JP5554228B2 - 基板加工方法 - Google Patents
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Description
テーブル32を挟んで両側に立設する支持柱37に支えられたブリッジ39は、X方向に延びるガイドバー38を支持している。スクライブヘッド41は、モータ42により駆動され、ガイドバー38に形成したガイド溝40に沿ってX方向に移動できるように取り付けられている。スクライブヘッド41にはホルダ42aが設けられ、このホルダ42aによって、加工用ツール43(カッターホイール)が保持されている。加工用ツール43は、刃先方向が調整できるようになっている。そして、加工用ツール43を下降させて刃先を基板Wに押しつけた状態でテーブル32をY方向に移動させ、あるいは、スクライブヘッド41をガイド溝40に沿ってX方向に移動させることにより、図6に示すようにX方向のスクライブ溝S1並びにY方向のスクライブ溝S2を基板Wに格子状に形成するようにしている。
テーブル32上に載置された基板Wの隅部には、位置を特定するためのアライメントマーク(十字マーク)が形成してあり、カメラ44によりアライメントマーク近傍の基板を撮像することによりアライメントマークの位置を検出する。具体的には、スクライブ装置にアライメントマークの形状データ(十字形状のデータ)が予め記憶してあり、カメラ44で撮像した基板の画像と、記憶してある形状データとの比較により、アライメントマーク像がその画像内に映し出されているかをパターン認識により判定する。アライメントマーク像が映し出されていると判定された場合は、基板が正しい位置に載置されていると判断されて、予め定めた加工開始位置にスクライブヘッド41を移動してスクライブ作業を開始する。
もし、画像内にアライメントマーク像が検出できていない場合は、基板が正しい位置から外れていると判断し、基板位置の修正を促すエラーメッセージを発する。これにより、オペレータはカメラ44で撮像した画像をモニタ45で確認しながら、基板位置を手動で調整して位置ずれを修正する。
このような場合には、アライメントマークAの画像が検出できる位置まで基板を手動で移動することになるが、一旦、自動操作を中断して位置を修正しなければならず、作業が煩雑になるとともに時間的なロスが大きい。
また、テーブル上に位置決め用の基準ピンを設けない場合に頻発することになるが、基板の載置位置が多少ずれた場合であっても、アライメントマークの検出が容易に行えるようにした基板加工方法を提供することを目的とする。
また、アライメントマークが撮影基準位置から多少位置ずれしていても、アライメントマーク画像を検出することができるようになり、アライメントマーク画像が検出できた撮像位置と基準設定位置とのずれ量を算出して加工位置を定めるようにしたから、従来のようなテーブル上の位置決め用基準ピンを設ける必要がなくなり、基準ピンと加工用ツールとが干渉することがないので、加工用ツールを基板の周縁まで自由に移動させることができるといった効果がある。
上記発明において、アライメントマーク画像の探索時に、撮像位置を、撮像基準位置を中心としてその周辺を渦巻き状に順次移動させるようにするのが好ましい。
これにより、アライメントマークがテーブル上でいずれの方向に移動していたとしても、アライメントマークを探索することができる。
これにより、アライメントマーク画像は、隣接するいずれかの撮像位置での撮像視野範囲に確実に入ることができるので、検出不良をなくすことができる。
5mm程度の位置精度で基板をテーブルに載置することは容易に行えるので、撮影基準位置を中心として少なくとも縦横5mmを検出可能領域にすることで、確実にアライメントマークが検出できるようになる。そのため、通常の装置で設けられている位置決めのための基準ピンがなくとも容易にアライメントすることができる。また、基準ピンを不要とすることにより、基準ピンによる不都合(スクライブ手段との干渉等)を防止することができる。
LTCC基板では、焼成時にアライメントマークの変形が生じるが、その場合にも容易にアライメントマークを検出することができるようになる。
図1はLTCC基板をスクライブするためのスクライブ装置の一例を示す斜視図である。このスクライブ装置1は、吸着機構(不図示)でLTCC基板Wを固定保持することができるテーブル2を備えている。テーブル2は、モータM1でボールネジ4を駆動することによりレール3,3に沿ってY方向に移動できるようにしてある。またテーブル2は、モータ内蔵の駆動部5により水平面内で回動できるようにしてある。
そして、例えば、番号(20)の撮像位置でアライメントマーク画像が検出されると、制御部22により撮像基準位置(番号(1))から番号(20)までの位置ずれ量の総和を算出する。算出結果は、カッターホイール12の加工開始位置の自動補正に用いられ、補正後の加工開始位置にカッターホイール12を移動させてスクライブ動作が開始される。
W 基板
1 スクライブ装置
2 テーブル
13 カメラ
20 制御系
22 制御部
Claims (1)
- アライメントマークが付された後に焼成された基板をテーブル上に載置し、前記アライメントマークを撮像するために設定した撮像基準位置においてカメラにより撮像されたアライメントマーク画像から前記基板の位置情報を取得し、その位置情報に基づいてカッターホイールによる前記基板への加工位置を定めてから前記基板を加工する基板加工方法であって、
前記アライメントマークを撮像するカメラには、前記カッターホイールと一体で移動するようにしたカメラが使用され、
前記テーブルには前記基板の位置を前記撮像基準位置に位置決めするための位置決め用基準ピンが配設されておらず、
前記撮像基準位置での撮像では前記アライメントマーク画像が検出されないときに、前記カメラ若しくは前記テーブルを移動することで、撮像位置を前記撮像基準位置の周辺に順次移動させるようにして前記アライメントマーク画像を探索し、前記アライメントマーク画像が検出されたときの撮像位置と撮像基準位置との位置ずれ量を算出して前記カッターホイールによる加工位置を補正するようにしたことを特徴とする基板加工方法。
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