JP5907270B2 - 電子機器、表示制御方法及びプログラム - Google Patents

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Description

開示の技術は電子機器、表示制御方法及び表示制御プログラムに関する。
近年、スマートフォンに代表されるように、キーボードを廃し、表示部に表示された文字やアイコン、リンク等をタッチすることで各種の操作を行う構成の情報処理機器が広範に普及している。この種の情報処理機器は、一般的な携帯電話機よりは表示部のサイズが大きいものの、ノートブック型のPC(Personal Computer)等よりは表示部のサイズが小さい。このため、PCの表示部への表示を想定した画面の表示を行うと、画面内の文字やリンクのサイズが非常に小さくなる。
上記に関連して、接触検知可能な表示部に表示された仮想キーを用いた情報の入力時に、表示部上の接触位置を検出し、接触位置に基づいて所定の領域を決定し、所定の領域に重なる仮想キーを候補キーとして選択する第1の技術が提案されている。第1の技術では、表示部上の接触領域の縦又は横の長さを測定し、測定した接触領域の縦又は横の長さ以上の縦方向又は横方向の間隔を空けて候補キーを表示することで、誤入力を防止できるように仮想キーの表示を制御している。
特開2010−186254号公報
情報処理機器の表示部に表示した画面内の文字やリンクのサイズが小さく、かつサイズの小さなリンクが密集している箇所が存在している場合、意図したリンクを選択しようとしても、意図しない別のリンクが誤選択されてしまうことがある。意図しないリンクが選択された場合、例えば、前の画面に戻り、意図したリンクを再度選択する操作を行う必要があるが、リンクの再選択を慎重に行ったとしても、意図しない別のリンクが再び誤選択されてしまう懸念がある。
また、意図しないリンクが選択された場合、例えば、前の画面に戻り、前の画面を拡大表示させた後に、意図したリンクを再度選択する操作を行うことも考えられる。但し、この場合、画面を拡大表示させる操作が更に加わると共に、片手では操作が困難で、両手での操作が必要になるので、操作が煩雑であるという課題があった。
一方、前述の第1の技術は、文字を1文字ずつ入力することを前提とした技術であり、間隔を空けて表示する個々の候補キーには、互いに異なる1つの文字が表示される。一般に画面内のリンクは各々不定長の文字列であるので、第1の技術は、複数のリンクの中から所望のリンクを選択する場合には不適である。また、第1の技術は、意図したリンクと異なるリンクが誤選択された場合の操作の簡略化について考慮されておらず、元の画面に戻ってから再度同じ操作を繰り返す必要がある。
開示の技術は、一つの側面として、リンクが誤選択された場合の操作の煩雑さを軽減することが目的である。
開示の技術は、互いに異なる画面に対応する複数のリンクを含む元画面が表示部に表示されている状態から、表示部に表示されている前記元画面を複数のリンクのうち選択された特定のリンクに対応する画面へ遷移させる。開示の技術は、特定のリンクに対応する画面へ遷移させた後に、前記特定のリンクの選択の取消が指示された場合に、表示制御部が以下の処理を行う。すなわち、複数のリンクのうち未選択でかつ元画面内の特定のリンクの近傍に存在するリンク候補が1個のときには、表示制御部は、表示部に表示されている画面をリンク候補に対応する画面へ遷移させる。また、リンク候補が複数のときには、表示制御部は、表示部に複数のリンク候補を拡大表示させる。
開示の技術は、一つの側面として、リンクが誤選択された場合の操作の煩雑さを軽減できる、という効果を有する。
