JP5524464B2 - 垂直磁気記録媒体 - Google Patents

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Description

本発明は、HDD(ハードディスクドライブ)などに搭載される垂直磁気記録媒体に関する。
近年の情報処理の大容量化に伴い、各種の情報記録技術が開発されている。特に磁気記録技術を用いたHDDの面記録密度は年率100%程度の割合で増加し続けている。最近では、HDD等に用いられる2.5インチ径磁気ディスク(磁気記録媒体)にして、1枚あたり250GBを超える情報記録容量が求められるようになってきており、このような要請にこたえるためには1平方インチあたり400GBitを超える情報記録密度を実現することが求められる。
HDD等に用いられる磁気記録媒体において高記録密度を達成するために、近年、垂直磁気記録方式の磁気記録媒体(垂直磁気記録媒体)が提案されている。従来の面内磁気記録方式は磁気記録層の磁化容易軸が基体面の平面方向に配向されていたが、垂直磁気記録方式は磁化容易軸が基体面に対して垂直方向に配向するよう調整されている。垂直磁気記録方式は面内記録方式に比べて磁性粒が微細化するほど反磁界(Hd)が小さくなって保磁力Hcが向上し、熱揺らぎ現象を抑制することができるので、高記録密度化に対して好適である。
垂直磁気記録方式は、面内磁気記録方式の場合とは異なり、磁気記録層の磁化容易軸は基板面に対して垂直方向に配向するよう調整されている。垂直磁気記録方式は面内記録方式に比べて、熱揺らぎ現象を抑制することができるので、高記録密度化に対して好適である。
垂直磁気記録方式において磁気記録層がhcp構造(六方最密充填構造)である場合には磁化容易軸はC軸方向であり、C軸を基板の法線方向に配向させる必要がある。このC軸の配向性を向上させるためには、特許文献1(特開2003−77122)に示されるように、磁気記録層の下にhcp構造の非磁性の下地層を設けることが有効である。
また垂直磁気記録方式では、特許文献2(特開2002−74648)に示されるように磁気記録層の下に軟磁性層を備えた、いわゆる二層型垂直磁気を用いることが好ましい。これにより磁気記録時において、磁気ヘッド、磁気記録層及び軟磁性層間に磁気回路を形成し、磁束を集中させて磁界強度(磁束密度)を高めることができる。
ところが、軟磁性層を形成すると下地層の配向性や平滑性を乱し、磁気記録層の垂直配向性に影響を及ぼしてしまうという問題があった。これに対し特許文献3(特開2005−044464)では、単体でfcc構造(面心立方結晶構造)を形成する金属元素からなるアモルファスの第一非磁性下地層(前下地層)と、hcp構造を有する第二非磁性下地層(下地層)と、垂直磁気記録層(磁気記録層)とをそれぞれ接して形成した構成が記載されている。特許文献3によれば、上記構成により、垂直磁気記録層の垂直配向性を厳密に制御できるとしている。
特開2003−77122号公報 特開2002−74648号公報 特開2005−044464号公報
上記の如く高記録密度化している磁気記録媒体であるが、今後さらなる記録密度の向上が要請されている。高記録密度化のために重要な要素としては、保磁力Hcや逆磁区核形成磁界Hnなどの静磁気特性の向上と、オーバーライト特性(OW特性)やSNR(Signal to Noise Ratio:シグナルノイズ比)、トラック幅の狭小化などの電磁変換特性の向上がある。その中でも保磁力Hcの向上とSNRの向上は、面積の小さな記録ビットにおいても正確に且つ高速に読み書きするために重要である。
すなわち、上述したように高記録密度化を図るためには磁性粒を微細化することが有効である。しかしながら、過度に磁性粒を微細化すれば、磁性粒を構成する原子が少なくなりすぎるため、面内磁気記録媒体と同様に熱揺らぎ現象が問題となってしまう。この熱揺らぎの問題を回避するために、これまでは次のような方法が採られてきた。一つは、磁気記録層の組成を最適化することで異方性定数(Ku)を増大させ、媒体の保磁力を向上させる方法である。他の一つは、スパッタリング成膜時に用いる雰囲気ガスの圧力(成膜ガス圧)を高くすることにより微細化を促進させる方法である。もう一つは、下地層や前下地層の材料、あるいはそれらの膜構成の最適化により磁気記録層の結晶配向性を改善することにより保磁力を向上させる方法である。
