JP5531366B2 - 貫通孔防火措置具、及び、貫通孔防火措置構造、並びに、貫通孔防火措置工法 - Google Patents

貫通孔防火措置具、及び、貫通孔防火措置構造、並びに、貫通孔防火措置工法 Download PDF

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Description

本発明は、冷媒管、ケーブル、給排水管等の長尺体を挿通させるために区画体に形成される貫通孔に対して防火措置を施すための貫通孔防火措置具、及び、貫通孔防火措置工法、並びに、貫通孔防火措置構造に関し、特に、円形や正方形等の一種の設備業者のための比較的小型の貫通孔と、複数種の設備業者のための長方形状等の比較的大型の貫通孔の双方の防火措置に用いることのできる貫通孔防火措置具、及び、貫通孔防火措置構造、並びに、貫通孔防火措置工法に関する。
従来、この種の貫通孔防火措置具としては、一対の長辺分割枠と一対の短辺分割枠とを組付けることによって、区画体の貫通孔に挿通される長尺体を囲う状態で長尺体の外周面との間で耐熱性充填材を保持するための矩形状保持枠部と、該矩形状保持枠部の周囲から外方に張り出したフランジ部を備えさせたものがある(下記特許文献1参照)。
そして、この貫通孔防火措置具は、単独で比較的小型の貫通孔に対応し得る他、一方の短辺分割枠を取り外して平面視略コの字状とした一対の途中組立て部材を、それらの長辺分割枠の端面どうしが突き合う状態に組付けて単一の大型の開口を有する大型の措置具を構成することで、比較的大型の貫通孔にも対応し得る。
特開2003−239423号公報
ところが、複数種の設備業者が用いる比較的大型の貫通孔への対応として、単一の大型の開口を有する大型の措置具を構成する上記従来の技術では、以下(1)、(2)の問題がある。
(1)貫通孔防火措置具が複数種の設備業者の共通品となるため、当該措置具の購入・設置を行う設備業者、及び、最終的に耐熱性充填材を充填して防火措置を完成させる設備業者の決定が難しく、また、貫通孔の防火措置の品質に対する責任の所在も明確にし難い。
(2)貫通孔防火措置具の購入・設置を行う設備業者と、貫通孔に長尺体を挿通するだけの設備業者と、貫通孔の防火措置を行う設備業者との間で作業順序が生じるため、設備業者間で作業タイミングを調整しなければならない面倒がある。
一方、上記の問題を解消するのに、短辺側部材を取り外さずに矩形状保持枠部は維持させた状態の一対の貫通孔防火措置具どうしを貫通孔の長手方向に沿って連接することも考えられるが、その場合、貫通孔防火措置具どうしの隣接端面間に各々の短辺分割枠のフランジ部が存在するため、貫通孔への占有面積が大きくて効率的でない。
本発明は、上述の実状に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、比較的大型の貫通孔に対しても複数の設備業者の各々が購入・設置・防火措置に至る長尺体の挿通に係る一連の工程を行うことができるとともに、貫通孔の開口面積を効率的に活用し得る貫通孔防火措置具、及び、貫通孔防火措置構造、並びに、貫通孔防火措置工法を提供する点にある。
本発明の第1特徴構成は、貫通孔防火措置具に係り、その特徴は、
区画体の貫通孔に挿通される長尺体を囲う状態で該長尺体の外周面との間で耐熱性充填材を保持するための矩形状保持枠部と、該矩形状保持枠部の全周囲から外方に張り出した矩形状フランジ部とが備えられているとともに、区画体に対する取付け部が前記矩形状フランジ部に備えられている貫通孔防火措置具であって、
前記矩形状フランジ部を構成する4つの側辺に沿う縁辺部のうち、一つの側辺に沿う縁辺部を備えたフランジ側分離部材が、当該フランジ側分離部材以外の矩形状フランジ部の残余の部分と前記矩形状保持枠部とからなる本体部材に対して着脱自在構成され、前記フランジ側分離部材と前記本体部材における矩形状フランジ部の残余の部分との分離線が、前記矩形状保持枠部の4つの側辺に沿う縁辺部のうちの前記フランジ側分離部材と同じ側の一つの側辺に沿う縁辺部の外縁線に対して、前記フランジ側分離部材の縁辺部に隣接する2つの縁辺部の長手方向中央側に偏倚した位置に設けられ、前記本体部材からの前記フランジ側分離部材の取り外しに伴って生じる空間が、他の貫通孔防火措置具の矩形状フランジ部における一つの側辺に沿う縁辺部の進入を許す空間に構成されている点にある。
上記構成によれば、前記矩形状フランジ部を構成する4つの縁辺部のうち、少なくとも1つの縁辺部の一部又は全部或いは該縁辺部を含む部分が、矩形状フランジ部の残余の部分と前記矩形状保持枠部とからなる本体部材に対して着脱自在なフランジ側分離部材から構成されているから、複数種の設備業者が施工する比較的大型の貫通孔に対しては、フランジ側分離部材を取り外した状態の本体部材の分離側を他の本体部材に対して連接することで、設備業者が長尺体の挿通に係る一連の工程を行い得るように矩形状保持枠部は維持しながらも、前記フランジ側分離部材を取り外す分だけ貫通孔への占有面積を小さくすることができ、貫通孔の開口面積を効率的に活用することができる。
