JP3105892U - 配管保護部材ユニット - Google Patents

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和幸 松坂
大輔 木下
幸一 藤村
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Abstract

【課題】高温流体が流れる配管に対する脱着の作業性に優れる配管保護部材ユニットを提供する。
【解決手段】保護部材ユニット10は、パンチングメタルからなる金属薄板12と、金属薄板12の両端に設けられる薄板状金属スペーサ14、14と、金属バンドを有する。各部材の寸法および形状は、配管仕様に応じて予め設定される。金属薄板12および薄板状金属スペーサ14は、それぞれ、2つの分割部12a、12bおよび2つの分割部14a、14bに分割された分割構造を有する。2つの分割部12a、12bおよび2つの分割部14a、14bをそれぞれ突き合わせた状態で金属バンドを金属薄板12の外周に巻くことで、保護部材ユニット10が薄板状金属スペーサ14を介して金属薄板12を配管から所定距離離間させた状態で配管に取付けられる。
【選択図】図2

Description

本考案は、高温流体用配管の火傷防止効果を目的とする保護部材に関する。
従来、排気ガス配管やスチーム配管等の高温流体用配管にあっては、作業者の接する可能性のある部分には、火傷防止などの安全のため、配管の周囲を、例えば、パンチングメタルのような通気性を有する保護部材で囲んで構成した配管構造が用いられている。
例えば、火傷防止などの安全のため、高温流体用配管の管壁外部に所要の厚みを有するワイヤラスを巻きつけ、そのワイヤラスの外周にパンチングメタルを取付けた高温流体用配管の外部保護構造が提案されている(特許文献1参照。)。
この高温流体用配管の外部保護構造は、高温配管を保温材で囲み、その外周を金属外装板で覆った従来のものに比べて、パンチングメタルの通気性が優れるため、内部に浸入した水分等の結露による配管の腐食防止に優れる。
また、高温流体用配管とスペーサを介して所要の距離をとって筒型のパンチングメタルを取付け、配管の上方に熱シールド板を設けた高温配管構造が提案されている(特許文献2参照。)。
この高温配管構造は、高温配管から放散される熱で外部保護部材の配管上方領域(鉛直線方向上方領域)が集中的に加熱されることを防ぐことができる。
特許第3494279号公報 特開2001−4092号公報
しかしながら、上記従来例の高温配管構造は、いずれも、一般的な保護部材と同様に、保護部材構成する各部品を配管敷設現場で加工しあるいは組み合わせる等して配管に取付けるものであると考えられ、保護部材の構造が複雑となり、また、保護部材は配管への取付け前や配管から取り外したときにばらけた状態となるため、脱着の作業性の面で十分満足のいくものではない。これらの難点は、特に、保護部材を特殊な形状の配管等に取付ける場合において顕著となる。
本考案は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、高温流体が流れる配管に対する脱着の作業性に優れる配管保護部材ユニットを提供することを目的とする。
本考案に係る配管保護部材ユニットは、高温流体が流れる配管類の外周を囲って設けられる配管保護部材ユニットであって、
多数の孔が形成され、該配管類の表面を覆う金属薄板と、該金属薄板の両端部に該金属薄板と直交して取付けられ、該金属薄板と該配管類を所定距離離間させる薄板状金属スペーサとを備え、
該金属薄板が長手方向で2以上に分割された分割構造を有するとともに、該薄板状金属スペーサが該金属薄板に対応する分割構造を有することを特徴とする。
また、本考案に係る配管保護部材ユニットは、多数の孔が形成され、該配管類の表面を覆う金属薄板と、該金属薄板の両端部に該金属薄板と直交して取付けられ、該金属薄板と該配管類を所定距離離間させる薄板状金属スペーサとを備え、
該金属薄板は、該配管類に取付けた状態において撓まない程度の剛性を備え、該配管への取付け前の状態において、周方向に2つ以上の分割部に分割された分割構造を有し
該薄板状金属スペーサは、該金属薄板に対応して2つ以上の分割部に分割された分割構造を有し、