第1実施形態に係る携帯機器の主要部の機能ブロック図である。 第1実施形態に係る携帯機器のハードウェア構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る表示制御処理の一例を示すフローチャートである。 画面イメージの一例である。 画面イメージの一例である。 画面イメージの一例である。 第2実施形態に係る携帯機器の主要部の機能ブロック図である。 第2実施形態に係る携帯機器のハードウェア構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る表示制御処理の一例を示すフローチャートである。 画面イメージの一例である。 第3実施形態に係る携帯機器の主要部の機能ブロック図である。 第3実施形態に係る携帯機器のハードウェア構成を示すブロック図である。 第3実施形態に係る表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して開示の技術の実施形態の一例を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1には、本第1実施形態に係る携帯機器10の主要部が示されている。携帯機器10は、表示部や当該表示部の表示面に配置されたタッチパネル、複数のボタンを含む入力部12、表示制御部14及びメモリを含む記憶部16を備えている。表示制御部14は、入力部12のタッチパネルによって検知された表示部の表示面上におけるタッチ位置を検出し、検出したタッチ位置に応じて表示部への画像の表示を制御する。なお、携帯機器10は開示の技術に係る電子機器の一例であり、表示制御部14は開示の技術における表示制御部の一例である。
表示制御部14は、タッチ位置検出部20、接続リンク先選択部22、周辺リンク検出部24、周辺画像抽出部26、タッチ時間計測部28、ブラウザ処理部30及び表示処理部32を備えている。タッチ位置検出部20は入力部12に接続されており、入力部12のタッチパネルによって検知された表示部の表示面上におけるタッチ位置を検出する。接続リンク先選択部22はタッチ位置検出部20に接続されており、入力部12の表示部の表示面上のうち、タッチ位置検出部20によって検出されたタッチ位置の中心位置に表示されていたリンクを接続リンク先として選択する。
周辺リンク検出部24はタッチ位置検出部20に接続されており、入力部12の表示部の表示面上のうち、タッチ位置検出部20によって検出されたタッチ位置の中心位置の周辺に表示されていたリンクを検出する。周辺リンク検出部24によって検出されたリンクは記憶部16に記憶される。周辺画像抽出部26は周辺リンク検出部24に接続されており、入力部12の表示部に表示されていた画像のうち、周辺リンク検出部24によって検出されたリンクの表示範囲を含む画像を周辺画像として抽出する。周辺画像抽出部26によって抽出された周辺画像は記憶部16に記憶される。
タッチ時間計測部28は入力部12に接続されており、入力部12の表示部の表示面または複数のボタンの何れかがタッチされていた時間を計測する。ブラウザ処理部30は、接続リンク先選択部22、記憶部16及びタッチ時間計測部28に接続されており、入力部12の表示部に表示させる画面又は画像を判定し、取得する。表示画面又は画像の判定は、接続リンク先選択部22により選択された接続リンク先、周辺リンク検出部24により検出されたリンク、周辺画像抽出部26により抽出された周辺画像及びタッチ時間計測部28により計測された時間に基づいて行われる。表示処理部32はブラウザ処理部30及び入力部12に接続されており、ブラウザ処理部30によって判定されて取得された表示画面又は画像を入力部12の表示部に表示させる。
次に携帯端末10のハードウェア構成を説明する。図2に示すように、携帯端末10はCPU36、メモリ38、グラフィック処理部40、表示部42、メモリ/ビデオコントローラ44及びI/Oコントローラ46を備えている。メモリ/ビデオコントローラ44には、CPU36、メモリ38及びI/Oコントローラ46が接続されると共に、グラフィック処理部40を介して表示部42が接続されている。なお、表示部42は入力部12の表示部として機能する。
I/Oコントローラ46には、記憶部48、タッチセンサ50、マイク52、スピーカ54、無線通信網通信制御部56及び無線LAN通信制御部58が各々接続されている。なお、タッチセンサ50は入力部12のタッチパネルとして機能する。無線通信網通信制御部56は無線通信網60に接続され、無線通信網60に接続されたウェブサーバ62との間で通信を行うことが可能とされている。