前記矩形状フランジ部の1つの縁辺部に隣接する2つの縁辺部の一部も前記フランジ側分離部材に含めるから、フランジ側分離部材を取り外したときに2つの隣接縁辺部の一部も本体部材側から分離させることができ、その分、フランジ側分離部材を取り外した状態の本体部材の分離側を他の本体部材に連接したときの貫通孔への占有面積を小さくすることができる。
本発明の第特徴構成は、第特徴構成の実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記分離線が、前記矩形状保持枠部の4つの側辺に沿う縁辺部のうち前記フランジ側分離部材と同じ側の縁辺部の外縁線から前記矩形状フランジ部の残余の部分における前記フランジ側分離部材とは反対側に位置する縁辺部の幅寸法以下の寸法分だけ前記隣接する2つの縁辺部の長手方向中央側に偏倚した位置に設けられている点にある。
上記構成によれば、前記分離線が、前記矩形状保持枠部の4つの縁辺部のうちの前記フランジ側分離部材の側の縁辺部の外縁線から前記矩形状フランジ部における前記フランジ側分離部材に相対向する縁辺部の幅寸法以下の寸法分だけ該縁辺部の側に偏倚した位置に設けられているから、フランジ側分離部材を取り外した状態の本体部材の矩形状フランジ部の分離端面と、他の本体部材の矩形状フランジ部の非分離側の縁辺部の端面とを接当させる状態で、且つ、フランジ側分離部材を取り外した状態の本体部材における矩形状保持枠部のフランジ分離側の一部分を他の本体部材の矩形状フランジ部の非分離側の縁辺部に重ねる状態で、しかも、他の本体部材の矩形状フランジ部の非分離側の縁辺部で両本体部材の矩形状保持枠部どうしの間の隙間を塞ぐ状態で、フランジ側分離部材を取り外した状態の本体部材と他の本体部材とを連接することができる。
すなわち、上記構成によれば、先ず、フランジ側分離部材を取り外した状態の本体部材の矩形状フランジ部の分離端面と、他の本体部材の矩形状フランジ部の非分離側の縁辺部の端面とを接当させる状態で、フランジ側分離部材を取り外した状態の本体部材と他の本体部材とを連接することができるから、両本体部材を連接姿勢にし易く、また、その連結姿勢を保ち易くすることができるとともに、連接時において両本体部材の矩形状フランジ部どうしの間に防火性能の低下を招く隙間が生じるのを抑止することができる。
また、フランジ側分離部材を取り外した状態の本体部材における矩形状保持枠部のフランジ分離側の一部分を他の本体部材の矩形状フランジ部の非分離側の縁辺部に重ねる状態で、フランジ側分離部材を取り外した状態の本体部材と他の本体部材とを連接することができるから、両本体部材どうしの重ね分だけ両本体部材の連接時の貫通孔への占有面積を小さくすることができる。
さらに、他の本体部材の矩形状フランジ部の非分離側の縁辺部で両本体部材の矩形状保持枠部どうしの間の隙間を塞ぐ状態で、フランジ側分離部材を取り外した状態の本体部材と他の本体部材とを連接することができるから、連接時において両本体部材の矩形状保持枠部どうしの間に防火性能の低下を招く隙間が生じるのを抑止することができる。
本発明の第特徴構成は、第特徴構成の実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記分離線が、前記矩形状保持枠部の4つの側辺に沿う縁辺部のうち、前記フランジ側分離部材と同じ側の縁辺部の外縁線から前記矩形状フランジ部の残余の部分における前記フランジ側分離部材とは反対側に位置する縁辺部の幅寸法と同じ寸法分だけ前記隣接する2つの縁辺部の長手方向中央側に偏倚した位置に設けられている点にある。
上記構成によれば、前述の第3特徴構成で述べた作用効果を得ることができるとともに、フランジ側分離部材を取り外した状態の本体部材と他の本体部材とを連接するとき、フランジ側分離部材を取り外した状態の本体部材の矩形状フランジ部の分離端面と、他の本体部材の矩形状フランジ部の非分離側の縁辺部の端面との接当に加えて、両本体部材の矩形状保持枠部の対向端面どうしも接当させることができるから、その分、両本体部材の連接時の接当面積を大きくすることができ、両本体部材を更に連接姿勢にし易く、また、その連接姿勢を更に保ち易くすることができる。
