JP3459966B2 - 内燃機関排気筒の板金製補修装置 - Google Patents

内燃機関排気筒の板金製補修装置

Info

Publication number
JP3459966B2
JP3459966B2 JP2001265024A JP2001265024A JP3459966B2 JP 3459966 B2 JP3459966 B2 JP 3459966B2 JP 2001265024 A JP2001265024 A JP 2001265024A JP 2001265024 A JP2001265024 A JP 2001265024A JP 3459966 B2 JP3459966 B2 JP 3459966B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate portion
sheet metal
exhaust pipe
auxiliary plate
strips
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001265024A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003074342A (ja
Inventor
悟司 辻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soft 99 Corp
Original Assignee
Soft 99 Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Soft 99 Corp filed Critical Soft 99 Corp
Priority to JP2001265024A priority Critical patent/JP3459966B2/ja
Publication of JP2003074342A publication Critical patent/JP2003074342A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3459966B2 publication Critical patent/JP3459966B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2450/00Methods or apparatus for fitting, inserting or repairing different elements
    • F01N2450/08Repairing the housing or pipe-joints

Landscapes

  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Pipe Accessories (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関排気筒の板
金製補修装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図15に自動車の排気筒に発生した破損
箇所の補修に用いられる補修装置を示してある。この補
修装置は、裏面側に圧縮アスベスト繊維で形成された耐
熱性ガスケット層6をラミネットした矩形状の1枚の金
属板1に、横方向に並んだ複数の細長片3の集合でなる
細長片群2と、この細長片群2のそれぞれの細長片3の
端部を連結している板部4とを形成し、板部4の横方向
の2箇所に一対の係止部材5,5を対峙させて溶接で接
合してある。この補修装置において、それぞれの細長片
3は自由端3aを有している。
【0003】図15で説明した従来の補修装置を、排気
筒や排気筒の排気箱(サイレンサー)の面板部に発生し
た亀裂などの補修に用いる場合を図16に斜視図で示し
てある。
【0004】図16の事例では、細長片群2をその基部
で板部4に対して直角に折り曲げると共に、板部4を円
環状に曲げて排気筒100に巻き付けることによって細
長片群2の複数の細長片3を円環状に配列させ、それら
の細長片3を排気箱110の面板部112に押し付けて
ある。そして、図示していないけれども、板部4に備わ
っている一対の係止部材5,5を締付け具によって締付
けることにより、板部4が排気筒100に締付け固定さ
れる。これから判るように、この補修装置によれば、板