記憶部48はフラッシュメモリ等によって実現できる。記憶部48は、表示制御プログラム66を記憶している。CPU36は、表示制御プログラム66を記憶部48から読み出してメモリ38に展開し、表示制御プログラム66が有するプロセスを順次実行する。表示制御プログラム66は表示制御プロセス68を有する。CPU36は、表示制御プロセス68を実行することで、図1に示す表示制御部14として動作する。
また、表示制御プロセス68は、タッチ位置検出プロセス70、接続リンク先選択プロセス72、周辺リンク検出プロセス74、周辺画像抽出プロセス76、タッチ時間計測プロセス78、ブラウザ処理プロセス80、表示処理プロセス82を有する。CPU36は、タッチ位置検出プロセス70を実行することで、図1に示すタッチ位置検出部20として動作する。CPU36は、接続リンク先選択プロセス72を実行することで、図1に示す接続リンク先選択部22として動作する。CPU36は、周辺リンク検出プロセス74を実行することで、図1に示す周辺リンク検出部24として動作する。CPU36は、周辺画像抽出プロセス76を実行することで、図1に示す周辺画像抽出部26として動作する。CPU36は、タッチ時間計測プロセス78を実行することで、図1に示すタッチ時間計測部28として動作する。CPU36は、ブラウザ処理プロセス80を実行することで、図1に示すブラウザ処理部30として動作する。CPU36は、表示処理プロセス82を実行することで、図1に示す表示処理部32として動作する。
なお、表示制御プログラム66は開示の技術に係る表示制御プログラムの一例である。また、表示制御部14は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
次に本第1実施形態の作用として、複数のリンクを含む画面が表示部42に表示されている状態で、携帯機器10のCPU36によって表示制御プログラム66が実行されることで実現される表示制御処理について、図3を参照して説明する。なお、以下では、表示部42に表示されている画面に含まれる個々のリンクが、互いに異なる画面(ウェブページ)と対応付けられている場合を説明する。
表示制御処理のステップ100において、タッチ位置検出部20は、表示部42に表示されている画面のうちリンクが存在している領域が利用者によってタッチされたか否かを判定する。タッチ位置検出部20は、ステップ100の判定が否定されている間、ステップ100の判定を繰り返す。表示部42に表示されている画面のうちリンクが存在している領域が利用者によってタッチされると、ステップ100の判定が肯定されてステップ102へ移行する。
ステップ102において、タッチ位置検出部20は、表示部42に表示されている画面のうち、利用者によってタッチされた中心位置を検出する。次のステップ104において、接続リンク先選択部22は、表示部42に表示されている画面のうち、タッチ位置検出部20によって検出された中心位置に位置しているリンクを接続先として選択し、接続先として選択したリンクをブラウザ処理部30へ出力する。ステップ106において、周辺リンク検出部24は、表示部42に表示されている画面のうち、利用者によってタッチされた中心位置の周囲に、接続リンク先選択部22によって選択されたリンク以外の他のリンクが存在しているか否か判定する。ステップ106の判定が否定された場合はステップ112へ移行する。
一方、例として図4に示すように、表示部42に表示されている画面のうち、複数のリンクが密集して存在している部分が利用者によってタッチされた場合、ステップ106の判定が肯定されてステップ108へ移行する。
ステップ108において、周辺画像抽出部26は、接続リンク先選択部22によって選択されたリンクと、周辺リンク検出部24によって存在していると判定された他のリンクを含む範囲内の画像のデータを抽出し、記憶部16(例えばメモリ38)に記憶させる。なお、周辺画像抽出部26によって画像のデータが抽出される範囲としては、例えばタッチセンサ50によって利用者の指によるタッチが検出されている範囲(利用者の指が接触している範囲)を適用することができる(図5も参照)。また、ステップ110において、周辺リンク検出部24は、先のステップ106で利用者によってタッチされた中心位置の周囲に存在していると判定した他のリンク先の情報(例えばリンクの数やリンク情報)を抽出し、記憶部16(例えばメモリ38)に記憶させる。
