JP5528220B2 - シートファイル具 - Google Patents
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Description
本発明は、紙等の書類をシートとしてファイルするシートファイル具に関し、より詳しくは、壁面等の被取り付け面に対して着脱自在に取り付けて使用することが可能なシートファイル具に関する。
従来、クリアファイルと称されるファイルが文房具として提供されている。このクリアファイルは、透明乃至半透明等のシートからなる表カバーと裏カバーとを有し、その表裏のカバーの間に書類等のシートを自在に挿入してファイルし、また取り出すことができるようにしたものである。このようなクリアファイルの例としては下記特許文献1がある。
一方、従来、広告、チラシ、お知らせ、ビジネス書類、メモ、写真等のシートを壁等の被取り付け面に着脱自在に取り付けて掲示することができるクリップが提供されている。このようなクリップの例としては、下記特許文献2、3がある。この特許文献2、3に開示されるクリップは、掲示の対象となるシートをマグネットで挟んで保持し、粘着や吸盤で壁面等の被取り付け面に着脱自在に取り付けるようにしたものである。
下記特許文献4には、掲示の対象となるシートを透明シートからなる袋(具本体)(1)に収容するようにし、その透明の袋(1)を支持プレート(2)に設けたピンや磁石からなる止め具(3a、3b)で壁面等に取り付けるようにした掲示用具が開示されている。
更に特許文献5には、壁面等に取り付けることができるクリアファイルが開示されている。この特許文献5のクリアファイルは、表面シート(2)と基材シート(3)を有するクリアファイル(1)において、基材シート(3)の背面側に粘着層(6)を形成し、或いは素材に磁性粉を混練してシート状にしたものを基材シート(3)として用い、この基材シート(3)で壁面等に着脱可能に張り付けることができるようにしていたものである。
一方、従来、広告、チラシ、お知らせ、ビジネス書類、メモ、写真等のシートを壁等の被取り付け面に着脱自在に取り付けて掲示することができるクリップが提供されている。このようなクリップの例としては、下記特許文献2、3がある。この特許文献2、3に開示されるクリップは、掲示の対象となるシートをマグネットで挟んで保持し、粘着や吸盤で壁面等の被取り付け面に着脱自在に取り付けるようにしたものである。
下記特許文献4には、掲示の対象となるシートを透明シートからなる袋(具本体)(1)に収容するようにし、その透明の袋(1)を支持プレート(2)に設けたピンや磁石からなる止め具(3a、3b)で壁面等に取り付けるようにした掲示用具が開示されている。
更に特許文献5には、壁面等に取り付けることができるクリアファイルが開示されている。この特許文献5のクリアファイルは、表面シート(2)と基材シート(3)を有するクリアファイル(1)において、基材シート(3)の背面側に粘着層(6)を形成し、或いは素材に磁性粉を混練してシート状にしたものを基材シート(3)として用い、この基材シート(3)で壁面等に着脱可能に張り付けることができるようにしていたものである。
上記特許文献1に示すような従来のクリアファイルは、複数枚の書類等のシートを自在にファイルすることで、いろいろな書類がデスク等の上に散在するのを防止することができると共に、これらを系統的にまとめで保管できるメリットがある。
しかしながら、特許文献1に示すクリアファイルは、狭いデスク等の上に他の書類やファイルと一緒に積み置かれる状況となり易く、そのような積み置かれた状態では他の書類やファイル等にまみれて存在が希薄となり、必要な際にも所望の書類を速やかに見つけられない等の問題があった。
一方、上記特許文献2、3のクリップにおいては、書類等のシートが、全くカバーされることなく裸のまま、壁等に取り付けられるという大きな問題がある。
また上記特許文献4の掲示用具の場合は、書類等のシートを透明の袋(1)に入れて壁面等に掲示することができるメリットがある。しかし、あくまで袋(1)を用いた掲示用具であり、ファイリングには適しておらず、特に出入り口は上辺の一箇所だけであり、しかも支持プレート(2)を袋の中(背面シート1bの内側)に配置する構成であるので、袋(1)内へのシートの出し入れ、即ちファイリングが、スムーズにできないものであった。一方、書類は支持プレート(2)の袋(1)内に配置されることから、支持プレート(2)が視野障害となって、内部にファイルされている書類の一部が遮蔽されてしまう問題もあった。
上記特許文献5に開示のクリアファイルは壁面等に着脱可能に取り付けることができるものではある。しかし基材シート(3)側だけが壁面等に取り付けられ、表面シート(2)は壁面等に対して全くのフリー状態となるので、ファイルされた書類が壁面等から脱落、落下し易い問題を含んでいた。
加えて、粘着層(6)が基材シート(3)の裏面に、常時、ベッタリとついた状態であるため、その透明性のない粘着層(6)が視覚の妨げとなり易く、また壁等に取り付けない状態で周囲の物とくっついて、扱い難いという問題があった。
しかしながら、特許文献1に示すクリアファイルは、狭いデスク等の上に他の書類やファイルと一緒に積み置かれる状況となり易く、そのような積み置かれた状態では他の書類やファイル等にまみれて存在が希薄となり、必要な際にも所望の書類を速やかに見つけられない等の問題があった。
一方、上記特許文献2、3のクリップにおいては、書類等のシートが、全くカバーされることなく裸のまま、壁等に取り付けられるという大きな問題がある。
また上記特許文献4の掲示用具の場合は、書類等のシートを透明の袋(1)に入れて壁面等に掲示することができるメリットがある。しかし、あくまで袋(1)を用いた掲示用具であり、ファイリングには適しておらず、特に出入り口は上辺の一箇所だけであり、しかも支持プレート(2)を袋の中(背面シート1bの内側)に配置する構成であるので、袋(1)内へのシートの出し入れ、即ちファイリングが、スムーズにできないものであった。一方、書類は支持プレート(2)の袋(1)内に配置されることから、支持プレート(2)が視野障害となって、内部にファイルされている書類の一部が遮蔽されてしまう問題もあった。
上記特許文献5に開示のクリアファイルは壁面等に着脱可能に取り付けることができるものではある。しかし基材シート(3)側だけが壁面等に取り付けられ、表面シート(2)は壁面等に対して全くのフリー状態となるので、ファイルされた書類が壁面等から脱落、落下し易い問題を含んでいた。
加えて、粘着層(6)が基材シート(3)の裏面に、常時、ベッタリとついた状態であるため、その透明性のない粘着層(6)が視覚の妨げとなり易く、また壁等に取り付けない状態で周囲の物とくっついて、扱い難いという問題があった。
