JP2015016170A - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Toshiya Fujii
俊弥 藤井
ひろし 吉田
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ひろし 吉田
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Abstract

【課題】分割領域を用いて図柄を変動表示させるパチンコ遊技機において、遊技者に新鮮な印象を与えることが可能なパチンコ遊技機を提供する。【解決手段】演出制御手段は、4個の分割領域で図柄を変動表示させる第一の処理と、m(mは2以上でかつ4以下)個の分割領域で図柄が特定の態様で仮停止表示するように、図柄を仮停止表示させる第二の処理と、を実行した後、特定の態様で図柄が仮停止表示された分割領域でのみ図柄を再び変動表示させる第三の処理と、特定の態様で図柄が仮停止表示される分割領域の数が減少するように、第三の処理で変動表示された図柄を仮停止表示させる第四の処理と、を、特定の態様で図柄が仮停止表示される分割領域の数が1つとなるまで繰り返し、当該1つの分割領域で図柄を再び変動表示させると共に、大当りの態様又は外れの態様で停止表示させ、大当り判定の判定結果を報知する第五の処理を実行する。【選択図】図26

Description

本発明は、表示装置における映像の表示領域を複数の分割領域に分割し、各分割領域で図柄を変動表示させるパチンコ遊技機の技術に関する。
従来、表示装置における映像の表示領域を複数の分割領域に分割し、各分割領域で図柄を変動表示させるパチンコ遊技機の技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載の技術は、各分割領域で図柄を変動させた後、所定の分割領域で図柄をリーチ態様で表示する。複数の分割領域でリーチとなった場合、リーチとなった分割領域の中から一の分割領域を選択し、選択した分割領域で大当りか否かの結果を報知する演出表示を行うものである。
特開2009−11683号公報
本発明が解決しようとする課題は、分割領域を用いて図柄を変動表示させるパチンコ遊技機において、遊技者に新鮮な印象を与えることが可能なパチンコ遊技機を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、遊技球が入球可能な始動口と、遊技球の前記始動口への入球に応じて、遊技者に有利となる遊技状態を付与する大当りであるか否かの大当り判定を行う大当り判定手段と、図柄を変動表示し、前記大当り判定の判定結果が大当りである場合には大当りの態様で図柄を停止表示する一方、外れである場合には外れの態様で図柄を停止表示する表示装置と、前記表示装置の表示領域をn(nは2以上の整数)個の分割領域に分割すると共に、変動表示された図柄を特定の態様で仮停止表示させた後に再び変動表示させる擬似連演出を実行する演出制御手段と、を具備し、前記演出制御手段は、前記n個の分割領域のそれぞれで図柄を変動表示させる第一の処理と、m(mは2以上でかつn以下の整数)個の分割領域で図柄が前記特定の態様で仮停止表示するように、前記第一の処理で変動表示された図柄を前記特定の態様又は前記外れの態様で仮停止表示させる第二の処理と、を実行した後、前記特定の態様で図柄が仮停止表示された分割領域でのみ図柄を再び変動表示させる第三の処理と、前記特定の態様で図柄が仮停止表示される分割領域の数が、前記第三の処理で図柄が変動表示された分割領域の数以下となるように、前記第三の処理で変動表示された図柄を前記特定の態様又は外れの態様で仮停止表示させる第四の処理と、を、前記特定の態様で図柄が仮停止表示される分割領域の数が1つとなるまで繰り返し、前記特定の態様で図柄が仮停止表示された分割領域の数が1つとなった場合に、当該1つの分割領域で図柄を再び変動表示させると共に、前記大当りの態様又は前記外れの態様で停止表示させ、前記大当り判定の判定結果を報知する第五の処理を実行するものである。
請求項2においては、遊技球が入球可能な始動口と、遊技球の前記始動口への入球に応じて、遊技者に有利となる遊技状態を付与する大当りであるか否かの大当り判定を行う大当り判定手段と、図柄を変動表示し、前記大当り判定の判定結果が大当りである場合には大当りの態様で図柄を停止表示する一方、外れである場合には外れの態様で図柄を停止表示する表示装置と、図柄が変動表示されているときに前記遊技球が前記始動口に入球した場合に、図柄を変動表示させる図柄遊技の権利を保留する保留手段と、前記保留手段によって図柄遊技の権利が保留されたときに、当該遊技球の入球に応じた図柄の変動表示の開始前に、当該遊技球の入球に応じた前記大当り判定手段による大当り判定の結果を事前に判定する事前判定手段と、前記表示装置の表示領域をn(nは2以上の整数)個の分割領域に分割すると共に、前記事前判定手段により特定の判定結果が事前判定された場合に、複数回の図柄遊技にわたり、各回の図柄遊技で図柄を特定の態様で停止表示させる連続予告演出を実行する演出制御手段と、を具備し、前記演出制御手段は、前記事前判定手段により特定の判定結果が事前判定された場合に、当該特定の判定結果が事前判定された図柄遊技よりも前に保留された複数回の図柄遊技において、前記n個の分割領域のそれぞれで図柄を変動表示させる第一の処理と、m(mは2以上でかつn以下の整数)個の分割領域で図柄が前記特定の態様で停止表示するように、前記第一の処理で変動表示された図柄を前記特定の態様又は前記外れの態様で停止表示させる第二の処理と、を実行した後、前記特定の態様で図柄が停止表示された分割領域でのみ図柄を変動表示させる第三の処理と、前記特定の態様で図柄が停止表示される分割領域の数が、前記第三の処理で図柄が変動表示された分割領域の数以下となるように、前記第三の処理で変動表示された図柄を前記特定の態様又は外れの態様で停止表示させる第四の処理と、を、前記特定の態様で図柄が停止表示される分割領域の数が1つとなるまで繰り返し、前記特定の判定結果が事前判定された図柄遊技において、前記特定の態様で図柄が停止表示された1つの分割領域で図柄を変動表示させると共に、前記大当りの態様又は前記外れの態様で停止表示させ、前記大当り判定の判定結果を報知する第五の処理を実行するものである。
本発明は、分割領域を用いて図柄を変動表示させるパチンコ遊技機において、遊技者に新鮮な印象を与えることができる、という効果を奏する。
本発明の第一実施形態に係る遊技機の全体的な構成を示した正面図。 同じく、窓枠が開放された状態の構成を示した斜視図。 同じく、遊技盤の構成を示した正面図。 同じく、主制御回路、サブ制御回路、及び表示制御回路の構成を示したブロック図。 同じく、主制御回路の主制御RAMの構成を示した図。 同じく、主制御回路の主制御ROMの構成を示した図。 (a)同じく、主制御回路の主制御ROMに記憶された第一大当り判定テーブルの制御データを示した図。(b)同じく、主制御回路の主制御ROMに記憶された第二大当り判定テーブルの制御データを示した図。 同じく、主制御回路の主制御ROMに記憶された大当り変動パターン選択テーブルの制御データを示した図。 同じく、ハズレ変動パターン選択テーブルの制御データを示した図。 同じく、サブ制御回路のサブ制御RAMの構成を示した図。 同じく、サブ制御回路のサブ制御ROMの構成を示した図。 同じく、サブ制御回路のサブ制御ROMに記憶された大当り演出パターン選択テーブルの制御データを示した図。 同じく、サブ制御回路のサブ制御ROMに記憶されたハズレ演出パターン選択テーブルの制御データを示した図。 同じく、遊技の流れについて示したフローチャート。 同じく、主制御回路の特別図柄遊技の処理を示したフローチャート。 同じく、図15における処理の続きを示したフローチャート。 同じく、図15及び図16における処理の続きを示したフローチャート。 同じく、サブ制御回路の装飾図柄遊技の処理を示したフローチャート。 同じく、表示制御回路の装飾図柄遊技の処理を示したフローチャート。 (a)同じく、液晶表示部が複数のエリアに分割される前の状態を示した正面図。(b)同じく、液晶表示部が複数のエリアに分割された状態を示した正面図。 (a)同じく、4つのエリアで擬似連図柄が下降してきた状態を示す正面図。(b)同じく、ボタン表示が表示された状態を示す正面図。(c)同じく、2つのエリアで擬似連が成立した状態を示す正面図。(d)同じく、擬似連が成立した2つのエリアで装飾図柄が変動表示される様子を示した正面図。 (a)同じく、2つのエリアで擬似連図柄が下降してきた状態を示す正面図。(b)同じく、ボタン表示が表示された状態を示す正面図。(c)同じく、1つのエリアで擬似連が成立した状態を示す正面図。(d)同じく、擬似連が成立した1つのエリアで装飾図柄が変動表示される様子を示した正面図。 (a)同じく、擬似連が成立した1つのエリアが拡大される様子を示した正面図。(b)同じく、拡大されたエリアでリーチ演出が行われる様子を示した正面図。 同じく、演出表示の内容の選択の処理を示したフローチャート。 (a)同じく、サブ制御回路のサブ制御ROMに記憶された擬似2用成立パターン選択テーブルの制御データを示した図。(b)同じく、サブ制御回路のサブ制御ROMに記憶された擬似3用成立パターン選択テーブルの制御データを示した図。(c)同じく、サブ制御回路のサブ制御ROMに記憶された擬似4用成立パターン選択テーブルの制御データを示した図。 (a)同じく、4つのエリアで装飾図柄が変動表示される様子を示した模式図。(b)同じく、4つのエリアで装飾図柄が変動表示された状態から、3つのエリアで擬似連が成立した様子を示した模式図。(c)同じく、さらに2つのエリアで擬似連が成立した様子を示した模式図。(d)同じく、さらに1つのエリア(有効領域)で擬似連が成立した様子を示した模式図。(e)同じく、有効領域を拡大してリーチ演出を表示した様子を示した模式図。(f)同じく、4つのエリアで装飾図柄が変動表示された状態から、2つのエリアで擬似連が成立した様子を示した模式図。(g)同じく、さらに2つのエリアで擬似連が成立した様子を示した模式図。(h)同じく、さらに1つのエリア(有効領域)で擬似連が成立した様子を示した模式図。(i)同じく、有効領域を拡大してリーチ演出を表示した様子を示した模式図。 同じく、演出表示の内容に応じた大当りの期待度を示した図。 (a)同じく、4つのエリアで装飾図柄が変動表示される様子を示した模式図。(b)同じく、4つのエリアで装飾図柄が変動表示された状態から、4つのエリア全てで擬似連が成立した様子を示した模式図。(c)同じく、さらに3つのエリアで擬似連が成立した様子を示した模式図。(d)同じく、さらに2つのエリアで擬似連が成立した様子を示した模式図。(e)同じく、さらに1つのエリア(有効領域)で擬似連が成立した様子を示した模式図。(f)同じく、有効領域を拡大してリーチ演出を表示した様子を示した模式図。 (a)第二実施形態に係る遊技機の主制御回路の主制御RAMの構成を示した図。(b)同じく、サブ制御回路のサブ制御RAMの構成を示した図。(c)同じく、サブ制御回路のサブ制御ROMの構成を示した図。 同じく、主制御回路の特別図柄遊技の処理を示したフローチャート。 同じく、サブ制御回路の大当りの先読み判定の処理を示したフローチャート。 同じく、サブ制御回路の装飾図柄遊技の処理を示したフローチャート。 同じく、図32における処理の続きを示したフローチャート。 同じく、演出表示の内容の選択の処理を示したフローチャート。 (a)同じく、保留回数が3回である状態の保留図柄を示した模式図。(b)同じく、1回目の装飾図柄遊技が開始された様子を示した模式図。(c)同じく、2つのエリアでチャンス目が成立した様子を示した模式図。(d)同じく、2回目の装飾図柄遊技が開始された様子を示した模式図。(e)同じく、1つのエリアでチャンス目が成立した様子を示した模式図。(f)同じく、3回目の装飾図柄遊技が開始された様子を示した模式図。(g)同じく、有効領域が拡大された様子を示した模式図。(h)同じく、有効領域においてリーチ演出が表示された様子を示した模式図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明の第一実施形態に係る遊技機1の全体的な構成について説明する。
なお、以下の説明では、遊技機1を遊技者から見て、手前側を遊技機1の前側とし、奥側を遊技機1の後側として、前後方向を規定する。また、遊技機1を遊技者から見て、左手側を遊技機1の左側とし、右手側を遊技機1の右側として、左右方向を規定する。
遊技機1は、図1及び図2が示すように、主として、外枠2と、中枠3と、窓枠5と、により構成される枠体に、各種の遊技部品が取り付けられて形成される。
外枠2は、遊技機1の外郭を成し、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。外枠2は、パチンコホール等の遊技場に設けられた台島に設置される。外枠2には、中枠3が設けられる。
中枠3は、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。中枠3は、外枠2の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。中枠3には、遊技盤4と、窓枠5と、下皿ユニット6と、が設けられる。
遊技盤4は、略平板状に形成される部材である。遊技盤4は、中枠3の下側を除く略全面に渡って配置される。遊技盤4は、中枠3に着脱自在に取り付けられる。遊技盤4の前側面には、遊技球が転動する領域である遊技領域7が形成される(図3参照)。
窓枠5は、略平板状に形成される枠体である。窓枠5は、遊技盤4の前方に配置される。窓枠5は、中枠3の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。窓枠5の略中央には、略円形状の窓枠開口部8が開口される。窓枠開口部8は、透明板13により被覆される。これによって、遊技者は、前方から透明板13を介して窓枠5の後方に配置された遊技盤4の遊技領域7を視認することができる。窓枠開口部8の下方には、発射前の遊技球が貯溜される上皿9と、遊技者が押し操作可能な操作ボタン14と、が配設される。窓枠開口部8の左右上方には、スピーカ10がそれぞれ配設される。
下皿ユニット6は、中枠3の下側であって窓枠5の下方に取り付けられる。下皿ユニット6の略中央には、上皿9から溢れた遊技球が貯溜される下皿11が配設される。下皿ユニット6の右側部であって下皿11の右方には、発射ハンドル12が配設される。発射ハンドル12は、回動操作されることによって上皿9に貯溜された遊技球を遊技盤4の遊技領域7へ向けて発射可能に構成される。
次に、遊技領域7の構成について、図3及び図4を用いてさらに詳細に説明する。
遊技領域7は、遊技盤4の前側面にガイドレール20によって区画形成される。ガイドレール20は、略円弧状に形成された帯状の部材である。ガイドレール20は、遊技盤4の前側面に正面視で略円形状を形成するように配置される。つまり、遊技領域7は、ガイドレール20によって正面視で略円形状に区画形成される。遊技領域7内には、図示せぬ複数の遊技釘が植設される。発射ハンドル12の回動操作によって遊技領域7内に放出された遊技球は、前記遊技釘に衝突しながら当該遊技領域7内を下方へ向けて落下する(転動する)。
遊技領域7には、始動ゲート21と、始動口22と、可変入賞装置23と、大入賞装置24と、普通図柄表示装置25と、特別図柄表示装置26と、装飾図柄表示装置27と、が設けられる。
始動ゲート21は、遊技領域7内の左部に配置される。始動ゲート21は、上下方向に貫通した平面視略コの字状に形成され、その内側を遊技球が通過可能に構成される。始動ゲート21の内側には、近接スイッチからなる始動ゲートセンサ28が配設される。始動ゲートセンサ28は、遊技球が始動ゲート21を通過すると当該通過を検知して、始動ゲート通過信号を出力する。
始動口22は、遊技領域7内の下部に配置される。始動口22は、上面が開口されたポケット状に形成され、その内部に遊技球が入球(入賞)可能に構成される。始動口22の内部には、近接スイッチからなる始動口センサ29が配設される。始動口センサ29は、遊技球が始動口22に入賞すると当該入賞を検知して、始動口入賞信号を出力する。
可変入賞装置23(普通電動役物)は、遊技領域7内の下部に配置される。可変入賞装置23の内部には、上述の如く始動口22が設けられる。始動口22の左右上方には、可動片30・30が相互に対向して配設される。可動片30・30には、可動片用ソレノイド31が連結される。そして、可動片30・30は、可動片用ソレノイド31によって、遊技球が始動口22に入賞することが困難な閉塞状態と、遊技球が始動口22に入賞することが容易な開放状態と、を切り替え可能に構成される。
