JP5551529B2 - 固体電解コンデンサとその製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサとその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5551529B2
JP5551529B2 JP2010152564A JP2010152564A JP5551529B2 JP 5551529 B2 JP5551529 B2 JP 5551529B2 JP 2010152564 A JP2010152564 A JP 2010152564A JP 2010152564 A JP2010152564 A JP 2010152564A JP 5551529 B2 JP5551529 B2 JP 5551529B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive polymer
layer
electrolytic capacitor
solid electrolytic
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010152564A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012015425A (ja
Inventor
聡史 鈴木
知希 信田
直樹 高橋
康久 菅原
雄次 吉田
泰宏 冨岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
NEC Tokin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Tokin Corp filed Critical NEC Tokin Corp
Priority to JP2010152564A priority Critical patent/JP5551529B2/ja
Publication of JP2012015425A publication Critical patent/JP2012015425A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5551529B2 publication Critical patent/JP5551529B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

本発明は、固体電解コンデンサとその製造方法に関し、詳しくは、導電性高分子化合物の分散水溶液に含浸してESR、容量出現率、耐電圧特性に優れ、短い工程で作製できる固体電解コンデンサとその製造方法に関するものである。
タンタル、アルミニウム、チタン、ニオブ、ジルコニウムなどの弁作用金属の多孔質体に、電解酸化法によって誘電体酸化皮膜層を形成した後、この酸化皮膜上に導電性高分子層を形成し、これを固体電解質とする固体電解コンデンサが開発されている。この固体電解コンデンサの導電性高分子層の形成方法として、化学酸化重合法と電解酸化重合法、導電性高分子化合物の分散水溶液に含浸する方法がある。
まず、化学酸化重合による導電性高分子の形成方法では、コンデンサ陽極導体を、導電性高分子材料を構成するピロール、チオフェン、3,4−エチレンジオキシチオフェン、アニリンに代表されるモノマー(単量体)を含有する水溶液と、ペルオキソ二硫酸等の酸化剤を含有する水溶液に順番に含浸するか、またはモノマーと酸化剤の混合水溶液に含浸することにより、重合反応をおこし、誘電体酸化皮膜層上にポリエチレンジオキシチオフェン等のポリマー(重合体)からなる導電性高分子層を形成する。
この形成方法は、固体電解コンデンサの形成時に高い容量出現率を得ることができる。しかし、重合反応により誘電体酸化皮膜層の溶解、劣化、欠損などが発生し、誘電体酸化皮膜層が全体的もしくは、局所的に薄くなるため、漏れ電流特性、耐電圧特性を低下させる欠点が生じる場合がある。また、モノマーを含有する水溶液と酸化剤を含有する水溶液に個々に含浸、または、モノマー、酸化剤を含有する混合水溶液に含浸した後、室温乾燥、酸洗浄、高温乾燥を繰り返し行うため、化学酸化重合法は導電性高分子層を形成するために要する工数が多くなる。
電解酸化重合による導電性高分子の形成方法では、コンデンサ陽極導体を、導電性高分子材料を構成するピロール、チオフェン、3,4−エチレンジオキシチオフェン、アニリンに代表されるモノマーとパラトルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸に代表される支持電解質を含む混合溶液に含浸して、一定時間、定電流、または、定電圧を加えることにより、重合反応を起こし、誘電体酸化皮膜層上にポリエチレンジオキシチオフェン等のポリマー(重合体)からなる導電性高分子層を形成する。
この形成方法は、固体電解コンデンサの形成時に化学酸化重合方法と同程度の容量出現率、ESR、耐圧が得られる。導電性高分子層を形成するのに要する工数は、導電性高分子化合物の分散水溶液に含浸する方法と同等以上である。しかし、電解酸化重合法は、電流、または、電圧を制御し、同じバッチ内でバラツキ少なく、誘電体酸化皮膜層上に均一な厚みの導電性高分子層を形成することは難しく、特にコンデンサが小型化するにつれて難しくなるという特徴を持つ。そのため、電解酸化重合方法を用いた固体電解コンデンサの製造設備は、他の工法と比較して、大掛かりな設備投資が必要になるという問題がある。
また、導電性高分子化合物の分散水溶液に含浸する方法は、コンデンサの陽極導体を導電性高分子化合物の分散水溶液に含浸した後、乾燥し、陽極上に直接固体電解質層を形成する方法である。
この形成方法は、導電性高分子化合物の分散水溶液への含浸、乾燥を繰り返すだけであるため、前述の化学酸化重合法と比較して、導電性高分子層を形成するための工数が著しく少ないという特徴を持つ。しかし、ポリマーはモノマーと比較して、粒子径が大きいため、弁作用金属の多孔質体からなる細孔の深部まで浸透しにくく、ESR、容量出現率を十分得ることができないといった欠点を持っている。