本発明の第特徴構成は、第1〜第特徴構成のいずれかの実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記矩形状保持枠部の4つの側辺に沿う縁辺部のうち、前記フランジ側分離部材と同じ側の縁辺部の一部又は全部或いは該縁辺部とそれに隣接する部分で構成される枠側分離部材が、当該枠側分離部材以外の前記矩形状保持枠部の残余の部分に対して着脱自在に構成されている点にある。
上記構成によれば、フランジ側分離部材と枠側分離部材を取り外すことで矩形状保持枠部に対して横側方からの進入を許す空間を形成することができるから、その空間形成によって貫通孔に対する取付け時に既に長尺体が挿通されている場合でも矩形状保持枠部の内部に長尺体を配置することが可能になる。
しかも、フランジ側分離部材の取り外しにより生じる空間を利用して矩形状保持枠部に対して横側方からの進入を許す空間を形成するから、例えば、本体部材におけるフランジ側分離部材とは全く異なる箇所に該空間を形成するための分離部材(つまり、矩形状保持枠の一部と矩形状フランジ部の一部からなる分離部材)を構成するのに比べ、矩形状保持枠部に対して横側方からの進入を許す空間を効率的に形成することができる。
本発明の第5特徴構成は、第4特徴構成の実施に好適な構成であり、その特徴は、前記枠側分離部材を前記矩形状保持枠部の残余の部分に取付ける取付け手段が、前記フランジ側分離部材を前記本体部材に取付ける取付け手段に兼用する状態で備えられている点にある。
本発明の第6特徴構成は、第5特徴構成の実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記取付け手段が、前記枠側分離部材を前記矩形状保持枠部の残余の部分に取付け、且つ、前記フランジ側分離部材を前記本体部材に取付けた状態からの取り外し操作に連れて、先ずは、前記フランジ側分離部材を前記本体部材から取り外し、その後、前記枠側分離部材を前記矩形状保持枠部の残余の部分から取り外すように構成されている点にある。
上記構成によれば、前記枠側分離部材を前記本体部材における残余の部分に取付ける取付け手段と、前記フランジ側分離部材を前記本体部材に取付ける取付け手段とが別々に備えられている場合に比べて、部品点数の削減化や構造の簡素化を図ることができる。しかも、取付け手段の取り外し操作によって枠側分離部材を備えた本体部材からフランジ側分離部材だけを取り外すことができるから、比較的大型の貫通孔への対応時に本体部材どうしの連接作業を容易に行うことができる。
本発明の第7特徴構成は、第1〜第6特徴構成のいずれかの実施に好適な構成であり、その特徴は、
一対の前記本体部材を連接姿勢に保持するための連結具が備えられている点にある。
上記構成によれば、一対の前記本体部材を連接姿勢に保持するための連結具が備えられているから、設備業者毎の施工を要しない現場などの事情に応じて、前記連結具により搬入や施工のし易い連結状態とすることができる。
本発明の第8特徴構成は、第1〜第7特徴構成のいずれかの実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記フランジ側分離部材を前記本体部材に取付けるときに前記フランジ側分離部材を前記本体部材に対する所定取付け位置に案内するための案内手段が設けられている点にある。
上記構成によれば、前記案内手段によって前記フランジ側分離部材を前記本体部材に対する所定取付け位置に容易に位置させることができるから、本体部材に対してフランジ側分離部材を容易に取付けることができる。
本発明の第9特徴構成は、第8特徴構成の実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記案内手段が、前記フランジ側分離部材の表面部に突設された差し込み片部と、前記本体部材の底部に形成された差し込み口とから構成されている点にある。
上記構成によれば、例えば、前記案内手段が、前記本体部材の底部に突設された差し込み片部と、前記フランジ側分離部材に形成された差し込み口とから構成されている場合に比べ、本体部材とフランジ側分離部材とを取付けた状態での外形寸法を小さくしながら、前記本体部材の底部に形成された差し込み口に対して前記フランジ側分離部材の差し込み片部を表側に向かって差し込むことで差し込み片部の長さ分の案内作用を得ることができる。
本発明の第10特徴構成は、第1〜第9特徴構成のいずれかの実施に好適な構成であり、その特徴は、
前記矩形状保持枠部の外寸法が、前記貫通孔の内寸法よりも小に構成されているとともに、
前記矩形状フランジ部の表面部及び裏面部が、前記区画体の被取付け面に面接当可能な平坦面に構成されている点にある。
上記構成によれば、前記矩形状保持枠部の外寸法が前記貫通孔の内寸法よりも小に構成されているから、矩形状保持枠部が矩形状フランジ部に対して区画体表側に位置する取付け形態と、矩形状保持枠部が矩形状フランジ部に対して貫通孔側に位置する取付け形態(つまり、矩形状フランジ部が貫通孔内に位置する取付け形態)とを選択的に採用することができる。
