JP5554701B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関し、特に、基板上にフィン形状の半導体領域を有する3次元構造の半導体装置に関するものである。
近年、半導体装置の高集積化、高機能化及び高速化に伴って、益々半導体装置の微細化の要求が高まっている。そこで、基板上におけるトランジスタの占有面積の低減を目指して種々のデバイス構造が提案されている。その中でも、フィン型構造を持つ電界効果トランジスタが注目されている。このフィン型構造を持つ電界効果トランジスタは、一般的にフィン型FET(field effect transistor )と呼ばれ、基板の主面に対して垂直な薄い壁(フィン)状の半導体領域(以下、フィン型半導体領域という)からなる活性領域を有している。フィン型FETにおいては、フィン型半導体領域の側面をチャネル面として用いることができるため、基板上におけるトランジスタの占有面積を低減することができる(例えば特許文献1参照)。
フィン型半導体領域の上面及び側面に対する不純物の導入方法としては、イオン注入法とプラズマドーピング法とがあるが、近年、フィン型半導体領域の上面及び側面に対してコンフォーマルにドーピングを行うことでフィン型FETの特性が向上することが指摘されており、コンフォーマルにドーピングを行うためにプラズマドーピング法を用いることが注目されている。コンフォーマルにドーピングを行うために用いられるプラズマドーピング法として、例えばパルスDCプラズマ技術が提案されている(非特許文献1参照)。
図12は、フィン型半導体領域のゲート幅方向の長さがフィン型半導体領域の高さと同程度(ゲート幅方向の長さ:高さ=1:1)であるフィン型FET、つまりフィン型半導体領域のゲート幅方向の長さが比較的大きいフィン型FETの製造プロセスにおいて、エクステンション領域を形成するためにドーピングを実施した直後の不純物領域の形状を模式的に示した斜視図である。図12に示すように、フィン型半導体領域100の所定部分の上面及び両側面を覆うようにゲート絶縁膜104が形成されていると共にゲート絶縁膜104上にゲート電極105が形成されている。また、ゲート電極105に覆われていないフィン型半導体領域100において、上部には不純物領域101が、左側部には不純物領域102が、右側部には不純物領域103がそれぞれ形成されている。尚、フィン型半導体領域100のゲート幅方向の長さは65nm、フィン型半導体領域100の高さは65nm、ゲート電極105のゲート長は38nmである。
図13は、図12に示すフィン型FETに対して(つまりドーピング実施後に)、さらにアニールを実施した後の不純物領域の形状を模式的に示した斜視図である。図13に示すように、図12に示す不純物領域101中の不純物が拡散することにより、フィン型半導体領域100の上部に不純物領域111が形成され、図12に示す不純物領域102中の不純物が拡散することにより、フィン型半導体領域100の左側部に不純物領域112が形成され、図12に示す不純物領域103中の不純物が拡散することにより、フィン型半導体領域100の右側部に不純物領域113が形成される。ここで、フィン型半導体領域100の上部左側コーナーには、図12に示す不純物領域101及び102のそれぞれから不純物がアニールによって集中的に拡散してくる結果、比較的高濃度の不純物領域114が形成される。同様に、フィン型半導体領域100の上部右側コーナーには、図12に示す不純物領域101及び103のそれぞれから不純物がアニールによって集中的に拡散してくる結果、比較的高濃度の不純物領域115が形成される。
このようなエクステンション領域の不純物濃度のムラが原因であるかどうかは未だ解明されていないが、図13に示すフィン型FETにおいては、フィン型半導体領域100の上部左側コーナー及び上部右側コーナーにオン時の電流が集中して流れてしまうという問題、つまりオン時の電流が不均一になるという問題が指摘されている。
この問題に対しては、フィン型半導体領域の上部コーナーを丸くして曲率を持たせることによって、フィン型FETの動作の信頼性を確保できることが報告されている。
特開2006−196821号公報
D.Lenoble 他、Enhanced performance of PMOS MUGFET via integration of conformal plasma-doped source/drain extensions、2006 Symposium on VLSI Technology Digest of Technical Papers、p.212
しかしながら、前述の特許文献1又は非特許文献1等に開示されている従来の半導体装置の製造方法によると、フィン型半導体領域の高さと比べてフィン型半導体領域のゲート幅方向の長さが小さくなるに従って、フィン型FETにおいて所望のトランジスタ特性が得られなくなるという問題点が生じる。
前記に鑑み、本発明は、フィン型半導体領域を有する半導体装置においてフィン型半導体領域のゲート幅方向の長さが小さくなった場合にも所望の特性が得られるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するために、本願発明者らは、従来のフィン型FETの構造とその製造方法とによって所望のトランジスタ特性が得られない理由を検討した結果、次のような知見を得るに至った。
図14は、フィン型半導体領域のゲート幅方向の長さがフィン型半導体領域の高さの1/3程度(ゲート幅方向の長さ:高さ=1:3)であるフィン型FET、つまりフィン型半導体領域のゲート幅方向の長さが小さいフィン型FETの製造プロセスにおいて、エクステンション領域を形成するためにドーピングを実施した直後の不純物領域の形状を模式的に示した斜視図である。図14に示すように、フィン型半導体領域200の所定部分の上面及び両側面を覆うようにゲート絶縁膜204が形成されていると共にゲート絶縁膜204上にゲート電極205が形成されている。また、ゲート電極205に覆われていないフィン型半導体領域200において、上部には不純物領域201が、左側部には不純物領域202が、右側部には不純物領域203がそれぞれ形成されている。尚、フィン型半導体領域200のゲート幅方向の長さは22nm、フィン型半導体領域200の高さは65nm、ゲート電極205のゲート長は38nmである。
図15は、図14に示すフィン型FETに対して(つまりドーピング実施後に)、さらにアニールを実施した後の不純物領域の形状を模式的に示した斜視図である。図15に示すように、図14に示す不純物領域201中の不純物が拡散することにより、フィン型半導体領域200の上部に不純物領域211が形成され、図14に示す不純物領域202中の不純物が拡散することにより、フィン型半導体領域200の左側部及び中央部に不純物領域212が形成され、図14に示す不純物領域203中の不純物が拡散することにより、フィン型半導体領域200の右側部及び中央部に不純物領域213が形成される。すなわち、フィン型半導体領域200の中央部には、図14に示す不純物領域202及び203のそれぞれから不純物がアニールによって集中的に拡散してくる結果、比較的高濃度の不純物領域216が形成される。また、フィン型半導体領域200の上部左側コーナーには、図14に示す不純物領域201及び202のそれぞれから不純物がアニールによって集中的に拡散してくる結果、比較的高濃度の不純物領域214が形成される。同様に、フィン型半導体領域200の上部右側コーナーには、図14に示す不純物領域201及び203のそれぞれから不純物がアニールによって集中的に拡散してくる結果、比較的高濃度の不純物領域215が形成される。
さらに、フィン型半導体領域のゲート幅方向の長さが小さいフィン型FETの特色として、フィン型半導体領域200の上部中央に形成される不純物領域211には、図14に示す不純物領域201からの不純物に加えて、図14に示す不純物領域202及び203のそれぞれからの不純物もアニールに伴う拡散によって集中してくる。言い換えると、フィン型半導体領域200の上部中央に形成される不純物領域211は、3方向から拡散してきた不純物が集中する最も高濃度な不純物領域である。
特に、プラズマドーピングによって不純物導入を行う場合、注入面である半導体領域最表面の不純物濃度が半導体領域内部の不純物濃度と比べて大きくなる。例えば、図10は、半導体領域中にプラズマドーピングによってボロンを注入した場合における注入深さとボロン濃度との関係をSIMS(secondary ion mass spectrometry )によって調べた結果を示しているが、図10に示すように、半導体領域最表面(注入深さ0nm)での不純物濃度が約1×1023cm-3であるのに対して、半導体領域最表面から5nm内部に入ると不純物濃度は約1×1019cm-3と4桁程度も小さくなる。このため、フィン型半導体領域の上部中央の最表面は、プラズマドーピング直後には導入された不純物が最も多い領域となり、さらに、アニール後にはフィン型半導体領域の上部及び両側部の3方向から不純物が拡散してきて集中する領域となる。
従って、フィン型FETにおいて、ゲート電極下側のフィン型半導体領域(プラズマドーピング時には不純物領域が形成されない部分)への不純物の拡散長については、フィン型半導体領域の上部中央の最表面に導入された不純物の拡散長が最大になる。その結果、ゲート長を短くした場合には、フィン型半導体領域の上部中央の最表面における不純物の拡散長が大きいことに起因して、ソース側のエクステンション領域とドレイン側のエクステンション領域との間の距離が短くなって、ソース側からドレイン側へリーク電流が発生し、所望のトランジスタ特性が得られなくなっているということを本願発明者らは見出した。図16(a)〜(c)は、このリーク電流発生メカニズムを説明する図であって、具体的には、図16(a)〜(c)は、図15のA−A線、B−B線及びC−C線の断面図に相当する。図16(a)〜(c)に示すように、フィン型半導体領域200の上部左側コーナーや上部右側コーナーと比較して、フィン型半導体領域200の上部中央において、ソース側のエクステンション領域とドレイン側のエクステンション領域との間の距離(各エクステンション領域は不純物領域211から構成される)が最も短くなっている。
