JP5546338B2 - ガス絶縁計器用変圧器 - Google Patents

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Description

本発明は、ガス絶縁計器用変圧器に関するものである。
発電所や変電所などの電力設備においては、電気機器の絶縁故障を防ぎ、電力の安定供給の観点から、電気機器の絶縁性能の向上が大きな課題となっている。このため、近年では、従来の大気圧空気による気中絶縁方式に代わって絶縁性能の優れた絶縁ガスにより絶縁を施したガス絶縁電気機器が多く用いられるようになってきている。さらに、このようなガス絶縁電気機器を備えた高電圧回路を流れる高電圧の電気量の測定には、計器用変圧器が用いられるようになってきている。
計器用変圧器は、一次側の高圧コイルを常時高電圧回路に接続して電圧変成を行い二次側の低圧コイルで高電圧測定を行うものであるが、高電圧回路の電力設備、例えばガス絶縁開閉装置(以下、「GIS:Gas Insulated Switchgear」と称する)などの直流および交流絶縁試験時には、計器用変圧器の鉄芯の磁気飽和による焼損を防止するため、計器用変圧器をGISから電気的に切り離す必要がある。
例えば、下記特許文献1に示されるガス絶縁計器用変圧器では、断路器を設けることで、耐電圧試験の際にはGISと計器用変圧器とを電気的に切り離し、耐電圧試験が終了したときにはGISと計器用変圧器とを電気的に接続することができるように構成されている。
また、GISの耐電圧試験を相毎に実施する手段として、下記特許文献2に示される試験用接地装置は、GISの各相の端末に対してそれぞれ個別に接離する複数の接地棒を駆動機構によって駆動するように構成されている。
また、下記特許文献3には、計器用変圧器の二次側を逆励磁することで、GIS側に試験用変圧器等を設置することなくGISの現地耐電圧試験を実施する方法が開示されている。
特開2001−112128号公報(図1、図2) 特開2004−180360号公報(図1、図2) 特公昭59−20111号公報(第4項、19行目〜25行目)
上記特許文献1に示される従来技術は、三相分の計器用変圧器が1つの容器内に一括収納されており、耐電圧試験時には、主回路(GIS)から計器用変圧器を三相同時で切り離す事しかできず、かつ、接地装置を具備していないためGISの各相の端末を接地に落とす事ができない構造である。従って、上記特許文献1の従来技術では、工場や現地での耐電圧試験の際に、例えば、一相のみに電圧を印加し他の2相は接地するような場合、ワイヤーなどを用いて計器用変圧器の収納タンク内に仮接地するか、簡易接地装置を取り付けて接地をとる必要があるという課題があった。
また、上記特許文献2に示される接地装置は、耐電圧試験用接地装置であり、計器用変圧器に恒久的に取り付けるものではないため、工場や現地での耐電圧試験が終了した際、計器用変圧器を収納している容器内の絶縁ガスを回収した後に取り外される。そして、接地装置が取り外された後、計器用変圧器の容器に絶縁ガスを再充填する必要がある。従って、余分なガス処理時間が必要になるだけでなく、ガス処理に伴って温室効果ガスであるSF6ガスを大気に放出してしまうおそれがあるという課題があった。
上記特許文献3に示される耐電圧試験方法は、計器用変圧器の二次側を逆励磁する方法であるが、三相一括型の計器用変圧器に適用した場合、三相一括でなければ電圧をかける事ができないため相間の耐電圧性能を確認することができないという問題があった。
