次に、発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明に係るパチンコ遊技機の一実施形態に係る遊技機1の全体的な構成について説明する。
なお、以下の説明では、遊技機1を遊技者から見て、手前側を遊技機1の前側とし、奥側を遊技機1の後側として、前後方向を規定する。また、遊技機1を遊技者から見て、左手側を遊技機1の左側とし、右手側を遊技機1の右側として、左右方向を規定する。
遊技機1は、図1及び図2が示すように、主として、外枠2と、中枠3と、窓枠5と、により構成される枠体に、各種の遊技部品が取り付けられて形成される。
外枠2は、遊技機1の外郭を成し、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。外枠2は、パチンコホール等の遊技場に設けられた台島に設置される。外枠2には、中枠3が設けられる。
中枠3は、前後面が開口された略四角筒状に形成される枠体である。中枠3は、外枠2の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。中枠3には、遊技盤4と、窓枠5と、下皿ユニット6と、が設けられる。
遊技盤4は、略平板状に形成される部材である。遊技盤4は、中枠3の下側を除く略全面に渡って配置される。遊技盤4は、中枠3に着脱可能に取り付けられる。遊技盤4の前側面には、遊技球が転動する領域である遊技領域7が形成される(図3参照)。
窓枠5は、略平板状に形成される枠体である。窓枠5は、遊技盤4の前方に配置される。窓枠5は、中枠3の前側の開口部にヒンジ等の軸支部材を介して回動可能に支持される。窓枠5の略中央には、略円形状の窓枠開口部8が開口される。窓枠開口部8は、透明板13により被覆される。これによって、遊技者は、前方から透明板13を介して窓枠5の後方に配置された遊技盤4の遊技領域7を視認することができる。窓枠開口部8の下方には、発射前の遊技球が貯溜される上皿9が配設される。窓枠開口部8の左右上方には、スピーカ10がそれぞれ配設される。
下皿ユニット6は、中枠3の下側であって窓枠5の下方に取り付けられる。下皿ユニット6の略中央には、上皿9から溢れた遊技球が貯溜される下皿11が配設される。下皿ユニット6の右側部であって下皿11の右方には、発射ハンドル12が配設される。発射ハンドル12は、回動操作されることによって上皿9に貯溜された遊技球を遊技盤4の遊技領域7へ向けて発射可能に構成される。
次に、遊技領域7の構成について、図3及び図4を用いてさらに詳細に説明する。
遊技領域7は、遊技盤4の前側面にガイドレール20によって区画形成される。ガイドレール20は、略円弧状に形成された帯状の部材である。ガイドレール20は、遊技盤4の前側面に正面視で略円形状を形成するように配置される。こうして、遊技領域7は、ガイドレール20によって正面視で略円形状に区画形成される。遊技領域7内には、図示せぬ複数の遊技釘が植設される。そして、発射ハンドル12の回動操作によって遊技領域7内に放出された遊技球は、前記遊技釘に衝突しながら当該遊技領域7内を下方へ向けて落下する(転動する)。
遊技領域7内には、可変入賞装置22と、始動ゲート23と、大入賞装置24と、普通図柄表示装置25と、特別図柄表示装置26と、装飾図柄表示装置27と、が設けられる。
可変入賞装置22(普通電動役物)は、遊技領域7内の中央下部に配置される。可変入賞装置22には、始動口29が設けられる。始動口29は、上面が開口されたポケット状に形成され、その内部に遊技球が入球(入賞)可能に構成される。始動口29の左右上方には、一対の可動片30が相互に対向して配設される。一対の可動片30には、可変入賞装置22に設けられた可動片用ソレノイド31の出力軸が連動連結される。そして、一対の可動片30は、可動片用ソレノイド31の出力軸の作動によって、遊技球が始動口29に入賞することができない閉塞状態と、遊技球が始動口29に入賞することができる開放状態と、を切り替え可能に構成される。
始動口29の内部には、近接スイッチからなる始動口センサ32が配設される。始動口センサ32は、遊技球が始動口29(可変入賞装置22)に入賞すると当該入賞を検知して、始動口入賞信号を出力する。
始動ゲート23は、遊技領域7内の左部に配置される。始動ゲート23は、上下方向に貫通した平面視略コの字状に形成され、その内側を遊技球が通過可能に構成される。始動ゲート23の内側には、近接スイッチからなる始動ゲートセンサ33が配設される。始動ゲートセンサ33は、遊技球が始動ゲート23を通過すると当該通過を検知して、始動ゲート通過信号を出力する。
大入賞装置24(特別電動役物)は、遊技領域7内の下部であって、可変入賞装置22の下方に配置される。大入賞装置24には、大入賞口34が設けられる。大入賞口34は、正面視で左右方向に細長い略矩形状であって、遊技領域7が前後方向に貫通して形成される。大入賞口34は、大入賞口扉35によって被覆される。大入賞口扉35は、下端を支点として遊技領域7に対して前後回りに回動可能に支持される。大入賞口扉35には、大入賞装置24に設けられた大入賞口扉用ソレノイド36の出力軸が連動連結される。そして、大入賞口扉35は、大入賞口扉用ソレノイド36の出力軸の作動によって、遊技球が大入賞口34に入賞することができる開放状態と、遊技球が大入賞口34に入賞することができない閉塞状態と、を切り替え可能に構成される。
大入賞口34の内部には、近接スイッチからなる大入賞口センサ37が配設される。大入賞口センサ37は、遊技球が大入賞口34(大入賞装置24)に入賞すると当該入賞を検知して、大入賞口入賞信号を出力する。
普通図柄表示装置25は、普通図柄39の変動を表示し、普通図柄遊技の当り判定の結果を表示(報知)する装置である。普通図柄表示装置25は、遊技領域7内の右下部に配置される。普通図柄表示装置25には、普通図柄39を表示するためのドットマトリクス形のLED表示部38が設けられる。
なお、本実施形態では、普通図柄39の図柄要素として、「○」及び「×」の図柄が使用される。「○」及び「×」の図柄は、LED表示部38に、交互に変動しながら表示される。そして、普通図柄遊技の当り判定の結果が当りであると、「○」の図柄で変動が停止される。一方、普通図柄遊技の当り判定の結果がハズレであると、「×」の図柄で変動が停止される。
特別図柄表示装置26は、特別図柄41の変動を表示し、特別図柄遊技の大当り判定の結果を表示(報知)する装置である。特別図柄表示装置26は、遊技領域7内の右下部であって、普通図柄表示装置25に隣接して配置される。
なお、本実施形態では、特別図柄41を表示するための7セグメントLED表示部40が設けられる。特別図柄41は、7セグメントLED表示部40にて変動しながら表示される。そして、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると、所定の当り図柄で変動が停止される。一方、特別図柄遊技の大当り判定の結果がハズレであると、所定のハズレ図柄で変動が停止される。
装飾図柄表示装置27は、複数の装飾図柄43・43・43の変動を表示し、装飾図柄遊技の当り判定の結果(特別図柄遊技の大当り判定の結果)を表示(報知)すると共に、当該特別図柄遊技の(変動)保留回数を保留図柄46・46・・・によって表示(報知)する装置である。装飾図柄表示装置27には、装飾図柄43・43・43及び保留図柄46・46・・・の表示領域としての液晶表示部42が設けられる。装飾図柄表示装置27は、液晶表示部42を前方へ向けた状態で、遊技領域7の略中央に開口された開口部44に取り付けられる。液晶表示部42には、その上端部から下端部近傍に亘って左・中・右の3つの変動領域が形成される。3つの変動領域では、装飾図柄43・43・43がそれぞれ独立して変動するように表示される。そして、装飾図柄43・43・43の変動が停止すると、3つの装飾図柄43・43・43が横一列に並んだ状態で表示される。
なお、装飾図柄43・43・43の変動が停止する順番は、リーチ演出等の特定の演出内容がない場合には、3つの変動領域のうちの左から順番に停止される。また、リーチ演出等の特定の演出内容がある場合には、3つの変動領域のうちの右から順番に停止されたり、中から順番に停止されたり、その停止される順番が変化する。
なお、本実施形態では、装飾図柄43・43・43の図柄要素として、「0」「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」の数字図柄が使用される。
ここで、「装飾図柄43の変動」とは、「0」から「7」までの図柄が、所定の変動時間内で順番に繰り返して(循環して)変化することを指すものである。そして、所定の変動時間が経過すると、装飾図柄43の変動が停止され、「0」から「7」までのうち一つの装飾図柄43が確定図柄となる。そして、液晶表示部42の3つの変動領域に停止(確定)した装飾図柄43・43・43の組み合わせに応じて、装飾図柄遊技の当り判定の結果が表示される。なお、装飾図柄遊技43・43・43の変動は、特別図柄表示装置26における特別図柄41の変動が停止すると同時に停止する。また、装飾図柄遊技の当り判定の結果は、特別図柄遊技の大当り判定の結果に応じて決定される。つまり、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると、装飾図柄遊技の当り判定の結果が当りとなり、一方、特別図柄遊技の大当り判定の結果がハズレであると、装飾図柄遊技の当り判定の結果がハズレとなる。
なお、本実施形態では、装飾図柄遊技の当り判定の結果が当りであると、液晶表示部42の3つの変動領域に停止した装飾図柄43・43・43の組み合わせは、相互に同一種類の図柄となる。つまり、装飾図柄遊技の当り判定の結果が当りであると、液晶表示部42の3つの変動領域に停止した装飾図柄43・43・43の組み合わせは、「000」「111」「222」「333」「444」「555」「666」「777」のうちいずれかの組み合わせとなる。
なお、装飾図柄遊技の当り判定の結果が当りであると、遊技状態が大当り遊技状態へ移行する。ここで、「大当り遊技状態」とは、大入賞装置24(特別電動役物)が作動して、当該大当り遊技状態となる前の遊技状態(通常の遊技状態)よりも有利となる遊技状態が遊技者に付与された遊技状態を指すものである。また、「大当り遊技」とは、大当り遊技状態での遊技を指すものである。
より詳細には、遊技状態が大当り遊技状態へ移行すると、大入賞装置24の開放状態と閉塞状態とが連続して切り替えられ、遊技球の大入賞口34への入賞機会が通常の遊技状態と比較して相対的に増加する。大入賞装置24の開放状態と閉塞状態との連続した切り替えは、所定の回数(例えば、15回)だけ行われる。なお、大入賞装置24の1回当りの開放状態は、所定の時間(例えば、30秒)を経過した場合か、又は所定の個数(例えば、10個)の遊技球が大入賞口34に入賞した場合に終了し、閉塞状態へと切り替えられる。
