JP5412141B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明はパチンコ遊技機に関するものである。
パチンコ遊技機は、始動入賞口に遊技球が入賞するという始動条件の成立に伴って特別図柄が変動を開始し、特定の図柄(例えば「777」など三つ揃い図柄)にて停止することで、特別遊技状態である大当たり状態に移行するように構成されている。
そして、昨今のパチンコ遊技機では、一概に大当たりと言っても幾つかの種類が設けられており、例えば、一定期間、大入賞装置が開放状態となるか、もしくは大入賞装置に遊技球が規定数入賞されるまでを一回の開放動作(この一回の開放動作を1ラウンドという)としたきに、大当たり遊技として、例えば15ラウンドの開放動作を繰り返す長大当たりや、大入賞装置の開放時間が、例えば0.4秒と極めて短く且つ大入賞装置の開放回数が2回の短大当たりなどがある。
長大当たりには、大当たり遊技終了後に特典遊技として確率変動遊技(以下、「確変遊技」と称する)と時間短縮遊技(以下、「時短遊技」と称する)の両方を付与した確変長大当たり、及び長大当たり遊技終了後に特典遊技として所定期間(例えば100回)の時短遊技を付与した時短長大当たり(以下、「通常長大当たり」と称する)がある。
確変遊技とは、大当たり遊技状態の当選確率が通常遊技状態より高い遊技状態(以下、高確率状態と称する)を指す。また、時短遊技とは、電動チューリップなどの変動入賞装置の開放パターンを延長して始動条件の成立確率も高めた遊技状態を指す。
一方、短大当たりには、大当たり遊技終了後に特典遊技として確変遊技と時短遊技の両方を付与した確変短大当たりと、大当たり遊技終了後に特典遊技として時短遊技のみ付与した時短短大当たりがある。上記した確変短大当たりは、大入賞装置の一回あたりの開成時間が極端に短く設定されているため、大当たりによる出球は期待できないものの、大当たり終了後には確率変動状態に移行するため、あたかも突然確率変動遊技状態に移行したかのような感覚を遊技者に与えることができるので「突確(突然確率変動)大当たり」と呼ばれている。また、時短短大当たりは、あたかも突然時短遊技状態に移行したかのような感覚を遊技者に与えることができるので「突時(突然時短変動)大当たり」と呼ばれている。
また、近年のパチンコ遊技機の中には、大当たりとして、上記した通常長大当たりを有することなく、確変長大当たりと、突確大当たりと、突時大当たりとにより構成されたものがある。この種のパチンコ遊技機は、遊技状態が通常状態である場合に、確変長大当たり、及び突確大当たりに当選した場合は、大当り遊技の終了後に通常遊技状態から高確率状態に移行する。一方、遊技状態が高確率遊技状態である場合は、突時大当たりに当選したときのみ大当り遊技の終了後に高確率遊技状態から通常遊技状態に移行するように構成されている。なお、この種の遊技機は、一旦、遊技状態が高確率遊技状態になった場合は、突時大当たりに当選するまで高確率遊技状態が維持される。つまり、比較的高い確率で高確率遊技状態が維持されることになる。このため、この種の遊技機は、遊技者からすれば、大当たりに当選するたびに高確率遊技状態から通常遊技状態への転落抽選が行われているように感じられることから「転落抽選タイプ」の遊技機とも呼ばれている。
特許文献1には、可変表示手段に停止表示された特定図柄が、複数の識別情報の全てが同一の組み合わせとされる第1確率変動図柄である場合に、特別遊技実行手段は可変入賞手段を遊技者にとって有利な状態に変化させる第1特別遊技を実行すると共に、第1特別遊技の終了後、確率変動手段は、可変表示手段に特定図柄が停止表示される確率を、次回の特別遊技が生じるまでの間、通常の確率から高確率に変動させる。また、可変表示手段に停止表示された特定図柄が、複数の識別情報の全てが同一でない組み合わせとされる第2確率変動図柄である場合に、特別遊技実行手段は、第2特別遊技を実行すると共に、第2特別遊技の終了後、確率変動手段は、可変表示手段に特定図柄が停止表示される確率を、次回の特別遊技が生じるまでの間、通常の確率から高確率に変動させる。また、可変表示手段に停止表示された特定図柄が、複数の識別情報の全てが同一でない組み合わせとされる第2非確率変動図柄である場合に、特別遊技実行手段は第2特別遊技を実行すると共に、第2特別遊技の実行後において、可変表示手段に特定図柄が停止表示される確率が通常の確率とされる遊技機が開示されている。
また特許文献2には、遊技状態が通常状態である場合に特別大当りが発生したときには、大当り遊技の終了後に高ベース状態に制御し、遊技状態が高ベース状態である場合に特別大当りが発生したときには、大当り遊技の終了後に通常状態に制御することで大当りが極端に連続して発生することを抑止するようにした遊技機が開示されている。
特許第3974142号公報 特開2007−296265公報
また、上記したよう「転落抽選タイプ」の遊技機の中には、例えば開閉扉を有する第1大入賞装置と可動片(羽根)を有する第2大入賞装置を備えた遊技機がある。
図17は、第1及び第2大入賞装置を備えた「転落抽選タイプ」の遊技機において、確変遊技状態において大当たりに当選した場合に実行される遊技の遷移図である。
先ず、確変遊技状態において大当りに当選した場合は、例えば主人公のキャラクターがバトル開始を示唆するようなリーチ演出Aを行う(S100)。次に、当選した大当たりが確変長大当たりであれば、例えば主人公のキャラクターが勝利する結果演出B(勝ち)を行い(S101)、第1大入賞装置を開放する第1大当たり遊技(S102)、又は第2大入賞装置を開放する第3大当たり遊技(S103)の何れかを選択する。
第1大当たり遊技の場合は、第1大入賞装置を利用した15R大当たり遊技又は7R大当たり遊技を実行する。また第3大当たり遊技の場合は、第2大入賞装置を利用した大当たり遊技を実行する。このときの大当たり遊技としては、第2大入賞装置の可動片を1Rあたり1回開閉する16R大当たり、第2大入賞装置の可動片を1Rあたり2回開閉する32R大当たり、第2大入賞装置の可動片を1Rあたり3回開閉する48R大当たりの何れかとされる。第1及び第3大当たり遊技終了後(S104)は、第1遊技モード(確変遊技状態)を継続する(S105)。
これに対して、当選した大当たりが確変短大当たりであれば、例えば主人公のキャラクターが敗北する結果演出C(負け)を行い(S106)、第1大入賞装置を利用した第2大当たり遊技を開始する(S107)。つまり、第1大入賞装置を利用して2R確変遊技、又は2R通常遊技(時短遊技)を開始する。そして、第2大当たり遊技終了後(S108)、第2遊技モード(確変/時短遊技状態)に移行する(S109)。
