JP5535751B2 - 入力装置、入力プログラム、及び入力方法 - Google Patents

入力装置、入力プログラム、及び入力方法 Download PDF

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本発明は、複数の入力部に対して行われた操作を表す情報を入力する入力装置、入力プログラム、及び入力方法に関する。
特許文献1には、複数の表示パネルを1つの表示パネルとして用いる場合に、文字又は単語が表示パネルにおいて切れて表示されないように、文字又は単語の表示位置を変更する携帯処理装置が開示されている。
特開2000−181872号公報
ここで、特許文献1に開示された携帯処理装置は、それぞれの表示パネルの表示面に複数のタッチパネルを設置し、それぞれの表示パネルにおける文字の表示位置と、タッチパネルがタッチされた位置とに基づいてユーザが選択した文字を特定している。
しかし、図20(a)に示すように、ユーザが携帯処理装置をタッチした状態のままタッチ位置をタッチパネル922上の点P01からタッチパネル912上の点P05まで移動させると、特許文献1の携帯処理装置は、2つのタッチパネルで別々にタッチの開始、継続、及び終了を検出する。このため、図20(b)に示すように、携帯処理装置は、タッチパネル922からユーザの指が離れた点P03においてタッチの終了を検出し、タッチパネル912へユーザの指が触れ始める点P04においてタッチの開始を検出してしまう。よって、特許文献1の携帯処理装置では、タッチ状態のままタッチ位置を複数のタッチパネル間で変更する操作(以下、タッチパネルを跨いだドラッグ操作という)を検出できないという問題があった。
このため、特許文献1の携帯処理装置は、図21(a)に示すようにタッチパネル912の下に表示されたBボタンをタッチパネル922の下に移動させるため、図21(b)に示すようにタッチパネル912の下に設置された表示パネルとタッチパネル922の下に設置された表示パネルとに跨った楕円を描くため、又は図21(c)に示すようにタッチパネル912の下に表示された文章の一部分を表す文字「元」からタッチパネル922の下に表示された他の部分を表す文字「日」までを選択するために、タッチパネルを跨いだドラッグ操作をユーザが行っても、タッチパネル912の端部でタッチの終了を検出してしまう。よって、特許文献1の携帯処理装置では、図21(d)に示すようにBボタンをタッチパネル912の端部までしか移動できず、図21(e)に示すようにタッチパネル912の下に設置された表示パネルに表示できる大きさの楕円しか描けず、かつ図21(f)に示すようにタッチパネル912の下に表示された文章の一部分しか選択できない。
そこで、本発明は、このような点に鑑み、タッチ状態のままタッチ位置を複数のタッチパネル間で変更する操作に応じた情報を入力できる入力装置、入力プログラム、及び入力方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る入力装置は、
第1入力部及び第2入力部のいずれか一方に行われた操作の種別と、前記操作の対象とされた入力部とを表す操作情報を取得する操作情報取得手段と、
前記操作情報取得手段で取得された第1操作情報が表す操作の種別がタッチ操作の終了である場合であかつ前記第1入力部と前記第2入力部との距離が所定の閾値よりも小さい場合であって、タッチ操作の終了を表す前記第1操作情報が取得された時刻から所定時間前までに取得された第2操作情報が、前記第1操作情報で表される入力部と異なる入力部を表す場合に、前記第1操作情報をタッチ操作の継続を表す操作情報に変更する操作情報変更手段と、
前記操作情報変更手段で変更された操作情報を出力する操作情報出力手段と、を備える、
ことを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る入力装置は、
第1入力部及び第2入力部のいずれか一方に行われた操作の種別と、前記第1入力部及び前記第2入力部のいずれか一方において操作が行われた操作位置と、前記操作の対象とされた入力部とを表す操作情報を取得する操作情報取得手段と、
前記操作情報取得手段で取得された第1操作情報が表す操作の種別がタッチ操作の終了である場合であり、かつ前記第1操作情報が取得された時刻との差異が所定時間より短い時刻に取得された第2操作情報が、前記第1操作情報で表される入力部と異なる入力部を表す場合であって、前記第1操作情報が表す操作位置と前記第2操作情報が表す操作位置との距離が所定距離よりも短い場合に、前記第1操作情報をタッチ操作の継続を表す操作情報に変更する操作情報変更手段と、
前記操作情報変更手段で変更された操作情報を出力する操作情報出力手段と、を備える、
ことを特徴とする。
また上記目的を達成するため、本発明の第の観点に係る入力プログラムは、
コンピュータを、
第1入力部及び第2入力部のいずれか一方に行われた操作の種別と、前記操作の対象とされた入力部とを表す操作情報を取得する操作情報取得手段、
前記操作情報取得手段で取得された第1操作情報が表す操作の種別がタッチ操作の終了である場合であかつ前記第1入力部と前記第2入力部との距離が所定の閾値よりも小さい場合であって、タッチ操作の終了を表す前記第1操作情報が取得された時刻から所定時間前までに取得された第2操作情報が、前記第1操作情報で表される入力部と異なる入力部を表す場合に、前記第1操作情報をタッチ操作の継続を表す操作情報に変更する操作情報変更手段、
前記操作情報変更手段で変更された操作情報を出力する操作情報出力手段、として機能させる、
ことを特徴とする。
また上記目的を達成するため、本発明の第4の観点に係る入力プログラムは、
コンピュータを、
第1入力部及び第2入力部のいずれか一方に行われた操作の種別と、前記第1入力部及び前記第2入力部のいずれか一方において操作が行われた操作位置と、前記操作の対象とされた入力部とを表す操作情報を取得する操作情報取得手段、
前記操作情報取得手段で取得された第1操作情報が表す操作の種別がタッチ操作の終了である場合であり、かつ前記第1操作情報が取得された時刻との差異が所定時間より短い時刻に取得された第2操作情報が、前記第1操作情報で表される入力部と異なる入力部を表す場合であって、前記第1操作情報が表す操作位置と前記第2操作情報が表す操作位置との距離が所定距離よりも短い場合に、前記第1操作情報をタッチ操作の継続を表す操作情報に変更する操作情報変更手段、
前記操作情報変更手段で変更された操作情報を出力する操作情報出力手段、として機能させる、
ことを特徴とする。
また上記目的を達成するため、本発明の第の観点に係る入力方法は、
第1入力部及び第2入力部のいずれか一方に行われた操作の種別と、前記操作の対象とされた入力部とを表す操作情報を取得する操作情報取得ステップと、
前記操作情報取得ステップで取得された第1操作情報が表す操作の種別がタッチ操作の終了である場合であかつ前記第1入力部と前記第2入力部との距離が所定の閾値よりも小さい場合であって、タッチ操作の終了を表す前記第1操作情報が取得された時刻から所定時間前までに取得された第2操作情報が、前記第1操作情報で表される入力部と異なる入力部を表す場合に、前記第1操作情報をタッチ操作の継続を表す操作情報に変更する操作情報変更ステップと、
前記操作情報変更ステップで変更された操作情報を出力する操作情報出力ステップと、を有する、
ことを特徴としている。
また上記目的を達成するため、本発明の第6の観点に係る入力方法は、
第1入力部及び第2入力部のいずれか一方に行われた操作の種別と、前記第1入力部及び前記第2入力部のいずれか一方において操作が行われた操作位置と、前記操作の対象とされた入力部とを表す操作情報を取得する操作情報取得ステップと、
前記操作情報取得ステップで取得された第1操作情報が表す操作の種別がタッチ操作の終了である場合であり、かつ前記第1操作情報が取得された時刻との差異が所定時間より短い時刻に取得された第2操作情報が、前記第1操作情報で表される入力部と異なる入力部を表す場合であって、前記第1操作情報が表す操作位置と前記第2操作情報が表す操作位置との距離が所定距離よりも短い場合に、前記第1操作情報をタッチ操作の継続を表す操作情報に変更する操作情報変更ステップと、
前記操作情報変更ステップで変更された操作情報を出力する操作情報出力ステップと、を有する、
ことを特徴としている。
本発明に係る入力装置、入力プログラム、及び入力方法によれば、タッチ状態のままタッチ位置を複数のタッチパネル間で変更する操作に応じた情報を入力できる。
図1(a)は、本発明の実施形態1に係る携帯端末装置がとり得る第1スタイルの一例を表す図である。図1(b)は、携帯端末装置がとり得る第2スタイルの一例を表す図である。 図2(a)は、携帯端末装置のハードウェア構成の一例を表す図である。図2(b)は、実施形態1に係る携帯端末装置が有する機能の一例を表す機能ブロック図である。 図3(a)は、実施形態1におけるタッチパネルを跨ぐドラッグ操作の一例を表す図である。図3(b)は、図3(a)に示すタッチパネルをA−A断面から表した断面図である。 図4(a)は、実施形態1に係る入力装置が取得するイベント情報の一例を表す図である。図4(b)は、実施形態1に係る入力装置が出力するイベント情報の一例を表す図である。 実施形態1に係る入力装置が実行する情報変更出力処理の一例を表すフローチャートである。 図6(a)は、実施形態2におけるタッチパネルを跨ぐドラッグ操作の一例を表す図である。図6(b)は、図6(a)に示すタッチパネルをA2−A2断面から表した断面図である。 本発明の実施形態2に係る入力装置が実行する情報変更出力処理の一例を表すフローチャートの前半部である。 本発明の実施形態2に係る入力装置が実行する情報変更出力処理の一例を表すフローチャートの後半部である。 図9(a)は、実施形態2に係る入力装置が取得するイベント情報の一例を表す図である。図9(b)は、実施形態2に係る入力装置が出力するイベント情報の一例を表す図である。 図10(a)は、本発明の実施形態3におけるタッチパネルを跨ぐドラッグ操作の一例を表す図である。図10(b)は、実施形態3に係る入力装置が有する機能の一例を表す機能ブロック図である。図10(c)は、実施形態3に係る入力装置が実行する距離閾値補正処理の一例を表すフローチャートである。 