JP3233123U - ポケットファイル - Google Patents

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かなえ 鎌田
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Abstract

【課題】ファイルが逆さになっても、ポケットから書類が落下しにくいポケットファイルを提供する。【解決手段】冊子状に綴じられた複数のページ部31と、ページ部に設けられたポケット部51、52とを備え、ポケット部は、綴じられた長辺の綴じ部6に対向してページ部に接着する対向辺と、対向辺に略直角に交わり下側の短辺に接着する下側辺と、下側辺よりも短く上側の短辺に接着する上側辺と、上側辺の端部と下側辺の端部を接続してページ部に接着されない接続辺とを備えるポケットファイルである。【選択図】図1

Description

本考案は、ポケットのあるページを備えたポケットファイルに係り、特に、ポケットに挿入した書類等が落下しにくいポケットファイルに関する。
[先行技術の説明]
ポケットファイルは、クリアファイルのようなポケットを備えた複数のページの一辺が冊子状に綴じられたファイルである。
従来のポケットファイルでは、各ページがファイルの背表紙部分で綴じられ、ポケットの上部及び手前側が開口しており、書類等を挿入しやすくしている。
[関連技術]
尚、関連する先行技術としては、特許第6814999号公報「ファイル」(特許文献1)がある。
特許文献1には、開放領域が下に向けられた場合に、物品が落下しにくいよう、閉鎖手段を設けたファイルが記載されている。
特許第6814999号公報
しかしながら、従来のポケットファイルでは、ファイルが逆さになった場合に、ポケットに挿入された書類等が落下しやすく、不便であるという問題点があった。
尚、特許文献1には、ポケットを備えた複数のページが綴じられたポケットファイルについての記載はない。
本考案は上記実状に鑑みて為されたもので、ファイルが逆さになっても、ポケットから書類が落下しにくいポケットファイルを提供することを目的とする。
上記従来例の問題点を解決するための本考案は、冊子状に綴じられた複数のページ部と、ページ部に設けられたポケット部とを備えたポケットファイルであって、ポケット部は、ページ部の綴じられた辺に対向する辺に接着される対向辺と、対向辺の下側で一端が接続し、対向辺に略直交してページ部に接着する下側辺と、下側辺より短く、対向辺の上側で一端が接続し、対向辺に略直交してページ部に接着する上側辺と、下側辺の他端と上側辺の他端とを接続すると共にページ部に接着していない接続辺と、を有することを特徴としている。
また、本考案は、上記ポケットファイルにおいて、接続辺が、対向辺に平行で当該対向辺より短く、下側辺の端部に一端が接続する第1の辺と、上側辺の他端と第1の辺の他端とを接続する第2の辺とを有することを特徴としている。
また、本考案は、上記ポケットファイルにおいて、ページ部の両面にポケット部が設けられていることを特徴としている。
また、本考案は、上記ポケットファイルにおいて、ポケット部は、接続辺に沿ってスジが形成されていることを特徴としている。
また、本考案は、上記ポケットファイルにおいて、ファスナーを備えた袋状のファスナーポケットを有することを特徴としている。
本考案によれば、冊子状に綴じられた複数のページ部と、ページ部に設けられたポケット部とを備え、ポケット部が、ページ部の綴じられた辺に対向する辺に接着される対向辺と、対向辺の下側で一端が接続し、対向辺に略直交してページ部に接着する下側辺と、下側辺より短く、対向辺の上側で一端が接続し、対向辺に略直交してページ部に接着する上側辺と、下側辺の他端と上側辺の他端とを接続すると共にページ部に接着していない接続辺と、を有するポケットファイルとしているので、上側辺が閉じていることにより、ポケットファイルが逆さになった場合でも、書類等が落下しにくくできる効果がある。
本ポケットファイルの概略構成を示す説明図である。 表紙部1の平面図である。 表紙部1とインナーポケット部3aの見開き状態の平面図である。 ファスナーポケット部4と表紙部2の見開き状態の平面図である。 インナーポケット部3bの平面図である。 ファスナーポケット部4の表側の平面図である。 ファスナーポケット部4の裏側の平面図である。
本考案の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
[実施の形態の概要]
本考案の実施の形態に係るポケットファイル(本ポケットファイル)は、冊子状に綴じられた複数のページ部と、ページ部に設けられたポケット部とを備え、ポケット部は、ページ部の、綴じられた長辺に対向する辺に接着する対向辺と、対向辺に略直角に交わる下側の短辺に接着する下側辺と、下側辺よりも短い上側の短辺に接着する上側辺と、上側辺の端部と下側辺の端部を接続してページ部に接着されない接続辺とを備えるものであり、上側辺が閉じていることにより、ポケットファイルが逆さになった場合でも、書類等が落下するのを防ぐものである。
[本ポケットファイルの概略構成:図1]
本ポケットファイルの概略構成について、図1を用いて説明する。図1は、本ポケットファイルの概略構成を示す説明図である。
図1に示すように、本ポケットファイルは、全体として冊子状に形成され、表紙部1,2と、インナーポケット部3a,3bと、ファスナーポケット部4とを備えている。