大入賞装置24(特別電動役物)は、遊技領域7内の下部であって、可変入賞装置23よりも下方に配置される。大入賞装置24には、大入賞口32が設けられる。大入賞口32は、正面視で左右方向に細長い略矩形状に形成される。大入賞口32は、大入賞口扉33によって被覆される。大入賞口扉33は、下端を支点として遊技領域7に対して前後回りに回動可能に支持される。大入賞口扉33には、大入賞口扉用ソレノイド34が連結される。そして、大入賞口扉33は、大入賞口扉用ソレノイド34によって、遊技球が大入賞口32に入賞することができる開放状態と、遊技球が大入賞口32に入賞することができない閉塞状態と、を切り替え可能に構成される。また、大入賞口32の内部には、近接スイッチからなる大入賞口センサ35が配設される。大入賞口センサ35は、遊技球が大入賞口32に入賞すると当該入賞を検知して、大入賞口入賞信号を出力する。
普通図柄表示装置25は、普通図柄39の変動を表示し、普通図柄遊技の当り判定の結果を表示(報知)する装置である。普通図柄表示装置25は、遊技領域7内の右下部に配置される。普通図柄表示装置25には、普通図柄39を表示するためのLED表示部36が設けられる。
なお、本実施形態では、普通図柄39の図柄要素として、「○」及び「×」の図柄が使用される。「○」及び「×」の図柄は、LED表示部36に、交互に変動しながら表示される。そして、普通図柄遊技の当り判定の結果が当りであると、「○」の図柄で変動が停止される。一方、普通図柄遊技の当り判定の結果がハズレ(外れ)であると、「×」の図柄で変動が停止される。
特別図柄表示装置26は、特別図柄41の変動を表示し、特別図柄遊技の大当り判定の結果を表示(報知)する装置である。特別図柄表示装置26は、遊技領域7内の右下部であって、普通図柄表示装置25に隣接して配置される。
なお、本実施形態では、特別図柄41を表示するためのLED表示部40が設けられる。特別図柄41は、LED表示部40にて変動しながら表示される。そして、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると、所定の当り図柄で変動が停止される。一方、特別図柄遊技の大当り判定の結果がハズレであると、所定のハズレ図柄で変動が停止される。
装飾図柄表示装置27は、本発明に係る表示装置の実施の一形態であり、複数の装飾図柄43・43・43の変動を表示し、装飾図柄遊技の結果(特別図柄遊技の大当り判定の結果)を遊技者に表示(報知)する装置である。また、装飾図柄表示装置27は、特別図柄遊技の大当り判定の結果を遊技者に予告する予告演出を表示する装置である。装飾図柄表示装置27には、装飾図柄43・43・43の表示領域としての液晶表示部42が設けられる。装飾図柄表示装置27は、液晶表示部42を前方へ向けた状態で、遊技領域7の略中央に開口された開口部44に取り付けられる。液晶表示部42には、左領域・中領域・右領域の3つの変動領域が形成される。3つの変動領域では、装飾図柄43・43・43がそれぞれ独立して変動表示される。そして、装飾図柄43・43・43の変動が停止すると、3つの装飾図柄43・43・43が横一列に並んだ状態で表示される。
なお、本実施形態では、装飾図柄43・43・43の図柄要素として、「0」「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」の数字図柄が使用される。
なお、「装飾図柄43の変動」とは、「0」から「7」までの図柄が、液晶表示部42にて順番に繰り返して(循環して)変化することである。そして、所定の変動時間が経過すると、装飾図柄43の変動が停止され、「0」から「7」までのうち一つの図柄が確定図柄となる。そして、液晶表示部42の3つの変動領域に停止(確定)した装飾図柄43・43・43の図柄(確定図柄)の組み合わせに応じて、装飾図柄遊技の結果が表示される。
なお、「装飾図柄遊技」とは、液晶表示部42に、装飾図柄43・43・43を変動させ、その後に停止(確定)させる一連の遊技(表示)のことを指すものである。また、装飾図柄遊技には、装飾図柄43・43・43の変動と仮停止(未確定)との表示(仮変動の表示)を1セットとする擬似変動演出(以下では、前記1セットの仮変動の表示を「擬似連」と称する。)が含まれる。なお、擬似連において、装飾図柄43・43・43が仮停止する際には、中央の装飾図柄43として擬似連の成立を遊技者に報知するための擬似連図柄(本実施形態においては、星型の図柄)が表示される。
なお、本実施形態においては、横一列に同じ図柄が揃った状態で装飾図柄43・43・43の変動が停止された場合、装飾図柄遊技の結果が大当りである旨を遊技者に報知することができるものとする。当該装飾図柄43・43・43の停止表示の態様は、本発明に係る「大当りの態様」の実施の一形態である。
また、本実施形態においては、上述の如く中央の装飾図柄43として擬似連図柄が表示された状態で装飾図柄43・43・43の変動が仮停止表示された場合、擬似連が成立した旨を遊技者に報知することができるものとする。当該装飾図柄43・43・43の仮停止表示の態様は、本発明に係る「特定の態様」の実施の一形態である。
また、本実施形態においては、横一列に同じ図柄が揃わない状態(前記特定の態様を除く)で装飾図柄43・43・43の変動が停止された場合、装飾図柄遊技の結果がハズレである旨を遊技者に報知することができるものとする。当該装飾図柄43・43・43の停止表示の態様は、本発明に係る「外れの態様」の実施の一形態である。
なお、擬似連の成立を遊技者に報知する方法は、上記方法(中央の装飾図柄43が擬似連図柄になる方法)に限るものではない。例えば、仮停止した装飾図柄43・43・43が横一列に並んだ状態で予め設定されたチャンス目(例えば、「776」等)の図柄の組み合わせになることで、擬似連の成立を報知することも可能である。
装飾図柄43・43・43の変動は、特別図柄表示装置26における特別図柄41の変動の停止に応じて停止する。また、装飾図柄遊技の結果は、特別図柄遊技の大当り判定の結果に応じて決定される。つまり、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると、装飾図柄遊技の結果が当りとなる。また、特別図柄遊技の大当り判定の結果がハズレであると、装飾図柄遊技の結果がハズレとなる。
また、本実施形態では、装飾図柄遊技の結果が当りであると、本変動において、液晶表示部42の3つの変動領域に停止する装飾図柄43・43・43の図柄の組み合わせは、全てが同一種類の図柄となる。つまり、装飾図柄遊技の結果が当りであると、本変動で停止表示される装飾図柄43・43・43の図柄の組み合わせは、「000」「111」「222」「333」「444」「555」「666」「777」のうちいずれかの組み合わせとなる。
また、装飾図柄遊技の結果が当りであると、条件装置の作動が開始して遊技状態が通常遊技状態から大当り遊技状態へ移行する。そして、条件装置の作動が開始すると、役物連動作動装置の作動が開始する。役物連続作動装置の作動が開始すると、大入賞装置24の大入賞口32の開放状態と閉塞状態とが切り替えられて大当り遊技が開始される。なお、役物連続作動装置とは、大入賞装置24を連続して作動させる装置である。また、条件装置とは、その作動を開始することによって、役物連続作動装置の作動を開始させる装置である。
なお、「大当り遊技」とは、大当り遊技状態での遊技であり、通常(大当り遊技が開始される前)よりも有利となる遊技状態が遊技者に付与される。より詳細には、大当り遊技が開始されると、大入賞装置24の開放状態と閉塞状態とが連続して切り替えられ、大入賞口32への遊技球の入賞機会が通常の遊技状態での遊技と比較して相対的に増加する。
なお、大当り遊技における大入賞装置24の開放状態と閉塞状態との連続した切り替えは、所定の回数(例えば、16回(ラウンド))だけ行われる。なお、大入賞装置24の1ラウンド当りの開放状態は、所定の時間(例えば、30秒)を経過した場合か、又は所定の個数(例えば、10個)の遊技球が入賞した場合に終了する。なお、1個の遊技球が、大入賞口32へ入賞すると、賞球として例えば15個の遊技球が払い出される。
また、大当り遊技状態が終了した場合、特別図柄遊技の遊技状態が選択的に「高確率遊技状態」となる(特別図柄確率変動機能が作動する)。特別図柄遊技の遊技状態が高確率遊技状態となると、次に特別図柄遊技が大当りであると判定されるまで、特別図柄遊技が大当りであると判定される確率が、当該高確率遊技状態となる前の遊技状態(通常の遊技状態)と比較して相対的に高くなるように設定される。
また、特別図柄遊技の遊技状態が高確率遊技状態となると、次に特別図柄遊技が大当りであると判定されるまで、特別図柄遊技の遊技状態が、「時間短縮遊技状態」となる(特別図柄変動時間短縮機能が作動する)。特別図柄遊技の遊技状態が時間短縮遊技状態となると、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41の変動時間が、当該時間短縮遊技状態となる前の遊技状態(通常の遊技状態)と比較して相対的に短縮されるように設定される。
なお、大当り遊技状態が終了し、特別図柄確率変動機能が作動しなかった場合には、その後の特別図柄41の変動回数が予め設定された所定の変動回数に到達するまで、特別図柄変動時間短縮機能が作動する。
また、特別図柄遊技の遊技状態が高確率遊技状態となると、次に特別図柄遊技が大当りであると判定されるまで、普通図柄遊技の遊技状態が、「高確率遊技状態」となる(普通図柄確率変動機能が作動する)。普通図柄遊技の遊技状態が高確率遊技状態となると、普通図柄遊技が当りであると判定される確率が、当該高確率遊技状態となる前の遊技状態(通常の遊技状態)と比較して相対的に高くなるように設定される。
なお、大当り遊技状態が終了し、特別図柄確率変動機能が作動しなかった場合には、その後の特別図柄41の変動回数が予め設定された所定の変動回数に到達するまで、普通図柄確率変動機能が作動する。
また、特別図柄遊技の遊技状態が高確率遊技状態となると、次に特別図柄遊技が大当りであると判定されるまで、普通図柄遊技の遊技状態が、「時間短縮遊技状態」となる(普通図柄変動時間短縮機能が作動する)。普通図柄遊技の遊技状態が時間短縮遊技状態となると、普通図柄表示装置25に表示された普通図柄39の変動時間が、当該時間短縮遊技状態となる前の遊技状態(通常の遊技状態)と比較して相対的に短縮されるように設定される。
なお、大当り遊技状態が終了し、特別図柄確率変動機能が作動しなかった場合には、その後の特別図柄41の変動回数が予め設定された所定の変動回数に到達するまで、普通図柄変動時間短縮機能が作動する。
さらに、特別図柄遊技の遊技状態が高確率遊技状態となると、次に特別図柄遊技が大当りであると判定されるまで、装飾図柄遊技の遊技状態が、「時間短縮遊技状態」となる(装飾図柄変動時間短縮機能が作動する)。装飾図柄遊技の遊技状態が時間短縮遊技状態となると、装飾図柄表示装置27に表示された装飾図柄43の変動時間が、当該時間短縮遊技状態となる前の遊技状態(通常の遊技状態)と比較して相対的に短縮されるように設定される。
なお、大当り遊技状態が終了し、特別図柄確率変動機能が作動しなかった場合には、その後の特別図柄41の変動回数が予め設定された所定の変動回数(例えば、100回)に到達するまで、装飾図柄変動時間短縮機能が作動する。
なお、これらの特別図柄確率変動機能、特別図柄変動時間短縮機能、普通図柄確率変動機能、普通図柄変動時間短縮機能、及び装飾図柄変動時間短縮機能(以下では、これらの全ての機能を総称して「確変機能」とする。)は、選択された大当りの図柄に応じて作動するか否かが決定される。
なお、装飾図柄表示装置27の液晶表示部42には、特別図柄変動保留回数表示部45が設けられる。特別図柄変動保留回数表示部45には、特別図柄遊技の(変動)保留回数が表示される。特別図柄遊技の(変動)保留回数は、上限を4回として、遊技球の始動口22への入賞に応じて加算され、あるいは特別図柄41の変動に応じて減算されて表示される。
次に、主として遊技機1の遊技動作を制御する主制御回路50の構成について、図4から図9を用いて説明する。
主制御回路50は、図4に示すように、主として、主制御CPU51と、主制御ROM55と、主制御RAM54と、主制御入出力回路(I/O)52と、により構成される。
主制御CPU51と主制御ROM55と主制御RAM54と主制御入出力回路(I/O)52とは、バスによって相互に接続されている。主制御ROM55には、制御プログラムや各種の制御処理に使用される制御データ等が予め記憶されている。主制御RAM54には、主制御CPU51による処理事項が一時的に記憶される。そして、主制御CPU51は、主制御RAM54をワークエリアとし、主制御ROM55に予め記憶されている制御プログラムや各種の制御データ等に基づいて制御動作を実行する。また、主制御CPU51には、主制御クロック回路53が接続される。主制御クロック回路53は、クロック信号を生成し、当該クロック信号が所定周期(例えば、4mS)毎に主制御CPU51に入力される。
主制御入出力回路(I/O)52は、外部にて出力された各種の信号の受信部として、始動ゲートセンサ28,始動口センサ29,大入賞口センサ35等と、電気的に接続されている。また、主制御入出力回路(I/O)52は、主制御CPU51から発信された各種の信号(コマンド)の送信部として、ソレノイド駆動回路160を介して可動片用ソレノイド31,大入賞口扉用ソレノイド34等と、表示部駆動回路161を介してLED表示部36,LED表示部40等と、サブ制御回路90のサブ制御入出力回路(I/O)92等と、電気的に接続されている。
主制御RAM54には、図5に示すように、主制御クロック回路53から主制御CPU51にクロック信号が入力される毎に「0」から「199」まで繰り返し1ずつ加算した数値が格納される大当りカウンタ61が設けられる。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、主制御クロック回路53から主制御CPU51にクロック信号が入力される毎に「0」から「199」まで繰り返し1ずつ加算した数値が格納される変動パターン選択カウンタ62が設けられる。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、特別図柄遊技の特別図柄41の変動表示時間の計測等に使用される特図用タイマカウンタ63が設けられる。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、特別図柄遊技の特別図柄41の変動回数の計測に使用される特図用変動回数カウンタ65が設けられる。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、特別図柄遊技の特別図柄41の変動保留回数の計測に使用される特図変動保留回数カウンタ66が設けられる。特図変動保留回数カウンタ66には、「0」から「4」までの数値が格納される。前記数値は、遊技球の始動口22への入賞毎に1ずつ加算され、あるいは特別図柄41の変動毎に1ずつ減算される。なお、特別図柄遊技の(変動)保留回数の上限は4回であり、特図変動保留回数カウンタ66のカウンタ値は最大で「4」となる。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、各種のカウンタのカウンタ値が適宜に記憶される複数のカウンタ値記憶エリア69が設けられる。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、条件装置が作動中であるか否かを示す条件装置作動フラグ70が設けられる。条件装置作動フラグ70は、条件装置が作動中でない場合には、オフ状態に設定される。一方、条件装置作動フラグ70は、条件装置が作動中である場合には、オン状態に設定される。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、大入賞装置24(特別電動装置)が作動中であるか否かを示す特別電動装置作動フラグ71が設けられる。特別電動装置作動フラグ71は、大入賞装置24が作動中でない場合には、オフ状態に設定される。一方、特別電動装置作動フラグ71は、大入賞装置24が作動中である場合には、オン状態に設定される。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が変動中であるか否かを示す特別図柄変動表示フラグ72が設けられる。特別図柄変動表示フラグ72は、特別図柄41が変動中でない場合には、オフ状態に設定される。一方、特別図柄変動表示フラグ72は、特別図柄41が変動中である場合には、オン状態に設定される。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中であるか否かを示す特別図柄停止図柄表示フラグ73が設けられる。特別図柄停止図柄表示フラグ73は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中でない場合には、オフ状態に設定される。一方、特別図柄停止図柄表示フラグ73は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中である場合には、オン状態に設定される。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、特別図柄確率変動機能が作動中であるか否かを示す特別図柄確率変動フラグ74が設けられる。特別図柄確率変動フラグ74は、特別図柄確率変動機能が作動中でない場合には、オフ状態に設定される。一方、特別図柄確率変動フラグ74は、特別図柄確率変動機能が作動中である場合には、オン状態に設定される。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、特別図柄変動時間短縮機能が作動中であるか否かを示す特別図柄変動時間短縮フラグ75が設けられる。特別図柄変動時間短縮フラグ75は、特別図柄41の特別図柄変動時間短縮機能が作動中でない場合には、オフ状態に設定される。一方、特別図柄変動時間短縮フラグ75は、特別図柄41の特別図柄変動時間短縮機能が作動中である場合には、オン状態に設定される。