しかしながら、上記した「転落抽選タイプ」の遊技機では、短大当たりである第2大当たり遊技の遊技時間が、長大当たりである第1大当たり遊技に比べて極端に短いため、第2大当たり遊技時の遊技演出が単調になりがちで面白みに欠けるという欠点があった。
本発明は、上記したような問題点を鑑みてなされたのであり、「転落抽選タイプ」の遊技機において、短大当たり時の遊技演出の面白みを高めることができる遊技機を提供する。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態により実現することが可能である。
即ち、本発明の第1形態は、遊技球が入賞可能な始動口及び変動入賞装置と、遊技球が入賞し難い状態から入賞し易い状態に変化可能な第1及び第2大入賞装置と、前記始動口又は前記変動入賞装置に遊技球が入球したときに取得される乱数値に基づいて大当たり判定を行う大当たり判定手段と、前記大当たり判定手段により第1大当たりに当選したと判定された場合は、前記第1大入賞装置の1回当たりの最大開放期間または前記第1大入賞装置内に所定個数の遊技球が入賞するまでの期間の何れか一方の短い期間を1ラウンドとして、所定ラウンド回数だけ前記第1大入賞装置を遊技球が入賞し易い状態に変化させる第1大当り遊技を実行する第1大当たり遊技実行手段と、前記大当たり判定手段により第2大当たりに当選したと判定された場合は、前記第2大入賞装置を第1回数開閉動作させる期間または前記第2大入賞装置内に所定個数の遊技球が入賞するまでの期間の何れか一方の短い期間を1ラウンドとして、前記所定ラウンド回数だけ前記第2大入賞装置を遊技球が入賞し易い状態に変化させる第2大当り遊技を実行する第2大当たり遊技実行手段と、前記大当たり判定手段により第3大当たりに当選したと判定された場合は、前記第2大入賞装置を前記第1回数より少ない第2回数開閉動作させる期間または前記第2大入賞装置内に所定個数の遊技球が入賞するまでの期間の何れか一方の短い期間を1ラウンドとして、所定ラウンド回数だけ開閉させる第2大当り遊技を実行する第3大当たり遊技実行手段と、特典遊技を記憶した特典遊技テーブルと、前記特典遊技テーブルにより大当たり遊技終了後の特典遊技を決定する特典遊技決定手段と、前記演出画像表示手段に演出画像を表示する制御を行う画像表示制御手段と、を備え、前記特典遊技テーブルは、大当りの当選確率が高確率で且つ第1期間、前記変動入賞装置の開放パターンが延長される第1特典遊技テーブルと、大当りの当選確率が低確率で且つ前記第1期間より短い第2期間前記変動入賞装置の開放パターンが延長される第2特典遊技テーブルと、を備え、前記特典遊技決定手段は、前記大当たり判定手段により第1大当たりまたは第2大当たりに当選したと判定された場合は、前記第1特典遊技テーブルを選択し、前記大当たり判定手段により第3大当たりに当選したと判定された場合は、前記第2特典遊技テーブルを選択し、前記画像表示制御手段は、前記第1大当たり遊技実行手段により第1大当たり遊技を実行する際は、前記演出画像表示手段に第1演出画像を表示する制御を行い、前記第2大当たり遊技実行手段により第2大当たり遊技を実行する際は、前記演出画像表示手段に第2演出画像または第3演出画像を表示する制御を行い、前記第3大当たり遊技実行手段により第3大当たり遊技を実行する際は、前記演出画像表示手段に第3演出画像を表示する制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、大当たり判定手段により第2大当たりに当選したと判定された場合は、第2大入賞装置を利用して第2大当たり遊技を行うことで、従来の短大当たりに比べて大当たり遊技時間を長くすると共に、画像表示制御手段により演出画像表示手段に所定の演出画像を表示する制御を行うことで大当たり遊技中の遊技演出の面白みを高めることが可能になる。
本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機の全体正面図である。 本実施形態のパチンコ遊技機の遊技制御を行う遊技制御装置の構成を示したブロック図である。 本実施形態のパチンコ遊技機の遊技制御基板の特徴的な機能ブロックを示した図である。 確変遊技状態において大当たりに当選した場合に実行される遊技の遷移図である。 メインCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。 メインCPUが実行する第1始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。 メインCPUが実行する第2始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。 メインCPUが実行するゲートSW処理の一例を示したフローチャートである。 メインCPUが実行する特別図柄処理の一例を示したフローチャートである。 メインCPUが実行する大当たり判定処理の一例を示したフローチャートである。 メインCPUが実行する変動パターン選択処理の一例を示したフローチャートである。 メインCPUが実行する停止中処理を示したフローチャートである。 メインCPUが実行する普通図柄処理の一例を示したフローチャートである。 メインCPUが実行する下大入賞装置処理の一例を示したフローチャートである。 メインCPUが実行する上大入賞装置処理の一例を示したフローチャートである。 メインCPUが実行する電チュー処理の一例を示したフローチャートである。 従来の「転落抽選タイプ」の遊技機において、確変遊技状態において大当たりに当選した場合に実行される遊技の遷移図である。
以下、本発明のパチンコ遊技機の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るパチンコ遊技機の全体正面図である。
この図1に示すパチンコ遊技機1は、矩形形状の枠2を有し、この枠2の窓孔に対して裏側から遊技盤3が着脱可能に取り付けられている。
遊技盤3の前面側には、図示しないガラス枠が開閉可能に取り付けられている。また遊技盤3の下部には、遊技球を貯めておく受け皿部4と、受け皿部4内の遊技球を発射する発射レバー5等が設けられている。また受け皿部4の上部には、遊技演出を行うチャンスボタンや十字キー、あるいは遊技球の購入ボタンや購入取り消しボタンなどの演出ボタン6が設けられている。
