JP5527084B2 - 用紙処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、用紙、転写紙などのシート状記録媒体(以下、単に、用紙と称する。)に所定の処理を施す用紙処理装置、この用紙処理装置を備えた画像形成装置に関する。
用紙に画像を形成する画像形成装置と、この画像形成装置から排紙された用紙あるいは用紙をまとめた用紙束に対して、孔明け、整合、綴じ、折り、簡易製本などの処理を施す用紙処理装置としての用紙後処理装置とからなる画像形成システムが一般に使用されている。このようなシステムとして例えば特許文献1及び2に記載された発明が知られている。
このうち特許文献1(特開2004−209870号公報)に記載された発明は、糊付け製本装置に関するもので、画像形成装置から排出された用紙を積載する用紙束収容手段と、用紙束収容手段に積載された複数枚の用紙からなる用紙束を搬送して所定位置に直立させた状態で把持する把持手段を有する用紙束搬送手段と、所定位置に把持された用紙束の重ね合わせ端面に糊を塗布処理する移動可能な糊塗布部材を有する糊塗布手段と、を備え、糊塗布部材は最大サイズの用紙の領域外の初期位置に待機し、糊塗布処理時には、直立状態に把持された前記用紙束の重ね合わせ端面に沿って移動して糊塗布処理を行うように構成されている。
また、特許文献2(特開2007−302477号公報)に記載された発明は、用紙束の整合状態を維持した状態で用紙束の搬送を行うシート処理装置に関するもので、搬送されてくる用紙に対して第1及び第2の処理を含む複数の処理を行うシート処理装置において、端面綴じ処理トレイから折り処理トレイに搬送する搬送経路が外周部に沿って形成された放出ローラと、前記放出ローラの外周部に用紙を案内して折り処理トレイに導くガイド部材と、前記ガイド部材の用紙方向上流側で用紙束を挟持した状態で当該用紙束に対して搬送力を付与する搬送機構とを備え、当該搬送機構により前記ガイド部材と放出ローラとの間に形成された搬送経路を介して用紙束を折り処理トレイG側に搬送するように構成されている。
図11及び図12は中綴じと中折りを連動させて実行する用紙束把持機構と移動機構の例を示す図である。図11において、2本のクランプ縦軸47,48には、上下方向に移動可能にスライド部材71a,71bが装着されている。スライド部材71a,71bには、中央に長溝71a1,71b1が切溝された支承部71a2,71b2を備え、これら支承部71a2,71b2はクランプ縦軸47,48の軸心に対して垂直になるように一方向に突出し、片持ち梁状に設けられている。そして、前記支承部71a2,71b2間に把持部45,46を支持した把持部支持部材70が掛け渡されている。
把持部支持部材70は、両端部に支承部71a2,71b2と平行に支持板70a,70bが設けられ、この支持板70a,70bの外側の面に、当該面に対して垂直な方向にそれぞれ2本のピン72a1,72a2、72b1,72b2が突設され、当該ピンの一方、図11では把持部支持部材70と同軸に突設されたピン72a1,72b1が前記長溝71a1,71b1にそれぞれ回転可能かつ長溝の長手方向に移動可能に遊嵌されている。
一方、把持部ガイド51は、図12に示すように用紙後処理装置100の前側と後側に、案内軌跡を形成する形で対称に一対それぞれ設けられている。一対の把持部ガイド51はそれぞれ中央部にガイド溝51a3,51b3を備えた2つのレール部材51a1,51a2、51b1,51b2からなり、ガイド溝51a3,51b3に支持板70a,70bに突設された2本のピン72a1,72a2、72b1,72b2が遊嵌され、ガイド溝51a3,51b3に沿って移動する。その際、支持板70a,70bはガイド溝51a3,51b3と2本のピン72a1,72a2、72b1,72b2との相対的な位置関係によって回転して姿勢を変え、これにより把持部45,46の角度と位置も変化する。
把持部45,46は第1把持部45a,46aと第2把持部45b,46bとがそれぞれ対となり、両者で用紙後端を把持する。把持部45,46は把持部支持部材70によって支持され、支持板70a,70bの前記ガイド溝51a3,51b3の位置変化に対応して把持部45,46の把持動作が機械的に制御される。すなわち、図12において、スライド部材71a,71bがクランプ縦軸47,48に沿って下降すると、把持部45,46は把持部ガイド51のガイド溝51a3,51に沿って移動する。その際、前述のように把持部45,46も向きを変えながら移動することになる。把持部45,46の駆動手段としては、レール部材のみを軸に沿って上下に移動させればよいので、昇降動作のみをタイミングベルト、ワイヤなどを使用した機構で駆動することにより把持部45,46は把持部ガイド51によって作られた湾曲経路を移動する。作動桿45bbは対となる把持部45a,45b、46a,46bを開閉するためのもので、昇降動作で所定位置に達したときに図示しない当接部材に当接し、開放される。
前記特許文献1記載の発明では、用紙束を側面から把持して用紙束を搬送するようになっているが、基準フェンスに対応する機能がないので、単体では揃え精度が悪く、揃え精度を上げるには用紙束揃え手段を別途設置する必要があった。
