JP5550487B2 - 素子冷却構造及びその素子冷却構造を備えた加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、電子素子を冷却する素子冷却構造及びその素子冷却構造を備えた加熱調理器に関する。
従来より、発熱量の大きい電子素子を、複数のフィンを並設したヒートシンクに取り付け、ヒートシンクのフィン間に冷却ファンからの冷却風を流すことにより電子素子を冷却するようにした素子冷却構造がある。この種の素子冷却構造を備えた加熱調理器として、例えば「本体内部に加熱コイルとヒートシンクと駆動回路と軸流方式の冷却ファンとを有し、冷却ファンの回転軸に対して垂直となる面を対称面として、ほぼ対称の位置にヒートシンクを向かい合わせで配置し、両ヒートシンクの向かい合う内面で、かつ、冷却ファンの回転中心近傍の位置にスイッチング素子を設け、両スイッチング素子を電気的に接合させ、両ヒートシンクを冷却ファンによる送風で冷却し、2石のスイッチング素子で駆動する電磁調理器の冷却装置。」がある(特許文献1参照)。
この加熱調理器では、両ヒートシンクの電位が互いに異なっており、冷却ファンが故障して両ヒートシンクが異常発熱すると、両ヒートシンクを支える支持部が軟化して両ヒートシンクが互いの方向へと傾いて接触し、ショートするようになっている。
特開平4−312787号公報(請求項1、図1)
上記従来の加熱調理器では、冷却ファンが故障した場合、両ヒートシンクが接触して電気的にショートするため、回路基板が故障してしまう。また、上記の加熱調理器では、両ヒートシンク間を仕切るものが何も無く、このため、冷却風に含まれる塵埃等が両ヒートシンクを跨ぐようにして堆積することがあり、この場合も同様に両ヒートシンクが電気的に接触した状態となり、ショートしてしまうという問題があった。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、電位が異なるヒートシンク同士の電気的なショートを防ぐことが可能な素子冷却構造及びその素子冷却構造を備えた加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明に係る素子冷却構造は、下ケースと上ケースとを有する基板ケース内に収納された回路基板と、冷却ファンと、回路基板に電気的に接続される電子素子が取り付けられ、互いに電位が異なる一対のヒートシンクと、冷却ファンからの冷却風が流れる第1方向と直交する第2方向に一対のヒートシンク同士が対向するように一対のヒートシンクを回路基板に固定する絶縁性の固定部材とを備え、固定部材は、一対のヒートシンクを互いに離間した状態で載置固定する基台と、一対のヒートシンク間を仕切ると共に、その高さが、基台上に固定された一対のヒートシンクの最上面と同じ高さとなるように基台上に立設された第1仕切板とを有し、一対のヒートシンクのそれぞれは、平板状のベース部の表面に複数のフィンが並設された構成を有し、複数のフィンが固定部材の第1仕切板の立設方向に並び、且つ複数のフィンの先端が第1仕切板に接触するか又は僅かな隙間を有するようにして固定部材の基台上に固定され、一対のヒートシンクのうちの少なくとも一方のヒートシンクの複数のフィンうち、一番上から所定枚数分のフィンが他のフィンよりも短く形成されて第1仕切板との間に空間を形成しており、空間に向けて下方に垂下する第2仕切板が上ケースに形成され、第2仕切板の垂下先端部が第2方向から見て第1仕切板とオーバラップするように構成され、第1仕切板と第2仕切板により、基板ケース内の一対のヒートシンク部分の風路が一対のヒートシンクの一方側と他方側とに仕切られているものである。
本発明に係る加熱調理器は、上記の素子冷却構造と、被加熱物を加熱する加熱コイルとを備え、回路基板に加熱コイルを駆動する駆動回路が実装され、駆動回路を構成する素子が電子素子として一対のヒートシンクにそれぞれ取り付けられているものである。