該金属薄板および該薄板状金属スペーサそれぞれの分割部を合わせた状態で、該配管類へ取付ける取付け部材を有することを特徴とする。
また、本考案に係る配管保護部材ユニットは、多数の孔が形成され、該配管類の表面を覆う金属薄板と、該金属薄板の両端部に該金属薄板と直交して取付けられ、該金属薄板と該配管類を所定距離離間させる薄板状金属スペーサとを備え、
該金属薄板は、該金属バンドで締付けた状態において撓まない程度の剛性を備え、該配管類への取付け前の状態において、周方向に2つ以上の分割部に分割された分割構造を有し、
該薄板状金属スペーサは、該金属薄板の分割部に対応して2つ以上の分割部に分割された分割構造を有し、
該金属薄板の2つ以上の分割部を合わせて該配管類に取付ける金属バンドを有することを特徴とする配管保護部材ユニット。
また、本考案に係る配管保護部材ユニットは、多数の孔が形成され、該配管類の表面を覆う金属薄板と、該金属薄板の両端部に該金属薄板と直交して取付けられ、該金属薄板と該配管を所定距離離間させる薄板状金属スペーサとを備え、
該金属薄板は、該配管類への取付け状態において撓まない程度の剛性を備え、該配管類への取付け前の状態において、周方向に2つの分割部に分割された分割構造を有するとともに、該2つの分割部の端部を折り曲げて形成された折り曲げ部を有し、
該薄板状金属スペーサは、該金属薄板の分割部に対応して2つの分割部に分割された分割構造を有し、
該金属薄板の該折り曲げ部を係合して該配管類に取付ける、長手方向両側を折り返した断面C字状のレール状金属部材を有することを特徴とする。
また、本考案に係る配管保護部材ユニットは、前記金属薄板の隣り合う分割部の端部に設けられ、該隣り合う分割部を分割面を合わせる方向に開閉可能に係合する係合部材を有することを特徴とする。
また、本考案に係る配管保護部材ユニットにおいて、前記薄板状金属スペーサは、細長い金属片の短手方向の一側を長手方向に凹凸状に折り込んで前記金属薄板と前記配管類を所定距離離間させるスペーサ部分とする2つ以上の分割部で構成されることを特徴とする。
また、本考案に係る配管保護部材ユニットにおいて、前記薄板状金属スペーサは、前記金属薄板と前記配管類を所定距離離間させるスペーサ部分が平板部で形成される2つまたは3つ以上の分割部で構成され、該2つまたは3つ以上の分割部の該平板部の隣り合う少なくとも一方の端部に2回以上折り返された折り返し部を有し、該折り返し部に他方の分割部の端部を差し込んで重ねた状態で該配管に取付けられることを特徴とする。
また、本考案に係る配管保護部材ユニットは、長手方向の寸法が200cm以下、質量が20kg以下であることを特徴とする。
本考案に係る配管保護部材ユニットは、分解組み立て可能でかつ分解組み立てが容易な構造であるため、配管類へ配管保護部材を脱着する際の作業性に優れる。
本考案に係る配管保護部材ユニットの好適な実施の形態(以下、本考案に係る実施形態という。)について、図を参照して説明する。
考案に係る配管保護部材ユニット(以下、単に保護部材ユニットという。)は、高温流体が流れる配管類の外周を囲って設けられ、作業者の火傷防止などの安全を図るためのものである。ここで、配管類は、直管や曲がり管等のような配管そのものだけではなく、計測用等の部品を取付けた配管、フランジ面を有する配管、バルブが切り込まれた配管、流体を流して熱交換する熱交換器等、高温流体が流れ、保護部材で保護されるものを広く含む。
配管類に取付けられた保護部材は、一般に、配管類を、外観点検し、あるいは分解掃除し、さらには取替え等する際に、分解して再度取付けることが必要となる。
まず、本考案に係る実施形態の第一の例について図1および図2を参照して説明する。
第一の例の保護部材ユニット10は、図1に示すように、金属薄板12と、金属薄板12の両端部に金属薄板12と直交して設けられる薄板状金属スペーサ14、14と、複数の金属バンド(取付け部材)16を有する。これらの各部材の寸法および形状は、取付け対象である配管(図1中、矢印P1で示す。)の径寸法を主とする配管仕様に応じて予め設定される。
