JP5572397B2 - 入力装置、入力方法および入力プログラム - Google Patents

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この発明は、入力装置、入力方法および入力プログラムに関し、特に2つのタッチパネルを有する入力装置、その入力装置で実行される入力方法および入力プログラムに関する。
2つの液晶表示装置(LCD)を所定の隙間を挟んで配置し、1つの画像を2つのLCDに分けて表示する技術が、特開2007‐122649号公報(引用文献1)に記載されている。また、2つのLCDそれぞれに対応して設けられた2つのタッチパネルで、スタイラスペンにより指示された位置にポインタを表示する技術が特開2000‐242393号公報に記載されている。
しかしながら、タッチパネルが人の指で指示された位置を検出する場合、指で指示される面積がスタイラスペンで指示される面積よりも広い。このため、一方のタッチパネルを指示したまま指を他方のパッチパネルに移動させる操作をする場合などは、一方のタッチパネルと他方のパッチパネルとの境目において、一度に2つのタッチパネルを同時に指示する場合がある。この場合、2つのタッチパネルそれぞれで同時に2つの位置が検出される。一方、2本の指で2つのタッチパネルそれぞれを指示する場合がある。このため、2つのタッチパネルそれぞれで検出される2つの位置が、1本の指で指示された場合であるのか、あるいは2本の指で指示された場合であるのかを判断することができないといった問題がある。
特開2000‐242393号公報
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、ユーザにより指示された位置を検出する精度を向上した入力装置を提供することである。
この発明の他の目的は、ユーザにより指示された位置を検出する精度を向上した入力方法を提供することである。
この発明のさらに他の目的は、ユーザにより指示された位置を検出する精度を向上した入力プログラムを提供することである。
上述した目的を達成するために、この発明のある局面によれば、入力装置は、画像を表示する第1および第2の表示手段と、第1の表示手段の表示面上のユーザにより指示された第1の検出位置を検出する第1位置検出手段と、第2の表示手段の表示面上のユーザにより指示された第2の検出位置を検出する第2位置検出手段と、第1の検出位置と第2の検出位置とが所定の条件を満たすか否かを判断する判断手段と、判断手段により所定の条件を満たすと判断された場合、第1の検出位置と、第2の検出位置とに基づいて、単一の指示位置を決定し、判断手段により所定の条件を満たさないと判断された場合、第1の検出位置と第2の検出位置それぞれを指示位置に決定する指示位置決定手段と、を備え、判断手段は、第1の検出位置および第2の検出位置それぞれが1以上検出される場合、1以上の第1の検出位置から選択された1つと、1以上の第2の検出位置から選択された1つとからなる組を1以上生成する組生成手段と、生成された1以上の組のうちから所定の条件を満たす条件組を抽出する抽出手段と、を含む
この局面に従えば、第1位置検出手段により第1の検出位置が検出され、第2位置検出手段により第2の検出位置が検出され、第1の検出位置と第2の検出位置とが所定の条件を満たす場合、第1の検出位置と第2の検出位置とに基づいて、単一の指示位置が決定され、第1の検出位置と第2の検出位置とが所定の条件を満たさない場合、第1の検出位置と第2の検出位置それぞれが指示位置に決定される。第1の表示手段の表示面と第2の表示手段の表示面をユーザが1本の指で同時に指示した場合であっても、1本の指による指示と判断することができる。また、第1の検出位置と第2の検出位置とが所定の条件を満たさない場合は、第1の検出位置と第2の検出位置それぞれが指示位置に決定されるので、2本の指による指示と判断することができる。その結果、ユーザにより指示された位置を検出する精度を向上した入力装置を提供することができる。
また、1以上の第1の検出位置のうちから選択された1つと、1以上の第2の検出位置から選択された1つで生成された1以上の組のうちから所定の条件を満たす条件組が抽出される。これにより、1以上の第1の検出位置からなる組と、1以上の第2の検出位置からなる組を生成しないので、生成する組の数を少なくして、処理速度を向上させることができる。
この発明の他の局面によれば、入力装置は、画像を表示する第1および第2の表示手段と、第1の表示手段の表示面上のユーザにより指示された第1の検出位置を検出する第1位置検出手段と、第2の表示手段の表示面上のユーザにより指示された第2の検出位置を検出する第2位置検出手段と、第1の検出位置と第2の検出位置とが所定の条件を満たすか否かを判断する判断手段と、判断手段により所定の条件を満たすと判断された場合、第1の検出位置と、第2の検出位置とに基づいて、単一の指示位置を決定する指示位置決定手段と、を備え、判断手段は、第1の検出位置および第2の検出位置それぞれが1以上検出される場合、1以上の第1の検出位置から選択された1つと、1以上の第2の検出位置から選択された1つとからなる組を1以上生成する組生成手段と、生成された1以上の組のうちから所定の条件を満たす条件組を抽出する抽出手段と、を含む
好ましくは、抽出手段は、生成された1以上の組のうちから第1の検出位置と第2の検出位置との間の距離が所定の長さ以内の組を長さ制限組として抽出する長さ制限組抽出手段を備える。
この局面に従えば、生成された1以上の組のうちから第1の検出位置と第2の検出位置との間の距離が所定の長さ以内の組が長さ制限組として抽出される。所定の長さを、ユーザが指で指示することができる領域の最大長とすれば、1本の指で指示した場合に検出され得る第1の検出位置と第2の検出位置との組を抽出することができる。
好ましくは、抽出手段は、長さ制限組抽出手段により複数の長さ制限組が抽出される場合、複数の長さ制限組のうちから第1の検出位置と第2の検出位置のいずれか一方が同じ複数の重複組を抽出する重複組抽出手段と、複数の重複組が抽出される場合、複数の重複組のうちから1つを選択する選択手段と、をさらに含む。
この局面に従えば、複数の重複組が抽出される場合、複数の重複組のうちから1つが選択されるので、位置を検出する精度が向上する。
好ましくは、選択手段は、複数の重複組のうちから第1の検出位置と第2の検出位置との間の距離が最小となる最短組を選択する。
好ましくは、抽出手段は、長さ制限組抽出手段により複数の長さ制限組が抽出され、長さ制限組が複数の重複組を含む場合、複数の長さ制限組のうち複数の重複組でない長さ制限組を条件組として抽出する条件組抽出手段を、さらに含む。
この発明の他の局面によれば、入力装置は、画像を表示する第1および第2の表示手段と、第1の表示手段の表示面上のユーザにより指示された第1の検出位置を検出する第1位置検出手段と、第2の表示手段の表示面上のユーザにより指示された第2の検出位置を検出する第2位置検出手段と、第1の検出位置と第2の検出位置とが所定の条件を満たすか否かを判断する判断手段と、判断手段により所定の条件を満たすと判断された場合、第1の検出位置と、第2の検出位置とに基づいて、単一の指示位置を決定する指示位置決定手段と、を備え、判断手段は、第1の検出位置および第2の検出位置それぞれが1以上検出される場合、1以上の前記第1の検出位置から選択された1つと、1以上の前記第2の検出位置から選択された1つとからなる組を1以上生成する組生成手段を含み、組生成手段は、第1の表示手段と第2の表示手段とが中間帯を挟んで配置された状態で、生成された1以上の組のうちから第1の検出位置と第2の検出位置とが中間帯から所定の範囲に含まれる1以上の組を生成する範囲制限手段を含む。
この局面に従えば、第1の検出位置と第2の検出位置とが中間帯から所定の範囲に含まれる1以上の組が生成される。このため、処理対象とする組の数を少なくして、処理速度を速くすることができる。
