JP2002031333A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JP2002031333A
JP2002031333A JP2000220257A JP2000220257A JP2002031333A JP 2002031333 A JP2002031333 A JP 2002031333A JP 2000220257 A JP2000220257 A JP 2000220257A JP 2000220257 A JP2000220257 A JP 2000220257A JP 2002031333 A JP2002031333 A JP 2002031333A
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combustion
burner
supply
air
burners
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JP2000220257A
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English (en)
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Tetsuji Otsuka
哲二 大塚
Hiroyuki Mitsutomi
博之 光富
Tetsuji Morita
哲司 森田
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Osaka Gas Co Ltd
Harman Planing Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Harman Planing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】燃焼させるバーナ部の数を減らしても、燃焼さ
せるバーナ部に対して適正量の燃焼用空気を供給しなが
ら、ガスバーナ全体に対する燃焼用空気の過剰供給を抑
制して、バーナの熱回収率の向上を図る燃焼装置の提
供。 【解決手段】複数のバーナ部3a〜3cを備えたガスバ
ーナ3と、燃焼用空気供給手段4と燃料供給調整手段1
8a〜18cの作動を制御する燃焼制御手段Hが備えら
れ、燃焼させるバーナ部3a〜3cの数を変更させる燃
焼装置で、燃焼を停止させるバーナ部3a〜3cに対す
る燃焼用空気の供給を抑制する供給抑制手段20a〜2
0cが、抑制作用状態と抑制解除状態とに切り換え自在
で、燃焼制御手段Hが、燃焼させるバーナ部3a〜3c
の数を変更させるに伴って、供給抑制手段20a〜20
cを切り換え作動させ、燃焼させるバーナ部3a〜3c
に適正量の燃焼用空気が供給されるように燃焼用空気供
給手段4を作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のバーナ部を
備えたガスバーナと、前記複数のバーナ部に燃焼用空気
を供給する燃焼用空気供給手段と、前記複数のバーナ部
への燃料ガスの供給を調整する燃料供給調整手段と、前
記燃焼用空気供給手段及び前記燃料供給調整手段の作動
を制御する燃焼制御手段とが備えられ、その燃焼制御手
段が、前記複数のバーナ部のうちで燃焼させるバーナ部
の数を燃焼負荷の大きさに応じて変更させる形態で燃焼
させるように、燃焼させるバーナ部にのみ燃料ガスを供
給させるように前記燃料供給調整手段を作動させ、且
つ、燃焼させるバーナ部に適正量の燃焼用空気が供給さ
れるように前記燃焼用空気供給手段を作動させるように
構成されている燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の燃焼装置は、複数のバーナ部の
うちで燃焼させるバーナ部の数を燃焼負荷の大きさに応
じて変更させることで、大きなターンダウン比を実現し
ているのであり、従来では、各燃焼装置ごとに、燃焼負
荷に応じて燃焼させるバーナ部の数が予め設定されて記
憶されており、且つ、その燃焼負荷に対して供給される
燃焼用空気の量も予め設定されて記憶されていた。すな
わち、図11に示すように、燃焼負荷は燃料供給量に、
燃焼用空気の供給量は燃焼用空気供給手段としてのファ
ンの回転速度に置き換えられて、例えば、3つのバーナ
部を備えて3段階の燃焼、つまり、1つのバーナ部のみ
を燃焼させる小負荷燃焼、2つのバーナ部を燃焼させる
中負荷燃焼、3つのバーナ部の全てを燃焼させる大負荷