金属薄板12は、多数の孔18が形成されたパンチングメタルであり、例えば厚み0.4mmの亜鉛めっき鋼板を用いて円筒状に形成される。このとき、円筒状に代えて、適宜の形状とすることができ、例えば、金属薄板12の各部位のうち相対的に高温に曝さらされやすい部位を配管P1から遠ざけるべく、楕円形状や直方体状にしてもよい。また、金属薄板12は、パンチングメタルに代えてエキスパンドメタルや溶接金網等のグレーチングを用いてもよく、あるいは金網を用いてもよい。また、金属薄板12の形状は、配管P1に取付けられた部品やバルブ等に配慮した適宜のものとしてもよい。これらの点は、後述する他の例においても同様である。金属薄板12は、配管P1の表面を覆うように設けられる。このとき、安全上問題となるような高温にならない限度で金属薄板12は配管P1に極力近接して設ける。
金属薄板12の長手方向(配管P1の長さ方向に対応する方向)の寸法L1は、特に制限はないが、軽量化を主とする取り扱いの容易性の観点からは、好ましくは、200cm以下とする。この属薄板12の長手方向の寸法L1は、取付け状態の保護部材ユニット10の長手方向の寸法と実質的に同じである。なお、同様に、取り扱いの容易性の観点から、保護部材ユニット10の質量は、好ましくは20kg以下とする。
金属薄板12は、後述するように金属バンド16で固定した状態において撓まない程度の剛性を備えるように、パンチングメタルの材料の種類、材料の厚み、形成する孔の数・大きさ・配列等を適宜選択し、調製する。また、グレーチングや金網を用いるときにも同様に、材料の種類、材料の厚み、形成する孔の数・大きさあるいは金網の目開き等を適宜選択し、調製する。また、金属薄板12は、外部から衝撃を受けても変形しない程度の高い剛性を有することが、より好ましいが、具体的には保護部材ユニット10の軽量化の要請とのバランスで剛性を設定する。金属薄板12の孔18は、上記した金属薄板12の剛性、言い換えれば強度上の制約の範囲内で極力多数かつ大径とすることが好ましく、これにより、配管P1からの熱を外部に良好に放散して、保護部材ユニット10の内部に熱がこもらないようにすることができる。これらの点は、以下の他の例についても同様である。
金属薄板12は、図2に示すように、配管P1への取付け前の状態あるいは配管P1から取り外した状態において、2つの分割部12a、12bに分割された分割構造を有する。
2つの分割部12a、12bは、図2に示すように、分離したままの状態の2つの部品であってもよいが、好ましくは、例えば図2中矢印A1、A2で示す2つの分割部12a、12bのそれぞれの両端部の対向する箇所に係合部材を設ける(図2中、左端部については矢印A1、A2を省略している。)。係合部材は、隣り合う2つの分割部12a、12bを分割面を合わせる方向に開閉可能に係合するものである。係合部材は、このような機能を有する限り適宜のものを選択することができ、例えば、ちょうつがい(ヒンジ。図4のちょうつがい30参照。)を用いる。これにより、金属薄板12の2つの分割部12a、12bをばらけない状態で取り扱うことができる。
このとき、さらに2つの分割部12a、12bの係合部材を設けた側とは反対側の端部(図2中、矢印B1、B2で示す。なお、図2中、左端部については矢印B1、B2を省略している。)に締結部材を設けておくと、金属薄板12を配管P1に取付ける際に締結部材を締結することにより、金属薄板12の2つの分割部12a、12bをちょうつがいおよび締結部材で確実に固定することができる。このような締結部材は、適宜の構造のものを用いることができ、例えば、いわゆるパッチン錠を用いると、パッチン錠をワンタッチで開閉することにより、2つの分割部12a、12bを容易に分離しあるいは合体させることができる。
薄板状金属スペーサ14は、例えば厚みが0.4mmのカラー鋼板を帯状に切り出した金属片を、金属薄板12の2つの分割部12a、12bの1つの端部に対応して2枚、すなわち両端部に対応して合計4枚用いて形成する。
上記2枚の金属片は、配管P1への取付け状態において、それぞれの金属片の短手方向の一側を長手方向に凹凸状に折り込んでいわば蛇腹状に形成したスペーサ部分(図2中、矢印C1で示す。)を有する2つ以上の分割部14a、14bとされる。分割部14a、14bは、短手方向の他の一側(図2中、矢印C2で示す。)を金属薄板12のそれぞれの分割部12a、12bの周方向に沿わせて配置する。なお、図2中、金属薄板12の右端部については、分割部14a、14bを取り付けていない状態を表示している。このとき、分割部14a、14bの短手方向の他の一側は、図2に示すように金属薄板12の外側に配置してもよく、また、金属薄板12の内側に配置してもよい。
