JP4378451B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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本発明は、主バーナと保炎バーナとを同時に燃焼させて窒素酸化物(NOx)の生成を抑制する燃焼装置に関する。
従来より、低NOxを図る燃焼装置の一つとして保炎バーナを備えた燃焼装置が知られている。この装置は、主バーナの炎口の両側を挟むように保炎バーナの炎口を形成し、主バーナに空気比(理論空気量に対する実際の空気量の比)の高い淡混合気を供給する一方、保炎バーナには空気比の低い濃混合気を供給して、主バーナと保炎バーナとを同時に燃焼させて窒素酸化物(NOx)の生成を抑制するものである。
図9は、従来のガス機器用バーナ100の一例を説明するための図である。図9に示すように、上端に細長い主炎口102を有する主バーナ101と、主炎口102の両側に隣接して偏平なスリット状の袖炎口104を形成する袖火バーナ103とを備えたガス機器用バーナ100において、一側端に混合気の吸入口105が設けられ、内部には吸入口105から主炎口102に連なる流路106が形成される一方、主バーナ101に設けられた袖火バーナ103用の吸込口部107、スロート部108およびスロート出口109が、側部に設けられた吸入口110内に嵌まり込む構造となっているものが知られている。
このような構造により、燃料ノズルから噴出された燃料ガスが一次空気を巻き込み吸入口105から流路106に流れ、主炎口102で燃焼する一方、他の燃料ノズルから噴射された燃料ガスが一次空気を巻き込み吸入口110からスロート部108を通り流路111に流れ、主炎口102の両側に分散して袖炎口104で燃焼する。これにより、主バーナ101及び袖火バーナ103へ空気過剰率の異なる混合気を独立して供給するための混合気の供給機構を単純化でき、各バーナの空燃比の調整を容易にし、かつ製造コストを低減するものである(例えば、特許文献1を参照)。
また、濃側通路を形成する燃焼管の内部に、淡側通路を形成する内部燃焼管を収納し、上面中央に淡側炎口を設けると共に、その両側に濃側炎口を設けたものにおいて、内部燃焼管のスロート部の下流に濃側通路と連通する通孔を設け、通孔より下流の淡側通路に外部から空気を取入れる取入れ口を設けた燃焼装置が知られている。このような構造により、内部燃焼管の淡ガスを生成する途中の濃ガスを濃側通路に供給されるようにして、濃側と淡側のガス量配分を安定させるものである(例えば、特許文献2を参照)。
特許第2690447号公報 特開平7−19422号公報
しかしながら、上記の従来技術は、燃料ガスと燃焼用空気とが同一側面に設けられた取り込み口から供給されているため、燃料ガスと燃焼用空気とは取り込み口から炎口までの流路を同一方向に流れることになる。しかし、燃料ガスと燃焼用空気とが同一方向に流れた場合、流路内で燃料ガスと燃焼用空気とが分離層を形成することがあり、このような分離層が形成されると燃料ガスと燃焼用空気とが混合しにくくなる問題が生じる。そして、燃料ガスと燃焼用空気との混合が不十分な混合気では、バーナ炎が炎口に保炎されずリフトしやすくなってしまうという問題があった。
そのため、従来は、燃料ガスと燃焼用空気とが完全に混合した混合気を生成するために、燃焼装置内における取り込み口から炎口までに至る流路を長く形成して、燃料ガスと燃焼用空気の移動距離(混合距離)の大きさを確保することが行われていた。しかしながら、燃焼装置内における混合距離を長くすると、燃焼装置が大型化したり構造が複雑になったりする問題があった。