しかも、矩形状フランジ部の表面部及び裏面部が区画体の被取付け面に面接当可能な平坦面に構成されているから、上記のいずれの取付け形態を採用した場合でも、矩形状フランジ部と区画体の被取付け面との間に防火性能の低下を招く隙間を生じるのを抑止することができる。
本発明の第11特徴構成は、第1〜第10特徴構成のいずれかの貫通孔防火措置具を用いた貫通孔防火措置構造であって、
前記区画体が、不燃性又は難燃性を有する板材を構造材の表側と裏側の少なくとも一方側に取付けて構成され、
前記貫通孔防火措置具が、前記板材と前記構造材との間に前記矩形状フランジ部が位置する状態で前記構造材に取付けられているとともに、
前記矩形状保持枠部を通じて前記貫通孔に挿通された長尺体の外周面と前記矩形状保持枠部との間に前記耐熱性充填材が充填されている点にある。
上記構成によれば、前記貫通孔防火措置具が、前記板材と前記構造材との間に前記矩形状フランジ部が位置する状態で前記構造材に取付けられているから、防火性能の面で弱点になり易い矩形状フランジ部の取付け部を不燃性又は難燃性を有する板材で被覆する形態でその取付け部の防火性能を高めることができる。
しかも、構造体に対する板材の取付け作業を行う前に前記貫通孔防火措置具を取付けることができるから、構造体に対する板材の取付け前に行う内部配管作業や内部配線作業に併せて、貫通孔防火措置具の設置・長尺体の挿通・貫通孔の防火措置などの貫通孔部分に関する作業を行うことが可能になって、設備業者の施工能率を大幅に高めることができる。
本発明の第12特徴構成は、第1〜第10特徴構成のいずれかの貫通孔防火措置具を用いた貫通孔防火措置工法であって、
前記区画体の前記貫通孔の一部分を対象として、前記貫通孔防火措置具の取付け工程と前記長尺体の挿通工程と前記耐熱性充填材の充填工程とを行って、区画体の貫通孔の一部分に防火措置を施したのち、前記貫通孔の一部分に隣接する隣接部分を対象として、前記貫通孔の一部分に取付けた前記貫通孔防火措置具とは別の貫通孔防火措置具の取付け工程と前記長尺体の挿通工程と前記耐熱性充填材の充填工程とを行って前記貫通孔の隣接部分に防火措置を施す点にある。
つまり、上記構成によれば、前記区画体の前記貫通孔の一部分を対象として、前記貫通孔防火措置具の取付け工程と前記長尺体の挿通工程と前記耐熱性充填材の充填工程とを行って、区画体の貫通孔の一部分に防火措置を施すことにより、先ず、区画体の貫通孔の一部分について長尺体の挿通に係る一連の工程を完了することができる。
次に、前記貫通孔の一部分に隣接する隣接部分を対象として、前記貫通孔の一部分に取付けた前記貫通孔防火措置具とは別の貫通孔防火措置具の取付け工程と前記長尺体の挿通工程と前記耐熱性充填材の充填工程とを行って前記貫通孔の隣接部分に防火措置を施すことにより、前記貫通孔の隣接部分について長尺体の挿通に係る一連の工程を完了することができる。
すなわち、上記構成によれば、複数種の設備業者の各々が、区画体の貫通孔の一部分を対象とする形態で長尺体の挿通に係る一連の工程を他の設備業者に影響されずに各自で能率良く完了させることができる。
貫通孔防火措置具の斜視図 貫通孔防火措置具の正面図 貫通孔防火措置具の背面図 貫通孔防火措置具の分解図 複数の貫通孔防火措置具の組付け状態を示す分解図 図3のVI−VI線断面図 図3のVII−VII線断面図 図3のVIII−VIII線断面図 貫通孔防火措置構造を示す断面図 貫通孔防火措置具の使用例を示す説明図 貫通孔防火措置具の使用例を示す説明図 貫通孔防火措置具の別実施形態を示す説明図 別実施形態の貫通孔防火措置具の使用例を示す説明図
図1〜図8は、冷媒管、ケーブル、給排水管等の長尺体Pの壁体(区画体の一例)Wへの挿通箇所に対して防火措置を施すのに用いられる貫通孔防火措置具Tを示す。この貫通孔防火措置具Tには、図1〜図3に示すように、壁体Wの貫通孔Hに挿通される長尺体Pを囲う状態で該長尺体Pの外周面との間において耐熱性と熱膨張性を有するパテ状等の耐熱性充填材Jを保持するための矩形状保持枠部1と、該矩形状保持枠部1の全周囲から外方に張り出した矩形状フランジ部2とが備えられている(長尺体P、壁体W、貫通孔H、耐熱性充填材Jは図9〜図12を参照)。
前記矩形状保持枠部1は、正面視で矩形状に連なる外周壁部1Aと、該外周壁部1Aの表側端から内向きに突出するフランジ状の天井壁部1Bと、該外周壁部1Aの裏側端から内向きに突出するフランジ状の底壁部1Cとから構成されている。
つまり、矩形状保持枠部1は耐熱性充填材Jの外周側を前記底壁部1Cと天井壁部1Bの間で保持する状態で耐熱性充填材Jの全体を矩形状保持枠部1内に保持し得るように構成されている。