上記2枚の金属片は、配管P1への取付ける前の状態においてはそのままの形態で薄板状金属スペーサ14用の部品として準備し、配管P1へ取付ける際に、上記のように加工してもよいが、好ましくは、図2の矢印Dで示すようにビス止めあるいはねじ止めし、または溶接等して、2つの分割部14a、14bを分割部12a、12bに予め固着させておくと、配管P1へ取付ける際に上記の加工を施す作業が不要となる。
薄板状金属スペーサ14は、配管P1へ保護部材ユニット10を取付けたときに、上記スペーサ部分の幅(高さ)寸法L2の寸法分だけ金属薄板12を配管P1から離間させる。この凹凸の幅(高さ)寸法L2は、金属薄板12について説明した軽量化等の視点と同様の視点で適宜の寸法に設定される。
また、薄板状金属スペーサ14は、以下のものであってもよい。
長手方向で曲げて短尺の半円筒状に形成した部材を2枚用意し、それぞれの部材一端部を撓めて直角方向に折り畳んであるいは切り欠きを形成する等して先端を絞るようにして折り込み、配管P1を通すことができる開口を残す。この2枚の半円筒状の部材が、金属薄板12の分割部に対応した薄板状金属スペーサ14の2つの分割部となる。この場合、2つの分割部は、上記2つの分割部14a、14bのときと同様に、分割部14a、14bを他の部材とは独立して分離した状態であってもよく、また、2つの分割部の撓めていない他端部を適宜の方法で金属薄板12に接合して一体化した状態であってもよい。薄板状金属スペーサ14の、先端を絞られた一端部は、金属薄板12を配管P1の外周表面から所定距離離間させる役割を果たす。
また、薄板状金属スペーサ14は、上記の先端を絞られた一端部に代えてこの部分を平板状に形成してもよい(図3の薄板状金属スペーサ26参照。)。
金属薄板12および薄板状金属スペーサ14は、必要に応じて3つ以上の分割部で構成してもよい。
上記のように構成される保護部材ユニット10は、配管P1への取付け前あるいは配管P1から取り外した状態において、組み立て用部品(キット)としてまとまって取り扱われ、また、必要に応じて部品相互が係合されて取り扱われるため、複数の分割部構成される金属薄板12および板状金属スペーサ14を実質的にばらけることなく、一体として取り扱うことができるので、取り扱いが容易である。
保護部材ユニット10は、以下の要領で配管P1に取付けられる。
金属薄板12の各分割部12a、12bの外側に薄板状金属スペーサ14の各分割部14a、14bを配置し、固着させた状態で、各分割部12a、12bおよび14a、14bをそれぞれ突き合わせてあるいは重ね合わせて配管P1を囲んだ状態とする。ついで、上記パッチン錠で金属薄板12の各分割部12a、12bを固定した後、金属バンド16を金属薄板12の外周に巻く。このとき、金属バンド16は、例えば保護部材ユニット10の長さが短い等の場合は1つのみであってもよいが、金属薄板12の長手方向両端部を固定するために少なくとも2つ設けることが好ましく、さらに、より確実に固定する必要がある場合や、金属バンド16の幅が小さくて締め付け強度が不足する場合等においては、適宜その数を増やす。金属バンド16を固定する固定構造は、適宜の締結部材を用いたものでよく、例えば、上記したパッチン錠を用いてもよく、また、金属バンド12の両端を重ねて、その周囲に巻いた金具をかしめる構造であってもよく、また、金属バンド12の端部に複数設けた孔のうちの1つにねじを挿通してねじをかしめる構造であってもよい。
これにより、薄板状金属スペーサ14を介して配管P1に金属薄板12を圧着させることで、配管P1に取付けられた保護部材ユニット10が得られる。保護部材ユニット10は、薄板状金属スペーサ14を介して金属薄板12が配管P1から離間した状態にある。
なお、薄板状金属スペーサ14の各金属片を配管P1への取付け現場で上記のように加工する場合は、スペーサ部分の幅(高さ)寸法L2を適宜調整することにより、配管P1の径寸法が若干異なる場合においても、同一寸法の2つの金属片をそのまま用いることができる。
本考案に係る実施形態の第一の例の保護部材ユニット10は、分解組み立てが容易な構造を有するため、また、寸法、質量等を適宜選択することで、保護部材ユニット10の取り扱いが容易であり、また、配管への着脱も容易である。