部4や複数の細長片3によって覆われた部分に発生して
いる亀裂などが、図15に示した耐熱性ガスケット層6
によって塞がれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図15
や図16で説明した従来の補修装置では、板部4の締め
付けに適した箇所に締め付けに適した間隔を保って一対
の係止部材5,5が溶接で接合されているため、板部4
を横方向での任意箇所で切断して不要部を切除すること
により全体の横幅を排気筒100の外周長さに見合う長
さに合わせることができない。そのため、外径が異なる
排気筒100に対しては、全体の横幅が排気筒100の
外径に見合う長さになっている専用の補修装置が必要に
なるという不便があった。また、係止部材5のような余
分な部品を板部4に接合してあるため、構造が複雑でそ
の組立ても煩雑になって価格が高くつくという問題を有
していた。
【0006】本発明は以上の問題や状況に鑑みてなされ
たものであり、余分な部品を用いずに矩形の1枚の金属
板だけで製作することが可能になる内燃機関排気筒の板
金製補修装置を提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、全体の横幅を排気筒の外
周長さに見合う長さに合わせることのできる汎用性に優
れた内燃機関排気筒の板金製補修装置を提供することを
目的とする。
【0008】さらに、本発明は、排気筒のストレート箇
所、分岐箇所、排気箱の面板部その他の排気筒の様々な
部分に発生した破損箇所を、無理なく適切に補修するこ
とのできる内燃機関排気筒の板金製補修装置を提供する
ことを目的とする。さらに、本発明は、排気筒に対する
固定を確実に行うことのできる内燃機関排気筒の板金製
補修装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る内燃機関排
気筒の板金製補修装置は、矩形状の1枚の金属板に、折
曲げ可能でかつ横方向に並んだ複数の細長片の集合でな
る細長片群を有しかつその細長片群で排気筒の破損箇所
を覆わせる形態で排気筒に巻き付けられる主板部と、そ
の主板部の縦方向端部に連設されかつ排気筒に巻き付け
られた状態でバンド状の締付け具を用いて排気筒に締め
付けられる補助板部とが備わっている。
【0010】この構成であると、主板部を排気筒に巻き
付けることにより細長片群で排気筒の破損箇所を覆わせ
た場合に、細長片を破損箇所の形状に合わせて折り曲げ
ておくことができる。また、補助板部をバンド状の締付
け具を用いて締め付けることによって排気筒に固定する
ことができる。
【0011】本発明に係る板金製補修装置を用いて排気
筒の破損箇所を補修する際には、多くの場合において当
該補修装置と共にパテなどの粘土状の接合剤が用いられ
る。すなわち、主板部と破損箇所の間に粘土状の接合剤
を装填することによって破損箇所の排気洩れを防ぐとい
う手法が採られる。この場合、細長片群の複数の細長片
が、接合剤を破損箇所に保持させるための骨格として機
能する。したがって、細長片群が破損箇所からの接合剤
の剥落を防ぐ役割を担う。上記接合剤を用いる必要がな
い場合には、細長片群が破損箇所を覆う保護カバーとし
ての機能を発揮する。
【0012】本発明において、上記金属板は、その横方
向での任意箇所を切断して不要部を切除することによ
り、その横幅を排気筒の外周長さに見合う長さに合わせ
られるようになっていることが望ましい。この要求を満
たすには、上記金属板として、金属板切断用の鋏などの
切断工具を用いて切断することのできる種類の金属板を
用いる必要があり、発錆しにくいステンレス薄鋼板は切
断可能な金属板に属する。これによれば、外径の異なる
排気筒に対して上記した主板部や補助板部を適正な形態
で巻き付けることができるようになるので、外径の異な
る排気筒に対する汎用性が向上する。
【0013】本発明では、上記細長片群を形成している
複数の上記細長片が、上記主板部の縦方向端部に具備さ
れた連結領域又は上記補助板部によって相互に連結され
ていることが望ましい。ここで、「細長片が主板部の縦
方向端部に具備された連結領域によって相互に連結され
ている」という形態は、主板部に具備されている連結領
域から細長片が延び出ているという形態を指し、「細長
片が補助板部によって相互に連結されている」という形
態は、補助板部から直接に細長片が延び出ているという
形態を指していて、後者の場合には上記細長領域が主板
部に存在していないことになる。