燃焼との3段階の燃焼が可能な燃焼装置であれば、小負
荷燃焼ラインX、中負荷燃焼ラインY、大負荷燃焼ライ
ンZが予め設定されて記憶されており、且つ、各燃焼ラ
インX,Y,Zは、チャタリング(燃焼させるバーナ部
の数が頻繁に変更される現象)の発生を防止するために
互いにオーバーラップされていた。
【0003】そして、従来では、一部のバーナ部のみを
燃焼させる場合でも、燃焼用空気は全てのバーナ部に供
給され、全てのバーナ部に燃焼用空気を供給しながら
も、燃焼させるバーナ部に対しては、常に適正量の燃焼
用空気が供給されるように構成されていた。例えば、図
11において、大負荷燃焼ラインZに沿って3つのバー
ナ部の全てを燃焼させている状態で燃焼負荷が減少し、
オーバーラップの端部(ファンの回転速度がzの位置)
に至ると、中負荷燃焼ラインYに沿うように、1つのバ
ーナ部の燃焼を停止させて2つのバーナ部を燃焼させる
ように切り換えられるのであるが、その切り換え後にお
いても、燃焼させる2つのバーナ部に適正量の燃焼用空
気が供給されるようにファンの回転速度が設定されてお
り(ファンの回転速度がyの位置)、中負荷燃焼ライン
Yから小負荷燃焼ラインXに切り換えられるときも同様
であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来の燃
焼装置では、例えば、大負荷燃焼ラインZから中負荷燃
焼ラインYに切り換えられた後も、燃焼させる2つのバ
ーナ部に対して適正量の燃焼用空気が供給されるもの
の、燃焼を停止させたバーナ部へも多量の燃焼用空気が
供給されて、その燃焼用空気が燃焼室へ排出されるた
め、ガスバーナ全体としては必要以上に過剰の燃焼用空
気が供給されることになる。そのため、その過剰に供給
される多量の燃焼用空気の混入によって、燃焼排ガスの
温度が低くなって熱回収率が低下するという欠点があ
り、その欠点は燃焼を停止させるバーナ部の数が多くな
るほど顕著となる。
【0005】本発明は、このような従来の欠点に着目し
たもので、その目的は、燃焼させるバーナ部の数を減ら
しても、燃焼させるバーナ部に対して適正量の燃焼用空
気を供給しながら、ガスバーナ全体に対する燃焼用空気
の過剰供給を抑制して、熱回収率の向上を図り得る燃焼
装置の提供にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、請求項1に記載の特徴構成によれば、複数のバーナ
部を備えたガスバーナと、前記複数のバーナ部に燃焼用
空気を供給する燃焼用空気供給手段と、前記複数のバー
ナ部への燃料ガスの供給を調整する燃料供給調整手段
と、前記燃焼用空気供給手段及び前記燃料供給調整手段
の作動を制御する燃焼制御手段とが備えられ、その燃焼
制御手段が、前記複数のバーナ部のうちで燃焼させるバ
ーナ部の数を燃焼負荷の大きさに応じて変更させる形態
で燃焼させるように、燃焼させるバーナ部にのみ燃料ガ
スを供給させるように前記燃料供給調整手段を作動さ
せ、且つ、燃焼させるバーナ部に適正量の燃焼用空気が
供給されるように前記燃焼用空気供給手段を作動させる
ように構成されている燃焼装置であって、前記複数のバ
ーナ部のうちの一部のバーナ部を燃焼させるときに、燃
焼を停止させるバーナ部に対する燃焼用空気の供給を抑
制する供給抑制手段が、抑制作用状態と抑制解除状態と
に切り換え自在に設けられ、前記燃焼制御手段が、前記
複数のバーナ部のうちの燃焼させるバーナ部の数を変更
させるに伴って、前記供給抑制手段を抑制作用状態と抑
制解除状態とに切り換え作動させ、且つ、前記供給抑制
手段の抑制作用状態及び抑制解除状態のそれぞれにおい
て、燃焼させるバーナ部に適正量の燃焼用空気が供給さ
れるように前記燃焼用空気供給手段を作動させるように
構成されている。
【0007】すなわち、複数のバーナ部のうちの一部の
バーナ部を燃焼させるときには、燃焼制御手段が、燃焼
用空気の供給を抑制する供給抑制手段を抑制作用状態に
切り換え作動させて、燃焼を停止させるバーナ部に対す
る燃焼用空気の供給を抑制するので、上述した従来構造
のように、燃焼を停止させたバーナ部に対して多量の燃
焼用空気が供給されることがなく、しかも、その燃焼制
御手段が、燃焼させるバーナ部に適正量の燃焼用空気を
供給するように燃焼用空気供給手段を作動させるので、
たとえ燃焼させるバーナ部の数を減らしても、燃焼させ
るバーナ部に対して適正量の燃焼用空気を供給しなが
ら、ガスバーナ全体に対する燃焼用空気の過剰供給を抑
制して熱回収率を向上させることができる。