その為,化学酸化重合法と導電性高分子化合物の分散水溶液に含浸する方法を組み合わせ、固体電解コンデンサを得る方法が開示されている。
また、コンデンサの電気特性を改善するためにコンデンサの製造過程で形成したコンデンサ素子に加熱処理(コンデンサ素子を構成しているカーボン層のカーボンペースト用樹脂の熱分解温度以上)を行う技術が開示されている。
このような固体電解コンデンサの形成方法に関して、下記特許文献に開示されている。
特許文献1には、化学酸化重合法により第1の導電性高分子層を形成した後,導電性高分子化合物の分散水溶液に含浸する方法により第2の導電性高分子層を形成、再び化学酸化重合法を行い、第3の導電性高分子層を形成する技術が記載されている。
特許文献2には、導電性高分子化合物の分散水溶液に含浸する方法により第1の導電性高分子層を形成した後、化学酸化重合法により第2の導電性高分子層を形成する技術が記載されている。
特許文献3には、弁作用金属に半導体層、グラファイト層形成した後、銀導電性樹脂層を形成前または、形成後にグラフファイト層に含まれる樹脂の熱分解温度以上の加熱処理を行う技術が記載されている。
特開2000−191906号公報 特開2001−102255号公報 特開平6−124857号公報
ESR、容量出現率に優れる化学酸化重合法と、コンデンサを作製するための工数が少ないという利点を持つ導電性高分子化合物の分散水溶液に含浸する方法が様々、検討されている。しかし、化学酸化重合法と導電性高分子化合物の分散水溶液に含浸する方法を組み合わせると、交互作用をもたらす場合も生じ、得られる製品性能、例えばESR、容量出現率、耐圧が不足し、そして、コンデンサを作製する工数削減に対する寄与が不十分であり、製品である固体電解コンデンサへの適用が制限されている。
また、コンデンサの製造過程で形成したコンデンサ素子に対して、構成する樹脂の熱分解温度以上の加熱処理を行うと、コンデンサ素子を形成する高分子樹脂の熱分解が過多に進行し界面の密着が悪化して、コンデンサ素子の信頼性特性を損なう危険性がある。
よって、本願は、導電性高分子化合物の分散水溶液に含浸する方法において、ESR、容量出現率を改善する固体電解コンデンサとその方法を提供し、更に耐圧が高く、コンデンサを作製する工数を削減した固体電解コンデンサとその製造方法を得ることを目的とする。
本発明の固体電解コンデンサの製造方法は、弁作用金属粉末からなる陽極導体の表面に誘電体層を形成する工程と、前記誘電体層の表面に、導電性高分子化合物の分散水溶液を含浸又は塗布して乾燥をすることにより固体電解質層を構成する導電性高分子層を形成する工程と、前記導電性高分子層の表面に陰極導体としてグラファイト層及び銀導電性樹脂層を形成した後に加熱処理を行う工程を含み、前記加熱処理を行う工程での加熱処理温度は、前記導電性高分子層と前記グラファイト層と前記銀導電性樹脂層に含まれる高分子樹脂のガラス転移温度のうち最も高い温度以上であることを特徴とする。
本発明の固体電解コンデンサの製造方法は、前記多孔質陽極導体の平均細孔径が導電性高分子化合物の分散水溶液の平均粒子径に対して2.5倍以上15倍以下であることを特徴とする。
本発明の固体電解コンデンサの製造方法は、前記導電性高分子化合物の分散水溶液の導電性高分子含有量が0.1〜10質量%であることを特徴とする。
本発明の固体電解コンデンサの製造方法は、前記導電性高分子化合物の分散水溶液に、さらに多価アルコールを添加する工程を含むことを特徴とする。
本発明の固体電解コンデンサの製造方法は、前記多価アルコールの含有量が、0.01〜10質量%であることを特徴とする。
本発明の固体電解コンデンサは、前記高分子樹脂が、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリメタクリル酸メチル、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエステル、ポリエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキシド、ポリウレタン、ポリアセタール、ジアリルフタレート、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリシロキサン、ポリカルボネート、セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、フッ素樹脂、尿素樹脂、ケイ素樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、アルキド樹脂、ブチラール樹脂、シリコーン樹脂、ポリ乳酸から選択されることを特徴とする。
本発明の固体電解コンデンサは、前記多価アルコールが、エリスリトール、ペンタエリスリトールから選択される少なくとも1種であることを特徴とする。
本発明の固体電解コンデンサは、前記導電性高分子層は、3,4−エチレンジオキシチオフェン及びその誘導体からなる重合体及びポリ酸を含むことを特徴とする。
本発明の固体電解コンデンサは、前記ポリ酸がポリスチレンスルホン酸であることを特徴とする。
本発明の固体電解コンデンサは、前記弁作用金属は、アルミニウム、タンタル、ニオブから選択される少なくとも1種であることを特徴とする。
本発明の固体電解コンデンサの製造方法は、導電性高分子化合物の分散水溶液に含浸する方法により導電性高分子層を形成した固体電解コンデンサのESR、容量出現率を改善するために、以下の理由により、誘電体層と導電性高分子層とグラファイト層と銀導電性樹脂層間の界面抵抗を改善する。さらに各層内の電気抵抗、特に導電性高分子層内の電気抵抗を低減させることが可能となる。
本発明の固体電解コンデンサの製造方法では、導電性高分子層とグラファイト層と銀導電性樹脂層に含まれる高分子樹脂に流動性を持たせることができることから加熱処理温度はガラス転移温度のうち最も高い温度以上であることが好ましい。
