JP5366506B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明はパチンコ遊技機に関するものである。
パチンコ遊技機は、始動入賞口に遊技球が入賞するという始動条件の成立に伴って特別図柄が変動を開始し、特定の図柄(例えば「777」など三つ揃い図柄)にて停止することで、特別遊技状態である大当たり状態に移行するように構成されている。
そして、昨今のパチンコ遊技機における構成では、一概に大当たりと言っても幾つかの種類が設けられており、例えば、一定期間、大入賞装置が開放状態となるか、もしくは大入賞装置に遊技球が規定数入賞されるまでを一回の開放動作(この一回の開放動作を1ラウンドという)としたきに、大当たり遊技として、例えば15ラウンドの開放動作を繰り返す長大当たりや、大入賞装置の開放時間が、例えば0.4秒と極めて短く且つ大入賞装置の開放回数が2回の短大当たりなどがある。
長大当たりには、大当たり遊技終了後に特典遊技として確率変動遊技(以下、「確変遊技」と称する)と時間短縮遊技(以下、「時短遊技」と称する)の両方を付与した確変長大当たりや、長大当たり遊技終了後に特典遊技として所定期間(例えば100回)の時短遊技を付与した時短長大当たりがある。
確変遊技とは、大当たり遊技状態の当選確率が通常遊技状態より高い遊技状態(以下、高確率状態と称する)を指す。また、時短遊技とは、電動チューリップなどの変動入賞装置の開放パターンを延長して始動条件の成立確率も高めた遊技状態を指す。
一方、短大当たりには、大当たり遊技終了後に特典遊技として確変遊技と時短遊技の両方を付与した確変短大当たり、大当たり遊技終了後に特典遊技として時短遊技のみ付与した時短短大当たり、或いは大当たり遊技終了後に特典遊技を何ら付与しない通常短大当たり等がある。上記した確変短大当たりは、大入賞装置の一回あたりの開成時間が極端に短く設定されているため、大当たりによる出球は期待できないものの、大当たり終了後には確率変動状態に移行するため、あたかも突然確率変動遊技状態に移行したかのような感覚を遊技者に与えることができるため、「突確(突然確率変動)大当たり」と呼ばれている。また時短短大当たりは、あたかも突然時短遊技状態に移行したかのような感覚を遊技者に与えることができるため、「突時(突然時短変動)大当たり」と呼ばれている。また通常短大当たりは「突通(突然通常)大当たり」等と呼ばれている。
また、近年の遊技機の中には、短大当たりとして、時短遊技を付与することなく確変遊技のみを付与した確変短大当たりがある。この確変短大当たりは、確変状態であることを遊技者に対して積極的に報知しないため、遊技者から見れば確変遊技状態が潜伏した状態にあるため、潜伏確変大当たりと呼ばれている。
このような潜伏確変大当たりを備えた遊技機では、潜伏確変の期待度が異なる複数の遊技モード(演出モード)を設けるなどして、遊技モードと潜伏確変との間に関係性を持たせることで、遊技者に潜伏確変状態であるか否かを推測させる新たなゲーム性を実現している。
特許文献1には、確変状態である可能性を示唆する特別モードが一旦終了されたとしても、その特別モードの終了後、第1上限値または第2上限値の図柄変動ゲームが経過されるまでにおいて、再開抽選の当選を契機に特別モードが再開されるようにしたことで、特別モードの終了後であっても遊技の継続意欲を持続させるようにした遊技機が開示されている。
特開2008−11954公報
ところで、潜伏確変機能を備えたパチンコ遊技機に潜伏確変の期待度が異なる複数の遊技モードを設けた場合、遊技モードに基づいて潜伏確変状態であるか否かを推測する新たなゲーム性を提供することができる。
しかしながら、この種のゲーム性は、換言すれば、現在の遊技状態が潜伏確変状態であるか、或いは通常遊技状態であるか分からないため、遊技者にしてみれば、遊技の止め時が分からない遊技台であるといえる。このため、遊技者は、潜伏確変状態のままホールの閉店時間になってしまうのを避けるために、ホールの閉店時間よりかなり早い段階で遊技を切り上げたり、或いは閉店時間の近くでは新たに遊技を行うのを躊躇するなどして、遊技台の稼働率が低下するといった問題点があった。
そこで、本発明は、上記したような点を鑑みてなされたものであり、潜伏確変機能を備えた遊技機であっても、遊技者がホールの閉店時間まで遊技することができるパチンコ遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態により実現することが可能である。
即ち、本発明の第1の形態は、遊技球が通過可能な始動領域と、前記始動領域を遊技球が通過することにより当たりゲームに当選したか否かの判定を行う判定手段と、演出画像を表示可能な画像表示手段と、遊技球が入賞し難い閉状態から入賞し易い開状態に変化可能な変動入賞装置と、前記判定手段により第1当たりゲームに当選したと判定されると、前記変動入賞装置を所定期間、開状態に変化させる第1当たりゲームを実行可能な第1当たりゲーム制御手段と、前記判定手段により第2当たりゲームに当選したと判定されると、前記変動入賞装置を前記第1当たりゲームの前記所定期間より短い期間、開状態に変化させる第2当たりゲームを実行可能な第2当たりゲーム制御手段と、前記判定手段により第3当たりゲームに当選したと判定されると、前記変動入賞装置を前記第2当たりゲームと同一又は略同一態様に変化させる第3当たりゲームを実行可能な第3当たりゲーム制御手段と、前記判定手段が当たりゲームに当選したと判定する判定確率を低確率から高確率に変更する高確率ゲーム変更手段と、前記第2当たりゲーム実行終了後は前記高確率ゲーム変更手段により前記判定確率を高確率に設定し且つ遊技球の前記始動領域への入球を補助する補助遊技が発生し難い遊技状態に設定すると共に、前記第3当たりゲーム実行終了後は前記判定確率を当該第3当たりゲーム実行前の判定確率に設定し且つ前記補助遊技が発生し難い遊技状態に設定する遊技状態設定手段と、前記第2当たりゲームまたは前記第3当たりゲーム実行終了後に設定する演出モードとして、前記高確