以上に説明したように、従来のフィン型FETの構造及びそのエクステンション領域の形成方法によると、フィン型半導体領域のゲート幅方向の長さが小さくなるに従って、フィン型半導体領域の上部中央の最表面に不純物が集中して不純物濃度が極めて高くなってしまう。その結果、フィン型半導体領域の上部中央に形成されるエクステンション領域は、フィン型半導体領域の上部コーナーや両側部に形成されるエクステンション領域と比べて、ゲート電極の下側により長く入り込んでしまう。すなわち、フィン型半導体領域の上部コーナーや両側部では、ソース側及びドレイン側の2つのエクステンション領域間の距離が比較的長くなる一方、フィン型半導体領域の上部中央では、ソース側及びドレイン側の2つのエクステンション領域間の距離が比較的短くなる。このようなエクステンション構造を有するフィン型FETにおいては、動作を止めた場合に、フィン型半導体領域の上部中央におけるソース側及びドレイン側の2つのエクステンション間の距離が短い箇所でリーク電流が発生するため、所望のトランジスタ特性が得られないという問題が生じる。
以上に述べた知見に基づき、本願発明者らは、フィン型半導体領域の上面上におけるゲート電極の両側に不純物阻止部を設けておくことによって、ドーピング時にフィン型半導体領域の上部中央に形成される不純物領域をゲート電極から離しておき、当該不純物領域中の不純物がアニール時にゲート電極の下側に入り込むことを抑制するという発明を想到した。これにより、フィン型半導体領域の上部中央においても、フィン型半導体領域の上部コーナーや両側部においても、ソース側及びドレイン側の2つのエクステンション領域間の距離を同程度にすることができるので、フィン型半導体領域のゲート幅方向の長さが小さくなった場合にもリーク電流の発生を防止して所望のトランジスタ特性を実現できるという効果を得ることができる。
特に、フィン型半導体領域のゲート幅方向の長さがフィン型半導体領域の高さよりも小さいフィン型FETにおいては、フィン型半導体領域の上部及び両側部に導入された不純物が前述のように拡散によって3方向から上部中央に集中してしまい、フィン型半導体領域の上部中央においてソース側及びドレイン側の2つのエクステンション領域が互いに接する程度に極端に近づいてしまう場合もあるので、前述の本発明によって、ソース側及びドレイン側の2つのエクステンション領域間の距離をフィン型半導体領域の上部中央においてもフィン型半導体領域の上部コーナーや両側部においても可能な限り同等にすることが非常に重要である。
尚、本発明の不純物阻止部としては、例えば、ゲートパターニング時にダブルパターニング等の技術を用いてゲート絶縁膜及びゲート電極の突き出し部を形成し、当該突き出し部を不純物阻止部として用いてもよい。この構成によれば、フィン型半導体領域の上面を覆うゲート絶縁膜のゲート長方向の長さは、フィン型半導体領域の側面を覆うゲート絶縁膜のゲート長方向の長さよりも大きくなる。また、この場合、実質的にゲート電極として機能するのは、言うまでもなく、突き出し部を除いたゲート電極である。すなわち、チャネル長を規定するゲート長は、突き出し部を除いた実質的なゲート電極のゲート長である。
すなわち、本発明に係る半導体装置は、基板上に形成されたフィン型半導体領域と、前記フィン型半導体領域の所定部分の上面及び両側面を覆うように形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、前記フィン型半導体領域における前記ゲート電極の両側に形成された不純物領域とを備え、前記フィン型半導体領域の上面上における前記ゲート電極の両側に隣接して、不純物の導入を阻止するための不純物阻止部が設けられている。
本発明の半導体装置において、前記不純物阻止部は、前記ゲート電極の一部である突き出し部から構成されていてもよい。このようにすると、ゲート電極材料以外の他の材料を用いて不純物阻止部を形成する場合と比較して、工程を簡単化することができる。
本発明の半導体装置において、前記不純物阻止部のゲート幅方向の寸法は、前記フィン型半導体領域のゲート幅方向の寸法よりも小さいことが好ましい。このようにすると、リソグラフィ工程で合わせズレが生じた場合にもフィン型半導体領域の上面上のみに不純物阻止部を確実に形成できる。
本発明の半導体装置において、前記ゲート電極のゲート長方向の寸法が45nm以下であると、本発明の不純物阻止部によるソース側及びドレイン側の2つのエクステンション領域の近接防止効果が顕著に発揮される。
本発明の半導体装置において、前記フィン型半導体領域の側部に形成された前記不純物領域の比抵抗は、前記フィン型半導体領域の上部に形成された前記不純物領域の比抵抗の2倍以下(できれば1.25倍以下)であることが好ましい。このようにすると、フィン型半導体領域のゲート幅方向の長さがフィン型半導体領域の高さよりも小さいフィン型FETにおいて優れたトランジスタ特性を得ることができる。
本発明の半導体装置において、前記フィン型半導体領域の側部に形成された前記不純物領域のシート抵抗は、前記フィン型半導体領域の上部に形成された前記不純物領域のシート抵抗の2倍以下(できれば1.25倍以下)であることが好ましい。このようにすると、フィン型半導体領域のゲート幅方向の長さがフィン型半導体領域の高さよりも小さいフィン型FETにおいて優れたトランジスタ特性を得ることができる。
本発明の半導体装置において、前記フィン型半導体領域の側部に形成された前記不純物領域の拡がり抵抗は、前記フィン型半導体領域の上部に形成された前記不純物領域の拡がり抵抗の2倍以下(できれば1.25倍以下)であることが好ましい。このようにすると、フィン型半導体領域のゲート幅方向の長さがフィン型半導体領域の高さよりも小さいフィン型FETにおいて優れたトランジスタ特性を得ることができる。
本発明の半導体装置において、前記基板と前記フィン型半導体領域との間に絶縁層が形成されていてもよいし、又は、前記基板は、前記フィン型半導体領域となる凸部を有する半導体基板であってもよい。
本発明の半導体装置において、基本的に、前記不純物領域はエクステンション領域であるが、エクステンション領域を形成しない場合、前記不純物領域はソース・ドレイン領域であってもよい。
本発明の半導体装置において、前記ゲート電極の側面上に絶縁性サイドウォールスペーサが形成されていてもよい。この場合、前記絶縁性サイドウォールスペーサは前記不純物阻止部の側面上に形成されていてもよい。また、前記フィン型半導体領域における前記ゲート電極から見て前記絶縁性サイドウォールスペーサの両側に他の不純物領域、例えばソース・ドレイン領域が形成されていてもよい。
本発明の半導体装置において、前記フィン型半導体領域の高さが前記フィン型半導体領域のゲート幅方向の寸法よりも大きいと、本発明の不純物阻止部によるソース側及びドレイン側の2つのエクステンション領域の近接防止効果が顕著に発揮される。
本発明の半導体装置において、複数の前記フィン型半導体領域が前記基板上に所定のピッチで形成されており、前記ゲート電極は前記各フィン型半導体領域を横断するように形成されており、前記不純物阻止部は前記各フィン型半導体領域同士の間には形成されていなくてもよい。
本発明の半導体装置において、前記不純物阻止部は、前記ゲート電極の材料とは異なる材料から構成されていてもよい。この場合、前記不純物阻止部は絶縁材料から構成されていてもよいし、前記ゲート電極は、ゲート幅方向において実質的に均一なゲート長を有していてもよいし、前記不純物阻止部の側面に絶縁性サイドウォールスペーサが形成されていてもよい。
本発明の半導体装置において、ゲート幅方向における前記フィン型半導体領域の長さは、前記フィン型半導体領域の高さの1/3程度であってもよい。
本発明の半導体装置において、前記不純物領域は、ソース側のエクステンション領域及びドレイン側のエクステンション領域を含み、前記ソース側のエクステンション領域と前記ドレイン側のエクステンション領域との間の距離は、前記フィン型半導体領域の上部中央においても、前記フィン型半導体領域の上部コーナー及び両側部においても、実質的に同じであってもよい。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、基板上にフィン型半導体領域を形成する工程と、前記フィン型半導体領域の所定部分の上面及び両側面を覆うようにゲート絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、前記フィン型半導体領域の上面上における前記ゲート電極の両側に隣接して、不純物の導入を阻止するための不純物阻止部を形成する工程と、前記フィン型半導体領域における前記ゲート電極の両側に不純物領域を形成する工程とを備えている。
本発明の半導体装置の製造方法において、前記不純物阻止部は、前記ゲート電極の一部である突き出し部から構成されていてもよい。このようにすると、ゲート電極材料以外の他の材料を用いて不純物阻止部を形成する場合と比較して、工程を簡単化することができる。
本発明の半導体装置の製造方法において、前記不純物阻止部のゲート幅方向の寸法は、前記フィン型半導体領域のゲート幅方向の寸法よりも小さいことが好ましい。このようにすると、リソグラフィ工程で合わせズレが生じた場合にもフィン型半導体領域の上面上のみに不純物阻止部を確実に形成できる。
本発明の半導体装置の製造方法において、前記不純物阻止部は、前記ゲート電極の材料とは異なる材料から構成されていてもよい。この場合、前記不純物阻止部は絶縁材料から構成されていてもよいし、前記ゲート電極は、ゲート幅方向において実質的に均一なゲート長を有していてもよいし、前記不純物阻止部の側面に絶縁性サイドウォールスペーサが形成されていてもよい。また、この場合、前記不純物領域の形成後に前記不純物阻止部を除去してもよい。