なお、装飾図柄遊技の当り判定の結果がハズレであると、液晶表示部42の3つの変動領域に停止した装飾図柄43・43・43の組み合わせは、「000」「111」「222」「333」「444」「555」「666」「777」以外の組み合わせとなる。
ここで、装飾図柄遊技の当り判定の結果がハズレである場合の演出内容は、3つの変動領域に表示された装飾図柄43・43・43がそれぞれ停止する順番や、停止した組み合わせによって、「リーチハズレ」(リーチ演出あり)と「完全ハズレ」(リーチ演出なし)とに区分される。
また、装飾図柄表示装置27の液晶表示部42の下端部には、保留図柄46・46・・・を表示するための特別図柄変動保留回数表示部45が設けられる。特別図柄変動保留回数表示部45には、特別図柄遊技の(変動)保留回数と同数の保留図柄46・46・・・が表示される。特別図柄遊技の(変動)保留回数は、上限を4回として、特別図柄41が変動表示されている際における遊技球の始動口29への入賞(遊技球による始動口29の通過)に応じて加算され、あるいは特別図柄41の変動に応じて減算されて表示される。
次に、主として遊技機1の遊技動作を制御する主制御回路50の構成について、図4から図9を用いて説明する。
主制御回路50は、図4に示すように、主として、主制御CPU51と、主制御ROM55と、主制御RAM54と、主制御入出力回路(I/O)52と、により構成される。
これらの主制御CPU51と主制御ROM55と主制御RAM54と主制御入出力回路(I/O)52とは、バスによって相互に接続されている。主制御ROM55には、制御プログラムや各種の制御処理に使用される制御データ等が予め記憶されている。主制御RAM54には、主制御CPU51による処理事項が一時的に記憶されている。そして、主制御CPU51は、主制御RAM54をワークエリアとし、主制御ROM55に予め記憶されている制御プログラムや各種の制御データ等に基づいて制御動作を実行する。また、主制御CPU51には、主制御クロック回路53が接続される。主制御クロック回路53は、クロック信号を生成し、当該クロック信号が所定周期(例えば、4ms)毎に主制御CPU51に入力される。
主制御入出力回路(I/O)52は、外部にて出力された各種の信号の受信部として、始動口センサ32,始動ゲートセンサ33,大入賞口センサ37等と、電気的に接続されている。また、主制御入出力回路(I/O)52は、主制御CPU51から発信された各種の信号(コマンド)の送信部として、ソレノイド駆動回路110を介して可動片用ソレノイド31及び大入賞口扉用ソレノイド36と、表示部駆動回路120を介してLED表示部38及び7セグメントLED表示部40と、並びにサブ制御回路80のサブ制御入出力回路(I/O)82等と、それぞれ電気的に接続されている。
主制御RAM54には、図5に示すように、主制御クロック回路53から主制御CPU51にクロック信号が入力される毎に「0」から「199」まで繰り返し1ずつ加算した数値が格納される大当りカウンタ60が設けられる。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、主制御クロック回路53から主制御CPU51にクロック信号が入力される毎に「0」から「199」まで繰り返し1ずつ加算した数値が格納される変動パターン選択カウンタ61が設けられる。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、特別図柄遊技の特別図柄41の変動表示時間の計測等に使用される特図用タイマカウンタ62が設けられる。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、特別図柄遊技の特別図柄41の(変動)保留回数の計測に使用される特図変動保留回数カウンタ64が設けられる。特図変動保留回数カウンタ64には、「0」から「4」までの数値が格納される。前記数値は、遊技球の始動口29への入賞毎に1ずつ加算され、あるいは特別図柄41の変動毎に1ずつ減算される。なお、特別図柄遊技の(変動)保留回数の上限は4回であり、特図変動保留回数カウンタ64のカウンタ値は最大で「4」となる。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、主制御クロック回路53から主制御CPU51にクロック信号が入力される毎に「0」から「199」まで繰り返し1ずつ加算した数値が格納される大当り先読みカウンタ65が設けられる。当該大当り先読みカウンタ65に格納された値は、大当りカウンタ60に格納された値と常に同一の値となる。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、主制御クロック回路53から主制御CPU51にクロック信号が入力される毎に「0」から「199」まで繰り返し1ずつ加算した数値が格納される変動パターン先読みカウンタ66が設けられる。当該変動パターン先読みカウンタ66に格納された値は、変動パターン選択カウンタ61に格納された値と常に同一の値となる。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、各種のカウンタのカウンタ値が適宜に記憶される複数のカウンタ値記憶エリア67が設けられる。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、大当り遊技状態であるか否かを示す大当り遊技状態フラグ68(条件装置)が設けられる。大当り遊技状態フラグ68は、大当り遊技状態でない場合には、オフ状態(条件装置が停止)に設定される。一方、大当り遊技状態フラグ68は、大当り遊技状態である場合には、オン状態(条件装置が作動)に設定される。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、大入賞装置24が作動中であるか否かを示す大入賞装置作動フラグ69が設けられる。大入賞装置作動フラグ69は、大入賞装置24が作動中でない場合には、オフ状態に設定される。一方、大入賞装置作動フラグ69は、大入賞装置24が作動中である場合には、オン状態に設定される。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が変動中であるか否かを示す特別図柄変動表示フラグ70が設けられる。特別図柄変動表示フラグ70は、特別図柄41が変動中でない場合には、オフ状態に設定される。一方、特別図柄変動表示フラグ70は、特別図柄41が変動中である場合には、オン状態に設定される。
また、主制御RAM54には、図5に示すように、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中であるか否かを示す特別図柄停止図柄表示フラグ71が設けられる。特別図柄停止図柄表示フラグ71は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中でない場合には、オフ状態に設定される。一方、特別図柄停止図柄表示フラグ71は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中である場合には、オン状態に設定される。
また、主制御ROM55には、図6に示すように、大当り判定テーブル記憶エリア73が設けられる。大当り判定テーブル記憶エリア73には、大当り判定テーブル76が格納される。大当り判定テーブル76とは、大当りカウンタ60のカウンタ値に基づいて特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであるか否かの判定に使用されるものである。
大当り判定テーブル76は、図7に示すように、大当りカウンタ60のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「判定結果」と、により構成される。なお、本実施形態では、大当りカウンタ60のカウンタ値が「7」である場合に、判定結果が大当りとされ、カウンタ値がそれ以外である場合に、判定結果がハズレとされる。つまり、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると判定される確率は、1/200に設定されている。
また、主制御ROM55には、図6に示すように、大当り変動パターン選択テーブル記憶エリア74が設けられる。大当り変動パターン選択テーブル記憶エリア74には、大当り変動パターン選択テーブル77が格納される。大当り変動パターン選択テーブル77とは、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると判定された場合に、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値に基づいて変動パターンを選択する際に使用されるものである。
大当り変動パターン選択テーブル77は、図8に示すように、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「変動パターン」と、により構成される。なお、本実施形態では、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「0」から「20」である場合に、変動パターンとして「変動パターンD」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンD」が選択される確率は、21/200に設定されている。また、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「21」から「199」である場合に、変動パターンとして「変動パターンE」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンE」が選択される確率は、179/200に設定されている。
また、主制御ROM55には、図6に示すように、ハズレ変動パターン選択テーブル記憶エリア75が設けられる。ハズレ変動パターン選択テーブル記憶エリア75には、ハズレ変動パターン選択テーブル78が格納される。ハズレ変動パターン選択テーブル78とは、装飾図柄遊技の当り判定の結果がハズレであると判定された場合に(特別図柄遊技がハズレであると判定された場合に)、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値に基づいて変動パターンを選択する際に使用されるものである。