次のステップ112において、ブラウザ処理部30は、利用者によるタッチが解除されたことがタッチセンサ50によって検出されたか否か判定する。ブラウザ処理部30は、ステップ112の判定が否定されている間、ステップ112の判定を繰り返す。利用者によるタッチが解除されると、ステップ112の判定が肯定されてステップ114へ移行する。ステップ114において、ブラウザ処理部30は、接続リンク先選択部22によって接続先として選択されたリンクへ接続する。なお、リンクへの接続は、例えば、選択されたリンクの情報をウェブサーバ62へ送信し、送信したリンクの情報に対応するウェブページの情報の配信をウェブサーバ62に対して要求することで行うことができる。
ブラウザ処理部30は、表示部42への画面の表示に際し、画面の遷移の取消しを指示するためのボタン(例として図5に示す「戻る」ボタン)も画面に表示させる。次のステップ116において、ブラウザ処理部30は、画面の遷移の取消しを指示するための「戻る」ボタンが利用者によってタッチされたか否か判定する。ブラウザ処理部30は、ステップ116の判定が否定されている間、選択されたリンクへ接続する処理を継続する。そして、選択されたリンクに対応するウェブページの情報を取得すると、ブラウザ処理部30は、情報を取得したウェブページを表示処理部32によって表示部42に画面として表示させ、ステップ100に戻る。
一方、「戻る」ボタンが利用者によってタッチされると、ステップ116の判定が肯定されてステップ118へ移行し、ステップ118において、ブラウザ処理部30は、選択されたリンクへ接続する処理を停止する。次のステップ120において、タッチ時間計測部28は、利用者によって「戻る」ボタンのタッチが維持されている時間を計測する。次のステップ122において、タッチ時間計測部28は、利用者による「戻る」ボタンのタッチが解除されたか否か判定する。ステップ122の判定が否定された場合はステップ120に戻り、ステップ122の判定が肯定される迄ステップ120,122を繰り返す。従って、利用者によって「戻る」ボタンのタッチが維持されている時間がタッチ時間計測部28によって計測される。
利用者による「戻る」ボタンのタッチが解除されると、ステップ122の判定が肯定されてステップ124へ移行する。ステップ124において、ブラウザ処理部30は、利用者によって「戻る」ボタンがタッチされていた時間が1秒間以上か否か判定する。なお、ステップ124は、利用者によって「戻る」ボタンが比較的長い時間タッチされていたかを判定するものであり、時間は1秒間に限られるものではない。
ステップ124の判定が否定された場合、利用者による指示は画面の遷移の取消し、すなわち元の画面の再表示と判断できるので、ステップ126へ移行する。ステップ126において、ブラウザ処理部30は、利用者によってリンクがタッチされた際に表示部42に表示していた画面(ウェブページ)を表示処理部32によって表示部42に再表示させ、ステップ100に戻る。
一方、ステップ124の判定が肯定された場合、利用者による指示は、リンクの選択の取消しと判断できるので、ステップ128へ移行する。ステップ128において、ブラウザ処理部30は、周辺リンク検出部24によって記憶部16に記憶された情報に基づき、利用者によってタッチされた中心位置の周囲に存在していた他のリンクの数を判定し、判定結果に応じて分岐する。
利用者によってタッチされた中心位置の周囲に他のリンクが1個のみ存在していた場合には、ステップ128からステップ130へ移行する。ステップ130において、ブラウザ処理部30は、利用者によってタッチされた中心位置の周囲に唯一存在していた他のリンクの情報をウェブサーバ62へ送信し、ウェブページの情報の配信を要求することで、前記他のリンクへ接続する処理を行う。そして、ブラウザ処理部30は、前記他のリンクに対応するウェブページの情報をウェブサーバ62から取得すると、情報を取得したウェブページを表示処理部32によって表示部42に画面として表示させ、ステップ100に戻る。