率ゲーム変更手段により前記判定確率が高確率に変更されるか否かに基づいて、前記判定確率が高確率に変更された可能性が低い第1演出モード、前記判定確率が高確率に変更された可能性が高い第2演出モードを含む複数の演出モードの中から何れかの演出モードをそれぞれ所定の選択確率で選択するモード選択手段と、前記モード選択手段により前記第1演出モードが選択された場合に前記画像表示手段に第1演出画像を表示する制御を行い、前記第2演出モードが選択された場合に前記画像表示手段に前記第1演出画像とは異なる第2演出画像を表示する制御を行う画像表示制御手段と、現在時刻を取得可能な時計手段と、を備え、前記モード選択手段は、前記第3当たりゲーム実行終了後に設定する演出モードを選択する際に、前記時計手段により取得された時刻情報が予め設定した所定時刻を示すときには、前記第2演出モードを選択する選択確率を通常の選択確率よりも低い選択確率に変更または前記第2演出モードを選択しないようにすると共に、前記第1演出モードを選択する選択確率を通常の選択確率よりも高い選択確率に変更する選択確率調整手段を備えていることを特徴とする。
本発明の第2の形態は、前記選択確率調整手段は、前記第2当たりゲーム実行終了後に設定する演出モードを選択する際に、前記時計手段により取得された時刻情報が前記所定時刻を示すときには、前記第2演出モードを選択する選択確率を通常の選択確率よりも高い選択確率に変更すると共に、前記第1演出モードを選択する選択確率を通常の選択確率よりも低い選択確率に変更することを特徴とする。
本発明によれば、第3当たりゲーム実行終了後、演出モードを選択する際に、計時手段により取得された時刻情報が予め設定した所定時刻を示すときには、判定確率が高確率に変更された可能性が高い第2演出モードを選択する選択確率を通常の選択確率よりも低い選択確率に変更または第2演出モードを選択しないようにすると共に、判定確率が高確率に変更された可能性が低い第1演出モードを選択する選択確率を通常の選択確率よりも高い選択確率に変更することで、予め設定した特定の時間帯においては、遊技者は選択された演出モードから現在の遊技状態が高確率状態であるか否かを或る程度正確に把握することができるので、特定の時間帯において遊技者が遊技を早めに切り上げたり、或いは新たに遊技を行うのを躊躇したりするのを防ぐことができ、遊技台の稼働率を高めることが可能になる。


以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機の全体正面図である。
この図1に示すパチンコ遊技機100は、矩形形状の枠101を有し、この枠101の窓孔に対して遊技盤10が着脱可能に取り付けられている。
遊技盤10の前面側には、図示しないガラス枠が開閉可能に取り付けられている。また遊技盤10の下部には遊技球を貯留する受け皿部102と、この受け皿部102の遊技球を発射する発射レバー103等が設けられている。
受け皿部102の上面には、例えば遊技者自身に操作を行わせて遊技に対する参加感を演出する演出ボタン104が設けられている。また、図示しないが受け皿部102の上面には遊技球の購入ボタン、購入取り消しボタン、受け皿部102内の遊技球を下方から外部に抜くための球抜きボタン等が設けられている。
遊技盤10の裏面には、液晶画面、主制御基板とサブ制御基板等、遊技の進行、演出に関わる裏部品を組み付けた合成樹脂製の機構板(何れも図示せず)が開閉自在に装着されている。遊技盤10における遊技領域10aの周囲には、発射レバー103を操作することにより発射装置から発射された遊技球を遊技領域10aの上部に案内したり、アウト口18に案内したりする外レールR1及び内レールR2が設けられている。
遊技盤10のほぼ中央には、画像表示器11が配置されている。画像表示器11は、例えば、液晶表示装置等の液晶表示パネルにより構成され、通常動作状態の時は、特別図柄に応じた画像が表示される。また、所謂リーチ状態や特別遊技状態の時は、それぞれの遊技状態であることを示す演出画像等が表示される。画像表示器11の下方には、可変入賞装置12が配置されている。
可変入賞装置12は、上始動口13と、左右一対の開閉爪(可動片)を有する電動式チューリップ(以下、「電チュー」と称する)14とを備えて構成される。上始動口13の内部には、特別図柄表示器21の特別図柄を変動表示する権利を発生させる第1始動口スイッチ(SW)13a(図2参照)が設けられている。また電チュー14の内部には、特別図柄表示器21の特別図柄を変動表示する権利を発生させる第2始動口スイッチ(SW)14a(図2参照)が設けられている。
また画像表示器11の左側には、後述する普通図柄表示器23を作動させるためのゲート15が設けられている。ゲート15は、その内部にゲートスイッチ(SW)15a(図2参照)が設けられており、遊技球がゲートSW15aを通過したときに、所定時間作動して停止するようになっている。そして所定態様で停止したときに電チュー14を所定時間、開成動作するように構成されている。
可変入賞装置12の下方には、特別遊技状態の一つである大当たり状態のときに開成状態になる大入賞装置の大入賞口16が設けられている。
さらに遊技盤10の遊技領域10aには、普通入賞口17が設けられていると共に、風車や図示しない多数の遊技釘が突設されている。遊技釘は、遊技球の落下速度を遅くすると共に、落下方向を複雑に変化させて遊技進行上の興趣を高めている。
また遊技盤10の右側下方の遊技領域外には、特別図柄の変動と表示を行う特別図柄表示器21及び普通図柄の変動と表示を行う普通図柄表示器23が設けられている。特別図柄表示器21は、特別図柄を変動表示させ所定時間経過後に当該変動表示を静止させることにより大当たりに当選した否か表示するようにしている。
特別図柄表示器21の特別図柄が変動中に第1始動口スイッチSW13aまたは第2始動口SW14aによって遊技球の入球が検知された場合は、当該入球によって得られる特別図柄の変動表示を開始させる権利(保留球)をそれぞれ4個、最大8個留保可能に構成される。この保留球の留保数は、特別図柄保留ランプ24により表示される。