本発明によれば、一対のヒートシンク間を仕切る固定部材の第1仕切板を、一対のヒートシンクの一番上のフィンよりも上方に突出する構成としたので、一対のヒートシンク間を跨ぐようにして塵埃等が付着することを防止でき、電気的にショートすることを防ぐことができる。
本発明の実施の形態1に係る素子冷却構造を備えた誘導加熱調理器の天板を取り外した状態の本体内部を示す斜視図である。 図1のA−A断面図である。 図1のB−B断面図である。 図2のC−C断面図である。 図2のD−D断面図である。 図5のヒートシンクの拡大斜視図である。 図2の回路基板を持ち運ぶ際の動作説明図である。 図5の第1仕切板の突出部の整流板としての機能説明図である。 本発明の実施の形態1に係る素子冷却構造の他の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る素子冷却構造を備えた誘導加熱調理器の要部断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図を参照しながら説明する。なお、各図中、同一部分には同一符号を付すものとする。以下では、素子冷却構造を備えた機器として誘導加熱調理器の例を説明する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る素子冷却構造を備えた誘導加熱調理器の天板を取り外した状態の本体内部を示す斜視図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、図1のB−B断面図である。図4は、図2のC−C断面図である。図5は、図2のD−D断面図である。図6は、図5のヒートシンクの拡大斜視図である。なお、以下の説明では、図1において使用者が面する側を前方とし、図1の前後左右上下方向に合わせて各方向を示すものとする。
本発明の実施の形態の誘導加熱調理器は、誘導加熱調理器本体1(以下、「本体1」と称す)と、本体1の上面開口を塞ぐ天板2と、天板2を支持する上枠3とを備えている。天板2の下方には、天板2に載置された金属製鍋等の被加熱物Nを誘導加熱するための右側の加熱コイル6RCと、左側の加熱コイル6LCと、電気輻射熱で加熱する後方中央の電気ヒータ、例えばラジエントヒータと呼ばれる中央加熱源7とが配置されている。
天板2を支持する上枠3において天板2の後方側には、吸気口20A及び排気口20Bが設けられている。天板2の後方側に形成されたこれらの開口の上には、全体に亘り複数の小さな連通孔が形成された金属製平板状のカバー(図示せず)が着脱自在に載せられている。
本体1の前面左側にはグリル加熱室9のドア10が設けられ、ドア10の奥には、グリル加熱室9が設けられている。グリル加熱室9はドア10が閉じられた状態では、略独立した密閉空間になっているが、グリル加熱室9は図4に示すように排気ダクト11を介して本体1の外部空間、つまり台所等の室内空間に連通している。
本体1の右側後方には、吸気口20Aに連通するファンケース40が配置されており、ファンケース40内には加熱コイル6LC、6RC及び後述の回路基板51を冷却するための冷却ファン41が配置されている。ファンケース40の前方には基板ケース50が配置され、絶縁性の基板ケース50内に、加熱コイル6LC、6RCをそれぞれ駆動する駆動回路や後述のヒートシンク80等を実装した回路基板51が収納されている。
基板ケース50は、下ケース52と上ケース53とを上下に組み合わせた構成からなり、どちらもプラスチックの一体成型品として構成されている。下ケース52は、上面を開口した略箱状を成し、底面の外周から上方に突出する載置台52a上に回路基板51が載置され、下ケース52の底面から僅かに浮いた状態でねじ等の固定手段により下ケース52に固定される。そして、下面を開口した上ケース53が回路基板51を覆うようにして下ケース52に固定されている。
基板ケース50の内部には、大きく分けて通風空間53A、53B、53Cが形成されている。通風空間53Aは、基板ケース50のファンケース40側に設けた導入口54Aに連通し、冷却ファン41と対向する空間であり、この通風空間53A内に回路基板51上の後述のヒートシンク80が位置している。通風空間53Bは通風空間53Aの左右に形成された空間、通風空間53Cは通風空間53A、53Bの風下側に形成された空間である。