図11(a)は、実施形態3の変形例1に係る入力装置が有する機能の一例を表す機能ブロック図である。図11(b)は、実施形態3の変形例1に係る入力装置が実行するタッチ位置補正処理の一例を表すフローチャートである。図11(c)は、実施形態3の変形例2に係る入力装置が有する機能の一例を表す機能ブロック図である。図11(d)は、実施形態3の変形例2に係る入力装置が実行する時間閾値補正処理の一例を表すフローチャートである。 図12(a)は、有効領域の一例を表す図である。図12(b)は、本発明の実施形態4に係る入力装置が実行する情報変更出力処理の一例を表すフローチャートである。 図13(a)は、実施形態5における1つの表示パネルに全体が表示されるアイコンの一例を表す図である。図13(b)は、実施形態5において先にタッチされたタッチパネルのタッチ終了時に2つの表示パネルに跨って表示されるアイコンの一例を表す図である。図13(c)は、実施形態5においてタッチパネルの間をタッチする場合に表示されるアイコンの一例を表す図である。図13(d)は、実施形態5において後にタッチされるタッチパネルのタッチ開始時に表示されるアイコンの一例を表す図である。 実施形態5に係る入力装置が有する機能の一例を表す機能ブロック図である。 実施形態5に係る入力装置が実行する表示制御処理の一例を表すフローチャートである。。 図16(a)は、比較例において先にタッチされたタッチパネルのタッチ終了時に2つの表示パネルに跨って表示されるアイコンの一例を表す図である。図16(b)は、比較例においてタッチパネルの間をタッチする場合に表示されるアイコンの一例を表す図である。図16(c)は、比較例において後にタッチされるタッチパネルのタッチ開始時に表示されるアイコンの一例を表す図である。 図17(a)は、本発明の実施形態6に係る入力装置を備えた携帯端末装置がとり得る縦開きスタイルの一例を表す図である。図17(b)は、携帯端末装置がとり得る回転スタイルの一例を表す図である。図17(c)は、携帯端末装置がとり得る横開きスタイルの一例を表す図である。図17(d)は、携帯端末装置がとり得るスライドオープンスタイルの一例を表す図である。 図18(a)は、本発明の実施形態6に係る入力装置が有する機能の一例を表す機能ブロック図である。図18(b)は、実施形態6に係る入力装置が実行する初期化処理の一例を表すフローチャートである。図18(c)は、実施形態6に係る入力装置が記憶するスタイル管理表の一例を表す図である。 図19(a)は、本発明の実施形態7に係る2つの入力装置の一例を表す図である。図19(b)は、互いに接続された2つの入力装置の一例を表す図である。 図20(a)は、従来のタッチパネルを跨ぐドラッグ操作の一例を表す図である。図20(b)は、従来のタッチパネルが取得するイベント情報の一例を表す図である。 図21(a)は、タッチパネルを跨ぐドラッグ操作を行う第1の目的の一例を表す図である。図21(b)は、タッチパネルを跨ぐドラッグ操作を行う第2の目的の一例を表す図である。図21(c)は、タッチパネルを跨ぐドラッグ操作を行う第3の目的の一例を表す図である。図21(d)は、従来の装置でタッチパネルを跨ぐドラッグ操作を行った第1の結果の一例を表す図である。図21(e)は、従来の装置でタッチパネルを跨ぐドラッグ操作を行った第2の結果の一例を表す図である。図21(f)は、従来の装置でタッチパネルを跨ぐドラッグ操作を行った第3の結果の一例を表す図である。
以下、本発明の最良の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係る入力装置100は、図1(a)に示すような、携帯端末装置10に搭載される。携帯端末装置10は、携帯電話で構成され、着信を通知する音声を出力するスピーカ11、受話音声を出力するスピーカ12、通話音声を入力するマイクロフォン(以下単に、マイクという)13、並びにスピーカ11及び12の音量を指定する操作に応じた信号を入力する操作ボタン14を備える。
また、携帯端末装置10は、表示部110を格納した筐体と、表示部120を格納した筐体とを折り畳み可能に連結するヒンジ19とで構成される。このため、携帯端末装置10は、2つの表示部110及び表示部120の表示方向を略同一方向にした状態で双方を露出する、図1(a)に示すような第1スタイルだけでなく、表示部110の表示方向を表示部120の表示方向と略逆方向にした状態で双方を露出する、図1(b)に示すような第2スタイルと、表示部110及び表示部120を重ね合わせて双方を露出しない第3スタイルをとり得る。携帯端末装置10のサイズを折り畳む前より小さくすることで、携帯性を向上させるためである。
ここで、表示部110及び表示部120は、図2(a)に示すように、表示パネル111及びタッチパネル112並びに表示パネル121及びタッチパネル122をそれぞれ有する。このため、第1スタイルにおいて、携帯端末装置10は、表示パネル111及び121を1つの大きな表示パネルとして用い、タッチパネル112及び122を1つの大きなタッチパネルとして用いる。尚、第2スタイルにおいて、携帯端末装置10は、表示パネル111及び121並びにタッチパネル112及び122を、それぞれ別々の表示パネル及び別々のタッチパネルとして用いる。
携帯端末装置10は、図2(a)に示すように、バス17で互いに接続された上記のスピーカ11及び12、マイク13、及び操作ボタン14の他に、磁気センサ15、通信部16、及び入力装置100を備える。
磁気センサ15は、スピーカ11及び12が設置された筐体と異なる筐体に設置され、スピーカ11及び12から発せられる磁力を検出する。携帯端末装置10のスタイルによって磁気センサ15とスピーカ11及び12との距離が異なるため、携帯端末装置10は、磁気センサ15で検出される磁力の大きさに基づいて、携帯端末装置10のスタイルを検出できる。尚、通信部16は、基地局を介して通話音声などデータを送受信する。
入力装置100は、MPU(Micro Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103、及びタイマ104、並びに上記の表示部110及び120を備える。
MPU101は、ROM103に保存されたプログラムに従ってソフトウェア処理を実行することで、入力装置100を含む携帯端末装置10の全体制御を行う。具体的には、MPU101は、ウェブブラウザ又はメーラなどのアプリケーション(以下単に、アプリという)のプログラムを実行する。
RAM102は、MPU101がソフトウェア処理の実行に用いるデータを一時的に記憶する。ROM103は、各種のプログラム及び以下で説明する閾値を記憶する。タイマ104は、MPU101が割り込みを発生させる時間間隔を設定する。
表示部110及び120がそれぞれ有する表示パネル111及び121は、ドットマトリクス型のLCD(Liquid Crystal Display)である。尚、表示パネル111及び121は、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイパネルでも良いし、タッチパネル112及び122とそれぞれ一体であっても良い。
タッチパネル112及び122は、図3(a)に示すように、ユーザによってタッチパネル122上の点P1からタッチパネル112上の点P5までタッチパネルに触れた状態(以下、タッチ状態という)のままタッチ位置を変更する操作(つまり、タッチパネルを跨いだドラッグ操作)を行われると、図4(a)に示すようなタッチイベント情報(以下単に、イベント情報という)を出力する。
ここで、イベント情報とは、タッチパネル112及び122のいずれか一方に行われた操作を表す操作情報をいう。イベント情報は、タッチ操作された位置(以下、操作位置又はタッチ位置という)、時刻(以下、操作時刻という)、タッチ操作の種別(以下、操作種別という)、タッチ操作の対象となったタッチパネルを識別する番号(以下単に、パネル番号という)を表す。
タッチパネル112に行われた操作のタッチ位置は、図3(a)に示すタッチパネル112の左上点(つまり、左上角)O1を原点とし、主走査方向(つまり、横方向)をX軸とし、副走査方向(つまり、縦方向)をY軸とした第1座標系を用いて表される。
同様に、タッチパネル122に行われた操作のタッチ位置は、図3(a)に示すタッチパネル122の左上点(左上角)O2を原点とし、横方向をX軸及び縦方向をY軸とした第2座標系を用いて表される。
タッチ操作の種別は、図4(a)に示すように、タッチ操作の開始(以下、タッチ開始という)、タッチ操作の継続(以下、タッチ操作中という)、及びタッチ操作の終了(以下、タッチ終了という)を含む。つまり、ユーザがタッチパネル112又は122に対して指又はタッチペンで触れた場合、触れたまま指などの位置を移動した(つまり、ドラッグした)場合、及び指などを離した場合のそれぞれに応じたイベント情報がタッチパネル112及び122から出力される。
入力装置100は、図2(a)に示すハードウェアを用いて、タッチパネル112又はタッチパネル122から取得したイベント情報を変更した後に出力する、図5に示すような情報変更出力処理を実行する。尚、図2(a)のMPU101は、図5の情報変更出力処理を実行することで、図2(b)に示すような操作情報取得部150、時間算出部160、距離算出部170、操作情報変更部180、及び操作情報出力部190として機能する。
先ず、ユーザが図3(a)の点P1を触れた場合に実行される情報変更出力処理について説明する。
図5の情報変更出力処理の実行が開始されると、図2(b)の操作情報取得部150は、図4(a)の表の1行目に示すようなイベント情報(つまり、操作情報)をタッチパネル122から取得する(ステップS01)。次に、時間算出部160は、取得されたイベント情報が表す操作種別(以下、イベント種別という)が、「タッチ開始」であって「タッチ終了」でないと判断する(ステップS02;No)。
次に、操作情報出力部190は、図4(b)の表の1行目に示すような、ステップS01で取得されたイベント情報をそのままアプリへ出力(つまり、通知)する(ステップS11)。その後、情報変更出力処理の実行が終了される。
次に、ユーザが図3(a)の点P1から点P2までドラッグ操作をした場合に実行される情報変更出力処理について説明する。