本発明の半導体装置の製造方法において、ゲート幅方向における前記フィン型半導体領域の長さは、前記フィン型半導体領域の高さの1/3程度であってもよい。
本発明の半導体装置の製造方法において、前記不純物領域は、ソース側のエクステンション領域及びドレイン側のエクステンション領域を含み、前記ソース側のエクステンション領域と前記ドレイン側のエクステンション領域との間の距離は、前記フィン型半導体領域の上部中央においても、前記フィン型半導体領域の上部コーナー及び両側部においても、実質的に同じであってもよい。
本発明の半導体装置の製造方法において、前記ゲート電極のゲート長方向の寸法が45nm以下であると、本発明の不純物阻止部によるソース側及びドレイン側の2つのエクステンション領域の近接防止効果が顕著に発揮される。
本発明の半導体装置の製造方法において、前記フィン型半導体領域の側部に形成された前記不純物領域の比抵抗は、前記フィン型半導体領域の上部に形成された前記不純物領域の比抵抗の2倍以下(できれば1.25倍以下)であることが好ましい。このようにすると、フィン型半導体領域のゲート幅方向の長さがフィン型半導体領域の高さよりも小さいフィン型FETにおいて優れたトランジスタ特性を得ることができる。
本発明の半導体装置の製造方法において、前記フィン型半導体領域の側部に形成された前記不純物領域のシート抵抗は、前記フィン型半導体領域の上部に形成された前記不純物領域のシート抵抗の2倍以下(できれば1.25倍以下)であることが好ましい。このようにすると、フィン型半導体領域のゲート幅方向の長さがフィン型半導体領域の高さよりも小さいフィン型FETにおいて優れたトランジスタ特性を得ることができる。
本発明の半導体装置の製造方法において、前記フィン型半導体領域の側部に形成された前記不純物領域の拡がり抵抗は、前記フィン型半導体領域の上部に形成された前記不純物領域の拡がり抵抗の2倍以下(できれば1.25倍以下)であることが好ましい。このようにすると、フィン型半導体領域のゲート幅方向の長さがフィン型半導体領域の高さよりも小さいフィン型FETにおいて優れたトランジスタ特性を得ることができる。
本発明の半導体装置の製造方法において、前記基板と前記フィン型半導体領域との間に絶縁層が形成されていてもよいし、又は、前記基板は、前記フィン型半導体領域となる凸部を有する半導体基板であってもよい。
本発明の半導体装置の製造方法において、基本的に、前記不純物領域はエクステンション領域であるが、エクステンション領域を形成しない場合、前記不純物領域はソース・ドレイン領域であってもよい。
本発明の半導体装置の製造方法において、前記ゲート電極の側面上に絶縁性サイドウォールスペーサが形成されていてもよい。この場合、前記絶縁性サイドウォールスペーサは前記不純物阻止部の側面上に形成されていてもよい。また、前記フィン型半導体領域における前記ゲート電極から見て前記絶縁性サイドウォールスペーサの両側に他の不純物領域、例えばソース・ドレイン領域が形成されていてもよい。
本発明の半導体装置の製造方法において、前記フィン型半導体領域の高さが前記フィン型半導体領域のゲート幅方向の寸法よりも大きいと、本発明の不純物阻止部によるソース側及びドレイン側の2つのエクステンション領域の近接防止効果が顕著に発揮される。
本発明の半導体装置の製造方法において、複数の前記フィン型半導体領域が前記基板上に所定のピッチで形成されており、前記ゲート電極は前記各フィン型半導体領域を横断するように形成されており、前記不純物阻止部は前記各フィン型半導体領域同士の間には形成されていなくてもよい。
本発明に係る他の半導体装置は、基板上に形成されたフィン型半導体領域と、前記フィン型半導体領域をゲート幅方向に横断するゲート電極とを備え、前記ゲート電極は、前記フィン型半導体領域の上部上に形成された上部と、前記フィン型半導体領域の側部上に形成された側部とを備え、前記ゲート電極の前記上部におけるゲート長方向の長さは前記ゲート電極の前記側部におけるゲート長方向の長さよりも大きい。
本発明に係る他の半導体装置において、前記ゲート電極の前記上部は、当該上部におけるゲート長方向の前記長さと対応する長さを持つ突き出し部と、前記ゲート電極の前記側部におけるゲート長方向の前記長さと対応する長さを持つ他の部分とを含んでいてもよい。
本発明に係る他の半導体装置において、ゲート幅方向における前記フィン型半導体領域の長さは、前記フィン型半導体領域の高さの1/3程度であってもよい。
本発明によると、フィン型半導体領域の上面上におけるゲート電極の両側に不純物阻止部を設けているため、ドーピング時にフィン型半導体領域の上部中央に形成される不純物領域をゲート電極から離しておくことができるので、当該不純物領域中の不純物がアニール時に拡散してゲート電極の下側に入り込むことを抑制することができる。従って、フィン型半導体領域の上部中央においても、フィン型半導体領域の上部コーナーや両側部においても、ソース側及びドレイン側の2つのエクステンション領域間の距離を同程度にすることができるため、フィン型FET等の3次元デバイスにおいてフィン型半導体領域のゲート幅方向の長さが小さくなった場合にも、リーク電流の発生等の特性劣化を防止することができる。
図1(a)〜(e)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の構造を示す図であり、図1(a)は平面図であり、図1(b)は図1(a)におけるA−A線の断面図であり、図1(c)は図1(a)におけるB−B線の断面図であり、図1(d)は図1(a)におけるC−C線の断面図であり、図1(e)は図1(a)におけるD−D線の断面図である。 図2(a)は、比較例として、本発明のゲート電極の突き出し部を設けなかった場合におけるフィン型FETを有する半導体装置の構造を示す平面図であり、図2(b)は図2(a)におけるD−D線の断面図である。 図3(a)〜(d)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す斜視図である。 図4(a)〜(c)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す斜視図である。 図5(a)、(b)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す斜視図である。 図6(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法におけるエクステンション領域を形成するための不純物注入工程を示す概念図であり、図6(a)は図5(b)のA−A線の断面構成に対応し、図6(b)は図5(b)のB−B線の断面構成に対応する。 図7は、図5(b)に示す構造のうち一のフィン型半導体領域とその上に形成されたゲート絶縁膜及びゲート電極とを抜粋して示す斜視図である。 図8(a)は、図7のA−A線の断面構成におけるアニール工程実施前の不純物分布を示す図であり、図8(b)は、図7のB−B線の断面構成におけるアニール工程実施前の不純物分布を示す図であり、図8(c)は、図7のC−C線の断面構成におけるアニール工程実施前の不純物分布を示す図である。 図9(a)は、図7のA−A線の断面構成におけるアニール工程実施後の不純物分布を示す図であり、図9(b)は、図7のB−B線の断面構成におけるアニール工程実施後の不純物分布を示す図であり、図9(c)は、図7のC−C線の断面構成におけるアニール工程実施後の不純物分布を示す図である。 図10は、半導体領域(シリコン領域)中にプラズマドーピングによってボロンを注入した場合における注入深さとボロン濃度との関係をSIMSによって調べた結果を示す図である。 図11(a)〜(e)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の構造を示す図であり、図11(a)は平面図であり、図11(b)は図11(a)におけるA−A線の断面図であり、図11(c)は図11(a)におけるB−B線の断面図であり、図11(d)は図11(a)におけるC−C線の断面図であり、図11(e)は図11(a)におけるD−D線の断面図である。 図12は、フィン型半導体領域のゲート幅方向の長さが比較的大きいフィン型FETの製造プロセスにおいて、エクステンション領域を形成するためにドーピングを実施した直後の不純物領域の形状を模式的に示した斜視図である。 図13は、図12に示すフィン型FETに対してさらにアニールを実施した後の不純物領域の形状を模式的に示した斜視図である。 図14は、フィン型半導体領域のゲート幅方向の長さが小さいフィン型FETの製造プロセスにおいて、エクステンション領域を形成するためにドーピングを実施した直後の不純物領域の形状を模式的に示した斜視図である。 図15は、図14に示すフィン型FETに対してさらにアニールを実施した後の不純物領域の形状を模式的に示した斜視図である。 図16(a)〜(c)は、フィン型FETにおけるリーク電流発生メカニズムを説明する図であって、図16(a)は図15のA−A線の断面図に相当し、図16(b)は図15のB−B線の断面図に相当し、図16(c)は図15のC−C線の断面図に相当する。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について図面を参照しながら説明する。
図1(a)〜(e)は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置、具体的には、フィン型FETを有する半導体装置の構造を示す図であり、図1(a)は平面図であり、図1(b)は図1(a)におけるA−A線の断面図であり、図1(c)は図1(a)におけるB−B線の断面図であり、図1(d)は図1(a)におけるC−C線の断面図であり、図1(e)は図1(a)におけるD−D線の断面図である。