ハズレ変動パターン選択テーブル78は、図9に示すように、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「変動パターン」と、により構成される。なお、本実施形態では、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「0」から「160」である場合に、変動パターンとして「変動パターンA」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンA」が選択される確率は、161/200に設定されている。また、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「161」から「190」である場合に、変動パターンとして「変動パターンB」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンB」が選択される確率は、30/200に設定されている。また、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値が「191」から「199」である場合に、変動パターンとして「変動パターンC」が選択される。つまり、変動パターンとして「変動パターンC」が選択される確率は、9/200に設定されている。
次に、主として遊技の演出動作を制御するサブ制御回路80の構成について、図4、及び図10から図12を用いて説明する。
サブ制御回路80は、図4に示すように、主として、サブ制御CPU81と、サブ制御ROM85と、サブ制御RAM84と、サブ制御入出力回路(I/O)82と、により構成される。
これらのサブ制御CPU81とサブ制御ROM85とサブ制御RAM84とサブ制御入出力回路(I/O)82とは、バスによって相互に接続されている。サブ制御ROM85には、制御プログラムや各種の制御処理に使用される制御データ等が予め記憶されている。サブ制御RAM84には、サブ制御CPU81による処理事項が一時的に記憶されている。そして、サブ制御CPU81は、サブ制御RAM84をワークエリアとし、サブ制御ROM85に予め記憶されている制御プログラムや各種の制御データ等に基づいて制御動作を実行する。サブ制御CPU81には、サブ制御クロック回路83が接続される。サブ制御クロック回路83は、クロック信号を生成し、当該クロック信号が所定周期(例えば、4ms)毎にサブ制御CPU81に入力される。
サブ制御入出力回路(I/O)82は、外部にて出力された各種の信号の受信部として、主制御回路50の主制御入出力回路(I/O)52等と、電気的に接続されている。また、サブ制御入出力回路(I/O)82は、サブ制御CPU81から発信された各種の信号(コマンド)の送信部として、表示制御回路100の表示制御入出力回路(I/O)102等と、電気的に接続されている。
また、サブ制御RAM84には、図10に示すように、サブ制御クロック回路83からサブ制御CPU81にクロック信号が入力される毎に「0」から「99」まで繰り返し1ずつ加算した数値が格納されるサブ制御変動パターン選択カウンタ86が設けられる。
また、サブ制御RAM84には、図10に示すように、サブ制御クロック回路83からサブ制御CPU81にクロック信号が入力される毎に「0」から「99」まで繰り返し1ずつ加算した数値が格納される保留合体パターン選択カウンタ87が設けられる。
また、サブ制御ROM85には、図11に示すように、演出内容選択テーブル記憶エリア90が設けられる。演出内容選択テーブル記憶エリア90には、演出内容選択テーブル91が格納される。演出内容選択テーブル91とは、主制御回路50により選択された変動パターンと、当該変動パターンがサブ制御回路80に受信された際のサブ制御変動パターン選択カウンタ86のカウンタ値とに基づいて演出パターンを選択する際に使用されるものである。
演出内容選択テーブル91は、図12に示すように、サブ制御変動パターン選択カウンタ86のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「演出パターン」と、により構成される。
ここで、「演出パターン」とは、装飾図柄表示装置27の液晶表示部42に表示される装飾図柄43・43・43の演出内容を設定するものである。なお、「演出パターン」は、その内容に応じて、「リーチ当り」と、「リーチハズレ」と、「完全ハズレ」と、に区分される。「リーチ当り」とは、リーチ演出の後に装飾図柄遊技の当り判定の結果が当りであると報知される演出内容である。「リーチハズレ」とは、リーチ演出の後に装飾図柄遊技の当り判定の結果がハズレであると報知される演出内容である。「完全ハズレ」とは、リーチ演出がなく装飾図柄遊技の当り判定の結果がハズレであると報知される演出内容である。また、「リーチ当り」は、その内容に応じて、「ノーマルリーチ当り」と、「スーパーリーチ1当り」と、「スーパーリーチ2当り」と、に区分される。また、「リーチハズレ」は、その内容に応じて、「ノーマルリーチハズレ」と、「スーパーリーチ1ハズレ」と、「スーパーリーチ2ハズレ」と、に区分される。
なお、本実施形態では、図12に示すように、選択された変動パターンが「変動パターンA」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ86のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンA」(演出内容として「完全ハズレ」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンA」である場合に、演出内容として「完全ハズレ」が選択される確率は、100/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンB」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ86のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンB」(演出内容として「ノーマルリーチハズレ」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンB」である場合に、演出内容として「ノーマルリーチハズレ」が選択される確率は、100/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンC」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ86のカウンタ値が「0」から「69」である場合に、演出パターンとして「演出パターンC1」(演出内容として「スーパーリーチ1ハズレ」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンC」である場合に、演出内容として「スーパーリーチ1ハズレ」が選択される確率は、70/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンC」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ86のカウンタ値が「70」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンC2」(演出内容として「スーパーリーチ2ハズレ」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンC」である場合に、演出内容として「スーパーリーチ2ハズレ」が選択される確率は、30/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンD」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ86のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンD」(演出内容として「ノーマルリーチ当り」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンD」である場合に、演出内容として「ノーマルリーチ当り」が選択される確率は、100/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンE」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ86のカウンタ値が「0」から「69」である場合に、演出パターンとして「演出パターンE1」(演出内容として「スーパーリーチ1当り」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンE」である場合に、演出内容として「スーパーリーチ1当り」が選択される確率は、70/100に設定されている。
また、選択された変動パターンが「変動パターンE」であって、サブ制御変動パターン選択カウンタ86のカウンタ値が「70」から「99」である場合に、演出パターンとして「演出パターンE」(演出内容として「スーパーリーチ2当り」)が選択される。つまり、選択された変動パターンが「変動パターンE」である場合に、演出内容として「スーパーリーチ2当り」が選択される確率は、30/100に設定されている。
このように、本実施形態では、1つの変動パターンに対して1つ又は2つの演出パターンが選択されるように構成される。
また、サブ制御ROM85には、図11に示すように、大当り先読みテーブル記憶エリア92が設けられる。大当り先読みテーブル記憶エリア92には、大当り先読みテーブル93が格納される。大当り先読みテーブル93とは、大当り先読みカウンタ65のカウンタ値に基づいて特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りとなるか否かの判定(先読み)に使用されるものである。
大当り先読みテーブル93は、図13に示すように、大当り先読みカウンタ65のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「大当り先読み結果」と、により構成される。なお、本実施形態では、大当り先読みカウンタ65のカウンタ値が「7」である場合に、大当り先読み結果が大当りとされ、カウンタ値がそれ以外である場合に、大当り先読み結果がハズレとされる。ここで、大当り先読みカウンタ65のカウンタ値及び大当り先読みテーブル93の構成は、大当りカウンタ60のカウンタ値及び大当り判定テーブル76の構成(図7等参照)とそれぞれ同一である。このため、大当り先読みテーブル93を用いた先読みの結果が大当りである場合、大当り判定テーブル76を用いた大当り判定の結果も大当りとなり、先読みの結果がハズレである場合、大当り判定の結果もハズレとなる。
また、サブ制御ROM85には、図11に示すように、大当り変動パターン先読みテーブル記憶エリア94が設けられる。大当り変動パターン先読みテーブル記憶エリア94には、大当り変動パターン先読みテーブル95が格納される。大当り変動パターン先読みテーブル95とは、特別図柄遊技の大当りの先読み結果が大当りであると判定された場合に、変動パターン先読みカウンタ66のカウンタ値に基づいて変動パターンを先読みする際に使用されるものである。