【0014】この発明によれば、補助板部を排気筒に巻
き付けてバンド状の締付け具で締付け固定すると、それ
に伴って細長片の基部も排気筒に強固に固定されるよう
になるので、細長片群で破損箇所を確実に覆わせること
ができ、そのことが上記接合剤を破損箇所にしっかりと
保持させることに役立つ。
【0015】本発明では、上記補助板部が、上記主板部
の縦方向両側に一体に連設されていてもよい。これによ
れば、細長片群をその縦方向両側の補助板部を介して排
気筒に締付け固定することができるので、破損箇所を細
長片群によって確実に覆わせることが可能になる。
【0016】本発明では、上記細長片群を形成している
複数の上記細長片のそれぞれの一方側及び他方側の各端
部が、上記主板部の縦方向一方側及び他方側の各端部に
具備された連結領域又は上記補助板部によって相互に連
結されていると共に、上記主板部の縦方向一方側又は他
方側のいずれかの端部に具備された上記連結領域又は上
記補助板部を縦方向に切断することにより、任意の上記
細長片を、切断した上記連結領域又は上記補助板部の縦
幅分だけ延長してその延長された細長片の端部を自由端
に形成することができるようになっている、という構成
を採用することが可能である。ここで、「細長片が主板
部の縦方向端部に具備された連結領域によって相互に連
結されている」という形態、並びに、「細長片が補助板
部によって相互に連結されている」という形態の意味
は、上述したところと同様である。
【0017】この発明によると、任意の1つ又は複数の
細長片だけに自由端を具備させることができる。そのた
め、排気筒の破損箇所の近くに障害物が付属しているよ
うな場合、自由端が具備された細長片を折り曲げてその
細長片が障害物のじゃまにならないようにしておき、他
の細長片で破損箇所を適切に覆わせるという使い方をす
ることが可能になる。
【0018】本発明では、複数の上記細長片のそれぞれ
は、一端部が他の細長片から切り離された自由端になっ
ているものであってもよい。これによれば、全ての細長
片を他の細長片の形状に影響されることなく、自由な形
状に折り曲げることができるので、排気筒の破損箇所の
様々な形状に対する汎用性が向上する。
【0019】本発明では、上記補助板部に、横方向に平
行に延びる一対の位置決め突部が膨出状に形成されてい
ると共に、これらの一対の位置決め突部の相互間箇所
が、バンド状の上記締付け具による締付け箇所として形
成されていることが望ましい。これによれば、膨出状に
形成された位置決め突部の補強作用によって補助板部が
波打ち変形を起こすような事態が防止されるだけでな
く、締付け具の横ずれが一対の位置決め突部によって阻
止されるので、締付け具によって補助板部を排気筒に確
実にかつ強固に締め付けることができるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る板金製補修装
置Aの一例を示した平面図、図2は図1のII−II線
に沿う部分を拡大した断面図、図3は図1のIII矢視
部分を拡大した側面図である。
【0021】この実施形態の板金製補修装置Aは、横長
矩形のステンレス薄鋼板などの人力による折曲げ及び鋏
などの切断工具による切断が可能な1枚の金属板10
に、矩形の主板部20と矩形の補助板部40とを形成し
てなる。主板部20には等長で平行な多数の切り目21
が形成されている。そして、これらの切り目21の相互
間部分によって形成された複数の縦長短冊形の細長片2
2が横方向Xに並んで細長片群22Aを形成している。
この実施形態では、切り目21を主板部20の縦方向Y
の中間部分だけに形成することによって、その主板部2
0の縦方向Yの両端部に横方向Xに延びる幅狭の連結領
域23を形成し、この連結領域23によって前部の細長
片22が一体に連結されている。補助板部40は主板部
20を挟む縦方向Yの両端部のそれぞれに連設されてい
る。そして、それぞれの補助板部40には、横方向Xに
平行に延びる一対の位置決め突部41,41が膨出状に
間隔を隔てて形成されており、これらの一対の位置決め
突部41,41の相互間箇所が、後述するバンド状の締
付け具による締付け箇所42として形成されている。こ
の実施例においては前記膨出状に間隔を隔てて形成され
た一対の位置決め突部41,41は、一対のリブとして
形成されている
【0022】この板金製補修装置Aにおいて、主板部2
0は後述する排気筒の破損箇所に巻き付けられてその細