また、主制御ROM55には、図6に示すように、第一大当り判定テーブル記憶エリア77が設けられる。第一大当り判定テーブル記憶エリア77には、第一大当り判定テーブル56が格納される。第一大当り判定テーブル56とは、特別図柄確率変動機能が作動中でない場合に、大当りカウンタ61のカウンタ値に基づいて特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであるか否かの判定に使用されるものである。
第一大当り判定テーブル56は、図7(a)に示すように、大当りカウンタ61のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「判定結果」と、により構成される。なお、本実施形態では、大当りカウンタ61のカウンタ値が「7」である場合に、判定結果が大当りとされ、カウンタ値がそれ以外である場合に、判定結果がハズレとされる。つまり、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると判定される確率は、1/200に設定されている。
また、主制御ROM55には、図6に示すように、第二大当り判定テーブル記憶エリア78が設けられる。第二大当り判定テーブル記憶エリア78には、第二大当り判定テーブル57が格納される。第二大当り判定テーブル57とは、特別図柄確率変動機能が作動中である場合に、大当りカウンタ61のカウンタ値に基づいて特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであるか否かの判定に使用されるものである。
第二大当り判定テーブル57は、図7(b)に示すように、大当りカウンタ61のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「判定結果」と、により構成される。なお、本実施形態では、大当りカウンタ61のカウンタ値が「7,30,50,70,90,110,130,150,170,190」である場合に、判定結果が大当りとされ、カウンタ値がそれ以外である場合に、判定結果がハズレとされる。つまり、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると判定される確率は、10/200に設定されている。
また、主制御ROM55には、図6に示すように、大当り変動パターン選択テーブル記憶エリア79が設けられる。大当り変動パターン選択テーブル記憶エリア79には、大当り変動パターン選択テーブル58が格納される。大当り変動パターン選択テーブル58とは、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると判定された場合に、変動パターン選択カウンタ62のカウンタ値に基づいて変動パターンを選択する際に使用されるものである。
大当り変動パターン選択テーブル58は、図8に示すように、変動パターン選択カウンタ62のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「変動パターン」及び「変動時間」と、により構成される。なお、本実施形態では、各変動パターンに対応するカウンタ値が予め設定されることによって、各変動パターンが選択される確率が設定されている。具体的には、変動パターン1が選択される確率よりも変動パターン2が選択される確率が高くなるように、また、変動パターン2が選択される確率よりも変動パターン3が選択される確率が高くなるように、各変動パターンに対応するカウンタ値が予め設定される。また、変動パターン4が選択される確率が所定の確率になるように、当該変動パターン4に対応するカウンタ値が予め設定される。
なお、本実施形態においては、大当り変動パターン選択テーブル58の具体的な内容として変動パターン1から変動パターン4までを図示しているが、大当り変動パターン選択テーブル58はその他の変動パターン(不図示)も有している。
また、主制御ROM55には、図6に示すように、ハズレ変動パターン選択テーブル記憶エリア81が設けられる。ハズレ変動パターン選択テーブル記憶エリア81には、ハズレ変動パターン選択テーブル60が格納される。ハズレ変動パターン選択テーブル60とは、装飾図柄遊技の結果がハズレであると判定された場合に(特別図柄遊技の大当り判定の結果がハズレであると判定された場合に)、変動パターン選択カウンタ62のカウンタ値に基づいて変動パターンを選択する際に使用されるものである。
ハズレ変動パターン選択テーブル60は、図9に示すように、変動パターン選択カウンタ62のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「変動パターン」及び「変動時間」と、により構成される。なお、本実施形態では、各変動パターンに対応するカウンタ値が予め設定されることによって、各変動パターンが選択される確率が設定されている。具体的には、変動パターン5及び変動パターン6が選択される確率がそれぞれ所定の確率になるように、当該変動パターン5及び変動パターン6に対応するカウンタ値が予め設定される。また、変動パターン7が選択される確率よりも変動パターン8が選択される確率が低くなるように、また、変動パターン8が選択される確率よりも変動パターン9が選択される確率が低くなるように、各変動パターンに対応するカウンタ値が予め設定される。
なお、本実施形態においては、ハズレ変動パターン選択テーブル60の具体的な内容として変動パターン5から変動パターン9までを図示しているが、ハズレ変動パターン選択テーブル60はその他の変動パターン(不図示)も有している。
次に、主として遊技の演出動作を制御するサブ制御回路90の構成について、図4、及び図10から図13を用いて説明する。
サブ制御回路90は、図4に示すように、主として、サブ制御CPU91と、サブ制御ROM95と、サブ制御RAM94と、サブ制御入出力回路(I/O)92と、により構成される。
これらのサブ制御CPU91とサブ制御ROM95とサブ制御RAM94とサブ制御入出力回路(I/O)92とは、バスによって相互に接続されている。サブ制御ROM95には、制御プログラムや各種の制御処理に使用される制御データ等が予め記憶されている。サブ制御RAM94には、サブ制御CPU91による処理事項が一時的に記憶される。そして、サブ制御CPU91は、サブ制御RAM94をワークエリアとし、サブ制御ROM95に予め記憶されている制御プログラムや各種の制御データ等に基づいて制御動作を実行する。サブ制御CPU91には、サブ制御クロック回路93が接続される。サブ制御クロック回路93は、クロック信号を生成し、当該クロック信号が所定周期(例えば、4mS)毎にサブ制御CPU91に入力される。
サブ制御入出力回路(I/O)92は、外部にて出力された各種の信号の受信部として、操作ボタン14、主制御回路50の主制御入出力回路(I/O)52等と、電気的に接続されている。また、サブ制御入出力回路(I/O)92は、サブ制御CPU91から発信された各種の信号(コマンド)の送信部として、表示制御回路100等と、電気的に接続されている。
また、サブ制御RAM94には、図10に示すように、サブ制御クロック回路93からサブ制御CPU91にクロック信号が入力される毎に「0」から「99」まで繰り返し1ずつ加算した数値が格納される演出パターン選択カウンタ96が設けられる。
また、サブ制御ROM95には、図11に示すように、大当り演出パターン選択テーブル記憶エリア97が設けられる。大当り演出パターン選択テーブル記憶エリア97には、大当り演出パターン選択テーブル97aが格納される。大当り演出パターン選択テーブル97aとは、主制御回路50により選択された変動パターンと、当該変動パターンがサブ制御回路90に受信された際の演出パターン選択カウンタ96のカウンタ値とに基づいて演出パターンを選択する際に使用されるものである。
大当り演出パターン選択テーブル97aは、図12に示すように、主制御回路50により選択された「変動パターン」と、演出パターン選択カウンタ96のカウンタ値を示す「カウンタ値」(具体的な値は図示しない)と、この「変動パターン」及び「カウンタ値」に対応する「演出パターン」と、により構成される。
ここで、「演出パターン」とは、装飾図柄表示装置27の液晶表示部42に表示される演出表示の内容を設定するものである。
なお、この大当り演出パターン選択テーブル97aの詳細については後述する。
また、サブ制御ROM95には、図11に示すように、ハズレ演出パターン選択テーブル記憶エリア98が設けられる。ハズレ演出パターン選択テーブル記憶エリア98には、ハズレ演出パターン選択テーブル98aが格納される。ハズレ演出パターン選択テーブル98aとは、主制御回路50により選択された変動パターンと、当該変動パターンがサブ制御回路90に受信された際の演出パターン選択カウンタ96のカウンタ値とに基づいて演出パターンを選択する際に使用されるものである。
ハズレ演出パターン選択テーブル98aは、図13に示すように、主制御回路50により選択された「変動パターン」と、演出パターン選択カウンタ96のカウンタ値を示す「カウンタ値」(具体的な値は図示しない)と、この「変動パターン」及び「カウンタ値」に対応する「演出パターン」と、により構成される。
なお、このハズレ演出パターン選択テーブル98aの詳細については後述する。
また、サブ制御ROM95には、図11に示すように、擬似2用成立パターン選択テーブル記憶エリア131が設けられる。擬似2用成立パターン選択テーブル記憶エリア131には、擬似2用成立パターン選択テーブル131aが格納される。
なお、この擬似2用成立パターン選択テーブル131a(図25(a)参照)の詳細については後述する。
また、サブ制御ROM95には、図11に示すように、擬似3用成立パターン選択テーブル記憶エリア132が設けられる。擬似3用成立パターン選択テーブル記憶エリア132には、擬似3用成立パターン選択テーブル132aが格納される。
なお、この擬似3用成立パターン選択テーブル132a(図25(b)参照)の詳細については後述する。
また、サブ制御ROM95には、図11に示すように、擬似4用成立パターン選択テーブル記憶エリア133が設けられる。擬似4用成立パターン選択テーブル記憶エリア133には、擬似4用成立パターン選択テーブル133aが格納される。
なお、この擬似4用成立パターン選択テーブル133a(図25(c)参照)の詳細については後述する。
次に、主として装飾図柄表示装置27の液晶表示部42の表示を制御する表示制御回路100の構成について、図4を用いて説明する。
表示制御回路100は、図4に示すように、主として、表示制御CPU101と、表示制御ROM105と、表示制御RAM104と、VDP106と、VROM107と、VRAM108と、表示制御入出力回路(I/O)102と、により構成される。
これらの表示制御CPU101と表示制御ROM105と表示制御RAM104とVDP106とVROM107とVRAM108と表示制御入出力回路(I/O)102とは、バスによって相互に接続されている。表示制御ROM105には、制御プログラムや各種の制御処理に使用される制御データ等が予め記憶されている。表示制御RAM104には、表示制御CPU101による処理事項が一時的に記憶されている。VROM107には、表示プログラムや各種の表示処理に使用される表示データ等が予め記憶されている。VRAM108には、VDP106による処理事項が一時的に記憶されている。なお、表示制御CPU101には、表示制御クロック回路103が接続される。表示制御クロック回路103は、クロック信号を生成し、当該クロック信号が所定周期(例えば、4ms)毎に表示制御CPU101に入力される。
表示制御CPU101は、表示制御RAM104をワークエリアとし、サブ制御CPU91から発信された各種の信号(コマンド)に基づいて表示制御ROM105に予め記憶されている制御プログラムや各種の制御データ等に基づいた信号(コマンド)を設定し、VDP106に出力する。VDP106は、表示制御CPU101からの信号(コマンド)に応じた表示データをVROM107から選択し、LCD回路109を介して装飾図柄表示装置27に送信する。
ここで、「表示データ」とは、特別図柄遊技の大当り判定の結果についての予告演出や装飾図柄43・43・43の変動(装飾図柄遊技)や背景画面等を表示する複数のビデオデータ(動画データ)や、表示制御CPU101からの信号(コマンド)に応じた前記ビデオデータの表示位置や表示タイミング等に関するデータを指すものである。つまり、VDP106は、表示制御CPU101からの信号(コマンド)に応じて、例えば装飾図柄43・43・43の変動と共に予告演出を表示する、擬似変動演出を表示する等、大当り遊技状態への移行を想起させるような演出を装飾図柄表示装置27の液晶表示部42に表示して、遊技者の興趣を高めることができる。
表示制御入出力回路(I/O)102は、外部にて出力された各種の信号の受信部として、サブ制御回路90のサブ制御入出力回路(I/O)92等と、電気的に接続されている。また、表示制御入出力回路(I/O)102は、VDP106から発信された各種の信号(コマンド)の送信部として、LCD回路109等と、電気的に接続されている。
なお、本実施形態に係る主制御回路50は、本発明に係る大当り判定手段の実施の一形態である。また、本実施形態に係るサブ制御回路90及び表示制御回路100は、本発明に係る演出制御手段の実施の一形態である。
次に、遊技機1の遊技の流れについて、図14のフローチャートを用いて簡単に説明する。
まず、ステップS001において、遊技球が始動ゲート21を通過した場合に、普通図柄遊技が行われる。普通図柄遊技では、始動ゲート21に遊技球が通過した際に、普通図柄遊技の当り判定が行われる。普通図柄遊技の当り判定の結果は、普通図柄表示装置25に表示された普通図柄39によって遊技者に報知される。
ステップS002において、ステップS001における普通図柄遊技の当り判定の結果が当りであると、可変入賞装置23(普通電動役物)が作動して普通電動役物遊技が行われる。可変入賞装置23が作動して開放状態になると、始動口22に遊技球が入賞容易となる。
ステップS003において、ステップS002における始動口22に遊技球が入賞すると、特別図柄遊技が行われる。特別図柄遊技では、始動口22に遊技球が入賞した際に、特別図柄遊技の大当り判定が行われる。特別図柄遊技の大当り判定の結果は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41によって遊技者に報知される。
ステップS004において、ステップS003における特別図柄遊技の大当り判定が行われた後に、装飾図柄遊技が行われる。装飾図柄遊技では、特別図柄遊技の大当り判定の結果に応じた当り判定が行われる。装飾図柄遊技の結果は、装飾図柄表示装置27の液晶表示部42(装飾図柄43・43・43)によって遊技者に報知される。この装飾図柄遊技には、後述するように、液晶表示部42を複数のエリアに分割して各エリアごとに擬似変動演出を行うものも含まれる。
