JP5534981B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、固体撮像装置に関する。
現在イメージセンサーに用いられるカラーフィルターは有機顔料により構成されていることが多い。今後ますます進むであろう画素の微細化(つまり画素数増大)や裏面照射型にも代表される低背化の技術動向に対して、有機顔料のフィルターでは微細化や薄膜化(低背化に寄与)に対応するように加工することが困難になることが予想される。その一つの解決方法として、近年、1次元のフォトニック結晶(高屈折率材料と低屈折率材料とが周期的に積層された構造)を利用した無機材料の干渉フィルタータイプのカラーフィルターが提案されている。
この干渉フィルタータイプのカラーフィルターでは、可視領域の中央部の波長を中心波長に設定している。このカラーフィルターにおいて、中心波長より短波長側に分光透過率のピークを持たせようとした場合、分光透過率のピークとして、1次のピークを用いることができず、1次よりも高次のピークしか用いることができないため、透過率のスペクトル幅が狭くなる傾向にある。これにより、イメージセンサー(固体撮像装置)において、中心波長より短波長側の色のカラーフィルター(多層干渉フィルター)に対応した光電変換層は、要求される感度に対して不十分な量の光しか受光できず、感度が弱くなる可能性が高い。
特開2007−317750号公報 特開2007−19143号公報
本発明の一つの実施形態は、中心波長より短波長側の色の多層干渉フィルターに対応した光電変換層の感度を向上できる固体撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一つの実施形態によれば、光電変換層と、入射した光のうち特定の色の光を選択的に前記光電変換層に導くように配された多層干渉フィルターとを備え、前記多層干渉フィルターは、互いに屈折率の異なる第1の層と第2の層とが交互に積層された上部積層構造と、前記第1の層と前記第2の層とが交互に積層された下部積層構造とを有し、前記上部積層構造の積層数と前記下部積層構造の積層数とは、等しく、前記上部積層構造の最下層と前記下部積層構造の最上層とは、いずれも前記第1の層であり、前記上部積層構造と前記下部積層構造とは、対応する位置にある2つの層をそれぞれ有する複数の組のうち一部の組における2つの層の一方の層が他方の層より薄くなっており、互いに非対称な構造を有していることを特徴とする固体撮像装置が提供される。
実施形態にかかる固体撮像装置の構成を示す図。 多層干渉フィルターの構成及び特性を示す図。 実施形態にかかる固体撮像装置の製造方法を示す図。 実施形態にかかる固体撮像装置の製造方法を示す図。 実施形態の変形例における多層干渉フィルターの構成および特性を示す図。 実施形態の他の変形例における多層干渉フィルターの構成および特性を示す図。 比較例を示す図。 他の比較例を示す図。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる固体撮像装置を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
(実施形態)
実施形態にかかる固体撮像装置1について図1を用いて説明する。図1は、実施形態にかかる固体撮像装置1における3画素分の断面構成を例示的に示す図である。
固体撮像装置1は、光電変換層11r、11g、11b、多層配線構造30r、30g、30b、多層干渉フィルター20r、20g、20b、平坦化層40r、40g、40b、及びマイクロレンズ50r、50g、50bを備える。
光電変換層11r、11g、11bは、半導体基板10におけるウエル領域12内に配されている。光電変換層11r、11g、11bは、それぞれ、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の波長領域の光を受光する。光電変換層11r、11g、11bは、それぞれ、受けた光に応じた電荷を発生させて蓄積する。光電変換層11r、11g、11bは、例えば、フォトダイオードであり、電荷蓄積領域を含む。
ウエル領域12は、第1導電型(例えば、P型)の不純物を低い濃度で含む半導体(例えば、シリコン)で形成されている。P型の不純物は、例えば、ボロンである。光電変換層11r、11g、11bにおける電荷蓄積領域は、それぞれ、第1導電型と反対導電型である第2導電型(例えば、N型)の不純物を、ウエル領域12における第1導電型の不純物の濃度よりも高い濃度で含む半導体(例えば、シリコン)で形成されている。N型の不純物は、例えば、リン又は砒素である。
多層配線構造30r、30g、30bは、半導体基板10の上に配されている。多層配線構造30r、30g、30bは、層間絶縁膜中を複数層の配線パターンが延びている。これにより、多層配線構造30r、30g、30bは、それぞれ、光電変換層11r、11g、11bに対応した開口領域ORr、ORg、ORbを規定する。層間絶縁膜は、例えば、酸化シリコンで形成されている。配線パターンは、例えば金属で形成されている。
多層干渉フィルター20rは、光電変換層11rの上方に配されている。これにより、多層干渉フィルター20rは、入射した光のうち赤色(R)の波長領域の光を選択的に光電変換層11rに導く。すなわち、多層干渉フィルター20rは、赤色(R)用のカラーフィルターとして機能する。多層干渉フィルター20rは、無機物で形成されている。多層干渉フィルター20rは、例えば、無機材料(低屈折率材料、高屈折率材料)が積層されたフォトニック結晶型の赤用のフィルターである。
