JP5551398B2 - 車両用シートのスライド構造 - Google Patents

車両用シートのスライド構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5551398B2
JP5551398B2 JP2009231199A JP2009231199A JP5551398B2 JP 5551398 B2 JP5551398 B2 JP 5551398B2 JP 2009231199 A JP2009231199 A JP 2009231199A JP 2009231199 A JP2009231199 A JP 2009231199A JP 5551398 B2 JP5551398 B2 JP 5551398B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holding
piece
locking
locking portion
holding piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009231199A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011079361A (ja
Inventor
誠 樽澤
幾世紀 梅▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Delta Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Delta Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Delta Kogyo Co Ltd filed Critical Delta Kogyo Co Ltd
Priority to JP2009231199A priority Critical patent/JP5551398B2/ja
Priority to EP20100178141 priority patent/EP2305512B1/en
Priority to US12/889,514 priority patent/US8820694B2/en
Priority to CN201010506966.4A priority patent/CN102029928B/zh
Publication of JP2011079361A publication Critical patent/JP2011079361A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5551398B2 publication Critical patent/JP5551398B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、自動車等の車両用シートのスライド構造に関するものである。
従来から、車両用シートのスライド構造は知られており、例えば特許文献1に提案されたものがある。この特許文献1に記載のものは、ロアレールに回転不能に固定されたスクリューロッド(ねじ棒)に螺合したナット部材を、アッパレールに固定された保持部材によって保持したものである。より詳しくは、ナット部材を保持した保持部材を、板状体を折り曲げることによって前保持片と後保持片とそれらの下端側を連結した連結片とを有するコ字状のものから構成するとともに、アッパレールにピンによって固定し、その前片と後片との間に、ナット部材の前後左右を囲んでナット部材を回動自在に支持したギヤボックスを収納するようにし、ナット部材をギヤボックスを介して保持させるようにしたものである(特許文献1、図4参照)。そして、ナット部材が回転しスクリューロッドの軸方向に相対移動するに際して、ナット部材がギヤボックスを介して保持部材を前方又は後方に押圧してアッパレールをロアレールに対して前方又は後方に移動させるようにしたものである。
特開2004−106713号公報
ところで、ナット部材がスクリューロッドの軸方向に相対移動するに際して、両者の製作誤差やスクリューロッドの歪等のために、ナット部材をアッパレールに対して多少、径方向に移動できるようにしておかなければナット部材がスクリューロッドの軸方向に円滑に相対移動できない。そのため、上記特許文献1に記載のものにおいては、アッパレールに固定した保持部材に対して上下移動可能なギヤボックスを介して保持部材にナット部材を保持させている。
しかし、このようなギヤボックスを設けたので部品点数が多くなるとともに、コスト高になる。又、上記特許文献1に記載のように保持部材を、アッパレールにピンによって固定したのでは、固定作業に時間を要するとともに、固定手段としてのピンを必要とし、部品点数が多くなるとともに、コスト高になる。