上ケース53において通風空間53Cを形成する部分の上面には、基板ケース50内の冷却風を上方に向けて排気する排気口54Bが形成されている。また、上ケース53において通風空間53Cを形成する部分のグリル加熱室9との対向面には、基板ケース50内を通過後の空気をグリル加熱室9側に向けて排気する排気口54Cが形成されている。各通風空間53A、53B、53Cは互いに連通しており、冷却ファン41からの冷却風は、基板ケース50の後方に設けた導入口54Aから基板ケース50内に流入し、通風空間53A、53B、53Cを通過した後、排気口54B、54Cから排気される。
本体1内において基板ケース50やグリル加熱室9等が配置された下部空間と、加熱コイル6LC、6RC等が配置された上部空間との間には、水平仕切り板60が設けられている。水平仕切り板60の一部と上ケース53の上面との間には、冷却ファン41からの空気の一部を、基板ケース50内を通過させずに直接上部空間内に流入させる通風空間53Dが形成されている。
次に、誘導加熱調理器内の冷却風の流れについて図2〜図4を参照して説明する。図中の矢印は冷却風の流れを示している。
冷却ファン41が駆動されると、外部の空気が吸気口20Aから本体1内部に吸い込まれる。吸い込まれた外気の一部は、ファンケース40内を通って冷却ファン41に至り、さらに導入口54Aから基板ケース50内に流入する。基板ケース50内に流入した冷却風は、主として通風空間53A内に流入し、通風空間53A内に配置した後述のヒートシンク80のフィン82間を通ってヒートシンク80を冷却する。通風空間53A及び53Bを通過後の冷却風は通風空間53Cに流入する。通風空間53Cに流入した空気の一部は排気口54Bから上方空間内へと排気され、残りは排気口54Cからグリル加熱室9側に向けて排気される。
吸気口20Aから吸い込まれた外気の残りは通風空間53Dへ流入し、基板ケース50を通過せずに直接上方空間へと導かれ、加熱コイル6RCを主体的に冷却する気流となる。通風空間53C及び通風空間53Dを流出し、水平仕切り板60に設けた通気口60Aを介して上方空間へと導かれた冷却風は、加熱コイル6LCに向けて噴出され、加熱コイル6RCの下面に衝突して加熱コイル6RCを冷却した後、図1に示すように加熱コイル6LCに向かって流れる。そして、加熱コイル6LCを冷却した後、水平仕切り板60に設けた排気口60B及び本体後方に設けた排気口60Cから排気ダクト70に入り、排気ダクト70に連通する排気口20Bから外部に排出される。
次に、左右の加熱コイル6LC、6RCを駆動する駆動回路の電子素子100の冷却構造について説明する。
回路基板51には、電子素子(例えば、スイッチング素子等)100の熱を放熱するための複数のヒートシンク80(それぞれを区別する必要がある場合には80A、80B、80C、80Dと分けて符号を付す。)が、固定部材90を介して回路基板51上に固定されている。各ヒートシンク80には、それぞれに互いに電位の異なる電子素子100がねじ留めされ、互いに電位の異なったものとなっている。この例では、冷却風の流れる方向と直交する方向(以下、左右方向ともいう)に対向する一対のヒートシンク80が、冷却風の流れる方向に二組並設された構成を示しているが、本発明の冷却構造は、左右方向に一対のヒートシンク80と固定部材90との位置関係等を特徴とするものであるため、以下の説明では、後方側の一対のヒートシンク80A、80Bと固定部材90とを中心として、本発明の特徴部分を説明する。
一対のヒートシンク80A、80Bはそれぞれ、例えばアルミ等の熱伝導率が良好な金属製からなり、平板状のベース部81の両表面にフィン82を間隔を空けて複数並設した構成を有している。