しかし、近年に求められている高記録密度において、もはや組成の調整のみで磁性粒を充分に微細化することは困難である。また成膜ガス圧を高くすると膜の組織が粗になるために強度が低下し、またコロージョンの発生原因ともなるため、媒体の信頼性が低下してしまうという問題がある。
そこで本発明は、前下地層の改善を図り、もって下地層および磁気記録層の結晶配向性を向上させることにより、さらなる高記録密度化を図ることが可能な垂直磁気記録媒体を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために発明者らが鋭意検討したところ、hcp構造の磁気記録層の結晶配向性を向上させるためには、その成長の基礎となるhcp構造の下地層が重要であり、下地層の結晶の状態はその基礎となる前下地層に大きく影響を受けることに着眼した。一方、非晶質である軟磁性層の上に単に前下地層を成膜すると、下地層の結晶配向性を向上させるほどの前下地層の結晶配向性を得るためには、前下地層の膜厚が厚くなってしまうという問題がある。そこで発明者らがさらに研究を重ねたところ、前下地層を初期成長層と配向性成長層とに分けることにより、薄い膜厚で高い結晶配向性が得られることを見出し、本発明を完成するに到った。
すなわち本発明に係る垂直磁気記録媒体の代表的な構成は、基体上に少なくとも、軟磁性を示す軟磁性層と、軟磁性層の上に形成された結晶性の前下地層と、前下地層の上に形成された下地層と、信号を記録する磁気記録層とがこの順に成膜された垂直磁気記録媒体において、前下地層は、第1前下地層と、第1前下地層の上に形成され結晶粒子が第1前下地層より小さい第2前下地層とからなることを特徴とする。
このように、初期成長層である第1前下地層と、配向性成長層である第2前下地層とを成膜することにより、軟磁性層の非晶質による影響を軽減し、前下地層の結晶配向性を向上させることができる。そして第2前下地層の結晶粒子を小さくすることにより、その上に成膜される下地層の微細化および配向性向上を図ることができる。したがって磁気記録層の結晶配向性を向上させることができ、さらなる高記録密度化を図ることができる。
第1前下地層は、スパッタリングによって成膜する際に、第2前下地層よりも低いバイアス電圧を印加し、またはバイアス電圧を印加しなくともよい。換言すれば、第2前下地層は第1前下地層よりも高いバイアス電圧を印加して成膜を行ってもよい。これにより、第2前下地層の結晶粒子を第1前下地層より小さくすることができる。
第2前下地層は、スパッタリングによって成膜する際に、第1前下地層よりも大きいアーク電流(スパッタ出力)で成膜を行ってもよい。なお、アーク電流に代えてアーク電圧によって制御してもよい。アーク電流が大きいと成膜速度が速くなり、結晶成長が間に合わないために結晶粒子は微細化する。これにより、第2前下地層の結晶粒子を第1前下地層より小さくすることができる。
前下地層は、Ni(ニッケル)、Cu(銅)、Pt(プラチナ)、Pd(パラジウム)から選択することができる。さらにこれらの金属を主成分とし、Ti(チタン)、V(バナジウム)、Ta(タンタル)、Cr、Mo(モリブデン)、W(タングステン)のいずれか1つ以上の添加元素を含む合金としてもよい。添加元素の濃度は、3〜20at%(原子%)とすることができる。添加元素の種類と濃度によって、結晶粒子の大きさを調節することができる。
前下地層がNiを主成分とする場合において、添加元素の濃度は、5〜20at%であることが好ましい。Niの結晶の(111)面の原子間距離はRuとCoの間にあり、Niの影響を受けたRuの結晶の状態はCoの結晶配向性を高めることができる。5〜20at%としたのは、5%未満ではNiが本来の強磁性体の性質を発揮してしまうためであり、20at%より多くてはNiが結晶構造を維持できなくなってアモルファスになってしまうためである。
本発明によれば、前下地層の改善を図り、もって下地層および磁気記録層の結晶配向性を向上させることにより、さらなる高記録密度化を図ることが可能な垂直磁気記録媒体を提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(実施形態)