図5の情報変更出力処理の実行が開始されると、図2(b)の操作情報取得部150は、図4(a)の2行目に示すような「タッチ中」を表すイベント情報をタッチパネル122から取得する(ステップS01)。次に、ステップS02及びS11の処理が実行された後に、情報変更出力処理の実行が終了される。
次に、ユーザが図3(a)の点P3までドラッグ操作した後に、タッチパネル122とタッチパネル112との間に位置するヒンジ19にタッチした場合に実行される情報変更出力処理について説明する。
この場合、図3(b)に示すように、ヒンジ19の幅(つまり、タッチパネル112とタッチパネル122との距離)L1は、平均的なユーザの指の幅又はユーザによって使用されるタッチペンの幅である、「2cm」(以下、閾値T1とする)よりも広い。このため、ユーザは、ヒンジ19の中央付近を触れながらタッチパネル112及び122に同時に触れることができない。よって、タッチパネル122とタッチパネル112との間に在るヒンジ19に触れると、タッチパネル122から「タッチ終了」を表すイベント情報が出力される。尚、その後、図3(a)の点P4までユーザの指が移動すると、タッチパネル112から「タッチ開始」を表すイベント情報が出力される。
図5の情報変更出力処理の実行が開始されると、図2(b)の操作情報取得部150は、図4(a)の表の3行目に示すような「タッチ終了」を表すイベント情報をタッチパネル122から取得する(ステップS01)。次に、時間算出部160は、取得された操作情報が表すイベント種別が「タッチ終了」であると判断する(ステップS02;Yes)。次に、時間算出部160は、図2(a)のタイマ104をスタートさせる(ステップS03)。
次に、時間算出部160は、所定時間であるタイマ期間Tmが経過(つまり、満了)していないと判断する(ステップS04)。尚、タイマ期間Tmは、通常、図3(a)に示すタッチパネル122の最もタッチパネル112に近い端辺SL2から、タッチパネル112の最もタッチパネル122近い端辺SL1までユーザが指などを動かすのに要する時間であり、端辺SL1と端辺SL2との距離(つまり、ヒンジ19の幅)によって異なる値に予め設定されている。本実施形態では、タイマ期間Tmは、初期状態で「100msec」から「1sec」に設定されるとして説明するが、当業者はより好適な値を設定できる。
その後、図2(b)の時間算出部160は、操作情報取得部150によって次のタッチイベント情報が取得されていないと判断し(ステップS05;No)、再度上記ステップ04の処理を繰り返す。尚、タイマ期間Tmの満了までに、タッチパネル112及び122のいずれにもタッチ操作が行われないと、時間算出部160が、タイマ期間Tmが満了したと判断する(ステップS04;Yes)。その後、ステップS11の処理が実行された後に、情報変更出力処理の実行が終了される。入力装置100は、ユーザがタッチパネル122においてタッチ操作を終了したと判断するためである。
次に、タイマ期間Tmの満了前に、ユーザが、図3(a)のヒンジ19にタッチしたままタッチパネル112の点P4までタッチ位置を変更した。すると、操作情報取得部150は、図4の表の4行目に示すような「タッチ開始」を表すイベント情報を取得し、時間算出部160は、次のイベント情報が取得されたと判断する(ステップS05;No)。
次に、操作情報変更部180は、今回の(つまり、最新の)イベント情報で表されるパネル番号がタッチパネル122を表す値「1」であり、前回の(つまり、1つ前の)イベント情報で表されるパネル番号がタッチパネル112を表す値「2」であるため、パネル番号が異なると判断する(ステップS06;Yes)。
尚、パネル番号が異ならない(つまり、同じ)と判断されると(ステップS06;No)、前回のイベント情報を出力した後に、今回のイベント情報をアプリへ出力する(ステップS11)。入力装置100は、ユーザがタッチ操作を一旦終了した後に、タイマ期間Tmの満了より早く、同じタッチパネルでタッチ操作を再開したと判断するためである。
ステップS06でパネル番号が異なると判断された後に、図2(b)の距離算出部170は、前回のイベント情報で表されるタッチ操作の操作位置(以下単に、前回のタッチ位置という)と、今回のイベント情報で表されるタッチ操作の操作位置(以下単に、今回のタッチ位置という)との距離dを算出する(ステップS07)。
具体的には、距離算出部170は、第2座標系で表された前回のタッチ位置を、第1座標系で表される位置に変換する。ここで、図3(a)に示すように、タッチパネル112及びタッチパネル122は、それぞれ形状が略同一形状であり、それぞれ横方向に「480」個の画素を有し及び縦方向に「640」個の画素を有する。このため、第1座標系及び第2座標系におけるX座標の最大値及びY座標の最大値を表すパラメタは、それぞれ同じ値「479」及び「639」である。よって、距離算出部170は、以下の式(1)を用いて、第2座標系を第1座標系に変換する。
(X2,Y2)=(X1+479,Y1)・・・(1)
但し、(X1,Y1)は第1座標系の座標値を表し、(X2,Y2)は第2座標系の座標値を表す。
次に、距離算出部170は、以下の数式1を用いて、互いに第1座標系で表された今回のタッチ位置と前回のタッチ位置との距離dを算出する。
Figure 0005535751
但し、(Xn−1,Yn−1)は第1座標系で表された前回のタッチ位置を表し、(X,Y)は第1座標系で表された今回のタッチ位置を表す。
よって、距離算出部170は、図4(a)の表の3行目に示す前回のタッチ位置(2,200)を第1座標系の(481,200)に変換した後に、図4(a)の表の4行目に示す今回のタッチ位置(478,200)との距離「3」を以下の数式2を用いて算出する。
Figure 0005535751
図5のステップS07の処理が実行された後に、図2(b)の操作情報変更部180は、ステップS07で算出された距離d「3」が所定距離(以下、閾値D1とする)よりも短いと判断する(ステップS08;Yes)。この閾値D1は、通常、ユーザがドラッグ方向を一定にしたまま、タッチパネルを跨ぐドラッグ操作を行った場合に、最後にタッチパネル122に触れる位置から最初にタッチパネル122に触れる位置までの距離の平均的な距離であり、ヒンジ19の幅によって異なる値に予め設定される。本実施形態では、閾値D1は、「1cm」から「2cm」に設定されるが、当業者はより好適な値を設定できる。
次に、操作情報変更部180は、図4(b)の3行目及び4行目に示すように、前回のイベント情報と今回のイベント情報とを、「タッチ中」のイベント種別を表す操作情報に変更する(ステップS09)。次に、変更された前回のイベント情報と今回のイベント情報とをアプリへ出力した後に(ステップS10)、情報変更出力処理の実行が終了される。
尚、ステップS08において、距離dが閾値D1以上であると判断された場合には(ステップS08;No)、変更されていない前回のイベント情報と今回のイベント情報とをアプリへ出力した後に(ステップS10)、情報変更出力処理の実行が終了される。ユーザがタッチパネル122に対する操作を終了した後に、新たな別の操作をタッチパネル112に対して開始したと入力装置100が判断するためである。
ここで、通常、タッチパネルを跨いだドラッグ操作において、タッチパネル122の最後の操作時刻と、タッチパネル112の最初の操作時刻とが所定時間(つまり、タイマ期間Tm)以上に離れることがない。よって、これらの構成によれば、入力装置100は、タッチパネル122のタッチ終了を表すイベント情報を取得した時刻から所定時間後に、タッチパネル112のタッチ開始を表すイベント情報を取得すると、タッチ終了のイベント情報及びタッチ開始のイベント情報をタッチ中のイベント情報に変更して出力するため、タッチパネル112とタッチパネル122との距離がユーザの指の幅又はタッチペンの幅よりも広い場合であっても、タッチパネルを跨いだドラッグ操作に応じたイベント情報を携帯端末装置へ入力できる。
また、通常、タッチパネルを跨いだドラッグ操作において、タッチパネル122の最後の操作位置と、タッチパネル112の最初の操作位置とが所定の距離(つまり、閾値D1)以上に離れることがない。このため、これらの構成によれば、入力装置100は、タッチパネル122のタッチ終了を表すイベント情報で表される操作位置と、タッチパネル112のタッチ開始を表すイベント情報で表される操作位置とが所定の距離(つまり、閾値D1)以内である場合に、タッチ終了のイベント情報をタッチ中のイベント情報に変更して出力するため、より精度良くタッチパネルを跨いだドラッグ操作に応じたイベント情報を携帯端末装置へ入力できる。
(変形例)
本実施形態において、入力装置100は、タッチ終了を表すイベント情報が取得された時刻から所定時間(タイマ期間Tm)後までに取得されたタッチ開始を表すイベント情報が、タッチ終了を表すイベント情報のパネル番号と異なる番号を表す場合には、タッチ位置同士の距離が閾値D1より小さいか否かに関わらず、タッチ終了を表すイベント情報及びタッチ開始を表すイベント情報を、タッチ中を表すイベント情報に変更しても良い。この構成によれば、ユーザの指などがどのようにタッチパネルを跨いだとしても、タイマ期間Tmよりも早くタッチパネルを跨ぎさえすれば、入力装置100は、タッチパネルを跨いだドラッグ操作に応じたイベント情報を出力できる。
尚、携帯端末装置10は、携帯電話に限定されるものではなく、例えば、PHS(Personal Handy-phone System)、ノートパソコン、音楽プレーヤー、電子書籍端末、携帯型ゲーム機、車載用PND(Portable Navigation Device)であっても良い。また、携帯端末装置10は、無線LAN(Local Area Network)、赤外線通信、及びUSB(Universal Serial Bus)ケーブルなどを介して、パソコンや携帯電話などの他の機器と各種のデータ等を送受信しても良い。
(実施形態2)
次に、実施形態2について説明を行う。
実施形態2に係る入力装置は、図6(a)及び(b)に示すように、ユーザの指の幅及びタッチペンの幅(つまり、閾値T1)よりも狭い幅を有するヒンジ29によって、タッチパネル212を有する筐体とタッチパネル222を有する筐体とが連結された携帯端末装置に搭載される。尚、実施形態1に係る携帯端末装置10と本実施形態に係る携帯端末装置とに共通する構成については説明を省略する。