本発明は、保持部材の組み付け作業を容易に行い得るものであって、低コストで製作できる車両用シートのスライド構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、車体に固定されたロアレールとシートに固定されたアッパレールとのいずれか一方のレールに設けられたスクリューロッドに螺合されたナット部材を、前記いずれか他方のレールに設けられた保持部材に保持させ、それらのスクリューロッドとナット部材との一方を他方に対して相対回転させることにより、前記シートを車体の前後方向に移動可能とした車両用シートのスライド構造であって、前記いずれか他方のレールは、前記保持部材を係止するための係止用孔を備え、前記保持部材は、弾性を有するものから構成されているとともに、前後方向に距離を持って対向配置された第1係止部及び第2係止部とを備え、前記第1係止部と第2係止部とは、夫々、その先端に、先端に行くに従って互いの距離が短くなるように形成された案内部を備え、これらの第1係止部と第2係止部とは、前記弾性に抗して前記距離が狭められることにより前記係止用孔に入り込み可能とされているとともに、前記弾性によって、前記距離を広げて前記係止用孔を区画形成した内側面を押圧して係止できるように構成されていることを特徴とする車両用シートのスライド構造である。
請求項2のように前記ナット部材は、ブッシュを介して前記保持部材に保持され、前記ブッシュは、弾性を有する突起を備え、前記突起は、前記第1係止部と第2係止部とが前記係止用孔に入り込み可能に前記距離が狭められることにより前記保持部材に押圧されて前記突起が有する弾性に抗して突出高さが低くなり、前記第1係止部と第2係止部とが前記係止用孔に入り込んで前記距離が広がるに際して前記突起の弾性によって前記突出高さが高くなって前記保持部材と当接した状態を維持するように構成されていることが好ましい。
請求項のように前記いずれか他方のレールは、その幅方向の両側夫々に互いに対向配置された第1壁及び第2壁と、それらを連結した第3壁とを備え、前記係止用孔は、前記第3壁に設けられ、前記保持部材は、前後方向に距離を持って対向配置された板状の弾性を有する第1保持片及び第2保持片と、それらの基端側を連結した板状の弾性を有する連結片とを備え、前記ナット部材は、前記第1保持片と第2保持片との間に配設されているとともに、それらの第1保持片と第2保持片とに回転自在に保持され、前記第1係止部と第2係止部とは、前記第1保持片と第2保持片との夫々の先端側に設けられ、前記第1保持片と第2保持片とには、夫々、幅方向の両端夫々に幅方向に突出された突片が、更に設けられ、前記第1壁と第2壁とは、夫々、前記係止部夫々が係止用孔に入り込むに際して、前記突片夫々が入り込み可能に形成された突片挿入用孔を備えていることが好ましい。
請求項のように、前記ナット部材には、減速手段が設けられ、前記減速手段は、前記ナット部材の外周に形成されたウォームホイール部と、そのウォームホイール部と噛合するとともに、前記駆動手段と回転伝達可能に接続されたウォームとを備え、前記ウォームは、ウォーム支持部材によって回転可能に支持され、前記ウォーム支持部材は、前記ウォームとウォームホイール部とが噛合状態を維持できるように、前記第1保持片と第2保持片とに保持されていることが好ましい。
本発明の請求項1によれば、保持部材は、弾性を有するものから構成されているとともに、前後方向に距離を持って対向配置された第1係止部と第2係止部とを備えている。そして、これらの第1係止部と第2係止部とは、弾性に抗して互いの距離が狭められることにより係止用孔に入り込み可能とされているとともに、弾性によって、その距離を広げて係止用孔を区画形成した内側面を押圧して係止できるように構成されている。
これにより、例えば保持部材の第1係止部と第2係止部とを、互いの距離を狭めるように力を付与して係止用孔に入れれば、保持部材の弾性によって第1係止部と第2係止部とをロアレール又はアッパレールに係止させ、保持部材を組み付けできる。
従って、保持部材をロアレール又はアッパレールに容易に組み付けできるとともに、保持部材を組み付けるためのボルト又はピン等の固定部材を不要にできる。しかも、復元力によって組み付けるため、振動等を受けた場合でもガタつくことのないものにでき、例えばボルトで固定した場合のように振動等を受けた場合に緩んでガタつくようなことを防止できる。
又、保持部材を、ロアレール又はアッパレールの係止用孔に入れて保持部材の弾性力によって係止しているため、保持部材でナット部材を直接的に相対移動不能に保持しておいても、ナット部材のスクリューロッドの径方向への移動に伴い保持部材が係止用孔を区画形成した内側面をすべり動くことができる。従って、保持部材でナット部材を直接的に相対移動不能に保持することができ、ナット部材から保持部材への力の伝達効率の良いものにできる。
請求項によれば、第1係止部と第2係止部とは、保持部材の第1保持片と第2保持片との夫々の先端側に設けられ、又、第1保持片と第2保持片とには、夫々、幅方向の両端夫々に幅方向に突設された突片が設けられている。そして、ロアレール又はアッパレール
