JP5540946B2 - グローブボックス - Google Patents
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Description
前記ボックス本体は、車体に支持され、助手席前方のインストルメントパネルから車室に向かって開口する車室側開口部にリッドを有する。
前記背面カバーは、前記ボックス本体のダッシュ側開口部に配置され、前記ボックス本体の内面形状よりも小さな外面形状を有する。
前記段差部は、前記背面カバーと前記ボックス本体の間に形成され、前記背面カバーと前記ボックス本体を接続する。
前記複数の連結支柱は、前記段差部に設けられ、周方向に沿って直線状に開口した複数のスリットを部分的に接合する。
前記案内突起は、前記スリットの開口空間に向かって前記ボックス本体あるいは前記背面カバーから突設され、前記スリットの両側に開口空間を残しつつスリット隙間を狭める。
そして、連結支柱の破断進行により、ボックス本体から背面カバーが分断され、ボックス本体と背面カバーの接合剛性を保てない分断状態になると、背面カバーに加わる入力位置と入力方向にしたがって、車体に支持されたボックス本体の内面に、背面カバーが滑り込む。このとき、スリットの開口空間に向かって突設された案内突起によりスリット隙間を狭めるようにしているため、案内突起が、背面カバーをボックス本体の内面に向かって案内誘導させる。
この結果、前方衝突時、連結支柱の破断機能を損なうことなく、背面カバーの分断後に発揮される案内誘導機能により、速やかにボックス本体の内面に背面カバーを滑り込ませることができる。
図1は、実施例1のグローブボックスが適用された電気自動車のインストルメントパネル部を示す断面図である。図2は、実施例1のグローブボックスの背面部を示す斜視図である。以下、図1および図2に基づき全体構成を説明する。
なお、段差部3のうち、背面カバー2の底面に沿う部分以外の部分(背面カバー2の両側面や上面に沿う部分)は、図3および図4に示すように、複数のスリット5を部分的に接合する複数の広幅連結支柱4のみを有する。
実施例1のグローブボックスにおける作用を、「背面カバーへの入力作用」、「連結支柱の破断作用」、「背面カバーの滑り込み作用」に分けて説明する。
図8は、前方衝突による衝撃力が背面カバーへの入力を開始する入力開始状態を示す。以下、図8に基づいて、背面カバー2への入力作用を説明する。
したがって、前方衝突時、ダッシュパネル16からの衝撃力IFが、背面カバー2のカバー入力突起6,6を突設した位置に集中して入力する。
このため、複数の連結支柱4,14の破断を促し、速やかにボックス本体1の内面に背面カバー2を滑り込ませることができる。
すなわち、ボックス構造において三面が交わるコーナー部の構造強度が最も高く、このコーナー部の領域に存在する連結支柱4,14の破断を促すことが、ボックス本体1から背面カバー2を速やかに分断する上で重要となる。
これに対し、集中入力作用を示すカバー入力突起6,6を、背面カバー2のコーナー部に突設することで、コーナー部の領域に存在する連結支柱4,14の破断を促し、ボックス本体1から背面カバー2を速やかに分断することができる。
すなわち、背面カバー2の下側に沿ってボックス本体1から背面カバー2を分断したい場合、片側から連結支柱4,14を破断すると、もう片側まで破断が進行するまで待つ必要があり、破断応答性が低くなる。
これに対し、背面カバー2の下側に沿ってボックス本体1から背面カバー2を分断するとき、両側からの連結支柱4,14の破断になることで、高応答の破断進行によりボックス本体1から背面カバー2を分断することができる。
すなわち、リッドの開閉動作を滑らかにするダンパーは、一般的にボックスの側部に設けられる。このとき、ボックスの側部にダンパーの設置スペースを確保する必要があり、余分なスペースを要する。一方、実施例1のように、背面カバー2の側面形状を三角形状などとした場合には、背面カバー2の上側位置にスペースを確保できる。
このため、背面カバー2の上側位置に確保されるスペースを有効利用し、ダンパー15を背面カバー2の上側空きスペースに設けることができる。
図9〜図11は、背面カバーへの入力による背面カバーの底面に有する狭幅連結支柱の破断開始パターン・底面破断進行パターン・両側面破断進行パターンを示す。以下、図9〜図11に基づいて、広幅連結支柱4と狭幅連結支柱14の破断作用を説明する。