またゲート15の普通図柄が変動中にゲートSW15aを通過した場合も、ゲートSW15aの通過によって得られる普通図柄の変動表示を開始させる権利が最大4個留保される。この権利は普通図柄保留ランプ26により表示される。
図2は、本実施形態のパチンコ遊技機全体の遊技制御を行う遊技制御装置の構成を示したブロック図である。
この図2に示す遊技制御装置には、主制御基板として、遊技の進行を制御するメイン制御基板111が設けられている、また副(サブ)制御基板として、演出制御基板121、画像制御基板131、ランプ制御基板141、払出制御基板151等が設けられている。
メイン制御基板111は、メインCPU112、ROM113、及びRAM114を有し、当該パチンコ遊技機の主たる制御を行う。
メイン制御基板111には、上始動口13に設けられた第1始動口SW13a、電チュー14に設けられた第2始動口SW14a、電チュー14を開閉動作させるための電チューソレノイド14b、ゲート15に設けられたゲートSW15a、大入賞口16に入賞した遊技球を検出する大入賞口SW16aが接続されている。また大入賞口16の開閉扉を開閉動作させるための大入賞口ソレノイド16b、普通入賞口SW17a、特別図柄保留ランプ24、普通図柄保留ランプ26、特別図柄表示器21、普通図柄表示器23等が接続されている。
またメイン制御基板111には、演出制御基板121及び払出制御基板151が接続されている。
演出制御基板121は、CPU122、ROM123、RAM124、RTC(リアルタイムクロック)125を有し、遊技演出全体の制御を行う。このため、演出制御基板121には、画像制御基板131、ランプ制御基板141、及び演出ボタン104が接続されている。
画像制御基板131は、CPU132、ROM133、RAM134を有し、演出制御部121の指示に基づいて画像及び音声の制御を行う。このため、画像制御基板131には画像表示器11及びスピーカ105が接続されている。
ランプ制御基板141は、CPU142、ROM143、RAM144を有し、盤ランプ145や枠ランプ146、可動役物147等の制御を行う。
払出制御基板151は、CPU152、ROM153、RAM154を有し、遊技球を払い出す払出装置の払出駆動モータ155等の駆動制御を行う。
図3は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機の遊技制御基板に備えられている特徴的な機能ブロック図である。
メイン制御基板111のROM113には、大当たり判定手段31、大当たりゲーム制御手段32、小当たりゲーム制御手段33、及び高確率ゲーム変更手段34等が設けられている。また、演出制御基板121のROM123には、モード選択手段41、画像表示制御手段42、現在時刻を計る時計手段43、及び選択確率調整手段44等が設けられている。
大当たり判定手段31は、遊技球が上始動口13の第1始動口SW13aまたは電チュー14の第2始動口SW14aを通過したときに取得される大当たり乱数に基づいて大当たりに当選したか否かの判定を行う。
大当たりゲーム制御手段32は、大当たり判定手段31による判定結果が大当たりの場合に大入賞装置の大入賞口16を長い期間、開状態に変化させる長大当たりゲーム、及び長大当たりゲームより短い期間、開状態に変化させる短大当たりゲームを実行する。このため、大当たりゲーム制御手段32には、長大当たりゲームを実行するための第1大当たりゲーム制御手段35と、短大当たりゲームを実行するための第2大当たりゲーム制御手段36とが設けられている。
第1大当たりゲームとしては、大入賞装置の大入賞口16を所定時間(例えば29秒)開状態とするか、もしくは大入賞口16内に所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞するまでの期間を1ラウンドとした開放動作を15ラウンド繰り返す長大当たりゲーム(第1当たりゲーム)を実行する。
第2大当たりゲームとしては、大入賞装置の大入賞口16を所定時間(例えば0.2秒)開状態とする開放動作を2ラウンド繰り返す短大当たりゲーム(第2当たりゲーム)を実行する。
小当たりゲーム制御手段(第3当たりゲーム制御手段)33は、大当たり判定手段31による判定結果が小当たりの場合に、大入賞装置の大入賞口16を短大当たりゲームと略同じ期間、開状態に変化させる小当たりゲームを実行する。なお、本実施形態では、第3当たりゲームとして、小当たりゲームを例に挙げて説明したが、当たりゲームとしては、例えば先に説明した突時大当たりや突通大当たりなどをでも良い。
高確率ゲーム変更手段34は、短大当たりゲーム実行終了後、大当たり判定手段31が大当たりと判定する確率を低確率から高確率に変更する。つまり、大当たりゲーム終了後の遊技状態を通常遊技状態(低確率遊技状態)から確変遊技状態(高確率遊技状態)に変更する。
モード選択手段41は、上記第2大当たりゲーム制御手段36が実行する短大当たりゲーム、及び小当たりゲーム制御手段33が実行する小当たりゲーム実行終了後の演出モードの選択を行う。具体的には、モード選択手段41は、少なくとも第1の演出を行う第1演出モードと第2の演出を行う第2演出モードの中から何れかのモードを選択する。
またモード選択手段41は、時計手段43により取得された時刻情報に応じて第2演出モードが選択される選択確率を変更する選択確率調整手段44を備えている。
選択確率調整手段44は、高確率ゲーム変更手段34により大当たり判定手段31による大当たり判定確率が高確率に変更された場合、時計手段43により取得した時刻情報に応じて、後述するように、第1演出モード及び第2演出モードを選択する確率が異なる。
より第2演出モードを選択する確率が高くなるよう調整を行う。
また選択確率調整手段44は、高確率ゲーム変更手段34により大当たり判定手段31による大当たり判定確率が高確率に変更された場合、第1演出モードを選択する確率より第2演出モードを選択する確率が高くなるよう調整を行う。