【0008】請求項2に記載の特徴構成によれば、前記
複数のバーナ部のうちの燃焼させるバーナ部の数を変更
させるに伴って、燃焼が断続されるバーナ部への燃料ガ
ス供給を断続させるために前記燃料供給調整手段を作動
させるアクチュエータが、前記供給制御手段を抑制作用
状態と抑制解除状態とに切り換えるように構成されてい
る。
【0009】すなわち、燃料供給調整手段による燃料ガ
ス供給の断続作動と、供給制御手段による燃焼用空気供
給の抑制及び抑制解除との切り換え作動とを別々のアク
チュエータで行わせることも可能であるが、共通のアク
チュエータで行わせることにより、アクチュエータの数
を減らしてコストダウンを図ることができるとともに、
燃料供給調整手段と供給制御手段との作動を確実に連動
させて、燃焼を停止させるバーナ部に対して、燃料ガス
の供給停止と燃焼用空気の供給抑制とを確実に実行する
ことができる。
【0010】請求項3に記載の特徴構成によれば、前記
複数のバーナ部のそれぞれが、空気混合率の小なる濃混
合気を燃焼させる濃燃焼部と、空気混合率の大なる淡混
合気を燃焼させる淡燃焼部とを備えた濃淡燃焼式のバー
ナ部に構成されている。
【0011】すなわち、複数のバーナ部の全てを濃淡燃
焼式のバーナ部にすることで、燃焼負荷の大きさにかか
わらず、常に、濃燃焼部に生成される濃火炎による保炎
作用の基で淡燃焼部からの淡混合気を燃焼させて、バー
ナの低NOx化を図りながら、上述したように熱回収率
を向上させることができる。
【0012】請求項4に記載の特徴構成によれば、前記
ガスバーナが、水加熱用の熱交換器を加熱するように構
成され、その熱交換器が、顕熱回収用熱交換器と潜熱回
収用熱交換器で構成されている。
【0013】すなわち、ガスバーナにより加熱される水
加熱用の熱交換器が、顕熱回収用熱交換器だけでなく、
潜熱回収用熱交換器も備えているので、上述した熱回収
率の向上に加えて、ガスバーナからの燃焼排ガスの潜熱
も確実に回収することができ、熱回収率をより一層向上
させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明による燃焼装置の実施の形
態を図面に基づいて説明する。この燃焼装置は、例え
ば、給湯暖房機用として使用されるもので、図1に示す
ように、供給される水を加熱して図外の暖房機に給湯す
る給湯部K、この給湯部Kの作動を制御する燃焼制御手
段としての制御部H、ならびに、制御部Hに作動を指令
するリモコン操作部Rなどを備えて構成されている。前
記給湯部Kは、燃焼室1内に配置された水加熱用の熱交
換器2と、その熱交換器2の上方に配置されて、熱交換
器2を上方から加熱するガス燃焼式のバーナ3などを備
え、そのガスバーナ3に燃焼用空気を供給するととも
に、その燃焼用空気の供給量を変更調整自在に構成され
た燃焼用空気供給手段としてのファン4もひとつだけ設
けられている。
【0015】前記熱交換器2は、燃焼室1の上方に配置
されて、主としてガスバーナ3からの燃焼排ガスの顕熱
を回収するように構成された顕熱回収用熱交換器2a
と、燃焼室1の下方に配置されて、主として燃焼排ガス
中の水分の凝縮を伴う状態で燃焼排ガスの潜熱を回収す
るように構成された潜熱回収用熱交換器2bとの2つの
熱交換器で構成され、両熱交換器2a,2bが互いに接
続されるとともに、燃焼室1の下方には、熱交換器2か
ら落下する凝縮水を燃焼室1外へ排出する排水路5が接
続され、燃焼室1下方の開口部1aには、図外の排気ダ
クトが接続されていて、熱交換器2を通過した後の燃焼
排ガスを燃焼室1外へ排出するように構成されている。
下方に配置された潜熱回収用熱交換器2bには、水道な
どからの水が供給される入水路6が接続され、上方に配
置された顕熱回収用熱交換器2aには、加熱後の湯を給
湯する給湯路7が接続され、且つ、入水路6と給湯路7
が、熱交換器2を迂回する状態で、バイパス路8により
接続されている。
【0016】前記バイパス路8との接続箇所よりも上流
側の入水路6には、入水路6を通流する水の通水量を検
出する水量センサ9、入水温度を検出する入水サーミス
タ10、ならびに、入水路6への通水量を調整する水量
調整弁11が設けられ、前記バイパス路8には、熱交換
器2側とバイパス路8側への水量の分配を調整するバイ
パス弁12が設けられている。前記バイパス路8との接
続箇所よりも上流側の給湯路7には、熱交換器2からの
出湯温度を検出する缶体サーミスタ13が、下流側に
は、熱交換器2からの湯に対してバイパス路8からの水