本発明の固体電解コンデンサの製造方法では、分散水溶液中の導電性高分子化合物の平均粒子径は、弁作用金属の多孔質体からなる細孔の深部まで導電性高分子化合物を浸透させることができることから、多孔質陽極導体の平均細孔径が分散水溶液中の導電性高分子化合物の平均粒子径に対して2.5倍以上が好ましく、4倍以上がより好ましい。また、固体電解コンデンサ形成時に得られる容量出現率が飽和するため、平均細孔径は平均粒子径の15倍以下とすることが好ましい。
本発明の固体電解コンデンサの製造方法では、導電性高分子化合物を含む分散水溶液の導電性高分子含有量は、多孔質体の細孔内で分散水溶液の浸透性を上げることができることから0.1〜10質量%が好ましい。
本発明の固体電解コンデンサの製造方法では、多価アルコールの添加量は、凝集した導電性高分子を細かく均一に分散させることから0.01〜10質量%が好ましい。
これらの処理により、導電性高分子層とグラファイト層と銀導電性樹脂層間の接触面積を増加させることができる。さらに、各層内の電気抵抗、特に導電性高分子層内の電気抵抗を低減させることが可能となる。
また、導電性高分子化合物の分散水溶液に含浸する方法は、重合反応を起こす必要がないため、誘電体酸化皮膜層の溶解、劣化、欠損などが発生しにくい。さらに、導電性高分子化合物の分散水溶液への含浸、乾燥を繰り返すだけであるため、前記の化学酸化重合法と比較して、導電性高分子層を形成するための工数が著しく少なくすることが可能となる。
以上の処理によってESR、容量出現率を改善したことにより、著しく少ない工程にて、容量出現率、漏れ電流特性、耐電圧特性に優れた固体電解コンデンサ及びその固体電解コンデンサの製造方法を提供できる。
本発明の製造方法により作製した固体電解コンデンサの模式部分断面図。
本発明の実施の形態を説明する。以下、本発明の固体電解コンデンサの構成、及び製造方法に関して説明する。本発明の製造方法により作製した固体電解コンデンサの模式部分断面図を図1に示す。
コンデンサ素子は、一般に陽極導体1の表面に酸化層からなる誘電体層2が形成され更に固体電解質層4と陰極導体5が順次形成された構成をしている。
陽極導体1は、弁作用を有する金属の板、箔もしくは線、及び弁作用を有する金属微粒子からなる焼結体、またはエッチングによって拡面処理した多孔質体金属などによって形成される。
弁作用金属には、タンタル、アルミニウム、チタン、ニオブ、ジルコニウム、またはこれらの合金などが挙げられ、タンタル、アルミニウム、ニオブから選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
誘電体層2は、陽極導体1の表面を電解酸化させた膜であり、酸化皮膜の厚みは、電解酸化の電圧によって適宜調整できる。
固体電解質層4は、少なくとも導電性高分子層が含まれ、導電性高分子層は、例えば、ピロール、チオフェン、3,4−エチレンジオキシチオフェン、アニリン及びその誘導体を少なくとも1種以上含む単量体からなる重合体を含み、特に、ピロール、チオフェン、3,4−エチレンジオキシチオフェン及びその誘導体を含むことが好ましい。これらの導電性高分子化合物を含む分散水溶液は、一般に市販されているものを用いることができる
固体電解質層4は、導電性高分子化合物を含む分散水溶液に浸漬、乾燥を繰り返すことにより形成される。これによって、細孔径分布を任意に調整することができる。
分散水溶液中の導電性高分子化合物の平均粒子径は、特に限定されないが、小さい方が弁作用金属の多孔質体からなる細孔の深部まで導電性高分子化合物を浸透させることができるため、好ましい。例えば、多孔質陽極導体の平均細孔径が分散水溶液中の導電性高分子化合物の平均粒子径に対して2.5倍以上15倍以下であることが好ましい。
導電性高分子化合物を含む分散水溶液の導電性高分子含有量は、多孔質体の細孔内で分散水溶液の浸透性を上げるためには0.1〜10質量%が好ましく、細孔内における導電性高分子の付着量、コンデンサの容量出現率が下がらないようにするために特に0.5〜1.0質量%が好ましい。
固体電解質層4を形成する導電性高分子層、陰極導体5を形成するグラファイト層5A、銀導電性樹脂層5Bを形成後に加熱処理を行うと、導電性高分子層、グラファイト層5A、銀導電性樹脂層5Bに含まれる高分子樹脂に流動性を持たせることができ好ましい。
加熱処理の温度は、特に限定されないが、コンデンサ素子を構成している導電性高分子層、グラファイト層、銀導電性樹脂層に含まれる高分子樹脂に用いられている樹脂等の熱による劣化防止の観点から、上限温度は300℃未満(熱分解温度に達しない温度)であることが好ましい。また、下限温度は導電性高分子層とグラファイト層と銀導電性樹脂層に含まれる高分子樹脂のガラス転移点の最も高い温度以上であることが好ましい。
高分子樹脂は、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリメタクリル酸メチル、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエステル、ポリエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキシド、ポリウレタン、ポリアセタール、ジアリルフタレート、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリシロキサン、ポリカルボネート、セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、フッ素樹脂、尿素樹脂、ケイ素樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、アルキド樹脂、ブチラール樹脂、シリコーン樹脂、ポリ乳酸から選択されることが好ましい。
導電性高分子の分散水溶液にエリスリトール、ペンタエリスリトールを混合すると凝集した導電性高分子が細かく分散することから好ましい。
