JP5658652B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のバーナを有するバーナユニットと、バーナユニットに燃料ガスを供給するガス供給路に設けられた比例弁と、比例弁よりも下流側のガス供給路の部分に設けられ、燃料ガスを供給するバーナの組合せを変更してバーナユニット全体の燃焼能力を切換える能力切換弁と、比例弁及び能力切換弁を制御するコントローラとを備える燃焼装置に関する。
この種の燃焼装置において、バーナユニット全体の燃焼能力を増加する能力アップ制御を実行すると、この能力アップ制御で燃料ガスの供給が開始されるバーナでの火炎リフトを生じ易くなる。これは、燃料ガスの供給開始当初はバーナの温度が低く、混合気の燃焼速度が混合気の噴出速度よりも遅くなってしまうためである。この現象は、バーナとして、理論空燃比よりも燃料濃度が希薄な混合気を噴出して燃焼させる全一次燃焼式バーナを用いる場合に顕著である。
そこで、従来、能力アップ制御を実行した直後に、比例弁への通電電流値を高くして、バーナへの供給ガス量を増加する制御を行い(例えば、特許文献1参照)、或いは、能力アップ制御の実行直前から直後にかけて、比例弁への通電電流値は変化させずに、バーナユニットに燃焼用空気を供給するファンの回転数を減少させる制御を行い(例えば、特許文献2参照)、混合気の空燃比を理論空燃比に近付けて、火炎リフトを防止するようにしたものが知られている。
ここで、比例弁は、一般的に、流入室と流出室とこれら両室間の弁座とを有する弁筐と、弁座から流出室側に離間する開き側と弁座に接近する閉じ側とに変位自在な弁体と、弁体に通電電流値に比例した開き側への押圧力を付与するソレノイドと、流入室の弁座とは反対側の端面に装着され、弁体が連結されるダイヤフラムと、背圧導入孔を介して所定の背圧、例えば大気圧が導入されるダイヤフラムの背面の背圧室とを備えるガバナ比例弁で構成されている。この比例弁を用いると、流出室内の二次ガス圧が通電電流値に比例して変化すると共に、流入室内の一次ガス圧が変化したときにダイヤフラムを介して弁体が閉じ側(一次ガス圧の増加時)や開き側(一次ガス圧の減少時)に変位して、一次ガス圧の変化による二次ガス圧の変化が防止される。
また、能力アップ制御の実行でそれまで燃料ガスを供給していなかったバーナへのガス供給を開始すると、瞬間的に二次ガス圧が低下するが、この低下を補償するように弁体が開き側に変位して、二次ガス圧は通電電流値に比例した値に復帰する。この際、ダイヤフラムが弁体に追従して流入室側に変位して背圧室の容積が増加し、背圧導入孔から背圧室に大気が流入する。
ところで、法規制等により背圧導入孔を小さくすることが要請されることがあるが、この場合、以下の不具合を生ずることが判明した。即ち、能力アップ制御を実行した瞬間に、二次ガス圧が大幅に低下し、各バーナへの供給ガス量が不足して失火を生ずる。これは、背圧導入孔を小さくすることで、背圧室への大気の流入抵抗が増加し、ダイヤフラムの流入室側への変位が規制されて、弁体の開き側への変位の応答遅れを生ずるためである。そして、上記従来例の如く能力アップ制御を実行した直後に比例弁への通電電流値を高くし、或いは、能力アップ制御の直前にファン回転数を減少させても、能力アップ制御を実行した瞬間の二次ガス圧の低下でバーナの失火を生じてしまう。
特開平8−261445号公報(段落0056,0057、図5参照) 特開平2−233904号公報
本発明は、以上の点に鑑み、背圧導入孔が小さくても、能力アップ制御を実行したときのバーナの失火を防止できるようにした燃焼装置を提供することをその課題としている。