この発明のさらに他の局面によれば、入力方法は、画像を表示する第1および第2の表示手段を備えた入力装置を制御するコンピュータで実行される入力方法であって、第1の表示手段の表示面上のユーザにより指示された第1の検出位置を検出するステップと、第2の表示手段の表示面上のユーザにより指示された第2の検出位置を検出するステップと、第1の検出位置と第2の検出位置とが所定の条件を満たすか否かを判断するステップと、判断するステップにおいて所定の条件を満たすと判断された場合、第1の検出位置と、第2の検出位置とに基づいて、単一の指示位置を決定するステップと、判断するステップにおいて所定の条件を満たさないと判断された場合、第1の検出位置と第2の検出位置それぞれを指示位置に決定するステップと、を含み、判断するステップは、第1の検出位置および第2の検出位置それぞれが1以上検出される場合、1以上の第1の検出位置から選択された1つと、1以上の第2の検出位置から選択された1つとからなる組を1以上生成する組生成ステップと、生成された1以上の組のうちから所定の条件を満たす条件組を抽出する抽出ステップと、を含む。
この局面に従えば、ユーザにより指示された位置を検出する精度を向上した入力方法を提供することができる。
この発明のさらに他の局面によれば、入力プログラムは、画像を表示する第1および第2の表示手段を備えた入力装置を制御するコンピュータで実行される入力プログラムであって、第1の表示手段の表示面上のユーザにより指示された第1の検出位置を検出するステップと、第2の表示手段の表示面上のユーザにより指示された第2の検出位置を検出するステップと、第1の検出位置と第2の検出位置とが所定の条件を満たすか否かを判断するステップと、判断するステップにおいて所定の条件を満たすと判断された場合、第1の検出位置と、第2の検出位置とに基づいて、単一の指示位置を決定するステップと、判断するステップにおいて所定の条件を満たさないと判断された場合、第1の検出位置と第2の検出位置それぞれを指示位置に決定するステップと、をコンピュータに実行させ、判断するステップは、第1の検出位置および第2の検出位置それぞれが1以上検出される場合、1以上の第1の検出位置から選択された1つと、1以上の第2の検出位置から選択された1つとからなる組を1以上生成する組生成ステップと、生成された1以上の組のうちから所定の条件を満たす条件組を抽出する抽出ステップと、を含む
この局面に従えば、ユーザにより指示された位置を検出する精度を向上した入力プログラムを提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
本実施の形態においては、入力装置の一例として携帯通信端末1について説明する。形態通信端末1は、開状態と閉状態とに形態を変化する。図1(A)は、閉状態における携帯通信端末の斜視図である。図1(B)は、開状態における携帯通信端末の斜視図である。図1(A)および図1(B)を参照して、携帯通信端末1は、第1表示装置2と、第2表示装置3と、第1表示装置2および第2表示装置3とをスライド可能に支持する筐体部5とを含む。なお、筐体部5は、第1表示装置と、第2表示装置3とをスライド可能にするような接続構造であればよく、例えば、スライド可能なアームであってもよい。第1表示装置2と第2表示装置3とは、共に略直方体である。筐体部5は、凹部を含み、閉状態の時にその凹部に第1表示装置2と第2表示装置3とが収納され、携帯通信端末1は略直方体となる。したがって、閉状態における携帯通信端末1は、通話に適した形状である。
スピーカ11と、マイクロフォン13とが筐体部5の第1表示装置2および第2表示装置3が収納される凹部とは別の位置に配置される。このため、携帯通信端末1が閉状態のときに、スピーカ11とマイクロフォン13とは、表出する。なお、スピーカ11、およびマイクロフォン13は閉状態のときに表出する第1表示装置2の表面に設けてもよいし、第2表示装置3の表面に設けてもよい。
閉状態において第1表示装置2は第2表示装置3の上に重なる。第1表示装置2は、第2表示装置3と重なる面の反対側の面の表側に、第1液晶表示装置(LCD)15を含み、第1LCD15に重畳して第1タッチパネル17が設けられる。第2表示装置3は、第1表示装置2と重なる面に、第2LCD16を含み、第2LCD16に重畳して第2タッチパネル18が設けられる。
閉状態において、第1表示装置2は第2表示装置3の上に重なるので、第1LCD15は表出するが、第2LCD16は第1表示装置2により覆われる。このため、携帯通信端末1が閉状態のとき、ユーザは第1タッチパネル17に触れることができるが、第2タッチパネル18に触れることができない。
閉状態にある携帯通信端末1の第1表示装置2と第2表示装置3とがスライドすると携帯通信端末1が開状態になる。第2表示装置3は、第1表示装置2がスライドする方向とは反対の方向にスライドする。第2表示装置3は、筐体部5に設けられたバネにより付勢されており、所定の位置までスライドすると、上方に持ち上げられる。このため、図1(B)に示すように、携帯通信端末1が開状態のとき、第1表示装置2が備える第1LCD15の表示面と第2表示装置3が備える第2LCD16の表示面とが同一平面に位置する。したがって、携帯通信端末1が開状態のとき、第1LCD15と第2LCD16とは共に表出するので、それらに表示された画像をユーザは見ることができる。携帯通信端末1が閉状態の時よりも画面の面積が倍になるので、多くの情報を表示することができる。さらに、第1LCD15に重畳して設けられた第1タッチパネル17と第2LCD16に重畳して設けられた第2タッチパネル18も表出するので、ユーザは広い面積で指示を入力することができる。
また、携帯通信端末1が開状態のとき、第1LCD15と第2LCD16との間に画像を表示することのできない中間帯が形成され、第1LCD15と第2LCD16とは完全な1画面にならない。
また、携帯通信端末1が開状態のとき、スピーカ11とマイクロフォン13とは表出している。このため、通話することが可能であるが、第1表示装置2と第2表示装置3とが筐体部5からはみ出し、表示面が閉状態の時の表示面に比較して倍なので、ユーザが手で持って通話するのに適さない形状である。このため、携帯通信端末1が開状態の時は、画像を表示したり、ユーザが操作を入力したりするのに適した形状である。
図2は、携帯通信端末のハードウェア構成の概要を示す機能ブロック図である。図2を参照して、携帯通信端末1は、携帯通信端末1の全体を制御するためのCPU21と、それぞれがCPU21に接続された、第1LCD15と、第2LCD16と、アンテナ22Aと接続された無線回路22と、開センサ23と、閉センサ24と、ユーザの操作の入力を受付ける操作部25と、カードインターフェース(I/F)27と、コーデック部28と、コーデック部28に接続されたスピーカ11およびマイクロフォン13と、CPU21で実行するためのプログラム等を記憶するためのフラッシュメモリ31と、CPU21の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)32と、を含む。
無線回路22は、アンテナ22Aにより受信された無線信号が入力され、無線信号を復調した信号をCPU21に出力する。無線信号を復調した信号が音声信号の場合、CPU21は、音声信号をコーデック部28に出力する。無線回路22は、CPU21から信号が入力されると、その信号を変調した無線信号をアンテナ22Aに出力する。CPU21は、コーデック部28から音声信号が入力されると、音声信号を無線回路22に出力する。無線回路22は、着呼を受信すると、着呼信号をCPU21に出力する。また、CPU21から発信信号が入力されると、CPU21から入力される電話番号に発信する。
コーデック部28は、CPU21から入力される音声信号を復号し、復号したデジタルの音声信号をアナログに変換し、増幅し、そしてレシーバとしてのスピーカ11に出力する。また、コーデック部28は、マイクロフォン13からアナログの音声信号が入力され、音声信号をデジタルに変換し、符号化し、そして符号化した音声信号をCPU21に出力する。