特に、淡混合気を生成する場合には、大量の一次空気と少量の燃料ガスを満遍なく混合させる必要があるところ、両者の必要量の比率が大きく異なるため、両者を密に混合させた淡混合気を生成することは困難であった。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、燃料ガスと燃焼用空気とが十分に混合された混合気を生成して、バーナの燃焼性能を向上させることができる燃焼装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明の燃焼装置は、燃料ガスと燃焼用空気とを吸入混合して理論空気量以上の燃焼用空気を含んだ淡混合気を主バーナ炎口から噴出する主バーナと、前記主バーナ炎口の両側に設けられた保炎バーナ炎口から、前記理論空気量以下の燃焼用空気を含んだ濃混合気を噴出する保炎バーナとを一体的に備え、前記主バーナ及び前記保炎バーナを同時に燃焼させる燃焼装置において、燃料ガスと燃焼用空気とを吸入する第1取入れ口と、前記第1取入れ口から吸入された燃焼用空気と前記燃料ガスとを混合して濃混合気を生成し、該濃混合気を前記主バーナ炎口及び前記保炎バーナ炎口に分配して供給するための濃混合気分配部と、淡混合気を生成するための燃焼用空気を吸入する第2取入れ口と、前記濃混合気分配部から前記主バーナ炎口へ供給される途中の濃混合気に、前記第2取入れ口から吸入された燃焼用空気を混合して淡混合気を生成する淡混合気生成部と、前記淡混合気生成部にて生成された淡混合気を前記主バーナ炎口に供給するための流路である主バーナ混合気室とを備え、前記淡混合気生成部は、前記濃混合気分配部から供給される濃混合気の流路の軸線方向と、前記第2取入れ口から吸入された燃焼用空気の流路の軸線方向とを、略同一直線上に形成して、該濃混合気分配部から供給される濃混合気と該第2取入れ口から吸入された燃焼用空気とを衝突させて混合し、前記主バーナ混合気室は、前記淡混合気生成部にて濃混合気と燃焼用空気とが衝突される方向に対して垂直に延設されたスロート状の通路部を介して該淡混合気生成部に連通しており、該淡混合気生成部から導出される淡混合気を該通路部内で流動させながら混合することを特徴とする。
また、請求項2に係る発明の燃焼装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記淡混合気生成部は、前記濃混合気分配部から供給される濃混合気に対して、前記第2取入れ口から吸入された燃焼用空気を混合する体積比率が、濃混合気が1に対して燃焼用空気が0.8〜1.2であることを特徴とする。
請求項1に係る発明の燃焼装置では、主バーナと保炎バーナとを一体的に備えて、第1取入れ口からの燃料ガスと燃焼用空気とにより濃混合気を生成する濃混合気分配部と、第2取入れ口からの燃焼用空気を濃混合気に混合させて淡混合気を生成する淡混合気生成部を備えて、淡混合気生成部は、濃混合気分配部からの濃混合気の流路の軸線方向と、第2取入れ口からの燃焼用空気の流路の軸線方向とを、略同一直線上に形成した。さらに、淡混合気生成部にて生成された淡混合気を主バーナ炎口に供給する主バーナ混合気室を、スロート状の通路部を介して淡混合気生成部に連通するようにした。よって、燃料ガスと燃焼用空気とが十分に混合された混合気を生成することができ、特に燃料ガスと燃焼用空気の必要量の比率が大きく異なる淡混合気も確実に生成することができ、バーナの燃焼性能を向上させることができる。
また、請求項2に係る発明の燃焼装置では、請求項1に記載の発明の効果に加え、淡混合気生成部における濃混合気に対して燃焼用空気を混合する比率が、濃混合気が1に対して燃焼用空気が0.8〜1.2、つまり濃混合気とそれに混合する燃焼用空気との体積をほぼ等しくしたため、両者を良好に衝突させて混合することが可能となり、しかもその混合比を安定して一定に維持することが容易となるため、濃混合気から淡混合気を良好に生成することができる。
以下、本発明に係る燃焼装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、本実施の形態に係る燃焼装置であるバーナユニット10を利用したバーナ装置1の機械的構成について説明する。図1は、バーナ装置1の概略斜視図である。図2は、バーナユニット10の側面図である。図3は、バーナユニット10の背面図である。図4は、バーナユニット10の平面図である。図5は、主バーナ30の部品展開図である。図6は、保炎バーナ40の部品展開図である。図7は、炎口板50の斜視図である。