画像表示制御手段42は、モード選択手段41により第1演出モードが選択された場合は、画像表示器11に第1演出画像を表示する制御を行う。また第2演出モードが選択された場合は、画像表示器11に第2演出画像を表示する制御を行う。
図4は、本実施形態のパチンコ遊技機における演出モードの構成を示した図である。
この図4に示すように、本実施形態のパチンコ遊技機は、演出モードとして、初期演出モード51、第1演出モード52、及び第2演出モード53を備えている。
初期演出モード51は、主として通常遊技状態のときに滞在する初期演出モード51であり、潜伏確変状態の期待度が最も低い遊技演出モードとされる。
初期演出モード51において、小当たり、或いは潜伏確変大当たりに当選した場合は、そのまま初期演出モード51に滞在するか、或いは第1演出モード52または第2演出モード53に移行する。
第1演出モード52は、初期演出モード51より潜伏確変状態の期待度が高い遊技演出モードとされる。
第1演出モード52において、小当たり、或いは潜伏確変大当たりに当選した場合も、そのまま第1演出モード52に滞在するか、或いは初期演出モード51または第2演出モード53に移行する。
第2演出モード53は、潜伏確変状態の期待度が最も高い遊技演出モードとされる。
第2演出モード53において、小当たり、或いは潜伏確変大当たりに当選した場合も、そのまま第2演出モード53に滞在するか、或いは初期演出モード51または第1演出モード52に移行する。
図5は、本実施形態のパチンコ遊技機のモード選択率の一例を示した図であり、(a)は開店〜21:00迄の選択率、(b)は21:00〜閉店迄の選択率の一例を夫々示した図である。
本実施形態のパチンコ遊技機100は、図5(a)に示すように、開店〜21:00迄の時間帯において小当たりに当選した場合は、例えば初期演出モード51、第1演出モード52、及び第2演出モード53を選択する選択率を同一に設定するようにしている。
また、潜伏確変大当たりに当選した場合は、例えば、初期演出モード51の選択率を20%、第1演出モード52の選択率を30%、第2演出モード53の選択率を50%に設定するようにしている。
一方、図5(b)に示すように、21:00〜閉店迄の時間帯において小当たりに当選した場合は、例えば初期演出モード51の選択率を30%、第1演出モード52の選択率を70%、第2演出モード53の選択率を0%にそれぞれ設定し、潜伏確変大当たりに当選した場合は、初期演出モード51の選択率を20%、第1演出モード52の選択率を20%、第2演出モード53の選択率を60%にそれぞれ設定するようにした。
このように構成することで、開店〜21:00迄の時間帯では、初期演出モード51、第1演出モード52、第2演出モード53のいずれの演出モードにおいても、遊技状態が潜伏確変状態であるか、通常遊技状態であるか分からないようにしたうえで、初期演出モード51、第1演出モード52、第2演出モード53の順で潜伏確変の期待度を高めることができる。これにより、遊技モードに基づいて潜伏確変状態であるか否かを推測する新たなゲーム性を提供することが可能になる。つまり、潜伏確変機能を備えたパチンコ遊技機特有のゲーム性を楽しむことができる。
また、本実施形態のパチンコ遊技機100では、例えば21:00〜閉店迄といった特定の時間帯では、小当たりに当選時に第2演出モード53が選択される選択率を0%とし、潜伏確変大当たり当選時に第2演出モード53が選択される選択率を60%に高めるようにした。このように構成すれば、21:00〜閉店迄の特定の時間帯においては潜伏確変に当選した場合は、第2演出モード53が選択される選択率が高いうえに、小当たりに当選時に第2演出モード53が選択されることが無いので、遊技者は第2演出モード53が選択された時点で潜伏確変大当たりに当選したことを判別することができる。つまり、21:00〜閉店迄の時間帯において潜伏確変大当たりに当選した場合は、それ以外の時間帯に比べて、遊技者に確変大当たりに当選したことを強く示唆することが可能になる。
これにより、21:00〜閉店迄の特定の時間帯においては、遊技者は現在の遊技状態を或る程度正確に把握することができるので、その時間帯では遊技者が遊技を早めに切り上げたり、或いは新たに遊技を行うのを躊躇したりするのを防ぐことができる。またホール側にすれば、遊技台の稼働率を高めることが可能になるという利点がある。
なお、本実施形態では、21:00〜閉店までを特定の時間帯としてモード選択率を変更するようにしたが、これはあくまでも一例であり、特定時間帯は任意に設定可能である。またモード選択率は、あくまでも一例に過ぎず、少なくとも特定時間帯において、小当たりに当選したときに、潜伏確変状態の期待度が最も高い演出モード(第2演出モード)への選択率が通常の選択率より低くなるように構成すれば良い。
また本実施形態では、現在モードが初期演出モードの時を例に挙げて説明したが、現在モードが第1演出モード或いは第2演出モードの場合も同様に構成可能である。
なお、小当たり当選時に、第1演出モードまたは第2演出モードに移行した場合は、演出モードの期待度を維持するという観点から、特別図柄が所定回数変動した時点で、初期演出モードに変更することが好ましい。
以下、これまで説明した本実施の形態のパチンコ遊技機の動作を実現するために遊技制御装置のメイン制御基板111が実行する処理の一例について説明する。なお、以下に説明する処理は、メイン制御基板111のメインCPU112がROM113に格納されているプログラムを実行することにより実現できる。
[タイマ割込処理]
図6は、メインCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU112は、割込処理として、乱数更新処理(S1)、始動口SW処理(S2)、ゲートSW処理(S3)、特別図柄処理(S4)、普通図柄処理(S5)、大入賞口処理(S6)、電チュー処理(S7)、賞球処理(S8)、出力処理(S9)を行った後、繰り返し初期値乱数の更新を行う(S10)を行う。