上記課題を解決するために、本発明は、複数のバーナを有するバーナユニットと、バーナユニットに燃焼用空気を供給するファンと、バーナユニットに燃料ガスを供給するガス供給路に設けられた比例弁と、比例弁よりも下流側のガス供給路の部分に設けられ、燃料ガスを供給するバーナの組合せを変更してバーナユニット全体の燃焼能力を切換える能力切換弁と、比例弁及び能力切換弁とファンとを制御するコントローラとを備える燃焼装置であって、比例弁は、流入室と流出室とこれら両室間の弁座とを有する弁筐と、弁座から流出室側に離間する開き側と弁座に接近する閉じ側とに変位自在な弁体と、弁体に通電電流値に比例した開き側への押圧力を付与するソレノイドと、流入室の弁座とは反対側の端面に装着され、弁体が連結されるダイヤフラムと、背圧導入孔を介して所定の背圧が導入されるダイヤフラムの背面の背圧室とを備えるガバナ比例弁で構成され、ファンの回転数を比例弁のソレノイドへの通電電流値と相関性を持って制御するものにおいて、コントローラは、能力切換弁によりバーナユニット全体の燃焼能力を増加する能力アップ制御を実行する直前に、ファンの回転数は変化させずに比例弁のソレノイドへの通電電流値を所定の加算値だけ高くする能力アップ前制御を実行すると共に、能力アップ制御を実行した時点から所定時間の間、ファンの回転数は変化させずに、比例弁のソレノイドへの通電電流値を所定の後加算値だけ高くする能力アップ後制御を実行するように構成されることを特徴とする。
本発明によれば、能力アップ制御の実行直前に、能力アップ前制御で比例弁のソレノイドへの通電電流値を所定の加算値だけ高くすることにより、二次ガス圧が加算値分だけ上昇する。そのため、背圧導入孔が小さく、能力アップ制御を実行した瞬間に二次ガス圧が急激に低下しても、二次ガス圧は予め上昇した値からの低下となって、各バーナでの失火を生ずるほどには供給ガス量が減少せず、各バーナの失火を防止できる。
ここで、能力アップ制御を実行した瞬間の二次ガス圧の低下量は、能力アップ制御で燃料ガスの供給が開始されるバーナの燃焼能力が大きいほど大きくなる。そのため、上記加算値は、能力アップ制御で燃料ガスの供給が開始されるバーナの燃焼能力に応じて異なる値に設定されることが望ましい。
また、二次ガス圧の低下で失火する現象は、理論空燃比よりも燃料濃度が希薄な混合気を噴出して燃焼させる全一次燃焼式バーナで生じ易い。従って、各バーナが全一次燃焼式バーナである燃焼装置に本発明を適用することは、能力アップ制御の実行時の失火を防止する上で非常に有益である。
本発明の実施形態の燃焼装置の構成を示す模式図。 実施形態の燃焼装置における能力アップ制御の実行前後の比例弁電流と二次ガス圧の変化を示すグラフ。 実施形態の燃焼装置のコントローラが行う能力アップ前制御の内容を示すフロー図。
図1は、給湯用熱源機から成る本発明の実施形態の燃焼装置を示している。この燃焼装置は、第1乃至第3の3個のバーナ1,1,1を有するバーナユニット1と、バーナユニット1の上方の燃焼空間を囲う燃焼筐2と、燃焼筐2に収納した給湯用の熱交換器3と、バーナユニット1に燃焼用空気を供給するファン4とを備えている。そして、バーナユニット1からの燃焼ガスにより熱交換器3の上流側の給水管3aからの水Wを加熱し、熱交換器3の下流側の出湯管3bに所定の設定温度に加熱された温水HWが出湯されるようにしている。熱交換器3を通過した燃焼ガスは、燃焼筐2の上部に開設した排気口2aから外部に排出される。
各バーナ1,1,1は、混合室1aと、その上面に装着した多数の炎孔(図示せず)を有するセラミックス製の燃焼プレート1bとを備えている。各バーナ1,1,1の混合室1aには、各バーナ1,1,1に対応する各ノズル通路1cに設けた複数のノズル1dから燃料ガスが供給される。また、バーナユニット1の下部には、第1乃至第3のバーナ1,1,1の混合室1aに連通する共通の給気室1eが設けられており、ファン4からの空気が給気室1eを介して各バーナ1,1,1の混合室1aに燃焼用の一次空気として供給される。そして、ファン4の回転数を制御することにより、各バーナ1,1,1の混合室1aで、理論空燃比よりも燃料濃度が希薄な混合気(燃料ガスと一次空気との混合ガス)が生成されるようにしている。そのため、各バーナ1,1,1は、理論空燃比よりも燃料濃度が希薄な混合気を燃焼プレート1bの炎孔から噴出して燃焼させる全一次燃焼式バーナとなる。