そこで本発明は上記従来における問題点を解決し、書類等を収容したファイル具を、そのまま壁面等に着脱自在に容易に取り付けることができるのは勿論、壁面等に取り付けられたファイル具からの書類等の脱落を十分に防止することができ、また壁面等に取り付けられた状態のファイル具からの書類等の取り出し或いは追加の差入れが容易で、加えてファイル具を壁面等へ取り付けるための取り付け手段が、壁面等への取り付けを行わない場合においても、嵩高くなく、収納や整頓の際にも邪魔とならない、シートファイル具の提供を課題とする。
本発明のシートファイル具は、表カバーと裏カバーを隣り合う一対の側辺と底辺で封止すると共に残る一対の側辺と上辺をフリーに開放してシートのファイリング口としたシートファイル具であって、前記表カバーのフリーに開放した上辺若しくは側辺の一方若しくは両方に、裏カバーの対応する辺よりも張り出してなる張り出し部を設けると共に、該張り出し部の背面の少なくとも一部に、壁面等の被取り付け面に対して着脱自在に接面して取り付くことができる接面取り付け部を設け、且つ前記張り出し部を背面側に折畳み自在に構成してあることを第1の特徴としている。
また本発明のシートファイル具は、上記第1の特徴に加えて、張り出し部は、表カバーの上辺に、該上辺の全幅若しくは中央部の一定幅に亘って設けてあることを第2の特徴としている。
また本発明のシートファイル具は、上記第1又は第2の特徴に加えて、接面取り付け部は、吸着層で構成してあることを第3の特徴としている。
また本発明のシートファイル具は、上記第1〜第3の何れかの特徴に加えて、接面取り付け部は、粘着剤を担持させた吸着層で構成してあることを第4の特徴としている。
また本発明のシートファイル具は、上記第1又は第2の特徴に加えて、接面取り付け部は、非移行性の粘着層で構成してあることを第5の特徴としている。
また本発明のシートファイル具は、上記第1又は第2の特徴に加えて、接面取り付け部は、強磁性を有する軟質層で構成してあることを第6の特徴としている。
また本発明のシートファイル具は、上記第1〜第6の何れかの特徴に加えて、少なくとも表カバーは透明又は半透明のカバーであることを第7の特徴としている。
また本発明のシートファイル具は、上記第1〜第7の何れかの特徴に加えて、張り出し部は、表カバーのフリーに開放した上辺の他に、表カバーのフリーに開放した側辺にも設けてあることを第8の特徴としている。
また本発明のシートファイル具は、上記第1の特徴に加えて、張り出し部は、表カバーの上辺に、該上辺の全幅若しくは中央部の一定幅に亘って設けてあることを第2の特徴としている。
また本発明のシートファイル具は、上記第1又は第2の特徴に加えて、接面取り付け部は、吸着層で構成してあることを第3の特徴としている。
また本発明のシートファイル具は、上記第1〜第3の何れかの特徴に加えて、接面取り付け部は、粘着剤を担持させた吸着層で構成してあることを第4の特徴としている。
また本発明のシートファイル具は、上記第1又は第2の特徴に加えて、接面取り付け部は、非移行性の粘着層で構成してあることを第5の特徴としている。
また本発明のシートファイル具は、上記第1又は第2の特徴に加えて、接面取り付け部は、強磁性を有する軟質層で構成してあることを第6の特徴としている。
また本発明のシートファイル具は、上記第1〜第6の何れかの特徴に加えて、少なくとも表カバーは透明又は半透明のカバーであることを第7の特徴としている。
また本発明のシートファイル具は、上記第1〜第7の何れかの特徴に加えて、張り出し部は、表カバーのフリーに開放した上辺の他に、表カバーのフリーに開放した側辺にも設けてあることを第8の特徴としている。
請求項1に記載のシートファイル具によれば、表カバーと裏カバーを隣り合う一対の側辺と底辺で封止すると共に残る一対の側辺と上辺をフリーに開放してシートのファイリング口としたシートファイル具であって、前記表カバーのフリーに開放した上辺若しくは側辺の一方若しくは両方に、裏カバーの対応する辺よりも張り出してなる張り出し部を設けると共に、該張り出し部を背面側に折畳み自在に構成し、且つ前記張り出し部の背面の少なくとも一部には、壁面等の被取り付け面に対して着脱自在に接面して取り付くことができる接面取り付け部を設けたことにより、
書類等のシートをファイリング口から表カバーと裏カバーとの間に出し入れ自在に収容することができる。そして書類等のシートを収容した状態のままで、その張り出し部の背面に設けた接面取り付け部で、容易に壁面等の被取り付け面に接面して取り付けることができる。これによって、第1に、お知らせ文書やチラシ等の掲示することを目的とするシートにあっては、この掲示用のシートを収容したファイルをそのまま壁面等の被取り付け面に掲示し、第三者への利用に供することができる。また第2に、整理や保管を目的とする書類等のシートにあっては、このシートを収容したファイルを壁面等の被取り付け面に取り付けて保管することで、ファイルをデスク等上で他の書類等の狭間に埋もれさせてしまうといったことなく、壁面等の被取り付け面上で相互に見易く保持、保管することができると共に、必要時に速やかに必要なファイルを見つけて、必要な書類等のシートをそこから取り出し或いは新たな書類等のシートを追加収容することができる。
また表カバーの張り出し部の背面に設けた接面取り付け部により、壁面等の被取り付け面に対して取り付ける構成であるので、取り付けの際には、表カバーが裏カバーを押えながら壁面等の被取り付け面に接面することになり、表カバーと裏カバーの両方が壁面等の被取り付け面から離れることなく、ピッタリと沿わされた状態で、綺麗に掲示することができる。
また接面取り付け部は、表カバーの張り出し部に設けてあるので、前記接面取り付け部が、吸着材や磁性材等の不透明な材料で構成されている場合においても、収容されている書類等のシートの視覚上の妨げにはならない。このことは、例えば透明材料で構成したシートファイル具をガラス壁やその他の透明壁からなる被取り付け面に取り付けた場合には、内部にファイルしたシートの内容を透明壁の表側に障害なく掲示できることは勿論のこと、透明壁の裏側にいる人用にも障害なく掲示することができるメリットを奏する。
勿論、本シートファイル具においては、これを壁面等の被取り付け面に取り付けた状態であっても、ファイリング口の側方からシートを新たに差入れ、或いは取り出すことが可能である。
更に本発明では、表カバーの張り出し部を背面側に折畳み自在に構成しているので、シートファイル具を壁面等の被取り付け面に取り付けることなく用いる場合には、前記張り出し部を折畳んで、表カバーの背面又は裏カバーの背面に重ねた状態に保持することで、ファイル具自体のサイズが大きくならないようにすることができる。
