JP3174234U - ファイル差込用のシート及び書類入れファイル - Google Patents

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賢一郎 木村
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Abstract

【課題】 ファイルの開口部から書類が落下する事態を防止できるとともに、必要がないときには容易に外せることができるファイル差込用のシート及び書類入れファイルを提供する。
【解決手段】 クリアファイル2の閉塞された周縁2a,2cに差込用穴5を形成して、この差込用穴5に差し込む差込部Sが形成されたファイル差込用のシート3が着脱自在に配されている書類入れファイル1である。
【選択図】 図1

Description

本考案は、B5、A4などの所定の大きさの書類を入れて書類の整理や保管などに使用する書類入れファイルと、このファイルに差し込んで使用されるファイル差込用のシートに関する。
書類入れファイルは、クリアファイルやクリアホルダーとも言われ、B5、A4などの所定の大きさの書類を入れて書類の整理や保管などに使用する。この書類入れファイルは、ポリプロピレン等の合成樹脂製であり、書類が差し込めるホルダーのことで、クリア(透明、有色の透明を含む。)なものが多いが、内部を見せないようにするために、透明ではない素材のクリアファイルもある。また、挟み込む書類が落ちないようにするために、片側をレールで挟み込むようにするレール付きクリアホルダーリアファイル透明のポケットの上部から書類を挿入して保管するブック形式になっているので見やすく整理できるものとしてブックファイルなども市販されている。
特許文献としては、特許文献1に、厚みを持った紙面等であっても収納操作(差し込み操作)が行い易い袋状の収納部を有し、かつ溶着部分が破損し難いクリアファイルが開示されている。特許文献2には、書類の出し入れ口を開閉する蓋面に設けられた片部材の係脱動作を容易に行うことのできるクリアホルダーが開示されている。特許文献3は、書類の脱落を防止するために、フィルムの外周角縁に互いに絡み合う凹凸の形状を備えるようにしたクリアホルダーである。
特開2011−230492号公報 特許第3085218号公報 意匠登録第1269972号
上記のように、クリアファイルやクリアホルダーは多種あるが、近年は、四角形状でそのL字状の2辺が閉塞されて、他の2辺が開口されたものが、そのシンプルさなどの理由で汎用的に使用されている。このような書類入れファイルには、内部の空気を抜くための空気抜孔が形成されているものもあるが、ないものもある。空気抜孔は、表側シートと裏側シートとを重ね合わせ端部を溶着するときに溶着を一部施さないこと容易に形成でき、ファイルの角部に設けられているものが多いが、この位置に限らず形成することが可能である。
しかしながら、上記書類入れファイルの開口部(A4クリアファイルなどではL字状の二辺)では、この開口部から入れた書類(名刺やカード類を含む。)が落下するおそれがある。このために、上記特許文献3のように書類の脱落を防止のために、凹凸の形状のような落下防止部材を備えるものがあるが、これでは、上記シンプルさが失われてしまうことと、落下防止部材が必要がないものの場合に外せなくなる問題がある。
また、上記従来のクリアファイルの課題として、さらに名刺なども同時にファイルしたい場合や、重要書類は筆頭ページに配しても、重要箇所が現われないようにしたいというような要望もある。そして、重要箇所は外部に現われないようにして、安心して持ち運びたい場合がある。
そこで、本考案の目的は、書類入れファイルに確実に取り付けて使用でき、書類入れファイルの開口部から書類が落下する事態を防止できるとともに、必要がないときには容易に外せることができるファイル差込用のシート及び書類入れファイルを提供することにある。
本考案のファイル差込用のシートは、B5、A4などの所定の大きさの書類を入れて書類の整理や保管などに使用する書類入れファイルに差し込んで使用されるファイル差込用のシートであって、書類入れファイルの閉塞された周縁に差込用穴を形成して、この差込用穴に対して差し込む差込部を設けたことを特徴とする。ここで、差込用穴としては、書類ファイルの重ね合わせ溶着の部分の間隔を広くしたり、或いは、折り返し部に切り欠いて形成しても良く、叉、空気抜孔が形成されている書類入れファイルでは、この空気抜孔を利用しても良い。差込用穴ファイル差込用のシートは、薄い紙や薄い紙やシート・フィルムで重ね合わせたり、形状や大きさは問わず適用可能である。
この考案によれば、書類入れファイルの空気抜孔などの差込穴を利用したり、差込用穴を形成して、ファイル差込用のシートを書類入れファイルと一体的に設けることができ、容易に脱落するようなことはない。例えば、従来書類入れファイルに名刺やカード類などの書類を同時に整理したり保管したりすることが要望されていたが、これにより保管等する書類に関連付けた名刺などを同時に保管できるようになる。
本考案としては、前記ファイル差込用のシートは、第1シートとその側面側に側面側シートが折り返し連結されるとともに、第1シートとその上下側の少なくとも一方に第2シートが折り返し連結され、前記側面側シートを重ね合わせた第1と第2シートとの間に書類を介在させることを特徴とする。
本考案によれば、第1と第2シートとの間に書類を介在させることにより、書類を落下させないようにして書類入れファイルにファイルすることができる。
