JP5521601B2 - 定着装置、画像形成装置及び定着装置の冷却方法 - Google Patents

定着装置、画像形成装置及び定着装置の冷却方法 Download PDF

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本発明は、定着装置、画像形成装置及び定着装置の冷却方法に関する。
近年、低熱容量の定着ローラと高出力のヒータとを組み合わせた定着装置が普及している。低熱容量の定着ローラを用いることで省エネの実現を図り、高出力のヒータを用いることで生産性向上を図っている。
低熱容量の定着ローラを用いると、定着動作時の定着ローラの温度は定着ローラの保持する熱が定着ベルトを介して用紙に伝わるため一定範囲に維持されるが、定着動作終了時は用紙に伝わっていた熱がそのまま定着ローラによって保持される。よって、定着動作終了時の定着ローラの温度はオーバーシュートする可能性がある。
定着ローラの温度が顕著にオーバーシュートすると、定着ローラの耐久性が低下し、超微小粒子が発生する等の問題が生じる。
また、従来の画像形成装置では、生産性向上を図るべく、第1のプリントジョブが実施された後、十分に定着ローラの温度を下げきる前に第2のプリントジョブが実施されるのが一般的である。この場合、第2のプリントジョブの定着動作時には必要以上の熱が用紙に加わり用紙がカールする等の品質不良が発生する場合がある。
例えば第1のプリントジョブで厚紙に対して定着動作を実施した後に第2のプリントジョブで薄紙に定着動作を実施する場合や、第1のプリントジョブでプロセス速度を速くして低画質の画像に定着動作を実施した後に第2のプリントジョブではプロセス速度を遅くして書込密度を上げた高画質の画像に定着動作を実施する場合、第2のプリントジョブの定着動作時に必要以上の熱が用紙に加わり品質不良が発生する。
以上のことから、定着動作終了時に定着ローラの温度を短時間で下げることができれば、定着ローラの温度が顕著にオーバーシュートすることを抑制することができる。
また、紙種又は画質が変更された第2のプリントジョブ実施前に定着ローラの温度を短時間で下げることができれば、生産性向上を図りつつ品質不良の発生を防止することができる。
特許文献1には、印刷停止とともに加熱ローラを特定の温度まで強制冷却するファンを設けた定着装置が開示されている。
また、特許文献2には、加熱ローラを冷却する冷却手段を設け、定着終了後一定時間、加熱ローラが決められた温度になるまで冷却手段を駆動する制御部を設けた定着装置が開示されている。
特許文献3には、異なる画素密度の印刷を行うために用紙の搬送速度を変える場合、定着装置周辺の空気のみを外部に排出する換気手段を備え、換気手段により定着ローラの表面温度を下げる定着装置が開示されている。
特開2006−227374号公報 特開2001−343857号公報 特開2001−242745号公報
特許文献1及び2の定着装置では、プリントジョブ終了直前にヒータの出力を停止し、これにより定着動作終了時のオーバーシュートの抑制を図っている。すなわち、定着動作時にヒータの出力を停止している。そのため、低熱容量の定着ローラを用いる場合には加熱温度が低くなり定着不良が発生する。
なお、高熱容量の定着ローラを用いる場合、プリントジョブ終了直前の定着動作時にヒータの出力を停止しても定着不良は発生し難いが、定着ローラの保持する熱がローラ表面に伝わるため、定着ローラの温度が顕著にオーバーシュートすることを効果的に抑制することはできない。
また、特許文献3の定着装置では、換気により定着ローラを冷却するのみであり冷却性能が低い。よって、紙種又は画質が変更された第2のプリントジョブ実施前に定着ローラの温度を短時間で下げることはできず、生産性向上を図りつつ品質不良の発生を防止することはできない。
本発明の課題は、定着ローラの温度を短時間で下げることで、オーバーシュートを抑制し、かつ、生産性向上を図りつつ品質不良の発生を防止し得る定着装置、画像形成装置及び定着装置の冷却方法を提供することである。
本発明によれば、トナー画像が形成された用紙を加熱する定着部と、