の第1壁と第2壁とは、夫々、係止部夫々が係止用孔に入り込むに際して、突片夫々が入り込み可能に形成された突片挿入用孔を備えている。
これにより、突片夫々と突片挿入用孔の内側面とを対向させることができる。従って、例えばアッパレールにロアレールに対する長手方向の力がかかって保持部材がナット部材から反力を受けた場合、それらの対向した突片夫々と突片挿入用孔の内側面とを当接させることができ、その反力を受けた保持部材をその内側面で支えることができる。よって、保持部材を変形し難くでき、保持部材を、例えば板厚が薄いコンパクトなものから構成することも可能になる。
又、その際、突片挿入用孔は、夫々、第1保持片と第2保持片との係止片の夫々が係止用孔に入り込むに際して、突片夫々が入り込み得るように構成されているため、突片挿入用孔に突片を入れる操作を容易なものにできる。
請求項によれば、ナット部材には、そのナット部材の外周に形成されたウォームホイール部とウォームとを備えた減速手段が設けられている。又、ウォーム支持部材は、ウォームとウォームホイール部とが噛合状態を維持できるように、第1保持片と第2保持片とに保持されている。
これにより、保持部材にウォーム支持部材を保持させれば、ウォームとウォームホイール部とを位置合わせでき、両者を噛合状態にできる。又、ウォーム支持部材を保持した保持部材を、ロアレール又はアッパレールに係止すれば、ウォームとウォームホイール部とを噛合した状態でロアレール又はアッパレールに装着できる。
本発明の一実施の形態の自動車用シートのスライド構造の斜視図である。 図1の自動車用シートのスライド構造の分解斜視図である。 保持部材とナット部材とウォームとの分解斜視図である。 図1の自動車用シートのスライド構造の側面図である。 図4のV−V線端面図である。 図4のVI−VI線端面図である。 保持部材にナット部材及びウォーム支持部材を保持させる際の説明図である。 図7の状態から、保持部材の前保持片と後保持片との距離を狭めてナット部材及びウォーム支持部材を保持した状態の説明図である。 ナット部材及びウォーム支持部材を保持した保持部材を、アッパレールに組み付ける際の説明図である。 ナット部材及びウォーム支持部材を保持した保持部材を、アッパレールに組み付けた状態の説明図である。 ナット部材及びウォーム支持部材を保持した保持部材をアッパレールに組み付けた状態の要部の側面図である。 突片挿入用孔及び突片を設けていない比較例の説明図である。 他の実施形態の突片挿入用孔が設けられたアッパレールの要部の側面図である。 図13の他の実施形態の突片挿入用孔に突片が入り込んだ状態のアッパレールの要部の側面図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態の自動車用シートのスライド構造の斜視図、図2は、図1の自動車用シートのスライド構造の分解斜視図、図3は、保持部材とナット部材とウォームとの分解斜視図、図4は、図1の自動車用シートのスライド構造の側面図である。又、図5は、図4のV−V線端面図、図6は、図4のVI−VI線端面図である。尚、図中のX方向を前方側、Y方向を後方側とし、又、Z方向を左方側、W方向を右方側として説明する。
この実施形態の車両用シートとしての自動車用シートのスライド構造は、図1〜図6に示すように、長尺状のロアレール1と、長尺状のアッパレール2と、長尺状のスクリューロッド3と、スクリューロッド3と螺合するナット部材4と、減速手段と、ナット部材4を保持した保持部材5とを備えている。
ロアレール1は、第1壁としての右側壁12と、第2壁としての左側壁13と、それらの右側壁12と左側壁13とを連結した第3壁としての下壁14とを備えている。
この実施形態では、右側壁12と左側壁13とは、下壁14の幅方向の両端夫々から上方に折り曲げ成形されて互いに左右に対向配置されている。
又、この実施形態では、右側壁12及び左側壁13には、夫々、上端から内側に折り返された折り返し片15が設けられたものとされている。
このように構成されたロアレール1は、長手方向を前後方向に沿わすように配設されて、下壁11が自動車の床面にボルト等の固定手段によって固定される。
アッパレール2は、互いに対向する第1壁としての右側壁22及び第2壁としての左側壁23と、それらの右側壁22と左側壁23とを連結した第3壁としての上壁24とを備えている。
右側壁22と左側壁23とは、この実施形態では、上壁24の幅方向の両端夫々から下方に折り曲げ成形されて互いに左右に対向配置されているとともに、これらの右側壁22及び左側壁23には、夫々、外側に折り返された折り返し片25が設けられたものとされている。
従って、この実施形態のアッパレール2は、右側壁22と左側壁23と上壁24とによって下方側が開口されるように形成された断面コの字状のレール本体部と折り返し片25とを備えたものとされている。