張り出し部を表カバーの背面に重ねて保持する場合には、従来から存在する通常のクリアファイルと同様の機能を発揮して書類等のシートを収容することができると共に、前記張り出し部が張り出さないので、張り出し部のない従来のクリアファイル等と略同等のサイズとなって、カバンや収納庫への収納の際に収納障害を新たに発生することがない。
一方、張り出し部を裏カバーの背面に重ねて保持する場合には、該重ね合わせによりファイル具のフリーな二辺のうちの一辺を更に閉止させることが可能となるので、ファイル具を一辺だけが開放した袋のような状態としても使用することが可能となり、必要に応じて収容した書類等のシートのファイル具からの逸脱をより確実に防止することが可能となる。
書類等のシートをファイリング口から表カバーと裏カバーとの間に出し入れ自在に収容することができる。そして書類等のシートを収容した状態のままで、その張り出し部の背面に設けた接面取り付け部で、容易に壁面等の被取り付け面に接面して取り付けることができる。これによって、第1に、お知らせ文書やチラシ等の掲示することを目的とするシートにあっては、この掲示用のシートを収容したファイルをそのまま壁面等の被取り付け面に掲示し、第三者への利用に供することができる。また第2に、整理や保管を目的とする書類等のシートにあっては、このシートを収容したファイルを壁面等の被取り付け面に取り付けて保管することで、ファイルをデスク等上で他の書類等の狭間に埋もれさせてしまうといったことなく、壁面等の被取り付け面上で相互に見易く保持、保管することができると共に、必要時に速やかに必要なファイルを見つけて、必要な書類等のシートをそこから取り出し或いは新たな書類等のシートを追加収容することができる。
また表カバーの張り出し部の背面に設けた接面取り付け部により、壁面等の被取り付け面に対して取り付ける構成であるので、取り付けの際には、表カバーが裏カバーを押えながら壁面等の被取り付け面に接面することになり、表カバーと裏カバーの両方が壁面等の被取り付け面から離れることなく、ピッタリと沿わされた状態で、綺麗に掲示することができる。
また接面取り付け部は、表カバーの張り出し部に設けてあるので、前記接面取り付け部が、吸着材や磁性材等の不透明な材料で構成されている場合においても、収容されている書類等のシートの視覚上の妨げにはならない。このことは、例えば透明材料で構成したシートファイル具をガラス壁やその他の透明壁からなる被取り付け面に取り付けた場合には、内部にファイルしたシートの内容を透明壁の表側に障害なく掲示できることは勿論のこと、透明壁の裏側にいる人用にも障害なく掲示することができるメリットを奏する。
勿論、本シートファイル具においては、これを壁面等の被取り付け面に取り付けた状態であっても、ファイリング口の側方からシートを新たに差入れ、或いは取り出すことが可能である。
更に本発明では、表カバーの張り出し部を背面側に折畳み自在に構成しているので、シートファイル具を壁面等の被取り付け面に取り付けることなく用いる場合には、前記張り出し部を折畳んで、表カバーの背面又は裏カバーの背面に重ねた状態に保持することで、ファイル具自体のサイズが大きくならないようにすることができる。
張り出し部を表カバーの背面に重ねて保持する場合には、従来から存在する通常のクリアファイルと同様の機能を発揮して書類等のシートを収容することができると共に、前記張り出し部が張り出さないので、張り出し部のない従来のクリアファイル等と略同等のサイズとなって、カバンや収納庫への収納の際に収納障害を新たに発生することがない。
一方、張り出し部を裏カバーの背面に重ねて保持する場合には、該重ね合わせによりファイル具のフリーな二辺のうちの一辺を更に閉止させることが可能となるので、ファイル具を一辺だけが開放した袋のような状態としても使用することが可能となり、必要に応じて収容した書類等のシートのファイル具からの逸脱をより確実に防止することが可能となる。
請求項2に記載のシートファイル具によれば、上記請求項1の構成による作用効果に加えて、張り出し部は、表カバーの上辺に、該上辺の全幅若しくは中央部の一定幅に亘って設けてあることにより、
張り出し部をその上辺の全幅に亘って設ける場合には、接面取り付け部を広幅で設けることができ、確実に壁面等の被取り付け面への取り付けを確保することができる。また張り出し部を、その上辺の中央部の一定幅に亘って設ける場合には、接面取り付け部をシートファイル具の左右のバランスが取れた位置に設けることが可能となり、幅寸法を短くしてもシートファイル具の壁面等の被取り付け面を確実なものとすることができる。
張り出し部をその上辺の全幅に亘って設ける場合には、接面取り付け部を広幅で設けることができ、確実に壁面等の被取り付け面への取り付けを確保することができる。また張り出し部を、その上辺の中央部の一定幅に亘って設ける場合には、接面取り付け部をシートファイル具の左右のバランスが取れた位置に設けることが可能となり、幅寸法を短くしてもシートファイル具の壁面等の被取り付け面を確実なものとすることができる。
請求項3に記載のシートファイル具によれば、上記請求項1又は2の構成による作用効果に加えて、接面取り付け部は、吸着層で構成してあることにより、
張り出し部の吸着層によって、ガラス壁、金属壁、樹脂壁、その他の材料からなる壁の、少なくとも平滑な表面を備えた壁面等の被取り付け面に対して、繰り返し、着脱自在に接面して取り付けることができる。
張り出し部の吸着層によって、ガラス壁、金属壁、樹脂壁、その他の材料からなる壁の、少なくとも平滑な表面を備えた壁面等の被取り付け面に対して、繰り返し、着脱自在に接面して取り付けることができる。
請求項4に記載のシートファイル具によれば、上記請求項1〜3の構成による作用効果に加えて、接面取り付け部は、粘着剤を担持させた吸着層で構成してあることにより、
粘着剤を担持させた吸着層により、ガラス壁、金属壁、樹脂壁、その他の材料からなる壁の、少なくとも平滑な表面を備えた壁面等の被取り付け面に対して、繰り返し、着脱自在に接面して取り付けることができる。加えて、粘着剤を吸着層に担持されているので、その粘着剤が消耗しない状態では、吸着に粘着が加わって、一層確実に壁面等の被取り付け面に取り付けることができる。また平滑性に多少劣る壁面にも取り付けることができる。なお、粘着剤は吸着層に含浸させた状態で担持させることで、比較的長期に亘ってその粘着効果を持続させることができる。