を混合した後の給湯温度を検出する給湯サーミスタ14
が設けられて、水量センサ9、入水サーミスタ10、缶
体サーミスタ13、ならびに、給湯サーミスタ14から
の検出信号が、前記制御部Hに入力されるように構成さ
れ、且つ、水量調整弁11とバイパス弁12との作動
が、その制御部Hによって制御されるように構成されて
いる。
【0017】前記ガスバーナ3は、第1バーナ部3a、
第2バーナ部3b、第3バーナ部3cの3つのバーナ部
に分割されていて、ガス供給路15からの燃料ガスが、
3本の分岐ガス供給路15a,15b,15cを介して
各バーナ部3a,3b,3cに供給されるように構成さ
れ、そのガス供給路15には、燃料ガスの通流を断続す
る元ガス電磁弁16と燃料ガスの供給量を調整するガス
量調整弁17とが設けられ、各分岐ガス供給路15a,
15b,15cには、各バーナ部3a,3b,3cへの
燃料ガスの供給を断続調整する燃料供給調整手段として
のガス切替開閉弁18a,18b,18cが設けられて
いる。前記ファン4には、空気供給路19が接続され、
その空気供給路19からの燃焼用空気も、3本の分岐空
気供給路19a,19b,19cを介して各バーナ部3
a,3b,3cに供給されるように構成され、各分岐空
気供給路19a,19b,19cには、各バーナ部3
a,3b,3cに対する燃焼用空気の供給を断続抑制す
る供給抑制手段としての空気切替開閉弁20a,20
b,20cが、抑制作用状態と抑制解除状態とに切り換
え自在に設けられている。
【0018】各バーナ部3a,3b,3cにおけるガス
切替開閉弁18a,18b,18cと空気切替開閉弁2
0a,20b,20cとは、後に詳しく説明するよう
に、各バーナ部3a,3b,3cごとに対をなし、且
つ、各バーナ部3a,3b,3cごとに設けられたアク
チュエータとしての電磁コイル21a,21b,21c
によって互いに連動して開閉作動されるように構成され
ている。そして、これらガス切替開閉弁18a,18
b,18cと空気切替開閉弁20a,20b,20cと
を開閉作動させる電磁コイル21a,21b,21c、
ならびに、元ガス電磁弁16とガス量調整弁17も、そ
の作動が、前記制御部Hによってそれぞれ制御されるよ
うに構成され、更に、ファン4の作動も、制御部Hによ
って制御されるように構成されている。
【0019】各バーナ部3a,3b,3cは、図2およ
び図3に示すように、バーナケース22とバーナケース
22内に内装された箱状枠体23とを備え、その箱状枠
体23内には、空気混合率の小なる濃混合気を噴出させ
て燃焼させる濃燃焼部としての偏平な複数の濃バーナ2
4と、空気混合率の大なる淡混合気を噴出させて燃焼さ
せる淡燃焼部としての偏平な複数の淡バーナ25とが、
交互に、且つ、その並置方向の両端に濃バーナ24が位
置する状態で配置されるとともに、各濃バーナ24には
濃混合気用炎口24aが、各淡バーナ25には淡混合気
用炎口25aが設けられて、各バーナ部3a,3b,3
cが、濃淡燃焼式のバーナ部に構成されている。そし
て、各濃バーナ24の濃用導入口24bは下方に向け
て、各淡バーナ25の淡用導入口25bは横一側方に向
けてそれぞれ配置され、淡用導入口25bに対向する箇
所には、各バーナ部3a,3b,3cごとにパンチング
メタル26を内装する空気箱27a,27b,27cが
それぞれ設けられている。
【0020】各バーナ部3a,3b,3cの空気箱27
a,27b,27cは、対応する分岐空気供給路19
a,19b,19cに接続され、各バーナ部3a,3
b,3cにおける淡バーナ25の淡用導入口25bが、
対応する空気箱27a,27b,27cに連通接続され
ていて、ファン4からの燃焼用空気が、各淡用導入口2
5bを介して淡バーナ25に押込み供給されるように構
成されている。各空気箱27a,27b,27cにおけ
る濃用バーナ24の濃用導入口24b側の側壁には、複
数個の貫通孔28が設けられ、その貫通孔28から流出
した空気が、各濃用導入口24bを介して燃焼用空気と
して濃バーナ24に押込み供給されるように構成されて
いる。
【0021】各バーナ部3a,3b,3cの下方には、
濃用ヘッダ29と淡用ヘッダ30とを備えたガスヘッダ
31a,31b,31cが設けられ、各ガスヘッダ31
a,31b,31cの濃用ヘッダ29には、濃用ノズル
32が接続されて、各濃用ノズル32からの燃料ガス
が、各バーナ部3a,3b,3cにおいて、濃バーナ2
4の濃用導入口24bから濃バーナ24に供給されるよ
うに構成されている。そして、各ガスヘッダ31a,3
