JP6142564B2 - 情報表示装置および表示制御プログラム - Google Patents

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本発明は、例えばスマートフォン、PDA、タブレット端末や、タッチパネルを搭載した操作パネルなどの情報表示装置、および当該装置で実行される表示制御プログラムに関し、特に表示画面のスクロールの操作性を向上させる技術に関する。
近年、スマートフォン、PDA、タブレット端末や、タッチパネルを搭載した操作パネルなどの情報表示装置が広く普及している。このような情報表示装置では、表示画面に対するフリックやドラッグ操作により表示画像をスクロールすることができるよう構成されている。
ところが、フリックやドラッグ操作では、複数ページにわたってスクロールする場合、指先をクロールさせたい方向に沿って何回も往復させなければならず、この際、指先を戻す動作がスクロールに寄与せず、その分、スクロール効率が低下するという問題がある。
特に、小型の情報表示装置では表示画面も小さいためこの問題が顕著である。
そこで、指先を直線状に動かすフリックやドラッグ操作に代えて、指先で円を描くようにスライドするジェスチャー操作によってスクロールできるように構成した情報表示装置が提案されている(特許文献1)。
特許文献1に記載の情報表示装置では、一覧リストの表示画面において、指先を時計回りにスライドさせる操作で、リストを上にスクロールさせることができ、反対に、指先を反時計回りにスライドさせる操作で、リストを下にスクロールさせることができる。
この構成によれば、指先で円を描くようにスライドしている間、スクロールさせることができ、上記フリックやドラッグ操作よりもスクロール効率を高めることができる。
特開2010−198298号公報
しかしながら、上記従来の情報表示装置は、指先で描く円の回転方向によりスクロール方向が異なり、時計回りで上スクロール、反時計回りで下スクロールさせる構成であるため、直感的な操作とは言い難く、ユーザーによっては、例えば、上スクロールを期待して指先を反時計回りさせ、期待とは反対方向にスクロールがされてしまうという操作ミスが生じやすい。
また、このような構成では、スクロール方向を2方向にしか設定できないため、上下方向に加え、左右方向のスクロールが必要な場合には、対応できないという問題もある。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたものであって、ジェスチャー操作によるスクロールが可能であり、従来よりも操作性に優れ、かつスクロール方向を3方向以上設定できる情報表示装置および表示制御プログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る情報表示装置は、画像を表示する表示手段と、二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、受け付けたスライド操作の軌跡が曲線を描く場合に、当該曲線に近似する仮想円を想定すると共に、その仮想円に対する前記スライド操作の接触開始点の相対的位置関係を判定し、前記表示手段における表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定手段と、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作におけるスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御手段とを備え、前記スクロール表示制御手段は、前記任意のスライド操作における接触点の移動方向の変化に関わらず、前記決定されたスクロール方向を維持することを特徴とする。
また、画像を表示する表示手段と、二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、受け付けたスライド操作の軌跡が曲線を描く場合に、当該曲線に近似する仮想円を想定すると共に、その仮想円に対する前記スライド操作の接触開始点の相対的位置関係を判定し、前記表示手段における表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定手段と、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作におけるスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御手段と、前記表示手段における画面のサイズを取得するサイズ取得手段と、前記画面のサイズに応じて、前記スクロール方向が決定された後の、前記受付手段による任意のスライド操作の受付を有効にするか無効にするかを決定する決定手段と、を備え、前記画面に、前記受付手段における前記検知面が積層されており、前記スクロール表示制御手段は、前記決定手段により前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作が無効と決定されたときには、当該任意のスライド操作がなされても表示画像をスクロールさせるための制御を行わないことを特徴とする。
また、画像を表示する表示手段と、二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、受け付けたスライド操作の軌跡が曲線を描く場合に、当該曲線に近似する仮想円を想定すると共に、その仮想円に対する前記スライド操作の接触開始点の相対的位置関係を判定し、前記表示手段における表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定手段と、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作におけるスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御手段と、前記表示手段における画面の短辺方向を取得する取得手段と、を備え、前記画面に、前記受付手段における前記検知面が積層され、前記画面の縦横の比率が異なっており、前記スクロール表示制御手段は、前記スクロール方向決定手段によりスクロール方向が前記取得された画面の短辺方向であると決定された場合のみ、その後の任意のスライド操作を受け付けて表示画像をスクロールさせることを特徴とする。
また、画像を表示する表示手段と、二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、受け付けたスライド操作の軌跡が曲線を描く場合に、当該曲線に近似する仮想円を想定すると共に、その仮想円に対する前記スライド操作の接触開始点の相対的位置関係を判定し、前記表示手段における表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定手段と、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作におけるスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御手段と、前記表示手段における画面の方向を検知する検知手段と、前記画面の縦横のうち特定の方向について、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作を無効とする旨の指示を受け付ける無効指示受付手段と、前記検知手段の検知結果により、前記スクロール方向決定手段で決定されたスクロール方向が前記無効とすべき特定の方向であるか否かを判定する判定手段と、を備え、前記画面に、前記受付手段における前記検知面が積層され、前記画面の縦横の比率が異なっており、前記スクロール表示制御手段は、前記スクロール方向が前記無効とすべき特定の方向であると判定された場合には、前記任意のスライド操作がなされても表示画像をスクロールさせるための制御を行わないことを特徴とする。
ここで、前記スクロール方向決定手段は、前記仮想円の中心を求め、前記接触開始点から前記仮想円の中心に向かう方向に基づいてスクロール方向を決定する構成としてもよい。
また、前記スクロール方向決定手段は、前記曲線で描かれたスライド操作の軌跡上における3箇所の接触点をとり、当該3点を通過する円を求めて前記仮想円とする構成としてもよい。
た、本発明に係る情報表示装置の別の一態様は、画像を表示する表示手段と、二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、受け付けたスライド操作が直線状である場合に、スライド操作の接触開始点からの接触点の移動方向に基づき、前記表示手段による表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定手段と、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作のスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御手段と、前記表示手段における画面のサイズを取得するサイズ取得手段と、前記画面のサイズに応じて、前記スクロール方向が決定された後の、前記受付手段による任意のスライド操作の受付を有効にするか無効にするかを決定する決定手段と、を備え、前記画面に、前記受付手段における前記検知面が積層されており、前記スクロール表示制御手段は、前記決定手段により前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作が無効と決定されたときには、当該任意のスライド操作がなされても表示画像をスクロールさせるための制御を行わないことを特徴とする。
また、画像を表示する表示手段と、二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、受け付けたスライド操作が直線状である場合に、スライド操作の接触開始点からの接触点の移動方向に基づき、前記表示手段による表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定手段と、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作のスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御手段と、前記表示手段における画面の短辺方向を取得する取得手段と、を備え、前記画面に、前記受付手段における前記検知面が積層され、前記画面の縦横の比率が異なっており、前記スクロール表示制御手段は、前記スクロール方向決定手段によりスクロール方向が前記取得された画面の短辺方向であると決定された場合のみ、その後の任意のスライド操作を受け付けて表示画像をスクロールさせることを特徴とする。
また、前記取得手段は、表示手段における画面の方向を検知する検知手段を備え、前記検知手段の検知結果により、前記画面の短辺方向を取得することを特徴とする。
また、画像を表示する表示手段と、二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、受け付けたスライド操作が直線状である場合に、スライド操作の接触開始点からの接触点の移動方向に基づき、前記表示手段による表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定手段と、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作のスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御手段と、前記表示手段における画面の方向を検知する検知手段と、前記画面の縦横のうち特定の方向について、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作を無効とする旨の指示を受け付ける無効指示受付手段と、前記検知手段の検知結果により、前記スクロール方向決定手段で決定されたスクロール方向が前記無効とすべき特定の方向であるか否かを判定する判定手段と、を備え、前記画面に、前記受付手段における前記検知面が積層され、前記画面の縦横の比率が異なっており、前記スクロール表示制御手段は、前記スクロール方向が前記無効とすべき特定の方向であると判定された場合には、前記任意のスライド操作がなされても表示画像をスクロールさせるための制御を行わないことを特徴とする。