遊技盤3の裏面には、液晶画面、主制御基板とサブ制御基板等、遊技の進行、演出に関わる裏部品を組み付けた合成樹脂製の機構板(何れも図示せず)が開閉自在に装着されている。遊技盤3における遊技領域3aの周囲には、発射レバー5を操作することにより発射装置から発射された遊技球を遊技領域3aの上部に案内したり、アウト口7に案内したりする外レールR1及び内レールR2が設けられている。
遊技盤3のほぼ中央には、画像表示手段である画像表示器8が配置されている。画像表示器8は、例えば液晶表示パネルにより構成され、通常動作状態の時は、特別図柄に応じた画像が表示される。また、所謂リーチ状態や特別遊技状態の時は、それぞれの遊技状態であることを示す演出画像等が表示される。
遊技盤3の右側下方の遊技領域外には、特別図柄の変動と表示を行う特別図柄表示器9や普通図柄の変動と表示を行う普通図柄表示器10などが設けられている。
特別図柄変動中に後述する第1始動口スイッチ又は第2始動口スイッチによって遊技球の入賞が検知されると、当該入球によって得られる特別図柄の変動表示の権利、いわゆる保留球が保留される。この保留球の数は保留ランプ11により表示される。
画像表示器8の下方には、特別図柄表示器9の特別図柄を可変表示させるための入賞装置12が設けられている。
入賞装置12は、上始動ポケット13と、左右一対の開閉爪(可動片)を有する変動入賞装置である電動式チューリップ(以下、「電チュー」と称する)14とを備える。上始動ポケット13内には、特別図柄表示器9の特別図柄を変動表示させる第1始動口スイッチ(SW)が設けられている。また電チュー14の内部には、特別図柄表示器9の特別図柄を変動表示する第2始動口スイッチ(SW)が設けられている。
また、画像表示器8の左側には、遊技盤の右下部に配置された普通図柄表示器10を作動させるためのゲート15が設けられている。ゲート15の内部にはゲートスイッチ(SW)が設けられており、遊技球がゲート15のゲートSWを通過したときに、所定時間作動して停止するようになっている。そして、所定態様で停止したときに電チュー14から成る可動片を所定時間、開成動作するように構成されている。
入賞装置12の下方には、特別遊技状態の一つである大当り状態のときに入賞し難い閉状態から入賞し易い開状態に開閉可能な開閉扉17を有する下大入賞装置(第1大入賞装置)16が設けられている。
また、画像表示器8の上方には、大当り状態のときに入賞し難い閉状態から入賞し易い開状態に可動可能な開閉可能な可動片19を有する上大入賞装置(第2大入賞装置)18が設けられている。
また遊技盤3には、普通入賞口20や風車21が設けられていると共に、図示しない多数の遊技釘が突設されている。遊技釘は、遊技球の落下速度を遅くすると共に、落下方向を複雑に変化させて遊技進行上の興趣を高めている。
図2は、本実施形態のパチンコ遊技機の遊技制御を行う遊技制御装置の構成を示したブロック図である。
図2に示す遊技制御装置には、遊技の進行を制御する遊技制御基板30が設けられていると共に、遊技の演出を制御する演出制御基板40、画像制御基板50、ランプ制御基板60、及び賞球を制御する払出制御基板70等が設けられている。
遊技制御基板30は、CPU31、ROM32、RAM33を有し、当該パチンコ遊技機の主たる制御を行う。
また、遊技制御基板30には、入賞装置12の上始動ポケット13に設けられた第1始動口SW13a、電チュー14内に設けられた第2始動口SW14a、電チュー14を開閉動作させるための第2始動口ソレノイド14b、遊技盤3上のゲート15のゲートSW15aが接続されている。
さらに、上大入賞装置18の大入賞口内に設けられた上大入賞口SW18a、上大入賞装置18の可動片19を開閉動作させるための上大入賞口ソレノイド18b、下大入賞装置16の下大入賞口内に設けられた下大入賞口SW16a、下大入賞装置16の開閉扉17を開閉動作させるためのした下大入賞口ソレノイド16bが接続されている。
さらに、遊技盤3の普通入賞口20に設けられた普通入賞口SW20a、第1始動口SW13a、第2始動口SW14aで検出された入球数を記憶する保留ランプ11、特別図柄を表示する特別図柄表示器9、普通図柄を表示する普通図柄表示器10などが接続されている。
一方、遊技制御基板30は、演出制御基板40及び払出制御基板70に接続されている。このように構成される遊技制御基板30は、始動条件の成立、即ち上始動ポケット13の上第1始動口SW13aや、電チュー14内の第2始動口SW14aにおいて遊技球の入賞を検出したときに、CPU31において乱数の抽選を行い、取得した乱数に応じた変動開始コマンドを演出制御基板40に送信する。
演出制御基板40は、CPU41、ROM42、RAM43、RTC44を有し、演出全体の制御を行う。例えば、CPU41は、リーチ演出を実現するための各種機能ブロックを備えている。また、ROM42には、演出画像データや各種リーチ演出の画像データ、大当り遊技状態のときに画像表示器8に表示する大当り遊技状態用の画像データ、遊技球の解除を強調するグラフィックデータ、スピーカ54から出力する特別遊技状態用音声データ、遊技球解除の効果音等が記憶されている。
画像制御基板50は、CPU51、ROM52、RAM53を有し、画像及び音声の制御を行う。画像制御基板50には、画像表示器8、スピーカ54が接続されている。
画像制御基板50のROM52には、画像表示器8に表示する画像データなどが記憶されている。
ランプ制御基板60は、CPU61、ROM62、RAM63を有し、各種ランプ、例えば枠ランプ64や盤ランプ65、可動体66等の制御を行う。
払出制御基板70は、CPU71、ROM72、RAM73を有し、遊技制御基板30からの制御信号に基づいて、払出制御基板70に接続されている払出駆動モータ74の駆動制御を行う。また、払出制御基板70には、払出球検出SW75a、球有り検出SW75b、満タン検出SW75c等が接続されている。
図3は、本実施形態のパチンコ遊技機の遊技制御基板の特徴的な機能ブロックを示した図であり、(a)は遊技制御基板30のROM32、(b)は遊技制御基板30のRAM33、(c)は演出制御基板40のROM42の構成を示した図である。なお、以下に説明する機能ブロックは、プログラムにより構成されるものである。