又、上壁21には、係止用孔26が穿設されている。この実施形態の係止用孔26は、前後の両内側面26a、26bと左右の両内側面とで四角形状に区画形成されている。
又、右側壁22及び左側壁23には、夫々、上下方向に延ばされたスリット状の前突片挿入用孔27及び後突片挿入用孔28の2つの突片挿入用孔が穿設されている。
また、この実施形態では、図11に示すように、前突片挿入用孔27を区画形成した前内側面29と、後突片挿入用孔28を区画形成した後内側面30との距離L4は、上記係止用孔26を区画形成した前内側面26aと後内側面26bとの距離L3と略同じに設定されている。
そして、このように構成されたアッパレール2は、自動車のシート(図示しない)に、上壁24を上側にして長手方向を前後方向に沿わすように配設されてボルト等の固定手段によって固定されているとともに、ロアレール1の内側に、長手方向に沿って摺動可能に配設される。
スクリューロッド3は、図1、図2に示すように、外周に、軸方向のほぼ全長に渡って雄ネジ31が形成されている。そして、スクリューロッド3は、その軸方向をロアレール5の長手方向に沿わすようにしてロアレール1の右側壁22と左側壁23との間に配設され、その軸方向の両端夫々が、取付部材32によって、ロアレール1に固定状態に取り付けられている。
ナット部材4は、この実施形態では、図3に示すように円筒状のものから構成されている。ナット部材4の内周には、スクリューロッド3の雄ネジ31に螺合する雌ネジ41が形成されている。
減速手段は、ナット部材4の外周に形成されたウォームホイール部42と、ウォームホイール部42に噛合したウォーム43とから構成されている。このウォーム43は、図示しない駆動手段としてのモータ及び図示しない連結軸を介して回転伝達可能に接続されており、モータの作動に伴い回転するようになっている。そして、ウォーム43とウォームホイール部42とは、モータの回転に基づいて、ナット部材4を減速させつつ回転させる。
又、ウォーム43は、ウォーム支持部材44によって回転自在に支持されている。この実施形態のウォーム支持部材44は、合成樹脂から構成され、下方側が開口された略半円筒状を呈している。そして、ウォーム支持部材44は、ウォーム43の上部側を覆い、ウォーム43の下方側を露出させた状態で、ウォーム43の軸部をウォーム支持用ブッシュ44aを介して回転自在に支持する。
又、ウォーム支持部材44は、前後両端夫々に、前方側、後方側夫々に突出した保持用突片45を備えている。
保持部材5は、上記アッパレール2の右側壁22と左側壁23との間に配設された保持部本体51〜53と、上記アッパレール2の係止用孔26に入り込む係止部56、57と、上記アッパレール2の突片挿入用孔27、28に入り込む突片58、59とを備えている。
保持部本体51〜53は、第1保持片としての板状の前保持片51と、第2保持片としての板状の後保持片52と、それらの前保持片51と後保持片52との夫々の下端側の基端側を連結した板状の連結片53とを備えている。
この実施形態では、前保持片51と後保持片52と連結片53とは、弾性を有する1枚の金属製の板状片を略コの字状に折り曲げ成形することにより形成されている。
又、前保持片51と後保持片52とは、それぞれの内側面間にナット部材4及びウォーム支持部材44が入る程度の距離を隔てて互いに前後に対向配置されている。
また、これらの前保持片51と後保持片52とは、夫々、ナット保持孔54を備えているとともに、そのナット保持孔54の上部側に、凹部状の突片保持部55を備えている。
ナット保持孔54は、ナット部材4を回転自在に保持するナット保持部としてのもので、この実施形態では、合成樹脂製のブッシュ54aを介してナット部材4の軸を回転自在に保持する。
突片保持部55は、ウォーム支持部材44の保持用突片45を保持するもので、各前保持片51と後保持片52とにおける幅方向の左右両端面夫々に、それらの端面から、保持用突片45を入り込ませることができる程度に凹ませるようにして形成されている。
次に、係止部56、57について説明する。係止部56、57は、前保持片51の上端側の先端側に、前保持片51と一体的に設けられた第1係止部56と、後保持片52の上端側の先端部に、後保持片52と一体的に設けられ第1係止部56と対をなすように形成された第2係止部57とから構成されている。
これらの第1係止部56と第2係止部57とは、保持部材5が外力を受けていない通常状態で、外面同士の距離L1(図7に図示)が、上記アッパレール2の係止用孔26の前後の長さ、即ち、係止用孔26を区画形成した前内側面26aと後内側面26bとの距離L3(図11参照)よりも大きくなるように構成されている。
尚、この実施形態では、前保持片51と後保持片52とは、上記通常状態で、図7に示すように互いの距離が基端部側から係止部56、57側に行くに従って漸次大きくなるように設定されている。又、第1係止部56と第2係止部57との先端には、夫々、先端に行くに従って互いの距離が短くなるように形成した案内部56a、57aを備え、案内部56a、57aによって係止用孔26に入り易くしている。