ここで、前記直線状のスライド操作はフリック操作であって、前記スクロール方向決定手段は、前記フリック操作に基づいてスクロール方向決定し、前記スクロール表示制御手段は、フリック操作終了後、第1の時間だけ前記スクロール方向に表示画面のスクロールを実行させ、フリック操作終了後、第2の時間以内に新たなスライド操作を受け付けると、当該新たなスライド操作のスライド量に基づき前記フリック操作により決定されたスクロール方向におけるスクロールを継続させる構成としてもよい。
前記第2の時間は前記第1の時間に等しい構成としてもよい
また、本発明に係る表示制御プログラムは、画像を表示する表示手段と、二次元の検知面を有しユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段とを備える情報表示装置を制御するコンピューターで実行される表示制御プログラムであって、受け付けたスライド操作の軌跡が曲線を描く場合に、当該曲線に近似する仮想円を想定すると共に、その仮想円に対する前記スライド操作の接触開始点と前記仮想円の相対的位置関係を判定し、前記表示手段による表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定ステップと、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作におけるスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御ステップと、を前記コンピューターに実行させ、前記スクロール表示制御ステップは、前記任意のスライド操作における接触点の移動方向の変化に関わらず、前記決定されたスクロール方向を維持することを特徴とする。
また、画像を表示する表示手段と、二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、を備える情報表示装置を制御するコンピューターで実行される表示制御プログラムであって、受け付けたスライド操作の軌跡が曲線を描く場合に、当該曲線に近似する仮想円を想定すると共に、その仮想円に対する前記スライド操作の接触開始点の相対的位置関係を判定し、前記表示手段における表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定ステップと、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作におけるスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御ステップと、前記表示手段における画面のサイズを取得するサイズ取得ステップと、前記画面のサイズに応じて、前記スクロール方向が決定された後の、前記受付手段による任意のスライド操作の受付を有効にするか無効にするかを決定する決定ステップと、を前記コンピューターに実行させ、前記画面に、前記受付手段における前記検知面が積層されており、前記スクロール表示制御ステップは、前記決定ステップにより前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作が無効と決定されたときには、当該任意のスライド操作がなされても表示画像をスクロールさせるための制御を行わないことを特徴とする。
また、画像を表示する表示手段と、二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、を備える情報表示装置を制御するコンピューターで実行される表示制御プログラムであって、受け付けたスライド操作の軌跡が曲線を描く場合に、当該曲線に近似する仮想円を想定すると共に、その仮想円に対する前記スライド操作の接触開始点の相対的位置関係を判定し、前記表示手段における表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定ステップと、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作におけるスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御ステップと、前記表示手段における画面の短辺方向を取得する取得ステップと、を前記コンピューターに実行させ、前記画面に、前記受付手段における前記検知面が積層され、前記画面の縦横の比率が異なっており、前記スクロール表示制御ステップは、前記スクロール方向決定ステップによりスクロール方向が前記取得された画面の短辺方向であると決定された場合のみ、その後の任意のスライド操作を受け付けて表示画像をスクロールさせることを特徴とする。
また、画像を表示する表示手段と、二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、を備える情報表示装置を制御するコンピューターで実行される表示制御プログラムであって、受け付けたスライド操作の軌跡が曲線を描く場合に、当該曲線に近似する仮想円を想定すると共に、その仮想円に対する前記スライド操作の接触開始点の相対的位置関係を判定し、前記表示手段における表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定ステップと、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作におけるスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御ステップと、前記表示手段における画面の方向を検知する検知ステップと、前記画面の縦横のうち特定の方向について、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作を無効とする旨の指示を受け付ける無効指示受付ステップと、前記検知ステップの検知結果により、前記スクロール方向決定ステップで決定されたスクロール方向が前記無効とすべき特定の方向であるか否かを判定する判定ステップと、を前記コンピューターに実行させ、前記画面に、前記受付手段における前記検知面が積層され、前記画面の縦横の比率が異なっており、前記スクロール表示制御ステップは、前記スクロール方向が前記無効とすべき特定の方向であると判定された場合には、前記任意のスライド操作がなされても表示画像をスクロールさせるための制御を行わないことを特徴とする。
また、前記スクロール方向決定ステップは、前記仮想円の中心を求め、前記接触開始点から前記仮想円の中心に向かう方向に基づいてスクロール方向を決定することを特徴とする。
また、前記スクロール方向決定ステップは、前記曲線で描かれたスライド操作の軌跡上における3箇所の接触点をとり、当該3点を通過する円を求めて前記仮想円とすることを特徴とする。
本発明に係る表示制御プログラムの別の一態様は、画像を表示する表示手段と、二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、を備える情報表示装置を制御するコンピューターで実行される表示制御プログラムであって、受け付けたスライド操作が直線状である場合に、当該スライド操作の接触開始点からの移動方向に基づき、前記表示手段による表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定ステップと、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作のスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御ステップと、前記表示手段における画面のサイズを取得するサイズ取得ステップと、前記画面のサイズに応じて、前記スクロール方向が決定された後の、前記受付手段による任意のスライド操作の受付を有効にするか無効にするかを決定する決定ステップと、を前記コンピューターに実行させ、前記表示手段における画面に、前記受付手段における前記検知面が積層されており、前記スクロール表示制御ステップは、前記決定ステップにより前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作が無効と決定されたときには、当該任意のスライド操作がなされても表示画像をスクロールさせるための制御を行わないことを特徴とする。
また、画像を表示する表示手段と、二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、を備える情報表示装置を制御するコンピューターで実行される表示制御プログラムであって、受け付けたスライド操作が直線状である場合に、スライド操作の接触開始点からの接触点の移動方向に基づき、前記表示手段による表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定ステップと、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作のスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御ステップと、前記表示手段における画面の短辺方向を取得する取得ステップと、を前記コンピューターに実行させ、前記画面に、前記受付手段における前記検知面が積層され、前記画面の縦横の比率が異なっており、前記スクロール表示制御ステップは、前記スクロール方向決定ステップによりスクロール方向が前記取得された画面の短辺方向であると決定された場合のみ、その後の任意のスライド操作を受け付けて表示画像をスクロールさせることを特徴とする。
また、前記取得ステップは、表示手段における画面の方向を検知する検知ステップを含み、前記検知ステップの検知結果により、前記画面の短辺方向を取得することを特徴とする。
また、画像を表示する表示手段と、二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、を備える情報表示装置を制御するコンピューターで実行される表示制御プログラムであって、受け付けたスライド操作が直線状である場合に、スライド操作の接触開始点からの接触点の移動方向に基づき、前記表示手段による表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定ステップと、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作のスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御ステップと、前記表示手段における画面の方向を検知する検知ステップと、前記画面の縦横のうち特定の方向について、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作を無効とする旨の指示を受け付ける無効指示受付ステップと、前記検知ステップの検知結果により、前記スクロール方向決定ステップで決定されたスクロール方向が前記無効とすべき特定の方向であるか否かを判定する判定ステップと、を前記コンピューターに実行させ、前記表示手段における画面に、前記受付手段における前記検知面が積層され、前記表示手段における画面の縦横の比率が異なっており、前記スクロール表示制御ステップは、前記スクロール方向が前記無効とすべき特定の方向であると判定された場合には、前記任意のスライド操作がなされても表示画像をスクロールさせるための制御を行わないことを特徴とする。