前記用紙と前記定着部との間に送風するとともに前記用紙が前記定着部により挟持されるニップ部又は前記定着部のうち、何れか一方の側に送風方向を切り替える切り替え機構を有する送風部と、
前記送風された空気を前記定着部を収納する筐体外に排気する排気機構と、
定着動作終了時の送風方向を前記定着部側に切り替え、定着動作時の送風方向を前記ニップ部側に切り替えるよう前記切り替え機構を制御し、定着動作終了時における送風量を定着動作時における送風量に比して増加させるよう前記送風部を制御し、前記定着動作終了時に前記送風された空気を前記筐体外に排気するよう前記排気機構を制御する制御部と、
を備えた定着装置が提供される。
また、トナー画像が形成された用紙を加熱する定着部と、
前記用紙と前記定着部との間に送風するとともに前記用紙が前記定着部により挟持されるニップ部又は前記定着部のうち、何れか一方の側に送風方向を切り替える切り替え機構を有する送風部と、
前記送風された空気を前記定着部を収納する筐体外に排気する排気機構と、
定着動作終了時の送風方向を前記定着部側に切り替え、定着動作時の送風方向を前記ニップ部側に切り替えるよう前記切り替え機構を制御し、定着動作終了時における送風量を定着動作時における送風量に比して増加させるよう前記送風部を制御し、前記定着動作終了時に前記送風された空気を前記筐体外に排気するよう前記排気機構を制御する制御部と、
を備えた画像形成装置が提供される。
また、定着部により、トナー画像が形成された用紙を加熱する工程と、
送風部により、前記用紙と前記定着ベルトとの間に送風するとともに前記用紙が前記定着部により挟持されるニップ部又は前記定着部のうち、何れか一方の側に送風方向を切り替える工程と、
排気機構により、前記送風された空気を前記定着ベルトを収納する筐体外に排気する工程と、
制御部により、定着動作終了時の送風方向を前記定着部側に切り替え、定着動作時の送風方向を前記ニップ部側に切り替えるよう前記切り替え機構を制御し、定着動作終了時における送風量を定着動作時における送風量に比して増加させるよう前記送風部を制御し、前記定着動作終了時に前記送風された空気を前記筐体外に排気するよう前記排気機構を制御する工程と、
を備えた定着装置の冷却方法が提供される。
本発明によれば、定着動作終了時に定着部の温度を短時間で下げることができるため、定着ローラの温度が顕著にオーバーシュートすることを効果的に抑制することができる。また、生産性向上を維持しつつ品質不良の発生を防止することができる。
画像形成装置の概略構成図である。 定着装置の概略構成図である。 ダクトの動作例を示す図である。 オーバーシュート抑制処理を示すフロー図である。 温度推移を示す図である。 生産性向上処理を示すフロー図である。 開閉処理を示すフロー図である。
本実施形態における画像形成装置の構成及び動作について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本実施形態は一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本実施形態ではモノクロの画像形成装置を例に挙げて説明しているが、カラーの画像形成装置によっても本発明を実施することは可能である。
図1に、画像形成装置10の概略構成を示す。
画像形成装置10は、自動原稿搬送部20、スキャナ部30、画像形成部40、給紙部50等を備えて構成される。
自動原稿搬送部20は、原稿載置トレイに置かれた原稿Dを一枚ずつ所定の搬送路に搬送する。
スキャナ部30は、搬送される原稿Dに光源を照射し、原稿Dから反射される反射光を受光する。スキャナ部30は、受光した光信号を電気信号(画像データ)に変換し、変換された画像データを画像形成部40に出力する。
画像形成部40は、画像データに基づいて感光体ドラム41にトナー像を形成し、形成されたトナー像を用紙Pに転写して定着するまでの一連の画像形成動作を行う。
感光体ドラム41周辺の構成及び動作について簡潔に説明する。
帯電装置42は、感光体ドラム41の表面を均一に帯電する。
露光装置43は、感光体ドラム41の非画像領域を露光し、露光した部分の電荷を除去することで画像領域に静電潜像を形成する。