また、特許文献2記載の発明では、折り処理トレイに搬入されてくるときには中綴じは施されておらず、折り処理トレイで中綴じした後、折り位置に移動させて折り処理を行うことができなかった。そのため、折り処理トレイが空かなければ搬送も中綴じも行うことができず、生産性を考慮した場合に改善の余地があった。
さらに、図11及び図12に示したような装置では、把持部45,46はコの字形の形状をして用紙束を把持するため、中折り部(後述の図1の符号120参照)で中折りを終了し、用紙束が把持機構の搬送経路に存在しない状態にならなければステイプルトレイから用紙束を受け取るホーム位置に戻ることはできない。そのため、中綴じ後、中折りを終了しなければ中綴じを行うための位置に復帰することは不可能で、生産性に限界があった。
また、ステイプルトレイで用紙の搬送方向を揃える基準フェンスと把持部45,46が分かれているので、中綴じを行う際、把持部45,46で用紙束を把持して搬送するときに基準フェンスを退避させる必要があり、その分、生産性の低下を招いていた。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、綴じ処理と折り処理とを並行して実行可能とし、生産性の向上を図ることにある。
前記課題を解決するため、第1の手段は、用紙束を綴じる綴じ手段と、綴じられた用紙束を中折りする中折り手段と、を有する用紙処理装置において、前記用紙束の搬送方向を揃える揃え部、及び用紙束を把持する把持部を含む用紙把持手段と、前記用紙把持手段を用紙把持位置から前記中折り手段側の所定位置まで下降させ、前記所定位置から前記用紙把持位置まで上昇させる移動手段と、前記移動手段によって所定位置に移動した用紙把持手段から用紙束を受け取って前記中折り手段に搬送する搬送手段と、を備えていることを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、前記揃え部が前記把持部の用紙搬送方向最下流側に開閉可能に設けられていることを特徴とする。
第3の手段は、第2の手段において、前記揃え部の開閉動作が前記把持部の離間近接動作に連動していることを特徴とする。
第4の手段は、第2の手段において、前記揃え部が、対となって用紙束を把持する前記把持部の一方の部材の用紙搬送方向最下流側の端部に回動可能に支持された基準板と、前記基準板を常時閉方向に弾性付勢する付勢手段と、前記所定位置で前記基準板を開閉させる開閉手段と、を備えていることを特徴とする。
第5の手段は、第4の手段において、前記開閉手段が前記所定位置で前記基準板の開放動作を許容し、用紙束排出後に前記開放された基準板を前記付勢手段によって閉鎖させることを特徴とする。
第6の手段は、第4の手段において、前記開閉手段が電気的に駆動される駆動手段によって前記基準板を開閉させることを特徴とする。
第7の手段は、第4の手段において、前記駆動手段がモータ又はソレノイドであることを特徴とする。
第8の手段は、第4の手段において、前記開閉手段が前記移動手段によって所定位置に下降したときに、前記所定位置に設置された当接手段に前記基準板の一部を当接させて当該基準板を開放し、開放後上昇して前記当接手段との当接状態が解除されたときに前記付勢手段の弾性付勢力によって前記基準板を閉鎖することを特徴とする。
第9の手段は、第4の手段において、前記開閉手段が前記移動手段によって所定位置に下降したときに、前記所定位置に設置された第1の歯車に前記基準板の一部に設けられた第2の歯車を噛合させて前記基準板を開放し、開放後、上昇する際に逆回転して前記基準板を閉鎖することを特徴とする。
第10の手段は、第1ないし第9のいずれかの手段に係る用紙処理装置を画像形成装置が備えていることを特徴とする。
なお、後述の実施形態では、綴じ手段はステイプラ41に、中折り手段は折りブレード55、搬送ローラ56及びプレス折り部57に、用紙処理装置は用紙後処理装置100に、揃え部は基準板44aa及び可動基準板45abに、把持部は符号45,46若しくは束揃え把持部材45a、把持部材45b、及びモータ45m、駆動ギア45g1、従動ギア45g2、ネジ棒45d、あるいは第1及び第2の電磁石45h1及び45h2、第1ないし第4の磁石45j1〜j4に、用紙把持手段は把持機構44に、用紙把持位置はL1位置に、所定位置はL2位置に、移動手段はクランプ縦軸47,48、スライド部材71a,71b、支承部71a2,71b2、昇降ガイド51、図示しないタイミングベルト、ワイヤなどを使用した駆動機構に、搬送手段は第1及び第2の搬送ローラ対81,82に、付勢手段はねじりコイルバネ45m3に、開閉手段はモータ45m1、駆動部材45m2及びねじりコイルバネ45m3、あるいはソレノイド45m4、アクチュエータ45m5、あるいは開閉補助部45n、ピン45ab3及びねじりコイルバネ45m3、あるいは開閉補助部45n、駆動歯車45n1、歯車45ab4及びねじりコイルバネ45m3に、駆動手段としてのモータは符号45m1に、ソレノイドは符号45m4に、第1の歯車は駆動歯車45n1に、第2の歯車は歯車45ab4に、画像形成装置はPRに、それぞれ対応する。
本発明によれば、綴じ処理された用紙束を把持して所定位置まで移動させ、当該位置で用紙束を搬送手段に受け渡した後、用紙把持手段を用紙受ける位置まで移動させて次の揃え動作と綴じ動作を実行させ、その間、搬送手段によって折り位置に搬送して折り処理を行わせることができるので、綴じ処理と折り処理とを並行して実行することが可能となり、用紙処理における生産性の向上を図ることができる。