長片群22Aに破損箇所を覆わせるという作用を担って
いる。また、補助板部40は排気筒の破損箇所の近くで
排気筒に巻き付けられ、しかも、バンド状の締付け具に
よって排気筒に締め付けられる部位に相当している。
【0023】図6は図1〜図3で説明した板金製補修装
置Aの使用例を示している。この使用例は、図6(A)
のように、排気筒100のフランジ200同士の連結箇
所の両側に発生した亀裂又は欠落など(以下、これらを
含めて「亀裂」という)B,Bをパテで塞いで排気洩れ
を防ぐという補修を行う場合の使用例である。
【0024】この事例では、板金製補修装置Aの主板部
20の縦方向中央部と両端部とを人力で折り曲げてその
主板部20を山形に成形した後、図6(B)のように主
板部20と補助板部40,40とを排気筒100に巻き
付ける。その際、山形に折り曲げられている主板部20
の細長片群22Aでフランジ200同士の連結箇所と亀
裂Bの生じている破損箇所とを覆わせる。そして、両側
の補助板部40,40の締付け箇所42をバンド状の締
付け具60で締め付ける。
【0025】図6(B)に示した締付け具60は、ステ
ンレス製の細長い帯板の表面の長さ方向等ピッチおきの
複数箇所に幅方向に長い係合溝62が形成された帯材6
1と、この帯材61を進退自在に挿通可能なガイド部6
3及び及び回転自在な締付けねじ64を備えて上記帯材
61の端部に固着されたホルダー65とを有している。
この締付け具60は、同図のように、排気筒100に粗
巻付けされた補助板部40の締付け箇所42(図1参
照)の上に帯材61を巻き付けると共に、その帯材61
の先端をガイド部63に挿入することによってその帯材
61の所定の係合溝62を締付ねじ64のねじ山(不図
示)に係合させ、その状態から締付ねじ64を締付方向
に回転させる。このようにすると、締付ねじ64のねじ
山が帯材61の他の係合溝62に次々と噛み合うように
なって帯材61がガイド部63に引き込まれていき、そ
れによって補助板部40が排気筒100に締め付けられ
る。そして、こうして補助板部40が排気筒100に締
め付けられると、それに伴って主板部20も排気筒10
0に締め付けられる。これにより補修作業が終了し、亀
裂B,Bからの排気洩れが防止される。
【0026】粗巻付けした補助板部40を締付け具60
で排気筒100に締め付けた後、または、締め付ける前
に、亀裂Bの生じている破損箇所に耐熱性のパテをマウ
ントしておくと、補助板部40を排気筒100に締め付
けた後では、図6(C)のように、パテ300が破損箇
所と複数の細長片22との間に挾み込まれ、細長片22
がパテ300を保持する骨格として作用するので、パテ
300の脱落がそれらの細長片22によって防止され
る。
【0027】また、補助板部40に一対のリブとして形
成されている位置決め突部41,41は補強作用を発揮
して補助板部40の波打ち変形を防ぐと共に、締付け具
60の横ずれが一対のリブ41,41によって阻止され
るので、締付け具60によって補助板部40や主板部2
0が排気筒100に確実にかつ強固に締め付けられる。
【0028】図4は変形例による板金製補修装置Aを示
している。この板金製補修装置Aは、図1で説明した板
金製補修装置Aに備わっている2つの補助板部40のう
ちの一方だけを省略したものに相当する。そして、図4
の板金製補修装置Aは、図1で説明した板金製補修装置
Aを形成している金属板10を鋏などの切断工具を用い
て一方側の補助板部だけを切除することによって形成さ
れている。そのため、主板部20や1つの補助板部40
の構成は図1で説明したものと同様であり、説明の重複
を避けるために同一部分に同一符号を付してある。
【0029】図4の板金製補修装置Aの使用例を図7〜
図9に示してある。
【0030】図7の使用例は、図7(A)のように、排
気筒100に発生した亀裂Bをパテで塞いで排気洩れを
防ぐという補修を行う場合の使用例である。この事例で
は、板金製補修装置Aの主板部20と補助板部40とを
人力で折り曲げて排気筒100に巻き付け、主板部20
の細長片群22Aで亀裂Bの生じている破損箇所を覆わ
せる。そして、補助板部40の締付け箇所42(図4参
照)をバンド状の締付け具60で締め付けてある。ま
た、亀裂Bの生じている破損箇所に耐熱性のパテがマウ
ントされていて、補助板部40を排気筒100に締め付
けた後では、パテ300が複数の細長片22の骨格作用
により脱落しないように保持される。締付け具60の構
