JP5533189B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、空気入りタイヤに関するものである。
扁平タイヤにおいては、タイヤ内部に空気を充填するとタイヤが径方向に膨張する。この膨張現象は、通常、タイヤ径方向の成長とよばれている。そして、このようなタイヤ径方向の成長がタイヤ幅方向の中央部と端部側とで異なるため、タイヤのトレッド面において偏った摩耗が生じることが知られている。このような問題を解決するために、トレッド部のタイヤ幅方向端部において、傾斜ベルト層に周方向補強層を積層することにより、トレッド部のタイヤ幅方向端部での径成長を抑制してタイヤ幅方向全体で径方向の成長を均一にし、その結果トレッド面が偏って摩耗するのを防ぐことが行われている(例えば特許文献1を参照)。
特許第3001221号公報
しかしながら、周方向補強層を傾斜ベルト層に積層すると、当該周方向補強層のタイヤ幅方向内側端部において、周方向補強層に隣接する傾斜ベルト層に段差ができ、この段差部に応力が集中する。その結果、傾斜ベルト層−周方向補強層間の層間ひずみが大きくなり剥離が生じるおそれがあるという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、傾斜ベルト層に周方向補強層が積層された空気入りタイヤにおいて、傾斜ベルト層−周方向補強層間の剥離が生じるのを抑制することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に対して傾斜するコードを有する少なくとも一層の傾斜ベルト層と、タイヤ周方向に沿って延在するコードを有し、かつタイヤ幅方向で分割して前記傾斜ベルト層のタイヤ幅方向両側に積層される少なくとも一層の周方向補強層と、前記周方向補強層のタイヤ幅方向内側端部に沿って設けられる緩衝ゴム層と、を有することを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、緩衝ゴム層が周方向補強層のタイヤ幅方向内側端部に配置されることで、緩衝ゴム層のゴム材の弾性により、タイヤ幅方向内側端部周辺において、傾斜ベルト層の段差部に応力が集中するのが緩和されるため、傾斜ベルト層−周方向補強層間に発生する層間ひずみが抑制される。その結果、傾斜ベルト層が隣接する他の層から剥離するのを抑制することができる。
また、本発明の空気入りタイヤは、前記緩衝ゴム層のタイヤ幅方向での展開長が前記周方向補強層に含まれるコードの直径より長く、前記緩衝ゴム層が前記周方向補強層の最もタイヤ幅方向内側にあるコードのタイヤ径方向の少なくとも一部を覆うことを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、緩衝ゴム層のタイヤ幅方向での展開長が周方向補強層に含まれるコードの直径より長く、緩衝ゴム層によって周方向補強層の最もタイヤ幅方向内側にあるコードのタイヤ径方向の少なくとも一部が覆われることで、傾斜ベルト層の段差部への応力の集中をより効果的に緩和させることができる。
また、本発明の空気入りタイヤは、前記緩衝ゴム層のタイヤ幅方向での展開長が1.5mm以上30.0mm以下であることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、緩衝ゴム層のタイヤ幅方向での展開長を上記範囲とすることで、傾斜ベルト層の段差部への応力の集中をより効果的に緩和することができる。
また、本発明の空気入りタイヤは、前記緩衝ゴム層の100%伸長時モジュラスが、前記傾斜ベルト層に含まれるコートゴムの100%伸長時モジュラス以下であることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、緩衝ゴム層の100%伸長時モジュラスを傾斜ベルト層に含まれるコートゴムの100%伸長時モジュラス以下とすることで、傾斜ベルト層の段差部への応力集中の緩和効果を顕著に得ることができる。
また、本発明の空気入りタイヤは、前記傾斜ベルト層に含まれるコートゴムの100%伸長時モジュラスが、5.5MPa以上7.5MPa以下であることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、傾斜ベルト層に含まれるコートゴムの100%伸長時モジュラスを上記範囲とすることで、傾斜ベルト層の段差部への応力集中の緩和効果を顕著に得ることができる。
また、本発明の空気入りタイヤは、前記緩衝ゴム層の100%伸長時モジュラスが、2.0MPa以上6.5MPa以下であることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、緩衝ゴム層の100%伸長時モジュラスを上記範囲とすることで、傾斜ベルト層の段差部への応力集中の緩和効果を顕著に得ることができる。
また、本発明の空気入りタイヤは、前記傾斜ベルト層に含まれるコードと前記周方向補強層に含まれるコードとの距離Tと、前記緩衝ゴム層の厚みtとの間に、0.5≦t/T≦2.0の関係があることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、傾斜ベルト層に含まれるコードと周方向補強層に含まれるコードとの距離Tと、緩衝ゴム層の厚みtとの間に、上記関係をもたせることで、傾斜ベルト層の歪をより効果的に抑制することができる。
また、本発明の空気入りタイヤは、前記緩衝ゴム層の厚みtが、0.25mm以上1.5mm以下であることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、緩衝ゴム層の厚みtを上記範囲とすることで、傾斜ベルト層の歪をより効果的に抑制することができる。
また、本発明の空気入りタイヤは、偏平率が70%以下であることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、特に、偏平率が70%以下の場合に、トレッド部のタイヤ幅方向中央からタイヤ幅方向外側まで径成長が不均一になり易い傾向にあり、傾斜ベルト層のタイヤ幅方向両側に周方向補強層が積層されことになる。したがって、偏平率が70%以下の空気入りタイヤを適用対象とすることにより、傾斜ベルト層の段差部に応力が集中することを緩和させ、傾斜ベルト層−周方向補強層間に発生する層間ひずみを抑制する効果がより顕著に得られる利点がある。