開センサ23は、携帯通信端末1の状態が開状態のときにONとなり、開状態でないときにOFFとなる。閉センサ24は、携帯通信端末1の状態が閉状態のときにONとなり、閉状態でないときにOFFとなる。開センサ23と閉センサ24とは、CPU21に接続されており、CPU21は開センサ23および閉センサ24それぞれの状態を検出することにより、携帯通信端末1の形態を検出する。ここでは、開センサ23と閉センサ24とは、第1表示装置2の位置を検出する。
CPU21は、操作部25から操作が入力されると、入力された操作に応じて処理を実行する。CPU21は、フラッシュメモリ31に記憶されている複数のアプリケーションプログラムを読出して実行する。これらのアプリケーションプログラムは、C言語やJAVA(登録商標)などのプログラム言語で記述されるが、アプリケーションプログラムが記述されるプログラム言語は、これらに限定されることなく、他のいかなるプログラム言語で記述されてもよい。また、複数のアプリケーションプログラムがフラッシュメモリ31に記憶されて携帯通信端末1に搭載されるが、複数のアプリケーションプログラムは、単一のプログラム言語で記述されたものであってもよいし、異なるプログラム言語で記述されたものであってもよい。すなわち、複数のプログラム言語で記述されたアプリケーションプログラムが混在してもよい。
第1LCD15と第2LCD16とは、CPU21により制御され、画像を表示する。なお、第1LCD15および第2LCD16に代えて、画像を表示する装置であれば、例えば有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイを用いてもよい。
操作部25は、第1LCD15に重畳して設けられた第1タッチパネル17と、第2LCD16に重畳して設けられた第2タッチパネル18とを含む。第1タッチパネル17および第2タッチパネル18は、ここでは、静電容量方式であり、ユーザが指で指示した位置を検出することが可能である。第1タッチパネル17と第2タッチパネル18とは、ユーザが指等によりパネル面に触れると、指等が触れた位置を検出する。第1タッチパネル17と第2タッチパネル18とは、検出した位置を示す位置情報をCPU21にそれぞれ出力する。ユーザが指で第1タッチパネル17または第2タッチパネル18に触れる場合、第1タッチパネル17または第2タッチパネル18は、指と接触している領域または指が接近している領域を検出する。第1タッチパネル17または第2タッチパネル18は、検出した領域の重心の座標(以下「検出位置」という)と、その領域の面積とを含む位置情報をCPU21に出力する。ユーザが複数の指で第1タッチパネル17または第2タッチパネル18に触れる場合、第1タッチパネル17または第2タッチパネル18は複数の領域を検出し、複数の領域それぞれに対応する位置情報をCPU21に出力する。ここでは、第1タッチパネル17が出力する位置情報を第1位置情報といい、第2タッチパネル18が出力する位置情報を第2位置情報という。また、第1位置情報に含まれる検出位置を第1検出位置といい、第2位置情報に含まれる検出位置を第2検出位置という。なお、第1タッチパネル17および第2タッチパネル18は、ユーザが指等で触れた位置および面積を検出可能であれば、他の方式、例えば、抵抗膜方式、電磁誘導方式、表面弾性波方式、および赤外線方式を用いてもよい。
カードI/F27には、着脱可能なメモリカード27Aが装着される。メモリカード27Aは、例えば、CompactFlash、SmartMedia(登録商標)、SD(Secure Digital)メモリカード、メモリースティック、MMC(MultiMedia Card)、xDピクチャーカードなどである。
CPU21は、カードI/F27を介して、メモリカード27Aにアクセスが可能である。なお、ここではCPU21で実行するためのプログラムをフラッシュメモリ31に記憶しておく例を説明するが、プログラムをメモリカード27Aに記憶しておき、メモリカード27Aからプログラムを読み出して、CPU21で実行するようにしてもよい。プログラムを記憶する記録媒体としては、メモリカード27Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、磁気ディスク、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc
−ROM)/MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、光カード、マスクROM、EPROMなどの半導体メモリ等でもよい。また、携帯通信端末1をインターネットに無線回路22を介して接続し、インターネットに接続されたコンピュータからプログラムをダウンロードして、CPU21で実行するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU21により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
図3は、開状態における第1タッチパネルおよび第2タッチパネルの位置関係の一例を示す図である。図3を参照して、開状態において、第1タッチパネル17と第2タッチパネル18とは中間帯75を挟んで並んで配置される。第1タッチパネル17と第2タッチパネル18それぞれの表示面は、略同一平面になる。
第1タッチパネル17は中間帯75から所定の距離D1内の第1の範囲71を含む。図では、第1の範囲71をハッチングで示しているが、実際にはハッチングは存在しない。第2のタッチパネル18は、中間帯75から所定の距離D1内の第2の範囲73を含む。図では、第2の範囲73をハッチングで示しているが、実際にはハッチングは存在しない。所定の距離D1は、ユーザが1本の指で第1タッチパネル17と第2タッチパネル18との両方を指示した場合に、想定し得る最大の値である。ここでは、中間帯75の幅(第1タッチパネル17と第2タッチパネル18との間の距離)を0.8cm、1本の指で平面に触れる領域の最大長を2cmとし、第1の範囲71および第2の範囲73の幅を1.2cm(=2−0.8)としている。
第1タッチパネル17および第2タッチパネル18には、それぞれ個別座標系が設定されている。第1タッチパネル17に設定されている座標系は原点O1、図中の横方向がX軸、縦方向がY軸である。第2タッチパネル18に設定されている座標系は原点O2、図中の横方向がX軸、縦方向がY軸である。
また、開状態においては第1タッチパネル17に設定される個別座標系と第2タッチパネル18に設定される個別座標系とを合成した全体座標系が設定される。ここでは、全体座標系は、原点O1、図中の横方向がX軸、縦方向がY軸である。このため、第1タッチパネル17に設定される個別座標系の座標は、全体座標系の座標と同じであるが、第2タッチパネル18に設定される個別座標系の座標は、全体座標系においてY座標は同じであるが、X座標が第1タッチパネル17の横幅D4と中間帯D2とを加算した値となる。これにより、CPU21は、第1タッチパネル17から入力される第1検出位置と、第2タッチパネル18から入力される第2検出位置とを、1つの全体座標系で処理することが可能となる。