成は図6(B)で説明したところと同様である。
【0031】図8の使用例は、図8(A)のように、排
気筒100に付属している吊り杆のような障害物120
の近くに発生した亀裂Bをパテで塞いで排気洩れを防ぐ
という補修を行う場合の使用例である。この事例では、
補助板部40が備わっていない側で主板部20の連結領
域23の所定箇所を縦方向に切断することにより、任意
の細長片22を、切断した連結領域23の縦幅分だけ延
長してその延長された細長片22の端部を自由端22a
に形成してある。そして、図6(B)のように、板金製
補修装置Aの主板部20と補助板部40とを人力で折り
曲げて排気筒100に巻き付け、主板部20の細長片群
22Aで亀裂Bの生じている破損箇所を覆わせると共
に、自由端22aが具備された細長片22を折り曲げて
その細長片22が障害物120のじゃまにならないよう
にしておく。さらに、補助板部40の締付け箇所42
(図4参照)をバンド状の締付け具60で締め付けてあ
る。また、亀裂Bの生じている破損箇所に耐熱性のパテ
がマウントされていて、補助板部40を排気筒100に
締め付けた後では、パテ300が複数の細長片22の骨
格作用により脱落しないように保持される。締付け具6
0の構成は図6(B)で説明したところと同様である。
【0032】図9の使用例は、図9(A)のように、排
気筒100のフランジ200同士の連結箇所の片側に発
生した亀裂Bをパテで塞いで排気洩れを防ぐという補修
を行う場合の使用例である。
【0033】この事例では、板金製補修装置Aの主板部
20の縦方向中央部と両端部とを人力で折り曲げてその
主板部20を山形に成形した後、図9(B)のように主
板部20と補助板部40とを排気筒100に巻き付け
る。その際、山形に折り曲げられている主板部20の細
長片群22Aでフランジ200同士の連結箇所と亀裂B
の生じている破損箇所とを覆わせる。そして、補助板部
40の締付け箇所42(図4参照)をバンド状の締付け
具60で締め付ける。また、亀裂Bの生じている破損箇
所に耐熱性のパテをマウントしておくと、パテ300の
脱落がそれらの細長片22によって防止される。その他
の事項は図6で説明したところと同様である。
【0034】図5は他の変形例による板金製補修装置A
を示している。この板金製補修装置Aは、図1で説明し
た板金製補修装置Aに備わっている2つの補助板部40
のうちの一方だけを省略し、なおかつ、一方の連結領域
23を省略したものに相当する。そして、図5の板金製
補修装置Aは、図1で説明した板金製補修装置Aを形成
している金属板10の多数の切り目21の端部が位置す
る箇所を、鋏などの切断工具を用いて横方向Xに切断し
て補助板部40と連結領域23とを切除することによっ
て形成されている。そのため、1つの補助板部40の構
成は図1で説明したものと同様であり、主板部20に具
備されている細長片22はすべて自由端22aを有して
いる。その他の構成は図1で説明したものと同様である
ので、説明の重複を避けるために同一部分に同一符号を
付してある。
【0035】図5の板金製補修装置Aの使用例を図10
〜図14に示してある。
【0036】図10の使用例は、図10(A)のよう
に、排気筒100の曲り部130の近くに発生した亀裂
Bをパテで塞いで排気洩れを防ぐという補修を行う場合
の使用例である。この事例では、図10(B)のよう
に、板金製補修装置Aの主板部20と補助板部40とを
人力で折り曲げて排気筒100に巻き付け、主板部20
の細長片群22Aで亀裂Bの生じている破損箇所を覆わ
せると共に、それぞれの細長片22を曲り部130の形
状に合わせて折り曲げておく。さらに、補助板部40の
締付け箇所42(図5参照)をバンド状の締付け具60
で締め付けてある。また、亀裂Bの生じている破損箇所
に耐熱性のパテがマウントされていて、補助板部40を
排気筒100に締め付けた後では、パテ300が複数の
細長片22の骨格作用により脱落しないように保持され
る。締付け具60の構成は図6(B)で説明したところ
と同様である。
【0037】図11の使用例は、図11(A)のよう
に、排気筒100の分岐部140の近くに発生した亀裂
Bをパテで塞いで排気洩れを防ぐという補修を行う場合
の使用例である。この事例でも、図11(B)のよう
に、板金製補修装置Aの主板部20と補助板部40とを
人力で折り曲げて排気筒100に巻き付け、主板部20
の細長片群22Aで亀裂Bの生じている破損箇所を覆わ
せると共に、それぞれの細長片22を曲り部130の形