図3(a)に示す遊技制御基板30のROM32は、大当たり判定手段101、第1大当たり遊技実行手段102、第2大当たり遊技実行手段103、特典遊技決定手段104を備えている。また、図3(b)に示す遊技制御基板30のRAM33は、特典遊技テーブル110を備えている。更に、図3(c)に示す演出制御基板40のROM42は、画像表示制御手段121を備えている。
大当たり判定手段101は、遊技球が上始動ポケット13又は電チュー14に入賞し、その内部に設けられた第1始動口SW13a又第2始動口SW14aを通過したときに行われる大当たり抽選結果に基づいて大当たり判定を行う。
第1大当たり遊技実行手段102は、大当たり判定手段101により第1大当たりに当選したと判定された場合に第1大当たり遊技を実行する。
第1大当たり遊技としては、例えば下大入賞装置16の開閉扉17を最大開放可能時間(例えば29秒間)開放するか、或いは下大入賞装置16内に所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞するまでの期間の何れか一方の短い期間を1ラウンドとして、所定ラウンド回数(15ラウンド又は7ラウンド)だけ開閉させる動作を行う。
第2大当たり遊技実行手段103は、大当たり判定手段101により第2大当たりに当選したと判定された場合に第2大当たり遊技を実行する。
第2大当たり遊技としては、例えば上大入賞装置18の可動片19が所定回数(例えば1回又は複数回)開閉動作する期間、又は上大入賞装置18内に所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞するまでの期間の何れか一方の短い期間を1ラウンドとして、所定のラウンド回数(例えば16ラウンド)だけ開閉させる動作を行う。この場合、可動片19の1回の開放時間は下大入賞装置16の開閉扉17の開放時間(例えば29秒)より短時間(例えば3秒程度)に設定する。
特典遊技決定手段104は、例えば上記大当たり抽選と同時に行われる大当たり図柄の抽選結果に基づいて、特典遊技テーブル110から大当たり遊技終了後の特典遊技を決定する。
特典遊技テーブル110は、第1特典遊技テーブル111と、第2特典遊技テーブル112とが設けられている。
第1特典遊技テーブル111は、大当りの当選確率が高確率で、且つ電チュー14の開放パターンが延長される確変遊技テーブルとされる。
一方、第2特典遊技テーブル112は、大当りの当選確率が低確率で、且つ所定期間のみ電チュー14の開放パターンが延長される時短遊技テーブルとされる。
画像表示制御手段121は、第2大当たり遊技実行手段103により第2大当たり遊技を実行する際は、画像表示器8に所定の演出画像を表示する制御を行う。
本実施形態のパチンコ遊技機1では、第1大当たりに当選した場合は、必ず確変遊技を付与するように構成されている。従って、特典遊技決定手段104は、大当たり判定手段101により第1大当たりに当選したと判定された場合は、第1特典遊技テーブル111を選択する。これに対して、大当たり判定手段101により第2大当たりに当選したと判定された場合は、特典遊技決定手段104は、第1特典遊技テーブル111又は第2特典遊技テーブル112の何れかを選択する。
このように構成される本実施形態のパチンコ遊技機1は、始動口である上始動ポケット13又は電チュー14へ遊技球が入賞することにより、特別図柄表示器9に表示される特別図柄が変動を開始する。そして、大当たり判定手段101により第1大当たりに当選したと判定された場合は、特別図柄表示器9に表示する特別図柄を所定図柄で停止させた後、下大入賞装置16の開閉扉17を所定時間、所定回数だけ連続的に開成動作させる第1大当り遊技を実行し、大当り遊技終了後は第1特典遊技を付与した第1遊技モードに移行する。一方、大当たり判定手段101により第2大当たりに当選したと判定された場合は、特別図柄表示器9に表示する特別図柄を所定図柄で停止させた後、上大入賞装置18の可動片19を所定時間、所定回数だけ連続的に開閉動作させる第2大当り遊技を実行し、大当り遊技終了後は第1特典遊技または第2特典遊技のいずれかを付与した第2遊技モードに移行する。
従来の「転落抽選タイプ」のパチンコ遊技機は、上記図17に示したように、短大当たりである第2大当たり遊技の遊技時間が、長大当たりである第1大当たり遊技に比べて極端に短いため、第2大当たり遊技時の遊技演出が単調になりがちであった。
そこで、本実施形態のパチンコ遊技機1は、従来の出球のない短大当たりに当選した場合のみ可動片19を有する上大入賞装置18を利用した第2大当たり遊技を行うようにした。このように構成することで、従来の短大当たりに比べて、大当たり遊技時間を長く確保することができるので、画像表示制御手段121により画像表示器8に所定の演出画像を表示する制御を行うことで、大当たり遊技中の遊技演出の面白みを高めることができる。
図4は、確変遊技状態において大当たりに当選した場合に実行される遊技の遷移図である。なお、ここでは、遊技演出としてバトル演出(対決演出)を実行する場合を例に挙げて説明する。また、本実施形態では、突確大当たりのラウンド回数を16R、1ラウンド当たりの可動片19の開閉回数を複数回(例えば2回)とする。また突時大当たりのラウンド回数を16R、1ラウンド当たりの可動片19の開閉回数を1回とする。
先ず、確変遊技状態において大当りに当選した場合は、例えば主人公のキャラクターがバトル開始を示唆するようなリーチ演出Aを行う(S1)。次に、当選した大当たりが第1大当たりであれば、例えば主人公のキャラクターが勝利する結果演出B(勝ち)を行い(S2)、下大入賞装置16を利用した第1大当たり遊技を開始する(S3)。大当たり遊技終了後(S4)は、第1遊技モード(確変遊技状態)を継続する(S5)。
これに対して、当選した大当たりが第2大当たりであれば、例えば主人公のキャラクターが敗北する結果演出C(負け)を行い(S6)、上大入賞装置18を利用した第2大当たり遊技を開始する(S7)。
本実施形態では、上大入賞装置18を利用して第2大当たり遊技を実行するようにしているので、従来に比べて第2大当たり遊技の遊技時間を長く確保することができるので、本実施形態では、例えば主人公のキャラクターが復活する復活演出Dを行う(S8)。そして、第2大当たりが確変遊技を付与する確変大当たりの場合は、例えば8R終了時(可動片19が16回可動時)、主人公のキャラクターが勝利する結果演出E(勝ち)を行い(S9)、大当たり遊技終了後(S4)、第1遊技モードを継続する(S5)。
一方、第2大当たりが時短遊技を付与する時短大当たりの場合は、例えば16R終了時(可動片19が16回可動時)、主人公のキャラクターが敗北する結果演出F(負け)を行い(S10)、大当たり遊技終了後(S11)、第2遊技モード(確変/時短遊技状態)に移行する(S12)。
