JP5553665B2 - 低NOxバーナ及びそれを用いたガス給湯機 - Google Patents
低NOxバーナ及びそれを用いたガス給湯機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5553665B2 JP5553665B2 JP2010082795A JP2010082795A JP5553665B2 JP 5553665 B2 JP5553665 B2 JP 5553665B2 JP 2010082795 A JP2010082795 A JP 2010082795A JP 2010082795 A JP2010082795 A JP 2010082795A JP 5553665 B2 JP5553665 B2 JP 5553665B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- low nox
- nox burner
- rear direction
- low
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)
- Gas Burners (AREA)
Description
特許文献1の低NOxバーナでは、淡炎口を長手方向に分割して形成された複数のガス噴出口を有する長尺のガス噴出部材(リボン)が、各ガス噴出口から噴出される低濃度混合気の流速を調整して、形成される火炎の高さのバランスをとり、その安定化を図っている。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされるもので、ガス噴出部材に低濃度混合気の流速を調整する機能を設け、異なるガス噴出口から噴出する低濃度混合気の流速を同程度にする低NOxバーナ及びその低NOxバーナを用いたガス給湯機を提供することを目的とする。
図1、図4〜図6に示すように、本発明の一実施の形態に係る低NOxバーナ10は、第1の管状流路11のガスと空気の導入口12から導入された理論空燃比より燃料濃度の低い低濃度混合気を上方に噴出する前後方向に細長の淡炎口13、及び淡炎口13を囲って配置され、第2の管状流路14のガスと空気の導入口15から導入された理論空燃比より燃料濃度の高い高濃度混合気を上方に噴出する前後方向に細長の第1、第2の濃炎口16、17を備えるガスバーナである。以下、これらについて詳細に説明する。
低NOxバーナ10は、NOx発生量の低減化が図られた濃淡バーナであるので、NOxが水に取り込まれて生成される酸性水のpHが改善され、ドレン水の処理が容易である。なお、図2には、2つの低NOxバーナ10が、外側ケース18内に距離を有して配置されているように描かれているが、実際には、複数、例えば15〜20個の低NOxバーナ10が、近接して並列配置されている。
また、ガスバーナユニット19の底部には、ガスバーナユニット19内に空気を供給するファン25が固定されている。
また、一次熱交換器21には、ガス給湯機27に設けられた循環ポンプ28の作動によって、水が循環する循環回路29が接続されており、一次熱交換器21は、給湯に使う湯の生成と共に、循環回路29を流れる水を加熱して浴槽等に供給可能である。なお、ガスバーナユニット19をはじめとするガス給湯機27を構成する機能部品、部材等は箱状のケーシング30内に配置、固定されている。
また、開口34の上部には、低NOxバーナ10に供給される高濃度混合気が通過する複数の開口(図示せず)が等間隔に配列されている。
そして、本体金具37の上部には、折り曲げられたバーナ形成部材の上部内側が、左右側面に当接する、図4、図7(A)〜(C)に示す前後方向に長いガス噴出部材38が固定されている。ガス噴出部材38は、上端部に淡炎口13を備え、下端部から流入する低濃度混合気を、淡炎口13から噴出する。
本体金具37には、図1、図5に示すように、第1の管状流路11の後部に、下端部が連結された幅広縦流路39が設けられ、幅広縦流路39は、ガスと空気の導入口12から導入され、第1の管状流路11内を直進する低濃度混合気を拡散し、上部にあるガス噴出部材38に案内する。
カバー部材40は、前端部及び後端部が、それぞれ本体金具37及びガス噴出部材38の前端部及び後端部を挟んだ状態で圧着され、本体金具37とガス噴出部材38を固定している。また、カバー部材40は、カバー部材40の左側部位と本体金具37の左側面、及びカバー部材40の右側部位と本体金具37の右側面によって、それぞれ連結路41、42を形成している。連結路41、42は、下端部が第2の管状流路14として形成され、上端部に第1、第2の濃炎口16、17がそれぞれ形成されているので、ガスと空気の導入口15から第2の管状流路14に導入された高濃度混合気は、第1、第2の濃炎口16、17にそれぞれ送られる。なお、カバー部材40には、第2の管状流路14に沿って後方に流れる高濃度混合気を連結路41、42内で拡散する円形突出部43、44、及び長円突出部45が設けられている(図1、図5、図6参照)。
なお、細長連結部47は、本体金具37の左側及び右側にそれぞれ配置されるカバー部材40の左側部位と右側部位を連結している。
ガス噴出部材38には、前後方向に沿って対向配置された対となる左外壁板49と右外壁板50が設けられ、ガス噴出口51〜54とガス流入口51a〜54aの外周部は、それぞれ左外壁板49及び右外壁板50の上端部と、左外壁板49及び右外壁板50の下端部によって形成されている。左外壁板49と右外壁板50の間には、内側板55、56が対向配置されている。内側板55、56は、ガス噴出口51〜54及びガス流入口51a〜54aを分割して左右方向に並列配置された3つの開口を形成し、この3つの開口の横幅Wは、本実施の形態では0.8mm以上1.2mmであり、具体的には1.1mmである。
左外壁板49、右外壁板50及び内側板55、56は同じ高さHを有している(図7(B)参照)。本実施の形態では、Hは20mm以上30mm以下であり、具体的には21mmである。Hが20mm未満の場合、ガス噴出口51〜54に形成される火炎が逆火するおそれがあり、30mmを超える場合には、低NOxバーナ10にガス噴出部材38を装着するための高さ方向の寸法を必要とし、これを確保するのが困難となり設計の自由度が制約される。