本実施形態に係る入力装置は、図6(a)に示すようなタッチパネルを跨いだドラッグ操作が行われると、図7及び8に示すような情報変更出力処理を実行する。尚、入力装置は、実施形態1と同様に、図7及び図8に示す情報変更出力処理を実行することで、操作情報取得部、時間算出部、距離算出部、操作情報変更部、及び操作情報出力部として機能する。
先ず、ユーザが図6(a)の点P21を触れた場合に、入力装置が実行する情報変更出力処理について説明する。
図7の情報変更出力処理が開始されると、入力装置の操作情報取得部は、図9(a)の表の1行目に示すような「タッチ開始」を表すイベント情報をタッチパネル222から取得する(ステップS11)。次に、操作情報取得部は、入力装置が有するRAMに記憶された情報履歴表(以下単に、履歴表という)へ、取得されたイベント情報を保存する(ステップS12)。
次に、入力装置の操作情報変更部は、今回のイベント種別が「タッチ中」ではなく、「タッチ開始」であると判断する(ステップS13;No及びステップS14;Yes)。その後、操作情報変更部は、履歴表から前回のイベント情報を取得する(ステップS15)。尚、操作情報変更部は、現在時刻からタイマ期間Tm前までのイベント情報を前回のイベント情報として取得しても良い。通常、ドラッグ操作が行われると、タイマ期間Tmを経過する前に、次のイベント情報が出力されるためである。
次に、操作情報変更部は、操作情報変更部が前回のイベント情報を取得できなかったと判断する(ステップS16;No)。入力装置が最初に取得したイベント情報が今回の情報だからである。その後、入力装置の操作情報出力部は、図9(b)の表の1行目に示すように、ステップS11で取得された今回のイベント情報をアプリへ出力する(ステップS22)。その後、情報変更出力処理の実行が終了される。
次に、ユーザが図6(a)の点P22までドラッグ操作をした場合に実行される情報変更出力処理について説明する。
図7の情報変更出力処理の実行が開始されると、操作情報取得部は、図9(a)の2行目に示すような「タッチ中」を表すイベント情報をタッチパネル222から取得する(ステップS11)。次に、ステップS12の処理が実行された後に、操作情報変更部は、今回のイベント種別が「タッチ中」であると判断する(ステップS13;Yes)。その後、操作情報出力部が、図9(b)の表の2行目に示すように、今回のイベント情報をアプリへ出力した後に(ステップS22)、情報変更出力処理の実行が終了される。
次に、ユーザが図6(a)の点P23までドラッグ操作をした後に、タッチパネル222とタッチパネル212との間に位置するヒンジ29にタッチした場合に実行される情報変更出力処理について説明する。
この場合、図6(b)に示すように、ヒンジ29の幅L2は、平均的なユーザの指の幅などよりも狭い。このため、タッチパネル222から「タッチ終了」を表すイベント情報が出力される前に、タッチパネル212から「タッチ開始」を表すイベント情報が出力される。つまり、ユーザは、1本の指などで、タッチパネル212とタッチパネル222とを同時にタッチできる。
図7の情報変更出力処理の実行が開始されると、操作情報取得部は、図9(a)の表の3行目に示すような「タッチ中」を表すイベント情報をタッチパネル222から取得する(ステップS11)。その後、上記で説明したように、ステップS12、S13、及びS22の処理が順に実行された後に、情報変更出力処理の実行が終了される。
次に、ユーザがタッチパネル222の点P23だけでなく、タッチパネル212の点P24にも同時にタッチした場合に実行される情報変更出力処理について説明する。
図7の情報変更出力処理の実行が再度開始されると、操作情報取得部は、図9(a)の表の4行目に示すような「タッチ開始」を表すイベント情報をタッチパネル212から取得する(ステップS11)。その後、ステップS12からS15の処理が順に実行された後に、操作情報変更部は、操作情報変更部が前回のイベント情報を取得できたと判断する(ステップS16;Yes)。次に、操作情報変更部は、前回のイベント情報で表されるパネル番号と、今回のイベント情報で表されるパネル番号とが異なると判断する(ステップS17;Yes)。
尚、パネル番号が異ならない(つまり、同一)であると判断された場合には(ステップS17;No)、操作情報出力部が、変更されていない今回のイベント情報をアプリに出力した後に(ステップS22)、情報変更出力処理の実行が終了される。入力装置は、ユーザが同一のタッチパネル内で別の操作を同時に行ったと判断するためである。
パネル番号が異なると判断された後に(ステップS17;Yes)、入力装置の距離算出部は、図5のステップS07及びS08と同様に、今回のタッチ位置と前回のタッチ位置との距離dを算出した後に(ステップS18)、算出された距離dが閾値D2よりも小さいと判断する(ステップS19;Yes)。尚、閾値D2は、実施形態1で説明した閾値D1よりも小さい値であり、タッチパネル212と222との距離(つまり、ヒンジ29の幅)L2に基づいて定められた値である。
尚、今回のタッチ位置と前回のタッチ位置との距離dが閾値D2以上であると判断された場合には(ステップS19;No)、操作情報出力部が、変更されていない今回のイベント情報をアプリに出力した後に(ステップS22)、情報変更出力処理の実行が終了される。入力装置は、ユーザが別のタッチパネルで別の新たな操作を開始したと判断するためである。
距離dが閾値D2より小さいと判断された後に(ステップS19;Yes)、操作情報変更部は、ヒンジ29がタッチされており、タッチパネルを跨いだドラッグ操作が継続していることを表すタッチ中フラグをON(値「1」)にする(ステップS20)。次に、操作情報変更部は、今回のイベント情報のイベント種別を「タッチ開始」から「タッチ中」へ変更する(ステップS21)。その後、操作情報出力部が、図9(b)の表の5行目に示すような、イベント種別を変更された今回のイベント情報をアプリに出力した後に(ステップS22)、情報変更出力処理の実行が終了される。
最後に、ユーザがタッチパネル222上の点P23に対するタッチを終了し、タッチパネル212の点P25のみタッチする場合に実行される情報変更出力処理について説明する。
図7の情報変更出力処理の実行がさらに開始されると、操作情報取得部は、図9(a)の表の5行目に示すような「タッチ終了」を表すイベント情報をタッチパネル222から取得する(ステップS11)。その後、操作情報変更部は、今回のイベント情報で表されるイベント種別が「タッチ中」及び「タッチ開始」のいずれでもなく、「タッチ終了」であると判断する(ステップS13;No及びステップS14;No)。
次に、操作情報取得部は、タッチ中フラグがONであると判断する(図8のステップS23;Yes)。次に、操作情報取得部は、今回のイベント情報のイベント種別を「タッチ終了」から「タッチ中」へ変更する(ステップS24)。入力装置が、タッチパネルを跨いだドラッグ操作が行われていると判断したためである。その後、タッチ中フラグをOFF(値「0」)にする(ステップS25)。その後、操作情報出力部が、図9(b)の表の5行目に示すような、変更された今回のイベント情報をアプリに出力した後に(ステップS22)、情報変更出力処理の実行が終了される。
尚、ステップS23において、タッチ中フラグがOFFであると判断された場合には(ステップS23;No)、実施形態1で説明したようなドラッグ操作が行われた可能性がある(つまり、タッチパネル222のタッチ操作が終了した後にタッチパネル212のタッチ操作が開始する可能性がある)ため、実施形態1で説明した図5のステップS03からS11の処理を実行する(ステップS26)。その後、情報変更出力処理の実行が終了される。
これらの構成によれば、入力装置200は、タッチパネル222(又は212)のタッチ終了を表すイベント情報を取得した時刻から所定時間(つまり、タイマ期間Tm)前に、タッチパネル212(又は222)のタッチ開始を表すイベント情報を取得していると、タッチ終了のイベント情報及びタッチ開始のイベント情報をタッチ中のイベント情報に変更して出力するため、タッチパネル212とタッチパネル222との距離がユーザの指の幅又はタッチペンの幅よりも狭い場合であっても、タッチパネルを跨いだドラッグ操作に応じたイベント情報を携帯端末装置へ入力できる。
(実施形態3)
次に、実施形態3について説明を行う。
実施形態3に係る入力装置300は、タッチ位置が変化する変化方向(つまり、ドラッグ方向)θに基づいて、図10(a)に示すようなタッチパネルを跨ったドラッグ操作が行われているか否かを判断するために用いられる距離の閾値D1を補正する。尚、実施形態1に係る入力装置100と本実施形態に係る入力装置300とに共通する構成については説明を省略する。
入力装置300が備えるMPUは、図5の情報変更出力処理を実行することで、図10(b)に示すような操作情報取得部350、時間算出部360、距離算出部370、操作情報変更部380、及び操作情報出力部390として機能する。
またMPUは、ドラッグ方向に基づいて距離の閾値D1を補正する、図10(c)に示すような距離閾値補正処理を実行することで、図10(b)に示すような、変化方向算出部371及び距離補正部375として機能する。
図10(c)に示す距離閾値補正処理の実行が開始されると、図10(b)の変化方向算出部371は、入力装置300が備えるRAMに記憶された履歴表から、前回のイベント情報と前々回のイベント情報とを取得する(ステップS31)。次に、変化方向算出部371は、図10(a)に示すような、前々回のイベント情報で表される前々回のタッチ位置P31から、前回のイベント情報で表される前回のタッチ位置P32へ向かう直線と、タッチパネル322が有する最もタッチパネル312に近い端辺SL32とが成す角度θを、ドラッグ方向として算出する(ステップS32)。尚、変化方向算出部371は、以下の数式3を用いて角度θを算出する。
Figure 0005535751
但し、座標値(X31,Y31)は、タッチ位置P31のX座標値及びY座標値を表し、座標値(X32,Y32)は、タッチ位置P32のX座標値及びY座標値を表す。
