JP5526732B2 - ワイヤーハーネスの製造方法、及びワイヤーハーネス - Google Patents
ワイヤーハーネスの製造方法、及びワイヤーハーネス Download PDFInfo
- Publication number
- JP5526732B2 JP5526732B2 JP2009267021A JP2009267021A JP5526732B2 JP 5526732 B2 JP5526732 B2 JP 5526732B2 JP 2009267021 A JP2009267021 A JP 2009267021A JP 2009267021 A JP2009267021 A JP 2009267021A JP 5526732 B2 JP5526732 B2 JP 5526732B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bundle
- exposed
- wire
- wire harness
- composition liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R4/00—Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation
- H01R4/22—End caps, i.e. of insulating or conductive material for covering or maintaining connections between wires entering the cap from the same end
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C35/00—Heating, cooling or curing, e.g. crosslinking or vulcanising; Apparatus therefor
- B29C35/02—Heating or curing, e.g. crosslinking or vulcanizing during moulding, e.g. in a mould
- B29C35/08—Heating or curing, e.g. crosslinking or vulcanizing during moulding, e.g. in a mould by wave energy or particle radiation
- B29C35/0805—Heating or curing, e.g. crosslinking or vulcanizing during moulding, e.g. in a mould by wave energy or particle radiation using electromagnetic radiation
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01B—CABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
- H01B7/00—Insulated conductors or cables characterised by their form
- H01B7/17—Protection against damage caused by external factors, e.g. sheaths or armouring
- H01B7/28—Protection against damage caused by moisture, corrosion, chemical attack or weather
- H01B7/282—Preventing penetration of fluid, e.g. water or humidity, into conductor or cable
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R4/00—Electrically-conductive connections between two or more conductive members in direct contact, i.e. touching one another; Means for effecting or maintaining such contact; Electrically-conductive connections having two or more spaced connecting locations for conductors and using contact members penetrating insulation
- H01R4/70—Insulation of connections
- H01R4/72—Insulation of connections using a heat shrinking insulating sleeve
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C35/00—Heating, cooling or curing, e.g. crosslinking or vulcanising; Apparatus therefor
- B29C35/02—Heating or curing, e.g. crosslinking or vulcanizing during moulding, e.g. in a mould
