JP2021099204A - 給湯器 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、電磁弁が開弁するタイミングがバタフライ弁の開弁よりも遅すぎると、いわゆるエアリッチ(空気過剰)状態となり、逆に電磁弁が開弁するタイミングがバタフライ弁の開弁よりも早すぎると、いわゆるガスリッチ(燃料ガス過剰)状態となって燃焼状態が瞬間的に悪化し、失火が起きるおそれがある。これは燃焼段を2段から1段(大→小)に切り替える場合も起こり得る。
予混合器は、ファンの回転によって空気が流れると共に、ガス供給路から分岐した分岐管を介してそれぞれ燃料ガスが供給される2つのベンチュリーと、
一方の前記ベンチュリーを開閉可能なバタフライ弁と、を含む一方、
一方のベンチュリーへ繋がる一方の分岐管を開閉可能な電磁弁を備え、
コントローラが、バタフライ弁及び電磁弁を開閉動作させることで、バーナの燃焼量を大小2段階に切替可能な給湯器であって、
コントローラは、バタフライ弁の開弁位置と閉弁位置との間に、電磁弁を開閉動作させる電磁弁開閉位置を設定し、バタフライ弁を開閉動作させる際には、バタフライ弁が電磁弁開閉位置を通過するタイミングで電磁弁を開閉動作させることを特徴とする。
図1は、給湯器の一例を示す概略図である。この給湯器1は、燃焼室2の上側にバーナ3が、燃焼面を下向きにして配置され、バーナ3の下側に、燃焼排気の主に顕熱を回収する一次熱交換器4と、主に潜熱を回収する二次熱交換器5とを配置した逆燃焼式となっている。バーナ3は、多数の炎孔を形成した炎孔板を下面に備えたメッシュバーナとなっている。
バーナ3へのガス供給管6の上流側には、予混合器7が設けられている。予混合器7は、下流側にファン8を、上流側に2つのベンチュリー9A,9Bを備える。ベンチュリー9Bは、バタフライ弁10によって開閉される。ベンチュリー9A,9Bの上流側には空気の吸込口11A,11Bがそれぞれ設けられている。
ベンチュリー9A,9Bにおける吸込口11A,11Bの下流側には、ガス供給管6から分岐する分岐管12A,12Bがそれぞれ接続されている。分岐管12Bには、ベンチュリー9Bへのガス流路を開閉する電磁弁13が設けられている。ガス供給管6における分岐管12A,12Bの上流側には、均圧弁14が設けられている。
給水管15には、水量センサ18と、入水温センサ19と、水量調整弁20とが設けられている。出湯管16には、一次熱交換器4からの出口付近の温度を検出する出口温センサ21と、バイパス管17との接続部より下流の温度を検出する出湯温センサ22とが設けられている。バイパス管17には、バイパス流量を調整するバイパス弁23が設けられている。
給湯器1は、各センサから得られる検出信号に基づき、バーナ3の燃焼及びファン8の回転を制御して、リモコン31で設定された設定温度に出湯温度を一致させる出湯温制御を実行するコントローラ30を備えている。
混合筒40内には、下筒部41から減圧部43、上筒部42の下部にかけて上下方向の仕切壁44が形成されて、混合筒40内を左右に二分割している。但し、仕切壁44は、混合筒40の軸心から片側へ偏心した位置に配置されて、混合筒40内に、図2における仕切壁44の左側を上下に貫通するベンチュリー9Aと、仕切壁44の右側を上下に貫通するベンチュリー9Bとを形成している。
混合筒40の背面には、ステッピングモータである図示しないバルブ駆動モータが設けられて、その図示しないモータ軸が後側の支持部46と連結されている。よって、バルブ駆動モータの回転により、バタフライ弁10は、図2に実線で示すように仕切壁44の上側へ延長上に起立してベンチュリー9Bを開放する開弁位置Aと、二点鎖線で示すようにシール板45が弁座47に当接するまで傾倒してベンチュリー9Bを閉塞する閉弁位置Bとの間で揺動可能となっている。
そして、混合筒40内で下筒部41の上端と減圧部43の上端との間には、分岐管12A,12Bとそれぞれ連通して上筒部42側へ開口する連通路48A,48Bが形成されている。
