JP5533591B2 - シールド導電体 - Google Patents
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前記筒状被覆は、前記金属パイプのうち前記可撓性筒状部材が接続された側の端部まで覆っていることが好ましい。
本発明の実施形態1を、図1ないし図8を参照しつつ説明する。本実施形態に係るシールド導電体10は、金属パイプ11と、この金属パイプ11の端部に電気的に接続された可撓性筒状部材12と、金属パイプ11の内部及び可撓性筒状部材12の内部に挿通された電線13と、を備える。電線13は、金属パイプ11及び可撓性筒状部材12に包囲されることにより、電磁的にシールドされるようになっている。シールド導電体10は、例えば、電気自動車、ハイブリッド車等の車両(図示せず)に搭載されて、バッテリー(図示せず)、インバータ(図示せず)、モータ(図示せず)等の間を接続する。
図2に示すように、金属パイプ11は、断面形状が円形状をなしており、厚さも全周に亘って一定となっている。つまり、金属パイプ11の内周と外周は同心円形をなしている。金属パイプ11の外周面は滑らかな円弧面となっている。
図2に示すように、金属パイプ11の内部及び可撓性筒状部材12の内部には、3本の電線13が挿通されている。3本の電線13は、俵積み状に(各電線13の中心を結んだ線が略正三角形をなすように)配置された状態で挿通されている。電線13は、断面形状が円形をなす金属製(例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレス等)の芯線14と、芯線14の外周を覆う絶縁被覆15とによって構成される。芯線14としては、棒状の単芯線でもよく、また、複数の金属細線を撚り合せた撚り線でもよい。本実施形態においては、芯線14として、銅又は銅合金製の金属細線を撚り合せた撚り線が用いられている。
図1に示すように、金属パイプ11の端部には、金属パイプ11とは異種の金属からなる金属素線16を網目状に編んだ編組線からなる可撓性筒状部材12が、金属パイプ11の外側から被せられて、金属パイプ11と電気的に接続されている。可撓性筒状部材12は、金属パイプ11の両端部に接続されていてもよく、また、一方の端部にのみ接続されていてもよい。可撓性筒状部材12は、編組線からなるので、湾曲させるような曲げ変形、長さ方向の伸縮変形、径寸法を増減させる変形のいずれもが自在な高い可撓性を有する。
図1に示すように、金属パイプ11と可撓性筒状部材12との間には、金属パイプ11に外嵌された状態で、可撓性筒状部材12と同種の金属からなるリング18が配されている。リング18の断面形状は円形をなしている。リング18の厚さは全周に亘って一定となっている。つまり、リング18の内周と外周は同心円形をなしている。リング18の内周面は滑らかな円弧面となっており、このリング18の内周面は、滑らかな円弧面をなす金属パイプ11の外周面と接触している。リング18は、金属パイプ11の端縁よりも、やや引っ込んだ位置に取り付けられている。これにより、金属パイプ11の端縁において、金属パイプ11の外周面がリング18から露出している。
図1に示すように、金属パイプ11の外周面と、リング18の外周面との境界部分には、金属パイプ11及びリング18の双方を外側から覆う合成樹脂製の筒状被覆20が配されている。本実施形態においては、筒状被覆20は熱収縮チューブからなる。この筒状被覆20は、リング18の端縁と、リング18の端縁から露出する金属パイプ11とに跨って配されている。筒状被覆20は、リング18の端縁における外周面と、リング18の端面と、金属パイプ11の外周面とに密着している。これにより、リング18の端縁における外周面、リング18の端面、及び金属パイプ11の外周面へ水が付着することが、抑制されるようになっている。
露出部21の外側に被せられた可撓性筒状部材12の外周であって、露出に対応する領域には、金属製の締め付けバンド22が外嵌されている。この締め付けバンド22によってかしめ付けられることにより、可撓性筒状部材12の金属素線16が、露出部21から露出したリング18の外表面に固着されると共に、リング18の内周面が金属パイプ11の外周面に固着されるようになっている。
続いて、本実施形態に係るシールド導電体10の製造工程の一例を説明する。なお、製造工程については、以下に説明する製造工程に限定されない。まず、図4に示すように、金属パイプ11、第1筒状被覆20A、リング18、第2筒状被覆20B、締め付けバンド22、及び可撓性筒状部材12の内部に電線13を挿通させる。
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。本実施形態によれば、金属パイプ11と可撓性筒状部材12との間にはリング18が配されているので、金属パイプ11と可撓性筒状部材12とは直接に接触しない。このため、可撓性筒状部材12と金属パイプ11とが異なる金属からなる場合において、金属パイプ11と可撓性筒状部材12との間における電食を抑制できる。
次に、本発明の実施形態2を、図9を参照しつつ説明する。本実施形態においては、バンド部材23には、外側バンド部24に近い位置(図9における上側の位置)に形成された第1締め付け耳28Aと、下側バンド部に近い位置(図9における下側の位置)に形成された第2締め付け耳28Bと、が形成されている。
続いて、実施形態3について、図10ないし図12を参照しつつ説明する。本実施形態においては、筒状被覆20Cの内面には接着剤が塗布されることにより接着剤層(図示せず)が形成されている。上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