このように本実施形態のパチンコ遊技機1では、第2大当たり遊技として、上大入賞装置18を利用した16R大当たり遊技を実行するようにしているので、先に述べたように、下大入賞装置16を利用した従来の短大当たり遊技に比べて、大当たり遊技時間を長く確保することができる。その結果、第2大当たり遊技開始から大当たり遊技終了までの期間に、例えば、画像表示制御手段121により画像表示器8に復活演出Dや、結果演出E(勝ち)、結果演出F(負け)の表示制御を行うことが可能になり、第2大当たり遊技中の遊技演出の面白み(ドキドキ感)を高めることができる。
以下、これまで説明した本実施形態の遊技演出を実現するための処理について説明する。図5は本実施形態のパチンコ遊技機の遊技制御基板の処理を示したフローチャートである。なお、図5に示す処理は遊技制御基板30のメインCPU31がROM32に格納されているプログラムを実行することにより実現される。
[タイマ割込処理]
図5はメインCPUが実行するタイマ割込処理の一例を示したフローチャートである。
メインCPU31は、割込処理として、乱数更新処理(S1)、始動口SW処理(S2)、ゲートSW処理(S3)、特別図柄処理(S4)、普通図柄処理(S5)、大入賞口処理(S6)、電チュー処理(S7)、賞球処理(S8)、出力処理(S9)を行った後、繰り返し初期値乱数の更新を行う(S10)を行う。
以下、メインCPUがタイマ割込処理において実行する各種処理について説明する。
[第1始動口SW処理]
図6はメインCPUが実行する第1始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU31は、第1始動口SW14aがONであるか否かの判定を行い(S21)、第1始動口SW14aがONであると判定した場合は(S21:Yes)、第1始動口SW14aの検知回数をカウントした第1始動口検知カウンタのカウント値U1が、U1<4であるか否かの判定を行う(S22)。カウント値U1が「4」より小さい場合は(S22:Yes)、カウント値U1に「1」を加算する(S23)。
次に、各種乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数)を取得してRAM33に格納する(S24)。この後、賞球3個コマンドをセットして(S25)、メイン処理に戻る。なお、ステップS22において、カウント値U1が「4」であると判定した場合は(S22:No)、ステップS25に移行して、賞球3個コマンドをセットしてメイン処理に戻る。また、ステップS21において、第1始動口SW14aがONでないと判定した場合は(S21:No)、そのままメイン処理に戻る。
[第2始動口SW処理]
図7はメインCPUが実行する第2始動口SW処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU31は、第2始動口SW14aがONであるか否かの判定を行い(S31)、第2始動口SW14aがONであると判定した場合は(S31:Yes)、第2始動口SW14aの検知回数をカウントした第2始動口検知カウンタのカウント値U2が、U2<4であるか否かの判定を行う(S32)。カウント値U2が「4」より小さい場合は(S32:Yes)、カウント値U2に「1」を加算する(S33)。
次に、各種乱数(大当たり乱数、大当たり図柄乱数、リーチ乱数)を取得してRAM33に格納する(S34)。この後、賞球3個コマンドをセットして(S35)、メイン処理に戻る。なお、ステップS32において、カウント値U2が「4」であると判定した場合は(S32:No)、ステップS35に移行して、賞球3個コマンドをセットしてメイン処理に戻る。また、ステップS31において、第2始動口SW14aがONでないと判定した場合は(S31:No)、そのままメイン処理に戻る。
[ゲートSW処理]
図8はメインCPUが実行するゲートSW処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU31は、ゲート15のゲートSW15aがONであるか否かの判定を行い(S41)、ゲートSW15aがONであると判定した場合は(S41:Yes)、ゲートSW15aの検知回数をカウントしたゲートカウンタのカウント値Gが、G<4であるか否かの判定を行う(S42)。カウント値Gが「4」より小さい場合は(S42:Yes)、カウント値Gに「1」を加算し(S43)、当たり乱数を取得してRAM33に格納して(S44)、メイン処理に戻る。なお、ゲートSW15aがONでない場合(S41:No)、またはカウント値G<4の場合も(S42:No)、メイン処理に戻る。
[特図変動処理]
図9はメインCPUが実行する特別図柄処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU31は、大当たり中であるか否かの判定を行い(S51)、大当たり中でないと判定した場合は(S51:No)、特別図柄表示器9の特別図柄が変動中であるか否かの判定を行う(S52)。特別図柄が変動中であると判定した場合は(S52:Yes)、次に変動時間が終了したか否かの判定を行い(S53)、変動時間が終了したと判定した場合は(S53:Yes)、特別図柄表示器9に対して変動停止コマンドをセットして(S54)、変動を停止させる(S55)。この後、変動時間をリセットし(S56)、後述する停止中処理(S57)を実行してメイン処理に戻る。
なお、ステップS51において、大当たり中であると判定した場合(S51:Yes)、或いはステップS53において、変動時間が終了していないと判定した場合も(S53:No)、メイン処理に戻る。
一方、ステップS52において、特別図柄が変動中でないと判定した場合は(S52:No)、第2始動口SW14aの検知回数をカウントした第2始動口検知カウンタのカウント値U2が、U2≧1であるか否かの判定を行い(S58)、カウント値U2が≧1であると判定した場合は(S58:Yes)、カウント値U2を「1」減算して(S59)、大当たり判定処理を実行する(S60)。
また、ステップS58において、カウント値U2が≧1でないと判定した場合は(S58:No)、次に第1始動口SW14aの検知回数をカウントした第1始動口検知カウンタのカウント値U1が、U1≧1であるか否かの判定を行い(S61)、カウント値U1が≧1であると判定した場合は(S61:Yes)、カウント値U1を「1」減算して(S62)、大当たり判定処理を実行する(S60)。
