JP2008170979A - 固体撮像装置、その製造方法およびカメラ - Google Patents

固体撮像装置、その製造方法およびカメラ Download PDF

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Abstract

【課題】色の再現性が高いカラーフィルタを備えた固体撮像装置、その製造方法およびカメラを提供する。
【解決手段】固体撮像装置102のカラーフィルタ306は、所定の波長λの1/4に略等しい光学膜厚を有し、屈折率が異なる2種類の層(第1の層404、406、及び第2の層405)で構成した3層だけを積層した構造をスペーサ層である第3の層407及び第4の層403で挟み、さらに、その構造を上記λ/4にほぼ等しい膜(第1の層402、408)で挟んだ構造を備えている。屈折率が異なる2種類の層のうち、第1の層402、404、406及び408は、高屈折率材料で構成されており、第2の層405は、低屈折率材料で構成されている。第3の層407および第4の層403は、透過対象の光に応じた光学膜厚を有しており、カラーフィルタ306全体の物理膜厚も透過させる光色毎に異なっている。
【選択図】図3

Description

本発明は、固体撮像装置およびこれを用いたカメラ等に関し、特に、固体撮像装置が備えるカラーフィルタに関する。
近年、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラおよび携帯電話機など、固体撮像装置の適用範囲が爆発的に拡大しつつあり、いずれの分野においてもカラー化が必須の技術となっている。
図22は、従来の固体撮像装置6の一部(具体的には、3つの単位画素)の断面図である。図22に示されるように、固体撮像装置6の画素部分は、N型半導体層601上にP型半導体層602、層間絶縁膜604、多層膜構造のカラーフィルタ606及び集光レンズ607を順次積層した構成となっている。なお、P型半導体層602の層間絶縁膜604側にはフォトダイオード603が形成されており、層間絶縁膜604中には遮光膜605が形成されている。
固体撮像装置6に入射した光は、集光レンズ607によって集光され、カラーフィルタ606において特定の色の光に分光された後、フォトダイオード603に入射する(例えば、特許文献1参照)。
上記のカラーフィルタにより、色分離が実現され、全ての単位画素における上記の光電変換された信号を収集することで、1枚分の撮像データを生成する事ができる(例えば、特許文献1、特許文献2又は特許文献3参照)。
このような固体撮像装置には、画素部や回路部の保護のために、通常、バリア膜(「保護膜」ともいう。)としてシリコン窒化膜が形成される。そして、例えば、固体撮像装置のカラーフィルタをシリコン酸化窒化膜とシリコン窒化膜を積層して構成することで、入射光の反射を抑制することもできる(例えば、特許文献4参照)。
国際公開第05/069376号パンフレット 特開平7−311310号公報 特開2000−180621号公報 特開2000−252451号公報
従来、固体撮像装置には、常に画質の向上が求められており、高画素化、かつ、高い色の再現性が要求されている。
しかしながら、従来の固体撮像装置6には、十分な色の再現性が得られないという問題がある。以下、この問題について、図面を用いながら説明する。
図4(c)は、従来の固体撮像装置6が備えるカラーフィルタ606の構造の概略を示す図である。また、図4(d)は、そのカラーフィルタ606の分光特性を示す図である。
図4(c)に示す従来のカラーフィルタ606においては、図4(d)に示される分光特性のように、特に、青色(特性曲線424)の透過帯域が狭く、色の再現性が低い。即ち、従来のカラーフィルタ606の構成では、薄膜化は実現できるものの、十分な色の再現性が得られないという問題がある。
さらに、カラーフィルタとして、保護膜を有する多層膜干渉フィルタ(例えば、特許文献1参照)を用いた場合には(一般に、カラーフィルタは低屈折率材料と高屈折率材料の積層膜を用いて形成されるが、カラーフィルタ以外にバリア膜などの保護膜も形成される。)、保護膜がカラーフィルタの分光特性に特に悪影響を与える場合がある(例えば、特許文献1参照)。
また、カラーフィルタの設定波長とバリア膜の膜厚が適切でない場合には、いわゆる「干渉」が発生し、入射光に対する分光特性(「透過特性」ともいう。)に影響を与える。また、バリア膜の位置も分光特性に大きな影響を及ぼす。
さらにまた、素子の平坦化膜等をCMP(Chemical Mechanical Polishing)を用いて形成する場合、膜厚ばらつきが大きくなってしまうため、分光特性もばらついてしまうという課題がある。
本発明は、上記の問題に鑑みて為されたものであって、色の再現性が高いカラーフィルタを備えた固体撮像装置等を提供することを第1の目的とする。
さらに、本発明は、カラーフィルタとして多層膜干渉フィルタを用いた場合において、特に顕著に現れる、平坦化膜やバリア膜による干渉の影響を低減し、さらに、平坦化膜の膜厚ばらつきによる分光特性のばらつきを抑制し得るカラーフィルタを備える固体撮像装置を提供することを第2の目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る固体撮像装置は、入射光のうち所定の色の光を透過させるカラーフィルタを備える単位画素が2次元状に配列された固体撮像装置であって、前記カラーフィルタは、設定波長をλとした場合に、λ/4の第1の光学膜厚を有する高屈折率材料からなる第1の層と、前記第1の光学膜厚と等しいλ/4の第2の光学膜厚を有する低屈折率材料からなる第2の層と、前記第1の光学膜厚および第2の光学膜厚とは異なる、透過させる光を制御するための、誘電体層とを備え、前記第1の層、前記誘電体層及び前記第1の層の順に積層された3層膜が複数配置されていることを特徴とする。
これにより、色の再現性が高いカラーフィルタを備えた固体撮像装置を提供することが可能となる。
また、上記目的を達成するために、本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、入射光のうち所定の色の光を透過させるカラーフィルタを備える単位画素が2次元状に配列された固体撮像装置の製造方法であって、第1の光学膜厚を有する高屈折率材料からなる第1の層を形成する第1工程と、第2の光学膜厚を有する低屈折率材料からなる第2の層を形成する第2工程と、前記第1の光学膜厚および第2の光学膜厚とは異なる、透過させる光を制御するための第3の光学膜厚を有する第3の層を形成する第3工程と、前記第1の光学膜厚および第2の光学膜厚とは異なる、透過させる光を制御するための第4の光学膜厚を有する第4の層を形成する第4工程とを含むことを特徴とする。さらに、本発明に係る固体撮像装置の製造方法は、前記第3の層と前記第4の層の光学膜厚を略等しく形成することを特徴とする。
これにより、色の再現性が高いカラーフィルタを備えた固体撮像装置を製造することができる。
また、本発明に係る固体撮像装置は、光学膜厚がλ/2に略等しいバリア膜をさらに備えることを特徴とする。
上記構成とすることで、カラーフィルタ以外のバリア膜による干渉の影響を低減することができ、カラーフィルタ以外にバリア膜を含めた場合に、トータルデバイスとして優れたカメラを実現することができる。
また、前記バリア膜は、前記カラーフィルタに隣接していることを特徴とする。上記構成とすることで、屈折率が異なる材料がカラーフィルタに隣接していることにより、カラーフィルタとカラーフィルタ以外のバリア膜の間で発生する干渉に対する平坦化膜の影響を無くすことができ、優れた分光特性を実現することができる。