具体的には、多層干渉フィルター20rは、上部積層構造24r、干渉層23r、及び下部積層構造25rを有する。上部積層構造24r及び下部積層構造25rは、それぞれ、互いに反射面の対向したミラーとして機能する。このとき、上部積層構造24r及び下部積層構造25rは、可視領域(例えば、400nm〜700nmの波長領域)の中央部の波長(例えば、550nm)を中心波長(すなわち、ミラーの反射率がピークとなる波長)として有する。干渉層23rは、上部積層構造24r及び下部積層構造25rの界面に配され、上部積層構造24r及び下部積層構造25rの反射面で多重反射した光の干渉(多光束干渉)を行わせる。すなわち、多層干渉フィルター20rは、ファブリーペロー干渉計と同じ原理に基づいて機能する。
上部積層構造24rでは、互いに屈折率の異なる第1の層21r−3、21r−4と第2の層22r−3とが交互に積層されている。上部積層構造24rでは、例えば、第1の層21r−3、第2の層22r−3、及び第1の層21r−4が順に積層されている。
下部積層構造25rでは、互いに屈折率の異なる第1の層21r−1、21r−2と第2の層22r−1とが交互に積層されている。上部積層構造24rでは、例えば、第1の層21r−1、第2の層22r−1、及び第1の層21r−2が順に積層されている。
第1の層21r−1、21r−2、21r−3、21r−4の屈折率は、例えば、第2の層22r−1、22r−3の屈折率より高い。第1の層21r−1、21r−2、21r−3、21r−4は、例えば、酸化チタン(TiO、屈折率2.5)で形成されている。第2の層22r−1、22r−3は、例えば、酸化シリコン(SiO、屈折率1.46)で形成されている。
干渉層23rの屈折率は、第1の層21r−1、21r−2、21r−3、21r−4の屈折率より低い。干渉層23rは、例えば、酸化シリコン(SiO、屈折率1.46)で形成されている。
上部積層構造24rの積層数と下部積層構造25rの積層数とは、等しく、例えばともに3である。すなわち、多層干渉フィルター20rでは、干渉層23r以外の層数が6層である。上部積層構造24rの最下層(干渉層23rの上面に接している層)と下部積層構造25rの最上層(干渉層23rの下面に接している層)とは、いずれも第1の層(21r−3、21r−2)である。
上部積層構造24rと下部積層構造25rとは、両者における対応する複数の層のうち一部の層が残りの層より薄くなっている。すなわち、上部積層構造24rと下部積層構造25rとは、両者における複数の第1の層21r−1、21r−2、21r−3、21r−4のうち1つの第1の層21r−3が残りの第1の層21r−1、21r−2、21r−4より薄くなっている。残りの第1の層21r−1、21r−2、21r−4同士は互いに均等な膜厚を有する。上部積層構造24rと下部積層構造25rとは、両者における複数の第2の層22r−1、22r−3が互いに均等な膜厚を有する。
多層干渉フィルター20gは、光電変換層11gの上方に配されている。これにより、多層干渉フィルター20gは、入射した光のうち緑色(G)の波長領域の光を選択的に光電変換層11gに導く。すなわち、多層干渉フィルター20gは、緑色(G)用のカラーフィルターとして機能する。多層干渉フィルター20gは、無機物で形成されている。多層干渉フィルター20gは、例えば、無機材料(低屈折率材料、高屈折率材料)が積層されたフォトニック結晶型の緑用のフィルターである。
具体的には、多層干渉フィルター20gは、上部積層構造24g、干渉層23g、及び下部積層構造25gを有する。上部積層構造24g及び下部積層構造25gは、それぞれ、互いに反射面の対向したミラーとして機能する。このとき、上部積層構造24g及び下部積層構造25gは、可視領域(例えば、400nm〜700nmの波長領域)の中央部の波長(例えば、550nm)を中心波長(すなわち、ミラーの反射率がピークとなる波長)として有する。干渉層23gは、上部積層構造24g及び下部積層構造25gの界面に配され、上部積層構造24g及び下部積層構造25gの反射面で多重反射した光の干渉(多光束干渉)を行わせる。すなわち、多層干渉フィルター20gは、ファブリーペロー干渉計と同じ原理に基づいて機能する。
上部積層構造24gでは、互いに屈折率の異なる第1の層21g−3、21g−4と第2の層22g−3とが交互に積層されている。上部積層構造24gでは、例えば、第1の層21g−3、第2の層22g−3、及び第1の層21g−4が順に積層されている。
下部積層構造25gでは、互いに屈折率の異なる第1の層21g−1、21g−2と第2の層22g−1とが交互に積層されている。上部積層構造24gでは、例えば、第1の層21g−1、第2の層22g−1、及び第1の層21g−2が順に積層されている。
第1の層21g−1、21g−2、21g−3、21g−4の屈折率は、例えば、第2の層22g−1、22g−3の屈折率より高い。第1の層21g−1、21g−2、21g−3、21g−4は、例えば、酸化チタン(TiO、屈折率2.5)で形成されている。第2の層22g−1、22g−3は、例えば、酸化シリコン(SiO、屈折率1.46)で形成されている。
干渉層23gの屈折率は、第1の層21g−1、21g−2、21g−3、21g−4の屈折率より低い。干渉層23gは、例えば、酸化シリコン(SiO、屈折率1.46)で形成されている。