図1に示すように、バーナ装置1は、本発明に係る燃焼装置である複数のバーナユニット10を所定間隔をあけて一列に並べ、その後方に設けられた燃料ノズル2から燃料ガスが噴出されて、バーナユニット10の第1取入れ口21に燃料ガスを供給するとともに、燃料ノズル2の周りから燃焼用一次空気が第1取入れ口21から吸込まれる。また、バーナユニット10の下端部には、燃焼用一次空気を吸入するための開口である第2取入れ口31が設けられ、バーナユニット10の下方からも一次空気が吸込まれる。こうしたバーナ装置1は、図示しないファンにより燃焼用空気が供給される燃焼室内に配設される。
そして、燃料ノズル2から第1取入れ口21に吸入された燃料ガス及び一次空気が混合された濃混合気の一部が、保炎バーナ炎口46(図4参照)からその濃混合気が噴出して火炎が形成される。一方、濃混合気の残りに、第2取入れ口31から吸入された一次空気が混合されて淡混合気が生成され、主バーナ炎口36(図4参照)からその淡混合気が噴出して火炎が形成されるが、詳細は後述する。なお、バーナ炎口36,46の火炎にはバーナユニット10間を上昇する二次空気が供給されるように構成されている。また、燃料ノズル2は、複数のバーナユニット10に対応して所定間隔をあけて1列に並べられる。
まず、バーナユニット10の構成の概略を説明する。図2乃至図7に示すように、バーナユニット10は、左右対称形の凹部を形成した1枚の金属板を中央で折曲げて重ね合わせ部屋を形成した主バーナ30と、その主バーナ30を挟んで両側面にさらに金属板を重ね合わせ部屋を形成した保炎バーナ40と、バーナユニット10の上端開口に挿入する炎口板50とから構成される。かかる部品により構成されたバーナユニット10の内部には、第1取入れ口21から取入れられた燃料ガス及び一次空気の流路であって、濃混合気分配部24に通じる混合ガス導入通路22と、第2取入れ口31から取入れられた一次空気の流路であって、淡混合気生成部33に通じる一次空気導入通路32とが形成されている。なお、混合ガス導入通路22の一部には、その流路が径方向に狭くなって、空気の通路面積を絞るオリフィス23が設けられている。
濃混合気分配部24では、燃料ガス及び一次空気が混合されて濃混合気が生成され、この濃混合気の一部が保炎バーナ混合気室45に、その濃混合気の残りが濃混合気分配通路25に供給される。保炎バーナ混合気室45は、濃混合気分配部24と連通して、濃混合気分配部24と保炎バーナ炎口46との間に形成された濃混合気の流路である。保炎バーナ混合気室45では、濃混合気が流動しながらさらに均等に混合されて、保炎バーナ炎口46から噴出される。
一方、濃混合気分配通路25は、濃混合気分配部24から下方向に分岐して、濃混合気分配部24と淡混合気生成部33との間に形成された濃混合気の流路である。濃混合気分配通路25と一次空気導入通路32とは、各々の軸線方向が略同一直線上に形成されるように配置されて一体の円筒状の部屋を形成し、両者が連通する部位に淡混合気生成部33が形成されている。淡混合気生成部33には、濃混合気分配通路25及び一次空気導入通路32の軸線方向と垂直に、主バーナ混合気室35が連通している。主バーナ混合気室35は、淡混合気生成部33と連通して、淡混合気生成部33と主バーナ炎口36との間に形成された淡混合気の流路である。淡混合気生成部33では、濃混合気分配通路25から供給される濃混合気の残りと、一次空気導入通路32から供給される一次空気とが混合されて淡混合気が生成されて、主バーナ混合気室35にこの淡混合気が導出される。主バーナ混合気室35では、淡混合気が流動しながらさらに均等に混合されて、主バーナ炎口36から噴出される。
次に、バーナユニット10を構成する各部品について説明する。図5に示すように主バーナ30は、主バーナユニット右板301R,主バーナユニット左板301Lを中央で左右対称に折曲げて重ね合わせ、空気流路,燃料ガス流路,混合気流路等となる部屋を一体的に形成したものであるが、左右対称であるために主バーナユニット右板301Rについて説明する。また、判りやすくするために、重ね合わされる平板部をハッチングで表示する。