このように、利用者によってタッチされた中心位置の周囲に他のリンクが1個のみ存在していた場合、利用者が「戻る」ボタンを比較的長い時間タッチする操作を行うのみで、他のリンクに対応する画面を表示部42に表示させることができる。従って、利用者が所望のリンクと異なるリンクを誤ってタッチした場合の操作の煩雑さを軽減できる。
また、利用者によってタッチされた中心位置の周囲に他のリンクが2個以上存在していた場合には、ステップ128からステップ132へ移行する。ステップ132において、ブラウザ処理部30は、周辺画像抽出部26によって記憶部16に記憶された画像データ(利用者によってタッチされた中心位置及びその周囲を含む範囲の画像)を読み出し、読み出した画像を拡大する。またブラウザ処理部30は、周辺リンク検出部24によって記憶部16に記憶された他のリンク先のリンク情報を読み出し、拡大した画像に埋め込む。そしてブラウザ処理部30は、他のリンク先のリンク情報を埋め込んだ拡大画像を、表示処理部32により、例として図6に示すように、利用者によってリンクがタッチされた際に表示部42に表示していた画面に重ねて表示部42に表示させる。
また、拡大画像内のリンク情報を埋め込んだ何れかの部分が利用者によってタッチされると、次のステップ134に移行する。ステップ134において、ブラウザ処理部30は、拡大画像でタッチされた部分に埋め込んだリンク情報をウェブサーバ62へ送信し、ウェブページの情報の配信を要求することで、前記他のリンクへ接続する処理を行う。そして、ブラウザ処理部30は、前記他のリンクに対応するウェブページの情報をウェブサーバ62から取得すると、情報を取得したウェブページを表示処理部32によって表示部42に画面として表示させ、ステップ100に戻る。
このように、利用者によってタッチされた中心位置の周囲に他のリンクが複数存在していた場合、利用者が「戻る」ボタンを比較的長い時間タッチする操作を行うと、リンク情報が埋め込まれた拡大画像が表示部42に表示される。そして利用者が、表示された拡大画像内の所望のリンクをタッチする操作を行うことで、所望のリンクに対応する画面を表示部42に表示させることができる。従って、利用者が所望のリンクと異なるリンクを誤ってタッチした場合の操作の煩雑さを軽減することができ、拡大画像を表示することで、利用者によって所望のリンクと異なるリンクが再度誤ってタッチされることも抑制することができる。
なお、利用者によってタッチされた中心位置の周囲に他のリンクが存在していなかった場合(他のリンクの数が0の場合)、ブラウザ処理部30は、ステップ128からステップ100に戻る。この場合は、利用者によってリンクがタッチされた際に表示部42に表示していた画面(ウェブページ)が表示処理部32によって表示部42に再表示される。
〔第2実施形態〕
次に開示の技術の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
図7には本第2実施形態に係る携帯端末86が示されている。本第2実施形態に係る携帯端末86は、第1実施形態で説明した携帯端末10と比較して、周辺画像抽出部26が省略されている点が相違している。
図8には本第2実施形態に係る携帯端末86のハードウェア構成が示されている。本第2実施形態に係る携帯端末86は、第1実施形態で説明した携帯端末10と比較して、表示制御プログラム66の表示制御プロセス68が、周辺画像抽出プロセス76を有していない点で相違している。
次に本第2実施形態の作用として、図9を参照し、本第2実施形態に係る携帯端末86で実行される表示制御処理について、第1実施形態で説明した表示制御処理(図3)と異なる部分のみ説明する。本第2実施形態は、利用者によってタッチされた中心位置の周囲に他のリンクが存在していることでステップ106の判定が肯定された場合に、選択されたリンク及び他のリンクを含む範囲内の画像データを抽出・記憶する処理(ステップ108)が省略されている。