すなわち、前方衝突時、ダッシュパネル16からの衝撃力IFが、背面カバー2に集中して入力されると、狭幅連結支柱14が先行して破断し、この狭幅連結支柱14の破断をきっかけとして複数の広幅連結支柱4の連鎖破断が促されるという作用を示す。
このため、前方衝突時、速やかにボックス本体1の内面に背面カバー2を滑り込ませることができる。
すなわち、狭幅連結支柱14の応力集中による破断のタイミングが、カバー入力突起6,6から加わる集中力により早期となる。
このため、前方衝突時、狭幅連結支柱14が早期に破断し、この破断をきっかけとする連鎖破断をさらに促すことができる。
すなわち、背面カバー2の外周形状に沿う方向は、連結支柱4,14の連鎖破断方向であり、カバー入力突起6,6からの入力が、スポット入力になると、連鎖破断の進行速度に遅れが出ることがある。
これに対し、カバー入力突起6,6の長辺Wを、背面カバー2の外周形状に沿う方向とすることで、狭幅連結支柱14の破断をきっかけとし、速やかに連鎖破断を進行させることができる。
例えば、破断性の良い連結支柱としたい場合には、全ての連結支柱を狭幅連結支柱14にすると、良好な破断性が確保されるが、ボックス本体1と背面カバー2の連結剛性が低くなる。
これに対し、狭幅連結支柱14と広幅連結支柱4を交互に配置したことにより、ボックス本体1と背面カバー2の連結剛性の確保と、ボックス本体1と背面カバー2の破断性の確保と、の両立を図ることができる。
すなわち、カバー入力突起と連結支柱の設定間隔が離れている場合、入力時の連結支柱の破断が曲げ破断となり、剪断による破断に比べ、過大な入力を要する。
これに対し、両連結支柱4,14に近接する位置の一対のカバー入力突起6,6により、両連結支柱4,14を主に剪断により破断することができる。そして、狭幅連結支柱14と広幅連結支柱4の配置関係により、狭幅連結支柱14の剪断破断をきっかけとし、破断を進行させるという連鎖破断パターンにより、背面カバー2の底面分断を高い確実性により実現することができる。
図12は、ボックス本体の内面に背面カバーを滑り込ませるときの案内突起による滑り込み案内動作を示し、図13は、ボックス本体の内面に背面カバーを滑り込ませた状態の一例を示す。以下、図12および図13に基づいて、背面カバー2の滑り込み作用を説明する。
すなわち、案内突起7によりスリット5の両側に残した開口空間s,sが、両連結支柱4,14の破断機能を分担し、案内突起7によるスリット隙間tが、背面カバー2の分断後に発揮される案内誘導機能を分担する。
このため、前方衝突時、速やかにボックス本体1の内面に背面カバー2を滑り込ませることができる。
すなわち、図6に示すように、スリット5に案内突起7を突設しないと、コインなどの小物Dがスリット5からしたに落ちてしまう。
これに対し、ボックス本体1の下面からスリット5の開口空間に向かって案内突起7を突設すると、図7に示すように、コインなどの小物Dが、背面カバー側開口端面2aに引っ掛かって、コインなどの小物Dの落下を防止することができる。
このため、背面カバー2を、滑り込み案内面7aに沿って円滑にボックス本体1の内面に向かって案内誘導させることができる。
すなわち、背面カバー側開口端面2aと案内突起7の突起端面7bとの間に滑り込み方向の隙間が形成されない。
このため、分断された背面カバー2の車両後方への移動直後から、確実にボックス本体1の内面に向かう案内誘導機能を発揮させることができる。
実施例1のグローブボックスにあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
前記ボックス本体1のダッシュ側開口部に配置され、前記ボックス本体1の内面形状よりも小さな外面形状を有する背面カバー2と、
前記背面カバー2と前記ボックス本体1の間に形成され、前記背面カバー2と前記ボックス本体1を接続する段差部3と、
前記段差部3に設けられ、周方向に沿って直線状に開口した複数のスリット5を部分的に接合する複数の連結支柱4,14と、
前記スリット5の開口空間に向かって前記ボックス本体1あるいは前記背面カバー2から突設され、前記スリット5の両側に開口空間s,sを残しつつスリット隙間tを狭める案内突起7と、
を備えた。
このため、前方衝突時、連結支柱4,14の破断機能を損なうことなく、背面カバー2の分断後に発揮される案内誘導機能により、速やかにボックス本体1の内面に背面カバー2を滑り込ませることができる。