1b,31cの淡用ヘッダ30には、淡用ノズル33が
接続され、且つ、各淡用ノズル33が、淡バーナ25の
淡用導入口25b近傍において淡バーナ25内に挿入さ
れて、各淡用ノズル33からの燃料ガスが、各バーナ部
3a,3b,3cにおいて、淡バーナ25に供給される
ように構成されている。
【0022】このように各バーナ部3a,3b,3cに
は、分岐ガス供給路15a,15b,15cに接続され
たガスヘッダ31a,31b,31cと、分岐空気供給
路19a,19b,19cに接続された空気箱27a,
27b,27cとが設けられ、上述したように、各分岐
ガス供給路15a,15b,15cには、ガス切替開閉
弁18a,18b,18cが、各分岐空気供給路19
a,19b,19cには、空気切替開閉弁20a,20
b,20cが設けられている。各ガス切替開閉弁18
a,18b,18cは、図4に示すように、分岐ガス供
給路15a,15b,15c側とガスヘッダ31a,3
1b,31c側とを連通するガス切替用開口部34a,
34b,34cとそのガス切替用開口部34a,34
b,34cを開閉するガス切替用弁体35a,35b,
35cとで構成され、各空気切替開閉弁20a,20
b,20cは、分岐空気供給路19a,19b,19c
側と空気箱27a,27b,27c側とを連通する空気
切替用開口部36a,36b,36cとその空気切替用
開口部36a,36b,36cを開閉する空気切替用弁
体37a,37b,37cとで構成されている。
【0023】そして、各バーナ部3a,3b,3cにお
いて、ガス切替開閉弁18a,18b,18cを構成す
るガス切替用弁体35a,35b,35cと空気切替開
閉弁20a,20b,20cを構成する空気切替用弁体
37a,37b,37cとが、互いに対をなすように共
通の操作軸38a,38b,38cにそれぞれ取り付け
られ、各操作軸38a,38b,38cが、電磁コイル
21a,21b,21cによって軸心方向に摺動操作さ
れるように構成され、その操作軸38a,38b,38
cの摺動操作により、各ガス切替用弁体35a,35
b,35cが、各ガス切替用開口部34a,34b,3
4cを開閉すると同時に、各空気切替用弁体37a,3
7b,37cが、各空気切替用開口部36a,36b,
36cを開閉するように構成されている。
【0024】なお、ガス切替用弁体35a,35b,3
5cによるガス切替用開口部34a,34b,34cの
閉鎖については、ガス漏れのない状態で完全に行う必要
があるのに対し、空気切替用弁体37a,37b,37
cによる空気切替用開口部36a,36b,36cの閉
鎖については、さほど厳密に行う必要はない。そこで、
この実施形態のように、ガス切替用弁体35a,35
b,35cと空気切替用弁体37a,37b,37cと
を共通の操作軸38a,38b,38cに直接取り付け
る場合には、図4の(ロ)に示すように、各ガス切替用
弁体35a,35b,35cがガス切替用開口部34
a,34b,34cを完全に閉鎖した状態で、各空気切
替用弁体37a,37b,37cが、空気切替用開口部
36a,36b,36cを完全に閉鎖する直前の状態で
停止するように構成するのが好ましい。つまり、ガス切
替開閉弁18a,18b,18cについては、完全に閉
鎖できるように構成する必要があるのに対し、空気切替
開閉弁20a,20b,20cについては、完全に閉鎖
できるように構成する必要はなく、空気切替用開口部3
6a,36b,36cを通流する燃焼用空気の量を抑制
するように構成すれば十分である。ただし、空気切替開
閉弁20a,20b,20cについても、完全に閉鎖で
きるように構成することは可能である。
【0025】前記リモコン操作部Rには、給湯部Kに対
して運転の開始と停止を指令する運転スイッチ39、給
湯部Kが運転中であることを表示する運転ランプ40、
給湯路7を介して供給される湯の目標温度を設定する温
度設定スイッチ41、各種の情報を表示する表示部42
などが設けられている。
【0026】つぎに、制御部Hの制御に基づく燃焼装置
の作動について説明すると、リモコン操作部Rの運転ス
イッチ39がONされて給湯部Kが運転状態になると、
入水路6を介して熱交換器2への通水が開始されるとと
もに、元ガス電磁弁16が開弁されて、ガスバーナ3の
燃焼が開始される。このガスバーナ3の燃焼に際して
は、水量センサ9や入水サーミスタ10からの検出情
報、ならびに、リモコン操作部Rの温度設定スイッチ4
1により設定されている目標温度情報などに基づいて、
給湯路7を介して供給される湯の温度を目標温度にする