上部積層構造24gの積層数と下部積層構造25gの積層数とは、等しく、例えばともに3である。すなわち、多層干渉フィルター20gでは、干渉層23g以外の層数が6層である。上部積層構造24gの最下層(干渉層23gの上面に接している層)と下部積層構造25gの最上層(干渉層23gの下面に接している層)とは、いずれも第1の層(21g−3、21g−2)である。
上部積層構造24gと下部積層構造25gとは、両者における対応する複数の層のうち一部の層が残りの層より薄くなっている。すなわち、上部積層構造24gと下部積層構造25gとは、両者における複数の第1の層21g−1、21g−2、21g−3、21g−4のうち1つの第1の層21g−3が残りの第1の層21g−1、21g−2、21g−4より薄くなっている。残りの第1の層21g−1、21g−2、21g−4同士は互いに均等な膜厚を有する。上部積層構造24gと下部積層構造25gとは、両者における複数の第2の層22g−1、22g−3が互いに均等な膜厚を有する。
多層干渉フィルター20bは、光電変換層11bの上方に配されている。これにより、多層干渉フィルター20bは、入射した光のうち青色(B)の波長領域の光を選択的に光電変換層11bに導く。すなわち、多層干渉フィルター20bは、青色(B)用のカラーフィルターとして機能する。多層干渉フィルター20bは、無機物で形成されている。多層干渉フィルター20bは、例えば、無機材料(低屈折率材料、高屈折率材料)が積層されたフォトニック結晶型の赤用のフィルターである。
具体的には、多層干渉フィルター20bは、上部積層構造24b、干渉層23b、及び下部積層構造25bを有する。上部積層構造24b及び下部積層構造25bは、それぞれ、互いに反射面の対向したミラーとして機能する。このとき、上部積層構造24b及び下部積層構造25bは、可視領域(例えば、400nm〜700nmの波長領域)の中央部の波長(例えば、550nm)を中心波長(すなわち、ミラーの反射率がピークとなる波長)として有する。干渉層23bは、上部積層構造24b及び下部積層構造25bの界面に配され、上部積層構造24b及び下部積層構造25bの反射面で多重反射した光の干渉(多光束干渉)を行わせる。すなわち、多層干渉フィルター20bは、ファブリーペロー干渉計と同じ原理に基づいて機能する。
上部積層構造24bでは、互いに屈折率の異なる第1の層21b−3、21b−4と第2の層22b−3とが交互に積層されている。上部積層構造24bでは、例えば、第1の層21b−3、第2の層22b−3、及び第1の層21b−4が順に積層されている。
下部積層構造25bでは、互いに屈折率の異なる第1の層21b−1、21b−2と第2の層22b−1とが交互に積層されている。上部積層構造24bでは、例えば、第1の層21b−1、第2の層22b−1、及び第1の層21b−2が順に積層されている。
第1の層21b−1、21b−2、21b−3、21b−4の屈折率は、例えば、第2の層22b−1、22b−3の屈折率より高い。第1の層21b−1、21b−2、21b−3、21b−4は、例えば、酸化チタン(TiO、屈折率2.5)で形成されている。第2の層22b−1、22b−3は、例えば、酸化シリコン(SiO、屈折率1.46)で形成されている。
干渉層23bの屈折率は、第1の層21b−1、21b−2、21b−3、21b−4の屈折率より低い。干渉層23bは、例えば、酸化シリコン(SiO、屈折率1.46)で形成されている。
上部積層構造24bの積層数と下部積層構造25bの積層数とは、等しく、例えばともに3である。すなわち、多層干渉フィルター20bでは、(仮想的な干渉層23b以外の)層数が6層である。上部積層構造24bの最下層(干渉層23bの上面に接している層)と下部積層構造25bの最上層(干渉層23bの下面に接している層)とは、いずれも第1の層(21b−3、21b−2)である。
上部積層構造24bと下部積層構造25bとは、両者における対応する複数の層のうち一部の層が残りの層より薄くなっている。すなわち、上部積層構造24bと下部積層構造25bとは、両者における複数の第1の層21b−1、21b−2、21b−3、21b−4のうち1つの第1の層21b−3が残りの第1の層21b−1、21b−2、21b−4より薄くなっている。残りの第1の層21b−1、21b−2、21b−4同士は互いに均等な膜厚を有する。上部積層構造24bと下部積層構造25bとは、両者における複数の第2の層22b−1、22b−3が互いに均等な膜厚を有する。
平坦化層40r、40g、40bは、それぞれ、多層干渉フィルター20r、20g、20bを覆っている。これにより、平坦化層40r、40g、40bは、多層干渉フィルター20r、20g、20b間の段差を緩和し平坦な表面を提供する。平坦化層40r、40g、40bは、例えば所定の樹脂又は酸化膜(例えば、SiO)で形成されている。
マイクロレンズ50r、50g、50bは、それぞれ、平坦化層40r、40g、40bの上に配されている。これにより、マイクロレンズ50r、50g、50bは、それぞれ、入射した光を多層干渉フィルター20r、20g、20b経由で光電変換層11r、11g、11bに集める。マイクロレンズ50r、50g、50bは、例えば、所定の樹脂で形成されている。