ステップS005において、ステップS003における特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると、ステップS004における装飾図柄遊技の結果が報知された後に、大入賞装置24(特別電動役物)が作動して、特別電動役物遊技が行われる。大入賞装置24が作動すると、大入賞口32に遊技球が入賞可能となる。
次に、主制御回路50の特別図柄遊技の処理について、図15から図17のフローチャートを用いて説明する。
ステップS101において、主制御CPU51は、始動口22に遊技球が入賞したか否かを判定する。
主制御CPU51は、始動口22に遊技球が入賞したと判定した場合、つまり主制御CPU51が始動口センサ29の始動口入賞信号を受信した場合には、ステップS102へ移行する。
一方、主制御CPU51は、始動口22に遊技球が入賞していないと判定した場合、つまり主制御CPU51が始動口センサ29の始動口入賞信号を受信していない場合には、ステップS104へ移行する。
ステップS102において、主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が4回以上であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が4回以上であると判定した場合、つまり特図変動保留回数カウンタ66のカウンタ値が「4」である場合には、ステップS104へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が4回以上でない判定した場合、つまり特図変動保留回数カウンタ66のカウンタ値が「4」でない場合には、ステップS103へ移行する。
ステップS103において、主制御CPU51は、現在の大当りカウンタ61や、変動パターン選択カウンタ62等、各種のカウンタのカウンタ値を読み出して、適宜のカウンタ値記憶エリア69に格納する。
主制御CPU51は、ステップS103の処理を行った後、ステップS104へ移行する。
ステップS104において、主制御CPU51は、条件装置又は大入賞装置24が作動中であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、条件装置又は大入賞装置24が作動中である場合、つまり条件装置作動フラグ70がオン状態又は特別電動装置作動フラグ71がオン状態である場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図14のフローチャートに戻す。
一方、主制御CPU51は、条件装置及び大入賞装置24が作動中でない場合、つまり条件装置作動フラグ70がオフ状態及び特別電動装置作動フラグ71がオフ状態である場合には、ステップS105へ移行する。
ステップS105において、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が変動中であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が変動中である場合、つまり特別図柄変動表示フラグ72がオン状態である場合には、ステップS118へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が変動中でない場合、つまり特別図柄変動表示フラグ72がオフ状態である場合には、ステップS106へ移行する。
ステップS106において、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中である場合、つまり特別図柄停止図柄表示フラグ73がオン状態である場合には、ステップS122へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中でない場合、つまり特別図柄停止図柄表示フラグ73がオン状態である場合には、ステップS107へ移行する。
ステップS107において、主制御CPU51は、特別図柄遊技の変動保留回数が0回であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄遊技の変動保留回数が0回であると判定した場合、つまり特図変動保留回数カウンタ66のカウンタ値が「0」である場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図14のフローチャートに戻す。
一方、主制御CPU51は、特別図柄遊技の変動保留回数が0回でないと判定した場合、つまり特図変動保留回数カウンタ66のカウンタ値が「0」でない場合には、ステップS108へ移行する。
ステップS108において、主制御CPU51は、特別図柄確率変動機能が作動中であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄確率変動機能が作動中である場合、つまり特別図柄確率変動フラグ74がオン状態である場合には、ステップS109へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄確率変動機能が作動中でない場合、つまり特別図柄確率変動フラグ74がオフ状態である場合には、ステップS110へ移行する。
ステップS109において、主制御CPU51は、特別図柄確率変動機能の作動時における特別図柄遊技の大当り判定を行う。
主制御CPU51は、ステップS103において適宜のカウンタ値記憶エリア69に格納された大当りカウンタ61のカウンタ値と、第二大当り判定テーブル記憶エリア78に記憶された第二大当り判定テーブル57において当該カウンタ値に対応する判定結果と、により特別図柄遊技が大当りであるか否かを判定する。そして、特別図柄遊技が大当りであると判定すると、条件装置作動フラグ70をオフ状態からオン状態に設定する。なお、本実施形態では、特別図柄遊技が大当りであると判定される確率は、10/200に設定されている。
主制御CPU51は、ステップS109の処理を行った後、ステップS112へ移行する。
ステップS110において、主制御CPU51は、特図確率変動機能の未作動時における(第一の)特別図柄遊技の大当り判定を行う。
主制御CPU51は、ステップS103において適宜のカウンタ値記憶エリア69に格納された大当りカウンタ61のカウンタ値と、第一大当り判定テーブル記憶エリア77に記憶された第一大当り判定テーブル56において当該カウンタ値に対応する判定結果と、により特別図柄遊技が大当りであるか否かを判定する。そして、特別図柄遊技が大当りであると判定すると、条件装置作動フラグ70をオフ状態からオン状態に設定する。なお、本実施形態では、特別図柄遊技が大当りであると判定される確率は、1/200に設定されている。
主制御CPU51は、ステップS110の処理を行った後、ステップS112へ移行する。
ステップS112において、主制御CPU51は、変動パターンの選択を行う。
より詳細には、上述の如く、大当り変動パターン選択テーブル記憶エリア79に記憶された大当り変動パターン選択テーブル58(又はハズレ変動パターン選択テーブル記憶エリア81に記憶されたハズレ変動パターン選択テーブル60)と、変動パターン選択カウンタ62のカウンタ値と、に基づいて変動パターンが選択される。
主制御CPU51は、ステップS112の処理を行った後、ステップS116へ移行する。
ステップS116において、主制御CPU51は、ステップS112において選択された変動パターンをサブ制御回路90へ送信する。
主制御CPU51は、ステップS116の処理を行った後、ステップS117へ移行する。
ステップS117において、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41の変動を開始させる。
主制御CPU51は、ステップS117の処理を行った後、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図14のフローチャートに戻す。
また、ステップS105から移行されたステップS118において、主制御CPU51は、特別図柄41の変動時間が予め設定された所定の特別図柄変動時間(変動パターン)を経過したか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄41の変動時間が特別図柄変動時間を経過した場合、つまり特図用タイマカウンタ63のカウンタ値がステップS112において選択された変動パターンを経過した場合には、ステップS119へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄41の変動時間が特別図柄変動時間を経過していない場合、つまり特図用タイマカウンタ63のカウンタ値がステップS112において選択された変動パターンを経過していない場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図14のフローチャートに戻す。
ステップS119において、主制御CPU51は、確定信号をサブ制御回路90へ送信する。
主制御CPU51は、ステップS119の処理を行った後、ステップS120へ移行する。
ステップS120において、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41の変動を停止させる。
主制御CPU51は、ステップS120の処理を行った後、ステップS121へ移行する。
ステップS121において、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の表示時間(特別図柄停止図柄表示時間)を設定する。
主制御CPU51は、ステップS121の処理を行った後、ステップS122へ移行する。
ステップS122において、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の表示時間が、ステップS121において設定された特別図柄停止図柄表示時間を経過したか否かを判定する。
主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の表示時間が特別図柄停止図柄表示時間を経過した場合、つまり特図用タイマカウンタ63のカウンタ値が、ステップS121において設定された特別図柄停止図柄表示時間を経過した場合には、ステップS123へ移行する。
一方、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の表示時間が特別図柄停止図柄表示時間を経過していない場合、つまり特図用タイマカウンタ63のカウンタ値が、ステップS121において設定された特別図柄停止図柄表示時間を経過していない場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図14のフローチャートに戻す。
ステップS123において、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の組み合わせが条件装置を作動させることとなる図柄の組み合わせであるか(所定の当り図柄であるか)否かを判定する。
主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の組み合わせが条件装置を作動させることとなる図柄の組み合わせである(所定の当り図柄である)場合、つまり条件装置作動フラグ70がオン状態である場合には、ステップS134へ移行する。
一方、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の組み合わせが条件装置を作動させることとなる図柄の組み合わせでない(所定のハズレ図柄である)場合、つまり条件装置作動フラグ70がオフ状態である場合には、ステップS124へ移行する。
ステップS124において、主制御CPU51は、特別図柄変動時間短縮機能が作動中であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄変動時間短縮機能が作動中である場合、つまり特別図柄変動時間短縮フラグ75がオン状態である場合には、ステップS125へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄変動時間短縮機能が作動中でない場合、つまり特別図柄変動時間短縮フラグ75がオフ状態である場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図14のフローチャートに戻す。
ステップS125において、主制御CPU51は、前回の条件装置の作動が、特別図柄変動時間短縮機能が予め設定された特別図柄41の変動回数だけ作動する図柄の組み合わせによる作動であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、前回の条件装置の作動が、特別図柄変動時間短縮機能が予め設定された特別図柄41の変動回数だけ作動する図柄の組み合わせによる作動である場合には、ステップS126へ移行する。
一方、主制御CPU51は、前回の条件装置の作動が、特別図柄変動時間短縮機能が予め設定された特別図柄41の変動回数だけ作動する図柄の組み合わせによる作動でない場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図14のフローチャートに戻す。
ステップS126において、主制御CPU51は、前回の条件装置の作動が、特別図柄変動時間短縮機能が予め設定された特別図柄41の変動回数だけ作動する図柄の組み合わせによる作動である場合に、当該作動中の特別図柄41の変動回数を計測する。
主制御CPU51は、ステップS126の処理を行った後、ステップS127へ移行する。
ステップS127において、主制御CPU51は、ステップ126において計測された特別図柄41の変動回数が、予め設定された所定の回数に到達したか否かを判定する。
主制御CPU51は、主制御CPU51は、ステップ126において計数された特別図柄41の変動回数が、予め設定された所定の回数に到達したと判定した場合、つまり特図用変動回数カウンタ65のカウンタ値が、予め設定された所定の回数に到達した場合には、ステップS128へ移行する。
一方、主制御CPU51は、主制御CPU51は、ステップ126において計測された特別図柄41の変動回数が、予め設定された所定の回数に到達していないと判定した場合、つまり特図用変動回数カウンタ65のカウンタ値が、予め設定された所定の回数に到達していない場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図14のフローチャートに戻す。
ステップS128において、主制御CPU51は、特別図柄変動時間短縮機能の作動を終了する。
主制御CPU51は、ステップS128の処理を行った後、ステップS129へ移行する。
ステップS129において、主制御CPU51は、普通図柄遊技における可変入賞装置23の開放時間延長機能(普通電動役物開放時間延長機能)の作動を終了する。
なお、普通電動役物開放時間延長機能とは、1回当りの可変入賞装置23が開放状態となる時間が、当該普通電動役物開放時間延長機能の作動前の時間と比較して相対的に延長される機能である。
主制御CPU51は、ステップS129の処理を行った後、ステップS130へ移行する。
ステップS130において、主制御CPU51は、普通図柄変動時間短縮機能の作動を終了する。
主制御CPU51は、ステップS130の処理を行った後、ステップS131へ移行する。
ステップS131において、主制御CPU51は、普通図柄確率変動機能の作動を終了する。
主制御CPU51は、ステップS131の処理を行った後、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図14のフローチャートに戻す。
また、ステップS123から移行されたステップS134において、主制御CPU51は、条件装置の作動を開始する。
主制御CPU51は、ステップS134の処理を行った後、ステップS135へ移行する。
ステップS135において、主制御CPU51は、役物連続作動装置の作動を開始する。
主制御CPU51は、ステップS135の処理を行った後、ステップS136へ移行する。
ステップS136において、主制御CPU51は、特別図柄確率変動機能が作動中であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄確率変動機能が作動中である場合、つまり特別図柄確率変動フラグ74がオン状態である場合には、ステップS137へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄確率変動機能が作動中でない場合、つまり特別図柄確率変動フラグ74がオフ状態である場合には、ステップS138へ移行する。