なお、逆励磁による耐電圧試験方法を三相一括型の計器用変圧器に適用した場合、各相の試験毎に接地を取る必要があるために、余分なガス処理工程が必要となるだけでなく、万一ワイヤーの取り外しを忘れた場合、ガス絶縁機器運開後に地絡事故が発生する可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ガス絶縁開閉装置の現地試験を相単位で実施することができるガス絶縁計器用変圧器を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、絶縁ガスを充填した容器に収納された三相分の電圧変成部を有するガス絶縁計器用変圧器であって、前記電圧変成部の一次巻線に取り付けられた第1の固定接触子と、前記容器と電気的に絶縁された状態で前記容器の内部から外部に延設された導体と、前記容器の内部側の前記導体の端部に取り付けられた第2の固定接触子と、駆動軸の軸中心から半径方向に延在する可動接触子と、高圧回路に接続され、前記可動接触子が前記第1の固定接触子および前記第2の固定接触子と接離可能に構成された断路部と、前記駆動軸の一端に取り付けられ前記可動接触子の自由端を回動させる操作部と、をそれぞれ三相分備えたこと、を特徴とする。
この発明によれば、計器用変圧器と接地端子と断路部とをそれぞれ三相分一括で1つの容器に収納し、各相に配置された操作部によって計器用変圧器および接地端子の断路操作を相毎に行えるように構成したので、ガス絶縁開閉装置の現地試験を相単位で実施することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるガス絶縁計器用変圧器の一の縦断面図である。 図2は、本発明の実施の形態にかかるガス絶縁計器用変圧器の他の縦断面図である。 図3は、本発明の実施の形態にかかるガス絶縁計器用変圧器の横断面図である。 図4は、GIS側からの耐電圧試験を実施するときの接続状態を説明するための単線結線図である。 図5は、逆励磁による耐電圧試験を実施するときの接続状態を説明するための単線結線図である。 図6は、接地端子に試験装置を接続してGISの各種試験を実施するときの接続状態を説明するための単線結線図である。
以下に、本発明にかかるガス絶縁計器用変圧器の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態.
図1は、本発明の実施の形態にかかるガス絶縁計器用変圧器の一の縦断面図であり、図2は、本発明の実施の形態にかかるガス絶縁計器用変圧器の他の縦断面図であり、図3は、本発明の実施の形態にかかるガス絶縁計器用変圧器の横断面図である。なお、図1は、図3のA−A線に沿う矢視断面図であり、図2は、図3のB−B線に沿う矢視断面図である。
金属容器(容器)10は、図示しないガス絶縁開閉装置との連通部が絶縁スペーサ19で仕切られ、密閉された空間を形成している。
金属容器10の内部には、図3に示すように、三相分の計器用変圧器VTが収納されると共に、高い絶縁性能を有する六フッ化硫黄ガス(SF6ガス)11が加圧された状態で封入されている。
また、金属容器10の内部には、図1に示すように、計器用変圧器一次巻線(以下単に「一次巻線」と称する)12および計器用変圧器二次巻線(以下単に「二次巻線」と称する)25を有する計器用変圧器VTと、GISに接続され可動ブレード16が第1の固定接触子13および第2の固定接触子14と接離可能に構成された断路部1と、GISの試験端子または接地端子として機能する導体である接地端子23とが収納されている。なお、金属容器10に充填されるガスは、絶縁性能を有するガスであればよく、SF6ガス以外の気体でもよい。
金属容器10の外部には、絶縁操作ロッド18に取り付けられ可動ブレード16の自由端を回動させる操作部26と、計器用変圧器二次巻線25に接続された二次端子箱40と、接地端子23を接地するための接地板22と、が取り付けられている。
なお、図1および図2には、本発明にかかるガス絶縁計器用変圧器を構成するこれらの要素を分かり易く説明するために、便宜上1つの相に対応する要素のみ示されているが、本実施の形態にかかるガス絶縁計器用変圧器は、図3に示すように、三相分の計器用変圧器VTと、三相分の断路部1と、三相分の接地端子23とが、金属容器10に一体的に構成されているものとする。
以下、1つの相に対する計器用変圧器VT、断路部1、および接地端子23をそれぞれ詳細に説明する。
まず、電圧変成部である計器用変圧器VTを説明する。計器用変圧器VTは、金属容器10の内側に設置された鉄心24と、この鉄心24に巻回された二次巻線25と、その外側に巻回された一次巻線12とを有して構成されている。