ために必要なガスバーナ3の燃焼負荷などが演算にて求
められ、その演算にて求められた燃焼負荷になるように
ガスバーナ3の燃焼が制御されるとともに、ガス量調整
弁17、水量調整弁11、バイパス弁12なども調整さ
れて、給湯サーミスタ14による検出温度が、目標温度
になるように制御され、且つ、ファン4から供給される
燃焼用空気の量も制御される。
【0027】そのガスバーナ3による燃焼負荷の制御と
ファン4による燃焼用空気の制御に関しては、図5に示
すように、燃焼負荷、具体的には、燃料供給量に対し
て、燃焼させるバーナ部3a,3b,3cの数とファン
4の回転速度との関係が予め設定されて記憶されてお
り、その記憶された情報に基づいて制御される。つま
り、演算により求められた燃焼負荷に基づいて、その燃
焼負荷が大きい場合には、大負荷燃焼ラインCに沿うよ
うに、第1から第3のバーナ部3a,3b,3cの全て
を燃焼させる。具体的には、図4の(イ)に示すよう
に、ガス切替開閉弁18a,18b,18cの全てと、
空気切替開閉弁20a,20b,20cの全てが開弁さ
れ、且つ、ガス量調整弁17の開度が調整されるととも
に、ファン4の回転速度が調整されて、第1から第3の
バーナ部3a,3b,3cの全てに適正量の燃焼用空気
が供給されるように制御される。
【0028】そして、演算により求められた燃焼負荷が
小さい場合には、小負荷燃焼ラインAに沿うように、第
1バーナ部3aのみを燃焼させるのであり、そのため、
ガス切替開閉弁18aのみが開弁され、他のガス切替開
閉弁18b,18cは閉弁されて、第1バーナ部3aに
のみ燃料ガスが供給される。それに伴って、空気切替開
閉弁20aのみが開弁され、他の空気切替開閉弁20
b,20cは閉弁されて、第1バーナ部3aにのみ適正
量の燃焼用空気が供給される。更に、演算により求めら
れた燃焼負荷が、上述した大きい場合と小さい場合の中
間であると、中負荷燃焼ラインBに沿うように、第1と
第2の2つのバーナ部3a,3bを燃焼させるのであ
り、2つのガス切替開閉弁18a,18bと空気切替開
閉弁20a,20bとが開弁され、他のガス切替開閉弁
18cと空気切替開閉弁20cは閉弁されて、2つのバ
ーナ部3a,3bに適正量の燃焼用空気が供給される。
なお、大負荷燃焼ラインCと中負荷燃焼ラインB、なら
びに、中負荷燃焼ラインBと小負荷燃焼ラインAとは、
チャタリングの発生を防止するために互いにオーバーラ
ップされている。
【0029】〔別実施形態〕 (1)先の実施形態では、ガスバーナ3を3つのバーナ
部3a,3b,3cに分割し、且つ、各バーナ部3a,
3b,3cを濃淡燃焼式のバーナ部に構成した例を示し
たが、ガスバーナの分割数は適宜変更可能であり、ま
た、各バーナ部についても濃淡燃焼式に限るものではな
い。その一例を示したのが図6で、ここに図示した別の
実施形態では、ガスバーナ50が、合計6つのバーナ部
50a〜50fで構成され、且つ、各バーナ部50a〜
50fが、全一次燃焼式のバーナ部に構成されている。
つまり、各バーナ部50a〜50fには、各混合気導入
口51a〜51fから図外ファンによる燃焼用空気が強
制的に供給されるように構成され、且つ、各混合気導入
口51a〜51fには、燃料ガスを噴出するガスノズル
52a〜52fが配設されて、各ガスノズル52a〜5
2fから噴出される燃料ガスと燃焼用空気との混合気が
燃焼されるように構成されている。そして、この図6に
示す別の実施形態では、燃焼用空気の供給を抑制する供
給抑制手段として以下に述べる種々のダンパ53が使用
され、そのダンパ53が、各バーナ部50a〜50fの
混合気導入口51a〜51fの前面に配設されている。
【0030】つぎに、図7〜図10に基づいて、各種の
ダンパ53の具体的な構成について説明するが、各ダン
パ53のスライド操作は、図外の電動モータや電磁石な
どのアクチュエータによって行われるものとし、また、
各ガスノズル52a〜52fには、先の実施形態で説明
したようなガス切替開閉弁を備えた分岐ガス供給路が接
続されていて、ダンパ53によって混合気導入口51a
〜51fが閉鎖されると、その閉鎖される混合気導入口
51a〜51fに対応するガスノズル52a〜52fへ
の燃料ガスの供給も遮断されるものとする。なお、この
図7〜図10において、混合気導入口51a〜51fに
付した「網掛け」は、その混合気導入口51a〜51f
が開口状態にあって、燃料ガスと燃焼用空気との混合気
が供給されていることを示す。
【0031】図7に示す例では、ダンパ53が、上下に