現像装置44は、静電潜像にトナーを付着してトナー像を現像する。
転写装置45は、用紙Pの裏面からトナーとは逆極性の電荷を付加し、静電力により感光体ドラム41に付着しているトナー像を用紙Pに転写する。
分離装置46は、用紙Pの裏面から転写時とは逆極性の電荷を付加し、用紙Pと感光体ドラム41とを分離する。
分離爪47は、分離装置46による分離処理後も用紙Pと感光体ドラム41とが分離しない場合、感光体ドラム41の表面に当接して用紙Pと感光体ドラム41とを分離する。
クリーニング装置48は、用紙Pに転写されずに感光体ドラム41に付着している残留トナーをブラシやブレード等で除去する。
定着装置49は、搬送されてきた用紙Pに対して加熱及び加圧し、用紙P上に形成されたトナー像を定着させる。
図2に、定着装置49の概略構成を示す。
定着装置49は、加熱ローラ491、第1加圧ローラ492、第2加圧ローラ493、定着ベルト494、ファン495、ダクト496、排気機構497等を備えて構成される。
加熱ローラ491は、径=52mm、厚み=3.0mmのアルミニウム素材のローラであり、内部に高出力ヒータを備えて構成される。加熱ローラ491は、用紙Pの搬送方向に対して順方向に回転し、定着ベルト494を介して第1加圧ローラ492及び定着ベルト494を加熱する。
第1加圧ローラ492は、径=40mm、厚み7.5mmのゴム素材のローラであり、内部に径=25mmのSUS中実軸を備えて構成される。第1加圧ローラ492は、用紙Pの搬送方向に対して順方向に回転し、搬送されてきた用紙Pの表面を加熱又は加圧する。
第2加圧ローラ493は、径=50mm、厚み=3.0mmのアルミニウム素材のローラに厚み=2.0mmのゴム素材を被覆したローラであり、内部に高出力ヒータを備えて構成される。第2加圧ローラ493は、用紙Pの搬送方向に対して順方向に回転し、搬送されてきた用紙Pの裏面を加熱又は加圧する。
定着ベルト494は、径=80mmのベルトであり、用紙Pの搬送方向に対して順方向に、加熱ローラ491及び第1加圧ローラ492を連動して回転させる。
以下、加熱ローラ491、第1加圧ローラ492、第2加圧ローラ493及び定着ベルト494を総称して「定着部F」と表現する。
ファン495は、回転することにより風速5〜10m/sの範囲で外気を送風する。
ダクト496は、ファン495からの送風をニップ部又は定着ベルト494に運ぶ。
「ニップ部」とは、用紙Pを挟持する第1加圧ローラ492と第2加圧ローラ493との間を中心とする一定領域をいう。
図3に、ダクト496の動作例を示す。
ダクト496は、例えば図3の破線で示すように、送風吹き出し口の先端Aを回転軸とし、先端部分Bを反時計回りに一定範囲だけ回転する。ダクト496は、先端部分Bを回転することでファン495からの送風方向を切り替えることができる。
例えばダクト496は、定着動作時にはファン495からの送風がニップ部に当たるように送風方向を切り替える。ファン495からの送風がニップ部に当たることで、第1加圧ローラ492に張り付いた用紙Pを分離することができる。なお、後述するがこれを「エア分離」という。
また、ダクト496は、定着動作終了時には先端部分Bを回転してファン495からの送風が第1加圧ローラ492又は定着ベルト494にダイレクトに当たるように送風方向を切り替える。ファン495からの送風が第1加圧ローラ492又は定着ベルト494にダイレクトに当たることで、定着部Fを効果的に冷却することができ、定着部Fの温度を短時間で下げることができる。
排気機構497は、開閉式の窓であり、定着部Fに吹き付けられた風を定着装置49の筐体外に排気する。例えば排気機構497は、定着動作終了時に窓を全開にして排気動作を行い、定着装置49の筐体内の温度を下げることができる。また、排気機構497は、定着動作時は窓を閉めて定着装置49の筐体内の温度を維持することができる。
なお、排気機構497は、開閉式の窓に限らず排気ファンであってもよい。
図1に戻り、給紙部50は、トレイに複数種類の用紙Pを収容しており、所定の搬送路を介して画像形成部40に用紙Pを給紙する。