本発明の実施例1に係る画像形成装置のシステム構成を示す図である。 実施例1における把持機構の構成を示す斜視図である。 実施例1における把持機構を昇降ガイドとともに示す斜視図である。 実施例1における把持機構の端部を拡大して示す要部斜視図である。 実施例1における把持機構を装置前面から見たときの動作を示す正面図である。 実施例2における把持機構の構成を示す図である。 実施例3における基準板と用紙束の状態を示す図である。 実施例4における基準板と用紙束の状態を示す図である。 実施例5における基準板と用紙束の状態を示す図である。 実施例6における基準板と用紙束の状態を示す図である。 中綴じと中折りを連動させて実行する用紙束把持機構と支持部の関係を示す斜視図である。 中綴じと中折りを連動させて実行する用紙束把持機構と移動機構の関係を示す斜視図ある。
本発明は、ステイプルトレイにスタックした用紙束の後端を把持する把持部形状に搬送方向の揃えを行う基準フェンス形状を取り入れて揃え精度を向上させるとともに、中綴じ終了後、把持部を開閉して束搬送経路から退避させてローラ搬送に切り替え、中折り動作終了前でも把持部を再び用紙束後端把持位置に移動可能とすることにより生産性の向上を図ったものである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明において、同一の機能を備えた各部には同一の参照符号を付し、重複する説明は適宜省略する。
図1は本実施例に係る画像形成装置のシステム構成を示す図である。本実施例に係る画像形成装置は、画像形成装置PRと、画像形成装置PRの後段に設置された用紙処理装置としての用紙後処理装置100とからなる。画像形成装置PRは例えば電子写真プロセスで画像を形成する図示しない画像形成ユニット、画像形成ユニットに用紙を供給する給紙ユニットを備え、パーソナルコンピュータPCから送信された情報、スキャナで読み取った情報、画像形成装置PR内のハードディスクに格納された情報を用紙上に印字若しくは画像形成する機能を有するものである。画像形成ユニットは電子写真プロセスではなくインクジェットなどの液滴吐出方式のものやサーマル方式のものなど、公知の画像形成ユニットが使用される。
用紙後処理装置100は、画像形成装置PRから排出されてきた画像形成済みの用紙Pを受け入れる第1の搬送経路(入口搬送路)1と、用紙Pを排紙トレイ22に積載するための第2の搬送経路2と、用紙Pを中間積載する第3の搬送経路3と、第3の搬送経路3で用紙長の中央部を中綴じされた用紙束を紙折部へと搬送する第4の搬送経路(用紙束搬送経路)4を有する。
第1の搬送経路1には、入口ローラ10と入口センサ13が配置され、入口センサ13は用紙Pが用紙後処理装置100内へ搬入されたことを検知する。入口ローラ10の下流には用紙穿孔ユニット101が設置されており、その下流には第1及び第2の搬送ローラ11,12がこの順で搬送方向に沿って配置され、第1及び第2の搬送ローラ11,12によって用紙Pは第3の搬送経路3へ搬送される。
第2の搬送経路2は用紙Pを排紙トレイ22へ搬送する経路であり、第1の搬送経路1から上方に分岐しており、分岐点には分岐爪20が設けられている。第1の搬送経路1から分岐爪20によって進行方向を変えられた用紙Pは第1の搬送ローラ11から排出ローラ21を経て排紙トレイ22へと搬送される。
第3の搬送経路3には排紙従動ローラ31、排紙駆動ローラ33及び排紙センサ35が配置されている。ソートモード時は、シフト機構を有する第2の搬送ローラ12が図示しない駆動手段により、搬送中に搬送方向と直角方向に一定量移動することによって用紙Pは一定量シフトし、排紙駆動ローラ33により排紙トレイ32に排出され、順次スタックされていく。排紙トレイ32への排出口部は、排紙駆動ローラ33と排紙従動ローラ31によって用紙P又は用紙束を挟持し、用紙P又は用紙束に搬送力を与えて排出する。この排出動作は、排紙従動ローラ31を備えた排出ガイド31aの排紙駆動ローラ33に対する接離動作によって、用紙P又は用紙束を挟持し、排出可能な閉状態と挟持しない開状態とを選択可能となっており、用紙Pのシフト動作が完了した後、排出ガイド31aを動作させて排紙従動ローラ31と排紙駆動ローラ33間に用紙を挟持させ、これにより用紙Pは排紙トレイ32に排出される。
排紙口上方付近には、フィラー34が設けられており、用紙Pが排紙トレイ32上にスタックされたときの用紙Pの中央付近位置に先端が当接するように基端側が回動自由に用紙後処理装置100に取り付けられている。フィラー34の基端付近には、フィラー34の先端の高さ位置を検知する上面検知センサ(不図示)が設けられ、これらによりスタック用紙Pの紙面高さを検知している。
排紙トレイ32上の堆積枚数の増大により用紙の高さが上昇するに従って、上面検知センサがONすると、図示しない制御部は排紙トレイ32を上下動させる駆動手段(不図示)を制御して排紙トレイ32を下降させる。トレイが下降し上面検知センサがOFFすると、トレイ32の下降を停止する。この動作を繰り返し、トレイ32が規定のトレイ満杯高さまで達すると、用紙後処理装置100から画像形成装置PRに停止信号を出力し、画像形成装置PRの画像形成動作を停止させる。