尚、変化方向算出部371は、履歴表から3以上のイベント情報を取得し、取得されたイベント情報で表される3以上のタッチ位置との距離の総和が最も小さい直線(つまり、回帰直線)を算出しても良い。この構成によれば、複数のタッチ位置の変化に基づいて精度良くタッチ位置の変化方向を算出できる。
次に、距離補正部375は、以下の数式4と、算出されたドラッグ方向を表す角度θとを用いて、操作情報変更部380が用いる距離の閾値D1を補正した閾値D1’を決定する(ステップS33)。その後、距離閾値補正処理の実行が終了される。通常、タッチパネルを跨ったドラッグ操作が行われると、操作方向を表す角度θが90度に近い程、タッチパネル322を最後にタッチする位置と、タッチパネル312を最初にタッチする位置との距離が短くなり、角度θが0度に近い程、距離が長くなるためである。尚、図10(b)の操作情報変更部380は、距離補正部375で補正された閾値D1’を用いて、図5のステップS08の処理を実行する。
Figure 0005535751
これらの構成によれば、入力装置300は、ドラッグ方向に基づいてタッチパネルを跨いだドラッグ操作であるか否かを判断するために用いられる閾値D1を補正するため、どの方向にドラッグ操作を行っても、タッチパネルを跨いだドラッグ操作に応じたイベント情報をより正確に出力できる。
(変形例1)
本実施形態においては、入力装置300は、ドラッグ方向に基づいて距離の閾値D1を補正するとして説明した。しかし、これに限定される訳ではなく、ドラッグ方向に基づいて、イベント情報が表すタッチ位置を表す座標値を補正しても良い。
本実施形態の変形例1において、入力装置300のMPUは、図11(b)に示すようなタッチ位置補正処理を実行することで、図11(a)に示すような変化方向算出部371及び座標値補正部376として機能する。
図11(b)のタッチ位置補正が開始されると、図10(c)のステップS31及びS32と同様の処理が実行される(ステップS41及びS42)。その後、座標値補正部376は、ステップS42で算出された角度θと、以下の数式5とを用いて、イベント情報が表す図10(a)のタッチパネル312上の点P34を表す座標値を補正する。タッチパネル322からタッチパネル312までドラッグ方向を変えずにドラッグ操作が行われた場合に、点P33と点P34のY座標方向における距離はΔDとなるためである。尚、図11(a)の距離算出部370は、座標値補正部376で補正された座標値を用いて、図5のステップS07の処理を実行する。
Figure 0005535751
但し、(X34,Y34)は、タッチパネル322上の点P34を表す補正前のX座標及びY座標を表し、(X’34,Y’34)は、点P34を表す補正後のX座標及びY座標を表す。また、ΔDは補正値を表し、L1はタッチパネル312とタッチパネル322との距離(つまり、ヒンジ幅)を表し、θはドラッグ方向を表す。
これらの構成によれば、入力装置300は、ドラッグ方向に基づいてタッチパネルを跨いだドラッグ操作であるか否かを判断するために用いられる操作位置の座標値を補正するため、どの方向にドラッグ操作が行われても、タッチパネルを跨いだドラッグ操作に応じたイベント情報をより正確に出力できる。
タッチパネルを跨いだドラッグ操作において、タッチパネル322の最後の操作位置と、タッチパネル312の最初の操作位置との距離は、ドラッグ方向とタッチパネル間の距離L1とで定まる。よって、これらの構成によれば、入力装置300は、ドラッグ方向だけでなく、タッチパネル間の距離L1に基づいて操作位置の座標値を補正するため、タッチパネル間の距離が離れていても、タッチパネルを跨いだドラッグ操作に応じたイベント情報をさらに正確に出力できる。
(変形例2)
本実施形態においては、入力装置300は、ドラッグ方向に基づいて、距離の閾値D1を補正するとして説明した。しかし、これに限定される訳ではなく、入力装置300は、タッチ位置の変化速度(つまり、ドラッグ速度)に基づいてタイマ期間Tm(つまり、所定時間)を補正しても良い。
本実施形態の変形例2において、入力装置300のMPUは、図11(d)に示すような時間閾値補正を実行することで、図11(c)に示すような変化速度算出部372及び時間補正部377として機能する。
図11(c)の時間補正処理の実行が開始されると、図10(c)のステップS31と同様の処理が実行される(ステップS51)。その後、図11(c)の変化速度算出部372は、前々回のイベント情報で表される前々回のタッチ位置P31と前回のイベント情報で表される前回のタッチ位置P32との距離を、前回のイベント情報で表される操作時刻と前々回のイベント情報で表されると操作時刻との差異で除算することで、ドラッグ速度を算出する(ステップS52)。
その後、時間補正部377は、算出されたドラッグ速度に基づいてタイマ期間Tmを補正して、タイマ期間Tm’(ステップS53)。具体的には、時間補正部377は、算出されたドラッグ速度が速い程、タイマ期間Tmを短い期間Tm’に補正し、算出されたドラッグ速度が遅い程、タイマ期間Tmを長い期間Tm’に補正する。その後、時間補正処理の実行が終了される。通常、タッチパネルを跨ったドラッグ操作が行われると、ドラッグ速度が速い程、タッチパネルを跨ぐために要する時間が短くなるためである。尚、図11(c)の時間算出部360は、時間補正部377によって補正されたタイマ期間Tm’に基づいて、図5のステップS04の処理を実行する。
これらの構成によれば、入力装置300は、ドラッグ速度に基づいてタッチパネルを跨いだドラッグ操作であるか否かを判断するために用いられるタイマ期間Tmを補正するため、ドラッグ速度の速遅に関わらず、タッチパネルを跨いだドラッグ操作に応じた情報を携帯端末装置へ精度良く入力できる。
(実施形態4)
次に、実施形態4について説明を行う。
実施形態4に係る入力装置は、図12に示すようなタッチパネル412及びタッチパネル422のそれぞれに定められた有効領域A1及びA2に含まれるタッチ位置を表すイベント情報を取得した場合に、タッチパネル412又は422から取得したイベント情報を、タッチパネルを跨いだドラッグ操作に応じたイベント情報に変更する。尚、実施形態1に係る入力装置100と本実施形態に係る入力装置とに共通する構成については説明を省略する。
ここで、有効領域A1は、タッチパネル412の端辺から所定量だけ内側までの領域をいう。この所定量は、ユーザの指の幅又はタッチペンの幅に基づいて予め定められる。つまり、有効領域A1は、タッチパネルを跨ったドラッグ操作が行われた場合に、ドラッグ中にも関わらず「タッチ終了」を表すイベント情報及び「タッチ開始」を表すイベント情報が検出される領域をいう。また、タッチパネル412がユーザによってタッチ操作される領域であって、有効領域A1でない領域を無効領域(又は限定エリア)という。同様に、タッチパネル422にも有効領域A2及び無効領域が定められている。
先ず、図12(a)に示すタッチパネル422上の点P41をユーザがタッチ操作した場合に、入力装置が実行する情報変更出力処理について説明する。
図12(b)に示す情報変更出力処理の実行が開始されると、入力装置は、タッチパネル422からイベント情報を取得する(ステップS61)。次に、入力装置は、イベント情報で表されるタッチ位置を表す座標値を取得する(ステップS62)。その後、入力装置は、タッチ位置を表す座標値が、有効領域A1を表す座標領域及び有効領域A2を表す座標領域のいずれにも含まれない(つまり、限定エリアに含まれる)と判断する(ステップS63;No)。
具体的には、入力装置は、タッチパネル412におけるタッチ位置を表す座標値(X,Y)が以下の式(2)及び式(3)の双方を満足する場合に、タッチ位置がタッチパネル412の無効領域(つまり、限定エリア)に含まれると判断する。また、入力装置は、当該座標値が式(2)及び式(3)のいずれか1つ以上を満足しない場合に、タッチ位置が有効領域A1に含まれると判断する。尚、入力装置は、タッチパネル422におけるタッチ位置についても、同様に、有効領域A2に含まれるか否かを判断する。
X1min < X < X1max・・・(2)
Y1min < X < Y1max・・・(3)
但し、X1min及びY1minは、図12(a)に示すような、タッチパネル412における無効領域のX座標及びY座標の双方が最小になる点(つまり、最も左上の点)P1minのそれぞれX座標及びY座標であり、X1max及びY1maxはタッチパネル412における無効領域のX座標及びY座標の双方が最大になる点(つまり、最も右下の点)P1maxのそれぞれX座標及びY座標である。
ステップS63において、入力装置は、タッチ位置が有効領域A1及び有効領域A2のいずれにも含まれないと判断し(ステップS63;No)、変更されていないイベント情報をアプリへ出力する(ステップS64)。その後、情報変更出力処理の実行が終了される。
次に、図12(a)に示すタッチパネル422の点P42(又はタッチパネル412のP43)をユーザがタッチ操作した場合に、入力装置が実行する情報変更出力処理について説明する。
図12(b)に示す情報変更出力処理が開始されると、入力装置は、ステップS61及びS62の処理を実行する。その後、入力装置は、タッチ位置を表す座標値が、有効領域A2(又はA1)を表す座標領域に含まれると判断し(ステップS63;Yes)、実施形態1において説明した図5のステップS02からS11の処理を実行する(ステップS65)。その後、情報変更出力処理が終了される。
これらの構成によれば、入力装置は、有効領域A1又はA2にタッチ位置が含まれる場合に限って、イベント情報をタッチ中の操作種別を表すイベント情報に変更するため、計算量を軽減できるだけでなく、無効領域においてタッチ操作の開始及び終了を表すイベント情報を出力する速度の低下を抑制できる。
尚、本実施形態において、有効領域A1は、タッチパネル412が有する4個の端辺から所定量だけ内側まで領域をいうとして説明したが、これに限定される訳ではない。例えば、有効領域A1は、タッチパネル412が有する最もタッチパネル422に近い端辺から所定量だけ内側までの領域のみをいうとしても良い。尚、有効領域A2も同様であるので説明を省略する。