このように、各多層干渉フィルター20r、20g、20bにおいて、上部積層構造と下部積層構造とは、両者における対応する複数の層のうち一部の層が残りの層より薄くなっており、一部の層以外の対応する層の膜厚が互いに等しくなっている。例えば、多層干渉フィルター20rにおいて、上部積層構造24rと下部積層構造25rとは、両者における対応する複数の第1の層21r−1、21r−2、21r−3、21r−4のうち1つの第1の層21r−3が残りの第1の層21r−1、21r−2、21r−4より薄くなっている。そして、上部積層構造24rと下部積層構造25rとは、残りの第1の層21r−1、21r−2、21r−4同士が互いに均等な膜厚を有しており、第2の層22r−1、22r−3が互いに均等な膜厚を有している。すなわち、各多層干渉フィルター20r、20g、20bにおいて、上部積層構造と下部積層構造とは、上部積層構造と下部積層構造との界面に対して互いに対称な構造を基準の構造として、基準の構造に対して1つの第1の層を薄くする変更を加えたことによる非対称な構造を有している。
言い換えれば、各多層干渉フィルター20r、20g、20bにおいて、上部積層構造と下部積層構造とは、対応する位置にある2つの層をそれぞれ有する複数の組のうち一部の組における2つの層のうち一方の層が他方の層より薄くなっている。例えば、多層干渉フィルター20r内の上部積層構造24rと下部積層構造25rとは、対応する位置にある第1の層21r−3と第1の層21r−2とを有する第1の組、対応する位置にある第2の層22r−1と第1の層22r−3とを有する第2の組、及び対応する位置にある第1の層21r−1と第1の層21r−4とを有する第3の組を有する。この第1の組〜第3の組のうち第1の組における2つの層の一方の層である第1の層21r−3が他方の層である第1の層21r−2より薄くなっている。一方、第2の組及び第3の組では、2つの層が互いに均等な膜厚を有している。これにより、上部積層構造24rと下部積層構造25rとは、上部積層構造24rと下部積層構造25rとの界面に対して互いに非対称な構造を有している。
なお、多層干渉フィルター20r、20g、20bでは、上部積層構造と下部積層構造との界面における干渉層の有無及び干渉層の膜厚の違いによってその透過帯域をそれぞれ変化させる。例えば、干渉層がない場合も仮想的に膜厚0nmの干渉層があるものとみなす場合、多層干渉フィルター20r、20g、20bでは、例えば、それぞれ、干渉層の膜厚を85nm、35nm、0nmとすると、赤色、緑色、青色の波長帯域に分光透過率のピークを有するようになる(図2参照)。
次に、実施形態にかかる固体撮像装置1の製造方法について図3、図4、及び図1を用いて説明する。図3(a)〜(c)及び図4(a)、(b)は、実施形態にかかる固体撮像装置1の製造方法を示す工程断面図である。図1は、図4(b)に続く工程断面図として流用する。
図3(a)に示す工程では、半導体基板10のウエル領域12内に、イオン注入法などにより、電荷蓄積領域をそれぞれ含む光電変換層11r、11g、11bを形成する。ウエル領域12は、第1導電型(例えば、P型)の不純物を低い濃度で含む半導体(例えば、シリコン)で形成する。光電変換層11r、11g、11bにおける電荷蓄積領域は、例えば、第1導電型と反対導電型である第2導電型(例えば、N型)の不純物を、半導体基板10のウエル領域12内に、ウエル領域12における第1導電型の不純物の濃度よりも高い濃度で注入することにより形成する。
半導体基板10を覆う層間絶縁膜を、CVD法などにより、例えばSiOを堆積して形成する。そして、層間絶縁膜の上に配線パターンをスパッタ法及びリソグラフィ法などにより例えば金属で形成し、層間絶縁膜及び配線パターンを覆う層間絶縁膜をCVD法により例えばSiOで形成する処理を繰り返し行う。これにより、多層配線構造30r、30g、30bを形成する。
次に、多層干渉フィルター20r、20g、20bの下部となるべき下部積層構造25r、25g、25bを形成する。具体的には、第1の層21r−1、21g−1、21b−1を同時にデポし、第2の層22r−1、22g−1、22b−1を同時にデポし、第1の層21r−2、21g−2、21b−2を同時にデポする処理を順に行って形成する。各第1の層21r−1〜21b−2は、スパッタ法などにより、例えば、酸化チタン(TiO)で形成する。各第1の層21r−1〜21b−2は、同じ膜厚で形成する。各第1の層21r−1〜21b−2は、例えば、その光学的膜厚が中心波長(例えば、550nm)の1/4となるような膜厚で形成する。つまり材料(例えば、TiO)の屈折率をn1とし、中心波長をλとしたとき、各第1の層21r−1〜21b−2は、
n1×d1=(1/4)×λ・・・(数式1)
を満たす膜厚d1で形成する。例えば、n1=2.5、λ=550nmを数式1に代入すると、d1=55nmになる。また、第2の層22r−1、22g−1、22b−1は、CVD法などにより、例えば、酸化シリコン(SiO)で形成する。第2の層22r−1、22g−1、22b−1は、例えば、その光学的膜厚が中心波長(例えば、550nm)の1/4となるような膜厚で形成する。つまり材料(例えば、SiO)の屈折率をn2とし、中心波長をλとしたとき、第2の層22r−1、22g−1、22b−1は、
n2×d2=(1/4)×λ・・・(数式2)
を満たす膜厚d2で形成する。例えば、n2=1.46、λ=550nmを数式2に代入すると、d2=94nmになる。