本実施の形態における携帯通信端末1は、開状態において、第1タッチパネル17と第2タッチパネル18とに個別に指示を入力することが可能である。また、第1タッチパネル17と第2タッチパネル18とは、開状態において、中間帯75を挟んで配置されるが、1本の指で第1タッチパネル17と第2タッチパネル18の両方に触れる場合がある。また、静電容量式のタッチパネルであれば、近接した場合であっても1本の指で第1タッチパネル17と第2タッチパネル18の両方に触れる場合がある。例えば、第1タッチパネル17のみを指示している状態から指を滑らせて第2タッチパネル18側に移動させる場合である。第1タッチパネル17および第2タッチパネル18それぞれは、位置情報をCPU21に出力するため、CPU21は、ユーザが1本の指で指示しているにも係わらず第1タッチパネル17が出力する第1位置情報および第2タッチパネル18が出力する第2位置情報から2つの位置が検出されたものと判断してしまう場合がある。一方、ユーザが2本の指で、第1タッチパネル17および第2タッチパネル18それぞれを指示する場合がある。このため、CPU21は、第1位置情報および第2位置情報が同時に入力される場合に、1本の指で指示されたのか、2本の指で指示されたのかを判断する必要がある。以下、この判断をCPU21が実行する処理について説明する。
図4は、携帯通信端末1が備えるCPU21の機能の概要を示す機能ブロック図である。図4を参照して、CPU21は、ユーザが第1タッチパネルに指示した位置を検出する第1位置検出部41と、ユーザが第2タッチパネルに指示した位置を検出する第2位置検出部43と、第1LCD15を制御する第1表示部45と、第2LCD16を制御する第2表示部47と、第1位置検出部41および第2位置検出部43のそれぞれが検出した検出位置が所定の条件を満たすか否かを判断する判断部46と、判断結果に基づいて、所定の条件を満たす2つの検出位置に基づき指示位置を決定する指示位置決定部63と、を含む。
第1位置検出部41は、第1タッチパネル17と接続され、第1タッチパネル17が出力する第1位置情報を所定時間間隔で取得する。第1位置検出部41は、第1タッチパネル17から取得した第1位置情報を判断部46に出力する。ユーザが複数の指で第1タッチパネル17に触れる場合、第1タッチパネル17は複数の第1位置情報を出力するので、第1位置検出部41は、第1タッチパネル17から複数の第1位置情報を取得し、複数の第1位置情報を判断部46に出力する。
第2位置検出部43は、第2タッチパネル18と接続され、第2タッチパネル18が出力する第2位置情報を所定時間間隔で取得する。第2位置検出部43は、第2タッチパネル18から取得した第2位置情報を判断部46に出力する。ユーザが複数の指で第2タッチパネル18に触れる場合、第2タッチパネル18は複数の第2位置情報を出力するので、第2位置検出部43は、第2タッチパネル18から複数の第2位置情報を取得し、複数の第2位置情報を判断部46に出力する。
判断部46は、第1位置検出部41により検出された検出位置と、第2位置検出部43により検出された検出位置とが入力され、それらが所定の条件を満たすか否かを判断する。判断部46は、組生成部49と抽出部53を含む。組生成部49は、第1位置検出部41から入力される第1位置情報に含まれる第1検出位置と、第2位置検出部43から入力される第2位置情報に含まれる第2検出位置と、で組を生成する。第1位置情報が1以上入力され、第2位置情報が1以上入力される場合、組生成部49は、1以上の第1検出位置の中から選択した1つと、1以上の第2検出位置の中から選択した1つと、で組を生成する。ここでは、組生成部49は、1以上の第1検出位置それぞれについて、第1検出位置と1以上の第2検出位置それぞれとで複数の組を生成する。例えば、第1検出位置がN個(Nは正の整数)、第2検出位置がM個(Mは正の整数)ならば、N×M個の組を生成する。
組生成部49は、範囲制限部51を含む。範囲制限部51は、第1検出位置のうち第1の範囲71に含まれる第1検出位置と、第2検出位置のうち第2の範囲73に含まれる第2検出位置とで範囲制限組を生成する。第1の範囲71に含まれる第1検出位置が1以上あり、第2の範囲73に含まれる第2検出位置が1以上ある場合、範囲制限部51は、第1の範囲71に含まれる1以上の第1検出位置の中から選択した1つと、第2の範囲73に含まれる1以上の第2検出位置の中から選択した1つと、で範囲制限組を生成する。ここでは、範囲制限部51は、第1の範囲71に含まれる1以上の第1検出位置それぞれについて、該第1検出位置と1以上の第2検出位置それぞれとで複数の組を生成する。例えば、第1の範囲71に含まれる第1検出位置がN1個(N1は正の整数)、第2の範囲73に含まれる第2検出位置がM1個(M1は正の整数)ならば、N1×M1個の範囲制限組を生成する。範囲制限部51は、生成された範囲制限組を抽出部53に出力する。
範囲制限部51は、第1検出位置のうち第1の範囲71に含まれる第1検出位置と、第2検出位置のうち第2の範囲73に含まれる第2検出位置とで範囲制限組を生成するので、第1検出位置と第2検出位置のすべてで生成される組よりも生成される組の数が少なくなる場合がある。このため、後述する抽出部53において処理対象とする組の数が減少するので、負荷を低減して処理速度を早くすることができる。
抽出部53は、範囲制限組のうちから条件組を抽出し、条件組を指示位置決定部63に出力する。抽出部53は、長さ制限組抽出部55と、重複組抽出部57と、条件組抽出部59と、選択部61と、を含む。
長さ制限組抽出部55は、範囲制限組のうちから検出位置間の距離が所定の長さTL以下の制限組を抽出し、抽出された長さ制限組を重複組抽出部57および条件組抽出部59に出力する。具体的には、長さ制限組抽出部55は、範囲制限組ごとに、それに含まれる第1検出位置と第2検出位置との間の距離を算出し、その距離が所定の長さTL以下の場合、その範囲制限組を長さ制限組として抽出する。第1位置検出部41および第2位置検出部43それぞれから第1検出位置および第2検出位置が入力される場合、第1検出位置および第2検出位置は、1本の指で指示されることにより第1位置検出部41および第2位置検出部43それぞれで検出されたものである可能性がある。所定の長さTLは、1本の指が平面に触れる領域の最大長である。所定の長さTLは、予め定めた値であればよく、例えば、人の指の腹の長さを統計処理して求める。ここでは、所定の長さTLを2cmとしている。また、所定の長さTLは、第1タッチパネル17または第2タッチパネル18それぞれで検出される位置情報に含まれる面積を統計処理して決定するようにしてもよい。これにより、ユーザの指のサイズに合わせて所定の長さTLを定めることができる。
長さ制限組抽出部55は、複数の範囲制限組から長さ制限組を複数抽出する場合、それらのすべてを重複組抽出部57および条件組抽出部59に出力する。
重複組抽出部57は、長さ制限組抽出部55から複数の長さ制限組が入力される場合、複数の長さ制限組のうちから複数の重複組を抽出する。重複組とは、第1検出位置および第2検出位置のいずれか一方が同じ2以上の長さ制限組をいう。第1検出位置および第2検出位置のいずれか一方が同じ2以上の重複組の集合を重複組グループという。重複組抽出部57が抽出する複数の重複組は、複数の重複組グループを形成する場合がある。例えば、ある第1検出位置が同じ複数の重複組からなる重複組グループと、別の第1検出位置が同じ複数の重複組からなる重複組グループが形成される場合がある。重複組抽出部57は、複数の長さ制限組から複数の重複組を抽出する場合、抽出された複数の重複組を重複組グループごとに選択部61および条件組抽出部59に出力する。
選択部61は、複数の重複組のうちから1つの最短組を選択し、選択した最短組を条件組抽出部59に出力する。最短組とは、複数の重複組のうちで、第1検出位置と第2検出位置との間の距離が最短の重複組である。選択部61は、重複組抽出部57から複数の重複組が入力されると、複数の重複組それぞれについて第1検出位置と第2検出位置の間の距離を算出し、算出された距離が最小の重複組を最短組として選択する。選択部61は、選択された最短組を条件組として条件組抽出部59に出力する。選択部61は、重複組抽出部57から入力される複数の重複組が、複数の重複組グループを形成する場合、複数の重複組グループごとに最短組を選択する。したがって、重複組グループと同じ数の条件組が条件組抽出部59に出力される。