また、図1、図3、図4、図7に示すように、前記矩形状保持枠部1の底壁部1Cの複数箇所(本例では、壁体Wに対する取付け状態で上方に位置する箇所と下方に位置する箇所)には、切り欠き(案内口の一例)1aが形成されている。当該切り欠き1aは、火災時に矩形状保持部1内の耐熱性充填材Jが熱膨張するとき、耐熱性充填材Jの一部を貫通孔Hの奥側に膨張案内する。
前記矩形状フランジ部2の表面及び裏面は、壁体Wの外面等の被取付け面に面接当可能な平坦面に形成されているとともに、該矩形状フランジ部2の外周縁部には、取付けビス9(取付け手段の一例)によって壁体Wの被取付け面に貫通孔防火措置具Tを取付けるための複数の取付け孔(取付け部の一例)2aが形成されている(取付けビス9は図9〜図12を参照)。
そのため、この貫通孔防火措置具Tは、図9(a)、(c)に示すように、矩形状保持枠部1が矩形状フランジ部2に対して壁表側に位置する取付け形態と、図9(b)、(d)に示すように、矩形状保持枠部1が矩形状フランジ部2に対して貫通孔H側に位置する取付け形態とを選択的に採用することができる。
そして、この貫通孔防火措置具Tは、図4、図5に示すように、矩形状フランジ部2の4つの縁辺部2b、2c、2d、2eのうちの1つの縁辺部2bとそれに隣接する縁辺部2c、2eの一部分からなる板金製のフランジ側分離部材3と、該矩形状フランジ部2の残余の部分と矩形状保持枠部1とからなる板金製の本体部材4とから構成されている。当該本体部材4とフランジ側分離部材3とは、取付けネジ5(取付け手段の一例)を介して着脱自在に構成されている。
つまり、この貫通孔防火措置具Tは、例えば、図10に示すように、一種の設備業者が長尺体Pを挿通させるための比較的小型の貫通孔Hに対しては単独で使用可能で、且つ、図11(b)、図12(b)に示すように、複数種の設備業者が長尺体Pを挿通させるための比較的大型の横長の貫通孔Hに対しては、フランジ側分離部材3を取り外した状態で複数個を連設して使用可能に構成されている。
図1、図3、図6、図7に示すように、前記本体部材4は、矩形状保持枠部1を構成する枠部材6の底壁部の裏面と、矩形状フランジ部2の残余の部分を構成する正面視コの字状の板状のフランジ主部材7の表面内周縁部とを重合状態で固着して構成されている。
本実施形態では、前記枠部材6の底壁部の複数箇所に形成した係止孔に対して、フランジ主部材7の表面内周縁部から上方に向かって折り曲げ形成した複数の係止片7aの各々を差し込んでかしめることにより、枠部材6とフランジ主部材7とが固着されている。
図4、図5に示すように、前記枠部材6は、矩形状保持枠部1の4つの縁辺部1b〜1eのうちの1つの縁辺部1bを構成する枠側分離部材6Aと、矩形状保持枠部1の残りの縁辺部1c〜1eを構成する正面視コの字状の枠主部材6Bとに分割構成されている。当該枠主部材6Bと枠側分離部材6Aとは、前述した取付けネジ5によって着脱自在に構成されている。
図4、図5、図8に示すように、前記枠側分離部材6Aの長手方向両端部には、前記取付けネジ5が螺合するネジ孔6aを備えた取付け片6bが内向きに折り曲げ形成されている。また、前記枠主部材6B側の相対向する一対の縁辺部1c、1eの先端側には、外部から前記取付けネジ5を挿通させるための挿通孔6cが形成されている。
つまり、前記枠主部材6B側の相対向する一対の縁辺部1c、1e間に枠側分離部材6Aを挿入配置した状態で、前記挿通孔6cを通じて前記取付けネジ5を前記枠側分離部材6Aのネジ孔6aに螺入させることにより、前記枠主部材6Bと前記枠側分離部材6Aとが取り付け可能に構成されている。
また、前記枠側分離部材6Aの底壁部における長手方向両端側には、本体部材4に対して取付けた状態においてフランジ側分離部材3に形成された差し込み片部3aの各々が差し込み可能な差し込み口を現出するための切り欠き6dが形成されている。
図2〜図5に示すように、前記フランジ側分離部材3は、矩形状フランジ部2の1つの縁辺部2bを構成する帯状の基材3Aの両端部の一側方に、矩形状フランジ部2の2つの縁辺部2c、2eの一部を構成するための突片部3bを形成して構成されている。
図5、図6、図8に示すように、当該両突片部3bの相対向する辺部の各々には、前記差し込み片部3aが基材3Aに対して直交する状態で表側に向かって折り曲げ形成されているとともに、差し込み片部3aの上端側には、前述した取付けネジ5でもって本体部材4に対して取付けるためのネジ孔3c(被取付け部の一例)が形成されている。
前記差し込み片部3aのネジ孔3cは、図8に示すように、本体部材4に対する取付け位置において、差し込み片部3aの外周面と差し込み口の内周面との接当、及び、基材3Aの表面と本体部材4側の枠部材の裏面との接当、並びに、基材3Aの突片部3bの先端面と本体部材4側の矩形状フランジ部の分離端面12との接当により、本体部材4側の枠側分離部材6Aのネジ孔6aの内側に位置するように構成されている。