バーナユニット1に燃料ガスGを供給するガス供給路5には、電磁開閉弁から成る元弁6と、その下流側の比例弁7とが介設されている。また、比例弁7の下流側のガス供給路5の部分は、第1バーナ1用のノズル通路1cに連なる第1分岐路5と、第1バーナ1の右隣りの第2バーナ1用のノズル通路1cに連なる第2分岐路5と、第1バーナ1の左隣りの第3バーナ1用のノズル通路1cに連なる第3分岐路5とに分岐されている。これら第1乃至第3分岐路5,5,5には、夫々電磁開閉弁から成る第1乃至第3能力切換弁8,8,8が介設されている。
第1バーナ1と第2バーナ1は、燃焼能力(最大燃焼量)が比較的小さく(例えば、10000kcal/h)、第3バーナ1は、燃焼能力が比較的大きい(例えば、30000kcal/h)。そして、第1乃至第3能力切換弁8,8,8の開閉で燃料ガスを供給するバーナの組合せを変更して、バーナユニット1全体の燃焼能力を切換えるようにしている。具体的に説明すれば、第1能力切換弁8を開弁して第1バーナ1のみに燃料ガスを供給することにより、バーナユニット1全体の燃焼能力を第1バーナ1の燃焼能力に等しい第1段の能力(例えば、10000kcal/h)に切換え、第1と第2の能力切換弁8,8を開弁して第1と第2のバーナ1,1に燃料ガスを供給することにより、バーナユニット1全体の燃焼能力を第1バーナ1の燃焼能力と第2バーナ1の燃焼能力との合計値に等しい第2段の能力(例えば、20000kcal/h)に切換え、第1と第3の能力切換弁8,8を開弁して第1と第3のバーナ1,1に燃料ガスを供給することにより、バーナユニット1全体の燃焼能力を第1バーナ1の燃焼能力と第3バーナ1の燃焼能力との合計値に等しい第3段の能力(例えば、40000kcal/h)に切換え、第1乃至第3能力切換弁8,8,8を開弁して第1乃至第3バーナ1,1,1に燃料ガスを供給することにより、バーナユニット1全体の燃焼能力を第1乃至第3バーナ1,1,1の燃焼能力の合計値に等しい第4段の能力(例えば、50000kcal/h)に切換えるようにしている。
比例弁7は、流入室71aと流出室71bとこれら両室71a,71b間の弁座71cとを有する弁筐71と、弁座71cから流出室71b側に離間する開き側と弁座71cに接近する閉じ側とに変位自在な弁体72と、弁体72に通電電流値に比例した開き側への押圧力を付与するソレノイド73と、流入室71aの弁座71cとは反対側の端面に装着され、弁体72が連結されるダイヤフラム74と、背圧導入孔75aを介して所定の背圧が導入されるダイヤフラム74の背面の背圧室75とを備えるガバナ比例弁で構成されている。尚、本実施形態では、背圧室75に背圧として大気圧が導入されるようにしている。この比例弁7によれば、流出室71b内の二次ガス圧P2がソレノイド73への通電電流値(以下、比例弁電流Iという)に比例して変化すると共に、流入室71a内の一次ガス圧P1が変化したときにダイヤフラム74を介して弁体72が変位して、一次ガス圧P1の変化による二次ガス圧P2の変化が防止される。また、能力切換弁8,8,8の開閉で二次ガス圧P2が変化しても、この変化を補償するように弁体72が変位して、二次ガス圧P2は比例弁電流Iに比例した値に復帰する。この際、ダイヤフラム74が弁体72に追従して変位して背圧室75の容積が変化し、背圧導入孔75aを通して背圧室75に大気が出入りする。
