JP5885346B2 - 圧着端子付きアルミニウム電線および圧着端子付きアルミニウム電線の製造方法 - Google Patents
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Description
ところが、アルミニウム素線は、銅製の素線に比してその表面に酸化被膜が形成され易いため、アルミニウム素線とアルミニウム素線との間、あるいはアルミニウム素線と圧着端子との間で接触抵抗が増大してしまうという問題がある。
この問題を解消するため、例えば、特許文献1には、アルミニウム素線に形成された酸化被膜を破壊することによってアルミニウム素線とアルミニウム素線との間、あるいはアルミニウム素線と圧着端子との間での接触抵抗を低下させるようにした圧着端子付きアルミニウム電線が記載されている。
本発明の実施例に係る圧着端子付きアルミニウム電線1は、複数のアルミニウム素線10が束ねられた導体部11を含むアルミニウム電線20と、導体部11に圧着される圧着端子30と、アルミニウムとの凝着が可能な金属箔である凝着用金属箔40と、を有してなる。
アルミニウム電線20は、複数のアルミニウム素線10が束ねられてなる導体部11の外周面が絶縁被覆部21によって覆われてなる。
アルミニウム素線10は、アルミニウム製、あるいはアルミニウム合金製であり、複数本束ねられることによって電線の導体部11を構成する。
絶縁被覆部21は、絶縁性の合成樹脂からなり、導体部11の全周を包囲するように形成されることによって、導体部11を外部から絶縁可能に保護するものである。
このようなアルミニウム電線20は、端末部20aの絶縁被覆部21が除去されることによって露出された導体部11に圧着端子30が圧着されるようになっている。
圧着端子30は、銅、あるいは銅合金等の金属からなる平板が金型プレス加工され、さらに折り曲げ加工されることによって形成された端子金具である。この圧着端子30は、不図示の相手接続先との接続部分となる相手接続部31と、アルミニウム電線20の露出された導体部11に圧着されるワイヤーバレル部32と、絶縁被覆部21に圧着されるインシュレーションバレル部33とを有してなる。
この凝着用金属箔40は、複数のアルミニウム素線10のうち、導体部11の最外周側の複数のアルミニウム素線群10a(以下、「最外周側アルミニウム素線群」という。)よりも内側にある複数のアルミニウム素線群10b(以下、「内側アルミニウム素線群」という。)を束ねるように、かつ圧着端子30によって導体部11が圧着される位置に配置される。
より具体的には、凝着用金属箔40は、内側アルミニウム素線群10bを筒内に束ねるように筒状に形成されてなる。
まず、作業者は、内側アルミニウム素線群10bを束ねる(図5(a)参照)。この内側アルミニウム素線群束ね工程によって、内側アルミニウム素線群10bは、複数のアルミニウム素線10が撚り合わされるようにして束ねられる。
また、各アルミニウム素線10は、ワイヤーバレル部32に圧着された部分が延ばされ、酸化被膜が破壊されることによって各所に新生面が形成される。各所に形成された新性面のうち、最外周側アルミニウム素線群10a、および内側アルミニウム素線群10bの凝着用金属箔40側の面に形成された各新生面に凝着用金属箔40が凝着されることによって、最外周側アルミニウム素線群10aと内側アルミニウム素線群10bとが一体となり、電気的に接続される。
次に、図7を用いて本発明の実施例の圧着端子付きアルミニウム電線1の変形例1について説明する。図7は、本発明の実施例の変形例1の圧着端子付きアルミニウム電線2のアルミニウム電線50の断面図である。
この変形例1の圧着端子付きアルミニウム電線2は、凝着用金属箔40,40が複数のアルミニウム素線を径方向で2重に束ねるようにして配置されている点で実施例の圧着端子付きアルミニウム電線1と異なる。
なお、その他の構成は実施例と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付している。
次に、図8を用いて本発明の実施例の圧着端子付きアルミニウム電線1の変形例2について説明する。図8は、本発明の実施例の変形例2の圧着端子付きアルミニウム電線3のアルミニウム電線60の断面図である。
この変形例2の圧着端子付きアルミニウム電線3は、凝着用金属箔70が筒状でない点で実施例の圧着端子付きアルミニウム電線1と異なる。
なお、その他の構成は実施例と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付している。
10 アルミニウム素線
10a 最外周側アルミニウム素線群
10b 内側アルミニウム素線群
11 導体部
20、50、60 アルミニウム電線
20a 端末部
21 絶縁被覆部
30 圧着端子
31 相手接続部
31a 貫通孔
32 ワイヤーバレル部
32a 底壁部
32b 側壁部
33 インシュレーションバレル部
33a 底壁部
33b 側壁部
40、70 凝着用金属箔
Claims (4)
- 複数のアルミニウム素線が束ねられた導体部を含むアルミニウム電線と、前記導体部に圧着される圧着端子とを有してなる圧着端子付きアルミニウム電線において、
前記複数のアルミニウム素線のうち、前記導体部の最外周側の複数のアルミニウム素線よりも内側にある複数のアルミニウム素線を束ねるように、かつ前記導体部が前記圧着端子によって圧着される位置に配置され、アルミニウムとの凝着が可能な金属箔である凝着用金属箔を有してなることを特徴とする圧着端子付きアルミニウム電線。 - 前記凝着用金属箔は、
前記最外周側の複数のアルミニウム素線に接触される位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の圧着端子付きアルミニウム素線。 - 前記凝着用金属箔は、
前記最外周側の複数のアルミニウム素線よりも内側にある複数のアルミニウム素線を筒内に束ねるように筒状に形成されてなることを特徴とする請求項1または2に記載の圧着端子付きアルミニウム電線。 - 複数のアルミニウム素線が束ねられた導体部を含むアルミニウム電線と、前記導体部に圧着される圧着端子とを有してなる圧着端子付きアルミニウム電線の製造方法において、
前記複数のアルミニウム素線を束ねる工程で、前記複数のアルミニウム素線のうち、最外周側の複数のアルミニウム素線よりも内側にある複数のアルミニウム素線を束ねるように、かつ前記導体部が前記圧着端子によって圧着される位置にアルミニウムとの凝着が可能な金属箔である凝着用金属箔を配置する凝着用金属箔配置工程を含むことを特徴とする圧着端子付きアルミニウム電線の製造方法。
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