図1に示される第1の固定接触子13は、一次巻線12に取り付けられ、第1の固定接触子13の内部には、固定側通電接触子15aが具備されている。そのため、可動ブレード(可動接触子)16の自由端に設置された可動側通電接触子29(図2参照)が固定側通電接触子15aと接している状態のとき(すなわち、可動ブレード16が図1に示すように実線の位置にあるとき)、計器用変圧器VTは、可動ブレード16と絶縁操作ロッド(駆動軸)18と駆動軸シールド17とを介して、GISの相と電気的に接続された状態となる。なお、可動ブレード16、駆動軸シールド17、および絶縁操作ロッド18の詳細に関しては後述する。
次に、断路部1の構成を説明する。断路部1は、絶縁操作ロッド18と、駆動軸シールド17と、操作部26とで構成されている。
以下、断路部1を構成するこれらの構成を詳説する。
駆動軸シールド17は、絶縁スペーサ19の一部31に内在するGISの端末部分に接続され、GISの端末から計器用変圧器VT側に延設されている。この駆動軸シールド17は、絶縁操作ロッド18を回転可能に軸止する金属製の導体であり、駆動軸シールド17の中心部分は、図2に示すように二股状に形成され、この二股状のスリット部分に可動ブレード16が収納される構造となっている。このような構造とすることで、GIS側からの電圧印加による耐電圧試験時には、可動ブレード16の周囲が覆われ、計器用変圧器VTに対する電界を緩和することが可能である。
駆動軸シールド17に軸止される絶縁操作ロッド18には、絶縁操作ロッド18の回転軸中心から半径方向に延在する可動ブレード16が取り付けられている。
絶縁操作ロッド18は、図2に示すようにシャフトシールケース27を介して金属容器10の外部に突出している。
金属容器10の側面に設置されたシャフトシールケース27(図2参照)は、大気圧より高い圧力で金属容器10内に密封されるSF6ガス11が絶縁操作ロッド18の貫通部から外部に漏れ出すことを防止するものであり、このシャフトシールケース27の内部には、金属容器10を気密に保つためのOリング21bが設置されている。
図2に示される操作部26は、金属容器10の外部に延出した絶縁操作ロッド18に取り付けられ、モータまたは手動操作により可動ブレード16を回動させるものである。可動ブレード16の自由端は、この操作部26から絶縁操作ロッド18に伝達された操作量に応じて、絶縁操作ロッド18を中心として回転軌跡を描くように回動する。可動ブレード16の自由端が回動することによって、計器用変圧器VTとGISとが電気的に接続されると共に、計器用変圧器VTとGISとの電気的な接続が切り離される。また、可動ブレード16の自由端が回動することによって、接地端子23とGISとが電気的に接続されると共に、接地端子23とGISとの電気的な接続が切り離される。
次に、接地端子または試験用端子として機能する接地端子23と、絶縁カラー20と、接地板22とを説明する。
金属容器10の側面に設置された絶縁カラー20は、接地端子23を金属容器10から電気的に絶縁する機能を有するとともに、その内部に設置されたOリング21aによって金属容器10を気密に保つものである。
金属容器10の内部側の接地端子23の端部には、第2の固定接触子14が取り付けられ、接地端子23は、絶縁カラー20を介して、金属容器10と電気的に絶縁された状態で金属容器10の内部から外部に延設されている。
金属容器10の外側の接地端子23の端部には、GISを接地するための金属製の接地板22が取り付けられている。この接地板22は、図3に示すようにボルト30などを用いて金属容器10に接続され、さらに金属容器10は、筐体接地されている。従って、金属容器10の外部に延出した接地端子23に接地板22が取り付けられている状態のとき、固定端子14および接地端子23は、電気的に接地された状態となる。