ステップS60において、大当たり判定処理を実行後は、変動パターン選択処理を実行し(S63)、対応する特別図柄表示器に変動開始コマンドをセットする(S64)。この後、特図表示器の変動を開始させ(S65)、変動時間の計測を開始して(S66)、メイン処理に戻る。なお、ステップS61において、カウント値U1が≧1でないと判定した場合は(S61:No)、そのままメイン処理に戻る。
[大当たり判定処理]
図10はメインCPUが実行する大当たり判定処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU31は、先ず大当たり乱数の判定を行う(S70)。そして続くステップS71において、大当たりであると判定した場合は(S71:Yes)、次に大当たり図柄乱数の判定を行う(S72)。続くステップS73において、大当たり図柄乱数が確変図柄であるか否かの判定を行い、確変図柄であると判定した場合は(S73:Yes)、続くステップS74において、大当たり図柄乱数が突確図柄であるか否かの判定を行う。ステップS74において、大当たり図柄乱数が突確図柄であると判定した場合は(S74:Yes)、特別図柄として突確図柄をセットし(S77)、突確図柄でない場合は(S74:No)、特別図柄として確変図柄をセットして(S76)、処理を終了する。
また、ステップS73において、大当たり図柄が確変図柄でないと判定した場合は(S73:No)、特別図柄として通常図柄をセットして(S77)、処理を終了する。
またステップS71において、大当たり乱数により大当たりでないと判定した場合は(S71:No)、次に小当たりであるか否かの判定を行い(S78)、小当たりであると判定した場合は(S78:Yes)、特別図柄として小当たり図柄をセットし(S79)、小当たりでないと判定した場合は(S78:No)特別図柄としてハズレ図柄をセットして(S80)、処理を終了する。
[変動パターン選択処理]
図11はメインCPUが実行する変動パターン選択処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU31は、大当たり乱数から大当たりであるか否かの判定を行い(S81)、大当たりであると判定した場合は(S81:Yes)、大当たり用テーブルをセットし(S82)、その後、変動パターン乱数を取得して格納する(S83)。
次に、取得した変動パターン乱数の判定を行い(S84)、大当たり用テーブルを用いて変動パターン乱数に応じた変動パターンをセットして(S85)、処理を終了する。
一方、ステップS81において、大当たりでないと判定した場合は(S81:No)、次に、リーチ乱数の判定を行う(S86)。そして、続くステップS87において、リーチであるか否かの判定を行い(S87)、リーチであると判定した場合は(S87:Yes)、リーチ用テーブルをセットして(S88)、ステップS83の処理に進む。
一方、ステップS87において、リーチでないと判定した場合は(S87:No)、ハズレ用テーブルをセットして(S88)、ステップS83の処理に進む。
[停止中処理]
図12はメインCPUが実行する停止中処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU31は、大当たりであるか否かの判定を行う(S91)。大当たりであると判定した場合は(S91:Yes)、大当たりが確変大当たりであるか否かの判定を行い(S92)、確変大当たりであると判定した場合は(S92:Yes)、確変遊技状態にセットする(S93)。この後、大当たり開始コマンドをセットし(S94)、大当たりを開始して(S95)、処理を終了する。
一方、ステップS92において、確変大当たりでないと判定した場合は(S92:No)、時短遊技状態にセットする(S96)。この後、時短カウンタのカウント値Jを「100」にセットして(S97)、ステップS94の処理に進む。
また、ステップS91において、大当たりでないと判定した場合は(S91:No)、次に時短カウンタJの値が「0」であるか否かの判定を行い(S98)、時短カウンタJの値が「0」であれば(S98:Yes)、処理を終了し、時短カウンタJの値が「0」でなければ(S98:No)、時短カウントJを「1」減算する(S99)。この後、再び時短カウント値Jが「0」であるか否かの判定を行い(S100)、時短カウント値Jが「0」であれば(S100:Yes)、遊技状態を通常遊技状態にセットして(S101)、処理を終了する。またステップS100において時短カウント値Jが「0」でなければ(S100:No)、通常遊技状態にセットすることなく処理を終了する。
[普通図柄処理]
図13はメインCPUが実行する普通図柄処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU31は、補助遊技中であるか否かの判定を行い(S111)、補助遊技中でなければ(S111:No)、普通図柄が変動中であるか否かの判定を行う(S112)。普通図柄が変動中であると判定した場合は(S112:Yes)、次に変動時間が終了したか否かの判定を行い(S113)、変動時間が終了したと判定した場合は(S113:Yes)、変動を停止する(S114)。
次に、変動時間をリセットし(S115)、普通図柄の停止図柄が当たり図柄であるか否かの判定を行う(S116)。停止図柄が当たり図柄であると判定した場合は(S116:Yes)、補助遊技を開始して(S117)、メイン処理に戻る。
なお、ステップS113において、変動時間が終了していないと判定した場合、或いはステップS116において、停止図柄が当たり図柄でない場合はメイン処理に戻る。
一方、ステップS112において、普通図柄が変動中でないと判定した場合は(S112:No)、ゲートSW15aのゲートカウンタのカウント値Gが、G≧1であるか否かの判定を行い(S118)、カウント値Gが≧1である場合は(S118:Yes)、カウント値Gを「1」減算する(S119)。この後、普通図柄用の当たり乱数の判定を行い(S120)、当たり乱数が当たりであれば(S121:Yes)、普通図柄表示器10に当たり図柄をセットし(S122)、そうでなければハズレ図柄をセットして(S123)する。