大当り変動パターン先読みテーブル95は、図14に示すように、変動パターン先読みカウンタ66のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「変動パターン先読み結果」と、により構成される。なお、本実施形態では、変動パターン先読みカウンタ66のカウンタ値が「0」から「20」である場合に、変動パターンとして「変動パターンD」が選択されると先読みされる。また、変動パターン先読みカウンタ66のカウンタ値が「21」から「199」である場合に、変動パターンとして「変動パターンE」が選択されると先読みされる。ここで、変動パターン先読みカウンタ66のカウンタ値及び大当り変動パターン先読みテーブル95の構成は、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値及び大当り変動パターン選択テーブル77の構成(図8等参照)とそれぞれ同一である。このため、大当り変動パターン先読みテーブル95を用いた先読みの結果(変動パターン)は、大当り変動パターン選択テーブル77を用いて選択される変動パターンと同一となる。
また、サブ制御ROM85には、図11に示すように、ハズレ変動パターン先読みテーブル記憶エリア96が設けられる。ハズレ変動パターン先読みテーブル記憶エリア96には、ハズレ変動パターン先読みテーブル97が格納される。ハズレ変動パターン先読みテーブル97とは、特別図柄遊技の大当りの先読み結果がハズレであると判定された場合に、変動パターン先読みカウンタ66のカウンタ値に基づいて変動パターンを先読みする際に使用されるものである。
ハズレ変動パターン先読みテーブル97は、図15に示すように、変動パターン先読みカウンタ66のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「変動パターン先読み結果」と、により構成される。なお、本実施形態では、変動パターン先読みカウンタ66のカウンタ値が「0」から「160」である場合に、変動パターンとして「変動パターンA」が選択されると先読みされる。また、変動パターン先読みカウンタ66のカウンタ値が「161」から「190」である場合に、変動パターンとして「変動パターンB」が選択されると先読みされる。また、変動パターン先読みカウンタ66のカウンタ値が「191」から「199」である場合に、変動パターンとして「変動パターンC」が選択されると先読みされる。ここで、変動パターン先読みカウンタ66のカウンタ値及びハズレ変動パターン先読みテーブル97の構成は、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値及びハズレ変動パターン選択テーブル78の構成(図9等参照)とそれぞれ同一である。このため、ハズレ変動パターン先読みテーブル97を用いた先読みの結果(変動パターン)は、ハズレ変動パターン選択テーブル78を用いて選択される変動パターンと同一となる。
また、サブ制御ROM85には、図11に示すように、保留合体演出内容選択テーブル記憶エリア98が設けられる。保留合体演出内容選択テーブル記憶エリア98には、保留合体演出内容選択テーブル99が格納される。保留合体演出内容選択テーブル99とは、サブ制御回路80により先読みされた変動パターンと、保留合体パターン選択カウンタ87のカウンタ値とに基づいて保留図柄46・46・・・の演出内容(保留合体パターン)を選択する際に使用されるものである。
保留合体演出内容選択テーブル99は、図16に示すように、保留合体パターン選択カウンタ87のカウンタ値を示す「カウンタ値」と、この「カウンタ値」に対応する「保留合体パターン」と、により構成される。
ここで、「保留合体パターン」とは、装飾図柄表示装置27の液晶表示部42に表示される保留図柄46・46・・・の演出内容を設定するものである。なお、「保留合体パターン」は、その内容に応じて「保留合体1」と、「保留合体2」と、「保留合体なし」と、に区分される。「保留合体1」及び「保留合体2」は、一の保留図柄46が他の保留図柄46と合体する演出内容である。「保留合体なし」は、保留図柄46同士が合体しない演出内容である。
なお、本実施形態では、図16に示すように、先読みされた変動パターンが「変動パターンA」であって、保留合体パターン選択カウンタ87のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、保留合体パターンとして「合体パターンA」(演出内容として「保留合体なし」)が選択される。つまり、先読みされた変動パターンが「変動パターンA」である場合に、演出内容として「保留合体なし」が選択される確率は、100/100に設定されている。
また、先読みされた変動パターンが「変動パターンB」であって、保留合体パターン選択カウンタ87のカウンタ値が「0」から「99」である場合に、保留合体パターンとして「合体パターンB」(演出内容として「保留合体なし」)が選択される。つまり、先読みされた変動パターンが「変動パターンB」である場合に、演出内容として「保留合体なし」が選択される確率は、100/100に設定されている。
また、先読みされた変動パターンが「変動パターンC」であって、保留合体パターン選択カウンタ87のカウンタ値が「0」から「69」である場合に、保留合体パターンとして「合体パターンC1」(演出内容として「保留合体なし」)が選択される。つまり、先読みされた変動パターンが「変動パターンC」である場合に、演出内容として「保留合体なし」が選択される確率は、70/100に設定されている。
また、先読みされた変動パターンが「変動パターンC」であって、保留合体パターン選択カウンタ87のカウンタ値が「70」から「99」である場合に、保留合体パターンとして「合体パターンC2」(演出内容として「保留合体1」)が選択される。つまり、先読みされた変動パターンが「変動パターンC」である場合に、演出内容として「保留合体1」が選択される確率は、30/100に設定されている。
また、先読みされた変動パターンが「変動パターンD」であって、保留合体パターン選択カウンタ87のカウンタ値が「0」から「69」である場合に、保留合体パターンとして「合体パターンD1」(演出内容として「保留合体1」)が選択される。つまり、先読みされた変動パターンが「変動パターンD」である場合に、演出内容として「保留合体1」が選択される確率は、70/100に設定されている。
また、先読みされた変動パターンが「変動パターンD」であって、保留合体パターン選択カウンタ87のカウンタ値が「70」から「99」である場合に、保留合体パターンとして「合体パターンD2」(演出内容として「保留合体なし」)が選択される。つまり、先読みされた変動パターンが「変動パターンD」である場合に、演出内容として「保留合体なし」が選択される確率は、30/100に設定されている。
また、先読みされた変動パターンが「変動パターンE」であって、保留合体パターン選択カウンタ87のカウンタ値が「0」から「69」である場合に、保留合体パターンとして「合体パターンE1」(演出内容として「保留合体1」)が選択される。つまり、先読みされた変動パターンが「変動パターンE」である場合に、演出内容として「保留合体1」が選択される確率は、70/100に設定されている。
また、先読みされた変動パターンが「変動パターンE」であって、保留合体パターン選択カウンタ87のカウンタ値が「70」から「99」である場合に、保留合体パターンとして「合体パターンE2」(演出内容として「保留合体2」)が選択される。つまり、先読みされた変動パターンが「変動パターンE」である場合に、演出内容として「保留合体2」が選択される確率は、30/100に設定されている。
このように、本実施形態では、先読みされた1つの変動パターンに対して1つ又は2つの保留合体パターンが選択されるように構成される。
次に、主として装飾図柄表示装置27の液晶表示部42の表示を制御する表示制御回路100の構成について、図4を用いて説明する。
表示制御回路100は、図4に示すように、主として、表示制御CPU101と、表示制御ROM105と、表示制御RAM104と、VDP106と、VROM107と、VRAM108と、表示制御入出力回路(I/O)102と、により構成される。
これらの表示制御CPU101と表示制御ROM105と表示制御RAM104とVDP106とVROM107とVRAM108と表示制御入出力回路(I/O)102とは、バスによって相互に接続されている。表示制御ROM105には、制御プログラムや各種の制御処理に使用される制御データ等が予め記憶されている。表示制御RAM104には、表示制御CPU101による処理事項が一時的に記憶されている。VROM107には、表示プログラムや各種の表示処理に使用される表示データ等が予め記憶されている。VRAM108には、VDP106による処理事項が一時的に記憶されている。なお、表示制御CPU101には、表示制御クロック回路103が接続される。表示制御クロック回路103は、クロック信号を生成し、当該クロック信号が所定周期(例えば、4ms)毎に表示制御CPU101に入力される。
表示制御CPU101は、表示制御RAM104をワークエリアとし、サブ制御CPU81から発信された各種の信号(コマンド)に基づいて表示制御ROM105に予め記憶されている制御プログラムや各種の制御データ等に基づいた信号(コマンド)を設定し、VDP106に出力する。VDP106は、表示制御CPU101からの信号(コマンド)に応じた表示データをVROM107から選択し、LCD回路109を介して装飾図柄表示装置27に送信する。
表示制御入出力回路(I/O)102は、外部にて出力された各種の信号の受信部として、サブ制御回路80のサブ制御入出力回路(I/O)82等と、電気的に接続されている。また、表示制御入出力回路(I/O)102は、VDP106から発信された各種の信号(コマンド)の送信部として、LCD回路109等と、電気的に接続されている。
なお、「表示データ」とは、特別図柄遊技の大当り判定の結果についての予告演出、装飾図柄43・43・43の変動(装飾図柄遊技)、特別図柄遊技の保留回数に応じた保留図柄46・46・・・、背景画面、大当り種類の設定等を表示する複数のビデオデータ(動画データ)や、表示制御CPU101からの信号(コマンド)に応じた前記ビデオデータの表示位置や表示タイミング等に関するデータを指すものである。つまり、VDP106は、表示制御CPU101からの信号(コマンド)に応じて、例えば装飾図柄43・43・43の変動と共に予告演出を表示したり、大当り種類の設定に関する演出を表示したりする等、種々の演出を装飾図柄表示装置27の液晶表示部42に表示して、遊技者の興趣を高めることができる。
次に、遊技機1の遊技の流れについて、図17のフローチャートを用いて簡単に説明する。