これらの構成によれば、有効領域A1は、タッチパネル412が有する最もタッチパネル422に近い端辺から所定量だけ内側までの領域のみであるため、タッチパネルを跨いだドラッグ操作であるか否かを判定する必要がある場合に限って、情報変更出力処理が実行されるため、計算量を軽減できるだけでなく、タッチ操作の開始及び終了を表すイベント情報を出力する速度の低下をより抑制できる。
尚、有効領域A1及びA2又は無効領域の形状を、例えば、四角形等の単純な形状でない所望の形状とするには、有効領域A1及びA2又は無効領域を複数の四角形状にさらに分割した小領域をさらに定め、タッチ位置がそれぞれの小領域毎のいずれに含まれるか否かを入力装置が判断すれば良い。
(実施形態5)
次に、実施形態5について説明を行う。
実施形態5に係る入力装置500は、図13(a)に示すように、タッチパネル512の下に設置された表示パネル(以下、第1表示パネルという)と、タッチパネル522の下に設置された表示パネル(以下、第2表示パネルという)とを跨いで(つまり、1つの大きな表示パネルとして)アイコンACを表示する。尚、実施形態1に係る入力装置100と本実施形態に係る入力装置500とに共通する構成については説明を省略する。
入力装置500が備えるMPUは、図5の情報変更出力処理を実行することで、図14に示すような操作情報取得部550、時間算出部560、距離算出部570、操作情報変更部580、及び操作情報出力部590として機能する。またMPUは、第1表示パネルと第2表示パネルとを跨いでアイコンACを表示させる、図15に示すような表示制御処理を実行することで、図14に示すような変化方向算出部571、表示位置算出部591、表示判定部592、操作位置予測部593、及び表示制御部594として機能する。
先ず、図13(a)のタッチパネル522上の点P51にユーザがタッチした場合に実行される表示制御処理について説明する。
図15の表示制御処理が開始されると、図14の操作情報取得部550は、タッチパネル522からイベント情報を取得する(ステップS71)。次に、表示位置算出部591は、イベント情報が表すタッチ位置を取得する(ステップS72)。その後、表示位置算出部591は、タッチ位置に対応したタッチパネルの表示位置を算出する(ステップS73)。
本実施形態において、タッチパネル512及びタッチパネル522と、第1表示パネル及び第2表示パネルとは、同じ画素数を有するため、同じ座標系を共通して用いる。このため、表示位置算出部591は、タッチ位置を表す座標値をそのまま表示位置を表す座標値とする。
しかし、例えば、表示パネルの画素数がタッチパネル512及びタッチパネル522の画素数の10倍である場合には、表示位置算出部591は、タッチ位置を表す座標値を10倍した値を表示位置とすると共に、算出した表示位置をアプリケーションに出力する。この構成によれば、タッチパネル512及びタッチパネル522の画素数と、表示パネルの画素数とがどのような組み合わせであっても、アプリケーションに対して、タッチ位置に対応した表示位置を出力できる。
ステップS73が実行された後に、表示判定部592は、タッチ位置の点P51に対応した表示位置の座標値と、タッチ操作で選択されたアイコンACの大きさとに基づいて、第2表示パネルにおける当該表示位置にアイコンACを全て表示できると判定する(ステップS74;Yes)。
次に、表示制御部594は、図13(a)に示すように、タッチ位置の点P51に対応した表示位置にアイコンACを表示するよう第2表示パネルを制御する(ステップS75)。その後、表示制御処理の実行が終了される。
尚、点P51から点P52へドラッグ操作がなされた場合に実行される表示制御処理は、タッチ位置の点P51がタッチされた場合に実行される表示制御処理と同様であるので説明を省略する。
次に、点P52から点P53へドラッグ操作がされた場合に実行される表示制御処理について説明する。
図15の表示制御処理が開始されると、ステップS71からS73の処理が実行される。次に、表示判定部592は、タッチ位置の点P53に対応した第2表示パネルの表示位置に、アイコンACを全て表示できないと判定する(ステップS74;No)。次に、表示制御部594は、図10のステップS32と同様の処理を実行して、ドラッグ方向を算出する(ステップS76)。
次に、操作位置予測部593は、算出されたドラッグ方向と、上記の数式5と、タッチパネルを跨いだドラッグ操作が行われた場合におけるタッチパネル522の最後のタッチ位置である点P53とを用いて、タッチパネル512の最初のタッチ位置である点P54を予測する(ステップS77)。
具体的には、操作位置予測部593は、タッチパネル522からタッチパネル512までドラッグ方向を変えずにドラッグ操作した場合に生じる点P53と点P54のX座標方向における距離ΔDを、ドラッグ方向と上記の数式5を用いて算出する。次に、操作位置予測部593は、第1座標系で表された点P53のX座標値に距離ΔDを加算することで、点P54の座標値を予測する。
次に、表示制御部594は、点P53に対応した第2表示パネルの表示位置にアイコンACの一部分を表示させる(ステップS79)。次に、表示制御部594は、予想された点P54に対応した第1表示パネルの表示位置に、ステップS79で表示できなかったアイコンACの他の部分を表示させる(ステップS80)。その後、表示制御処理の実行が終了される。
これらの構成によれば、例えば、図13(b)から(c)に示すように、ドラッグ方向を一定にしたままタッチパネルを跨いだドラッグ操作が行われれば、タッチパネル512の最初のタッチ位置である点P54にアイコンACの上記他の部分が表示されている可能性が高い。よって、図16(a)から(c)に示すような、第2表示パネルに表示されないアイコンACの部分を、第2表示パネルにおけるアイコンACのY座標と同じY座標に第1表示パネルが表示する場合のように、ドラッグ方向を一定にしたままタッチパネルを跨いだドラッグ操作を行った場合に、点P54へユーザがタッチした後にアイコンACが点P54へ移動表示されることや(つまり、不連続にアイコンACが移動すること)、アイコンACが点P54へ移動表示されない場合にユーザがアイコンACを再選択する必要がない。このため、ユーザは、ドラッグ操作を自然に行えるようになるため、ドラッグ操作の操作性が向上する。
(変形例)
ドラッグ操作が終了した時点で、第1表示パネルと第2表示パネルとに跨ってアイコンACが表示されている場合には、入力装置500は、アイコンACの表示位置を変更して、アイコンACの全体を第1表示パネル又は第2表示パネルのいずれか一方に表示しても良い。尚、ドラッグ操作が終了した時点とは、入力装置500が、図5のステップS04でタイマ期間Tmを経過した時点を含む。
これらの構成によれば、ドラッグ操作が終了すると、表示パネルに跨ったアイコンACの表示を終了するため、アイコンACに対する操作性が向上する。
(実施形態6)
次に、実施形態6について説明を行う。
実施形態6に係る入力装置は、当該装置が搭載される携帯端末装置のスタイルの変化を検出すると共に、検出されたスタイルに応じて行われるドラッグ操作に対応したイベント情報を出力する。尚、実施形態1に係る入力装置100を備えた携帯端末装置10と本実施形態に係る入力装置600を備えた携帯端末装置60とに共通する構成については説明を省略する。
携帯端末装置60は、図17(a)に示すような縦開きスタイル、図17(b)に示すような回転スタイル、及び図17(c)に示すような横開きスタイルを取り得る。尚、縦開きスタイルとは、表示部610と表示部620とを重ね合わせた状態から、表示部610を格納した筐体と表示部620を格納した筐体とを連結し、表示部610の主走査方向(つまり、横方向)を長手方向とするヒンジ69を軸に両筐体を開いた状態をいう。また、回転スタイルは、縦開きスタイルから表示部620を格納した筐体を、表示部620の表示方向に平行で、表示部620の中心点620cを通る軸を中心に90度左回転させた状態をいう。さらに、横開きスタイルとは、表示部610と表示部620とを重ね合わせた状態から、表示部610を格納した筐体と表示部620を格納した筐体とを連結し、表示部610の副走査方向(つまり、縦方向)を長手方向とするヒンジ68を軸に両筐体を開いた状態をいう。
尚、携帯端末装置60は、スライド式の携帯電話であり、図17(d)に示すようなスライドオープンスタイルを取っても良い。スライドオープンスタイルは、表示部610を搭載した筐体と、表示部610を搭載した筐体とを、表示部610及び表示部620の表示方向を略同一方向に向けた状態で重ね合わせた状態であり、かつ表示部610の表示面を表示部620を搭載した筐体で隠したスライドクローズスタイルから、表示部620を搭載した筐体をスライドさせて表示部610の表示面を露出させた状態をいう。
入力装置600が備えるMPUは、図5の情報変更出力処理を実行することで、図18(a)の操作情報取得部650、時間算出部660、距離算出部670、操作情報変更部680、及び操作情報出力部690として機能する。
またMPUは、携帯端末装置60のスタイルに応じて、図5の情報変更出力処理に用いられるタイマ期間Tmなどの閾値、及びタッチ位置を表す座標系を変換するために用いられるパラメタを選択する、図18(b)に示すような初期化処理を実行する。MPUは、図18(b)の初期化処理を実行することで、図18(a)の位置関係検出部671、座標値変換部672、及び閾値設定部673として機能し、ROMと協働することで位置関係情報データベース(以下単に、位置関係情報DBという)674として機能する。
図18(b)の初期化処理が開始されると、位置関係検出部671は、携帯端末装置60が有する磁気センサから出力される信号に基づいて携帯端末装置60のスタイルを検出し、検出されたスタイルを識別する番号を、携帯端末装置60のスタイルで定まる表示部610及び620の相対的な位置関係を表す相対位置関係情報として取得する(ステップS71)。
次に、座標値変換部672は、図18(c)に示すような位置関係情報DBに記憶されたスタイル管理表から、取得された相対位置関係情報で表されるスタイルに対応付けられたX座標パラメタ、Y座標パラメタ、及び回転角度パラメタを取得する(ステップS72)。