本発明に係る空気入りタイヤによれば、緩衝ゴム層が周方向補強層のタイヤ幅方向内側端部に配置されることで、緩衝ゴム層のゴム材の弾性により、タイヤ幅方向内側端部周辺において、傾斜ベルト層の段差部に応力が集中するのが緩和されるため、傾斜ベルト層−周方向補強層間に発生する層間ひずみが抑制される。その結果、傾斜ベルト層が隣接する他の層から剥離するのを抑制することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤの子午断面図である。 図2は、図1において周方向補強層のタイヤ幅方向内側端部近傍を拡大して示した部分拡大図である。 図3は、緩衝ゴム層の他の形状例を示す図である。 図4は、緩衝ゴム層の他の形状例を示す図である。 図5は、緩衝ゴム層の他の形状例を示す図である。 図6は、緩衝ゴム層の他の形状例を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤの他の例を示す子午断面図である。 図8は、図7において周方向補強層のタイヤ幅方向内側端部近傍を拡大して示した部分拡大図である。 図9は、緩衝ゴム層の他の形状例を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態に係る空気入りタイヤの他の例を示す子午断面図である。 図11は、図10において周方向補強層のタイヤ幅方向内側端部近傍を拡大して示した部分拡大図である。 図12は、緩衝ゴム層の他の形状例を示す図である。 図13は、傾斜ベルト層に含まれるコードと周方向補強層に含まれるコードとの距離と、緩衝ゴム層の厚みとの間に成り立つ関係を説明するための図である。 図14は、本発明の実施例に係る空気入りタイヤの性能試験の結果を示す図表である。
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施の形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、この実施の形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
以下の説明において、タイヤ径方向とは、空気入りタイヤ10の回転軸(図示せず)と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向において回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とは、タイヤ径方向において回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ幅方向とは、前記回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面(タイヤ赤道線)Cに向かう側、タイヤ幅方向外側とは、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面Cから離れる側をいう。また、タイヤ周方向とは、前記回転軸を中心軸とする周方向である。また、タイヤ赤道面Cとは、空気入りタイヤ10の回転軸に直交すると共に、空気入りタイヤ10のタイヤ幅の中心を通る平面である。タイヤ赤道線とは、タイヤ赤道面C上にあって空気入りタイヤ10の周方向に沿う線をいう。本実施の形態では、タイヤ赤道線にタイヤ赤道面と同じ符号「C」を付す。そして、以下に説明する空気入りタイヤ10は、タイヤ赤道面Cを中心としてほぼ対称になるように構成されていることから、空気入りタイヤ10の回転軸を通る平面で該空気入りタイヤ10を切った場合の子午断面図(図1及び図6)においては、タイヤ赤道面Cを中心とした一側(図1及び図6において右側)のみを図示して当該一側のみを説明し、他側(図1及び図6において左側)の説明は省略する。
図1は、本実施の形態に係る空気入りタイヤ10の子午断面図である。図1に例示される空気入りタイヤ10は、トレッド部20と、その両側のサイドウォール部30およびビード部(図示せず)とを含んで構成されている。さらに、空気入りタイヤ10は、カーカス40と、傾斜ベルト層51,52,53と、周方向補強層61と、ゴム層70とを有している。
トレッド部20は、その外周表面、つまり、走行時に路面と接触する踏面21に、タイヤ周方向に延在する複数の周方向主溝22と、これら周方向主溝22により区画形成された複数の陸部をなすリブ23とを有している。例えば、本実施の形態では、7本の周方向主溝22が形成され、これら周方向主溝22により8本のリブ23が形成されている。そして、最もタイヤ幅方向の両外側のリブ23がショルダーリブ23aをなす。
サイドウォール部30は、トレッド部20と連続して、空気入りタイヤ10におけるタイヤ幅方向の両外側に露出したものである。サイドウォール部30は、該サイドウォール部30に生じた外傷がカーカス40に達することを防止する。
ビード部は、図には明示しないが、ビードコアとビードフィラとを有する。ビードコアは、スチールワイヤであるビードワイヤをリング状に巻くことにより形成される。ビードコアは、空気入りタイヤ10の内圧によって発生するカーカス40の張力を支える。ビードフィラは、カーカス40がビードコアの位置でタイヤ幅方向外側に折り返されることにより形成された空間に配置される。ビードフィラは、カーカス40をビードコアの位置に固定すると共にビード部の形状を整える。さらに、ビードフィラは、ビード部の剛性を高める。
カーカス40は、トレッド部20、両サイドウォール部30および両ビード部を連続して跨ぎつつタイヤ幅方向の両側端が、一対のビード部に対して巻き返され、かつタイヤ周方向にトロイド状に掛け回されてタイヤの骨格を構成するものである。また、カーカス40は、有機繊維(ナイロンやポリエステルやレーヨンなど)やスチールなどのカーカスコードが、ゴム材で被覆されたものである。カーカス40のカーカスコードは、空気入りタイヤ10のタイヤ赤道線Cに直交してタイヤ子午線方向(ラジアル方向)に沿いつつタイヤ周方向に複数並設されている。なお、カーカス40におけるカーカスコードのタイヤ赤道線C(タイヤ周方向)に対する角度は、実質的に90°であって、タイヤ赤道線Cに対する90°を基準に−5°から+5°の範囲の角度を含む。このカーカス40は、空気入りタイヤ10に空気を充填した際に圧力容器としての役目を果たすと共に、その内圧によって空気入りタイヤ10に負荷される荷重を支える。