条件組抽出部59は、長さ制限組抽出部55から長さ制限組が入力され、重複組抽出部57から重複組が入力され、選択部61から条件組が入力される。条件組抽出部59は、長さ制限組のうち重複組でないものを条件組として抽出する。条件組抽出部59は、長さ制限組のうち重複組でない条件組と選択部61から入力される条件組とを指示位置決定部63に出力する。
指示位置決定部63は、抽出部53から条件組が入力される場合、条件組に含まれる第1検出位置と第2検出位置とに基づいて1つの指示位置を決定する。具体的には、指示位置決定部63は、条件組抽出部59から受け付けた条件組に含まれる第1検出位置と第2検出位置のうちいずれか一方を指示位置に決定する。ここでは、第1検出位置とともに第1位置情報に含まれる領域の面積と第2検出位置とともに第2位置情報に含まれる領域の面積とを比較し、第1検出位置と第2検出位置のうち、対応する領域の面積の大きい方を指示位置に決定する。また、指示位置決定部63は、組生成部49から入力される検出位置のうち、条件組に含まれる第1検出位置および第2検出位置のいずれでもない検出位置を、指示位置に決定する。
なお、ここでは指示位置決定部63は、条件組抽出部59から受け付けた条件組に含まれる第1検出位置と第2検出位置のうちいずれか一方を指示位置に決定する例を示したが、面積の割合に基づいて第1検出位置と第2検出位置とを結ぶ直線上の点を指示位置に決定するようにしてもよい。
図5は、指示位置決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。指示位置検出処理は、CPU21がフラッシュメモリ31に記憶された指示位置検出プログラムを実行することにより、CPU21により実行される処理である。図5を参照して、CPU21は、検出位置を受け付けたか否かを判断する(ステップS01)。第1タッチパネル17から出力される第1位置情報、または第2タッチパネル18から出力される第2位置情報を受け付けるまで待機状態となり(ステップS01でNO)、それらの少なくとも1つを受け付けたならば(ステップS01でYES)、処理をステップS02に進める。
ステップS02においては、ステップS01において受け付けられた検出位置が複数か否かを判断する。複数の検出位置が受け付けられたならば処理をステップS03に進めるが、そうでなれば処理をステップS25に進める。
ステップS03においては、ステップS01において受け付けられた複数の検出位置のうちに、第1または第2の範囲71,73以外の位置を示す検出位置を、指示位置に設定する。第1の範囲71および第2の範囲73のいずれの範囲も示さない検出位置は、それぞれが1本の指で指示された位置を示す可能性が高いからである。第1の範囲71および第2の範囲73は、予め設定された範囲である。図3で示したように、第1の範囲71および第2の範囲73それぞれの横幅D1は、ユーザが1本の指で第1タッチパネル17と第2タッチパネル18との両方を指示した場合に、想定し得る最大の値である。
次のステップS04においては、ステップS01において受け付けられた複数の検出位置のうちに、第1の範囲71内および第2の範囲73内のいずれかの位置を示す検出位置があるか否かを判断する。そのような検出位置が存在するなら(ステップS04でYES)、処理をステップS05に進めるが、存在しなければ(ステップS04でNO)、処理をステップS25に進める。
処理がステップS05に進む場合、ステップS05以降の処理は、ステップS04において第1の範囲71内および第2の範囲73内のいずれかの位置を示すと判断された検出位置が処理対象となる。処理対象とする検出位置の数を制限するので、処理速度を速くすることができる。ステップS05においては、第1タッチパネル17の第1の範囲71内の位置を示す1以上の第1検出位置を第1グループに設定し、処理をステップS06に進める。ステップS06においては、第2タッチパネル18の第2の範囲73内の位置を示す1以上の第2の検出位置を第2グループに設定し、処理をステップS07に進める。
ステップS07においては、第1グループと第2グループの両方に位置情報が含まれるか否か判断する。第1グループと第2グループの両方に位置情報が含まれるならば、処理をステップS08に進めるが、そうでななければ、処理をステップS25に進める。1本の指で第1タッチパネル17と第2タッチパネルとを同時に触れる場合は、第1の範囲71と第2の範囲73とにそれぞれ検出位置が検出されるからである。
ステップS08においては、第1グループに含まれる1以上の第1検出位置のうち1つを処理対象に設定し、処理をステップS09に進める。ステップS09においては、第2グループに含まれる1以上の第2検出位置のうち1つを処理対象に設定し、処理をステップS10に進める。ステップS10においては、ステップS08で処理対象に設定された第1検出位置と、ステップS09において処理対象に設定された第2検出位置とから成る組を生成し、処理をステップS11に進める。また、このとき生成される組は、第1の範囲71内の位置を示す第1検出位置と第2の範囲73内の位置を示す第2検出位置で構成される範囲制限組である。
ステップS11においては、ステップS10で生成された範囲制限組を構成する第1検出位置と第2検出位置との間の距離Lを算出し、処理をステップS12に進める。ステップS12においては、距離Lがしきい値TL以下であるか否かを判断する。しきい値TLは、上述した所定の長さTLに等しい。距離Lがしきい値TL以下ならば、処理をステップS13に進めるが、そうでなければステップS13をスキップして処理をステップS14に進める。ステップS13においては、ステップS10において生成された範囲制限組を長さ制限組に設定し、処理をステップS14に進める。
ステップS14においては、第2グループに設定された第2検出位置のうちに未だ処理対象に設定されていない第2検出位置が存在するか否かを判断する。未処理の第2検出位置が存在するならば処理をステップS09に戻すが、そうでなければ処理をステップS15に進める。
ステップS15においては、第1グループに設定された第1検出位置のうちに未だ処理対象に設定していない第2検出位置があるか否かを判断する。未処理の第2検出位置が存在するならば処理をステップS08に戻し、そうでなれば処理をステップS16に進める。ステップS16においては、ステップS13において長さ制限組が1以上設定されたか否かを判断する。1以上の長さ制限組が設定された場合、処理をステップS17に進めるが、そうでなければ、処理をステップS25に進める。
ステップS17においては、1以上の長さ制限組の中に重複組があるか否かを判断する。重複組があるならば、処理をステップS18に進めるが、重複組がなければ、処理をステップS21に進める。ステップS18においては、重複組グループを選択し、処理をステップS19に進める。複数の重複組グループのうちから処理対象とする1つの重複組グループを選択する。重複組グループが1つならば、その重複組グループを選択する。次のステップS19においては、選択された重複組に属する複数の重複組のうち最短組を条件組に設定し、処理をステップS20に進める。最短組は、同一の重複組グループに属する複数の重複組のうち第1検出位置と第2検出位置との間の距離が最短の重複組である。次のステップS20においては、未だ処理対象に選択されていない重複組グループが存在するか否かを判断する。未処理の重複組グループが存在すれば処理をステップS18に戻すが、存在しなければ処理をステップS22に進める。したがって、複数の重複組グループが存在する場合に、複数の重複組グループごとに1つの条件組が設定され、重複組グループと同じ数の条件組が設定される。
一方、ステップS21においては、ステップS13において設定された長さ制限組のすべてを条件組に設定し、処理をステップS22に進める。