また、前記直線状のスライド操作はフリック操作であって、前記スクロール方向決定ステップは、前記フリック操作に基づいてスクロール方向を決定し、前記スクロール表示制御ステップは、フリック操作終了後、第1の時間だけ前記スクロール方向に表示画面のスクロールを実行させ、フリック操作終了後、第2の時間以内に新たなスライド操作を受け付けると、当該新たなスライド操作のスライド量に基づき前記決定されたスクロール方向におけるスクロールを継続させることを特徴とする。
また、前記第2の時間は前記第1の時間に等しいことを特徴とする
上記構成の情報表示装置によれば、ユーザーにより曲線状のスライド操作が行われた場合、操作の曲線に近似する仮想円に対するスライド操作の接触開始点との相対的位置関係を判定し、当該判定に基づいてスクロール方向が決定されるので、スライド操作が、時計回り、反時計回りのいずれの方向で描かれたとしても、スクロール方向が同じ方向になる。
これにより、時計回りか反時計回りかの選択が、ユーザーの感覚によって異なるために、スクロール方向が変わってしまうようなことがなくなり、これに起因する操作ミスを抑制することができる。
また、接触開始点と仮想円との相対的位置関係を、上下、または左右だけでなく、上下左右で区別することもできるので、この場合にはスクロール方向を4方向に設定することができる。さらに、細かく相対的位置関係を区別することも可能であり、そうすればスクロール方向を5方向以上にも設定することができる。
また、本発明に係る情報表示装置の別の一態様では、ユーザーは、まず直線状のスライド操作を行うことにより、スクロール方向を決定することができ、その後は、スライド操作における接触点の移動方向の変化に関わらず、決定されたスクロール方向が維持されるので、まず最初に、フリック操作やドラッグ操作によりスクロールを開始し、その後、スクロール方向を維持した状態で、円を描くジェスチャー操作を続けることができる。
これにより、ジェスチャー操作が、時計回り、反時計回りのいずれの方向で行われたとしても、スクロール方向には影響がないので、操作ミスを抑制することができる。
また、フリック操作やドラッグ操作の方向で、スクロール方向が決まるので、上下、または左右だけでなく、上下左右の方向へもスクロールさせることができるようになる。
本発明の第1の実施の形態に係る情報表示装置としての操作パネルが取り付けられた複合機を示す外観斜視図である。 操作パネルの構成を説明するための図である 制御部の構成と、制御部による制御対象となる主構成要素との関係を示すブロック図である。 (a),(b)は、ジェスチャー操作によるスクロール処理の概要を説明するための図である。 (a),(b)は、ジェスチャー操作によるスクロール処理の概要を説明するための図である。 (a),(b)は、スクロール方向の決定方法を説明するための図である。 制御部で実行される「スクロール処理」の制御内容を示すフローチャートである。 「スライド操作検出処理」を示すサブルーチンである。 「円弧状の操作か否かの判定処理」を示すサブルーチンである。 (a)〜(c)は、ジェスチャー操作の異なる例を説明するための図である。 (a),(b)は、第2の実施の形態における、ジェスチャー操作によるスクロール処理の概要を説明するための図である。 (a),(b)は、第2の実施の形態における、ジェスチャー操作によるスクロール処理の概要を説明するための図である。 第2の実施の形態における「スクロール処理」の制御内容を示すフローチャートである。 「直線状の操作か否かの判定処理」を示すサブルーチンである。 ジェスチャー操作の異なる例を説明するための図である。 (a),(b)は、スクロール方向の決定するにあたり、仮想円の中心点を推定する方法を説明するための図である。 スクロール方向決定テーブルの一例を示す図である。
<第1の実施の形態>
以下、本発明に係る情報表示装置の第1の実施の形態について、カラー複合機(MFP)に取り付けられる操作パネルを例にして図面に基づき説明する。
以下、本明細書では、カラー複合機を単に「複合機」という。
(1)複合機の全体構成
図1は、本実施の形態に係る操作パネル40が取り付けられた複合機1の外観斜視図である。
同図に示すように、複合機1は、主な構成要素として、プリンター部10、給紙部20、スキャナー部30、制御部50を備え、プリンター部10とスキャナー部30の間のスペースを排紙トレイとして利用する、いわゆる胴内排紙型の複合機である。操作パネル40は、不図示の取付部材によりプリンター部10上部に着脱可能に取り付けられ、操作しやすい位置に配されている。
複合機1は、ネットワーク(例えばLAN)に接続されており、外部端末(不図示)からのプリントジョブの実行指示を受付け、プリント処理を実行する機能を有するとともに、スキャン、コピー、ファクスなど各種の画像処理ジョブ(以下、単に「ジョブ」という)を実行する機能を有している。
スキャナー部30は、原稿載置台31上にセットされた原稿を1枚ずつ繰り出して搬送し、その原稿画像を読み取って画像データを生成する(スキャン)。
プリンター部10は、スキャナー部30で読み取った画像データや、外部端末からプリントジョブとともに送られてくる画像データに基づいて、給紙部20から搬送されてくる記録シートに印刷する(コピー、プリント)。
給紙部20は、給紙カセットに収容された記録シートを、一枚ずつ繰り出してプリンター部10へとタイミングを計って搬送する。
制御部50は、これらプリンター部10、給紙部20、スキャナー部30、および次に説明する操作パネル40を統括的に制御する。
(2)操作パネルの構成
図2は、操作パネル40の構成を説明するための図である。
同図に示すように、操作パネル40は、原稿のコピーまたはスキャンの開始を指示するためのスタートキー411、コピー枚数等を入力するためのテンキー412などからなるハードキー部41、および液晶表示部42などで構成されている。
液晶表示部42は、例えばコピー倍率の設定、用紙選択、濃度設定などの各種設定画面を表示し、ユーザーによる設定入力(タッチ入力)を受け付けると共に、ジョブの実行状況や実行履歴、エラー発生時にはエラー内容を示すメッセージを表示させる。なお、同図においては、その表示例として、ジョブの実行履歴の表示画面420が示されている。
この液晶表示部42は、図3のブロック図に示すように、バックライト43、LCD(Liquid Crystal Display)44、タッチパネル45、LCDコントローラー46、VRAM(Video Random Access Memory)47、タッチパネルコントローラー48などで構成されている。
VRAM47は、LCD44で表示すべき画像データを一時的に保存するためのメモリである。LCDコントローラー46は、LCD44を駆動制御し、VRAM47に格納された画像データをLCD44に表示する。制御部50は、LCD44で表示すべき画像データをROM(Read Only Memory)52などから読み出し、VRAM47に格納するとともにLCDコントローラー46を制御してその画像データをLCD44に表示させる。
タッチパネルコントローラー48は、タッチパネル45を駆動制御する。また、タッチパネルコントローラー48は、一定のサンプリング周期で、タッチパネル45を介してユーザーのタッチ入力の位置を検出し、そのX−Y座標を制御部50に出力する。
(3)制御部の構成
制御部50は、CPU(Central Processing Unit)51、ROM52、RAM(Random Access Memory)53、通信I/F部54、画像データ記憶部55、実行ジョブ記憶部56、ジョブ履歴記憶部57およびX−Y座標記憶部58などを備える。
CPU51は、プリンター部10、給紙部20、スキャナー部30、操作パネル40を制御するためのプログラムを実行する。ROM52は、CPU51により実行される各種プログラムやLCD44で表示すべき画像データを格納するストレージである。RAM53は、CPU51がプログラムを実行するときのワークエリアである。通信I/F部54は、LANに接続するためのLANカード、LANボードといったインターフェースである。
画像データ記憶部55は、通信I/F部54を介して外部端末から送られてきた、印刷用の画像データ、およびスキャナー部30で読み取った画像データを記憶する。
実行ジョブ記憶部56は、上記外部端末から受け付けたプリントジョブ、操作パネル40より受け付けたスキャン、コピー、ファックスなどの各種ジョブを受け付けた順に記憶する。ジョブ履歴記憶部57は、実行されたジョブを記憶する。
X−Y座標記憶部58は、LCD44の表示画面をX−Y座標平面として捉え、タッチパネルコントローラー48からの入力信号より、当該表示画面上のタッチ入力位置(接触点)を記憶する。
また、CPU51は、タッチパネルコントローラー48からの入力信号より、操作パネル40に対する、例えばタップ操作、フリック操作、ドラッグ操作などの入力操作(以下、「ジェスチャー操作」という。)を検出し、操作に応じた制御を行う。例えば、プログラムアイコンがタップされた場合には、該当するプログラムを起動し、各種設定画面における設定項目アイコンがタップされた場合には、当該設定項目の内容に更新する。また、所定のジェスチャー操作の入力に基づき、LCD44の画像がスクロールするようLCDコントローラー46を制御する。
(4)ジェスチャー操作によるスクロール処理
以下、本実施の形態に係るスクロール処理の内容について説明する。
(4−1)概要
図4(a),(b)および図5(a),(b)は、操作パネル40に表示された、ジョブの実行履歴の表示画面420を示すものである。
まず、図4(a)に示すように、表示画面420は、ジョブ履歴の一覧が表示された一覧表示領域421、表示内容を切り替える表示切替タグが配されたヘッダー領域422、操作ボタンが配された入力操作領域423などで構成されている。
ユーザーが、一覧表示領域421の表示面に指先(スタイラスペン等の先端も含む。以下、同じ)でタッチして円を描くようにスライドさせると、CPU51は、その円弧の開始点の相対的位置に基づき、表示画像のスクロール方向を決定するようになっている。
具体的には、図4(a)に示すように、指先を、最初に当てた始点P1から下方に円を描くように時計回りにスライドさせた場合、表示画像(ジョブ履歴一覧)を下方(矢印A方向)にスクロールさせる。
また、図4(b)に示すように、指先を、始点P1から反時計回りで下方に円を描くようにスライドさせた場合にも、図4(a)の場合と同様、表示画像を下方Aにスクロールさせることができるようになっている。その後は、円弧状のスライド操作が検出される間スクロールし続ける。
このように始点から下方に円を描くようにして指先をスライドさせた場合は、それが時計回り、反時計回りのいずれであっても下方にスクロールさせる構成としている。ユーザーは、下方へのスクロールを期待して操作していると解されるので、直感的に操作しやすい。また、スクロール方向が決定されてからそのまま表示画面上で連続して円を描くように指先をスライドさせることにより、スクロールを実行させるので、表示画面の大きさに限らず、途切れずにスクロール動作を実行させることができる。
同様に、表示画像の上方へのスクロールは、始点P1から上方に円を描くようにして(時計回りまたは反時計回りで)指先をスライドさせることにより行うことができる。
また、図5(a),(b)に示すように、左右方向へのスクロールも同様であり、右へ(矢印B方向)のスクロールは、始点P1から右側に円を描くようにして(時計回りまたは反時計回りで)指先をスライドさせることにより行うことができる。
左へのスクロールは、始点P1から左側に円を描くようにして(時計回りまたは反時計回りで)指先をスライドさせればよい。
(4−2)制御部50におけるスクロール方向の決定
次に、制御部50によってスクロール方向が決定される手順について具体的に説明する。