より具体的に説明すると、図1に示される第2の固定接触子14の内部には、固定側通電接触子15bが具備されているため、金属容器10の外部に延出した接地端子23に接地板22が取り付けられ、かつ、可動ブレード16の自由端に設置された可動側通電接触子29が固定側通電接触子15bと接している状態のとき、GISの相は、接地された状態となる。すなわち、図1に示すように可動ブレード16が駆動軸シールド17と第2の固定接触子14とを繋ぐ点線の位置にあるとき、GISの相は、駆動軸シールド17と絶縁操作ロッド18と可動ブレード16と第2の固定接触子14とを介して電気的に接地された状態となる。
一方、金属容器10の外部に延出した接地端子23から接地板22を取り外した場合、接地端子23が接地されていない状態となる。このとき、接地端子23に所定の試験装置を接続することによって、現地据え付け後のGISの各種試験を実施することが可能である。すなわち、接地端子23は、接地板22を取り外すことによりGISの試験端子として機能する。例えば、主回路抵抗を測定する試験装置を接地端子23に接続し、可動ブレード16を第2の固定接触子14側に回動させて当該試験装置から電流を流すことによって、現地据え付け後のGISを構成する機器の抵抗値を測定することが可能である。このように、接地端子23は、絶縁カラー20によって金属容器10との絶縁を保った状態で気中に引き出されているため、耐電圧試験以外の試験を実施の場合における、各種試験装置を接続するインターフェイスとして機能する。
次に、断路装置固定端子13と、接地装置固定端子14と、絶縁操作ロッド18との接地位置の関係を説明する。
第1の固定接触子13と第2の固定接触子14は、図1に示すように、可動ブレード16の回転円弧上に所定の距離をあけて配設されている。より詳細には、第1の固定接触子13および第2の固定接触子14は、絶縁操作ロッド18の回転軸を中心として回転軌跡を描くように回動する可動ブレード16の自由端と接離可能に設置されている。図1では、一例として、駆動軸シールド17は、計器用変圧器VTの設置位置よりも接地端子23側に設置され、かつ、この駆動軸シールド17に軸止さえる絶縁操作ロッド18に取り付けられた可動ブレード16の自由端が、第1の固定接触子13と第2の固定接触子14に接離可能に構成されている。
なお、上述した所定の距離とは、第1の固定接触子13と駆動軸シールド17との絶縁を確保できる距離、あるいは、第2の固定接触子14と駆動軸シールド17との絶縁を確保できる距離を意味するものであり、例えば、SF6ガスを用いた場合に絶縁を確保できる距離、あるいはSF6ガス以外の絶縁性ガスを用いたとき、そのガスの絶縁性能に応じて絶縁を確保できる距離である。
このように、本実施の形態にかかるガス絶縁計器用変圧器は、第1の固定接触子13と第2の固定接触子14と絶縁操作ロッド18との位置関係を考慮することで、図3に示すように、金属容器10内に三相分の計器用変圧器VTを中心点に極力近づくように配置し、かつ、金属容器10の外側に三相分の操作部26を配置することが可能である。
以下、図2に示される二次端子箱40の構成および機能を詳説する。
二次端子箱40は、図示しない配線によって二次巻線25に接続され、運用時にGISを流れる高電圧の電気量を測定するために使用されるだけでなく、計器用変圧器VTの二次側からGISを逆励磁して耐電圧試験を実施する際にも使用される。
この逆励磁による耐電圧試験に関して説明すると、例えば、GISの性能検証においては、GISを構成する機器に対して電圧を印加する試験や電流を流す試験など様々な試験項目があるわけであるが、例えば、耐電圧性能のみ検証する場合、逆励磁によって電圧を印加することでその検証が可能である。なお、通常のGIS側から電圧を印加して実施する耐電圧試験では、GIS側に大がかりな試験装置を設置した上で、図1に示される可動ブレード16を計器用変圧器VTから切り離して実施されるわけであるが、逆励磁による耐電圧試験では、このような大がかりな試験装置を設置することなく耐電圧試験を実施することが可能である。
以下、図4〜6を用いて、計器用変圧器VTとGISとの電気的接続状態と、接地端子23とGISとの電気的接続状態とを、上述した可動ブレード16の回動位置に関連付けながら、本実施の形態にかかるガス絶縁計器用変圧器の動作を説明する。