ステップS22においては、ステップS19またはステップS21において設定された条件組の1つを処理対象に選択し、処理をステップS23に進める。ステップS23においては、処理対象に選択された条件組に含まれる第1検出位置および第2検出位置のいずれか一方を指示位置に決定し、処理をステップS24に進める。ステップS24においては、未だ処理対象として選択されていない条件組が存在するか否か判断する。未処理の条件組が存在するならば(ステップS24でYES)、処理をステップS22に戻り、存在しなければ処理をステップS25に進める。すなわち、複数の条件組が存在する場合には、複数の条件組ごとに1つの指示位置が決定される。
ステップS25においては、条件組以外の検出位置を指示位置に設定し、処理を終了する。処理がステップS02、ステップS04、ステップS07またはステップS16から進む場合は、条件組が設定されないので、ステップS01において受け付けられた1以上の検出位置のすべてをそれぞれ指示位置に設定する。処理がステップS24から進む場合は、1以上の条件組が設定されているので、ステップS01において受け付けられた複数の検出位置のうち、条件組を構成する検出位置を除くすべをそれぞれ指示位置に決定する。条件組に対応する指示位置は、ステップS23において指示位置が既に設定されている。
図6は、第1タッチパネルと第2タッチパネルそれぞれで検出位置が検出される場合の一例を示す図である。図6を参照して、領域77は、ユーザが1本の指で第1タッチパネル17、第2タッチパネル18および中間帯75を同時に触れる領域を示している。この場合において、第1タッチパネル17は、領域81を検出し、その領域81の重心の座標である第1検出位置P11と領域81の面積とをCPU21に出力する。また、第2タッチパネル18は、領域83を検出し、その領域83の重心の座標である第2検出位置P21と領域83の面積とをCPU21に出力する。第1検出位置P11は、第1の範囲71内に位置し、第2検出位置P21は第2の範囲73内に位置する。したがって、第1検出位置P11と、第2検出位置P21とで構成される組は、範囲制限組である。また、ここでは、L11<長さTLとしている。このため、第1検出位置P11と、第2検出位置P21とで構成される組は、条件組として抽出される。さらに、ここでは、領域81の面積>領域83の面積としており、検出位置P11が検出位置として決定される。
図7は、第1タッチパネルと第2タッチパネルそれぞれで複数の検出位置が検出される場合の一例を示す第1の図である。図7を参照して、領域77A,77Bそれぞれは、ユーザが1本の指で第1タッチパネル17、第2タッチパネル18および中間帯75を同時に触れる領域を示している。また、領域77Cは、ユーザが1本の指で第2タッチパネル18および中間帯75を同時に触れる領域を示している。この場合において、第1タッチパネル17は、斜線で表される領域81Aおよび領域81Bを検出し、領域81Aの重心の座標である第1検出位置P11と領域81Aの面積、および領域81Bの重心の座標である第1検出位置P12と領域81Bの面積、とをCPU21に出力する。
また、第2タッチパネル18は、斜線で表される領域83A,83B,83Cを検出し、領域83Aの重心の座標である第2検出位置P21と領域83Aの面積、領域83Bの重心の座標である第2検出位置P22と領域83Bの面積、領域83Cの重心の座標である第2検出位置P23と領域83Cの面積、とをCPU21に出力する。
第1検出位置P11、P12は、第1の範囲71内に位置し、第2検出位置P21、P22,P23は第2の範囲73内に位置する。
この場合において、第1検出位置P11と3つの第2検出位置P21、P22,P23それぞれとで構成される3つの範囲制限組と、第1検出位置P12と3つの第2検出位置P21、P22,P23それぞれとで、構成される3つの範囲制限組と、が生成される。
一方、第1検出位置P11と3つの第2検出位置P21、P22,P23それぞれとで構成される3つの範囲制限組のうち、第1検出位置P11と第2検出位置P21とで構成される範囲制限組と、第1検出位置P11と第2検出位置P22とで構成される範囲制限組とは、第1検出位置と第2検出位置との間の距離が長さTL以下なので、長さ制限組であり、さらに、それぞれの長さ制限組が、同じ第1検出位置P11を含むので、重複組である。ここでは、第1検出位置P11と第2検出位置P21との間の距離L11が、第1検出位置P11と第2検出位置P22との間の距離L12より短いので、第1検出位置P11と第2検出位置P21とで構成される長さ制限組が、最短組であり、条件組として抽出される。さらに、第1検出位置P11と第2検出位置P21とで構成される条件組において、領域81Aの面積が領域83Aの面積より大きいので、検出位置P11が指示位置に決定される。
同様に、第1検出位置P12と3つの第2検出位置P21、P22,P23それぞれとで、構成される3つの範囲制限組のうち、第1検出位置P12と第2検出位置P21とで構成される範囲制限組と、第1検出位置P12と第2検出位置P22とで構成される範囲制限組とは、第1検出位置と第2検出位置との間の距離が長さTL以下なので、長さ制限組であり、さらに、それぞれの長さ制限組が、同じ第1検出位置P12を含むので、重複組である。ここでは、第1検出位置P12と第2検出位置P22との間の距離L22が、第1検出位置P12と第2検出位置P21との間の距離L21より短いので、第1検出位置P12と第2検出位置P22とで構成される長さ制限組が、最短組であり、条件組として抽出される。さらに、第1検出位置P12と第2検出位置P22とで構成される条件組において、領域81Bの面積が領域83Bの面積より大きいので、検出位置P12が指示位置に決定される。
したがって、検出位置P11、検出位置P12および検出位置P23の3点が、指示位置に決定される。
<第1の変形例>
上記実施の形態における携帯通信端末1は、複数の重複組のうちから最短組を条件組として抽出するようにしたが、複数の重複組の中に第1検出位置と第2検出位置の間の距離が最小の重複組が複数存在する場合、または、第1検出位置と第2検出位置の間の距離の差が小さい場合、複数の重複組のうちY座標が最大または最小となる検出位置を第1検出位置または第2検出位置に含む重複組を、条件組として抽出するようにしてもよい。
図8は、第1タッチパネルと第2タッチパネルそれぞれで複数の検出位置が検出される場合の一例を示す第2の図である。図8を参照して、領域77A,77Bそれぞれは、ユーザが1本の指で第1タッチパネル17、第2タッチパネル18および中間帯75を同時に触れる領域を示している。この場合において、第1タッチパネル17は、斜線で表される領域81Aおよび領域81Bを検出し、領域81Aの重心の座標である第1検出位置P11と領域81Aの面積、および領域81Bの重心の座標である第1検出位置P12と領域81Bの面積、とをCPU21に出力する。また、第2タッチパネル18は、斜線で表される領域83A,83Bを検出し、領域83Aの重心の座標である第2検出位置P21と領域83Aの面積、および領域83Bの重心の座標である第2検出位置P22と領域83Bの面積をCPU21に出力する。
第1検出位置P11,P12は、第1の範囲71内に位置し、第2検出位置P21,P22は第2の範囲73内に位置する。この場合において、第1検出位置P11と2つの第2検出位置P21,P22それぞれとで構成される2つの範囲制限組と、第1検出位置P12と2つの第2検出位置P21,P22それぞれとで構成される2つの範囲制限組と、が生成される。
一方、第1検出位置P11と2つの第2検出位置P21,P22それぞれとで構成される2つの範囲制限組とは、第1検出位置と第2検出位置との間の距離が長さTL以下なので、長さ制限組であり、さらに、それぞれの長さ制限組が、同じ第1検出位置P11を含むので、重複組である。ここでは、第1検出位置P11と第2検出位置P21との間の距離L11と、第1検出位置P11と第2検出位置P22との間の距離L12とが同じとしている。この場合、第2検出位置P21と第2検出位置P22とのY座標を比較し、Y座標が小さい第2検出位置P21を選択し、第1検出位置P11と第2検出位置P21とで構成される長さ制限組を、条件組として抽出する。さらに、第1検出位置P11と第2検出位置P21とで構成される条件組において、領域81Aの面積が領域83Aの面積より大きいので、検出位置P11が指示位置に決定される。