つぎに、本考案に係る実施形態の第二の例について図3および図を参照して説明する。
第二の例の配管保護部材ユニット22は、図1に示すように、金属薄板24と、金属薄板24の両端部に金属薄板24と直交して設けられる薄板状金属スペーサ26、26とを有する。
金属薄板24は、多数の孔18が形成されたパンチングメタルであり、例えば厚み0.4mmの亜鉛めっき鋼板を用いて半円筒に半直方体が接続された箱体状に形成される。但し、パンチングメタルに代えて第一の例と同様に、エキスパンドメタル等を用いてもよい。この場合、配管(図3中P2で示す。)には配管P2よりも本体の外径の大きいバルブ(図3中、矢印Bで示す。)が取付けられているため、金属薄板12は、バルブBの本体(図3では表れていない。)を覆う十な余裕を持った大きさで配管P2の表面を覆うような寸法、構造に設計され、バルブBのハンドル(図3中、矢印Hで示す。)を上方に露出する構造とされている。但し、安全上問題となるような高温にならない限度で金属薄板24を配管P2に極力近接する構造とする。
金属薄板24の長手方向の寸法L3は、特に制限はないが、軽量化を主とする取り扱いの容易性の観点からは、好ましくは、200mm以下であってバルブBを覆うのに十分な寸法とする。この属薄板24の長手方向の寸法L3は、取付け状態の保護部材ユニット22の長手方向の寸法と実質的に同じである。なお、同様に、取り扱いの容易性の観点から、保護部材ユニット22の質量は、好ましくは20kg以下とする。
金属薄板24は、配管P2への取付け状態において撓まない程度の剛性を備えるように調製する。金属薄板24は、外部から衝撃を受けても変形しない程度の剛性を有することがより好ましいが、具体的には保護部材ユニット22の軽量化の要請とのバランスで剛性を設定する。金属薄板24の孔18は、上記した金属薄板24の剛性、言い換えれば強度上の制約の範囲内で極力多数かつ大径として、配管P2からの熱を良好に放散できるものであることが好ましいことは第一の例と同様である。
金属薄板24は、図4に示すように、配管P2への取付け前の状態あるいは配管P2から取り外した状態において、2つの分割部24a、24bに分割された分割構造を有する。2つの分割部24a、24bのそれぞれの長手方向両端にはそれぞれ例えば15mm程度の長さ折り返して形成された折り曲げ部32が設けられる。この折り曲げ部32については、後でさらに説明する。
金属薄板24の2つの分割部24a、24bは、分離した状態のままの部品として用いてもよいが、図4に示すように、金属薄板24の2つの分割部24a、24bの上下それぞれの対向する端部の箇所にちょうつがい(係合部材)30を設けて、2つの分割部24a、24bを分割面を合わせる方向に開閉可能に係合したものであると、より好ましい。ちょうつがい30は保護部材ユニット22を配管P2に取付けるときの取付け部材の一部としても作用しうる。
これにより、配管P2への取付け前あるいは配管P2から取り外した状態において、複数の分割部24a、24bで構成される金属薄板24をばらけることなく、一体として取り扱うことができるので、金属薄板24の取り扱いが容易である。
薄板状金属スペーサ26は、例えば厚みが0.4mmのカラー鋼板を半円に半四角が接続された形状に切り出した部材2つを用い、中央部に配管P2を通すことができる開口を形成してスペーサ部となる平板部とするとともに、半円および半円に続く半四角の周縁部分を撓めてあるいは切り欠いて曲げて接続部を形成する。この薄板状金属スペーサ26の2枚の部材が、金属薄板24の分割部24a、24bに対応した2つの分割部26a、26bとなる。
2つの分割部26a、26bは、相互に分離し、かつ金属薄板24の2つの分割部24a、24bから分離した状態であってもよいが、上記接続部を第一の例の場合と同様に溶接あるいはねじ止め等の適宜の方法で金属薄板24に接合した状態であってもよい。薄板状金属スペーサ26の上記スペーサ部となる平板部は、金属薄板24と配管P2を所定距離離間させる役割を果たす。2つの分割部26a、26bの上記スペーサ部となる2つの平板部の互いに対向して配置される部分、言い換えれば上記接続部と反対側にあって直線の辺を持つ周縁部には二重に折り返して形成された例えば20mm程度の長さL4の折り返し部34が設けられる。この折り返し部34については、後でさらに説明する。