制御部1は、CPU、RAM、ROM等を備えて構成され、CPUによりROMに記憶されている各種プログラムをRAMに展開し、展開された各種プログラムを実行することで定着装置49及び画像形成装置10全体の動作を統括的に制御する。
図4を参照して、オーバーシュート抑制処理について説明する。
オーバーシュート抑制処理は、プリントジョブ終了時(定着動作終了時)に定着部Fの温度を短時間で下げて、定着部Fの温度が顕著にオーバーシュートすることを抑制する処理である。
制御部1は、図示しない操作パネルからプリント開始ボタンが押下された等によりプリントジョブ開始信号を入力した場合、プリントジョブを開始する(ステップS1)。
制御部1は、エア分離が必要か否か判断する(ステップS2)。
「エア分離」とは、ニップ部を通過してくる用紙Pが通過時に第1加圧ローラ492に張り付いて離れない場合、ファン495からの送風をニップ部に吹き付けることで用紙Pを第1加圧ローラ492から分離することをいう。
例えば薄紙の定着動作時やトナーが多く用いられるベタ画像の定着動作時に用紙Pが第1加圧ローラ492に張り付きやすく、エア分離が必要となる。制御部1は、プリントジョブ開始信号を入力するとともに、プリントジョブデータを参照して薄紙やベタ画像であるか否かについて判断し、薄紙又はベタ画像のプリントジョブである場合にエア分離が必要であると判断する。
エア分離が必要な場合(ステップS2;Y)、制御部1は、ファン495を回転してエア分離を行う(ステップS3)。
制御部1は、プリントジョブ実施中の現在の用紙Pは最終用紙であるか否か判断する(ステップS4)。
最終用紙でない場合(ステップS4;N)、制御部1は、ステップS3に移行する。
最終用紙である場合(ステップS4;Y)、制御部1は、ステップS7に移行する。
ステップS2に戻り、エア分離が必要でない場合(ステップS2;N)、制御部1は、ファン495の停止を維持する(ステップS5)。
制御部1は、プリントジョブ実施中の現在の用紙Pは最終用紙であるか否か判断する(ステップS6)。
最終用紙でない場合(ステップS6;N)、制御部1は、ステップS5に移行する。
最終用紙である場合(ステップS6;Y)、制御部1は、ステップS7に移行する。
制御部1は、最終用紙の後端が第1加圧ローラ492と第2加圧ローラ493との間を通過したか否か判断する(ステップS7)。
通過したか否かの判断に際して、制御部1は図示しないセンサ等からの信号を入力し、入力された信号に基づいて判断する。
通過していない場合(ステップS7;N)、制御部1は、通過するまで待機する。
通過した場合(ステップS7;Y)、制御部1はプリントジョブ終了時と判断し、すなわち定着動作終了時と判断し、下記(1)〜(3)の何れか又は全てについて処理を行う(ステップS8)。
(1)最大風量でファン495を回転する。
(2)排気機構497を開放する。
(3)先端部分Bを回転して送風方向を切り替える。
なお、制御部1は、定着部Fを回転させたまま上記(1)〜(3)を実施する。
制御部1は、プリントジョブ終了時から一定時間経過したか否か判断する(ステップS9)。
一定時間経過していない場合(ステップS9;N)、制御部1は、ステップS8に移行する。
一定時間経過した場合(ステップS9;Y)、制御部1は、ステップS8で行った処理を元に戻す。具体的には、下記(1)〜(3)の何れか又は全てについて処理を行う(ステップS10)。
(1)ファン495を停止する。
(2)排気機構497を閉じる。
(3)先端部分を回転して送風方向を元に戻す。
以上により、オーバーシュート抑制処理を終了する。
図5に、温度推移の図を示す。
図5に示す温度推移は、エア分離のためにのみ送風した場合の定着部Fの温度推移と、エア分離以外にも送風して冷却処理を実施した場合(図4参照)の定着部Fの温度推移である。
エア分離のためにのみ送風した場合、プリントジョブ終了時に定着部Fの温度が著しくオーバーシュートすることを抑制できていない。このとき、定着部Fの温度はおおよそ200℃まで上がるため、定着部Fの耐久性が低下し、超微小粒子が発生する等の問題が生じる。