一方、第1検出位置P12と2つの第2検出位置P21、P22それぞれとで、構成される2つの範囲制限組のうち、第1検出位置P12と第2検出位置P21とで構成される範囲制限組は、第1検出位置と第2検出位置との間の距離が長さTLより大きいので、長さ制限組ではなく、第1検出位置P12と第2検出位置P22とで構成される範囲制限組は、第1検出位置と第2検出位置との間の距離が長さTL以下なので、長さ制限組である。さらに、第1検出位置P12と第2検出位置P22とで構成される条件組において、領域81Bの面積が領域83Bの面積より大きいので、検出位置P12が指示位置に決定される。
したがって、検出位置P11および検出位置P12の2点が、指示位置に決定される。
<第2の変形例>
複数の重複組のうちから最短組を条件組として抽出する方法として、第1タッチパネル17および第2タッチパネル18が、検出された領域の形状を出力する場合は、領域の形状とに基づいて条件組を抽出するようにしてもよい。
図9は、第1タッチパネルと第2タッチパネルそれぞれで複数の検出位置が検出される場合の一例を示す第3の図である。図9を参照して、領域77Aは、ユーザが1本の指で第1タッチパネル17、第2タッチパネル18および中間帯75を同時に触れる領域を示し、領域77Bは、ユーザが別の1本の指で第2タッチパネル18および中間帯75を同時に触れる領域を示している。この場合において、第1タッチパネル17は、斜線で表される領域81Aを検出し、領域81Aの重心の座標である第1検出位置P11と領域81Aの面積をCPU21に出力する。また、第2タッチパネル18は、斜線で表される領域83A,83Bを検出し、領域83Aの重心の座標である第2検出位置P21と領域83Aの面積、および領域83Bの重心の座標である第2検出位置P22と領域83Bの面積をCPU21に出力する。
第1検出位置P11は、第1の範囲71内に位置し、第2検出位置P21、P22は第2の範囲73内に位置する。
この場合において、第1検出位置P11と2つの第2検出位置P21、P22それぞれとで構成される2つの範囲制限組が生成される。第1検出位置P11と2つの第2検出位置P21、P22それぞれとで構成される2つの範囲制限組は、第1検出位置と第2検出位置との間の距離が長さTL以下なので、長さ制限組であり、さらに、それぞれの長さ制限組が、同じ第1検出位置P11を含むので、重複組である。ここでは、第1検出位置P11と第2検出位置P21との間の距離L11と、第1検出位置P11と第2検出位置P22との間の距離L12とが同じとしている。この場合、第2検出位置P21と領域81Aの中間帯75と接する輪郭の中点とを結ぶ直線の傾きを、第2検出位置P21と領域83Aの中間帯75と接する輪郭の中点とを結ぶ直線の傾き、および、第2検出位置P22と領域83Bの中間帯75と接する輪郭の中点とを結ぶ直線の傾きと、比較する。第2検出位置P21と領域81Aの中間帯75と接する輪郭の中点とを結ぶ直線の傾きに近似する傾きの第2検出位置P21を含む長さ制限組を、条件組に決定する。さらに、第1検出位置P11と第2検出位置P21とで構成される条件組において、領域81Aの面積が領域83Aの面積より大きいので、検出位置P11が指示位置に決定される。したがって、検出位置P11と、検出位置P22とが指定位置に決定される。
<第3の変形例>
複数の重複組のうちから最短組を条件組として抽出する方法として、検出位置の過去の履歴から軌跡を算出しておき、第1タッチパネル17により検出される第1検出位置の軌跡と、第2タッチパネル18で検出される第2検出位置の軌跡とが、傾きが近似する場合に条件組に決定する
以上説明したように本実施の形態における携帯通信端末1は、第1LCD15と第2LCD16とが中間帯75を挟んで配置されており、第1LCD15に重畳して配置された第1タッチパネル17により第1の検出位置が検出され、第2LCD16に重畳して配置された第2タッチパネル18により第2の検出位置が検出される。そして、第1の検出位置と第2の検出位置との間の距離が、所定の長さTL以内の場合に、第1の検出位置と第2の検出位置とに基づいて、単一の指示位置を決定する。また、第1の検出位置と第2の検出位置との間の距離が、所定の長さTL以内の長さ制限組が複数存在する場合には、複数の長さ制限組のうちから第1の検出位置と第2の検出位置のいずれか一方が同じ複数の重複組を抽出し、抽出された複数の重複組のうちから第1の検出位置と第2の検出位置との間の距離が最小となる最短組を選択する。そして、最短組に含まれる第1の検出位置と第2の検出位置とに基づいて、単一の指示位置を決定する。これにより、第1LCD15の表示面と第2LCD16の表示面をユーザが1本の指で同時に指示した場合であっても、1本の指による指示と判断することができる。また、第1の検出位置と第2の検出位置との間の距離が所定の長さTLより長い場合は、第1の検出位置と第2の検出位置から単一の指示位置が決定されず、それぞれを指示位置にするので、2本の指による指示と判断することができる。これにより、ユーザが指で指示した位置を検出する精度を向上することができる。
なお、本実施の形態においては、第1の範囲71および第2の範囲73の幅を1.2cm(=2−0.8)に予め定めておく例を示したが、重複組の数に応じて第1の範囲71および第2の範囲73の幅を変動させるようにして、重複組の数を減少させるようにしてもよい。
なお、上述した実施の形態においては、携帯通信端末1について説明したが、図5に示した処理を実行する入力方法、その入力方法をCPU21に実行させるための入力プログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
(1) 前記選択手段は、前記抽出された複数の重複組のうちから、前記第1の表示手段と前記第2の表示手段とが並ぶ方向に交わる方向の座標が最大または最小となる検出位置を前記第1のグループまたは前記第2のグループに含む組を選択する、請求項3に記載の入力装置。
(2) 前記選択手段は、前記複数の重複組のうちから前記第1のグループに属する検出位置の軌跡と前記第2のグループに属する検出位置の軌跡とが類似する組を選択する、請求項3に記載の入力装置。
(3) 前記第1位置検出手段は、前記第1の表示手段の表示面上のユーザにより指示された領域を検出し、該検出された領域の重心を第1の検出位置として検出するとともに、領域の第1の形状を検出し、
前記第2位置検出手段は、前記第2の表示手段の表示面上のユーザにより指示された領域を検出し、該検出された領域の重心を第2の検出位置として検出するとともに、領域の第2の形状を検出し、
前記選択手段は、前記複数の重複組のうちから前記第1の検出位置、第1の形状、第2の検出位置および第2の形状に基づいて組を選択する、請求項3に記載の入力装置。
携帯通信端末の斜視図である。 携帯通信端末のハードウェア構成の概要を示す機能ブロック図である。 開状態における第1タッチパネルおよび第2タッチパネルの位置関係の一例を示す図である。 携帯通信端末が備えるCPUの機能の概要を示す機能ブロック図である。 指示位置決定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第1タッチパネルと第2タッチパネルそれぞれで検出位置が検出される場合の一例を示す図である。 第1タッチパネルと第2タッチパネルそれぞれで複数の検出位置が検出される場合の一例を示す第1の図である。 第1タッチパネルと第2タッチパネルそれぞれで複数の検出位置が検出される場合の一例を示す第2の図である。 第1タッチパネルと第2タッチパネルそれぞれで複数の検出位置が検出される場合の一例を示す第3の図である。