一方、第3の搬送経路3には、ステイプルトレイ36と叩きローラ30が配置され、第3の搬送経路3の終端位置には紙面と直交する方向へ進退するドライバ、クリンチャとで分割されたステイプラ41が配置され、さらに、終端位置手前には、紙面と直交する方向に進退してステイプルトレイ36上の用紙Pを整合するジョガーフェンス37,38が設けられている。
このような構成により第3の搬送経路3に搬送されてきた用紙のうちステイプル対象の用紙は、第3の搬送経路3に排紙された用紙はステイプルトレイ36上に送られ、ジョガーフェンス37,38によって幅方向位置を揃えられる。また、叩きローラ30は、振り子運動を行って用紙上面に当接することによってステイプラ41方向に用紙をスイッチバックさせ、基準フェンス39,40に用紙後端を突き当てることにより用紙束の縦方向位置(搬送方向の位置)を揃える。このようにして揃えられた用紙束PB(図4、図5等参照)は、端綴じモード時はステイプラ41が紙面と直交する方向に移動して用紙束PBの下縁部の適所をステイプルすることにより綴じられ、排紙従動ローラ31及び排紙駆動ローラ33が挟持し、搬送力を付与することにより排紙トレイ32上に排紙される。
中綴じモードでは基準フェンス39,40は用紙束PB搬送の邪魔とならないよう用紙幅の外側に待避する。用紙P又は用紙束PBの後端は後述する把持部材45a,45bの基準板45aaに当接して搬送方向の整合が行われ、搬送方向と直交する方向の整合はジョガーフェンス37,38によって行われる。
用紙Pあるいは用紙束PBの揃えとステイプルが完了した後、用紙P又は用紙束PBは一対の把持部材45a,45bを含む把持機構44によって後端が把持され、装置側板外に配置されたクランプ縦軸47,48に沿って上下動する際に湾曲した第4搬送経路4に沿って横方向(水平方向)に移動する。このため、把持部材45a,45bは軸47,48の縦方向の動力のみで昇降ガイド51に沿って移動することが可能となる。なお、本実施例では、把持部45,46は用紙の搬送方向と直交する方向に2対設けられてはおらず、1つの部材45a及び45bが搬送方向と直交する方向に長く形成されている。なお、前述の図11及び図12のように2前記直交する方向に2対設けてもよいことは言うまでもない。
用紙後端が挟持された用紙P又は用紙束PBは昇降ガイド51の軌道に沿って用紙サイズに対応した所定位置まで搬送され、用紙束長センタ部の適所をステイプラ41によってステイプルすることにより中綴じされる。移動先の所定位置決定は折り位置センサ50によって検知され、位置決定される。把持部材45a,45bのホーム位置はホーム位置検知センサ49によって検知される。
中綴じされた用紙P又は用紙束PBは、把持部材45a,45bによりさらに下方へ搬送され、所定位置で把持部材45a,45bを開放し、用紙束PBを下方に落下させる。下方には用紙束PBを中折り位置に搬送するための第1及び第2の用紙束搬送ローラ対81、82が設けられており、用紙束は第1の用紙束搬送ローラ対81のニップで受け止められ、第1及び第2の用紙束搬送ローラ対81、82によって下方に搬送される。用紙束の後端が第4の搬送経路4下端の可動ストッパ83に当接すると、その位置で停止する。
第4の搬送経路4には把持部ホーム位置検知センサ49と把持部を開き用紙を受け渡す位置を検知する用紙束受け渡し位置検知センサ80が設けられ、前記第1及び第2の用紙束搬送ローラ対81,82の間には折りブレード55が用紙束搬送方向に対して直交する方向に進出後退自在に配置されている。
可動ストッパ83は、予め用紙サイズ長センタが折りブレード55の位置になる位置で待機し、あるいは、予め設定された待機位置に位置し、当該位置から用紙サイズ長センタが折りブレード55の位置になるところまで移動させて停止し、折り工程へ移行する。後者の場合、停止位置は、用紙後端を折り位置センサ50が検知し、用紙サイズに対応した所定パルス送られた位置である。次いで、折り位置に停止した用紙束長センタ部を折りブレード55と搬送ローラ(折りローラ)56により、プレス折り部57へ導入する。
プレス折り部57では、導入された用紙束長のセンタ部をプレス板により、上下からプレスすることにより中折りする。中折りをされた用紙P又は用紙束PBは、搬送ローラ56と排紙ローラ58によって中綴じ排紙トレイ62上に排紙される。中綴じ排紙トレイ62に排出された用紙束PBは用紙押さえ60に取り付けられた用紙押さえコロ61によって押さえられ、折られた用紙が膨らんで次に排出される用紙排出の邪魔にならないようになっている。
なお、可動ストッパ83は固定ストッパに代えることも可能であり、その場合には、固定ストッパに当接した位置から第1及び第2の搬送ローラ対81,82によって上方に戻して折り位置を折りブレード55と対向する位置に合わせればよい。
また、前記用紙穿孔ユニット101と第4の搬送経路4を有する中折ユニット120は着脱可能な構成となっており、使用者のニーズに応じてオプションとして取り付けることが可能である。