本発明にかかる垂直磁気記録媒体の実施形態について説明する。図1は、本実施形態にかかる垂直磁気記録媒体100の構成を説明する図である。図1に示す垂直磁気記録媒体100は、ディスク基体110、付着層112、第1軟磁性層114a、スペーサ層114b、第2軟磁性層114c、第1前下地層116a、第2前下地層116b、第1下地層118a、第2下地層118b、非磁性グラニュラ層120、第1磁気記録層122a、第2磁気記録層122b、補助記録層124、保護層126、潤滑層128で構成されている。なお第1軟磁性層114a、スペーサ層114b、第2軟磁性層114cは、あわせて軟磁性層114を構成する。第1前下地層116aと第2前下地層116bはあわせて前下地層116を構成する。第1下地層118aと第2下地層118bはあわせて下地層118を構成する。第1磁気記録層122aと第2磁気記録層122bとはあわせて磁気記録層122を構成する。
[基体成型工程]
ディスク基体110は、アモルファスのアルミノシリケートガラスをダイレクトプレスで円板状に成型したガラスディスクを用いることができる。なおガラスディスクの種類、サイズ、厚さ等は特に制限されない。ガラスディスクの材質としては、例えば、アルミノシリケートガラス、ソーダライムガラス、ソーダアルミノケイ酸ガラス、アルミノボロシリケートガラス、ボロシリケートガラス、石英ガラス、チェーンシリケートガラス、又は、結晶化ガラス等のガラスセラミックなどが挙げられる。このガラスディスクに研削、研磨、化学強化を順次施し、化学強化ガラスディスクからなる平滑な非磁性のディスク基体110を得ることができる。
[成膜工程]
上述した基体成型工程で得られたディスク基体110上に、DCマグネトロンスパッタリング法にて付着層112、軟磁性層114、前下地層116、下地層118、非磁性グラニュラ層120、磁気記録層122、補助記録層124を順次成膜を行い、保護層126はCVD法により成膜する。この後、潤滑層128をディップコート法により成膜する。なお、生産性が高いという点で、インライン型成膜方法を用いることも好ましい。以下、各層の構成および製造方法について説明する。
付着層112はディスク基体110に接して形成され、この上に成膜される軟磁性層114とディスク基体110との剥離強度を高める機能と、この上に成膜される各層の結晶グレインを微細化及び均一化させる機能を備えている。付着層112は、ディスク基体110がアモルファスガラスからなる場合、そのアモルファスガラス表面に対応させる為にアモルファス(非晶質)の合金膜とすることが好ましい。
付着層112としては、例えばCrTi系非晶質層、CoW系非晶質層、CrW系非晶質層、CrTa系非晶質層、CrNb系非晶質層から選択することができる。中でもCoW系合金膜は、微結晶を含むアモルファス金属膜を形成するので特に好ましい。付着層112は単一材料からなる単層でも良いが、複数層を積層して形成してもよい。例えばCrTi層の上にCoW層またはCrW層を形成してもよい。またこれらの付着層112は、二酸化炭素、一酸化炭素、窒素、又は酸素を含む材料によってスパッタを行うか、もしくは表面層をこれらのガスで暴露したものであることが好ましい。
軟磁性層114は、垂直磁気記録方式において記録層に垂直方向に磁束を通過させるために、記録時に一時的に磁路を形成する層である。軟磁性層114は第1軟磁性層114aと第2軟磁性層114cの間に非磁性のスペーサ層114bを介在させることによって、AFCを備えるように構成することができる。これにより軟磁性層114の磁化方向を高い精度で磁路(磁気回路)に沿って整列させることができ、磁化方向の垂直成分が極めて少なくなるため、軟磁性層114から生じるノイズを低減することができる。第1軟磁性層114a、第2軟磁性層114cの組成としては、CoTaZrなどのコバルト系合金、CoCrFeB、CoFeTaZrなどのCo−Fe系合金、[Ni−Fe/Sn]n多層構造のようなNi−Fe系合金などを用いることができる。
前下地層116は非磁性の合金層であり、軟磁性層114を防護する作用と、この上に成膜される下地層118に含まれる六方最密充填構造(hcp構造)の磁化容易軸をディスク垂直方向に配向させる機能を備える。前下地層116は面心立方構造(fcc構造)の(111)面がディスク基体110の主表面と平行となっていることが好ましい。
本実施形態において前下地層116は、上述のように、結晶粒子が比較的大きい第1前下地層116aと、第1前下地層116aの上に形成された結晶粒子が比較的小さい第2前下地層116bとからなる。
前下地層116は非晶質である軟磁性層114の上に成膜するものであり、膜厚が成長するに従って結晶配向性が向上する。したがって、単に前下地層116を成膜すると、下地層118の結晶配向性を向上させるほどの前下地層116の結晶配向性を得るためには、前下地層116の膜厚が厚くなってしまう。