本考案としては、前記ファイル差込用のシートは、第1シートとその側面側に側面側シートが折り返し連結されたものであり、これら第1シートと側面側シートに各々差込部が設けられ、これらを重ね合わせられる構成とされていることを特徴とする。
本考案によれば、差込部が重ね合わせて構成されるので、紙製であっても丈夫な差込部が構成される。
また、本考案の書類入れファイルは、B5、A4などの所定の大きさの書類を入れて書類の整理や保管などに使用する書類入れファイルにおいて、書類入れファイルの閉塞された周縁に差込用穴を形成して、この差込用穴に差し込む差込部が形成されたファイル差込用のシートが着脱自在に配することを特徴とする。
この考案によれば、書類入れファイルに差込用穴を形成して、ファイル差込用のシートの差込部を差し込むと、ファイル差込用のシートが安定して取り付けられるが、このファイル差込用のシートに書類を挟むようにすると、書類を書類入れファイルから落下させることなく、叉、書類の所定箇所を隠すようにできるようになる。したがって、名刺などとともに資料を保管したり、重要書類の所定箇所を隠して持ち運べるような使用が可能になる。
本考案としては、前記書類入れファイルは、四角形状を呈して、そのL字状の2辺が折り返し連結された折り返し連結部とされ、他の2辺が開口されたものであり、前記ファイル差込用のシートは、前記書類入れファイルの開口された側において折り返し連結された折り返し連結部を有することを特徴とする。
本考案によれば、前記ファイル差込用のシートは、前記書類入れファイルの開口された側において折り返し連結された折り返し連結部を有することから、前記ファイル差込用のシートに書類(名刺などを含む)などを入れると、書類入れファイルから落下するようなことがなくなる。
本考案としては、前記ファイル差込用のシートの折り返し連結部に、前記空気抜孔に差し込む第2の差込部が形成されていることを特徴とする。
本考案によれば、前記第1の差込部のほかに、前記ファイル差込用のシートの折り返し連結部に第2の差込部が形成されていることから、これら両方の差込部でファイル差込用のシートを安定して保持される。
本考案としては、前記書類入れファイルが合成樹脂製の透明ファイルであって、前記ファイル差込用のシートが透明ではない素材であることを特徴とする。
本考案によれば、前記ファイル差込用のシートが紙製のファイルであることから、前記書類入れファイルが合成樹脂製の透明ファイルであっても、前記ファイル差込用のシートが透明ではない素材であることにより、この素材の内側に書類を入れると、外部からは認識できなくなくなる。したがって、名刺やカード類を入れて持ち運んだとしても、その名刺などを外部からは認識されるようなことはない。
本考案によれば、書類入れファイルに差込用穴を形成して、ファイル差込用のシートの差込部を差し込むと、ファイル差込用のシートが安定して取り付けられ、このファイル差込用のシートに書類を挟むようにすると、書類を書類入れファイルから落下させることなく、叉、書類の所定箇所を隠すようにできるようになる。したがって、名刺などとともに資料を保管したり、重要書類の所定箇所を隠して持ち運べるような使用が可能になる。例えば、従来落下などのおそれのあった名刺やカード類などの書類を書類入れファイルに入れる書類と関連づけて整理したり保管したりすることができる。また、着脱自在であることにより、必要に応じて、使用すれば良く、必要の場合は、従来通り使用可能である。
本考案の一実施の形態を示す書類入れファイルを示す正面図である。 上記一実施の形態のファイル差込用のシートを展開して示す正面図である。 上記一実施の形態を示す書類入れシートの使用例を示す斜視図である。 本考案の他の実施の形態のファイル差込用のシートを示す正面図である。 本考案の他の実施の形態のファイル差込用のシートとクリアファイルを示す正面図である。
以下、本考案の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本考案の一実施の形態を示す書類入れファイル1を示す正面図であり、ファイル差込用のシート2がクリアファイル2に差し込まれた状態の図であり、図2はファイル差込用のシート3を展開して示す正面図であり、図3は書類入れシートの使用例を示す斜視図である。
本考案の実施の形態の書類入れファイル1は、A4の書類を入れるクリアファイル2であり(A4よりもやや大きく形成されている。)、四角形状を呈して、そのL字状の2辺2a,2cが閉塞され、他の2辺2b,2dが開口されたものであり、閉塞される2辺2c,2dのうちの一辺(下辺)2cは溶着により閉塞され、他の一辺(左辺)2aは折り返し連結された折り返し連結部とされている。溶着された一辺(下辺)2cは、すべて溶着されず、空気抜孔(差込用穴)5が設けられている。空気抜孔(差込用穴)5は、クリアファイル2の下辺)2cを溶着するときの溶着部4を一部用y託しないことで形成されている。そこで、この空気抜孔5を利用してファイル差込用のシート2を着脱自在に取り付ける。本実施の形態のクリアファイル2は合成樹脂製の透明ファイルであるが、透明でなくても適用可能であり、合成樹脂製ではなくても、例えば紙製であっても適用可能ある。
上記空気抜孔(差込用穴)5は、クリアファイル2の角部に形成されているものが多いが、必ずしもこの位置に限らず、書類入れファイル(クリアファイル)1内の空気を集めて空気を抜くためのものであるから、溶着の際に差込用穴5を形成するために、溶着しない部分を設けて、これを差込用穴5としてしても良い。例えば、A4であれば、約8〜14mm程度に空気抜孔が形成されているが、これは溶着との関係で任意に形成でき、本実施の形態の空気抜孔5としても、差込部との関係で任意の大きさに形成しても良い(図4参照)。