以下、メインCPUがタイマ割込処理において実行する各種処理について説明する。
[第1始動口SW処理]
図7は、メインCPUが実行する第1始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、第1始動口SW13aがONであるか否かの判定を行い(S21)、第1始動口SW13aがONであると判定した場合は(S21:Yes)、第1始動口SW13aの検知回数をカウントしたカウント値U1が、U1<4であるか否かの判定を行う(S22)。カウント値U1が「4」より小さい場合は(S22:Yes)、カウント値U1に「1」を加算する(S23)。
次に、各種乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数)を取得してRAM114に格納する(S24)。この後、賞球3個コマンドをセットして(S25)、メイン処理に戻る。なお、ステップS22において、カウント値U1が「4」であると判定した場合は(S22:No)、ステップS25に移行して、賞球3個コマンドをセットしてメイン処理に戻る。また、ステップS21において、第1始動口SW13aがONでないと判定した場合は(S21:No)、そのままメイン処理に戻る。
[第2始動口SW処理]
図8は、メインCPUが実行する第2始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、第2始動口SW14aがONであるか否かの判定を行い(S31)、第2始動口SW14aがONであると判定した場合は(S31:Yes)、第2始動口SW14aの検知回数をカウントしたカウント値U2が、U2<4であるか否かの判定を行う(S32)。カウント値U2が「4」より小さい場合は(S32:Yes)、カウント値U2に「1」を加算する(S33)。
次に、各種乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数)を取得してRAM114に格納する(S34)。この後、賞球3個コマンドをセットして(S35)、メイン処理に戻る。なお、ステップS32において、カウント値U2が「4」であると判定した場合は(S32:No)、ステップS35に移行して、賞球3個コマンドをセットしてメイン処理に戻る。また、ステップS31において、第2始動口SW14aがONでないと判定した場合は(S31:No)、そのままメイン処理に戻る。
[ゲートSW処理]
図9は、メインCPUが実行するゲートSW処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、ゲート15のゲートSW15aがONであるか否かの判定を行い(S41)、ゲートSW15aがONであると判定した場合は(S41:Yes)、ゲートSW15aの検知回数をカウントしたカウント値Gが、G<4であるか否かの判定を行う(S42)。カウント値Gが「4」より小さい場合は(S42:Yes)、カウント値Gに「1」を加算し(S43)、当たり乱数を取得してRAM114に格納して(S44)、メイン処理に戻る。なお、ゲートSW15aがONでない場合(S41:No)、またはカウント値G<4の場合も(S42:No)、メイン処理に戻る。
[特図変動処理]
図10は、メインCPUが実行する特別図柄処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、大当たり中であるか否かの判定を行い(S51)、大当たり中でないと判定した場合は(S51:No)、特別図柄表示器21の特別図柄が変動中であるか否かの判定を行う(S52)。特別図柄が変動中であると判定した場合は(S52:Yes)、次に変動時間が終了したか否かの判定を行い(S53)、変動時間が終了したと判定した場合は(S53:Yes)、特別図柄表示器21に対して変動停止コマンドをセットして(S54)、変動を停止させる(S55)。この後、変動時間をリセットし(S56)、後述する停止中処理(S57)を実行してメイン処理に戻る。
なお、ステップS51において、大当たり中であると判定した場合(S51:Yes)、或いはステップS53において、変動時間が終了していないと判定した場合も(S53:No)、メイン処理に戻る。
一方、ステップS52において、特別図柄が変動中でないと判定した場合は(S52:No)、第2始動口SW14aの検知回数をカウントしたカウント値U2が、U2≧1であるか否かの判定を行い(S58)、カウント値U2が≧1であると判定した場合は(S58:Yes)、カウント値U2を「1」減算して(S59)、大当たり判定処理を実行する(S60)。
また、ステップS58において、カウント値U2が≧1でないと判定した場合は(S58:No)、次に第1始動口SW13aの検知回数をカウントしたカウント値U1が、U1≧1であるか否かの判定を行い(S61)、カウント値U1が≧1であると判定した場合は(S61:Yes)、カウント値U1を「1」減算して(S62)、大当たり判定処理を実行する(S60)。
ステップS60において大当たり判定処理を実行後は、変動パターン選択処理を実行し(S63)、対応する特別図柄表示器に変動開始コマンドをセットする(S64)、この後、特図表示器の変動を開始させ(S65)、変動時間の計測を開始して(S66)、メイン処理に戻る。なお、ステップS61において、カウント値U1が≧1でないと判定した場合は(S61:No)、そのままメイン処理に戻る。
[大当たり判定処理]
図11は、メインCPUが実行する大当たり判定処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、ステップS71において、大当たり乱数の判定を行う。次に、ステップS72において、大当たり乱数により大当たりであるか否かの判定を行い(S72)、大当たりと判定した場合は(S72:Yes)、大当たり図柄乱数に基づいて、大当たりが15R大当たり(長大当たり)であるか否かの判定を行う(S73)。