そこで本実施形態においては、前下地層116を、初期成長層である第1前下地層116aと、配向性成長層である第2前下地層116bとに分けて成膜している。これにより、単に連続的に1層の前下地層116を成膜するよりも、薄い膜厚で高い結晶配向性を得ることができる。すなわち、第1前下地層116aによって軟磁性層の非晶質による影響を軽減し、結晶性の第1前下地層116aの上に第2前下地層116bを成膜することによって前下地層の結晶配向性を向上させることができる。
そして、第2前下地層116bの結晶粒子を第1前下地層116aよりも小さくすることにより、その上に成膜される下地層118の微細化および配向性向上を図ることができる。したがって連鎖的に、磁気記録層122の結晶配向性を向上させることができ、さらなる高記録密度化を図ることができる。
第2前下地層116bの結晶粒子を第1前下地層116aよりも小さくする手段として、第1前下地層116aをスパッタリングによって成膜する際に、第2前下地層116bよりも低いバイアス電圧を印加し、またはバイアス電圧を印加しないことで実現できる。この理由については定かではないが、第2前下地層116bを第1前下地層116aよりも高いバイアス電圧を印加して成膜することにより、第2前下地層116bが元素を引き寄せる力が大きくなる。すると成膜速度が速くなり、結晶成長が間に合わないために結晶粒子は微細化すると考えられる。
また第2前下地層116bの結晶粒子を第1前下地層116aよりも小さくする他の手段として、第2前下地層116bをスパッタリングによって成膜する際に、第1前下地層116aよりも大きいアーク電流(スパッタ出力)で成膜を行うことで実現できる。なお、アーク電流に代えてアーク電圧によって制御してもよい。アーク電流が大きい場合にもやはり成膜速度が速くなり、結晶成長が間に合わないために結晶粒子は微細化すると考えられる。
また第2前下地層116bの結晶粒子を第1前下地層116aよりも小さくする他の手段として、第1前下地層116aと第2前下地層116bとで組成を異ならせることが考えられる。全く異なる元素を主成分としてもよいが、主成分を同じにして添加元素の量または種類を異ならせてもよい。例えば、両方とも主成分をNi、添加元素をWとしたとき、第1前下地層116aはNiW、第2前下地層116bはNiW10というように構成してもよい。また酸素または酸化物が混入すると結晶粒子が微細化することから、第2前下地層116bに微量の酸素または酸化物を添加してもよい。
前下地層116の材質としては、NiWを好適に用いることができる。第1軟磁性層114aおよび第2軟磁性層114cに含まれるNdおよびFeは、酸化物となりやすい傾向にある。NdおよびFeといった金属の酸化物(コロージョン)が当該垂直磁気記録媒体100の表面に析出すると、その位置に記録されたデータが消失してしまうほか、磁気ヘッドの低浮上量化もあいまってクラッシュ障害が発生し、ディスクドライブの故障に発展するおそれがある。
NiWを含む前下地層116を備える構成により、NiWで構成される緻密な前下地層116が、前下地層116の下に位置する第1軟磁性層114aおよび第2軟磁性層114cの酸化を防止することができ、第1軟磁性層114aおよび第2軟磁性層114cから発生するコロージョンを抑制することが可能となる。
前下地層116がNiを主成分とする場合において、添加元素の濃度は、5〜20at%であることが好ましい。Niの結晶の(111)面の原子間距離はRuとCoの間にあり、Niの影響を受けたRuの結晶の状態はCoの結晶配向性を高めることができる。5〜20at%としたのは、5%未満ではNiが本来の強磁性体の性質を発揮してしまうためであり、20at%より多くてはNiが結晶構造を維持できなくなってアモルファスになってしまうためである。
なお前下地層116の材質としてはNiWに限られず、第1軟磁性層114aおよび第2軟磁性層114cの酸化を防止できれば足り、Ni、Cu、Pt、Pd、Zr、Hf、Nb、Taから選択してもよい。さらにこれらの金属を主成分とし、Ti、V、Cr、Mo、Wのいずれか1つ以上の添加元素を含む合金としてもよい。
