JP4238196B2 - シート処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

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この発明は、シートに折りを施す折り機構及び装置に付随して設けられるガイド板を備え、中綴じ製本等を行うフィニッシャ装置等のシート処理装置、および前記シート処理装置を一体または別体に備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、あるいはデジタル複合機などの画像形成装置に関する。
1枚の用紙を搬送するガイド板間の隙間は一般的に狭いほうが耳折れ、ジャムといった不具合が少なく良好な搬送性を確保できることは一般的によく知られている。そこで多くのガイド板の隙間は1〜3mm程度で構成されることが多い。しかし、後処理装置の場合は用紙を複数枚重ねた用紙束に後処理を施すために複数枚重ねた用紙を搬送する必要がある。この場合はかなり大きな隙間をとったガイド板構成にする必要がある。
しかし、ガイド板の隙間を大きくとることはその隙間内で用紙が自由な形状を取ることが出来ることなり、搬送上の不具合につながるのはもちろんのこと、そのガイド板内で滞留した用紙束の位置決めを行い後処理を施すといった場合には用紙束のカールや座屈によりその位置決め精度が著しく低下してしまうという問題がある。
そこで、例えば特許文献1記載には、画像形成装置によって画像が記録された複数のシートに対してステープルによる綴じ込みを行うステープラと、前記ステープラによってシートの端部に対して綴じ込みが行われる位置で、所定の進行方向に進行してくるシートをスタックさせる第1のスタック手段と、前記第1のスタック手段より前記進行方向の下流側に設けられ、前記ステープラによってシートの中央部に対して綴じ込みが行われる位置で、前記進行方向に進行してくるシートをスタックさせる第2のスタック手段と、前記第1のスタック手段より前記進行方向の下流側に設けられ、前記ステープラにより中央部で綴じ込みが行われた複数のシートを中央部で折り曲げる折り曲げ手段と、シートの進行路を挟んで第1のギャップをおいて対向配置される部材であって、前記第1のスタック手段によりスタックされる複数のシートが前記第1のギャップに収容されるようにした第1の案内部材と、シートの進行路を挟んで前記第1のギャップよりも小さい第2のギャップをおいて対向配置される部材であって、前記第2のスタック手段によりスタックされる複数のシートが前記第2のギャップに収容されるようにした第2の案内部材とを具備することを特徴とするシート綴じ込み装置が開示されている。
特開2000−63031公報
前記特許文献1記載の発明においても前記問題に取り組み、これに対する改善案が提示されているが、用紙を押さえる部分が部分的でありまた機構も複雑である。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたもので、その目的は、比較的簡単な構成で位置決め精度と搬送性の向上を図ることにある。
前記目的を達成するため、第1の手段は、搬送されてきた記録シートに対して折り処理を行う折り処理部と、前記折り処理手段の記録シート搬送方向下流側に設けられ、折り位置を設定するために前記記録シートのシートサイズに応じて移動可能な位置決め部材と、前記折り処理部と前記位置決め部材との間に設けられ、1枚から複数枚の重なりあった記録シートを搬送するシート搬送用のガイド部材と、を備え、当該ガイド部材は平行に対向するガイド面を持つ2つのガイド板からなり、当該ガイド板の一方に前記位置決め部材のガタによる傾きの方向を一定の方向とするための板状の可撓性部材を配置し、前記可撓性部材が、自由端である一端の端面がシート搬送方向と長い範囲で平行であって、他端側で前記ガイド板に固定され、前記自由端側の部分が前記一方のガイド板に対向する他方のガイド板との間に搬送されてくる前記記録シートの厚み方向に全体的に可撓性を有し、前記搬送されてくる前記記録シートに対する前記可撓性部材の抗力がシート搬送中心に対して左右非対称となるように配置されたシート処理装置を特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、前記可撓性部材は前記ガイド板のシート搬送中心に対して対称に複数枚配置されていることを特徴とする。
第3の手段は、第1の手段において、前記可撓性部材は曲げをもたない一つの平面からなり、ガイド板に対して角度を持って配置されてことを特徴とする。
の手段は、第の手段において、前記可撓性部材の板厚を左右で非対称としたことを特徴とする。
の手段は、第1ないし第4いずれかの手段に係るシート処理装置を画像形成装置が備えていることを特徴とする。
なお、後述の実施形態では、ガイド部材は束搬送ガイド板下91に、ガイド板は束搬送ガイド板下91のベース91aとカバー91bに、可撓性部材はガイド400a〜400dに、シート積載装置は束搬送ガイド板下、上91,92に、シート処理装置は中折り処理トレイGに、入口部は搬送路Aに、搬送部は搬送路Dおよびスティプル処理トレイFに、シート処理部は中折り処理トレイGに、位置決め部材は可動後端フェンス73に、処理機構は折りローラ対81および折りプレート74に、スティプル処理部はスティプル処理トレイFに、折り処理部は中折り処理トレイGに、第1排紙部はシフト排紙ローラ6に、第1排紙トレイはシフトトレイ202に、第2排紙部は下排紙ローラ83に、第2排紙トレイは下トレイ203にそれぞれ対応する。
本発明によれば、比較的簡単な構成で位置決め精度と搬送性の向上を図るとともに、折ズレの方向を一定にすることが可能となり、全体としての折ズレのばらつきを低減することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
1.全体構成