次に、突片58、59について説明する。突片58、59は、前保持片51の左右の両端夫々から幅方向の左右方向に突出するように設けられた第1突片58と、後保持片52の左右の両端夫々に、各第1突片58と対をなすように設けられた第2突片59とから構成されている。
第1突片58は、その前後幅が、上記アッパレール2の前突片挿入用孔27(図11参照)の前後幅より小さく設定され、上下の長さが前突片挿入用孔27の上下の長さよりも短く設定されている。これにより、第1突片58は、前突片挿入用孔27に入り込むとともに、入り込んだ前突片挿入用孔27内を上下方向に移動可能とされている。
一方、第2突片59は、その前後幅が、上記アッパレール2の後突片挿入用孔28の前後幅より小さく設定され、上下の長さが前突片挿入用孔27の上下の長さよりも短く設定され、後突片挿入用孔28に上下方向に移動可能に入り込むように形成されている。
このように構成された保持部材5は、次のようにして、アッパレール2に組み付けられている。図7に示すように、前保持片51と後保持片52との夫々の内面間にナット部材4を入れるようにして、夫々のナット保持孔54に、ブッシュ54aを介してナット部材4の軸を入れる。
又、そのナット部材4の上に、ウォーム支持部材44に支持されたウォーム43を置くように配設する。そして、第1係止部56と第2係止部57とを、図8に示すように互いに接近する方向に力を加えて互いの距離L1を狭める。
これにより、保持部材5を構成した前保持片51と後保持片52と連結片53との全体が撓んで弾性を蓄えつつ(図8では、撓みを表示していない)、第1係止部56と第2係止部57との上記距離L1が狭まる。そして、図8に示すように、上記距離L1が、係止用孔26を区画形成した前内側面26aと後内側面26bとの距離L3(図11参照)よりもやや小さくなるまで行う。
又、この実施形態では、上記距離L1が上記距離L3と同程度になる直前に、各ブッシュ54aに設けた突起54b(図3参照)が前保持片51と後保持片52との夫々に当接する。そして、上記距離L1が、上記距離L3と同じ又はそれ以上、短くなると、突起54bが押圧されて突起54bが有する弾性に抗して突出高さが低くなる。
又、この状態で、前保持片51と後保持片52との夫々のナット保持孔54にブッシュ54aを介してナット部材4を回転自在に保持するとともに、前保持片51と後保持片52との夫々の突片保持部55に、ウォーム支持部材44の保持用突片45が入り込んで、ウォーム支持部材44を移動不能に保持した状態になる。
又、この保持状態で、ナット部材4のウォームホイール部42とウォーム43とが設定位置で噛合するとともに、その噛合した状態で維持される。又、この実施形態では、ナット部材4の回転に際して、ブッシュ54aに設けられた回り止め片54c(図3参照)がウォーム支持部材44に当接してブッシュ54aがナット部材4と共に回転するのが防止される。
更に、その状態で、第1突片58と第2突片59との外面同士の距離が、アッパレール2の前突片挿入用孔27と後突片挿入用孔28との上記距離L4より小さくなる。
そして、この状態で、図9に示すように、アッパレール2に下方側から押し込む。これにより、アッパレール2の右側壁22と左側壁23との内幅が、第1突片58と第2突片59とによって、アッパレール2が有する弾性に抗して押し広げられ、保持部材5をそれらの右側壁22と左側壁23との間に押し入れることができる。
そして、図10に示すように、保持部材5の第1突片58と第2突片59とがアッパレール2の前突片挿入用孔27と後突片挿入用孔28との夫々に合致すると、それらに入り込む。それらが入り込んだ後は、弾性によってアッパレール2の右側壁22と左側壁23との内幅がもとに戻り、第1突片58と第2突片59とがアッパレール2の前突片挿入用孔27と後突片挿入用孔28とから抜け止めされる。
又、この状態で、図11に示すように第1係止部56と第2係止部57との夫々の先端が、アッパレール2の係止用孔26に、内側(下側)から外側(上側)に出る。
その状態で、上記距離を狭めるように加えた力(外力)を除去する。これにより、撓んだ前保持片51と後保持片52と連結片53との全体が復元する際の弾性力(復元力)によって、第1係止部56と第2係止部57との互いの前後方向の距離が広がろうとする。
そして、第1係止部56と第2係止部57とが、係止用孔26を区画形成した前内側面26aと後内側面26bとの夫々を互いに反対方向の前後方向に押圧した状態になる。
そして、その押圧力によって第1係止部56と第2係止部57とが、上記前内側面26aと後内側面26bとの夫々に係止する。
又、第1係止部56と第2係止部57との互いの前後方向の距離L1が広がるに際して、押圧されていたブッシュ54aの突起54bが弾性によって突出高さを高くしていき、前保持片51と後保持片52との夫々と当接した状態を維持する。従って、保持部材とブッシュ54aとの間に隙間の発生を防止でき、ナット部材4から保持部材5への力の伝達効率が悪くなるのを防止できる。