ステップS137において、主制御CPU51は、特別図柄確率変動機能の作動を終了する。
主制御CPU51は、ステップS137の処理を行った後、ステップS138へ移行する。
ステップS138において、主制御CPU51は、特別図柄変動時間短縮機能が作動中であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄変動時間短縮機能が作動中である場合、つまり特別図柄変動時間短縮フラグ75がオン状態である場合には、ステップS139へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄変動時間短縮機能が作動中でない場合、つまり特別図柄変動時間短縮フラグ75がオフ状態である場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図14のフローチャートに戻す。
ステップS139において、主制御CPU51は、特別図柄変動時間短縮機能の作動を終了する。
主制御CPU51は、ステップS139の処理を行った後、ステップS140へ移行する。
ステップS140において、主制御CPU51は、普通図柄遊技における可変入賞装置23の開放時間延長機能(普通電動役物開放時間延長機能)の作動を終了する。
主制御CPU51は、ステップS140の処理を行った後、ステップS141へ移行する。
ステップS141において、主制御CPU51は、普通図柄変動時間短縮機能の作動を終了する。
主制御CPU51は、ステップS141の処理を行った後、ステップS142へ移行する。
ステップS142において、主制御CPU51は、普通図柄確率変動機能の作動を終了する。
主制御CPU51は、ステップS142の処理を行った後、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図14のフローチャートに戻す。
次に、サブ制御回路90の装飾図柄遊技の処理について、図18のフローチャートを用いて説明する。
ステップS301において、サブ制御CPU91は、主制御回路50にて選択された変動パターン(特別図柄変動時間)に関する信号を受信したか否かを判定する。
サブ制御CPU91は、主制御回路50にて選択された変動パターンに関する信号を受信したと判定した場合には、ステップS302へ移行する。
一方、サブ制御CPU91は、主制御回路50にて選択された変動パターンに関する信号を受信していないと判定した場合には、ステップS304へ移行する。
ステップS302において、サブ制御CPU91は、装飾図柄表示装置27の液晶表示部42に表示させる演出表示の内容の選択を行う。
なお、この演出表示の内容の選択の処理についての詳細な説明は後述する。
サブ制御CPU91は、ステップS302の処理を行った後、ステップS303へ移行する。
ステップS303において、サブ制御CPU91は、ステップS302における演出表示の内容の選択結果に関する信号を、表示制御回路100に送信する。
サブ制御CPU91は、ステップS303の処理を行った後、ステップS304へ移行する。
ステップS304において、サブ制御CPU91は、主制御回路50から確定信号を受信したか否かを判定する。
サブ制御CPU91は、主制御回路50から確定信号を受信したと判定した場合には、ステップS305へ移行する。
一方、サブ制御CPU91は、主制御回路50から確定信号を受信していないと判定した場合には、サブ制御回路90の装飾図柄遊技の処理を終了する。
ステップS305において、サブ制御CPU91は、主制御回路50からの確定信号の受信に関する信号(装飾図柄43・43・43の変動の停止命令)を、装飾図柄表示装置27の液晶表示部42に表示された装飾図柄43・43・43の変動を停止するために、表示制御回路100に送信する。
サブ制御CPU91は、ステップS305の処理を行った後、サブ制御回路90の装飾図柄遊技の処理を終了する。
次に、表示制御回路100の装飾図柄遊技の処理について、図19のフローチャートを用いて説明する。
ステップS401において、表示制御CPU101は、サブ制御回路90にて選択された演出表示の内容に関する信号を受信したか否かを判定する。
表示制御CPU101は、サブ制御回路90にて選択された演出表示の内容に関する信号を受信したと判定した場合には、ステップS402へ移行する。
一方、表示制御CPU101は、サブ制御回路90にて選択された演出表示の内容に関する信号を受信していないと判定した場合には、ステップS403へ移行する。
ステップS402において、表示制御CPU101は、装飾図柄表示装置27の液晶表示部42を用いて演出表示を行う。つまり、表示制御CPU101は、サブ制御回路90にて選択された演出表示の内容に関する信号をVDP106に送信する。VDP106は、表示制御CPU101から送信された演出表示の内容に関する信号に応じた表示データをVROM107から選択し、LCD回路109を介して装飾図柄表示装置27に送信する。
表示制御CPU101は、ステップS402の処理を行った後、ステップS403へ移行する。
ステップS403において、表示制御CPU101は、サブ制御回路90から確定信号の受信に関する信号(装飾図柄43・43・43の変動表示の停止命令)を受信したか否かを判定する。
表示制御CPU101は、サブ制御回路90から確定信号の受信に関する信号を受信したと判定した場合には、ステップS404へ移行する。
一方、表示制御CPU101は、サブ制御回路90から確定信号の受信に関する信号を受信していないと判定した場合には、表示制御回路100の装飾図柄遊技の処理を終了する。
ステップS404において、表示制御CPU101は、ステップS401にて受信した信号に基づいた装飾図柄表示装置27の演出表示を終了する。つまり、表示制御CPU101は、装飾図柄43・43・43の変動停止(演出表示の終了)に関する信号をVDP106に送信する。VDP106は、表示制御CPU101から送信された前記信号を、LCD回路109を介して装飾図柄表示装置27に送信し、演出表示を終了させる。
表示制御CPU101は、ステップS404の処理を行った後、表示制御回路100の装飾図柄遊技の処理を終了する。
以下では、ステップS402で開始される演出表示の概要及びステップS302における演出表示の内容の選択の処理の詳細について説明する。
まず、図20から図23までを用いて、ステップS402で開始される演出表示の概要について、具体的な例を示しながら説明する。なお、以下で説明する演出表示の例は、液晶表示部42を複数のエリアに分割し、各エリアごとに擬似変動演出を行うものである。
通常、図20(a)に示すように、液晶表示部42は所定の映像を表示するための1つの大きなエリアを形成している。当該エリアには、VDP106により選択された表示データに基づく映像が表示される。
しかし、図20(b)に示すように、所定の場合(所定の演出パターンが選択された場合)には、液晶表示部42はVDP106により選択された表示データに基づいて4つのエリアに分割される。具体的には、液晶表示部42の左上部分を形成する第一エリアA、右上部分を形成する第二エリアB、左下部分を形成する第三エリアC及び右下部分を形成する第四エリアDに分割される。各エリア(第一エリアA、第二エリアB、第三エリアC及び第四エリアD)には、それぞれ異なる映像(装飾図柄43・43・43の変動や種々の演出映像等)を表示することが可能である。各エリアには、互いに異なる背景画像(映像)が表示される。当該背景画像は、各エリアで行われることになるリーチ演出の内容を示唆するもの(リーチ演出で登場するキャラクタと同一(又は関連性のある)のキャラクタや風景等の画像)である。
なお、本実施形態においては、第一エリアA、第二エリアB、第三エリアC及び第四エリアDはいずれも同じ形状及び大きさに形成されるものとするが、本発明はこれに限るものではなく、互いに異なる形状及び大きさに形成されていても良い。
また、各エリアの外周部には、当該各エリアを囲むようにして第一枠46a、第二枠46b、第三枠46c及び第四枠46dがそれぞれ形成される。各枠(第一枠46a、第二枠46b、第三枠46c及び第四枠46d)の色は、互いに異なる色になるように設定される。具体的には、第一枠46aは青、第二枠46bは緑、第三枠46cは赤、そして第四枠46dは金に設定される。
青、緑、赤及び金は、この順に遊技者の大当りに対する期待感が高くなる色である。すなわち、青よりも緑の方が遊技者が大当りを期待する期待感を煽ることができ、緑よりも赤の方が遊技者が大当りを期待する期待感を煽ることができ、赤よりも金の方が遊技者が大当りを期待する期待感を煽ることができる。これによって、液晶表示部42が4つのエリアに分割され、各エリアで装飾図柄43・43・43の変動が表示された場合には、遊技者は第四エリアDでの装飾図柄43・43・43による装飾図柄遊技の結果に最も期待することになる。
次に、このように液晶表示部42が4つのエリアに分割された状態で、各エリアに表示された装飾図柄43・43・43が変動する(本発明に係る、第一の処理)。その後、図21(a)に示すように、まず各エリアに表示された装飾図柄43・43・43のうち、左右の装飾図柄43・43が各エリアの上下中央部に仮停止した後、中央の装飾図柄43として擬似連図柄(星型の図柄)がゆっくりと上下中央部へと下降してくる。
次に、図21(b)に示すように、液晶表示部42の中央に、操作ボタン14の形状を模した映像であるボタン表示47が表示される。当該ボタン表示47を表示することによって、遊技者に操作ボタン14の操作を促すことができる。
遊技者が操作ボタン14を押し操作すると、図21(c)に示すように、4つのエリアのうちのいくつかのエリア(図21(c)に示す例では、第一エリアA及び第二エリアB)では、擬似連図柄が上下中央部で仮停止する(本発明に係る、第二の処理)。この2つのエリアでは、横一列に並んだ装飾図柄43・43・43のうち中央の図柄が擬似連図柄となり、擬似連が成立したことを遊技者に報知することができる。
また、その他のエリア(図21(c)に示す例では、第三エリアC及び第四エリアD)では、擬似連図柄が各エリアの下方へと滑って、同じ図柄が横一列に揃わない状態で、装飾図柄43・43・43の変動が停止する。この2つのエリアでは、擬似連図柄が下方に滑ったことにより、擬似連が成立しなかったことを遊技者に報知することができる。
なお、図21(b)に示す状態で遊技者が操作ボタン14を押し操作しなかった場合には、所定時間経過後に図21(c)に示す状態(擬似連の成立の有無を報知した状態)へ自動的に移行する。
次に、図21(d)に示すように、擬似連が成立した第一エリアA及び第二エリアBでは、再び装飾図柄43・43・43の変動が開始される(本発明に係る、第三の処理)。一方、擬似連が成立しなかった第三エリアC及び第四エリアDでは、装飾図柄43・43・43の変動は行われず、代わりに遊技者の注意を引かないような映像(例えば、砂嵐の映像等)が表示される。
次に、図22(a)に示すように、擬似連が成立した第一エリアA及び第二エリアBで、再度左右の装飾図柄43・43が上下中央部に仮停止した後、中央の装飾図柄43として擬似連図柄がゆっくりと上下中央部へと下降してくる。
次に、図22(b)に示すように、液晶表示部42の中央に、再びボタン表示47が表示される。
遊技者が操作ボタン14を押し操作すると、図22(c)に示すように、第一エリアA及び第二エリアBのうち一方のエリア(図22(c)に示す例では、第一エリアA)では、擬似連図柄が上下中央部で仮停止する(本発明に係る、第四の処理)。
また、他方のエリア(第二エリアB)では、擬似連図柄が当該第二エリアBの下方へと滑って、同じ図柄が横一列に揃わない状態で、装飾図柄43・43・43の変動が停止する。
次に、図22(d)に示すように、擬似連が成立した第一エリアAでは、再び装飾図柄43・43・43の変動が開始される。一方、擬似連が成立しなかった第二エリアBでは、装飾図柄43・43・43の変動は行われず、代わりに遊技者の注意を引かないような映像が表示される。
このようにして、擬似連が成立したエリアが1つに絞られると、図23(a)に示すように、当該エリア(第一エリアA)が液晶表示部42の画面いっぱいに拡大する。その後、図23(b)に示すように、当該第一エリアAに対応したリーチ演出であるリーチAが表示された後に、装飾図柄43・43・43の変動が停止し、確定図柄が表示される(本発明に係る、第五の処理)。
なお以下では、分割されたエリアのうち、最終的に擬似連が成立する(拡大されてリーチ演出が行われる)ことになる1つのエリア(上記例では、第一エリアA)を、「有効領域」と称する。
なお、上述した演出表示の概要は一例であり、その他の演出表示がなされる場合もある。例えば、擬似連が成立するエリアの個数やどのエリアで成立するかは上記例に限るものではなく、適宜選択されるものである。この選択の処理については後述する。また、液晶表示部42が分割されないまま擬似変動演出やリーチ演出が行われたりすることや、液晶表示部42が分割されても擬似連が1つも成立しない(擬似変動演出が行われない)場合もある。
次に、ステップS302における演出表示の内容の選択の処理の詳細について、図24のフローチャートを用いて説明する。
ステップS501において、サブ制御CPU91は、有効領域における装飾図柄43・43・43の確定図柄(最終的に停止する図柄)の選択を行う。
具体的には、サブ制御CPU91は、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りである場合には、当該特別図柄遊技の大当り判定の結果(特別図柄41の当り図柄)に基づく図柄が3つ揃うように、有効領域の装飾図柄43・43・43の確定図柄を選択する。また、サブ制御CPU91は、特別図柄遊技の大当り判定の結果がハズレである場合には、装飾図柄43・43・43が3つ揃わないように、ランダムに有効領域の装飾図柄43・43・43の確定図柄を選択する。この有効領域の装飾図柄43・43・43の確定図柄の選択は、所定のカウンタと、そのカウンタ値に対応したテーブル(不図示)に基づいて選択することができる。
サブ制御CPU91は、ステップS501の処理を行った後、ステップS502へ移行する。
ステップS502において、サブ制御CPU91は、演出パターンの選択を行う。
より詳細には、上述の如く、大当り演出パターン選択テーブル記憶エリア97に記憶された大当り演出パターン選択テーブル97a(又はハズレ演出パターン選択テーブル記憶エリア98に記憶されたハズレ演出パターン選択テーブル98a)と、演出パターン選択カウンタ96のカウンタ値と、に基づいて、ステップS112にて選択された変動パターンに対応する演出パターンが選択される。
ここで、大当り演出パターン選択テーブル97a及びハズレ演出パターン選択テーブル98aについて説明する。
「演出パターン」とは、装飾図柄表示装置27の液晶表示部42に表示される装飾図柄43・43・43の演出表示の内容を設定するものである。具体的には、演出パターンは、液晶表示部42を4つのエリアに分割するか否か、有効領域をどのエリアにするか、有効領域における擬似変動演出を何回(何セット)行うか、という情報を含んでいる。
例えば、図12に示すように、大当り演出パターン選択テーブル97aにおいては、変動パターン1が選択された場合には、有効領域における擬似変動演出は1セット行われる(図中には「擬似1」と記している)ものと設定されている。
さらに、大当り演出パターン選択テーブル97aにおいては、変動パターン1が選択された場合には、演出パターン選択カウンタ96のカウンタ値に基づいて、演出パターン1A、演出パターン1B、演出パターン1C又は演出パターン1Dのいずれかが選択されるように設定されている。
演出パターン1Aとは、有効領域における擬似変動演出が1セット行われるものであり、また、第一エリアAを有効領域とし、当該第一エリアAで最終的なリーチ演出(リーチA)が行われる演出パターンである。なお、リーチAは、第一エリアAに表示された背景画像に関連する演出を伴うリーチ演出である。
同様に、演出パターン1Bとは、有効領域における擬似変動演出が1セット行われるものであり、また、第二エリアBを有効領域とし、当該第二エリアBで最終的なリーチ演出(リーチB)が行われる演出パターンである。なお、リーチBは、第二エリアBに表示された背景画像に関連する演出を伴うリーチ演出である。