本実施形態のフィン型FETは、図1(a)〜(e)に示すように、例えばシリコンからなる支持基板11と、支持基板11上に形成された例えば酸化シリコンからなる絶縁層12と、絶縁層12上に形成されたフィン型半導体領域13a〜13dと、フィン型半導体領域13a〜13dのそれぞれの所定部分の上面及び両側面を覆うように形成された例えばシリコン酸窒化膜からなるゲート絶縁膜14a〜14dと、ゲート絶縁膜14a〜14d上に形成されたゲート電極15と、ゲート電極15の側面上に形成された絶縁性サイドウォールスペーサ16と、フィン型半導体領域13a〜13dにおけるゲート電極15を挟む両側方領域に形成されたエクステンション領域17と、フィン型半導体領域13a〜13dにおけるゲート電極15及び絶縁性サイドウォールスペーサ16を挟む両側方領域に形成されたソース・ドレイン領域27とを備えている。
ここで、各フィン型半導体領域13a〜13dにおいて、ゲート幅方向の長さaは例えば22nm程度であり、ゲート長方向の長さbは例えば350nm程度であり、高さ(厚さ)cは例えば65nm程度である。また、各フィン型半導体領域13a〜13dは絶縁層12上においてゲート幅方向にピッチd(例えば30nm程度)で並ぶように配置されている。尚、フィン型半導体領域13a〜13dの上面と側面とは互いに垂直であってもよいし、垂直でなくてもよい。
また、以下の説明のために、ゲート絶縁膜14a〜14dはそれぞれ、フィン型半導体領域13a〜13dの上面上に形成されたゲート絶縁膜14au〜14duと、フィン型半導体領域13a〜13dの側面上に形成されたゲート絶縁膜14as〜14dsとから構成されているものとするが、ゲート絶縁膜14au及び14as、ゲート絶縁膜14bu及び14bs、ゲート絶縁膜14cu及び14cs、ゲート絶縁膜14du及び14dsはそれぞれ一体的に形成されている。また、ゲート電極15は、ゲート幅方向にフィン型半導体領域13a〜13dを跨ぐように形成されている。尚、ポケット領域の説明及び図示については省略する。
本実施形態の特徴は、フィン型半導体領域13a〜13dの上面上におけるゲート電極15の両側に突き出し部15aが形成されていることである。ここで、ゲート電極15の突き出し部15aはフィン型半導体領域13a〜13d同士の間の領域には形成されていない。また、突き出し部15aのゲート幅方向の長さは、各フィン型半導体領域13a〜13dのゲート幅方向の長さa(22nm程度)よりも小さい18nm程度であり、突き出し部15aのゲート長方向の突き出し長さは5nm程度であり、突き出し部15aの厚さはゲート電極15の厚さと同じ60nm程度である。
尚、フィン型半導体領域13a〜13dの上面上において、ゲート電極15の突き出し部15aの下にはそれぞれゲート絶縁膜14au〜14duが存在している。すなわち、フィン型半導体領域13a〜13dの側面上に形成されたゲート絶縁膜14as〜14dsのゲート長方向の長さ(突き出し部15aを除くゲート電極15のゲート長と同じ例えば38nm程度)と比べて、フィン型半導体領域13a〜13dの上面上に形成されたゲート絶縁膜14au〜14duのゲート長方向の長さは大きく(ゲート長38nmにゲート両側の突き出し長さ5nm×2を加えた48nm程度)設定されている。また、絶縁性サイドウォールスペーサ16はゲート電極15の突き出し部15aの側面上にも形成されている。
以上に説明した本実施形態によると、フィン型半導体領域13a〜13dの上面上におけるゲート電極15の両側に不純物阻止部として突き出し部15aが形成されている。このため、ドーピング時にフィン型半導体領域13a〜13dの上部中央に形成される不純物領域をゲート電極15から離しておくことができるので、当該不純物領域中の不純物がアニール時に拡散してゲート電極15の下側に入り込むことを抑制することができる。すなわち、アニール時の拡散によるフィン型半導体領域13a〜13dの上部中央での不純物の集中に起因して、ソース側及びドレイン側の2つのエクステンション領域17間の距離がフィン型半導体領域13a〜13dの上部中央において短くなることを防止することができる。従って、フィン型半導体領域13a〜13dの上部中央においても、フィン型半導体領域13a〜13dの上部コーナーや両側部においても、ソース側及びドレイン側の2つのエクステンション領域17間の距離を同程度にすることができるため、フィン型半導体領域13a〜13dのゲート幅方向の長さが小さくなった場合にも、リーク電流の発生等の特性劣化を防止することができる。
特に、本実施形態のように、ゲート電極15のゲート長を45nm以下に設定すると共にフィン型半導体領域13a〜13dにおいてゲート幅方向の長さよりも高さを大きくしてフィン型FET等の3次元デバイスを微細化する場合には、前述の特性劣化防止効果が顕著に発揮される。
図2(a)は、比較例として、本発明のゲート電極15の突き出し部15aを設けなかった場合におけるフィン型FETを有する半導体装置の構造を示す平面図であり、図2(b)は図2(a)におけるD−D線の断面図である。尚、図2(a)におけるA−A線の断面図は図1(b)と同じであり、図2(a)におけるB−B線及びC−C線のそれぞれの断面図は図1(c)と同じである。図2(a)及び(b)に示すように、不純物阻止部としてゲート電極15の突き出し部15aを設けなかった場合、ドーピング時にフィン型半導体領域13a〜13dの上部中央に形成される不純物領域がゲート電極15に隣接してしまうので、当該不純物領域中の不純物がアニール時に拡散してゲート電極15の下側に入り込んでしまう。すなわち、アニール時の拡散によるフィン型半導体領域13a〜13dの上部中央での不純物の集中に起因して、ソース側及びドレイン側の2つのエクステンション領域17間の距離がフィン型半導体領域13a〜13dの上部中央においてその他の部分と比べて短くなってしまう結果、リーク電流の発生等の特性劣化が生じる。
尚、第1の実施形態においては、不純物阻止部としてゲート電極15の突き出し部15aを設けているため、ゲート電極材料以外の他の材料を用いて不純物阻止部を形成する場合と比較して、工程を簡単化することができる。
また、第1の実施形態においては、ゲート電極15の突き出し部15aのゲート幅方向の長さを、各フィン型半導体領域13a〜13dのゲート幅方向の長さよりも小さくしている。このため、ゲート電極15(突き出し部15aを含む)を形成するためのリソグラフィ工程で合わせズレが生じた場合にもフィン型半導体領域13a〜13dの上面上のみに不純物阻止部として突き出し部15aを確実に形成できる。
また、第1の実施形態において、支持基板11上に絶縁層12を介してフィン型半導体領域13a〜13dを形成したが、これに代えて、半導体基板をパターニングしてフィン型半導体領域となる凸部を形成してもよい。
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法について図面を参照しながら説明する。
図3(a)〜(d)、図4(a)〜(c)、及び図5(a)、(b)は、第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す斜視図である。尚、図3(a)〜(d)、図4(a)〜(c)、及び図5(a)、(b)において、図1(a)〜(e)に示す構造と同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
まず、図3(a)に示すように、例えばシリコンからなる厚さ775μmの支持基板11上に例えば酸化シリコンからなる厚さ150nmの絶縁層12が設けられており、且つ絶縁層12上に例えばシリコンからなる厚さ65nmの半導体層13が設けられたSOI(semiconductor on insulator)基板を準備する。
その後、図3(b)に示すように、半導体層13上にフィン型半導体領域形成領域を覆うレジストパターン41を形成した後、図3(c)に示すように、レジストパターン41をマスクとして半導体層13をパターニングして、活性領域となるn型のフィン型半導体領域13a〜13dを形成する。その後、図3(d)に示すように、レジストパターン41を除去する。ここで、各フィン型半導体領域13a〜13dにおいて、ゲート幅方向の長さaは例えば22nm程度であり、ゲート長方向の長さbは例えば350nm程度であり、高さ(厚さ)cは例えば65nm程度である。また、各フィン型半導体領域13a〜13dは絶縁層12上においてゲート幅方向にピッチd(例えば30nm程度)で並ぶように配置される。
次に、図4(a)に示すように、フィン型半導体領域13a〜13dのそれぞれの表面上に、例えばシリコン酸窒化膜からなる厚さ3nmのゲート絶縁膜14a〜14dを形成した後、図4(b)に示すように、支持基板11上の全面に亘って、例えば厚さ60nmのポリシリコン膜15Aを形成する。
次に、図4(c)に示すように、ポリシリコン膜15A上に、ゲート電極形成領域及びその両側(ゲート長方向の両側)の不純物阻止部形成領域(突き出し部形成領域)を覆うレジストパターン42を例えばダブルパターニング技術を用いて形成する。ここで、レジストパターン42において、フィン型半導体領域13a〜13dの上面上に位置する部分のゲート長方向の長さは、絶縁層12の上方に位置する部分(フィン型半導体領域間に位置する部分)のゲート長方向の長さよりも大きい。