粘着剤を担持させた吸着層により、ガラス壁、金属壁、樹脂壁、その他の材料からなる壁の、少なくとも平滑な表面を備えた壁面等の被取り付け面に対して、繰り返し、着脱自在に接面して取り付けることができる。加えて、粘着剤を吸着層に担持されているので、その粘着剤が消耗しない状態では、吸着に粘着が加わって、一層確実に壁面等の被取り付け面に取り付けることができる。また平滑性に多少劣る壁面にも取り付けることができる。なお、粘着剤は吸着層に含浸させた状態で担持させることで、比較的長期に亘ってその粘着効果を持続させることができる。
請求項5に記載のシートファイル具によれば、上記請求項1又は2の構成による作用効果に加えて、接面取り付け部は、非移行性の粘着層で構成してあることにより、
非移行性の粘着層により、ガラス壁面、その他の壁面に接面して取り付けることができる。そして前記粘着層は非移行性の粘着層としているので、使用後にガラス壁面等の被取り付け面に粘着層がこびりつくことも予防できる。勿論、複数回数に亘って着脱を繰り返すことができる。
非移行性の粘着層により、ガラス壁面、その他の壁面に接面して取り付けることができる。そして前記粘着層は非移行性の粘着層としているので、使用後にガラス壁面等の被取り付け面に粘着層がこびりつくことも予防できる。勿論、複数回数に亘って着脱を繰り返すことができる。
請求項6に記載のシートファイル具によれば、上記請求項1又は2の構成による作用効果に加えて、接面取り付け部は、強磁性を有する軟質層で構成してあることにより、
磁石が吸着できる壁面等の被取り付け面に対して、簡単に接面して取り付けることができる。
磁石が吸着できる壁面等の被取り付け面に対して、簡単に接面して取り付けることができる。
請求項7に記載のシートファイル具によれば、上記請求項1〜6の構成による作用効果に加えて、少なくとも表カバーは透明又は半透明のカバーであることにより、
壁面等の被取り付け面に接面して取り付けられた状態で、内部にファイルされた書類等のシートの内容を容易に見ることができる。
壁面等の被取り付け面に接面して取り付けられた状態で、内部にファイルされた書類等のシートの内容を容易に見ることができる。
請求項8に記載のシートファイル具によれば、上記請求項1〜7の構成による作用効果に加えて、張り出し部は、表カバーのフリーに開放した上辺の他に、表カバーのフリーに開放した側辺にも設けてあることにより、
通常において長方形状からなると共に上辺を短辺、側辺を長辺としたシートファイル具において、必要に応じて、例えば収容されるシートの文字、図、写真等の向きに応じて、その長辺である側辺が上に位置するようにして、壁面等の被取り付け面に取り付けるようにすることができる。また上辺と側辺の二辺を用いて壁面等の被張り付け面に取り付けることで、より確実な張り付けが確保できる。勿論、壁面等の被張り付け面に張り付けない場合には、上辺と側辺の2つの張り出し部を表カバーの背面側に折畳むことで、張り出し部のない従来のクリアファイルと同等に使用することが出来る。また上辺と側辺の2つの張り出し部を裏カバーの背面側に折畳むことで、ファイル具の通常開放されている二辺を、必要に応じて閉止して、袋のような状態としても使用することも可能となり、予め収容した書類等のシートのファイル具からの逸脱をより確実に防止することが可能となる。
通常において長方形状からなると共に上辺を短辺、側辺を長辺としたシートファイル具において、必要に応じて、例えば収容されるシートの文字、図、写真等の向きに応じて、その長辺である側辺が上に位置するようにして、壁面等の被取り付け面に取り付けるようにすることができる。また上辺と側辺の二辺を用いて壁面等の被張り付け面に取り付けることで、より確実な張り付けが確保できる。勿論、壁面等の被張り付け面に張り付けない場合には、上辺と側辺の2つの張り出し部を表カバーの背面側に折畳むことで、張り出し部のない従来のクリアファイルと同等に使用することが出来る。また上辺と側辺の2つの張り出し部を裏カバーの背面側に折畳むことで、ファイル具の通常開放されている二辺を、必要に応じて閉止して、袋のような状態としても使用することも可能となり、予め収容した書類等のシートのファイル具からの逸脱をより確実に防止することが可能となる。
以下の図面を参照して、本発明に係るシートファイル具を説明し、本発明の理解に供する。しかし、以下の説明は特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。
図1〜図5を参照して、本発明の第1実施形態に係るシートファイル具1は、表カバー10と裏カバー20とを有する。
シートファイル具1は、表カバー10と裏カバー20とが、それらの側辺(封止側辺)10a、20aと底辺10d、20dで封止されている。即ち、側辺10a、20aで折り曲げられ、また底辺10d、20dで相互に接合されて形成されている。表カバー10と裏カバー20の残る一対の側辺(開放側辺)10b、20bと上辺10c、20cはフリーに開放され、ファイリング口Eとされている。勿論、前記表カバー10と裏カバー20は、矩形形状のものをそれぞれ別葉で用意し、それらの一対の側辺と底辺とを接合することで一体化し、前記ファイリング口Eを構成するようにしてもよい。前記接合は融着、圧着、その他の既存の各種方法で行うことができる。
書類等のファイリング(収容)の対象となるシートSを、シートファイル具1にファイリングする場合、例えば表カバー10の開放側辺10bから上辺10cにかけての肩部を手に持ち、前記ファイリング口Eを開けることで、1乃至複数枚の書類等のシートSを容易に挿入して収容し、また取り出すことができる。
このシートファイル具1は、各種書類、メモ等の文字書類としてのシート、広告、チラシ、お知らせ、ポスター、写真等のシート、模様や図等の絵柄としてのシート、それら文字、写真、絵柄の組み合わせからなるシート等、また材質として紙、プラスチック、その他の材質からなるシート等、また目的として掲示を目的とするシート或いは整理や保管を目的とするシート等、あらゆるシートSを対象として、それらのシートSを1乃至複数枚、出し入れ自在に収容するものである。
このシートファイル具1は、デスク上に載置したり書庫に立て掛けたりする他、特に壁面やその他の垂直平面等の被取り付け面Wに接面して取り付けることができる大きなメリットがある。
シートファイル具1は、表カバー10と裏カバー20とが、それらの側辺(封止側辺)10a、20aと底辺10d、20dで封止されている。即ち、側辺10a、20aで折り曲げられ、また底辺10d、20dで相互に接合されて形成されている。表カバー10と裏カバー20の残る一対の側辺(開放側辺)10b、20bと上辺10c、20cはフリーに開放され、ファイリング口Eとされている。勿論、前記表カバー10と裏カバー20は、矩形形状のものをそれぞれ別葉で用意し、それらの一対の側辺と底辺とを接合することで一体化し、前記ファイリング口Eを構成するようにしてもよい。前記接合は融着、圧着、その他の既存の各種方法で行うことができる。