これにより、第1の層21r−1、第2の層22r−1、及び第1の層21r−2が順に積層された下部積層構造25rが形成される。第1の層21g−1、第2の層22g−1、及び第1の層21g−2が順に積層された下部積層構造25gが形成される。第1の層21b−1、第2の層22b−1、及び第1の層21b−2が順に積層された下部積層構造25bが形成される。
そして、CVD法などにより、第1の層21r−1、21g−1、21b−1の上に、干渉層23r、23gとなるべき層23iを形成する。この層23iは、赤色の波長帯に対応した膜厚(例えば、85nm)で形成する。リソグラフィー法により、層23iにおける光電変換層11rの上方に対応した部分(干渉層23r)を覆うレジストパターンRP1を形成する。このとき、層23iにおける光電変換層11g、11bの上方に対応した部分23iaは露出されている。
図3(b)に示す工程では、ドライエッチング法により、レジストパターンRP1をマスクとして層23i1における光電変換層11g、11bの上方に対応した部分23ia1を緑色の波長帯に対応した膜厚(例えば、35nm)までエッチング(ハーフエッチング)して薄膜化する。これにより、層23i1において、光電変換層11gに対応した部分に干渉層23gが形成される。その後、レジストパターンRP1を除去する。
図3(c)に示す工程では、リソグラフィー法により、層23i1における光電変換層11r、11gの上方に対応した部分(干渉層23r及び干渉層23g)を覆うレジストパターンRP2を形成する。このとき、層23i1における光電変換層11bの上方に対応した部分23ib1は露出されている。
図4(a)に示す工程では、ドライエッチング法により、レジストパターンRP2をマスクとして層23i1における光電変換層11bの上方に対応した部分23ib1をエッチングして除去する。これにより、層23i2において、干渉層23r及び干渉層23gを残しながら、光電変換層11bに対応した部分に膜厚が0nmの仮想的な干渉層23bが形成される。その後、レジストパターンRP2を除去する。
図4(b)に示す工程では、多層干渉フィルター20r、20g、20bの上部となるべき上部積層構造24r、24g、24bを形成する。具体的には、第1の層21r−3、21g−3、21b−3を同時にデポし、第2の層22r−3、22g−3、22b−3を同時にデポし、第1の層21r−4、21g−4、21b−4を同時にデポする処理を順に行って形成する。各第1の層21r−3〜21b−4は、スパッタ法などにより、例えば、酸化チタン(TiO)で形成する。第1の層21r−3、21g−3、21b−3は、第1の層21r−1〜21b−2(図3(a)参照)や第1の層21r−4、21g−4、21b−4より薄い膜厚で形成する。第1の層21r−4、21g−4、21b−4は、第1の層21r−1〜21b−2(図3(a)参照)と同じ膜厚で形成する。第1の層21r−3、21g−3、21b−3は、例えば、その光学的膜厚が中心波長(例えば、550nm)の1/4となるような膜厚より薄い膜厚で形成する。第1の層21r−4、21g−4、21b−4は、例えば、その光学的膜厚が中心波長(例えば、550nm)の1/4となるような膜厚で形成する。つまり、第1の層21r−3、21g−3、21b−3は、上記の数式1を満たす膜厚d1より薄い膜厚(例えば、25nm)で形成し、第1の層21r−4、21g−4、21b−4は、上記の数式1を満たす膜厚d1(例えば、d1=55nm)で形成する。また、第2の層22r−3、22g−3、22b−3は、CVD法などにより、例えば、酸化シリコン(SiO)で形成する。第2の層22r−3、22g−3、22b−3は、第2の層22r−1、22g−1、22b−1(図3(a)参照)と同じ膜厚で形成する。第2の層22r−3、22g−3、22b−3は、例えば、その光学的膜厚が中心波長(例えば、550nm)の1/4となるような膜厚で形成する。つまり、第2の層22r−3、22g−3、22b−3は、上記の数式2を満たす膜厚d2(例えば、d2=94nm)で形成する。
これにより、第1の層21r−3、第2の層22r−3、及び第1の層21r−4が順に積層された上部積層構造24rが干渉層23rの上に形成される。すなわち、上部積層構造24r、干渉層23r、下部積層構造25rを有する多層干渉フィルター20rが形成される。第1の層21g−3、第2の層22g−3、及び第1の層21g−4が順に積層された上部積層構造24gが干渉層23gの上に形成される。すなわち、上部積層構造24g、干渉層23g、下部積層構造25gを有する多層干渉フィルター20gが形成される。第1の層21b−3、第2の層22b−3、及び第1の層21b−4が順に積層された上部積層構造24bが第1の層21b−2の上に(膜厚が0nmの仮想的な干渉層23bの上に)形成される。上部積層構造24b、(干渉層23b、)下部積層構造25bを有する多層干渉フィルター20bが形成される。
図1に示す工程では、多層干渉フィルター20r、20g、20bを覆う膜を例えば所定の樹脂又は酸化膜(例えば、SiO)を堆積して形成し、形成された膜の表面をCMP法により平坦化する。これにより、平坦な表面を有する平坦化層40r、40g、40bが形成される。そして、平坦化層40r、40g、40bの上に、マイクロレンズ50r、50g、50bを例えば、所定の樹脂で形成する。
このようにして、上部積層構造と下部積層構造とが上部積層構造と下部積層構造との界面に対して互いに非対称な構造を有する多層干渉フィルター20r、20g、20bを備えた固体撮像装置1が形成される。