また、本第2実施形態は、利用者によって「戻る」ボタンが1秒間以上タッチされ(ステップ124の判定が肯定)、利用者によってタッチされた中心位置の周囲に2個以上のリンクが存在していた場合に、ステップ128からステップ136へ移行する。ステップ136において、ブラウザ処理部30は、周辺リンク検出部24によって記憶部16に記憶された他のリンク先の情報を読み出し、読み出した情報に含まれる他のリンク先の名称を一覧表示したリンク先のリストを作成する。またブラウザ処理部30は、作成したリンク先のリストに、読み出した情報に含まれる他のリンク先のリンク情報を埋め込む。そしてブラウザ処理部30は、他のリンク先のリンク情報を埋め込んだリストを、表示処理部32により、例として図10に示すように、利用者によってリンクがタッチされた際に表示部42に表示していた画面に重ねて表示部42に表示させる。
また、リスト内の何れかのリンクの名称が利用者によってタッチされると、次のステップ138に移行する。ステップ138において、ブラウザ処理部30は、リスト内のタッチされたリンクの名称に埋め込んだリンク情報をウェブサーバ62へ送信し、ウェブページの情報の配信を要求することで、前記他のリンクへ接続する処理を行う。そして、ブラウザ処理部30は、前記他のリンクに対応するウェブページの情報をウェブサーバ62から取得すると、情報を取得したウェブページを表示処理部32によって表示部42に画面として表示させ、ステップ100に戻る。
このように、利用者によってタッチされた中心位置の周囲に他のリンクが複数存在していた場合、利用者が「戻る」ボタンを比較的長い時間タッチする操作を行うと、リンクの名称が一覧表示されてリンク情報が埋め込まれたリストが表示部42に表示される。そして利用者が、表示されたリスト内の所望のリンクの名称をタッチする操作を行うことで、所望のリンクに対応する画面を表示部42に表示させることができる。従って、利用者が所望のリンクと異なるリンクを誤ってタッチした場合の操作の煩雑さを軽減することができ、リストを表示することで、利用者によって所望のリンクと異なるリンクが再度誤ってタッチされることも抑制することができる。
〔第3実施形態〕
次に開示の技術の第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。
図11には本第3実施形態に係る携帯端末88が示されている。本第8実施形態に係る携帯端末88は、第1実施形態で説明した携帯端末10と比較して、姿勢検出部27及び補正量演算部29が追加されている点が相違している。姿勢検出部27は、携帯端末88の姿勢(表示部42の表示面の傾き)を検出する。補正量演算部29は、姿勢検出部27によって検出された携帯端末88の姿勢に基づいて、利用者によるタッチの中心位置に対する補正の方向及び補正量を演算し、利用者によるタッチの中心位置を補正する。
図12には本第3実施形態に係る携帯端末88のハードウェア構成が示されている。本第3実施形態に係る携帯端末86は、第1実施形態で説明した携帯端末10と比較して、ジャイロセンサ59が追加されている点で相違している。ジャイロセンサ59は前述の姿勢検出部27として機能する。また、本第3実施形態に係る携帯端末86は、第1実施形態で説明した携帯端末10と比較して、表示制御プログラム66に補正量演算プロセス84が追加されている点でも相違している。CPU36は、補正量演算プロセス84を実行することで、図11に示す補正量演算部29として動作する。
なお、補正量演算部29は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
次に本第3実施形態の作用として、図13を参照し、本第3実施形態に係る携帯端末88で実行される表示制御処理について、第1実施形態で説明した表示制御処理(図3)と異なる部分のみ説明する。本第3実施形態は、利用者により「戻る」ボタンが1秒間以上タッチされ(ステップ124の判定が肯定)、利用者によってタッチされた中心位置の周囲に1個以上のリンクが存在していた場合、ステップ130又はステップ132,134が行われる。そして、ステップ130又はステップ132,134の処理を行った後でステップ146へ移行する。