傾斜ベルト層51,52,53は、トレッド部20においてカーカス40よりもタイヤ径方向外側であって、両端が各ショルダーリブ23aのタイヤ径方向内側に至って設けられ、トレッド部20においてカーカス40をタイヤ周方向に覆うものである。傾斜ベルト層51,52,53はそれぞれ、有機繊維(ナイロンやポリエステルやレーヨンなど)やスチールなどからなる複数のコード51a,52a,53a(図2及び図8を参照)を並列に並べこれをゴム材(コートゴム)で被覆することにより形成されている。上記コードのタイヤ周方向に対する角度は10°以上30°以下である。
傾斜ベルト層51,52,53は、カーカス40に締め付け力を与えて剛性を高めると共に、空気入りタイヤ10が装着された車両の走行時において、衝撃を緩和してトレッド部20に生じた外傷がカーカス40に達することを防止する。なお、図1では、傾斜ベルト層を3つ配置した例が示されているが、傾斜ベルト層の配置数は3つに限定されない。
周方向補強層61は、トレッド部20においてタイヤ幅方向で分割して形成され、傾斜ベルト層のタイヤ幅方向両側に積層されるとともに、タイヤ周方向に掛けまわされている。図1に示す例では、タイヤ径方向内側の周方向補強層61は、カーカス40と傾斜ベルト層51との間に設けられている。周方向補強層61は、有機繊維(ナイロンやポリエステルやレーヨンなど)やスチールなどからなる複数のコード61aを平行に並べこれをゴム材(コードゴム)で被覆することにより形成されたものである。コード61aのタイヤ周方向に対する角度は0°以上5°以下であり、実質的にタイヤ周方向に平行である。
各周方向補強層61は、タイヤ幅方向で分割して形成されていることで、タイヤ幅方向内側端部E(以下、「内側端部E」と省略する)を有している。具体的には、周方向補強層61の内側端部Eとは、周方向補強層61において最もタイヤ幅方向内側に位置するコード61aの近傍領域である。周方向補強層61は、トレッド部20のタイヤ幅方向外側での径成長を抑制し、その結果、当該領域においてトレッド部20のタイヤ幅方向外側が偏って摩耗するのを防ぐ働きを有している。
ゴム層70は、トレッド部20においてタイヤ赤道面Cを含むタイヤ幅方向中央にて、傾斜ベルト層51,52の間に配置され、タイヤ周方向に掛け回されている。ゴム層70は、コードを有さずゴム材で形成されている。また、ゴム層70は、図1において周方向補強層61に対してタイヤ幅方向で離れて互いにタイヤ径方向で重ならない形態として示されているが、周方向補強層61に対してタイヤ径方向で重なって設けられていてもよい。
傾斜ベルト層51,52のタイヤ幅方向外側では、上述した周方向補強層61により傾斜ベルト層51,52のトレッド部20の径成長が抑えられるが、傾斜ベルト層51,52のタイヤ幅方向中央では、ゴム層70により傾斜ベルト層51,52のタガ効果が緩和されてトレッド部20の径成長が若干許容される。これにより、トレッド部20のタイヤ幅方向中央からタイヤ幅方向外側まで径成長を均一化し、トレッド部20のタイヤ幅方向外側の耐偏摩耗性をさらに向上させている。なお、このゴム層70は必須の部材ではなく、周方向補強層61のみで所望の耐偏摩耗性が得られる場合には省略してもよい。
上記のように構成される空気入りタイヤ10においては、上述した周方向補強層61の内側端部Eに沿って緩衝ゴム層(図1では図示を省略)が設けられている。図2は、図1における周方向補強層61の内側端部E近傍の拡大図であり、緩衝ゴム層の形状の一例が示されている。なお、図2では、ゴム層70、傾斜ベルト層52、傾斜ベルト層53は省略されている。
緩衝ゴム層81Aは、図2に示すように、周方向補強層61の内側端部Eに沿って設けられ、タイヤ周方向に掛けまわされるものである。図2に示すように、周方向補強層61が傾斜ベルト層51の下層に配置される場合、周方向補強層61のタイヤ幅方向内側端部E近傍において、周方向補強層61に上層に隣接する傾斜ベルト層51に段差部55が生じることになる。そして、図2に示す実施の形態では、緩衝ゴム層81Aは、周方向補強層61の内側端部Eの端であって、傾斜ベルト層51の段差部55が生じる部分に配置されている。この緩衝ゴム層81Aは、タイヤ周方向に垂直な断面内において矩形の平板状をなし、タイヤ幅方向での展開長が周方向補強層61のコード61aの直径より小さく形成されている。
緩衝ゴム層81Aは、内部にコードを有しないゴム材から構成されている。緩衝ゴム層81Aを形成するゴム材としては、ベルトエッジクッションに用いられるゴム材(例えばジエン系ゴム組成物)等が用いられる。上記ゴム材は、傾斜ベルト層51,52,53や周方向補強層61,62のコートゴムに用いられるゴム材と比較して100%伸長時モジュラスが同じかそれより小さいという性質を有している。
図2に示すように周方向補強層61が傾斜ベルト層51の下層に配置され、傾斜ベルト層51に段差部55が生じる場合、この段差部55に応力が集中し、傾斜ベルト層51−周方向補強層61間に発生する層間ひずみが大きくなる。この点、本実施の形態の空気入りタイヤ10によれば、緩衝ゴム層81Aが周方向補強層61の内側端部Eに沿って配置されている。このため、緩衝ゴム層81Aのゴム材の弾性により、タイヤ幅方向内側端部E周辺において、傾斜ベルト層51の段差部55に応力が集中するのが緩和され、傾斜ベルト層51−周方向補強層61間に発生する層間ひずみが抑制される。その結果、傾斜ベルト層51が、隣接する周方向補強層61から剥離するのを抑制することができる。