下地層118はhcp構造であって、磁気記録層122のCoのhcp構造の結晶をグラニュラ構造として成長させる作用を有している。したがって、下地層118の結晶配向性が高いほど、すなわち下地層118の結晶の(0001)面がディスク基体110の主表面と平行になっているほど、磁気記録層122の配向性を向上させることができる。下地層118の材質としてはRuが代表的であるが、その他に、RuCr、RuCoから選択することができる。Ruはhcp構造をとり、また結晶の格子間隔がCoと近いため、Coを主成分とする磁気記録層122を良好に配向させることができる。
下地層118をRuとした場合において、スパッタ時のガス圧を変更することによりRuからなる2層構造とすることができる。具体的には、下層側の第1下地層118aを形成する際にはArのガス圧を所定圧力、すなわち低圧にし、上層側の第2下地層118bを形成する際には、下層側の第1下地層118aを形成するときよりもArのガス圧を高くする、すなわち高圧にする。これにより、第1下地層118aによる磁気記録層122の結晶配向性の向上、および第2下地層118bによる磁気記録層122の磁性粒子の粒径の微細化が可能となる。
また、ガス圧を高くするとスパッタリングされるプラズマイオンの平均自由行程が短くなるため、成膜速度が遅くなり、皮膜が粗になる。このため、Ruの結晶粒子の分離微細化を促進することができ、Coの微細化も可能となる。
非磁性グラニュラ層120はグラニュラ構造を有する非磁性の層である。下地層118のhcp結晶構造の上に非磁性のグラニュラ層を形成し、この上に第1磁気記録層122a(または磁気記録層122)のグラニュラ層を成長させることにより、磁性のグラニュラ層を初期成長の段階(立ち上がり)から分離させる作用を有している。これにより、磁気記録層122の磁性粒子の孤立化を促進することができる。非磁性グラニュラ層120の組成は、Co系合金からなる非磁性の結晶粒子の間に、非磁性物質を偏析させて粒界を形成することにより、グラニュラ構造とすることができる。
本実施形態においては、かかる非磁性グラニュラ層120にCoCr−SiOを用いる。これにより、Co系合金(非磁性の結晶粒子)の間にSiO(非磁性物質)が偏析して粒界を形成し、非磁性グラニュラ層120がグラニュラ構造となる。なお、CoCr−SiOは一例であり、これに限定されるものではない。他には、CoCrRu−SiOを好適に用いることができ、さらにRuに代えてRh(ロジウム)、Pd(パラジウム)、Ag(銀)、Os(オスミウム)、Ir(イリジウム)、Au(金)も利用することができる。また非磁性物質とは、磁性粒(磁性グレイン)間の交換相互作用が抑制、または、遮断されるように、磁性粒の周囲に粒界部を形成しうる物質であって、コバルト(Co)と固溶しない非磁性物質であればよい。例えば酸化珪素(SiOx)、クロム(Cr)、酸化クロム(CrO、Cr)、酸化チタン(TiO)、酸化ジルコン(ZrO)、酸化タンタル(Ta)を例示できる。
なお本実施形態では、下地層188(第2下地層188b)の上に非磁性グラニュラ層120を設けているが、これに限定されるものではなく、非磁性グラニュラ層120を設けずに垂直磁気記録媒体100を構成することも可能である。
磁気記録層122は、Co系合金、Fe系合金、Ni系合金から選択される硬磁性体の磁性粒の周囲に非磁性物質を偏析させて粒界を形成した柱状のグラニュラ構造を有した強磁性層である。この磁性粒は、非磁性グラニュラ層120を設けることにより、そのグラニュラ構造から継続してエピタキシャル成長することができる。本実施形態では組成および膜厚の異なる第1磁気記録層122aと、第2磁気記録層122bとから構成されている。第1磁気記録層122aと第2磁気記録層122bは、いずれも非磁性物質としてはSiO、Cr、TiO、B、Fe等の酸化物や、BN等の窒化物、B等の炭化物を好適に用いることができる。本実施形態にかかる垂直磁気記録媒体100は、ディスクリート型であるため、磁気記録層122がグラニュラ構造をとる構成により、SNRを向上させることが可能となる。
本実施形態では、第1磁気記録層122aにCoCrPt−Crを用いる。CoCrPt−Crは、CoCrPtからなる磁性粒(グレイン)の周囲に、非磁性物質であるCrおよびCr(酸化物)が偏析して粒界を形成し、磁性粒が柱状に成長したグラニュラ構造を形成した。この磁性粒は、非磁性グラニュラ層のグラニュラ構造から継続してエピタキシャル成長した。
また第2磁気記録層122bには、CoCrPt−SiO−TiOを用いる。第2磁気記録層122bにおいても、CoCrPtからなる磁性粒(グレイン)の周囲に非磁性物質であるCrおよびSiO、TiO(複合酸化物)が偏析して粒界を形成し、磁性粒が柱状に成長したグラニュラ構造を形成した。