まず、ステップS001において、遊技球が始動ゲート23を通過した場合に、普通図柄遊技が行われる。普通図柄遊技では、始動ゲート23に遊技球が通過した際に、普通図柄遊技の当り判定が行われる。普通図柄遊技の当り判定の結果は、普通図柄表示装置25に表示された普通図柄39によって遊技者に報知される。
ステップS002において、ステップS001における普通図柄遊技の当り判定の結果が当りであると、普通電動役物(可変入賞装置22)が作動して普通電動役物遊技が行われる。普通電動役物(可変入賞装置22)が作動して開放状態になると、始動口29に遊技球が入賞可能となる。
ステップS003において、ステップS002における始動口29に遊技球が入賞すると、特別図柄遊技が行われる。特別図柄遊技では、始動口29に遊技球が入賞した際に、特別図柄遊技の大当り判定が行われる。特別図柄遊技の大当り判定の結果は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41によって遊技者に報知される。
ステップS004において、ステップS003における特別図柄遊技の大当り判定が行われた後に、装飾図柄遊技が行われる。装飾図柄遊技では、特別図柄遊技の大当り判定の結果に応じた当り判定が行われる。装飾図柄遊技の当り判定の結果は、装飾図柄表示装置27の液晶表示部42に表示された装飾図柄43・43・43によって遊技者に報知される。
なお、装飾図柄遊技では、当り判定の結果が遊技者に報知される前に、装飾図柄遊技の当り判定の結果が当りとなって大当り遊技状態への移行を想起させるような予告演出が装飾図柄表示装置27の液晶表示部42に表示される。
ステップS005において、ステップS003における特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると、ステップS004における装飾図柄遊技の当り判定の結果が報知された後に、特別電動役物(大入賞装置24)が作動して、特別電動役物遊技が行われる。特別電動役物(大入賞装置24)が作動すると、大入賞口34に遊技球が入賞可能となる。
次に、主制御回路50の特別図柄遊技の処理について、図18及び図19のフローチャートを用いて説明する。
ステップS101において、主制御CPU51は、始動口29に遊技球が入賞したか否かを判定する。
主制御CPU51は、始動口29に遊技球が入賞したと判定した場合、つまり主制御CPU51が始動口センサ32の始動口入賞信号を受信した場合には、ステップS102へ移行する。
一方、主制御CPU51は、始動口29に遊技球が入賞していないと判定した場合、つまり主制御CPU51が始動口センサ32の始動口入賞信号を受信していない場合には、ステップS104へ移行する。
ステップS102において、主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が4回以上であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が4回以上であると判定した場合、つまり特図変動保留回数カウンタ64のカウンタ値が「4」である場合には、ステップS104へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が4回以上でない判定した場合、つまり特図変動保留回数カウンタ64のカウンタ値が「4」でない場合には、ステップS103へ移行する。
ステップS103において、主制御CPU51は、現在の大当りカウンタ60のカウンタ値、変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値、大当り先読みカウンタ65のカウンタ値及び変動パターン先読みカウンタ66のカウンタ値を読み出して、適宜のカウンタ値記憶エリア67に格納する。
主制御CPU51は、ステップS103の処理を行った後、ステップS104へ移行する。
ステップS104において、主制御CPU51は、条件装置が作動中であるか否かを判定する。
なお、条件装置とは、役物連続作動装置が作動するための条件となる装置である。条件装置は、特別図柄41が予め設定された所定の当り図柄で停止されると作動を開始する。条件装置の作動開始によって役物連続作動装置が作動し、これによって遊技状態が大当り遊技状態へ移行する。
主制御CPU51は、条件装置が作動中である場合、つまり大当り遊技状態フラグ68がオン状態である場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図17のフローチャートに戻す。
一方、主制御CPU51は、条件装置が作動中でない場合、つまり大当り遊技状態フラグ68がオフ状態である場合には、ステップS105へ移行する。
ステップS105において、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が変動中であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が変動中である場合、つまり特別図柄変動表示フラグ70がオン状態である場合には、ステップS113へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が変動中でない場合、つまり特別図柄変動表示フラグ70がオフ状態である場合には、ステップS106へ移行する。
ステップS106において、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中である場合、つまり特別図柄停止図柄表示フラグ71がオン状態である場合には、ステップS117へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41が停止図柄表示時間中でない場合、つまり特別図柄停止図柄表示フラグ71がオン状態である場合には、ステップS107へ移行する。
ステップS107において、主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数(すなわち、特別図柄遊技の大当り判定を行う権利の回数)が0回であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が0回であると判定した場合、つまり特図変動保留回数カウンタ64のカウンタ値が「0」である場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図17のフローチャートに戻す。
一方、主制御CPU51は、特別図柄遊技の(変動)保留回数が0回でないと判定した場合、つまり特図変動保留回数カウンタ64のカウンタ値が「0」でない場合には、ステップS108へ移行する。
ステップS108において、主制御CPU51は、ステップS103において適宜のカウンタ値記憶エリア67に格納された大当り先読みカウンタ65のカウンタ値及び変動パターン先読みカウンタ66のカウンタ値に関する信号をサブ制御回路80へ送信する。
主制御CPU51は、ステップS108の処理を行った後、ステップS109へ移行する。
ステップS109において、主制御CPU51は、特別図柄遊技の大当り判定を行う。
主制御CPU51は、ステップS103において適宜のカウンタ値記憶エリア67に格納された大当りカウンタ60のカウンタ値と、大当り判定テーブル記憶エリア73に記憶された大当り判定テーブル76において当該カウンタ値に対応する判定結果と、により特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであるか否かを判定する。そして、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りであると判定すると、大当り遊技状態フラグ68をオフ状態からオン状態に設定する。
このように本実施形態においては、遊技データである大当り判定の結果を、大当りカウンタ60及び大当り判定テーブル76を用いて抽選(判定)することにより取得している。
主制御CPU51は、ステップS109の処理を行った後、ステップS110へ移行する。
ステップS110において、主制御CPU51は、変動パターン(変動時間)の選択を行う。
なお、この変動パターンの選択についての詳細な説明は後述する。
主制御CPU51は、ステップS110の処理を行った後、ステップS111へ移行する。
ステップS111において、主制御CPU51は、ステップS110において選択された変動パターン(変動時間)に関する信号をサブ制御回路80へ送信する。
主制御CPU51は、ステップS111の処理を行った後、ステップS112へ移行する。
ステップS112において、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41の変動を開始させる。
主制御CPU51は、ステップS112の処理を行った後、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図17のフローチャートに戻す。
また、ステップS105から移行されたステップS113において、主制御CPU51は、特別図柄41の変動時間が予め設定された所定の時間(特別図柄変動時間)を経過したか否かを判定する。
主制御CPU51は、特別図柄41の変動時間が特別図柄変動時間を経過した場合、つまり特図用タイマカウンタ62のカウンタ値がステップS110において選択された変動パターンを経過した場合には、ステップS114へ移行する。
一方、主制御CPU51は、特別図柄41の変動時間が特別図柄変動時間を経過していない場合、つまり特図用タイマカウンタ62のカウンタ値がステップS110において選択された変動パターンを経過していない場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図17のフローチャートに戻す。
ステップS114において、主制御CPU51は、確定信号をサブ制御回路80へ送信する。
主制御CPU51は、ステップS114の処理を行った後、ステップS115へ移行する。
ステップS115において、主制御CPU51は、特別図柄表示装置26に表示された特別図柄41の変動を停止させる。
主制御CPU51は、ステップS115の処理を行った後、ステップS116へ移行する。
ステップS116において、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の表示時間(特別図柄停止図柄表示時間)を設定する。
主制御CPU51は、ステップS116の処理を行った後、ステップS117へ移行する。
ステップS117において、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の表示時間が、ステップS116において設定された特別図柄停止図柄表示時間を経過したか否かを判定する。