以下では、緩衝ゴム層を配置する好ましい条件である緩衝ゴム層の他の形状例について説明する。図3に例示される緩衝ゴム層81Bは、タイヤ周方向に垂直な断面内において矩形の平板状をなし、周方向補強層61の内側端部Eの端であって、傾斜ベルト層51の段差部55が生じる部分に設けられている。緩衝ゴム層81Bは、タイヤ幅方向での展開長が周方向補強層61の内側端部Eであって最も内側にあるコード61aの直径よりも大きく形成されており、段差部55において傾斜ベルト層51の段差面のほぼ全域に亘って設けられている。さらに、図3に例示されるように、緩衝ゴム層81Bは、周方向補強層61の内側端部Eであって最も内側にあるコード61aのタイヤ径方向の少なくとも一部を覆っている。
ここで、緩衝ゴム層81Bのタイヤ幅方向での展開長とは、緩衝ゴム層81Bを広げてタイヤ幅方向と平行な平面にしたときのタイヤ幅方向の長さである。
また、「緩衝ゴム層81Bが、周方向補強層61の最も内側にあるコード61aのタイヤ径方向の少なくとも一部を覆う」状態とは、例えば、図3に示すように、周方向補強層61の最もタイヤ幅方向内側に位置するコード61aのタイヤ幅方向最内側端Aとタイヤ幅方向最外側端Bとの間のタイヤ径方向での領域であって、段差部55を生じる傾斜ベルト層51側に、緩衝ゴム層81Bの少なくとも一部が配置される状態を意味する。換言すると、例えば、図3において、タイヤ径方向外側から内側へタイヤ径方向に平行に見たときに、周方向補強層61の最もタイヤ幅方向内側に位置するコード61aの少なくとも一部が、緩衝ゴム層81Bによって隠れる状態を意味する。例えば、図2に示される例では、周方向補強層61の最も内側にあるコード61aが、緩衝ゴム層81Aによって覆われていない状態である。
このように、図3に例示する空気入りタイヤ10は、緩衝ゴム層81Bが、タイヤ幅方向での展開長を周方向補強層61の最も内側にあるコード61aの直径よりも長く形成され、且つ、段差部55を生じる傾斜ベルト層51側で、周方向補強層61の最も内側にあるコード61aのタイヤ径方向の少なくとも一部を覆っている。この結果、図2に例示する空気入りタイヤ10と同様の効果を奏しつつ、傾斜ベルト層51の段差部55への応力の集中をさらに抑制することが可能となる。
また、図4に例示される緩衝ゴム層81Cは、周方向補強層61の内側端部Eの端であって、傾斜ベルト層51の段差部55が生じる部分に設けられている。さらに、緩衝ゴム層81Cは、周方向補強層61の内側端部Eにおけるタイヤ径方向外側と傾斜ベルト層51との間に、周方向補強層61に沿って設けられている。緩衝ゴム層81Cは、タイヤ周方向に垂直な断面内において矩形の平板状をなし、タイヤ幅方向での展開長が周方向補強層61の内側端部Eであって最も内側にあるコード61aの直径よりも大きく形成されている。さらに、図4に例示される緩衝ゴム層81Cは、段差部55を生じる傾斜ベルト層51側で、周方向補強層61の内側端部Eであって最も内側にあるコード61aのタイヤ径方向の全体を覆っている。
このように、図4に例示する空気入りタイヤ10は、緩衝ゴム層81Cが、タイヤ幅方向での展開長を周方向補強層61の最も内側にあるコード61aの直径よりも長く形成され、且つ、段差部55を生じる傾斜ベルト層51側で、周方向補強層61の最も内側にあるコード61aのタイヤ径方向の全体を覆っている。この結果、図2や図3に例示する空気入りタイヤ10と同様の効果を奏しつつ、傾斜ベルト層51の段差部55への応力の集中をさらに抑制することが可能となる。
また、図5に例示される緩衝ゴム層81Dは、周方向補強層61の内側端部Eの端であって、傾斜ベルト層51の段差部55が生じる部分に設けられている。さらに、緩衝ゴム層81Dは、タイヤ周方向に垂直な断面内において略U字形状をなしている。この緩衝ゴム層81Dは、断面略U字形状により、周方向補強層61の内側端部Eのタイヤ径方向外側と傾斜ベルト層51との間、内側端部Eの端と傾斜ベルト層51の段差部55が生じる部分との間、及び、内側端部Eのタイヤ径方向内側とカーカス40との間で周方向補強層61に沿って設けられ、内側端部Eのほぼ全域を覆っている。そして、図5に例示される緩衝ゴム層81Dは、タイヤ幅方向での展開長が周方向補強層61の内側端部Eであって最も内側にあるコード61aの直径よりも大きく形成されている。さらに、図5に例示される緩衝ゴム層81Dは、段差部55を生じる傾斜ベルト層51側を含み、周方向補強層61の内側端部Eであって最も内側にあるコード61aのタイヤ径方向の全体を覆っている。
このように、図5に例示する空気入りタイヤ10は、緩衝ゴム層81Dが、タイヤ幅方向での展開長を周方向補強層61の最も内側にあるコード61aの直径よりも長く形成され、且つ、段差部55を生じる傾斜ベルト層51側を含み、周方向補強層61の最も内側にあるコード61aのタイヤ径方向の全体を覆っている。この結果、図2〜図4に例示する空気入りタイヤ10と同様の効果を奏しつつ、傾斜ベルト層51の段差部55への応力の集中をさらに抑制することが可能となる。
また、図6に例示される緩衝ゴム層81Eは、周方向補強層61の内側端部Eの端であって、傾斜ベルト層51の段差部55が生じる部分に設けられている。さらに、緩衝ゴム層81Eは、タイヤ周方向に垂直な断面内において略S字形状をなしている。この緩衝ゴム層81Eは、断面略S字形状により、周方向補強層61の内側端部Eのタイヤ径方向外側と傾斜ベルト層51との間、内側端部Eの端と傾斜ベルト層51の段差部55が生じる部分との間、及び、周方向補強層61を有さない傾斜ベルト層51とカーカス40との間で周方向補強層61に沿って設けられ、段差部55の形状に沿う態様で配置されている。そして、図6に例示される緩衝ゴム層81Eは、タイヤ幅方向での展開長が周方向補強層61の内側端部Eであって最も内側にあるコード61aの直径よりも大きく形成されている。さらに、図6に例示される緩衝ゴム層81Eは、段差部55を生じる傾斜ベルト層51側で、周方向補強層61の内側端部Eであって最も内側にあるコード61aのタイヤ径方向の全体を覆っている。