書類等のファイリング(収容)の対象となるシートSを、シートファイル具1にファイリングする場合、例えば表カバー10の開放側辺10bから上辺10cにかけての肩部を手に持ち、前記ファイリング口Eを開けることで、1乃至複数枚の書類等のシートSを容易に挿入して収容し、また取り出すことができる。
このシートファイル具1は、各種書類、メモ等の文字書類としてのシート、広告、チラシ、お知らせ、ポスター、写真等のシート、模様や図等の絵柄としてのシート、それら文字、写真、絵柄の組み合わせからなるシート等、また材質として紙、プラスチック、その他の材質からなるシート等、また目的として掲示を目的とするシート或いは整理や保管を目的とするシート等、あらゆるシートSを対象として、それらのシートSを1乃至複数枚、出し入れ自在に収容するものである。
このシートファイル具1は、デスク上に載置したり書庫に立て掛けたりする他、特に壁面やその他の垂直平面等の被取り付け面Wに接面して取り付けることができる大きなメリットがある。
前記表カバー10は、透明乃至半透明のシートを用いるのが好ましい。表カバー10の使用材料としては、例えばポリプロピレンを用いることができる。勿論、その他の樹脂材料を用いてもよい。更に樹脂材料以外の材料を用いることも可能である。厚みは特に限定されるものではないが、使用する材料に応じて、内部に収容される1乃至複数枚のシートSの重み等に対して簡単には破損せず且つ表カバー10を手で捲って前記ファイリング口Eを自在に開放することができる柔軟性を有する程度とする。
前記透明乃至半透明シートとは、表カバー10の下にあるシートSの記載内容が見えるものという程度の意味である。勿論、色つきのシートも可能である。
前記透明乃至半透明シートとは、表カバー10の下にあるシートSの記載内容が見えるものという程度の意味である。勿論、色つきのシートも可能である。
前記裏カバー20は、表カバー10と同じ材質の樹脂等のシートを用いることができる。勿論、表カバーとは異なる材質のものを用いてもよい。
表カバー10も裏カバー20も矩形形状とする。ここで矩形形状とは、正方形、長方形、及びそれらの四隅が少し落とされたような略正方形、略長方形を含む概念である。
表カバー10も裏カバー20も矩形形状とする。ここで矩形形状とは、正方形、長方形、及びそれらの四隅が少し落とされたような略正方形、略長方形を含む概念である。
本第1実施形態のシートファイル具1においては、表カバー10の上辺10cに張り出し部11を設けている。またその張り出し部11の背面に接面取り付け部30を積層状態にして設けている。接面取り付け部30は壁面等の被取り付け面Wに対して着脱自在に接面して取り付くことができる機能を備える。
前記表カバー10の張り出し部11は、表カバー10の上辺10cを、それに対応する裏カバー20の上辺20cよりも張り出した状態に構成された領域である。
張り出し部11は、本実施形態では表カバー10の上辺10cの中央部に一定の幅に亘って設けている。勿論、張り出し部11は上辺10cの全域に設けてもよい。また上辺の複数個所に左右のバランスをとって張り出し部11を設けることも可能である。
前記張り出し部11の背面に設けられる接面取り付け部30は、本実施形態では張り出し部11の略全域に亘って設けている。勿論、この接面取り付け部30は、張り出し部の略域幅ではなく、適当な1乃至複数の部分に設けることも可能である。
張り出し部11は、本実施形態では表カバー10の上辺10cの中央部に一定の幅に亘って設けている。勿論、張り出し部11は上辺10cの全域に設けてもよい。また上辺の複数個所に左右のバランスをとって張り出し部11を設けることも可能である。
前記張り出し部11の背面に設けられる接面取り付け部30は、本実施形態では張り出し部11の略全域に亘って設けている。勿論、この接面取り付け部30は、張り出し部の略域幅ではなく、適当な1乃至複数の部分に設けることも可能である。
上記のように構成することで、表カバー10の張り出し部11背面の接面取り付け部30を壁面等の被取り付け面Wに取り付けることで、シートファイル具1を被取り付け面Wに取り付けて保持することができる。
表カバー10の張り出し部11の背面に設けた接面取り付け部30で、被取り付け面Wに接面して取り付けるようにすると、裏カバー20の上辺20cが表カバー10の上辺10cによって被取り付け面Wに一緒に押し付けられるため、ファイリング口Eが綺麗に閉じられた状態となって、シートファイル具1をピッタリと被取り付け面Wに張り付けることができる。
表カバー10の張り出し部11の背面に設けた接面取り付け部30で、被取り付け面Wに接面して取り付けるようにすると、裏カバー20の上辺20cが表カバー10の上辺10cによって被取り付け面Wに一緒に押し付けられるため、ファイリング口Eが綺麗に閉じられた状態となって、シートファイル具1をピッタリと被取り付け面Wに張り付けることができる。
シートファイル具1の被取り付け面Wへの取り付けは、該シートファイル具1に予めシートSをファイルした状態で行うことができる。またシートファイル具1を被取り付け面Wに取り付けた状態では、ファイリング口Eのうち表裏カバー10、20の側辺10b、20bの位置から、シートSを新たにファイリング口Eから差し入れてファイルし、或いは既にファイルされたシートSを取り出すことが可能である。
本発明では、接面取り付け部30を表カバー10の張り出し部11に設けることにより、表裏カバー10、20が透明である限りにおいて、シートファイル具1を壁面等の被取り付け面Wに取り付けた状態で、障害なく、ファイルされたシートSの全容を見ることができる。もし接面取り付け部30を表裏カバー10、20の通常の位置、即ちシートSをファイリング(収容)する位置に設ける場合には、差し入れられたシートSの一部が見えなくなる。
また本発明では、接面取り付け部30を表カバー10の張り出し部11に設けることにより、表裏カバー10、20が透明である限りにおいて、シートファイル具1をガラス等の透明壁からなる被取り付け面Wに取り付けることで、壁面のこちら側だけでなく、その透明壁の反対側からもファイルされたシートSの内容を隈なく見ることができる。このことは、お知らせ文書やチラシなどの掲示対象シートSを壁を隔てた位置にいる人にも掲示して見てもらう場合に非常に都合がよい。
もし裏カバー20の上辺20cに張り出し部分を設けた場合には、透明壁の反対側からもファイルされたシートSの内容は見ることはできるが、他方で、壁面等に取り付けられた状態で、シートファイル具1の表カバー10が何ら壁面等に押し付けられることなくフリーに動く状態となる。このため壁面掲示中に表カバー10が捲れ、内部のシートSも捲れる等、見た目が悪い他、脱落し易くなる。