図6(a)は、図4(a)に示すジェスチャー操作が行われたときの、表示画面420上の指先の移動軌跡K1を示す図である。
ユーザーの指先によるタ表示画面のタッチの有無およびその位置(座標)が、所定のサンプリング周期で取得され、X−Y座標記憶部58に記憶される。
図6(a)に示す移動軌跡K1は、上記サンプリング周期で取得された指先のタッチ入力位置(接触点)をプロットして描かれている。なお、同図では、操作の始点P1を原点として水平方向にX軸、垂直方向にY軸がとられている。
移動軌跡K1上には、操作の始点P1(以下、「第1点P1」という)と、操作開始後の所定の複数回目のサンプリングで取得された接触点(第2点P2)と、さらにその後の所定の複数回目のサンプリングで取得された接触点(第3点P3)が白丸で示されている。
制御部50は、まず、上記第1点P1、第2点P2、第3点P3が同一直線上にあるか否かにより、移動軌跡K1がフリック操作、ドラッグ操作などの直線的な操作によるものか、そうではなく曲線的な操作によるものかを判別する。
フリック操作、ドラッグ操作と判断した場合、その操作方向をスクロール方向とする。
一方、曲線的な操作と判断した場合には、制御部50は、円弧状のスライド操作であるとみなして、第1点P1、第2点P2、第3点P3を通過する仮想円E1を想定し、想定した仮想円E1と、操作の始点である第1点P1との相対的位置関係よりスクロール方向を決定する。
本実施の形態では、この仮想円E1を、ジェスチャー操作により指先で描かれるであろう円として取り扱い、それにより、スクロール方向の早期決定が行えるようにしている。実際の指先の移動軌跡はこのような真円の円弧を描くことにはなることはらないと解されるが、第1点P1との相対的位置関係を確認する上で特に問題はない。
仮想円E1は、例えば次のようにして求めることができる。
まず、第1点P1から第2点P2へ向かうベクトルv1の中点を通る垂直線(垂直2等分線)S1と、第2点P2から第3点P3へ向かうベクトルv2の垂直2等分線S2を求める。そして、これら垂直線S1,S2の交点C1(以下、「中心点C1」という。)を中心として、中心点C1と第1点P1間の長さを半径とする円を描くことにより、第1点P1、第2点P2、第3点P3を通過する仮想円E1が得られる。
こうして求めた仮想円E1の上部に第1点P1が位置する場合には、制御部50は、第1点P1から中心点C1に向かう下方(矢印A方向)をスクロール方向として決定する。第1点P1から下に向けてジェスチャー操作が開始されており、ユーザーが下方へのスクロールを期待していると推測されるからである。
また、図6(b)には、図5(a)に示すジェスチャー操作が行われたときの指先の移動軌跡K2が示されている。
同図においても、上記図6(a)と同様に、第1点P1、第2点P2、第3点P3、およびこれらを通過する仮想円E2が求められる。
図6(b)に示すように、仮想円E2の左側部分に第1点P1が位置する場合には、制御部50は、第1点P1から中心点C2に向かう右方向(矢印B方向)をスクロール方向として決定する。ユーザーが右方へのスクロールを期待して操作していると推測されるからである。
上記のような第1点P1と仮想円との相対的位置関係は、より端的には、第1点P1の座標と、仮想円の中心の座標とを比較することにより容易に求めることができる。
すなわち、仮想円の中心の座標を(xc、yc)とすれば、第1点P1は、本例では原点(0,0)に設定しているので、図6(a)のように、xc=0で、かつ0>ycのとき、仮想円が第1点P1の下方にあると言え、図6(b)のように、yc=0で、かつ、0<xcのとき、仮想円が第1点P1より右にあると判定できる。
他の位置関係についても同様である。
もっとも、第1点P1から仮想円の中心点に向かう方向がX軸およびY軸方向に対して傾いている場合もあり得る。この場合には、制御部50は、例えば、当該方向のX軸方向成分(xc)とY軸方向成分(yc)のうち、絶対値の大きい方の成分の正負によりスクロール方向を決定すればよい。例えば、xcの絶対値が、ycの絶対値よりも小さければ、ycの正負に従い、もしyc<0であれば、仮想円は、第1点P1の下方にあると判断する。
xcとycの絶対値が等しいときは、入力エラーを画面に表示して、ユーザーに再操作を促す。
図6(a)、(b)では、分かり易くするため、移動軌跡上の第1点P1、第2点P2、第3点P3の間隔を誇張して示している。
この間隔が狭いと、上記した第1点P1、第2点P2、第3点P3が同一直線上にあるか否かの判定において、誤判定を招く可能性があり、一方、当該距離間隔が長くなるようにすれば、第3点P3の位置を取得するまでの時間が長くなり、それだけスクロール方向の決定が遅くなって、レスポンスが低下し、ユーザーにストレスを与える。
したがって、第2点P2、第3点P3を取得する時間間隔は、このような問題が生じてユーザーにストレスを与えないよう適当な範囲内(例えば、10ミリ秒〜100ミリ秒)となるように、第2点P2、第3点P3の各位置を取得するタイミングが決定されている。もっとも、円弧を描く速度には、個人差があるので、ユーザーが、操作パネルなどを受付手段として、上記時間を適宜変更できるように構成しても構わない。
(5)スクロール処理のフローチャート
図7は、制御部50で実行される「スクロール処理」の制御内容を示すフローチャートである。
この制御は、複合機1全体を制御するメインフローチャート(不図示)のサブルーチンとして実施される。また、この制御は、操作パネル40に、例えば上記したジョブの実行履歴の表示画面420など、スクロール可能な画面が表示されている状態で開始されるものである。
同図に示すように、まず、制御部50は、操作パネル40にユーザーが指先をタッチしてスライドさせる操作を検出する「スライド操作検出処理」(ステップS11)と、検出したスライド操作が「円弧状の操作か否かの判定処理」(ステップS12)とを行う。
図8は、「スライド操作検出処理」における制御内容を示すサブルーチンであり、図9は「円弧状の操作か否かの判定処理」における制御内容を示すサブルーチンである。
図8に示すように「スライド操作検出処理」においては、制御部50は、まず、X−Y座標記憶部58を初期化する(ステップS21)。その後、ユーザーによる最初のタッチ操作を受け付ける、これを始点(第1点)として取得すると(ステップS22:YES)、当該操作が指先をスライドさせるスライド操作であるか否かを判定する(ステップS23)。
ここで、制御部50は、所定時間内において、所定のサンプリング周期で検出され、かつX−Y座標記憶部58に出力されたタッチ入力位置の変化を見て、当該位置が移動していればスライド操作であると判定する。上記所定時間は、例えば、第2点P2、第3点P3を取得する時間間隔と同程度、またはそれ以下の時間長さに設定される。
一方、上記所定時間の経途中に、タッチ入力位置が検出されなくなった場合は、タップ操作であると判定し、またタッチ入力位置が変化せず止まった場合には、操作が停止されたと判定する。よって、いずれの場合もスライド操作ではないと判定して(ステップS23:NO)、ステップS21に戻り、次のタッチ操作の準備のため、X−Y座標記憶部58を初期化し、ステップS22、S23を繰り返す。
スライド操作であると判定された場合には(ステップS23:YES)、図7にリターンする。
図7のステップS12の「円弧状の操作か否かの判定処理」では、ユーザーによる上記スライド操作の軌跡が円弧状であるか否かについて判定する。
すなわち、図9に示すように、制御部50は、まず、スライド操作開始後のサンプリングをカウントしてN1回目のサンプリングで検出されるタッチ入力位置(第2点)と、N2回目(N1<N2)のサンプリングで検出されるタッチ入力位置(第3点)とを取得する(ステップS31)。
そして、取得した第1〜第3点を用いて、3点が同一直線上にあるか否かにより、スライド操作の移動軌跡が円弧状であるか否かを判定する(ステップS32)。
本実施の形態では、第1〜第3点が同一直線上にあるとみなせる場合は、移動軌跡が直線状であると判定し、そうでない場合に、円弧状であると判定するようにしている。
第1〜第3点が同一直線上にあるとみなせるか否かの判断は、例えば次のようにして行うことができる(図6(a)参照)。
制御部50は、第1点P1から第2点P2へ向かうベクトルv1の角度(−θ1)と、第1点P1から第3点P3へ向かうベクトルv3の角度(−θ2)とを比較し、入力誤差を考慮して、角度差が所定範囲内であれば、第1点P1、第2点P2、第3点P3が同一直線上にあるとみなす判断をし、そうでなければ、同一直線上になく、円弧状であると判断する。ここで、上記角度差の所定範囲は、誤判定によりユーザーにストレスを与えないよう、第2点P2、第3点P3を取得する時間間隔に基づいて予め入力誤差を測定して適当な範囲に設定される。
ここで、ベクトルの角度は、X軸正方向(右方向)を基準(0°)に、反時計回りをプラス、時計回りをマイナスとしている。
図9に戻り、スライド操作の移動軌跡が円弧状であると判定した場合は(ステップS32:YES)、判定フラグF=1に設定し(ステップS33)、円弧状でないと判定した場合は(ステップS32:NO)、判定フラグF=0に設定する(ステップS34)。この後、図7にリターンする。
図7のステップS13において、判定フラグF=0の場合には(NO)、スクロールさせることなく、不図示のメインフローチャートにリターンする。
判定フラグF=1の場合には(ステップS13:YES)、上記図6(a),(b)で説明したように、まず、第1〜第3点を通過する仮想円の中心を求めて(ステップS14)、第1点から仮想円の中心点に向かう方向を、スクロール方向として決定する(ステップS15)。
その後、スライド操作の継続の有無を判定し(ステップS16)、継続されていれば、当該スライド量だけ表示画面をスクロールさせる(ステップS16:YES。ステップS17)。
この際、制御部50は、指先の移動量に基づいてスクロール量を決定し、LCDコントローラー46を制御して、操作パネル40のLCD44の表示画像を、決定された方向に、決定されたスクロール量だけ表示画像を移動させる。
ここで、指先の移動量は、ステップS15でスクロール方向が決定された後にサンプリングされたタッチ入力位置の座標に基づき、前回と次回のタッチ入力位置間の直線距離を逐次算出していくことにより求められる。
制御部50は、上記サンプリング周期ごとに算出された移動量に合わせて、VRAM47から読み出される画像データのメモリアドレスを制御して表示画像をスクロールさせる。
例えば、指先の移動量が10mmであると算出されたときには、表示画像も10mm移動するように、読み出すメモリアドレスが変更されていくように制御されている(表示画面の画素のピッチがαμmとすれば、メモリアドレスは、(10/α)×1000個の画素分だけ、スクロール方向として決定された方向にずれることになる。)。
スライド操作を検出しなくなれば(ステップS16:NO)、指先が画面に接触したまであるか否かを判定する(ステップS18)。
指先の接触状態が解除されずに(ステップS18:YES)、再び指先の接触位置が移動してスライド操作が継続された場合には(ステップS16:YES)、再びステップS15で決定された方向にスクロールする(ステップS17)。
ユーザーが、指先を画面から離して接触が解除された場合には(ステップS18:NO)、もはやユーザーが画面をステップS15で決定された方向にスクロールする意思がなくなったものとみなして、スクロール処理を終了し、不図示のメインフローチャートにリターンする。
なお、本実施の形態では、上記ステップS15において、スクロール方向が決定された後は、そのスライド操作の軌跡の形状に依存せず、指先の移動量のみによってスクロール量が決定されているため、移動軌跡がどのように変化したとしても関係なく、スライド操作を継続して検出している間、決定された方向に表示画像がスクロールするよう制御される(ステップS16,S17)。