図4は、GIS側からの耐電圧試験を実施するときの接続状態を説明するための単線結線図である。さらに、図4(a)には、GISの相が接地された状態が示され、図4(b)には、GISの相が計器用変圧器VTおよび接地端子23から切り離された状態が示されている。
可動ブレード16が第2の固定接触子14側に回動することによって可動側通電接触子29が固定側通電接触子15bと接しており、かつ、金属容器10の外部に延出した接地端子23に接地板22が取り付けられている状態のとき、GISの相は、図4(a)に示すように接地された状態となる。
また、可動ブレード16が駆動軸シールド17内に収納され、可動側通電接触子29が固定側通電接触子15aおよび固定側通電接触子15bの何れにも接していないとき、当該可動ブレード16の相は、図4(b)に示すように計器用変圧器VTおよび接地端子23から切り離された状態となる。
GIS側からの耐電圧試験を実施する場合、例えば、三相のうちの2つの相の可動ブレード16を図4(a)の状態とし、残りの1つの相の可動ブレード16を図4(b)の状態とした上で、接地されていない相に電圧を印加する事により耐電圧試験を実施可能である。なお、線間の耐電圧試験を実施する場合には、三相のうちの2つの相の可動ブレード16を図4(b)の状態とし、残りの1つの相の可動ブレード16を図4(a)の状態とし上で、接地されていない2つの相に電圧を印加する事により線間の耐電圧試験を実施可能である。
図5は、逆励磁による耐電圧試験を実施するときの接続状態を説明するための単線結線図である。可動ブレード16が第1の固定接触子13側に回動することによって可動側通電接触子29が固定側通電接触子15aと接しているとき、計器用変圧器VTがGISと電気的に接続される。
逆励磁による耐電圧試験を実施する場合、例えば、三相のうちの1つの相の可動ブレード16を図5の状態とした上で、当該相に二次巻線25から逆励磁する事により、一次巻線12にはGISの耐電圧試験相当の電圧が誘起され、当該相と対地間の耐電圧試験が可能である。なお、逆励磁による線間の耐電圧試験を実施する場合には、三相のうちの2つの相の可動ブレード16を図5の状態とした上で、この2つの相の計器用変圧器VTを逆励磁すればよい。
図6は、接地端子23に試験装置を接続してGISの各種試験を実施するときの接続状態を説明するための単線結線図である。可動ブレード16が第2の固定接触子14側に回動することによって可動側通電接触子29が固定側通電接触子15bと接しているとき、接地端子23がGISと電気的に接続される。さらに、接地端子23には接地板22の代わりに試験装置が接続されている。
例えば、主回路抵抗を測定する場合、三相のうちの2つの相の可動ブレード16を図6の状態とした上で、当該試験装置から電流を流すことによって抵抗値を測定することが可能である。
このように、駆動軸シールド17、絶縁操作ロッド18、および可動ブレード16を、断路装置として機能させることができると共に、接地装置としても機能させることが可能である。
なお、全ての相にかかる可動ブレード16の自由端が固定側通電接触子15aに接触している場合、GISと計器用変圧器VTは、通常の接続状態となっており、GISの各相の電圧を測定が可能である。
以上に説明したように、本実施の形態にかかるガス絶縁計器用変圧器は、三相分の計器用変圧器VTと断路部1と接地端子23とを、1つの金属容器10に具備し、操作部26によって各断路部1を個別に操作可能としたので、以下のような効果を奏する。
第1には、本実施の形態にかかるガス絶縁計器用変圧器では、試験接地装置の取り付けおよび取り外すという作業が不要であり、かつ、可動ブレード16の自由端が回動することによって計器用変圧器VTとGISとが電気的に接続されると共に計器用変圧器VTとGISとの電気的な接続が切り離される。そのため、相毎にGIS側からの耐電圧試験を実施する事ができ、試験用接地装置の取り外しに伴う絶縁ガスの回収および再充填などの作業が不要となるので、従来のガス絶縁計器用変圧器を使用した場合に比べて、GIS設置後における現地耐電圧試験の作業が大幅に軽減される。