エリスリトールは、例えば、ソルビトール、マルチトースなど多価アルコールに比較して、結晶性が高いため、吸湿性が小さく、取扱いが容易である観点からも好ましい。
またエリスリトールは、甘味料として用いられる食品添加物として知られており、安全面、安定性にも優れており、また水に対する溶解度においても、例えば、エチレングリコール、グリセリンなどの非水溶媒に比較して、数倍高く添加量の設計自由度が高い利点がある。
特にペンタエリスリトールは、加熱すると徐々に昇華し、融点以上の加熱で脱水して重合する特徴を有している。これによって、有機材料の物性が変化し、密度、強度が向上する利点を有する。このような反応性は、その化学構造に起因しており、例えばエリスリトール、ソルビトールのような化学構造では、起こり難い。
エリスリトール、ペンタエリスリトールの添加量は、凝集した導電性高分子を細かく分散させることから0.01〜10質量%が好ましい。
エリスリトール、ペンタエリスリトールの融点以上の加熱処理をすることで、導電性高分子層中に含まれるエリスリトール、ペンタエリスリトールが融解、昇華し、導電性高分子層の電気抵抗が低減し、好ましい。
また、固体電解質層4は、誘電体層2の表面に形成させる第一の導電性高分子層4Aと、さらに第一の導電性高分子層4Aの表面に形成させる第二の導電性高分子層4Bの2層構造としてもよい。
陰極導体5は、特に導体であれば限定されないが、グラファイトなどのカーボン層5Aと銀導電性樹脂5Bとからなる2層構造としてもよい。
以下、本発明を実施例に基づき、さらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下に本発明の実施例を実施の形態で用いた図1と後述の表1を用いて詳述する。
(実施例1)
まず、弁作用金属としてタンタルの微粉末からなる焼結体を形成した。
この焼結体を100Vの電圧にて陽極酸化を行い、厚さ0.13μmの誘電体層を形成した。陽極酸化後の焼結体を水銀圧入法による細孔分布測定を行ったところ平均細孔径は300nmであった。
次に、この焼結体を導電性高分子化合物の分散水溶液に5分間含浸した後、室温にて30分間乾燥、85℃で10分間乾燥を行った。導電性高分子化合物の分散水溶液は、市販されているポリエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸水溶液を希釈したものを用いた。この分散水溶液の導電性高分子化合物の粒子径は20〜120nmの範囲の分布であり、平均粒子径は75nmのものを用いた。導電性高分子化合物の含有量は0.5質量%であった。
導電性高分子化合物の分散水溶液への含浸、乾燥をそれぞれ10回行った後、180℃にて30分間乾燥を行い、第一の導電性高分子層4Aを形成した。次いで、第一の導電性高分子層4A上に市販されているポリエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸水溶液(導電性高分子含有量2.0%、平均粒子径75nm)に5秒間含浸した後、室温にて30分間乾燥後、85℃で30分間乾燥し、それぞれ3回行った後、更に180℃で30分間乾燥して第二の導電性高分子層4Bを形成した。次いで、その上にポリエステル樹脂を含むグラファイト層5A及びアクリル樹脂を含む銀導電性樹脂層5Bを形成して固体電解コンデンサの素子を3個作成した。
ここで、実施例1で用いた導電性高分子化合物の分散水溶液から溶媒を除去して得られた物質の示差走査熱量測定(DSC)を行い、ガラス転移温度(Tg)を測定したところ、250℃であった。また、グラファイト層5A、銀導電性樹脂層5Bに含まれる高分子樹脂はガラス転移温度が140〜260℃であるものを用いていた。
その後、これらの作製した固体電解コンデンサの素子に対して270℃で30秒間加熱処理を行った。
尚、固体電解コンデンサの素子(陰極導体の外形)寸法は縦1.5mm、横1.0mm、厚み2.0mmである。また、製品としての固体電解コンデンサは特に問題なく作製できると判断されたため、コンデンサの素子の特性等の評価で代用した。
次いで、LCRメーターを用いて、この素子の電気特性評価を行った。この固体電解コンデンサの素子の測定周波数100kHzでのESRと、測定周波数120Hzでの容量出現率、耐電圧特性を表1に示す。
ESRは、全陰極導体の表面積を単位面積(1mm)に換算した。
容量出現率は、タンタル微粉末の焼結体のWetCap(硫酸30%水溶液中での120Hzの静電容量)を基準とした。
耐電圧特性は、電圧を1V/1分間の速度で掃引し、そのときの電流値を読み取ることで測定でき、酸化皮膜の破壊が生じると急激な電流上昇が現れる。表1より、ESRは0.8Ω/mm、容量出現率は70%、耐電圧特性は100V以上を有した導電性高分子層(固体電解質層4)を形成するために要する時間は10時間であった。
(実施例2)
導電性高分子化合物の分散水溶液に0.01質量%のエリスリトールを添加したものを用いたことと、銀導電性樹脂層5Bを形成した後に固体電解コンデンサの素子に270℃で30秒間加熱処理を行った以外は、実施例1と同様にコンデンサ素子を作製し、電気特性評価を行った。表1より、ESRは0.4mΩ/mm、容量出現率は79%、耐電圧特性は100V以上を有した固体電解質層4を形成するために要する時間は実施例1と同程度であった。尚、用いたエリスリトールの融点は120℃である。
(実施例3)
導電性高分子化合物の分散水溶液に5.0質量%のエリスリトールを添加したものを用いたことと、銀導電性樹脂層5Bを形成した後に固体電解コンデンサの素子に270℃で30秒間加熱処理を行った以外は実施例1と同様にコンデンサ素子を作製し、電気特性評価を行った。表1より、ESRは0.3Ω/mm、容量出現率は79%、耐電圧特性は100V以上を有した固体電解質層4を形成するために要する時間は実施例1と同程度であった。尚、用いたエリスリトールの融点は実施例2と同様の120℃である。