主バーナ30の側面を形成する主バーナユニット右板301Rは、平板部右302Rを残して板金をプレス成型して凹部を形成し、第1取入れ口21R,混合ガス導入通路22R,オリフィス23R,濃混合気分配部24R,濃混合気分配通路25R,第2取入れ口31R,一次空気導入通路32R,淡混合気生成部33R,主バーナ混合気室35R,主バーナ炎口36Rを備える。また、保炎バーナ混合気室45Rが形成される側面には、貫通した小孔の混合気噴出孔右303Rが設けられる。
主バーナユニット左板301Lは、平板部左302Lを残し、これらの凹部(第1取入れ口21L,混合ガス導入通路22L,オリフィス23L,濃混合気分配部24L,濃混合気分配通路25L,第2取入れ口31L,一次空気導入通路32L,淡混合気生成部33L,主バーナ混合気室35L,主バーナ炎口36L)を主バーナユニット右板301Rと左右対称の形状にて形成し、保炎バーナ混合気室45Lが形成される側面に混合気噴出孔左303Lも設けられる。
図6に示すように保炎バーナ40は、左右対称の保炎バーナユニット右板401R,保炎バーナユニット左板401Lを中央で4箇所の連結板402により一体に連結され、連結板402を底にして「コ」の字状に折曲げてから主バーナ30の両側面に重ね合わせ混合気流路となる部屋をそれぞれ形成する。説明を判りやすくするために、主バーナ30の説明と同様に、まず保炎バーナユニット右板401Rの形状を説明する。
保炎バーナユニット右板401Rは、平板部右403R(図中ハッチングで表示)を残して凹部を形成し、凹部は、主バーナユニット右板301Rの側面に形成された混合気噴出孔右303Rから噴出する混合気の通路を形成する保炎バーナ混合気室45Rと、同じく通路を作り上部に開口して混合気を噴出する保炎バーナ炎口46Rとを備える。一方、保炎バーナユニット左板401Lは、保炎バーナユニット右板401Rと左右対称の形状で、平板部左403L(図中ハッチングで表示)を残して凹部を形成され、凹部は、保炎バーナ混合気室45Lと、保炎バーナ炎口46Lとを備える。
図7に示すように、炎口板50は、左右に突出した2ヵ所のフランジ50bとその間に等間隔で形成した4ヵ所の突起50aを有する2枚の板と突起50aに対応した溝をもつ2枚の板とを、突起50aとその溝とを重ね合わせて組み付けた構成となっている。この炎口板50がバーナユニット10の上端開口に挿入されて、主バーナ炎口36及び保炎バーナ炎口46を形成する。
そして、バーナユニット10は、まず、主バーナユニット右板301R及び主バーナユニット左板301Lを中央で折曲げて重ね合わせ、平板部右302R及び平板部左302Lをスポット溶接により固定して主バーナ30を形成し、主バーナ30の上端開口に炎口板50を挿入する。さらに、連結板402を底にして「コ」の字状に折曲げた保炎バーナ40を外から重ね合せ、平板部右403R及び平板部左403Lをスポット溶接により固定する。こうして、主バーナ30には、平板部302を残し、第1取入れ口21,混合ガス導入通路22,オリフィス23,濃混合気分配部24,濃混合気分配通路25,第2取入れ口31,一次空気導入通路32,淡混合気生成部33,主バーナ混合気室35,主バーナ炎口36が形成される。一方、保炎バーナ40には、保炎バーナ混合気室45及び保炎バーナ炎口46が形成され、保炎バーナ混合気室45の内部には濃混合気分配部24と連通するための混合気噴出孔303が形成される(図5乃至図7参照)。
このように、主バーナ30及び保炎バーナ40の組立てにおいて、それぞれ板金をプレス成型した1枚の金属板を中央より折曲げてからスポット溶接により固定するため、左右の主バーナユニット右板301R,主バーナユニット左板301L及び保炎バーナユニット右板401R,保炎バーナユニット左板401Lの位置決めが簡単である。また、主バーナ30及び保炎バーナ40の各部屋(第1取入れ口21,混合ガス導入通路22,オリフィス23,濃混合気分配部24,濃混合気分配通路25,第2取入れ口31,一次空気導入通路32,淡混合気生成部33,主バーナ混合気室35,主バーナ炎口36,保炎バーナ混合気室45,保炎バーナ炎口46)を、バーナボディを形成する板金のプレス成型により一体的に形成するため、部品数や製造工程を増加させることがない。