また、前記バリア膜の上面および下面の少なくとも一方に、光学膜厚がλ/4に略等しい反射抑制膜が形成されていることを特徴とする。上記構成とすることで、素子の平坦化工程(CMP工程)に起因する膜厚ばらつきによる透過特性のばらつきを抑制することができる。さらに、反射抑制膜の効果により、透過率を向上させることが可能となり、高感度な固体撮像装置を実現することができる。
また、前記バリア膜の前記カラーフィルタ側には、光学膜厚がλ/4に略等しい反射抑制膜が形成されていることを特徴とする。上記構成とすることで、素子の平坦化工程に起因する膜厚ばらつきによる分光特性のばらつきを抑制することができる。さらに、反射抑制膜をフィルタ側にのみ形成することで、さらに透過率を向上させることが可能となり、高感度な固体撮像装置を実現することができる。
また、前記バリア膜は、前記カラーフィルタの入射光側の第1バリア膜と、前記カラーフィルタの出射光側の第2バリア膜からなり、前記第1バリア膜および前記第2バリア膜の各膜厚は等しいことを特徴とする。上記構成とすることで、カラーフィルタの対称性を向上させることが可能となり、光透過率を改善することができる。したがって、高感度な固体撮像装置を実現することができる。
また、前記バリア膜は、シリコン窒化膜であることを特徴とする。上記構成とすることにより、シリコン窒化膜の持つバリア効果により高信頼性の固体撮像装置を実現することができる。さらに、バリア膜は、エッチング時にエッチングストップ膜としての機能を実現することができる。
また、前記反射抑制膜はシリコン酸化窒化膜であることを特徴とする。上記構成とすることにより、シリコン酸化窒化膜はシリコン窒化膜よりも屈折率が低く、平坦化膜などで用いられる二酸化珪素より屈折率が大きいため、反射抑制膜として有効である。
また、前記バリア膜はシリコン酸化窒化膜であることを特徴とする。上記構成とすることにより、シリコン酸化窒化膜は、シリコン窒化膜よりも平坦化膜などで用いられる二酸化珪素と屈折率差が小さいため、膜厚ばらつきによるに二酸化珪素の界面での反射率を小さくすることが可能となり、干渉の影響を低減することができる。
なお、本発明は、上記固体撮像装置を有するカメラとして実現することもできる。
本発明によれば、カラーフィルタにおいて、予め規定した所定のλ/4とは異なる膜厚の第3の層と第4の層2つのスペーサ層を設けたので、光色毎の透過帯域幅を拡大して色の再現性を向上させることができる。
また、本発明は、第3の層と第4の層の光学膜厚が同じになるように構成したので、カラーフィルタの透過率の最大値を上げることが可能となり、高感度な固体撮像装置を実現することができる。
また、本発明に係るカラーフィルタは、上下対称構造になるように構成したので、カラーフィルタの透過率を最大値100%にすることが可能となり、高感度な固体撮像装置を実現することができる。
さらに、本発明に係る固体撮像装置は、カラーフィルタとして多層膜干渉フィルタを用いた場合において、バリア膜の膜厚をλ/2に設定することで平坦化膜やバリア膜による干渉の影響を低減し、さらに、バリア膜に反射抑制膜を形成することで平坦化膜の膜厚ばらつきによる特性のばらつきを抑制し得る、優れた色分離特性を実現する固体撮像装置を実現することができる。
以下、本発明に係る固体撮像装置及びカメラの実施の形態について、デジタルスチルカメラを例にとり、図面を参照しながら説明する。なお、本発明について、以下の実施の形態および添付の図面を用いて説明を行うが、これは例示を目的としており、本発明がこれらに限定されることを意図しない。
(実施の形態1)
先ず、本発明に係るデジタルスチルカメラの構成について説明する。図1は、本発明に係るデジタルスチルカメラ1の主要な機能構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、デジタルスチルカメラ1は、レンズ101、固体撮像装置102、色信号合成部103、映像信号作成部104及び素子駆動部105を備えている。
レンズ101は、デジタルスチルカメラ1に入射した光(入射光100)を固体撮像装置102の撮像領域上に結像させるための集光素子である。固体撮像装置102は、レンズ101によって集光された光を光電変換して色信号を生成するユニットである。素子駆動部105は、固体撮像装置102から色信号を取り出すユニットである。色信号合成部103は、固体撮像装置102から受け付けた色信号に色シェーディングを施すユニットである。映像信号作成部104は、色信号合成部103において色シェーディングが施された色信号からカラー映像信号を生成するユニットである。なお、カラー映像信号は、最終的にカラー画像データとして、RAM又はメモリーカード等の記録媒体に記録される。
次に、本発明に係る固体撮像装置102の構成について説明する。
図2は、固体撮像装置102の構成の概略を示す図である。図2に示されるように、固体撮像装置102は、2次元状に配列された単位画素201(図2には、模式的に16個の単位画素201が示されている。)の各行を垂直シフトレジスタ202により選択し、その行信号を水平シフトレジスタ203により選択して、単位画素201毎のカラー信号を出力アンプ204から出力する。なお、駆動回路205が、垂直シフトレジスタ202、水平シフトレジスタ203及び出力アンプ204を駆動する。
図3は、本発明に係る固体撮像装置102の一部(具体的には、3個の単位画素201)の断面図である。図3に示されるように、固体撮像装置102は、N型半導体層301上にP型半導体層302、層間絶縁膜304、カラーフィルタ(「多層膜干渉フィルタ」ともいう。)306及び集光レンズ307が順次積層されて形成される。なお、P型半導体層302の層間絶縁膜304側には、N型不純物がイオン注入されてなるフォトダイオード303が単位画素毎に形成されている。さらに、隣り合うフォトダイオード303の間にはP型半導体層が介在しており、これを素子分離領域という。
また、層間絶縁膜304中には遮光膜305が形成されている。さらに、個々のフォトダイオード303と集光レンズ307とは対応関係にあり、遮光膜305は集光レンズ307を透過した光が対応関係に無い(即ち、隣の)フォトダイオード303に入射するのを防ぐために形成される。
カラーフィルタ306は下記に示す層構成からなる。入射光の設定波長をλ(例えば、530[nm])としたとき、その1/4に略等しい光学膜厚を有し、屈折率が異なる2種類の層(第1の層404、406、及び第2の層405)で構成した3層からなる誘電体層を、スペーサ層(「欠陥層」又は「共振層」ともいう。)である第3の層407及び第4の層403で挟み、さらに、その構造を上記λ/4膜である第1の層402、408挟んだ構造となっている。
言い換えると、スペーサ層である第3の層407及び第4の層403のそれぞれを、第1の層の間に形成し、第1の層406、第3の層407、第1の層408で構成される3層膜と、第1の層402、第4の層403、第1の層404で構成される3層膜を形成する。そして、上記の2つの3層膜の間に第2の層405が形成されている。図3に示されるように、本実施例の場合、層数は7層となっている。ここで、「光学膜厚」とは、物理膜厚に屈折率を乗じて得られる数値をいう。
屈折率が異なる2種類の層のうち、第1の層402、404、406及び408は、高屈折率材料(具体的には二酸化チタン(TiO2))で構成されており、第2の層405
は、低屈折材料(具体的には二酸化珪素(SiO2))で構成されている。
第3の層407および第4の層403は、透過させる光に応じた光学膜厚を有している。また、カラーフィルタ306全体の物理的な膜厚も透過させる光毎に異なっており、赤色領域、緑色領域及び青色領域のそれぞれが、389[nm]、669[nm]及び579[nm]となっている。即ち、スペーサ層である第3の層407および第4の層403は、透過対象の光を制御するために用いられる層であり、その膜厚を変えることによって、赤色では、青色又は緑色の光を透過させる。