以上により、保持部材5を、アッパレール2に組み付けることができる。又、このようにして保持部材5に保持されたナット部材4は、スクリューロッド3と螺合される。又、保持部材5にウォーム支持部材44を介して保持されたウォーム43は、図示しない連結軸を介して図示しないモータと接続される。
そして、モータが作動すると、それに伴ってウォーム43及びそれに噛合したウォームホイール部42を有するナット部材4が減速されながら回転する。
このナット部材4の回転によって、そのナット部材4が、螺合したスクリューロッド3に対して相対的に軸方向の前後方向に移動する。その際、スクリューロッド3がロアレール1に固定されているため、ナット部材4がスクリューロッド3の軸方向に移動する。
又、このナット部材4の移動に際して、ナット部材4を保持した保持部材5が共に移動する。そして、この保持部材5の移動によって、保持部材5が組み付けられたアッパレール2が共に移動し、このアッパレール2を固定したシートが車体に対して前後方向に移動する。
又、例えばシートが車体に固定されたロアレール1に対して不意に長手方向に沿う前方向または後方向の力がかかった場合、その力がアッパレール2を介して保持部材5からナット部材4にかかる。その結果、ナット部材4から保持部材5に後方向または前方向の反力がかかり、保持部材5が変形し始めようとする。
例えば保持部材5が第1突片58及び第2突片59を備えていない場合には、図12に示すように、保持部材5が更に変形して塑性変形するおそれが生じるとともに、第1係止部56と第2係止部57とがアッパレール2の係止用孔26から外れるおそれが生じる。
しかし、保持部材5が変形し始めると、保持部材5の第1突片58及び第2突片59と、アッパレール2の前突片挿入用孔27と後突片挿入用孔28との夫々を区画形成した前内側面29又は後内側面30とが当接する。
これにより、ナット部材4から保持部材5にかかる力を前突片挿入用孔27と後突片挿入用孔28との夫々を区画形成した前内側面29又は後内側面30とで支えることができる。
よって、保持部材5を変形し難くでき、保持部材5によって、常時ナット部材4を円滑に回転しうる状態に保持できる。
尚、上記実施形態では、スクリューロッド3をロアレール1に組み付け、保持部材5をアッパレール2に組み付けているが、この形態のものに限らず、例えばスクリューロッド3をアッパレール2に組み付け、保持部材5をロアレール1に組み付けるようにしても良く、適宜変更できる。
又、上記実施形態では、アッパレール2の上壁21に係止用孔26を設け、保持部材5の先端側に第1係止部56と第2係止部57とを設けたものにしているが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。
例えば、アッパレール2の右側壁22及び左側壁23に設けた突片挿入用孔27、28を係止用孔とし、保持部材5の第1突片58及び第2突片59を係止部として機能させるようにしても良い。
又、上記実施形態のように、アッパレール2の上壁21に係止用孔26を設け、保持部材5の先端側に第1係止部56と第2係止部57とを設けたものにする場合、突片挿入用孔27、28、第1突片58及び第2突片59を設けなくても良く、適宜変更できる。
又、突片挿入用孔27、28を設ける場合において、上記実施形態のように、第1突片58、第2突片59夫々の板厚と同程度の前後幅を有するスリット状の2つの孔から構成したが、この形態のものに限らず、適宜変更できる。
例えば図13に示すように突片挿入用孔127を、アッパレール2の左側壁23及び右側壁夫々に(図13では左側壁23のみを表している)、図11で示した前突片挿入用孔27と後突片挿入用孔28との上記距離L4と同程度の前後幅を有する1つの長方形状に形成する。そして、図14に示すように、第1突片58と第2突片59とを同時に入れるようにしても良い。
このように構成しても、例えば前または後方向の力がかかると、保持部材5の第1突片58と第2突片59とが突片挿入用孔127の前内側面127b、後内側面127b夫々に当接して、保持部材5の第1突片58又は第2突片59を支えることができ、保持部材5を変形し難くできる。
1 ロアレール
2 アッパレール
3 スクリューロッド
4 ナット部材
5 保持部材
26 係止用孔
27 前突片挿入用孔
28 後突片挿入用孔
56 第1係止部
57 第2係止部
58 第1突片
59 第2突片

Claims (4)

  1. 車体に固定されたロアレールとシートに固定されたアッパレールとのいずれか一方のレールに設けられたスクリューロッドに螺合されたナット部材を、前記いずれか他方のレールに設けられた保持部材に保持させ、それらのスクリューロッドとナット部材との一方を他方に対して相対回転させることにより、前記シートを車体の前後方向に移動可能とした車両用シートのスライド構造であって、