図1は本発明の第1の実施形態に係る用紙処理装置としての用紙後処理装置と画像形成装置とからなる画像形成システムのシステム構成を示す図であり、図では、用紙後処理装置の全体と画像形成装置の一部を示している。なお、以下の実施形態では、画像を記録する記録媒体となる記録シートを用紙に代表させて説明する。
図1において、用紙後処理装置PDは、画像形成装置PRの側部に取付けられており、画像形成装置PRから排出された記録媒体、ここでは用紙は用紙後処理装置PDに導かれる。前記用紙は、1枚の用紙に後処理を施す後処理手段(この実施形態では穿孔手段としてのパンチユニット100)を有する搬送路Aを通り、上トレイ201へ導く搬送路B、シフトトレイ202へ導く搬送路C、整合およびスティプル綴じ等を行う処理トレイF(以下、スティプル処理トレイとも称する)へ導く搬送路Dへ、それぞれ分岐爪15および分岐爪16によって振り分けられるように構成されている。
画像形成装置PRは、特に図示しないが入力される画像データを印字可能な画像データに変換する画像処理回路、画像処理回路から出力される画像信号に基づいて感光体に光書き込みを行う光書き込み装置、光書き込みにより感光体に形成された潜像をトナー現像する現像装置、現像装置によって顕像化されたトナー像を用紙に転写する転写装置、および用紙転写されたトナー像を定着する定着装置を少なくとも備え、トナー画像が定着された用紙を用紙後処理装置PDに送り出し、用紙後処理装置PDによって所望の後処理が行われる。画像形成装置PRはここでは前述のように電子写真方式のものであるが、インクジェット方式、熱転写方式などの公知の画像形成装置が全て使用できる。なお、この実施形態では、前記画像処理回路、光書き込み装置、現像装置、転写装置、および定着装置とが画像形成手段を構成している。
搬送路AおよびDを経てスティプル処理トレイFへ導かれ、スティプル処理トレイで整合およびスティプル等を施された用紙は、偏向手段である分岐ガイド板54と可動ガイド55により、シフトトレイ202へ導く搬送路C、折り等を施す処理トレイG(以下、中折り処理トレイとも称する)へ振り分けられるように構成され、中折り処理トレイGで折り等を施された用紙は搬送路Hを通り下トレイ203へ導かれる。また、搬送路D内には分岐爪17が配置され、図示しない低荷重バネにより図の状態に保持されており、用紙後端がこれを通過した後、搬送ローラ9、10、スティプル排紙ローラ11の内少なくとも搬送ローラ9を逆転することで後端を用紙収容部Eへ導き滞留させ、次用紙と重ね合せて搬送することが可能なように構成されている。この動作を繰り返すことによって2枚以上の用紙を重ね合せて搬送することも可能である。
搬送路B、搬送路Cおよび搬送路Dの上流で各々に対し共通な搬送路Aには、画像形成装置PRから受け入れる用紙を検出する入口センサ301、その下流に入口ローラ1、パンチユニット100、パンチかすホッパ101、搬送ローラ2、分岐爪15および分岐爪16が順次配置されている。分岐爪15、分岐爪16は図示しないバネにより図1の状態に保持されており、図示しないソレノイドをONすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方に、各々回動することによって、搬送路B、搬送路C、搬送路Dへ用紙を振り分ける。
搬送路Bへ用紙を導く場合は、分岐爪15は図1の状態で前記ソレノイドはOFF、搬送路Cへ用紙を導く場合は、図1の状態から前記ソレノイドをONすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方にそれぞれ回動した状態となり、搬送路Dへ用紙を導く場合は、分岐爪16は図1の状態で前記ソレノイドはOFF、分岐爪15は図1の状態から前記ソレノイドをONすることにより、上方に回動した状態となる。
この用紙後処理装置では、用紙に対して、穴明け(パンチユニット100)、用紙揃え+端部綴じ(ジョガーフェンス53、端面綴じスティプラS1)、用紙揃え+中綴じ(ジョガーフェンス53、中綴じスティプラS2)、用紙の仕分け(シフトトレイ202)、中折り(折りプレート74、折りローラ対81)などの各処理を行うことができる。
2.シフトトレイ部
この用紙後処理装置PDの最下流部に位置するシフトトレイ排紙部Iは、シフト排紙ローラ6と、戻しコロ13と、紙面検知センサ330と、シフトトレイ202と、図2に示すシフト機構Jと、図3に示すシフトトレイ昇降機構Kとにより構成される。なお、図2はシフト機構Jの詳細を示す要部を拡大した斜視図、図3はシフトトレイ昇降機構Kの要部を拡大した斜視図である。
図1および図3において、符号13はシフト排紙ローラ6から排出された用紙と接して前記用紙の後端を図2に示すエンドフェンス32に突き当てて揃えるためのスポンジ製のコロを示す。この戻しコロ13は、シフト排紙ローラ6の回転力で回転するようになっている。戻しコロ13の近傍にはトレイ上昇リミットスイッチ333が設けられており、シフトトレイ202が上昇して戻しコロ13を押し上げると、前記トレイ上昇リミットスイッチ333がオンしてトレイ昇降モータ168が停止する。これによりシフトトレイ202のオーバーランが防止される。また、戻しコロ13の近傍には、図1に示すように、シフトトレイ202上に排紙された用紙もしくは用紙束の紙面位置を検知する紙面位置検知手段としての紙面検知センサ330が設けられている。
図1に詳細には図示していないが、紙面検知センサ330は、図3に示す紙面検知レバー30と、紙面検知センサ(スティプル用)330aと紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bとから構成されている。紙面検知レバー30は、レバーの軸部を中心に回動可能に設けられ、シフトトレイ202に積載された用紙の後端上面に接触する接触部30aと扇形の遮蔽部30bとを備えている。上方に位置する紙面検知センサ(スティプル用)330aは主にスティプル排紙制御に用いられ、紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bは主にシフト排紙制御に用いられる。