本実施例で特徴となる構成は、前記把持部材45a,45bを第4の搬送経路4から中折りユニット120に至る前で開放し、第4の搬送経路4における把持機構44による搬送機能を、中折りユニット120内へ至る前後で分離したことにある。搬送機能の分離は、用紙束PBの搬送方向揃え手段を備えた開閉可能な把持部材45a,45bにより搬送する第1の搬送工程と、把持された用紙束PBを、把持部材45a,45bから開放した後に中折りユニット機構まで搬送する第2の搬送工程を備えていることにある。そのため、把持機構44の把持部材45a,45bは用紙束PBの搬送方向の揃え動作を行うステイプルトレイ36の基準フェンス39,40の形状を備え、かつ、開閉可能となっている。
図2は本実施例における把持機構44の構成を示す斜視図、図3は把持機構を昇降ガイド51とともに示す斜視図、図4は把持機構44の端部を拡大して示す要部斜視図、図5は把持機構44を装置前面から見たときの動作を示す正面図である。
図2ないし図5において、把持機構44は、第1及び第2の一対の把持部材支持板45a1,45b1、把持部材ガイドレール45c1,45c2,45c3,45c4、束揃え把持部材移動板45a2、把持部材移動板45b2、束揃え把持部材45a、把持部材45b、ネジ棒45d、従動ギア45g2、駆動ギア45g1、モータ45m、及びピン72a1,72a2,72b1,72b2から構成されている。
第1及び第2の一対の把持部材支持板45a1,45b1は最も外側に位置し、両者は片側一対ずつ設けられた把持部材ガイドレール45c1,45c2、45c3,45c4によって連結されている。束揃え把持部材移動板45a2及び把持部材移動板45b2は、前記一対の把持部材支持板45a1,45b1の内側に位置し、把持部材ガイドレール45c1,45c2及び45c3,45c4に沿ってスライド移動する。束揃え把持部材45aは束揃え把持部材移動板45a2に固定され、下部に基準フェンスとして機能する基準板45aaを有する。把持部材45bは把持部材移動板45b2に連結部材によって固定されている。ネジ棒45dは、第1及び第2の把持部材保持板45a1,45b1間に回転自在に支持され、中央部を境に逆ねじが切られたネジ部を有し、当該ネジ部のそれぞれに前記束揃え把持部材移動板45a2及び把持部材移動板45b2が螺合している。これにより、ネジ棒45での正逆回転により束揃え把持部材移動板45a2及び把持部材移動板45b2は近接離反動作し、用紙束PBの把持及び開放(把持解除)が可能となる。従動ギア45g2はネジ棒45の一端側に軸着され、モータ45mの駆動軸に取り付けられた駆動ギア45g1と螺合し、モータ45mによって回転し、ネジ棒45を回転させる。ピン72a1,72a2,72b1(図示せず),72b2は前記把持部材ガイドレール45c1,c2の長手方向の中心から把持部材保持板45a1,a2に平行に立設されている。
一方、図2において、2本のクランプ縦軸47,48には、上下方向に移動可能にスライド部材71a,71bが装着されている。スライド部材71a,71bには、中央に長溝71a2,71b2(図示せず)が切溝された支承部71a1,71b1を備え、これら支承部71a1,71b1はクランプ縦軸47,48の軸心に対して垂直になるように一方向に突出し、片持ち梁状に設けられている。そして、図において、手前側の支承部71a1の長溝71a2に手前下側のピン72a1が、奥側の支承部71b1の長溝71b2に奥下側のピン72b1がそれぞれ遊嵌し、手前上側のピン72a2,72b2が後述の昇降ガイド51のガイド溝51a3,51b3に遊嵌され、把持機構44はクランプ縦軸47,48と昇降ガイド51によって規定される軌跡に沿って移動可能である。
昇降ガイド51は、図3に示すように用紙後処理装置100の前側と後側に、案内軌跡を形成する形で対称に一対それぞれ設けられている。一対の昇降ガイド51はそれぞれ中央部にガイド溝51a3,51b3を備えた2つのレール部材51a1,51a2、51b1,51b2からなり、ガイド溝51a3,51b3に把持部材ガイドレール45c1,45c2,45c3,45c4に突設された2本のピン72a1,72a2、72b1,72b2が前述のように遊嵌され、ガイド溝51a3,51b3に沿って移動する。その際、把持機構44はガイド溝51a3,51b3と2本のピン72a1,72a2、72b1,72b2との相対的な位置関係によって回転して姿勢を変え、これにより把持部45,46の角度と位置も変化する。把持機構44は、ピン72a1,72a2、72b1,72b2のみを昇降ガイド51に沿って上下に移動させればよいので、図2矢印方向の動きのみをタイミングベルト、ワイヤなどを使用した機構で駆動することによって昇降ガイド51によって形成された湾曲経路を移動する。
図5は図4に示す用紙束PBを把持し、所定位置で開放する用紙束の把持及び把持開放動作をモータ駆動のネジ機構を使用した実施例を示す。図5(a)は用紙束を受け入れるときの状態を示し、図5(b)は用紙束を開放したときの状態を示す。把持機構44が用紙受け入れ位置(図1におけるL1位置)にあるときには、束揃え把持部材移動板45a2と把持部材移動板45b2が正面視L字状の束揃え把持部材45aの基準板45aaに用紙後端が当接し、後端位置を揃えることが可能な状態となるように近接している。この状態は図示しない制御回路からの指示によってモータ45mの回転方向と回転量を制御することにより行われる。