なお、上記に示した第1磁気記録層122aおよび第2磁気記録層122bに用いた物質は一例であり、これに限定されるものではない。また、本実施形態では、第1磁気記録層122aと第2磁気記録層122bで異なる材料(ターゲット)であるが、これに限定されず組成や種類が同じ材料であってもよい。非磁性領域を形成するための非磁性物質としては、例えば酸化珪素(SiO)、クロム(Cr)、酸化クロム(Cr)、酸化チタン(TiO)、酸化ジルコン(ZrO)、酸化タンタル(Ta)、酸化鉄(Fe)、酸化ボロン(B)等の酸化物を例示できる。また、BN等の窒化物、B等の炭化物も好適に用いることができる。
さらに本実施形態では、第1磁気記録層122aにおいて1種類の、第2磁気記録層122bにおいて2種類の非磁性物質(酸化物)を用いているが、これに限定されるものではなく、第1磁気記録層122aまたは第2磁気記録層122bのいずれかまたは両方において2種類以上の非磁性物質を複合して用いることも可能である。このとき含有する非磁性物質の種類には限定がないが、本実施形態の如く特にSiOおよびTiOを含むことが好ましい。したがって、本実施形態とは異なり、磁気記録層122が1層のみで構成される場合、かかる磁気記録層122はCoCrPt−SiO−TiOからなることが好ましい。
補助記録層124は基体主表面の面内方向に磁気的にほぼ連続した磁性層である。補助記録層124は磁気記録層122に対して磁気的相互作用を有するように、隣接または近接している必要がある。補助記録層124の材質としては、例えばCoCrPt、CoCrPtB、またはこれらに微少量の酸化物を含有させて構成することができる。補助記録層124は逆磁区核形成磁界Hnの調整、保磁力Hcの調整を行い、これにより耐熱揺らぎ特性、OW特性、およびSNRの改善を図ることを目的としている。この目的を達成するために、補助記録層は垂直磁気異方性Kuおよび飽和磁化Msが高いことが望ましい。なお本実施形態において補助記録層124は磁気記録層122の上方に設けているが、下方に設けてもよい。
なお、「磁気的に連続している」とは磁性が連続していることを意味している。「ほぼ連続している」とは、補助記録層124全体で観察すれば一つの磁石ではなく、結晶粒子の粒界などによって磁性が不連続となっていてもよいことを意味している。粒界は結晶の不連続のみではなく、Crが偏析していてもよく、さらに微少量の酸化物を含有させて偏析させても良い。ただし補助記録層124に酸化物を含有する粒界を形成した場合であっても、磁気記録層122の粒界よりも面積が小さい(酸化物の含有量が少ない)ことが好ましい。補助記録層124の機能と作用については必ずしも明確ではないが、磁気記録層122のグラニュラ磁性粒と磁気的相互作用を有する(交換結合を行う)ことによってHnおよびHcを調整することができ、耐熱揺らぎ特性およびSNRを向上させていると考えられる。またグラニュラ磁性粒と接続する結晶粒子(磁気的相互作用を有する結晶粒子)がグラニュラ磁性粒の断面よりも広面積となるため磁気ヘッドから多くの磁束を受けて磁化反転しやすくなり、全体のOW特性を向上させるものと考えられる。
保護層126は、真空を保ったままカーボンをCVD法により成膜して形成する。保護層126は、磁気ヘッドの衝撃から垂直磁気記録媒体100を防護するための層であり、ダイヤモンドライクカーボン(DLC)を含んで構成される。したがって、緻密で耐久性のある保護層126とすることができる。
一般にCVD法によって成膜されたカーボンはスパッタ法によって成膜したものと比べて膜硬度が向上するので、磁気ヘッドからの衝撃に対してより有効に垂直磁気記録媒体100を防護することができる。
本実施形態では、保護層126を成膜した後さらに窒化処理を遂行する。窒化処理は、保護層126を成膜する際に用いるCVDチャンバと同一のCVDチャンバで気体をエチレンから窒素に変更して行う。詳しくはチャンバ内に窒素を導入してプラズマ化し、基体に高周波バイアスをかけて窒素イオンをカーボン層に打ち込む(窒素トリートメント)。なお窒化炭素を用いたCVD法やスパッタリング法によって窒化炭素膜を形成してもよい。