また本発明では、接面取り付け部30を表カバー10の張り出し部11に設けることにより、表裏カバー10、20が透明である限りにおいて、シートファイル具1をガラス等の透明壁からなる被取り付け面Wに取り付けることで、壁面のこちら側だけでなく、その透明壁の反対側からもファイルされたシートSの内容を隈なく見ることができる。このことは、お知らせ文書やチラシなどの掲示対象シートSを壁を隔てた位置にいる人にも掲示して見てもらう場合に非常に都合がよい。
もし裏カバー20の上辺20cに張り出し部分を設けた場合には、透明壁の反対側からもファイルされたシートSの内容は見ることはできるが、他方で、壁面等に取り付けられた状態で、シートファイル具1の表カバー10が何ら壁面等に押し付けられることなくフリーに動く状態となる。このため壁面掲示中に表カバー10が捲れ、内部のシートSも捲れる等、見た目が悪い他、脱落し易くなる。
前記接面取り付け部30は、既述したように、シートファイル具1を壁面等の被取り付け面Wに接面して取り付ける役割を果たすものである。
この接面取り付け部30は、吸着層によって積層状態に構成することができる。吸着層の表面を全面で壁面等の被取り付け面Wに押し当てることで、被取り付け面Wへの吸着がなされ、これによってシートファイル具1が接面状態に被取り付け面Wに取り付けられる。また吸着層を被取り付け面Wから剥がすことで、シートファイル具1を被取り付け面Wから取り外すことができる。何回も繰り返して使用することができる。
吸着層を接面取り付け部30として用いたシートファイル具1の場合は、吸着を利用した取り付けであることから、平滑な表面を持つ壁面等の被取り付け面Wに好ましく使用することができる。取り付けは着脱自在に繰り返して行うことができる。例えばガラス表面、金属表面、樹脂表面、その他、表面粗さの小さい材料表面に好適である。
前記吸着層としては、少なくとも被取り付け面Wに対面する吸着層表面の全面に吸着特性を保有する材料を用いている。
前記接面取り付け部30は、例えば吸着層を備えた両面テープを用いて構成することができる。即ち、両面テープの一方のテープ面で張り出し部11の裏面側に、容易に剥離しないように接合、積層して接面取り付け部とする。両面テープの他方のテープ面が壁等の被取り付け面Wに対する接面部となって、着脱自在に吸着する。
この接面取り付け部30は、吸着層によって積層状態に構成することができる。吸着層の表面を全面で壁面等の被取り付け面Wに押し当てることで、被取り付け面Wへの吸着がなされ、これによってシートファイル具1が接面状態に被取り付け面Wに取り付けられる。また吸着層を被取り付け面Wから剥がすことで、シートファイル具1を被取り付け面Wから取り外すことができる。何回も繰り返して使用することができる。
吸着層を接面取り付け部30として用いたシートファイル具1の場合は、吸着を利用した取り付けであることから、平滑な表面を持つ壁面等の被取り付け面Wに好ましく使用することができる。取り付けは着脱自在に繰り返して行うことができる。例えばガラス表面、金属表面、樹脂表面、その他、表面粗さの小さい材料表面に好適である。
前記吸着層としては、少なくとも被取り付け面Wに対面する吸着層表面の全面に吸着特性を保有する材料を用いている。
前記接面取り付け部30は、例えば吸着層を備えた両面テープを用いて構成することができる。即ち、両面テープの一方のテープ面で張り出し部11の裏面側に、容易に剥離しないように接合、積層して接面取り付け部とする。両面テープの他方のテープ面が壁等の被取り付け面Wに対する接面部となって、着脱自在に吸着する。
更に前記接面取り付け部30は、粘着剤を担持させた吸着層によって積層状態に構成することができる。粘着剤を担持させることで、吸着力に加えて粘着力を発揮し、被取り付け面Wへの取り付けが一層確実に行える。また平滑性に多少劣る壁面にも取り付けることができる。
前記粘着剤の担持は、例えば非移行性の粘着剤を吸着層に含浸させることによって行うことができる。含浸させることで、長期に亘って粘着の効果を持続させることができる。
前記粘着剤の担持は、例えば非移行性の粘着剤を吸着層に含浸させることによって行うことができる。含浸させることで、長期に亘って粘着の効果を持続させることができる。
前記接面取り付け部30は、粘着層によって積層状態に構成することができる。この粘着層は複数回繰り返して使用できるものとする。また粘着層は非移行性の粘着剤を用いて、シート提示具1を壁面等の被取り付け面Wから取り外す際に、粘着剤が被取り付け面W側に残留しないようにしている。
この粘着層からなる接面取り付け部30は、粘着層を備えた両面テープを用いて、上記吸着層を備えた接面取り付け部30の場合と同様に構成することができる。
この粘着層からなる接面取り付け部30は、粘着層を備えた両面テープを用いて、上記吸着層を備えた接面取り付け部30の場合と同様に構成することができる。
前記接面取り付け部30は、強磁性を有する軟質層で積層状態に構成することができる。この強磁性を有する軟質層は、例えば強磁性の磁石粉を分散させたゴムや軟質のプラスチックとすることができる。このような強磁性を有する接面取り付け部30を用いることで、金属製の壁面やその他、磁石が吸着できるようにした壁面等の被取り付け面Wに対して複数回繰り返して使用することができる。
この強磁性を備えた接面取り付け部30は、強磁性を有する軟質層を備えた両面テープを用いて、上記吸着層を備えた接面取り付け部30の場合と同様に構成することができる。
この強磁性を備えた接面取り付け部30は、強磁性を有する軟質層を備えた両面テープを用いて、上記吸着層を備えた接面取り付け部30の場合と同様に構成することができる。
前記シートファイル具1の裏カバー20は、日本工業規格A列、B列に属する寸法若しくは規定の写真寸法の何れか1つに該当するシートSが少し余裕をもって入る平面寸法に構成してある。即ち、A2、A3、A4等のA列に属する規定の寸法、B4、B5等のB列に属する規定の寸法、四つ切、八つ切等の規定の写真寸法に属する規定の寸法の何れかの寸法に対応して、その寸法の対象シートSが多少の余裕をもって収容される平面寸法を定めている。そして表カバー10は、張り出し部11の領域で、裏カバー20よりも大きくなっている。