次に、本発明に係るカラーフィルタ306の分光特性について、マトリクス法を用いて算出された設計結果を用いながら説明する。
図4(a)は、本発明に係る、スペーサ層が2層のカラーフィルタ306の構造の概略を示す図であり、図4(b)は、その分光特性を示す図である。また、図4(c)は、従来のスペーサ層が1層のカラーフィルタ606の構造の概略を示す図であり、図4(d)は、その分光特性を示す図である。図4(b)及び図4(d)のいずれにおいても、縦軸が透過率を表わし、横軸が透過光の波長を表している。
カラーフィルタ306は下記に示す層構成からなる。つまり、何れの領域においても光学膜厚が等しく、高屈折率材料である二酸化チタンからなる第1の層404、406および低屈折率材料である二酸化珪素からなる第2の層で誘電体層404〜406(404:二酸化チタン52[nm]、405:二酸化珪素91[nm]、406:二酸化チタン52[nm])を構成し、その両側に、スペーサ層であり、互いに膜厚が等しく、低屈折率材料である二酸化珪素からなる第3の層407および第4の層403(第3の層407、第4の層403:二酸化珪素(青色領域:140[nm]、赤色領域:45[nm]、緑色領域:185[nm]))が形成されている。さらにその両側には、高屈折率材料である二酸化チタンからなる第1の層408、402(共に、52[nm])が形成されている。
以上のように、固体撮像装置102のカラーフィルタ306は、基板401上に形成されており、さらに、カラーフィルタ306上にはTEOS平坦化膜409が形成されている。ここで、上記の設定波長である「λ」は、530[nm]である。カラーフィルタ306を上記の構成とすることで、第3の層407と第4の層403の膜厚を変化させることのみで色分離を実現することができる。
なお、図4(c)に示されるように、従来のカラーフィルタ606は、基板411上に誘電体層412〜414(412:二酸化チタン52[nm]、413:二酸化珪素91[nm]、414:二酸化チタン52[nm])が形成されており、さらに、各単位画素で膜厚の異なるスペーサ層415(二酸化珪素(青色領域:133[nm]、赤色領域:31[nm]、緑色領域:0[nm]))が形成されている。スペーサ層415上には、誘電体層416〜418(416:二酸化チタン52[nm]、417:二酸化珪素91[nm]、418:二酸化チタン52[nm])が形成されている。なお、カラーフィルタ606上にもTEOS平坦化膜419が形成されている。
図4(b)において、特性曲線421、422及び423は、それぞれカラーフィルタ306の青色領域、緑色領域及び赤色領域の分光特性を示す。また、図4(d)において、特性曲線424、425及び426は、それぞれ従来のカラーフィルタ606の青色領域、緑色領域及び赤色領域の分光特性を示す。
なお、分光特性の算出にあたって、図4(a)及び図4(c)において、設定波長「λ」は530[nm]とした。
ここで、第3の層407および第4の層403を前述のような構成としたが、赤色領域に対応する第3の層407および第4の層403の光学膜厚は、0〜λ/4、青色領域に対応する第3の層407および第4の層403の光学膜厚は、λ/4〜λ/2、緑色領域に対応する第3の層407および第4の層403の光学膜厚は、λ/2に略等しい光学膜厚としている。第3の層407と第4の層403を以上の膜厚に設定することで、優れた透過特性を実現することができる。
図4(c)に示される従来のスペーサ層が1層の場合は、図4(d)に示されるように、緑色領域や赤色領域の透過帯域幅に比べて青色領域の透過帯域幅が狭くなっている。さらに、緑色領域の特性曲線425のスペクトルは、緑色以外の色(特に赤色)で透過率が高くなっている。
これに対して、図4(a)に示されるように、スペーサ層を2層とする本発明の構成とすれば、層数は7層と従来と同じでありながら、図4(b)に示されるように、全ての色において透過帯域幅を拡大(改善)することが可能となる。
さらに、本発明に係るカラーフィルタ306を用いれば、透過させたい波長域以外の光の透過率を低減することができる。例えば、緑色領域(特性曲線422)であれば、波長600[nm]以上または450[nm]以下の光の透過率が特性曲線425と比べると、低減されている。
以上のように、本発明に係るカラーフィルタ306は、優れた色分離特性(分光特性)を有するので、デジタルスチルカメラ1は、忠実に色を再現するデジタル画像を撮像することができる。
次に、本発明に係るカラーフィルタ306の製造方法について説明する。
図5(a)〜(i)は、カラーフィルタ306を製造する際の諸工程を示す図である。図5において、カラーフィルタ306の製造工程は(a)から(i)へと進む。また、N型半導体層301、P型半導体層302、フォトダイオード303及び遮光膜305は図示を省略した。
先ず、層間絶縁膜304上に、高周波(RF: Radio Frequency)スパッタ装置を用いて、二酸化チタン層501、二酸化珪素層502を形成する(図5(a))。ここで、二酸化チタン層501は、λ/4膜であり、膜厚は52[nm]、また、二酸化珪素層502は45[nm]である。
次に、各単位画素における二酸化珪素層502を選択的に除去するためにレジスト503を緑色に対応する単位画素領域上に形成する(図5(b))。
レジスト503を形成するためには、例えば、ウエハ一面にレジスト剤を塗布し、露光前ベーク(プリベーク)の後、ステッパなどの露光装置によって露光を行い、レジスト現像、および最終ベーク(ポストベーク)を行えばよい。そして、4フッ化メタン(CF4
)系のエッチングガスを用いれば、二酸化珪素層502選択的にエッチングすることができる。
次に、緑色に対応する単位画素領域以外の二酸化珪素層502をエッチングし、除去する(図5(c))。
次に、レジスト503を除去し、二酸化珪素層502上に、高周波スパッタ装置を用いて、二酸化珪素層504を形成する(図5(d))。ここで、二酸化珪素層504は95[nm]である。
次に、各単位画素における二酸化珪素層504を選択的に除去するためにレジスト505を青色領域上および緑色領域上に形成する(図5(e))。
さらに、レジスト505を除去し、二酸化珪素層504上に、高周波スパッタ装置を用いて、二酸化珪素層506を形成する(図5(f))。ここで、二酸化珪素層506は45[nm]である。この二酸化珪素層506と二酸化珪素層502の膜厚は同一とする。これにより、成膜プロセスを共通化することができ、コストを低減することができる。これで、各単位画素に応じた第4の層403(青色領域:140[nm]、緑色領域:185[nm]、赤色領域:45[nm])が形成される。
次に、二酸化珪素層506上に、高周波スパッタ装置を用いて、二酸化チタン層507、二酸化珪素層508及び二酸化チタン層509を順次積層して誘電体層を形成する(図5(g))。ここで、二酸化チタン層507、509はλ/4膜であり、膜厚は52[nm]、また、二酸化珪素層508はλ/4膜であり、膜厚は91[nm]である。
この後、図5(a)〜(f)と同様にして、第3の層510を形成し、二酸化チタン層511を形成する(図5(h))。これで第3の層407が形成され、各画素に応じた第3の層407(青色領域:140[nm]、緑色領域:185[nm]、赤色領域:45[nm])が形成される。第3の層407および第4の層403の各膜厚は、各色の領域で同じである。二酸化チタン層511は、λ/4膜であり、膜厚は52[nm]とする。そして、集光レンズ(マイクロレンズ)607を形成するために、TEOS平坦化膜512が形成される。
以上のプロセスを用いることでカラーフィルタ306を形成する。
(変形例)