固定部材90は、一対のヒートシンク80A、80Bを互いに離間した状態で載置固定する基台91と、基台91の略中心部に立設され、一対のヒートシンク80A、80B間を仕切る第1仕切板92とが絶縁部材で一体に形成された構成を有している。一対のヒートシンク80A、80Bは、複数のフィン82が第1仕切板92の立設方向に並び、且つ複数のフィン82の先端が第1仕切板92に接触するか又は僅かな隙間を有するようにして固定部材90に固定されている。複数のフィン82の先端と第1仕切板92との間に大きな隙間があると、その隙間を冷却風が通過してしまい冷却効率が低下するため、このような配置としている。以下の説明において各フィン82を区別する必要がある場合には、ベース部81から第1仕切板92に向けて延びる各フィン82を第1フィン82Aと呼び、ベース部81から第1仕切板92と反対側に延びる各フィン82を第2フィン82Bと呼ぶ。
ヒートシンク80は、一番下の第1フィン82Aの一部が他の第1フィン82Aよりも高さ方向に厚みが増しており、この厚みを増した部分83に設けた一対の係合溝84に、基台91の上面から突出した一対の係止部93が係合し、その状態で固定部材90にねじ固定されている。他のヒートシンク80も同様にして固定部材90に固定されている。
以上のようにして一対のヒートシンク80A、80Bが固定された固定部材90は、冷却ファン41からの冷却風が流れる方向と直交する方向に一対のヒートシンク80A、80B同士が対向するように回路基板51に固定されている。
ヒートシンク80A、80Bのベース部81において第1仕切板92と対向する面と反対側の面の下方側は素子取付領域85となっており、この素子取付領域85に電子素子100が取り付けられている。一対のヒートシンク80A、80Bには、上述したように電位の異なる(ここでは異極)の電子素子100がねじ留めされており、一対のヒートシンク80A、80Bは互いに異極となっている。そして、異極のヒートシンク80A、80B間が、第1仕切板92によって前後方向の長さ全体に渡って仕切られた状態となっている。よって、仮に冷却ファン41が故障した場合でも、ヒートシンク80A、80Bが互いの方向に傾いて接触することを防止でき、その結果、電気的にショートすることを防止できる。また、ヒートシンク80のベース部81において、素子取付領域85の上方には温度センサー110が固定されており、温度センサー110にて検出された電子素子100の温度は、図示しない制御手段に出力されている。
また、第1仕切板92は、ヒートシンク80A、80Bの最上面、すなわち一番上のフィン82の上面よりも上方に突出するように形成されている。これにより、冷却風に含まれる塵埃等が、一対のヒートシンク80A、80Bの一番上の第1フィン82の上面を跨いで堆積するのを防止する。なお、一対のヒートシンク80A、80B間を跨いで塵埃等が堆積することを防止する観点からすると、第1仕切板92の上端面が上ケース53に接触するまで延びた構成とすることが好ましい。しかしこの構成とすると、上ケース53を下ケース52に取り付ける際、上ケース53の上面で第1仕切板92の上端面を押し込む可能性がある。この場合、押し込み力が第1仕切板92及び基台91を介して回路基板51に加わり、回路基板51が撓んで回路基板51上の素子に負荷がかかる可能性がある。従って、第1仕切板92の上端面と上ケース53との間に敢えて隙間を設けるようにしている。
また、一対のヒートシンク80A、80Bの前方に設けられた一対のヒートシンク80C、80Dについても、一対のヒートシンク80A、80Bと同様、基台91上に離間して載置固定され、第1仕切板92により仕切られている。
ところで、複数のヒートシンク80は、回路基板51の上面に突出した構造物となっており、各部品実装完了済の回路基板51を下ケース52に取り付ける際には、図7に示すように複数のヒートシンク80を上からまとめて掴んだ状態で回路基板51を持ち運び、下ケース52に載置する動作となる。このとき、複数のヒートシンク80には図7の矢印で示す方向の力が作用する。このため、一対のヒートシンク80同士の間に隙間があると、一対のヒートシンク80が互いの方向に傾く可能性がある。この場合、固定部材90が撓み、その撓みにより回路基板51が撓み、上記と同様、回路基板51上の素子に負荷がかかる可能性がある。これに対し、本例では一対のヒートシンク80間の隙間に第1仕切板92が位置しているため、基板取付時にヒートシンク80が把持されても、一対のヒートシンク80が互いの方向に倒れ込むことが無く、回路基板51の取り付け時の上記不都合を防止できる。
