JP5526908B2 - 積層型電子部品 - Google Patents

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Description

この発明は、積層型電子部品に関するもので、特に、外部端子電極が内部電極と電気的に接続されるようにして直接めっきにより形成された積層型電子部品に関するものである。
図2に示すように、積層コンデンサに代表される積層型電子部品101は、一般に、積層された複数の絶縁体層102と、絶縁体層102間の界面に沿って形成された複数の層状の内部電極103および104とを含む、積層体105を備えている。積層体105の一方および他方端面106および107には、それぞれ、複数の内部電極103および複数の内部電極104の各端部が露出していて、これら内部電極103の各端部および内部電極104の各端部を、それぞれ、互いに電気的に接続するように、外部端子電極108および109が形成されている。
外部端子電極108および109の形成にあたっては、一般に、金属成分とガラス成分とを含む金属ペーストを積層体105の端面106および107上に塗布し、次いで焼き付けることにより、ペースト電極層110がまず形成される。次に、ペースト電極層110上に、たとえばニッケルを主成分とする第1のめっき層111が形成され、さらにその上に、たとえば錫または金を主成分とする第2のめっき層112が形成される。すなわち、外部端子電極108および109の各々は、ペースト電極層110、第1のめっき層111および第2のめっき層112の3層構造より構成される。
外部端子電極108および109に対しては、積層型電子部品101がはんだを用いて基板に実装される際に、はんだとのぬれ性が良好であることが求められる。同時に、外部端子電極108に対しては、互いに電気的に絶縁された状態にある複数の内部電極103を互いに電気的に接続し、かつ、外部端子電極109に対しては、互いに電気的に絶縁された状態にある複数の内部電極104を互いに電気的に接続する役割が求められる。はんだぬれ性の確保の役割は、上述した第2のめっき層112が果たしており、内部電極103および104相互の電気的接続の役割は、ペースト電極層110が果たしている。第1のめっき層111は、はんだ接合時のはんだ喰われを防止する役割を果たしている。
しかし、ペースト電極層110は、その厚みが数十μm〜数百μmと大きい。したがって、この積層型電子部品101の寸法を一定の規格値に収めるためには、このペースト電極層110の体積を確保する必要が生じる分、不所望にも、静電容量確保のための実効体積を減少させる必要が生じる。一方、めっき層111および112はその厚みが数μm程度であるため、仮に第1のめっき層111および第2のめっき層112のみで外部端子電極108および109を構成できれば、静電容量確保のための実効体積をより多く確保することができる。
たとえば、特開昭63−169014号公報(特許文献1)には、積層体の、内部電極が露出した側壁面の全面に対し、側壁面に露出した内部電極が短絡されるように、無電解めっきによって導電性金属膜を析出させて外部端子電極を形成する方法が開示されている。
しかしながら、外部端子電極となる導電性金属膜を無電解めっきにより形成した場合、金属粒子の結晶粒径が小さく、表面が酸化されやすい状態となる。そのため、たとえば、銅を主成分とする金属を用いて無電解めっきによって第1のめっき層を形成した後、その上にニッケルを主成分とする第2のめっき層を形成した場合、第1のめっき層と第2のめっき層との間で剥離が生じやすくなる。また、無電解めっきによる場合、成膜速度が小さいため、生産性を上げることができない。
他方、上述した無電解めっきの問題を解決するため、特許文献1には記載されていないが、電解めっきを適用することが考えられる。しかしながら、電解めっきの場合、めっき成長度(めっき析出物のつきまわり性)が無電解めっきに比べて劣るため、隣り合う内部電極露出端の間隔が広いと、めっき成長が足りず、めっき不着部分が生じるおそれがある。
特開昭63−169014号公報
この発明の目的は、上記のような問題点を解決し得る積層型電子部品を提供しようとすることである。