また、ガス噴出部材38の下側部位は、前後方向両端部にあるガス流入口51a、54aの各前後方向中央の位置でも、左外壁板49、内側板55、56及び右外壁板50が密着しており、ガス流入口51a、54aの開口面積を、他のガス流入口52a、53aの開口面積に比べて小さくしている。ガス流入口51a、54aの開口面積は、ガス流入口52a、53aの開口面積に対して85%以上95%以下の大きさである。
ガス流入口52a、53aには、左外壁板49、内側板55、56及び右外壁板50が密着した箇所はなく、ガス流入口52a、53aは、ガス流入口51a、54aに比べて低濃度混合気の流入が促進される構造になっている。
ガス噴出口51、54は、ガス流入口52a、53aに対して97%以上103%以下(本実施の形態では100%)の開口面積を有し、ガス噴出口52、53についても、ガス流入口51a、54aに対して97%以上103%以下(本実施の形態では100%)の開口面積を有している。
内側板55、56は、ガス噴出口51〜54の各間及びガス噴出口51〜54それぞれの前後方向中央の位置で、上下に渡って左右から密着している。
整流部57は、導入される低濃度混合気の流れを遮って、ガス噴出口51〜54から出る低濃度混合気の流出量を調整し、淡炎口13に安定した火炎が生成されるようにしている。
図8は、後側端部に位置するガス噴出口について、後側半分を計測した結果を表し、(a)がガス噴出部材38の場合、(b)、(c)が全ての部位を同形状にしたガス噴出部材の場合を示している。図8において、縦軸は噴出される低濃度混合気の流速であり、横軸は計測箇所であり、0地点が計測範囲の前側端部(即ち、ガス噴出口の前後方向中心)を示し、0地点から最も離れた箇所を計測範囲の後側端部を示している。
本実験によって、(a)の最も速度の速い値が、(b)、(c)に対して、それぞれ約80%、約70%になっているのが確認できた。
そして、図8には示されていないが、(b)、(c)の測定に用いたガス噴出部材の中央側に配置されたガス噴出口から噴出される低濃度混合気の流速は、(b)、(c)に対して70%以上80%以下となったが、ガス噴出部材38では、ガス噴出口51〜54から噴出される低濃度混合気の流速は、95%以上105%以下の範囲で略同一となった。
第1、第2の突出部58、59は、ファン25の作動によって、近接配置された複数の低NOxバーナ10の各間にある隙間を上昇する二次空気兼冷却空気の流れを部分的に抑え、外側ケース18の中央に位置する低NOxバーナ10に点火された火炎が、左右に隣り合って配置された低NOxバーナ10に火移りしやすくしている。
例えば、ガス噴出部材に設けられるガス噴出口及びガス流入口の数は12個に限定する必要はなく、他の数、例えば16個にしてもよい。
Claims (5)
- 第1の管状流路のガスと空気の導入口から導入された理論空燃比より燃料濃度の低い低濃度混合気を上方に噴出する前後方向に細長の淡炎口、及び該淡炎口を囲って配置され、第2の管状流路のガスと空気の導入口から導入された理論空燃比より燃料濃度の高い高濃度混合気を上方に噴出する前後方向に細長の第1、第2の濃炎口を備える低NOxバーナにおいて、
上端部に前記淡炎口が設けられた前後方向に長いガス噴出部材は、該淡炎口を分割してなる前後方向に沿って配置された複数のガス噴出口と、該複数のガス噴出口の直下にそれぞれ配置されたガス流入口とを備え、
前後方向両端部にある前記ガス流入口は、他の前記ガス流入口に比べて開口面積が小さく、前後方向両端部にある前記ガス流入口の該ガス流入口の上方にある前記ガス噴出口に対する開口面積比は、他の前記ガス流入口の該ガス流入口の上方にある前記ガス噴出口に対する開口面積比より小さいことを特徴とする低NOxバーナ。 - 請求項1記載の低NOxバーナにおいて、前後方向両端部にある前記ガス流入口の開口面積は、他の前記ガス流入口の開口面積に対して85%以上95%以下の大きさであることを特徴とする低NOxガスバーナ。
- 請求項1又は2記載の低NOxバーナにおいて、前記ガス噴出部材は、前後方向両端部にある前記ガス噴出口の下側と、その他の前記ガス噴出口の直下にある前記ガス流入口の上側とに、導入される前記低濃度混合気の流れを遮る整流部を有することを特徴とする低NOxバーナ。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の低NOxバーナにおいて、前記第1、第2の濃炎口の下部に、平面視して、基端が該第1、第2の濃炎口に左側及び右側から密接し、先端が左右にそれぞれ突出した第1、第2の突出部を有し、複数の該低NOxバーナが近接して並列配置されることを特徴とする低NOxバーナ。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の低NOxバーナを用いるガス給湯機であって、前記低NOxバーナと、該低NOxバーナを燃焼させることにより発生する燃焼ガスにより直接的に水を加熱する一次熱交換器と、前記一次熱交換器から排出される前記燃焼ガスによって、前記一次熱交換器に供給する水を予熱する二次熱交換器とを有することを特徴とするガス給湯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010082795A JP5553665B2 (ja) | 2010-03-31 | 2010-03-31 | 低NOxバーナ及びそれを用いたガス給湯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010082795A JP5553665B2 (ja) | 2010-03-31 | 2010-03-31 | 低NOxバーナ及びそれを用いたガス給湯機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011214768A JP2011214768A (ja) | 2011-10-27 |