潤滑層128は、PFPE(パーフロロポリエーテル)をディップコート法により成膜する。PFPEは長い鎖状の分子構造を有し、末端に水酸基(OH)を配している。PFPEの末端に配される水酸基は保護層126の表面に存在する窒素と高い親和性がある。したがって、本実施形態にかかる保護層126の表面には窒素が含有する構成により、潤滑層128の保護層126に対する付着率(BR)を向上させることができる。この潤滑層128の作用により、垂直磁気記録媒体100の表面に磁気ヘッドが接触しても、保護層126の損傷や欠損を防止することができる。
(実施例と評価)
ディスク基体110上に、真空引きを行った成膜装置を用いて、DCマグネトロンスパッタリング法にてAr雰囲気中で、付着層112から補助記録層124まで順次成膜を行った。付着層112は、CrTiとした。軟磁性層114は、第1軟磁性層114a、第2軟磁性層114cの組成はCoFeTaZrとし、スペーサ層114bの組成はRuとした。前下地層116はNiW合金とした。下地層118は、第1下地層118aは低圧Ar下でRuを成膜し、第2下地層118bは高圧Ar下でRuを成膜した。非磁性グラニュラ層120の組成は非磁性のCoCr−SiOとした。第1磁気記録層122aの組成は、CoCrPt−Crとし、第2磁気記録層122bの組成は、CoCrPt−SiO−TiOとした。補助記録層124の組成はCoCrPtBとした。保護層126はCVD法によりCを用いて成膜し、同一チャンバ内で、窒素を導入して窒化処理を行った。潤滑層128はディップコート法によりPFPEを用いて形成した。
評価のために、実施例として第1前下地層116aおよび第2前下地層116bをNiWとした。第1前下地層116aはバイアス電圧をかけずに成膜し、膜厚を2.5nmとした。第2前下地層116bは−400Vのバイアス電圧をかけて成膜し、膜厚を3.0nmとした。そして、実施例1として第2下地層118bの膜厚を5nmとし、実施例2として第2下地層118bの膜厚を8.5nmとした。
比較例としては、単層の前下地層を成膜した。このとき組成はNiWとし、−400Vのバイアス電圧をかけて成膜し、その膜厚を7nmとした。そして、比較例1として第2下地層118bの膜厚を10.5nmとした。
図2は第2下地層118bの膜厚を変化させた場合の下地層118と磁気記録層122の結晶配向性の関係を説明する図である。結晶配向性は、X線回折(X-ray diffraction; XRD)によってΔθ50を測定した。
図2を参照すると、比較例1における下地層118のΔθ50に比して、下地層118および磁気記録層122の両方において、実施例1および実施例2は大幅にΔθ50が小さくなっている。このことから、実施例にかかる前下地層116によって、それより上の層の結晶配向性が向上していることがわかる。これにより一つには、磁気記録媒体のSNRおよび保磁力Hcを向上させることができ、高記録密度化を図ることができる。もう一つには、同じ静磁気特性および電磁変換特性であっても第2下地層118bの膜厚を薄くすることができ、磁気ヘッドから軟磁性層114に到る磁気的スペーシングを狭くすることができるため、高記録密度化を図ることができる。
図3は、第2下地層118bの膜厚を変化させた場合の記録再生特性の評価を説明する図である。記録再生特性としては、リード/ライトアナライザーと垂直磁気記録方式用磁気ヘッドを用いて、bER(ビットエラーレート)によって評価した。
図3を参照すると、比較例におけるbERに対して、実施例1および実施例2はいずれもbERが大幅に向上している。このことからも、記録ビットの極小化による高記録密度化を図り、または下地層118の薄膜化による高記録密度化を図ることができることがわかる。
図4は、さらに第1前下地層116aと第2前下地層116bの膜厚を変更した場合の記録再生特性(bER)の評価を説明する図である。図4において第1前下地層116aを変更している場合は、第2前下地層116bは3nmに固定している。また第2前下地層116bを変更している場合は、第1前下地層116aを3nmに固定している。
図4に示すように、第1前下地層116a、第2前下地層116bのいずれも、膜厚が薄いほどbERが向上する傾向を見せている。しかし比較すれば、第1前下地層116aの方が薄くなるにしたがって急激に特性の向上が見られている。このことから、下地層118の薄膜化を図ることができることがわかるとともに、特に第1前下地層116aの薄膜化を図れることがわかる。
図5は、第1前下地層116aおよび第2前下地層116bをスパッタリングによって成膜する際のバイアス電圧を変更した場合の記録再生特性(bER)の評価を説明する図である。図5において第1前下地層116aのバイアスを変更している場合は、第2前下地層116bには−500Vのバイアス電圧をかけている。また第2前下地層116bのバイアスを変更している場合には、第1前下地層116aにはバイアス電圧をかけていない。