さらに、断面C字状で、幅寸法Wが例えば30mmのレール状金属部材(取付け部材)36(図4参照。)を2本用意する。
上記のように構成される保護部材ユニット22は、以下の要領で配管P2に取付けられる。
金属薄板24の2つの分割部24a、24bおよび薄板状金属スペーサ26の2つの分割部26a、26bは、それぞれ、ねじ止め、パッチン錠あるいはいわゆるはぜ止め等の適宜の固定構造によって分割面を合わせて固定される。
例えば、はぜ止めを用いる場合、金属薄板24の折り返し部32、32を突き合わせて、いわゆるさやとして機能する上記レール状金属部材36に係合して、2つの分割部24a、24bを一体化、固定する。
一方、薄板状金属スペーサ26の分割部26aの折り返し部34に分割部26bの端部を差し込んで重ねて、2つの分割部26a、26bを一体化、固定する(いわゆる差込はぜ)。これにより、保護部材ユニット22は、薄板状金属スペーサ26を介して配管P2から金属薄板24を離間させた状態で固定される。
本考案に係る実施形態の第二の例の保護部材ユニット22は、組み立て分解が容易な構造を有するため、また、寸法、質量等を適宜選択することで、保護部材ユニット22の取り扱いが容易であり、また、配管への着脱も容易である。
つぎに、上記実施形態の各例の変形例について説明する。
まず、第一の変形例に係る保護部材ユニット38は、図5に示すように、曲がり部(ベント部、エルボ部。図5中、矢印Bで示す。)を有する配管P3に取付けられるものである。
保護部材ユニット38は、例えば金属薄板をパンチングメタルから金網に代えた以外は第一の例の金属保護部材ユニット10と同様のものであり、曲がり部Bに近接した配管P3の直管部にそれぞれ着脱可能に取付けられる。
そして、曲がり部Bには、予め曲がり部Bの寸法、形状に応じて設計、成型された金属薄板からなるエルボ外装ユニット40を取付ける。エルボ外装ユニット40は、無孔の板、あるいは、保護部材ユニット38と同様の有孔の板を用い、保護部材ユニット38と同様に分割構造を有する。そして、保護部材ユニット38と同様に着脱可能に曲がり部Bに取付けられる。
つぎに、第二の変形例に係る保護部材ユニット42は、図6に示すように、図示しない配管に接続される熱交換器(図6中、矢印Hで示す。)に取付けられるものである。
保護部材ユニット42は、例えば第一の例の保護部材ユニット10と同じものであり、熱交換器Nに着脱可能に取付けられる。
以上説明した本考案に係る実施形態の各例において、金属バンドやレール状金属部材に代えて、適宜の着脱容易な締結部材を取付け部材として用いてもよい。
なお、以上説明した本考案に係る実施形態の各例において、配管の鉛直線上方向に位置する保護部材ユニットの部位の内面側に熱シールド板を設けると、保護部材の鉛直線方向上部が配管からの放熱によって部分的に過熱されることがなくて、好ましい。
本実施の形態の第一の例に係る保護部材ユニットの取付けられた配管の斜視図である。 図1の保護部材ユニットの分解状態を示す斜視図である。 本実施の形態の第二の例に係る保護部材ユニットの取付けられた配管の斜視図である。 図3の保護部材ユニットの分解状態を示す斜視図である。 本実施の形態の第一の変形例に係る保護部材ユニットの取付けられた配管の側面図である。 本実施の形態の第二の変形例に係る保護部材ユニットの取付けられた配管の側面図である。
符号の説明
10、22、38、42 保護部材ユニット
12、24 金属薄板
12a、12b、24a、24b 分割部
14、26 薄板状金属スペーサ
14a、14b、26a、26b 分割部
16 金属バンド
20 掛合部材
30 ちょうつがい
32 折り曲げ部
34 折り返し部
36 レール状金属部材
40 エルボ外装ユニット

Claims (8)

  1. 高温流体が流れる配管類の外周を囲って設けられる配管保護部材ユニットであって、
    多数の孔が形成され、該配管類の表面を覆う金属薄板と、該金属薄板の両端部に該金属薄板と直交して取付けられ、該金属薄板と該配管類を所定距離離間させる薄板状金属スペーサとを備え、
    該金属薄板が長手方向で2以上に分割された分割構造を有するとともに、該薄板状金属スペーサが該金属薄板に対応する分割構造を有することを特徴とする配管保護部材ユニット。