主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の表示時間が特別図柄停止図柄表示時間を経過した場合、つまり特図用タイマカウンタ62のカウンタ値が、ステップS116において設定された特別図柄停止図柄表示時間を経過した場合には、ステップS118へ移行する。
一方、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の表示時間が特別図柄停止図柄表示時間を経過していない場合、つまり特図用タイマカウンタ62のカウンタ値が、ステップS116において設定された特別図柄停止図柄表示時間を経過していない場合には、特別電動役物遊技に移行する。
ステップS118において、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の組み合わせが条件装置を作動させることとなる図柄の組み合わせであるか否かを判定する。
主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の組み合わせが条件装置を作動させることとなる図柄の組み合わせである場合、つまり大当りフラグがオン状態である場合には、ステップS119へ移行する。
一方、主制御CPU51は、変動を停止した特別図柄41の組み合わせが条件装置を作動させることとなる図柄の組み合わせでない場合、つまり大当りフラグがオフ状態である場合には、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図17のフローチャートに戻す。
ステップS119において、主制御CPU51は、条件装置の作動を開始する。
主制御CPU51は、ステップS119の処理を行った後、ステップS120へ移行する。
ステップS120において、主制御CPU51は、条件装置の作動を開始に応じて役物連続作動装置の作動を開始する。
役物連続作動装置は、遊技状態を大当り遊技状態とするのに必要な装置である。役物連続装置の作動が開始されると、大当り遊技状態フラグ68がオフ状態からオン状態とされ、遊技状態が大当り遊技状態へ移行する。
主制御CPU51は、ステップS120の処理を行った後、主制御回路50の特別図柄遊技の処理を、図17のフローチャートに戻す。
次に、ステップS115における変動パターンの選択について、図20のフローチャートを用いて詳細に説明する。
ステップS201において、主制御CPU51は、遊技状態が大当り遊技状態であるか否かを判定する。
主制御CPU51は、遊技状態が大当り遊技状態である場合、つまり大当り遊技状態フラグ68がオン状態である場合には、ステップS202へ移行する。
一方、主制御CPU51は、遊技状態が大当り遊技状態でない場合、つまり大当り遊技状態フラグ68がオフ状態である場合には、ステップS203へ移行する。
ステップS202において、主制御CPU51は、大当り変動パターン選択テーブル77を使用して、変動パターンを選択する。
主制御CPU51は、ステップS103において適宜のカウンタ値記憶エリア67に格納された変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値と、大当り変動パターン選択テーブル記憶エリア74に記憶された大当り変動パターン選択テーブル77において当該カウンタ値に対応する判定結果と、により変動パターンを選択する。
なお、本実施形態では、上述の如く、変動パターンとして「変動パターンD」又は「変動パターンE」が選択される(図8参照)。
主制御CPU51が、ステップS202の処理を行った後、遊技状態が大当り遊技状態である場合の変動パターンの選択は終了する。
ステップS203において、主制御CPU51は、ハズレ変動パターン選択テーブル78を使用して、変動パターンを選択する。
主制御CPU51は、ステップS103において適宜のカウンタ値記憶エリア67に格納された変動パターン選択カウンタ61のカウンタ値と、ハズレ変動パターン選択テーブル記憶エリア75に記憶されたハズレ変動パターン選択テーブル78において当該カウンタ値に対応する判定結果と、により変動パターンを選択する。
なお、本実施形態では、上述の如く、変動パターンとして「変動パターンA」、「変動パターンB」又は「変動パターンC」が選択される(図9参照)。
主制御CPU51が、ステップS203の処理を行った後、遊技状態が大当り遊技状態でない場合の変動パターンの選択は終了する。
次に、主制御回路50から大当り先読みカウンタ65のカウンタ値及び変動パターン先読みカウンタ66のカウンタ値に関する信号を受信した後の、サブ制御回路80による大当り及び変動パターンの先読みの処理について、図21のフローチャートを用いて説明する。
ステップS301において、サブ制御CPU81は、主制御回路50から大当り先読みカウンタ65のカウンタ値及び変動パターン先読みカウンタ66のカウンタ値に関する信号を受信したか否かを判定する。
サブ制御CPU81は、当該カウンタ値に関する信号を受信したと判定した場合には、ステップS302に移行する。
一方、サブ制御CPU81は、当該カウンタ値に関する信号を受信していないと判定した場合には、再びステップS301に移行する。
ステップS302において、サブ制御CPU81は、特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りとなるか否かの判定(先読み)を行う。
サブ制御CPU81は、ステップS103において適宜のカウンタ値記憶エリア67に格納された大当り先読みカウンタ65のカウンタ値と、大当り先読みテーブル記憶エリア92に記憶された大当り先読みテーブル93において当該カウンタ値に対応する判定結果と、により特別図柄遊技の大当り判定の結果が大当りとなるか否かを判定(先読み)する。すなわち、特別図柄41の変動表示の開始(ステップS112)前に(事前に)、大当り判定の結果が大当りとなるか否かを判定する。
サブ制御CPU81は、ステップS302の処理を行った後、ステップS303へ移行する。
ステップS303において、サブ制御CPU81は、ステップS302において判定された大当り先読み結果が大当りであるか否(ハズレ)かを判定する。
サブ制御CPU81は、大当り先読み結果が大当りである場合、ステップS304へ移行する。
一方、サブ制御CPU81は、大当り先読み結果がハズレである場合、ステップS305へ移行する。
ステップS304において、サブ制御CPU81は、大当り変動パターン先読みテーブル95を使用して、変動パターンを先読みする。
サブ制御CPU81は、ステップS103において適宜のカウンタ値記憶エリア67に格納された変動パターン先読みカウンタ66のカウンタ値と、大当り変動パターン先読みテーブル記憶エリア94に記憶された大当り変動パターン先読みテーブル95において当該カウンタ値に対応する判定結果と、により変動パターンを先読みする。
サブ制御CPU81は、ステップS304の処理を行った後、ステップS306へ移行する。
ステップS305において、サブ制御CPU81は、ハズレ変動パターン先読みテーブル97を使用して、変動パターンを先読みする。
サブ制御CPU81は、ステップS103において適宜のカウンタ値記憶エリア67に格納された変動パターン先読みカウンタ66のカウンタ値と、ハズレ変動パターン先読みテーブル記憶エリア96に記憶されたハズレ変動パターン先読みテーブル97において当該カウンタ値に対応する判定結果と、により変動パターンを先読みする。
サブ制御CPU81は、ステップS304の処理を行った後、ステップS306へ移行する。
ステップS306において、サブ制御CPU81は、保留合体演出内容選択テーブル記憶エリア98に記憶された保留合体演出内容選択テーブル99と、保留合体パターン選択カウンタ87のカウンタ値と、に基づいて、ステップS304又はステップS305において先読みされた変動パターンに対応する演出内容を選択する。
なお、上述(図16参照)の如く、変動パターンとして「変動パターンA」が先読みされた場合には、保留合体パターンとして「合体パターンA」が選択され、演出内容として「保留合体なし」が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンB」が先読みされた場合には、保留合体パターンとして「合体パターンB」が選択され、演出内容として「保留合体なし」が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンC」が先読みされた場合には、保留合体パターンとして「合体パターンC1」又は「合体パターンC2」が選択され、演出内容として「保留合体なし」又は「保留合体1」が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンD」が先読みされた場合には、保留合体パターンとして「合体パターンD1」又は「合体パターンD2」が選択され、演出内容として「保留合体なし」又は「保留合体1」が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンE」が先読みされた場合には、保留合体パターンとして「合体パターンE1」又は「合体パターンE2」が選択され、演出内容として「保留合体1」又は「保留合体2」が選択される。
サブ制御CPU81は、ステップS306の処理を行った後、ステップS307へ移行する。
ステップS307において、サブ制御CPU81は、ステップS306における演出内容の選択結果に関する信号を、装飾図柄表示装置27の液晶表示部42に表示された保留図柄46・46・・・を変化させるために、表示制御回路100に送信する。
サブ制御CPU81は、ステップS307の処理を行った後、再びステップS301に移行する。
表示制御回路100の表示制御CPU101は、上述のステップS307において送信された演出内容の選択結果に関する信号を受信した場合、当該信号をVDP106に送信する。VDP106は、当該信号に応じた表示データをVROM107から選択し、LCD回路109を介して装飾図柄表示装置27に送信する。これによって、選択された演出内容に即して、装飾図柄表示装置27の液晶表示部42に表示された保留図柄46・46・・・を変化させる演出を行うことができる。
なお、当該演出についての詳細な説明は後述する。
次に、主制御回路50から変動パターンに関する信号を受信した後の、サブ制御回路80の装飾図柄遊技の処理について、図22のフローチャートを用いて説明する。
ステップS351において、サブ制御CPU81は、主制御回路50にて選択された変動パターン(特別図柄変動時間)に関する信号を受信したか否かを判定する。
サブ制御CPU81は、主制御回路50にて選択された変動パターンに関する信号を受信したと判定した場合には、ステップS352へ移行する。
一方、サブ制御CPU81は、主制御回路50にて選択された変動パターンに関する信号を受信していないと判定した場合には、ステップS354へ移行する。