ステップS73において、15R大当たりであると判定した場合は(S73:Yes)、次に大当たり図柄乱数の判定を行う(S74)。ステップS75において、大当たり図柄乱数が確変図柄であると判定した場合は(S75:Yes)、大当たり図柄として確変図柄をセットして(S76)、ステップS75において確変図柄でないと判定した場合は(S75:No)、大当たり図柄として通常図柄をセットして(S77)、処理を終了する。
また、ステップS73において、15R大当たりでないと判定した場合は(S73:No)、ステップS78において、大当たり図柄乱数の判定を行う。次に、ステップS79において、大当たり図柄乱数が突確図柄であるか否かの判定を行い、突確図柄であると判定した場合は(S79:Yes)、大当たり図柄として突確図柄をセットし(S80)、突確図柄でないと判定した場合は(S79:No)、大当たり図柄として潜伏確変図柄をセットして(S81)、処理を終了する。
また、ステップS72において、大当たりでないと判定した場合は、小当たりであるか否かの判定を行い(S82)、小当たりであると判定した場合は(S82:Yes)、小当たり図柄をセットし(S83)、小当たりでないと判定した場合は、ハズレ図柄をセットして(S84)、処理を終了する。
[停止中処理]
図12は、メインCPUが実行する特図停止中処理を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、大当たりであるか否かの判定を行う(S91)。大当たりであると判定した場合は(S91:Yes)、大当たりが確変大当たりであるか否かの判定を行い(S92)、確変大当たりであると判定した場合は(S92:Yes)、次に確変大当たりが潜伏確変大当たりであるか否かの判定を行う(S93)。
ステップS93において、潜伏確変大当たりであると判定した場合は(S93:Yes)、続くステップS94において潜伏確変遊技状態にセットする。この後、大当たり開始コマンドをセットし(S95)、大当たりを開始して(S96)、処理を終了する。
一方、ステップS93において、潜伏確変大当たりでないと判定した場合は(S93:No)、続くステップS97において確変遊技状態にセットして(S97)、ステップS95に進む。
また、ステップS92において、確変大当たりでないと判定した場合は(S92:No)、時短遊技状態にセットする(S98)。この後、時短カウンタのカウント値Jを「100」にセットして(S99)、ステップS95に進む。
また、ステップS91において、大当たりでないと判定した場合は(S91:No)、次に小当たりであるか否かの判定を行い(S100)、小当たりであれば(S100:Yes)、小当たり開始コマンドして(S101)、ステップS102に進み、小当たりでなければ(S100:No)、小当たり開始コマンドをセットすることなくステップS102に進む。
ステップS102においては、時短カウンタJの値が「0」であるか否かの判定を行い、時短カウンタJの値が「0」であれば(S102:Yes)、処理を終了し、時短カウンタJの値が「0」でなければ(S102:No)、時短カウントJを「1」減算する(S103)。この後、再び時短カウント値Jが「0」であるか否かの判定を行い(S104)、時短カウント値Jが「0」であれば(S104:Yes)、遊技状態を通常遊技状態にセットして(S105)、処理を終了する。
また、ステップS104において、時短カウント値Jが「0」でなければ(S104:No)、通常遊技状態にセットすることなく処理を終了する。
[変動パターン選択処理]
図13は、メインCPUが実行する変動パターン選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、先ず、大当たり図柄に基づいて大当たりであるか否かの判定を行い(S111)、大当たりであると判定した場合は(S111:Yes)、次に大当たり図柄に基づいて大当たりが15R大当たりであるか否かの判定を行う(S112)。大当たりが15R大当たりであると判定した場合は(S112:Yes)、15R大当たり用テーブルをRAM114にセットする(S113)。
次に、セットした15R大当たり用テーブルの中から変動パターン乱数を取得してRAM114に格納した後(S114)、変動パターン乱数の判定を行い(S115)、その変動パターン乱数に応じた変動パターンをセットする(S116)。
一方、ステップS112において、15R大当たりでないと判定した場合は(S112:No)、次に大当たりが突確大当たりであるか否かの判定を行い(S117)、大当たりが突確大当たりであると判定した場合は(S117:Yes)、突確大当たり用テーブルをRAM114にセットして(S118)、ステップS114に移行する。
また、ステップS117において、大当たりが突確大当たりでないと判定した場合は(S117:No)、潜伏大当たりと判断して潜伏大当たり用テーブルをRAM114にセットして(S119)、ステップS114に移行する。
また、ステップS111において、大当たりでないと判定した場合は(S111:No)、リーチ乱数の判定を行う(S120)。そして、リーチ乱数よりリーチであると判定した場合は(S121:Yes)、リーチ用テーブルをRAM114にセットし(S122)、リーチでない場合はハズレ用テーブルをRAM114にセットして(S123)、ステップS114に移行する。
[普通図柄処理]
図14は、メインCPUが実行する普通図柄処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、補助遊技中であるか否かの判定を行い(S131)、補助遊技中でなければ(S131:No)、普通図柄が変動中であるか否かの判定を行う(S132)。普通図柄が変動中であると判定した場合は(S132:Yes)、次に変動時間が終了したか否かの判定を行い(S133)、変動時間が終了したと判定した場合は(S133:Yes)、変動を停止する(S134)。
次に、変動時間をリセットし(S135)、普通図柄の停止図柄が当たり図柄であるか否かの判定を行う(S136)。停止図柄が当たり図柄であると判定した場合は(S136:Yes)、補助遊技を開始して(S137)、メイン処理に戻る。