- B29C35/08—Heating or curing, e.g. crosslinking or vulcanizing during moulding, e.g. in a mould by wave energy or particle radiation
- B29C35/0805—Heating or curing, e.g. crosslinking or vulcanizing during moulding, e.g. in a mould by wave energy or particle radiation using electromagnetic radiation
- B29C2035/0827—Heating or curing, e.g. crosslinking or vulcanizing during moulding, e.g. in a mould by wave energy or particle radiation using electromagnetic radiation using UV radiation
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/14—Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Electromagnetism (AREA)
- Toxicology (AREA)
- Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
- Thermal Sciences (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
- Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
Description
本実施形態のワイヤーハーネスの製造方法は、電線束に封止部を形成してなるワイヤーハーネスを製造する方法である。先ず、本実施形態で封止部が形成される電線束について説明する。
塗膜形成工程は、組成物液を、電線束の露出束部及び該露出束部と隣接する被覆束部に付与し、組成物液の塗膜を形成する工程である。
具体的な光重合開始剤の組合せとしては、例えば、ルシリンTPO(BASF社製)とイルガキュア184(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)、ルシリンTPO(BASF社製)とイルガキュア651(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)、ルシリンTPO(BASF社製)とイルガキュア907(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)、イルガキュア184とイルガキュア907(共にチバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)等が挙げられる。
さらに、望ましい密着力を達成するために、チオール化合物、特に多官能のチオール化合物を、前記組成物液に対して0.5質量%以上添加することが好ましい。このチオール化合物の具体例としては、Karenz MTシリーズ:BD1,NR1,PE1(昭和電工製)、SC有機化学工業製チオール:TMMP(トリメチロールプロパントリス),PEMP(ペンタエリスリトールテトラキス),DPMP(ジペンタエリスリトールヘキサキス),TEMPIC(トリス[(3−メルカプトプロピオニロキシ)−エチル]イソシアヌレート)等が挙げられる。前記チオール化合物としては、3官能以上の多官能チオールが好ましい。特にチオール化合物は、導体である金属に対する密着力を向上させるとともに、重合性組成物の硬化における硬化促進剤的な働きをするため、硬化樹脂の硬化度が増大することによるPVC電線等の電線被覆樹脂に対する密着力向上を実現できる。また、導体である金属に対しては、例えば、リン酸エステル系の化合物やキレート化合物を、密着性助剤として重合性化合物の性状を損なわない程度に添加してもよい。
硬化工程は、光硬化と共に、集光熱によって熱硬化させるために、電線束の露出束部及び該露出束部と隣接する被覆束部に形成された塗膜に光を照射する工程である。本発明の硬化工程は、光硬化時に発生する硬化熱とUV硬化炉内にワークを停滞させることで集光熱を光硬化後直ちに与えて、光が当たらない部分の樹脂組成物の熱硬化をもっとも効率よく進めることを特徴としている。この方法と類似して、光照射後のワークに、直ちに熱風装置などの加温ヒータによって外部から硬化に足る熱を加えても同等の硬化状態を得ることができる。
図4等に示されるように、ワイヤーハーネス1は、電線束2、及び封止部3を備える。
なお、このワイヤーハーネスの封止部3は、樹脂の残留応力(歪み)が少ない。
(第2実施形態)
本実施形態に係るワイヤーハーネスの製造方法は、封止部3が形成される電線束12の形状が異なる。本実施形態で用いられる電線束12は、その途中(中間部分)にスプライス部9を有する。図6は、中間部分にスプライス部9を有する電線束12の概略を示す説明図である。
本実施形態の塗膜形成工程では、塗膜を形成するために石英等の透明材料からなる型(透明型)23が用いられる。電線束12は、前記型23の中(キャビティ内)に入れられる。型23のキャビティ内において、露出束部7が略中央に位置するように電線束12がセットされる。電線束12をセットした後、キャビティに通ずる注入口40から、組成物液が注がれる。すると、キャビティ内は組成物液で満たされ、電線束12の露出束部7等は、組成物液中に浸漬される。なお、前記型23のキャビティの大きさは、電線束12に形成される封止部の大きさに応じて適宜、設定されるものである。このようにして、電線束12に塗膜が形成される。