    前記いずれか他方のレールは、前記保持部材を係止するための係止用孔を備え、
    前記保持部材は、弾性を有するものから構成されているとともに、前後方向に距離を持って対向配置された第1係止部及び第2係止部とを備え、
    前記第1係止部と第2係止部とは、夫々、その先端に、先端に行くに従って互いの距離が短くなるように形成された案内部を備え、
    これらの第1係止部と第2係止部とは、前記弾性に抗して前記距離が狭められることにより前記係止用孔に入り込み可能とされているとともに、前記弾性によって、前記距離を広げて前記係止用孔を区画形成した内側面を押圧して係止できるように構成されていることを特徴とする車両用シートのスライド構造。
  2. 前記ナット部材は、ブッシュを介して前記保持部材に保持され、
    前記ブッシュは、弾性を有する突起を備え、
    前記突起は、前記第1係止部と第2係止部とが前記係止用孔に入り込み可能に前記距離が狭められることにより前記保持部材に押圧されて前記突起が有する弾性に抗して突出高さが低くなり、前記第1係止部と第2係止部とが前記係止用孔に入り込んで前記距離が広がるに際して前記突起の弾性によって前記突出高さが高くなって前記保持部材と当接した状態を維持するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の車両用シートのスライド構造。
  3. 前記いずれか他方のレールは、その幅方向の両側夫々に互いに対向配置された第1壁及び第2壁と、それらを連結した第3壁とを備え、
    前記係止用孔は、前記第3壁に設けられ、
    前記保持部材は、前後方向に距離を持って対向配置された板状の弾性を有する第1保持片及び第2保持片と、それらの基端側を連結した板状の弾性を有する連結片とを備え、
    前記ナット部材は、前記+第1保持片と第2保持片との間に配設されているとともに、それらの第1保持片と第2保持片とに回転自在に保持され、
    前記第1係止部と第2係止部とは、前記第1保持片と第2保持片との夫々の先端側に設けられ、
    前記第1保持片と第2保持片とには、夫々、幅方向の両端夫々に幅方向に突出された突片が、更に設けられ、
    前記第1壁と第2壁とは、夫々、前記係止部夫々が係止用孔に入り込むに際して、前記突片夫々が入り込み可能に形成された突片挿入用孔を備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の車両用シートのスライド構造。
  4. 前記ナット部材には、減速手段が設けられ、
    前記減速手段は、前記ナット部材の外周に形成されたウォームホイール部と、そのウォームホイール部と噛合するとともに、前記駆動手段と回転伝達可能に接続されたウォームとを備え、
    前記ウォームは、ウォーム支持部材によって回転可能に支持され、
    前記ウォーム支持部材は、前記ウォームとウォームホイール部とが噛合状態を維持できるように、前記第1保持片と第2保持片とに保持されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用シートのスライド構造。
JP2009231199A 2009-10-05 2009-10-05 車両用シートのスライド構造 Expired - Fee Related JP5551398B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009231199A JP5551398B2 (ja) 2009-10-05 2009-10-05 車両用シートのスライド構造
EP20100178141 EP2305512B1 (en) 2009-10-05 2010-09-22 Seat slide structure for vehicle
US12/889,514 US8820694B2 (en) 2009-10-05 2010-09-24 Seat slide structure for vehicle
CN201010506966.4A CN102029928B (zh) 2009-10-05 2010-09-28 车辆用座椅的滑动结构

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009231199A JP5551398B2 (ja) 2009-10-05 2009-10-05 車両用シートのスライド構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011079361A JP2011079361A (ja) 2011-04-21