図5に示すように、第1前下地層116aはバイアス電圧が低くなるにしたがって特性が向上する傾向にあるのに対し、第2前下地層116bはバイアス電圧が高くなるにしたがって特性が向上する傾向がある。この結果から、第1前下地層116aは低いバイアス電圧で成膜し、第2前下地層116bは第1前下地層116aよりも高いバイアス電圧で成膜することにより、bERを向上させられることがわかる。
ここで、スパッタリング成膜においては、バイアス電圧を高くするほど結晶粒子が小さくなることがわかっている。したがって図5に示される実験結果から、前下地層116を、第1前下地層116aと、第1前下地層116aの上に形成され結晶粒子が第1前下地層116aより小さい第2前下地層116bとから構成することにより、bERを向上させられることが確認できた。これは、第2前下地層116bの結晶粒子を小さくすることにより、その上に成膜される下地層118の微細化および配向性向上を図ることができるためと考えられる。
以上説明したように、本実施形態にかかる垂直磁気記録媒体100は、前下地層116の改善を図り、もって下地層118および磁気記録層122の結晶配向性を向上させることにより、さらなる高記録密度化を図ることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、HDD(ハードディスクドライブ)などに搭載される垂直磁気記録媒体として利用することができる。
本実施形態にかかる垂直磁気記録媒体の構成を説明する図である。 第2下地層の膜厚を変化させた場合の下地層と磁気記録層の結晶配向性の関係を説明する図である。 第2下地層の膜厚を変化させた場合の記録再生特性の評価を説明する図である。 第1前下地層と第2前下地層の膜厚を変更した場合の記録再生特性(bER)の評価を説明する図である。 第1前下地層および第2前下地層をスパッタリングによって成膜する際のバイアス電圧を変更した場合の記録再生特性(bER)の評価を説明する図である。
符号の説明
100 …垂直磁気記録媒体
110 …ディスク基体
112 …付着層
114 …軟磁性層
114a …第1軟磁性層
114b …スペーサ層
114c …第2軟磁性層
116 …前下地層
116a …第1前下地層
116b …第2前下地層
118 …下地層
118a …第1下地層
118b …第2下地層
120 …非磁性グラニュラ層
122 …磁気記録層
122a …第1磁気記録層
122b …第2磁気記録層
124 …補助記録層
126 …保護層
128 …潤滑層

Claims (4)

  1. 基体上に少なくとも、軟磁性を示す軟磁性層と、前記軟磁性層の上に形成された結晶性の前下地層と、前記前下地層の上に形成された下地層と、信号を記録する磁気記録層とがこの順に成膜された垂直磁気記録媒体において、
    前記前下地層は、第1前下地層と、前記第1前下地層の上に形成され結晶粒子が前記第1前下地層より小さい第2前下地層とからなり、
    前記第1前下地層は、スパッタリングによって成膜する際に、前記第2前下地層よりも低いバイアス電圧を印加し、またはバイアス電圧を印加しないことを特徴とする垂直磁気記録媒体。
  2. 基体上に少なくとも、軟磁性を示す軟磁性層と、前記軟磁性層の上に形成された結晶性の前下地層と、前記前下地層の上に形成された下地層と、信号を記録する磁気記録層とがこの順に成膜された垂直磁気記録媒体において、
    前記前下地層は、第1前下地層と、前記第1前下地層の上に形成され結晶粒子が前記第1前下地層より小さい第2前下地層とからなり、
    前記第2前下地層は、スパッタリングによって成膜する際に、前記第1前下地層よりも大きいアーク電流で成膜を行うことを特徴とする垂直磁気記録媒体。
  3. 前記前下地層は、Ni、Cu、Pt、Pdのいずれかを主成分とし、Ti、V、Ta、Cr、Mo、Wのいずれか1つ以上の添加元素を含む合金からなることを特徴とする請求項1または2に記載の垂直磁気記録媒体。
  4. 前記前下地層は、Niを主成分とし、前記添加元素の濃度は、5〜20at%であることを特徴とする請求項に記載の垂直磁気記録媒体。
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