本実施形態の硬化工程では、塗膜が形成された電線束12は、前記型23に入れたままの状態で、光が照射される。この型23は、第1実施形態と同様の光照射装置10を用いて、光が照射される。型23の外から塗膜を硬化させるための集光された光(本実施形態においては、紫外線)が照射されると、電線束12の塗膜が硬化する。そして、集光熱によっても硬化される。本実施形態においても、この硬化工程を、不活性ガス雰囲気下で行ってもよい。
なお、このワイヤーハーネスの封止部3は、樹脂の残留応力(歪み)が少ない。
<組成物液の調製>
下記化合物を、下記組成比で混合して、組成物液を調製した。
・ビス−(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキシド(光重合開始剤)[チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、イルガキュア184]・・・・・・1重量部
・クメンハイドロパーオキサイド(熱ラジカル重合開始剤)[化薬アクゾ社製、カヤクメン]・・・・・・1重量部
・ウレタンアクリレートオリゴマー(重合性化合物)[JSR社製]・・・・・・40重量部
・アクリレートモノマー(鎖状重合性化合物)・・・・・・50重量部
・イソボニルアクリレートモノマー(環状重合性化合物)[東亜合成製IBAX]・・・・・・15重量部
・チオール化合物(TMMP:堺化学工業製) ・・・・・・1重量部
・エチレンビス(オキシエチレン)ビス〔3−(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−m−トリル)〕プロピオネート(酸化防止剤)[チバ・スペシャリティ・ケミカルズ社製、イルガノックス245]・・・・・・0.3重量部
被覆径1.8mmのPVC電線(導体は、直径0.24mm、19本撚りの銅撚り線)9本からなり、端末にスプライス部を有する電線束を用意した。
PVCキャップからなる透明容器(型8Φ)に、上記組成物液1mlを入れた。その透明容器内の組成物液の中に、前記電線束を、被覆束部の端部の電線が10以上まで漬かるように露出束部側から入れた。
上記のように組成物液中に浸漬されたままの電線束を、図3に示されるような光照射装置(オーク製作所株式会社製、800W)の光照射室内の集光部(焦点領域)にセットした。800Wのメタルハライドランプを光源とし、60秒間光(紫外線)を照射した。なお、別ワークでの同条件での実施において、電線束上の組成物液からなる塗膜の温度は、この紫外線照射中に、紫外線照射部表層で140℃、紫外線が当たりにくい電線間内部で105℃まで上昇していた。
図9は、ワイヤーハーネスの止水性能試験の様子を模式的に表した説明図である。図9に示されるように、得られたワイヤーハーネスを、封止部側の端末が水中に沈むように配置し、他方の端末側から電線1本ずつ、200kPaの圧縮空気を圧入して、封止部、及び圧縮空気を圧入していない開放されている他の複数の電線端から空気漏れが発生するか否か、1分間、目視で確認した。
その結果、実施例1で得たワイヤーハーネスの封止部(電線束と封止部との接触部)及び圧縮空気を圧入していない開放されている他の複数の電線端からの空気漏れは確認されなかった。
実施例1で得たワイヤーハーネスの封止部の硬化度を、FT−IRを用いて求めた。
組成物液の硬化度は、以下のようにして求めた。
未硬化の組成物液において、硬化度にかかわらず変化しない2900cm−1におけるメチレン基由来の吸収ピークを基準ピークとし、このピーク面積をAcとした。他方、硬化度によって変化する810cm−1におけるアクリル基由来のピークの面積をAaとした。未硬化の組成物液におけるそれらの面積比をAa/Ac=RL(硬化度0%)とした。
500mJ/cm2のUV光照射(窒素雰囲気下)で作製した膜厚130μmの組成物液からなる硬化フィルムにおける面積比をAa/Ac=Rc(硬化度100%)とした。
求めたい部位の硬化度Dsは、この部位における2つのピーク面積比Aa/Ac=Rsとして、次式より求めた。
Ds={(Rs−RL)/(RL−Rc)}×100(%)
その結果、封止部の硬化度は、紫外線が当たった部分で98%、紫外線が届かない部分である電線間で93%であった。
このようにして、紫外線が届かない部分の硬化状態が90%以上と高い硬化率であることが確かめられた。
実施例1におけるPVCキャップの代わりに、内径7mmΦ、外径8mmΦの透明PVCチューブ4cmの片端にテフロン(登録商標)ゴム栓をはめた簡易キャップを用い、注入した樹脂量を0.8gとしたこと以外は、実施例1と同様にして、端末にスプライス部を有する電線束に封止部を形成してワイヤーハーネスを製造した。封止部に浸漬されている電線部分は約14mmであった。硬化工程後、片端にはめたテフロン(登録商標)栓は、容易に剥離除去することができ、PVCチューブで保護ざれた円筒状のハーネス外径に近い封止部が形成できた。形成した部分の止水性能と硬化状態は実施例1と同等であった。
実施例1の環状重合性化合物の代わりに、N−ビニルピロリドン(日本触媒社製)を15重量部とした組成液を用いたこと以外は実施例1と同様にして、端末にスプライス部を有する電線束に封止部を形成してワイヤーハーネスを製造した。形成した部分の止水性能と硬化状態は実施例1と同等であった。
実施例1におけるPVCキャップに代えて、ポリエチレン製の透明キャップとしたこと以外は、実施例1と同様にして、端末にスプライス部を有する電線束に封止部を形成してワイヤーハーネスを製造した。
なお、硬化工程後、透明キャップを切り裂いてから、透明キャップを封止部から外した。切り裂きを入れることで、ポリエチレン製の透明キャップを容易に外すことができた。封止部の外傷、変形等の問題は生じなかった。