本実施形態では、紙面検知センサ(スティプル用)330aおよび紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bは、遮蔽部30bによって遮られたときにオンするようになっている。したがって、シフトトレイ202が上昇して紙面検知レバー30の接触部30aが上方に回動すると、紙面検知センサ(スティプル用)330aがオフし、さらに回動すると紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bがオンする。用紙の積載量が所定の高さに達したことが紙面検知センサ(スティプル用)330aと紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bによって検知されると、シフトトレイ202はトレイ昇降モータ168の駆動により所定量下降する。これにより、シフトトレイ202の紙面位置は略一定に保たれる。
2.1 シフトトレイの昇降機構
シフトトレイ202の昇降機構について詳細に説明する。
図3に示すようにシフトトレイ202は、駆動ユニットLにより駆動軸21が駆動されることにより昇降する。駆動軸21と従動軸22との間にはタイミングベルト23がタイミングプーリを介してテンションをもって掛けられ、このタイミングベルト23にシフトトレイ202を支持する側板24が固定されている。このように構成することにより、シフトトレイ202を含むユニットが昇降可能にタイミングベルト23に吊り下げられている。
駆動ユニットLは、トレイ昇降モータ168とウォームギア25とから構成され、駆動源としての正逆転可能なトレイ昇降モータ168で発生した動力が、ウォームギヤ25を介して駆動軸21に固定されたギヤ列の最終ギヤに伝達され、シフトトレイ202を上下方向に移動させるるようになっている。動力伝達系統がウォームギヤ25を介しているため、シフトトレイ202を一定位置に保持することができ、このギア構成により、シフトトレイ202の不意の落下事故等を防止することが可能となっている。
シフトトレイ202の側板24には、遮蔽板24aが一体に形成され、下方には積載用紙の満載を検出する満杯検知センサ334と下限位置を検出する下限センサ335が配置されており、遮蔽板24aによって満杯検知センサ334と下限センサ335とがオン・オフされるようになっている。満杯検知センサ334と下限センサ335はフォトセンサであり、遮蔽板24aによって遮られたときにオンするようになっている。なお、図3において、シフト排紙ローラ6は省略している。
シフトトレイ202の揺動(シフト)機構は図2に示すように、シフトモータ169とシフトカム31とからなり、シフトモータ169を駆動源としてシフトカム31を回転させることにより、シフトトレイ202は用紙排紙方向と直交する方向に往復動する。シフトカム31には回転軸中心から一定量離れた位置にピン31aが立てられ、そのピン31aの他端部がエンドフェンス32の係合部材32aの長孔部32bに遊嵌されている。係合部材32aはエンドフェンス32の背面(シフトトレイ202が位置しない側の面)に固定され、前記シフトカム31のピン31aの回動位置に応じて、用紙排紙方向と直交する方向に往復動し、これにともなってシフトトレイ202も用紙排紙方向と直交する方向に移動する。シフトトレイ202は図1において手前側と奥側の2つの位置で停止し(図2のシフトカム31の拡大図に対応)、その停止制御はシフトカム31の切り欠きをシフトセンサ336により検出し、この検出信号に基づいてシフトモータ169をON、OFF制御することにより行われる。
エンドフェンス32の前面側には、前記シフトトレイ202の案内用の突条32cが設けられ、シフトトレイ202の後端部がこの突条32cに上下動自在に遊嵌され、これにより、シフトトレイ202は上下動可能かつ用紙搬送方向と直交する方向に往復動可能にエンドフェンス32に支持される。なお、エンドフェンス32はシフトトレイ202上の積載紙の後端をガイドし、後端を揃える機能を有する。
2.2 排紙部
図4はシフトトレイ202への排紙部の構造を示す斜視図である。
図1および図4において、シフト排紙ローラ6は、駆動ローラ6aと従動ローラ6bを有し、従動ローラ6bは用紙排出方向上流側を支持され、上下方向に揺動自在設けられた開閉ガイド板33の自由端部に回転自在に支持されている。従動ローラ6bは自重または付勢力により駆動ローラ6aに当接し、用紙は両ローラ6a、6b間に挟持されて排出される。綴じ処理された用紙束が排出される時は、開閉ガイド板33が上方に引き上げられ、所定のタイミングで戻されるようになっており、このタイミングはシフト排紙センサ303の検知信号に基づいて決定される。その停止位置は排紙ガイド板開閉センサ331の検知信号に基づいて決定され、排紙ガイド板開閉モータ167により駆動される。なお、排紙ガイド板開閉モータ167は排紙ガイド板開閉リミットスイッチ332のオンオフにより駆動制御される。
3.スティプル処理トレイ
3.1 スティプル処理トレイの全体構成
スティプル処理を施すスティプル処理トレイFの構成を詳細に説明する。
図5はこのスティプル処理トレイFを用紙搬送面に垂直な方向から見た平面図、図6はスティプル処理トレイFとその駆動機構を示す斜視図、図7は用紙束の放出機構を示す斜視図である。まず、図6に示すように、スティプル排紙ローラ11によってスティプル処理トレイFへ導かれた用紙は、スティプル処理トレイF上に順次積載される。この場合、用紙ごとに叩きコロ12で縦方向(用紙搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス53によって横方向(用紙搬送方向と直交する方向−用紙幅方向とも称す)の整合が行われる。ジョブの切れ目、すなわち、用紙束の最終紙から次の用紙束先頭紙までの間で、制御装置350(図23参照)からのスティプル信号により端面綴じスティプラS1が駆動され、綴じ処理が行われる。綴じ処理が行われた用紙束は、ただちに放出爪52aが突設された放出ベルト52によりシフト排紙ローラ6へ送られ、受取り位置にセットされているシフトトレイ202に排出される。