ここで、仮に、図7(a)に示すように、固体撮像装置に備えられた多層干渉フィルター720において、可視領域の中央部の波長(例えば、550nm)を中心波長として有するとともに、上部積層構造724と下部積層構造725とが上部積層構造724と下部積層構造725との界面(に配された干渉層723)に対して互いに対称な構造を有する場合について考える。この場合、上部積層構造724と下部積層構造725とは、両者における複数の第1の層721−1〜721−4が互いに均等な膜厚(光学的膜厚が中心波長の1/4となる膜厚)を有するとともに、両者における複数の第2の層722−1〜722−4が互いに均等な膜厚(光学的膜厚が中心波長の1/4となる膜厚)を有する。
この構成において、干渉層723の厚さを0nm、0.03nm、0.13nmにすると、それぞれ、図7(b)に示すように、多層干渉フィルター720の分光透過率の1次のピークが緑色(G)、赤色(R)、赤外の波長帯域に現れる。すなわち、干渉層723の厚さを0.13nmにした場合、多層干渉フィルター720の分光透過率の1次より高次(例えば、2次)のピークが青色(B)の波長帯域に現れる。このように、中心波長より短波長側に分光透過率のピークを持たせようとした場合、分光透過率のピークとして、1次のピークを用いることができず、1次よりも高次のピークしか用いることができないため、透過率のスペクトル幅が狭くなる傾向にある。これにより、固体撮像装置において、中心波長より短波長側の色の多層干渉フィルターに対応した光電変換層は、要求される感度に対して不十分な量の光しか受光できず、感度が弱くなる可能性が高い。
それに対して、実施形態では、図2に示すように、固体撮像装置1に備えられた多層干渉フィルター20において、可視領域の中央部の波長(例えば、550nm)を中心波長として有するとともに、上部積層構造724と下部積層構造725とが上部積層構造724と下部積層構造725との界面(に配された干渉層723)に対して互いに非対称な構造を有する。すなわち、多層干渉フィルター20において、上部積層構造と下部積層構造とは、両者における対応する複数の層のうち一部の層が残りの層より薄くなっており、一部の層以外の対応する層の膜厚が互いに等しくなっている。具体的には、上部積層構造24と下部積層構造25とは、両者における対応する複数の第1の層21−1〜21−4のうち1つの第1の層21−3が残りの第1の層21−1、21−2、21−4より薄く(例えば、膜厚が25nmに)なっている。より具体的には、上部積層構造24における最下の第1の層21−3は、上部積層構造24における他の第1の層21−4より薄くなっているとともに、下部積層構造25における第1の層21−1、21−2より薄くなっている。そして、上部積層構造24と下部積層構造25とは、第1の層21−3以外の第1の層21−1、21−2、21−4同士が互いに均等な膜厚(例えば、55nmの膜厚)を有しており、第2の層22−1、22−3が互いに均等な膜厚(例えば、94nmの膜厚)を有している。すなわち、多層干渉フィルター20において、上部積層構造と下部積層構造とは、上部積層構造と下部積層構造との界面に対して互いに対称な構造を基準の構造として、基準の構造に対して1つの第1の層21−3を薄くする変更を加えたことによる非対称な構造を有している。
この構成において、干渉層23の厚さを0nm、35nm、0.85nmにすると、それぞれ、図2(b)に示すように、多層干渉フィルター20の分光透過率の1次のピークが青色(B)、緑色(G)、赤色(R)の波長帯域に現れる。すなわち、干渉層23を設けなかった場合(仮想的に厚さを0nmにした場合)、多層干渉フィルター20の分光透過率の1次のピークが青色(B)の波長帯域に現れる。このように、中心波長より短波長側に分光透過率のピークを持たせようとした場合、分光透過率のピークとして、1次のピークを用いることができるため、透過率のスペクトル幅を広くできる。これにより、固体撮像装置1において、中心波長より短波長側の色(例えば、青色)の多層干渉フィルターに対応した光電変換層は、要求される感度に対して十分な量の光を受光でき、感度を向上できる。すなわち、中心波長より短波長側の色(例えば、青色)の多層干渉フィルターに対応した光電変換層の感度を向上できる。
あるいは、仮に、図8(a)に示すように、固体撮像装置に備えられた多層干渉フィルター820において、可視領域の短波長側の波長(例えば、450nm)を中心波長として有するとともに、上部積層構造824と下部積層構造825とが上部積層構造824と下部積層構造825との界面(に配された干渉層823)に対して互いに対称な構造を有する場合について考える。この場合、上部積層構造824と下部積層構造825とは、両者における複数の第1の層821−1〜821−4が互いに均等な膜厚(光学的膜厚が中心波長の1/4となる膜厚)を有するとともに、両者における複数の第2の層722−1、722−3が互いに均等な膜厚(光学的膜厚が中心波長の1/4となる膜厚)を有する。
この構成において、干渉層723の厚さを0nm、30nm、70nmにすると、それぞれ、図8(c)に示すように、多層干渉フィルター820の分光透過率の1次のピークが青色(B)、緑色(G)、赤色(R)の波長帯域に現れるが、各透過率のスペクトルにおける長波長側のクロストークレベルが上がってしまい分光特性が悪化する傾向にある。この傾向は、図8(b)、(d)に示すように、多層干渉フィルター920における上部積層構造924と下部積層構造925との間の対称性を保ちながら上部積層構造924の積層数(6層)と下部積層構造925の積層数(6層)とを増やすと、より顕著になる。すなわち、可視領域における中央部より短波長側の分光透過率のピークを持たせるために、中心波長自体をその短波長側に設定すると、要求される分光特性を満たすことができなくなる。