また、第1仕切板92の冷却風流入側の端面は、図4に示すように一対のヒートシンク80A、80Bの冷却風流入側の端面よりも突出している。この構成とすることで、ヒートシンク80A、80Bの冷却風流入側の端面において、塵埃等がヒートシンク80A、80B間を跨るようにして堆積することを防止できる。また、第1仕切板92におけるこの突出部94は、整流板としても機能する。以下、突出部94の整流板としての働きについて次の図8を参照して説明する。
図8は、図5の第1仕切板の突出部の整流板としての機能説明図である。図中の矢印は、冷却風の流れを示している。冷却ファン41は軸流ファンであり、回転方向が決まっている。従って、一対のヒートシンク80のどちらか一方に偏って冷却風が流入する傾向がある。しかし、第1仕切板92の突出部94があることにより、図8に示すように冷却ファン41からの冷却風の一部が突出部94にぶつかり、冷却風の流れが変わる。図8の例で説明すると、ヒートシンク80B側に向かおうとする冷却風が突出部94にぶつかり、ヒートシンク80A側に導びかれている。このように突出部94を設けたことにより、通風空間53A内に流入した冷却風をヒートシンク80Aが位置する側とヒートシンク80Bが位置する側とに略同じ流量に分けて導くことができる。よって、各ヒートシンク80をバランス良く冷却することができ、ヒートシンク80に取り付けられた電子素子100の熱を効果的に放熱することができる。
なお、第1仕切板92の上端面と上ケース53との間の空間を介して塵埃が回り込むことを確実性に防止するため、図9に示すように上ケース53から下方に垂下する第2仕切板55を設けた構成とすることもできる。第2仕切板55の前後方向の長さ(図9の紙面に直交する方向の長さ)は、第1仕切板92の同一方向の長さと略同じ長さとなっており、僅かながら整流板としての機能も有している。第2仕切板55は上ケース53と一体的に形成され、上ケース53において第1仕切板92と対向する位置からこの例では右方向(左方向でもよい)に第1仕切板92の厚さ分、ずれた位置から下方に向けて垂下し、その垂下先端部が左右方向から見て第1仕切板92とオーバラップするように形成されている。なお、第2仕切板55と第1仕切板92とがオーバラップする部分同士がここでは互いに接触する構成としたが、僅かな隙間を有する構成としてもよい。
このように、第1仕切板92だけでなく第2仕切板55も設けた場合、一対のヒートシンク80A、80Bの上面と上ケース53との間の空間も、ヒートシンク80A側と80B側とに仕切られるため、塵埃の回り込み抑制効果を増すことができる。また、第1仕切板92と第2仕切板55は上下方向の同一直線上ではなく左右方向にずれた位置に配置した構成であるので、上記と同様、上ケース53を下ケース52に取り付ける際の押し込みによる基板撓みを防止できる。
以上説明したように、本実施の形態1によれば、一対のヒートシンク80間を仕切る固定部材90の第1仕切板92を、一対のヒートシンク80の一番上のフィン82よりも上方に突出する構成としたので、フィン82の上面を跨ぐようにして塵埃が堆積することを防止できる。その結果、電位が異なる一対のヒートシンク80同士が接触してショートすることを防止できる。
また、電位の異なる一対のヒートシンク80が第1仕切板92により絶縁されているので、従来のように冷却ファン41の故障時に一対のヒートシンク80が互いの方向に傾くことによるショートを防止できる。