次に、バーナユニット10における燃料ガス,一次空気,混合気の流れについて説明する。図8は、バーナユニット10における燃料ガス,一次空気,混合気の流れを説明するための部分断面拡大図である。
図8に示すように、バーナユニット10では、まず第1取入れ口21の後方に設けられた燃料ノズル2から燃料ガスが噴出されて、混合ガス導入通路22内に燃料ガスが取り込まれるとともに、燃料ノズル2の周りから燃焼用一次空気が混合ガス導入通路22内に取り込まれる。一方、同時に、第2取入れ口31から一次空気導入通路32内に燃焼用一次空気が供給される。
混合ガス導入通路22内では、第1取入れ口21から吸入された燃料ガス及び一次空気が、オリフィス23を経由して濃混合気分配部24に導出される。すると、濃混合気分配部24では燃料ガス及び一次空気が混合されて、理論空気量(燃料を完全に燃焼させるために必要な最低の空気量)よりも少ない空気の供給された濃混合気が生成されて、濃混合気分配部24と連通する保炎バーナ混合気室45と、濃混合気分配部24から下方に分岐する濃混合気分配通路25との両方の流路に導出される。
本実施の形態では、濃混合気分配部24で理論空気量に対する空気比0.6の濃混合気が生成される。ここで、濃混合気分配部24に供給される燃料ガス量及び一次空気の空気量は、燃料ノズル2のガス圧及びノズル径,ファンの回転数,第1取入れ口21の径の大きさ,混合ガス導入通路22の通路面積等から決定されるが、これらは濃混合気分配部24に供給される燃料ガス量に基づいて、理論空気量に対する空気比0.6となるようにあらかじめ設定される。
また、濃混合気分配部24では、混合ガス導入通路22内に送入された混合ガス全体1(100%)に対して、保炎バーナ混合気室45には混合ガス0.3(30%)が導出され、濃混合気分配通路25には混合ガス0.7(70%)が導出されるように、保炎バーナ混合気室45と濃混合気分配通路25とに分配される濃混合気の量を調整する。ここで、保炎バーナ混合気室45と濃混合気分配通路25とに濃混合気が分配される割合は、保炎バーナ混合気室45(濃混合気分配通路25)が濃混合気分配部24と連通する角度,保炎バーナ混合気室45と濃混合気分配通路25の通路面積との比,混合気噴出孔303の数量及びその開口面積,第2取入れ口31からの空気の供給圧力等、全体の流路抵抗バランスから決定される。そこで、本実施の形態では、保炎バーナ混合気室45と濃混合気分配通路25の通路面積を略同一にして、混合気噴出孔303の数量及びその開口面積を調整することで、保炎バーナ混合気室45と濃混合気分配通路25とに分配される濃混合気の比を3:7としている。
濃混合気分配通路25は、一次空気導入通路32と略同軸及び略同一の通路面積をなし、両者が連通して一体の円筒状の部屋を形成している。そして、両者が連通する部位が淡混合気生成部33であり、この淡混合気生成部33に垂直に主バーナ混合気室35が連通している。かかる構成により、濃混合気分配通路25を下方向に流れる濃混合気の流路の軸線方向と、一次空気導入通路32を上方向に流れる一次空気の流路の軸線方向とが、略同一直線上に形成され、淡混合気生成部33へ濃混合気と一次空気とが対向するように供給される。すると、淡混合気生成部33では、供給された濃混合気と一次空気とが正面から激しく衝突して両者が完全に混合されて、理論空気量よりも多く空気の供給された淡混合気が生成されて、その淡混合気が主バーナ混合気室35に導出される。
本実施の形態では、淡混合気生成部33で理論空気量に対する空気比1.3の淡混合気が生成される。また、淡混合気生成部33に供給される一次空気の空気量は、ファンの回転数,第2取入れ口31の径の大きさ,一次空気導入通路32の通路面積等から決定されるが、これらは淡混合気生成部33に供給される混合ガス0.7(70%)に基づいて、理論空気量に対する空気比1.3となるようにあらかじめ設定される。ここでは、濃混合気分配通路25と一次空気導入通路32との通路面積を略同一にして、淡混合気生成部33に供給される濃混合気と一次空気の量が略均等となるように調整することで、空気比0.6の濃混合気から空気比1.3の淡混合気を生成している。詳細には、淡混合気生成部33では、濃混合気が1に対して一次空気が0.8〜1.2の割合で混合されるが、好適には同量の濃混合気と一次空気とが混合される。