なお、ステップS133において、変動時間が終了していないと判定した場合、或いはステップS136において、停止図柄が当たり図柄でない場合はメイン処理に戻る。
一方、ステップS132において、普通図柄が変動中でないと判定した場合は(S132:No)、ゲートSW15aのゲートカウンタのカウント値Gが、G≧1であるか否かの判定を行い(S138)、カウント値Gが≧1である場合は(S138:Yes)、カウント値Gを「1」減算する(S139)。この後、普通図柄用の当たり乱数の判定を行い(S140)、当たり乱数が当たりであれば(S141:Yes)、普通図柄表示器23に当たり図柄をセットし(S142)、そうでなければハズレ図柄をセットして(S143)する。
次に、確変/時短遊技状態であるか否かの判定を行い(S144)、確変/時短遊技状態であれば(S144:Yes)、次に潜伏確変状態であるか否かの判定を行い(S145)、潜伏確変状態でなければ(S145:No)、普通図柄表示器26の変動時間を3秒にセットする(S146)。
一方、ステップS144において、確変/時短遊技状態でないと判定した場合(S144:No)、またはステップS145において潜伏確変状態であると判定した場合は、普通図柄表示器26の変動時間を29秒にセットする(S149)。
この後、普通図柄表示器26の変動を開始させ(S147)、変動時間の計測を開始して(S148)メイン処理に戻る。
なお、ステップS138において、カウント値Gが≧1でないと判定した場合は(S138:No)、メイン処理に戻る。
[電チュー処理]
図15は、メインCPUが実行する電チュー処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、電チュー14が作動中である補助遊技中であるか否かの判定を行い(S151)、補助遊技中であれば(S151:Yes)、次にオープニング中であるか否かの判定を行う(S152)。ここで、オープニング中であると判定した場合は(S152:Yes)、オープニング時間が経過したか否かの判定を行い(S153)、オープニング時間経過していると判定した場合は(S153:Yes)、次に確変/時短遊技状態であるか否かの判定を行い(S154)、確変/時短遊技状態であれば(S154:Yes)、次に潜伏確変遊技状態であるか否かの判定を行う(S155)。そして、潜伏確変遊技状態でなければ(S155:No)、電チュー14の開放時間を3.5秒にセットする(S156)。
また、ステップS154において、確変/時短遊技状態でない(S154:No)と判定した場合、またはステップS155において、潜伏確変遊技状態である(S155:Yes)と判定した場合、電チュー14の開放時間を0.2秒にセットする(S157)。
この後、電チュー14の開放を行い(S158)、電チュー14の開放時間が経過したと判定した場合は(S159:Yes)、電チュー14を閉口し(S160)、補助遊技を終了して(S161)、メイン処理に戻る。
なお、ステップS152において、オープニング中でないと判定した場合は(S152:No)、ステップS159に移行する。
また、ステップS151において、補助遊技中でないと判定した場合(S151:No)、ステップS153においてオープニング時間が経過していないと判定した場合(S153:No)、或いはステップS159において、電チュー14の開放時間が経過していないと判定した場合は(S159:No)、メイン処理に戻る。
[出力処理]
図16は、メインCPUが実行する出力処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU112は、ステップS171において、演出制御基板121に対して変動開始コマンドを送信し、続くステップS172において、演出制御基板121、或いは図示しない外部装置などに対してその他の各種コマンドを送信する。
次に、演出制御基板のCOUが実行する処理について説明する。なお、以下に説明する演出制御基板121の処理は、演出制御基板121のCPU122がROM123に格納されているプログラムを実行することにより実現できる。
図17は、演出制御基板のCPUが実行する演出制御処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、演出制御基板121のCPU122は、変動開始コマンドを受信したか否かの判別を行い(S181)、変動開始コマンドを受信したと判定した場合は(S181:Yes)、次に潜伏確変大当たりに当選したか否かの判定を行う(S182)。
ステップS182において、潜伏確変大当たりに当選したと判定した場合は(S183:Yes)、モード選択処理を実行する(S183)。
一方、潜伏確変大当たりに当選していないと判定した場合は(S182:No)、小当たりに当選したか否かの判定を行い(S184)、小当たりに当選したと判定した場合は(S184:Yes)、ステップS183に進み、小当たりに当選していないと判定した場合は(S184:No)、次に演出乱数を1つ無作為に取得する(S185)。
次に、CPU122は、取得した乱数の判定を行い、乱数に応じて多数の演出パターンの中から1の演出内容を決定する(S186)。演出内容が決定したら当該演出内容に係る演出確定コマンドをセットして(S187)処理を終了する。なお、ステップS281において、変動開始コマンドを受信できなかった場合は終了する。
[モード選択処理]
図18は、演出制御基板のCPUが実行するモード選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、CPU122は、先ず、時計手段であるRTC125から現在時刻情報を取得する(S191)。次に現在時刻情報に応じてモード選択確率の変更を行い(S192)、そのモード選択確率に基づいて演出モードを決定する(S194)。その後、演出内容を決定する(S195)。演出内容が決定したら当該演出内容に係る演出確定コマンドをセットして(S195)処理を終了する。