ステップ146において、姿勢検出部27は携帯端末88の姿勢(表示部42の表示面の傾き)を検出する。次のステップ148において、補正量演算部29は、タッチ位置検出部20によって当初検出されたタッチ中心位置と、ステップ130又はステップ134で接続されたリンク(利用者が接続を所望していたリンク)の表示位置の偏差の方向及び大きさを検出する。そして補正量演算部29は、検出したタッチ中心位置とリンクの表示位置の偏差の方向及び大きさを、姿勢検出部27によって検出された携帯端末88の姿勢と対応付けて記憶部16に記憶させる。従って、本第3実施形態では、利用者によって所望のリンクと異なるリンクが誤ってタッチされる度に、タッチ中心位置とリンクの表示位置の偏差(タッチ中心位置の誤差)が、携帯端末88の姿勢と対応付けて記憶部16に記憶される。
また、本第3実施形態に係る表示制御処理では、表示部42に表示されている画面のうちリンクが存在している領域が利用者によってタッチされることでステップ100の判定が肯定されると、ステップ140へ移行する。ステップ140において、姿勢検出部27は携帯端末88の姿勢(表示部42の表示面の傾き)を検出する。次のステップ102において、タッチ位置検出部20は、表示部42に表示されている画面のうち、利用者によってタッチされた中心位置を検出する。
また、次のステップ142において、補正量演算部29は、姿勢検出部27によって検出された携帯端末88の姿勢と対応付けて記憶部16に記憶されているタッチ中心位置とリンクの表示位置の偏差(タッチ中心位置の誤差)を読み出す。そして補正量演算部29は、タッチ位置検出部20によって検出されたタッチ中心位置を、記憶部16から読み出したタッチ中心位置とリンクの表示位置の偏差(タッチ中心位置の誤差)に応じて補正する。次のステップ144において、接続リンク先選択部22は、表示部42に表示されている画面のうち、補正量演算部29によって補正されたタッチ中心位置に位置しているリンクを接続先として選択し、接続先として選択したリンクをブラウザ処理部30へ出力する。
一般に、利用者によってタッチされた位置の誤差は、携帯端末88の姿勢(表示部42の表示面の傾き)と相関があるので、上記補正により、利用者が所望しているリンクの位置に近づくようにタッチ中心位置を補正することができる。従って、第3実施形態によれば、複数のリンクが密集して存在している部分が利用者によってタッチされた等の場合にも、利用者が所望しているリンクに対応する画面が表示される確率を向上させることができる。
また、第1実施形態と同様に、利用者によってタッチされた中心位置の周囲に他のリンクが複数存在していた場合、利用者が「戻る」ボタンを比較的長い時間タッチする操作を行うと、リンク情報が埋め込まれた拡大画像が表示部42に表示される。そして利用者が、表示された拡大画像内の所望のリンクをタッチする操作を行うことで、所望のリンクに対応する画面を表示部42に表示させることができる。従って、利用者が所望のリンクと異なるリンクを誤ってタッチした場合の操作の煩雑さを軽減することができ、拡大画像を表示することで、利用者によって所望のリンクと異なるリンクが再度誤ってタッチされることも抑制することができる。
なお、上記では表示部42に表示されている画面に含まれる個々のリンクが、互いに異なるウェブページと対応付けられ、ウェブサーバ62から対応するウェブページの情報を取得する態様を説明したが、開示の技術はこれに限定されるものではない。開示の技術は、例えば画面に含まれるリンクが、記憶部48に記憶された互いに異なるファイル(例えばテキストファイルやその他のファイル)と対応付けられ、記憶部48から対応するファイルの情報を取得して表示部42に表示させる態様にも適用可能である。
また、上記ではリンクの選択の取消しを指示する操作の一例として、「戻る」ボタンを比較的長い時間タッチする操作を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、リンクの選択の取消しを指示するための専用ボタンを設け、当該専用ボタンをタッチすることでリンクの選択の取消しが指示されるようにしてもよい。
また、上記では開示の技術に係る電子機器の一例として携帯端末10,86,88を説明したが、開示の技術に係る電子機器はスマートフォンに代表される携帯機器に限定されるものではない。開示の技術に係る電子機器はタッチパネルが設けられた電子機器であればよく、例えば、タッチパネルが設けられたPC(Personal Computer)やデジタルカメラ等の電子機器であってもよい。