  2. 高温流体が流れる配管類の外周を囲って設けられる配管保護部材ユニットであって、
    多数の孔が形成され、該配管類の表面を覆う金属薄板と、該金属薄板の両端部に該金属薄板と直交して取付けられ、該金属薄板と該配管類を所定距離離間させる薄板状金属スペーサとを備え、
    該金属薄板は、該配管類に取付けた状態において撓まない程度の剛性を備え、該配管への取付け前の状態において、周方向に2つ以上の分割部に分割された分割構造を有し
    該薄板状金属スペーサは、該金属薄板に対応して2つ以上の分割部に分割された分割構造を有し、
    該金属薄板および該薄板状金属スペーサそれぞれの分割部を合わせた状態で、該配管類へ取付ける取付け部材を有することを特徴とする配管保護部材ユニット。
  3. 高温流体が流れる配管類の外周を囲って設けられる配管保護部材ユニットであって、
    多数の孔が形成され、該配管類の表面を覆う金属薄板と、該金属薄板の両端部に該金属薄板と直交して取付けられ、該金属薄板と該配管類を所定距離離間させる薄板状金属スペーサとを備え、
    該金属薄板は、該金属バンドで締付けた状態において撓まない程度の剛性を備え、該配管類への取付け前の状態において、周方向に2つ以上の分割部に分割された分割構造を有し、
    該薄板状金属スペーサは、該金属薄板の分割部に対応して2つ以上の分割部に分割された分割構造を有し、
    該金属薄板の2つ以上の分割部を合わせて該配管類に取付ける金属バンドを有することを特徴とする配管保護部材ユニット。
  4. 高温流体が流れる配管類の外周を囲って設けられる配管保護部材ユニットであって、
    多数の孔が形成され、該配管類の表面を覆う金属薄板と、該金属薄板の両端部に該金属薄板と直交して取付けられ、該金属薄板と該配管を所定距離離間させる薄板状金属スペーサとを備え、
    該金属薄板は、該配管類への取付け状態において撓まない程度の剛性を備え、該配管類への取付け前の状態において、周方向に2つの分割部に分割された分割構造を有するとともに、該2つの分割部の端部を折り曲げて形成された折り曲げ部を有し、
    該薄板状金属スペーサは、該金属薄板の分割部に対応して2つの分割部に分割された分割構造を有し、
    該金属薄板の該折り曲げ部を係合して該配管類に取付ける、長手方向両側を折り返した断面C字状のレール状金属部材を有することを特徴とする配管保護部材ユニット。
  5. 前記金属薄板の隣り合う分割部の端部に設けられ、該隣り合う分割部を分割面を合わせる方向に開閉可能に係合する係合部材を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の配管保護部材ユニット。
  6. 前記薄板状金属スペーサは、細長い金属片の短手方向の一側を長手方向に凹凸状に折り込んで前記金属薄板と前記配管類を所定距離離間させるスペーサ部分とする2つ以上の分割部で構成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の配管保護部材ユニット。
  7. 前記薄板状金属スペーサは、前記金属薄板と前記配管類を所定距離離間させるスペーサ部分が平板部で形成される2つまたは3つ以上の分割部で構成され、該2つまたは3つ以上の分割部の該平板部の隣り合う少なくとも一方の端部に2回以上折り返された折り返し部を有し、該折り返し部に他方の分割部の端部を差し込んで重ねた状態で該配管に取付けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の配管保護部材ユニット。
  8. 長手方向の寸法が200cm以下、質量が20kg以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の配管保護部材ユニット。
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KR20180076915A (ko) * 2016-12-28 2018-07-06 대우조선해양 주식회사 Lng 탱크용 펌프 타워

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