演出パターン1Cとは、有効領域における擬似変動演出が1セット行われるものであり、また、第三エリアCを有効領域とし、当該第三エリアCで最終的なリーチ演出(リーチC)が行われる演出パターンである。なお、リーチCは、第三エリアCに表示された背景画像に関連する演出を伴うリーチ演出である。
演出パターン1Dとは、有効領域における擬似変動演出が1セット行われるものであり、また、第四エリアDを有効領域とし、当該第四エリアDで最終的なリーチ演出(リーチD)が行われる演出パターンである。なお、リーチDは、第四エリアDに表示された背景画像に関連する演出を伴うリーチ演出である。
本実施形態においては、各演出パターンに対応する演出パターン選択カウンタ96のカウンタ値が予め設定されることによって、各演出パターンが選択される確率が設定されている。具体的には、演出パターン1Aよりも演出パターン1Bが、演出パターン1Bよりも演出パターン1Cが、そして演出パターン1Cよりも演出パターン1Dが、選択される確率が高くなるように、各演出パターンに対応するカウンタ値が予め設定される。
上述の変動パターン1が選択された場合と同様に、大当り演出パターン選択テーブル97aにおいては、変動パターン2が選択された場合には擬似変動演出は2セット(擬似2)、変動パターン3が選択された場合には擬似変動演出は3セット(擬似3)、変動パターン4が選択された場合には擬似変動演出は4セット(擬似4)行われるものと設定されている。また、変動パターン2から変動パターン4までのいずれかが選択された場合についても同様に、第一エリアAから第四エリアDまでのいずれかが有効領域として選択される。そして、各演出パターンが選択される確率は、カウンタ値によって設定されている。
図13に示すハズレ演出パターン選択テーブル98aにおいても、大当り演出パターン選択テーブル97aと概ね同様に各変動パターン、各演出パターン及び演出パターン選択カウンタ96のカウンタ値が設定されている。
但し、ハズレ演出パターン選択テーブル98aにおいては、変動パターン5が選択された場合には演出パターン5が選択される。当該演出パターン5とは、液晶表示部42が4つのエリアに分割されることなく、装飾図柄43・43・43の変動の結果(確定図柄)がハズレを表示する演出表示(完全ハズレ)である。
また、ハズレ演出パターン選択テーブル98aにおいては、変動パターン6が選択された場合には演出パターン6が選択される。当該演出パターン6とは、液晶表示部42が4つのエリアに分割されるものの、擬似変動演出が行われることなく(擬似連が成立することなく)各エリアの装飾図柄43・43・43の変動の結果(確定図柄)がハズレを表示する演出表示(擬似なしハズレ)である。
また、ハズレ演出パターン選択テーブル98aにおいては、変動パターン7、変動パターン8又は変動パターン9が選択された場合、有効領域として第一エリアAよりも第二エリアBが、第二エリアBよりも第三エリアCが、そして第三エリアCよりも第四エリアDが選択される確率が低くなるように、各演出パターンに対応するカウンタ値が予め設定されている。
サブ制御CPU91は、上述の如く構成された大当り演出パターン選択テーブル97a及びハズレ演出パターン選択テーブル98aを用いてステップS502の処理を行った後、ステップS503へ移行する。
ステップS503において、サブ制御CPU91は、有効領域における擬似変動演出の各回(各セット)において、当該有効領域を含めた4つのエリアのうち擬似連が成立するエリアの個数(以下、単に「成立パターン」と記す)の選択を行う。
より詳細には、サブ制御ROM95に格納された擬似2用成立パターン選択テーブル131a、擬似3用成立パターン選択テーブル132a又は擬似4用成立パターン選択テーブル133a(図25参照)と、ステップS502にて選択された有効領域における擬似変動演出の回数に基づいて、当該成立パターンの選択が行われる。
ここでは一例として、擬似3用成立パターン選択テーブル132aを用いて、ステップS503における選択の処理の具体例について説明する。
サブ制御CPU91は、ステップS502にて有効領域における擬似変動演出の回数として3回(擬似3)を選択した場合(本実施形態においては、変動パターン3又は変動パターン9の場合)、図25(b)に示す擬似3用成立パターン選択テーブル132aを用いて成立パターンを選択する。
ここで、擬似3用成立パターン選択テーブル132aには、有効領域における擬似変動演出の各回において、当該有効領域を含めた4つのエリアのうち擬似連が成立するエリアの個数が複数パターン設定されている。例えば、成立パターン2においては、有効領域における擬似変動演出の1セット目では有効領域を含む3つのエリアで擬似連が成立し、2セット目では有効領域を含む2つのエリアで擬似連が成立する。また、成立パターン3においては、有効領域における擬似変動演出の1セット目では有効領域を含む2つのエリアで擬似連が成立し、2セット目でも有効領域を含む2つのエリアで擬似連が成立する。なお、いずれの成立パターンでも一番最後のセット(3セット目)では有効領域のみで擬似連が成立するため、3セット目は1つのエリアだけで擬似連が成立するように設定されている。
このように、有効領域における擬似変動演出が繰り返されるたびに、擬似連が成立するエリアの個数は前回よりも1つだけ減少するか、前回と同数だけ成立するように設定されている。擬似連が成立するエリアの個数を、前回よりも1つだけ減少させるだけでなく、減少することなく前回と同数だけ成立するように設定しておくことで、遊技者に有効領域における擬似変動演出が何回(何セット)行われるか予想され難くすることができる。また、擬似連が成立したエリアの個数が少なかった場合であっても、遊技者に期待感(擬似変動演出ができるだけ多く続くことに対する期待感)を持たせることができる。
なお、本実施形態においては、擬似連が成立するエリアの個数が減少する際には、1つだけ減少するものとするが、本発明はこれに限るものではなく、2つ以上減少する構成であっても良い。また、本実施形態においては、擬似連が成立するエリアの個数が前回と同じ(減少しない)場合もあるものとするが、本発明はこれに限るものではなく、必ず1つ以上減少する構成であっても良い。
サブ制御CPU91は、このように構成された擬似3用成立パターン選択テーブル132aから、抽選によって1つの成立パターンを選択する。
なお、サブ制御CPU91は、ステップS502にて有効領域における擬似変動演出の回数として2回(擬似2)を選択した場合(本実施形態においては、変動パターン2又は変動パターン8の場合)、図25(a)に示す擬似2用成立パターン選択テーブル131aから抽選によって成立パターンを選択する。
また、サブ制御CPU91は、ステップS502にて有効領域における擬似変動演出の回数として4回(擬似4)を選択した場合(本実施形態においては、変動パターン4の場合)、図25(c)に示す擬似4用成立パターン選択テーブル133aから抽選によって成立パターンを選択する。
なお、ステップS502にて有効領域における擬似変動演出の回数として1回が選択された場合には、擬似連が成立するエリアの個数は必ず1つであるため、ステップS503における選択の処理は行う必要がない。
サブ制御CPU91は、ステップS503の処理を行った後、ステップS504へ移行する。
ステップS504において、サブ制御CPU91は、有効領域における擬似変動演出の各回(各セット)において、当該有効領域以外のエリアのうちどのエリアで擬似連を成立させるかの選択を行う。
より詳細には、サブ制御CPU91は、有効領域における擬似変動演出の各回(各セット)において、当該有効領域以外にも擬似連が成立するエリアがある場合、すなわち擬似連が成立するエリアが複数ある場合には、当該有効領域以外のエリアのうちどのエリアで擬似連を成立させるかの選択を行う。
ここでは、図26を用いて、ステップS502にて演出パターン3A(図12参照)が選択され、ステップS503にて成立パターン2(図25参照)が選択された場合の具体例について説明する。
なお、図26では、各エリアにおける演出表示を簡略化して記載している。
この例では、演出パターン3Aが選択されていることから、有効領域は第一エリアAであり、有効領域における擬似変動演出が3セット行われることが決定する。また、成立パターン2が選択されていることから、有効領域における擬似変動演出の1セット目では有効領域を含む3つのエリアで擬似連が成立し、2セット目では有効領域を含む2つのエリアで擬似連が成立することが決定する。
この場合、まずサブ制御CPU91は、有効領域における擬似変動演出の1セット目において、有効領域以外のエリア(第二エリアB、第三エリアC又は第四エリアD)から擬似連を成立させるエリアを抽選によって2つ選択する。この説明の例においては、第二エリアB及び第三エリアCが選択されるものとする(図26(b)参照)。
次に、サブ制御CPU91は、有効領域における擬似変動演出の2セット目において、有効領域以外のエリアから擬似連を成立させるエリアを抽選によって1つ選択する。この際、擬似連を成立させるエリアは、前回(1セット目に)擬似連が成立したエリアの中から選択される。すなわち、この説明の例においては、第二エリアB及び第三エリアCの中から選択されることになる。この例では、第二エリアBが選択されるものとする(図26(c)参照)。
有効領域における擬似変動演出の3セット目については、擬似連が成立するエリアは1つだけ(有効領域のみ)であるため(図26(d)参照)、サブ制御CPU91は有効領域以外のエリアから擬似連を成立させるエリアを選択することはない。
この例のように、サブ制御CPU91は、有効領域における擬似変動演出の各回(各セット)において、当該有効領域以外のエリアのうちどのエリアで擬似連を成立させるかの選択を1セット目から順に行い、有効領域以外に擬似連が成立するエリアが無くなった時点で当該ステップS504の処理を終了する。
サブ制御CPU91は、ステップS504の処理を行った後、ステップS302の処理を終了し、ステップS303へ移行する(図18参照)。
このように、サブ制御CPU91はステップS302の処理において、演出表示の内容として、有効領域、有効領域の確定図柄、有効領域における擬似変動演出の回数(セット数)、各セットにおける擬似連が成立するエリアの個数及び擬似連が成立するエリアを選択(決定)する。この演出表示の内容に従って、表示制御CPU101はステップS402の処理において、液晶表示部42を用いて演出表示を開始する。
また、上述の如く構成された大当り変動パターン選択テーブル58、ハズレ変動パターン選択テーブル60、大当り演出パターン選択テーブル97a及びハズレ演出パターン選択テーブル98aによって、図27に示すように、演出表示の内容に応じて大当りの期待度が設定されることになる。具体的には、演出表示の内容が、擬似4(有効領域における擬似変動演出の回数が4回(4セット))である場合には大当りが確定する。また、その他の演出表示の内容については、擬似1(有効領域における擬似変動演出の回数が1回(1セット))かつリーチ演出がリーチA(有効領域が第一エリアA)である場合には、大当りの期待度が最も低く、擬似3(有効領域における擬似変動演出の回数が3回(3セット))かつリーチ演出がリーチD(有効領域が第四エリアD)である場合には、大当りの期待度が最も高くなる。
したがって遊技者は、液晶表示部42が4つのエリアに分割された場合、擬似変動演出が4回連続することを期待すると共に、できるだけ第四エリアDからリーチ演出(リーチD)に発展することを期待することになる。このように、分割された4つのエリアごとに期待度に差を設けると共に、擬似変動演出が連続する回数によっても期待度に差を設けることで、遊技者の興趣をより高めることが可能となる。
以下では、上述した例以外の演出表示の具体例について説明する。
まず、図26を用いて、ステップS502にて演出パターン3A(図12参照)が選択され、ステップS503にて成立パターン3(図25参照)が選択された場合の具体例について説明する。
この例では、演出パターン3Aが選択されていることから、有効領域は第一エリアAであり、有効領域における擬似変動演出が3セット行われることが決定する。また、成立パターン3が選択されていることから、有効領域における擬似変動演出の1セット目では有効領域を含む2つのエリアで擬似連が成立し、2セット目でも同様に有効領域を含む2つのエリアで擬似連が成立することが決定する。
この場合、まずサブ制御CPU91は、有効領域における擬似変動演出の1セット目において、有効領域以外のエリアから擬似連を成立させるエリアを抽選によって1つ選択する。この説明の例においては、第二エリアBが選択されるものとする。表示制御CPU101は、第一エリアA(有効領域)及び第二エリアBにおいて擬似連を成立させる(図26(f)参照)。
次に、サブ制御CPU91は、有効領域における擬似変動演出の2セット目において、有効領域以外のエリアから擬似連を成立させるエリアを抽選によって1つ選択する。この際、擬似連を成立させるエリアは、前回(1セット目に)擬似連が成立したエリアの中から選択される。すなわち、この説明の例においては、選択肢は第二エリアBのみであるため、必然的に第二エリアBが選択される。表示制御CPU101は、再び第一エリアA(有効領域)及び第二エリアBにおいて擬似連を成立させる(図26(g)参照)。
有効領域における擬似変動演出の3セット目については、擬似連が成立するエリアは1つだけ(有効領域のみ)であるため、サブ制御CPU91は有効領域以外のエリアから擬似連を成立させるエリアを選択することはない。表示制御CPU101は、第一エリアA(有効領域)において擬似連を成立させる(図26(h)参照)。
最後に表示制御CPU101は、第一エリアA(有効領域)を画面いっぱいに拡大し、当該第一エリアAに対応したリーチ演出であるリーチAを表示する(図26(i)参照)。
次に、図28を用いて、ステップS502にて演出パターン4D(図12参照)が選択され、ステップS503にて成立パターン4(図25参照)が選択された場合の具体例について説明する。
この例では、演出パターン4Dが選択されていることから、有効領域は第四エリアDであり、有効領域における擬似変動演出が4セット行われることが決定する。また、成立パターン4が選択されていることから、有効領域における擬似変動演出の1セット目では有効領域を含む4つのエリアで擬似連が成立し、2セット目では有効領域を含む3つのエリアで擬似連が成立し、3セット目では有効領域を含む2つのエリアで擬似連が成立することが決定する。
この場合、まずサブ制御CPU91は、有効領域における擬似変動演出の1セット目において、有効領域以外のエリアから擬似連を成立させるエリアを抽選によって3つ選択する。この場合、有効領域以外のエリアは3つであるため、必然的に全てのエリアが選択されることになる。表示制御CPU101は、全てのエリアにおいて擬似連を成立させる(図28(b)参照)。
次に、サブ制御CPU91は、有効領域における擬似変動演出の2セット目において、有効領域以外のエリアから擬似連を成立させるエリアを抽選によって2つ選択する。この際、擬似連を成立させるエリアは、前回(1セット目に)擬似連が成立したエリアの中から選択される。すなわち、この説明の例においては、第一エリアA、第二エリアB又は第三エリアCから選択されることになる。この例では、第一エリアA及び第三エリアCが選択されるものとする。表示制御CPU101は、第一エリアA、第三エリアC及び第四エリアD(有効領域)において擬似連を成立させる(図28(c)参照)。
次に、サブ制御CPU91は、有効領域における擬似変動演出の3セット目において、有効領域以外のエリアから擬似連を成立させるエリアを抽選によって1つ選択する。この際、擬似連を成立させるエリアは、前回(2セット目に)擬似連が成立したエリアの中から選択される。すなわち、この説明の例においては、第一エリアA又は第三エリアCから選択されることになる。この例では、第一エリアAが選択されるものとする。表示制御CPU101は、第一エリアA及び第四エリアD(有効領域)において擬似連を成立させる(図28(d)参照)。
有効領域における擬似変動演出の4セット目については、擬似連が成立するエリアは1つだけ(有効領域のみ)であるため、サブ制御CPU91は有効領域以外のエリアから擬似連を成立させるエリアを選択することはない。表示制御CPU101は、第四エリアD(有効領域)において擬似連を成立させる(図28(e)参照)。
最後に表示制御CPU101は、第四エリアD(有効領域)を画面いっぱいに拡大し、当該第四エリアDに対応したリーチ演出であるリーチDを表示する。