燃焼装置は、更に、ファン4、元弁6、比例弁7及び能力切換弁8,8,8を制御するマイクロコンピュータから成るコントローラ9を備えている。コントローラ9は、熱交換器3に通水されたときに、先ず、図示省略した点火器を作動させると共に、元弁6と第1能力切換弁8を開弁させ、且つ、比例弁電流Iを点火に適した値にして、第1バーナ1に点火する点火制御を実行する。次に、バーナユニット1全体の燃焼能力が給湯負荷に応じた必要熱量(設定温度の温水を出湯するのに必要な熱量)を得るのに適した能力になるように第2と第3の能力切換弁8,8を開閉制御し、その後、バーナユニット1全体の燃焼量が必要熱量に等しくなるように比例弁電流Iを制御する。また、混合気の空気過剰率(一次空気量/理論空燃比の空気量)が1より大きな所定値(例えば、1.3)になるようにファン4の回転数を比例弁電流Iと相関性を持って制御する。
ここで、バーナユニット1全体の燃焼能力を増加する能力アップ制御を実行すると、この能力アップ制御で燃料ガスの供給が開始されるバーナでの火炎リフトを生じ易くなる。そこで、図2に示す如く、能力アップ制御を実行した時点t0から所定時間t2(例えば、1秒間)の間、ファン4の回転数は変化させずに、比例弁電流Iを所定の後加算値ΔI2(例えば、8mA)だけ高くする能力アップ後制御を行うようにしている。これによれば、混合気の空燃比が理論空燃比に近付いて燃焼速度が速くなり、火炎リフトを防止することができる。
ところで、比例弁7の背圧導入孔75aを小さくすると、上述したように背圧室75への大気の流入抵抗が増加し、ダイヤフラム74の流入室71a側への変位が規制されて、弁体72の開き側への変位の応答遅れを生ずる。そのため、能力アップ制御を実行した瞬間に二次ガス圧P2が大幅に低下し、上記能力アップ後制御を行っても、各バーナへの供給ガス量が不足し、混合気の燃料濃度が過度に薄くなって失火を生ずる。
そこで、本実施形態では、能力アップ制御を実行する直前に、所定時間t1(例えば、0.3秒間)の間、ファン4の回転数は変化させずに、比例弁電流Iを所定の前加算値ΔI1だけ高くする能力アップ前制御を実行するようにしている。これによれば、図2に示す如く、能力アップ制御の実行前に二次ガス圧P2が前加算値ΔI1に相当する分だけ上昇する。そのため、能力アップ制御を実行した瞬間に二次ガス圧P2が急激に低下しても、二次ガス圧P2は予め上昇した値からの低下となって、各バーナでの失火を生ずるほどには供給ガス量が減少せず、各バーナの失火を防止できる。
以下、能力アップ前制御について、図3を参照して詳述する。尚、能力アップ制御を実行した瞬間の二次ガス圧の低下量は、能力アップ制御で燃料ガスの供給が開始されるバーナの燃焼能力が大きいほど大きくなる。そのため、能力アップ制御で燃料ガスの供給が開始されるバーナが第2バーナ1の場合の前加算値ΔI1は比較的小さなΔI1a(例えば、4mA)に設定し、能力アップ制御で燃料ガスの供給が開始されるバーナが第3バーナ1の場合の前加算値ΔI1は比較的大きなΔI1b(例えば、10mA)に設定している。
能力アップ前制御では、先ず、STEP1でバーナユニット1全体の現在の燃焼能力が第1段〜第4段の何れの能力であるかを判別する。現在の燃焼能力が第1段の能力であれば、STEP2〜4で必要燃焼量が第2段乃至第4段の燃焼能力に相当する値に増加したか否かを判別する。
必要燃焼量が第2段の燃焼能力に相当する値に増加したときは、STEP2からSTEP5に進んで前加算値ΔI1としてΔI1aを出力し、比例弁電流IをΔI1aだけ高くする。その後、STEP6で所定時間t1経過したと判別されたとき、STEP7に進んで第2能力切換弁8を開弁させ、第2バーナ1への燃料ガスの供給を開始して、燃焼能力を第2段の能力に切換える。