また、この実施例4のワイヤーハーネスについて、実施例1と同様にして、硬化度を測定した。その結果、硬化度は紫外線が当たった部分で98%、紫外線が届かない部分である電線間で92%であった。
実施例1におけるPVCキャップに代えて、FEP製の透明チューブ(内径7/外径Φ)の片端にテフロン(登録商標)ゴム栓をした簡易キャップに変更し、かつUVランプをFusion system社製ランプ(Dバルブ)(パワー設定:low(出力1.5kW相当)、UV照射時間:20秒に代えたこと以外は、実施例1と同様にして、端末にスプライス部を有する電線束に封止部を形成してワイヤーハーネスを製造した。なお、別ワークでの実施においてUV照射中の樹脂の温度は表層で150℃まで、電線間は120℃まで上昇していた。硬化後、透明FEPチューブは切り裂き端からの剥離により、テフロン(登録商標)ゴム栓は抜き取りにより、容易に除去することが出来た。
また、この実施例5のワイヤーハーネスについて、実施例1と同様にして、硬化度を測定した。その結果、硬化度は紫外線が当たった部分の硬化度は99%、紫外線が当たりにくい電線間の樹脂の硬化度は、94%であった。
実施例1の組成物液に代えて、熱ラジカル開始剤を含まない組成物液1mlを用いたこと以外は、実施例1と同様にして、端末にスプライス部を有する電線束に封止部を形成してワイヤーハーネスを製造した。
実施例1の組成物液におけるイソボルニルアクリレートに代えて、N−ビニルモノマー:N−ビニルピロリドン(日本触媒社製)を用いて、実施例1と同様の形態の封止部を作製した。得られた封止部は、実施例1と同様に、200kPaの電線端末からの加圧1分に対し、他の電線端末や封止部からの空気の漏れは観測されなかった。また、光の当たり難い電線間の硬化度は92%であった。
<中間部分にスプライス部を有する電線束>
外径1.8mmのPVC電線5本を用意し、各電線の中間部分の絶縁層を除去し、露出した導体同士を圧接により一括接続してスプライス部を形成して、中間部分にスプライス部を有する電線束を得た。
実施例1と同じ組成物液を用いた。
上記電線束の露出束部と、この露出束部の両隣の被覆束部の端部とが収まるように、フッ素系離型剤が薄く塗布された石英ガラスの型内(8Φx40mm長)に、電線束を設置した。その後、この型に前記組成物液を注入した。なお、注入型の両端は電線束の隙間から樹脂が流れ出ないようにフッ素製のシールゴムを挿入した。
次いで、型内に入れられた電線束を、実施例1と同様の光照射装置の集光部(焦点領域)に配置した。その状態で60秒間、紫外線を照射して、組成物液を硬化させた。
得られたワイヤーハーネスを、中間部分の封止部が水中に沈むように配置し、両端から200kPaの圧縮空気を圧入して、封止部から空気漏れが発生するか否か、目視で1分間確認した。その結果、実施例7で得たワイヤーハーネスの封止部(電線束と封止部との接触部)からの空気漏れは確認されなかった。
実施例7で得たワイヤーハーネスの被覆束部8の絶縁電線4間に存在する樹脂の硬化度と、露出束部7の導体5間に存在する樹脂の硬化度とを、上記実施例1と同様に、FT−IRを用いて求めた。その結果、封止部の硬化度は、紫外線が当たった部分で98%、紫外線が届かない部分である電線間で93%であった。
2、12 電線束
3 封止部
4 絶縁電線
5 導体
6 絶縁層
7 露出束部
8 被覆束部
9 スプライス部
L 組成物液
Claims (6)
- 導体と、該導体の一部が露出するように該導体の表面を被覆する絶縁層とからなる絶縁電線が複数本束ねられてなる電線束であって、各絶縁電線の露出導体が束ねられた個所であり該露出導体同士が接合されたスプライス部を含む露出束部と、各絶縁電線の被覆導体が束ねられた個所である被覆束部と、を有する電線束と、
前記露出束部と、この露出束部と隣接する被覆束部の端部とを閉じ込める封止部と、を備えるワイヤーハーネスの製造方法であって、
光重合開始剤と、熱ラジカル重合開始剤と、重合性化合物とを少なくとも含む組成物液を、前記電線束の露出束部及び該露出束部と隣接する被覆束部に付与し、前記封止部となる該組成物液の塗膜を形成する塗膜形成工程と、
前記電線束の露出束部及び該露出束部と隣接する被覆束部に形成された前記塗膜に、光を照射し、前記塗膜を光硬化させると共に、光硬化熱及び集光熱によって熱硬化させることで、前記封止部を形成する硬化工程と、を有することを特徴とするワイヤーハーネスの製造方法。 - 塗膜形成工程において、透明容器内に前記組成物液を入れ、その組成物液の上面から、電線束を、露出束部と隣接する被覆束部の端部が漬かるまで該組成物液に入れ、塗膜を形成し、
硬化工程において、前記透明容器の外側から光を照射する、請求項1に記載のワイヤーハーネスの製造方法。 - 塗膜形成工程において、透明型内に電線束を配置し、その透明型内に前記組成物液を入れ、露出束部、及び該露出束部と隣接する被覆束部の端部に塗膜を形成し、
光照射工程において、前記透明型の外側から光を照射する請求項1に記載のワイヤーハーネスの製造方法。 - 重合性化合物が、ウレタンアクリレートオリゴマーと、鎖状アクリレートモノマーと、環状N−ビニルモノマー及び/又は環状アクリレートモノマーと、チオール化合物とを含む請求項1〜3の何れか1項に記載のワイヤーハーネスの製造方法。
- 導体と、該導体の一部が露出するように該導体の表面を被覆する絶縁層とからなる絶縁電線が複数本束ねられてなる電線束であって、各絶縁電線の露出導体が束ねられた個所であり該露出導体同士が接合されたスプライス部を含む露出束部と、各絶縁電線の被覆導体が束ねられた個所である被覆束部と、を有する電線束と、
前記露出束部と、この露出束部と隣接する被覆束部の端部とを閉じ込める封止部と、を備えるワイヤーハーネスであって、