次に、確変/時短遊技状態であるか否かの判定を行い(S124)、確変/時短遊技状態であれば(S124:Yes)、普通図柄表示器10の変動時間を3秒にセットし(S125)、確変/時短遊技状態でなければ(S124:No)、普通図柄表示器10の変動時間を29秒にセットする(S126)。
この後、普通図柄表示器10の変動を開始させ(S127)、変動時間の計測を開始してメイン処理に戻る。なお、ステップS118において、カウント値Gが≧1でないと判定した場合は(S118:No)、メイン処理に戻る。
[下大入賞装置処理(第1大当たり)]
図14はメインCPUが実行する下大入賞装置処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU31は、第1大当たり中であるか否かの判定を行い(S131)、第1大当たり中であると判定した場合は(S131:Yes)、大当たりのオープニング中であるか否かの判定を行う(S132)。大当たりのオープニング中であると判定した場合は(S132:Yes)、オープニング時間を経過したか否かの判定を行う(S133)。オープニング時間を経過したと判定した場合は(S133:Yes)、大当たりラウンド数をカウントするラウンドカウンタのカウント値Rに「1」を加算し(S134)、下大入賞装置16の開閉扉17を開いて大入賞口を開放する(S135)。
なお、ステップS131において、第1大当たりでないと判定した場合(S131:No)、あるいはステップS133において、オープニング時間を経過していないと判定した場合は(S133:No)、メイン処理に戻る。
次に、下大入賞装置16の開放時間が経過したか否かの判定を行い(S136)、開放時間が経過していなければ(S136:No)、下大入賞装置16の1ラウンドあたりの入賞数をカウントする入賞カウンタのカウント値Cが「9」であるか否かの判定を行う(S137)。入賞カウンタのカウント値Cが「9」である場合は(S137:Yes)、下大入賞装置16の開閉扉17を閉じて大入賞口を閉口し(S138)、カウント値Cが「9」でない場合は(S137:No)、メイン処理に戻る。
一方、開放時間が経過していた場合は(S136:Yes)、入賞カウンタのカウント値Cのチェックすることなく、下大入賞装置16の大入賞口を閉口する(S138)。
下大入賞装置16の大入賞口閉口後は、入賞カウンタのカウント値Cの値を「0」にして(S139)、大当たりラウンド回数が最終ラウンド(15R)であるか否かの判定を行う(S140)。大当たりラウンドが最終ラウンドである場合は(S140:Yes)、エンディングを開始し(S141)、大当たりラウンドが最終ラウンドでない場合は(S140:No)、メイン処理に戻る。
エンディング開始後は、ラウンドカウンタのカウント値Rを「0」にする(S142)。この後、エンディング時間が経過したか否かの判定を行い(S143)、エンディング時間を経過したと判定した場合は(S143:Yes)、大当たりを終了して(S144)、メイン処理に戻る。
一方、エンディング時間を経過していないと判定した場合は(S143:No)、大当たりを終了することなくメイン処理に戻る。
また、ステップS142において、大当たりのオープニング中でないと判定した場合は(S142:Yes)、下大入賞装置16の開閉扉17が作動中であるか否かの判定を行い(S145)、下大入賞装置16の開閉扉17が作動中であれば(S145:Yes)、ステップS146に移行する。また、下大入賞装置16の開閉扉17が作動中でなければ(S145:No)、次にインターバル中であるか否かの判定を行い(S146)、インターバル中でなければ(S146:No)、ステップS143に移行する。
また、インターバル中であれば(S146:Yes)、次にインターバル時間が経過したか否かの判定を行い(S147)、インターバル時間経過したと判定した場合は(S137:Yes)、ステップS124に移行し、インターバル時間経過していないと判定した場合は(S147:No)、メイン処理に戻る。
[上大入賞装置処理(第2大当たり)]
図15はメインCPUが実行する上大入賞装置処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU31は、第2大当たり中であるか否かの判定を行い(S151)、第2大当たり中であると判定した場合は(S151:Yes)、大当たりのオープニング中であるか否かの判定を行う(S152)。大当たりのオープニング中であると判定した場合は(S152:Yes)、オープニング時間を経過したか否かの判定を行う(S153)。オープニング時間を経過したと判定した場合は(S153:Yes)、大当たりラウンド数をカウントするラウンドカウンタのカウント値Rに「1」を加算し(S154)、上大入賞装置18の可動片19を開いて大入賞口を開放する(S155)。
なお、ステップS151において、第2大当たりでないと判定した場合(S151:No)、あるいはステップS153において、オープニング時間を経過していないと判定した場合は(S153:No)、メイン処理に戻る。
次に、上大入賞装置18の開放時間が経過したか否かの判定を行う(S156)。ここでの開放時間は、例えば大当たり時の1ラウンド当たりの可動片19の開閉回数を例えば2回とした場合は2回の開放時間の合計時間になる。そして、ステップS156において、開放時間が経過していなければ(S156:No)、上大入賞装置18の1ラウンドあたりの入賞数をカウントする入賞カウンタのカウント値Cが「9」であるか否かの判定を行う(S157)。入賞カウンタのカウント値Cが「9」である場合は(S157:Yes)、上大入賞装置18の可動片19を閉じて上大入賞口を閉口し(S158)、カウント値Cが「9」でない場合は(S157:No)、メイン処理に戻る。
一方、開放時間が経過していた場合は(S156:Yes)、入賞カウンタのカウント値Cのチェックすることなく、上大入賞装置18の大入賞口を閉口する(S158)。
上大入賞装置18の大入賞口閉口後は、入賞カウンタのカウント値Cの値を「0」にして(S159)、大当たりラウンド回数が最終ラウンド(16R)であるか否かの判定を行う(S160)。大当たりラウンドが最終ラウンドである場合は(S160:Yes)、エンディングを開始し(S161)、大当たりラウンドが最終ラウンドでない場合は(S160:No)、メイン処理に戻る。
エンディング開始後は、ラウンドカウンタのカウント値Rを「0」にする(S162)。この後、エンディング時間が経過したか否かの判定を行い(S163)、エンディング時間を経過したと判定した場合は(S163:Yes)、大当たりを終了して(S164)、メイン処理に戻る。