エア分離以外にも送風して定着部F及び定着ベルト494を冷却する処理を実施した場合、すなわち、図4のステップS8の処理を行った場合、プリントジョブ終了時に定着部Fの温度がオーバーシュートすることを抑制できている。このときの定着部Fの温度はおおよそ190℃前後よりも上がらない程度に抑制される。なお、生産性向上のため制御部1によりアイドリング中に維持される定着部Fの温度は190℃前後である。
図6を参照して、生産性向上処理について説明する。
生産性向上処理は、第1のプリントジョブ実施後に紙種又は画質を変更して第2のプリントジョブを実施する場合に第2のプリントジョブ実施前に定着部Fの温度を短時間で下げ、これにより生産性向上を図りつつ品質不良の発生を防止する処理である。
制御部1は、図示しない操作パネルからプリント開始ボタンが押下された等によりプリント開始信号を入力した場合、入力された信号に基づいてプリントモードを確定する(ステップS11)。
「プリントモード」は、例えば薄紙を用いる薄紙モードや厚紙を用いる厚紙モード、低画質でプリントする低画質モードや高画質でプリントする高画質モード等がある。
制御部1は、確定したプリントモードの情報に基づいて、定着部Fの温度を下げる必要があるか否か判断する(ステップS12)。
例えば制御部1は、確定したプリントモードが薄紙モードの場合、現在の定着部Fの温度が薄紙に適した温度よりも高ければ、定着部Fの温度を下げる必要があると判断する。また、確定したプリントモードが高画質モードの場合、現在の定着部Fの温度がプロセス速度との関係で高画質に適した温度よりも高ければ、定着部Fの温度を下げる必要があると判断する。
定着部Fの温度を下げる必要がない場合(ステップS12;N)、制御部1は、ファン495の停止を維持する(ステップS13)。
定着部Fの温度を下げる必要がある場合(ステップS12;Y)、制御部1は、下記(1)〜(3)の何れか又は全てについて処理を行う(ステップS14)。
(1)最大風量でファン495を回転する。
(2)排気機構497を開放する。
(3)先端部分Bを回転して送風方向を切り替える。
なお、制御部1は、定着部Fを回転させたまま上記(1)〜(3)を実施する。
制御部1は、モードごとに予め定められた目標温度に到達したか否か判断する(ステップS15)。
目標温度に到達していない場合(ステップS15;N)、制御部1は、ステップS14に移行する。
目標温度に到達した場合(ステップS15;Y)、制御部1は、ステップS14で行った処理を元に戻す。具体的には、下記(1)〜(3)の何れか又は全てについて処理を行う(ステップS16)。
(1)ファン495を停止する。
(2)排気機構497を閉じる。
(3)先端部分Bを回転して送風方向を元に戻す。
その後、制御部5はプリントジョブを開始して(ステップS17)、本処理を終了する。
なお、室温20℃の環境下、定着部Fの温度が180℃となった時点から5分間放置し、5分間の放置後から160℃まで下げるのに要した時間を測定したところ、上記の処理(図6参照)を行わなかった場合、要した時間は3分間であった。これに対し、上記処理(図6参照)を行った場合、要した時間は30秒であった。このことから、上記処理(図6参照)を行うことにより、短時間で適切な温度まで下げることができ、すぐにプリントジョブを開始することができる。よって、生産性向上を図りつつ品質不良の発生防止を図ることができる。
図7を参照して、開閉処理について説明する。
開閉処理は、排気機構497の窓の開閉を制御して、定着装置49の筐体内の温度を適切な温度に維持するための処理である。
制御部1は、図示しない操作パネルからプリント開始ボタンが押下された等によりプリント開始信号を入力した場合、プリントジョブを開始する(ステップS21)。
制御部1は、入力したプリント開始信号に基づいて、紙種情報、通紙情報、印字情報等を取得する(ステップS22)。
紙種情報とは、通常紙、薄紙、厚紙等の紙種に関する情報である。
通紙情報とは、用紙Pが第1加圧ローラ492と第2加圧ローラ493との間を通過し終えるまでの時間に関する情報である。
印字情報とは、低画質や高画質、ベタ画像等の画質に関する情報である。