次に、図5(a)に示すように、レジストパターン42をマスクとして、ポリシリコン膜15Aに対してエッチングを行って、フィン型半導体領域13a〜13dの上面上に突き出し部15aを有するゲート電極15を形成する。このとき、突き出し部15aを含むゲート電極15に覆われていないゲート絶縁膜14a〜14dもエッチングにより除去される。尚、フィン型半導体領域13a〜13dの上面上において、ゲート電極15(突き出し部15aを含む)のゲート長方向の長さは48nm程度であり、フィン型半導体領域13a〜13dの側面上において、ゲート電極15(突き出し部15aを含まない)のゲート長方向の長さは38nm程度である。また、突き出し部15aのゲート幅方向の長さは、各フィン型半導体領域13a〜13dのゲート幅方向の長さa(22nm程度)よりも小さい18nm程度であり、突き出し部15aのゲート長方向の突き出し長さは5nm程度である。その後、図5(b)に示すように、レジストパターン42を除去する。
次に、図示は省略しているが、ゲート電極15をマスクとして、フィン型半導体領域13a〜13dに対して、例えばプラズマドーピング時の圧力を0.6Pa以下に設定したプラズマドーピング条件でp型不純物をドーピングする。これにより、フィン型半導体領域13a〜13dにおけるゲート電極15の両側にp型のエクステンション領域17(図1(a)〜(e)参照)が形成される。本実施形態では、前述のように、プラズマドーピング時の圧力を0.6Pa以下に設定したプラズマドーピング条件を用いることにより、フィン型半導体領域13a〜13dの側部の注入ドーズ量を、フィン型半導体領域13a〜13dの上部の注入ドーズ量の80%以上にすることができる。具体的なプラズマドーピング条件は、例えば、原料ガスがHe(ヘリウム)で希釈したB2 6 (ジボラン)であり、原料ガス中でのB2 6 濃度が0.5質量%であり、原料ガスの総流量が100cm3 /分(標準状態)であり、チャンバー内圧力が0.35Paであり、ソースパワー(プラズマ生成用高周波電力)が500Wであり、バイアス電圧(Vpp)が250Vであり、基板温度が30℃であり、プラズマドーピング時間が60秒である。その後、図示は省略しているが、ゲート電極15をマスクとして、フィン型半導体領域13a〜13dに不純物をイオン注入して、n型ポケット領域を形成する。
次に、図示は省略しているが、支持基板11上の全面に亘って、例えば厚さ60nmの絶縁膜を形成した後、異方性ドライエッチングを用いて当該絶縁膜をエッチバックすることにより、ゲート電極15(突き出し部15aを含む)の側面上に絶縁性サイドウォールスペーサ16(図1(a)〜(e)参照)を形成する。その後、図示は省略しているが、ゲート電極15及び絶縁性サイドウォールスペーサ16をマスクとして、フィン型半導体領域13a〜13dに対して、例えばプラズマドーピング時の圧力を0.6Pa以下に設定したプラズマドーピング条件でp型不純物を例えば60秒間ドーピングする。これにより、フィン型半導体領域13a〜13dにおけるゲート電極15から見て絶縁性サイドウォールスペーサ16の両側にp型のソース・ドレイン領域27(図1(a)〜(e)参照)が形成される。本実施形態では、前述のように、プラズマドーピング時の圧力を0.6Pa以下に設定したプラズマドーピング条件を用いることにより、フィン型半導体領域13a〜13dの側部の注入ドーズ量を、フィン型半導体領域13a〜13dの上部の注入ドーズ量の80%以上にすることができる。
尚、エクステンション領域17を形成するためにフィン型半導体領域13a〜13dに注入した不純物を電気的に活性化するアニール工程については、例えば、絶縁性サイドウォールスペーサ16を形成した後、ソース・ドレイン領域27を形成するための不純物注入の前に実施してもよいし、或いは、当該不純物注入の後に実施してもよい。尚、前者の場合には、ソース・ドレイン領域27を形成するための不純物注入を実施した後に、当該注入不純物を電気的に活性化するアニール工程を別途実施する。
本実施形態の製造方法の特徴は、図4(c)に示す工程でゲート電極形成領域及びその両側の突き出し部形成領域を覆うレジストパターン42を形成することにより、フィン型半導体領域13a〜13dの上面上に、不純物阻止部となる突き出し部15aを有するゲート電極15を形成することである。言い換えると、フィン型半導体領域13a〜13dの上面上でのゲート電極15のゲート長方向の長さを、フィン型半導体領域13a〜13dの側面上でのゲート電極15のゲート長方向の長さよりも長くしたことである。これにより、前述のように、フィン型半導体領域13a〜13dの上部中央においても、フィン型半導体領域13a〜13dの上部コーナーや両側部においても、ソース側及びドレイン側の2つのエクステンション領域17間の距離を同程度にすることができるため、フィン型半導体領域13a〜13dのゲート幅方向の長さが小さくなった場合にもリーク電流の発生等の特性劣化を防止することができる。
尚、本実施形態において、エクステンション領域17やソース・ドレイン領域27を形成するための不純物注入工程において、フィン型半導体領域13a〜13dの側部の注入ドーズ量を、フィン型半導体領域13a〜13dの上部の注入ドーズ量の50%以上(より好ましくは80%以上)にすることが好ましい。このようにすると、フィン型半導体領域13a〜13dの側部に形成されたエクステンション領域17やソース・ドレイン領域27の比抵抗(比抵抗に代えてシート抵抗又は拡がり抵抗でもよい:以下同じ)を、フィン型半導体領域13a〜13dの上部に形成されたエクステンション領域17やソース・ドレイン領域27の比抵抗の2倍以下(80%以上の場合には1.25倍以下)にすることができる。従って、フィン型半導体領域13a〜13dのゲート幅方向の長さがフィン型半導体領域13a〜13dの高さよりも小さいフィン型FETにおいて、つまり、フィン型半導体領域側部に形成される不純物領域のトランジスタ特性に対する影響が大きいフィン型FETにおいて、優れたトランジスタ特性を得ることができる。
また、本実施形態において、n型のフィン型半導体領域13a〜13dにp型不純物をプラズマドーピングしてp型のエクステンション領域17及びp型のソース・ドレイン領域27(つまりp型のMIS(metal insulator semiconductor )FET)を形成したが、これに代えて、p型のフィン型半導体領域にn型不純物をドーピングしてn型のエクステンション領域及びn型のソース・ドレイン領域(つまりn型のMISFET)を形成してもよい。
また、本実施形態において、エクステンション領域17やソース・ドレイン領域27を形成するためのプラズマドーピングにおける注入ドーズ量を大きくするために、圧力以外の他のパラメータ、例えば、ガス濃度、ソースパワー又はバイアスパワー等を調節してもよいことは言うまでもない。
また、本実施形態において、プラズマドーピングの原料ガスとして、Heで希釈したB2 6 を用いたが、原料ガスは、フィン型半導体領域に注入される不純物を含むガスであれば、特に限定されるものではない。例えば、B2 6 に代えて、ボロン原子を含む他の分子(例えばBF3 )、若しくはボロン原子と水素原子とからなる他の分子を用いてもよいし、又はAsH4 若しくはPH3 等を用いてもよい。また、不純物を含むガスをHe等の希ガスによって希釈してもよいし、希釈しなくてもよい。但し、本実施形態のように、プラズマドーピングの原料ガスとして、Heで希釈したB2 6 を用いる場合、原料ガス中のB2 6 の質量濃度は0.01%以上で且つ1%以下であることが好ましい。このようにすると、シリコン中にボロンを導入しやすくなるのでより望ましい。具体的には、B2 6 ガス濃度が0.01%以下であると、十分な量のボロンが導入されにくくなり、逆に、B2 6 ガス濃度が1%以上になると、基板表面にボロンを含む堆積物が付着しやすくなる。
[本発明のメカニズム]
以下、本発明の不純物阻止部(第1の実施形態ではゲート電極15の突き出し部15a)によって前述の効果が得られるメカニズムについて、図面を参照しながら説明する。図6(a)及び(b)は、本実施形態の製造方法におけるエクステンション領域を形成するための不純物注入工程を示す概念図であり、図6(a)は図5(b)のA−A線の断面構成に対応し、図6(b)は図5(b)のB−B線の断面構成に対応する。
まず、図6(a)に示すように、エクステンション領域を形成するための不純物注入を実施する時点(絶縁性サイドウォールスペーサ16の形成前の時点)で、ゲート電極15(突き出し部15aを含む)に覆われていないフィン型半導体領域13a〜13dの上面及び側面は露出している。このようなフィン型半導体領域13a〜13dに対して、p型不純物をプラズマドーピング法を用いて注入すると、フィン型半導体領域13a〜13dの上部には不純物領域50aが形成されると共にフィン型半導体領域13a〜13dの側部には不純物領域50bが形成される。ここで、不純物領域50aは、注入イオン18aと吸着種(ガス分子やラジカル等の中性種)18bとスパッタリングによってフィン型半導体領域13a〜13dを離脱する不純物18c(以下、離脱不純物18cと称する)とのバランスによって決まる注入ドーズ量を持つ。また、不純物領域50bは、主として吸着種(ガス分子やラジカル等の中性種)18bによって決まる注入ドーズ量を持つ。尚、フィン型半導体領域13a〜13dの側面に対して斜めに入射するイオンも存在するため、不純物領域50bの注入ドーズ量に影響する注入イオン18aや離脱不純物18cも存在するが、吸着種18bと比べると、注入イオン18aや離脱不純物18cの影響は非常に小さいので、フィン型半導体領域13a〜13dの側面においては吸着種18bによるドーピングが支配的になる。すなわち、フィン型半導体領域13a〜13dの上部にドーピングされる注入イオン18aの数及びフィン型半導体領域13a〜13dの上部からスパッタリングによって離脱する離脱不純物18cの数と比べて、フィン型半導体領域13a〜13dの側部にドーピングされる注入イオン18aの数及びフィン型半導体領域13a〜13dの側部からスパッタリングによって離脱する離脱不純物18cの数は圧倒的に少ない。