そして、主バーナ混合気室35に供給された淡混合気は、主バーナ混合気室35内を流動しながらさらに均等に混合して、主バーナ炎口36に具備された炎口板50をとおり、上部へ噴出する(図5参照)。一方、保炎バーナ混合気室45に供給される濃混合気は、主バーナユニット板301R,301Lに形成された混合気噴出孔303R,303Lから主バーナ30と保炎バーナ40の間隙(保炎バーナ混合気室45R,45L)に導出して、保炎バーナ混合気室45内を流動しながらさらに均等に混合して、保炎バーナ炎口46R,46Lより上部へ噴出する(図6参照)。
このように、主バーナ炎口36からは淡混合気が、保炎バーナ炎口46からは濃混合気が各々噴出するので、主バーナ30における燃焼は十分に空気過剰となり、かつ保炎バーナ40における燃焼は十分に燃料過剰となるため、バーナユニット10における燃焼により発生する窒素酸化物(NOx)が低減される。
以上、本実施の形態のバーナユニット10によれば、第1取入れ口21から取り込まれた燃料ガス及び一次空気から濃混合気を生成する濃混合気分配部24と、第2取入れ口31から取り込まれた一次空気を濃混合気に混入させて淡混合気を生成する淡混合気生成部33を備えた。そして、淡混合気生成部33は、濃混合気分配部24からの濃混合気の流路の軸線方向(濃混合気分配通路25の軸線方向)と、第2取入れ口31からの一次空気の流路の軸線方向(一次空気導入通路32の軸線方向)とを、略同一直線上に形成した。よって、燃料ガスと燃焼用空気とが十分に混合された混合気を生成することができ、特に燃料ガスと燃焼用空気の必要量の比率が大きく異なる淡混合気も確実に生成することができ、バーナの燃焼性能を向上させることができる。
また、淡混合気生成部33における濃混合気に対して燃焼用空気を混合する比率が、濃混合気が1に対して燃焼用空気が0.8〜1.2、つまり濃混合気とそれに混合する燃焼用空気との体積をほぼ等しくしたため、両者を良好に衝突させて混合することが可能となり、しかもその混合比を安定して一定に維持することが容易となるため、濃混合気から淡混合気を良好に生成することができる。
また、第1取入れ口21,濃混合気分配部24,第2取入れ口31,淡混合気生成部33等の各部屋を、バーナボディを形成する板金のプレス成型により一体的に形成されるようにした。よって、共通の第1取入れ口21から取入れられた燃料ガスを用いて、淡混合気及び濃混合気を生成することができるため、部品数や製造工程を増加させることがない簡易な構成として、バーナユニット10をより簡易かつ安価に製造することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られず、各種の変形が可能である。例えば、主バーナユニット板301R,301Lに混合気噴出孔303R,303Lを形成して、保炎バーナ40側に形成された保炎バーナ混合気室45R,45Lへ、濃混合気分配部24で生成された混合気体(濃混合気)を導出させているが、他の手法を用いてもよい。すなわち、混合気噴出孔303R,303Lに代えて、混合気体(濃混合気)を分岐させて保炎バーナ40側に導出させる流路を形成する部品であるガススロートを、バーナユニット10内に具備させてもよい。
また、上記実施の形態では、混合ガス導入通路22内に送入された燃料ガス全体1に対して、保炎バーナ混合気室45には混合ガス0.3(30%)が導出され、濃混合気分配通路25には混合ガス0.7(70%)が導出されるように、各通路に濃混合気が分配されているが、この値に限定されないことはいうまでもない。すなわち、保炎バーナ混合気室45に混合ガス0.2〜0.4(20〜40%)が導出され、濃混合気分配通路25に残りの混合ガスが供給されるのであれば、バーナユニット10は十分な燃焼性能を発揮することができる。