この発明は、積層された複数の絶縁体層および絶縁体層間の界面に沿って形成された内部電極を含み、内部電極の端部が所定の面に露出している、積層体と、積層体の所定の面上に形成され、かつ内部電極と電気的に接続された、外部端子電極とを備え、外部端子電極は、積層体の所定の面上に直接形成されるめっき膜を含む、積層型電子部品に向けられるものであって、上述した技術的課題を解決するため、次のような構成を備えることを特徴としている。
まず、第1の特徴として、上記めっき膜は、特定金属をともに主成分とする複数の層からなる積層構造を有し、かつその合計厚みが3〜15μmとされる。すなわち、特定金属を主成分とするめっき膜が、積層された複数の層によって形成される。なお、このめっき膜の上に、さらに、上記特定金属とは異種の金属を主成分とする第2以降のめっき膜が形成されてもよい。
第2の特徴として、複数の層のうち、積層体の所定の面上に直接接する第1の層の厚みに対する、第1の層上に形成される第2以降の層の合計厚みの比率は、2〜10である。簡単に言えば、第1の層をより薄くしながら、第2以降の層の合計厚みは、第1の層の厚みの2倍以上とされる。
第3の特徴として、第1の層は無電解めっきにより形成されたものであり、第2以降の層は電解めっきにより形成されたものである。
この発明によれば、積層体の所定の面上に直接形成されるめっき膜において、第1の層をより薄くしながら、第2以降の層の合計厚みをより厚くしているので、当該めっき膜における最上層に含まれる金属粒子の粒径を比較的大きくすることができる。たとえば、この金属粒子の粒径は0.5μm以上とすることができる。よって、積層体の所定の面上に直接形成されるめっき膜の外側に向く面を、酸化されにくくすることができる。
したがって、このめっき膜を第1のめっき膜としたとき、第1のめっき膜の上に、さらに、上記特定金属とは異種の金属を主成分とする第2以降のめっき膜が形成される場合、第2のめっき膜の、第1のめっき膜に対する密着力を高めることができる。
また、この発明によれば、第1の層が無電解めっきにより形成されたものであり、第2以降の層が電解めっきにより形成されたものであるので、積層体の所定の面上に直接形成されるめっき膜と内部電極との電気的接合力を強化することができ、また、積層体の所定の面上に直接形成されるめっき膜の、積層体に対する固着力をより強くすることができるとともに、このめっき膜をより厚く形成しても、緻密性の良好な膜とすることができる。また、外部端子電極の形成についての生産性を高くすることができるとともに、前述したように、当該めっき膜における最上層に含まれる金属粒子の粒径を比較的大きくすること容易となる。
この発明の一実施形態による積層型電子部品を示す断面図である。 従来の積層型電子部品を示す断面図である。
図1を参照して、この発明の一実施形態による積層型電子部品1について説明する。
積層型電子部品1は、積層された複数の絶縁体層2と、絶縁体層2間の界面に沿って形成された複数の層状の内部電極3および4とを含む、積層体5を備えている。
積層型電子部品1が積層セラミックコンデンサを構成するとき、絶縁体層2は、誘電体セラミックから構成される。なお、積層型電子部品1は、その他、インダクタ、サーミスタ、圧電部品などを構成するものであってもよい。したがって、積層型電子部品1の機能に応じて、絶縁体層2は、誘電体セラミックの他、磁性体セラミック、半導体セラミック、圧電体セラミックなどから構成されても、さらには、樹脂を含む材料から構成されてもよい。内部電極3および4は、たとえばニッケルを主成分としている。
積層体5の一方および他方端面6および7には、それぞれ、複数の内部電極3および複数の内部電極4の各端部が露出していて、これら内部電極3の各端部および内部電極4の各端部を、それぞれ、互いに電気的に接続するように、外部端子電極8および9が形成されている。
なお、図示した積層型電子部品1は、2個の外部端子電極8および9を備える2端子型のものであるが、この発明は多端子型の積層型電子部品にも適用することができる。
外部端子電極8および9の各々は、積層体5における内部電極3および4の露出面、すなわち端面6および7上に直接めっきにより形成された第1のめっき膜10と、その上に形成される第2のめっき膜11と、さらにその上に形成される第3のめっき膜12とをそれぞれ備えている。
第1のめっき膜10は、複数の内部電極3および4をそれぞれ互いに電気的に接続するためのものであり、たとえば銅を主成分としている。銅は、めっき析出物のつきまわり性が良好であるので、めっき処理の能率化を図れ、かつ外部端子電極8および9の固着力を高めることができる点で好ましい。次に、第2のめっき膜11は、たとえばニッケルを主成分とするものであり、はんだバリア層として機能する。第3のめっき膜12は、はんだぬれ性を付与するためのものであり、たとえば錫または金を主成分としている。
上述した第1のめっき膜10は、たとえば銅をともに主成分とする第1および第2の層13および14からなる積層構造を有し、かつその合計厚みが3〜15μmとされる。また、第1の層13の厚みに対する、第2の層14の厚みの比率は、2〜10とされる。
なお、銅を主成分とする第3以降の層が第2の層14上にさらに形成されてもよい。この場合には、第1の層13の厚みに対する、第2以降の層14,…の合計厚みの比率が、2〜10とされる。
次に、図1に示した積層型電子部品1の製造方法、特に、外部端子電極8および9の好ましい形成方法について説明する。
まず、周知の方法により、積層体5が作製される。次に、外部端子電極8および9が、内部電極3および4と電気的に接続されるように、積層体5の端面6および7上に形成される。
この外部端子電極8および9の形成にあたっては、まず、積層体5の端面6および7上に、第1のめっき膜10の下地となる第1の層13が形成される。めっき前の積層体5においては、一方の端面6に露出している複数の内部電極3相互、ならびに他方の端面7に露出している複数の内部電極4相互が、電気的に絶縁された状態になっている。第1の層13を形成するため、まず、内部電極3および4の各々の露出部分に対し、めっき液中の金属イオンを析出させる。そして、このめっき析出物をさらに成長させ、隣り合う内部電極3の各露出部および隣り合う内部電極4の各露出部のそれぞれにおけるめっき析出物を物理的に接続した状態とする。このようにして、均質で緻密な第1の層13が形成される。
上述した第1の層13は、たとえば、銅を主成分としており、無電解めっきによって形成される。
上述した第1の層13のためのめっき工程の前に、端面6および7での内部電極3および4の露出を十分なものとするため、積層体5の端面6および7に研磨処理を施しておくことが好ましい。この場合、内部電極3および4の各露出端が、端面6および7から突出する程度にまで研磨処理を施せば、各露出端が面方向に広がるため、めっき成長に要するエネルギーを低減することができる。
次に、第1の層13上に、第1のめっき膜10の上層を構成する第2の層14が形成される。第2の層14は、第1の層13の場合と同様、たとえば、銅を主成分とする。第2の層14は、電解めっきによって形成される。なお、第2の層14を形成しようとする段階では、第1の層13が既に形成された後であり、めっきすべき場所が導電性を有する連続的な面となっているため、電解めっきを適用して第2の層14を良好にかつ能率的に形成することができる。
上述のように、第1の層13が無電解めっき層であり、第2の層14が電解めっき層であると、たとえばはんだリフロー温度程度の熱衝撃が加えられたとき、第1の層13から内部電極4および5への拡散が生じやすくなる。このとき、電解めっき層である第2の層14は、熱衝撃時における第1の層13の内部電極4および5への過度の拡散を防ぐ役割を果たす。すなわち、第1の層13と第2の層14とを、それぞれ無電解めっき/電解めっきの組み合わせとすることにより、リフロー時の熱衝撃による拡散現象を促進しつつ、かつ適度に制御することができる。その結果、内部電極3および4と第1のめっき膜10との間の電気的接合力が強化される。
また、第1の層13を無電解めっき層、第2の層14を電解めっき層とすることにより、第1のめっき膜10の、積層体5に対する固着力をより強くすることができるとともに、この第1のめっき膜10をより厚く形成しても、緻密性の良好な膜とすることができる。
このように形成された第1のめっき膜10において、第1の層13は比較的薄く形成され、第2の層14は比較的厚く形成される。より具体的には、第2の層14の厚みは、第1の層13の厚みの2〜10倍とされる。また、第1のめっき膜10の合計厚みは3〜15μmとされる。
上述のように、第2の層14の厚みを比較的厚くすると、この第2の層14に含まれる金属粒子の粒径を、たとえば0.5μm以上と比較的大きくすることができる。このことは、第1のめっき膜10の外側に向く面を、酸化されにくくすることを意味する。よって、その後に形成される第2のめっき膜11との接合性を良好なものとすることができる。
次に、第1のめっき膜10上に第2のめっき膜11が形成される。第2のめっき膜11は、たとえばニッケルからなるはんだバリア層となるもので、好ましくは、電解めっきによって形成される。
次に、第2のめっき膜11上に第3のめっき膜12が形成される。第3のめっき膜12は、たとえば錫または金からなるはんだぬれ性付与層となるもので、好ましくは、電解めっきによって形成される。
以上のようにして、図1に示した積層型電子部品2が完成される。
以下、この発明の範囲を決定するため、およびこの発明による効果を確認するために実施した実験例について説明する。
試料となる積層型電子部品の積層体として、長さ0.94mm、幅0.47mmおよび高さ0.47mmの積層セラミックコンデンサ用積層体であって、絶縁体層がチタン酸バリウム系誘電体セラミックからなり、内部電極がニッケルを主成分とするものを用意した。この部品本体において、セラミック層の積層数は220層であり、セラミック層の各厚みは1.5μmであった。また、完成品としての積層セラミックコンデンサは、静電容量が2.2μF、定格電圧が6.3Vである設計のものであった。
次に、上記積層体500個を、容積300ミリリットルの水平回転バレル中に投入し、それに加えて、直径0.7mmの鋼製の導電性メディアを100ミリリットル投入した。
そして、第1のめっき膜における第1の層を形成するため、
硫酸銅5水和物:10g/リットル、
ホルムアルデヒド:4g/リットル、
酒石酸ナトリウムカリウム4水和物:30g/リットル、
ポリエチレングリコール:1g/リットル、および
水酸化ナトリウム:5g/リットル
を含む、浴温40℃の無電解銅めっき浴を用意し、この無電解銅めっき浴に上記回転バレルを浸漬し、0.5リットル/分のエアレーションを実施しながら、バレル周速2.6m/分にて回転させ、表1の「第1のめっき膜の厚み」における「第1の層」の欄に示す厚みが得られる時間、無電解銅めっきを実施した。
次いで、第1のめっき膜における第2の層を形成するため、浴温55℃、pH8.6の上村工業社製の電解銅めっき浴「ピロブライトプロセス」(光沢剤は含有しない。)を用意し、この電解銅めっき浴に上記バレルを浸漬し、バレル周速2.6m/分にて回転させながら、電流密度0.30A/dmにて通電して、表1の「第1のめっき膜の厚み」における「第2の層」の欄に示す厚みが得られる時間、電解銅めっきを実施した。
次に、第2のめっき膜を形成するため、浴温60℃、pH4.2のワット浴(弱酸性ニッケル浴)を用意し、このワット浴に上記バレルを浸漬し、バレル周速2.6m/分にて回転させながら、電流密度0.20A/dm2にて60分間通電して、厚み約4μmの電解ニッケルめっき膜からなる第2のめっき膜を形成した。
次に、第3のめっき膜を形成するため、浴温30℃、pH4.5の石原薬品社製の電解錫めっき浴「NB−RZS」を用意し、この電解錫めっき浴に上記バレルを浸漬し、周速2.6m/分にて回転させながら、電流密度0.10A/dm2にて60分間通電して、厚み約4μmの電解錫めっき膜からなる第3のめっき膜を形成した。
この後、積層体をバレルから取り出し、60℃にて10分間乾燥させることにより、積層セラミックコンデンサを得た。
以上のようにして得られた試料に係る完成品としての積層セラミックコンデンサまたは製造途中の中間製品について、次のような評価を行なった。
(1)第1のめっき膜の連続性評価
第2のめっき膜(ニッケルめっき膜)の形成前の中間製品について、第1のめっき膜(銅めっき膜)の連続性を、光学顕微鏡観察により評価した。積層体における、外部端子電極となる第1のめっき膜が形成されるべき端面の5%以上が露出している場合を不良と判定し、試料数100個中、少なくとも1個について不良であれば、表1の「膜の連続性」の欄に「NG」と表示し、それ以外を「G」と表示した。
(2)第1のめっき膜と第2のめっき膜との接合性評価
完成品としての積層セラミックコンデンサに対して、せん断破壊を生じさせる荷重を加えて評価した。すなわち、各試料に係る積層セラミックコンデンサをはんだ付けにより基板に実装し、加重速度0.5mm/秒にて、両外部端子電極に平行に破壊が生じるまで荷重を加え、破壊が生じたときの破壊モード(破壊箇所)を観察した。第1のめっき膜(銅めっき膜)と第2のめっき膜(ニッケルめっき膜)との界面で剥離が生じたものを不良と判定し、試料数100個中、少なくとも1個について不良であれば、表1の「Niめっきとの接合性」の欄に「NG」と表示し、それ以外を「G」と表示した。
(3)第1のめっき膜の膨れ評価
第2のめっき膜(ニッケルめっき膜)の形成前の中間製品について、第1のめっき膜(銅めっき膜)のめっき膨れを、光学顕微鏡観察により評価した。第1のめっき膜に径10μm以上のめっき膨れが見られた場合を不良と判定し、試料数100個中、少なくとも1個について不良であれば、表1の「めっき膨れ」の欄に「NG」と表示し、それ以外を「G」と表示した。
Figure 0005526908
表1を参照して、試料2、3、6、7、10および11は、第1のめっき膜の合計厚みが3〜15μmの範囲にあり、第2の層/第1の層の厚み比率が2〜10の範囲にある。そのため、膜の連続性、Niめっきとの接合性およびめっき膨れのすべての点で優れた結果となった。
これらに対して、試料1、5および9は、第2の層/第1の層の厚み比率が2未満である。そのため、第1のめっき膜と第2のめっき膜との間で剥離が生じ、Niめっきとの接合性が「NG」となった。これら試料について、第2の層における金属粒子の粒径を調査したところ、0.5μm未満であり、酸化が促進されていたことがわかった。
試料4は、第2の層/第1の層の厚み比率が10を超えた。そのため、第2の層の膜応力(圧縮応力)の影響が大きくなり、めっき膨れが発生した。
試料8および12は、第1のめっき膜の合計厚みが15μmを超えた。そのため、第1のめっき膜の膜応力の影響が大きくなり、めっき膨れが発生した。
なお、膜の連続性については、試料1〜12のすべてにおいて、「G」となった。これは、第1の層を無電解めっきにより形成することにより、めっき成長度(めっき析出物のつきまわり性)が高くすることができたためであると推測される。
なお、以上の実験例では、第1のめっき膜を構成する金属として、銅を用いたが、銅を主成分とし他の成分が含まれている金属においても同様の結果が得られることを確認している。
1 積層型電子部品
2 絶縁体層
3,4 内部電極
5 積層体
6,7 端面
8,9 外部端子電極
10 第1のめっき膜
11 第2のめっき膜
12 第3のめっき膜
13 第1の層
14 第2の層

Claims (2)

  1. 積層された複数の絶縁体層および前記絶縁体層間の界面に沿って形成された内部電極を含み、前記内部電極の端部が所定の面に露出している、積層体と、
    前記積層体の前記所定の面上に形成され、かつ前記内部電極と電気的に接続された、外部端子電極と
    を備え、
    前記外部端子電極は、前記積層体の前記所定の面上に直接形成されるめっき膜を含み、
    前記めっき膜は、特定金属をともに主成分とする複数の層からなる積層構造を有し、かつその合計厚みが3〜15μmであり、
    前記複数の層のうち、前記積層体の前記所定の面上に直接接する第1の層の厚みに対する、前記第1の層上に形成される第2以降の層の合計厚みの比率は、2〜10であり、
    前記第1の層は無電解めっきにより形成されたものであり、前記第2以降の層は電解めっきにより形成されたものである、
    積層型電子部品。
  2. 前記複数の層のうち、最上層に含まれる金属粒子の粒径は0.5μm以上である、請求項1に記載の積層型電子部品。
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