(実施例4)
導電性高分子化合物の分散水溶液に10.0質量%のエリスリトールを添加したものを用いたことと銀導電性樹脂層5Bを形成した後に固体電解コンデンサの素子に270℃で30秒間加熱処理を行った以外は実施例1と同様にコンデンサ素子を作製し、電気特性評価を行った。表1より、ESRは0.1Ω/mm、容量出現率は89%、耐電圧特性は100V以上を有した固体電解質層4を形成するために要する時間は実施例1と同程度であった。尚、用いたエリスリトールの融点は実施例2と同様の120℃である。
(実施例5)
導電性高分子化合物の分散水溶液に15質量%のエリスリトールを添加したものを用いたことと銀導電性樹脂層5Bを形成した後に固体電解コンデンサの素子に270℃で30秒間加熱処理を行った以外は実施例1と同様にコンデンサ素子を作製し、電気特性評価を行った。表1より、ESRは0.1Ω/mm、容量出現率は89%、耐電圧特性は100V以上を有した固体電解質層4を形成するために要する時間は実施例1と同程度であった。尚、用いたエリスリトールの融点は実施例2と同様の120℃である。
(実施例6)
導電性高分子化合物の分散水溶液に10質量%のエリスリトール、1質量%のペンタエリスリトールを添加したものを用いたことと銀導電性樹脂層5Bを形成した後に固体電解コンデンサの素子に270℃で30秒間加熱処理を行った以外は実施例1と同様にコンデンサ素子を作製し、電気特性評価を行った。表1より、ESRは0.08mΩ/cm、容量出現率は90%、耐電圧特性は100V以上を有した固体電解質層4を形成するために要する時間は実施例1と同程度であった。尚、用いたエリスリトールの融点は実施例2と同様の120℃である。また、用いたペンタエリスリトールの融点は220℃である。
(実施例7)
導電性高分子化合物の分散水溶液に10質量%のエリスリトール、2質量%のペンタエリスリトールを添加したものを用いたことと銀導電性樹脂層5Bを形成した後に固体電解コンデンサの素子に270℃で30秒間加熱処理を行った以外は実施例1と同様にコンデンサ素子を作製し、電気特性評価を行った。表1より、ESRは0.05mΩ/cm、容量出現率は92%、耐電圧特性は100V以上を有した固体電解質層4を形成するために要する時間は実施例1と同程度であった。尚、用いたエリスリトールの融点は実施例2と同じであり、ペンタエリスリトールの融点は実施例6と同じである。
(実施例8)
導電性高分子化合物の分散水溶液に10質量%のエリスリトール、3質量%のペンタエリスリトールを添加したものを添加したものを用いたことと銀導電性樹脂層5Bを形成した後に固体電解コンデンサの素子に270℃で30秒間加熱処理を行った以外は実施例1と同様にコンデンサ素子を作製し、電気特性評価を行った。表1より、ESRは0.3mΩ/cm、容量出現率は79%、耐電圧特性は100V以上を有した固体電解質層4を形成するために要する時間は実施例1と同程度であった。用いたエリスリトールの融点は実施例2と同じであり、ペンタエリスリトールの融点は実施例6と同じである。
(実施例9)
導電性高分子化合物の分散水溶液に2質量%のペンタエリスリトールを添加したものを用いたことと銀導電性樹脂層5Bを形成した後に固体電解コンデンサの素子に270℃で30秒間加熱処理を行った以外は実施例1と同様にコンデンサ素子を作製し、電気特性評価を行った。表1より、ESRは0.4mΩ/cm、容量出現率は79%、耐電圧特性は100V以上を有した固体電解質層4を形成するために要する時間は実施例1と同程度であった。用いたペンタエリスリトールの融点は実施例6と同じである。
(実施例10)
焼結体の平均細孔径が200nmであることと銀導電性樹脂層5Bを形成した後に固体電解コンデンサの素子に270℃で30秒間加熱処理を行った以外は、実施例1と同様にしてコンデンサを作製し,電気特性評価を行った。表1より、ESRは1.8Ω/mm、容量出現率は51%、耐電圧特性は100V以上を有した固体電解質層4を形成するために要する時間は実施例1と同程度であった。
(実施例11)
焼結体の平均細孔径が50nmであることと銀導電性樹脂層5Bを形成した後に固体電解コンデンサの素子に270℃で30秒間加熱処理を行った以外は,実施例1と同様にしてコンデンサを作成し、電気特性評価を行った。表1より、ESRは2000Ω/mm、容量出現率は5.0%であり、コンデンサとして適用できないので耐電圧特性は測定しなかった。尚、固体電解質層4を形成するために要する時間は実施例1と同じであった。
(実施例12)
導電性高分子含有量が0.1%のエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸水溶液を用いて第一の導電性高分子層4Aを形成したことと銀導電性樹脂層5Bを形成した後に固体電解コンデンサの素子に270℃で30秒間加熱処理を行った以外は,実施例1と同様にコンデンサ素子を作製し、電気特性評価を行った。表1より、ESRは4.8Ω/mm、容量出現率は59%であり、耐電圧特性は100V以上だった。固体電解質層4を形成するために要する時間は実施例1と同じであった。
(実施例13)
導電性高分子含有量が1.0%のエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸水溶液を用いて第一の導電性高分子層4Aを形成したことと銀導電性樹脂層5Bを形成した後に固体電解コンデンサの素子に270℃で30秒間加熱処理を行った以外は,実施例1と同様にコンデンサ素子を作製し、電気特性評価を行った。表1より、ESRは1.0Ω/mm、容量出現率は67%であり、耐電圧特性は100V以上だった。固体電解質層4を形成するために要する時間は実施例1と同じであった。
(実施例14)