次に、座標値変換部672は、取得されたパラメタを以下の式(4)及び(5)に用いて、図18(a)の操作情報取得部650で取得されたイベント情報で表されるタッチ位置の第2座標系で表された座標値を第1座標系で表された座標値に変換する(ステップS73)。
X’=Xcosθ+Ysinθ+ΔX・・・(4)
Y’=Ycosθ+Xsinθ+ΔY・・・(5)
但し、(X’,Y’)は、変換後のタッチ位置のX座標値及びY座標値を表し、(X,Y)は、変換前のタッチ位置のX座標値及びY座標値を表し、ΔXは、X座標パラメタを表し、ΔYは、Y座標パラメタを表し、θは回転角度パラメタを表す。
具体例として、携帯端末装置60が、スタイル番号「0」で識別される縦開きスタイルをとる場合には、座標値変換部672は、図18(c)のスタイル管理表から、X座標パラメタ「0」、Y座標パラメタ「-480」、及び回転角パラメタ「0°」を取得する。このため、座標値変換部672は、以下の式(6)及び(7)を用いてタッチ位置の座標系を第1座標系に変換する。表示部620は、縦方向(つまり、Y軸方向)に「480」個の画素を有し、第1座標系及び第2座標系は、それぞれ表示部610及び表示部620の最左上の点を原点O1及びO2とするためである。
X’=X・・・(6)
Y’=Y−480・・・(7)
同様に、携帯端末装置60が、スタイル番号「1」で識別される回転スタイルを取る場合には、座標値変換部672は、図18(c)のスタイル管理表から、X座標パラメタ「-50」、Y座標パラメタ「-200」、及び回転角パラメタ「90°」を取得する。このため、座標値変換部672は、以下の式(8)及び(9)を用いてタッチ位置の座標系を第1座標系に変換する。図17(b)の表示部620は、図17(a)の表示部620の状態から90度回転した状態だからであり、現在の縦方向(つまり、主走査方向)に「200」個の画素を有するからである。
X’=Y−50・・・(8)
Y’=X−200・・・(9)
尚、X座標パラメタ、Y座標パラメタ、及び回転角パラメタの値は、携帯端末装置60の設計時に予め定められる。また、座標値変換部672で変換されたタッチ位置の座標値は、図18(a)の距離算出部670が、図5のステップS07の処理を実行する際に使用される。
図18(b)のステップS73が実行された後に、図18(a)の閾値設定部673は、取得された相対位置関係情報で表されるスタイルに対応付けて位置関係情報DBに記憶された閾値D1及びタイマ期間Tmを取得する(ステップS74)。携帯端末装置60のスタイルによって、表示部610と表示部620との距離が変化するため、ユーザがドラッグ方向を一定にしたまま、表示部610の上記端辺から表示部620の上記端辺までユーザが指などを動かした場合に、最後に表示部610に触れる位置から最初に表示部610に触れる位置までの距離の平均的な移動距離及び移動時間が変化するためである。尚、閾値設定部673は、取得したタイマ期間Tmを、図18(a)の時間算出部660による図5のステップS04の実行に用いられるタイマ期間として設定する。また、閾値設定部673は、取得した閾値D1を、図18(a)の操作情報変更部680による図5のステップS08の実行に用いられる閾値として設定する。
これらの構成によれば、入力装置600は、検出された表示部610と表示部620との位置関係に基づいて、表示部620で使用される第2座標系を表示部610で使用される第1座標系に変換するため、表示部610と表示部620との相対位置関係が変化しても、表示部610と表示部620とを跨いだドラッグ操作に応じた情報を携帯端末装置60へ入力できる。
また、これらの構成によれば、表示部610と表示部620との距離がスタイルの変化に基づいて変化しても、入力装置600は、変化後の距離に応じた閾値D1及びタイマ期間Tmに基づいて表示部610と表示部620とを跨いだドラッグ操作であるか否かを判断する。このため、入力装置600は、スタイルが変化しても表示部610と表示部620とを跨いだドラッグ操作に応じた情報を精度良く携帯端末装置60へ入力できる。
(実施形態7)
次に、実施形態7について説明を行う。
実施形態7に係る入力装置は、図19(a)に示すような、1つの表示部710と、他の携帯端末装置72との間でデータ通信を行う通信コネクタ719とを備える携帯端末装置71に搭載される。携帯端末装置71と携帯端末装置72との構成は同様であるため携帯端末装置72の説明を省略する。
携帯端末装置71は、図19(a)に示すように、単独で表示部710に対して行われるドラッグ操作に対応したイベント情報を出力する。
また、携帯端末装置71は、図19(b)に示すように、通信コネクタ719が携帯端末装置72の通信コネクタ729と接続すると、携帯端末装置72が出力するイベント情報を受信し、受信したイベント情報に基づいてアプリを実行する。また、携帯端末装置71は、携帯端末装置72から受信したイベント情報に対して、図5の情報変更出力処理を実行することで、表示部710と表示部720とを跨いだドラッグ操作に応じたイベント情報をアプリへ出力する。
さらに、携帯端末装置71は、携帯端末装置72に接続すると、図15の表示制御処理を実行することで、例えば、アイコンなどの1つの情報をアプリに従って表示部710と表示部720とに跨って表示させる。
これらの構成によれば、複数の携帯端末装置を組み合わせることで、単独の携帯端末装置に搭載された入力装置よりも大きな入力装置、及び単独の携帯端末装置に搭載された表示部よりも大きな表示部を実現できる。よって、ユーザが複数の携帯端末装置を組み合わせた場合よりも狭い表示部で操作可能な場合には単独で携帯端末装置71を操作し、そうでない場合には携帯端末装置71と携帯端末装置72とを組み合わせて操作できるので、ユーザの携帯端末装置71に対する使い勝手が向上する。
尚、上記の実施形態1ないし7を組み合わせても良い。本発明に係る機能を実現するための構成を予め備えた入力装置として提供できることはもとより、プログラムの適用により、既存の入力装置を本発明に係る入力装置として機能させることもできる。すなわち、上記実施形態で例示した入力装置100、300、500、及び600などによる各機能構成を実現させるための制御プログラムを、既存の入力装置を制御するコンピューター(CPUなど)が実行できる様に適用することで、本発明に係る入力装置100、300、500、及び600などとして機能させることができる。
このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、メモリカード、CD−ROM、又はDVD−ROMなどの記録媒体に格納して配布できる他、インターネットなどの通信媒体を介して配布することもできる。
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
A1,A2・・・有効領域、AC・・・アイコン、10,60,71,72・・・携帯端末装置、11,12・・・スピーカ、13・・・マイク、14・・・操作ボタン、15・・・磁気センサ、16・・・通信部、17・・・バス、19,29,68,69・・・ヒンジ、100,300,600・・・入力装置、101・・・MPU、102・・・RAM、103・・・ROM、104・・・タイマ、110,120,610,620,710,720,・・・表示部、111,121・・・表示パネル、112,122,212,222,312,322,412,422,512,522,912,922・・・タッチパネル、150,350,550,650・・・操作情報取得部、160,360,560,660・・・時間算出部、170,370,570,670・・・距離算出部、180,380,580,680・・・操作情報変更部、190,390,590,690・・・操作情報出力部、371,571・・・変化方向算出部、372・・・変化速度算出部、375・・・距離補正部、376・・・距離算出部、377・・・時間補正部、591・・・表示位置算出部、592・・・表示判定部、593・・・操作位置予測部、594・・・表示制御部、671・・・位置関係検出部、672・・・座標値変換部、673・・・閾値設定部、674・・・位置関係情報DB、719,729・・・通信コネクタ

Claims (17)

  1. 第1入力部及び第2入力部のいずれか一方に行われた操作の種別と、前記操作の対象とされた入力部とを表す操作情報を取得する操作情報取得手段と、
    前記操作情報取得手段で取得された第1操作情報が表す操作の種別がタッチ操作の終了である場合であかつ前記第1入力部と前記第2入力部との距離が所定の閾値よりも小さい場合であって、タッチ操作の終了を表す前記第1操作情報が取得された時刻から所定時間前までに取得された第2操作情報が、前記第1操作情報で表される入力部と異なる入力部を表す場合に、前記第1操作情報をタッチ操作の継続を表す操作情報に変更する操作情報変更手段と、
    前記操作情報変更手段で変更された操作情報を出力する操作情報出力手段と、を備える、
    ことを特徴とする入力装置。
  2. 第1入力部及び第2入力部のいずれか一方に行われた操作の種別と、前記第1入力部及び前記第2入力部のいずれか一方において操作が行われた操作位置と、前記操作の対象とされた入力部とを表す操作情報を取得する操作情報取得手段と、
    前記操作情報取得手段で取得された第1操作情報が表す操作の種別がタッチ操作の終了である場合であかつ前記第1操作情報が取得された時刻との差異が所定時間より短い時刻に取得された第2操作情報が、前記第1操作情報で表される入力部と異なる入力部を表す場合であって、前記第1操作情報が表す操作位置と前記第2操作情報が表す操作位置との距離が所定距離よりも短い場合に、前記第1操作情報をタッチ操作の継続を表す操作情報に変更する操作情報変更手段と、
    前記操作情報変更手段で変更された操作情報を出力する操作情報出力手段と、を備える、
    ことを特徴とする入力装置。
  3. 前記操作情報変更手段は、前記第2操作情報で表される操作の種別がタッチ操作の開始である場合に、前記第2操作情報をタッチ操作の継続を表す操作情報に変更する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の入力装置。