それに対して、実施形態では、固体撮像装置1に備えられた多層干渉フィルター20において、可視領域の中央部の波長(例えば、550nm)を中心波長として有するので、各透過率のスペクトルにおける長波長側のクロストークレベルが少なく抑えられており、要求される分光特性を満たすことができる。
また、多層干渉フィルター20において、上部積層構造と下部積層構造とは、上部積層構造と下部積層構造との界面に対して互いに対称な構造を基準の構造として、基準の構造に対して1つの第1の層21−3を薄くする変更を加えたことによる非対称な構造を有している。これにより、基準の構造に比べて、多層干渉フィルター20全体の膜厚が薄くなっており、混色などのノイズ劣化に対して有利な構造となっている。さらに、基準の構造を製造する場合に比べて、製造する一部の膜の厚さの変更すれば製造方法における工数が増加させずに製造できるので、製造コストの増加も抑制されている。
また、図7(a)に示す構造と比べた場合も、多層干渉フィルター20における層数が少なく多層干渉フィルター20全体の膜厚が薄くなっており、混色などのノイズ劣化に対して有利な構造となっている。
なお、固体撮像装置1では、複数の画素が1次元的に配列された構成であってもよいし、複数の画素が2次元的に配列された構成であってもよい。複数の画素が2次元的に配列された構成である場合、イメージセンサーの仕様にあわせて所望なサイズ及びレイアウトで多層干渉フィルターを加工形成すればよい。例えば、図1に示されたR画素、G画素、B画素がベイヤー配列に従ってレイアウトされていてもよい。
また、光電変換層11r、11g、11bは、フォトダイオード以外の構造であってもよく、例えば、半導体基板10と多層干渉フィルター20r、20g、20bとの間に配された光電変換特性を有する無機膜又は有機膜であってもよい。
さらに、上記の実施形態では、固体撮像装置が表面照射型のイメージセンサーである場合について例示的に説明しているが、固体撮像装置が裏面照射型のイメージセンサーである場合も、上記の実施形態における多層干渉フィルターを適用可能である。
また、図5に示すように、固体撮像装置に備えられた多層干渉フィルター120において、上部積層構造124の積層数と下部積層構造125の積層数とがともに4であってもよい。すなわち、多層干渉フィルター120では、干渉層123以外の層数が8層であってもよい。具体的には、下部積層構造125では、第2の層122−1、第1の層121−1、第2の層122−2、第1の層121−2が順に積層されている。上部積層構造124では、第1の層121−3、第2の層122−3、第1の層121−4、第2の層122−4が順に積層されている。
この多層干渉フィルター120においても、上部積層構造124と下部積層構造125とは、両者における対応する複数の層のうち一部の層が残りの層より薄くなっており、一部の層以外の対応する層の膜厚が互いに等しくなっている。具体的には、上部積層構造124と下部積層構造125とは、両者における対応する複数の第1の層121−1〜121−4のうち1つの第1の層121−3が残りの第1の層121−1、121−2、121−4より薄く(例えば、膜厚が25nmに)なっている。そして、上部積層構造124と下部積層構造125とは、残りの第1の層121−1、121−2、121−4同士が互いに均等な膜厚(例えば、55nmの膜厚)を有しており、第2の層122−1、122−2、122−3、122−4が互いに均等な膜厚(例えば、94nmの膜厚)を有している。すなわち、多層干渉フィルター120において、上部積層構造と下部積層構造とは、上部積層構造と下部積層構造との界面に対して互いに対称な構造を基準の構造として、基準の構造に対して1つの第1の層121−3を薄くする変更を加えたことによる非対称な構造を有している。
この構成においても、干渉層123の厚さを0nm、35nm、85nmにすると、それぞれ、図5(b)に示すように、多層干渉フィルター120の分光透過率の1次のピークが青色(B)、緑色(G)、赤色(R)の波長帯域に現れる。すなわち、このような構成によっても、固体撮像装置1において、中心波長より短波長側の色(例えば、青色)の多層干渉フィルターに対応した光電変換層は、要求される感度に対して十分な量の光を受光でき、感度を向上できる。すなわち、中心波長より短波長側の色(例えば、青色)の多層干渉フィルターに対応した光電変換層の感度を向上できる。
あるいは、図6に示すように、固体撮像装置に備えられた多層干渉フィルター220において、下部積層構造225における最上の第1の層221−2は、下部積層構造225における他の第1の層221−1より薄くなっているとともに、上部積層構造224における第1の層221−3、221−4より薄くなっていてもよい。この場合、上部積層構造224と下部積層構造225とは、第1の層221−2以外の第1の層221−1、221−3、221−4同士が互いに均等な膜厚(例えば、55nmの膜厚)を有しており、第2の層222−1、222−3が互いに均等な膜厚(例えば、94nmの膜厚)を有している。すなわち、多層干渉フィルター220において、上部積層構造と下部積層構造とは、上部積層構造と下部積層構造との界面に対して互いに対称な構造を基準の構造として、基準の構造に対して1つの第1の層221−2を薄くする変更を加えたことによる非対称な構造を有している。