導電性高分子含有量が10.0%のエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸水溶液を用いて第一の導電性高分子層4Aを形成したことと銀導電性樹脂層5Bを形成した後に固体電解コンデンサの素子に270℃で30秒間加熱処理を行った以外は,実施例1と同様にコンデンサ素子を作製し、電気特性評価を行った。表1より、ESRは10Ω/mm、容量出現率は55%であり、耐電圧特性は100V以上だった。固体電解質層4を形成するために要する時間は実施例1と同じであった。
(実施例15)
導電性高分子含有量が11.0%のエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸水溶液を用いて第一の導電性高分子層4Aを形成したことと銀導電性樹脂層5Bを形成した後に固体電解コンデンサの素子に270℃で30秒間加熱処理を行った以外は,実施例1と同様にコンデンサ素子を作製し、電気特性評価を行った。表1より、ESRは50Ω/mm、容量出現率は54%であり、耐電圧特性は100V以上だった。固体電解質層4を形成するために要する時間は実施例1と同じであった。
(比較例1)
比較例1として、銀導電性樹脂層5Bを形成した後に固体電解コンデンサの素子に加熱処理を行わなかった以外は実施例1と同様にコンデンサ素子を作製し、電気特性評価を行った。表1より、ESRは1Ω/mm、容量出現率は65%、耐電圧特性は100V以上を有した固体電解質層4を形成するために要する時間は実施例1と同程度であった。
(比較例2)
比較例2として、化学酸化重合法により、固体電解質層4を形成した場合におけるコンデンサ特性を示す。モノマーを含有する水溶液と酸化剤を含有する水溶液に個々に含浸した後、室温乾燥,酸洗浄,高温乾燥を3回繰り返し行い、第一の導電性高分子層4Aを形成した。
次いで、第一の導電性高分子層4A上に市販されているポリエチレンジオキシチオフェン/ポリスチレンスルホン酸水溶液(導電性高分子含有量2.0質量%、粒子径20〜120nm、平均粒子径75nm)に5秒含浸した後、室温にて30分間乾燥後、更に85℃で30分間乾燥させ、その後、180℃で30分間乾燥して第一の導電性高分子層4Bを形成した。表1より、ESRは0.1Ω/mm、容量出現率は95%であり、耐電圧特性は50Vであった。固体電解質層4を形成するために要する時間は30時間であった。
Figure 0005551529
実施例1と比較例1において、加熱処理の有無を比較した。陽極導体1に加熱処理を行うことにより、ESR、容量出現率を改善できることが判る。
実施例1、実施例10、実施例11により、焼結体の陽極酸化後の平均細孔径の違いを比較した。平均細孔径が300nm、200nm、50nmの場合、それぞれのESRは0.8mΩ/cm、1.8mΩ/cm、2000mΩ/cm、容量出現率は70%、51%、5.0%であり、平均細孔径300nmの場合が優れた特性が得られた。この結果より、導電性高分子化合物の粒子径に対する弁作用金属の多孔質体の細孔径の大きさが重要であることが判った。
実施例1及び実施例12〜15により、導電性高分子化合物の分散水溶液における導電性高分子含有量の影響の比較をした。導電性高分子を分散水溶液に含有させることによりESR、容量出現率が向上し、かつ導電性高分子の含有量を0.1質量%から10質量%に変化させるとESR、容量出現率も変動し0.5質量%〜1.0質量%でピークを得ることが判った。
実施例2〜5により、エリスリトールの添加量0.01質量%〜10質量%の場合、ESR低減、被覆率の改善効果が得られ、添加量が10質量%の場合、優れた特性が得られた。添加量10質量%と15質量%にて特性は同等であり、添加効果は10質量%で飽和することが判った。
実施例6〜8により、エリスリトールの添加量10質量%、ペンタエリスリトールの添加量1.0質量%〜3.0質量%の場合、ESR低減、被覆率の改善効果が得られ、添加量が2.0質量%の場合、優れた特性が得られた。
実施例9により、ペンタエリスリトールの添加量2.0質量%の場合、ESR低減、被覆率の改善効果が得られた。
実施例4、実施例7、実施例9を比較すると、エリスリトール、ペンタエリスリトールをそれぞれ単体で添加した場合より、エリスリトール、ペンタエリスリトールを混合添加した場合は、ESR低減、被覆率の改善効果が大きいことがわかった。
以上、実施例を用いて、この発明の実施の形態を説明したが、この発明は、これらの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれる。すなわち、当業者であれば、当然なしえるであろう各種変形、修正もまた本発明に含まれる。
1 陽極導体
2 誘電体層
3 空孔部
4 固体電解質層
4A 第一の導電性高分子層
4B 第二の導電性高分子層
5 陰極導体
5A グラファイト層
5B 銀導電性樹脂層

Claims (10)

  1. 弁作用金属粉末からなる陽極導体の表面に誘電体層を形成する工程と、前記誘電体層の表面に、導電性高分子化合物の分散水溶液を含浸又は塗布して乾燥をすることにより固体電解質層を構成する導電性高分子層を形成する工程と、前記導電性高分子層の表面に陰極導体としてグラファイト層及び銀導電性樹脂層を形成した後に加熱処理を行う工程を含み、前記加熱処理を行う工程での加熱処理温度は、前記導電性高分子層と前記グラファイト層と前記銀導電性樹脂層に含まれる高分子樹脂のガラス転移温度のうち最も高い温度以上であることを特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
  2. 前記陽極導体の平均細孔径が前記導電性高分子化合物の分散水溶液の平均粒子径に対して2.5倍以上15倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  3. 前記導電性高分子化合物の分散水溶液の導電性高分子含有量が0.1〜10質量%であることを特徴とする請求項1または2に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  4. 前記導電性高分子化合物の分散水溶液に、さらに多価アルコールを添加する工程を含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  5. 前記多価アルコールの含有量が、0.01〜10質量%であることを特徴とする請求項1乃至記載のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサの製造方法。