制御部1は、エア分離が必要か否か判断する(ステップS23)。
例えば制御部1は、取得した紙種情報に基づいて、薄紙のプリントジョブを実施する場合にはエア分離が必要であると判断する。また、制御部1は、取得した印字情報に基づいて、ベタ画像のプリントジョブを実施する場合にはエア分離が必要であると判断する。
エア分離が必要ない場合(ステップS23;N)、制御部1は、開閉処理を終了する。
エア分離が必要ある場合(ステップS23;Y)、制御部1は、エア分離のための風量を決定する(ステップS24)。
エア分離のための風量は、紙種や画質に応じて決定される。例えば制御部1は、紙種が薄紙の場合や画質がベタ画像の場合、用紙Pが第1加圧ローラ492に張り付き易く分離し難いため、エア分離のための風量を大きくする。具体的には、ファン495からの風速が5〜10m/sまで可変の場合、制御部1は薄紙やベタ画像のプリント時にはエア分離のための風量を8m/s程度に決定する。また、制御部1は、紙種が普通紙の場合、用紙Pが第1加圧ローラ492に張り付き難く、張り付いても容易に分離可能であるため、エア分離のための風量を小さくする。具体的には、制御部1は風量を最小の5m/sに決定する。
制御部1は、エア分離のためにファン495の回転を開始する否か判断する(ステップS25)。
回転をまだ開始しない場合(ステップS25;N)、制御部1は、回転を開始するまで待機する。
回転を開始する場合(ステップS25;Y)、制御部1は、ファン495の回転を開始するとともに、排気機構497の窓を半開にする(ステップS26)。
制御部1は、エア分離のためのファン495の回転を停止するか否か判断する(ステップS27)。
回転をまだ停止しない場合(ステップS27;N)、制御部1は、回転を停止するまで待機する。
回転を停止する場合(ステップS27;Y)、制御部1は、プリントジョブ終了時であるか否か判断する(ステップS28)。
プリントジョブ終了時でない場合(ステップS28;N)、制御部1は、プリントジョブ終了時まで排気機構497の窓を半開にしたまま待機する。
プリントジョブ終了時である場合(ステップS28;Y)、制御部1は、排気機構497の窓を全開にする(ステップS29)。
なお、このとき制御部1は、排気機構497の窓を全開にするとともに、ファン495からの風量を最大(例えば、10m/s)にし、第1加圧ローラ492又は定着ベルト494に直接風が当たるように送風方向を切り替える。
制御部1は、定着部Fの温度が予め定められた目標温度に到達したか否か判断する(ステップS30)。
目標温度に到達していない場合(ステップS30;N)、制御部1は、目標温度に到達するまで排気機構497の窓を全開にする。
目標温度に到達した場合(ステップS30;Y)、制御部1は、排気機構497の窓を閉じて(ステップS31)、開閉処理を終了する。
以上のように、本実施形態によれば、ファン495からの送風をエア分離のために用いるとともに、定着動作終了時には最大風量にて送風を行い、かつ、排気機構497の窓を開けて排気の流れを作ることで、オーバーシュートを効果的に抑制することができる。また、生産性向上を図りつつ品質不良の発生を防止することができる。
また、エア分離のときの送風方向と定着部Fを冷却するときの送風方向とを適宜切り替える機構を設けることで、エア分離を行い得る一般的な装置構成を利用して、オーバーシュートを効果的に抑制し、生産性向上を図りつつ品質不良の発生を防止することができる。
また、最大風量にて送風を行う際は定着部Fを回転させておくことで、定着部Fの温度を短時間で下げることができ、オーバーシュートを効果的に抑制し、生産性向上を図りつつ品質不良の発生を防止することができる。
また、最大風量にて送風を開始してから一定時間経過後又は定着部Fが予め定められた目標温度以下に到達した後、ファン495からの送風を停止することができ、不要に定着装置49の筐体内の温度を下げないようにすることができる。
10 画像形成装置
20 自動原稿搬送部
30 スキャナ部
40 画像形成部
49 定着装置
491 加熱ローラ
492 第1加圧ローラ
493 第2加圧ローラ