長い閉鎖部54aと上下に短い閉鎖部54bとを一体的
に備えた1枚の板状体54で構成され、その板状体54
が上下方向にスライド操作自在に設けられている。そし
て、(イ)に示すように、板状体54が上方に位置する
状態で、6つの混合気導入口51a〜51fの全てが開
口され、(ロ)に示すように、中間に位置する状態で、
4つの混合気導入口51a〜51dが開口され、(ハ)
に示すように、下方に位置する状態で、2つの混合気導
入口51c,51dのみが開口されるように構成されて
いる。
【0032】図8に示す例では、ダンパ53が、(イ)
に示すように、2つの開口孔55aとひとつの開口窓5
5bおよび切欠き部55cとを一体的に備えた1枚の板
状体55で構成され、その板状体55が左右横方向にス
ライド操作自在に設けられている。そして、(ロ)に示
すように、板状体55が左右方向の中間に位置する状態
で、6つの混合気導入口51a〜51fが開口され、
(ハ)に示すように、左側に位置する状態で、3つの混
合気導入口51a,51d,51eが開口され、(ニ)
に示すように、右側に位置する状態で、2つの混合気導
入口51c,51dのみが開口されるように構成されて
いる。
【0033】図9に示す例では、ダンパ53が、(イ)
に示すように、4つの開口孔56aを備えた板状体56
と、(ロ)に示すように、2つの開口孔57aを備えた
板状体57との2枚の板状体56,57で構成され、そ
れら両板状体56,57が、(ヘ)に示すように、各別
に上下方向にスライド操作自在に設けられている。そし
て、(ハ)に示すように、両板状体56,57が上方に
位置する状態で、6つの混合気導入口51a〜51fが
開口され、(ニ)に示すように、4つの開口孔56aを
備えた板状体56のみが下方に位置する状態で、4つの
混合気導入口51a〜51dが開口され、(ホ)に示す
ように、両板状体56,57が下方に位置する状態で、
2つの混合気導入口51c,51dのみが開口されるよ
うに構成されている。
【0034】図10に示す例では、ダンパ53が、2枚
の板状体58,59で構成され、それら両板状体58,
59が各別に上下方向にスライド操作自在に設けられて
いて、(イ)に示すように、両板状体58,59が上方
に位置する状態で、6つの混合気導入口51a〜51f
が開口され、(ロ)に示すように、一方の板状体59が
下方に位置する状態で、4つの混合気導入口51a〜5
1dが開口され、(ハ)に示すように、両板状体58,
59が下方に位置する状態で、2つの混合気導入口51
c,51dのみが開口されるように構成されている。
【0035】(2)これまでの実施形態では、ガスバー
ナ3やガスバーナ50において、燃焼させるバーナ部の
数を3段階に変更させる構成を示したが、燃焼させるバ
ーナ部の変更段数については、燃焼装置の規模や使用目
的などに応じて適宜変更することができる。また、ガス
バーナ3では、複数のバーナ部3a,3b,3cの全て
を濃淡燃焼式のバーナ部に、ガスバーナ50では、複数
のバーナ部50a〜50fの全てを全一次燃焼式のバー
ナ部に構成した例を示したが、それ以外にも、例えば、
通常のブンゼン燃焼式のバーナ部に構成したり、あるい
は、複数のバーナ部において、燃焼形式の異なるバーナ
部を混在させることもできる。
【0036】(3)先の実施形態では、ガスバーナ3の
各バーナ部3a,3b,3cにおいて、各ガス切替開閉
弁18a,18b,18cと各空気切替開閉弁20a,
20b,20cとを対にして、共通する電磁コイル21
a,21b,21cによって開閉操作する構成を示した
が、各ガス切替開閉弁18a,18b,18cと各空気
切替開閉弁20a,20b,20cとを別々の電磁コイ
ルで互いに独立的に開閉操作するように構成することも
できる。また、その電磁コイル21a,21b,21c
についても、アクチュエータの一例として示したもの
で、電磁コイル21a,21b,21cに代えて、アク
チュエータとして電動モータなどを使用することもでき
る。
【0037】(4)先の実施形態では、ガスバーナ3に
よって水加熱用の熱交換器2を加熱するように構成した
例を示したが、ガスバーナ3による加熱対象は、特に熱
交換器2に限るものではなく、また、先の実施形態のよ
うに水加熱用の熱交換器2を加熱する場合、その熱交換
器2を顕熱回収用熱交換器2aのみで構成することもで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】給湯暖房機用燃焼装置の概略構成図
【図2】濃淡燃焼式ガスバーナの一部切欠き斜視図