このように、図6に例示する空気入りタイヤ10は、緩衝ゴム層81Eが、タイヤ幅方向での展開長を周方向補強層61の最も内側にあるコード61aの直径よりも長く形成され、且つ、段差部55を生じる傾斜ベルト層51側を含み、周方向補強層61の最も内側にあるコード61aのタイヤ径方向の全体を覆っている。この結果、図2〜図4に例示する空気入りタイヤ10と同様の効果を奏しつつ、傾斜ベルト層51の段差部55への応力の集中をさらに抑制することが可能となる。しかも、図6に例示する空気入りタイヤ10は、段差部55の形状に沿う態様で配置されていることから、傾斜ベルト層51の段差部55への応力の集中をより抑制することが可能となる。
上記の図1〜図6に示した例では、傾斜ベルト層51の段差部55は、タイヤ幅方向内側から外側に進むにつれタイヤ径方向に高くなるように形成されているが、図7に示される空気入りタイヤ10のように、タイヤ幅方向内側から外側に進むにつれタイヤ径方向に低くなるような段差部56が傾斜ベルト層52に形成される場合もある。図7に例示される空気入りタイヤ10では、傾斜ベルト層52と傾斜ベルト層53との間に周方向補強層62が設けられている。周方向補強層62は、上述した周方向補強層61と同様の材質・機能を有して構成されたものであり、タイヤ幅方向内側端部E(以下、「内側端部E」と省略する)を有している。周方向補強層62の内側端部Eとは、周方向補強層62において最もタイヤ幅方向内側に位置するコード62aの近傍領域である。周方向補強層62の内側端部E近傍には、図8および図9に示す緩衝ゴム層82D,82Fが設けられている。
図8は、図7における周方向補強層62の内側端部E近傍の拡大図であり、緩衝ゴム層の形状の一例が示されている。なお、図8では、ゴム層70、傾斜ベルト層51、カーカス40は省略されている。図8に示される緩衝ゴム層82Dは、周方向補強層62の内側端部Eの端であって、傾斜ベルト層52の段差部56が生じる部分に設けられている。さらに、緩衝ゴム層82Dは、タイヤ周方向に垂直な断面内において略U字形状をなしている。この緩衝ゴム層82Dは、断面略U字形状により、周方向補強層62の内側端部Eのタイヤ径方向外側と傾斜ベルト層53との間、内側端部Eの端と傾斜ベルト層52の段差部56が生じる部分との間、及び、内側端部Eのタイヤ径方向内側と傾斜ベルト層52との間で周方向補強層62に沿って設けられ、内側端部Eのほぼ全域を覆っている。そして、図8に例示される緩衝ゴム層82Dは、タイヤ幅方向での展開長が周方向補強層62の内側端部Eであって最も内側にあるコード62aの直径よりも大きく形成されている。さらに、図8に例示される緩衝ゴム層82Dは、段差部56を生じる傾斜ベルト層52側を含み、周方向補強層62の内側端部Eであって最も内側にあるコード62aのタイヤ径方向の全体を覆っている。
このように、図8に例示する空気入りタイヤ10は、緩衝ゴム層82Dが、タイヤ幅方向での展開長を周方向補強層62の最も内側にあるコード62aの直径よりも長く形成され、且つ、段差部56を生じる傾斜ベルト層52側を含み、周方向補強層62の最も内側にあるコード62aのタイヤ径方向の全体を覆っている。この結果、図2〜図4に例示する空気入りタイヤ10と同様の効果を奏しつつ、傾斜ベルト層52の段差部56への応力の集中をさらに抑制することが可能となる。
また、図9に例示される緩衝ゴム層82Fは、周方向補強層62の内側端部Eの端であって、傾斜ベルト層52の段差部56が生じる部分に設けられている。さらに、緩衝ゴム層82Fは、タイヤ周方向に垂直な断面内において略S字形状をなしている。この緩衝ゴム層82Fは、断面略S字形状により、周方向補強層62の内側端部Eのタイヤ径方向内側と傾斜ベルト層52との間、内側端部Eの端と傾斜ベルト層52の段差部56が生じる部分との間、及び、周方向補強層62を有さない傾斜ベルト層52と傾斜ベルト層53との間で周方向補強層61に沿って設けられ、段差部56の形状に沿う態様で配置されている。そして、図9に例示される緩衝ゴム層82Fは、タイヤ幅方向での展開長が周方向補強層62の内側端部Eであって最も内側にあるコード62aの直径よりも大きく形成されている。さらに、図9に例示される緩衝ゴム層82Fは、段差部56を生じる傾斜ベルト層52側で、周方向補強層62の内側端部Eであって最も内側にあるコード62aのタイヤ径方向の全体を覆っている。
このように、図9に例示する空気入りタイヤ10は、緩衝ゴム層82Fが、タイヤ幅方向での展開長を周方向補強層62の最も内側にあるコード62aの直径よりも長く形成され、且つ、段差部56を生じる傾斜ベルト層52側を含み、周方向補強層62の最も内側にあるコード62aのタイヤ径方向の全体を覆っている。この結果、図2〜図4に例示する空気入りタイヤ10と同様の効果を奏しつつ、傾斜ベルト層52の段差部56への応力の集中をさらに抑制することが可能となる。しかも、図9に例示する空気入りタイヤ10は、段差部56の形状に沿う態様で配置されていることから、傾斜ベルト層52の段差部56への応力の集中をより抑制することが可能となる。
また、図示は省略するが、図7に示す空気入りタイヤ10のように、タイヤ幅方向内側から外側に進むにつれタイヤ径方向に低くなるような段差部56が傾斜ベルト層52に形成される場合においても、図2に示した緩衝ゴム層81A、図3に示した緩衝ゴム層81B、図4に示した緩衝ゴム層81Cと同じ形状からなる緩衝ゴム層を、図7に示す周方向補強層62の内側端部Eに沿って設けてもよい。このように、緩衝ゴム層81A、緩衝ゴム層81B、及び緩衝ゴム層81Cと同じ形状からなる緩衝ゴム層であっても、当該緩衝ゴム層81A、緩衝ゴム層81B、及び緩衝ゴム層81Cと同様の効果を得ることができる。
図10は空気入りタイヤ10の他の例を示す子午断面図である。図10に示される空気入りタイヤ10では、周方向補強層を2つ配置した例が示されている。タイヤ径方向内側に位置する周方向補強層61は、カーカス40と傾斜ベルト層51との間に設けられている。また、タイヤ径方向外側に位置する周方向補強層62は、傾斜ベルト層52と傾斜ベルト層53との間に設けられている。図10に示される周方向補強層61,62は、図1の周方向補強層61及び図7の周方向補強層62とそれぞれ同様の材質・機能を有して構成されるものであるため、同一の符号を用いて説明する。