つまり、当該差し込み片部3aのネジ孔3cに対して、前記枠主部材6Bの挿通孔6c、及び、枠側分離部材6Aのネジ孔6aを通じて前記取付けネジ5を螺入させることにより、前記本体部材4にフランジ側分離部材3が取り付け可能に構成されている。
そのため、前記取付けネジ5の取り外し操作の初期段階で、枠側分離部材6Aを本体部材4から取り外すことなく、フランジ側分離部材3のみを本体部材4から取り外すことができ、比較的大型の貫通孔Hへの対応時の本体部材4どうしの連結作業を容易に行うことができる。
図2に示すように、矩形状フランジ部2を構成する4つの側辺に沿う縁辺部2b〜2eのうち、一つの側辺に沿う縁辺部2bを備えたフランジ側分離部材3が、当該フランジ側分離部材3以外の矩形状フランジ部2の残余の部分と矩形状保持枠部1とからなる本体部材4に対して着脱自在に構成され、フランジ側分離部材3と本体部材4における矩形状フランジ部2の残余の部分との分離線L1が、矩形状保持枠部1の4つの側辺に沿う縁辺部1b〜1eのうちのフランジ側分離部材3と同じ側の一つの側辺に沿う縁辺部1bの外縁線L2に対して、フランジ側分離部材3の縁辺部2bに隣接する2つの縁辺部2c、2eの長手方向中央側に偏倚した位置に設けられている。
つまり、前記フランジ側分離部材3と前記フランジ主部材7との分離線L1は、フランジ側分離部材3を本体部材4に対して取付けた状態で、矩形状保持枠部1におけるフランジ側分離部材3の側の縁辺部1bの外縁線L2よりも矩形状フランジ部2におけるフランジ側分離部材3とは反対側の位置、具体的には、当該外縁線L2から矩形状フランジ部2におけるフランジ側分離部材3とは反対側の縁辺部2dの幅寸法wと同じ寸法(幅寸法w以下の寸法の一例)だけ内方側に偏倚した位置に形成されている。
そのため、図11に示すように、一対の貫通孔防火措置具Tについて、一方側貫通孔防火措置具Tの矩形状保持枠部1の縁辺部1dの外面と、フランジ側分離部材3を取り外した他方側貫通孔防火措置具Tの矩形状保持枠部1の縁辺部1bの外面とを面接当させた状態で、且つ、一方側貫通孔防火措置具Tの矩形状フランジ部の縁辺部2dの端面と他方側貫通孔防火措置具Tの矩形状フランジ部2の分離端面12とを面接当させた状態で連接することができ、しかも、連接状態において両貫通孔防火措置具Tの矩形状保持枠部1どうしの隣接箇所の裏側に、一方側貫通孔防火措置具Tの矩形状フランジ部2の縁辺部2dを位置させることができる。
また、矩形状保持枠部1の縁辺部1c、1eの縁辺部1d側には、板金製の連結具8(連結手段の一例)でもって一対の貫通孔防火措置具T、Tを引き寄せ連結するための連結用の被係止孔1f(被連結部の一例)が形成されている。
前記連結具8の一端側には、斜め他端側に向かって突出する係止片8aが切り起し形成されている。また、連結具8の他端側には、連接させる貫通孔防火措置具Tの本体部材4側のネジ孔6aに前述した取付けネジ5を螺合させるための挿通孔8bが形成されている。
つまり、連結具8の係止片8aを一方側貫通孔防火措置具Tの連結用の被係止孔1fに係入させた状態で、連結具8の挿通孔8b及び他方側貫通孔防火措置具Tの挿通孔6cを通じて他方側貫通孔防火措置具Tのネジ孔6aに取付けネジ5を螺入することにより、一対の貫通孔防火措置具T、Tを連結一体化し得るように構成されている。
上述の如く構成された貫通孔防火措置具Tは、例えば、壁体Wが金属製等のスタッド10(構造材の一例)に石膏ボード等の難燃性又は不燃性の1又は複数枚の板材11を貼り付けて構成されている場合において、図9(a)、(b)に示すように、前記板材11の表面(被取付け面の一例)に取付けたり、図9(c)、(d)に示すように、スタッド10と板材11との間に矩形状フランジ部2を位置させる状態でスタッド10の表面(被取付け面)に取付けたりすることができる。
図9(c)、(d)に示すように、スタッド10と板材11との間に矩形状フランジ部2を位置させる状態で貫通孔防火措置具Tを取付ければ、矩形状フランジ部2の取付け孔2a部分を板材11で被覆することができるため、高い防火性能を得ることができるとともに、板材11を取付ける前に行われる配線・配管工程に併せて貫通孔Hの防火措置工程をも行うことができるため、高い施工性も得ることができる。
なお、前記差し込み片部3aと前記差し込み口は、フランジ側分離部材3を本体部材4に取付けるときにフランジ側分離部材3を本体部材4に対する所定取付け位置に案内するための案内手段を構成する。
次に、複数種の設備業者が比較的大型の横長矩形状の貫通孔Hに対して複数の貫通孔防火措置具Tで防火措置を施す手順を説明する。