そして、表紙部1、インナーポケット部3a,3b、ファスナーポケット部4、表紙部2が、この順で重ねられて、綴じ部6によって綴じられている。
綴じ部6は、略長方形の各ページの一方の長辺を重ねてウェルダー加工することで圧着されて接着される。
尚、ここでは、本ポケットファイルの大きさは、1つのポケットにA4サイズの書類が収納可能であり、見開きでA3サイズの書類が収納可能な大きさとしている。
表紙部1,2の内側にもポケット部が設けられている。
具体的には、表紙部1の内側にはポケット部51が設けられ、表紙部2の内側にはポケット部52が設けられている。
尚、ポケット部51とポケット部52は、形状が左右対称となっている。
インナーポケット部3a,3bは、ポケットが張り付けられる台紙となるページ部31と、ポケット部51,52とを備えている。
つまり、本ポケットファイルは、表紙部1の内側に1つ、インナーポケット部3a,3bの両面に1つずつ、更に表紙部2の内側に1つのポケットを備えており、全部で6つのポケットが設けられている。
ポケット部51は、ページ部31の一方の面(ファスナーポケット部4側の面:「右面」と称する)に設けられ、ポケット部52は、ページ部31の他方の面(表紙部1側の面:「左面」と称する)に設けられている。図1の斜視図では、インナーポケット部3a,3bについては、右面のみが見えているため、ポケット部51のみが示されており、左面のポケット部52は見えていない。
そして、ポケット部51,52では、図1の手前側の長辺(対向辺)と、下側の短辺(下側辺)がページ部31に接着(接続)されて、L字形状に閉じた部分が形成され、斜めに形成された辺と奥側の辺(綴じ部6に平行な辺)が開口して、全体としてポケットを形成している。
そして、本ポケットファイルの特徴として、ポケット部51,52には、下側辺よりも短い上側辺が形成されており、この部分がページ部31に接着されている。
これにより、本ポケットファイルと同程度のA4サイズの書類や、見開きと同程度のA3サイズの書類は、本ポケットファイルを逆さにしても落下しにくくなるものである。
また、図1の例では、ポケット部51,52の上側辺と下側辺を接続する辺(接続辺)は、上側辺に接続する斜めの辺と、綴じ部6に平行な奥側の辺とで形成されているが、別の形状でもよく、例えば円弧形状であってもよい。
ポケット部51,52の形状の詳細については後述する。
ファスナーポケット部4は、図1の例ではインナーポケット部3bと、表紙部2との間に挿入されているが、別の位置に挿入しても構わない。
[本ポケットファイルの各部:図2〜7]
次に、本ポケットファイルの各部について、図2〜図7を参照しながら説明する。
図2は、表紙部1の平面図であり、図3は、表紙部1とインナーポケット部3aの見開き状態の平面図であり、図4は、ファスナーポケット部4と表紙部2の見開き状態の平面図であり、図5は、インナーポケット部3bの平面図であり、図6は、ファスナーポケット部4の表側の平面図であり、図7は、ファスナーポケット部4の裏側の平面図である。
[表紙部1:図2]
図2に示すように、表紙部1は、本ポケットファイルの表紙となるものであり、内側となる右面にはポケット部51が設けられている。
ここでは、表紙部1は半透明部材で形成されたものを示しており、ポケット部51が表側から透けて見えている。また、ポケット部51も透明若しくは半透明の素材を用いている。
[インナーポケット部3a:図3]
図3に示すように、表紙部1とインナーポケット部3aを見開いた状態では、綴じ部6の左側に表紙部1、右側にインナーポケット部3aが位置する。
表紙部1の裏面(図3では綴じ部6の左側)には、ポケット部51が設けられ、インナーポケット3aは、ページ部31の左面(図3では綴じ部6の右側)にポケット部52が設けられている。
尚、インナーポケット3bも、同様の構成となっている。
ここで、表紙部1では、ポケット部51の上側辺が表紙部1の上部の短辺に接着するのではなく、その短辺より内側で接着されている。これは、ポケット部51,52として共通の形状のものを用いているものの、表紙部1がインナーポケット部3a,3bより若干大きく形成されているためである。表紙部2でのポケット部52でも同様の構成となっている。
尚、図3では、表紙部1とインナーポケット3aを見開いた状態としているが、インナーポケット部3a,3bを見開いた場合もほぼ同様の状態となる。
そして、各ポケット部51,52において、綴じ部6に対して外側となる長辺(対向辺)と、下側の辺(下側辺)がページ部31に接着されて閉じている。
接続辺は開口している。
また、上述したように、本ポケットファイルでは、各ポケット部51,52の上部に、短い上側辺を設けており、上側辺もウェルダー加工によりページ部31に接着されている。
各ポケット部51,52において、綴じ部6の反対側となる外側が閉じられ、内側が開口していることにより、収納した書類等が落ちにくくなるものである。
また、これにより、見開き状態のポケット部51,52に、A3の書類を収納することが可能となる。
更に、上側辺が閉じられていることで、本ポケットファイルが逆さになっても、A4サイズやA3サイズの書類は上側辺に引っかかって、落下を防ぐことができるものである。
[ファスナーポケット部4と表紙部2:図4]