状に合わせて折り曲げておく。さらに、補助板部40の
締付け箇所42(図5参照)をバンド状の締付け具60
で締め付けてある。また、亀裂Bの生じている破損箇所
に耐熱性のパテがマウントされていて、補助板部40を
排気筒100に締め付けた後では、パテ300が複数の
細長片22の骨格作用により脱落しないように保持され
る。締付け具60の構成は図6(B)で説明したところ
と同様である。
【0038】図12の使用例は、図12(A)のよう
に、排気筒100の排気箱110の面板部112に発生
した亀裂Bをパテで塞いで排気洩れを防ぐという補修を
行う場合の使用例である。この事例では、細長片群22
Aをその基部で補助板部40に対して直角に近い角度に
折り曲げると共に、補助板部40を排気筒100に巻き
付けることによって細長片群22Aの複数の細長片22
を円環状に配列させ、それらの細長片22を排気箱11
0の面板部112に押し付けてある。また、補助板部4
0をバンド状の締付け具60で締め付けてある。また、
図13のように、亀裂Bの生じている破損箇所に耐熱性
のパテがマウントされていて、補助板部40を排気筒1
00に締め付けた後では、パテ300が複数の細長片2
2の骨格作用により脱落しないように保持される。締付
け具60の構成は図6(B)で説明したところと同様で
ある。
【0039】図14の使用例は、図14(A)のよう
に、排気筒100の端部に発生した欠落箇所150を補
修する場合の使用例である。この事例では、図14
(C)のように細長片群22Aの先端側部分を裏側に折
り返した後、図14(B)のように、補助板部40を排
気筒100に巻き付けることによって二重に折り返され
ている細長片群22Aを排気筒100の欠落箇所に配置
して排気筒100から突き出させ、補助板部40をバン
ド状の締付け具60で締め付けてある。締付け具60の
構成は図6(B)で説明したところと同様である。
【0040】図1、図4、図5で説明したそれぞれの板
金製補修装置Aは、切断工具を用いて人力で切断可能な
1枚の金属板10によって形成されているので、必要に
応じてその横方向Xでの任意箇所を切断して不要部を切
除することが可能である。そのため、図1に示した横幅
Wを短くして小口径の排気筒の外径に見合う適切な長さ
に合わせることが可能である。
【0041】さらに、図1、図4、図5で説明したそれ
ぞれの板金製補修装置Aにおいて、主板部20の縦幅A
1及び、補助板部40の縦幅A2,A3、連結領域23
の幅A4、締付け箇所42の縦幅A5などは自由に定め
ておくことが可能である。
【0042】また、前記実施例における図1、図4、図
5で説明したそれぞれの板金製補修装置Aにおいては、
それぞれの補助板部40に、横方向Xに平行に延びる一
対の位置決め突部41,41を一対のリブに形成した例
で説明しているが、この位置決め突部41をリブ状では
なく多数に分断した複数の突起を膨出させ、これら複数
の突起一連を位置決め突部41として形成してもよい。
そして、この複数の一連の突起により構成される位置決
め突部41を間隔を隔てて一対形成し、補助板部40
に、横方向Xに平行に延びる一対の位置決め突部41,
41として構成しても良いものである。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明の板金製補修装置
は、余分な部品を用いずに矩形の1枚の金属板だけで安
価に製作することが可能である。そして、全体の横幅を
排気筒の外周長さに見合う長さに合わせることができる
だけでなく、排気筒のストレート箇所、分岐箇所、排気
箱の面板部その他の排気筒の様々な部分に発生した破損
箇所を、無理なく適切に補修することができるので、汎
用性に極めて優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る板金製補修装置の一例を示した平
面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う部分を拡大した断面
図である。
【図3】図1のIII矢視部分を拡大した側面図であ
る。
【図4】変形例による板金製補修装置の平面図である。
【図5】他の変形例による板金製補修装置の平面図であ
る。
【図6】(A)は図1の板金製補修装置を用い得る破損
箇所の概略斜視図、(B)は図1の板金製補修装置の使
用例を示した概略斜視図、(C)は補修箇所を断面で示
した説明図である。
【図7】(A)は図3の板金製補修装置を用い得る破損