このため、(1)の効果に加え、案内突起7が持つ機能として、背面カバー2の案内誘導機能に、コインなどの小物Dの落下を防止する小物落下防止機能を追加することができる。
このため、(2)の効果に加え、背面カバー2を、滑り込み案内面7aに沿って円滑にボックス本体1の内面に向かって案内誘導させることができる。
このため、(3)の効果に加え、分断された背面カバー2の車両後方への移動直後から、確実にボックス本体1の内面に向かう案内誘導機能を発揮させることができる。
実施例1との相違点を、図14および図15に基づき説明する。
(a) 背面カバー2’を方形側面形状と方形背面形状とした。
(b) 実施例1におけるカバー入力突起を無くした。
(c) 段差部3の全周にわたって開口した複数のスリット5の全てに対して案内突起7を突設した(図15)。
なお、他の構成は、実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
前方衝突時、実施例1におけるカバー入力突起を無くしたことで、ダッシュパネル16から背面カバー2’に加わる入力の方向は、図14の矢印に示すように、下向き斜め方向であったり、水平方向であったり、上向き斜め方向であったりする。これによって、図14の仮想線に示すように、分断された背面カバー2’が、ボックス本体1の内面へ滑り込むとき、背面カバー2’の分断姿勢は、背面カバー2’への入力方向に応じた様々な分断姿勢パターンを示す。
実施例2のグローブボックスにあっては、実施例1の(1)〜(4)の効果に加え、下記の効果を得ることができる。
このため、背面カバー2’の分断姿勢パターンにかかわらず、背面カバー2’を、円滑にボックス本体1の内面へ滑り込ませる誘導案内機能を発揮させることができる。
2,2’ 背面カバー
2a 背面カバー側開口端面
3 段差部
4 広幅連結支柱(連結支柱)
5 スリット
6 カバー入力突起
7 案内突起
7a 滑り込み案内面
8 リッド
10 デッキクロスメンバ(車体)
11 インストルメントパネル
12 車室
13 フランジ
14 狭幅連結支柱(連結支柱)
15 ダンパー
16 ダッシュパネル
16a パネル面
17 アンダーカバー
18 モータ室
19 制御ユニットボックス
s,s 開口空間
t スリット隙間
Claims (5)
- 車体に支持され、助手席前方のインストルメントパネルから車室に向かって開口する車室側開口部にリッドを有するボックス本体と、
前記ボックス本体のダッシュ側開口部に配置され、前記ボックス本体の内面形状よりも小さな外面形状を有する背面カバーと、
前記背面カバーと前記ボックス本体の間に形成され、前記背面カバーと前記ボックス本体を接続する段差部と、
前記段差部に設けられ、周方向に沿って直線状に開口した複数のスリットを部分的に接合する複数の連結支柱と、
前記スリットの開口空間に向かって前記ボックス本体あるいは前記背面カバーから突設され、前記スリットの両側に開口空間を残しつつスリット隙間を狭める案内突起と、
を備えたことを特徴とするグローブボックス。 - 請求項1に記載されたグローブボックスにおいて、
前記案内突起は、前記ボックス本体の下面から前記スリットの開口空間に向かって突設したことを特徴とするグローブボックス。 - 請求項2に記載されたグローブボックスにおいて、
前記案内突起は、その突起上面に、前記背面カバーの下面より低く、前記段差部の上面から前記ボックス本体の上面へと滑らかに繋ぐ滑り込み案内面を形成したことを特徴とするグローブボックス。 - 請求項3に記載されたグローブボックスにおいて、
前記案内突起は、その突起端面を前記スリットの背面カバー側開口端面の位置まで車両前方に延ばし、前記背面カバーの下面と前記案内突起の上面により形成される上下方向隙間を前記スリット隙間としたことを特徴とするグローブボックス。 - 請求項1から請求項4までの何れか1項に記載されたグローブボックスにおいて、
前記案内突起は、前記段差部の全周にわたって開口した複数のスリットの全てに突設したことを特徴とするグローブボックス。
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JP2010153899A JP5540946B2 (ja) | 2010-07-06 | 2010-07-06 | グローブボックス |
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