前記封止部は、光重合開始剤と、熱ラジカル重合開始剤と、重合性化合物とを含む組成物液が、光硬化と共に、熱硬化された樹脂からなることを特徴とするワイヤーハーネス。 - 重合性化合物が、ウレタンアクリレートオリゴマーと、鎖状アクリレートモノマーと、環状N−ビニルモノマー及び/又は環状アクリレートモノマーと、チオール化合物とを含む請求項5に記載のワイヤーハーネス。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009267021A JP5526732B2 (ja) | 2009-11-25 | 2009-11-25 | ワイヤーハーネスの製造方法、及びワイヤーハーネス |
EP10833157.0A EP2506268A4 (en) | 2009-11-25 | 2010-11-19 | METHOD FOR PRODUCING ELECTRICAL BEAM, AND ELECTRICAL BEAM |
PCT/JP2010/070729 WO2011065311A1 (ja) | 2009-11-25 | 2010-11-19 | ワイヤーハーネスの製造方法、及びワイヤーハーネス |
CN201080053504.XA CN102667970B (zh) | 2009-11-25 | 2010-11-19 | 制造线束的方法和线束 |
US13/504,359 US9018528B2 (en) | 2009-11-25 | 2010-11-19 | Method for producing wiring harness, and wiring harness |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009267021A JP5526732B2 (ja) | 2009-11-25 | 2009-11-25 | ワイヤーハーネスの製造方法、及びワイヤーハーネス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011113694A JP2011113694A (ja) | 2011-06-09 |
JP5526732B2 true JP5526732B2 (ja) | 2014-06-18 |
Family
ID=44066416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009267021A Expired - Fee Related JP5526732B2 (ja) | 2009-11-25 | 2009-11-25 | ワイヤーハーネスの製造方法、及びワイヤーハーネス |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9018528B2 (ja) |
EP (1) | EP2506268A4 (ja) |
JP (1) | JP5526732B2 (ja) |
CN (1) | CN102667970B (ja) |
WO (1) | WO2011065311A1 (ja) |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2506267A4 (en) | 2009-11-25 | 2014-12-31 | Autonetworks Technologies Ltd | METHOD FOR PRODUCING ELECTRICAL BEAM, AND ELECTRICAL BEAM |
JP6010352B2 (ja) * | 2012-06-07 | 2016-10-19 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 硬化性増感剤、光硬化材料、硬化物及びワイヤーハーネス材料 |
JP2014116196A (ja) * | 2012-12-10 | 2014-06-26 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | ワイヤーハーネス及びその製造方法 |
JP6294057B2 (ja) * | 2013-11-21 | 2018-03-14 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 硬化性組成物及び硬化材料 |
US9466404B2 (en) * | 2013-12-13 | 2016-10-11 | Rohr, Inc. | Rigid/pliable sectional resin infused shielded wire harness |
JP6158742B2 (ja) * | 2014-04-17 | 2017-07-05 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 光硬化性防水剤およびワイヤーハーネス |
JP6172127B2 (ja) | 2014-11-28 | 2017-08-02 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ワイヤーハーネス |
JP6439742B2 (ja) * | 2016-04-27 | 2018-12-19 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ワイヤーハーネス |
JP2018092836A (ja) * | 2016-12-06 | 2018-06-14 | 矢崎総業株式会社 | 端子付き電線、端子付き電線の製造方法、及び、ワイヤハーネス |
US10017659B1 (en) * | 2017-10-09 | 2018-07-10 | Delphi Technologies, Inc | Robust sealed electric terminal assembly |