  4. 前記操作情報変更手段は、前記第1入力部と前記第2入力部との距離が所定の閾値よりも大きい場合であって、タッチ操作の終了を表す前記第1操作情報が取得された時刻から所定時間後までに取得された前記第2操作情報が前記第1操作情報で表される入力部と異なる入力部を表す場合に、前記第1操作情報をタッチ操作の継続を表す操作情報に変更する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の入力装置。
  5. 前記操作情報変更手段は、前記第1入力部と前記第2入力部との距離が所定の閾値よりも小さい場合であって、タッチ操作の終了を表す前記第1操作情報が取得された時刻から所定時間前までに取得された第2操作情報が前記第1操作情報で表される入力部と異なる入力部を表す場合に、前記第1操作情報をタッチ操作の継続を表す操作情報に変更する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の入力装置。
  6. 前記操作情報取得手段で取得された複数の操作情報で表される操作位置の変化方向を算出する変化方向算出手段と、
    前記変化方向算出手段で算出された操作位置の変化方向に基づいて、前記所定距離を補正する距離補正手段と、をさらに備え、
    前記操作情報変更手段は、前記距離補正手段で補正された前記所定距離よりも前記第1操作情報が表す操作位置と前記第2操作情報が表す操作位置との距離が短い場合に、前記第1操作情報を変更する、
    ことを特徴とする請求項2、4、及びのいずれか1項に記載の入力装置。
  7. 前記操作情報取得手段で取得された複数の操作情報で表される操作位置の変化方向を算出する変化方向算出手段と、
    前記変化方向算出手段で算出された操作位置の変化方向に基づいて、前記第1操作情報で表される操作位置の座標値と、前記第2操作情報で表される操作位置の座標値とを補正する座標値補正手段と、をさらに備え、
    前記操作情報変更手段は、前記座標値補正手段で補正された前記第1操作情報の操作位置の座標値と、前記座標値補正手段で補正された前記第2操作情報の操作位置の座標値とで算出された距離が前記所定距離よりも短い場合に、前記第1操作情報を変更する、
    ことを特徴とする請求項2、4、及びのいずれか1項に記載の入力装置。
  8. 前記変化方向算出手段は、前記第2入力部における前記第1入力部に最も近い端辺を基準とした前記操作位置の変化方向を算出し、
    前記座標値補正手段は、前記変化方向算出手段で算出された変化方向と、前記第1入力部と前記第2入力部との距離とに基づいて前記操作位置の座標値を補正する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の入力装置。
  9. 前記操作情報取得手段で取得された複数の操作情報で表される操作位置の変化速度を算出する変化速度算出手段と、
    前記変化速度算出手段で算出された操作位置の変化速度に基づいて、前記所定時間を補正する時間補正手段と、をさらに備え、
    前記第2操作情報は、前記第1操作情報が取得された時刻との差異が、前記時間補正手段で補正された所定時間よりも短い時刻に取得された操作情報である、
    ことを特徴とする請求項2及び4から8のいずれか1項に記載の入力装置。
  10. 前記操作情報変更手段は、前記第1操作情報で表される操作位置が、前記第1入力部に最も近い前記第2入力部の端辺から所定量だけ内側の有効領域に属する場合に、前記第1操作情報をタッチ操作の継続を表す操作情報に変更する、
    ことを特徴とする請求項2及び4から9のいずれか1項に記載の入力装置。
  11. 前記第1操作情報で表される操作位置は、前記第1入力部上の点を基準にした第1座標系で表され、
    前記第2操作情報で表される操作位置は、前記第2入力部上の点を基準にした第2座標系で表され、
    前記第1入力部と前記第2入力部との相対的な位置関係を検出する位置関係検出手段と、
    前記第1入力部と前記第2入力部との相対的な位置関係を表す位置関係情報と、前記第1入力部と前記第2入力部とが前記位置関係にある場合に前記第1座標系を前記第2座標系に変換するために用いられるパラメータとを対応付けて記憶する位置関係情報記憶手段と、
    前記位置関係検出手段で検出された位置関係を表す位置関係情報に前記位置関係情報記憶手段が対応付けて記憶したパラメータを用いて、前記第1座標系で表された前記第1操作情報の操作位置の座標値を、前記第2座標系で表された座標値へ変換する座標値変換手段と、をさらに備え、
    前記操作情報変手段は、前記座標値変換手段で変換された座標値で表される、前記第1操作情報の操作位置と、前記第2操作情報の操作位置との距離が前記所定距離よりも短い場合に、前記第1操作情報を変更する、
    ことを特徴とする請求項2及び4から10のいずれか1項に記載の入力装置。
  12. 前記位置関係情報記憶手段は、前記第1入力部と前記第2入力部との相対的な位置関係を表す位置関係情報と、前記位置関係にある前記第1入力部と前記第2入力部との距離で定まる閾値を表す情報とを、さらに対応付けて記憶し、
    前記位置関係検出手段で検出された位置関係を表す位置関係情報に前記位置関係情報記憶手段が対応付けて記憶した情報で表される閾値を、前記所定距離に設定する設定手段、をさらに備え、
    前記操作情報変更手段は、前記設定手段で設定された前記所定距離よりも、前記第1操作情報が表す操作位置と前記第2操作情報が表す操作位置との距離が短い場合に、前記第1操作情報を変更する、
    ことを特徴とする請求項11に記載の入力装置。
  13. 画像の表示位置を、前記第1入力部の操作位置に対応した位置とするように第1表示部を制御すると共に、画像の表示位置を、前記第2入力部の操作位置に対応した位置とするように第2表示部を制御する表示制御手段と、
    前記変化方向算出手段で算出された操作位置の変化方向に基づいて、前記第1入力部に対して操作が行われる操作位置を予測する操作位置予測手段と、
    前記操作情報取得手段で取得された操作情報が表す操作位置に対応した表示位置に、前記表示制御手段が前記第2表示部に対して所定の画像を表示させた場合、前記所定の画像の一部が欠けて表示されるか否かを判定する表示判定手段と、をさらに備え、
    前記表示制御手段は、前記表示判定手段によって前記所定の画像が一部欠けて表示されると判定された場合に、前記操作位置予測手段で予測された操作位置に対応した表示位置に前記所定の画像の前記一部を表示するように、前記第1表示部を制御する、
    ことを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の入力装置。
  14. コンピュータを、
    第1入力部及び第2入力部のいずれか一方に行われた操作の種別と、前記操作の対象とされた入力部とを表す操作情報を取得する操作情報取得手段、
    前記操作情報取得手段で取得された第1操作情報が表す操作の種別がタッチ操作の終了である場合であかつ前記第1入力部と前記第2入力部との距離が所定の閾値よりも小さい場合であって、タッチ操作の終了を表す前記第1操作情報が取得された時刻から所定時間前までに取得された第2操作情報が、前記第1操作情報で表される入力部と異なる入力部を表す場合に、前記第1操作情報をタッチ操作の継続を表す操作情報に変更する操作情報変更手段、
    前記操作情報変更手段で変更された操作情報を出力する操作情報出力手段、として機能させる、
    ことを特徴とする入力プログラム。
  15. コンピュータを、
    第1入力部及び第2入力部のいずれか一方に行われた操作の種別と、前記第1入力部及び前記第2入力部のいずれか一方において操作が行われた操作位置と、前記操作の対象とされた入力部とを表す操作情報を取得する操作情報取得手段、
    前記操作情報取得手段で取得された第1操作情報が表す操作の種別がタッチ操作の終了である場合であかつ前記第1操作情報が取得された時刻との差異が所定時間より短い時刻に取得された第2操作情報が、前記第1操作情報で表される入力部と異なる入力部を表す場合であって、前記第1操作情報が表す操作位置と前記第2操作情報が表す操作位置との距離が所定距離よりも短い場合に、前記第1操作情報をタッチ操作の継続を表す操作情報に変更する操作情報変更手段、
    前記操作情報変更手段で変更された操作情報を出力する操作情報出力手段、として機能させる、
    ことを特徴とする入力プログラム。
  16. 第1入力部及び第2入力部のいずれか一方に行われた操作の種別と、前記操作の対象とされた入力部とを表す操作情報を取得する操作情報取得ステップと、
    前記操作情報取得ステップで取得された第1操作情報が表す操作の種別がタッチ操作の終了である場合であかつ前記第1入力部と前記第2入力部との距離が所定の閾値よりも小さい場合であって、タッチ操作の終了を表す前記第1操作情報が取得された時刻から所定時間前までに取得された第2操作情報が、前記第1操作情報で表される入力部と異なる入力部を表す場合に、前記第1操作情報をタッチ操作の継続を表す操作情報に変更する操作情報変更ステップと、
    前記操作情報変更ステップで変更された操作情報を出力する操作情報出力ステップと、を有する、
    ことを特徴とする入力方法。
  17. 第1入力部及び第2入力部のいずれか一方に行われた操作の種別と、前記第1入力部及び前記第2入力部のいずれか一方において操作が行われた操作位置と、前記操作の対象とされた入力部とを表す操作情報を取得する操作情報取得ステップと、
    前記操作情報取得ステップで取得された第1操作情報が表す操作の種別がタッチ操作の終了である場合であかつ前記第1操作情報が取得された時刻との差異が所定時間より短い時刻に取得された第2操作情報が、前記第1操作情報で表される入力部と異なる入力部を表す場合であって、前記第1操作情報が表す操作位置と前記第2操作情報が表す操作位置との距離が所定距離よりも短い場合に、前記第1操作情報をタッチ操作の継続を表す操作情報に変更する操作情報変更ステップと、
    前記操作情報変更ステップで変更された操作情報を出力する操作情報出力ステップと、を有する、
    ことを特徴とする入力方法。
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