JP3691239B2 - 燃焼装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は燃焼装置に関するものであり、特に詳しくは燃料と燃焼用空気とを元混合し、表面燃焼プレートの無数の微細な孔を通過させてその表面で燃焼させ、燃焼を短時間で完結するようにした燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の燃焼装置として、図4に示したように、混合室51に燃料供給管52を接続すると共に、混合室51に燃焼用空気を供給する送風機53を設置し、混合室51の前面に設けた表面燃焼プレート54の図示しない無数の微細な孔から、混合室51で混合された燃料ガスと燃焼用空気との混合ガスを通過させてその表面に火炎55を面状に形成し、混合ガスを燃焼させる燃焼装置が周知である。
【0003】
なお、56は放電機構などを備えて表面燃焼プレート54の前方に設置された点火手段であり、表面燃焼プレート54を通過した混合室51の混合ガスはこの点火手段56によって点火され、火炎55が形成される。
【0004】
上記構成の燃焼装置は、火炎55が短く形成されるので、ボイラなどの加熱手段として使用する際に装置の小型化が図れると云った利点がある。また、燃焼が短時間で完結するため、排ガス中のNOX の生成が抑えられると云った利点もあり、用途が拡がってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記構成の従来の燃焼装置は、セラミックスなどからなる表面燃焼プレートの大型化が、強度や加工上の制約があって困難であり、したがって大型の燃焼装置を製造するのが困難であると云った問題点があり、この点の解決が課題となっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明は、開閉弁が介在する燃料供給管が1本づつ接続された複数の混合室と、各混合室に対応して設置され、当該混合室に燃焼用空気を供給する複数の送風機と、各混合室に設けられて混合室内の混合ガスを通過させ、その表面に火炎を形成する複数の表面燃焼プレートと、一つの表面燃焼プレートの近くに設置された点火手段とを備える燃焼装置において、燃焼開始時には点火手段に近い表面燃焼プレートを有する混合室(以下、これを主混合室と云う)に接続された燃料供給管に介在する開閉弁を開弁し、点火手段を起動して主混合室の表面燃焼プレートの表面に火炎を形成し、その後主混合室以外の混合室(以下、これを副混合室と云う)に接続された燃料供給管に介在する開閉弁を開弁し、副混合室の表面燃焼プレートを通過して副混合室から出たガスに主混合室の表面燃焼プレート表面に形成された火炎から点火する制御器を設けるようにした第1の構成の燃焼装置と、
【0007】
前記第1の構成の燃焼装置において、副混合室に接続された燃料供給管に介在する開閉弁を、主混合室に接続された燃料供給管に介在する開閉弁より制御器によって先に閉弁するようにした第2の構成の燃焼装置と、
【0008】
前記第1の構成の燃焼装置において、主混合室の表面燃焼プレートの表面だけで火炎が形成されているときにも、副混合室に燃焼用空気を供給する送風機を制御器によって運転するようにした第3の構成の燃焼装置と、
【0009】
前記第3の構成の燃焼装置において、副混合室に燃焼用空気を供給する送風機を低速運転するようにした第4の構成の燃焼装置と、
を提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明になる燃焼装置の一実施形態を図1〜図3に基づいて説明する。
【0011】
主混合室1の両側に副混合室2・3が並設され、主混合室1の下側には容積の小さいガス室4が設置されている。
【0012】
各室1〜4には、幹燃料供給管5から分岐した枝燃料供給管6〜9が1本づつ接続されている。そして、枝燃料供給管6〜9それぞれには開閉弁10〜13が1個づつ介在し、個別に燃料ガスが供給できるようになっている。なお、ガス室4に接続している枝燃料供給管9は他の枝燃料供給管6〜8より細く、そこに介在する開閉弁13も他の開閉弁10〜12より小さい。
【0013】
また、各混合室1〜3には送風機14〜16が設置されて、それぞれに燃焼用空気が適宜供給できるようになっている。また、各室1〜4の前面には、ガスを通過させ、その表面に火炎を形成する表面燃焼プレート17〜20が設置されている。なお、混合室1〜3の前面に設置されている表面燃焼プレート17〜19は、市販されている表面燃焼プレートの最大のものを3〜5枚程度張り合わせて形成されたものである。