また、必要燃焼量が第3段の燃焼能力に相当する値に増加したときは、STEP3からSTEP8に進んで前加算値ΔI1としてΔI1aを出力し、比例弁電流IをΔI1aだけ高くする。その後、STEP9で所定時間t1経過したと判別されたとき、STEP10に進んで第2能力切換弁8を開弁させる。次に、STEP11で前加算値ΔI1としてΔI1bを出力し、比例弁電流IをΔI1a加算前の値よりもΔI1bだけ高くする。その後、STEP12で所定時間t1経過したと判別されたとき、STEP13に進んで第3能力切換弁8を開弁させて、第3バーナ1への燃料ガスの供給を開始し、次に、STEP14で第2能力切換弁8を閉弁させて、第2バーナ1への燃料ガスの供給を停止し、燃焼能力を第3段の能力に切換える。
尚、この場合、燃焼能力は第1段から第2段を経て第3段に1段ずつ段階的に切換えられることになるが、第2能力切換弁8を閉弁させたまま第3能力切換弁8を開弁させて、燃焼能力を第1段から第3段に直接切換えることも可能である。然し、これでは、第3能力切換弁8を開弁した瞬間の二次ガス圧P2の低下量が過大になり、バーナの失火を生ずる可能性がある。これに対し、本実施形態のように1段ずつ段階的に切換えれば、第3能力切換弁8を開弁した瞬間の二次ガス圧P2の低下量が過大にならない。そして、第3能力切換弁8を開弁する前に比例弁電流IをΔI1bだけ高くすることにより、バーナの失火を確実に防止できる。
また、STEP13で第3能力切換弁8を開弁させると同時に第2能力切換弁8を閉弁させることも可能である。この場合、第3能力切換弁8を開弁させた瞬間の二次ガス圧P2の低下量は、第2能力切換弁8の閉弁に先行して第3能力切換弁8を開弁させる場合に比し、第2能力切換弁8の閉弁に伴う二次ガス圧P2の上昇分だけ小さくなるから、前加算値ΔI1はΔI1bより小さく設定してもよい。
必要燃焼量が第4段の燃焼能力に相当する値に増加したときは、STEP4からSTEP15に進んで前加算値ΔI1としてΔI1aを出力し、比例弁電流IをΔI1aだけ高くする。その後、STEP16で所定時間t1経過したと判別されたとき、STEP17に進んで第2能力切換弁8を開弁させ、第2バーナ1への燃料ガスの供給を開始する。次に、STEP18で前加算値ΔI1としてΔI1bを出力し、比例弁電流IをΔI1a加算前の値よりもΔI1bだけ高くする。その後、STEP19で所定時間t1経過したと判別されたとき、STEP20に進んで第3能力切換弁8を開弁させ、第3バーナ1への燃料ガスの供給を開始して、燃焼能力を第4段の能力に切換える。
現在の燃焼能力が第2段の能力であれば、STEP21,22で必要燃焼量が第3段又は第4段の燃焼能力に相当する値に増加したか否かを判別する。必要燃焼量が第3段の燃焼能力に相当する値に増加したときは、STEP21からSTEP23に進んで前加算値ΔI1としてΔI1bを出力し、比例弁電流IをΔI1bだけ高くする。その後、STEP24で所定時間t1経過したと判別されたとき、STEP25に進んで第3能力切換弁8を開弁させて、第3バーナ1への燃料ガスの供給を開始し、次に、STEP26で第2能力切換弁8を閉弁させて、第2バーナ1への燃料ガスの供給を停止し、燃焼能力を第3段の能力に切換える。
また、必要燃焼量が第4段の燃焼能力に相当する値に増加したときは、STEP22からSTEP27に進んで前加算値ΔI1としてΔI1bを出力し、比例弁電流IをΔI1bだけ高くする。その後、STEP28で所定時間t1経過したと判別されたとき、STEP29に進んで第3能力切換弁8を開弁させ、第3バーナ1への燃料ガスの供給を開始して、燃焼能力を第4段の能力に切換える。
現在の燃焼能力が第3段の能力であれば、STEP30で必要燃焼量が第4段の燃焼能力に相当する値に増加したと判別されたときに、STEP31に進んで前加算値ΔI1としてΔI1aを出力し、比例弁電流IをΔI1aだけ高くする。その後、STEP32で所定時間t1経過したと判別されたとき、STEP33に進んで第2能力切換弁8を開弁させ、第2バーナ1への燃料ガスの供給を開始して、燃焼能力を第4段の能力に切換える。