  6. 前記高分子樹脂は、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリメタクリル酸メチル、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエステル、ポリエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリフェニレンオキシド、ポリウレタン、ポリアセタール、ジアリルフタレート、ポリアクリレート、ポリメタアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリシロキサン、ポリカルボネート、セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、フッ素樹脂、尿素樹脂、ケイ素樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、アルキド樹脂、ブチラール樹脂、シリコーン樹脂、ポリ乳酸から選択される少なくとも1種であり、請求項乃至のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサの製造方法により製造された固体電解コンデンサ。
  7. 前記多価アルコールが、エリスリトール、ペンタエリスリトールから選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項に記載の固体電解コンデンサ。
  8. 前記導電性高分子層は、3,4−エチレンジオキシチオフェン及びその誘導体からなる重合体及びポリ酸を含むことを特徴とする請求項6または7に記載の固体電解コンデンサ。
  9. 前記ポリ酸がポリスチレンスルホン酸であることを特徴とする請求項記載の固体電解コンデンサ。
  10. 前記弁作用金属は、アルミニウム、タンタル、ニオブから選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の固体電解コンデンサ。
JP2010152564A 2010-07-05 2010-07-05 固体電解コンデンサとその製造方法 Active JP5551529B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010152564A JP5551529B2 (ja) 2010-07-05 2010-07-05 固体電解コンデンサとその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010152564A JP5551529B2 (ja) 2010-07-05 2010-07-05 固体電解コンデンサとその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012015425A JP2012015425A (ja) 2012-01-19
JP5551529B2 true JP5551529B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=45601473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010152564A Active JP5551529B2 (ja) 2010-07-05 2010-07-05 固体電解コンデンサとその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5551529B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102013101443A1 (de) * 2012-03-01 2013-09-05 Avx Corporation Ultrahigh voltage solid electrolytic capacitor
US9548163B2 (en) 2012-07-19 2017-01-17 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor with improved performance at high voltages
US9589733B2 (en) * 2013-12-17 2017-03-07 Avx Corporation Stable solid electrolytic capacitor containing a nanocomposite
US11114250B2 (en) 2018-08-10 2021-09-07 Avx Corporation Solid electrolytic capacitor formed from conductive polymer particles
KR102675458B1 (ko) 2018-08-10 2024-06-17 교세라 에이브이엑스 컴포넌츠 코포레이션 폴리아닐린을 포함하는 고체 전해 커패시터
KR102659642B1 (ko) 2018-08-10 2024-04-22 교세라 에이브이엑스 컴포넌츠 코포레이션 고유 전도성 중합체를 포함하는 고체 전해 커패시터
US11955294B2 (en) 2018-12-11 2024-04-09 KYOCERA AVX Components Corporation Solid electrolytic capacitor containing an intrinsically conductive polymer