この構成においても、干渉層223の厚さを0nm、35nm、85nmにすると、それぞれ、図6(b)に示すように、多層干渉フィルター220の分光透過率の1次のピークが青色(B)、緑色(G)、赤色(R)の波長帯域に現れる。すなわち、このような構成によっても、固体撮像装置において、中心波長より短波長側の色(例えば、青色)の多層干渉フィルターに対応した光電変換層は、要求される感度に対して十分な量の光を受光でき、感度を向上できる。すなわち、中心波長より短波長側の色(例えば、青色)の多層干渉フィルターに対応した光電変換層の感度を向上できる。
あるいは、干渉層の厚さを0nmにしたときに多層干渉フィルターの分光透過率の1次のピークが青色(B)の波長帯域に現れるようにできれば、多層干渉フィルター内の上部積層構造と下部積層構造とにおいて、両者における複数の第1の層における一部である2以上の第1の層が残りの絶縁膜より薄くなっていてもよい。
あるいは、干渉層の厚さを0nmにしたときに多層干渉フィルターの分光透過率の1次のピークが青色(B)の波長帯域に現れるようにできれば、多層干渉フィルター内の上部積層構造と下部積層構造とにおいて、両者における複数の第1の層のうち一部の第1の層が残りの第1の層より薄くなっているとともに、両者における複数の第2の層のうち一部の第2の層が残りの第2の層より薄くなっていてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 固体撮像装置、 10 半導体基板、 11r、11g、11b 光電変換層、 12 ウエル領域、 20、20r、20g、20b、120、220、720、820、920 多層干渉フィルター、 21−1、21−2、21−3、21−4、21r−1、21r−2、21r−3、21r−4、21g−1、21g−2、21g−3、21g−4、21b−1、21b−2、21b−3、21b−4、121−1、121−2、121−3、121−4、221−1、221−2、221−3、221−4、721−1、721−2、721−3、721−4、821−1、821−2、821−3、821−4 第1の層、 22−1、22−3、22r−1、22r−3、22g−1、22g−3、22b−1、22b−3、122−1、122−2、122−3、122−4、222−1、222−3、722−1、722−2、722−3、722−4、822−1、822−3 第2の層、 23、23r、23g、23b、123、223、723、823、923 干渉層、 23i、23i1、23i2 層、 24、24r、24g、24b、124、224、724、824、924 上部積層構造、 25、25r、25g、25b、125、225、725、825、925 下部積層構造、 30r、30g、30b 多層配線構造、 40r、40g、40b 平坦化層、 50r、50g、50b マイクロレンズ、 ORr、ORg、ORb 開口領域、 RP1、RP2 レジストパターン。

Claims (5)

  1. 光電変換層と、
    入射した光のうち特定の色の光を選択的に前記光電変換層に導くように配された多層干渉フィルターと、
    を備え、
    前記多層干渉フィルターは、
    互いに屈折率の異なる第1の層と第2の層とが交互に積層された上部積層構造と、
    前記第1の層と前記第2の層とが交互に積層された下部積層構造と、
    を有し、
    前記上部積層構造の積層数と前記下部積層構造の積層数とは、等しく、
    前記上部積層構造の最下層と前記下部積層構造の最上層とは、いずれも前記第1の層であり、
    前記第1の層の屈折率は、前記第2の層の屈折率より高く、
    前記上部積層構造と前記下部積層構造とは、対応する位置にある2つの前記第1の層をそれぞれ有する複数の組のうち一部の組における2つの前記第1のが互いに同じ材料で形成されているとともに前記一部の組における2つの前記第1の層の一方の前記第1の層が他方の前記第1の層より薄くなっており、互いに非対称な構造を有している
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記一部の組は、前記複数の組のうち1つの組である
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記一方の前記第1の層は、前記上部積層構造における最下の前記第1の層である
    ことを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記一方の前記第1の層は、前記下部積層構造における最上の前記第1の層である
    ことを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。
  5. 記上部積層構造と前記下部積層構造とは、両者における複数の前記第1の層のうち前記一方の前記第1の層と前記他方の前記第1の層とが前記複数の組のうちの残りの組における前記第1の層より薄くなっている
    ことを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。
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