ファイル差込用のシート3は、書類入れファイル2の差し込まれて使用されるものであり、第1シート3aと第2シート3bと側面側シート3cの3面部を折り返して、書類入れファイル2の差し込まれる。第1シート3aと第2シート3bは上下で折り返し連結され、その折り返し連結箇所においてL状の切り欠きにより差込部(第1シートの差込部)Sが形成されている。側面側シート3cは、第1シート3aと折り返し連結されて、第1シート3aと第2シート3bの間に差し込まれて書類入れファイル2に差し込まれる。側面側シート2cの下方には差込部(側面側シートの差込部)Sが突出形成されており、第1シート3aの差込部Sと重なり合って、空気抜孔5に差し込まれる。本実施の形態のファイル差込用のシート3は、差し込まれる書類P1,P2の印刷内容が外部に現われないようにするために、紙製のもので、透明ではない素材を使用するが、紙製でなくとも適用可能である。例えば、ファイル差込用のシート3もポリプロピレン等の合成樹脂製のものを使用して、書類入れファイル(クリアファイル2)1との静電気作用で落下し難いものを使用しても良い。
また、ファイル差込用のシート3は、その側面側シート3cが折り返される側(折り返し連結部)3eがクリアファイル2の開口部2d側になるようにしている。これにより、ファイル差込用のシート3に書類(名刺やカードなどを含む)P2などを入れると、書類入れファイル1から落下するようなことがなくなる(図3)。なお、側面側シート2cの差込部Sは、仮になくとも、第1シート3aと第2シート3bの間に差し込まれることによって、ファイル差込用のシート3に書類(名刺やカードなどを含む)P2などを入れると、書類入れファイル1から落下するようなことがなくなる。
また、ファイル差込用のシート3の側面側シート3cには、名刺やカードなどを差し込むためのスリット3sが形成されている。本実施の形態のスリット3sは、名刺などのカード類や筆記具などの小物類を差し込むための所定幅を有するが、このようなスリット3sは、その形状に係らずいくつも形成しても良い。なお、ファイル差込用のシート3の幅は、A4の書類が差込可能なように、A4サイズのクリアファイル2とほぼ同じ幅になっている。
本実施の形態の書類入れファイルを組み立てるには、ファイル差込用のシート3を折り畳んで、すなわちその側面側シート3cを第1シート3aに対して折り返した後に第2シート3bを第1シート3aに対して折り返し重ね合わせる。このように重ね合わせると、第1シート3aの差込部Sと側面側シート3cの差込部Sとが重なり合い、二重の差込部S,Sが形成されるので、紙製であってもある程度の硬さを有するようになる。したがって、この差込部S,Sをクリアファイル2の差込用穴(空気抜孔)5に差し込むと、クリアファイル2にファイル差込用のシート3が差し込まれた書類入れファイル1が完成する(図1)。
また、着脱自在であることにより、必要に応じて、使用すれば良く、不要の場合は、従来通り使用可能である。なお、差込部Sは、薄い紙やシート・フィルムで形成すれば、空気抜孔5からの空気抜けに支障は生じない。
次に、本実施の形態の書類入れファイル1を使用して、例えば、取引先会社の担当者から名刺と資料(書類)を預かったような場合を例で説明すると、予めファイル差込用のシート3が差し込まれた書類入れファイル1を使用して、担当者から頂いた名刺Mは、ファイル差込用のシート3の側面側シート3cのスリット3sに差し込み、預かった資料(書類)P1,P2は、書類入れファイルの開口部からファイル差込用のシート3の第1シート3aと側面側シート3cの間に差し込むようにすると、ファイル差込用のシート3の折り返し連結部で遮られるので、クリアファイル2の開口部2c,2dから落下することはない。
また、資料(書類)P1,P2のうち、例えば資料(書類)P1の下方側に会社名などが印刷されており、これを隠したいような場合には、書類入れファイルの開口部からファイル差込用のシートを使用しないで、例えばファイル差込用のシート3の第第1シート3a2シート3bの間や、第2シート3bの裏面側とクリアファイル2の間に差し込むようにしても良い。このように使用すると、クリアファイル2を使用しつつも、ファイルする書類を外部からは認識できなくすることがええきる。
以上、上記各実施の形態では、クリアファイル2に予め形成されている空気抜孔5を利用して、ファイル差込用のシート3の差込部Sを差し込む構造であるが、クリアファイル2に差込用穴5を設けて、この差込用穴5に対してファイル差込用のシート3の差込部Sを差し込むようにしても良い。
例えば、他の実施の形態の書類入れファイルとしては、溶着部4に空気抜き用の孔のような差込用穴5を溶着部4を形成する際に設けたり(図4)、折り返し連結部2aに差込用穴5を切り欠くようにして設けても良い(図5(b))。そして、本実施の形態の形態では、最もシンプルなクリアファイル2との組み合わせで説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他のクリアファイルやクリアフォルダーや、更にはレール付きクリアホルダーやブック形式のブックファイル等であっても、差込用穴5を形成することで、これらにも適用可能である。
1 書類入れファイル(クリアファイル)、
2 クリアファイル、
2a,2c 一方のL字状の2辺(閉塞部、閉塞された周縁)、
2a 折り返し連結部
2b,2d 他方のL字状の2辺(開口部)、
3 ファイル差込用のシート、
3a 第1シート、
3b 第2シート、3c 側面側シート、3e 折り返し連結部、
S 差込部、
4 溶着部、
5 空気抜孔(差込用穴)、
M 名刺(カード類)、
P1,P2 資料、