US11670461B2 (en) 2019-09-18 2023-06-06 KYOCERA AVX Components Corporation Solid electrolytic capacitor for use at high voltages
JP7486582B2 (ja) 2019-12-10 2024-05-17 キョーセラ・エイブイエックス・コンポーネンツ・コーポレーション プレコート及び固有導電性ポリマーを含む固体電解キャパシタ
JP2023506716A (ja) 2019-12-10 2023-02-20 キョーセラ・エイブイエックス・コンポーネンツ・コーポレーション 安定性を増加させたタンタルキャパシタ
JP2021135156A (ja) 2020-02-27 2021-09-13 オムロン株式会社 流量測定装置
US11631548B2 (en) 2020-06-08 2023-04-18 KYOCERA AVX Components Corporation Solid electrolytic capacitor containing a moisture barrier
CN115188593B (zh) * 2022-08-15 2023-06-02 中国振华(集团)新云电子元器件有限责任公司(国营第四三二六厂) 一种钽电容二氧化锰阴极层界面处理方法
WO2024143419A1 (ja) * 2022-12-28 2024-07-04 パナソニックIpマネジメント株式会社 固体電解コンデンサおよびその製造方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006339182A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Nichicon Corp 固体電解コンデンサ
JP5203673B2 (ja) * 2007-10-30 2013-06-05 Necトーキン株式会社 固体電解コンデンサとその製造方法
JP4873572B2 (ja) * 2007-12-14 2012-02-08 Necトーキン株式会社 固体電解コンデンサとその製造方法
US20110019340A1 (en) * 2008-04-16 2011-01-27 Nec Tokin Corporation Electrically conductive polymer suspension, electrically conductive polymer composition, solid electrolytic capacitor, and method for producing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012015425A (ja) 2012-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5551529B2 (ja) 固体電解コンデンサとその製造方法
JP4877820B2 (ja) 固体電解コンデンサ
JP4983744B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
WO1997041577A1 (fr) Condensateur a electrolyte solide et sa fabrication
KR102104424B1 (ko) 고체전해콘덴서의 제조방법 및 고체전해콘덴서
JP2012119427A (ja) 固体電解コンデンサおよび固体電解コンデンサの製造方法
JP5788282B2 (ja) 固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP2009141042A (ja) 固体電解コンデンサ及びその製造方法
JP2012246427A (ja) 導電性高分子、導電性高分子水溶液、導電性高分子膜、固体電解コンデンサ及びその製造方法
JP6655781B2 (ja) 電解コンデンサの製造方法
JP2012199298A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP5398347B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2011192688A (ja) 固体電解コンデンサ及びその製造方法
JP2009105171A (ja) 固体電解コンデンサ及びその製造方法
JP4909246B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2017118051A (ja) 固体電解コンデンサ及びその製造方法
JP5473111B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP2010177498A (ja) 巻回型固体電解コンデンサ
JP5850658B2 (ja) 固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP5813478B2 (ja) 固体電解コンデンサ
JP5419794B2 (ja) 固体電解コンデンサおよびその製造方法
JP4668140B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
JP3750476B2 (ja) 固体電解コンデンサの製造方法
EP2950318A1 (en) Addition of polymers to thiophene monomers in the in situ polymerization
JPH10275746A (ja) 固体電解コンデンサの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5551529

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250