本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機の全体正面図である。 本実施形態のパチンコ遊技機全体の遊技制御を行う遊技制御装置の構成を示したブロック図である。 本実施の形態に係るパチンコ遊技機の遊技制御基板に備えられている特徴的な機能ブロック図である。 本実施形態のパチンコ遊技機における演出モードの構成を示した図である。 本実施形態のパチンコ遊技機の初期演出モードにおけるモード選択率の一例を示した図である。 メインCPUが実行するタイマ割込処理を示したフローチャートである。 メインCPUが実行する第1始動口SW処理を示したフローチャートである。 メインCPUが実行する第2始動口SW処理を示したフローチャートである。 メインCPUが実行するゲートSW処理を示したフローチャートである。 メインCPUが実行する特別図柄処理の一例を示したフローチャートである。 メインCPUが実行する大当たり判定処理の一例を示したフローチャートである。 メインCPUが実行する特図停止中処理を示したフローチャートである。 メインCPUが実行する変動パターン選択処理の一例を示したフローチャートである。 メインCPUが実行する普通図柄処理の一例を示したフローチャートである。 メインCPUが実行する電チュー処理の一例を示したフローチャートである。 メインCPUが実行する出力処理の一例を示したフローチャートである。 演出制御基板のCPUが実行する演出制御処理の一例を示したフローチャートである。 演出制御基板のCPUが実行するモード選択処理の一例を示したフローチャートである。
符号の説明
10…遊技盤、11…画像表示器、12…可変入賞装置、13…上始動口、14…電チュー、15…ゲート、16…大入賞口、17…普通入賞口、21…特別図柄表示器、23…普通図柄表示器、24…特別図柄保留ランプ、26…普通図柄保留ランプ、31…大当たり判定手段、32…大当たりゲーム制御手段、33…小当たりゲーム制御手段、34…高確率ゲーム変更手段、35…第1大当たりゲーム制御手段、36…第2大当たりゲーム制御手段、41…モード選択手段、42…画像表示制御手段、43…時計手段、44…選択確率調整手段、51…初期演出モード、52…第1演出モード、52…第2演出モード、100…パチンコ遊技機、111…メイン制御基板、112…メインCPU、113…ROM、121…演出制御基板、122…CPU、123…ROM

Claims (2)

  1. 遊技球が通過可能な始動領域と、
    前記始動領域を遊技球が通過することにより当たりゲームに当選したか否かの判定を行う判定手段と、
    演出画像を表示可能な画像表示手段と、
    遊技球が入賞し難い閉状態から入賞し易い開状態に変化可能な変動入賞装置と、
    前記判定手段により第1当たりゲームに当選したと判定されると、前記変動入賞装置を所定期間、開状態に変化させる第1当たりゲームを実行可能な第1当たりゲーム制御手段と、
    前記判定手段により第2当たりゲームに当選したと判定されると、前記変動入賞装置を前記第1当たりゲームの前記所定期間より短い期間、開状態に変化させる第2当たりゲームを実行可能な第2当たりゲーム制御手段と、
    前記判定手段により第3当たりゲームに当選したと判定されると、前記変動入賞装置を前記第2当たりゲームと同一又は略同一態様に変化させる第3当たりゲームを実行可能な第3当たりゲーム制御手段と、
    前記判定手段が当たりゲームに当選したと判定する判定確率を低確率から高確率に変更する高確率ゲーム変更手段と、
    前記第2当たりゲーム実行終了後は前記高確率ゲーム変更手段により前記判定確率を高確率に設定し且つ遊技球の前記始動領域への入球を補助する補助遊技が発生し難い遊技状態に設定すると共に、前記第3当たりゲーム実行終了後は前記判定確率を当該第3当たりゲーム実行前の判定確率に設定し且つ前記補助遊技が発生し難い遊技状態に設定する遊技状態設定手段と、
    前記第2当たりゲームまたは前記第3当たりゲーム実行終了後に設定する演出モードとして、前記高確率ゲーム変更手段により前記判定確率が高確率に変更されるか否かに基づいて、前記判定確率が高確率に変更された可能性が低い第1演出モード、前記判定確率が高確率に変更された可能性が高い第2演出モードを含む複数の演出モードの中から何れかの演出モードをそれぞれ所定の選択確率で選択するモード選択手段と、
    前記モード選択手段により前記第1演出モードが選択された場合に前記画像表示手段に第1演出画像を表示する制御を行い、前記第2演出モードが選択された場合に前記画像表示手段に前記第1演出画像とは異なる第2演出画像を表示する制御を行う画像表示制御手段と、
    現在時刻を取得可能な時計手段と、を備え、
    前記モード選択手段は、前記第3当たりゲーム実行終了後に設定する演出モードを選択する際に、前記時計手段により取得された時刻情報が予め設定した所定時刻を示すときには、前記第2演出モードを選択する選択確率を通常の選択確率よりも低い選択確率に変更または前記第2演出モードを選択しないようにすると共に、前記第1演出モードを選択する選択確率を通常の選択確率よりも高い選択確率に変更する選択確率調整手段を備えていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記選択確率調整手段は、前記第2当たりゲーム実行終了後に設定する演出モードを選択する際に、前記時計手段により取得された時刻情報が前記所定時刻を示すときには、前記第2演出モードを選択する選択確率を通常の選択確率よりも高い選択確率に変更すると共に、前記第1演出モードを選択する選択確率を通常の選択確率よりも低い選択確率に変更することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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