以上の如く、遊技機1は、選択された演出表示の内容に応じて種々のパターンの演出表示を行うことができる。この際、有効領域における擬似変動演出の1回目(1セット目)に擬似連が成立するエリアが多ければ多いほど、当該擬似変動演出の繰り返し回数(セット数)が多くなる期待感(ひいては、大当りになる期待感)が増す。例えば、図26(f)に示した例よりも、図28(b)に示した例の方が、擬似変動演出の繰り返し回数(セット数)が多くなる期待感が増す。このため、遊技者に1回目の擬似変動演出で多くのエリアで擬似連が成立することを期待する楽しみを提供することができる。また、有効領域として選択されるエリアとしては、第一エリアA、第二エリアB、第三エリアC、第四エリアDの順に大当りになる期待感が増す。このため、遊技者に第四エリアDで擬似連が成立することを期待する楽しみを提供することもできる。
以上の如く、本実施形態に係る遊技機1(パチンコ遊技機)は、
遊技球が入球可能な始動口(始動口22)と、
遊技球の前記始動口への入球に応じて、遊技者に有利となる遊技状態を付与する大当りであるか否かの大当り判定を行う大当り判定手段(主制御回路50)と、
図柄(装飾図柄43)を変動表示し、前記大当り判定の判定結果が大当りである場合には大当りの態様で図柄を停止表示する一方、外れである場合には外れの態様で図柄を停止表示する表示装置(装飾図柄表示装置27)と、
前記表示装置の表示領域を4個の分割領域に分割すると共に、変動表示された図柄を特定の態様で仮停止表示させた後に再び変動表示させる擬似連演出を実行する演出制御手段(サブ制御回路90及び表示制御回路100)と、
を具備し、
前記演出制御手段は、
前記4個の分割領域のそれぞれで図柄を変動表示させる第一の処理と、
m(mは2以上でかつ4以下の整数)個の分割領域で図柄が前記特定の態様で仮停止表示するように、前記第一の処理で変動表示された図柄を前記特定の態様又は前記外れの態様で仮停止表示させる第二の処理と、
を実行した後、
前記特定の態様で図柄が仮停止表示された分割領域でのみ図柄を再び変動表示させる第三の処理と、
前記特定の態様で図柄が仮停止表示される分割領域の数が、前記第三の処理で図柄が変動表示された分割領域の数以下となるように、前記第三の処理で変動表示された図柄を前記特定の態様又は外れの態様で仮停止表示させる第四の処理と、
を、前記特定の態様で図柄が仮停止表示される分割領域の数が1つとなるまで繰り返し、
前記特定の態様で図柄が仮停止表示された分割領域の数が1つとなった場合に、当該1つの分割領域で図柄を再び変動表示させると共に、前記大当りの態様又は前記外れの態様で停止表示させ、前記大当り判定の判定結果を報知する第五の処理を実行するものである。
このように構成することにより、分割領域を用いて装飾図柄43を変動表示させる遊技機1において、遊技者に新鮮な印象を与えることが可能となる。
なお、本実施形態においては、1回の装飾図柄遊技(1回の保留の消化)において、所定の演出パターンが選択された場合には、液晶表示部42が1つの大きなエリアを形成している状態から発展的に4つのエリアに分割される構成とした(例えば、図20参照)が、本発明はこれに限るものではない。すなわち、複数の装飾図柄遊技(複数回の保留の消化)に跨って、液晶表示部42が4つのエリアに分割された状態を継続する遊技モード(分割画面モード)を有する構成であっても良い。
また、本実施形態においては、液晶表示部42を4つのエリアに分割する構成(すなわち、本発明に係るn=4)としたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、液晶表示部42が分割されるエリアの個数はいくつであっても良い。
また、本実施形態においては、有効領域における擬似変動演出が1セット行われる際に、同時に有効領域以外のエリアでも擬似変動演出が行われる(擬似連が成立するか否かの期待感を煽る)ものとした(例えば、図21参照)が、本発明はこれに限るものではない。すなわち、有効領域を含む各エリアごとに順次擬似変動演出が行われる構成としても良い。
また、本実施形態においては、液晶表示部42が4つのエリアに分割された状態で、擬似変動演出が行われる様子についてのみ説明したが、液晶表示部42が分割されない状態においても、擬似変動演出が行われる構成であっても良い。すなわち遊技機1は、液晶表示部42が形成する1つの大きなエリア(例えば、図20(a)参照)において装飾図柄43・43・43が変動表示され、中央の図柄として擬似連図柄を登場させることで擬似連の成立を煽る演出表示を有するものであっても良い。
以下では、本発明の第二実施形態に係る遊技機1について説明する。第一実施形態に係る遊技機1は上述の如く分割されたエリアにおいて擬似変動演出を行うものであったが、第二実施形態に係る遊技機1は分割されたエリアにおいて、いわゆる先読み連続予告演出を行うものである。
なお、第二実施形態に係る遊技機1の構成は、第一実施形態に係るものと概ね同一であるため、以下では当該第一実施形態とは異なる構成や制御方法についてのみ説明する。
また、本実施形態に係る主制御回路50は、本発明に係る大当り判定手段、保留手段の実施の一形態である。また、本実施形態に係る主制御回路50及びサブ制御回路90は、本発明に係る事前判定手段の実施の一形態である。また、本実施形態に係るサブ制御回路90及び表示制御回路100は、本発明に係る演出制御手段の実施の一形態である。
図29(a)に示すように、主制御RAM54には、主制御クロック回路53から主制御CPU51にクロック信号が入力される毎に「0」から「199」まで繰り返し1ずつ加算した数値が格納される大当り先読みカウンタ76が設けられる。当該大当り先読みカウンタ76に格納された値は、大当りカウンタ61に格納された値と常に同一の値となる。
図29(b)に示すように、サブ制御RAM94には、大当りの先読みがなされた状態であるか否かを示す大当り先読みフラグ134が設けられる。大当り先読みフラグ134は、大当りが先読みされた状態でない場合には、オフ状態に設定される。一方、大当りが先読みされた状態である場合には、オン状態に設定される。
図29(c)に示すように、サブ制御ROM95には、第一大当り先読みテーブル記憶エリア135が設けられる。第一大当り先読みテーブル記憶エリア135には、第一大当り先読みテーブル135aが格納される。第一大当り先読みテーブル135aとは、大当り先読みカウンタ76のカウンタ値に基づいて特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りとなるか否かの判定(先読み)に使用されるものである。
第一大当り先読みテーブル135a(不図示)は、大当り先読みカウンタ76のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「大当り先読み結果」と、により構成される。なお、本実施形態では、大当り先読みカウンタ76のカウンタ値が「7」である場合に、大当り先読み結果が大当りとされ、カウンタ値がそれ以外である場合に、大当り先読み結果がハズレとされる。すなわち、第一大当り先読みテーブル135aの構成は、第一大当り判定テーブル56(図7(a)参照)と同一である。このため、第一大当り先読みテーブル135aを用いた先読みの結果が大当りである場合、第一大当り判定テーブル56を用いた大当り判定の結果も大当りとなる。
図29(c)に示すように、サブ制御ROM95には、第二大当り先読みテーブル記憶エリア136が設けられる。第二大当り先読みテーブル記憶エリア136には、第二大当り先読みテーブル136aが格納される。第二大当り先読みテーブル136aとは、大当り先読みカウンタ76のカウンタ値に基づいて特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りとなるか否かの判定(先読み)に使用されるものである。
第二大当り先読みテーブル136a(不図示)は、大当り先読みカウンタ76のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「大当り先読み結果」と、により構成される。なお、本実施形態では、大当り先読みカウンタ76のカウンタ値が「7,30,50,70,90,110,130,150,170,190」である場合に、大当り先読み結果が大当りとされ、カウンタ値がそれ以外である場合に、大当り先読み結果がハズレとされる。すなわち、第二大当り先読みテーブル136aの構成は、第二大当り判定テーブル57(図7(b)参照)と同一である。このため、第二大当り先読みテーブル136aを用いた先読みの結果が大当りである場合、第二大当り判定テーブル56を用いた大当り判定の結果も大当りとなる。
次に、主制御回路50の特別図柄遊技の処理について、図30のフローチャートを用いて説明する。なお、図30に示すフローチャートは、第一実施形態の説明において図15に示したフローチャートを一部変更したものであるため、以下の説明では第一実施形態と異なる処理についてのみ説明する。
ステップS103において、主制御CPU51は、現在の大当りカウンタ61、変動パターン選択カウンタ62、大当り先読みカウンタ76等、各種のカウンタのカウンタ値を読み出して、適宜のカウンタ値記憶エリア69に格納する。
ステップS107から移行したステップS143において、主制御CPU51は、ステップS103にて適宜のカウンタ値記憶エリア69に格納された大当り先読みカウンタ76のカウンタ値、及び特別図柄確率変動フラグ74の状態に関する信号をサブ制御回路90へ送信する。
主制御CPU51は、ステップS143の処理を行った後、ステップS108へ移行する。
次に、主制御回路50から大当り先読みカウンタ76のカウンタ値、及び特別図柄確率変動フラグ74の状態に関する信号を受信(ステップS143)した後の、サブ制御回路90による大当りの先読みの処理について、図31のフローチャートを用いて説明する。
ステップS601において、サブ制御CPU91は、特別図柄確率変動機能が作動中であるか否かを判定する。
サブ制御CPU91は、特別図柄確率変動機能が作動中である場合、つまり特別図柄確率変動フラグ74がオン状態である場合には、ステップS602へ移行する。
一方、サブ制御CPU91は、特別図柄確率変動機能が作動中でない場合、つまり特別図柄確率変動フラグ74がオフ状態である場合には、ステップS603へ移行する。
ステップS602において、サブ制御CPU91は、特別図柄確率変動機能の作動時における特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りとなるか否かの判定(先読み)を行う。
サブ制御CPU91は、ステップS103において適宜のカウンタ値記憶エリア69に格納された大当り先読みカウンタ76のカウンタ値と、第二大当り先読みテーブル記憶エリア136に記憶された第二大当り先読みテーブル136aにおいて当該カウンタ値に対応する判定結果と、により特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りとなるか否かを判定(先読み)する。すなわち、特別図柄41の変動表示の開始(ステップS117)前に(事前に)、大当り判定の結果が大当りとなるか否かを判定する。
サブ制御CPU91は、ステップS602の処理を行った後、ステップS604へ移行する。
ステップS603において、サブ制御CPU91は、特別図柄確率変動機能の未作動時における特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りとなるか否かの判定(先読み)を行う。
サブ制御CPU91は、ステップS103において適宜のカウンタ値記憶エリア69に格納された大当り先読みカウンタ76のカウンタ値と、第一大当り先読みテーブル記憶エリア135に記憶された第一大当り先読みテーブル135aにおいて当該カウンタ値に対応する判定結果と、により特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りとなるか否かを判定(先読み)する。すなわち、特別図柄41の変動表示の開始(ステップS117)前に(事前に)、大当り判定の結果が大当りとなるか否かを判定する。
サブ制御CPU91は、ステップS603の処理を行った後、ステップS604へ移行する。
ステップS604において、サブ制御CPU91は、ステップS602又はステップS603における先読みの結果が大当りであるか否かを判定する。
サブ制御CPU91は、先読みの結果が大当りである場合、ステップS605へ移行する。
サブ制御CPU91は、先読みの結果が大当りでない場合、ステップS606へ移行する。
ステップS605において、サブ制御CPU91は、大当り先読みフラグ134をオン状態に設定する。
なお、大当り先読みフラグ134がオン状態になると、液晶表示部42に設けられた特別図柄変動保留回数表示部45に表示された保留回数を示す保留図柄45aのうち、対応する保留図柄45aの色が通常時とは異なる色に変化する。例えば、図35(a)に示す例では、3つ表示された保留図柄45aのうち、最も右側の保留図柄45aの色が変化している。
ステップS606において、サブ制御CPU91は、大当り先読みフラグ134をオフ状態に設定する。
次に、サブ制御回路90の装飾図柄遊技の処理について、図32及び図33のフローチャートを用いて説明する。なお、図32及び図33に示すフローチャートは、第一実施形態の説明において図18に示したフローチャートを一部変更したものであるため、以下の説明では第一実施形態と異なる処理についてのみ説明する。
ステップS301から移行したステップS306において、サブ制御CPU91は、大当り先読みフラグ134がオン状態であるか否かを判定する。
サブ制御CPU91は、大当り先読みフラグ134がオン状態である場合、ステップSS307へ移行する。
サブ制御CPU91は、大当り先読みフラグ134がオフ状態である場合、ステップS302へ移行する。
ステップS307において、サブ制御CPU91は、数値cが0であるか否かを判定する。
ここで数値cはサブ制御CPU91による処理に用いられる整数であり、サブ制御RAM94に記憶されると共にサブ制御CPU91によりその値が適宜書き換えられる。なお、数値cの初期値は0であるものとする。
サブ制御CPU91は、数値cが0であると判定した場合、ステップS308へ移行する。
サブ制御CPU91は、数値cが0ではないと判定した場合、ステップS309へ移行する。
ステップS308において、サブ制御CPU91は、装飾図柄表示装置27の液晶表示部42に表示させる、先読み連続予告演出の演出表示の内容の選択を行う。
ここで、当該ステップS308における演出表示の内容の選択の処理の詳細について、図34のフローチャート及び図35に示した具体例を用いて説明する。
ステップS701において、サブ制御CPU91は、数値sに現在の特別図柄遊技の保留回数を代入する。
ここで数値sはサブ制御CPU91による処理に用いられる整数であり、サブ制御RAM94に記憶されると共にサブ制御CPU91によりその値が適宜書き換えられる。
大当り先読みフラグ134がオンになった時点でステップS701の処理が行われるため、数値sには特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると先読みされた保留までの保留回数が代入されることになる。
例えば、図35(a)に示すように、現在の保留回数が3回であり、当該3回目の保留に対応する特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると先読みされた場合、数値sには3という数値が代入される。
サブ制御CPU91は、ステップS701の処理を行った後、ステップS702へ移行する。
ステップS702において、サブ制御CPU91は、大当りが先読みされた保留に対応して行われる装飾図柄遊技での、有効領域(第一実施形態と同様に液晶表示部42を分割することで形成される第一エリアA、第二エリアB、第三エリアC又は第四エリアDの中から、最終的にリーチ演出が行われ、大当りか否かが報知されることになる1つのエリア)における装飾図柄43・43・43の確定図柄(最終的な確定図柄)の選択を行う。この選択の具体的な方法は、第一実施形態と同様である(ステップS501参照)。
サブ制御CPU91は、ステップS702の処理を行った後、ステップS703へ移行する。
ステップS703において、サブ制御CPU91は、第一エリアA、第二エリアB、第三エリアC又は第四エリアDの中から、有効領域を抽選により選択する。
例えば、図35に示す例では第一エリアAが選択されるものとする。
サブ制御CPU91は、ステップS703の処理を行った後、ステップS704へ移行する。