この状態でステイプルトレイ36上において中綴じされた用紙束が排紙されると、一対の横断面L字状の束揃え把持部材45a,45bの基準板45aaに用紙束の後端がそれぞれ当接し、後端位置が揃えられる。図5(a)の状態からさらに束揃え把持部材45aと把持部材45bを近接させ、用紙束PBの後端を確実に把持すると、把持機構44はL1位置から開放位置であるL2位置まで下降し、当該位置に達すると、モータ45mを近接方向とは逆方向に回転させ、図5(b)に示すように束揃え把持部材45aと把持部材45bを用紙束PBが確実に落下するに足る距離まで離間させる。これにより用紙束は落下し、前述のように第1の搬送ローラ81のニップで受け止められ、さらに下方に搬送される。
図5に示した例では、モータ45mの回転によりネジ棒45を回転させ、束揃え把持部材移動板45a2と把持部材移動板45b2が近接離間動作することにより束揃え把持部材45a,46a、把持部材45b,46bも近接離間動作することにより、用紙束の後端の揃え動作と、用紙束PBの把持動作及び開放動作を行うことが可能となる。その結果、ステイプルトレイ36の基準フェンス39,40がなくても把持機構の用紙束受け入れ位置L1で搬送方向の束揃えが可能となり、中折りが終わらなくても開放位置(所定位置)L2から用紙束後端把持位置L1まで移動することができる。これにより、生産性を向上させることが可能となる。
図6は図4及び図5のネジ機構及びモータ駆動を電磁石駆動機構に置き換えた実施例2における把持機構44を示す図である。図6(a)は用紙束を受け入れるときの状態を示し、図6(b)は用紙束を開放したときの状態を示す。
この実施例における把持機構44は、図5に示した実施例において、ネジ棒45dを、両端に第1及び第3の磁石45j1,45j3を備えた第1の移動棒45f1と、両端に第2及び第4の磁石45j2,45j0004を備えた第2の移動棒45f2とに代え、モータ45m、駆動ギア45g1及び従動ギア45g2に代えて前記第1及び第2の移動棒45f1及び45f2がそれぞれ遊嵌された第1及び第2の電磁石45h1及び45h2に代え、第1及び第2の電磁石45h1及び45h2を第1及び第2の一対の把持部材支持板45a1,45b1の内側にそれぞれ配置し、図示しない制御回路から第1及び第2の電磁石45h1,45h2を駆動することにより、図6(a)に示す近接状態と図6(b)に示す離間状態に束揃え把持部材45aと把持部材45bが移動可能となっている。ここでは、図6(a)の状態で用紙束を受け入れ(図1のL1位置)、図6(b)の状態で用紙束を下方に落下させる(図1のL2位置)。したがって、図5の場合と同様に、束揃え把持部材45aは、基準板45aaの自由端側が用紙束の落下時には用紙束と干渉しない位置まで移動する必要がある。
なお、第1及び第2の電磁石45h1,45h2の駆動は駆動電流の方向若しくは電圧の印加方向を変えることにより磁極を反転させることにより実行され、これにより、各把持部材45a,45bの近接離間動作が行われ、用紙束の把持、及び把持開放が行われる。その際、各把持部材45a,45bの近接動作時には、基準板45aaが用紙束の後端を規制するので、ステイプルトレイ36の基準フェンス(図1において符号39,40で示す2点鎖線で示す部分)がなくとも搬送方向の束揃えを可能とし、中折りが終わらなくとも用紙束後端把持位置(L1位置)まで移動し、生産性を向上させることができる。
なお、把持機構44を除く各部は実施例1と同一であり、同一の機能を有し、同様に動作する。
図7は実施例3における基準板と用紙束の状態を示す図である。同図(a)は用紙束を把持した状態を、同図(b)は用紙束の把持を解除した状態をそれぞれ示す。
この実施例における基準板45abは、束揃え把持部材45aの下端に回転可能に支持する支軸45ab1によって回転可能に支持されている(以下、可動基準板45abと称す)。支軸25ab1には中央にコイル部を有するねじりコイルバネ45m3のコイル部が装着され、可動基準板45abを常時閉鎖する方向(図7において反時計方向)に弾性付勢している。このねじりコイルバネ45m3は、可動基準板45abを図7(a)の位置から用紙束PBの重量により図7(b)に示すように開放し、用紙束PBがなくなると、言い換えれば無負荷の場合には図7(a)の状態に戻るような弾性付勢力に設定されている。
把持部材45aの反用紙束把持部側の面にはモータ45m1が取り付けられている。モータ45m1の回転軸にはL字形の駆動部材45m2が直結され、モータm1の回転動作により駆動部材45m2の先端側が図において後側に90°回転し、図7(a)の状態から図7(b)の状態に変位する。図7(a)の状態は可動基準板45abの支持状態、図7(b)の状態は可動基準板45abの開放状態である。これにより、図7(a)の状態では用紙束PBが支持され、図7(b)の状態では可動基準板45abによる用紙束PBの支持状態が解除され、用紙束PBは図7(b)において矢印で示す方向に落下し、第1の用紙束搬送ローラ対81のニップに受け入れられ、実施例1で説明したように搬送されて中折り処理が施される。また、可動基準板45abは無負荷の状態となり、図7(a)の位置に戻る。この状態でモータ45m1が逆方向に回転し、駆動部材45m2が可動基準板45abを支持する支持状態に復帰する。
なお、把持機構44を除く各部及び各部の機能は実施例1と同一であり、同様に動作する。
図8は実施例4における基準板と用紙束の状態を示す図である。同図(a)は用紙束を把持した状態を、同図(b)は用紙束の把持を解除した状態をそれぞれ示す。
この実施例における可動基準板45abは、実施例3におけるモータ45m1とL字形の駆動部材45m2に代えてソレノイド45m4とソレノイド45m4によって直線往復駆動されるアクチュエータ45m5としたものである。この実施例における可動基準板45abは、実施例3におけるねじりコイルバネ45m3が省略され、束揃え把持部材45a側に延長され、その末端に連結軸45ab2を設け、この連結軸45ab2にアクチュエータ45m5の図示において下端を回動可能に連結している。
これにより、ソレノイド45m4のオン/オフに応じてアクチュエータ45m5が伸縮し、可動基準板45abが支軸45ab1を支点として図8(a)の閉鎖位置と図8(b)の開放位置の2位置を取る。すなわち、図1におけるL1位置では、図8(a)のようにソレノイド45m4はオフ状態で、可動基準板45abは閉鎖位置にあって用紙束PBを保持し、L2位置では、図8(b)のようにソレノイド45m4はオン状態でアクチュエータ45m5を吸引し、可動基準板45abを開放位置にし、用紙束PBを下方に落下させる。これにより、第1の用紙束搬送ローラ対81のニップに受け入れられ、実施例1で説明したように搬送されて中折り処理が施される。可動基準板45abが無負荷の状態となると、ソレノイド45m4はオフ状態となり、図8(a)の状態に戻る。
なお、把持機構44を除く各部及び各部の機能は実施例1及び実施例3と同一であり、同様に動作する。
図9は実施例5における基準板と用紙束の状態を示す図である。同図(a)は用紙束を把持した状態を、同図(b)は用紙束の把持を解除した状態をそれぞれ示す。
この実施例における可動基準板45abは、実施例3におけるモータ45m1とL字形の駆動部材45m2に代えて実施例4の可動基準板45abのように束揃え把持部材45a側に延長され、その末端にピン45ab3を設けるとともに、図1のL2位置に相当する箇所に開閉補助部45nを設けたものである。その他の各部は実施例1及び実施例4と同一である。
このように構成すると、把持機構44が下降する際に、可動基準板45abの前記ピン45ab3が開閉補助部45nの角部に当接し、可動基準板45abを図9(a)において時計方向に90°回転させる。これにより、図9(b)に示すように可動基準板45abが開放され、用紙束PBは下方に落下し、第1の用紙束搬送ローラ対81のニップに受け入れられ、実施例1で説明したように搬送されて中折り処理が施される。
用紙束PBが把持部45a,45bから離脱すると、把持機構44は上方のL1位置に移動して次の用紙束PBを受け入れるが、この上昇過程で、ピン45ab3が開閉補助部45nから離脱し、可動基準板45abはねじりコイルバネ45m3の弾性力によって図9(a)に示す閉鎖位置に戻る。
なお、把持機構44を除く各部及び各部の機能は実施例1と同一であり、同様に動作する。
図10は実施例6における基準板と用紙束の状態を示す図である。同図(a)は用紙束を把持した状態を、同図(b)は用紙束の把持を解除した状態をそれぞれ示す。
この実施例における可動基準板45abは実施例5におけるピン45ab3に代えて半円状の歯車45ab4とし、開閉補助部45nの上方の当接部に前記歯車45ab4と噛合して可動基準板45abを回転させる駆動歯車45n1を設けたもので、その他の各部は実施例1及び実施例5と同一である。
このように構成すると、把持機構44が下降する際に、可動基準板45ab歯車45ab4が開閉補助部45nの駆動歯車45n1に噛合し、可動基準板45abを図10(a)において時計方向に90°回転させる。これにより、図10(b)に示すように可動基準板45abが開放され、用紙束PBは下方に落下し、第1の用紙束搬送ローラ対81のニップに受け入れられ、実施例1で説明したように搬送されて中折り処理が施される。
用紙束PBが把持部45a,45bから離脱すると、把持機構44は上方のL1位置に移動して次の用紙束PBを受け入れるが、この上昇過程で、歯車ピン45ab4が開閉補助部45nの駆動歯車45n1から離脱し、可動基準板45abはねじりコイルバネ45m3の弾性力によって図10(a)に示す閉鎖位置に戻る。
なお、把持機構44を除く各部及び各部の機能は実施例1及び実施例6と同一であり、同様に動作する。
以上のように、本実施形態によれば、
1)把持機構44が用紙搬送方向を揃える基準板45aaの機能を有するので、基準フェンス39,40を省略することも可能となる。
2)把持機構44はL1位置とL2位置とを移動し、中折り時にはL2位置から第1の搬送ローラ対81に用紙束PBを受け渡し、その後、中折りを待たずに用紙束受け入れ位置であるL1位置に戻り、その間に用紙束PBは可動ストッパ83によって中折り位置に位置させ、中折り処理を行うことができる。そのため、把持機構44は中折り処理の終了を待たずに次の用紙束PBを受け入れることが可能となり、処理効率を大きく向上させることができる。
3)自身で閉鎖及び開放動作が可能な可動基準板45abを使用した場合、束揃え把持部材45aと把持部材45bの移動距離を少なくすることが可能なので、自身で閉鎖及び開放動作が不能な基準板45aaを使用した場合に比べて用紙束搬送経路の省スペース化を図ることができる。
4)電気的に可動基準板45abの開放閉鎖動作を行う場合には(実施例1ないし4)、制御回路によって精度良く用紙束PBの開放タイミングを設定することが可能であり、機械的に可動基準板45abの開放閉鎖動作を行う場合には(実施例5及び6)、把持機構44が下降する際に所定位置を通過したときに開放され、所定位置を上方に向けて通過したときに閉鎖されるので、最小限の部品で可動基準板45abの開放閉鎖動作が可能となる。その際、開放閉鎖動作に電力消費も生じないので、製造コスト及びランニングコストとも低コスト化を図ることができる。
5)綴じ処理により中綴じされた用紙束を把持して中折り位置に搬送し、中折り位置で中折りする形式の中綴じ、中折り処理装置において、綴じ処理と折り処理とを並行して実行することが可能となり、生産性の向上を図ることができる。
等の効果を奏する。
なお、本発明は前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる技術的事項の全てが本発明の対象となる。前記各実施例は、好適な実施形態をそれぞれ示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲により規定される範囲に含まれる。
41 ステイプラ
44 把持機構
45aa 基準板
45ab 可動基準板
45a 束揃え把持部材
45ab3 ピン
45ab4 歯車
45b 把持部材
45d ネジ棒
45g1 駆動ギア
45g2 従動ギア
45m,45m1 モータ
45h1,45h2 第1の電磁石
45j1〜45j4 第1ないし第4の磁石
45m2 駆動部材
45m3 ねじりコイルバネ
45m4 ソレノイド
45m5 アクチュエータ
45n 開閉補助部
45n1 駆動歯車
47,48 クランプ縦軸
51 昇降ガイド
55 折りブレード
56 搬送ローラ
57 プレス折り部
71a,71b スライド部材
71a2,71b2 支承部
81,82 第1及び第2の搬送ローラ対
100 用紙後処理装置
P 用紙
PB 用紙束
PR 画像形成装置
特開2004−209870号公報 特開2007−302477号公報

Claims (10)

  1. 用紙束を綴じる綴じ手段と、
    綴じられた用紙束を中折りする中折り手段と、
    を有する用紙処理装置において、
    前記用紙束の搬送方向を揃える揃え部、及び用紙束を把持する把持部を含む用紙把持手段と、
    前記用紙把持手段を用紙把持位置から前記中折り手段側の所定位置まで下降させ、前記所定位置から前記用紙把持位置まで上昇させる移動手段と、
    前記移動手段によって所定位置に移動した用紙把持手段から用紙束を受け取って前記中折り手段に搬送する搬送手段と、
    を備えていることを特徴とする用紙処理装置。
  2. 請求項1記載の用紙処理装置において、
    前記揃え部が前記把持部の用紙搬送方向最下流側に開閉可能に設けられていること
    を特徴とする用紙処理装置。
  3. 請求項2記載の用紙処理装置において、
    前記揃え部の開閉動作が前記把持部の離間近接動作に連動していること
    を特徴とする用紙処理装置。
  4. 請求項2記載の用紙処理装置において、
    前記揃え部が、
    対となって用紙束を把持する前記把持部の一方の部材の用紙搬送方向最下流側の端部に回動可能に支持された基準板と、
    前記基準板を常時閉方向に弾性付勢する付勢手段と、
    前記所定位置で前記基準板を開閉させる開閉手段と、
    を備えていることを特徴とする用紙処理装置。
  5. 請求項4記載の用紙処理装置において、
    前記開閉手段は、前記所定位置で前記基準板の開放動作を許容し、用紙束排出後に前記開放された基準板を前記付勢手段によって閉鎖させること
    を特徴とする用紙処理装置。
  6. 請求項4記載の用紙処理装置において、
    前記開閉手段は、電気的に駆動される駆動手段によって前記基準板を開閉させること
    を特徴とする用紙処理装置。
  7. 請求項4記載の用紙処理装置において、
    前記駆動手段がモータ又はソレノイドであること
    を特徴とする用紙処理装置。
  8. 請求項4記載の用紙処理装置において、
    前記開閉手段は、前記移動手段によって所定位置に下降したときに、前記所定位置に設置された当接手段に前記基準板の一部を当接させて当該基準板を開放し、開放後上昇して前記当接手段との当接状態が解除されたときに前記付勢手段の弾性付勢力によって前記基準板を閉鎖すること
    を特徴とする用紙処理装置。
  9. 請求項4記載の用紙処理装置において、
    前記開閉手段は、前記移動手段によって所定位置に下降したときに、前記所定位置に設置された第1の歯車に前記基準板の一部に設けられた第2の歯車を噛合させて前記基準板を開放し、開放後、上昇する際に逆回転して前記基準板を閉鎖すること
    を特徴とする用紙処理装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の用紙処理装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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