Claims (8)

  1. B5、A4などの所定の大きさの書類を入れて書類の整理や保管などに使用する書類入れファイルに差し込んで使用されるファイル差込用のシートであって、書類入れファイルの閉塞された周縁に形成された差込用穴に対して差し込む差込部を設けたことを特徴とするファイル差込用のシート。
  2. 前記ファイル差込用のシートは、第1シートとその側面側に側面側シートが折り返し連結されたものであり、これら第1シートと側面側シートに各々差込部が設けられ、これらを重ね合わせる構成であることを特徴とする請求項1記載のファイル差込用のシート。
  3. 前記ファイル差込用のシートは、第1シートとその側面側に側面側シートが折り返し連結されるとともに、第1シートの上下側の少なくとも一方に第2シートが折り返し連結され、前記側面側シートを重ね合わせた第1シートと第2シートとの間に書類を介在させることを特徴とする請求項1記載のファイル差込用のシート。
  4. B5、A4などの所定の大きさの書類を入れて書類の整理や保管などに使用する書類入れファイルにおいて、書類入れファイルの閉塞された周縁に差込用穴を形成して、この差込用穴に差し込む差込部が形成されたファイル差込用のシートが着脱自在に配することを特徴とする書類入れファイル。
  5. 前記書類入れファイルは、四角形状を呈して、そのL字状の2辺が閉塞されて、他の2辺が開口されたものであり、前記ファイル差込用のシートは、前記開口された側において折り返し連結された折り返し連結部を有することを特徴とする請求項4記載の書類入れファイル。
  6. 前記差込用穴は、書類入れファイルの重ね合わせ端部を溶着するときに形成される空気抜孔であることを特徴とする請求項4記載の書類入れファイル。
  7. 前記書類入れファイルが透明なクリアファイルであって、前記ファイル差込用のシートが透明ではない素材であることを特徴とする請求項4ないし6のいずれか1項記載の書類入れファイル。
  8. 前記ファイル差込用のシートは、第1シートとその側面側に側面側シートが折り返し連結されたものであり、これら第1シートと側面側シートに各々差込部が設けられ、これらを重ね合わせる構成であることを特徴とする請求項4記載の書類入れファイル。

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