第2には、本実施の形態にかかるガス絶縁計器用変圧器は、計器用変圧器VTの二次巻線25を励磁する二次端子箱40を備えるようにしたので、相毎に逆励磁による耐電圧試験を実施することも可能である。すなわち、計器用変圧器VTを、計器用変圧器としてだけではなく、耐電圧試験用装置として使用する事も可能である。そのため、大がかりな試験装置をGIS側に設置することなく耐電圧試験を実施することが可能となる。
第3には、GIS側からの耐電圧試験を実施する際、耐電圧試験の電圧と周波数の関係より鉄芯24が飽和する可能性がある場合には、任意の相の可動ブレード16を中間位置である駆動軸シールド17内に内包させる事により、計器用変圧器VTを電気的に切り離した状態でGISの耐電圧試験を実施することが可能である。
第4には、接地端子23を試験用接地装置として機能させることができるだけでなく、試験用接地装置以外の試験装置としても機能させることができるため、接地端子23に所定の試験装置を接続することによって、例えば、GIS内の計器用変流器の試験や抵抗測定等の試験を実施する事も可能である。
以上のように、本発明は、高圧回路に対して接続または切離しが可能なガス絶縁計器用変圧器に適用可能であり、特に、現地耐電圧試験をガス処理することなく相単位で実施することができる発明として有用である。
1 断路部
10 金属容器(容器)
11 SF6ガス
12 計器用変圧器一次巻線
13 第1の固定接触子
14 第2の固定接触子
15a、15b 固定側通電接触子
16 可動ブレード(可動接触子)
17 駆動軸シールド
18 絶縁操作ロッド(駆動軸)
19 絶縁スペーサ
20 絶縁カラー
21a、21b Oリング
22 接地板
23 接地端子(導体)
24 鉄芯
25 計器用変圧器二次巻線
26 操作部
27 シャフトシールケース
29 可動側通電接触子
30 ボルト
31 絶縁スペーサの一部
40 二次端子箱
VT 計器用変圧器(電圧変成部)

Claims (5)

  1. 絶縁ガスを充填した容器に収納された三相分の電圧変成部を有するガス絶縁計器用変圧器であって、
    前記電圧変成部の一次巻線に取り付けられた第1の固定接触子と、
    前記容器と電気的に絶縁された状態で前記容器の内部から外部に延設された導体と、
    前記容器の内側の前記導体の端部に取り付けられた第2の固定接触子と、
    前記容器の外部に設けられた駆動手段により回転する駆動軸の軸中心から半径方向に延在する可動接触子と、
    高圧回路に接続され、前記駆動軸を軸止し、前記電圧変成部に対する電界を緩和するように前記可動接触子を収納可能に構成されると共に、前記可動接触子が前記第1の固定接触子および前記第2の固定接触子と接離可能に構成された断路部と、
    前記駆動軸の一端に取り付けられ前記可動接触子の自由端を回動させる操作部と、
    をそれぞれ三相分備えたこと、
    を特徴とするガス絶縁計器用変圧器。
  2. 前記第1の固定接触子および前記第2の固定接触子は、前記断路部に軸止された前記駆動軸の回転軸を中心として回動する前記可動接触子の自由端と接離可能に設置されていること、を特徴とする請求項1に記載のガス絶縁計器用変圧器。
  3. 前記電圧変成部の鉄芯に巻装された二次巻線を励磁する二次端子箱を備えたこと、を特徴とする請求項1または2に記載のガス絶縁計器用変圧器。
  4. 前記容器の外側の前記導体の端部に設置され前記高圧回路を接地する接地板を備えたこと、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のガス絶縁計器用変圧器。
  5. 前記導体は、前記導体の端部に設置された前記接地板を取り外すことにより前記高圧回路の試験端子として機能すること、を特徴とする請求項4に記載のガス絶縁計器用変圧器。
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