以上、本発明に係る実施の形態について説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下に示す変形例によって本発明に係るカラーフィルタを実現してもよい。
(1)上記の実施の形態においては、高屈折率材料として二酸化チタンを用いた実施例について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしてもよい。
すなわち、高屈折率材料として、二酸化チタン(屈折率:2.53)に代えて、窒化珪素(Si34)(屈折率:2.00)や五酸化二タンタル(Ta25)(屈折率:2.16)、五酸化二ニオブ(Nb25)(屈折率:2.33)、二酸化ジルコニウム(ZrO2)(屈折率:2.05)等、他の材料を用いてもよい。また、低屈折率材料についても二酸化珪素以外の低屈折率材料を用いてもよい。
(2)上記の実施の形態においては、誘電体層は、第1の層404、第2の層405及び第1の層406の3層構成としたが、二酸化チタンの第1の層の1層のみであっても、第1の層と第2の層を交互に積層させた5層もしくは7層であってもよい。なお、3層を超える場合は、色分離性能が向上し、また、1層とすると高い透過率を得ることができる。
(3)上記の実施の形態においては、透過させる光の色に関わらずスペーサ層として、第3の層と第4の層の2層設ける場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて、透過させる光の色に応じてスペーサ層の層数を異ならせてもよい。
(4)上記の実施の形態においては、専らカラーフィルタが7層である場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、7層に代えて7層未満もしくは7層を超える層数であってよい。なお、7層を超える場合は、透過スペクトルにおいて欠陥準位に起因するピークが出現し、7層とした場合に比べ、透過特性の点でやや劣る場合がある。
(5)上記の実施の形態においては、2種類(即ち、第3の層及び第4の層)のスペーサ層の膜厚は各単位画素で同一としたが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、第3の層と第4の層の膜厚が異なっていても構わない。
(6)上記の実施の形態においては、カラーフィルタが第1の層と第2の層からなる誘電体層を中心として対称な構造について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、非対称な構造でも構わない。
(7)上記の実施の形態においては、スペーサ層の材料として二酸化珪素を用いる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて他の光透過材料を用いてもよい。また、スペーサ層の材料は、誘電体層を構成する高屈折率層と低屈折率層との何れと同じ材料を用いてもよいし、何れとも異なる材料を用いてもよい。また、上述のように、2つのスペーサ層で異なる材料を用いてもよい。
(8)上記の実施の形態においては、特に言及しなかったが、色毎の単位画素は、例えばベイヤ配列にすればよい。この場合において、4画素からなる矩形領域のうち2画素を占める色は分光特性において最も透過帯域幅が狭い色としてもよい。このようにすれば、透過帯域幅が狭いことにより生じる光量の不足を、画素を増やして補うことができる。
(実施の形態2)
図6(a)は、本発明に係る、スペーサ層が3層のカラーフィルタ700の構造の概略を示す図であり、図6(b)は、その分光特性を示す図である。また、図6(c)は、図6(a)の構造における変形例の分光特性を示している。図6(b)及び図6(c)の何れにおいても、縦軸が透過率を表わし、横軸が透過光の波長を表している。本実施の形態では、カラーフィルタ700の構造が3層のスペーサ層となっており、上記実施の形態1とは異なる。その他の構成要素に関しては、上記実施の形態1と同じであるため、その説明は省略する。
カラーフィルタ700は、何れの領域においても光学膜厚がλ/4(λ:530[nm])に等しく、高屈折率材料である二酸化チタンからなる第1の層702、704、706、708、710、712(第1の層702、704、706、708、710、712:二酸化チタン52[nm])および低屈折率材料である二酸化珪素からなる第2の層705、709(第2の層705、709:二酸化珪素91[nm])、および、スペーサ層であり、互いに膜厚が等しく、低屈折率材料である二酸化珪素からなる第5の層707、第6の層711および第7の層703(第5の層707、第6の層711および第7の層703:二酸化珪素(青色領域:130[nm]、赤色領域:45[nm]、緑色領域:182[nm]))で構成されている。
カラーフィルタ700の構成としては、図6(a)に示すように、第5の層707の両側に第1の層708、706が配置され、さらにその両側には第2の層709、705が配置され、さらにその両側には第1の層710、704が配置され、さらにその両側には、第6の層711および第7の層703が配置され、さらにその両側には、第1の層712、702が配置されている。
以上のように、カラーフィルタ700は基板701上に形成されており、さらに、カラーフィルタ700上にはTEOS平坦化膜713が形成されている。ここで、本実施の形態においても、設定波長である「λ」は530[nm]である。上記の構成とすることで、第5の層707と第6の層711と第7の層703の膜厚を変化させることのみで色分離を実現することができる。
図6(b)において、特性曲線721、722及び723は、それぞれカラーフィルタ700の青色領域、緑色領域及び赤色領域の分光特性を示す。なお、分光特性の算出にあたって、図6(a)においても設定波長「λ」は530[nm]である。
ここで、第5の層707、第6の層711及び第7の層703を前述のような構成としたが、赤色領域に対応する第5の層707、第6の層711および第7の層703の光学膜厚は、0〜λ/4、青色領域に対応する第5の層707、第6の層711及び第7の層703の光学膜厚は、λ/4〜λ/2、緑色領域に対応する第5の層707、第6の層711及び第7の層703の光学膜厚は、λ/2に略等しい光学膜厚としている。このように、第5の層707、第6の層711及び第7の層703を以上の膜厚に設定することで、優れた色分離特性を備えるカラーフィルタを実現することができる。
図4(c)に示される従来のスペーサ層が1層の場合は、図4(d)に示されるように、緑色領域や赤色領域の透過帯域幅に比べて青色領域の透過帯域幅が狭くなっている。さらに、緑色領域の特性曲線425のスペクトルは、緑色以外の色(特に赤色)で透過率が高くなっている。
これに対して、図6(b)に示されるように、スペーサ層が3層のカラーフィルタ700においては、スペーサ層が2層の図3のカラーフィルタ306と比較すると、緑色領域の特性曲線721のスペクトルは、緑色以外の色(青色、赤色)で透過率が略0となっており、さらに色分離特性が向上していることが分かる。
(変形例)
以上、本実施の形態に係るカラーフィルタについて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下に示す変形例によって本発明に係るカラーフィルタを実現してもよい。
図6(c)は、上記実施の形態2におけるスペーサ層が3層のカラーフィルタにおいて、スペーサ層の膜厚を、それぞれ以下の膜厚に設定した場合の特性を示している。
即ち、赤色領域の第5の層707、青色領域の第5の層707及び緑色領域の第5の層707の膜厚は、それぞれ55[nm]、125[nm]、182[nm]である。また、赤色領域の第6の層711、青色領域の第6の層711及び緑色領域の第6の層711は、それぞれ40[nm]、135[nm]、182[nm]である。さらに、赤色領域の第7の層703、青色領域の第7の層703及び緑色領域の第7の層703は、それぞれ40[nm]、135[nm]、182[nm]である。ここで、第6の層711と第7の層703の膜厚は、少なくとも全ての色において同じ膜厚としている。また、緑色領域においては、すべての膜厚を同じ膜厚としている。
上記の膜厚とすることで、上下対称構造のカラーフィルタが実現可能となり、最大透過率を100%にすることが可能となる。さらに、第6の層711と第7の層703の膜厚を同じ膜厚とし、第5の層707の膜厚を異ならせることで、図6(b)で赤色及び青色において発生していた透過帯域における透過率の減少を抑制することができる。
(1)上記の実施の形態においては、高屈折率材料として二酸化チタンを用いた実施例について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしてもよい。
すなわち、高屈折率材料として、二酸化チタン(屈折率:2.53)に代えて、窒化珪素(Si34)(屈折率:2.00)や三酸化二タンタル(Ta23)(屈折率:2.16)、五酸化二ニオブ(Nb25)(屈折率:2.33)、二酸化ジルコニウム(ZrO2)(屈折率:2.05)等、他の材料を用いてもよい。また、低屈折率材料についても二酸化珪素以外の低屈折率材料を用いてもよい。
(2)上記の実施の形態においては、透過させる光の色に関わらずスペーサ層として、第5の層と第6の層と第7の層の3層設ける場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて、透過させる光の色に応じてスペーサ層の層数を異ならせてもよい。
(3)上記の実施の形態においては、専らカラーフィルタが11層である場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、11層に代えて11層未満もしく11層を超える層数であってよい。また、上記の実施の形態においては、カラーフィルタが3層のスペーサ層を備えるに場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えてスペーサ層を4層以上備えることとしてもよい。
(4)上記の実施の形態においては、3種類(即ち、第5の層、第6の層及び第7の層)のスペーサ層の膜厚は各単位画素で同一としたが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、第5の層と第6の層と第7の層の膜厚が異なっていても構わない。
(5)上記の実施の形態においては、カラーフィルタが第5の層を中心とする対称な構造について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、非対称な構造でも構わない。
(6)上記の実施の形態においては、スペーサ層の材料として二酸化珪素を用いる場合について説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて他の光透過材料を用いてもよい。また、スペーサ層の材料は、誘電体層を構成する高屈折率層と低屈折率層との何れと同じ材料を用いてもよいし、何れとも異なる材料を用いてもよい。また、上述のように、3つのスペーサ層で異なる材料を用いてもよい。
(7)上記の実施の形態においては、特に言及しなかったが、色毎の単位画素は、例えばベイヤ配列すればよい。
(実施の形態3)
なお、本実施の形態に係るデジタルスチルカメラの構成及び固体撮像装置の構成の概略は、上記実施の形態1の図1又は図2の内容と同じである。
図7は、本実施の形態に係る固体撮像装置1102の一部(具体的には、3個の単位画素1001a、1001bおよび1001c)の構造を示す基板断面図である。各単位画素1001a〜1001cは、N型不純物が添加されたシリコンからなる基板1011を基礎として形成され、以下の各層を有している。
光電変換層1012は、基板1011にP型不純物をイオン注入することで形成したP型ウェル1021と、P型ウェル1021にN型不純物をイオン注入することで形成したN型領域である光電変換部1022を含む。
金属層1013は、垂直シフトレジスタ202からの配線や、信号電荷を水平シフトレジスタ203に転送する配線などがCVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法などにより形成される層である。また、CVD法を利用して遮光膜1024も形成され、遮光膜1024の開口部にCVD法などにより、素子の平坦化のため二酸化珪素1023も形成される。遮光膜1024には単位画素に光を導くための開口部を有する。
フィルタ層1014は、バリア膜であるシリコン窒化膜1026、素子の平坦化のための二酸化珪素1028、多層膜干渉フィルタからなるカラーフィルタ1029、カラーフィルタ1029の段差を平坦化するための二酸化珪素1030、及びマイクロレンズ1034の形成時におけるエッチバック時のバリア膜であるシリコン窒化膜1032を含む。
なお、入射光1035は、単位画素の上部から入射する光であり、マイクロレンズ1034により集光され、フィルタ層1014及び金属層1013を経て光電変換部1022に到達する。
次に、本実施の形態に係る固体撮像装置1102の分光特性について説明する。
図8(a)〜(d)は、本実施の形態に係る固体撮像装置1102における各単位画素1001a〜1001cの分光特性を示す図である。図8(a)は、第1のバリア膜1026および第2のバリア膜1032の膜厚は同じ膜厚とし、カラーフィルタ1029の設定波長(λ)である530[nm]に対する、λ/2膜の厚さを133[nm]とした場合の固体撮像装置1102の分光特性である。
カラーフィルタ1029においては、設定波長(λ)を530[nm]とし、λ/4膜である二酸化チタンの膜厚が52[nm]、λ/4膜である二酸化珪素の膜厚が91[nm]である。分光後のR(Red)、G(Green)およびB(Blue)の各色の光に対応する多層干渉フィルタの構成としては、R光に対応する単位画素1001bの場合は、TiO2(52[nm])/SiO2(91[nm])/TiO2(52[nm])/SiO2(30[nm])/TiO2(52[nm])/SiO2(91[nm])/TiO2(52[nm])である。また、G光に対応する単位画素1001cの場合は、TiO2(52[nm])/SiO2(91[nm])/TiO2(52[nm])/SiO2(0[nm])/TiO2(52[nm])/SiO2(91[nm])/TiO2(52[nm])である。さらに、B光に対応する単位画素1001aの場合は、TiO2(52[nm])/SiO2(91[nm])/TiO2(52[nm])/SiO2(133[nm])/TiO2(52[nm])/SiO2(91[nm])/TiO2(52[nm])である。
スペーサ層であるSiO2の1層のみの膜厚変化(単位画素1001a(B)において133[nm]、単位画素1001b(R)において30[nm]、単位画素1001c(G)において0[nm])でRGBの色分離を実現することができる。
なお、図8(b)〜(d)は、本実施の形態に係る固体撮像装置1102における、B光の単位画素1001a、R光の単位画素1001b及びG光の単位画素1001cにおける、各々の平坦化層である二酸化珪素1030の膜厚(500[nm])を、−200[nm]、−100[nm]、0[nm]、+100[nm]及び+200[nm]それぞれ変化させたときの分光特性を示している。
図9(a)は、上記図7の固体撮像装置1102において、第1のバリア膜であるシリコン窒化膜1032の膜厚を133[nm]から50[nm]に変化した場合(第2のバリア膜であるシリコン窒化膜1026の膜厚は133[nm]で変化なし。)の分光特性を示している。この場合には、シリコン窒化膜の干渉の影響によりスペクトルにリップルが影響し、優れた分光特性を実現することができない。なお、図9(b)〜(d)は、上記図9(a)と同じく、シリコン窒化膜1032の膜厚を133[nm]から50[nm]に変化させた場合の、B光の単位画素1001a、R光の単位画素1001b、G光の単位画素1001cにおける、各々の平坦化層である二酸化珪素1030の膜厚(500[nm])を、−200[nm]、−100[nm]、0[nm]、+100[nm]及び+200[nm]それぞれ変化させたときの分光特性を示している。
以上のように、本実施の形態に係るカラーフィルタを構成することにより、特にG光の分光特性において干渉の影響を低減することができ、優れた分光特性を有する固体撮像装置を実現することができる。
(実施の形態4)
図10は、本実施の形態に係る固体撮像装置1202の単位画素(1001a、1001b、1001c)の構造を示す基板断面図である。本実施の形態に係る単位画素1001a〜1001cは、第1のバリア膜1026および第2のバリア膜1032において、反射抑制膜であるシリコン酸化窒化膜1025、1027、およびシリコン酸化窒化膜1031、1033を各バリア膜の上面と下面に形成している点で、上記実施の形態3に係る単位画素1001a〜1001cとは異なる。その他の構成要素の関しては、上記実施の形態3と同じ内容であるため、その説明は省略する。
ここで、上記のシリコン酸化窒化膜1025、1027、1031、1033の屈折率は「1.56」である。また、これらの膜厚はすべて同じであり、カラーフィルタ1029の設定波長530[nm]のλ/4膜の膜厚である85[nm]である。
図11(a)〜(d)は、本実施の形態に係る固体撮像装置1202における各単位画素(1001a、1001b、1001c)の分光特性を示した図である。
図11(a)と上記実施の形態3で示した分光特性である図8(a)とを比較すると、反射抑制膜の効果により、本実施の発明に係る固体撮像装置1202の分光特性が、さらに干渉の影響を低減できていることが分かる。
なお、図11(b)〜(d)は、上記図11(a)の構成において、B光の単位画素1001a、R光の単位画素1001b、G光の単位画素1001cにおける、各々の平坦化層である二酸化珪素1030の膜厚(500[nm])を、−200[nm]、−100[nm]、0[nm]、+100[nm]及び+200[nm]それぞれ変化させたときの分光特性を示している。
ここで、二酸化珪素1030は、カラーフィルタ1029を平坦化する層であり、一般的にCMPを用いて形成される。CMP技術の膜厚ばらつきは、一般的に±200[nm]程度であるので、これらの図11(b)〜(d)を比較すれば分かるように、二酸化珪素1030の膜厚が変化した場合であっても、本実施の形態における固体撮像装置1202は、膜厚ばらつきの影響を低減することができる。同様に、二酸化珪素1028は、遮光膜1024による段差を平坦化する層であり、同様に反射抑制膜を形成することで、膜厚ばらつきの影響を低減することができる。
(実施の形態5)
図12は、本実施の形態に係る固体撮像装置1302の単位画素(1001a、1001b、1001c)の構造を示す基板断面図である。本実施の形態に係る単位画素1001a〜1001cは、第2のバリア膜であるシリコン窒化膜1026が、カラーフィルタ1029に隣接しているという点で、上記実施の形態3とは異なる。その他の構成要素に関しては、上記実施の形態3と同じ内容であるため、その説明は省略する。
図13(a)は、本実施の形態に係る固体撮像装置1302における各単位画素(1001a、1001b、1001c)の分光特性を示した図である。なお、図13(b)〜(d)は、上記図12の構成において、B光の単位画素1001a、R光の単位画素1001b、G光の単位画素1001cにおける、各々の平坦化層である二酸化珪素1030の膜厚(500[nm])を、−200[nm]、−100[nm]、0[nm]、+100[nm]及び+200[nm]それぞれ変化させたときの分光特性を示している。
上記実施の形態3では、カラーフィルタ1029とシリコン窒化膜1026の間に二酸化珪素1028が存在していたため膜厚ばらつきの影響があったが、図12に示す構成とすることにより、二酸化珪素からなる平坦化膜1028は、遮光膜1024の形成直後に成膜され、第1のバリア膜1026とカラーフィルタ1029が隣接して形成されるため、CMPによる膜厚ばらつきが分光特性に与える影響を無くすことが可能となる。したがって、優れた分光特性を実現することができる。
(実施の形態6)
図14は、実施の形態6に係る固体撮像装置1402の単位画素(1001a、1001b、1001c)の構造を示す基板断面図である。本実施の形態に係る単位画素1001a〜1001cは、第1のバリア膜1026および第2のバリア膜1032において、反射抑制膜としてシリコン酸化窒化膜1025、1027、およびシリコン酸化窒化膜1031、1033を各バリア膜の上面と下面に形成している点で上記実施の形態5とは異なる。その他の構成要素の関しては、上記実施の形態5と同じであるため、その説明は省略する。
図15(a)は、本実施の形態に係る固体撮像装置1402における各単位画素(1001a、1001b、1001c)の分光特性を示した図である。上記図14の構成とすることによっても、さらに干渉の影響を低減することができ、優れた分光特性を実現することができる。
なお、図15(b)〜(d)は、本実施の形態に係る固体撮像装置1402において、B光の単位画素1001a、R光の単位画素1001b、G光の単位画素1001cにおける、各々の平坦化層である二酸化珪素1030の膜厚(500[nm])を、−200[nm]、−100[nm]、0[nm]、+100[nm]及び+200[nm]それぞれ変化させたときの分光特性を示している。
上記実施の形態5に係る図13(b)〜(d)と図15(b)〜(d)を比較すると、本実施の形態における固体撮像装置1402を用いることで、二酸化珪素1030の膜厚ばらつきが分光特性に与える影響を低減し得ることが分かる。
(実施の形態7)
図16は、実施の形態7に係る固体撮像装置1502の単位画素(1001a、1001b、1001c)の構造を示す基板断面図である。本実施の形態に係る単位画素1001a〜1001cは、第1のバリア膜1026において、反射抑制膜としてシリコン酸化窒化膜1025を除去している点で、上記実施の形態6とは異なる。その他の構成要素の関しては、上記実施の形態6と同じ内容であるため、その説明は省略する。
図17(a)は、本実施の形態に係る固体撮像装置1502における各単位画素(1001a、1001b、1001c)の分光特性を示した図である。上記図16に示す構成とすることで、上記実施の形態6の場合の分光特性である図15(a)と比較してみると、透過帯域の幅を広げることができることがわかる。なお、図17(b)〜(d)は、本実施の形態における固体撮像装置1502において、B光の単位画素1001a、R光の単位画素1001b、G光の単位画素1001cにおける、各々の平坦化層である二酸化珪素1030の膜厚(500[nm])を、−200[nm]、−100[nm]、0[nm]、+100[nm]及び+200[nm]それぞれ変化させたときの分光特性を示している。
図16に示す固体撮像装置1502の第2のバリア膜1032には反射抑制膜1031、1033が形成されており、反射抑制膜1027と第1のバリア膜1026がカラーフィルタ1029に隣接していることにより、平坦化する必要が無く、平坦化層の膜厚ばらつきが分光特性に与える影響を無くすことを可能としている。
したがって、本実施の形態における固体撮像装置1502を用いることで、高感度かつ優れた分光特性を実現することができる。