図4では、ファスナーポケット部4と表紙部2とを見開いた状態を示しており、綴じ部6の左側にファスナーポケット部4、右側に表紙部2が位置する。
ファスナーポケット部4は、綴じ部6とは反対側の辺(対向辺)が、上下にファスナーで開閉するようになっており、ファスナー部4aとスライダー部4bとを備えている。
また、表紙部2は、裏面(図4では右側)にポケット部52が設けられている。ポケット部52の構成は、図3で説明したものと同様である。
[インナーポケット部3b:図5]
インナーポケット部3bは、図5に示すように、インナーポケット部3aと同様であり、具体的には、ページ部31が綴じ部6で本ポケットファイルに固定されており、ポケット部52は、ページ部31の綴じ部6とは反対側の辺に対向辺52aが接着され、ページ部31の下側の短辺に下側辺52bが接着され、ページ部31の上側の短辺に下側辺52bより短い上側辺52cが接着されている。
対向辺52aの上部は上側辺52cの一端が接続し、対向辺52aの下部は下側辺52bの一端が接続している。
また、上側辺52cの他端と下側辺52bの他端は、接続辺52dに接続されている。
接続辺52dは、ページ部31には接着しておらず、開放され、書類を差し込むことができるようになっている。
そして、接続辺52dは、対向辺52aより短く綴じ部6に平行で一端が下側辺52bの他端に接続する第1辺52d1と、上側辺52cの他端と第1辺52d1の他端とを斜め方向に接続する第2辺52d2とから構成されている。
また、上側辺52cと第2辺52d2との接続部分は、対向辺52a側に切り込みの凹部が形成され、同様に、下側辺52bと第1辺52d1との接続部分にも、対向辺52a側に切り込みの凹部が形成されている。
更に、接続辺52dの第1辺52d1に沿って、その内側に第1のスジ52e1が形成され、第2辺52d2に沿って、その内側に第2のスジ52e2が形成されている。
第1のスジ52e1と第2のスジ52e2は繋がっており、表面に線状の凹みを形成して、裏面へ突出させたものである。つまり、ポケット部52からページ部31に向けてスジ状の突起を形成することで、ポケット部52とページ部31との間に僅かな隙間を形成することができ、書類を差し込みやすい構成となっている。
[ファスナーポケット部4:図6,7]
ファスナーポケット部4は、図6,7に示すように、綴じ部6側で固定され、ファスナー部4a以外の辺は、接着されて密封される構成となっている。
ファスナーは、綴じ部6の対向辺がファスナー部4aとなっており、スライダー部4bを下げることで開き、上げることで閉じるようになっている。
ファスナーポケット部4は、書類よりも小物の収納に適している。
[実施の形態の効果]
本ポケットファイルによれば、冊子状に綴じられた複数のページ部31と、ページ部31に設けられたポケット部51,52とを備え、ポケット部51,52は、綴じられた長辺の綴じ部6に対向してページ部31に接着する対向辺52aと、対向辺52aに略直角に交わり、ページ部31の下側の短辺に接着する下側辺52bと、下側辺52bよりも短く、ページ部31の上側の短辺に接着する上側辺52cと、上側辺52cの端部と下側辺52bの端部を接続して、ページ部31に接着されない接続辺52dとを備えるものであり、上側辺52cが閉じていることにより、ポケットファイルが逆さになった場合でも、書類等を落下しにくくできる効果がある。
本考案は、ファイルが逆さになっても、ポケットから書類が落下しにくいポケットファイルに適している。
1,2…表紙部、 3a,3b…インナーポケット部、 4…ファスナーポケット部、 4a…ファスナー部、 4b…スライダー部、 6…綴じ部、 31…ページ部、 51,52…ポケット部、 52a…対向辺、 52b…下側辺、 52c…上側辺、 52d…接続辺、 52d1…第1辺、 52d2…第2辺、 52e1,52e2…スジ

Claims (5)

  1. 冊子状に綴じられた複数のページ部と、前記ページ部に設けられたポケット部とを備えたポケットファイルであって、
    前記ポケット部は、前記ページ部の綴じられた辺に対向する辺に接着される対向辺と、前記対向辺の下側で一端が接続し、前記対向辺に略直交して前記ページ部に接着する下側辺と、前記下側辺より短く、前記対向辺の上側で一端が接続し、前記対向辺に略直交して前記ページ部に接着する上側辺と、前記下側辺の他端と前記上側辺の他端とを接続すると共に前記ページ部に接着していない接続辺と、を有することを特徴とするポケットファイル。
  2. 接続辺は、対向辺に平行で当該対向辺より短く、下側辺の端部に一端が接続する第1の辺と、上側辺の他端と前記第1の辺の他端とを接続する第2の辺とを有することを特徴とする請求項1記載のポケットファイル。
  3. ページ部の両面にポケット部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のポケットファイル。
  4. ポケット部は、接続辺に沿ってスジが形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のポケットファイル。
  5. ファスナーを備えた袋状のファスナーポケットを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載のポケットファイル。
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