箇所の概略斜視図、(B)は図3の板金製補修装置の使
用例を示した概略斜視図である。
【図8】(A)は図3の板金製補修装置を用い得る破損
箇所の概略斜視図、(B)は図3の板金製補修装置の使
用例を示した概略斜視図である。
【図9】(A)は図3の板金製補修装置を用い得る破損
箇所の概略斜視図、(B)は図3の板金製補修装置の使
用例を示した概略斜視図である。
【図10】(A)は図4の板金製補修装置を用い得る破
損箇所の概略斜視図、(B)は図4の板金製補修装置の
使用例を示した概略斜視図である。
【図11】(A)は図4の板金製補修装置を用い得る破
損箇所の概略斜視図、(B)は図4の板金製補修装置の
使用例を示した概略斜視図である。
【図12】(A)は図4の板金製補修装置を用い得る破
損箇所の概略斜視図、(B)は図4の板金製補修装置の
使用例を示した概略斜視図である。
【図13】図12(B)の補修箇所を断面で示した説明
図である。
【図14】(A)は図4の板金製補修装置を用い得る破
損箇所の概略斜視図、(B)は図4の板金製補修装置の
使用例を示した概略斜視図、(C)は補修箇所を断面で
示した説明図である。
【図15】従来例の斜視図である。
【図16】従来例の使用例を示した斜視図である。
【符号の説明】
X 横方向 10 金属板 20 主板部 22 細長片 22A 細長片群 22a 細長片の自由端 23 連結領域 40 補助板部 41 位置決め突部 42 締付け箇所 60 バンド状の締付け具 100 排気筒 Y 縦方向端部 W 横幅

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状の1枚の金属板に、折曲げ可能で
    かつ横方向に並んだ複数の細長片の集合でなる細長片群
    を有しかつその細長片群で排気筒の破損箇所を覆わせる
    形態で排気筒に巻き付けられる主板部と、その主板部の
    縦方向端部に連設されかつ排気筒に巻き付けられた状態
    でバンド状の締付け具を用いて排気筒に締め付けられる
    補助板部とが備わっていることを特徴とする内燃機関排
    気筒の板金製補修装置。
  2. 【請求項2】 上記金属板は、その横方向での任意箇所
    を切断して不要部を切除することにより、その横幅を排
    気筒の外周長さに見合う長さに合わせることができるも
    のである請求項1に記載した内燃機関排気筒の板金製補
    修装置。
  3. 【請求項3】 上記細長片群を形成している複数の上記
    細長片が、上記主板部の縦方向端部に具備された連結領
    域又は上記補助板部によって相互に連結されている請求
    項1又は請求項2に記載した内燃機関排気筒の板金製補
    修装置。
  4. 【請求項4】 上記補助板部が、上記主板部を挟む縦方
    向両側に一体に連設されている請求項1ないし請求項3
    のいずれかに記載した内燃機関排気筒の板金製補修装
    置。
  5. 【請求項5】 上記細長片群を形成している複数の上記
    細長片のそれぞれの一方側及び他方側の各端部が、上記
    主板部の縦方向一方側及び他方側の各端部に具備された
    連結領域又は上記補助板部によって相互に連結されてい
    ると共に、上記主板部の縦方向一方側又は他方側のいず
    れかの端部に具備された上記連結領域又は上記補助板部
    を縦方向に切断することにより、任意の上記細長片を、
    切断した上記連結領域又は上記補助板部の縦幅分だけ延
    長してその延長された細長片の端部を自由端に形成する
    ことができるようになっている請求項1ないし請求項3
    に記載した内燃機関排気筒の板金製補修装置。
  6. 【請求項6】 複数の上記細長片のそれぞれは、一端部
    が他の細長片から切り離された自由端になっている請求
    項1ないし請求項3のいずれかに記載した内燃機関排気
    筒の板金製補修装置。
  7. 【請求項7】 上記補助板部に、横方向に平行に延びる
    一対の位置決め突部が膨出状に形成されていると共に、
    これらの一対の位置決め突部の相互間箇所が、バンド状
    の上記締付け具による締付け箇所として形成されている
    請求項1ないし請求項6のいずれかに記載した内燃機関
    排気筒の板金製補修装置。
JP2001265024A 2001-08-31 2001-08-31 内燃機関排気筒の板金製補修装置 Expired - Lifetime JP3459966B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001265024A JP3459966B2 (ja) 2001-08-31 2001-08-31 内燃機関排気筒の板金製補修装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001265024A JP3459966B2 (ja) 2001-08-31 2001-08-31 内燃機関排気筒の板金製補修装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003074342A JP2003074342A (ja) 2003-03-12
JP3459966B2 true JP3459966B2 (ja) 2003-10-27

Family

ID=19091545

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001265024A Expired - Lifetime JP3459966B2 (ja) 2001-08-31 2001-08-31 内燃機関排気筒の板金製補修装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3459966B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6227989B2 (ja) * 2012-12-13 2017-11-08 国立大学法人豊橋技術科学大学 鋼材の補修構造および補修方法
JP6623897B2 (ja) * 2016-03-30 2019-12-25 中国電力株式会社 漏洩流体の流出防止カバー

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003074342A (ja) 2003-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7544890B2 (en) Insulated article and method of making same
EP0133660B1 (en) An apparatus for repairing or protecting an engine exhaust system
ES2409104T3 (es) Junta y banda de extremo libre
JPS62292231A (ja) 排気装置要素のための熱遮蔽を製作する方法
JPH02140553A (ja) 空調ダクト連結装置
JP3459966B2 (ja) 内燃機関排気筒の板金製補修装置
US6860527B2 (en) Strap clamp
JP2009072795A (ja) 溶接治具
JP3448668B2 (ja) 内燃機関排気筒の補修装置
JP7028461B2 (ja) 断熱管用高性能保護キャップ
US6123369A (en) Pipe lap joint and methods
JP3586854B2 (ja) 補修用伸縮継手の設置方法
CN113106237A (zh) 一种小接管角焊缝热处理铠式加热片
JP4502491B2 (ja) チタン製排気管の集合部構造
JP4227705B2 (ja) 排気管用遮熱材の固定方法
AU626910B2 (en) Clamp for coupling and sealing pipe joints
JPH0473470A (ja) うず巻形ガスケット
JP6499257B1 (ja) 環状外嵌具
JP2004360772A (ja) 金属製可撓管
JP6718300B2 (ja) 排気管の継手構造
JPS6338077Y2 (ja)
JP2006138291A (ja) 遮熱カバー
JP3111341U (ja) 火傷防止構造
JP3335267B2 (ja) うず巻形ガスケットの製造方法
JPH1181U (ja) 渦巻形ガスケット

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3459966

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130815

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term