また、図16に示す固体撮像装置1502の変形例として、上記実施の形態6における図14の構造において反射抑制膜1027を除去した構造(即ち、反射抑制膜1025のみを形成した場合)の固体撮像装置における各単位画素(1001a、1001b、1001c)の分光特性を図18(a)に示す。なお、図18(b)〜(d)は、この場合のB光の単位画素1001a、R光の単位画素1001b、G光の単位画素1001cにおける、各々の平坦化層である二酸化珪素1030の膜厚(500[nm])を、−200[nm]、−100[nm]、0[nm]、+100[nm]及び+200[nm]それぞれ変化させたときの分光特性を示している。
同様に、図16に示す固体撮像装置1502の変形例として、上記実施の形態6における図14の構造において、反射抑制膜1025、1027の両方を除去した構造(即ち、第1のバリア膜1026のみを形成した場合)の固体撮像装置における各単位画素(1001a、1001b、1001c)の分光特性を図19(a)に示す。なお、図19(b)〜(d)は、この場合のB光の単位画素1001a、R光の単位画素1001b、G光の単位画素1001cにおける、各々の平坦化層である二酸化珪素1030の膜厚(500[nm])を、−200[nm]、−100[nm]、0[nm]、+100[nm]及び+200[nm]それぞれ変化させたときの分光特性を示している。
上記の変形例の両構造においては、透過帯域の幅は小さくなっているが、二酸化珪素1030の膜厚ばらつきが分光特性に与える影響はほとんど無いことが分かる。
したがって、感度を重要視する場合の用途では図15及び図17における分光特性を有する構造を採用し、単色性を求める用途では図18及び図19における分光特性を有する構造を採用すればよいことが分かる。
以上、どの構造においても、二酸化珪素1030の膜厚ばらつきが分光特性に与える影響が低減されていることがわかる。
(実施の形態8)
図20は、実施の形態8に係る固体撮像装置1602の単位画素(1001a、1001b、1001c)の構造を示す基板断面図である。本実施の形態に係る単位画素1001a〜1001cは、エッチング制止する膜をシリコン酸化窒化膜1037のみで構成している点で、上記実施の形態6とは異なる。その他の構成要素の関しては、上記実施の形態6と同じ内容であるため、その説明は省略する。
ここで、シリコン酸化窒化膜1037の膜厚は、カラーフィルタ1029の設定波長である530[nm]のλ/2膜である170[nm]としている。
図21(a)は、本実施の形態に係る固体撮像装置1602における各単位画素(1001a、1001b、1001c)の分光特性を示した図である。また、図21(b)〜(d)は、本実施の形態の固体撮像装置1602における、B光の単位画素1001a、R光の単位画素1001b、G光の単位画素1001cにおける、各々の平坦化層である二酸化珪素1030の膜厚(500[nm])を、−200[nm]、−100[nm]、0[nm]、+100[nm]及び+200[nm]それぞれ変化させたときの分光特性を示している。
図20の構成とすることで、二酸化珪素1030(n=1.46)とシリコン酸化窒化膜1037(n=1.56)の屈折率差が「0.10」となり、二酸化珪素1030(n=1.46)とバリア膜であるシリコン窒化膜(n=2.0)の屈折率差「0.54」よりも小さくなっているため、反射率が小さくなる。したがって、二酸化珪素1030での膜厚ばらつきが分光特性に与える影響が低減される。
したがって、本実施の形態における構造を用いることで、高感度で分光特性の優れた固体撮像装置を実現することができる。
なお、上記図20では示していないが、実施の形態7で示したのと同様に、シリコン酸化窒化膜からなる反射抑制膜1025、1027はあってもなくても構わない。
また、上記実施の形態3〜8においては、カラーフィルタ1029は、スペーサ層を1層設けた構成例を示したが、これに代えて上記実施の形態1又は2に示すような、スペーサ層を2層又は3層設けて構成しても、本発明の効果を奏することができる。
本発明に係る固体撮像装置は、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ又は携帯電話機などに利用が可能であり、固体撮像装置が備えるカラーフィルタが透過させる光の帯域幅を拡大して、より忠実に色を再現する技術として有用である。
本発明に係るデジタルスチルカメラの機能構成を示すブロック図である。 本発明に係るデジタルスチルカメラが備える固体撮像装置の構成の概略を示す図である。 本発明に係る固体撮像装置の一部の断面図である。 (a)は、本発明に係る固体撮像装置が備えるカラーフィルタの構造の概略を示す図である。(b)は、本発明に係るカラーフィルタの分光特性を示す図である。(c)は、従来の固体撮像装置が備えるカラーフィルタの構造の概略を示す図である。(d)は、従来のカラーフィルタの分光特性を示す図である。 (a)〜(i)は、本発明に係るカラーフィルタを製造する諸工程を示す図である。 (a)は、本発明に係る固体撮像装置が備えるカラーフィルタの構造の概略を示す図である。(b)は、本発明に係るカラーフィルタの分光特性を示す図である。(c)は、本発明に係るカラーフィルタの変形例における分光特性を示す図である。 実施の形態3に係る単位画素の構造を示す基板断面図である。 (a)〜(d)は、実施の形態3に係る単位画素における分光特性を示す図である。 (a)〜(d)は、実施の形態3においてシリコン窒化膜の膜厚を変化させたときの分光特性を示す図である。 実施の形態4に係る単位画素の構造を示す基板断面図である。 (a)〜(d)は、実施の形態4に係る単位画素における分光特性を示す図である。 実施の形態5に係る単位画素の構造を示す基板断面図である。 (a)〜(d)は、実施の形態5に係る単位画素における分光特性を示す図である。 実施の形態6に係る単位画素の構造を示す基板断面図である。 (a)〜(d)は、実施の形態6に係る単位画素における分光特性を示す図である。 実施の形態7に係る単位画素の構造を示す基板断面図である。 (a)〜(d)は、実施の形態7に係る単位画素における分光特性を示す図である。 (a)〜(d)は、実施の形態7に係る単位画素における変形例の分光特性を示す図である。 (a)〜(d)は、実施の形態7に係る単位画素におけるその他の変形例の分光特性を示す図である。 実施の形態8に係る単位画素の構造を示す基板断面図である。 (a)〜(d)は、実施の形態8に係る単位画素における分光特性を示す図である。 従来の固体撮像装置の一部の断面図である。
符号の説明
1 デジタルスチルカメラ
6、102 固体撮像装置
100 入射光
101 レンズ
103 色信号合成部
104 映像信号作成部
105 素子駆動部
201 単位画素
202 垂直シフトレジスタ
203 水平シフトレジスタ
204 出力アンプ
205 駆動回路
301、601 N型半導体層
302、602 P型半導体層
303、603 フォトダイオード
304、604 層間絶縁膜
305、605 遮光膜
306、606 カラーフィルタ
307、607 集光レンズ
401、411、701 基板
402、404、406、408 第1の層
403 第4の層
405 第2の層
407、510 第3の層
409、419、512、713 TEOS平坦化膜
412、414、416、418 誘電体層
413、417 二酸化珪素層
415 スペーサ層
421、422、423、424、425、426 特性曲線
501、507、509、511 二酸化チタン層
502、504、506、508 二酸化珪素層
503、505 レジスト
702、704、706、708、710、712 第1の層
703 第7の層