傾斜ベルト層51において、周方向補強層61の内側端部Eに隣接する部位には、タイヤ幅方向内側から外側に進むにつれタイヤ径方向に高くなるように段差部55が形成されている。また、傾斜ベルト層53において、周方向補強層62の内側端部Eに隣接する部位には、タイヤ幅方向内側から外側に進むにつれタイヤ径方向に高くなるように段差部57が形成されている。そして、周方向補強層61,62の各内側端部E近傍には、図11及び図12に示す緩衝ゴム層82D,82Eが設けられている。
図11は、図10における周方向補強層62の内側端部E近傍の拡大図であり、緩衝ゴム層の形状の一例が示されている。なお、図11では、ゴム層70、傾斜ベルト層51、カーカス40は省略されている。図11に示される緩衝ゴム層82Dは、周方向補強層62の内側端部Eの端であって、傾斜ベルト層53の段差部57が生じる部分に設けられている。さらに、緩衝ゴム層82Dは、タイヤ周方向に垂直な断面内において略U字形状をなしている。この緩衝ゴム層82Dは、断面略U字形状により、周方向補強層62の内側端部Eのタイヤ径方向外側と傾斜ベルト層53との間、内側端部Eの端と傾斜ベルト層53の段差部57が生じる部分との間、及び、内側端部Eのタイヤ径方向内側と傾斜ベルト層52との間で周方向補強層62に沿って設けられ、内側端部Eのほぼ全域を覆っている。そして、図11に例示される緩衝ゴム層82Dは、タイヤ幅方向での展開長が周方向補強層62の内側端部Eであって最も内側にあるコード62aの直径よりも大きく形成されている。さらに、図11に例示される緩衝ゴム層82Dは、段差部57を生じる傾斜ベルト層53側を含み、周方向補強層62の内側端部Eであって最も内側にあるコード62aのタイヤ径方向の全体を覆っている。
このように、図11に例示する空気入りタイヤ10は、緩衝ゴム層82Dが、タイヤ幅方向での展開長を周方向補強層62の最も内側にあるコード62aの直径よりも長く形成され、且つ、段差部57を生じる傾斜ベルト層53側を含み、周方向補強層62の最も内側にあるコード62aのタイヤ径方向の全体を覆っている。この結果、図2〜図4に例示する空気入りタイヤ10と同様の効果を奏しつつ、傾斜ベルト層53の段差部57への応力の集中をさらに抑制することが可能となる。
また、図12に例示される緩衝ゴム層82Eは、周方向補強層62の内側端部Eの端であって、傾斜ベルト層53の段差部57が生じる部分に設けられている。さらに、緩衝ゴム層82Eは、タイヤ周方向に垂直な断面内において略S字形状をなしている。この緩衝ゴム層82Eは、断面略S字形状により、周方向補強層62の内側端部Eのタイヤ径方向外側と傾斜ベルト層53との間、内側端部Eの端と傾斜ベルト層53の段差部57が生じる部分との間、及び、周方向補強層62を有さない傾斜ベルト層53と傾斜ベルト層52との間で周方向補強層62に沿って設けられ、段差部57の形状に沿う態様で配置されている。そして、図12に例示される緩衝ゴム層82Eは、タイヤ幅方向での展開長が周方向補強層62の内側端部Eであって最も内側にあるコード62aの直径よりも大きく形成されている。さらに、図12に例示される緩衝ゴム層82Eは、段差部57を生じる傾斜ベルト層53側で、周方向補強層62の内側端部Eであって最も内側にあるコード62aのタイヤ径方向の全体を覆っている。
このように、図12に例示する空気入りタイヤ10は、緩衝ゴム層82Eが、タイヤ幅方向での展開長を周方向補強層62の最も内側にあるコード62aの直径よりも長く形成され、且つ、段差部57を生じる傾斜ベルト層53側を含み、周方向補強層62の最も内側にあるコード62aのタイヤ径方向の全体を覆っている。この結果、図2〜図4に例示する空気入りタイヤ10と同様の効果を奏しつつ、傾斜ベルト層53の段差部57への応力の集中をさらに抑制することが可能となる。しかも、図12に例示する空気入りタイヤ10は、段差部57の形状に沿う態様で配置されていることから、傾斜ベルト層53の段差部57への応力の集中をより抑制することが可能となる。
また、図示は省略するが、図10に示す空気入りタイヤ10のように周方向補強層を2つ配置した場合においても、図2に示した緩衝ゴム層81A,図3に示した緩衝ゴム層81B、図4に示した緩衝ゴム層81Cと同じ形状からなる緩衝ゴム層を、図10に示す周方向補強層62の各内側端部Eの近傍に設けてもよい。このように、緩衝ゴム層81A、緩衝ゴム層81B、及び緩衝ゴム層81Cと同じ形状からなる緩衝ゴム層であっても、当該緩衝ゴム層81A、緩衝ゴム層81B、及び緩衝ゴム層81Cと同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態の空気入りタイヤ10では、上述した緩衝ゴム層81A〜81E及び緩衝ゴム層82D〜82Fのタイヤ幅方向での展開長は、具体的には1.5mm以上30.0mm以下とするのが好ましい。緩衝ゴム層81A〜81E及び緩衝ゴム層82D〜82Fのタイヤ幅方向での展開長を上記範囲とすることで、周方向補強層61,62の最もタイヤ幅方向内側にあるコード61a,62aを十分に覆うことができ、傾斜ベルト層51,52,53の段差部への応力の集中を効果的に抑制することができる。展開長を30.0mm以下とすることで、緩衝ゴム層81A〜81E及び緩衝ゴム層82D〜82Fの質量や材料コストの増大を抑制しつつ、傾斜ベルト層51,52,53の段差部への応力の集中を効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態の空気入りタイヤ10では、JIS K6251(3号ダンベル使用)に従い室温にて引張試験を行った緩衝ゴム層81A〜81E及び緩衝ゴム層82D〜82Fの100%伸長時モジュラスは、傾斜ベルト層51,52,53に含まれるコートゴムの100%伸長時モジュラス以下であることが好ましい。これにより、傾斜ベルト層−周方向補強層間の層間ひずみを小さくすることが可能となるため、傾斜ベルト層51,52,53の段差部への応力集中の緩和効果を顕著に得ることができる。
また、本実施の形態の空気入りタイヤ10では、緩衝ゴム層81A〜81E及び緩衝ゴム層82D〜82Fの100%伸長時モジュラスが、傾斜ベルト層51,52,53に含まれるコートゴムの100%伸長時モジュラス以下である場合、傾斜ベルト層51,52,53に含まれるコートゴムの100%伸長時モジュラスは、5.5MPa以上7.5MPa以下であることが好ましい。これにより、傾斜ベルト層−周方向補強層間の層間ひずみを増大させることなく、傾斜ベルトのタガ効果を確保できるため、傾斜ベルト層の段差部への応力集中の緩和効果を顕著に得ることができる。