図9(a)、(c)に示すように、前記矩形状保持枠部1が矩形状フランジ部2に対して壁表側に位置する取付け形態を採る場合について説明する。
図11(a)に示すように、最初に長尺体Pを挿通させる設備業者は、横長矩形状の貫通孔Hの端部を自身の施工エリアとし、貫通孔閉塞冶具Tの取付け作業、及び、長尺体Pの挿通作業、並びに、耐熱性充填材Jの充填作業を行って、長尺体Pの挿通から防火措置に至るまでの一連の施工を完了させる。
次に長尺体Pを挿通させる設備業者は、施工済みの貫通孔防火措置具Tの隣接エリアを施工エリアとし、施工済みの貫通孔防火措置具Tに対して本体部材4を連接させる状態で本体部材4を壁体Wに取り付けるとともに、長尺体Pの挿通作業、並びに、耐熱性充填材Jの充填作業を行って、長尺体の挿通から防火措置に至るまでの一連の施工を完了させる。
更に、その次に長尺体Pを挿通させる設備業者も上記と同様の方法でもって長尺体Pの挿通から防火措置までの一連の施工を完了させ、図11(b)に示す如き区画体Wの貫通孔防火措置構造が出来上がる。なお、隣接する貫通孔防火措置具Tどうしを強固に連結する必要がある場合は、適宜、前記連結具8でもって隣接する貫通孔防火措置具Tどうしを連結する。
一方、図9(b)、(d)に示すように、前記矩形状保持枠部1が矩形状フランジ部2に対して壁表側に位置する取付け形態を採る場合は、図12(a)に示すように、後から施工する設備業者が施工済みの貫通孔防火措置具Tに本体部材1を連接し得るように、先の設備業者が貫通孔防火措置具Tのフランジ側分離部材3を取り外しておく。それ以外は、上述した矩形状保持枠部1が矩形状フランジ部2に対して壁表側に位置する取付け形態を採る場合と同様である。各設備業者が長尺体Pの挿通から防火措置までの一連の施工を順次に完了させ、図12(b)に示す如き区画体Wの貫通孔防火措置構造が出来上がる。
[別実施形態]
(1)前述の実施形態では、フランジ側分離部材3が1つである場合を例に示したが、フランジ側分離部材3は複数であってもよく、例えば、図13(a)に示すように、本体部材4の連結方向の両端側に、取付け片3eを有するフランジ側分離部材3が設けられていてもよい。この場合、図13(b)に示すように、連結方向の端側の貫通孔防火措置具Tは一方だけフランジ側分離部材3を取り外し、連結方向の中間位置の貫通孔防火措置具Tは両方のフランジ側分離部材3を取り外すことにより、複数の貫通孔防火措置具Tを効率的に連接することができる。
(2)前述の実施形態では、矩形状フランジ部2の1つの縁辺部とそれに隣接する部分がフランジ側分離部材3として分離可能に構成されている場合を例に示したが、隣接する部分を有しない1つの縁辺部の一部又は全部がフランジ側分離部材3として分離可能に構成されていてもよい。
(3)前述の実施形態で示した貫通孔防火措置具Tの使用に当たって、矩形状保持枠部1の底壁部1Cに載置可能な板状で中央に長尺体挿通用の開口部を有した充填材受け部材を適宜に設けることができる。
(4)前述の実施形態では、複数種の施工業者が各々の施工の際に各自で貫通孔防火措置具Tを取り付ける場合を例に示したが、連結具8により貫通孔防火措置具Tの複数個を組付けたものを最初に取り付けるようにしてもよい。
(5)取付け手段は、前述の実施形態で示した取付けネジ5に限らず、先端部に膨出部等の係止部を有する金属製又は樹脂製等の連結ピン等であってもよい。
(6)前述の実施形態では、取付けビス9によって壁体Wの被取付け面に貫通孔防火措置具Tを取付ける場合を例に示したが、ネジや釘等によって壁体Wの被取付け面に貫通孔防火措置具Tを取付けてもよく、或いは、スタッド10に溶接する等によって壁体Wの被取付け面に貫通孔防火措置具Tを取付けてもよい。
W 区画体
H 貫通孔
P 長尺体
J 耐熱性充填材
1 矩形状保持枠部
2 矩形状フランジ部
2a 取付け部
4 本体部材
3 フランジ側分離部材
L1 分離線
6A 枠側分離部材
5 取付け手段
8 連結具
3a 差し込み片部(案内手段)

Claims (12)

  1. 区画体の貫通孔に挿通される長尺体を囲う状態で該長尺体の外周面との間で耐熱性充填材を保持するための矩形状保持枠部と、該矩形状保持枠部の全周囲から外方に張り出した矩形状フランジ部とが備えられているとともに、区画体に対する取付け部が前記矩形状フランジ部に備えられている貫通孔防火措置具であって、
    前記矩形状フランジ部を構成する4つの側辺に沿う縁辺部のうち、一つの側辺に沿う縁辺部を備えたフランジ側分離部材が、当該フランジ側分離部材以外の矩形状フランジ部の残余の部分と前記矩形状保持枠部とからなる本体部材に対して着脱自在構成され、前記フランジ側分離部材と前記本体部材における矩形状フランジ部の残余の部分との分離線が、前記矩形状保持枠部の4つの側辺に沿う縁辺部のうちの前記フランジ側分離部材と同じ側の一つの側辺に沿う縁辺部の外縁線に対して、前記フランジ側分離部材の縁辺部に隣接する2つの縁辺部の長手方向中央側に偏倚した位置に設けられ、前記本体部材からの前記フランジ側分離部材の取り外しに伴って生じる空間が、他の貫通孔防火措置具の矩形状フランジ部における一つの側辺に沿う縁辺部の進入を許す空間に構成されている貫通孔防火措置具。
  2. 前記分離線が、前記矩形状保持枠部の4つの側辺に沿う縁辺部のうち、前記フランジ側分離部材と同じ側の一つの側辺に沿う縁辺部の外縁線から前記矩形状フランジ部の残余の部分における前記フランジ側分離部材とは反対側に位置する縁辺部の幅寸法以下の寸法分だけ前記隣接する2つの縁辺部の長手方向中央側に偏倚した位置に設けられている請求項1記載の貫通孔防火措置具。
  3. 前記分離線が、前記矩形状保持枠部の4つの側辺に沿う縁辺部のうち、前記フランジ側分離部材と同じ側の一つの側辺に沿う縁辺部の外縁線から前記矩形状フランジ部の残余の部分における前記フランジ側分離部材とは反対側に位置する縁辺部の幅寸法と同じ寸法分だけ前記隣接する2つの縁辺部の長手方向中央側に偏倚した位置に設けられている請求項記載の貫通孔防火措置具。
  4. 前記矩形状保持枠部の4つの側辺に沿う縁辺部のうちの一部で構成される枠側分離部材が、当該枠側分離部材以外の前記矩形状保持枠部の残余の部分に対して着脱自在に構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の貫通孔防火措置具。
  5. 前記枠側分離部材を前記矩形状保持枠部の残余の部分に取付ける取付け手段が、前記フランジ側分離部材を前記本体部材に取付ける取付け手段に兼用する状態で備えられている請求項記載の貫通孔防火措置具。
  6. 前記取付け手段が、前記枠側分離部材を前記矩形状保持枠部の残余の部分に取付け、且つ、前記フランジ側分離部材を前記本体部材に取付けた状態からの取り外し操作に連れて、先ずは、前記フランジ側分離部材を前記本体部材から取り外し、その後、前記枠側分離部材を前記矩形状保持枠部の残余の部分から取り外すように構成されている請求項5記載の貫通孔防火措置具。
  7. 一対の前記本体部材を連接姿勢に保持するための連結具が備えられている請求項1〜6のいずれか1項に記載の貫通孔防火措置具。
  8. 前記フランジ側分離部材を前記本体部材に取付けるときに前記フランジ側分離部材を前記本体部材に対する所定取付け位置に案内するための案内手段が設けられている請求項1〜7のいずれか1項に記載の貫通孔防火措置具。
  9. 前記案内手段が、前記フランジ側分離部材の表面部に突設された差し込み片部と、前記本体部材の底部に形成された差し込み口とから構成されている請求項8記載の貫通孔防火措置具。
  10. 前記矩形状保持枠部の外寸法が、前記貫通孔の内寸法よりも小に構成されているとともに、
    前記矩形状フランジ部の表面部及び裏面部が、前記区画体の被取付け面に面接当可能な平坦面に構成されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の貫通孔防火措置具。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の貫通孔防火措置具を用いた貫通孔防火措置構造であって、
    前記区画体が、不燃性又は難燃性を有する板材を構造材の表側と裏側の少なくとも一方側に取付けて構成され、
    前記貫通孔防火措置具が、前記板材と前記構造材との間に前記矩形状フランジ部が位置する状態で前記構造材に取付けられているとともに、
    前記矩形状保持枠部を通じて前記貫通孔に挿通された長尺体の外周面と前記矩形状保持枠部との間に前記耐熱性充填材が充填されている貫通孔防火措置構造。
  12. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の貫通孔防火措置具を用いた貫通孔防火措置工法であって、
    前記区画体の前記貫通孔の一部分を対象として、前記貫通孔防火措置具の取付け工程と前記長尺体の挿通工程と前記耐熱性充填材の充填工程とを行って、区画体の貫通孔の一部分に防火措置を施したのち、前記貫通孔の一部分に隣接する隣接部分を対象として、前記貫通孔の一部分に取付けた前記貫通孔防火措置具とは別の貫通孔防火措置具の取付け工程と前記長尺体の挿通工程と前記耐熱性充填材の充填工程とを行って前記貫通孔の隣接部分に防火措置を施す貫通孔防火措置工法。
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