また、上記では開示の技術に係る表示制御プログラムが記憶部48に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されるものではない。開示の技術に係る表示制御プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。

Claims (7)

  1. 互いに異なる画面に対応する複数のリンクを含む元画面が表示部に表示されている状態から、前記表示部に表示されている前記元画面を前記複数のリンクのうち選択された特定のリンクに対応する画面へ遷移させた後に、前記特定のリンクの選択の取消が指示された場合に、前記複数のリンクのうち未選択でかつ前記元画面内の前記特定のリンクの近傍に存在するリンク候補が1個のときには、前記表示部に表示されている画面を前記リンク候補に対応する画面へ遷移させ、前記リンク候補が複数のときには、前記表示部に複数の前記リンク候補を拡大表示させる表示制御部を含む電子機器。
  2. 前記表示制御部は、前記リンク候補が複数のときに、前記元画面のうち複数の前記リンク候補が存在する部分を前記表示部に拡大表示させるか、又は、複数の前記リンク候補を配列したリストを前記表示部に拡大表示させる請求項1記載の電子機器。
  3. 前記表示部には接触領域を検出するタッチセンサが設けられ、
    前記表示制御部は、前記表示部の表示面のうちタッチセンサによって検出された接触領域に表示されていた前記リンクが選択されたと判定すると共に、前記画面の遷移の取消が指示された場合に、前記表示部の表示面のうち、前記接触領域の位置及びサイズに基づいて設定した範囲内に表示されていたリンクを前記リンク候補と判定する請求項1又は請求項2記載の電子機器。
  4. 前記表示制御部は、前記表示部に表示されている画面を前記複数のリンクのうち選択された前記特定のリンクに対応する画面へ遷移させた後に、前記画面の遷移の取消を指示するためのボタンを一定時間以上選択された場合に、前記特定のリンクの選択の取消が指示されたと判断する請求項1〜請求項3の何れか1項記載の電子機器。
  5. 前記表示部の傾きを検出する検出部と、
    前記表示部に表示されている画面が対応する画面へと遷移された前記リンク候補の前記元画面における表示位置に対する、前記特定のリンクが選択された際の指示位置のずれの大きさ及び方向を、前記検出部によって検出された前記表示部の傾きと対応付けて記憶しておき、前記表示部に表示されている画面内の何れかの位置が指示された際の指示位置を、前記検出部によって検出された前記表示部の傾きと対応付けて記憶されている指示位置のずれの大きさ及び方向に応じて補正する補正部と、
    を更に備えた請求項1〜請求項4の何れか1項記載の電子機器。
  6. 表示部に接続されたコンピュータに、
    互いに異なる画面に対応する複数のリンクを含む元画面が前記表示部に表示されている状態から、前記表示部に表示されている画面を前記複数のリンクのうち選択された特定のリンクに対応する画面へ遷移させた後に、前記特定のリンクの選択の取消が指示された場合に、前記複数のリンクのうち未選択でかつ前記元画面内の前記特定のリンクの近傍に存在するリンク候補が1個のときには、前記表示部に表示されている画面を前記リンク候補に対応する画面へ遷移させ、前記リンク候補が複数のときには、前記表示部に複数の前記リンク候補を拡大表示させることを含む処理を実行させる表示制御方法。
  7. 表示部に接続されたコンピュータに、
    互いに異なる画面に対応する複数のリンクを含む元画面が前記表示部に表示されている状態から、前記表示部に表示されている前記元画面を前記複数のリンクのうち選択された特定のリンクに対応する画面へ遷移させた後に、前記特定のリンクの選択の取消が指示された場合に、前記複数のリンクのうち未選択でかつ前記元画面内の前記特定のリンクの近傍に存在するリンク候補が1個のときには、前記表示部に表示されている画面を前記リンク候補に対応する画面へ遷移させ、前記リンク候補が複数のときには、前記表示部に複数の前記リンク候補を拡大表示させることを含む処理を実行させるための表示制御プログラム。
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