3.2 用紙放出機構
放出爪52aは、図7に示すように、放出ベルトHPセンサ311によりそのホームポジションが検知されるようになっており、この放出ベルトHPセンサ311は放出ベルト52に設けられた放出爪52aによりオン・オフする。この放出ベルト52の外周上には対向する位置に2つの放出爪52aが配置され、スティプル処理トレイFに収容された用紙束を交互に移動搬送する。また必要に応じて放出ベルト52を逆回転し、これから用紙束を移動するように待機している放出爪52aと対向側の放出爪52a’の背面でスティプル処理トレイFに収容された用紙束の搬送方向先端を揃えるようにすることもできる。したがって、この放出爪52aは用紙束の用紙搬送方向の揃え手段としても機能する。
また、図5に示すように、放出モータ157により駆動される放出ベルト52の駆動軸には、用紙幅方向の整合中心に放出ベルト52とその駆動プーリ62とが配置され、駆動プーリ62に対して対称に放出ローラ56が配置、固定されている。さらに、これらの放出ローラ56の周速は放出ベルト52の周速より速くなるように設定されている。
3.3 処理機構
図6に示すように、叩きコロ12は支点12aを中心に叩きSOL(ソレノイド)170によって振り子運動を与えられ、スティプル処理トレイFへ送り込まれた用紙に間欠的に作用して用紙を後端フェンス51に突き当てる。なお、叩きコロ12は反時計回りに回転する。
ジョガーフェンス53は、正逆転可能なジョガーモータ158によりタイミングベルトを介して駆動され、用紙幅方向に往復移動する。
端面綴じスティプラS1は、図8のステイプラS1を移動機構とともに示す斜視図から分かるように、正逆転可能なスティプラ移動モータ159によりタイミングベルトを介して駆動され、用紙端部の所定位置を綴じるために用紙幅方向に移動する。その移動範囲の一側端には、端面綴じスティプラS1のホームポジションを検出するスティプラ移動HPセンサ312が設けられており、用紙幅方向の綴じ位置は、前記ホームポジションからの端面綴じスティプラS1移動量により制御される。端面綴じスティプラS1は、図9の斜視図に示すように針の打ち込み角度を用紙端部と平行あるいは斜めに変更できるように、さらには、前記ホームポジション位置でスティプラS1の綴じ機構部だけを所定角度斜めに回転させ、スティプル針の交換が容易にできるように構成されている。スティプラS1は斜めモータ160によって斜め回転し、針交換位置センサ313によって所定の斜めの角度に、あるいは、前記針の交換位置まで達したことが検出されると、斜めモータ160は停止する。斜め打ちが終了し、あるいは針交換が終了すると、元の位置まで回転して次のスティプルに備える。
中綴じスティプラS2は図1および図5に示すように、後端フェンス51から中綴じスティプラS2の針打ち位置までの距離が、中綴じ可能な最大用紙サイズの搬送方向長の半分に相当する距離以上となるように配置され、かつ、用紙幅方向の整合中心に対して対称に2つ配置され、ステー63に固定されている。中綴じスティプラS2自体は公知の構成なので、ここでは詳細についての説明は省略するが、中綴じを行う場合、ジョガーフェンス53で用紙の搬送方向に直交する方向が整合され、後端フェンス51と叩きコロ5で用紙の搬送方向が整合された後、放出ベルト52を駆動して放出爪52で用紙束の後端部を持ち上げ、中綴じスティプラS2の綴じ位置に用紙束の搬送方向の中央部が位置するようにし、この位置で停止して、綴じ動作を実行させる。そして、綴じられた用紙束は、中折り処理トレイG側に搬送され、中折りされる。詳細は後述する。
なお、図中符号64aは前側板、64bは後側板であり、符号310はスティプル処理トレイF上の用紙の有無を検出する紙有無センサである。
4.用紙束偏向機構
前記スティプル処理トレイFで中綴じが行われた用紙束は用紙の中央部で中折りされる。この中折りは中折り処理トレイGで行われる。そのためには、綴じた用紙束を中折り処理トレイGに搬送する必要がある。この実施形態では、スティプル処理トレイFの搬送方向最下流側に、用紙束偏向手段が設けられ、中折り処理トレイG側に用紙束を搬送する。用紙束偏向機構は、図1および図15のスティプル処理トレイFと中折り処理トレイG部分の拡大図に示すように分岐ガイド板54と可動ガイド55とからなる。分岐ガイド板54は図10ないし図12の動作説明図に示すように支点54aを中心に上下方向に揺動自在に設けられ、その下流側に回転自在な加圧コロ57が設けられ、スプリング58により放出ローラ56側に加圧される。また、分岐ガイド板54の位置は、束分岐駆動モータ161より駆動力を得て回転するカム61のカム面61aとの当接位置によって規定される。
可動ガイド55は放出ローラ56の回転軸に揺動自在に支持され、可動ガイド55の一端(分岐ガイド板54とは反対側の端部)には連結部60aで回動自在に連結されたリンクアーム60が設けられている。リンクアーム60は図5に示す前側板64aに固定された軸と長孔部60bでされており、これにより可動ガイド55の揺動範囲は規制される。また、スプリング59により下方に付勢されることによって図10の位置に保持される。さらに、束分岐駆動モータ161より駆動を得て回転するカム61のカム面61bによりリンクアーム60が押されると、連結されている可動ガイド55は上方へ回動する。束分岐ガイドHPセンサ315はカム61の遮蔽部61cを検知してカム61のホームポジションを検知する。これにより、カム61はそのホームポジションを基準として束分岐駆動モータ161の駆動パルスをカウントすることにより、停止位置の制御が行われる。
図10は、カム61がホームポジションに位置した時の分岐ガイド板54と可動ガイド55の位置関係を示す動作説明図である。可動ガイド55のガイド面55aはシフト排紙ローラ6への経路において、用紙をガイドする機能を有する。
図11は、カム61が回転することにより、分岐ガイド板54が支点54aを中心として図において反時計方向(下方)へ回動し、加圧コロ57が放出ローラ56側に接触して加圧している状態を示す動作説明図である。
図12は、カム61がさらに回転することにより、可動ガイド55が図において時計方向(上方)に回動し、スティプル処理トレイFから中折り処理トレイGに導く経路を分岐ガイド板54と可動ガイド55とで形成した状態を示す動作説明図である。また、図5には奥行き方向の位置関係を示す。
この実施形態では、分岐ガイド板54と可動ガイド55は1つの駆動モータにより動作するが、個々に駆動モータを設けて、用紙サイズや綴じ枚数に応じて、移動タイミングや停止位置を制御可能に構成しても良い。
5.中折り処理トレイ
5.1 各部構成
図13および図14は中折りを行うための折りプレート74の移動機構の動作説明図である。
折りプレート74は前後側板64a、64bに立てられた各2本の軸64cに長孔部74aを遊嵌することにより支持され、さらに、折りプレート74から立設された軸部74bがリンクアーム76の長孔部76bに遊嵌され、リンクアーム76が支点76aを中心に揺動することにより、折りプレート74は図13および図14中を左右に往復移動する。すなわち、リンクアーム76の長孔部76cに折りプレート駆動カム75の軸部75bは遊嵌されており、折りプレート駆動カム75の回転運動によりリンクアーム76は揺動し、これに応じて、図15において、折りプレート74は束搬送ガイド板下上91,92に対して垂直な方向に往復動する。
折りプレート駆動カム75は折りプレート駆動モータ166により図13中の矢印方向に回転する。その停止位置は半月形状の遮蔽部75a両端部を折りプレートHPセンサ325により検知することで決定される。
図13は、処理トレイGの用紙束収容領域から完全に退避したホームポジション位置を示す。折りプレート駆動カム75を矢印方向に回転させると折りプレート74は矢印方向に移動し、処理トレイGの用紙束収容領域に突出する。図14は、処理トレイGの用紙束中央を折りローラ81のニップに押し込む位置を示す。折りプレート駆動カム75を矢印方向に回転させると折りプレート74は矢印方向に移動し、処理トレイGの用紙束収容領域から退避する。
なお、この実施形態では、中折りについては用紙束を折ることを前提にしているが、この発明は1枚の用紙を折る場合でも適用できる。この場合は、1枚だけで中綴じが不要なので、1枚排紙された時点で中折り処理取り柄G側に送り込み、折りプレート74と折りローラとによって折り処理を実行して下トレイに排紙するようにする。
6.制御装置
制御装置350は、図16に示すように、CPU360、I/Oインターフェース370等を有するマイクロコンピュータからなり、画像形成装置PR本体のコントロールパネルの各スイッチ等、および入口センサ301、上排紙センサ302、シフト排紙センサ303、プレスタックセンサ304、スティプル排紙センサ305、紙有無センサ310、放出ベルトホームポジションセンサ311、スティプル移動ホームポジションセンサ312、スティプラ斜めホームポジションセンサ313、ジョガーフェンスホームポジションセンサ314、束分岐ガイドホームポジションセンサ315、束到達センサ321、可動後端フェンスホームポジションセンサ322、折り部通過センサ323、下排紙センサ324、折りプレートホームポジションセンサ325、紙面検知センサ330,330a,330b、排紙ガイド板開閉センサ331等の各センサからの信号がI/Oインターフェース370を介してCPU360へ入力される。
CPU360は、入力された信号に基づいて、シフトトレイ202用のトレイ昇降モータ168、開閉ガイド板を開閉する排紙ガイド板開閉モータ167、シフトトレイ202を移動するシフトモータ169、叩きコロ12を駆動する図示しない叩きコロモータ、叩きSOL170等の各ソレノイド、各搬送ローラを駆動する搬送モータ、各排紙ローラを駆動する排紙モータ、放出ベルト52を駆動する放出モータ157、端面綴じスティプラS1を移動するスティプラ移動モータ159、端面綴じスティプラS1を斜めに回転させる斜めモータ160、ジョガーフェンス53を移動するジョガーモータ158、分岐ガイド板54および可動ガイド55を回動する束分岐駆動モータ161、その束を搬送する搬送ローラを駆動する図示しない束搬送モータ、可動後端フェンス73を移動させる図示しない後端フェンス移動モータ、折りプレート74を移動させる折りプレート駆動モータ166、折りローラ81を駆動する図示しない折りローラ駆動モータ等の駆動を制御する。スティプル排紙ローラを駆動する図示しないスティプル搬送モータのパルス信号はCPU360に入力されてカウントされ、このカウントに応じて叩きSOL170およびジョガーモータ158が制御される。
また、パンチユニット100もクラッチやモータを制御することによりCPU360の指示によって穴明けを実行する。
なお、用紙後処理装置PDの制御は前記CPU360が図示しないROMに書き込まれたプログラムを、図示しないRAMをワークエリアとして使用しながら実行することにより行われる。
7.動作
以下、前記CPU360によって実行される本実施形態に係る用紙後処理装置の動作について説明する。
7.1 処理モードに応じた動作
本実施形態では、後処理モードに応じて下記の排出形態をとる。
本実施例では、後処理モードに応じて下記の排出形態をとる。
(1)ノンスティプルモードA:
このモードは、搬送路Aから搬送路Bを通り、上トレイ201へ用紙を綴じないで排出するモードである。このモードでは、分岐爪15が図1において時計方向に回動し、搬送路B側が開放された状態になる。
(2)ノンスティプルモードB:
このモードは、用紙を綴じることなく搬送路Aから搬送路Cを経て、シフトトレイ202へ排出するモードである。このモードでは、分岐爪15が反時計方向、分岐爪16が時計方向にそれぞれ回動し、搬送路Cが開放された状態になる。
(3)ソート、スタックモード:
このモードは、用紙を搬送路Aから搬送路Cを経てシフトトレイ202へ排出するモードであるが、その際、シフトトレイ202を部の区切れ毎に排紙方向と直交方向に揺動させ、シフトトレイ202上に排出される用紙を仕分けるモードである。このモードでは、ノンスティプルモードBと同様に、分岐爪15が反時計方向、分岐爪16が時計方向にそれぞれ回動し、搬送路Cが開放された状態になる。
(4)スティプルモード:
搬送路Aから分岐爪15分岐爪16で振り分けられた用紙は、搬送路Dに導かれ、搬送ローラ7搬送ローラ9搬送ローラ10スティプル排紙ローラ11により処理トレイFに排出される。前記処理トレイFでは、排紙ローラ11により順次排出される用紙を整合し所定枚数に達すると端面綴じスティプラS1により綴じ処理を行う。その後、綴じられた用紙束は放出爪52aにより下流へ搬送されシフト排紙ローラ6によりシフトトレイ202へ排出される。またシフト排紙ローラ6の近傍に配置され用紙の排出を検出するシフト排紙センサ303によって排紙の状態を監視する。
このスティプルモード時のスティプル処理トレイFの動作をさらに詳細に説明する。
スティプルモードが選択されると、図6に示すように、ジョガーフェンス53はホームポジションより移動し、スティプル処理トレイFに排出される用紙幅より片側7mm離れた待機位置で待機する。用紙がスティプル排紙ローラ11によって搬送され、用紙後端がスティプル排紙センサ305を通過すると、ジョガーフェンス53が待機位置から5mm内側に移動して停止する。
また、スティプル排紙センサ305は用紙後端通過時点にそれを検知し、その信号がCPU360に入力される。CPU360ではこの信号の受信時点からスティプル排紙ローラ11を駆動する図示しないスティプル搬送モータからの発信パルス数をカウントし、所定パルス発信後に叩きSOL170をオンさせる(ステップS412)。叩きコロ12は、叩きSOL170のオン・オフにより振り子運動をし、オン時には用紙を叩いて下方向に戻し、後端フェンス51に突き当てて紙揃えを行う。このとき、スティプル処理トレイFに収容される用紙が入口センサ301あるいはスティプル排紙センサ305を通過するたびにその信号がCPU360に入力され、用紙枚数がカウントされる。
叩きSOL170がオフされて所定時間経過後、ジョガーフェンス53は、ジョガーモータ158によってさらに2.6mm内側に移動して一旦停止し、横揃えが終了する。ジョガーフェンス53はその後7.6mm外側に移動して待機位置に戻り、次の用紙を待つ。この動作を最終頁まで行う。その後、再び7mm内側に移動して停止し、用紙束の両側端を押えてスティプル動作に備える。その後、所定時間後に図示しないスティプルモータにより端面綴じスティプラS1が作動し、綴じ処理が行われる。このとき2ヶ所以上の綴じが指定されていれば、1ヶ所の綴じ処理が終了した後、スティプル移動モータ159が駆動され、端面綴じスティプラS1が用紙後端に沿って適正位置まで移動され、2ヶ所目の綴じ処理が行なわれる。また、3ヶ所目以降が指定されている場合は、これを繰返す。
綴じ処理が終了すると、放出モータ157が駆動され、放出ベルト52が駆動される。このとき、排紙モータも駆動され、放出爪52aにより持ち上げられた用紙束を受け入れるべくシフト排紙ローラ6が回転し始める。このとき、ジョガーフェンス53は用紙サイズおよび綴じ枚数に基づいて異なる制御が行われる。例えば、綴じ枚数が設定枚数より少ない、あるいは設定サイズより小さい場合には、ジョガーフェンス53により用紙束を押えながら放出爪52aにより用紙束後端を引っかけ搬送する。
そして、紙有無センサ310あるいは放出ベルトHPセンサ311による検知より所定パルス後にジョガーフェンス53を2mm退避させジョガーフェンス53による用紙への拘束を解除する。この所定パルスは、放出爪52aが用紙後端と接触してからジョガーフェンス53の先端を抜ける間で設定されている。
また、綴じ枚数が設定枚数より多い、あるいは設定サイズより大きい場合には、予めジョガーフェンス53を2mm退避させ、放出を行う。いずれの場合も用紙束がジョガーフェンス53を抜けきると、ジョガーフェンス53は、さらに5mm外側に移動して待機位置に復帰し、次の用紙に備える。なお、用紙に対するジョガーフェンス53の距離により拘束力を調整することも可能である。
(5)中綴じ製本モード:
搬送路Aから分岐爪15と分岐爪16で振り分けられた用紙は、搬送路Dに導かれ、搬送ローラ7,9,10およびスティプル排紙ローラ11によりスティプル処理トレイFに排出される。スティプル処理トレイFでは、(4)のスティプルモード時と同様に排紙ローラ11により順次排出される用紙を整合し、スティプルする直前までは同様の動作をする(図17参照)。その後、図18に示すように用紙束は放出爪52aにより用紙サイズ毎に設定された距離だけ搬送方向下流へ運ばれ、その中央を中綴じスティプラS2により綴じ処理される。綴じられた用紙束は放出爪52aにより搬送方向下流側へ用紙サイズ毎に設定された所定距離搬送され、一旦停止する。この移動距離は放出モータ157の駆動パルスにより管理される。
その後、図19に示すように、用紙束の先端部は放出ローラ56と加圧コロ57により挟持され、分岐ガイド板54と可動ガイド55とが回動することによって形成される経路、すなわち中折り処理トレイGへ導かれる経路を通過するように再度放出爪52aと放出ローラ56により下流へ搬送される。この放出ローラ56は前述のように放出ベルト52の駆動軸に設けられ、放出ベルト52と同期して駆動される。そして、図20および図21に示すように、その用紙束は束搬送ローラ上71と束搬送ローラ下72により、予めその用紙サイズに応じた位置にホームポジションから移動し、下側の端面をガイドするために停止している可動後端フェンス73まで搬送される。このとき、放出爪52aは、放出ベルト52の外周上に対向する位置に配置されたもう1つの放出爪52a’が後端フェンス51近傍に達した位置で停止し、分岐ガイド板54と可動ガイド55はホームポジションへ復帰し、次の用紙に備える。
図21に示すように、可動後端フェンス73に突き当てられた用紙束は、束搬送ローラ下72の加圧が解除され、その後、図22に示すように、綴じられた針部近傍が折りプレート74により略直角方向に押され、対向する折りローラ81のニップへと導かれる。予め回転している第1の折りローラ81は、ニップに導かれた用紙束を加圧搬送することによって用紙束の中央に折りを施す。
次いで、用紙束先端は第2の折りローラ83のニップ部に進入する。そして、図23に示すように下排紙ローラ83により下トレイ203へ排出される。その際、図24に示すように第1の折りローラ81にニップは開放される。また、このとき、用紙束後端が折り部通過センサ323に検知されると、折りプレート74と可動後端フェンス73はホームポジションに復帰し、束搬送ローラ下72の加圧も復帰し、次の用紙に備える。また、次のジョブが同用紙サイズ同枚数であれば、可動後端フェンス73はその位置で待機しても良い。
8.束搬送ガイド板
図25は本実施形態に係るガイド部材、すなわち、束搬送ガイド板下91の斜視図である。図14においては、ジャム処理等のために束搬送ガイド板下91を開放した状態を示す。束搬送ガイド板下91には、図25に示すようにポリエステルフィルム等の可撓性部材である第1ないし第4のガイド400a,400b,400c,400dが貼り付けられる。この第1ないし第4のガイド400a〜400dは図26に示すように搬送中心に対して対称的に且つ束搬送ガイド板下91のベース側の部材91aに対して斜めに貼り付けられている。図26は束搬送ガイド板下91を閉じた状態の束搬送ガイド板下の横断面図である。また、第1ないし第4のガイド400a〜400dの板厚は第1及び第2のガイド400a,400bが0.125mm、第3及び第4のガイド400c,400dが0.25mmに設定され、左右非対称になっている。これにより用紙に対する抗力も搬送中心に対して非対称となる。なお、図26では、ガイド400a,400bとガイド400d、400cは搬送中心に対して対称な位置に設けられているが、ほぼ対称な位置であればよく、極端には、当接位置がほぼ対称であって用紙に対する抗力が非対称になっていれば、機能的には十分である。
以上のように、本実施形態によれば、図27及び図28に示すように搬送する用紙束の厚みに合わせて、ガイド板91a,91b間の隙間が変化し、あるいはガイド400a〜400dの撓み量が変化するので用紙束の厚みの変化に対応し搬送性を確保できる。
また、可撓性を有するガイド400a〜400dを搬送中心に対し複数枚配置することにより、搬送の左右のバランスを崩すことがなくスキュー等の発生を防止できる。また、可撓性部材(ガイド)を4枚、6枚と貼ると、サイズごとに可撓性部材が用紙に与える力を調整できるので、なおさら搬送性を高く保つことができる。
また、ガイド板91a対して図29に示すAやBのように曲げもった可撓性部材(ガイド)を配置することも可能であるが、この場合、ガイド板91aの形状は簡単に製造できるが部品精度的に安定しない、ユーザのジャム処理等で曲げ角度が変わってしまう等の問題がある。これに対し、図27、図28に示したように平面を斜めに形成し、この斜めの平面にガイド400a〜400d配置することによりこれらの問題は解消される。
また、可撓性部材(ガイド)がない場合には用紙のカールや腰の影響で図30のように位置決めされた用紙に座屈やたわみが発生してしまう。これでは位置決め精度の確保が難しくなってしまう。しかし、図31に示すように可撓性部材(ガイド400a〜400d)を搬送方向に平行に長い範囲でガイド板91a上に配置することにより、用紙はカバー91b側に偏奇され、前記問題は解消される。
さらに、可撓性部材(ガイド400a〜400d)をガイド板91a貼り付けることにより、図27、図28に示したように紙束の厚みに合わせて、ガイド板91a,91b間の隙間が変化するので、用紙束の厚みの変化に対応し、搬送性を確保できる。
しかし、単に搬送中心に対して左右対称に貼り付けた場合、理論的には用紙に対する抗
力は対となるはずだが、進入してくる用紙のカール状態等で抗力が左右非対称となって
しまう。一方、用紙を持ち上げる可動後端フェンス73は構成上必ずガタをもつこととな
る。さらに、用紙に対する抗力が左右非対称となると抗力の大きい方向に可動後端フェン
ス73が傾くこととなる。この傾きが必ず一方向であれば、折りを行ったときのズレも必
ず同じ方向となるが、抗力のバランスは必ずしも一定の方向とならないので折ズレの方向
もばらついてしまうこととなる。そこで本実施形態のように予め抗力を偏向させておけば
必ず同じ方向に可動後端フェンスが傾くこととなり、折ズレの方向を一定にすることが可
能となり全体としての折ズレのばらつきを低減できることとなる。
本発明の実施形態に係る用紙後処理装置を主に示す用紙処理装置と画像形成装置PRとからなる画像処理システムのシステム構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る用紙後処理装置のシフト機構の詳細を示す要部を拡大した斜視図である。 本発明の実施形態に係る用紙後処理装置のシフトトレイ昇降機構の要部を拡大した斜視図である。 本発明の実施形態に係る用紙後処理装置のシフトトレイへの排紙部の構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る用紙後処理装置のスティプル処理トレイを用紙搬送面に垂直な方向から見た平面図である。 本発明の実施形態に係る用紙後処理装置のスティプル処理トレイとその駆動機構を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る用紙後処理装置の用紙束の放出機構を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る用紙後処理装置の端面綴じステイプラを移動機構とともに示す斜視図である。 図8における端面綴じスティプラの斜め回動機構を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る用紙後処理装置の用紙束偏向機構の動作説明図で、用紙あるいは用紙束をシフトトレイに排紙するときの状態を示す。 本発明の実施形態に係る用紙後処理装置の用紙束偏向機構の動作説明図で、図10の状態から分岐ガイド板が放出ローラ側に回動した状態を示す。 本発明の実施形態に係る用紙後処理装置の用紙束偏向機構の動作説明図で、図11の状態から可動ガイドが分岐ガイド板側に回動し、中折り処理トレイ側に用紙束を偏向する経路を形成した状態を示す。 本発明の実施形態に係る用紙後処理装置の折りプレートの移動機構の動作説明図で、中折り動作に入る前の状態を示す。 本発明の実施形態に係る用紙後処理装置の折りプレートの移動機構の動作説明図で、中折り後、初期位置に戻るときの状態を示す。 本発明の実施形態に係る用紙後処理装置のスティプル処理トレイと中折り処理トレイの詳細を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像形成システムの制御系の構成、特に用紙後処理装置の制御構成を主に示すブロック図である。 実施形態における中綴じ製本モードにおいてスティプル処理トレイにスタックされた用紙束の状態を示す動作説明図である。 実施形態における中綴じ製本モードにおいてスティプル処理トレイでスタックされ、中綴じされるときの状態を示す動作説明図である。 実施形態における中綴じ製本モードにおいてスティプル処理トレイで中綴じされた用紙束を用紙束偏向機構によって偏向させる初期状態を示す動作説明図である。 実施形態における中綴じ製本モードにおいてスティプル処理トレイで中綴じされた用紙束を用紙束偏向機構によって偏向させ、中折り処理トレイに送り込んだときの状態を示す動作説明図である。 実施形態における中綴じ製本モードにおいて中折り処理トレイで用紙束を中折り位置に位置させたときの状態を示す動作説明図である。 実施形態における中綴じ製本モードにおいて中折り処理トレイで中折りプレートを作動させて用紙束の中折り動作を開始した時の状態を示す動作説明図である。 実施形態における中綴じ製本モードにおいて中折り処理トレイで用紙束を中折りローラによって中折りして排紙するときの状態を示す動作説明図である。 実施形態における中綴じ製本モードにおいて中折り処理トレイで用紙束を中折りローラによって中折りして排紙するときに折りローラを離間させた状態を示す動作説明図である。 本発明の実施形態に係る用紙処理装置における束搬送ガイド板のカバーを開放した状態を示す斜視図である。 図25の束搬送ガイド板下の横断面図である。 図25の束搬送ガイド板下に用紙が案内されるときの状態を示す断面図である。 図25の束搬送ガイド板下に用紙束が案内されるときの状態を示す断面図である。 束搬送ガイド板下へのガイド部材の取り付け例(問題点)を示す図である。 従来例に係る束搬送ガイド板上下間における用紙束の状態を示す図である。 本実施形態に係る束搬送ガイド板上下間における用紙束の状態を示す図である。
符号の説明
6 シフト排紙ローラ
73 可動後端フェンス
74 折りプレート
81 折りローラ対
83 下排紙ローラ
91 束搬送ガイド板下
91a ベース
91b カバー
92 束搬送ガイド板上
202 シフトと例
203 下トレイ
360 CPU
400a〜400d ガイド
A,D 搬送路
F スティプル処理トレイ
G 中折り処理トレイ
PD 用紙後処理装置
PR 画像形成装置

Claims (5)

  1. 搬送されてきた記録シートに対して折り処理を行う折り処理部と、
    前記折り処理手段の記録シート搬送方向下流側に設けられ、折り位置を設定するために前記記録シートのシートサイズに応じて移動可能な位置決め部材と、
    前記折り処理部と前記位置決め部材との間に設けられ、1枚から複数枚の重なりあった記録シートを搬送するシート搬送用のガイド部材と、
    を備え、
    当該ガイド部材は平行に対向するガイド面を持つ2つのガイド板からなり、
    当該ガイド板の一方に前記位置決め部材のガタによる傾きの方向を一定の方向とするための板状の可撓性部材を配置し、
    前記可撓性部材は、
    自由端である一端の端面がシート搬送方向と長い範囲で平行であって、他端側で前記ガイド板に固定され、
    前記自由端側の部分が前記一方のガイド板に対向する他方のガイド板との間に搬送されてくる前記記録シートの厚み方向に全体的に可撓性を有し、
    前記搬送されてくる前記記録シートに対する前記可撓性部材の抗力がシート搬送中心に対して左右非対称となるように配置されていること
    を特徴とするシート処理装置。
  2. 前記可撓性部材は前記ガイド板のシート搬送中心に対してほぼ対称に複数枚配置されていることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  3. 前記可撓性部材は曲げをもたない一つの平面からなり、ガイド板に対して角度を持って配置されてことを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
  4. 前記可撓性部材の板厚を左右で非対称としたことを特徴とする請求項記載のシート処理装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のシート処理装置を備えていることを特徴とする画像形成装置
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