ステップS704において、サブ制御CPU91は、大当りが先読みされた保留の直前までの各保留に対応して行われる装飾図柄遊技において、有効領域を含めた4つのエリアのうち、チャンス目で装飾図柄43・43・43を変動停止させるエリア(チャンス目が成立するエリア)の個数(以下、単に「チャンス目出現パターン」と記す)を抽選により選択する。
ここで、「チャンス目」とは、次の保留に対応して行われる装飾図柄遊技において、当該エリアで装飾図柄43・43・43が変動表示されることを示唆するものである。当該チャンス目として、装飾図柄43・43・43の特定の組み合わせ(例えば、「776」等)が予め設定される。当該チャンス目は、本発明に係る「特定の態様」の実施の一形態である。
例えば、図35に示す例では、大当りが先読みされた保留(3つ目の保留)の直前(2つ目の保留)までの2回の保留に対応して行われる装飾図柄遊技において、1回目の装飾図柄遊技では2つのエリアで(図35(c)参照)、2回目の装飾図柄遊技では1つのエリアで(図35(e)参照)、それぞれチャンス目が成立されるものとする。
なお、大当りが先読みされた保留(3つ目の保留)の直前の保留に対応して行われる装飾図柄遊技においては、必ず1つのエリアだけでチャンス目が成立するように設定される。
サブ制御CPU91は、ステップS704の処理を行った後、ステップS705へ移行する。
ステップS705において、サブ制御CPU91は、大当りが先読みされた保留の直前までの各保留に対応して行われる装飾図柄遊技において、有効領域以外のエリアのうちどのエリアでチャンス目を成立させるかを抽選で選択する。
ここで、有効領域については、大当りが先読みされた保留の直前の保留に対応して行われる装飾図柄遊技まで、全てチャンス目が成立される。また、2回目以降の保留に対応して行われる装飾図柄遊技においてチャンス目が成立されるエリアは、その直前の回にチャンス目が成立されたエリアの中から選択される。
例えば、図35に示す例では、1回目の装飾図柄遊技では第一エリアA及び第二エリアBでチャンス目が成立されるものとする。また2回目の装飾図柄遊技では、有効領域である第一エリアAでのみチャンス目が成立されるものとする。
サブ制御CPU91は、ステップS705の処理を行った後、ステップS706へ移行する。
ステップS706において、サブ制御CPU91は、ステップS702からステップS705の処理において選択された演出表示の内容に関する情報を、各回ごとに一時的にサブ制御RAM94に記憶する。
具体的には、サブ制御CPU91は、選択された有効領域、当該有効領域における最終的な確定図柄、チャンス目出現パターン、及び各回の装飾図柄遊技においてチャンス目が成立されるエリアをサブ制御RAM94に記憶する。
例えば、図35に示す例では、3回目までの装飾図柄遊技の演出表示の内容に関する情報をサブ制御RAM94に記憶する。
サブ制御CPU91は、ステップS706の処理を行った後、ステップS707へ移行する。
ステップS707において、サブ制御CPU91は、数値cに1を代入する。
サブ制御CPU91は、ステップS707の処理を行った後、本ステップS308の処理を終了し、ステップS309(図34)へ移行する。
ステップS309において、サブ制御CPU91は、c回目の装飾図柄遊技の演出表示の内容に関する信号を、表示制御回路100に送信する。これに基づいて、表示制御CPU101は、当該演出表示の内容に応じた表示データをVROM107から選択し、装飾図柄表示装置27に送信することになる(図19のステップS402参照)。
サブ制御CPU91は、ステップS309の処理を行った後、ステップS310へ移行する。
ステップS310において、サブ制御CPU91は、数値cにc+1を代入する。すなわち、サブ制御CPU91は数値cの値を1だけ増加させる。
サブ制御CPU91は、ステップS310の処理を行った後、ステップS311へ移行する。
ステップS311において、サブ制御CPU91は、数値cが数値sより大きい値か否かを判定する。
サブ制御CPU91は、数値cが数値sより大きい値であると判定した場合、ステップS312へ移行する。
サブ制御CPU91は、数値cが数値sより大きい値ではない(数値cが数値s以下である)と判定した場合、ステップS304(図32)へ移行する。
ステップS312において、サブ制御CPU91は、大当り先読みフラグ134をオン状態からオフ状態に切り換える。
サブ制御CPU91は、ステップS312の処理を行った後、ステップS313へ移行する。
ステップS313において、サブ制御CPU91は、数値cに0を代入する。
サブ制御CPU91は、ステップS313の処理を行った後、ステップS304(図32)へ移行する。
以上のようなサブ制御回路90の装飾図柄遊技の処理において、ステップS308で演出表示の内容が選択された後、ステップS309でc回目(ここで、数値cには1という値が代入されている(ステップS707参照)ため、1回目)の装飾図柄遊技の演出表示の内容に関する信号が、表示制御回路100に送信される。
その後、数値cの値は1増加して2という値になる(ステップS310)。したがって、ステップS308での演出表示の内容の選択は行われず(ステップS307)、ステップS309で2回目の装飾図柄遊技の演出表示の内容に関する信号が表示制御回路100に送信される。このようにして、大当りが先読みされた保留(s回目)まで、順に装飾図柄遊技の演出表示の内容に関する信号が表示制御回路100に送信される。
表示制御CPU101は、受信した演出表示の内容に応じた表示データをVROM107から選択し、装飾図柄表示装置27に送信し、図35に示したような先読み連続予告演出を行う。
すなわち、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りとなると判定(先読み)された場合、対応する保留図柄45a(図35の例では、3回の保留のうちの3回目に対応する保留図柄45a)の色が変化している(すなわち、s=3)。
図35(a)から図35(c)までに示すように、1回目の保留に対応する演出表示では、液晶表示部42が4つのエリアに分割され、それぞれのエリアで装飾図柄43・43・43が変動表示される(本発明に係る、第一の処理)ことで、装飾図柄遊技が行われる。この例では、分割されたエリアのうちのいくつか(図35の例では、第一エリアA及び第二エリアB)でチャンス目が成立される(本発明に係る、第二の処理)。
図35(d)及び図35(e)に示すように、2回目の保留に対応する演出表示では、液晶表示部42が、1回目の保留に対応する演出表示から引き続き4つのエリアに分割された状態で維持される。そして、前回(1回目に)チャンス目が成立したエリア(図35の例では、第一エリアA及び第二エリアB)で装飾図柄43・43・43が変動表示される(本発明に係る、第三の処理)ことで、装飾図柄遊技が行われる。この例では、分割されたエリアのうち、第一エリアAでチャンス目が成立される(本発明に係る、第四の処理)。
図35(f)から図35(h)までに示すように、3回目の保留、すなわち大当りが先読みされた保留に対応する演出表示では、液晶表示部42が、2回目の保留に対応する演出表示から引き続き4つのエリアに分割された状態で維持される。そして、前回(2回目)チャンス目が成立したエリア(図35の例では、第一エリアA)で装飾図柄43・43・43が変動表示されることで、装飾図柄遊技が行われる。
当該第一エリアAにおける装飾図柄遊技では、第一エリアAは液晶表示部42の画面いっぱいに拡大し、当該第一エリアAに対応した(第一エリアAに表示される背景画像(キャラクタや風景等)と関連性のある内容の)リーチ演出であるリーチAが表示される。リーチ演出(リーチA)が行われた後、装飾図柄43・43・43が本停止され、大当りが報知されることになる(本発明に係る、第五の処理)。
このように、大当りが先読みされた場合には、当該先読みされた保留までの複数回の装飾図柄遊技において、チャンス目を連続して表示させる演出(先読み連続予告演出)を行うことになる。この際、液晶表示部42を複数のエリアに分割し、装飾図柄遊技の回が進むごとにチャンス目が成立するエリアを減少させることで、遊技者が望むエリアが最後まで残ってリーチ演出に発展することを期待する楽しみを提供することができる。
s回目(図35の例では、3回目)の装飾図柄遊技の演出表示の内容に関する信号が表示制御回路100に送信された後、ステップS310の処理によって数値cの値はs+1となる。このため、ステップS311の処理からステップS312の処理へと移行することになり、大当り先読みフラグ134はオフ状態に設定されると共に、数値cの値が初期値(0)に戻され(ステップS313)、先読み連続予告演出の処理が終了する。
以上の如く、本実施形態に係る遊技機1(パチンコ遊技機)は、
遊技球が入球可能な始動口(始動口22)と、
遊技球の前記始動口への入球に応じて、遊技者に有利となる遊技状態を付与する大当りであるか否かの大当り判定を行う大当り判定手段(主制御回路50)と、
図柄(装飾図柄43)を変動表示し、前記大当り判定の判定結果が大当りである場合には大当りの態様で図柄を停止表示する一方、外れである場合には外れの態様で図柄を停止表示する表示装置(装飾図柄表示装置27)と、
図柄が変動表示されているときに前記遊技球が前記始動口に入球した場合に、図柄を変動表示させる図柄遊技の権利を保留する保留手段(主制御回路50)と、
前記保留手段によって図柄遊技の権利が保留されたときに、当該遊技球の入球に応じた図柄の変動表示の開始前に、当該遊技球の入球に応じた前記大当り判定手段による大当り判定の結果を事前に判定する事前判定手段(主制御回路50及びサブ制御回路90)と、
前記表示装置の表示領域を4個の分割領域に分割すると共に、前記事前判定手段により特定の判定結果が事前判定された場合に、複数回の図柄遊技にわたり、各回の図柄遊技で図柄を特定の態様で停止表示させる連続予告演出を実行する演出制御手段(サブ制御回路90及び表示制御回路100)と、
を具備し、
前記演出制御手段は、
前記事前判定手段により特定の判定結果が事前判定された場合に、当該特定の判定結果が事前判定された図柄遊技よりも前に保留された複数回の図柄遊技において、
4個の分割領域のそれぞれで図柄を変動表示させる第一の処理と、
m(mは2以上でかつ4以下の整数)個の分割領域で図柄が前記特定の態様で停止表示するように、前記第一の処理で変動表示された図柄を前記特定の態様又は前記外れの態様で停止表示させる第二の処理と、
を実行した後、
前記特定の態様で図柄が停止表示された分割領域でのみ図柄を変動表示させる第三の処理と、
前記特定の態様で図柄が停止表示される分割領域の数が、前記第三の処理で図柄が変動表示された分割領域の数以下となるように、前記第三の処理で変動表示された図柄を前記特定の態様又は外れの態様で停止表示させる第四の処理と、
を、前記特定の態様で図柄が停止表示される分割領域の数が1つとなるまで繰り返し、
前記特定の判定結果が事前判定された図柄遊技において、
前記特定の態様で図柄が停止表示された1つの分割領域で図柄を変動表示させると共に、前記大当りの態様又は前記外れの態様で停止表示させ、前記大当り判定の判定結果を報知する第五の処理を実行するものである。
このように構成することにより、分割領域を用いて装飾図柄43を変動表示させる遊技機1において、遊技者に新鮮な印象を与えることが可能となる。
なお、本実施形態においては、装飾図柄遊技の回が進むごとにチャンス目が成立されるエリアの個数を減少させるものとしたが、第一実施形態と同様に、所定の場合には減少させない(チャンス目が成立されるエリアを維持する)構成とすることも可能である。
1:遊技機,4:遊技盤,22:始動口,27:装飾図柄表示装置,42:液晶表示部,50:主制御回路,90:サブ制御回路,100:表示制御回路

Claims (2)

  1. 遊技球が入球可能な始動口と、
    遊技球の前記始動口への入球に応じて、遊技者に有利となる遊技状態を付与する大当りであるか否かの大当り判定を行う大当り判定手段と、
    図柄を変動表示し、前記大当り判定の判定結果が大当りである場合には大当りの態様で図柄を停止表示する一方、外れである場合には外れの態様で図柄を停止表示する表示装置と、
    前記表示装置の表示領域をn(nは2以上の整数)個の分割領域に分割すると共に、変動表示された図柄を特定の態様で仮停止表示させた後に再び変動表示させる擬似連演出を実行する演出制御手段と、
    を具備し、
    前記演出制御手段は、
    前記n個の分割領域のそれぞれで図柄を変動表示させる第一の処理と、
    m(mは2以上でかつn以下の整数)個の分割領域で図柄が前記特定の態様で仮停止表示するように、前記第一の処理で変動表示された図柄を前記特定の態様又は前記外れの態様で仮停止表示させる第二の処理と、
    を実行した後、
    前記特定の態様で図柄が仮停止表示された分割領域でのみ図柄を再び変動表示させる第三の処理と、
    前記特定の態様で図柄が仮停止表示される分割領域の数が、前記第三の処理で図柄が変動表示された分割領域の数以下となるように、前記第三の処理で変動表示された図柄を前記特定の態様又は外れの態様で仮停止表示させる第四の処理と、
    を、前記特定の態様で図柄が仮停止表示される分割領域の数が1つとなるまで繰り返し、
    前記特定の態様で図柄が仮停止表示された分割領域の数が1つとなった場合に、当該1つの分割領域で図柄を再び変動表示させると共に、前記大当りの態様又は前記外れの態様で停止表示させ、前記大当り判定の判定結果を報知する第五の処理を実行することを特徴とする、
    パチンコ遊技機。
  2. 遊技球が入球可能な始動口と、
    遊技球の前記始動口への入球に応じて、遊技者に有利となる遊技状態を付与する大当りであるか否かの大当り判定を行う大当り判定手段と、
    図柄を変動表示し、前記大当り判定の判定結果が大当りである場合には大当りの態様で図柄を停止表示する一方、外れである場合には外れの態様で図柄を停止表示する表示装置と、
    図柄が変動表示されているときに前記遊技球が前記始動口に入球した場合に、図柄を変動表示させる図柄遊技の権利を保留する保留手段と、
    前記保留手段によって図柄遊技の権利が保留されたときに、当該遊技球の入球に応じた図柄の変動表示の開始前に、当該遊技球の入球に応じた前記大当り判定手段による大当り判定の結果を事前に判定する事前判定手段と、
    前記表示装置の表示領域をn(nは2以上の整数)個の分割領域に分割すると共に、前記事前判定手段により特定の判定結果が事前判定された場合に、複数回の図柄遊技にわたり、各回の図柄遊技で図柄を特定の態様で停止表示させる連続予告演出を実行する演出制御手段と、
    を具備し、
    前記演出制御手段は、
    前記事前判定手段により特定の判定結果が事前判定された場合に、当該特定の判定結果が事前判定された図柄遊技よりも前に保留された複数回の図柄遊技において、
    前記n個の分割領域のそれぞれで図柄を変動表示させる第一の処理と、
    m(mは2以上でかつn以下の整数)個の分割領域で図柄が前記特定の態様で停止表示するように、前記第一の処理で変動表示された図柄を前記特定の態様又は前記外れの態様で停止表示させる第二の処理と、
    を実行した後、
    前記特定の態様で図柄が停止表示された分割領域でのみ図柄を変動表示させる第三の処理と、
    前記特定の態様で図柄が停止表示される分割領域の数が、前記第三の処理で図柄が変動表示された分割領域の数以下となるように、前記第三の処理で変動表示された図柄を前記特定の態様又は外れの態様で停止表示させる第四の処理と、
    を、前記特定の態様で図柄が停止表示される分割領域の数が1つとなるまで繰り返し、
    前記特定の判定結果が事前判定された図柄遊技において、
    前記特定の態様で図柄が停止表示された1つの分割領域で図柄を変動表示させると共に、前記大当りの態様又は前記外れの態様で停止表示させ、前記大当り判定の判定結果を報知する第五の処理を実行することを特徴とする、
    パチンコ遊技機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017070374A (ja) * 2015-10-05 2017-04-13 サミー株式会社 ぱちんこ遊技機
JP2017070372A (ja) * 2015-10-05 2017-04-13 サミー株式会社 ぱちんこ遊技機

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JP2017070374A (ja) * 2015-10-05 2017-04-13 サミー株式会社 ぱちんこ遊技機
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