494 ベルト
495 ファン
496 ダクト
497 排気機構
50 給紙部
1 制御部
F 定着部

Claims (11)

  1. トナー画像が形成された用紙を加熱する定着部と、
    前記用紙と前記定着部との間に送風するとともに前記用紙が前記定着部により挟持されるニップ部又は前記定着部のうち、何れか一方の側に送風方向を切り替える切り替え機構を有する送風部と、
    前記送風された空気を前記定着部を収納する筐体外に排気する排気機構と、
    定着動作終了時の送風方向を前記定着部側に切り替え、定着動作時の送風方向を前記ニップ部側に切り替えるよう前記切り替え機構を制御し、定着動作終了時における送風量を定着動作時における送風量に比して増加させるよう前記送風部を制御し、前記定着動作終了時に前記送風された空気を前記筐体外に排気するよう前記排気機構を制御する制御部と、
    を備えた定着装置。
  2. 前記制御部は、定着動作終了時に前記定着部を回転させる請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記制御部は、一定時間経過した場合又は前記定着部の温度が予め定められた温度よりも小さくなった場合、定着動作終了時の送風を停止させる請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記制御部は、定着動作開始前における送風量を定着動作時における送風量に比して増加させるよう前記送風部を制御し、前記定着動作開始前に前記送風された空気を前記筐体外に排気するよう前記排気機構を制御する請求項1〜3の何れか一項に記載の定着装置。
  5. 前記制御部は、定着動作開始前の送風方向を前記定着部側に切り替えるよう前記切り替え機構を制御する請求項1〜4の何れか一項に記載の定着装置。
  6. 前記制御部は、定着動作開始前に前記定着部を回転させる請求項1〜5の何れか一項に記載の定着装置。
  7. 前記制御部は、一定時間経過した場合又は前記定着部の温度が予め定められた温度よりも小さくなった場合、定着動作開始前の送風を停止させる請求項1〜6の何れか一項に記載の定着装置。
  8. 前記定着部は、定着ローラ、又は定着ローラ及び定着ベルトである請求項1〜7の何れか一項に記載の定着装置。
  9. 前記排気機構は、窓又は排気ファンである請求項1〜8の何れか一項に記載の定着装置。
  10. トナー画像が形成された用紙を加熱する定着部と、
    前記用紙と前記定着部との間に送風するとともに前記用紙が前記定着部により挟持されるニップ部又は前記定着部のうち、何れか一方の側に送風方向を切り替える切り替え機構を有する送風部と、
    前記送風された空気を前記定着部を収納する筐体外に排気する排気機構と、
    定着動作終了時の送風方向を前記定着部側に切り替え、定着動作時の送風方向を前記ニップ部側に切り替えるよう前記切り替え機構を制御し、定着動作終了時における送風量を定着動作時における送風量に比して増加させるよう前記送風部を制御し、前記定着動作終了時に前記送風された空気を前記筐体外に排気するよう前記排気機構を制御する制御部と、
    を備えた画像形成装置。
  11. 定着部により、トナー画像が形成された用紙を加熱する工程と、
    送風部により、前記用紙と前記定着ベルトとの間に送風するとともに前記用紙が前記定着部により挟持されるニップ部又は前記定着部のうち、何れか一方の側に送風方向を切り替える工程と、
    排気機構により、前記送風された空気を前記定着ベルトを収納する筐体外に排気する工程と、
    制御部により、定着動作終了時の送風方向を前記定着部側に切り替え、定着動作時の送風方向を前記ニップ部側に切り替えるよう前記切り替え機構を制御し、定着動作終了時における送風量を定着動作時における送風量に比して増加させるよう前記送風部を制御し、前記定着動作終了時に前記送風された空気を前記筐体外に排気するよう前記排気機構を制御する工程と、
    を備えた定着装置の冷却方法。
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