このような能力アップ前制御を行えば、上述した通り、比例弁7の背圧導入孔75aを小さくしても、能力アップ制御を実行したときのバーナの失火を防止できる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、上記実施形態のバーナユニット1は、第1乃至第3の3個のバーナ1,1,1を有するものであるが、バーナの数は2個或いは4個以上であってもよい。また、バーナが全一次燃焼式以外のものであっても同様に本発明を適用できるが、バーナが上記実施形態の如く全一次燃焼式のものである場合は、能力アップ制御を実行したときの失火を生じ易いため、上記能力アップ前制御を行うことは非常に有益である。
また、比例弁7の背圧室75に背圧導入孔75aを介して導入する背圧は、上記実施形態の大気圧に限られるものではなく、燃焼筐2内や給気室1e内の圧力であってもよい。また、上記実施形態は、給湯用の熱交換器3を有する給湯用熱源機から成る燃焼装置に本発明を適用したものであるが、暖房用といった給湯以外の用途の燃焼装置であっても、燃料ガスを供給するバーナの組合せにより燃焼能力を切換えるものであれば、同様に本発明を適用できる。
1…バーナユニット、1,1,1…バーナ、5…ガス供給路、7…比例弁、71…弁筐、71a…流入室、71b…流出室、71c…弁座、72…弁体、73…ソレノイド、74…ダイヤフラム、75…背圧室、75a…背圧導入孔、8,8,8…能力切換弁、9…コントローラ、I…比例弁電流(ソレノイドへの通電電流値)、ΔI1…前加算値(加算値)。

Claims (3)

  1. 複数のバーナを有するバーナユニットと、バーナユニットに燃焼用空気を供給するファンと、バーナユニットに燃料ガスを供給するガス供給路に設けられた比例弁と、比例弁よりも下流側のガス供給路の部分に設けられ、燃料ガスを供給するバーナの組合せを変更してバーナユニット全体の燃焼能力を切換える能力切換弁と、比例弁及び能力切換弁とファンとを制御するコントローラとを備える燃焼装置であって、
    比例弁は、流入室と流出室とこれら両室間の弁座とを有する弁筐と、弁座から流出室側に離間する開き側と弁座に接近する閉じ側とに変位自在な弁体と、弁体に通電電流値に比例した開き側への押圧力を付与するソレノイドと、流入室の弁座とは反対側の端面に装着され、弁体が連結されるダイヤフラムと、背圧導入孔を介して所定の背圧が導入されるダイヤフラムの背面の背圧室とを備えるガバナ比例弁で構成され、
    ファンの回転数を比例弁のソレノイドへの通電電流値と相関性を持って制御するものにおいて、
    コントローラは、能力切換弁によりバーナユニット全体の燃焼能力を増加する能力アップ制御を実行する直前に、ファンの回転数は変化させずに比例弁のソレノイドへの通電電流値を所定の加算値だけ高くする能力アップ前制御を実行すると共に、能力アップ制御を実行した時点から所定時間の間、ファンの回転数は変化させずに、比例弁のソレノイドへの通電電流値を所定の後加算値だけ高くする能力アップ後制御を実行するように構成されることを特徴とする燃焼装置。
  2. 前記加算値は、能力アップ制御で燃料ガスの供給が開始されるバーナの燃焼能力に応じて異なる値に設定されることを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
  3. 前記各バーナは、理論空燃比よりも燃料濃度が希薄な混合気を噴出して燃焼させる全一次燃焼式バーナであることを特徴とする請求項1又は2記載の燃焼装置。
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