これにより、たとえ表示画面の面積が小さくても、十分大きな量のスクロールを連続して行うことができ、スクロール操作の効率性が増す。
通常のユーザーは、回転方向を変えずにそのまま円弧を継続して描くようにスライド操作すると考えられるが、例えば、図10(a)に示すように、指先を円弧状に往復させても構わないし、また、図10(b)に示すように、指先を半円状にスライドさせたり、図10(c)に示すように、指先を半円状にスライドさせた後、左右に往復移動させたり、図示しないが上下に往復移動させたりすることもできる。
このようにスクロール方向が決定された後におけるスライド操作は、自由に指先を移動させることができ、スクロール操作中にユーザーの指先の移動方向が変化したとしても
スクロール方向が変化することがなくなり、操作ミスが生じにくい。
上記構成の複合機1に取り付けられた操作パネル40によれば、ユーザーによるスライド操作におけるスクロール方向が、スライド操作が、時計回りか反時計回りかに依存せず、操作の始点(第1点)と、操作軌跡上の第1〜第3点を通過する仮想円との相対的位置関係に基づいて一義的に決定されるので、ユーザーは画面のスクロールを直感的に行うことができる。
これにより、時計回りか反時計回りかの選択が、ユーザーの感覚によって異なるために、スクロール方向が変わってしまうようなことがなくなり、操作性が向上する。
また、操作の始点と仮想円との相対的位置関係を、上下左右で区別することによって、スクロール方向を上下左右の4方向に設定することができる。さらに、細かく相対的位置関係を区別することで(例えば、斜め上45°方向)、スクロール方向を5方向以上にも設定することができ、従来の円弧上のスライド操作の回転方向に基づくスクロール方向の決定では2方向しか設定できなかったのに対し、設定可能なスクロール方向の数を増やすことができる。
なお、本実施の形態において、タッチパネル45が、ユーザーによる入力操作を検知する検知面(検知層)であり、当該タッチパネル45とタッチパネルコントローラー48が、スライド操作を受け付ける受付手段として機能する。
また、制御部50が、スクロール処理において、上記図7のステップS14,S15を実行するとき、本発明におけるスクロール方向を決定するスクロール方向決定手段として機能するとともに、上記図7のステップS17を実行するとき、本発明におけるスクロール表示制御手段として機能する。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態は、直線的なスライド操作と円弧状のスライド操作とを組み合わせてスクロール処理を実行する点で、第1の実施の形態と異なる。
具体的には、第1の実施の形態では、円弧状のスライド操作に応じて、スクロール方向とともにスクロール量が決定されるのに対して、第2の実施の形態では、スクロール方向を直線的なスライド操作(例えばフリック操作、ドラッグ操作など)によって決定し、円弧状のスライド操作は、スクロール量を決定するためだけの操作として位置付けられている。
その他のハードの構成については、基本的に第1の実施の形態と同様であるので、以下では、主に本実施の形態に係るスクロール処理の内容について説明する。
図11、図12は、本実施の形態のジェスチャー操作によるスクロール処理の概要を説明するための図である。
まず、図11(a)に示すように、ユーザーが画面下方(A方向)にフリック操作(画面を弾くように素早くスライドする動作)すると、指を画面から離しても、あたかも慣性が作用しているように所定時間(第1の時間)フリック方向にスクロールし続け、その後停止する(慣性スクロール)。
この慣性スクロールにおける制御内容については公知なので、ここでの説明は省略する。
本実施の形態では、上記フリック操作後の所定時間内に、図11(b)に示すような円弧状のスライド操作をした場合には、フリック操作によるスクロール方向(下方A)を維持しつつ、円弧状のスライド操作によるスライド長さ(=スライド量)に応じて、表示画像をスクロールさせるようにしている。
図11(a)(b)では、下方へのスクロールの例を示したが、他の方向でも同様にしてスクロール操作が実行される。例えば、右方向にスクロールさせた場合には、図12(a)に示すように、フリック操作により表示画像を右方(矢印B方向)スクロールさせた後、所定時間Ta(第2の時間)内に、図12(b)に示すような円弧状のスライド操作をした場合には、フリック操作によるスクロール方向(右方B)のまま、表示画像をスクロールさせることができる。
なお、上記フリック操作後、次の円弧状のスライド操作を実行するまでの所定時間Taを、例えば、上記フリック操作後、慣性スクロールが終了するまでの時間とすれば(第2の時間=第1 の時間)、ユーザーは、慣性スクロールにより表示画像が希望方向にスクロールするのを確認しながら、当該慣性スクロールが停止する前に円弧状のスライド操作を始めることにより、スクロールを継続することができる。
もっとも、慣性スクロールが停止するまでの時間は、フリック操作の速度(指先の移動速度)によって異なり、当該速度が速いほど長くなるが、遅いと短くなってしまう。そのため、ユーザーがスクロール中であることを目で確認していたとしても、いざ操作を始めたときにはすでに終わっていて間に合わない場合が生じる。
そのような事態を防止できるよう、予め実験により、操作を継続しやすい平均的な継続時間を求めるなどして適当な時間を上記所定時間Taに設定してもよい。
また、フリック操作ではなく、直線的なドラッグ操作により当該ドラッグの方向をスクロール方向と決定し、その後のスライド操作によりスクロール長を制御する構成とすることもできる。
図13は、本実施の形態における「スクロール処理」の内容を示すフローチャートである。
本フローチャートも、複合機1全体を制御するメインフローチャート(不図示)のサブルーチンとして実施されるものであり、操作パネル40に、例えば上記したジョブの実行履歴の表示画面420など、スクロール可能な画面が表示されている状態で開始される。
同図に示すように、まず、制御部50は、操作パネル40にユーザーが指先をタッチしてスライドさせる操作を検出する「スライド操作検出処理」(ステップS41)を行う。このサブルーチンの内容は、図8のフローチャートと全く同じである。
その後、検出したスライド操作が「直線状の操作か否かの判定処理」(ステップS42)を行う。
図14は、上記ステップS42の「直線状の操作か否かの判定処理」における制御内容を示すサブルーチンである。
まず、制御部50は、スライド操作開始後のサンプリングをカウントして第2点と第3点の入力位置を取得する(ステップS61)。
そして、取得した第1〜第3点の座標を用いて、3点が同一直線上にあるか否かを判定する(ステップS62)。
なお、3点が完全に同一直線上である必要はなく、ユーザーの入力時の誤差を鑑みて、第1の実施の形態と同様、例えば、第1点P1から第2点P2へ向かうベクトルv1の角度(−θ1)と、第1点P1から第3点P3へ向かうベクトルv3の角度(−θ2)との、角度差が所定範囲内(例えば、± °内)である場合に、第1点P1、第2点P2、第3点P3が同一直線上にあると判定する(図6(a)参照)。
そして、スライド操作の移動軌跡が直線状であると判定した場合は(ステップS62:YES)、判定フラグF=0に設定し(ステップS63)、直線状でないと判定した場合は(ステップS62:NO)、判定フラグF=1に設定する(ステップS64)。その後、図13にリターンする。
そして、図13のステップS43において、判定フラグF=0でないと判定された場合には(ステップS43:NO)、スクロールさせることなく、不図示のメインフローチャートにリターンする。
判定フラグF=0の場合には(ステップS43:YES)、上記直線状のスライド操作における操作方向を、表示画面のスクロール方向として決定する(ステップS44)。
そして、そのスライド操作が、フリックであれば(ステップS45:YES)、当該フリック操作の強度(撥ねる速さ)に応じた長さだけ画面をスクロールする慣性スクロール処理を実行する(ステップS46)。
ここで、フリック操作の強度の取得は、公知の方法によりなされ、例えば、第1点から第2点まで、第2点から第3点までおよび第3点から検知面から指が離れるまでのスライド速度の増加率を算出して行う。当該増加率に応じた慣性スクロール量が、予め求められてテーブルなどに格納されており、制御部50は、当該テーブルを参照して慣性スクロール量を決定する。
その後、慣性スクロール開始から上記所定時間Taが経過したか否かを判断し(ステップS47)、所定時間Ta経過する前に、次のスライド操作が検出されると(ステップS47:NO、ステップS48:YES)、当該スライド量だけ表示画面をスクロールさせる(ステップS49)。
すなわち、制御部50は、指先の移動量に基づいてスクロール量を決定し、LCDコントローラー46を制御して、操作パネル40のLCD44の表示画像を、決定された方向に、決定されたスクロール量だけ表示画像を移動させる。
その後もスライド操作が継続している場合には(ステップS50:YES)、繰り返しスクロールを実行する(ステップS49)。
ステップS50でスライド操作が継続されていない場合には(ステップS50:NO)、指先が表示画面に接触状態が維持されているか否かを判定し(ステップS51)、接触状態が維持されている場合には(ステップS51:YES)、ユーザーがさらにスクロールする必要があるか否か確認しているかもしれなので、その後スライド操作が継続されれば(ステップS50:YES)、続けてスクロールを実行する(ステップS49)。
ユーザーが、指先を画面から離して接触が解除された場合には(ステップS51:NO)、もはやユーザーが画面をステップS44で決定された方向にスクロールする意思がなくなったものとみなして、スクロール処理を終了し、不図示のメインフローチャートにリターンする。
指先の接触状態が解除されずに(ステップS51:YES)、再び指先の接触位置が移動してスライド操作が継続された場合には(ステップS50:YES)、ステップS44で決定された方向にスクロールを継続する(ステップS49)。
なお、フリック操作における慣性スクロール開始後、所定時間Ta以内にスライド操作がなければ(ステップS47:YES)、そのままメインフローチャートにリターンしてスクロール処理を終了する。
また、ステップS45において、フリック操作以外の操作であれば(ステップS45:NO)、ドラッグ操作とみなして、そのスライド量に応じて量だけスクロールさせる(ステップS52)。
その後も、スライド操作が継続している場合には(ステップS50:YES)、当該スクロール量に応じ、ステップS44で決定された方向にスクロールを実行する(ステップS49)。
図15は、この場合の操作例であり、直線的なスライド操作(1)から連続して円弧状のスライド操作(2)〜(4)に切り替える構成としても構わない。このように、スクロール方向は、直線的なスライド操作によって決定され、円弧状のスライド操作は、その後のスクロール量を決定するための操作として機能する。
本実施の形態においても、上記ステップS44で一旦スクロール方向が決定された後、そのスライド操作の軌跡の形状に依存せず、指先の移動量のみによってスクロール量が決定されているため、移動軌跡がどのように変化したとしても関係なく(第1実施の形態における図10(a)(b)参照)、スライド操作を継続して検出している間、決定された方向に表示画像がスクロールするよう制御される(ステップS49,50)。
このようにスクロール方向の決定は、ユーザーがスクロールさせたい方向へのスライド操作により直感的に行うことができ、また、一旦スクロール方向が決定された後におけるスライド操作は、自由に指先を移動させることができるので、たとえ表示画面の面積が小さくても、十分大きな量のスクロールを連続して行うことができると共に、スクロール操作中にユーザーの指先の移動方向が変化したとしてもスクロール方向が変化することがなくなり、スクロール操作の効率性が極めて向上する。