JP5551398B2 true JP5551398B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=44073883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009231199A Expired - Fee Related JP5551398B2 (ja) 2009-10-05 2009-10-05 車両用シートのスライド構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5551398B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5220155B2 (ja) 2011-03-31 2013-06-26 キヤノン株式会社 眼科装置および眼科装置の制御方法
JP6007549B2 (ja) * 2012-03-30 2016-10-12 株式会社ニデック 眼底撮影装置
KR101393162B1 (ko) * 2012-12-27 2014-05-08 주식회사다스 레일 내의 기어박스 장착을 위한 고정 구조체
JP6297453B2 (ja) * 2014-08-28 2018-03-20 トヨタ紡織株式会社 乗物用シート

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004106713A (ja) * 2002-09-19 2004-04-08 Shiroki Corp パワーシートトラック
JP4299112B2 (ja) * 2003-11-20 2009-07-22 デルタ工業株式会社 車両用パワーシート装置
JP2006335153A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Fuji Kiko Co Ltd シートスライド装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011079361A (ja) 2011-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7556234B2 (en) Seat slide device
EP2305512B1 (en) Seat slide structure for vehicle
EP2119603B1 (en) Headrest tilting device for active headrest
US6328382B1 (en) Locking structure for a reclining seat
JP5551398B2 (ja) 車両用シートのスライド構造
JP2010126027A (ja) シートのスライド構造
JP5338922B2 (ja) ステアリング装置
JP6364915B2 (ja) 車両用シートスライド装置
US8256317B2 (en) Transmission device and power seat slide device for vehicle
JP2010228597A (ja) 駆動伝達装置及び車両用シートスライド装置
JP2006335153A (ja) シートスライド装置
JP2008018737A (ja) 車両用シート
JP5551401B2 (ja) 車両用シートのスライド構造
JP3522627B2 (ja) シートスライド装置
JP5551399B2 (ja) 車両用シートのスライド構造
JP5551400B2 (ja) 車両用シートのスライド構造
WO2014038286A1 (ja) シフトノブ組み付け構造
JP4299112B2 (ja) 車両用パワーシート装置
JP2006026398A (ja) オットマン装置
JP4607672B2 (ja) 関節金具および座椅子
JP2011079370A (ja) 車両用シートスライドロック装置のロックユニット取付構造
JP2008094171A (ja) 車両用パワースライドシート
JP3360858B2 (ja) 車両開閉体のアクチュエータ
JP2003065419A (ja) スライド機構及びシート用のパワースライド装置
JPH08156660A (ja) 車両用パワーシートのスライドナット取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120905

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131106

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131112

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140430

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5551398

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees