41の変動回数を計測する。
主制御CPU51は、ステップS126の処理を行った後、ステップS127へ移行する。
ステップS127において、主制御CPU51は、ステップ126において計測された特別図柄41の変動回数が、予め設定された所定の回数に到達したか否かを判定する。
主制御CPU51は、主制御CPU51は、ステップ126において計数された特別図柄41の変動回数が、予め設定された所定の回数に到達したと判定した場合には、ステップS128へ移行する。
一方、主制御CPU51は、主制御CPU51は、ステップ126において計測された特別図柄41の変動回数が、予め設定された所定の回数に到達していないと判定した場合には、ステップS132へ移行する。
なお、ステップ126において計測された特別図柄41の変動回数が、予め設定された所定の回数に到達したか否かの判定は、特図用変動回数カウンタ63のカウンタ値が、予め設定された所定の回数に到達したか否かにより行われる。
ステップS128において、主制御CPU51は、特別図柄変動時間短縮機能の作動を終了する。
主制御CPU51は、ステップS128の処理を行った後、ステップS129へ移行する。
ステップS129において、主制御CPU51は、普通図柄遊技における可変入賞装置22の開放時間延長機能(普通電動役物開放時間延長機能)の作動を終了する。
なお、普通電動役物開放時間延長機能とは、1回当りの可変入賞装置22が開放状態となる時間が、当該普通電動役物開放時間延長機能の作動前の時間と比較して相対的に延長される機能である。
主制御CPU51は、ステップS129の処理を行った後、ステップS130へ移行する。
ステップS130において、主制御CPU51は、普通図柄変動時間短縮機能の作動を終了する。
主制御CPU51は、ステップS130の処理を行った後、ステップS131へ移行する。
ステップS131において、主制御CPU51は、普通図柄確率変動機能の作動を終了する。
主制御CPU51は、ステップS131の処理を行った後、ステップS132へ移行する。
ステップ132において、主制御CPU51は、大入賞装置24(特別電動役物)を作動させることとなる図柄の組み合わせ(小当たり遊技状態)であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、大入賞装置24を作動させることとなる図柄の組み合わせ(小当たり遊技状態)である場合、つまり小当り遊技状態フラグ73がオン状態である場合には、ステップS133へ移行する。
一方、主制御CPU51は、大入賞装置24を作動させることとなる図柄の組み合わせ(小当たり遊技状態)でない場合、つまり小当り遊技状態フラグ73がオフ状態である場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図17のフローチャートに戻す。
ステップS133において、主制御CPU51は、大入賞装置24の作動を開始する。
主制御CPU51は、ステップS133の処理を行った後、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図17のフローチャートに戻す。
また、ステップS123から移行されたステップS134において、主制御CPU51は、条件装置の作動を開始する。
主制御CPU51は、ステップS134の処理を行った後、ステップS135へ移行する。
ステップS135において、主制御CPU51は、役物連続作動装置の作動を開始する。
役物連続作動装置は、遊技状態を大当り遊技状態とするのに必要な装置である。役物連続装置の作動が開始されると、大当り遊技状態フラグ67がオフ状態からオン状態とされ、遊技状態が大当り遊技状態へ移行する。
主制御CPU51は、ステップS135の処理を行った後、ステップS136へ移行する。
ステップS136において、主制御CPU51は、特別図柄確率変動機能が作動中であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄確率変動機能が作動中である場合、つまり特別図柄確率変動フラグ71がオン状態である場合には、ステップS137へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄確率変動機能が作動中でない場合、つまり特別図柄確率変動フラグ71がオフ状態である場合には、ステップS138へ移行する。
ステップS137において、主制御CPU51は、特別図柄確率変動機能の作動を終了する。
主制御CPU51は、ステップS137の処理を行った後、ステップS138へ移行する。
ステップS138において、主制御CPU51は、特別図柄変動時間短縮機能が作動中であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄変動時間短縮機能が作動中である場合、つまり特別図柄変動時間短縮フラグ72がオン状態である場合には、ステップS139へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄変動時間短縮機能が作動中でない場合、つまり特別図柄変動時間短縮フラグ72がオフ状態である場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図17のフローチャートに戻す。
ステップS139において、主制御CPU51は、特別図柄変動時間短縮機能の作動を終了する。
主制御CPU51は、ステップS139の処理を行った後、ステップS140へ移行する。
ステップS140において、主制御CPU51は、普通図柄遊技における可変入賞装置22の開放時間延長機能(普通電動役物開放時間延長機能)の作動を終了する。
主制御CPU51は、ステップS140の処理を行った後、ステップS141へ移行する。
ステップS141において、主制御CPU51は、普通図柄変動時間短縮機能の作動を終了する。
主制御CPU51は、ステップS141の処理を行った後、ステップS142へ移行する。
ステップS142において、主制御CPU51は、普通図柄確率変動機能の作動を終了する。
主制御CPU51は、ステップS142の処理を行った後、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図17のフローチャートに戻す。
次に、ステップS114における特別図柄変動時間短縮機能が作動時の処理(変動パターンの選択)について、図21のフローチャートを用いて詳細に説明する。
ステップS201において、主制御CPU51は、遊技状態が大当り遊技状態であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、遊技状態が大当り遊技状態である場合、つまり大当り遊技状態フラグ67がオン状態である場合には、ステップS202へ移行する。
一方、主制御CPU51は、遊技状態が大当り遊技状態でない場合、つまり大当り遊技状態フラグ67がオフ状態である場合には、ステップS203へ移行する。
ステップS202において、主制御CPU51は、大当り変動パターン選択テーブル86を使用して、変動パターンを選択する。
なお、この場合には、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値に基づき、変動パターンとして「変動パターンD」又は「変動パターンE」が選択される。
主制御CPU51が、ステップS202の処理を行った後、特別図柄変動時間短縮機能が作動時における変動パターンの選択は終了する。
ステップS203において、主制御CPU51は、遊技状態が小当り遊技状態であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、遊技状態が小当り遊技状態である場合、つまり小当り遊技状態フラグ73がオン状態である場合には、ステップS205へ移行する。
一方、主制御CPU51は、遊技状態が小当り遊技状態でない場合、つまり小当り遊技状態フラグ73がオフ状態である場合には、ステップS204へ移行する。
ステップS204において、主制御CPU51は、第二ハズレ変動パターン選択テーブル87bを使用して、変動パターンを選択する。
なお、この場合には、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値に基づき、変動パターンとして「変動パターンA」又は「変動パターンB」又は「変動パターンC」が選択される。
主制御CPU51がステップS204の処理を行った後、特別図柄変動時間短縮機能が作動時における変動パターンの選択は終了する。
ステップS205において、主制御CPU51は、ステップS203の小当り遊技状態へと遊技状態を移行することとなった小当りが、作動中の特別図柄変動時間短縮機能において、1回目の小当りであるか否かを判定する。
主制御CPU51は、ステップS203の小当り遊技状態へと遊技状態を移行することとなった小当りが、作動中の特別図柄変動時間短縮機能において、1回目の小当りである場合には、ステップS206へ移行する。
なお、この場合には、小当りの演出に関して第一小当り演出モードへモード移行することとなる。
一方、主制御CPU51は、ステップS203の小当り遊技状態へと遊技状態を移行することとなった小当りが、作動中の特別図柄変動時間短縮機能において、1回目の小当りでない場合には、ステップS208へ移行する。
なお、この場合には、小当りの演出に関して第二小当り演出モードへモード移行することとなる。
なお、かかる判定は、小当り判定回数カウンタ65のカウンタ値に基づいて行われる。
ステップS206において、主制御CPU51は、装飾図柄表示装置27に表示される小当りの演出に関する小当り演出モードを、第一小当り演出モードへ移行する。
主制御CPU51は、ステップS206の処理を行った後、ステップS207へ移行する。
ステップS207において、主制御CPU51は、第一小当り変動パターン選択テーブル88を使用して、変動パターンを選択する。
なお、この場合には、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値に基づき、「変動パターンF」が選択される。そして、この場合には、装飾図柄表示装置27における演出内容として、「スーパーリーチハズレ」が出現することとなる。
主制御CPU51がステップS207の処理を行った後、特別図柄変動時間短縮機能が作動時における変動パターンの選択は終了する。
ステップS208において、主制御CPU51は、装飾図柄表示装置27に表示される小当りの演出に関する小当り演出モードを、第二小当り演出モードへ移行する。
主制御CPU51は、ステップS208の処理を行った後、ステップS209へ移行する。
ステップS209において、主制御CPU51は、第二小当り変動パターン選択テーブル89を使用して、変動パターンを選択する。
なお、この場合には、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値に基づき、「変動パターンG」が選択される。そして、この場合には、装飾図柄表示装置27における演出内容として、「完全ハズレ(ショートバージョン)」が選択されるので、リーチ演出が出現しないこととなる。
主制御CPU51がステップS209の処理を行った後、特別図柄変動時間短縮機能が作動時における変動パターンの選択は終了する。
次に、ステップS115における特別図柄変動時間短縮機能が未作動時の処理(変動パターンの選択)について、図22のフローチャートを用いて詳細に説明する。
ステップS401において、主制御CPU51は、遊技状態が大当り遊技状態であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、遊技状態が大当り遊技状態である場合、つまり大当り遊技状態フラグ67がオン状態である場合には、ステップS402へ移行する。
一方、主制御CPU51は、遊技状態が大当り遊技状態でない場合、つまり大当り遊技状態フラグ67がオフ状態である場合には、ステップS403へ移行する。
ステップS402において、主制御CPU51は、大当り変動パターン選択テーブル86を使用して、変動パターンを選択する。
なお、この場合には、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値に基づき、変動パターンとして「変動パターンD」又は「変動パターンE」が選択される。
主制御CPU51が、ステップS402の処理を行った後、特別図柄変動時間短縮機能が未作動時における変動パターンの選択は終了する。
ステップS403において、主制御CPU51は、遊技状態が小当り遊技状態であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、遊技状態が小当り遊技状態である場合、つまり小当り遊技状態フラグ73がオン状態である場合には、ステップS405へ移行する。
一方、主制御CPU51は、遊技状態が小当り遊技状態でない場合、つまり小当り遊技状態フラグ73がオフ状態である場合には、ステップS404へ移行する。
ステップS404において、主制御CPU51は、第一ハズレ変動パターン選択テーブル87aを使用して、変動パターンを選択する。
なお、この場合には、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値に基づき、変動パターンとして「変動パターンA’」又は「変動パターンB」又は「変動パターンC」が選択される。
主制御CPU51がステップS404の処理を行った後、特別図柄変動時間短縮機能が未作動時における変動パターンの選択は終了する。
ステップS405において、主制御CPU51は、第二小当り変動パターン選択テーブル89を使用して、変動パターンを選択する。
なお、この場合には、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値に基づき、「変動パターンG」が選択される。そして、この場合には、装飾図柄表示装置27における演出内容として、「完全ハズレ(ショートバージョン)」が選択されるので、リーチ演出が出現しないこととなる。
主制御CPU51がステップS405の処理を行った後、特別図柄変動時間短縮機能が未作動時における変動パターンの選択は終了する。
次に、サブ制御回路90の演出内容の処理について図23のフローチャートを用いて説明する。
ステップS301において、サブ制御CPU91は、主制御回路50にて選択された変動パターン(特別図柄変動時間)を受信したか否かを判定する。
サブ制御CPU91は、主制御回路50にて選択された変動パターンを受信したと判定した場合には、ステップS302へ移行する。
サブ制御CPU91は、主制御回路50にて選択された変動パターンを受信していないと判定した場合には、ステップS304へ移行する。
ステップS302において、サブ制御CPU91は、演出内容選択テーブル記憶エリア97に記憶された演出内容選択テーブル98を使用して、主制御回路50にて選択された変動パターンに対応する演出内容を選択する。
なお、前述したように、小当りであると判定された場合には、当該小当りとの判定が、特別図柄変動時間短縮機能が作動時であって、且つその特別図柄変動時間短縮機能が、特別図柄41の変動回数が予め設定された所定の変動回数に到達するまで作動するものである場合に、変動パターンとして「変動パターンF」又は「変動パターンG」が選択されている。従って、かかる場合には、演出内容として、「完全ハズレ(ショートバージョン)」又は「スーパーリーチ1ハズレ」又は「スーパーリーチ2ハズレ」が選択される。
サブ制御CPU91は、ステップS302の処理を行った後、ステップS303へ移行する。
ステップS303において、サブ制御CPU91は、装飾図柄表示装置27に表示された装飾図柄43の変動を開始する。
サブ制御CPU91は、ステップS302における演出内容の選択結果を、表示制御回路100に送信する。表示制御回路100は、装飾図柄表示装置27に映像(装飾図柄43)を表示するものであり、VDPとVROMとVRAMとが設けられる。表示制御回路100は、装飾図柄表示装置27と電気的に接続されている。そして、表示制御回路100は、サブ制御回路90から演出内容の選択結果を受信すると、当該選択結果に基づいて装飾図柄表示装置27に表示された装飾図柄43の変動を開始する。
サブ制御CPU91は、ステップS303の処理を行った後、ステップS304へ移行する。
ステップS304において、サブ制御CPU91は、主制御回路50から確定信号を受信したか否かを判定する。
サブ制御CPU91は、主制御回路50から確定信号を受信したと判定した場合には、ステップS305へ移行する。
一方、サブ制御CPU91は、主制御回路50から確定信号を受信していないと判定した場合には、再びステップS301へ移行する。
ステップS305において、サブ制御CPU91は、装飾図柄表示装置27に表示された装飾図柄43の変動を確定停止する。
サブ制御CPU91は、表示制御回路100により装飾図柄表示装置27に表示された装飾図柄43の変動を確定停止する。
サブ制御CPU91は、ステップS305の処理を行った後、再びステップS301へ移行する。
以上のように、本発明の一実施形態に係る遊技機1は、
遊技球が転動する遊技領域7を有する遊技盤4と、
前記遊技領域7に配置されて、遊技球が入球可能な始動口(第一始動口21及び第二始動口29)と、
遊技球の前記始動口への入球に基づいて、遊技者に有利となる遊技状態を付与する大当り遊技を開始するか否かの大当り判定を行う大当り判定手段(主制御回路50)と、
前記大当り判定手段による前記大当り判定が外れの場合に、遊技球の前記始動口への入球に基づいて、遊技者に前記大当り遊技より小さな有利度合となる遊技状態を付与する小当り遊技を開始するか否かの小当り判定を行う小当り判定手段(主制御回路50)と、
前記遊技領域7に配置されて、予め設定された所定の変動時間内に複数の変動図柄(装飾図柄43)が変動することによって行われる演出内容を表示すると共に、前記大当り判定手段による前記大当り判定の判定結果を前記予め設定された所定の変動時間経過後に停止した前記複数の変動図柄によって遊技者に報知する図柄表示装置(装飾図柄表示装置27)と、
前記大当り判定手段による前記大当り判定が大当りの場合に、前記図柄表示装置によって大当りであるとの判定結果を遊技者に報知した後に前記大当り遊技を開始させ、予め設定された所定の条件を満たすと前記大当り遊技を終了させる大当り遊技実行手段(主制御回路50)と、
前記大当り遊技実行手段によって前記大当り遊技が終了した後に、前記図柄表示装置に表示される前記複数の変動図柄の変動時間が、前記予め設定された所定の変動時間よりも短縮された遊技状態である時短遊技状態を発生させる時短遊技状態発生手段(主制御回路50)と、
前記大当り判定手段による前記大当り判定が外れの場合、及び前記小当り判定手段による前記小当り判定が外れの場合に、前記図柄表示装置に表示される演出内容としてリーチハズレ、又は完全ハズレを所定の選択確率により選択するハズレ演出内容選択手段(主制御回路50及びサブ制御回路90)と、
を具備するパチンコ遊技機であって、
前記図柄表示装置に表示される演出内容を設定するための変動パターンが単数又は複数規定された変動パターンテーブルであって、前記小当り判定手段による前記小当り判定が当りの場合に使用される小当り専用の変動パターンテーブルである第一の小当り変動パターンテーブル(第一小当り変動パターン選択テーブル88)と第二の小当り変動パターンテーブル(第二小当り変動パターン選択テーブル89)とが記憶された小当り専用変動パターンテーブル記憶手段(主制御回路50)と、
前記小当り判定手段による前記小当り判定が当りの場合に前記第一の小当り変動パターンテーブルと前記第二の小当り変動パターンテーブルとのいずれか一方の変動パターンテーブルに規定された前記単数又は複数の変動パターンから、1つの変動パターンを選択して、前記選択した1つの変動パターンに基づいて前記図柄表示装置に表示される演出内容を設定して小当りの演出を行う小当り演出手段(主制御回路50及びサブ制御回路90)と、
を具備し、
前記第一の小当り変動パターンテーブルには、前記図柄表示装置に表示される演出内容として、前記ハズレ演出内容選択手段により選択されるリーチハズレと同一の演出内容を設定する変動パターンが設定され易く規定され、
前記第二の小当り変動パターンテーブルには、前記図柄表示装置に表示される演出内容として、前記ハズレ演出内容選択手段により選択される完全ハズレと同一の演出内容を設定する変動パターンが設定され易く規定され、
前記大当り判定手段による前記大当り判定が大当りの後、前記時短遊技状態が発生中において前記小当り判定手段による前記小当り判定が当りであった回数が予め設定された所定の回数までは、前記小当り判定が当りの場合に前記第一の小当り変動パターンテーブルを使用して前記図柄表示装置に表示される演出内容が設定され、
前記大当り判定手段による前記大当り判定が大当りの後、前記時短遊技状態が発生中において前記小当り判定手段による前記小当り判定が当りであった回数が前記予め設定された所定の回数を経過すると、前記小当り判定が当りの場合に前記第二の小当り変動パターンテーブルを使用して前記図柄表示装置に表示される演出内容が設定され、
前記小当り判定手段により前記小当り判定が当りと判定される確率は、前記時短遊技状態が発生中において、前記ハズレ演出内容選択手段により前記図柄表示装置に表示される演出内容としてリーチハズレが選択される確率よりも高く設定されるものである。
このような構成により、(スーパー)リーチハズレ選択確率(スーパーリーチ演出が出現する確率)が低く設定されていても、特別図柄変動時間短縮機能が継続している間に(スーパー)リーチ演出を少なくとも1回は出現させやすくすることができ、且つ当該(スーパー)リーチ演出が終了する前に、大当り判定がハズレであることが推測できず、遊技者の遊技への興趣が低下することを防止することができる。