以上に説明したように、フィン型半導体領域13a〜13dの上部及び側部におけるドーピングの違いは、フィン型半導体領域13a〜13dの上部においては、注入イオン18aの影響と離脱不純物18cの影響とが大きいのに対して、フィン型半導体領域13a〜13dの側部においてはこれらの影響が極めて小さいことに起因する。ここで、スパッタリングによってフィン型半導体領域13a〜13dを離脱する離脱不純物18cの量も、注入イオン18aの量や注入エネルギーによって影響される。すなわち、フィン型半導体領域13a〜13dの上部及び側部におけるドーピングの根本的な違いは、フィン型半導体領域13a〜13dの上面に照射される注入イオン18aの量と、フィン型半導体領域13a〜13dの側面に照射される注入イオン18aの量とが圧倒的に違うことに起因する。言い換えると、フィン型半導体領域13a〜13dの上面に照射される注入イオン18aの量が、フィン型半導体領域13a〜13dの側面に照射される注入イオン18aの量と比べて圧倒的に多いことに起因して、フィン型半導体領域13a〜13dの上部及び側部におけるドーピングの違いが生じる。
従って、フィン型半導体領域13a〜13dの上面に照射される注入イオン18aの量を極めて少なくすることによって、前述のフィン型半導体領域13a〜13dの上部及び側部におけるドーピングの根本的な違いをほとんど解消することができる。すなわち、フィン型半導体領域13a〜13dの上面に照射される注入イオン18aの量を極めて少なくすると、フィン型半導体領域13a〜13dの上部に注入される注入イオン18aの量が極めて少なくなると同時に、当該上部から離脱する離脱不純物18cの量も極めて少なくなる。それにより、フィン型半導体領域13a〜13dの上部においては、注入ドーズ量に対する注入イオン18aの影響が注入ドーズ量に対する吸着種18bの影響と比べて相対的に小さくなるので、吸着種18bによるドーピングが注入ドーズ量に影響を与える主要因になる。一方、フィン型半導体領域13a〜13dの側部においては、もともと、吸着種18bによるドーピングが支配的である。この結果、フィン型半導体領域13a〜13dの上部においても側部おいても、その注入ドーズ量が吸着種18bによるドーピングの量によってほぼ決定される状況となる。吸着種18bによるドーピングの量は、電界の影響を受けないランダムな運動方向を有する中性種(ガス分子やラジカル等)の吸着によって決まる量であるから、フィン型半導体領域13a〜13dの上部においても側部においても同程度となる。これにより、不純物領域50aの注入ドーズ量と不純物領域50bの注入ドーズ量とを等しくすることができる。
一方、図6(b)に示すように、エクステンション領域を形成するための不純物注入を実施する時点(絶縁性サイドウォールスペーサ16の形成前の時点)で、ゲート電極15の突き出し部15aが形成されている箇所のフィン型半導体領域13a〜13dにおいては、上面は当該突き出し部15aによって覆われている一方、側面は露出している。このようなフィン型半導体領域13a〜13dに対して、p型不純物をプラズマドーピング法を用いて注入すると、フィン型半導体領域13a〜13dの上部には、不純物が注入されることも吸着することもないので、不純物領域は形成されない。一方、フィン型半導体領域13a〜13dの側部には、主として吸着種(ガス分子やラジカル等の中性種)18bによって決まる注入ドーズ量を持つ不純物領域50b(図6(a)に示す第2の不純物領域50bに相当)が形成される。
次に、エクステンション領域17を形成するためにフィン型半導体領域13a〜13dに注入された不純物がアニール工程でどのように拡散するかを、フィン型半導体領域13bに着目してアニール前後の不純物分布を比較しながら説明する。図7は、図5(b)に示す構造のうちフィン型半導体領域13bとその上に形成されたゲート絶縁膜14b及びゲート電極15とを抜粋して示す斜視図である。また、図8(a)は、図7のA−A線の断面構成におけるアニール工程実施前の不純物分布を示す図であり、図8(b)は、図7のB−B線の断面構成におけるアニール工程実施前の不純物分布を示す図であり、図8(c)は、図7のC−C線の断面構成におけるアニール工程実施前の不純物分布を示す図である。また、図9(a)は、図7のA−A線の断面構成におけるアニール工程実施後の不純物分布を示す図であり、図9(b)は、図7のB−B線の断面構成におけるアニール工程実施後の不純物分布を示す図であり、図9(c)は、図7のC−C線の断面構成におけるアニール工程実施後の不純物分布を示す図である。
まず、図7のA−A線の断面構成におけるアニール工程前後の不純物分布について説明する。図8(a)に示すように、アニール工程実施前における図7のA−A線の断面構成(ゲート電極15(突き出し部15aを含む)に覆われていないフィン型半導体領域13bの断面構成)においては、上部に不純物領域50aが形成されており、左側部に不純物領域50blが形成されており、右側部に不純物領域50brが形成されている。ここで。不純物領域50a、50bl、50brのそれぞれの注入ドーズ量はほぼ同等であるものとする。このようなフィン型半導体領域13bに対してアニール工程を実施すると、図8(a)に示す不純物領域50a、50bl、50br中の不純物がそれぞれより広範囲に拡散して、図9(a)に示すように、エクステンション領域17が形成される。ここで、フィン型半導体領域13bの上部中央におけるもともと不純物領域50aであった部分17aに注目すると、当該部分17aには、アニール工程実施前に既に不純物が高濃度で注入されていたところ、アニールによってフィン型半導体領域13bの左側部の不純物領域50bl及び右側部の不純物領域50brからも不純物が拡散してくるので、当該部分17aに不純物が集中してしまうことになる。また、アニール時には高濃度に不純物が導入されている部分から低濃度に不純物が導入されている部分へと不純物の拡散が生じる。従って、図9(a)に示す断面構成において最も不純物濃度が高くなる部分はフィン型半導体領域13bの上部中央のもともと不純物領域50aであった部分17aであり、また、当該部分17aから、不純物濃度が最も低い部分であるゲート電極15下側のフィン型半導体領域13bへと拡散しようとする不純物の量が最も多くなる。すなわち、ゲート電極15の下側に入り込むように拡散する不純物の拡散源として、最も多くの不純物を供給する箇所は、もともと不純物領域50aであった部分である。尚、図9(a)に示すように、フィン型半導体領域13bの左側部17bには、図8(a)に示す不純物領域50bl中の不純物が拡散した不純物領域が形成され、フィン型半導体領域13bの右側部17cには、図8(a)に示す不純物領域50br中の不純物が拡散した不純物領域が形成され、フィン型半導体領域13bの中央部17fには、図8(a)に示す不純物領域50bl及び50br中の不純物が拡散した不純物領域が形成され、フィン型半導体領域13bの上部左側コーナー17dには、図8(a)に示す不純物領域50a及び50bl中の不純物が拡散した不純物領域が形成され、フィン型半導体領域13bの上部右側コーナー17eには、図8(a)に示す不純物領域50a及び50br中の不純物が拡散した不純物領域が形成されるが、これらの不純物領域の不純物濃度はいずれも、フィン型半導体領域13bの上部中央(部分17a)の不純物濃度よりも低い。
図10は、半導体領域(シリコン領域)中にプラズマドーピングによってボロンを注入した場合における注入深さとボロン濃度との関係をSIMSによって調べた結果を示している。図10に示すように、半導体領域の最表面における不純物濃度が最も高く、半導体領域の内部に入るに従って不純物濃度が低下する。従って、図8(a)に示す不純物領域50aの中でも、特に、フィン型半導体領域13bの最表面(上面)に位置する部分は、アニール前において不純物濃度が最も高い部分である。また、前述のように、当該部分にアニールによってフィン型半導体領域13bの左側部の不純物領域50bl及び右側部の不純物領域50brからも不純物が拡散してくるので、当該部分に不純物が集中してしまう。その結果、図8(a)に示す不純物領域50aの最表面は、ゲート電極15の下側に入り込むように拡散する不純物の拡散源になりやすい。
しかしながら、本実施形態においては、図7に示すように、フィン型半導体領域13bの上面上におけるゲート電極15の両側に突き出し部15aが形成されている。すなわち、フィン型半導体領域13bの上面上に形成されたゲート電極15(突き出し部15aを含む)のゲート長方向の長さを、フィン型半導体領域13bの側面上に形成されたゲート電極15のゲート長方向の長さよりも長くしている。このため、フィン型半導体領域13bの上面において図8(a)に示す断面構成のようにゲート電極15に覆われていない部分(つまり不純物導入領域)を、突き出し部15aを除くゲート電極15(フィン型半導体領域13bの側面上に形成されたゲート電極15)から離しておくことができる。このように、本実施形態においては、図8(a)に示す不純物領域50aの最表面が、ゲート電極15の下側に入り込む不純物の拡散源になりやすいことを予見しておいて、この不純物が余分に拡散する長さだけ、不純物導入領域をゲート電極15(突き出し部15aを除く)から離している。具体的には、第1の実施形態においては、ゲート電極15の両側の各突き出し部15aにおけるゲート長方向の突き出し長さは5nm程度である。すなわち、フィン型半導体領域13bの上面上に形成されたゲート電極15(突き出し部15aを含む)のゲート長方向の長さは、フィン型半導体領域13bの側面上に形成されたゲート電極15のゲート長方向の長さと比べて10nm(5nm×2)程度長い。従って、フィン型半導体領域13bの上部中央のもともと不純物領域50a(図8(a)参照)であった部分に、アニールによってフィン型半導体領域13bの左側部の不純物領域50bl及び右側部の不純物領域50brからも不純物が拡散してきて、当該部分に不純物が集中してしまい、この不純物の集中が生じなかった場合と比べて、不純物のゲート電極15下側への拡散長が5nm程度長くなったとしても、予め不純物導入領域をゲート電極15(突き出し部15aを除く)から5nm程度離しているので、フィン型半導体領域13bの上部中央におけるソース側及びドレイン側の2つのエクステンション領域17間の距離を、フィン型半導体領域13bの左側部及び右側部からの不純物の拡散及び集中のないフィン型半導体領域13bの両側部におけるソース側及びドレイン側の2つのエクステンション領域17間の距離と同等にすることができる。