705、709 第2の層
707 第5の層
711 第6の層
1001a 単位画素
1001b 単位画素
1001c 単位画素
1011 基板
1012 光電変換層
1013 金属層
1014 フィルタ層
1021 P型ウェル
1022 光電変換部
1023 二酸化珪素
1024 遮光膜
1025 シリコン酸化窒化膜(反射抑制膜)
1026 シリコン窒化膜(第1のバリア膜)
1027 反射抑制膜
1028 二酸化珪素(平坦化膜)
1029 カラーフィルタ
1030 二酸化珪素
1031 シリコン酸化窒化膜(反射抑制膜)
1032 シリコン窒化膜(第2のバリア膜)
1034 マイクロレンズ
1035 入射光
1037 シリコン酸化窒化膜
1102 固体撮像装置
1202 固体撮像装置
1302 固体撮像装置
1402 固体撮像装置
1502 固体撮像装置
1602 固体撮像装置

Claims (22)

  1. 入射光のうち所定の色の光を透過させるカラーフィルタを備える単位画素が2次元状に配列された固体撮像装置であって、
    前記カラーフィルタは、設定波長をλとした場合に、
    λ/4の第1の光学膜厚を有する高屈折率材料からなる第1の層と、
    前記第1の光学膜厚と等しいλ/4の第2の光学膜厚を有する低屈折率材料からなる第2の層と、
    前記第1の光学膜厚及び第2の光学膜厚とは異なる、透過させる光を制御するための誘電体層とを備え、
    前記第1の層、前記誘電体層及び前記第1の層の順に積層された3層膜が複数配置されている
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記カラーフィルタでは、
    前記第2の層は複数の前記3層膜の間に配設されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記カラーフィルタでは、
    複数の前記誘電体層は、第3の光学膜厚を有する第3の層及び第4の光学膜厚を有する第4の層からなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  4. 前記カラーフィルタでは、
    前記第3の層の光学膜厚と前記第4の層の光学膜厚は同一である
    ことを特徴とする請求項3に記載の固体撮像装置。
  5. 透過対象の色が異なる第1の単位画素および第2の単位画素において、
    前記第1の単位画素における前記誘電体層の光学膜厚と、前記第2の単位画素における前記誘電体層の光学膜厚とは異なっている
    ことを特徴とする請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 前記カラーフィルタでは、
    複数の前記誘電体層は、第3の光学膜厚を有する第3の層、第4の光学膜厚を有する第4の層及び第5の光学膜厚を有する第5の層からなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  7. 前記カラーフィルタでは、
    前記第3の層又は前記第4の層の光学膜厚と、前記第5の層の光学膜厚とは異なっている
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  8. 前記カラーフィルタは、上下対称構造である
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  9. 前記固体撮像装置は、第1の単位画素および第2の単位画素および第3の単位画素を備え、
    前記第1の層及び前記第2の層から構成される誘電体層は、所定の光学膜厚を有し、
    複数の前記誘電体層は、前記第1の単位画素〜第3の単位画素において、それぞれ異なる3種類の光学膜厚を有し、
    前記第1の単位画素における前記誘電体層は、0以上λ/4以下の光学膜厚を有し、
    前記第2の単位画素における前記誘電体層は、λ/4以上λ/2以下の光学膜厚を有し、
    前記第3の単位画素における前記誘電体層は、λ/2に略等しい光学膜厚を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  10. 複数の前記誘電体層は、前記第1の層又は前記第2の層の何れか一方の材料と同一の材料から構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  11. 前記高屈折率材料は、二酸化チタン、窒化珪素、五酸化二タンタル、五酸化ニオブ又は二酸化ジルコニウムであり、
    前記低屈折率材料は、二酸化珪素である
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  12. 光学膜厚がλ/2に略等しいバリア膜をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  13. 前記バリア膜は、前記カラーフィルタに隣接している
    ことを特徴とする請求項12に記載の固体撮像装置。
  14. 前記バリア膜の上面および下面の少なくとも一方に、光学膜厚がλ/4に略等しい反射抑制膜が形成されている
    ことを特徴とする請求項12に記載の固体撮像装置。
  15. 前記バリア膜の前記カラーフィルタ側には、光学膜厚がλ/4に略等しい反射抑制膜が形成されている
    ことを特徴とする請求項12に記載の固体撮像装置。
  16. 前記バリア膜は、
    前記カラーフィルタの入射光側の第1バリア膜と、
    前記カラーフィルタの出射光側の第2バリア膜からなり、
    前記第1バリア膜および前記第2バリア膜の各膜厚は等しい
    ことを特徴とする請求項12に記載の固体撮像装置。
  17. 前記バリア膜はシリコン窒化膜である
    ことを特徴とする請求項12に記載の固体撮像装置。
  18. 前記反射抑制膜はシリコン酸化窒化膜である
    ことを特徴とする請求項14に記載の固体撮像装置。
  19. 前記バリア膜はシリコン酸化窒化膜である
    ことを特徴とする請求項12に記載の固体撮像装置。
  20. 入射光のうち所定の色の光を透過させるカラーフィルタを備える単位画素が2次元状に配列された固体撮像装置を有するカメラであって、
    前記カラーフィルタは、
    第1の光学膜厚を有する高屈折率材料からなる第1の層と、
    第2の光学膜厚を有する低屈折率材料からなる第2の層と、
    前記第1の光学膜厚及び前記第2の光学膜厚とは異なる、透過させる光を制御するための、誘電体層とを備え、
    前記第1の層、前記誘電体層及び前記第1の層の順に積層された3層膜が複数配置されている
    ことを特徴とするカメラ。
  21. 入射光のうち所定の色の光を透過させるカラーフィルタを備える単位画素が2次元状に配列された固体撮像装置の製造方法であって、
    第1の光学膜厚を有する高屈折率材料からなる第1の層を形成する第1工程と、
    第2の光学膜厚を有する低屈折率材料からなる第2の層を形成する第2工程と、
    前記第1の光学膜厚および第2の光学膜厚とは異なる、透過させる光を制御するための第3の光学膜厚を有する第3の層を形成する第3工程と、
    前記第1の光学膜厚および第2の光学膜厚とは異なる、透過させる光を制御するための第4の光学膜厚を有する第4の層を形成する第4工程と
    を含むことを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  22. 前記第3の層と前記第4の層の光学膜厚を略等しく形成すること
    を特徴とする請求項21記載の固体撮像装置の製造方法。
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