続いて、本発明の実施形態4について、図13を参照しつつ説明する。本実施形態においては、バンド部材23には、締め付け耳28Aと直径位置に、バネ部50が形成されている。バネ部50は、バンド部材23を複数回折り曲げ形成することにより屈曲状に形成されてなる。この構成により、バネ部50は弾性変形可能になっている。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態においては、筒状被覆20として熱収縮チューブを用いたが、これに限られず、粘着テープ、自己融着テープ等、必要に応じて任意のテープを巻回することにより筒状被覆20を形成してもよい。
(2)本実施形態では、露出部21はリング18の周方向に沿って帯状に形成される構成としたが、これに限られず、複数の露出部21が筒状被覆20において離散的に開口する構成としてもよく、また、1つの露出部21が筒状被覆20において開口する構成としてもよく、必要に応じて任意の形状とすることができる。
(3)本実施形態においては、金属素線16及びリング18には素線側めっき層17及びリング側めっき層19として錫めっき層が形成される構成としたが、これに限られず、素線側めっき層17及びリング側めっき層19としては、ニッケルめっき、半田めっき等、必要に応じて任意の金属を用いることができる。また、素線側めっき層17及びリング側めっき層19は必要に応じて省略してもよい。
(4)本実施形態においては、締め付けバンド22によって可撓性筒状部材12がリング18にかしめられる構成としたが、これに限られず、可撓性筒状部材12は公知のかしめリングによりリング18にかしめられる構成としてもよい。
(5)本実施形態においては、締め付けバンド22には第1締め付け耳28A及び第2締め付け耳28Bが形成される構成としたが、これに限られず、締め付けバンド22の締め付け耳28は1つでもよい。また、3つ以上の複数でもよい。
(6)本実施形態においては、金属パイプ11の断面形状は円形状としたが、これに限られず、三角形状、四角形状等の多角形状でもよく、また、長円形状、楕円形状でもよく、必要に応じて任意の形状としうる。
(7)本実施形態においては、金属パイプ11の内部及び可撓性筒状部材12の内部に挿通される電線13は3本であったが、これに限られず、1本、2本又は4本以上であってもよい。
11…金属パイプ
12…可撓性筒状部材
13…電線
16…金属素線
17…素線側めっき層
18…リング
19…リング側めっき層
20…筒状被覆
20A…第1筒状被覆
20B…第2筒状被覆
21…露出部
22…締め付けバンド
23…バンド部材
24…外側バンド部
25…貫通孔
26…内側バンド部
27…係止爪
28…締め付け耳
28A…第1締め付け耳
28B…第2締め付け耳
Claims (9)
- 金属パイプと、前記金属パイプとは異種の金属からなる金属素線を網目状に編んだ編組線からなると共に、前記金属パイプの端部に外側から被せられて前記金属パイプに電気的に接続された可撓性筒状部材と、前記金属パイプの内部及び前記可撓性筒状部材の内部に挿通された電線と、を備え、
前記金属パイプと前記可撓性筒状部材との間には、前記金属素線と同種の金属からなるリングが前記金属パイプに外嵌されると共に前記リングの内周面が前記金属パイプと接触した状態で配されており、
前記リング及び前記金属パイプには、前記リングの外周面と前記金属パイプの外周面との境界部分を覆う筒状被覆が配されており、
前記リングには前記リングの外周面が前記筒状被覆から露出した露出部が形成されており、
前記リングの外周面は前記露出部において前記金属素線と接触しているシールド導電体。 - 前記筒状被覆は、前記金属パイプのうち前記可撓性筒状部材が接続された側の端部まで覆っている請求項1に記載のシールド導電体。
- 前記筒状被覆は、前記リングの一方の端部を覆う第1筒状被覆と、前記リングの他方の端部を覆う第2筒状被覆とからなり、
前記露出部は、前記第1筒状被覆と前記第2筒状被覆との間の領域において前記リングの周方向に帯状に形成されている請求項1または請求項2に記載のシールド導電体。 - 前記可撓性筒状部材には、前記露出部に対応する領域においてリング状をなす締め付けバンドが外嵌されており、
前記締め付けバンドは、金属製のバンド部材の両端が重ね合わされてリング状に形成されており、前記バンド部材のうち、前記バンド部材が重ね合わされた領域において外側に位置する外側バンド部には前記外側バンド部を貫通する貫通孔が形成されており、
前記バンド部材のうち、前記バンド部材が重ね合わされた領域において下側に位置する下側バンド部には前記貫通孔内に挿通されて前記貫通孔の口縁に係止する係止爪が切り起こされており、
前記バンド部材には外方に門形状に折り曲げ形成された締め付け耳が形成されており、
前記締め付け耳が締め付けられて潰されることにより前記バンド部材が縮径されて前記可撓性筒状部材が前記リングの前記露出部にかしめ付けられている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のシールド導電体。 - 前記締め付け耳は、塑性変形して潰されることにより前記可撓性筒状部材をかしめつける第1締め付け耳と、弾性変形可能に潰された第2締め付け耳とからなる請求項4に記載のシールド導電体。
- 前記金属パイプはアルミニウム又はアルミニウム合金からなる請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のシールド導電体。
- 前記金属素線は銅又は銅合金からなる請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のシールド導電体。
- 前記金属素線の表面には素線側めっき層が形成されており、前記リングの外周面には前記素線側めっき層と同種の金属からなるリング側めっき層が形成されている請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のシールド導電体。
- 前記素線側めっき層及び前記リング側めっき層は錫めっき層である請求項8に記載のシールド導電体。
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