ステップS352において、サブ制御CPU81は、演出内容選択テーブル記憶エリア90に記憶された演出内容選択テーブル91と、サブ制御変動パターン選択カウンタ86のカウンタ値と、に基づいて、主制御回路50にて選択された変動パターンに対応する演出内容を選択する。
なお、上述(図12参照)の如く、変動パターンとして「変動パターンA」が選択された場合には、演出パターンとして「演出パターンA」が選択され、演出内容として「完全ハズレ」が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンB」が選択された場合には、演出パターンとして「演出パターンB」が選択され、演出内容として「ノーマルリーチハズレ」が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンC」が選択された場合には、演出パターンとして「演出パターンC1」又は「演出パターンC2」が選択され、演出内容として「スーパーリーチ1ハズレ」又は「スーパーリーチ2ハズレ」が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンD」が選択された場合には、演出パターンとして「演出パターンD」が選択され、演出内容として「ノーマルリーチ当り」が選択される。また、変動パターンとして「変動パターンE」が選択された場合には、演出パターンとして「演出パターンE1」又は「演出パターンE2」が選択され、演出内容として「スーパーリーチ1当り」又は「スーパーリーチ2当り」が選択される。
サブ制御CPU81は、ステップS352の処理を行った後、ステップS353へ移行する。
ステップS353において、サブ制御CPU81は、ステップS352における演出内容の選択結果に関する信号を、装飾図柄表示装置27の液晶表示部42に表示された装飾図柄43・43・43の変動を開始するために、表示制御回路100に送信する。
サブ制御CPU81は、ステップS353の処理を行った後、ステップS354へ移行する。
ステップS354において、サブ制御CPU81は、主制御回路50から確定信号を受信したか否かを判定する。
サブ制御CPU81は、主制御回路50から確定信号を受信したと判定した場合には、ステップS355へ移行する。
一方、サブ制御CPU81は、主制御回路50から確定信号を受信していないと判定した場合には、再びステップS351へ移行する。
ステップS355において、サブ制御CPU81は、主制御回路50からの確定信号の受信に関する信号(装飾図柄43・43・43の変動の停止命令)を、装飾図柄表示装置27の液晶表示部42に表示された装飾図柄43・43・43の変動を停止するために、表示制御回路100に送信する。
サブ制御CPU81は、ステップS355の処理を行った後、再びステップS351へ移行する。
表示制御回路100の表示制御CPU101は、上述のステップS353において送信された演出内容の選択結果に関する信号を受信した場合、当該信号をVDP106に送信する。VDP106は、当該信号に応じた表示データをVROM107から選択し、LCD回路109を介して装飾図柄表示装置27に送信する。これによって、選択された演出内容に即して、装飾図柄表示装置27の液晶表示部42に表示された装飾図柄43・43・43の演出を行うことができる。
また、表示制御回路100の表示制御CPU101は、上述のステップS355において送信された信号を受信した場合、当該信号をVDP106に送信する。VDP106は、当該信号をLCD回路109を介して装飾図柄表示装置27に送信する。これによって、装飾図柄表示装置27の液晶表示部42に表示された装飾図柄43・43・43の変動の停止を表示することができる。
次に、上述のステップS307において、表示制御CPU101から保留図柄46・46・・・の演出内容の選択結果に関する信号を受信した後の、VDP106による表示データの処理(動画データの表示処理)について、図24から図34までを用いて説明する。
なお、保留図柄46・46・・・の演出とは、特別図柄遊技が保留されている場合に当該保留回数を遊技者に示すと共に、選択された演出内容に即して当該保留図柄46・46・・・を合体させる演出である。
以下では説明の便宜上、特別図柄遊技の保留回数は4回であり、特別図柄41の変動(装飾図柄43・43・43の変動)に応じて1回ずつ減算されていく際の保留図柄46・46・・・の演出について説明する。また、当該説明の間に、遊技球が始動口29に入賞し、保留回数が加算されることはないものとする。
まず、図23を用いて、特別図柄遊技の保留回数が4回である場合の装飾図柄表示装置27の液晶表示部42の表示内容について説明する。
液晶表示部42には、前述の如く、その上端部から下端部近傍に亘って装飾図柄43・43・43の変動領域が形成される。また、液晶表示部42の下端部には、保留図柄46・46・・・を表示するための特別図柄変動保留回数表示部45が設けられる。
特別図柄変動保留回数表示部45の左右中央部には、保留回数が減算される毎に保留図柄が消化される領域である保留消化領域47が矩形状の枠で表示される。保留図柄46・46・・・は球体を模した図柄であり、保留消化領域47の左方に左右方向一列に略等間隔に並べて表示される。保留図柄46・46・・・は、最も右側に配置された保留図柄46から順に保留消化領域47に移動し、当該保留消化領域47において消化されることになる。なお、以下では説明の便宜上、4つ並んだ保留図柄46・46・・・を、右(保留消化領域47に近い方)から順に保留図柄46A、保留図柄46B、保留図柄46C及び保留図柄46Dとそれぞれ称する。
なお、以下では説明の便宜上、保留図柄46Cについての演出内容に着目して説明するものとし、保留図柄46A及び保留図柄46Bについての演出内容は考慮しない。また、保留図柄46A及び保留図柄46Bに対応する特別図柄遊技の大当り判定の結果はハズレであるものとする。
次に、表示制御CPU101により選択された演出内容が「保留合体なし」である場合のVDP106の処理について、図24から図26までを用いて説明する。
図24のステップS1101において、VDP106は、保留図柄46・46・・・をそれぞれ移動させる。具体的には、図25(a)及び図26(a)に示すように、保留図柄46Aを保留消化領域47内へと移動させると共に、他の保留図柄46・46・・・を右隣の保留図柄46の位置まで移動(シフト)させる。
ステップS1102において、VDP106は、保留図柄46Aを消化すると共に、装飾図柄43・43・43の変動を開始する。具体的には、図25(b)及び図26(b)に示すように、保留消化領域47内の保留図柄46Aを消去するのと略同時に、装飾図柄43・43・43をそれぞれ変動させ始める。
ステップS1103において、VDP106は、装飾図柄43・43・43の変動を停止させる。上述の如く、保留図柄46Aに対応する特別図柄遊技の大当り判定の結果はハズレであるため、図26(c)に示すように、装飾図柄43・43・43の組み合わせはハズレの場合の組み合わせ(装飾図柄43・43・43が全て同一種類の図柄とならない組み合わせ)となる。
ステップS1104において、VDP106は、保留図柄46・46・・・をそれぞれ移動させる。具体的には、図25(c)及び図26(d)に示すように、保留図柄46Bを保留消化領域47内へと移動させると共に、他の保留図柄46・46を右隣の保留図柄46の位置まで移動(シフト)させる。
ステップS1105において、VDP106は、保留図柄46Bを消化すると共に、装飾図柄43・43・43の変動を開始する。具体的には、図25(d)及び図26(e)に示すように、保留消化領域47内の保留図柄46Bを消去するのと略同時に、装飾図柄43・43・43をそれぞれ変動させ始める。
ステップS1106において、VDP106は、装飾図柄43・43・43の変動を停止させる。上述の如く、保留図柄46Bに対応する特別図柄遊技の大当り判定の結果はハズレであるため、図26(f)に示すように、装飾図柄43・43・43の組み合わせはハズレの場合の組み合わせとなる。
ステップS1107において、VDP106は、保留図柄46・46・・・をそれぞれ移動させる。具体的には、図25(e)及び図26(g)に示すように、保留図柄46Cを保留消化領域47内へと移動させると共に、他の保留図柄46(保留図柄46D)を右隣の保留図柄46の位置まで移動(シフト)させる。
ステップS1108において、VDP106は、保留図柄46Cを消化すると共に、装飾図柄43・43・43の変動を開始する。具体的には、図25(f)及び図26(h)に示すように、保留消化領域47内の保留図柄46Cを消去するのと略同時に、装飾図柄43・43・43をそれぞれ変動させ始める。
ステップS1109において、VDP106は、装飾図柄43・43・43の変動を停止させる。本実施形態では、図26(i)に示すように、装飾図柄43・43・43の組み合わせがハズレの場合の組み合わせとなる例を示している。
このように、表示制御CPU101により選択された演出内容が「保留合体なし」である場合、保留図柄46・46・・・は1つずつ保留消化領域47に移動して消化され、保留図柄46・46・・・同士が関連して(合体して)変化するような演出は行われない。
次に、表示制御CPU101により選択された演出内容が「保留合体1」である場合のVDP106の処理について、図27から図30までを用いて説明する。
図27のステップS1201において、VDP106は、保留図柄46・46・・・をそれぞれ移動させる。具体的には、図28(a)及び図30(a)に示すように、保留図柄46Aを保留消化領域47内へと移動させると共に、他の保留図柄46・46・・・を右隣の保留図柄46の位置まで移動(シフト)させる。
ステップS1202において、VDP106は、装飾図柄43・43・43の変動を開始すると共に、保留図柄46Aを保留図柄46Cに合体させる。具体的には、装飾図柄43・43・43をそれぞれ変動させ始めると共に、図28(b)に示すように保留図柄46Aが保留消化領域47を飛び出して保留図柄46Cに向かって飛んでいくような動画を表示する。そして、図28(c)及び図30(b)に示すように、保留図柄46Aを保留図柄46Cに合体させ、当該保留図柄46Cを一回り大きくなるように変化(巨大化)させる。
ステップS1203において、VDP106は、装飾図柄43・43・43の変動を停止させる。上述の如く、保留図柄46Aに対応する特別図柄遊技の大当り判定の結果はハズレであるため、図30(c)に示すように、装飾図柄43・43・43の組み合わせはハズレの場合の組み合わせ(装飾図柄43・43・43が全て同一種類の図柄とならない組み合わせ)となる。
ステップS1204において、VDP106は、保留図柄46・46・・・をそれぞれ移動させる。具体的には、図28(d)及び図30(d)に示すように、保留図柄46Bを保留消化領域47内へと移動させると共に、他の保留図柄46・46を右隣の保留図柄46の位置まで移動(シフト)させる。