次に、図7のB−B線の断面構成におけるアニール工程前後の不純物分布について説明する。図8(b)に示すように、アニール工程実施前における図7のB−B線の断面構成(ゲート電極15の突き出し部15aが形成されているフィン型半導体領域13bの断面構成)においては、上部には不純物領域が形成されていない一方、左側部には不純物領域50blが形成されており、右側部には不純物領域50brが形成されている。ここで、不純物領域50bl、50brのそれぞれの注入ドーズ量は、図8(a)に示す不純物領域50aの注入ドーズ量とほぼ同等であるものとする。このようなフィン型半導体領域13bに対してアニール工程を実施すると、図8(b)に示す不純物領域50bl、50br中の不純物がそれぞれより広範囲に拡散して、図9(b)に示すように、エクステンション領域17が形成される。このとき、図示は省略しているが、突き出し部15aに隣接するフィン型半導体領域13b上部の不純物領域50a(図8(a)参照)からもアニールによって突き出し部15aの下側に不純物が拡散してくる結果、フィン型半導体領域13b上部に形成されるエクステンション領域17の不純物濃度と、フィン型半導体領域13b側部に形成されるエクステンション領域17の不純物濃度とはほぼ同等になる。
尚、フィン型半導体領域13bの中央部17hには、図8(b)に示す不純物領域50bl、50br中の不純物がアニールによって拡散してきて集中するが、フィン型半導体領域13bの中央部17hは、半導体(シリコン)表面から内部に入った部分であり、アニール前においては不純物濃度が極めて小さい。従って、アニール前に既に不純物が高濃度で注入されていた部分に、アニールによる拡散によって不純物がさらに集中してしまうという現象はフィン型半導体領域13bの中央部17hでは起こらない。ここで、フィン型半導体領域の側部のような平坦ではない半導体領域の不純物濃度の深さプロファイルをSIMSによって測定することはできないものの、前述のように、フィン型半導体領域の側部への不純物注入においてはフィン型半導体領域の上部への不純物注入と比較して吸着種によるドーピングが支配的であることから、例えば図10に示す不純物濃度の深さプロファイル(平坦な半導体領域における不純物濃度の深さプロファイル)と同様に、フィン型半導体領域の側部においても、表面側の不純物濃度と比べて、内部側の不純物濃度は低いと推測できる。例えば、第1の実施形態では、フィン型半導体領域13bの幅(ゲート幅方向の長さ)は22nmであるから、フィン型半導体領域13bの中央は半導体(シリコン)表面から深さ11nmの箇所になるが、図10に示す不純物濃度の深さプロファイルを参照すると、最表面(深さ0nm)で約1×1023cm-3である不純物濃度が、深さ11nmでは1×1019cm-3以下まで、つまり4桁以上も低下している。
従って、図9(b)に示すフィン型半導体領域13bの中央部17hには、アニール時の拡散によって不純物が集まってくるものの、フィン型半導体領域13bの中央部17hはアニール前には両側部の不純物領域50bl、50br(図8(b)参照)の最表面と比較して4桁以上も不純物濃度が低かった部分であるので、アニールによってフィン型半導体領域13bの中央部17hに不純物が集まったとしても、不純物濃度が最も高い部分になることはない。すなわち、フィン型半導体領域13bの上部及び両側部(合わせて部分17g)の不純物濃度と比較して、フィン型半導体領域13bの中央部17hの不純物濃度は低くなる。
また、図9(b)に示すフィン型半導体領域13bにおいて、不純物濃度が最も高く且つそれによりゲート電極15(突き出し部15aを除く)の下側へ拡散する不純物の拡散源になるのは、不純物領域50bl、50brの最表面部分である。しかし、図9(b)を参照して明らかなように、アニール前に不純物領域50bl、50brの最表面であった部分においては、アニール時の不純物の拡散によって、アニール前と比べて不純物がより集中する現象は生じないので、不純物領域50bl、50brの最表面部分からゲート電極15(突き出し部15aを除く)の下側に不純物が過剰に入り込んでしまうという事態は起こらない。
以上に説明したように、図7のA−A線の断面構成(ゲート電極15(突き出し部15aを含む)に覆われていないフィン型半導体領域13bの断面構成)においては、フィン型半導体領域13bの上部中央の最表面付近が注入工程実施時点での不純物濃度が高いことに加えて、当該上部中央最表面にアニール時の拡散により不純物が集中しやすいことによって、当該上部中央最表面が、ゲート電極15の下側に入り込む不純物を大量に供給する拡散源となるので、フィン型半導体領域13bの上部中央からゲート電極15の下側に拡散する不純物の拡散長が長くなる。
これに対して、図7のB−B線の断面構成(ゲート電極15の突き出し部15aが形成されているフィン型半導体領域13bの断面構成)においては、図7のA−A線の断面構成に見られるような、アニール時に不純物が集中してしまう拡散源は存在しない。従って、図7のB−B線の断面構成においてゲート電極15の下側への不純物の拡散長が最も長くなる箇所はフィン型半導体領域13bの側部の最表面であるが、フィン型半導体領域13bの側部からゲート電極15の下側へ拡散する不純物の拡散長は、図7のA−A線の断面構成においてフィン型半導体領域13bの上部中央からゲート電極15の下側へ拡散する不純物の拡散長よりも短い。
一方、図7のA−A線の断面構成のような、フィン型半導体領域13bがゲート電極15によって覆われていない領域、つまり注入工程で不純物が導入される領域は、フィン型半導体領域13bの側部と異なりフィン型半導体領域13bの上部中央においては本発明の突き出し部15aによってゲート電極15から離れたところに形成される。このため、フィン型半導体領域13bの上部中央においても、フィン型半導体領域13bの側部においても、ソース側及びドレイン側の2つのエクステンション領域間の距離を同程度にすることができる。
最後に、図7のC−C線の断面構成におけるアニール工程前後の不純物分布について説明する。図8(c)に示すように、アニール工程実施前における図7のC−C線の断面構成(ゲート長方向の断面構成)においては、フィン型半導体領域13bの上部におけるゲート電極15の両側に不純物領域50a(図8(a)に示す不純物領域50aに相当)が形成されている。このとき、本発明の突き出し部15aによって不純物領域50aはゲート電極15から離れたところに形成される。このようなフィン型半導体領域13bに対してアニール工程を実施すると、図8(c)に示す不純物領域50a中の不純物が広範囲に拡散して、図9(c)に示すように、エクステンション領域17が形成される。このとき、図示は省略しているが、フィン型半導体領域13bの両側部の不純物領域50bl、50br(図8(a)、(c)参照)からもアニールによってフィン型半導体領域13bの中央部に不純物が拡散してくる結果、エクステンション領域17はフィン型半導体領域13bの高さ方向の全体に亘って形成される。また、本発明の突き出し部15aによって不純物領域50aはゲート電極15から離れたところに形成されているため、当該不純物領域50a中の不純物がアニール時に拡散してゲート電極15(突き出し部15aを除く)の下側に入り込むことを抑制することができる。すなわち、ソース側及びドレイン側の2つのエクステンション領域17間の距離が小さくなることを抑制できるので、フィン型半導体領域13bのゲート幅方向の長さが小さくなった場合にもリーク電流の発生等の特性劣化を防止することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法について図面を参照しながら説明する。
図11(a)〜(e)は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置、具体的には、フィン型FETを有する半導体装置の構造を示す図であり、図11(a)は平面図であり、図11(b)は図11(a)におけるA−A線の断面図であり、図11(c)は図11(a)におけるB−B線の断面図であり、図11(d)は図11(a)におけるC−C線の断面図であり、図11(e)は図11(a)におけるD−D線の断面図である。尚、図11(a)〜(e)において、図1(a)〜(e)に示す第1の実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する。
本実施形態のフィン型FETが第1の実施形態のフィン型FETと異なっている点は、図11(a)〜(e)に示すように、第1の実施形態のゲート電極15の突き出し部15aに代えて、ゲート電極材料以外の他の材料、例えば絶縁材料からなる不純物阻止部30が形成されていることである。すなわち、本実施形態のゲート電極15はゲート幅方向のいずれの箇所においても均一なゲート長を有している。尚、不純物阻止部30はフィン型半導体領域13a〜13d同士の間の領域には形成されていない。また、不純物阻止部30のゲート幅方向の長さは、各フィン型半導体領域13a〜13dのゲート幅方向の長さa(22nm程度)よりも小さい18nm程度である。また、ゲート電極15のゲート長が38nm程度であるのに対して、不純物阻止部30のゲート長方向の突き出し長さは5nm程度である。また、不純物阻止部30の厚さはゲート電極15の厚さと同じ60nm程度である。