JP6787292B2 (ja) * | 2017-10-13 | 2020-11-18 | 住友電装株式会社 | ワイヤハーネス |
CN110474218B (zh) * | 2018-05-10 | 2021-10-12 | 同方威视技术股份有限公司 | 带防护的柔性扁平电缆与连接部件的连接方法 |
JP7315003B2 (ja) * | 2019-08-01 | 2023-07-26 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ワイヤーハーネスおよびワイヤーハーネスの製造方法ならびに光硬化性組成物およびその硬化物 |
JP7390132B2 (ja) * | 2019-08-21 | 2023-12-01 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ワイヤーハーネス |
JP7298388B2 (ja) * | 2019-08-21 | 2023-06-27 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ワイヤーハーネス |
JP7017591B2 (ja) * | 2020-02-04 | 2022-02-08 | 矢崎総業株式会社 | 端子付電線及びセンサ固定方法 |
CN111710477A (zh) * | 2020-06-10 | 2020-09-25 | 昆山沪光汽车电器股份有限公司 | 一种线束包覆组装方法 |
Family Cites Families (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6319780A (ja) | 1986-07-10 | 1988-01-27 | 矢崎総業株式会社 | 電線の結合部に被覆層を形成する方法 |
JP3095658B2 (ja) * | 1995-04-24 | 2000-10-10 | 太陽インキ製造株式会社 | シアノグアニジン誘導体及びそれを用いた熱硬化性又は光硬化性熱硬化性樹脂組成物 |
JP3602208B2 (ja) * | 1995-07-20 | 2004-12-15 | 矢崎総業株式会社 | ワイヤーハーネスおよびその製造方法 |
JP3645406B2 (ja) | 1997-09-29 | 2005-05-11 | 新第一塩ビ株式会社 | ペースト加工用塩化ビニル系重合体ラテックスおよびその製造方法 |
US6362249B2 (en) * | 1998-09-04 | 2002-03-26 | Dsm Desotech Inc. | Radiation-curable coating compositions, coated optical fiber, radiation-curable matrix forming material and ribbon assembly |
CN100404579C (zh) * | 2003-11-26 | 2008-07-23 | 三井化学株式会社 | 单液型光热并用固化性树脂组合物及其用途 |
WO2005071792A1 (ja) * | 2004-01-27 | 2005-08-04 | Yazaki Corporation | 被覆電線の接続部防水処理方法 |
JP4267522B2 (ja) | 2004-06-04 | 2009-05-27 | 矢崎総業株式会社 | 電線の被覆層除去部の処理方法 |
JPWO2007013589A1 (ja) * | 2005-07-29 | 2009-02-12 | 矢崎総業株式会社 | アース用電線の止水方法およびアース用電線 |
JP2007317470A (ja) | 2006-05-25 | 2007-12-06 | Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk | 芯線接続部の封止方法 |
JP4996205B2 (ja) * | 2006-11-08 | 2012-08-08 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 電線の止水処理方法 |
JP5260136B2 (ja) | 2007-09-06 | 2013-08-14 | 日東電工株式会社 | 光重合反応とレドックス重合反応とを併用するアクリル系粘弾性体層の製造方法、及び粘着テープ又はシート |
JP2009099451A (ja) * | 2007-10-18 | 2009-05-07 | Yazaki Corp | 線間止水方法 |
JP4844541B2 (ja) * | 2007-11-20 | 2011-12-28 | 住友電装株式会社 | スプライス部の防水方法および防水スプライス部を備えたワイヤハーネス |
JP2009205947A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Jsr Corp | ケーブル被覆材用液状硬化性組成物 |
US7923706B2 (en) * | 2008-10-03 | 2011-04-12 | Nordson Corporation | Ultraviolet curing apparatus for continuous material |
JP5391773B2 (ja) * | 2009-03-26 | 2014-01-15 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ワイヤハーネスへの線間止水方法 |
JP5526731B2 (ja) * | 2009-11-25 | 2014-06-18 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ワイヤーハーネスの製造方法、及びワイヤーハーネス |