前記張り出し部11は、背面側に折畳み自在に構成している。この構成は本発明の重要な機能を奏する。即ち、シートファイル具1を壁面等の被張り付け面Wに対して張り付けに供しない状況において、前記張り出し部11が突出して邪魔にならないようにすることができる。これは、例えばA4寸法のシートSに対応する従来のクリアファイル等の寸法は、A4サイズより少し大きい程度としており、そのサイズでカバンや収納庫のスペースに良好に収納できるようになっている。しかしながら本発明のような張り出し部11があると、そのままでは収納がうまくできない等の問題が生じる。張り出し部11を折畳み自在とすることで、張り出し部11の出っ張りを必要に応じて解消し、収納時等における不都合をなくして、従来のクリアファイル等と同等の扱いができるのである。
第1実施形態では、張り出し部11を、表カバー10をその上辺10cにおいて延長する形に構成している。従って表カバー10と同材料であるので、張り出し部11の折畳みを他よりも容易にするための、折畳み容易部12を張り出し部11の付け根付近に構成している。
前記折畳み容易部12は第1実施形態では折畳み部12の付け根付近に線状に形成している。線状の折畳み容易部12の形成は、例えば図5の(A)に示すように、張り出し部11背面の付け根付近に圧潰による線状の薄肉部を形成することにより行うことができる。圧潰による薄肉部の場合は、切れ目が入っているわけではないので、繰り返し屈曲による破損寿命の低下を減じることができる。
前記折畳み容易部12は第1実施形態では折畳み部12の付け根付近に線状に形成している。線状の折畳み容易部12の形成は、例えば図5の(A)に示すように、張り出し部11背面の付け根付近に圧潰による線状の薄肉部を形成することにより行うことができる。圧潰による薄肉部の場合は、切れ目が入っているわけではないので、繰り返し屈曲による破損寿命の低下を減じることができる。
図5を参照して、張り出し部11の背面側への折畳みは、図5(B)に示すように、表カバー10の背面側に折畳むことができる。また図5(C)に示すように、裏カバー20の背面側に折畳むことができる。
前記張り出し部11を裏カバー20の背面側に折畳む場合においては、張り出し部11が裏カバー20の背面に回って重なることにより、シートファイル具1に収容されたシートSが、ファイリング口Eからはみ出したり脱落したりするのを防ぐことが可能となる。
更に張り出し部11の接面取り付け部30を吸着層や粘着層で構成している場合には、張り出し部11を裏カバーの背面に折畳むことで、張り出し部11を裏カバー20の背面に吸着や粘着させた状態に重ねることが可能となる。よって、その重ね合わせによりファイル具1のファイリング口Eを構成するフリーな二辺(10b、10c、20b、20c)のうちの一辺(上辺10c、20c)が閉止され、残る一辺(側辺10b、20b)だけが開放された袋のような状態とすることが可能となり、収容された書類等のシートSのファイル具からの逸脱をより確実に防止することが可能となる。
前記張り出し部11を裏カバー20の背面側に折畳む場合においては、張り出し部11が裏カバー20の背面に回って重なることにより、シートファイル具1に収容されたシートSが、ファイリング口Eからはみ出したり脱落したりするのを防ぐことが可能となる。
更に張り出し部11の接面取り付け部30を吸着層や粘着層で構成している場合には、張り出し部11を裏カバーの背面に折畳むことで、張り出し部11を裏カバー20の背面に吸着や粘着させた状態に重ねることが可能となる。よって、その重ね合わせによりファイル具1のファイリング口Eを構成するフリーな二辺(10b、10c、20b、20c)のうちの一辺(上辺10c、20c)が閉止され、残る一辺(側辺10b、20b)だけが開放された袋のような状態とすることが可能となり、収容された書類等のシートSのファイル具からの逸脱をより確実に防止することが可能となる。
図6を参照して、本発明の他の実施形態に係るシートファイル具1を説明する。
図6(A)に示す実施形態は、張り出し部11を表カバー10とは別に用意し、これを表カバー10に対して接着剤で貼着し或いはその他の手段を用いて直接的に接合する構成としている。この場合、張り出し部11は表カバー10よりも軟質のものを用いることで、硬い表カバー10から突出する張り出し部11の付け根付近が実質的に折畳み容易部12となり、張り出し部11をその張り出しの付け根付近から背面側に容易に折畳むことができる。
張り出し部11は、接面取り付け部30を吸着層或いは粘着層或いは強磁性を有する軟質層として、裏面の全面若しくは一部に予め積層して備えたものを用いることができる。
張り出し部11を表カバー10に取り付ける場合において、接面取り付け部30等による不透明部分が収容されたシートSの視野障害とならないように、表カバー10の縦寸法を上辺側で少し長くしてもよい。
図6(A)に示す実施形態は、張り出し部11を表カバー10とは別に用意し、これを表カバー10に対して接着剤で貼着し或いはその他の手段を用いて直接的に接合する構成としている。この場合、張り出し部11は表カバー10よりも軟質のものを用いることで、硬い表カバー10から突出する張り出し部11の付け根付近が実質的に折畳み容易部12となり、張り出し部11をその張り出しの付け根付近から背面側に容易に折畳むことができる。
張り出し部11は、接面取り付け部30を吸着層或いは粘着層或いは強磁性を有する軟質層として、裏面の全面若しくは一部に予め積層して備えたものを用いることができる。
張り出し部11を表カバー10に取り付ける場合において、接面取り付け部30等による不透明部分が収容されたシートSの視野障害とならないように、表カバー10の縦寸法を上辺側で少し長くしてもよい。
図6(B)に示す実施形態は、張り出し部11を表カバー10とは別に用意し、この張り出し部11を、連結紙40を介して、表カバー10に取り付ける構成としている。この場合、連結紙40は表カバー10よりも軟質のものを用いることで、表カバー10と張り出し部11との継ぎ目の連結紙40の部分を折畳み容易部12として、張り出し部11をその付け根付近から背面側に容易に折畳むことができるようにしている。
張り出し部11は、接面取り付け部30を吸着層或いは粘着層或いは強磁性を有する軟質層として、裏面の全面若しくは一部に予め積層して備えたものを用いることができる。
連結紙40は、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、塩化ビニール(PVC)、その他の材料を用いることができる。しかし弾力性があり、折畳みを繰り返しても破損し難いものが好ましい。表カバー10と同じ材質の連結紙40を用いる場合は、厚みが表カバー10よりも少し薄肉のものを用いることで、前記表カバー10と張り出し部11との継ぎ目での折畳みを容易にすることができる。
本実施形態の場合においても、接面取り付け部30等による不透明部分が収容されたシートSの視野障害とならないように、表カバー10の縦寸法を上辺側で少し長くしてもよい。
張り出し部11は、接面取り付け部30を吸着層或いは粘着層或いは強磁性を有する軟質層として、裏面の全面若しくは一部に予め積層して備えたものを用いることができる。
連結紙40は、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、塩化ビニール(PVC)、その他の材料を用いることができる。しかし弾力性があり、折畳みを繰り返しても破損し難いものが好ましい。表カバー10と同じ材質の連結紙40を用いる場合は、厚みが表カバー10よりも少し薄肉のものを用いることで、前記表カバー10と張り出し部11との継ぎ目での折畳みを容易にすることができる。
本実施形態の場合においても、接面取り付け部30等による不透明部分が収容されたシートSの視野障害とならないように、表カバー10の縦寸法を上辺側で少し長くしてもよい。
図7を参照して、本発明の更に他の実施形態を説明する。
この実施形態は、接面取り付け部30を設けた張り出し部11を、表カバー10の上辺10cに設けるだけではなく、表カバー10の開放された側辺10bにも設けるようにしたものである。例えばシートファイル具1がA4のシートSに対応して長方形状に構成されている場合、通常は短辺を上辺10cとして張り出し部11を設けるが、長辺である側辺10bにも設けることになる。
側辺10bにも張り出し部11を設けることで、この側辺10bの張り出し部11を上にして壁面等に取り付ければ、横長に用いたシートSの内容を容易に掲示して提供することができる。
また側辺10bにも張り出し部11を設けることで、上辺10cの張り出し部11による取り付けに加えて側辺10bの張り出し部11による取り付けを加えることができ、一層確実で安定した壁面等への取り付けを確保することができる。
また張り出し部11を壁面等の被取り付け面Wへの取り付けに使用しない場合において、上辺10cの張り出し部11のみならず側辺10bの張り出し部11をも裏カバー20の背面に折畳むことで、ファイル具1のファイリング口Eを構成するフリーな二辺(10b、10c、20b、20c)の両方を閉止することができる。よって四方がふさがれた袋のような状態とすることが可能となり、収容された書類等のシートSのファイル具からの逸脱をより確実に防止することが可能となる。
この実施形態は、接面取り付け部30を設けた張り出し部11を、表カバー10の上辺10cに設けるだけではなく、表カバー10の開放された側辺10bにも設けるようにしたものである。例えばシートファイル具1がA4のシートSに対応して長方形状に構成されている場合、通常は短辺を上辺10cとして張り出し部11を設けるが、長辺である側辺10bにも設けることになる。
側辺10bにも張り出し部11を設けることで、この側辺10bの張り出し部11を上にして壁面等に取り付ければ、横長に用いたシートSの内容を容易に掲示して提供することができる。
また側辺10bにも張り出し部11を設けることで、上辺10cの張り出し部11による取り付けに加えて側辺10bの張り出し部11による取り付けを加えることができ、一層確実で安定した壁面等への取り付けを確保することができる。
また張り出し部11を壁面等の被取り付け面Wへの取り付けに使用しない場合において、上辺10cの張り出し部11のみならず側辺10bの張り出し部11をも裏カバー20の背面に折畳むことで、ファイル具1のファイリング口Eを構成するフリーな二辺(10b、10c、20b、20c)の両方を閉止することができる。よって四方がふさがれた袋のような状態とすることが可能となり、収容された書類等のシートSのファイル具からの逸脱をより確実に防止することが可能となる。
本発明は広告、チラシ、お知らせ、ポスター、ビジネス書類、メモ等の文字書類としてのシート、写真としてのシート、模様や図等の絵柄としてのシート、それら文字、写真、絵柄の組み合わせからなるシートを、シートSとして、ファイルし、デスク上に置いたり、書庫に立て掛けたりする他、壁面等に着脱自在に取り付けて使用することができるシートファイル具として産業上利用することができる。
1 シートファイル具
10 表カバー
10a 側辺
10b 側辺
10c 上辺
10d 底辺
11 張り出し部
12 折畳み容易部
20 裏カバー
20a 側辺
20b 側辺
20c 上辺
20d 底辺
30 接面取り付け部
40 連結紙
E ファイリング口
S シート
W 被取り付け面
10 表カバー
10a 側辺
10b 側辺
10c 上辺
10d 底辺
11 張り出し部
12 折畳み容易部
20 裏カバー
20a 側辺
20b 側辺
20c 上辺
20d 底辺
30 接面取り付け部
40 連結紙
E ファイリング口
S シート
W 被取り付け面
Claims (8)
- 表カバーと裏カバーを隣り合う一対の側辺と底辺で封止すると共に残る一対の側辺と上辺をフリーに開放してシートのファイリング口としたシートファイル具であって、前記表カバーのフリーに開放した上辺若しくは側辺の一方若しくは両方に、裏カバーの対応する辺よりも張り出してなる張り出し部を設けると共に、該張り出し部の背面の少なくとも一部に、壁面等の被取り付け面に対して着脱自在に接面して取り付くことができる接面取り付け部を設け、且つ前記張り出し部を背面側に折畳み自在に構成してあることを特徴とするシートファイル具。
- 張り出し部は、表カバーの上辺に、該上辺の全幅若しくは中央部の一定幅に亘って設けてあることを特徴とする請求項1に記載のシートファイル具。
- 接面取り付け部は、吸着層で構成してあることを特徴とする請求項1又は2に記載のシートファイル具。
- 接面取り付け部は、粘着剤を担持させた吸着層で構成してあることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のシートファイル具。
- 接面取り付け部は、非移行性の粘着層で構成してあることを特徴とする請求項1又は2に記載のシートファイル具。
- 接面取り付け部は、強磁性を有する軟質層で構成してあることを特徴とする請求項1又は2に記載のシートファイル具。
- 少なくとも表カバーは透明又は半透明のカバーであることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載のシートファイル具。
- 張り出し部は、表カバーのフリーに開放した上辺の他に、表カバーのフリーに開放した側辺にも設けてあることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のシートファイル具。
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