1 携帯通信端末、2 第1表示装置、3 第2表示装置、5 筐体部、11 スピーカ、13 マイクロフォン、15 第1LCD、16 第2LCD、17 第1タッチパネル、18 第2タッチパネル、21 CPU、22 無線回路、22A アンテナ、23 開センサ、24 閉センサ、25 操作部、27 カードI/F、27A メモリカード、28 コーデック部、31 フラッシュメモリ、32 RAM、41 第1位置検出部、43 第2位置検出部、45 第1表示部、46 判断部、47 第2表示部、49 組生成部、51 範囲制限部、53 抽出部、55 制限組抽出部、57 重複組抽出部、59 条件組抽出部、61 選択部、63 指示位置決定部。

Claims (9)

  1. 画像を表示する第1および第2の表示手段と、
    前記第1の表示手段の表示面上のユーザにより指示された第1の検出位置を検出する第1位置検出手段と、
    前記第2の表示手段の表示面上のユーザにより指示された第2の検出位置を検出する第2位置検出手段と、
    前記第1の検出位置と前記第2の検出位置とが所定の条件を満たすか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記所定の条件を満たすと判断された場合、前記第1の検出位置と、前記第2の検出位置とに基づいて、単一の指示位置を決定し、前記判断手段により前記所定の条件を満たさないと判断された場合、前記第1の検出位置と前記第2の検出位置それぞれを指示位置に決定する指示位置決定手段と、を備え
    前記判断手段は、前記第1の検出位置および前記第2の検出位置それぞれが1以上検出される場合、1以上の前記第1の検出位置から選択された1つと、1以上の前記第2の検出位置から選択された1つとからなる組を1以上生成する組生成手段と、
    前記生成された1以上の組のうちから前記所定の条件を満たす条件組を抽出する抽出手段と、を含む入力装置。
  2. 画像を表示する第1および第2の表示手段と、
    前記第1の表示手段の表示面上のユーザにより指示された第1の検出位置を検出する第1位置検出手段と、
    前記第2の表示手段の表示面上のユーザにより指示された第2の検出位置を検出する第2位置検出手段と、
    前記第1の検出位置と前記第2の検出位置とが所定の条件を満たすか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記所定の条件を満たすと判断された場合、前記第1の検出位置と、前記第2の検出位置とに基づいて、単一の指示位置を決定する指示位置決定手段と、を備え、
    前記判断手段は、前記第1の検出位置および前記第2の検出位置それぞれが1以上検出される場合、1以上の前記第1の検出位置から選択された1つと、1以上の前記第2の検出位置から選択された1つとからなる組を1以上生成する組生成手段と、
    前記生成された1以上の組のうちから前記所定の条件を満たす条件組を抽出する抽出手段と、を含む、入力装置。
  3. 前記抽出手段は、前記生成された1以上の組のうちから前記第1の検出位置と前記第2の検出位置との間の距離が所定の長さ以内の組を長さ制限組として抽出する長さ制限組抽出手段を備えた、請求項またはに記載の入力装置。
  4. 前記抽出手段は、前記長さ制限組抽出手段により複数の前記長さ制限組が抽出される場合、前記複数の長さ制限組のうちから前記第1の検出位置と前記第2の検出位置のいずれか一方が同じ複数の重複組を抽出する重複組抽出手段と、
    前記複数の重複組が抽出される場合、前記複数の重複組のうちから1つを選択する選択手段と、をさらに含む請求項に記載の入力装置。
  5. 前記選択手段は、前記複数の重複組のうちから前記第1の検出位置と前記第2の検出位置との間の距離が最小となる最短組を選択する、請求項に記載の入力装置。
  6. 前記抽出手段は、前記長さ制限組抽出手段により複数の長さ制限組が抽出され、前記長さ制限組が前記複数の重複組を含む場合、前記複数の長さ制限組のうち前記複数の重複組でない長さ制限組を前記条件組として抽出する条件組抽出手段を、さらに含む請求項に記載の入力装置。
  7. 画像を表示する第1および第2の表示手段と、
    前記第1の表示手段の表示面上のユーザにより指示された第1の検出位置を検出する第1位置検出手段と、
    前記第2の表示手段の表示面上のユーザにより指示された第2の検出位置を検出する第2位置検出手段と、
    前記第1の検出位置と前記第2の検出位置とが所定の条件を満たすか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段により前記所定の条件を満たすと判断された場合、前記第1の検出位置と、前記第2の検出位置とに基づいて、単一の指示位置を決定する指示位置決定手段と、を備え、
    前記判断手段は、前記第1の検出位置および前記第2の検出位置それぞれが1以上検出される場合、1以上の前記第1の検出位置から選択された1つと、1以上の前記第2の検出位置から選択された1つとからなる組を1以上生成する組生成手段を含み、
    前記組生成手段は、前記第1の表示手段と前記第2の表示手段とが中間帯を挟んで配置された状態で、前記生成された1以上の組のうちから前記第1の検出位置と前記第2の検出位置とが前記中間帯から所定の範囲に含まれる1以上の組を生成する範囲制限手段を含む、入力装置。
  8. 画像を表示する第1および第2の表示手段を備えた入力装置を制御するコンピュータで実行される入力方法であって、
    前記第1の表示手段の表示面上のユーザにより指示された第1の検出位置を検出するステップと、
    前記第2の表示手段の表示面上のユーザにより指示された第2の検出位置を検出するステップと、
    前記第1の検出位置と前記第2の検出位置とが所定の条件を満たすか否かを判断するステップと、
    前記判断するステップにおいて前記所定の条件を満たすと判断された場合、前記第1の検出位置と、前記第2の検出位置とに基づいて、単一の指示位置を決定するステップと、
    前記判断するステップにおいて前記所定の条件を満たさないと判断された場合、前記第1の検出位置と前記第2の検出位置それぞれを指示位置に決定するステップと、を含み、
    前記判断するステップは、前記第1の検出位置および前記第2の検出位置それぞれが1以上検出される場合、1以上の前記第1の検出位置から選択された1つと、1以上の前記第2の検出位置から選択された1つとからなる組を1以上生成する組生成ステップと、
    前記生成された1以上の組のうちから前記所定の条件を満たす条件組を抽出する抽出ステップと、を含む入力方法。
  9. 画像を表示する第1および第2の表示手段を備えた入力装置を制御するコンピュータで実行される入力プログラムであって、
    前記第1の表示手段の表示面上のユーザにより指示された第1の検出位置を検出するステップと、
    前記第2の表示手段の表示面上のユーザにより指示された第2の検出位置を検出するステップと、
    前記第1の検出位置と前記第2の検出位置とが所定の条件を満たすか否かを判断するステップと、
    前記判断するステップにおいて前記所定の条件を満たすと判断された場合、前記第1の検出位置と、前記第2の検出位置とに基づいて、単一の指示位置を決定するステップと、
    前記判断するステップにおいて前記所定の条件を満たさないと判断された場合、前記第1の検出位置と前記第2の検出位置それぞれを指示位置に決定するステップと、を前記コンピュータに実行させ
    前記判断するステップは、前記第1の検出位置および前記第2の検出位置それぞれが1以上検出される場合、1以上の前記第1の検出位置から選択された1つと、1以上の前記第2の検出位置から選択された1つとからなる組を1以上生成する組生成ステップと、
    前記生成された1以上の組のうちから前記所定の条件を満たす条件組を抽出する抽出ステップと、を含む入力プログラム。
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