【0014】
さらに、放電点火装置21が表面燃焼プレート20の前方に設置されると共に、これらの機器を例えば図3のように制御する制御器22が設置されている。
【0015】
すなわち、制御器22は図示しない燃焼スイッチが投入されると、先ず送風機14〜16を起動する。このとき、送風機14は定格運転して主混合室1に所要の量の燃焼用空気を送り込むが、送風機15・16は所定の低速運転、例えば定格の5〜10%で運転し、表面燃焼プレート18・19を通過して副混合室2・3から外部に出る弱い気流を作る。
【0016】
そして、所定時間後、例えば30秒後に開閉弁13を開弁して枝燃料供給管9からガス室4への燃料ガスの供給を開始すると同時に放電点火装置21を所定時間、例えば5秒間だけ起動して、表面燃焼プレート20を通過してガス室4から出てきた燃料ガスに点火し、種火23を表面燃焼プレート20の表面に形成する。
【0017】
さらに所定時間後、例えば放電点火装置21の起動から9秒後に開閉弁10を開弁して枝燃料供給管6から主混合室1への燃料ガスの供給を開始し、送風機14によって供給される燃焼用空気と主混合室1で混合し、表面燃焼プレート17を通過して主混合室1から出てきた混合ガスに種火23から点火して、表面燃焼プレート17の表面に火炎24を形成する。火炎24の形成から所定時間後、例えば8秒後に開閉弁13を閉弁して種火23を消す。
【0018】
そして、燃焼負荷が増大して主混合室1の表面燃焼プレート17の表面に形成する火炎24の火力だけでは発熱量が不足すると、例えば開閉弁11を開弁すると共に送風機15を定格運転して、燃料ガスと送風機15から供給される燃焼用空気とを副混合室2で混合し、表面燃焼プレート18を通過して副混合室2から出てきた混合ガスに火炎24から点火して、表面燃焼プレート18の表面に火炎25を形成する。
【0019】
さらに燃焼負荷が増大したときには、開閉弁12の開弁と送風機16の定格運転とを行い、燃料ガスと送風機16から供給される燃焼用空気とを副混合室3で混合し、表面燃焼プレート19を通過して副混合室3から出てきた混合ガスに火炎24から点火して、表面燃焼プレート19の表面に火炎26を形成する。
【0020】
一方、燃焼負荷が減少したときには、先ず開閉弁12を閉弁して枝燃料供給管8から副混合室3への燃料ガスの供給を停止すると共に、送風機16を初期の運転状態、すなわち例えば定格の5〜10%で運転し、火炎26を消す。
【0021】
そして、燃焼負荷がさらに減少したときには、開閉弁11を閉弁して枝燃料供給管7から副混合室2への燃料ガスの供給を停止すると共に、送風機15を初期の運転状態、すなわち例えば定格の5〜10%で運転し、火炎25を消す。
【0022】
そして、燃焼停止スイッチが操作されると、開閉弁10を閉弁して枝燃料供給管6から主混合室1への燃料ガスの供給を停止すると供に、それから所定時間後、例えば20秒後に送風機14〜16の運転を停止する。
【0023】
本発明の燃焼装置は、上記したように表面燃焼プレートを備えた混合室を並設して大容量化を図っているので、強度や加工上の制約で表面燃焼プレートの大型化は困難であるが、装置としての大型化が容易である。
【0024】
しかも、制御器22によって上記のように制御されるので、表面燃焼プレート14の表面だけに火炎24が形成されているようなときにも、副混合室2・3には送風機15・16によって燃焼用空気が供給され、表面燃焼プレート18・19を通って副混合室2・3から外部に流れ出る弱い気流ができ、火炎24によって生成される高温の燃焼ガスが副混合室2・3に逆流することがない。
【0025】
したがって、副混合室2・3などの低温部分に高温の燃焼ガスが触れて結露すると云ったことがない。
【0026】
また、火炎24が最初に形成され、且つ、最後まで形成されているので、火炎を検出する必要があるときには、主混合室1の表面燃焼プレート17の前面だけに所要の火炎検出器を設置すれば良く、装置の簡素化が図れる。
【0027】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
【0028】
例えば、主混合室1の両側に副混合室をそれぞれ複数個配設し、それぞれに枝燃料供給管・表面燃焼プレート・送風機などを取り付けるようにしても良い。
【0029】