【図3】濃淡燃焼式ガスバーナの縦断側面図
【図4】ガス切替開閉弁と空気切替開閉弁の連動構造を
示す図
【図5】目標燃焼負荷とファンの回転速度との関係を示
す図
【図6】別の実施形態によるガスバーナの斜視図
【図7】図6のガスバーナに使用するダンパの説明図
【図8】図6のガスバーナに使用するダンパの説明図
【図9】図6のガスバーナに使用するダンパの説明図
【図10】図6のガスバーナに使用するダンパの説明図
【図11】従来における目標燃焼負荷とファンの回転速
度との関係を示す図
【符号の説明】
2 熱交換器 2a 顕熱回収用熱交換器 2b 潜熱回収用熱交換器 3,50 ガスバーナ 3a〜3c,50a〜50f バーナ部 4 燃焼用空気供給手段 18a,18b,18c 燃料供給調整手段 20a,20b,20c,53 供給抑制手段 21a,21b,21c アクチュエータ 24 濃燃焼部 25 淡燃焼部 H 燃焼制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F24H 1/14 F24H 1/14 B (72)発明者 大塚 哲二 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 光富 博之 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 森田 哲司 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 3K003 EA02 FB02 GA03 3K065 TA01 TA14 TC02 TD05 TE01 TG02 TH04 TM01 3K068 FA04 FB01 FC02 FC06 FD07 HA06 3L034 BA25

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のバーナ部を備えたガスバーナと、 前記複数のバーナ部に燃焼用空気を供給する燃焼用空気
    供給手段と、 前記複数のバーナ部への燃料ガスの供給を調整する燃料
    供給調整手段と、 前記燃焼用空気供給手段及び前記燃料供給調整手段の作
    動を制御する燃焼制御手段とが備えられ、 その燃焼制御手段が、前記複数のバーナ部のうちで燃焼
    させるバーナ部の数を燃焼負荷の大きさに応じて変更さ
    せる形態で燃焼させるように、燃焼させるバーナ部にの
    み燃料ガスを供給させるように前記燃料供給調整手段を
    作動させ、且つ、燃焼させるバーナ部に適正量の燃焼用
    空気が供給されるように前記燃焼用空気供給手段を作動
    させるように構成されている燃焼装置であって、 前記複数のバーナ部のうちの一部のバーナ部を燃焼させ
    るときに、燃焼を停止させるバーナ部に対する燃焼用空
    気の供給を抑制する供給抑制手段が、抑制作用状態と抑
    制解除状態とに切り換え自在に設けられ、 前記燃焼制御手段が、前記複数のバーナ部のうちの燃焼
    させるバーナ部の数を変更させるに伴って、前記供給抑
    制手段を抑制作用状態と抑制解除状態とに切り換え作動
    させ、且つ、前記供給抑制手段の抑制作用状態及び抑制
    解除状態のそれぞれにおいて、燃焼させるバーナ部に適
    正量の燃焼用空気が供給されるように前記燃焼用空気供
    給手段を作動させるように構成されている燃焼装置。
  2. 【請求項2】 前記複数のバーナ部のうちの燃焼させる
    バーナ部の数を変更させるに伴って、燃焼が断続される
    バーナ部への燃料ガス供給を断続させるために前記燃料
    供給調整手段を作動させるアクチュエータが、前記供給
    制御手段を抑制作用状態と抑制解除状態とに切り換える
    ように構成されている請求項1に記載の燃焼装置。
  3. 【請求項3】 前記複数のバーナ部のそれぞれが、空気
    混合率の小なる濃混合気を燃焼させる濃燃焼部と、空気
    混合率の大なる淡混合気を燃焼させる淡燃焼部とを備え
    た濃淡燃焼式のバーナ部に構成されている請求項1また
    は2に記載の燃焼装置。
  4. 【請求項4】 前記ガスバーナが、水加熱用の熱交換器
    を加熱するように構成され、その熱交換器が、顕熱回収
    用熱交換器と潜熱回収用熱交換器で構成されている請求
    項1〜3のいずれか1項に記載の燃焼装置。
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