また、一対のヒートシンク80間の隙間が第1仕切板92によって埋められた構造であるので、回路基板51の下ケース52への組み付け時に複数のヒートシンク80をまとめて把持しても、その把持力によりヒートシンク80同士が互いの方向に倒くことを防止できる。よって、組み付け作業による基板故障を防止できる。
また、第1仕切板92の冷却風流入側の端面が、一対のヒートシンク80の冷却風流入側の端面よりも突出した構成であるので、一対のヒートシンク80の冷却風流入側の端面において、塵埃等が一対のヒートシンク80間を跨るようにして堆積することを防止できる。
また、第1仕切板92の突出部94によって、通風空間53A内に流入した冷却風を、ヒートシンク80Aが位置する側とヒートシンク80Bが位置する側とに略同じ流量に分けて導くことができる。よって、各ヒートシンク80をバランス良く冷却することができ、ヒートシンク80に取り付けられた電子素子100の熱を効果的に放熱することができる。
また、上ケース53に第2仕切板55を設けた場合には、第1仕切板92と共に、基板ケース50内の一対のヒートシンク80部分の風路をヒートシンク80A側と80B側とに仕切ることができる。よって、一対のヒートシンク80A、80B間を跨いで塵埃が回り込むことを防止できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、第1仕切板92がヒートシンク80の一番上のフィン82よりも上方に突出する構成としていたが、製造上の制約からこの構成を採用できない場合がある。例えば、回路基板51の電気的性能を検査する基板検査装置の基板搬送空間が、ヒートシンク80の高さぎりぎりに構成されている場合である。実施の形態2はこの場合にも実施の形態1と同様の効果を得ることが可能な構成に関する。
図10は、本発明の実施の形態2に係る素子冷却構造を備えた誘導加熱調理器の要部断面図である。実施の形態2は、ヒートシンク80及び固定部材90以外の構成部は実施の形態1と同様である。
実施の形態2の誘導加熱調理器において、固定部材90の第1仕切板92は、その高さが基台91上に固定されたヒートシンク80の最上面(一番上のフィン82の上面)と同じ高さに形成されている。また、実施の形態2では、第1フィン82Aのうち、一番上の第1フィン82Aが他の第1フィン82Aよりも短く形成されている。このように一番上の第1フィン82Aを他の第1フィンよりも短く形成することで、第1フィン82Aの先端と第1仕切板92との間に空間Sを形成している。そして、この空間Sに向けて垂下する第2仕切板55が上ケース53と一体に形成されている。第2仕切板55は、その垂下先端部が左右方向から見て第1仕切板92とオーバラップするように形成されている。この第2仕切板55により、ヒートシンク80の前後方向の長さ全体に亘って一対のヒートシンク80と上ケース53との間の空間が、一対のヒートシンク80A、80Bの一方側と他方側とに仕切られている。また、第2仕切板55の前後方向の長さ(図10の紙面に直交する方向の長さ)は、第1仕切板92の同一方向の長さと略同じ長さとなっており、僅かながら整流板としての機能も有している。その他の構成は実施の形態1と同様である。
以上のように構成した実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。なお、ここでは第1仕切板92と第2仕切板55において互いにオーバラップする部分が接触する構成を示しているが、必ずしも接触していなくても良く、塵埃等が一対のヒートシンク80間を跨ることが無い程度に僅かに隙間を有していてもよい。また、図10には、ヒートシンク80A、80Bの両方の第1フィン82Aの先端を短く形成した構成を示しているが、これは、全てのヒートシンク80が同じ押出ダイスを用いて押し出し成形されていることによるもので、少なくとも一方のヒートシンクについて第1フィン82Aの先端を短く形成した構成とすれば良い。なお、この例では一番上の第1フィン82Aだけ短く形成した構成を示したが、本発明は一番上だけに限定するものではなく、一番上から所定枚数分、短くする構成も含むものとする。但し、放熱効果の面からすると、一番上だけとする構成が望ましい。