JP5553665B2 true JP5553665B2 (ja) | 2014-07-16 |
Family
ID=44944698
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010082795A Active JP5553665B2 (ja) | 2010-03-31 | 2010-03-31 | 低NOxバーナ及びそれを用いたガス給湯機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5553665B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3460325B1 (en) * | 2016-11-25 | 2021-07-28 | Wuhu Midea Kitchen And Bath Appliances Mfg. Co, Ltd. | Burner and gas water heater having same |
CN217302793U (zh) * | 2021-03-25 | 2022-08-26 | 芜湖美的厨卫电器制造有限公司 | 火排、燃烧器和燃气热水器 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS632738Y2 (ja) * | 1979-08-10 | 1988-01-23 | ||
JPS6133383Y2 (ja) * | 1980-05-16 | 1986-09-30 | ||
JP2690447B2 (ja) * | 1992-09-11 | 1997-12-10 | リンナイ株式会社 | ガス機器用バーナおよびその製造方法 |
JP2001124312A (ja) * | 1999-10-27 | 2001-05-11 | Osaka Gas Co Ltd | 燃焼装置 |
JP3614745B2 (ja) * | 2000-02-28 | 2005-01-26 | 株式会社ノーリツ | 燃焼装置 |
JP2002031333A (ja) * | 2000-07-21 | 2002-01-31 | Osaka Gas Co Ltd | 燃焼装置 |
JP2002349812A (ja) * | 2001-05-30 | 2002-12-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 燃焼装置 |
JP3680943B2 (ja) * | 2002-02-26 | 2005-08-10 | 株式会社ノーリツ | 燃焼装置 |
-
2010
- 2010-03-31 JP JP2010082795A patent/JP5553665B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011214768A (ja) | 2011-10-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4751754B2 (ja) | 偏平バーナ並びにこれを用いた燃焼装置 | |
JP4213742B2 (ja) | 強制給気式燃焼装置 | |
JP6563714B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JP2011191037A (ja) | 低NOxバーナ及びそれを用いたガス給湯機 | |
JP2019002594A (ja) | ガスマニホールド | |
JP5553665B2 (ja) | 低NOxバーナ及びそれを用いたガス給湯機 | |
JP5553654B2 (ja) | 低NOxバーナ及びそれを用いたガス給湯機 | |
CN105737151B (zh) | 燃烧装置 | |
JP6049094B2 (ja) | 偏平バーナ | |
JP2022134593A (ja) | 燃焼装置 | |
JP4459112B2 (ja) | バーナ装置及びこれを備えた媒体加熱装置 | |
JP4156766B2 (ja) | 石油燃焼器 | |
JP5236959B2 (ja) | 気化式石油燃焼装置 | |
JP5179210B2 (ja) | 気化式石油燃焼装置 | |
JP4773292B2 (ja) | 気化式石油燃焼装置 | |
JP4378451B2 (ja) | 燃焼装置 | |
JP5144297B2 (ja) | 気化式石油燃焼装置 | |
JP4262852B2 (ja) | 石油燃焼器 | |
JP3848184B2 (ja) | 気化式石油燃焼装置 | |
CN110388644A (zh) | 燃烧装置 | |
JP5254630B2 (ja) | 気化式石油燃焼装置 | |
JP2011145027A (ja) | ガスバーナユニット及び燃焼機器 | |
JP2006266551A (ja) | 液体燃料燃焼装置 | |
JP2009186071A (ja) | 気化式石油燃焼装置 | |
JPH0621683B2 (ja) | 燃焼装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130219 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131203 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140129 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140520 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140527 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5553665 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |