JP5548804B2 - ガラリ用のフィルター取付具 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の壁に取り付けられた既設のガラリに対してフィルターを取り付けるためのフィルター取付具に関する。
従来から、建物内の換気を行うべく、建物の壁に対して内外に貫通した換気穴が形成される場合があり、このような場合、一般的に換気穴を覆うように壁の外面側(屋外側)にガラリが取り付けられる。かかるガラリは、建物の壁の外面に沿って配置される環状のフランジと、該フランジ内に設けられたルーバーとを備えている。該ルーバーは、環状の枠内に複数の羽根板が一方向に間隔をあけて並列に配置され、又は、格子状に配置されており、複数の羽根板で換気穴を目隠ししつつ羽根板間に形成される空間(隙間)で空気の流通を確保できるようになっている。
しかしながら、上記構成のガラリは、害虫や埃が室内に進入してしまうといった指摘がある。すなわち、上記構成のガラリは、複数の羽根板で換気穴を覆い隠すことができるものの、複数の羽根板の間隔が害虫や埃の通過を許容してしまう広い間隔に設定されているため、害虫や埃等が外部から室内に進入してくるといった指摘がある。
このような指摘を受け、近年において、通気性を確保しつつ害虫や埃の通過を阻止できる不織布等から構成されるフィルターを既設のガラリに対して取り付けるためのフィルター取付具が提供されている。
かかるフィルター取付具は、建物の壁面(外面)とガラリのフランジとの間に介挿入可能に形成されたベースプレートと、空気流通用の穴が形成されるとともに、該穴に対向するようにフィルターが取り付けられるカバーとを備え、カバーをベースプレートに取り付けることで、フィルターがガラリのルーバーを覆った状態になるように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
このように、上記構成のフィルター取付具は、フィルターがルーバーを覆った状態で取り付けることができるため、既設のガラリ(ルーバー)を介して害虫や埃が室内に進入するのを阻止できるようになっている。
特開2005−83710号公報
ところで、建物の壁に取り付けられた既設のガラリは、フランジを壁面に密接させた状態で強固に固定されていることが多く、上記構成のフィルター取付具では、既設のガラリに対して取り付けることができない場合がある。すなわち、ガラリがフランジを壁面に密接させた状態で強固に固定されていると、フランジと壁面との間にベースプレートを介挿入する隙間を形成することができないため、上記構成のフィルター取付具は、ガラリに対して取り付けることができず、結果としてフィルターも取り付けることができないといった問題がある。
そこで、本発明は、斯かる実情に鑑み、既設のガラリが建物に強固に取り付けられていても、簡単に取り付けることができる上に、フィルターの交換を容易且つ迅速に行うことのできるガラリ用のフィルター取付具を提供することを課題とする。
本発明に係るガラリ用のフィルター取付具は、環状の枠内に複数の羽根板が間隔をあけて配置されたルーバーを備えた既設のガラリに対し、通気性の有るシート状のフィルターをルーバーの前面側に取り付けるためのフィルター取付具であって、ルーバーの前面側に取付可能に構成された取付ベースと、取付ベース上に配置されたシート状のフィルターを押さえるように取付ベースに取付可能に構成されたフィルター押体とを備え、取付ベースは、互いに間隔をあけて配置され、ルーバーの前面側から挿入して前記羽根板の内面に係止可能な少なくとも一対の係止部と、互いに間隔をあけて配置された少なくとも一対の押体係止部とを備え、フィルター押体は、押体係止部と対応するように配置されて前記押体係止部に係止可能な少なくとも一対の被係止部を備え、取付ベースの一対の係止部のそれぞれは、線材で構成され、互いに異なる位置にある羽根板の内面に係止可能に構成されていることを特徴とする。
上記構成のフィルター取付具によれば、取付ベースの係止部をルーバーの前面側から挿入して羽根板の内面に係止させることで、取付ベースをガラリに対して固定することができる。すなわち、ガラリのルーバーは、複数の羽根板間に開口が形成されているので、取付ベースをルーバーの前面側に配置した上で、羽根板間に形成される開口から各係止部を挿入して羽根板の内面に係止させることで、取付ベースをガラリに固定することができる。そして、取付ベース上にシート状のフィルターを配置し、そのフィルター上にフィルター押体を配置した上で、該フィルター押体の被係止部のそれぞれを取付ベースの押体係止部のそれぞれに係止させることで、フィルター押体がフィルターを押さえた状態で取付ベースに固定される。従って、上記構成のフィルター取付具は、既設のガラリが建物に対して隙間無く強固に取り付けられていても、簡単に取り付けることができる上に、フィルター押体を着脱することでフィルターの交換も容易に行うことができる。
以上のように、本発明のガラリ用のフィルター取付具によれば、既設のガラリが建物に強固に取り付けられていても、簡単に取り付けることができる上に、フィルターの交換を容易且つ迅速に行うことができるという優れた効果を奏し得る。
本発明の一実施形態に係るガラリ用のフィルター取付具の分解斜視図であって、該フィルター取付具の取付対象となるガラリを含んだフィルター取付具の分解斜視図を示す。 同実施形態に係るガラリ用のフィルター取付具の取付ベースの説明図であって、(a)は、取付ベースの正面図を示し、(b)は、(a)のI−I断面図を示す。 同実施形態に係るガラリ用のフィルター取付具の取付手順を説明するための説明図であって、既設のガラリに取付ベースを取り付けた状態の斜視図を示す。 同実施形態に係るガラリ用のフィルター取付具の取付手順を説明するための説明図であって、既設のガラリに取り付けた取付ベースにフィルターを重ねた状態の斜視図を示す。 同実施形態に係るガラリ用のフィルター取付具の取付手順を説明するための説明図であって、既設のガラリに取り付けた取付ベースに対して重ねたフィルターをフィルター押体で押さえた状態の斜視図を示す。 本発明の他実施形態に係るガラリ用のフィルター取付具における取付ベースの正面図であって、(a)は、線材を正面視矩形状に曲げ加工することで、一対の押体係止部が形成された取付ベース(上記実施形態の環状体を省略した取付ベース)の正面図を示し、(b)は、一対の押体係止部同士を連結する一対の連結部が押体係止部よりも幅狭に形成された取付ベースの正面図を示し、(c)は、一対の押体係止部同士を連結する連結部が一本の線材で連結された取付ベースの正面図を示す。 本発明の別の実施形態に係るガラリ用のフィルター取付具におけるフィルター押体の正面図であって、(a)は、一対の係止部が一本の線材の両端部で構成されたフィルター押体の正面図を示し、(b)は、一対の係止部のそれぞれが三つ又状に形成されたフィルター押体の正面図を示す。 本発明のさらに別の実施形態に係るガラリ用のフィルター取付具における係止部の断面図であって、(a)は、連結部の傾斜部の先端に立上部が連接された係止部の断面図を示し、(b)は、連結部全体が直線状に形成され、その連結部の先端部に立上部が連接された押体係止部の断面図を示し、(c)は、立上部の先端に内側に折り返された折り返し部が形成された係止部の断面図を示し、(d)は、立上部の先端に内側に折り返された折り返し部が形成された(c)と異なる態様の係止部の断面図を示す。
以下、本発明の一実施形態に係るガラリ用のフィルター取付具(以下、単にフィルター取付具という)について、添付図面を参照しつつ説明する。
フィルター取付具の説明に先立ち、該フィルター取付具を用いてフィルターを取り付けるガラリについて概略説明すると、かかるガラリは、図1に示す如く、内外を連通させるように建物の壁を貫通させた換気穴(図示しない)に嵌入される筒状の取付嵌入部50と、該取付嵌入部50の径方向外方に延出するように該取付嵌入部50の一端部に連設された鍔状のフランジ51と、フランジ51内に設けられた通気可能なルーバー52とを備えている。
前記取付嵌入部50は、換気穴の形状に応じて角筒状又は円筒状に形成される。本実施形態において、前記取付嵌入部50は、円筒状に形成されており、外周面には、換気穴の内周面に圧接可能な抜止部材500…が周方向に間隔をあけて複数取り付けられている。
前記ルーバー52は、金属プレートをプレス加工(打ち抜き加工)することで形成されており、環状の枠520と、該枠520内に配置された複数の羽根板521…とを備えている。複数の羽根板521…は、一方向に間隔をあけて配置されたり、格子状に配置されたりするのが一般的であり、図1に示すルーバー52においては、複数の羽根板521…のそれぞれが一方向(建物の壁に固定された状態で水平方向になる方向)に延びるように形成されている。そして、ルーバー52は、円環状のフランジ51が画定する開口を閉塞するように設けられている。そして、図1に示すルーバー52は、フランジ51の外面から膨出するように形成されている。すなわち、ルーバー52は、枠520の外周から延出した環状部522を備え、該環状部522の先端がフランジ51の内周に接続されている。
これにより、上記構成のガラリ5は、フランジ51が壁の外面に対向するように取付嵌入部50を換気穴に嵌入することで建物の壁に固定され、ルーバー52の羽根板521…で換気穴を目隠しできるようになっている。
フィルター取付具1は、上述のようなルーバー52を備えたガラリ5に対して通気性のあるシート状のフィルター(例えば、不織布)を取り付けるためのものである。本実施形態に係るフィルター取付具1は、ルーバー52の前面側に取付可能に構成された取付ベース10と、取付ベース10上に配置されたシート状のフィルターFを押さえるように取付ベース10に取付可能に構成されたフィルター押体20とを備えている。
取付ベース10は、図1及び図2(a)に示す如く、ルーバー52の前面側から挿入して前記枠520又は羽根板521の内面に係止可能に構成された少なくとも一対の係止部100,100と、間隔をあけて配置された少なくとも一対の押体係止部101,101とを備えている。また、本実施形態に係る取付ベース10は、ルーバー52の枠520の内径よりも大径に設定された環状体102を備えている。
より具体的に説明すると、取付ベース10は、一対の係止部100,100と、両係止部100,100同士を連結する連結手段103とを備えている。また、取付ベース10は、一対の押体係止部101,101を所定の間隔をあけた状態に固定(連結)する連結部104を備えている。
一対の係止部100,100は、互いに間隔をあけて配置されて相反する方向に延びるように形成されている。すなわち、一対の係止部100のそれぞれは、一方向に延びる線材(例えば、金属製の線材)で構成されている。また、前記一対の係止部100,100は、互いに接離可能に構成されている。
本実施形態に係る取付ベース10は、一対の係止部100,100が二組設けられている。すなわち、本実施形態に係る取付ベース10は、二対の係止部100,100,100,100が設けられている。
二組の係止部100,100,100,100は、一方の係止部100,100同士が互いに平行となるように配置され、他方の係止部100,100同士も互いに平行になるように配置されている。本実施形態において、線材をコの字に曲げ加工したコの字部材110の両端部(互いに対向する棒状部分110a,110a)が各組における一方、又は他方の係止部100,100を構成しており、そのコの字部材110を二つ対称に配置することで二対の係止部100,100,100,100が配置されている。
本実施形態に係る連結手段103は、前記環状体102と、環状体102の径方向に延びて両端が環状体102上の対向位置に連結された線材103aとで構成されている。線材103aは、軸線と交差する方向に可撓性を有している。そして、本実施形態に係る取付ベース10は、前記線材103aが軸線と直交する方向に間隔をあけて二本設けられている。本実施形態において、前記線材103aは、一対の押体係止部101、101、及び連結部104を一体的に構成する後述する枠部材120の一部が流用されている。すなわち、本実施形態に係る取付ベース10は、係止部100,100が接続される連結手段103の一構成(線材103a)に枠部材120が兼用されている。
そして、一対の係止部100,100のそれぞれは、連結手段103の一構成である線材103aに連結されている。本実施形態において、上述の如く、コの字部材110を二つ対称に配置するようにしているため、各コの字部材110,110は、係止部100(棒状部分110a,110a)が連結手段103を構成する線材103aと直交するように配置され、該係止部100の基端側が線材103a(枠部材120)に接続されている。
すなわち、各コの字部材110における係止部100(互いに対向する棒状部分110a,110a)の基端同士を接続する接続部110bが連結手段103の線材103aに対して間隔をあけて略平行をなした状態となるように、一方のコの字部材110が一方の線材103aに連結され、他方のコの字部材110が他方の線材103aに連結されている。これにより、各コの字部材110,110の接続部110bを互いに接近させるように把持することで、線材103aが撓んで各組の一方の係止部100と他方の係止部100とが互いに接近する(各組における一対の係止部100,100の間隔が狭まり)、把持を解除することで線材103aの弾性で一対の係止部100,100の位置(間隔)が復帰するようになっている。
本実施形態に係る取付ベース10は、一本の線材(例えば、金属製の線材)を正面視矩形状に曲げ加工することで一対の押体係止部101,101及び連結部104が一体的に形成されている。すなわち、取付ベース10は、一本の線材を曲げ加工して該線材の両端同士を接続して正面視長方形状の枠部材120が形成されており、その枠部材120の長手方向の両端部(短辺部分)が一対の押体係止部101,101として形成され、その枠部材120の短手方向の両端部(長辺部分)が一対の連結部104,104として形成されている。
一対の連結部104,104のそれぞれは、図2(b)に示す如く、直線部104aと、その直線部104aに対して傾斜するように直線部104aの端から延出した傾斜部104bとを備え、該傾斜部104bの先端に押体係止部101,101の両端が直接的又は間接的に接続されている。これにより、直線部104aの両側にある一対の傾斜部104b,104bは、先端に向かうほど互いの間隔が広がるように形成されている。本実施形態において、各連結部104,104は、傾斜部104bの先端から直線部104aと略同方向に延びる延在部104cを備え、その延在部104cの先端に押体係止部101,101の端部が接続されている。
そして、本実施形態において、一対の押体係止部101,101は、連結部104,104(直線部104a)の延びる方向と直交する方向に延びる立上部101aと、該立上部101a及び連結部104(直線部104a)の延びる方向と直交する方向に延びる係止棒状部101bとを備えている。立上部101aは、一端が連結部104(本実施形態においては延在部104c)の端部に接続されており、係止棒状部101bの両端が各立上部101aの他端に接続されている。
そして、本実施形態に係る取付ベース10は、図1及び図2(a)に示す如く、一対の押体係止部101,101が環状体102上の互いに対向する位置に固定されている。本実施形態に係る取付ベース10は、上述の如く、押体係止部101と連結部104とが枠部材120として一体的に形成されるとともに、環状体102を備えているため、枠部材120(押体係止部101の延在部104c)が環状体102に対して接続されることで、一対の押体係止部101,101が互いに対向する位置で環状体102に固定されている。また、上述の如く、一対の係止部100,100(コの字部材110)が連結手段103(線材103a(連結部104))に接続されているため、一対の係止部100,100が環状体102内に配置されて互いに接離可能に構成されている。
図1に戻り、フィルター押体20は、互いに間隔をあけて配置され、押体係止部101,101に係止可能な少なくとも一対の被係止部200,200を備えている。本実施形態に係るフィルター押体20は、弾性変形可能な線材を環状にした押体本体201を備えている。そして、前記一対の被係止部200,200は、環状をなす押体本体201の対向位置にある二箇所で構成されている。そして、本実施形態に係るフィルター押体20は、一対の把持部202,202を備え、一対の把持部202,202同士を接近させるように把持することで径方向に変形させ、二箇所(一対)の被係止部200,200同士を接近させるようになっている。前記把持部202,202は、線材をコの字状に曲げ加工した二つの加工部材を押体本体201に包囲される領域内で対称となるように配置し、各加工部材の両端が押体本体201に接続されることで形成されている。これに伴い、本実施形態に係るフィルター押体20は、押体本体201における各加工部材の両端間が被係止部200,200に設定されている。
そして、該フィルター取付具1に採用されるフィルターFは、通気性があればよく、一般的には不織布等で構成される。そして、フィルターFは、ルーバー52の前面を覆えるようにサイズや形状が設定される。本実施形態においては、取付ベース10が環状体102を備え、フィルター押体20が押体本体201を備えているため、フィルターFは、取付ベース10の環状体102とフィルター押体20の押体本体201とで外周縁部が挟みこまれるサイズ及び形状に設定される。本実施形態において、環状体102及び押体本体201は、円環状に形成されているため、フィルターFは環状体102及び押体本体201の外径よりも大きな外径に設定された円板状に形成されている。そして、上述の如く、各押体係止部101、101に立上部101aが形成されているため、フィルターFには、立上部101aと対応する位置に、立上部101aを躱すための切り込みCが設けられている。
本実施形態に係るフィルター取付具1は、以上の構成からなり、次に、既設のガラリ5に対する取り付け方について説明する。
まず、図3に示す如く、ガラリ5(ルーバー52)に対して取付ベース10を取り付ける。この際、連結手段103の二本の線材103aの中央部同士を互いに接近させるように、該線材103a又はコの字部材110の接続部110bを把持し、両線材103a、103aを撓ませて一対の係止部100,100の間隔を狭め、各係止部100,100がルーバー52の羽根板521…又は枠520と干渉するのを防止した状態にする。この状態で、各係止部100,100をルーバー52の前面側から内面側に向けて挿入する。
そして、各係止部100,100がルーバー52に内面側に到達した状態で二本の線材103a,103aに対する把持を解除すると、各線材103a、103aが自己の弾性で真っ直ぐな状態に復元し、これに伴って一対の係止部100,100の間隔が広がって常態の位置に復帰する。そうすると、一対の係止部100は、ルーバー52の内面に係止された状態になる。本実施形態に係る取付ベース10は、常態で一対の係止部100,100の間隔(係止部100,100の先端間の間隔)がルーバー52の枠520の内径よりも広い間隔になるように設定されており、上述の如く、一対の係止部100,100は常態位置に復帰することで、枠520の内面(枠520上にある対向位置の内面)に係止された状態になる。
そうすると、取付ベース10の主たる構成(環状体102、連結手段103,連結部104、押体係止部101)がルーバー52の前面に位置するのに対し、その主たる構成に連続する一対の係止部100は、羽根板521間の開口を介してルーバー52の内面側で係止されるため、係止部100と他の構成とでルーバー52を挟み込んだ状態になる結果、取付ベース10がルーバー52に対して固定されることになる。
そして、図4に示す如く、ルーバー52の前面(ルーバー52に取り付けた取付ベース10)に対してフィルターFを重ね合わせる。このとき、立上部101aをフィルターFの切り込みCに嵌め込み、フィルターFの前面に押体係止部101(立上部101aの先端側と係止棒状部101b)のみが露呈した状態にする。
しかる後、図5に示す如く、フィルター押体20を取付ベース10に取り付ける。このとき、一対の把持部202,202を互いに接近させるように把持し、フィルター押体20の押体本体201を径方向に弾性変形させ、一対の被係止部200,200の間隔を一対の押体係止部101,101(係止棒状部101b)の間隔よりも狭くする。そして、一対の被係止部200,200の間隔を狭めた状態でフィルター押体20をフィルターFに重ね合わせた上で、把持部202,202に対する把持を解除すると、押体本体201が自己の弾性で円形環状に復元し、一対の被係止部200,200の間隔が広がって常態の位置に復帰する。これに伴い、一対の被係止部200,200のそれぞれは、押体係止部101,101(係止棒状部101b)の下方に入り込んだ状態、すなわち、押体係止部101,101に係止された状態になる。そうすると、フィルターFは、取付ベース10とフィルター押体20とに挟まれた状態になり、フィルターF(厚み)が取付ベース10とフィルター押体20とを離間させるような力を作用させる。これにより、フィルターFが取付ベース10とフィルター押体20とによって強固に取り付けられることになる。特に、本実施形態に係るフィルター取付具1は、取付ベース10に環状体102を設けるとともに、フィルター押体20に環状の押体本体201を設けているため、これらによってフィルターFの外周端部の全周が挟み込まれることになり、フィルターFの浮き上がりも確実に防止されることになる。
この状態で通気性のあるフィルターFはルーバー52の前面を覆った状態になり、害虫や塵などの進入が防止される。そして、フィルターFが汚れたり破損したりした場合には、取付ベース10の着脱を行うことなくフィルター押体20のみを着脱することでフィルターFの交換を行うことができる。
以上のように、本実施形態に係るフィルター取付具1は、ルーバー52の前面側に取付可能に構成された取付ベース10と、取付ベース10上に配置されたシート状のフィルターFを押さえるように取付ベース10に取付可能に構成されたフィルター押体20とを備え、取付ベース10は、互いに間隔をあけて配置され、ルーバー52の前面側から挿入して前記枠520の内面に係止可能な一対の係止部100,100と、互いに間隔をあけて配置された一対の押体係止部101,101とを備え、フィルター押体20は、押体係止部101,101と対応するように配置されて前記押体係止部101,101に係止可能な一対の被係止部200,200を備えているため、既設のガラリ5が建物に強固に取り付けられていても、簡単に取り付けることができる上に、フィルターFの交換を容易且つ迅速に行うことができる。
また、前記一対の係止部100,100は、互いに相反する方向に延びるように形成され、ルーバー52の枠520の対向位置に係止可能に構成されているため、係止部100,100の形態を複雑にすることなくガラリ5(ルーバー52)に対する取付ベース10の固定を確実にすることができる。
特に、前記一対の係止部100,100は、互いに接離可能に構成されているため、一対の係止部100,100を羽根板521…間に挿入する際に、各係止部100,100が枠520に干渉するのを防止することができ、取付ベース10をルーバー52に対して容易に取り付けることができる。
前記取付ベース10は、ルーバー52の枠520の内径よりも大径に設定された環状体102を備え、一対の押体係止部101,101が環状体102上の互いに対向する位置で固定されるとともに、一対の係止部100,100が環状体102内に配置され、前記フィルター押体20は、弾性変形可能な線材を環状にした押体本体201を備え、前記一対の被係止部200,200は、環状をなす押体本体201の対向位置にある二箇所で構成されているため、ルーバー52の羽根板521…の存在する領域(通気可能な領域)周りで環状体102と押体本体201とでフィルターFを挟み込むことができる。従って、ルーバー52で空気の流通があってもフィルターFが浮き上がるのを確実に防止することができる。また、押体本体201の対向位置にある二箇所で被係止部200,200を構成するため、フィルター押体20を簡単な構成にすることができる。
取付ベース10は、環状体102の径方向に軸線が延びて両端が環状体102上の対向位置に連結された線材103aを備え、該線材103aは、軸線と交差する方向に可撓性を有し、前記一対の係止部100,100のそれぞれは、前記線材103aに連結されているため、線材103aを撓ませることで係止部100,100を移動させることができ、係止部100,100を枠520又は羽根板521と干渉させることなくルーバー52の羽根板521,521間に挿入することができる。そして、線材103aの弾性で一対の係止部100,100の位置を常態位置に復帰させることができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論のことである。
上記実施形態において、取付ベース10に環状体102を設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、図6(a)に示す如く、係止部100を備えた部材(係止部100を二組設ける場合にはコの字部材)110と枠部材120(押体係止部101、連結部104)とで取付ベース10を構成してもよい。なお、この場合、枠部材120が一対の係止部100,100同士を連結する連結手段103となる。
また、上記実施形態において、押体係止部101,101同士を連結する連結部104として、全長に亘って等間隔(平行)に配置された二本の線材を設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、図6(b)に示す如く、連結手段103の一構成である二本の線材103a,103a(或いは、二つの連結部104)の間隔が中間位置で両端よりも幅狭になるように形成してもよい。
また、上記実施形態において、二つの部材(コの字部材110)を対称に配置することで、互いに間隔をあけた状態で一対の係止部100,100を配置するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、図6(c)に示す如く、一本の線材の両端部を一対の係止部100,100とするようにしてもよい。なお、この場合、一対の係止部100,100同士が連続することになるため、連結手段103を設けることなく、例えば、一対の押体係止部101,101同士を連結する連結部104に線材を接続することで、一対の係止部100,100の配置を一定位置に固定すればよい。
上記実施形態において、一対の係止部100,100を二組設けたがこれに限定されるものではなく、図7(a)に示す如く、一対の係止部100,100(一組)だけ設けるようにしてもよいし、図7(b)に示す如く、一対の係止部100,100を三組以上設けるようにしてもよい。但し、一対の係止部100,100を二組以上設け、係止部100,100をルーバー52の枠520に係止させる場合、各組の係止部100,100はルーバー52の羽根板521の間隔(羽根板521,521間の開口の間隔)に対応した間隔をあけて並列に配置することが好ましい。また、上記実施形態において、押体係止部101,101を一対設けたが、これに限定されるものではなく、押体係止部101,101を複数対(二組以上)設けてもよい。この場合、フィルター押体20に対して押体係止部101,101に対応する被係止部200,200を設ければよい。
また、上記実施形態において、ルーバー52の枠520に係止部100を係止させるようにしたが、これに限定されるものではなく、係止部100を羽根板521に係止させるようにしてもよい。但し、一対の係止部100,100は所定間隔をあけて配置されることは当然のことである。
上記実施形態において、直線部104a、傾斜部104b、及び延在部104cを備えた連結部104を採用し、延在部104cの先端に押体係止部101の端部を接続するようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、図8(a)に示す如く、直線部104a、及び傾斜部104bを備えた連結部104を採用し、傾斜部104bの先端に押体係止部101の端部(立上部101aの下端)を接続するようにしてもよい。また、図8(b)に示す如く、直線部104aのみで連結部104を構成し、直線部104aの端部に押体係止部101の端部(立上部101aの下端)を接続するようにしてもよい。
そして、上記実施形態において、立上部101aと係止棒状部101bとで押体係止部101を構成したが、例えば、図8(c)及び図8(d)に示す如く、立上部101aと、立上部101aの上端から反対側(相手側の押体係止部101に向けて延びる折り返し部101cと、両端が折り返し部101cの先端に連結された係止棒状部101bとで押体係止部101を構成してもよい。このようにすれば、係止棒状部101bがルーバー52の内側寄りに変位した状態となるため、被係止部200,200を確実に係止することができる。
上記実施形態において、一対の係止部100,100を互いに接離可能に設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、一対の係止部100,100を傾動可能に構成したり撓み可能に構成したりすることで、互いの先端同士の間隔を狭めることができるようにしてもよい。
上記実施形態において、係止部100,100を連結する線材103aを二本設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、線材103aを一本設け、これに対して一対の係止部100,100を連結してもよい(図6(c)参照)。このようにすれば、線材103aを軸線と直交方向の一方側及び他方側に撓ませることで両係止部100,100を移動させることができ、ルーバー52の枠520又は羽根板521に干渉することなく係止部100,100をルーバー52の内面側に挿入することができる。
上記実施形態において、フィルター押体20に環状の押体本体201を設け、これでフィルターFを押さえるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、二本以上の線材を放射状に配置して互いに連結し、そのうちの一本の線材の両端部を一対の被係止部200,200としてもよい。
上記実施形態において、フィルター押体20の押体本体201を変形させて一対の被係止部200,200の間隔を狭めることで、取付ベース10の押体係止部101を躱した状態にした上で、被係止部200,200を押体係止部101の下側に入れ込むようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、一対の押体係止部101間に一対の被係止部200,200を配置した上で、フィルター押体20をフィルターFに沿って(ルーバー52の中心を回転中心にして)フィルター押体20を回転させることで、被係止部200,200を押体係止部101の下側に入れ込むようにしてもよい。
上記実施形態において、取付ベース10に一対の押体係止部101を設けるようにしたが、これに限定されるものではなく、例えば、一対の押体係止部101を複数組設けるようにしてもよい。これに伴い、フィルター押体20には、取付ベース10の押体係止部101に対応した組の被係止部200,200を設ければよい。
1…フィルター取付具、5…ガラリ、10…取付ベース、20…フィルター押体、50…取付嵌入部、51…フランジ、52…ルーバー、100…係止部、101…押体係止部、101a…立上部、101b…係止棒状部、101c…折返し部、102…環状体、103a…線材、103…連結手段、104…連結部、104a…直線部、104b…傾斜部、104c…延在部、110…コの字部材、110a…棒状部分、110b…接続部、120…枠部材、200…被係止部、201…押体本体、202…把持部、500…抜止部材、520…枠、521…羽根板、522…環状部、F…フィルター

Claims (1)

  1. 環状の枠内に複数の羽根板が間隔をあけて配置されたルーバーを備えた既設のガラリに対し、通気性の有るシート状のフィルターをルーバーの前面側に取り付けるためのフィルター取付具であって、ルーバーの前面側に取付可能に構成された取付ベースと、取付ベース上に配置されたシート状のフィルターを押さえるように取付ベースに取付可能に構成されたフィルター押体とを備え、取付ベースは、互いに間隔をあけて配置され、ルーバーの前面側から挿入して前記羽根板の内面に係止可能な少なくとも一対の係止部と、互いに間隔をあけて配置された少なくとも一対の押体係止部とを備え、フィルター押体は、押体係止部と対応するように配置されて前記押体係止部に係止可能な少なくとも一対の被係止部を備え、取付ベースの一対の係止部のそれぞれは、線材で構成され、互いに異なる位置にある羽根板の内面に係止可能に構成されていることを特徴とするガラリ用のフィルター取付具。
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