また、本実施の形態の空気入りタイヤ10では、緩衝ゴム層81A〜81E及び緩衝ゴム層82D〜82Fの100%伸長時モジュラスが、傾斜ベルト層51,52,53に含まれるコートゴムの100%伸長時モジュラス以下である場合、緩衝ゴム層81A〜81E及び緩衝ゴム層82D〜82Fの100%伸長時モジュラスは、2.0MPa以上6.5MPa以下であることが好ましい。緩衝ゴム層81A〜81E及び緩衝ゴム層82D〜82Fの100%伸長時モジュラスを2.0MPa以上とした場合、傾斜ベルト層−周方向補強層間の層間ひずみを小さくする効果が明確に得られ、6.5MPa以下とした場合、傾斜ベルト層−周方向補強層間の層間ひずみを小さくする明確な効果を維持することができる。したがって、緩衝ゴム層81A〜81E及び緩衝ゴム層82D〜82Fの100%伸長時モジュラスを上記範囲とすることで、傾斜ベルト層−周方向補強層間の層間ひずみを小さくする効果がより顕著に得られるため、傾斜ベルト層51,52,53の段差部への応力集中の緩和効果を顕著に得ることができる。
さらに、本実施の形態の空気入りタイヤ10では、図13に示すように、傾斜ベルト層53に含まれるコード53aと周方向補強層62に含まれるコード62aとの距離Tと、緩衝ゴム層82Eの厚みtとの間に、0.5≦t/T≦2.0の関係があることが望ましい。ここで、傾斜ベルト層53に含まれるコード53aと周方向補強層62に含まれるコード62aとの距離Tとは、図13に示すように、傾斜ベルト層53に含まれる複数のコード53aに接する平面と、周方向補強層62に含まれるコード62aに接する平面との距離である。t/Tを0.5以上とした場合、傾斜ベルト層−周方向補強層間の層間ひずみを小さくする効果が明確に得られ、t/Tを2.0以下とした場合、緩衝ゴム層82Eの質量及び材料コストの増大を抑制しつつ、傾斜ベルト層−周方向補強層間の層間ひずみを小さくする明確な効果を維持することができる。したがって、0.5≦t/T≦2.0とすることで、傾斜ベルト層−周方向補強層間の層間ひずみを小さくする効果がより顕著に得られ、傾斜ベルト層53の歪をより効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態の空気入りタイヤ10では、図13に示すように、0.5≦t/T≦2.0の関係の場合、緩衝ゴム層82Eの厚みtを、0.25mm以上1.5mm以下とするのが好ましい。緩衝ゴム層82Eの厚みtを0.25mm以上とした場合、傾斜ベルト層−周方向補強層間の層間ひずみを小さくする効果が明確に得られ、厚みtを1.5mm以下とした場合、緩衝ゴム層82Eの質量及び材料コストの増大を抑制しつつ、傾斜ベルト層−周方向補強層間の層間ひずみを小さくする明確な効果を維持することができる。したがって、緩衝ゴム層82Eの厚みtを0.25mm以上1.5mm以下とすることで、傾斜ベルト層−周方向補強層間の層間ひずみを小さくする効果がより顕著に得られ、傾斜ベルト層53の歪をより効果的に抑制することができる。
なお、図13では、緩衝ゴム層として図12に示した緩衝ゴム層82Eを例示したが、上記の0.5≦t/T≦2.0の関係は、他の形状の緩衝ゴム層81A〜81E、82D〜82Fについても同様である。
また、本実施の形態の空気入りタイヤ10では、偏平率が70%以下であることが好ましい。ここで、偏平率とは、図1に示すタイヤの子午断面において、タイヤの断面幅に対する断面高さの割合である。タイヤ断面幅とは、タイヤの総幅からタイヤの側面の模様や文字などを除いた幅である。また、タイヤの断面高さとは、タイヤの外径とリム径の差の1/2である。なお、タイヤの総幅とは、タイヤを規定リムに装着し、正規内圧とし、無負荷状態のタイヤ側面の模様や文字など全てを含むサイドウォール部30間の直線距離(タイヤ幅方向最大寸法)である。また、タイヤの外径とは、タイヤを規定リムに装着し、正規内圧とし、無負荷状態のタイヤの外径(タイヤ径方向最大寸法)である。
なお、正規リムとは、JATMAで規定する「標準リム」、TRAで規定する「Design Rim」、あるいは、ETRTOで規定する「Measuring Rim」である。また、正規内圧とは、JATMAで規定する「最高空気圧」、TRAで規定する「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、あるいはETRTOで規定する「INFLATION PRESSURES」である。
偏平率が70%以下の場合、トレッド部20のタイヤ幅方向中央からタイヤ幅方向外側まで径成長が不均一になり易い傾向にあり、傾斜ベルト層51,52,53のタイヤ幅方向両側に周方向補強層61,62が積層されことになる。したがって、偏平率が70%以下の空気入りタイヤを適用対象とすることにより、傾斜ベルト層51,52,53の段差部に応力が集中することを緩和させ、傾斜ベルト層−周方向補強層間に発生する層間ひずみを抑制する効果がより顕著に得られる利点がある。
図14に示すように、条件が異なる複数種類の空気入りタイヤを製作し、以下に説明する性能試験を行った。この性能試験では、タイヤサイズ445/50R22.5の空気入りタイヤを22.5×14.00のリムに装着すると共に、空気圧830kPaを充填して室内ドラム試験機に取り付け、速度45km、荷重63.50kNにてタイヤが破壊するまでの走行距離の測定及び破壊箇所の観察を行った。また、走行後の周方向補強層の内側端部E1におけるベルト剥離力を測定した。走行距離及びベルト剥離力は、従来例を100とする指数で示した。これらの指数が大きいほど、耐久性に優れている。
従来例の空気入りタイヤは、傾斜ベルト層が3層構造、周方向補強層は1層構造であり、緩衝ゴム層を備えていない。一方、実施例1〜実施例6の空気入りタイヤは、図1に示すように傾斜ベルト層が3層構造、周方向補強層は1層構造であり、当該周方向補強層のタイヤ幅方向内側端部に沿って、緩衝ゴム層が設けられている。実施例1では、図2に示した平板状の緩衝ゴム層81Aを用い、実施例2では、図6に示した略S字状の緩衝ゴム層81Eを用いた。また、実施例3〜8では、図5に示した略U字状の緩衝ゴム層81Dを用いた。性能試験の結果を図14に示す。