一方、エンディング時間を経過していないと判定した場合は(S163:No)、大当たりを終了することなくメイン処理に戻る。
また、ステップS162において、大当たりのオープニング中でないと判定した場合は(S162:Yes)、上大入賞装置18の可動片19が作動中であるか否かの判定を行い(S165)、上大入賞装置18の可動片19が作動中であれば(S165:Yes)、ステップS166に移行する。また、上大入賞装置18の可動片19が作動中でなければ(S165:No)、次にインターバル中であるか否かの判定を行い(S166)、インターバル中でなければ(S166:No)、ステップS163に移行する。
また、インターバル中であれば(S166:Yes)、次にインターバル時間が経過したか否かの判定を行い(S167)、インターバル時間経過したと判定した場合は(S157:Yes)、ステップS154に移行し、インターバル時間経過していないと判定した場合は(S167:No)、メイン処理に戻る。
[電チュー処理]
図16はメインCPUが実行する電チュー処理の一例を示したフローチャートである。
この場合、メインCPU31は、電チュー14が作動中である補助遊技中であるか否かの判定を行い(S171)、補助遊技中であれば(S171:Yes)、次にオープニング中であるか否かの判定を行う(S172)。ここで、オープニング中であると判定した場合は(S172:Yes)、オープニング時間が経過したか否かの判定を行い(S173)、オープニング時間経過していると判定した場合は(S173:Yes)、次に確変/時短中であるか否かの判定を行う(S174)。そして、確変/時短中であれば(S174:Yes)、電チュー14の開放時間を3.5秒にセットし(S175)、確変/時短中でなければ(S174:No)、電チュー14の開放時間を0.2秒にセットする(S176)。この後、電チュー14を開放する(S177)。
次に、電チュー14の開放時間が経過したか否かの判定を行い(S178)、電チュー14の開放時間が経過したと判定した場合は(S178:Yes)、電チュー14を閉口して(S179)、補助遊技を終了して(S180)、メイン処理に戻る。
なお、ステップS172において、オープニング中でないと判定した場合は(S172:No)、ステップS178に移行する。また、ステップS171において、補助遊技中でないと判定した場合(S171:No)、ステップS173においてオープニング時間が経過していないと判定した場合(S173:No)、或いはステップS178において電チュー14の開放時間が経過していないと判定した場合は(S178:No)、メイン処理に戻る。
1…パチンコ遊技機、3…遊技盤、8…画像表示器、9…特別図柄表示器、10…普通図柄表示器、11…保留ランプ、12…入賞装置、13…上始動ポケット、13a…第1始動口SW、14…電チュー、14a…第2始動口SW、15…ゲート、15a…ゲートSW、16…下大入賞装置、17…開閉扉、18…上大入賞装置、19…可動片、30…遊技制御基板、31、41…CPU、32、42…ROM、33、43…RAM、40…演出制御基板、101…大当たり判定手段、102…第1大当たり遊技実行手段、103…第2大当たり遊技実行手段、104…特典遊技決定手段、110…特典遊技テーブル、111…第1特典遊技テーブル、112…第2特典遊技テーブル、121…画像表示制御手段

Claims (1)

  1. 遊技球が入賞可能な始動口及び変動入賞装置と、
    遊技球が入賞し難い状態から入賞し易い状態に変化可能な第1及び第2大入賞装置と、
    前記始動口又は前記変動入賞装置に遊技球が入球したときに取得される乱数値に基づいて大当たり判定を行う大当たり判定手段と、
    前記大当たり判定手段により第1大当たりに当選したと判定された場合は、前記第1大入賞装置の1回当たりの最大開放期間または前記第1大入賞装置内に所定個数の遊技球が入賞するまでの期間の何れか一方の短い期間を1ラウンドとして、所定ラウンド回数だけ前記第1大入賞装置を遊技球が入賞し易い状態に変化させる第1大当り遊技を実行する第1大当たり遊技実行手段と、
    前記大当たり判定手段により第2大当たりに当選したと判定された場合は、前記第2大入賞装置を第1回数開閉動作させる期間または前記第2大入賞装置内に所定個数の遊技球が入賞するまでの期間の何れか一方の短い期間を1ラウンドとして、前記所定ラウンド回数だけ前記第2大入賞装置を遊技球が入賞し易い状態に変化させる第2大当り遊技を実行する第2大当たり遊技実行手段と、
    前記大当たり判定手段により第3大当たりに当選したと判定された場合は、前記第2大入賞装置を前記第1回数より少ない第2回数開閉動作させる期間または前記第2大入賞装置内に所定個数の遊技球が入賞するまでの期間の何れか一方の短い期間を1ラウンドとして、所定ラウンド回数だけ開閉させる第2大当り遊技を実行する第3大当たり遊技実行手段と、
    特典遊技を記憶した特典遊技テーブルと、
    前記特典遊技テーブルにより大当たり遊技終了後の特典遊技を決定する特典遊技決定手段と、
    前記演出画像表示手段に演出画像を表示する制御を行う画像表示制御手段と、を備え、
    前記特典遊技テーブルは、
    大当りの当選確率が高確率で且つ第1期間、前記変動入賞装置の開放パターンが延長される第1特典遊技テーブルと、大当りの当選確率が低確率で且つ前記第1期間より短い第2期間前記変動入賞装置の開放パターンが延長される第2特典遊技テーブルと、を備え、
    前記特典遊技決定手段は、
    前記大当たり判定手段により第1大当たりまたは第2大当たりに当選したと判定された場合は、前記第1特典遊技テーブルを選択し、
    前記大当たり判定手段により第3大当たりに当選したと判定された場合は、前記第2特典遊技テーブルを選択し、
    前記画像表示制御手段は、前記第1大当たり遊技実行手段により第1大当たり遊技を実行する際は、前記演出画像表示手段に第1演出画像を表示する制御を行い、前記第2大当たり遊技実行手段により第2大当たり遊技を実行する際は、前記演出画像表示手段に第2演出画像または第3演出画像を表示する制御を行い、前記第3大当たり遊技実行手段により第3大当たり遊技を実行する際は、前記演出画像表示手段に第3演出画像を表示する制御を行うことを特徴とする遊技機
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