また、本発明の趣旨の範囲内であれば、バーナユニット10の構成を製品の仕様や実装などに応じて任意に変更してもよい。例えば、混合ガス導入通路22にオリフィス23が形成されていないようにしてもよいし、第2取入れ口31を複数設けてもよい。また、混合ガス導入通路22に垂直に連通する保炎バーナ空気供給路を設けて、外部から取り込んだ一次空気を、混合ガス導入通路22内を流動する燃料ガスの側面に衝突させて、濃混合気を生成するようにしてもよい。
本発明の燃焼装置は、ガス給湯器、ビルトインコンロ、ガス炊飯器、ガスファンヒーターなどの各種のガス機器に適用可能である。
バーナ装置1の概略斜視図である。 バーナユニット10の側面図である。 バーナユニット10の背面図である。 バーナユニット10の平面図である。 主バーナ30の部品展開図である。 保炎バーナ40の部品展開図である。 炎口板50の斜視図である。 バーナユニット10における燃料ガス,一次空気,混合気の流れを説明するための部分断面拡大図である。 従来のガス機器用バーナ100の一例を説明するための図である。
1 バーナ装置
2 燃料ノズル
10 バーナユニット
21 第1取入れ口
22 混合ガス導入通路
23 オリフィス
24 濃混合気分配部
25 濃混合気分配通路
30 主バーナ
31 第2取入れ口
32 一次空気導入通路
33 淡混合気生成部
35 主バーナ混合気室
36 主バーナ炎口
40 保炎バーナ
45 保炎バーナ混合気室
46 保炎バーナ炎口
50 炎口板
50a 突起
50b フランジ
301R 主バーナユニット右板
301L 主バーナユニット左板
302R 平板部右
302L 平板部左
303R 混合気噴出孔右
303L 混合気噴出孔左
401R 保炎バーナユニット右板
401L 保炎バーナユニット左板
402 連結板
403R 平板部右
403L 平板部左

Claims (2)

  1. 燃料ガスと燃焼用空気とを吸入混合して理論空気量以上の燃焼用空気を含んだ淡混合気を主バーナ炎口から噴出する主バーナと、前記主バーナ炎口の両側に設けられた保炎バーナ炎口から、前記理論空気量以下の燃焼用空気を含んだ濃混合気を噴出する保炎バーナとを一体的に備え、前記主バーナ及び前記保炎バーナを同時に燃焼させる燃焼装置において、
    燃料ガスと燃焼用空気とを吸入する第1取入れ口と、
    前記第1取入れ口から吸入された燃焼用空気と前記燃料ガスとを混合して濃混合気を生成し、該濃混合気を前記主バーナ炎口及び前記保炎バーナ炎口に分配して供給するための濃混合気分配部と、
    淡混合気を生成するための燃焼用空気を吸入する第2取入れ口と、
    前記濃混合気分配部から前記主バーナ炎口へ供給される途中の濃混合気に、前記第2取入れ口から吸入された燃焼用空気を混合して淡混合気を生成する淡混合気生成部と、
    前記淡混合気生成部にて生成された淡混合気を前記主バーナ炎口に供給するための流路である主バーナ混合気室とを備え、
    前記淡混合気生成部は、前記濃混合気分配部から供給される濃混合気の流路の軸線方向と、前記第2取入れ口から吸入された燃焼用空気の流路の軸線方向とを、略同一直線上に形成して、該濃混合気分配部から供給される濃混合気と該第2取入れ口から吸入された燃焼用空気とを衝突させて混合し
    前記主バーナ混合気室は、前記淡混合気生成部にて濃混合気と燃焼用空気とが衝突される方向に対して垂直に延設されたスロート状の通路部を介して該淡混合気生成部に連通しており、該淡混合気生成部から導出される淡混合気を該通路部内で流動させながら混合することを特徴とする燃焼装置。
  2. 前記淡混合気生成部は、前記濃混合気分配部から供給される濃混合気に対して、前記第2取入れ口から吸入された燃焼用空気を混合する体積比率が、濃混合気が1に対して燃焼用空気が0.8〜1.2であることを特徴とする請求項1に記載の燃焼装置。
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