JP5482140B2 (ja) * | 2009-11-25 | 2014-04-23 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | ワイヤーハーネスの製造方法、及びワイヤーハーネス |
-
2009
- 2009-11-25 JP JP2009267021A patent/JP5526732B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2010
- 2010-11-19 WO PCT/JP2010/070729 patent/WO2011065311A1/ja active Application Filing
- 2010-11-19 CN CN201080053504.XA patent/CN102667970B/zh not_active Expired - Fee Related
- 2010-11-19 EP EP10833157.0A patent/EP2506268A4/en not_active Withdrawn
- 2010-11-19 US US13/504,359 patent/US9018528B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP2506268A1 (en) | 2012-10-03 |
US9018528B2 (en) | 2015-04-28 |
CN102667970B (zh) | 2014-02-05 |
CN102667970A (zh) | 2012-09-12 |
JP2011113694A (ja) | 2011-06-09 |
EP2506268A4 (en) | 2014-12-31 |
US20120247828A1 (en) | 2012-10-04 |
WO2011065311A1 (ja) | 2011-06-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5526732B2 (ja) | ワイヤーハーネスの製造方法、及びワイヤーハーネス | |
WO2011065310A1 (ja) | ワイヤーハーネスの製造方法、及びワイヤーハーネス | |
JP2012248527A (ja) | ワイヤーハーネス及びその製造方法 | |
JP5482140B2 (ja) | ワイヤーハーネスの製造方法、及びワイヤーハーネス | |
US10290396B2 (en) | Wiring harness having waterproofing agent with reactive adhesive | |
JPWO2005071792A1 (ja) | 被覆電線の接続部防水処理方法 | |
JP2013251166A (ja) | ワイヤーハーネス及びその製造方法 | |
JP5526731B2 (ja) | ワイヤーハーネスの製造方法、及びワイヤーハーネス | |
JP2015159070A (ja) | ワイヤーハーネス | |
JP5297163B2 (ja) | Uv硬化性樹脂組成物およびこれを用いた接着方法 | |
JP6206240B2 (ja) | 端子付き被覆電線、その製造方法及びワイヤーハーネス | |
JP6111997B2 (ja) | 防食剤、端子付き被覆電線及びワイヤーハーネス | |
WO2015088004A1 (ja) | 被覆電線用封止材 | |
WO2015083811A1 (ja) | プラスチックライニング鋼管の溶接部防食方法及び熱収縮性防食シート用押え粘着テープ | |
JP2015185264A (ja) | 端子付き被覆電線 | |
JP2015174995A (ja) | 粘着剤組成物、防食端子及び端子付き被覆電線 | |
JP6176164B2 (ja) | 端子付き被覆電線 | |
TW201905016A (zh) | 聚合性樹脂組合物和其固化物 | |
JP4947275B2 (ja) | 電子部品保護シートおよびコーティング方法 | |
JP2024143134A (ja) | 接続電線及び接続電線の製造方法 | |
JP2015170557A (ja) | 端子付き被覆電線 | |
US11198804B2 (en) | Transparent sealant and its production and use | |
JP2024143135A (ja) | 接続電線及び接続電線の製造方法 | |
JP2024134705A (ja) | 端子挿入済みコネクタ、コネクタ付きワイヤハーネス、端子挿入済みコネクタの製造方法 | |
JP2024143133A (ja) | 接続電線及び接続電線の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120907 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140121 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140225 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140318 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140331 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5526732 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |