JP2012122524A - 貫通孔防火措置具、及び、貫通孔防火措置構造、並びに、貫通孔防火措置工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】区画体Wの貫通孔Hに挿通される長尺体Pを囲う状態で長尺体Pの外周面との間で耐熱性充填材Jを保持するための矩形状保持枠部1と、矩形状保持枠部1の全周囲から外方に張り出した矩形状フランジ部2とが備えられているとともに、区画体Wに対する取付け部2aが矩形状フランジ部2に備えられ、矩形状フランジ部2を構成する4つの縁辺部2b〜2eのうち、少なくとも1つの縁辺部2bの一部又は全部或いは該縁辺部2bとそれに隣接する部分が、矩形状フランジ部2の残余の部分と矩形状保持枠部1とからなる本体部材4に対して着脱自在なフランジ側分離部材3から構成されている。
【選択図】図5
Description
区画体の貫通孔に挿通される長尺体を囲う状態で該長尺体の外周面との間で耐熱性充填材を保持するための矩形状保持枠部と、該矩形状保持枠部の全周囲から外方に張り出した矩形状フランジ部とが備えられているとともに、区画体に対する取付け部が前記矩形状フランジ部に備えられている貫通孔防火措置具であって、
前記矩形状フランジ部を構成する4つの縁辺部のうち、少なくとも1つの縁辺部の一部又は全部或いは該縁辺部とそれに隣接する部分が、矩形状フランジ部の残余の部分と前記矩形状保持枠部とからなる本体部材に対して着脱自在なフランジ側分離部材から構成されている点にある。
前記フランジ側分離部材が、前記矩形状フランジ部の1つの縁辺部とそれに隣接する2つの縁辺部の一部を含むように、隣接する2つの縁辺部の長手方向中間部分の分離線に沿って矩形状フランジ部の残余の部分から分離構成されている点にある。
前記分離線が、前記矩形状保持枠部の4つの縁辺部のうちの前記フランジ側分離部材の側の縁辺部の外縁線から前記矩形状フランジ部における前記フランジ側分離部材に相対向する縁辺部の幅寸法以下の寸法分だけ該縁辺部の側に偏倚した位置に設けられている点にある。
前記分離線が、前記矩形状保持枠部の4つの縁辺部のうちの前記フランジ側分離部材の側の縁辺部の外縁線から前記矩形状フランジ部における前記フランジ側分離部材に相対向する縁辺部の幅寸法と同じ寸法分だけ該縁辺部の側に偏倚した位置に設けられている点にある。
前記本体部材における前記矩形状保持枠部を構成する4つの縁辺部のうち、前記フランジ側分離部材側の縁片部の一部又は全部或いは該縁辺部とそれに隣接する部分が、前記本体部材における残余の部分に対して着脱自在な枠側分離部材から構成されている点にある。
前記枠側分離部材を前記本体部材における残余の部分に取付ける取付け手段が、前記フランジ側分離部材を前記本体部材に取付ける取付け手段に兼用する状態で備えられているとともに、
前記取付け手段が、前記枠側分離部材を前記本体部材における残余の部分に取付け、且つ、前記フランジ側分離部材を前記本体部材に取付けた状態からの取り外し操作に連れて、先ずは、前記フランジ側分離部材を前記本体部材から取り外し、その後、前記枠側分離部材を前記本体部材における残余の部分から取り外すように構成されている点にある。
一対の前記本体部材を連接姿勢に保持するための連結具が備えられている点にある。
前記フランジ側分離部材を前記本体部材に取付けるときに前記フランジ側分離部材を前記本体部材に対する所定取付け位置に案内するための案内手段が設けられている点にある。
前記案内手段が、前記フランジ側分離部材の表面部に突設された差し込み片部と、前記本体部材の底部に形成された差し込み口とから構成されている点にある。
前記矩形状保持枠部の外寸法が、前記貫通孔の内寸法よりも小に構成されているとともに、
前記矩形状フランジ部の表面部及び裏面部が、前記区画体の被取付け面に面接当可能な平坦面に構成されている点にある。
前記区画体が、不燃性又は難燃性を有する板材を構造材の表側と裏側の少なくとも一方側に取付けて構成され、
前記貫通孔防火措置具が、前記板材と前記構造材との間に前記矩形状フランジ部が位置する状態で前記構造材に取付けられているとともに、
前記矩形状保持枠部を通じて前記貫通孔に挿通された長尺体の外周面と前記矩形状保持枠部との間に前記耐熱性充填材が充填されている点にある。
前記区画体の前記貫通孔の一部分を対象として、前記貫通孔防火措置具の取付け工程と前記長尺体の挿通工程と前記耐熱性充填材の充填工程とを行って、区画体の貫通孔の一部分に防火措置を施したのち、前記貫通孔の一部分に隣接する隣接部分を対象として、前記貫通孔の一部分に取付けた前記貫通孔防火措置具とは別の貫通孔防火措置具の取付け工程と前記長尺体の挿通工程と前記耐熱性充填材の充填工程とを行って前記貫通孔の隣接部分に防火措置を施す点にある。
(1)前述の実施形態では、フランジ側分離部材3が1つである場合を例に示したが、フランジ側分離部材3は複数であってもよく、例えば、図13(a)に示すように、本体部材4の連結方向の両端側に、取付け片3eを有するフランジ側分離部材3が設けられていてもよい。この場合、図13(b)に示すように、連結方向の端側の貫通孔防火措置具Tは一方だけフランジ側分離部材3を取り外し、連結方向の中間位置の貫通孔防火措置具Tは両方のフランジ側分離部材3を取り外すことにより、複数の貫通孔防火措置具Tを効率的に連接することができる。
H 貫通孔
P 長尺体
J 耐熱性充填材
1 矩形状保持枠部
2 矩形状フランジ部
2a 取付け部
4 本体部材
3 フランジ側分離部材
L1 分離線
6A 枠側分離部材
5 取付け手段
8 連結具
3a 差し込み片部(案内手段)
Claims (12)
- 区画体の貫通孔に挿通される長尺体を囲う状態で該長尺体の外周面との間で耐熱性充填材を保持するための矩形状保持枠部と、該矩形状保持枠部の全周囲から外方に張り出した矩形状フランジ部とが備えられているとともに、区画体に対する取付け部が前記矩形状フランジ部に備えられている貫通孔防火措置具であって、
前記矩形状フランジ部を構成する4つの縁辺部のうち、少なくとも1つの縁辺部の一部又は全部或いは該縁辺部とそれに隣接する部分が、矩形状フランジ部の残余の部分と前記矩形状保持枠部とからなる本体部材に対して着脱自在なフランジ側分離部材から構成されている貫通孔防火措置具。 - 前記フランジ側分離部材が、前記矩形状フランジ部の1つの縁辺部とそれに隣接する2つの縁辺部の一部を含むように、隣接する2つの縁辺部の長手方向中間部分の分離線に沿って矩形状フランジ部の残余の部分から分離構成されている請求項1記載の貫通孔防火措置具。
- 前記分離線が、前記矩形状保持枠部の4つの縁辺部のうちの前記フランジ側分離部材の側の縁辺部の外縁線から前記矩形状フランジ部における前記フランジ側分離部材に相対向する縁辺部の幅寸法以下の寸法分だけ該縁辺部の側に偏倚した位置に設けられている請求項2記載の貫通孔防火措置具。
- 前記分離線が、前記矩形状保持枠部の4つの縁辺部のうちの前記フランジ側分離部材の側の縁辺部の外縁線から前記矩形状フランジ部における前記フランジ側分離部材に相対向する縁辺部の幅寸法と同じ寸法分だけ該縁辺部の側に偏倚した位置に設けられている請求項2記載の貫通孔防火措置具。
- 前記本体部材における前記矩形状保持枠部を構成する4つの縁辺部のうち、前記フランジ側分離部材側の縁片部の一部又は全部或いは該縁辺部とそれに隣接する部分が、前記本体部材における残余の部分に対して着脱自在な枠側分離部材から構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の貫通孔防火措置具。
- 前記枠側分離部材を前記本体部材における残余の部分に取付ける取付け手段が、前記フランジ側分離部材を前記本体部材に取付ける取付け手段に兼用する状態で備えられているとともに、
前記取付け手段が、前記枠側分離部材を前記本体部材における残余の部分に取付け、且つ、前記フランジ側分離部材を前記本体部材に取付けた状態からの取り外し操作に連れて、先ずは、前記フランジ側分離部材を前記本体部材から取り外し、その後、前記枠側分離部材を前記本体部材における残余の部分から取り外すように構成されている請求項5記載の貫通孔防火措置具。 - 一対の前記本体部材を連接姿勢に保持するための連結具が備えられている請求項1〜6のいずれか1項に記載の貫通孔防火措置具。
- 前記フランジ側分離部材を前記本体部材に取付けるときに前記フランジ側分離部材を前記本体部材に対する所定取付け位置に案内するための案内手段が設けられている請求項1〜7のいずれか1項に記載の貫通孔防火措置具。
- 前記案内手段が、前記フランジ側分離部材の表面部に突設された差し込み片部と、前記本体部材の底部に形成された差し込み口とから構成されている請求項8記載の貫通孔防火措置具。
- 前記矩形状保持枠の外寸法が、前記貫通孔の内寸法よりも小に構成されているとともに、
前記矩形状フランジ部の表面部及び裏面部が、前記区画体の被取付け面に面接当可能な平坦面に構成されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の貫通孔防火措置具。 - 請求項1〜10のいずれか1項に記載の貫通孔防火措置具を用いた貫通孔防火措置構造であって、
前記区画体が、不燃性又は難燃性を有する板材を構造材の表側と裏側の少なくとも一方側に取付けて構成され、
前記貫通孔防火措置具が、前記板材と前記構造材との間に前記矩形状フランジ部が位置する状態で前記構造材に取付けられているとともに、
前記矩形状保持枠部を通じて前記貫通孔に挿通された長尺体の外周面と前記矩形状保持枠部との間に前記耐熱性充填材が充填されている貫通孔防火措置構造。 - 請求項1〜10のいずれか1項に記載の貫通孔防火措置具を用いた貫通孔防火措置工法であって、
前記区画体の前記貫通孔の一部分を対象として、前記貫通孔防火措置具の取付け工程と前記長尺体の挿通工程と前記耐熱性充填材の充填工程とを行って、区画体の貫通孔の一部分に防火措置を施したのち、前記貫通孔の一部分に隣接する隣接部分を対象として、前記貫通孔の一部分に取付けた前記貫通孔防火措置具とは別の貫通孔防火措置具の取付け工程と前記長尺体の挿通工程と前記耐熱性充填材の充填工程とを行って前記貫通孔の隣接部分に防火措置を施す貫通孔防火措置工法。
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JP2014108202A (ja) * | 2012-11-30 | 2014-06-12 | Sekisui Chem Co Ltd | 防火区画貫通部構造の施工方法 |
CN112376848A (zh) * | 2020-10-30 | 2021-02-19 | 中国建筑第八工程局有限公司 | 一种用于烟道的承托连接工具及其使用方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS55160914A (en) * | 1979-02-27 | 1980-12-15 | Crouse Hinds Co | Barrier unit |
JPH044720A (ja) * | 1990-04-10 | 1992-01-09 | Csd Internatl Bv | 火炎,水或いは煙道ガス等がケーブルをつたわって広がることを防止する装置 |
JP2008132244A (ja) * | 2006-11-29 | 2008-06-12 | Inaba Denki Sangyo Co Ltd | 防火措置用枠体 |
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