すると、混合筒40では、下筒部41の下方からファン8の回転数に比例した空気が吸込口11A,11Bから吸い込まれ、図2に点線矢印で示すように、仕切壁44の左側を流れる空気A1と、右側を流れる空気A2とに分岐して、それぞれベンチュリー9A,9Bを通って上筒部42へ流れる。このとき、ベンチュリー9A,9Bを通過する空気A1,A2は、減圧部43の通路面積の縮小により、流速を上げて上筒部42へ流れるため、負圧が生じる。
よって、ファン8によって吸い込まれた空気は、ベンチュリー9Aを通過する空気A1のみとなる。また、燃料ガスは、分岐管12Aのみから連通路48A内に流れる。
そして、連通路48Aからは、ベンチュリー9Aで生じる負圧との差圧に応じた量のガスG1が、上筒部42に吸い込まれ、ここで空気A1と混合されて混合気が生成される。
バーナ3からの燃焼排気は、一次熱交換器4のフィン間を通過することで、伝熱管内を流れる水と熱交換し、顕熱が回収される。その後、二次熱交換器5を通過することで、内部流路を流れる水と熱交換し、潜熱が回収される。そして、排気ダクト26内を上昇して屋外に排出される。
その後、コントローラ30は、出湯温センサ22から得られる出湯温度と、リモコン31で設定される設定温度との差に基づいて、ファン8の回転数の制御及びバーナ3の燃焼段の切替制御を行う。
一方、バーナ3の燃焼段を2段から1段に切り替える際、コントローラ30は、バルブ駆動モータを制御して、バタフライ弁10を開弁位置Aから閉弁位置Bに移動させてベンチュリー9Bを閉塞する。このときもコントローラ30は、バタフライ弁10が待機位置Cを通過するタイミングで電磁弁13を閉弁させる。このタイミングも、バルブ駆動モータを制御するパルス信号から把握できる。
こうしてバタフライ弁10が待機位置Cを通過するタイミングで電磁弁13が開閉するので、空気と燃料ガスとが供給されるタイミングが大きくずれることがなくなり、いわゆるエアリッチやガスリッチが起きにくくなる。
この構成により、バーナ3の燃焼段にかかわらず、バーナ3の点火時にバタフライ弁10が固着して正常に動作しなかったり、点火遅れを生じさせたりすることがなくなる。
この構成により、エアリッチやガスリッチが生じにくくなり、バーナ3の燃焼段を切り替える際の燃焼状態の悪化を防止することができる。
また、バタフライ弁の閉弁側は反対側(図2の左側)であってもよい。この場合、電磁弁も閉弁側の分岐管に設けられる。
さらに、予混合器がファンの下流側にある給湯器でも本発明は適用できる。
その他、逆燃焼式に限らず、バーナの上側に一次熱交換器と二次熱交換器とが設置された給湯器や、二次熱交換器を備えない給湯器であっても本発明は適用可能である。
Claims (1)
- ファンを介して空気に燃料ガスを混合した混合気を生成してバーナに供給するための予混合器と、前記ファンの作動及び前記バーナの燃焼を制御するコントローラとを備え、
前記予混合器は、前記ファンの回転によって空気が流れると共に、ガス供給路から分岐した分岐管を介してそれぞれ燃料ガスが供給される2つのベンチュリーと、
前記一方の前記ベンチュリーを開閉可能なバタフライ弁と、を含む一方、
前記一方のベンチュリーへ繋がる一方の前記分岐管を開閉可能な電磁弁を備え、
前記コントローラが、前記バタフライ弁及び前記電磁弁を開閉動作させることで、前記バーナの燃焼量を大小2段階に切替可能な給湯器であって、
前記コントローラは、前記バタフライ弁の開弁位置と閉弁位置との間に、前記電磁弁を開閉動作させる電磁弁開閉位置を設定し、前記バタフライ弁を開閉動作させる際には、前記バタフライ弁が前記電磁弁開閉位置を通過するタイミングで前記電磁弁を開閉動作させることを特徴とする給湯器。
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JP2015230143A (ja) * | 2014-06-06 | 2015-12-21 | リンナイ株式会社 | 予混合装置 |
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