また、直線的なスライド操作の方向で、スクロール方向が決まるので、上下、または左右だけでなく、上下左右の方向へもスクロールさせることができ、従来よりも設定可能なスクロール方向の数を増やすことができる。
<変形例>
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、次のような変形例も考えることができる。
(1)上記の実施の形態では、ジェスチャー操作において、指先の移動量とスクロール量とが略同じとなる構成を示したが、これに限定するものではない。
例えば、指先の移動速度が速いほど、スクロール量が多くなるように、移動量とともに速度を加味してスクロール量を決定する構成としても構わない。
また、指先で描く円が大きいほど(仮想円が大きいほど)、スクロール量が多くなるように構成しても構わない。
(2)第1の実施の形態では、スライド操作の移動軌跡上における、始点を含む3点(第1から第3点)を通過する仮想円およびその中心を求め、第1点から、求めた仮想円の中心点に向かう方向をスクロール方向として決定する方法を説明したが、これに限定するものではない。
例えば、仮想円およびその中心点が存在するであろう、第1点からの方向(相対位置)だけであれば、作図しなくても、次に説明するように推定することが可能である。
図16(a)に示すように仮想円の中心が第1点P1より、右方向にある場合には、第1点P1を原点とするX−Y座標平面において、第2点P2、第3点P3が共に第1象限であって、直線P1P2、直線P1P3がそれぞれX軸の正の部分と反時計回りになす角をθ1、θ2とすれば、θ1>θ2となることがわかる。
また、図16(b)に示すように、仮想円の中心が第1点P1より、上向にある場合には、第2点P2、第3点P3が共に第1象限であって、かつ、θ1<θ2となることがわかる。
つまり、第2点P2、第3点P3が存する象限と、θ1、θ2の大小関係により、仮想円の第1点との相対的位置が推定できる。
他の例についても、同様にして、第2点P2、第3点P3の存する象限およびθ1とθ2の大小関係により、第1点に対する仮想円の相対的位置関係、すなわちスクロール方向が決定される。
図17は、第2点の位置する象限61と、角θ1、θ2との大小関係62とを組み合せた8つのパターンと、各パターンにおける仮想円の中心点の第1点に対する相対位置63、およびそのときのスクロール方向64とを関連付けたスクロール方向決定テーブル60である。
図17に示すパターン1の一例が、図16(a)の移動軌跡であり、パターン2の一例が、図16(b)の移動軌跡である。
このようなスクロール方向決定テーブル60を、ROM52に予め記憶し、当該テーブル60を参照してスクロール方向を決定するように構成してもよく、その場合、作図により仮想円の中心点を求めてから、スクロール方向を決定する場合よりも、レスポンス性を向上させることができるという利点がある。
(3)上記実施の形態では、主に上下方向および左右方向の4方向へスクロール可能な表示画面におけるスクロール処理について説明したが、これに限定するものではない。
例えば、上下方向、左右方向のいずれか2方向へのスクロールだけの場合でも、本発明を適用することができる。
また、スクロール方向を例えば、上下左右の4方向に加えて右上、右下、左上、左下など多方向に細かく決定することも可能である。この場合、地図や写真など、表示画面から大きくはみ出す画像を表示する場合には、このような斜め方向へのスクロールができれば大変便利である。
(4)上記実施の形態に係るスクロール処理(以下、「実施例型スクロール処理」という。)では、特に小型の情報表示装置(小型の表示パネル)において、スクロール効率の低下を抑制することができ、かつ操作ミスを抑制することができるという効果を奏する。しかしながら、表示パネルの画面サイズ、より具体的には表示パネルの表面に積層されたタッチパネル(検知面)のサイズが大きく、従来からの一方向のみのスライド操作(ドラッグ操作、フリック操作)でのスクロール処理(以下、「従来型スクロール処理」という。)でも十分な場合には、特に必要がない場合もあり得る。
そこで、例えば、ROM52などの不揮発メモリに、予め当該機種のタッチパネルのサイズ(通常は表示パネルのサイズと等しい)を格納しておき、制御部50が、スクロール処理の実行時に、ROM52から表示パネルのサイズを取得し、取得したサイズに基づいて上記実施例型スクロール処理(図7、図13参照)、特にスクロール方向を決定した後の任意のスライド操作によるスクロールを実行するか否かについて制御部50で判定し、画面サイズが所定サイズよりも小さい場合だけ実施例型スクロール処理を実行するようにしてもよい。
このようにしておけば、制御部が実行するスクロール処理について汎用性のあるプログラムの作成が可能になり、機種毎にタッチパネルの大きさが異なっても、同じプログラムをインストールしておけば、自動的に当該機種の画面サイズを判定してスクロール処理の態様を決定することができる。これによりプログラムの作成コストを低減できるという利点がある。
また、同じ、機種であっても、異なるサイズのタッチパネル付き表示パネルあるいはタッチ式のパッド型入力端末(以下、「表示パネル等」という。)が接続できるような構成にあっては、例えば、ユーザーが、その表示パネル等のサイズを入力できるようにしておけば、制御部は、接続された表示パネル等のサイズに応じて従来型スクロール処理の方法を自動的に選択できる。
もっとも、ユーザーの使い勝手を向上させるため、スクロール処理切替有効/無効の指示を受け付ける受付部(この受付部は、例えば、操作画面を管理者設定画面に切替えて入力可能なように構成される。)を設けておき、ユーザーから切替無効の設定がされていれば、上記表示パネル等のサイズが所定以上であっても、従来型スクロール処理ではなく、常に実施例型スクロール処理を常に実行するように設定するようにしてもよい。
ユーザーによっては、他機種での小さな表示パネルにおける実施例型スクロール処理に慣れていて、表示パネル等のサイズが大きくなっても、慣れた操作でスクロールさせたいと希望する場合もあるからである。
(5)上記(4)の変形例では、表示パネル等の全体のサイズによってスクロール処理の種類の切替の要否を判断するようにしたが、表示パネル等の縦横の比率が異なる場合には、小さい寸法の方向(短辺方向)へのスクロールのみ、実施例型スクロール処理を実行できるように構成し、長辺方向においては従来型スクロール処理を実行するようにしてもよい。
この場合、制御部50が、ROM52から表示パネル等の縦横のサイズを取得して短辺と長辺を特定し、短辺方向へのスクロールでは、実施例型スクロール処理を実行し、長辺方向については実施例型スクロール処理ではなく従来型スクロール処理を実行するように構成してもよい。
最近のタブレット型端末やいわゆるスマートフォンと呼ばれる多機能携帯電話においては、縦向きでも横向きでも使用できるようにするため、端末の上下(傾き)を検知する重力センサなどの検知素子が内蔵されており、制御部は当該検出素子の検出出力に基づき、ユーザーが現時点で端末をどの傾きで保持しているかを判定し、それに合わせて表示画像の傾きを変更して表示パネルに表示させるように構成されているものが多い。
このような構成では、当該検知素子の出力から、現在の画面の方向(ユーザーが端末の表示パネルが縦長になるように保持しているか横長になるように保持しているか)を知ることができるので、それに合わせてユーザーのスライド操作により決定されたスクロール方向が現在の表示画面の短辺方向か長辺方向かを判定できる。
このような判定に基づき、上記のような短辺方向か長辺方向かでスクロール処理の種類の切替えを実行するようにすればよい。
もっとも、本変形例でも、ユーザーの使い勝手を向上させるため、スクロール処理切替有効/無効の指示を受け付ける受付部(例えば、管理者設定画面からの入力受付)を設けておき、ユーザーから切替無効の設定がされていれば、端末の傾きが変更されてもスクロール処理の切替えは行わずに、例えば、上下方向においては常に実施例型スクロール処理を実行するように構成してもよい。
ユーザーによっては、縦横の比率でなく上下左右の方向のみで反射的にスライド操作してしまう場合もあるからである。
(6)スクロール方向の決定方法として第1の実施の形態ではスライド操作の始点と仮想円との相対関係に基づき決定し(第1の決定方法)、第2の実施の形態では、最初のスライド操作の方向から決定するように構成した(第2の決定方法)。
しかし、情報表示装置において、何らかの切替受付手段を設けて、ユーザーが第1と第2の決定方向のうち、自己の操作感覚に合った方を選択できるようにしてもよい(例えば、操作パネルに管理者設定画面を表示させて選択指示)。
または、スクロール画面に切り替えた後の最初のスライド操作が直線状であるか否かの判定に基づき、第1と第2の決定方法を自動的に選択するようにしても構わない。
この場合に、制御部50で実行されるフローチャートは、例えば、図7のステップS13で「NO」の場合に、図13のステップS44以降を実行させるように構成される。
(7)本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
また、本発明に係るプログラムは、上記に説明した処理をコンピュータに実行させるための全てのモジュールを含んでいる必要はなく、例えば通信プログラムやオペレーティングシステム(OS)に含まれるプログラムなど、別途情報処理装置にインストールすることができる各種汎用的なプログラムを利用して、本発明の各処理をコンピュータに実行させるようにしても良い。従って、上記した本発明の記録媒体に必ずしも上記全てのモジュールを記録している必要はないし、また必ずしも全てのモジュールを伝送する必要もない。さらに所定の処理を専用ハードウェアを利用して実行させるようにすることができる場合もある。
(8)上記の実施の形態では、検知機能付の表示パネルとして、LCD44とタッチパネル45とが積層された構成を示したが、これに限定するものではない。
例えば、LCDパネルに代えて、有機ELパネル(organic electroluminescence panel)を用いても構わない。また、検知面を有し、ユーザーがタッチしたまま接触点を移動させるスライド操作が検知可能であれば、他の入力デバイス、例えば、表示パネルとは別個に設けられたパッド型の入力端末であっても構わない。
(9)上記実施の形態では、情報表示装置として、複合機に取り付けられた操作パネルを用いて説明したが、本発明の適用範囲は、これに限らず、スマートフォンなどの多機能携帯電話や、PDA、タブレット型のパーソナルコンピューター、タッチパッドを備えるノート型パーソナルコンピューターなどの携帯型情報端末などに適用することができる。
上記実施の形態および各変形例は可能な限り組み合わせてもよい。
本発明は、例えばスマートフォン、PDA、タブレット端末や、タッチパネルを搭載した操作パネルなどの情報表示装置における表示画面のスクロールの操作性を向上させる技術として好適である。
1 複合機
2 移動軌跡K
10 プリンター部
20 給紙部
30 スキャナー部
40 操作パネル
42 液晶表示部
43 バックライト
44 LCD
45 タッチパネル
48 タッチパネルコントローラー
50 制御部
57 ジョブ履歴記憶部
58 X−Y座標記憶部
60 スクロール方向決定テーブル
420 表示画面
K1,K2 移動軌跡
E1,E2 仮想円
C1,C2 中心点
P1 第1点(接触開始点)
P2 第2点
P3 第3点

Claims (24)

  1. 画像を表示する表示手段と、
    二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、