また、表面燃焼プレート17を通過して主混合室1から出てきた混合ガスに放電点火装置21などから直接点火するように構成することもできる。
【0030】
また、火炎24・25・26が形成された状態で、燃焼負荷が低下したときには、火炎25から先に消すように制御しても良い。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の燃焼装置によれば、火炎が短く形成されるために装置の小型化と排ガス中のNOX の生成が抑制できる表面燃焼プレートを使用した燃焼装置の大容量化が容易に行える。
【0032】
特に、請求項2の燃焼装置においては、主混合室の表面燃焼プレートを通過した混合ガスが最初に燃焼し、且つ、最後まで燃焼を続けるので、火炎を検出する必要があるときには、主混合室の表面燃焼プレートの前面だけで行えば良いので、装置構成が簡素化される。
【0033】
また、請求項3の燃焼装置においては、副混合室に高温の燃焼ガスが逆流して入り込むことがないので、副混合室の低温部分に高温の燃焼ガスが触れて結露すると云ったことがない。
【0034】
また、請求項5の燃焼装置においては、部分燃焼を行うときに送風機の一部が低速運転されるので省エネが図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 上方から見た燃焼装置の説明図である。
【図2】 前方から見た燃焼装置の説明図である。
【図3】 燃焼時の制御を示す説明図である。
【図4】 従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 主混合室
2・3 副混合室
4 ガス室
5 幹燃料供給管
6〜9 枝燃料供給管
10〜13 開閉弁
14〜16 送風機
17〜20 表面燃焼プレート
21 放電点火装置
22 制御器
23 種火
24〜26 火炎
Claims (4)
- 開閉弁が介在する燃料供給管が1本づつ接続された複数の混合室と、各混合室に対応して設置され、当該混合室に燃焼用空気を供給する複数の送風機と、各混合室に設けられて混合室内の混合ガスを通過させ、その表面に火炎を形成する複数の表面燃焼プレートと、一つの表面燃焼プレートの近くに設置された点火手段とを備える燃焼装置において、
燃焼開始時には点火手段に近い表面燃焼プレートを有する混合室(以下、これを主混合室と云う)に接続された燃料供給管に介在する開閉弁を開弁し、点火手段を起動して主混合室の表面燃焼プレートの表面に火炎を形成し、その後主混合室以外の混合室(以下、これを副混合室と云う)に接続された燃料供給管に介在する開閉弁を開弁し、副混合室の表面燃焼プレートを通過して副混合室から出たガスに主混合室の表面燃焼プレート表面に形成された火炎から点火する制御器を設けたことを特徴とする燃焼装置。 - 副混合室に接続された燃料供給管に介在する開閉弁が、主混合室に接続された燃料供給管に介在する開閉弁より制御器によって先に閉弁されることを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
- 主混合室の表面燃焼プレートの表面だけで火炎が形成されているときにも、副混合室に燃焼用空気を供給する送風機が制御器によって運転されることを特徴とする請求項1記載の燃焼装置。
- 副混合室に燃焼用空気を供給する送風機が低速運転されることを特徴とする請求項3記載の燃焼装置。
Priority Applications (1)
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JP05067298A JP3691239B2 (ja) | 1998-03-03 | 1998-03-03 | 燃焼装置 |
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JP05067298A Expired - Lifetime JP3691239B2 (ja) | 1998-03-03 | 1998-03-03 | 燃焼装置 |
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- 1998-03-03 JP JP05067298A patent/JP3691239B2/ja not_active Expired - Lifetime
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