なお、上記では、素子冷却構造を備えた加熱調理器として誘導加熱調理器を挙げ、加熱コイルの駆動回路のスイッチング素子を冷却する場合を例に説明したが、これに限られたものではない。すなわち、電子素子が取り付けられて電位が互いに異なった一対のヒートシンクを冷却ファンからの冷却風により冷却する構成を備えた機器に適用できる。また、上記では、加熱調理器が、ビルトイン型(システムキッチン一体型)IHクッキングヒータである場合を例に説明したが、これに限られたものではない。
1 本体、2 天板、3 上枠、6LC 加熱コイル、6RC 加熱コイル、7 中央加熱源、9 グリル加熱室、10 ドア、11 排気ダクト、20A 吸気口、20B 排気口、40 ファンケース、41 冷却ファン、50 基板ケース、51 回路基板、52 下ケース、52a 載置台、53 上ケース、53A、53B、53C、53D 通風空間、54A 導入口、54B 排気口、54C 排気口、55 第2仕切板、60 水平仕切り板、60A 通気口、60B 排気口、70 排気ダクト、80、80A、80B、80C、80D ヒートシンク、81 ベース部、82 フィン、82A 第1フィン、82B 第2フィン、83 厚みを増した部分、84 係合溝、85 素子取付領域、90 固定部材、91 基台、92 第1仕切板、93 係止部、94 突出部、100 電子素子、110 温度センサー、N 被加熱物、S 空間。

Claims (4)

  1. 下ケースと上ケースとを有する基板ケース内に収納された回路基板と、
    冷却ファンと、
    前記回路基板に電気的に接続される電子素子が取り付けられ、互いに電位が異なる一対のヒートシンクと、
    前記冷却ファンからの冷却風が流れる第1方向と直交する第2方向に前記一対のヒートシンク同士が対向するように前記一対のヒートシンクを前記回路基板に固定する絶縁性の固定部材とを備え、
    前記固定部材は、前記一対のヒートシンクを互いに離間した状態で載置固定する基台と、前記一対のヒートシンク間を仕切ると共に、その高さが、前記基台上に固定された前記一対のヒートシンクの最上面と同じ高さとなるように前記基台上に立設された第1仕切板とを有し、
    前記一対のヒートシンクのそれぞれは、平板状のベース部の表面に複数のフィンが並設された構成を有し、前記複数のフィンが前記固定部材の前記第1仕切板の立設方向に並び、且つ前記複数のフィンの先端が前記第1仕切板に接触するか又は僅かな隙間を有するようにして前記固定部材の前記基台上に固定され、前記一対のヒートシンクのうちの少なくとも一方のヒートシンクの複数のフィンうち、一番上から所定枚数分のフィンが他のフィンよりも短く形成されて前記第1仕切板との間に空間を形成しており、
    前記空間に向けて下方に垂下する第2仕切板が前記上ケースに形成され、前記第2仕切板の垂下先端部が前記第2方向から見て前記第1仕切板とオーバラップするように構成され、
    前記第1仕切板と前記第2仕切板により、前記基板ケース内の前記一対のヒートシンク部分の風路が前記一対のヒートシンクの一方側と他方側とに仕切られていることを特徴とする素子冷却構造。
  2. 前記所定枚数は1枚であることを特徴とする請求項記載の素子冷却構造。
  3. 前記固定部材の前記第1仕切板及び前記第2仕切板の両方の冷却風流入側の端面は、前記一対のヒートシンクの冷却風流入側の端面よりも突出していることを特徴とする請求項又は請求項記載の素子冷却構造。
  4. 請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の素子冷却構造と、被加熱物を加熱する加熱コイルとを備え、前記回路基板に前記加熱コイルを駆動する駆動回路が実装され、前記駆動回路を構成する素子が前記電子素子として前記一対のヒートシンクにそれぞれ取り付けられていることを特徴とする加熱調理器。
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