図14の試験結果に示すように、実施例1〜実施例8の空気入りタイヤは、走行距離の指数、ベルト剥離力の指数のいずれにおいても、従来例の空気入りタイヤよりも高い数値を示している。また、従来例の空気入りタイヤは、傾斜ベルト層の段差部(周方向補強層のタイヤ幅方向内側端部に隣接する部位)が破壊されてしまったのに対し、実施例1〜実施例8の空気入りタイヤでは、いずれも傾斜ベルト層の段差部は破壊せず、ベルトエッジ部が破壊している。以上のことから、実施例1〜実施例8の空気入りタイヤは、従来例の空気入りタイヤと比べて耐久性に優れることが判明した。これは、周方向補強層のタイヤ幅方向内側端部に配置された緩衝ゴム層により、傾斜ベルト層の段差部に応力が集中するのが緩和され、傾斜ベルト層の剥離が抑制されたためであると考えられる。
特に、実施例2〜実施例6の空気入りタイヤは、緩衝ゴム層のタイヤ幅方向の長さが周方向補強層に含まれるコードの直径より長く、且つ、緩衝ゴム層のタイヤ幅方向の長さが1.5mm以上30.0mm以下の範囲という条件を満たし、また、緩衝ゴム層の100%伸長時モジュラスが傾斜ベルト層に含まれるコートゴムの100%伸長時モジュラス以下であり、且つ、傾斜ベルト層に含まれるコートゴムの100%伸長時モジュラスが5.5MPa以上7.5MPa以下であるとともに緩衝ゴム層の100%伸長時モジュラスが2.0MPa以上6.5MPa以下の範囲にあるという条件を満たし、さらに、傾斜ベルト層に含まれるコードと周方向補強層に含まれるコードとの距離Tと、緩衝ゴム層の厚みtとの間に0.5≦t/T≦2.0の関係があり、且つ、緩衝ゴム層の厚みtが0.25mm以上1.5mm以下の範囲にあるという条件を満たしている。このため、走行距離の指数及びベルト剥離力の指数のいずれも、従来例に比して顕著に優れている。
とりわけ、緩衝ゴム層の100%伸長時モジュラスが傾斜ベルト層に含まれるコートゴムの100%伸長時モジュラスよりも小さく、且つ、t/Tが2.0である実施例5は、ベルト剥離力の指数が顕著に高く、耐久性に特に優れていることが分かる。
また、実施例7の空気入りタイヤは、緩衝ゴム層のタイヤ幅方向の長さが40mmであり、上記の1.5mm以上30.0mm以下の範囲から外れるものの、走行距離の指数及びベルト剥離力の指数のいずれについても良好な結果が得られた。
また、実施例8の空気入りタイヤは、緩衝ゴム層の100%伸長時モジュラスが傾斜ベルト層に含まれるコートゴムの100%伸長時モジュラスよりも大きく、また、緩衝ゴム層の100%伸長時モジュラスが8.0であり、上記の2.0MPa以上6.5MPa以下の範囲から外れるものの、走行距離の指数及びベルト剥離力の指数のいずれについても良好な結果が得られた。
また、実施例9の空気入りタイヤは、t/Tが3.0であり、上記の0.5≦t/T≦2.0の範囲から外れるものの、走行距離の指数及びベルト剥離力の指数のいずれについても良好な結果が得られた。
以上のように、本発明に係る空気入りタイヤは、周方向補強層に隣接する傾斜ベルト層の剥離を抑制することに適している。
10 空気入りタイヤ
20 トレッド部
30 サイドウォール部
40 カーカス
51,52,53 傾斜ベルト層
52a,53a (傾斜ベルト層の)コード
55,56,57 段差部
61,62 周方向補強層
61a,62a (周方向補強層の)コード
70 ゴム層
81A,81B,81C,81D,81E 緩衝ゴム層
82D,82E,82F 緩衝ゴム層
C タイヤ赤道面(タイヤ赤道線)
周方向補強層のタイヤ幅方向内側端部

Claims (7)

  1. タイヤ周方向に対して傾斜するコードを有する少なくとも一層の傾斜ベルト層と、
    タイヤ周方向に沿って延在するコードを有し、かつタイヤ幅方向で分割して前記傾斜ベルト層のタイヤ幅方向両側に積層される少なくとも一層の周方向補強層と、
    前記周方向補強層のタイヤ幅方向内側端部に沿って設けられる緩衝ゴム層と、
    を有し、
    前記緩衝ゴム層のタイヤ幅方向での展開長が前記周方向補強層に含まれるコードの直径より長く、
    前記緩衝ゴム層の少なくとも一部が前記周方向補強層の最もタイヤ幅方向内側にあるコードのタイヤ径方向の少なくとも一部を覆うように前記傾斜ベルト層と前記周方向補強層との間に設けられ、
    前記緩衝ゴム層のタイヤ幅方向での展開長が1.5mm以上30.0mm以下であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記緩衝ゴム層の100%伸長時モジュラスが、前記傾斜ベルト層に含まれるコートゴムの100%伸長時モジュラス以下であることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記傾斜ベルト層に含まれるコートゴムの100%伸長時モジュラスが、5.5MPa以上7.5MPa以下であることを特徴とする請求項に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記緩衝ゴム層の100%伸長時モジュラスが、2.0MPa以上6.5MPa以下であることを特徴とする請求項又はに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記傾斜ベルト層に含まれるコードと前記周方向補強層に含まれるコードとの距離Tと、前記緩衝ゴム層の厚みtとの間に、0.5≦t/T≦2.0の関係があることを特徴とする請求項1からのいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記緩衝ゴム層の厚みtが、0.25mm以上1.5mm以下であることを特徴とする請求項に記載の空気入りタイヤ。
  7. 偏平率が70%以下であることを特徴とする請求項1からのいずれか一つに記載の空気入りタイヤ。
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