ステップS1205において、VDP106は、装飾図柄43・43・43の変動を開始すると共に、保留図柄46Bを保留図柄46Cに合体させる。具体的には、装飾図柄43・43・43をそれぞれ変動させ始めると共に、図29(a)に示すように保留図柄46Bが保留消化領域47を飛び出して保留図柄46Cに向かって飛んでいくような動画を表示する。そして、図29(b)及び図30(e)に示すように、保留図柄46Bを保留図柄46Cに合体させ、当該保留図柄46Cをさらに一回り大きくなるように変化(巨大化)させる。
ステップS1206において、VDP106は、装飾図柄43・43・43の変動を停止させる。上述の如く、保留図柄46Bに対応する特別図柄遊技の大当り判定の結果はハズレであるため、図30(f)に示すように、装飾図柄43・43・43の組み合わせはハズレの場合の組み合わせ(装飾図柄43・43・43が全て同一種類の図柄とならない組み合わせ)となる。
ステップS1207において、VDP106は、保留図柄46・46・・・をそれぞれ移動させる。具体的には、図29(c)及び図30(g)に示すように、保留図柄46Cを保留消化領域47内へと移動させると共に、他の保留図柄46(保留図柄46D)を右隣の保留図柄46の位置まで移動(シフト)させる。
ステップS1208において、VDP106は、保留図柄46Cを消化すると共に、装飾図柄43・43・43の変動を開始する。具体的には、図29(d)及び図30(h)に示すように、保留消化領域47内の保留図柄46Cを消去するのと略同時に、装飾図柄43・43・43をそれぞれ変動させ始める。
ステップS1209において、VDP106は、装飾図柄43・43・43の変動を停止させる。本実施形態では、図30(i)に示すように、装飾図柄43・43・43の組み合わせが大当りの場合の組み合わせとなる例を示している。
このように、表示制御CPU101により選択された演出内容が「保留合体1」である場合、保留図柄46・46・・・は1つずつ保留消化領域47に移動するものの、消化されるタイミング(装飾図柄43・43・43の変動が開始されるタイミング)で当該保留図柄46・46・・・は保留消化領域47を飛び出し、他の保留図柄46(本実施形態においては、保留図柄46C)と合体する。当該保留図柄46が合体された保留図柄46(保留図柄46C)は巨大化する。このように保留図柄46が巨大化する様子を遊技者に視認させることで、遊技者の興趣を高めることができる。
次に、表示制御CPU101により選択された演出内容が「保留合体2」である場合のVDP106の処理について、図31から図34までを用いて説明する。
図31のステップS1301において、VDP106は、保留図柄46・46・・・をそれぞれ移動させる。具体的には、図32(a)及び図34(a)に示すように、保留図柄46Aを保留消化領域47内へと移動させると共に、他の保留図柄46・46・・・を右隣の保留図柄46の位置まで移動(シフト)させる。
ステップS1302において、VDP106は、装飾図柄43・43・43の変動を開始する。この際、図32(b)及び図34(b)に示すように、保留消化領域47内の保留図柄46Aは消去されることなく当該保留消化領域47内に留まる。
ステップS1303において、VDP106は、装飾図柄43・43・43の変動を停止させる。上述の如く、保留図柄46Aに対応する特別図柄遊技の大当り判定の結果はハズレであるため、図34(c)に示すように、装飾図柄43・43・43の組み合わせはハズレの場合の組み合わせ(装飾図柄43・43・43が全て同一種類の図柄とならない組み合わせ)となる。
ステップS1304において、VDP106は、保留図柄46・46・・・をそれぞれ移動させると共に、保留図柄46Aを保留図柄46Bに合体させる。具体的には、図32(c)に示すように、保留図柄46Bを保留消化領域47内へと移動させると共に、他の保留図柄46・46を右隣の保留図柄46の位置まで移動(シフト)させる。この際、保留消化領域47内には保留図柄46Aが留まっており、当該保留消化領域47内で保留図柄46Aと保留図柄46Bとが合体し、図32(d)及び図34(d)に示すように、保留図柄46Bが一回り大きくなるように変化(巨大化)する。
ステップS1305において、VDP106は、装飾図柄43・43・43の変動を開始する。この際、図33(a)及び図34(e)に示すように、保留消化領域47内の保留図柄46Bは消去されることなく当該保留消化領域47内に留まる。
ステップS1306において、VDP106は、装飾図柄43・43・43の変動を停止させる。上述の如く、保留図柄46Bに対応する特別図柄遊技の大当り判定の結果はハズレであるため、図34(f)に示すように、装飾図柄43・43・43の組み合わせはハズレの場合の組み合わせ(装飾図柄43・43・43が全て同一種類の図柄とならない組み合わせ)となる。
ステップS1307において、VDP106は、保留図柄46・46・・・をそれぞれ移動させると共に、保留図柄46Bを保留図柄46Cに合体させる。具体的には、図33(b)に示すように、保留図柄46Cを保留消化領域47内へと移動させると共に、他の保留図柄46(保留図柄46D)を右隣の保留図柄46の位置まで移動(シフト)させる。この際、保留消化領域47内には保留図柄46Bが留まっており、当該保留消化領域47内で保留図柄46Bと保留図柄46Cとが合体し、図33(c)及び図34(g)に示すように、保留図柄46Cが保留図柄46Bよりもさらに一回り大きくなるように変化(巨大化)する。
ステップS1308において、VDP106は、保留図柄46Cを消化すると共に、装飾図柄43・43・43の変動を開始する。具体的には、図33(d)及び図34(h)に示すように、保留消化領域47内の保留図柄46Cを消去するのと略同時に、装飾図柄43・43・43をそれぞれ変動させ始める。
ステップS1309において、VDP106は、装飾図柄43・43・43の変動を停止させる。本実施形態では、図34(i)に示すように、装飾図柄43・43・43の組み合わせが大当りの場合の組み合わせとなる例を示している。
このように、表示制御CPU101により選択された演出内容が「保留合体1」である場合、保留図柄46・46・・・は1つずつ保留消化領域47に移動するものの、消化されるタイミング(装飾図柄43・43・43の変動が開始されるタイミング)で消去されることはなく、次に保留消化領域47に移動してくる他の保留図柄46と合体して巨大化する。このように保留図柄46が巨大化する様子を遊技者に視認させることで、遊技者の興趣を高めることができる。
以上の如く、本実施形態に係る遊技機1(パチンコ遊技機)は、遊技球が入賞可能な始動口(始動口29)と、遊技球の前記始動口への入賞を契機に遊技データ(大当り判定の結果)を抽選により取得する遊技データ抽選手段(主制御回路50)と、特別図柄(特別図柄41)を変動表示する特別図柄変動表示手段(特別図柄表示装置26)と、前記特別図柄変動表示手段により特別図柄が変動表示されているときに前記遊技球が前記始動口を通過した個数を記憶して、前記始動口の通過を契機とする特別図柄の変動表示の権利を保留する変動表示保留手段(主制御回路50)と、前記変動表示保留手段に前記特別図柄の変動表示の権利が保留されたときに、当該遊技球の通過を契機とする特別図柄の変動表示の開始前に、当該遊技球の通過を契機として前記遊技データ抽選手段により取得された前記遊技データを判定する事前判定手段(サブ制御回路80)と、前記変動表示保留手段により保留された前記特別図柄の変動表示の権利に対応した保留図柄(保留図柄46)を当該権利の個数だけ表示して遊技者に報知する表示装置(装飾図柄表示装置27)と、前記事前判定手段により判定された前記遊技データに基づいて演出内容を選択し、当該演出内容を前記表示装置に表示させる演出制御手段(サブ制御回路80及び表示制御回路100)と、を具備し、前記演出内容は、消化される一の保留図柄と、前記事前判定手段による前記遊技データの判定が行われた遊技球の通過を契機とした前記特別図柄の変動表示の権利に対応した他の保留図柄と、を合体させ、当該他の保留図柄を変化させる内容を含むものである。
このように構成することにより、従来のパチンコ遊技機では実現し得なかった斬新な保留図柄の変化を表示することができ、ひいては遊技者の興趣を高めることができる。
なお、本実施形態においては、本発明に係る遊技データとして大当り判定の結果を用いるものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、例えば変動パターンの選択結果や演出パターン(演出内容)の選択結果を用いることも可能である。
また、本実施形態においては、複数の保留図柄46・46・・・のうち、保留図柄46C(3番目に消化される保留図柄46)についての演出内容に着目して説明したが、当該保留図柄46Cが合体して巨大化したのと同様に、他の保留図柄46・46・・・が合体して巨大化する演出とすることも可能である。
また、本実施形態においては、保留図柄46は球体を模した図柄であるものとしたが、本発明はこれに限るものではなく、保留図柄46はその他の形状であっても良く、またその模様や色彩も限定するものではない。また、当該保留図柄46の形状や色彩等は一定の周期で変化するもの(例えば、点滅する等)であっても良い。
また、本実施形態においては、保留図柄46・46・・・は合体して大きくなるように変化するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、保留図柄46・46・・・は合体して変化するものであれば良く、例えば合体することによってその形状、模様又は色彩等が変化するものや、これらの変化を組み合わせたもの(例えば大きさと色彩が同時に変化するもの)であっても良い。
また、本実施形態においては、保留合体パターンとして「保留合体1」、「保留合体2」及び「保留合体なし」を具体的に例示したが、本発明はこれに限るものではなく、保留図柄46・46・・・同士が合体して変化するものであれば良い。
例えば、図35(a)に示す保留図柄46Aが保留消化領域47内へと移動する直前に2つに分列し(図35(b))、その一方が保留消化領域47内へと移動すると共に、他方が保留図柄46Cと合体し、当該保留図柄46Cが大きくなるように変化する(図35(c))ものであっても良い。
また、本実施形態においては、合体して変化する保留図柄(保留図柄46C)は、その他の変化しない保留図柄46・46・・・と同じ図柄であり、実際に合体するまで遊技者からは当該保留図柄46・46・・・が合体して変化するものか否か判断することはできない。しかし、本発明はこれに限るものではなく、保留図柄46・46・・・が合体する前から、予め合体する予定の保留図柄46・46・・・の色や形状を変化させることによって、遊技者に変化する保留図柄46の存在を報知しておく構成とすることも可能である。