JP6380234B2 - シールド導電体 - Google Patents
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Description
また、本発明のシールド導電体は、リング部に、周方向の一部を開放する開放部が形成され、リング部が、開いた状態に変形可能とされている。このような構成によれば、リング部を開いた状態にしてシールドパイプに外嵌することができるから、多機能部品の取り付け作業を容易に行うことができる。
また、本発明のシールド導電体は、前記リング部が、ネジの回転によって前記リング部を縮径させる縮径操作部を備えているものとしてもよい。
以下、本発明を具体化した一実施例について、図1〜図5を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例におけるシールド導電体10は、車両に取り付けられるものであり、複数本(本実施例では2本)の電線11と、電線11を包囲してシールドするシールド部材12とを備えている。各電線11は、室外(床下)を通って車両に搭載された各種機器Mに接続される。
係止孔26は、リング部21を内外方向に貫通する貫通孔である。係止孔26は、複数(本実施例では2つ)がリング部21の周方向に並んで設けられている。2つの係止孔26はいずれも略方形をなし、第2端部21Sのうち開放部24側に近い位置の係止孔(以後、第1係止孔26Fと称する)がそれよりも遠い位置の係止孔(以後、第2係止孔26Sと称する)よりも若干大きくされている(図4参照)。なお、第1係止孔26Fには、係止突起25の内側の凹部28に係止可能な係止片27が設けられている。
まず、電線11が挿通されたシールドパイプ12Pにシールドチューブ12Tを接続する。シールドパイプ12Pの端部にシールドチューブ12Tの端部を被せ、シールドチューブ12Tが被せ付けられたシールドパイプ12Pの端部に多機能部品20を嵌合する。この際、図3に示すように、リング部21を開いてシールドパイプ12Pに外嵌し、図4に示すように、係止突起25を係止孔26に係止させる。係止突起25はそれぞれ対応する係止孔26に嵌り、各係止突起25の後面が各係止孔26に係止する。これにより、リング部21は閉じた状態に保持され、多機能部品20がシールドパイプ12Pに取り付けられる。
以上により、シールド導電体10の製造作業が完了する。
シールドパイプ12Pの複数個所を図示しない固定部材によって適宜車体Bに固定し、また多機能部の固定部22を車体Bの金属部分に固定する。図2に示すように、固定部22の外側端を車体B側に向け、板面29側からネジ穴22HにネジSを通して車体Bの金属部分に螺合する。これにより、固定部22が車体Bの金属部分に強固に固定され、シールド部材12がボディアースされる。
以上により、シールド導電体10を車体Bに取り付ける作業が完了する。
本実施例のシールド導電体10は、電線11と、電線11を包囲してシールドするシールド部材12とを有し、シールド部材12は、所定の形状を保持可能な剛性を有するシールドパイプ12Pと、可撓性を有するシールドチューブ12Tとを備えている。そして、シールド導電体10には、シールドパイプ12Pの端部にシールドチューブ12Tの端部を接続するリング部21および車体Bの金属部分に固定される固定部22を一体に有する金属製の多機能部品20が備えられている。
次に、本発明を具体化した実施例2に係るシールド導電体30を図6によって説明する。
本実施例のシールド導電体30は、ネジ31の回転によってリング部21を縮径させる縮径操作部32を備えている点で、実施例1とは相違する。なお、実施例1と同様の構成には同一符号を付して重複する説明を省略する。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、シールドパイプ12Pは金属製(銅やアルミニウム等)とされているが、これに限らず、シールドパイプは所定の剛性を備えたシールド部材であればよく、例えば樹脂製のパイプの外周面に金属箔を巻き付けたものであってもよい。
(2)上記実施例では、シールドチューブ12Tは編組部材とされているが、これに限らず、シールドチューブは可撓性を有したシールド部材であればよく、例えば蛇腹形状をなす金属製のコルゲートチューブであってもよい。
(3)上記実施例では、係止構造の具体的な構成を例示したが、これに限らず、係止孔および係止突起の数、形状、位置等は任意に変更することができる。
10,30…シールド導電体
11…電線
12…シールド部材
12P…シールドパイプ
12T…シールドチューブ
20…多機能部品
21…リング部
22…固定部
23…かしめ部
24…開放部
31…ネジ
32…縮径操作部
Claims (3)
- 電線と、
前記電線を包囲してシールドするシールド部材と、
前記シールド部材を構成するものであり、所定の形状を保持可能な剛性を有するシールドパイプと、
前記シールド部材を構成するものであり、可撓性を有するシールドチューブと、
前記シールドパイプの端部に前記シールドチューブの端部を接続するリング部および車体の金属部分に固定される固定部を一体に有する金属製の多機能部品と、
を備え、
前記リング部に、周方向の一部を開放する開放部が形成され、前記リング部が、開いた状態に変形可能とされており、
前記リング部が、閉じた状態で内側に配される第1端部及び外側に配される第2端部を有し、前記固定部が、前記第2端部に連続して一体に設けられ、
前記第1端部が、前記リング部の径方向における外側に突出するとともに内側に凹部が形成された係止突起を有し、前記第2端部には、前記係止突起が係止する係止孔が形成され、
前記係止突起及び前記係止孔が、前記リング部の周方向に少なくとも一対ずつ並んで設けられ、
前記一対の係止孔のうち少なくとも一方の前記係止孔の周縁に、前記係止突起の内側に配される係止片が設けられ、
前記一対の係止突起のうち少なくとも一方の前記係止突起が、前記リング部の周方向に対して略直交し、前記係止孔に係止する切り立った面を有しているシールド導電体。 - 前記リング部が、かしめられることで前記リング部を縮径させるかしめ部を備えている請求項1に記載のシールド導電体。
- 前記リング部が、ネジの回転によって前記リング部を縮径させる縮径操作部を備えている請求項1に記載のシールド導電体。
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JP2015104248A JP6380234B2 (ja) | 2015-05-22 | 2015-05-22 | シールド導電体 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2015104248A JP6380234B2 (ja) | 2015-05-22 | 2015-05-22 | シールド導電体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016219296A JP2016219296A (ja) | 2016-12-22 |
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Family Applications (1)
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JP2015104248A Active JP6380234B2 (ja) | 2015-05-22 | 2015-05-22 | シールド導電体 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5533591B2 (ja) * | 2010-11-24 | 2014-06-25 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | シールド導電体 |
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2015
- 2015-05-22 JP JP2015104248A patent/JP6380234B2/ja active Active
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