    受け付けたスライド操作の軌跡が曲線を描く場合に、当該曲線に近似する仮想円を想定すると共に、その仮想円に対する前記スライド操作の接触開始点の相対的位置関係を判定し、前記表示手段における表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定手段と、
    前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作におけるスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御手段と、を備え、
    前記スクロール表示制御手段は、前記任意のスライド操作における接触点の移動方向の変化に関わらず、前記決定されたスクロール方向を維持する
    ことを特徴とする情報表示装置。
  2. 画像を表示する表示手段と、
    二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、
    受け付けたスライド操作の軌跡が曲線を描く場合に、当該曲線に近似する仮想円を想定すると共に、その仮想円に対する前記スライド操作の接触開始点の相対的位置関係を判定し、前記表示手段における表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定手段と、
    前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作におけるスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御手段と、
    前記表示手段における画面のサイズを取得するサイズ取得手段と、
    前記画面のサイズに応じて、前記スクロール方向が決定された後の、前記受付手段による任意のスライド操作の受付を有効にするか無効にするかを決定する決定手段と、を備え、
    前記画面に、前記受付手段における前記検知面が積層されており、
    前記スクロール表示制御手段は、
    前記決定手段により前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作が無効と決定されたときには、当該任意のスライド操作がなされても表示画像をスクロールさせるための制御を行わない
    ことを特徴とする情報表示装置。
  3. 画像を表示する表示手段と、
    二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、
    受け付けたスライド操作の軌跡が曲線を描く場合に、当該曲線に近似する仮想円を想定すると共に、その仮想円に対する前記スライド操作の接触開始点の相対的位置関係を判定し、前記表示手段における表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定手段と、
    前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作におけるスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御手段と、
    前記表示手段における画面の短辺方向を取得する取得手段と、を備え、
    前記画面に、前記受付手段における前記検知面が積層され、
    前記画面の縦横の比率が異なっており、
    前記スクロール表示制御手段は、
    前記スクロール方向決定手段によりスクロール方向が前記取得された画面の短辺方向であると決定された場合のみ、その後の任意のスライド操作を受け付けて表示画像をスクロールさせる
    ことを特徴とする情報表示装置。
  4. 画像を表示する表示手段と、
    二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、
    受け付けたスライド操作の軌跡が曲線を描く場合に、当該曲線に近似する仮想円を想定すると共に、その仮想円に対する前記スライド操作の接触開始点の相対的位置関係を判定し、前記表示手段における表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定手段と、
    前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作におけるスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御手段と、
    前記表示手段における画面の方向を検知する検知手段と、
    前記画面の縦横のうち特定の方向について、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作を無効とする旨の指示を受け付ける無効指示受付手段と、
    前記検知手段の検知結果により、前記スクロール方向決定手段で決定されたスクロール方向が前記無効とすべき特定の方向であるか否かを判定する判定手段と、を備え、
    前記画面に、前記受付手段における前記検知面が積層され、
    前記画面の縦横の比率が異なっており、
    前記スクロール表示制御手段は、
    前記スクロール方向が前記無効とすべき特定の方向であると判定された場合には、前記任意のスライド操作がなされても表示画像をスクロールさせるための制御を行わない
    ことを特徴とする情報表示装置。
  5. 前記スクロール方向決定手段は、前記仮想円の中心を求め、前記接触開始点から前記仮想円の中心に向かう方向に基づいてスクロール方向を決定する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の情報表示装置。
  6. 前記スクロール方向決定手段は、前記曲線で描かれたスライド操作の軌跡上における3箇所の接触点をとり、当該3点を通過する円を求めて前記仮想円とする
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の情報表示装置。
  7. 画像を表示する表示手段と、
    二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、
    受け付けたスライド操作が直線状である場合に、スライド操作の接触開始点からの接触点の移動方向に基づき、前記表示手段による表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定手段と、
    前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作のスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御手段と、
    前記表示手段における画面のサイズを取得するサイズ取得手段と、
    前記画面のサイズに応じて、前記スクロール方向が決定された後の、前記受付手段による任意のスライド操作の受付を有効にするか無効にするかを決定する決定手段と、を備え、
    前記画面に、前記受付手段における前記検知面が積層されており、
    前記スクロール表示制御手段は、
    前記決定手段により前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作が無効と決定されたときには、当該任意のスライド操作がなされても表示画像をスクロールさせるための制御を行わない
    ことを特徴とする情報表示装置。
  8. 画像を表示する表示手段と、
    二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、
    受け付けたスライド操作が直線状である場合に、スライド操作の接触開始点からの接触点の移動方向に基づき、前記表示手段による表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定手段と、
    前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作のスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御手段と、
    前記表示手段における画面の短辺方向を取得する取得手段と、を備え、
    前記画面に、前記受付手段における前記検知面が積層され、
    前記画面の縦横の比率が異なっており、
    前記スクロール表示制御手段は、
    前記スクロール方向決定手段によりスクロール方向が前記取得された画面の短辺方向であると決定された場合のみ、その後の任意のスライド操作を受け付けて表示画像をスクロールさせる
    ことを特徴とする情報表示装置。
  9. 前記取得手段は、
    表示手段における画面の方向を検知する検知手段を備え、
    前記検知手段の検知結果により、前記画面の短辺方向を取得する
    ことを特徴とする請求項8に記載の情報表示装置。
  10. 画像を表示する表示手段と、
    二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、
    受け付けたスライド操作が直線状である場合に、スライド操作の接触開始点からの接触点の移動方向に基づき、前記表示手段による表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定手段と、
    前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作のスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御手段と、
    前記表示手段における画面の方向を検知する検知手段と、
    前記画面の縦横のうち特定の方向について、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作を無効とする旨の指示を受け付ける無効指示受付手段と、
    前記検知手段の検知結果により、前記スクロール方向決定手段で決定されたスクロール方向が前記無効とすべき特定の方向であるか否かを判定する判定手段と、を備え、
    前記画面に、前記受付手段における前記検知面が積層され、
    前記画面の縦横の比率が異なっており、
    前記スクロール表示制御手段は、
    前記スクロール方向が前記無効とすべき特定の方向であると判定された場合には、前記任意のスライド操作がなされても表示画像をスクロールさせるための制御を行わない
    ことを特徴とする情報表示装置。
  11. 前記直線状のスライド操作はフリック操作であって、
    前記スクロール方向決定手段は、前記フリック操作に基づいてスクロール方向を決定し、
    前記スクロール表示制御手段は、フリック操作終了後、第1の時間だけ前記スクロール方向に表示画面のスクロールを実行させ、フリック操作終了後、第2の時間以内に新たなスライド操作を受け付けると、当該新たなスライド操作のスライド量に基づき前記決定されたスクロール方向におけるスクロールを継続させる
    ことを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の情報表示装置。
  12. 前記第2の時間は前記第1の時間に等しい
    ことを特徴とする請求項11に記載の情報表示装置。
  13. 画像を表示する表示手段と、二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、を備える情報表示装置を制御するコンピューターで実行される表示制御プログラムであって、
    受け付けたスライド操作の軌跡が曲線を描く場合に、当該曲線に近似する仮想円を想定すると共に、その仮想円に対する前記スライド操作の接触開始点の相対的位置関係を判定し、前記表示手段における表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定ステップと、