尚、フィン型半導体領域13a〜13dの上面上において、不純物阻止部30の下にはゲート絶縁膜14au〜14duは形成されていない。一方、絶縁性サイドウォールスペーサ16は不純物阻止部30の側面上にも形成されている。
以上に説明した本実施形態によると、フィン型半導体領域13a〜13dの上面上におけるゲート電極15の両側に不純物阻止部30が形成されている。このため、ドーピング時にフィン型半導体領域13a〜13dの上部中央に形成される不純物領域をゲート電極15から離しておくことができるので、当該不純物領域中の不純物がアニール時に拡散してゲート電極15の下側に入り込むことを抑制することができる。すなわち、アニール時の拡散によるフィン型半導体領域13a〜13dの上部中央での不純物の集中に起因して、ソース側及びドレイン側の2つのエクステンション領域17間の距離がフィン型半導体領域13a〜13dの上部中央において短くなることを防止することができる。従って、フィン型半導体領域13a〜13dの上部中央においても、フィン型半導体領域13a〜13dの上部コーナーや両側部においても、ソース側及びドレイン側の2つのエクステンション領域17間の距離を同程度にすることができるため、フィン型半導体領域13a〜13dのゲート幅方向の長さが小さくなった場合にもリーク電流の発生等の特性劣化を防止することができる。
特に、本実施形態のように、ゲート電極15のゲート長を45nm以下に設定すると共にフィン型半導体領域13a〜13dにおいてゲート幅方向の長さよりも高さを大きくしてフィン型FET等の3次元デバイスを微細化する場合には、前述の特性劣化防止効果が顕著に発揮される。
また、本実施形態においては、第1の実施形態と比べて、不純物阻止部30の材料の堆積工程及び当該材料のパターニング工程が増えるものの、第1の実施形態のようにゲート電極15に突き出し部15aを設けることに起因する特性劣化を防止することができる。
尚、本実施形態において、不純物領域(エクステンション領域17及びソース・ドレイン領域27)の形成後に不純物阻止部30を除去してもよい。
また、日本特許出願2008−140909(2008年5月29日出願)の開示内容(明細書、図面及び請求の範囲を含む)をそのまま参照することにより、ここで組み入れるものとする。
本発明は、半導体装置に関し、特に、基板上にフィン形状の半導体領域を有する3次元構造の半導体装置において所望の特性を得る上で有用である。
11 支持基板
12 絶縁層
13a〜13d フィン型半導体領域
14a〜14d ゲート絶縁膜
15 ゲート電極
15a 突き出し部
15A ポリシリコン膜
16 絶縁性サイドウォールスペーサ
17 エクステンション領域
17a エクステンション領域の高濃度部分(フィン型半導体領域上部中央)
17b エクステンション領域の他の部分(フィン型半導体領域左側部)
17c エクステンション領域の他の部分(フィン型半導体領域右側部)
17d エクステンション領域の他の部分(フィン型半導体領域上部左側コーナー)
17e エクステンション領域の他の部分(フィン型半導体領域上部右側コーナー)
17f エクステンション領域の他の部分(フィン型半導体領域中央部)
17g エクステンション領域の高濃度部分(フィン型半導体領域上部及び両側部)
17h エクステンション領域の他の部分(フィン型半導体領域中央部)
18a 注入イオン
18b 吸着種
18c 離脱不純物
27 ソース・ドレイン領域
30 不純物阻止部
41、42 レジストパターン
50a、50b 不純物領域

Claims (20)

  1. 基板上に形成されたフィン型半導体領域と、
    前記フィン型半導体領域の所定部分の上面及び両側面を覆うように形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成されたゲート電極と、
    前記フィン型半導体領域における前記ゲート電極の両側に形成された不純物領域とを備え、
    前記フィン型半導体領域の上面上における前記ゲート電極の両側に隣接して、不純物の導入を阻止するための不純物阻止部が設けられ
    前記不純物阻止部は、前記ゲート電極の材料とは異なる材料から構成され、
    前記不純物阻止部の側面上に絶縁性サイドウォールスペーサが形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記不純物阻止部のゲート幅方向の寸法は、前記フィン型半導体領域のゲート幅方向の寸法よりも小さいことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1または2に記載の半導体装置において、
    前記ゲート電極のゲート長方向の寸法は45nm以下であることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記フィン型半導体領域の側部に形成された前記不純物領域の比抵抗は、前記フィン型半導体領域の上部に形成された前記不純物領域の比抵抗の2倍以下であることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項に記載の半導体装置において、
    前記フィン型半導体領域の側部に形成された前記不純物領域の比抵抗は、前記フィン型半導体領域の上部に形成された前記不純物領域の比抵抗の1.25倍以下であることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記フィン型半導体領域の側部に形成された前記不純物領域のシート抵抗は、前記フィン型半導体領域の上部に形成された前記不純物領域のシート抵抗の2倍以下であることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項に記載の半導体装置において、
    前記フィン型半導体領域の側部に形成された前記不純物領域のシート抵抗は、前記フィン型半導体領域の上部に形成された前記不純物領域のシート抵抗の1.25倍以下であることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記フィン型半導体領域の側部に形成された前記不純物領域の拡がり抵抗は、前記フィン型半導体領域の上部に形成された前記不純物領域の拡がり抵抗の2倍以下であることを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項に記載の半導体装置において、
    前記フィン型半導体領域の側部に形成された前記不純物領域の拡がり抵抗は、前記フィン型半導体領域の上部に形成された前記不純物領域の拡がり抵抗の1.25倍以下であることを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記基板と前記フィン型半導体領域との間に絶縁層が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記基板は、前記フィン型半導体領域となる凸部を有する半導体基板であることを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記不純物領域はエクステンション領域であることを特徴とする半導体装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記フィン型半導体領域における前記ゲート電極から見て前記絶縁性サイドウォールスペーサの両側に他の不純物領域が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  14. 請求項13に記載の半導体装置において、
    前記他の不純物領域はソース・ドレイン領域であることを特徴とする半導体装置。
  15. 請求項1〜14のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記フィン型半導体領域の高さは前記フィン型半導体領域のゲート幅方向の寸法よりも大きいことを特徴とする半導体装置。
  16. 請求項1〜15のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    複数の前記フィン型半導体領域が前記基板上に所定のピッチで形成されており、
    前記ゲート電極は前記各フィン型半導体領域を横断するように形成されており、
    前記不純物阻止部は前記各フィン型半導体領域同士の間には形成されていないことを特徴とする半導体装置。
  17. 請求項1〜16のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記不純物阻止部は絶縁材料から構成されていることを特徴とする半導体装置。
  18. 請求項1〜17のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記ゲート電極は、ゲート幅方向において実質的に均一なゲート長を有していることを特徴とする半導体装置。
  19. 請求項1〜18のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    ゲート幅方向における前記フィン型半導体領域の長さは、前記フィン型半導体領域の高さの1/3程度であることを特徴とする半導体装置。
  20. 請求項1〜19のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記不純物領域は、ソース側のエクステンション領域及びドレイン側のエクステンション領域を含み、
    前記ソース側のエクステンション領域と前記ドレイン側のエクステンション領域との間の距離は、前記フィン型半導体領域の上部中央においても、前記フィン型半導体領域の上部コーナー及び両側部においても、実質的に同じであることを特徴とする半導体装置。
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