    前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作におけるスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御ステップと、を前記コンピューターに実行させ、
    前記スクロール表示制御ステップは、前記任意のスライド操作における接触点の移動方向の変化に関わらず、前記決定されたスクロール方向を維持する
    ことを特徴とする表示制御プログラム。
  14. 画像を表示する表示手段と、二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、を備える情報表示装置を制御するコンピューターで実行される表示制御プログラムであって、
    受け付けたスライド操作の軌跡が曲線を描く場合に、当該曲線に近似する仮想円を想定すると共に、その仮想円に対する前記スライド操作の接触開始点の相対的位置関係を判定し、前記表示手段における表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定ステップと、
    前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作におけるスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御ステップと、
    前記表示手段における画面のサイズを取得するサイズ取得ステップと、
    前記画面のサイズに応じて、前記スクロール方向が決定された後の、前記受付手段による任意のスライド操作の受付を有効にするか無効にするかを決定する決定ステップと、を前記コンピューターに実行させ、
    前記画面に、前記受付手段における前記検知面が積層されており、
    前記スクロール表示制御ステップは、
    前記決定ステップにより前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作が無効と決定されたときには、当該任意のスライド操作がなされても表示画像をスクロールさせるための制御を行わない
    ことを特徴とする表示制御プログラム。
  15. 画像を表示する表示手段と、二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、を備える情報表示装置を制御するコンピューターで実行される表示制御プログラムであって、
    受け付けたスライド操作の軌跡が曲線を描く場合に、当該曲線に近似する仮想円を想定すると共に、その仮想円に対する前記スライド操作の接触開始点の相対的位置関係を判定し、前記表示手段における表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定ステップと、
    前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作におけるスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御ステップと、
    前記表示手段における画面の短辺方向を取得する取得ステップと、を前記コンピューターに実行させ、
    前記画面に、前記受付手段における前記検知面が積層され、
    前記画面の縦横の比率が異なっており、
    前記スクロール表示制御ステップは、
    前記スクロール方向決定ステップによりスクロール方向が前記取得された画面の短辺方向であると決定された場合のみ、その後の任意のスライド操作を受け付けて表示画像をスクロールさせる
    ことを特徴とする表示制御プログラム。
  16. 画像を表示する表示手段と、二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、を備える情報表示装置を制御するコンピューターで実行される表示制御プログラムであって、
    受け付けたスライド操作の軌跡が曲線を描く場合に、当該曲線に近似する仮想円を想定すると共に、その仮想円に対する前記スライド操作の接触開始点の相対的位置関係を判定し、前記表示手段における表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定ステップと、
    前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作におけるスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御ステップと、
    前記表示手段における画面の方向を検知する検知ステップと、
    前記画面の縦横のうち特定の方向について、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作を無効とする旨の指示を受け付ける無効指示受付ステップと、
    前記検知ステップの検知結果により、前記スクロール方向決定ステップで決定されたスクロール方向が前記無効とすべき特定の方向であるか否かを判定する判定ステップと、を前記コンピューターに実行させ、
    前記画面に、前記受付手段における前記検知面が積層され、
    前記画面の縦横の比率が異なっており、
    前記スクロール表示制御ステップは、
    前記スクロール方向が前記無効とすべき特定の方向であると判定された場合には、前記任意のスライド操作がなされても表示画像をスクロールさせるための制御を行わない
    ことを特徴とする表示制御プログラム。
  17. 前記スクロール方向決定ステップは、前記仮想円の中心を求め、前記接触開始点から前記仮想円の中心に向かう方向に基づいてスクロール方向を決定する
    ことを特徴とする請求項13から16のいずれかに記載の表示制御プログラム。
  18. 前記スクロール方向決定ステップは、前記曲線で描かれたスライド操作の軌跡上における3箇所の接触点をとり、当該3点を通過する円を求めて前記仮想円とする
    ことを特徴とする請求項13から17のいずれかに記載の表示制御プログラム。
  19. 画像を表示する表示手段と、二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、を備える情報表示装置を制御するコンピューターで実行される表示制御プログラムであって、
    受け付けたスライド操作が直線状である場合に、スライド操作の接触開始点からの接触点の移動方向に基づき、前記表示手段による表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定ステップと、
    前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作のスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御ステップと、
    前記表示手段における画面のサイズを取得するサイズ取得ステップと、
    前記画面のサイズに応じて、前記スクロール方向が決定された後の、前記受付手段による任意のスライド操作の受付を有効にするか無効にするかを決定する決定ステップと、を前記コンピューターに実行させ、
    前記表示手段における画面に、前記受付手段における前記検知面が積層されており、
    前記スクロール表示制御ステップは、
    前記決定ステップにより前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作が無効と決定されたときには、当該任意のスライド操作がなされても表示画像をスクロールさせるための制御を行わない
    ことを特徴とする表示制御プログラム。
  20. 画像を表示する表示手段と、二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、を備える情報表示装置を制御するコンピューターで実行される表示制御プログラムであって、
    受け付けたスライド操作が直線状である場合に、スライド操作の接触開始点からの接触点の移動方向に基づき、前記表示手段による表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定ステップと、
    前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作のスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御ステップと、
    前記表示手段における画面の短辺方向を取得する取得ステップと、を前記コンピューターに実行させ、
    前記画面に、前記受付手段における前記検知面が積層され、
    前記画面の縦横の比率が異なっており、
    前記スクロール表示制御ステップは、
    前記スクロール方向決定ステップによりスクロール方向が前記取得された画面の短辺方向であると決定された場合のみ、その後の任意のスライド操作を受け付けて表示画像をスクロールさせる
    ことを特徴とする表示制御プログラム。
  21. 前記取得ステップは、
    表示手段における画面の方向を検知する検知ステップを含み、
    前記検知ステップの検知結果により、前記画面の短辺方向を取得する
    ことを特徴とする請求項20に記載の表示制御プログラム。
  22. 画像を表示する表示手段と、二次元の検知面を有し、ユーザーの指または操作具の接触によるスライド操作を受け付ける受付手段と、を備える情報表示装置を制御するコンピューターで実行される表示制御プログラムであって、
    受け付けたスライド操作が直線状である場合に、スライド操作の接触開始点からの接触点の移動方向に基づき、前記表示手段による表示画像のスクロール方向を決定するスクロール方向決定ステップと、
    前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作のスライド量に基づき、前記決定されたスクロール方向にスクロールするよう表示画像を制御するスクロール表示制御ステップと、
    前記表示手段における画面の方向を検知する検知ステップと、
    前記画面の縦横のうち特定の方向について、前記スクロール方向が決定された後の任意のスライド操作を無効とする旨の指示を受け付ける無効指示受付ステップと、
    前記検知ステップの検知結果により、前記スクロール方向決定ステップで決定されたスクロール方向が前記無効とすべき特定の方向であるか否かを判定する判定ステップと、を前記コンピューターに実行させ、
    前記表示手段における画面に、前記受付手段における前記検知面が積層され、
    前記表示手段における画面の縦横の比率が異なっており、
    前記スクロール表示制御ステップは、
    前記スクロール方向が前記無効とすべき特定の方向であると判定された場合には、前記任意のスライド操作がなされても表示画像をスクロールさせるための制御を行わない
    ことを特徴とする表示制御プログラム。
  23. 前記直線状のスライド操作はフリック操作であって、
    前記スクロール方向決定ステップは、前記フリック操作に基づいてスクロール方向を決定し、
    前記スクロール表示制御ステップは、フリック操作終了後、第1の時間だけ前記スクロール方向に表示画面のスクロールを実行させ、フリック操作終了後、第2の時間以内に新たなスライド操作を受け付けると、当該新たなスライド操作のスライド量に基づき前記決定されたスクロール方向におけるスクロールを継続させる
    ことを特徴とする請求項20から22のいずれかに記載の表示制御プログラム。
  24. 前記第2の時間は前記第1の時間に等しい
    ことを特徴とする請求項23に記載の表示制御プログラム。
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